複数辞典一括検索+
いただき【頂・戴き】🔗⭐🔉
いただき【頂・戴き】
①ものの一番高いところ。あたま、山頂など。源氏物語玉鬘「私の君と思ひ申して―になむ捧げ奉るべき」。竹取物語「駿河の国にあなる山の―に」
②頭上にかごなどを載せて物売りに来る女。海岸地方に多いが、京都の大原女おはらめもこの類。
③はからずも自分のものになること。「それはこちらに―だ」
④「いただきもち」「いただきもちい」の略。
⇒いただき‐だち【戴き立ち】
⇒いただき‐ぶくろ【戴袋】
⇒いただき‐もち【戴餅】
⇒いただき‐もちい【戴餅】
⇒いただき‐もの【戴き物】
いただ・く【頂く・戴く】🔗⭐🔉
いただ・く【頂く・戴く】
〔他五〕
(イタ(致)ス、イタ(至)ルと同源)
①頭にのせる。また、頭上高くに位置させる。万葉集20「あもとじも玉にもがもや―・きてみづらのなかにあへまかまくも」。日葡辞書「シラガ、ユキ、また、シモヲイタダク」。「星を―・いて帰る」
②高くささげる。神宮雑例集「舂炊つきかしぎ―・き持たしむ」。日葡辞書「サカヅキヲイタダク」
③崇めて大切に扱う。敬い仕える。奉戴する。万葉集5「おほみこと―・き持ちて」。「上に名君を―・く」
④謙譲の意を表す語。
㋐「もらう」の謙譲語。賜る。頂戴する。狂言、土産の鏡「倭姫の尊、天照大神より御神鏡ごしんけいを―・き、日本を廻国あつて」。「先生に―・いた本」
㋑(動詞の連用形に「て」の付いた形などに連なって)「…してもらう」の謙譲語。「教えて―・く」「御覧―・きたい」
㋒「食う」「飲む」の謙譲語。狂言、猿座頭「さらば差さう。飲ましめ。―・きませう」。「おいしく―・きました」
㋓「買い受ける」の謙譲語。「古本高価に―・きます」
⑤(興行関係者の隠語)興行が不入りである。転じて、一般にしくじる。恥をこうむる。花暦八笑人「道理で、茶番のたんびに―・く筈だあ」
⇒頂く物は夏も小袖
○頂く物は夏も小袖いただくものはなつもこそで
貰う物ならば綿入れの小袖を夏にでも貰う。欲の深いことのたとえ。貰う物は夏も小袖。
⇒いただ・く【頂く・戴く】
○頂く物は夏も小袖いただくものはなつもこそで🔗⭐🔉
○頂く物は夏も小袖いただくものはなつもこそで
貰う物ならば綿入れの小袖を夏にでも貰う。欲の深いことのたとえ。貰う物は夏も小袖。
⇒いただ・く【頂く・戴く】
いただ・ける【頂ける・戴ける】
〔自下一〕
(多く否定を伴う)よしと認められる。相当なものである。「そいつは―・けない」
いた‐だたみ【板畳】
①板を芯しんにした畳。床の間などに用いる。
②板を敷きつめた所。板敷。
いたたまら‐ない【居た堪らない】ヰ‥
(「いたたまれない」とも)その場にじっとしていられない。これ以上辛抱していられない。「いたたまらなくなって席を立つ」
いたたまれ‐ない【居た堪れない】ヰ‥
(→)「いたたまらない」に同じ。
いたち【鼬・鼬鼠】
ネコ目(食肉類)イタチ科の哺乳類の総称。また、その一種。雄は体長約30センチメートル、雌はこれより小さい。体は細長く、赤褐色。夜間、鼠・鶏などの小動物を捕食。敵に襲われると悪臭を放って逃げる。日本特産。近似種タイリクイタチ(チョウセンイタチ)の亜種とされることもある。タイリクイタチは毛皮養殖やノネズミ・ハブ駆除用に西日本に移入。イタチよりやや大きい。〈[季]冬〉。倭名類聚鈔18「鼬鼠、以太知」
イタチ
提供:東京動物園協会
イタチ
撮影:小宮輝之
⇒いたち‐うお【鼬魚】
⇒いたち‐うり【鼬瓜】
⇒いたち‐ぐさ【鼬草】
⇒いたち‐ぐも【鼬雲】
⇒いたち‐ごっこ【鼬ごっこ】
⇒いたち‐しだ【鼬羊歯】
⇒鼬の最後っ屁
⇒鼬の無き間の貂誇り
⇒鼬の目陰
⇒鼬の道切り
いたち‐うお【鼬魚】‥ウヲ
アシロ科の海産の硬骨魚。全長約60センチメートル。形はナマズに似て、6対の口ひげがある。体は茶褐色。日本南部の浅海に産する。ウミナマズ。
⇒いたち【鼬・鼬鼠】
いたち‐うり【鼬瓜】
胡瓜きゅうりの異称。
⇒いたち【鼬・鼬鼠】
いた‐ちがい【板違い】‥チガヒ
格天井ごうてんじょうなどで、隣接した板の木目もくめや種類を交互にちがわせること。
いたち‐ぐさ【鼬草】
レンギョウの古称。
⇒いたち【鼬・鼬鼠】
いたち‐ぐも【鼬雲】
積乱雲の異名。
⇒いたち【鼬・鼬鼠】
いたち‐ごっこ【鼬ごっこ】
①二人互いに相手の手の甲をつねって自分の手をその上に載せ、「いたちごっこ、ねずみごっこ」と唱え、交互にくりかえす子供の遊戯。
②転じて、双方が同じ事をくりかえすばかりで無益なこと。
⇒いたち【鼬・鼬鼠】
いたち‐しだ【鼬羊歯】
オシダ科の常緑シダの一群。葉は根茎から束生し、葉身は卵形、2〜3回羽状に分岐。葉柄・羽軸に黒色で毛状で基部が袋状の鱗片を密生し、イタチの姿を思わせる。胞子嚢群は円形で、腎円形の包膜で被われる。ヒメイタチシダ・ヤマイタチシダなど。
⇒いたち【鼬・鼬鼠】


いただ・ける【頂ける・戴ける】🔗⭐🔉
いただ・ける【頂ける・戴ける】
〔自下一〕
(多く否定を伴う)よしと認められる。相当なものである。「そいつは―・けない」
いなだき【頂】🔗⭐🔉
いなだき【頂】
「いただき」の転。万葉集3「―にきすめる玉は二つなし」
ちょう‐か【頂花】チヤウクワ🔗⭐🔉
ちょう‐か【頂花】チヤウクワ
茎の先端に咲く花。
ちょう‐が【頂芽】チヤウ‥🔗⭐🔉
ちょう‐が【頂芽】チヤウ‥
茎の頂端にできる芽。
ちょう‐かく【頂角】チヤウ‥🔗⭐🔉
ちょう‐かく【頂角】チヤウ‥
三角形の底辺に対する角。
ちょう‐じょう【頂上】チヤウジヤウ🔗⭐🔉
ちょう‐じょう【頂上】チヤウジヤウ
①いただき。てっぺん。絶頂。
②この上ないこと。極度。最上。「この冬の寒さも今が―だ」
③最高位の人。「―会談」→サミット
ちょうず‐かけ【頂頭掛】チヤウヅ‥🔗⭐🔉
ちょうず‐かけ【頂頭掛】チヤウヅ‥
烏帽子えぼしの上からかける緒。烏帽子掛。
頂頭掛

ちょう‐せい【頂生】チヤウ‥🔗⭐🔉
ちょう‐せい【頂生】チヤウ‥
①いただきに生えること。
②茎の頂端に生ずること。「―花」↔側生
ちょう‐そう【頂相】チヤウサウ🔗⭐🔉
ちょう‐そう【頂相】チヤウサウ
⇒ちんぞう
ちょう‐だい【頂戴】チヤウ‥🔗⭐🔉
ちょう‐だい【頂戴】チヤウ‥
①頭上に物をいただきささげること。太平記24「七社の神輿を―し」
②もらうことの謙譲語。賜ること。いただくこと。特に、もらって食べたり飲んだりすること。狂言、八句連歌「有難う―致しませう」。「十分―しました」
③俳諧の運座などで、他人の句をよいと思う時にいう語。
④物をくれるよう、また、何かをしてくれるよう、相手にうながす言葉。ください。「一つ―」「すぐ来て―」
⇒ちょうだい‐もの【頂戴物】
ちょうだい‐もの【頂戴物】チヤウ‥🔗⭐🔉
ちょうだい‐もの【頂戴物】チヤウ‥
頂戴した物。もらい物。いただき物。
⇒ちょう‐だい【頂戴】
ちょうたん‐ぶんれつ‐そしき【頂端分裂組織】チヤウ‥🔗⭐🔉
ちょうたん‐ぶんれつ‐そしき【頂端分裂組織】チヤウ‥
植物の茎・根の先端部にあり、高い頻度で細胞分裂する組織。葉の発生初期にはその先端にもある。
ちょう‐てん【頂点】チヤウ‥🔗⭐🔉
ちょう‐てん【頂点】チヤウ‥
①〔数〕角をなす2直線の交わる点。多面体の三つ以上の面の交わる点。錐面の各母線が交わる点。
②いただき。最上点。「山の―」
③物事の最も盛んな状態。極限。絶頂。「国民の不満が―に達した」
ちょうてん‐がん【頂天眼】チヤウ‥🔗⭐🔉
ちょうてん‐がん【頂天眼】チヤウ‥
金魚の一品種。背びれがなく、眼球は突出するが、出目金と異なり上方を向いている。
ちょうもん‐の‐いっしん【頂門の一針】チヤウ‥🔗⭐🔉
ちょうもん‐の‐いっしん【頂門の一針】チヤウ‥
頭の上に1本の針をさすように、人の急所をおさえて戒めを加えること。痛切な戒め。頂針。
ちょう‐らい【頂礼】チヤウ‥🔗⭐🔉
ちょう‐らい【頂礼】チヤウ‥
〔仏〕五体投地ごたいとうちのこと。
⇒頂礼昂じて尼になる
○頂礼昂じて尼になるちょうらいこうじてあまになる🔗⭐🔉
○頂礼昂じて尼になるちょうらいこうじてあまになる
信心が厚すぎて遂に仏門に入って尼になる。
⇒ちょう‐らい【頂礼】
ちょうらか・すチヤウラカス
〔他四〕
ばかにする。ひやかす。からかう。浄瑠璃、大経師昔暦「猫―・してござつても済まぬ事」
ちょう‐らく【長楽】チヤウ‥
ながくたのしむこと。いつもたのしいこと。
⇒ちょうらく‐きゅう【長楽宮】
⇒ちょうらく‐もん【長楽門】
ちょう‐らく【凋落】テウ‥
①花などがしぼみおちること。また、容色がおとろえること。
②おちぶれること。「名家が―する」
③おとろえて死ぬこと。
ちょう‐らく【暢楽】チヤウ‥
心がのびやかでたのしいこと。暢適。
ちょうらく‐きゅう【長楽宮】チヤウ‥
皇太后宮の異称。
⇒ちょう‐らく【長楽】
ちょうらく‐じ【長楽寺】チヤウ‥
京都市円山公園にある時宗の寺。805年(延暦24)最澄の創建と伝え、観音・阿弥陀信仰を集めた。南北朝時代、国阿に帰依して時宗となる。
ちょうらく‐もん【長楽門】チヤウ‥
①平安京大内裏の朝堂院二十五門の一つ。東朝集堂の南、応天門の東にあった。応天門東腋門。左廂門。
②内裏内郭十二門の一つ。内裏の南、承明門の東にあった。→内裏(図)
⇒ちょう‐らく【長楽】
ちょう‐らん【重巒】
かさなっている山。山また山。
ちょう‐らん【張瀾】チヤウ‥
(Zhang Lan)中国の政治家・教育家。日本に留学後、四川省長・成都師範大学校長。日中戦争後は中国民主同盟主席・人民政府副主席。(1872〜1955)
ちょう‐り【長吏】チヤウ‥
①漢の官制で、比較的高い俸禄の官吏。県吏の200石から400石、一般には600石以上の者。↔少吏。
②一寺の首長である僧。特に勧修寺・園城寺・横川楞厳院りょうごんいんなどでいう。座主・検校・別当などに相当。
③近世、えたまたは非人の長。また広く、えた・非人の称。
ちょう‐り【重利】
(→)複利に同じ。
ちょう‐り【調理】テウ‥
①物事をととのえおさめること。
②料理すること。割烹かっぽう。「―場」
⇒ちょうり‐し【調理師】
⇒ちょうり‐パン【調理パン】
ちょうり‐し【調理師】テウ‥
調理の業務にたずさわる人。調理師法により、都道府県知事の免許を必要とする。
⇒ちょう‐り【調理】
ちょう‐りつ【町立】チヤウ‥
町で設立し、維持・管理すること。「―幼稚園」
ちょう‐りつ【長律】チヤウ‥
(→)排律に同じ。
ちょう‐りつ【調律】テウ‥
(tuning)楽器の音の高さを特定の標準音と音律に従って整えること。また、楽器を演奏にふさわしい状態に整備すること。調音。整律。「―師」
ちょうり‐パン【調理パン】テウ‥
サンドイッチ・ハンバーガーなど、具をはさみ込んだ市販のパンの総称。
⇒ちょう‐り【調理】
ちょうりゃく【長暦】チヤウ‥
(チョウレキとも)[春秋]平安中期、後朱雀ごすざく天皇朝の年号。長元10年4月21日(1037年5月9日)改元、長暦4年11月10日(1040年12月16日)長久に改元。
ちょう‐りゃく【調略】テウ‥
はかりごとをめぐらすこと。策略。調儀。幸若舞曲、三木「高槻茨木の両城、―を以て御味方となし」
ちょう‐りゅう【長流】チヤウリウ
川のながいながれ。
ちょう‐りゅう【長旒】チヤウリウ
幅が狭く丈の長い旗。
ちょう‐りゅう【漲流】チヤウリウ
みなぎり流れること。
ちょう‐りゅう【潮流】テウリウ
①潮の流れ。
②潮の満ち干ひによって周期的に起こる海水の流れ。
③比喩的に、時勢の動き。世間のなりゆき。「時代の―に乗る」
ちょう‐りゅうどう【超流動】テウリウ‥
「液体ヘリウム」参照。
ちょう‐りょう【張良】チヤウリヤウ
①前漢創始の功臣。字は子房。韓の人。秦の始皇帝の暗殺に失敗、のち黄石公から太公望の兵書を授けられ、劉邦の謀臣となって秦を滅ぼし、鴻門の会に劉邦の危難を救い、遂に項羽を平らげ、漢の統一後、留侯に封。( 〜前168)
②能。観世信光作。漢の張良が黄石公の落とした沓くつを捧げて真心を示し、兵法の奥義を授かる。
ちょう‐りょう【張陵】チヤウ‥
後漢の人。通称は張道陵。字は輔漢。道教の源流と目される五斗米道ごとべいどうの創始者。沛(江蘇省北部)出身。蜀の鵠鳴山こくめいざんで修行し、民衆に教法を説いたという。しばしば画題とされる。
ちょう‐りょう【跳梁】テウリヤウ
①はねまわること。
②悪人などがわがもの顔にのさばること。「ならず者が―する」
⇒ちょうりょう‐ばっこ【跳梁跋扈】
ちょうりょう‐ばっこ【跳梁跋扈】テウリヤウ‥
跳びはねのさばること。悪人などが好き勝手に振る舞うこと。
⇒ちょう‐りょう【跳梁】
ちょう‐りょく【張力】チヤウ‥
①引っぱってのばす力。
②〔理〕断面に垂直に働き、互いに引きあうような応力。↔圧力。
③蒸気の圧力。蒸気張力。
ちょう‐りょく【聴力】チヤウ‥
音を聴きとる能力。
ちょうりょく‐はつでん【潮力発電】テウ‥
潮の満干を利用する水力発電。潮汐発電。
ちょう‐る【彫鏤】テウ‥
ほりきざむこと。
ちょう‐るい【鳥類】テウ‥
脊椎動物の一綱。温血・卵生で、体制は爬虫類に近い。角質の嘴くちばしをもち、歯はない。体は羽毛で覆われる。前肢は翼に変じ、多くは飛ぶのに用いる。世界中至る所に分布し、9000種余。日本では560種以上が記録される。
鳥類
ちょう‐れい【庁令】チヤウ‥
行政官庁の発する命令の一種。旧制で、北海道庁令・警視庁令などの類。
ちょう‐れい【町礼】チヤウ‥
(マチレイとも)江戸時代、家屋の売買や相続・婚礼などがあった時に、その町内へ謝礼として贈った規定の金品。
ちょう‐れい【長齢】チヤウ‥
高齢。長寿。
ちょう‐れい【朝礼】テウ‥
学校などで、職員・生徒等が集合して、始業前に行う朝の行事。朝会。「―に遅れる」
ちょうれい‐ぼかい【朝令暮改】テウ‥
[漢書食貨志上]朝に政令を下して夕方それを改めかえること。命令や方針がたえず改められてあてにならないこと。朝改暮変。
ちょう‐れつ【朝列】テウ‥
朝廷に列すること。朝臣の列に加わること。
ちょう‐れん【調練】テウ‥
①兵士を訓練すること。練兵。「―場」
②訓練を積むこと。熟練。調習。保元物語「義朝こそ坂東そだちの者にて合戦に―仕り」
ちょう‐れんが【長連歌】チヤウ‥
(→)鎖くさり連歌に同じ。↔短連歌
ちょう‐ろ【張路】チヤウ‥
明の画家。字は天馳。号は平山。河南開封の人。浙派に属し、筆遣いは粗放で、大胆な視覚効果を重視する。作「漁夫図」など。(1464〜1538頃)
ちょう‐ろ【朝露】テウ‥
あさつゆ。また、人生のはかなさを朝露の消えやすいさまにたとえていう。
ちょう‐ろう【長老】チヤウラウ
①[史記司馬相如伝]年老いた者の敬称。先生。
②〔仏〕
㋐仏道にすぐれ、年たけた僧。名僧。
㋑禅宗で一寺の住職の称。
③〔宗〕(presbyter)初期キリスト教会で監督に次ぐ聖職の階級。のち牧師を補佐する信徒代表にもいう。
④その方面で経験を積んだ、頭かしら立った人。「学界の―」「―格の村人」
⇒ちょうろう‐きょうかい【長老教会】
⇒ちょうろう‐は【長老派】
ちょう‐ろう【嘲弄】テウ‥
あざけりなぶること。ばかにすること。「人に―される」
ちょうろう‐きょうかい【長老教会】チヤウラウケウクワイ
(Presbyterian Church)キリスト教プロテスタント教会の一派。監督制度を廃し、教職と長老職の同権を唱え、長老は神の言の宣布者であるとする。宗教改革者カルヴァンの系列。プレスビテリアン。→改革派教会。
⇒ちょう‐ろう【長老】
ちょうろう‐は【長老派】チヤウラウ‥
(→)長老教会に同じ。
⇒ちょう‐ろう【長老】
ちょうろぎ【草石蚕】
〔植〕チョロギの転。〈書言字考節用集〉
ちょうろく【長禄】チヤウ‥
[韓非子]室町時代、後花園天皇朝の年号。康正3年9月28日(1457年10月16日)改元、長禄4年12月21日(1461年2月1日)寛正に改元。
ちょう‐ろく【重六】
双六すごろくで、二つの采を振って六の目が揃って出ること。
ちょうわ【長和】チヤウ‥
[礼記]平安中期、三条・後一条天皇朝の年号。寛弘9年12月25日(1013年2月8日)改元、長和6年4月23日(1017年5月21日)寛仁に改元。
ちょう‐わ【調和】テウ‥
うまくつり合い、全体がととのっていること。いくつかのものが矛盾なく互いにほどよいこと。「部屋に―した家具」「―がとれる」
⇒ちょうわ‐かいせき【調和解析】
⇒ちょうわ‐きゅうすう【調和級数】
⇒ちょうわ‐しんどう‐し【調和振動子】
⇒ちょうわ‐すうれつ【調和数列】
⇒ちょうわ‐ちゅうこう【調和中項】
⇒ちょうわ‐へいきん【調和平均】
ちょうわ‐かいせき【調和解析】テウ‥
〔数〕一般に与えられた関数を三角関数の級数すなわちフーリエ級数に分解する技法。
⇒ちょう‐わ【調和】
ちょうわ‐き【聴話器】チヤウ‥
(→)補聴器に同じ。
ちょうわ‐きゅうすう【調和級数】テウ‥キフ‥
調和数列の各項を順に加えた形の級数。
⇒ちょう‐わ【調和】
ちょうわ‐しんどう‐し【調和振動子】テウ‥
単振動を行う振動子。単振子はその例。
⇒ちょう‐わ【調和】
ちょうわ‐すうれつ【調和数列】テウ‥
ある数列において、その各項の逆数が等差数列であるとき、もとの数列を調和数列という。例えば、1,1/2,1/3,1/4,…,1/n,…
⇒ちょう‐わ【調和】
ちょうわ‐ちゅうこう【調和中項】テウ‥カウ
〔数〕a、b、cがこの順で調和数列をなすときのb。
⇒ちょう‐わ【調和】
ちょうわ‐でん【長和殿】チヤウ‥
皇居宮殿のうち最大の建物。中庭を隔てて正殿の東にあり東面する。夜会・休所・国民参賀などに使用。
ちょうわ‐へいきん【調和平均】テウ‥
n個の数x1,x2,…,xnに対し1/x1,1/x2,…,1/xnの相加平均の逆数を調和平均という。一般にn個の正の数について、(相加平均)≧(相乗平均)≧(調和平均)が成り立つ。
⇒ちょう‐わ【調和】
ちょ‐おう【儲王】‥ワウ
①世継ぎとなるべき親王または王。皇太子。
②単に、皇子。
チョー‐オユー【Cho-Oyu】
ヒマラヤ山脈中、エヴェレストの北西に位置する高峰。標高8201メートル。1954年オーストリアの登山隊が初登頂。
チョーオユー(1)
提供:オフィス史朗
チョーオユー(2)
提供:オフィス史朗
チョーカー【choker】
(「息をふさぐもの」「窒息させるもの」の意)
①高い立襟たちえり。
②首にぴったり巻く短いネックレス。
③毛皮製小型首巻。
チョーク【chalk】
①(→)白堊はくあ1に同じ。
②(→)白墨はくぼくに同じ。
チョーク【choke】
(息が詰まる意)気化器の吸気を制限すること。または、吸気量を調節するつまみ。燃料の混合比率を高めるのに使用する。
チョーク‐コイル【choking coil】
〔電〕直流をよく通し、周波数の高い交流電流の通過を妨げるため、抵抗は小さくインダクタンスを大きくしたコイル。
チョーサー【Geoffrey Chaucer】
イギリスの詩人。英詩の父と称される。イタリア・フランス文学の影響を受けながらも独自の境地を開き、中世イギリス文学の傑作「カンタベリー物語」を残す。(1340頃〜1400)
チョーラ‐ちょう【チョーラ朝】‥テウ
(Chōḷa)南インド、タミル地方に栄えた古代王朝。前3世紀〜後3世紀の王統と9世紀中葉〜13世紀中葉の王統との二つがある。後者はラージャラージャ1世(在位985〜1016)、ラージェーンドラ1世(在位1016〜1044一説に1012〜1044)の時代が最盛期で、東南アジアへ遠征し、中国と交易した。
ちょか
心がおちつかず、行動の軽々しいこと。また、その人。「―の先走り」
ちょ‐か【直下】
(チョッカの転)
①ました。目の下。謡曲、海人あま「―と見れども底もなく」
②人を見くだすこと。仮名草子、祇園物語「仏法者も儒者も今時は、慢たかくして人を―とする事なり」
ちょか‐と
〔副〕
ちょっと。急いで。狂言、麻生「ここなる窓から―見て、入つ出つもだえた」
ちよ‐がみ【千代紙】
麻の葉や鹿の子の花紋など種々の模様を色刷りにした手工用の和紙。「―を折る」
千代紙
撮影:関戸 勇
⇒ちよがみ‐ざいく【千代紙細工】
ちよがみ‐ざいく【千代紙細工】
千代紙で人形などを作ること。また、そのもの。
⇒ちよ‐がみ【千代紙】
ちょがらか・す
〔他四〕
(→)「ちょうらかす」に同じ。
ちょき
じゃんけんで、指を2本出すこと。はさみ。「ぐう(石)、―、ぱあ(紙)」
ちょ‐き【猪牙】
猪牙舟の略。
⇒ちょき‐ぶね【猪牙舟】
ちよ‐き【千代木】
松の異称。
ちょき‐ちょき
①鋏はさみなどを小刻みに動かして物を切る音。また、そのさま。「髪を―と切る」
②手まわしのよいさま。しゃきしゃき。浄瑠璃、心中宵庚申「畳んで打盤出して―と打て」
ちょき‐ぶね【猪牙舟】
江戸で造られた、細長くて屋根のない、先のとがった舟。軽快で速力が早く、漁業・舟遊びまたは隅田川を上下した吉原通いの遊び船に用いられた。山谷さんや船。ちょき。里見弴、君と私と「夜おそく―で来合の若者の女話しなど聞きながら」
猪牙舟
⇒ちょ‐き【猪牙】
ちょ‐きゅう【儲宮】
世継ぎの君。皇太子。もうけの君。
ちょきり
しゃんとしたさま。浮世風呂4「年がよつてもあたまは―とした本田に結ひ」
ちょきん
鋏はさみの刃を合わせた音。「糸を―と切る」
ちょ‐きん【貯金】
金銭をたくわえること。かねをためること。特に、郵便局に金銭を預けること。また、その金銭。徳田秋声、新世帯「保険もつければ、別に毎月の―もして来た」。「―箱」
⇒ちょきん‐きょく【貯金局】
⇒ちょきん‐つうちょう【貯金通帳】
ちょきん‐きょく【貯金局】
もと郵政省の内局の一つ。郵便為替・郵便貯金・郵便振替ならびに恩給の給与その他国庫金の受入れ・払渡しに関する事務をつかさどる。2003年日本郵政公社に引き継がれた。地方機関として貯金事務センターがある。
⇒ちょ‐きん【貯金】
ちょきん‐つうちょう【貯金通帳】‥チヤウ
郵便局などが貯金をした人に交付しておいて、預入れまたは引出しの都度、日付・金額などを記入して証とする通帳。→預金通帳
⇒ちょ‐きん【貯金】
ちょく【直】
①間をおかないこと。じか。じき。「―で行く」
②安直の略。「自宅でやる方が―でいい」
→じき(直)
ちょく【勅】
天子の命令。天子のことば。みことのり。「―を奉ずる」
ちょく【猪口】
(「鍾」の入声にっしょうの字音、また福建音、また朝鮮音という。「猪口」は当て字)
①陶磁器で、形が小さく上は開き下はすぼんだ酒杯。ちょこ。さかずき。のぞき。
②本膳料理につく小丼。また、刺身や酢の物などを盛る小さい器。
ちょく‐い【直衣】
⇒のうし
ちょく‐い【勅意】
みことのりの趣意。
ちょく‐え【勅会】‥ヱ
勅命によって行われる法会。
ちょく‐えい【直営】
他を介さずに直接に経営すること。「会社―の食堂」「―店」
ちょく‐えんすい【直円錐】‥ヱン‥
軸と底面とが直角に交わる円錐。
ちょく‐えんちゅう【直円柱】‥ヱン‥
軸と底面とが直角に交わる円柱。
ちょく‐おう【直往】‥ワウ
わきめもふらずにまっすぐに行くこと。
⇒ちょくおう‐まいしん【直往邁進】
ちょくおう‐まいしん【直往邁進】‥ワウ‥
ためらわずおそれずにまっすぐに進むこと。
⇒ちょく‐おう【直往】
ちょく‐おん【直音】
日本語の音節の一種。拗音ようおん・促音そくおん以外の音。1音節が、かな1字で表される音。
⇒ちょくおん‐ひょうき【直音表記】
ちょくおん‐ひょうき【直音表記】‥ヘウ‥
拗音に発音されたと考えられる漢字音を、直音のかなで表記すること。シャ(者)・シュ(主)・ショ(所)を、サ・ス・ソと書く類。
⇒ちょく‐おん【直音】
ちょく‐がく【直顎】
サルのように上顎と下顎が顔面の前方に突出する突顎に対して、人間のようにそれらが突出していない状態の顎。
ちょく‐がく【勅額】
天皇直筆の額。また、勅賜の額。
ちょく‐がん【勅願】‥グワン
勅命による祈願。天皇の祈願。
⇒ちょくがん‐じ【勅願寺】
⇒ちょくがん‐しょ【勅願所】
ちょくがん‐じ【勅願寺】‥グワン‥
勅願によって鎮護国家・玉体安穏のため建立された寺。東大寺・大安寺・薬師寺などの類。
⇒ちょく‐がん【勅願】
ちょくがん‐しょ【勅願所】‥グワン‥
勅命によって国家鎮護・玉体安穏を祈願した社寺。
⇒ちょく‐がん【勅願】
ちょく‐げき【直撃】
①爆弾などが直接にあたること。「―弾」
②直接に攻撃すること。直接おそうこと。「敵の本拠を―する」「台風が本土を―する」
ちょく‐げん【直言】
遠慮せず自分の信ずるところを言うこと。「あえて―する」
ちょく‐ご【直後】
(時間的・空間的に)すぐのち。すぐあと。「退院―」「先頭の―を走る」↔直前
ちょく‐ご【勅語】
①天皇のことば。みことのり。
②明治憲法下で、天皇が大権に基づき、国務大臣の副署を要さず、親しく臣民に対して発表した意思表示。「教育―」→勅書
ちょく‐ごう【勅号】‥ガウ
朝廷から高僧に賜った称号。
ちょくこ‐もん【直弧文】
⇒ちょっこもん
ちょく‐さ【直鎖】
化合物中で原子が直線状に結合した状態。主に有機化合物中の炭素原子についていう。
ちょく‐さい【直裁】
①ただちに裁決すること。
②自ら直接に裁決すること。じきさい。
ちょく‐さい【直截】
チョクセツの慣用読み。
ちょく‐さい【勅祭】
勅命によって行われる祭祀。
⇒ちょくさい‐しゃ【勅祭社】
ちょく‐さい【勅裁】
①天皇の裁断。
②明治憲法下で、天皇が他の機関の参与をまたず、自ら行う裁断。
ちょくさい‐しゃ【勅祭社】
勅祭の際、勅使を遣わして奉幣した神社。賀茂神社・石清水八幡宮・春日神社・熱田神宮・出雲大社・橿原かしはら神宮・近江神宮・平安神宮・明治神宮・靖国神社など16社をいう。
⇒ちょく‐さい【勅祭】
ちょく‐さん【勅参】
旧制で、勅任の参事官の略。
ちょく‐さんかっけい【直三角形】‥カク‥
(→)直角三角形に同じ。
ちょく‐し【直視】
目をそらさず、まっすぐに見つめること。また、物事の本当の姿を正しく見つめること。「相手の顔を―する」「現実を―する」
ちょく‐し【勅旨】
天皇の意思。詔勅の趣旨。
⇒ちょくし‐でん【勅旨田】
⇒ちょくし‐ぼく【勅旨牧】
ちょく‐し【勅使】
勅旨を伝達するために派遣される特使。
⇒ちょくし‐もん【勅使門】
ちょく‐し【勅諡】
勅命によって諡おくりなを賜うこと。
ちょく‐じ【勅事】
朝廷が賦課する臨時の課役。
ちょく‐じ【植字】
(印刷用語)
⇒しょくじ
ちょく‐じつ【直日】
宿直の日。当直の日。
ちょく‐じつ【直実】
正直で誠実なこと。実直。
ちょくし‐でん【勅旨田】
平安時代、皇室関係の経費にあてるために勅旨によって開墾された公田。
⇒ちょく‐し【勅旨】
ちょくし‐ぼく【勅旨牧】
平安時代、皇室の料馬を潤沢にするために勅旨により設定された牧場。のちに、官牧と同じく朝廷所用の馬を供給する牧場。ちょくしまき。
⇒ちょく‐し【勅旨】
ちょくし‐もん【勅使門】
勅使参向の際、その出入りに使用する門。
⇒ちょく‐し【勅使】
ちょく‐しゃ【直写】
じかに写すこと。あるがままに書き写すこと。
ちょく‐しゃ【直射】
①まともに射ること。じかに照らすこと。「―日光」
②低く直線に近い弾道をなすように弾丸を発射すること。「―砲」↔曲射
ちょく‐じゅ【勅授】
太政官の奏聞を待たず、勅旨によって位勲を授けること。律令制では、五位以上の叙位、六等以上の叙勲をいう。明治憲法下では、従四位以上の叙位。→奏授→判授
ちょく‐しょ【勅書】
天皇の大命を布告する公文書。詔書が改元など臨時の大事に用いられたのに対して、勅書は臨時尋常の小事、例えば皇子賜姓しせいの場合などに用いられた。明治憲法下の公式令では、詔書と異なって一般に宣布されないもので、単に皇室の内部において発せられた文書的勅旨をいう。
ちょく‐じょ【直叙】
想像や感想などを加えずに、ありのままに述べること。
ちょく‐しょう【直証】
〔哲〕(evidence)(→)明証2に同じ。
ちょく‐しょう【勅詔】‥セウ
勅と詔。みことのり。
ちょく‐じょう【直上】‥ジヤウ
①すぐうえ。まうえ。
②まっすぐに上ること。ひたのぼりに上ること。
ちょく‐じょう【直情】‥ジヤウ
思ったままに表現して飾らないこと。また、ありのままの感情。
⇒ちょくじょう‐けいこう【直情径行】
ちょく‐じょう【勅定】‥ヂヤウ
天皇が親しく定めること。御治定。
ちょく‐じょう【勅諚】‥ヂヤウ
天子のおおせ。天皇の命令。みことのり。勅命。
ちょくじょう‐けいこう【直情径行】‥ジヤウ‥カウ
[礼記檀弓下]相手のおもわくや周囲の事情など気にしないで、自分の思った通り行動すること。「―な青年」
⇒ちょく‐じょう【直情】
ちょくし‐るい【直翅類】
バッタ目の旧称。前翅の背側がまっすぐに尾部に伸びるので、この名がある。
ちょく‐しん【直進】
まっすぐに進むこと。ためらわずに進むこと。
ちょく・す【勅す】
〔他サ変〕
天子が命ずる。みことのりを下す。平家物語6「閻王また冥官に―・してのたまはく」
ちょくせき‐しゅうごう【直積集合】‥シフガフ
二つの集合A、Bに対し、Aの任意の元x、Bの任意の元yから成る組(x,y)の全体をA×Bと書き、A、Bの直積集合という。二つ以上の集合に対しても同様に定義される。
ちょく‐せつ【直接】
(direct)中間に隔てるものがなく、じかに接すること。「電源に―したコード」「本人から―話を聞く」↔間接。
⇒ちょくせつ‐かわせ【直接為替】
⇒ちょくせつ‐きかん【直接機関】
⇒ちょくせつ‐きょうせい【直接強制】
⇒ちょくせつ‐きんゆう【直接金融】
⇒ちょくせつ‐けいけん【直接経験】
⇒ちょくせつ‐げんかけいさん【直接原価計算】
⇒ちょくせつ‐こうどう【直接行動】
⇒ちょくせつ‐し【直接視】
⇒ちょくせつ‐しゃげき【直接射撃】
⇒ちょくせつ‐しょうこ【直接証拠】
⇒ちょくせつ‐しょうめい【直接証明】
⇒ちょくせつ‐じんもん【直接尋問】
⇒ちょくせつしんり‐しゅぎ【直接審理主義】
⇒ちょくせつ‐しんりゃく【直接侵略】
⇒ちょくせつ‐すいり【直接推理】
⇒ちょくせつ‐ぜい【直接税】
⇒ちょくせつ‐せいきゅう【直接請求】
⇒ちょくせつ‐せいはん【直接正犯】
⇒ちょくせつ‐せんきょ【直接選挙】
⇒ちょくせつ‐せんりょう【直接染料】
⇒ちょくせつ‐だいり【直接代理】
⇒ちょくせつ‐だんぱん【直接談判】
⇒ちょくせつ‐てき【直接的】
⇒ちょくせつ‐とうし【直接投資】
⇒ちょくせつ‐とりひき【直接取引】
⇒ちょくせつ‐なっせん【直接捺染】
⇒ちょくせつ‐はっせい【直接発生】
⇒ちょくせつ‐ひ【直接費】
⇒ちょくせつ‐ひりょう【直接肥料】
⇒ちょくせつ‐ほう【直接法】
⇒ちょくせつ‐みんしゅせい【直接民主制】
⇒ちょくせつ‐もくてきご【直接目的語】
⇒ちょくせつ‐わほう【直接話法】
ちょく‐せつ【直截】
①ためらわず、すぐに裁断を下すこと。
②まわりくどくなく、きっぱりしていること。「―な表現」「―に言う」「簡明―」
ちょくせつ‐かわせ【直接為替】‥カハセ
為替の取組方の一つ。資金の支払国と受取国とが、第三国を経由することなく、直接に為替の取組を行うもの。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐きかん【直接機関】‥クワン
その有する地位・権限が、直接に憲法によって授与されている国家機関。国会・内閣の類。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐きょうせい【直接強制】‥キヤウ‥
①民事法上、任意に債務を履行しない債務者に対して、国家の執行機関が直接に債権の内容を実現すること。↔間接強制。→代替執行。
②行政法上は、代執行以外で、義務者の身体・財産に実力を加えて義務の履行があったのと同様の状態を実現すること。行政代執行法はこれを認めないが、特別法により認められる場合がある。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐きんゆう【直接金融】
資金需要者である企業などが、株式や債券などの発行によって、金融機関を通さず、個人その他から直接に資金を調達すること。↔間接金融。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐けいけん【直接経験】
事物や仕事に直接に触れたり、参加したりすることによって得る経験。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐げんかけいさん【直接原価計算】
原価計算の一つ。すべての原価を固定費と変動費(直接費と変動製造間接費)に分け、変動費のみに基づいて製造原価を計算する。変動原価計算。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐こうどう【直接行動】‥カウ‥
規範・制度を無視して、自己の意思を直ちに達成しようとする行動。「―に出る」
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐し【直接視】
網膜の中心窩周辺(黄斑)の視細胞に映った視覚。中心視。中心視力。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐しゃげき【直接射撃】
視認し得る目標物に直接に照準して射撃を行うこと。↔間接射撃。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐しょうこ【直接証拠】
〔法〕主要事実の存否を直接に証明する証拠。↔間接証拠。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐しょうめい【直接証明】
〔論〕積極的根拠を示して命題が真であることを明らかにしてゆく証明の形式。↔間接証明。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐じんもん【直接尋問】
(→)主尋問に同じ。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつしんり‐しゅぎ【直接審理主義】
①民事訴訟法上、訴訟審理の方法に関する原則で、弁論の聴取および証拠調べを、判決をする裁判官が直接に行うもの。↔間接審理主義。
②刑事訴訟法では、裁判所は、みずからの面前で取り調べられた証拠のみを裁判の基礎とすべきであるとする原則。直接主義。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐しんりゃく【直接侵略】
他国に直接的に武力を行使し侵略すること。↔間接侵略。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐すいり【直接推理】
一つの命題を前提としてそこから直接に結論を導き出す推理。もとの命題を変形して新命題を導き出す換質・換位・換質換位などと、対当関係によるものとの2種に分けられる。↔間接推理。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐ぜい【直接税】
国家が税金の実際上の負担者から徴収する租税。納税義務者が通常他に転嫁し得ず、自ら負担者となる性質のもの。所得税・法人税・相続税の類。直税。↔間接税。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐せいきゅう【直接請求】‥キウ
日本の自治体の有権者が用いることのできる直接民主制的な制度。地方自治法によれば、都道府県・市町村などで選挙権者の一定数の連署により、条例の制定・改廃請求、事務の監査請求、議会の解散請求、議員・首長その他役職員の解職請求などを行うことができる。→リコール。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐せいはん【直接正犯】
行為者自身によって直接行われた犯罪。↔間接正犯。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐せんきょ【直接選挙】
選挙方法の一つ。選挙人が、直接に被選挙人を選挙すること。現在では選挙の普通のかたち。↔間接選挙。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐せんりょう【直接染料】‥レウ
主に木綿・麻などの繊維に、媒染しないで直接によく染まる染料。アゾ染料など。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐だいり【直接代理】
〔法〕代理人が本人に代わって意思表示をし、その効果が直接本人について生ずること。通常の代理。→間接代理。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐だんぱん【直接談判】
仲介を経ず、直接に先方と談判すること。じかだんぱん。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐てき【直接的】
仲立をはさまず、じかに接するさま。「―な表現」
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐とうし【直接投資】
経営支配を目的に、外国株式・債券の購入、海外直接事業、海外支店設置などを行う対外投資の一形態。↔間接投資。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐とりひき【直接取引】
仲買人の手を経ず、当事者双方が取引をすること。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐なっせん【直接捺染】
捺染の一様式。染料とともに必要な薬剤を混ぜた糊を布面に印刷し、糊中の染料を直接に印刷部に移して文様を染め出す法。「写し」「写し型付」ともいう。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐はっせい【直接発生】
卵から成体になるまでに、幼生の段階を経ることなく直接成体になる発生の型をいう。直達発生。↔間接発生。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐ひ【直接費】
原価計算上、一定単位の製品の生産・販売に関して直接的に認識できる原価要素。直接材料費・直接労務費・直接経費などからなる。↔間接費。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐ひりょう【直接肥料】‥レウ
直接に作物の養分となる肥料。普通に肥料と称するもの。硫安・過リン酸石灰の類。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐ほう【直接法】‥ハフ
①修辞法の一つ。否定・肯定・疑問の別なく、事実をそのまま平明に叙すること。
②(→)直説法に同じ。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐ほう【直説法】‥ハフ
〔言〕(indicative mood)インド‐ヨーロッパ語などで、現実世界において成り立つ(またはその可能性がある)内容を述べる動詞の法。
ちょくせつ‐みんしゅせい【直接民主制】
国民・住民が代表者を経ずに直接政治決定を行う制度。直接民主政治(住民総会など)と直接立法(レファレンダムやイニシアチブなど)とがある。↔代表民主制。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐もくてきご【直接目的語】
〔言〕(direct object)文の成分の一つ。他動詞と結合して、動詞が表す行為・動作の対象を表す。
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょくせつ‐わほう【直接話法】‥ハフ
(direct speech)ある人が述べたり書いたりした内容を引用符に入れて直接的に伝える方法。↔間接話法
⇒ちょく‐せつ【直接】
ちょく‐せん【直線】
①まっすぐのすじ。まっすぐな線。
②〔数〕終始同一方向をもつ線、2点間を最短距離で結ぶ線、n次元空間内で助変数tにより座標がtの1次式
xi=ai+bit(i=1,2,…,n)
で与えられる点(x1,x2,…,xn)の軌跡、などと定義される概念。ユークリッド幾何学においては、点・平面とともに基礎的な対象物、無定義用語として扱う。
⇒ちょくせん‐きょり【直線距離】
⇒ちょくせん‐けい【直線形】
⇒ちょくせん‐び【直線美】
⇒ちょくせん‐へんこう【直線偏光】
ちょく‐せん【勅宣】
勅命の宣旨。勅命。みことのり。
ちょく‐せん【勅撰】
①天子自ら詩歌・文章を撰すること。
②勅命によって詩歌・文章を撰すること。↔私撰。
⇒ちょくせんさくしゃ‐ぶるい【勅撰作者部類】
⇒ちょくせん‐しゅう【勅撰集】
⇒ちょくせん‐わかしゅう【勅撰和歌集】
ちょく‐ぜん【直前】
①ためらわずに進むこと。
②(時間的・空間的に)すぐまえ。目のまえ。「試合―」「車の―を横切る」↔直後
ちょくせん‐ぎいん【勅選議員】‥ヰン
明治憲法下で、国家に勲功あり、または学識ある満30歳以上の男子の中から特に勅任された貴族院議員。任期は終身。
ちょくせん‐きょり【直線距離】
2点を結ぶ直線に沿う距離。幾何学上の最短距離。
⇒ちょく‐せん【直線】
ちょくせん‐けい【直線形】
三つ以上の直線で囲まれた平面図形、すなわち三角形・四角形などをいう。
⇒ちょく‐せん【直線】
ちょくせんさくしゃ‐ぶるい【勅撰作者部類】
「古今集」以下勅撰二十一代集の作者の世系・官位・没年・各集所載歌数などを記した書。
⇒ちょく‐せん【勅撰】
ちょくせん‐しゅう【勅撰集】‥シフ
勅撰による和歌・漢詩文などの集。特に勅撰和歌集を指す。
⇒ちょく‐せん【勅撰】
ちょくせん‐せき【直閃石】
角閃石の一種。鉄・マグネシウムのケイ酸塩鉱物。斜方晶系。柱状または繊維状で、ガラス光沢をもつ。色は灰褐・黄褐・緑褐色。変成岩中などに産する。
ちょくせん‐び【直線美】
直線的な構成によってつくりだされた美。
⇒ちょく‐せん【直線】
ちょくせん‐へんこう【直線偏光】‥クワウ
「偏光」参照。
⇒ちょく‐せん【直線】
ちょくせん‐わかしゅう【勅撰和歌集】‥シフ
勅命または院宣を奉じて編纂した歌集。醍醐天皇朝の古今集に始まり、後花園天皇朝の新続古今集に終わる。総称して二十一代集という。→三代集→八代集→十三代集
⇒ちょく‐せん【勅撰】
ちょく‐そう【直送】
直接に送ること。「産地―」
ちょく‐ぞく【直属】
直接その下に属していること。直接の支配下にあること。「―上官」「大学―の施設」
ちょく‐だい【勅題】
①天皇の書いた題額。
②天皇出題の詩歌の題。特に、1869年(明治2)以降、恒例として行われていた歌御会始うたごかいはじめの題。「―詠草」
ちょくたつ‐にっしゃりょう【直達日射量】‥リヤウ
大気中で吸収・散乱されず、地上に直接到達する日射量。
ちょく‐ちょう【直腸】‥チヤウ
大腸の最終部で、結腸から続く部分。下端は肛門を通じて外界に開く。→内臓(図)。
⇒ちょくちょう‐がん【直腸癌】
⇒ちょくちょう‐だつ【直腸脱】
ちょくちょう‐がん【直腸癌】‥チヤウ‥
直腸に発生する癌腫。多くは腺癌。排便時の鈍痛、粘液の排出、出血・下痢・狭窄きょうさくを起こし、しばしば肝臓へ転移する。
⇒ちょく‐ちょう【直腸】
ちょくちょう‐だつ【直腸脱】‥チヤウ‥
直腸粘膜または直腸壁が肛門から脱出する症状。
⇒ちょく‐ちょう【直腸】
ちょく‐ちょく
〔副〕
同類の物事が繰り返されるさま。「海外に―出かける」
ちょく‐つう【直通】
二つの地点間に直接に通ずること。乗換えや中継ぎなしに目的地や相手に通ずること。「―列車」「―電話」
ちょく‐とう【直刀】‥タウ
刀身がまっすぐで反そりを持たない刀。日本の古代の刀身はすべて直刀であった。
ちょく‐とう【直登】
登山で、岩場などの難所を迂回せず、まっすぐに登ること。
ちょく‐とう【直答】‥タフ
①その場ですぐ答えること。即答。
②人づてでなく、直接に答えること。じきとう。
ちょく‐とう【勅答】‥タフ
①天皇が臣下に答えること。また、その答え。
②臣下が天子の問いに答えること。平治物語「勅使を以て…仰せられたりけるに許由遂に―をだに申さず」
⇒ちょくとう‐し【勅答使】
ちょく‐どう【直道】‥ダウ
①まっすぐな道路。
②人のふみ行うべき正しい道。なおきみち。
③自分の信ずる道を曲げないで行うこと。
ちょくとう‐し【勅答使】‥タフ‥
勅答を伝達するために遣わされる使者。
⇒ちょく‐とう【勅答】
ちょく‐どく【直読】
漢文などを返り点によって訓読するのでなく、上から下へまっすぐに音読すること。↔顛読てんどく
ちょく‐にん【直任】
等級の順をこえて官職に任命すること。
ちょく‐にん【勅任】
勅命によって官職に任ずること。律令制では、大納言以上、左右大弁、八省の卿、五衛府の長官、弾正尹だんじょうのかみ、大宰帥など。明治憲法下では、高等官二等以上。→判任→奏任。
⇒ちょくにん‐かん【勅任官】
⇒ちょくにん‐ぎいん【勅任議員】
ちょくにん‐かん【勅任官】‥クワン
旧制の高等官の一つで、勅任により任用される官。広義には親任官・高等官一等・二等、狭義には親任官を除く。
⇒ちょく‐にん【勅任】
ちょくにん‐ぎいん【勅任議員】‥ヰン
貴族院議員の一種。勅任されて貴族院議員になったもの。勅選議員・多額納税者議員・帝国学士院会員議員など。
⇒ちょく‐にん【勅任】
ちょく‐はい【直配】
生産者から消費者に直接に配達・配給すること。
ちょく‐ばい【直売】
生産者が問屋・小売店などの中間者の手を経ないで、直接に消費者に売ること。「産地―」
ち





ちん‐ぞう【頂相】‥ザウ🔗⭐🔉
ちん‐ぞう【頂相】‥ザウ
(チンは唐音。チンソウとも)禅宗の高僧の肖像。画像は写実的で像主自身の讃のあるものが多い。嗣法の際に証拠として与えた。
てっ‐ぺん【天辺】🔗⭐🔉
てっ‐ぺん【天辺】
①(「頂辺」とも書く)かぶとの鉢の頂上。転じて、頭の頂上。てへん。→兜(図)。
②いただき。頂上。「山の―」「ビルの―」
③最高。最上。根無草「若女形の―」
て‐へん【天辺・頂辺】🔗⭐🔉
て‐へん【天辺・頂辺】
(テッペンとも)
①兜の鉢のいただき。平家物語4「いたう傾けて―射さすな」
②頭。いただき。頂上。浮世風呂前「こやつども―さ打ちかぶる時」
[漢]頂🔗⭐🔉
頂 字形
筆順
〔頁部2画/11画/教育/3626・443A〕
〔音〕チョウ〈チャウ〉(呉)
〔訓〕いただく・いただき
[意味]
①頭のてっぺん。あたま。「頂門の一針いっしん」「骨頂・灌頂かんじょう」
②山のいただき。物事の最高部。「頂点・山頂・登頂・絶頂」
③頭の上に物をのせる。いただく。物をもらう。…してもらう。「頂戴ちょうだい」
[解字]
形声。「頁」(=あたま)+音符「丁」(=直線が最上部につっかえる)。てっぺんの意。
[下ツキ
有頂天・円頂黒衣・灌頂・山頂・真骨頂・絶頂・尖頂・対頂角・丹頂・天頂・登頂・頭頂・仏頂・顱頂
[難読]
頂辺てっぺん


広辞苑に「頂」で始まるの検索結果 1-24。