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【十】 2画 十部 [一年] 区点=2929 16進=3D3D シフトJIS=8F5C 《常用音訓》ジッ/ジュウ/と/とお 《音読み》 ジュウ(ジフ)/ジッ/シュウ(シフ)〈sh〉 《訓読み》 とお(とを)/と/とたび/とたびする(とたびす) 《名付け》 かず・しげ・じつ・そ・ただ・と・とお・とみ・ひさし・みつ・みつる 《意味》 {数}とお(トヲ)。「聞一以知十=一ヲ聞イテモッテ十ヲ知ル」〔→論語{数}と。順番の十番め。「十月十日」 {副・動}とたび。とたびする(トタビス)。十回。十回する。「人十能之、己千之=人十タビシテコレヲ能クスレバ、己コレヲ千タビス」〔→中庸{形}すべて、まとまっているさま。十分なさま。「十全(完全)の備え」 《解字》 指事。全部を一本に集めて一単位とすることを|印で示すもの。その中央がまるくふくれ、のち十の字体となった。多くのものを寄せ集めてまとめる意を含む。▽促音の語尾pがtに転じた場合はジツまたはジュツと読み、mに転じた場合はシン(シム)と読む。証文や契約書では改竄カイザンや誤解をさけるため、拾と書くことがある。 《単語家族》 拾シュウ(あわせ集める)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物

十二子 ジュウニシ🔗🔉

【十二支】 ジュウニシ『十二子ジュウニシ』子シ・ネ、丑チュウ・ウシ、寅イン・トラ、卯ボウ・ウ、辰シン・タツ、巳シ・ミ、午ゴ・ウマ、未ビ・ヒツジ、申シン・サル、酉ユウ・トリ、戌ジュツ・イヌ、亥ガイ・イの総称。殷イン代から使われた十二進法の数詞で、時刻や方角を示すのに使い、十干ジッカンとあわせて、年や日の順序を示すのにも使う。

十二分 ジュウニブン🔗🔉

【十二分】 ジュウニブン〔国〕十分にありあまるさま。物事が非常に満ちたりているさま。過分。

十二因縁 ジュウニインネン🔗🔉

【十二因縁】 ジュウニインネン〔仏〕人間がうまれる前から、死んであの世にうまれかわるまでの間にたどるという十二の段階。無明ムミョウ・行ギョウ・識シキ・名色ミョウシキ・六入ロクニュウ(六根ロッコン)・触ショク・受ジュ・愛アイ・取シュ・有ウ(業ゴウ)・生ショウ・老死ロウシのこと。『十二縁起ジュウニエンギ』

十二州 ジュウニシュウ🔗🔉

【十二州】 ジュウニシュウ 昔、中国で、全土を十二の州にわけた、その称。古く中国で、天下を九つにわけていたが、帝舜シュンのとき、さらにわけて、三つがふえ、十二州となった。▽漢の武帝、魏ギの文帝のときも、それぞれ天下を十二にわけていた。

十二律 ジュウニリツ🔗🔉

【十二律】 ジュウニリツ 音楽の十二の調子。(イ)中国では、陽の六律リクリツ(黄鐘コウショウ・太簇タイソウ・姑洗コセン・[ズイ]賓ズイヒン・夷則イソク・無射ブエキ)と陰の六呂リクリョ(大呂タイリョ・夾鐘キョウショウ・仲呂・林鐘・南呂・応鐘)。(ロ)日本では、壱越イチコツ・断金ダンキン・平調ヒョウジョウ・勝絶・下無シモム・双調ソウジョウ・鳧鐘フショウ・黄鐘オウシキ・鸞鏡ランケイ・盤渉バンシキ・神仙シンセン・上無カミム。

十二郎 ジュウニロウ🔗🔉

【十二郎】 ジュウニロウ 兄弟、またはいとこの中で、十二番めの男の子。〔国〕猿楽サルガクを演じる者。

十二禽 ジュウニキン🔗🔉

【十二獣】 ジュウニジュウ 十二支に当てた十二種の動物。鼠ネズミ(子ネ)・牛(丑)・虎トラ(寅)・兔ウサギ(卯ウ)・竜タツ(辰)・蛇ヘビ(巳ミ)・馬(午)・羊(未)・猿サル(申)・鶏(酉トリ)・犬(戌)・猪イノシシ(亥イ)。『十二属ジュウニゾク・十二禽ジュウニキン』

十八公 ジュウハチコウ🔗🔉

【十八公】 ジュウハチコウ 松のこと。▽松の字を分解する十八公となることから。

十八番 ジュウハチバン🔗🔉

【十八番】 ジュウハチバン〔国〕歌舞伎十八番のこと。市川家で代々つとめた、得意とする十八種の狂言。▽十八種のそれぞれは、七代め海老蔵エビゾウが選定した。その人が得意とする物事。おはこ。

十干 ジッカン🔗🔉

【十干】 ジッカン『十母ジュウボ』甲コウ・キノエ、乙オツ・キノト、丙ヘイ・ヒノエ、丁テイ・ヒノト、戊ボ・ツチノエ、己キ・ツチノト、庚コウ・カノエ、辛シン・カノト、壬ジン・ミズノエ、癸キ・ミズノト。一種の数詞で、十二支とあわせて、年や日の順序を示すのに用いる。▽日本語の読みは五行説の木・火・土・金・水それぞれに、兄エ・弟トをつけてよぶので「えと」ともいう。

十千 ジッセン🔗🔉

【十千】 ジュウセン・ジッセン 数の多いこと。一万銭。値段の高いこと。「旗亭買酒価十千=旗亭酒ヲ買フニ価十千」〔→陸游

十万億土 ジュウマンオクド🔗🔉

【十万億土】 ジュウマンオクド〔仏〕この世と極楽浄土との間にあるという、仏の国の数。西方十万億のかなたにあるという極楽浄土のこと。『十万億仏土ジュウマンオクブッド』

十日之菊 ジュウジツノキク🔗🔉

【十日之菊】 ジュウジツノキク・トオカノキク〈故事〉九月九日(菊の節句)の翌日の菊。時期に遅れて、もてはやされないこと。時期はずれであることのたとえ。六日の菖蒲アヤメ。六菖十菊リクショウジュウギク。

十手 ジッシュ🔗🔉

【十手】 ジッシュ 十人の手。「十手所指=十手ノ指ス所」〔→大学ジッテ〔国〕江戸時代、捕り手が犯人をつかまえるために使った短い金属の棒。

十方 ジッポウ🔗🔉

【十方】 ジッポウ 上・下・東・西・南・北・南東・南西・北東・北西の十の方角。あらゆる方角。天下。宇宙。

十六国 ジュウロッコク🔗🔉

【十六国】 ジュウロッコク 匈奴キョウド・鮮卑センピ・羯ケツ・[テイ]・羌キョウの諸民族(五胡)および漢人によって、晋シンの永興元年(三〇四)から宋ソウの元嘉十六年(四三九)まで、中国北部につぎつぎに建国された、十六の国。→「五胡十六国ゴコジュウロッコク」

十六夜 ジュウロクヤ🔗🔉

【十六夜】 ジュウロクヤ 陰暦十六日の夜。また、その夜の月。いざよい。

十目十手 ジュウモクジッシュ🔗🔉

【十目所視十手所指】 ジュウモクノミルトコロジッシュノユビサストコロ〈故事〉十人の人の目が見、十人の人の指がさす。多くの人の批判は、きびしく正しいたとえ。〔→大学〕『十目十手ジュウモクジッシュ』

十行倶下 ジュウギョウトモニクダル🔗🔉

【十行倶下】 ジュウギョウトモニクダル 十行を一気に読み下す。読書の速度のはやいたとえ。〔→梁書

十全 ジュウゼン🔗🔉

【十全】 ジュウゼン 欠落がなく、完全なこと。病人が十人ちゅう十人とも治ること。〔→周礼

十年磨一剣 ジュウネンイッケンヲミガク🔗🔉

【十年磨一剣】 ジュウネンイッケンヲミガク 十年の間、一ふりの剣をみがく。長年武芸に励むことのたとえ。「十年磨一剣、霜刃未曾試=十年一剣ヲ磨ク、霜刃未ダ曾テ試ミズ」〔→賈島

十又五 ジュウユウゴ🔗🔉

【十有五】 ジュウユウゴ 十とその上に五の意。十五のこと。『十又五ジュウユウゴ』「吾十有五而志于学=吾十有五ニシテ学ニ志ス」〔→論語

十戒 ジッカイ🔗🔉

【十戒】 ジッカイ〔仏〕僧が、修行上守らなければならない十の戒め。不殺生セッショウ・不偸盗チュウトウ・不邪淫ジャイン・不妄語モウゴ・不飲酒オンジュ・不両舌・不悪口アック・不貪欲ドンヨク・不瞋恚シンイ・不邪見ジャケン。▽異説もある。

十歩之詩 ジッポノシ🔗🔉

【十歩之詩】 ジッポノシ〈故事〉魏ギの王[キョウ]オウキョウが十歩歩く間につくった詩。転じて、詩才の豊かなことのたとえ。〔→北史

十界 ジッカイ🔗🔉

【十界】 ジッカイ〔仏〕悟りと迷いの世界を十種にわけたもの。悟りの世界は、仏界・菩薩ボサツ界・縁覚エンガク界・声聞ショウモン界。迷いの世界は、人間界・阿修羅アシュラ界・畜生界・餓鬼界・地獄界・天上界。『十法界ジッポウカイ』

十室之邑 ジッシツノユウ🔗🔉

【十室之邑】 ジッシツノユウ 家が十軒しかないような小さな村。〔→論語

十重 ジッチョウ🔗🔉

【十重】 ジュウチョウ・ジッチョウ 十倍する。ものを十ぺんも重ねる。「殺十人、十重不義=十人ヲ殺サバ、不義ヲ十重ス」〔→墨子

十風五雨 ジップウゴウ🔗🔉

【十風五雨】 ジップウゴウ〈故事〉十日間に一度風が吹き、五日間に一度雨が降る。気候が順調なこと。

十家 ジッカ🔗🔉

【十家】 ジッカ 中国の戦国時代の思想家の十の流派。儒家・道家・陰陽家・法家・名家・墨家・縦横家・雑家・農家・小説家。

十哲 ジッテツ🔗🔉

【十哲】 ジッテツ 十人のすぐれた人物。(イ)孔門(孔子の門人)の十哲は、顔淵ガンエン・閔子騫ビンシケン・冉伯牛ゼンハクギュウ・仲弓・宰我・子貢・冉有ゼンユウ・季路・子游シユウ・子夏。(ロ)〔国〕蕉門ショウモン(松尾芭蕉の門人)の十哲は、服部嵐雪ハットリランセツ・宝井其角タカライキカク・森川許六モリカワキョロク・各務支考カガミシコウ・向井去来ムカイキョライ・内藤丈草ナイトウジョウソウ・杉山杉風スギヤマサンプウ・志田野坡シダヤハ・越智越人オチエツジン・立花北枝タチバナホクシ。

十悪 ジュウアク🔗🔉

【十悪】 ジュウアク 十種の大罪。謀反ムホン(現在の内乱に当たる)・謀大逆(君主、君主の墓、宮殿などをそこなう)・謀叛ボウハン(本国にそむいて、他国にしたがう)・悪逆(人倫にそむくこと。肉親を傷つけたり、殺そうとしたりするなど)・不道(罪のない一家の三人を、殺すこと)・大不敬(天子を敬わない)・不孝・不睦フボク(家族に和し親しまないこと)・不義・内乱(畜生道におちること。家内における不倫行為)。絶対に許されないものとされた。〔仏〕十種の悪い行い。殺生・偸盗チュウトウ・邪淫ジャイン・妄語モウゴ・悪口・両舌・綺語キゴ・貪欲ドンヨク・瞋恚シンイ・邪見。

十善 ジュウゼン🔗🔉

【十善】 ジュウゼン 十人のよい友。〔仏〕十悪をおかさないこと。

十義 ジュウギ🔗🔉

【十義】 ジュウギ 人の実行すべき十種の徳。父は慈、子は孝、兄は良、弟は弟(悌)、夫は義、婦は聴、長は恵、幼は順、君は仁、臣は忠。〔→礼記

十徳 ジットク🔗🔉

【十徳】 ジットク 十の美徳。美玉に象徴される十の徳。仁・智・義・礼・信・楽・忠・天・地・徳。〔国〕衣服の名。鎌倉末期ごろからはじまり、江戸時代には儒学者・医師・絵師の礼服となった。

十駕 ジュウガ🔗🔉

【十駕】 ジュウガ〈故事〉十日間馬に乗って行く。また、十たび馬に乗る。おそい馬も、十日間走れば、一日千里も走る名馬に追いつける。凡人でも努力すれば成功することのたとえ。〔→荀子

十秋 ジッシュウ🔗🔉

【十霜】 ジッソウ 十年。『十星霜ジュウセイソウ・十秋ジッシュウ・十春秋ジュウシュンジュウ』「客舎并州已十霜=并州ニ客舎シスデニ十霜」〔→賈島

十翼 ジュウヨク🔗🔉

【十翼】 ジュウヨク「易経」のうち、彖伝タンデン(上下)・象伝ショウデン(上下)・繋辞伝ケイジデン(上下)・文言伝・序卦伝ジョカデン・説卦伝セッカデン・雑卦伝ザッカデンの十部の総称。孔子がつくったと伝えられる。▽「易経」の本文を助ける解説という意味。

十漿 ジッショウ🔗🔉

【十漿】 ジッショウ かゆ・飲み物を売る十軒の家。また、そのかゆや飲み物。〔→荘子

十露盤 ソロバン🔗🔉

【十露盤】 ソロバン〔国〕計算道具。横長の薄い箱形で、くしざしのたまがついている。算盤。

十八史略 ジュウハッシリャク🔗🔉

【十八史略】 ジュウハッシリャク〈書物〉七巻。宋ソウ末元ゲン初の曾先之ソウセンシの編。成立年代不明。太古から宋代までの歴史を、トピックを中心としながら、編年史的にまとめたもの。史料的価値はほとんどなく、いわゆる俗書とされるが、手ごろな中国史の入門書として用いられた。中国でよりも、日本で広く読まれた書で、室町時代末期に渡来してから、江戸時代には藩校などで、初学者の教科書として大いに用いられた。明治にはいってからもよく読まれ、現在の漢文教科書で用いられることも多い。

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