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広辞苑の検索結果 (27)

いい‐かたら・う【言い語らう】イヒカタラフ🔗🔉

いい‐かたら・う言い語らうイヒカタラフ 〔他五〕 ①かたりあう。話しあう。大和物語「よろづのことを―・ひて」 ②説得する。大鏡道長「わが姪なる女一人あり。それを今より―・はん」

げん‐ぎょ【言語】🔗🔉

げん‐ぎょ言語】 (漢音) ⇒げんご。平家物語8「容貌悠美にして―分明なり」

げんぎょししゅろん【言語四種論】🔗🔉

げんぎょししゅろん言語四種論】 語学書。1巻。鈴木朖あきら著。1824年(文政7)刊。国語を4種の品詞、すなわち体の詞、形状ありかたの詞、作用しわざの詞、テニヲハに分かつべきことを論じたもの。

げんご‐がく【言語学】🔗🔉

げんご‐がく言語学】 (linguistics)人間の言語の特性・構造・機能・獲得・系統・変化などを研究する学問。音韻論・形態論・統語論(統辞論)・意味論・語用論などの分野がある。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐きょういく【言語教育】‥ケウ‥🔗🔉

げんご‐きょういく言語教育‥ケウ‥ 言語能力・言語技術の習得を中心とする教育。発音・文字・文法・文体や文章表現・話し方などの系統的指導。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐きょうどうたい【言語共同体】🔗🔉

げんご‐きょうどうたい言語共同体】 特定の言語を共有するメンバーが構成する共同体。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐ゲーム【言語ゲーム】🔗🔉

げんご‐ゲーム言語ゲーム】 (Sprachspiel ドイツ・language-game イギリス)あらゆる言語活動を、特定の規則に従って言語を人と人との間でやりとりするゲームとしてとらえる考え方。ウィトゲンシュタインが提唱。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐こうい【言語行為】‥カウヰ🔗🔉

げんご‐こうい言語行為‥カウヰ J.L.オースティンが提起した言語哲学上の概念。命令・約束・依頼などに見られるように、事実の描写ではなく、言葉を発することが同時に行為の遂行でもあるような言語の働きを指す。発話行為。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐しょうがい【言語障害】‥シヤウ‥🔗🔉

げんご‐しょうがい言語障害‥シヤウ‥ 話すこと、言葉をきいて理解すること、文字を読むこと、文字を書くことなどの障害。話すことの障害には構音障害と失語症とが含まれる。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐しんりがく【言語心理学】🔗🔉

げんご‐しんりがく言語心理学】 言語学の成果を参考にしつつ、人の言語現象の研究を行う心理学の一分野。言語の発生、獲得や発達、病態などを扱う。→心理言語学⇒げん‐ご【言語】

げんご‐せいかつ【言語生活】‥クワツ🔗🔉

げんご‐せいかつ言語生活‥クワツ 人間生活の一形態として見た場合の言語。言語研究の一分野として、言語を特に人間生活との関連において観察する場合にいう。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐せっしょく【言語接触】🔗🔉

げんご‐せっしょく言語接触】 (language contact)二つ以上の言語が同地域または隣接地域で使用されることで、一方から他方へ、または相互に影響を与える状況。日本語と中国語が接触することにより、日本語に拗音ようおんや撥音はつおんが発生したなど。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐ちず【言語地図】‥ヅ🔗🔉

げんご‐ちず言語地図‥ヅ 言語的特徴や言語現象の地域的分布を表した地図。→言語地理学⇒げん‐ご【言語】

げんご‐ちゅうすう【言語中枢】🔗🔉

げんご‐ちゅうすう言語中枢】 大脳皮質にあって言語の生成および運用に関与する諸中枢の総称。聴覚中枢以外に、聴いた言語の意味を理解し、また、ある意味の言語を想起するなどの言語記憶中枢や発音中枢を含む。→言語野⇒げん‐ご【言語】

げんご‐ちょうかく‐し【言語聴覚士】‥チヤウ‥🔗🔉

げんご‐ちょうかく‐し言語聴覚士‥チヤウ‥ 厚生労働大臣の免許を受けて、音声機能・言語機能・聴覚に障害のある人に対して、言語訓練やこれに必要な検査・指導などを行う者。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐ちりがく【言語地理学】🔗🔉

げんご‐ちりがく言語地理学】 言語学の一部門。フランスの言語学者ジリエロンが首唱。言語現象の地理的分布を調査して言語地図を作成し、語形や音韻の歴史的変化を推定する。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐ちりょうし【言語治療士】‥レウ‥🔗🔉

げんご‐ちりょうし言語治療士‥レウ‥ 医師と協力して言語障害の治療に当たる者。→言語聴覚士⇒げん‐ご【言語】

○言語に絶するげんごにぜっする🔗🔉

○言語に絶するげんごにぜっする 言葉で言い表せないほど甚だしい。「―惨状」 ⇒げん‐ご【言語】 げんご‐ぶんせき言語分析】 〔哲〕現代における哲学的方法の一つ。 ①論理実証主義では、記号論理学に基づき、厳密な人工言語による科学言語の論理形式の解明を目指す。伝統的な形而上学の問題の多くは言語の論理の誤解による擬似問題であるとする。 ②これと逆に、日常言語の微妙な使用法を分析して、これが表現する哲学的問題を解明または消去しようとするもの。日常言語学派と呼ばれる。オースティン・サール(J. R. Searle1932〜)らにより言語行為論に発展。 ⇒げん‐ご【言語】 げんごべ源五兵衛】 源五兵衛漬の略。スイカの花が落ちて間もなくの若い果実を丸のまま酒粕に漬けたもの。和歌山・鳥取の名産。 げんご‐や言語野】 言葉を話し、理解する機能をつかさどる大脳皮質の領域。運動性言語中枢(ブロカ中枢)と感覚性言語中枢(ウェルニッケ中枢)とがある。 ⇒げん‐ご【言語】 げんごろう源五郎‥ラウ ①ゲンゴロウ科の水生甲虫の総称。体はおおむね広卵形。滑らかで、多くは緑色光沢を帯びた黒色、後肢は長大で多くの毛があり、水中を泳ぐ。その一種ゲンゴロウは池沼にすみ、しばしば電灯に飛来。幼虫は鋭い牙を持ち、成虫と共に肉食性。小児の疳かんの病に効があるという。竜蝨りゅうしつ。〈[季]夏〉 ゲンゴロウ 撮影:海野和男 ②源五郎鮒の略。 ⇒げんごろう‐ぶな【源五郎鮒】 げんごろう‐ぶな源五郎鮒‥ラウ‥ 琵琶湖に産する大形のフナの一種。堅田かただの漁夫源五郎が捕らえて安土あづち城主に献じたことからこの名を得たという。美味。膾なますなどにする。→へらぶな ⇒げんごろう【源五郎】 げんごろんてき‐てんかい言語論的転回‥クワイ (linguistic turn)哲学的主張を述べる言語表現とそれを支える論理構造に注目し、言語分析や論理分析の方法によって問題を解決しようとする動向。フレーゲが先鞭をつけ、ラッセルやウィトゲンシュタインによって方法として確立。19世紀末から20世紀前半にかけて西洋哲学に方法論上の転換を促した。 ⇒げん‐ご【言語】 けん‐こん倦困】 あきて苦しむこと。 けん‐こん乾坤】 ①易えきの卦の乾と坤。 ②天地。 ③陰陽。 ④いぬい(北西)とひつじさる(南西)。 ⑤二つで一組をなすものの順序を表す語。多く書物の上冊・下冊の意。 ⇒けんこん‐いってき【乾坤一擲】 けんこん堅昆「キルギス1」参照。 げん‐こん現今】 いま。いまの時代。この節。当今。「―の国際情勢」 けんこん‐いってき乾坤一擲】 運命を賭して、のるかそるかの勝負をすること。→一擲乾坤を賭す(「一擲」成句) ⇒けん‐こん【乾坤】 けん‐さ検査】 (基準に照らして)適不適や異状・不正の有無などをしらべること。「所持品を―する」「血液―」 ⇒けんさ‐かん【検査官】 ⇒けんさ‐やく【検査役】 けん‐さ権詐】 たくらんでだますこと。いつわりのはかりごと。たくらみ。 けん‐さ賢佐】 かしこい補佐。良佐。 けん‐さ験左】 証拠。証人。しるし。証左。 げんざ (栃木・茨城県などで)とんぼ。「げんざんぼ」とも。 げん‐ざ験者⇒げんじゃ けん‐さい兼済】 兼ねあわせすくうこと。すべての人を救うこと。 けんさい兼載⇒いなわしろけんさい(猪苗代兼載) けん‐さい険塞】 険阻なところに築いたとりで。 けん‐さい堅塞】 防備が堅固で攻めにくいとりで。 けん‐さい賢才】 すぐれた才知。また、その才知ある人。 けん‐さい賢妻】 かしこい妻。 けん‐さい賢宰】 賢明な宰相。賢相。 けん‐ざい建材】 建築の資材。建築材料。「新―」 けん‐ざい健在】 ①元気で暮らしていること。壮健であること。「両親は―です」 ②従来と変りなく活動・存在していること。「動乱の中でも大使館は―だった」 けん‐ざい硯材】 すずりの材料となる石。 けん‐ざい顕在】 はっきりあらわれて存在すること。「公害の―化」↔潜在 げん‐さい幻妻・衒妻】 ①他人の妻をののしっていう語。東海道中膝栗毛6「定めしおどれが―は」 ②女を卑しめていう語。浄瑠璃、神霊矢口渡「めんかのまぶい―の事さ」 ③よたか。淫売婦。 げん‐さい減殺】 へらしそぐこと。少なくすること。 げん‐さい減債】 負債を償却して少なくすること。 ⇒げんさい‐ききん【減債基金】 げん‐ざい原罪】 〔宗〕(original sin)アダムが神命に背いて犯した人類最初の罪行為(旧約聖書の創世記)。また、人間が皆アダムの子孫として生まれながらに負う虚無性。宿罪。 げん‐ざい現在・見在】 ➊①〔仏〕三世さんぜの一つで、現世。今生こんじょう。 ②時の流れを3区分した一つで、過去と未来との接点。また、それを含むしばらくの間。いま。 ③文法で、時制の一つ。今起こっている事柄を述べるもの。 ➋まのあたり在ること。 ①現存すること。「日本国―書目録」 ②実際であること。ほんとう。曾我物語3「いはんや、彼等は―の孫なり」 ③集計・会計や経歴の記述などで、日時を表す語に添えて、その時点で区切ってとらえたことを示す語。「10月1日―の人口」「正午―の気温」 ⇒げんざい‐いん【現在員】 ⇒げんざい‐かんりょう【現在完了】 ⇒げんざい‐けい【現在形】 ⇒げんざい‐しょう【現在生】 ⇒げんざい‐せ【現在世】 ⇒げんざい‐だか【現在高】 ⇒げんざい‐ち【現在地】 ⇒げんざい‐のう【現在能】 ⇒げんざい‐ぶんし【現在分詞】 ⇒げんざい‐ほう【現在法】 ⇒げんざい‐もの【現在物】 げんざい‐いん現在員‥ヰン 現在そこにいる人員。現在在籍している人数。現員。 ⇒げん‐ざい【現在・見在】 げんざい‐かんりょう現在完了‥クワンレウ (present perfect)英文法などの時制の一つ。現在の時点を基準として、動作の完了・経験・継続などを表す。 ⇒げん‐ざい【現在・見在】 げんさい‐ききん減債基金】 国債を漸次償還し、その残高をへらすために積み立てる基金。 ⇒げん‐さい【減債】 げんざい‐けい現在形】 ①文法で、現在の時制に用いる動詞などの語形。 ②あることが現に行われている状態。 ⇒げん‐ざい【現在・見在】 げんざい‐しょう現在生‥シヤウ 〔仏〕現在の世。この世。げんぜ。 ⇒げん‐ざい【現在・見在】 げんざい‐せ現在世】 〔仏〕現世。現在生。 ⇒げん‐ざい【現在・見在】 げんざい‐だか現在高】 現在ある数量。現高。ありだか。 ⇒げん‐ざい【現在・見在】 げんざい‐ち現在地】 (一時滞在などして)現在いる場所。 ⇒げん‐ざい【現在・見在】 げんざい‐のう現在能】 現実の人間界の出来事として筋を立てた能。「現在物もの」より広義に用いる。↔夢幻能。 ⇒げん‐ざい【現在・見在】 げん‐さいばん原裁判】 現在の審級の前の審級における裁判。控訴審では第一審、上告審では控訴審の裁判。 げんざい‐ぶんし現在分詞】 (present participle)英文法などにおける分詞。能動の意味で形容詞的に名詞を修飾する。また、be動詞と共に進行形を作る。→動名詞⇒げん‐ざい【現在・見在】 げんざい‐ほう現在法‥ハフ 修辞法の一つ。過去の事、未来の事、眼前にない物事を眼前に存するように表現する手法。現写法。 ⇒げん‐ざい【現在・見在】 げんざい‐もの現在物】 主人公が現実の男性である能。直面物ひためんもの⇒げん‐ざい【現在・見在】 げん‐ざいりょう原材料‥レウ 生産の資材になるもの。もととなる材料。 けん‐ざお間竿・間棹‥ザヲ ①検地を行うとき、土地の広さを測るために用いた竹製の竿。豊臣氏は1間が6尺3寸、江戸幕府は6尺1分の竿を用いた。検地竿。 ②建築現場で小割材を用いて作る、1間以上の長い物さし。尺杖しゃくづえけんさ‐かん検査官‥クワン ある事項の検査をする職掌の官吏。「会計―」 ⇒けん‐さ【検査】 けん‐さき剣先】 ①剣のさき。きっさき。 ②とがったもののさき。 ③〔天〕破軍星はぐんせいの異称。 ④(→)衽先おくみさきに同じ。 ⇒けんさき‐いか【剣先烏賊】 ⇒けんさき‐えぼし【剣先烏帽子】 ⇒けんさき‐ずるめ【剣先鯣】 ⇒けんさき‐たがね【剣先鏨】 ⇒けんさき‐ぶね【剣先船】 けんさき‐いか剣先烏賊】 ジンドウイカ科のイカ。胴長約40センチメートル。ヤリイカに似て、幅が広く、腕が太い。ひれは外套長の3分の2ほどを占め、三角状に張り出す。食用。房総半島以南に分布。東京ではアカイカ、多産する九州ではゴトウイカと呼ぶ。 ⇒けん‐さき【剣先】 けんさき‐えぼし剣先烏帽子】 頂の剣形になった立烏帽子。黒色を基本とし、金色や日の丸付きなどもある。能楽や歌舞伎の三番叟さんばそうの役が着用。 ⇒けん‐さき【剣先】 けんさき‐ずるめ剣先鯣】 ケンサキイカで作ったするめ。九州五島産が有名。五島するめ。一番するめ。 ⇒けん‐さき【剣先】 けんさき‐たがね剣先鏨】 先端がとがって剣先状をなすたがね。 ⇒けん‐さき【剣先】 げんさき‐とりひき現先取引】 債券を一定期間後に一定価格で買い戻す(または売り戻す)ことを約束して行われる売買取引。短期金融の機能を持つ。条件付債券売買。 けんさき‐ぶね剣先船】 船首のとがった川船。江戸時代、大坂の大和川水系で荷物運送に用いた。 ⇒けん‐さき【剣先】 けん‐さく建策】 はかりごとをたてること。 けん‐さく研削】 砥石といしの粒子で工作物の表面を削り取り平滑にすること。研磨。 ⇒けんさく‐ばん【研削盤】 けん‐さく剣笏】 剣と笏しゃく。また、それを帯びる人。 けん‐さく検索】 文書やデータの中から、必要な事項をさがし出すこと。「索引で語を―する」 ⇒けんさく‐エンジン【検索エンジン】 ⇒けんさく‐の‐こうべん【検索の抗弁】 ⇒けんさく‐ひょう【検索表】 けん‐さく献策】 はかりごとを上の者に申し述べること。建策。 けん‐さく羂索】 (ケンザクとも)〔仏〕 ①一端に金剛杵こんごうしょの半形をつけ、他端に鐶かんをつけた青・黄・赤・白・黒の5色の糸を撚った綱。不動明王・不空羂索観音などの持つもので、衆生しゅじょう摂取の象徴とする。本来は鳥獣を捕るわな。 ②凡夫ぼんぶが我見に束縛されるたとえ。 げん‐さく原作】 もとの著作または製作。翻訳・改作・脚色などを行う前のもとの作品。 げん‐さく絃索・弦索】 琴または三味線などに張る糸。また、その楽器の音。音楽。 げん‐さく減作】 収穫高のへること。 げん‐さく減削】 減らしけずること。削減。 けんさく‐エンジン検索エンジン】 キーワードを入力して必要な情報を選び出す仕組み。特に、ウェブ上で情報を検索するシステム。また、それを実行するウェブサイト。サーチ‐エンジン。 ⇒けん‐さく【検索】 げんさく‐どうぶつ原索動物】 動物界の一門、あるいは脊索動物の一亜門。尾索類・頭索類から成る。終生または幼生期に脊索をもち、咽頭に鰓孔えらあながあるなど脊椎動物に類縁がある。また、半索類(擬宝珠虫ぎぼしむしの類)をこれに含めることもある。ホヤ・ナメクジウオなど。 けんさく‐の‐こうべん検索の抗弁‥カウ‥ 〔法〕保証人が、主たる債務者に弁済の資力があり執行が容易なことを証明して保証債務の履行を拒みうること。 ⇒けん‐さく【検索】 けんさく‐ばん研削盤】 砥石車を回転して工作物の面を研削仕上げする工作機械。研磨盤。グラインダー。→工作機械(図) ⇒けん‐さく【研削】 けんさく‐ひょう検索表‥ヘウ 生物の分類群を同定するために、相対する形質を対照させた表。 ⇒けん‐さく【検索】 けん‐ざけ拳酒】 拳をうち、負けたものに酒を飲ませる遊び。けんしゅ。洒落本、辰巳之園「―の相手をしたりや声はでえなしになりやした」 けん‐さつ検札】 列車内で係員が乗客の乗車券などを改め調べること。正式には車内改札。 けん‐さつ検察】 とりしらべて事情を明らかにすること。犯罪を捜査し証拠を集めること。特に、犯罪を捜査し証拠を集め公訴を起こすこと。 ⇒けんさつ‐かん【検察官】 ⇒けんさつ‐じむかん【検察事務官】 ⇒けんさつ‐しんさかい【検察審査会】 ⇒けんさつ‐ちょう【検察庁】 けん‐さつ賢察】 相手の推察の尊敬語。お察し。高察。 げん‐さつ減殺】 ゲンサイの慣用読み。 けんさつ‐かん検察官‥クワン 犯罪を捜査し、公訴を提起・維持し、裁判の執行を監督するほか、公益の代表者として一定の権限を有する行政官。検察官の各個人はそれぞれが国家機関(官庁)であって、上級機関の補助者ではないが、検察権の行使について上級検察官の指揮監督に服する(検察官一体の原則)。検事総長・次長検事・検事長・検事・副検事の別がある。旧称は検事。(書名別項) ⇒けん‐さつ【検察】 けんさつかん検察官‥クワン (Revizor ロシア)ゴーゴリの諷刺喜劇。1836年初演。地方を巡察するお忍びの検察官に間違えられた男が、機嫌をとろうとする役人たちを手玉にとる。 けんさつ‐じむかん検察事務官‥クワン 検察官の指揮の下に、犯罪の捜査、罰金の徴収などの事務を行う検察庁の職員。 ⇒けん‐さつ【検察】 けんさつ‐しんさかい検察審査会‥クワイ 公訴権の実行に関し民意を反映させてその適正を図るため、地方裁判所またはその支部の所在地におかれる機関。衆議院議員の選挙権者の中から、くじで選ばれた11人の検察審査員で構成され、その数は200以上でなければならない。 ⇒けん‐さつ【検察】 けんさつ‐ちょう検察庁‥チヤウ 法務省の所管に属し、検察官の行う事務を統括する役所。最高検察庁・高等検察庁・地方検察庁・区検察庁の4種があり、それぞれ最高裁判所・高等裁判所・地方裁判所と家庭裁判所・簡易裁判所に対応して置かれる。→検事局 ⇒けん‐さつ【検察】 げん‐さま玄様】 江戸吉原で、医者の客、また、医者風に変装した僧侶の客を指していった語。→玄3 けんさ‐やく検査役】 ①検査をする役。また、その人。 ②株式会社で、会社の業務や財産の状況を調査するために、株主総会(創立総会)または裁判所により選任された臨時の役員。 ③相撲で、土俵下の東西南北に座して勝負を検査する役。審判部独立とともに審判委員と改称。勝負検査役。 ⇒けん‐さ【検査】 けん‐さん建盞】 (ケンザンとも)宋の頃から中国福建省建窯で焼かれた天目てんもく型茶碗。曜変ようへん・油滴が著名。古くは天目と区別し、建盞を一般の天目より高くみなしていた。 けん‐さん研鑽】 学問などを深くきわめること。研究。「―を積む」 けん‐ざん見参⇒げんざん けん‐ざん兼参】 両所に出仕すること。平家物語10「八条女院に―のものにて候ふあひだ」 けん‐ざん剣山】 華道用具の一つ。挿した花の根本を安定させるために用いる、金属製の厚い板に針を上向きに多数植えたもの。主として盛花もりばな用。 けんざん乾山⇒おがたけんざん(尾形乾山)⇒けんざん‐やき【乾山焼】 けん‐ざん険山・嶮山】 けわしい山。 けん‐ざん検算・験算】 計算の結果の正誤を確かめてみること。ためしざん。「―して確かめる」 けん‐ざん献残】 大名に献上した品物の残り物。また、献上された物で不用のもの。 ⇒けんざん‐や【献残屋】 げん‐さん原蚕】 原蚕種を製造するための蚕。 ⇒げんさん‐しゅ【原蚕種】 げん‐さん原産】 最初に産出したこと。また、そのもの。「アフリカ―の植物」 ⇒げんさん‐ち【原産地】 ⇒げんさんち‐きせい【原産地規制】 ⇒げんさんち‐しょうめいしょ【原産地証明書】 げん‐さん減産】 生産量がへること。生産量をへらすこと。↔増産 げんざん元山⇒ウォンサン げん‐ざん見参】 (ゲザン・ゲンゾウとも) ①節会せちえ・宴会などに伺候すること。また、その人々が名を記してその主人の前へさし出すこと。 ②目上の者に対面すること。平家物語8「わらはこそ是まで尋ねまいりたれ。―せむ」 ③目下の者にお会いになること。引見。平家物語2「みかどの―に入れたりければ」 ④主従関係を結んだ者が正式に面謁すること。 ⑤関東・東北で、婿・嫁またはその近親が、婚礼の後はじめて相手方を正式に訪問すること。→初婿入はつむこいり⇒げんざん‐じょ【見参所】 ⇒げんざん‐の‐いた【見参の板】 げん‐ざん減算】 引き算。減法。 げんさん‐しゅ原蚕種】 普通蚕種(交雑種)を製造するための親系統となる蚕種。 ⇒げん‐さん【原蚕】 げんざん‐じょ見参所】 中世武家の応接間。 ⇒げん‐ざん【見参】 げんさん‐ち原産地】 ①動植物の初めの棲息地。 ②品物の生産地。 ⇒げん‐さん【原産】 げんさんち‐きせい原産地規制】 部品調達や加工組立などの生産段階が複数の国にまたがる場合、原産地を判定するために必要な国際的規準。 ⇒げん‐さん【原産】 げんさんち‐しょうめいしょ原産地証明書】 貨物の輸入者が、国定税率よりも低廉な協定税率や便益関税の適用を受けるため、輸入申告書に添えて税関に提出する貨物原産地の証明書。 ⇒げん‐さん【原産】 げんざん‐の‐いた見参の板】 清涼殿の殿上と孫庇まごびさしとの間にある階段下の床板。見参・拝謁する者がここを踏んで上ったからいう。踏めば鳴る装置のもの。なるいた。平治物語「―高らかにふみならして」→清涼殿(図) ⇒げん‐ざん【見参】 げんざんみ‐よりまさ源三位頼政】 源頼政みなもとのよりまさの異名。 けんざん‐や献残屋】 江戸時代、江戸で献残を買い取り、これを利用して慶事の祝物・結納ゆいのう物などの調製を業とした人。 ⇒けん‐ざん【献残】 けんさん‐やきけんさん焼き】 焼いた握り飯に生姜しょうがや柚子ゆず入りの味噌を塗り、焼いたもの。熱い番茶や湯を注いでも食べる。名の由来は、献上品の残りで作った「献残」や「献餐」が変化したとも、雑兵が剣の先に刺して焼いた「剣先焼き」が変化したともいわれる。新潟県の郷土料理。 けんざん‐やき乾山焼】 元禄(1688〜1704)の頃、尾形乾山が京都の鳴滝で始めた陶器。兄光琳こうりんが絵付に加わり、装飾性に優れた茶道具や懐石器などを製作。 ⇒けんざん【乾山】 けん‐し犬歯】 門歯と臼歯との間に位置する上下各2個の鋭い歯。食肉獣ではよく発達して牙となるが、草食獣では一般に退化する傾向にある。いときりば。→永久歯(図) けん‐し妍姿】 すっきりとうつくしい姿。あですがた。 けん‐し剣士】 剣術に巧みな人。剣術つかい。剣客。 けん‐し堅紙】 かたくて表面が平滑な厚紙。カードや紙器に使用する。 けん‐し検使】 ①事実を見届けるために現場に派遣する使者。 ②殺傷・変死などの検視をする役人。 けん‐し検屍】 死体を調べること。検死。 けん‐し検視】 ①事実を見届けること。 ②検察官などが変死者の死体を取り調べること。検屍。 けん‐し献詞】 著作物を献呈するために記したことば。献辞。 けん‐し絹糸】 きぬいと。狭義には、生糸きいとを精練して撚糸ねんしにしたもの。 ⇒けんし‐こうたく【絹糸光沢】 ⇒けんし‐せん【絹糸腺】 ⇒けんし‐ぼうせき【絹糸紡績】 けん‐し賢士】 賢い人士。すぐれた人。 けん‐し繭糸】 ①繭と糸。また、繭の糸。きぬいと。 ②繭から糸を引き出すように、租税を課しつづけること。 ⇒けんし‐ちょう【繭糸長】 けん‐じ見思】 〔仏〕(→)見思惑に同じ。 ⇒けんじ‐わく【見思惑】 けんじ建治‥ヂ [周礼]鎌倉中期、後宇多天皇朝の年号。文永12年4月25日(1275年5月22日)改元、建治4年2月29日(1278年3月23日)弘安に改元。 けん‐じ剣璽】 三種の神器のうち、草薙剣くさなぎのつるぎと八坂瓊曲玉やさかにのまがたま。宝剣と神璽。 ⇒けんじ‐とぎょ【剣璽渡御】 ⇒けんじ‐の‐あん【剣璽の案】 けん‐じ健児】 ①血気盛んな男。わかもの。 ②⇒こんでい⇒けんじ‐の‐しゃ【健児の社】 けん‐じ堅持‥ヂ かたく守って譲らないこと。「自説を―する」 けん‐じ検字】 漢字辞書の索引で、部首・音訓などによらず、文字を総画数の順に配列したもの。 けん‐じ検事】 ①検察官の官名の一つ。 ②検察官の旧称。 ⇒けんじ‐きょく【検事局】 ⇒けんじ‐こうそ【検事控訴】 ⇒けんじ‐せい【検事正】 ⇒けんじ‐そうちょう【検事総長】 ⇒けんじ‐ちょう【検事長】 けん‐じ献辞(→)献詞けんしに同じ。 けん‐じ謙辞】 謙遜していうことば。 けん‐じ顕示】 はっきり示すこと。「自己―」 げん‐し元子】 [詩経魯頌、閟宮]天子の嫡子。皇太子。太子。 げん‐し元巳】 陰暦3月初の巳の日。また、はじめ中国ではこの日を桃の節句としていたところから、陰暦3月3日の称。上巳じょうしげんし元史】 二十四史の一つ。元の正史。210巻。本紀47巻、志58巻、表8巻、列伝97巻。明の宋濂そうれん・王褘おういらの奉勅撰。1370年成る。わずか8カ月で成り、誤謬が多いため、民国になって柯劭忞かしょうびん撰の「新元史」が作られた。 げん‐し元始】 初め。おこり。もと。原始。 ⇒げんし‐さい【元始祭】 ⇒げんし‐てんそん【元始天尊】 げん‐し元詩】 中国の元代の詩。 げん‐し幻肢(→)幻影肢に同じ。 げん‐し幻視】 実際には存在しないものが存在するかのように見えること。 げん‐し玄旨】 ①奥深い趣旨。 ②老荘の説いた哲理。 ⇒げんし‐きみょうだん【玄旨帰命壇】 げん‐し言志】 [書経舜典「詩は志を言い、歌は言を永くす」](志をのべる意)詩の異称。 げん‐し言詞】 ことば。言語。言辞。 げん‐し原子】 (atom) ①〔哲〕アトムの訳語。 ②物質を構成する単位の一つ。各元素のそれぞれの特性を失わない範囲で到達し得る最小の微粒子。大きさは、ほぼ1億分の1センチメートル。原子核と電子から成る。 ⇒げんし‐エネルギー【原子エネルギー】 ⇒げんし‐か【原子価】 ⇒げんし‐かく【原子核】 ⇒げんしかく‐かんぱん【原子核乾板】 ⇒げんしかく‐じんこうへんかん【原子核人工変換】 ⇒げんしかく‐はんのう【原子核反応】 ⇒げんしかく‐ぶつりがく【原子核物理学】 ⇒げんしかく‐ぶんれつ【原子核分裂】 ⇒げんしかく‐ほうかい【原子核崩壊】 ⇒げんしかく‐ゆうごう【原子核融合】 ⇒げんし‐きごう【原子記号】 ⇒げんし‐ぐも【原子雲】 ⇒げんし‐じ【原子時】 ⇒げんし‐しつりょう‐たんい【原子質量単位】 ⇒げんし‐すいそ‐ようせつ【原子水素溶接】 ⇒げんし‐スペクトル【原子スペクトル】 ⇒げんし‐だん【原子団】 ⇒げんし‐どけい【原子時計】 ⇒げんし‐ねつ【原子熱】 ⇒げんし‐ばくだん【原子爆弾】 ⇒げんし‐ばんごう【原子番号】 ⇒げんし‐ぶつりがく【原子物理学】 ⇒げんし‐ほう【原子砲】 ⇒げんし‐めいだい【原子命題】 ⇒げんし‐もけい【原子模型】 ⇒げんし‐よう【原子容】 ⇒げんし‐りょう【原子量】 ⇒げんし‐りょく【原子力】 ⇒げんしりょく‐いいんかい【原子力委員会】 ⇒げんしりょく‐きほんほう【原子力基本法】 ⇒げんしりょく‐さんげんそく【原子力三原則】 ⇒げんしりょく‐せん【原子力船】 ⇒げんしりょく‐せんすいかん【原子力潜水艦】 ⇒げんしりょく‐でんち【原子力電池】 ⇒げんしりょく‐はつでん【原子力発電】 ⇒げんし‐ろ【原子炉】 ⇒げんし‐ろん【原子論】 げん‐し原糸】 繊維製品の材料としての糸の総称。 げん‐し原始】 ①[易経繋辞]根源をたずね極めること。 ②物事のはじめ。おこり。元始。原初。 ③自然のままで、進化または変化しないこと。原生。「―林」 ⇒げんし‐かんすう【原始関数】 ⇒げんし‐きょうさんせい【原始共産制】 ⇒げんし‐きょうどうたい【原始共同体】 ⇒げんし‐キリスト‐きょう【原始キリスト教】 ⇒げんし‐さんぎょう【原始産業】 ⇒げんし‐じだい【原始時代】 ⇒げんし‐しゃかい【原始社会】 ⇒げんし‐しゅとく【原始取得】 ⇒げんし‐じん【原始人】 ⇒げんし‐せい【原始星】 ⇒げんし‐てき【原始的】 ⇒げんしてき‐ちくせき【原始的蓄積】 ⇒げんしてき‐はんのう【原始的反応】 ⇒げんしてき‐ふのう【原始的不能】 ⇒げんし‐ぶっきょう【原始仏教】 ⇒げんし‐りん【原始林】 げん‐し原紙】 ①塗布・吸収・箔張りなどの加工を行う前の紙。加工紙・変性紙のもととなる紙の総称。 ②謄写版などの原版に用いる、蝋や薬品を施した紙。「―を切る」 ③複写をとる原稿。 げん‐し原詩】 翻訳または改作の、もとになった詩。 げん‐し原資】 ①もとで。資金源。 ②特に、かつて財政投融資に向けられる資金の源泉を呼んだ称。 げん‐し眼子】 め。まなこ。眼睛。 げん‐し減資】 会社企業における公称資本金額を減らすこと。↔増資 げん‐し厳旨】 ①厳命の趣旨。 ②他人の趣旨の尊敬語。 げんじ元治‥ヂ [易経乾卦「乾元の用九は、天下治まる也」・三国志「天地四時を以て功を成し、元首輔弼を以て治を興す」]江戸末期、孝明天皇朝の年号。甲子革令により、文久4年2月20日(1864年3月27日)改元、元治2年4月7日(1865年4月30日)慶応に改元。 げん‐じ言次】 ことばのついで。話のついで。 げん‐じ言辞】 ことば。ことばづかい。言詞。「不穏当な―を弄ろうする」 げん‐じ現示(→)啓示けいじに同じ。 げん‐じ現時】 いま。ただいま。現在。「―すこぶる流行の現象」 げん‐じ源氏】 ①源みなもとの姓を有する氏族の称。→みなもと。 ②源氏物語の主人公、光源氏ひかるげんじの略。また、源氏物語の略。 ③ある語に冠して、紅白2色の意を表す語。源平2氏の旗色に因む。 ⇒げんじ‐あわせ【源氏合】 ⇒げんじ‐いと【源氏糸】 ⇒げんじ‐うち【源氏打】 ⇒げんじ‐え【源氏絵】 ⇒げんじ‐えあわせ【源氏絵合】 ⇒げんじ‐おい【源氏追い】 ⇒げんじ‐ぐも【源氏雲】 ⇒げんじ‐ぐるま【源氏車】 ⇒げんじ‐こう【源氏香】 ⇒げんじ‐こくめい【源氏国名】 ⇒げんじ‐ざけ【源氏酒】 ⇒げんじ‐な【源氏名】 ⇒げんじ‐の‐うじがみ【源氏の氏神】 ⇒げんじ‐の‐きみ【源氏の君】 ⇒げんじ‐の‐だいしょう【源氏の大将】 ⇒げんじ‐の‐ま【源氏の間】 ⇒げんじ‐の‐みや【源氏宮】 ⇒げんじ‐ばこ【源氏箱】 ⇒げんじ‐はちりょう‐の‐よろい【源氏八領鎧】 ⇒げんじ‐ぶし【源氏節】 ⇒げんじ‐べい【源氏塀】 ⇒げんじ‐ぼたる【源氏蛍】 ⇒げんじ‐まき【源氏巻】 ⇒げんじ‐まど【源氏窓】 ⇒げんじ‐まめ【源氏豆】 げんじ‐あわせ源氏合‥アハセ 源氏物語の各帖の名に因んだ和歌の上の句に下の句を合わせて置き並べる遊戯。道中双六すごろくに類した一枚摺の錦絵を盤面として行う。源氏五十四帖の絵を描き並べた紙面に各帖の名を記したカルタを合わせて置き並べる遊戯ともいう。 ⇒げん‐じ【源氏】 げんじ‐いと源氏糸】 紅白の糸をよりあわせた糸。 ⇒げん‐じ【源氏】 げんじ‐うち源氏打】 組紐の打ち方の名称。角源氏かくげんじと円源氏まるげんじとあり、多く甲冑かっちゅうの緒所おどころに用いた。 ⇒げん‐じ【源氏】 げんじ‐え源氏絵‥ヱ ①源氏物語を題材に描いた絵の総称。絵巻・扇面画・屏風絵のほか蒔絵や染色など多種がある。古今著聞集11「―十巻」 ②平安時代の風俗を物語式に描いた絵の俗称。 ⇒げん‐じ【源氏】 げんじ‐えあわせ源氏絵合‥ヱアハセ 源氏絵を用いてする絵合。 ⇒げん‐じ【源氏】 げんし‐エネルギー原子エネルギー(→)核エネルギーに同じ。 ⇒げん‐し【原子】 げんじ‐おい源氏追い‥オヒ 貨物を運搬している車の後をつけ、車上の物品をぬすみとること。 ⇒げん‐じ【源氏】 げんし‐か原子価】 (valence)元素の1原子が、直接水素原子何個と化合し得るかを表す数。水素と結合しない元素の原子価は間接的に決定する。 ⇒げん‐し【原子】 げんし‐かく原子核】 (atomic nucleus)原子の中核をなす粒子。原子に比べるとはるかに小さいが、原子の質量の大部分が集中しており、陽電気を帯びる。陽子と中性子より成り、陽子の数が原子番号、両者の総数が質量数に等しい。核。 ⇒げん‐し【原子】 げんしかく‐かんぱん原子核乾板】 荷電粒子の飛跡をとらえ、その種類・質量・エネルギーなどを検知・測定できるようにつくられた特別な写真乾板。臭化銀を主成分とする乳剤が厚く塗布されている。原子核・素粒子実験における代表的な精密飛跡検出器。 ⇒げん‐し【原子】 げんしかく‐じんこうへんかん原子核人工変換‥クワン 原子核内の陽子・中性子の数を人工的に増減して他の元素を創り出すこと。陽子・中性子・重陽子・アルファ粒子などを原子核に衝突させて行う。 ⇒げん‐し【原子】 げんしかく‐はんのう原子核反応‥オウ (→)核反応に同じ。 ⇒げん‐し【原子】 げんしかく‐ぶつりがく原子核物理学】 原子核の構造と性質に関連する核反応・核分裂・放射能などの研究をする物理学。核物理学。 ⇒げん‐し【原子】 げんしかく‐ぶんれつ原子核分裂】 ウラン・トリウム・プルトニウムなどの重い原子核が、中性子などの照射によってほぼ同程度の大きさの2個の原子核に分裂する現象。1938年ハーンらが発見。この際、大きなエネルギーの放出を伴い、これを用いて原子爆弾や原子力発電が開発された。核分裂。 ⇒げん‐し【原子】 げんしかく‐ほうかい原子核崩壊‥クワイ 一つの原子核が放射線を出して他の異なる原子核に変化すること。放射性原子において自然に行われ、アルファ崩壊・ベータ崩壊・ガンマ崩壊などがある。 ⇒げん‐し【原子】 げんしかく‐ゆうごう原子核融合‥ガフ (→)核融合1に同じ。 ⇒げん‐し【原子】 げんし‐かんすう原始関数‥クワン‥ 関数の導関数がのとき、の原始関数という。原始関数の一般形をの不定積分ということもあり、同義にも用いられる。 ⇒げん‐し【原始】 けん‐しき見識】 ①物事の本質を見通す、すぐれた判断力。また、ある物事についてのしっかりした考え、見方。識見。夏目漱石、吾輩は猫である「其位な―を有して居る我輩を」。「―のある人」 ②気位。「―が高い」 ⇒けんしき‐ば・る【見識張る】 けんし‐き検糸器】 糸を検査する器械。生糸の強さを計る検力器、糸の太さや長さを測定する検尺器(番手計)、糸の撚数を知る検撚器などの総称。 げんし‐きごう原子記号‥ガウ (→)元素記号に同じ。 ⇒げん‐し【原子】 けんしき‐ば・る見識張る】 〔自五〕 見識があるように見せかける。見識ぶる。夏目漱石、吾輩は猫である「寒月はあんな妙に―・つた男だから」 ⇒けん‐しき【見識】 げんし‐きみょうだん玄旨帰命壇‥ミヤウ‥ 〔仏〕中世の天台宗で行われた秘法。摩多羅またら神を本尊とし、師から弟子へ秘密裡に伝える口伝法門の形をとる。後に真言宗立川流の影響を受けて邪教化し、江戸中期に禁止された。 ⇒げん‐し【玄旨】 げんし‐きょうさんせい原始共産制】 階級分化以前の原始社会に存在したと推論される社会体制。血縁を中心に土地その他の生産手段を共有し、共同の生産と平等な分配が行われたとされる。 ⇒げん‐し【原始】 げんし‐きょうどうたい原始共同体】 原始社会の社会組織。生産手段の私有や階級的な支配関係がなく、血縁的な結合により形成された共同体。原始共産体。 ⇒げん‐し【原始】 けんじ‐きょく検事局】 旧制で、裁判所構成法のもとで検事が配置されていた官署。各裁判所に付置されていた点で、現在の検察庁と異なる。 ⇒けん‐じ【検事】 げんし‐キリスト‐きょう原始キリスト教‥ケウ (Urchristentum ドイツ)最初期のキリスト教。イエスの死後(約30年頃)から復活信仰のもとに発展、初期カトリシズム(2世紀中頃)の成立に至るまでをいう。当初はエルサレム教会が中心、後にパウロの宣教により小アジアなどへ展開。初期キリスト教。 ⇒げん‐し【原始】 けんじ‐きん乾字金】 (「乾」字の極印があるからいう)1710年(宝永7)江戸幕府の鋳造した小判金および一分判金。乾金けんきん。乾ノ字金。 げんじ‐きん元字金「元禄金銀」参照。 げんし‐ぐも原子雲】 核爆発によって生ずるきのこ形の雲。 ⇒げん‐し【原子】 げんじ‐ぐも源氏雲】 絵の中に金箔を洲浜形に置いて、雲のように見せたもの。画面の区切りや遠近の表現に役立て、あるいは装飾的効果を高めるのに用いる。源氏絵に多く見られるのでいう。→雲形くもがた⇒げん‐じ【源氏】 げんじくよう源氏供養‥ヤウ 能。鬘物。紫式部の霊が安居院あぐい法印に光源氏の供養を乞う。式部を石山観音の化現であるとし、源氏物語の巻々の名を読みこんだ法印作の表白を取り入れて脚色する。 げんじ‐ぐるま源氏車】 ①公家乗用の牛車ぎっしゃの俗称。御所車ごしょぐるま。 ②牛車の車輪にかたどった紋所や模様の称。輻の数により、六本骨・八本骨・十二本骨などという。十二本骨は榊原さかきばら氏の家紋として榊原車ともいう。 源氏車 ⇒げん‐じ【源氏】 けんし‐こ剣歯虎】 〔動〕(→)サーベル‐タイガーに同じ。 げんじ‐こう源氏香‥カウ 組香くみこうの一種。香5種を、1種5包ずつ合計25包を打ち混ぜ、その中の5包を取って焚き、香の異同を判別する。縦に5本の線を並べて書き、右より1炉から5炉までとし、同香の頭を横に結ぶことによって52の図をつくる。源氏五十四帖の初帖「桐壺」と終りの帖「夢浮橋」とを除いた52帖に当てた図で回答する。 源氏香 ⇒げん‐じ【源氏】 けんじ‐こうそ検事控訴】 検察官が行う控訴。 ⇒けん‐じ【検事】 けんし‐こうたく絹糸光沢‥クワウ‥ 絹糸がもつような光沢。珪線石など繊維状結晶の鉱物に見られる。 ⇒けん‐し【絹糸】 げんじ‐こくめい源氏国名】 連歌で、長句に源氏物語の巻名を、短句に国名を詠み込むもの。百韻とすることが多い。 ⇒げん‐じ【源氏】 げんし‐さい元始祭】 天孫降臨、天皇の位の元始を祝って1月3日宮中三殿で天皇が親祭する祭。大祭の一つ。 ⇒げん‐し【元始】 げんじ‐ざけ源氏酒】 二組に分かれて源氏物語の巻名や人物名を応酬しつつする酒宴の遊戯。好色一代男1「―と戯れしもと笑ひて」 ⇒げん‐じ【源氏】 げんし‐さんぎょう原始産業‥ゲフ ①原始時代に行われた産業。狩猟・漁労、初歩の農業・牧畜など。 ②天然資源の獲得を目的とする農業・漁業・鉱業などをいう。 ⇒げん‐し【原始】 げんし‐じ原子時】 原子時計、特にセシウム原子時計によって決めた時法。→天文時⇒げん‐し【原子】 げんし‐じだい原始時代】 有史以前、人類が未だ文明を持たず、原始的な生活をしていた時代。 ⇒げん‐し【原始】 げんし‐じだい原史時代】 先史時代と有史時代の中間に位置づけられる、文献的史料の断片的に存在する時代。日本では弥生中期頃から古墳時代に当たる。 げんし‐しつりょう‐たんい原子質量単位‥リヤウ‥ヰ (atomic mass unit)質量の単位の

げんご‐ぶんせき【言語分析】🔗🔉

げんご‐ぶんせき言語分析】 〔哲〕現代における哲学的方法の一つ。 ①論理実証主義では、記号論理学に基づき、厳密な人工言語による科学言語の論理形式の解明を目指す。伝統的な形而上学の問題の多くは言語の論理の誤解による擬似問題であるとする。 ②これと逆に、日常言語の微妙な使用法を分析して、これが表現する哲学的問題を解明または消去しようとするもの。日常言語学派と呼ばれる。オースティン・サール(J. R. Searle1932〜)らにより言語行為論に発展。 ⇒げん‐ご【言語】

げんご‐や【言語野】🔗🔉

げんご‐や言語野】 言葉を話し、理解する機能をつかさどる大脳皮質の領域。運動性言語中枢(ブロカ中枢)と感覚性言語中枢(ウェルニッケ中枢)とがある。 ⇒げん‐ご【言語】

げんごろんてき‐てんかい【言語論的転回】‥クワイ🔗🔉

げんごろんてき‐てんかい言語論的転回‥クワイ (linguistic turn)哲学的主張を述べる言語表現とそれを支える論理構造に注目し、言語分析や論理分析の方法によって問題を解決しようとする動向。フレーゲが先鞭をつけ、ラッセルやウィトゲンシュタインによって方法として確立。19世紀末から20世紀前半にかけて西洋哲学に方法論上の転換を促した。 ⇒げん‐ご【言語】

こと‐かたら・う【言語らふ】‥カタラフ🔗🔉

こと‐かたら・う言語らふ‥カタラフ 〔他四〕 語り合う。言いかわす。新拾遺和歌集「うちしのび―・はん時鳥あすをあやめの音には立つとも」

ごん‐ご【言語】🔗🔉

ごん‐ご言語】 (「言」「語」ともに呉音)ことば。げんご。天草本平家物語「そのあはれな体は―に述べられぬ体でござつた」 ⇒ごんご‐しんだい【言語進退】 ⇒ごんご‐どうだん【言語道断】 ⇒言語に絶す

ごんご‐しんだい【言語進退】🔗🔉

ごんご‐しんだい言語進退】 言語と動作。天草本伊曾保物語「―たちまちその悪が露はれて」 ⇒ごん‐ご【言語】

ごんご‐どうだん【言語道断】‥ダウ‥🔗🔉

ごんご‐どうだん言語道断‥ダウ‥ [一]〔名〕 ①〔仏〕言語で説明する道の絶えた意。仏教の奥深い真理はことばで説明することができないことをいう。瓔珞経ようらくきょう「―心行処滅」 ②一般に、口ではとうてい言い表せないことにいう。平家物語1「時々刻々の法施祈念、―の事どもなり」 ③転じて、とんでもないこと。もってのほかのこと。狂言、鶏流の江「―の奴ぢや、おのれは今失せをつたか」。「―の振舞い」 [二]〔感〕 驚嘆の意を表す。謡曲、春栄しゅんねい「―御兄弟の御心中を感じ申して、我等も落涙つかまつりて候」 ⇒ごん‐ご【言語】 ○言語に絶すごんごにぜっす 何とも言いようのないほど甚だしい。「言語に絶する惨状」 ⇒ごん‐ご【言語】

○言語に絶すごんごにぜっす🔗🔉

○言語に絶すごんごにぜっす 何とも言いようのないほど甚だしい。「言語に絶する惨状」 ⇒ごん‐ご【言語】 ゴンゴラLuis de Góngora】 スペインの詩人。その難解な語法はゴンゴリスモと呼ばれる。作「孤愁」など。(1561〜1627) コンコルダートKonkordat ドイツ】 教皇庁と国家との間の合意。宗教上の事項について両者の管轄範囲を規定することを主な目的とする条約の一種。政教協約。 コンコルダンスconcordance】 出典や文脈の付いた用語索引。特に、聖書について作ったもの。コンコーダンス。 コンコルドConcorde フランス】 (協調・調和の意)世界初の超音速ジェット旅客機。イギリスとフランスの共同開発。1976年就航、2003年定期運航終了。 ⇒コンコルド‐ひろば【コンコルド広場】 コンコルド‐ひろばコンコルド広場】 (Place de la Concorde フランス)パリのセーヌ川右岸、シャンゼリゼ大通りの東端にある広場。1836年エジプトから運んだオベリスクが中央に立つ。→パリ(図) ⇒コンコルド【Concorde フランス】 こん‐こん ①木質系のものを軽く続けて打つ音。「ドアを―とノックする」 ②軽い咳を続けてする音。「―咳が出る」 ③狐の鳴き声。また、幼児語で、狐。 ④雪やあられがしきりに降るさま。 こん‐こん昏昏】 ①道理にくらいさま。 ②心がはっきりしないさま。うつらうつら。 ③深く眠っているさま。意識のないさま。「―と眠り続ける」 こん‐こん渾渾・混混】 ①水の盛んに流れて尽きないさま。また、物事の尽きないさま。「―とわき出る」 ②物の入りまじるさま。渾渾沌沌。 こん‐こん献献】 ①酒を酌みかわすこと。狂言、麻生「中々―のはつることではござりませぬ」 ②特に、三三九度の杯。婚礼。武家義理物語「―の盃事して」 こん‐こん滾滾(→)渾渾こんこん1に同じ。 こん‐こん懇悃】 ねんごろで誠のあること。懇誠。 こん‐こん懇懇・悃悃】 ねんごろなさま。親切に繰り返し説くさま。「―と諭さとす」 こん‐ごん金銀】 ①⇒きんぎん。平家物語6「霊仏霊社に―七宝をなげ」 ②金色と銀色。 ごん‐ごん 鐘などの鳴る音。 こんこん‐ちき ①狐の異称。 ②他の語の下に付けて語意を強調する語。花暦八笑人「大違ひ―サ」 ごん‐ざ権者⇒ごんじゃ こん‐サージ紺サージ】 紺色のサージ織物。 コンサートconcert】 演奏会。音楽会。「野外―」→リサイタル⇒コンサート‐ツアー【concert tour】 ⇒コンサート‐ホール【concert hall】 ⇒コンサート‐マスター【concertmaster】 コンサート‐ツアーconcert tour】 音楽家が、各地でコンサートを開いてまわること。 ⇒コンサート【concert】 コンサート‐ホールconcert hall】 コンサート用の会堂。音楽堂。 ⇒コンサート【concert】 コンサート‐マスターconcertmaster】 管弦楽団の第1バイオリン部の首席奏者。指揮者の次位にあり、楽団員を代表する。 ▷女性の場合はコンサート‐ミストレス(concertmistress)ともいう。 ⇒コンサート【concert】 コンサーバティブconservative】 (コンサバティブとも) ①保守的。 ②保守的傾向の人。保守主義政治家。 ↔プログレッシブ こん‐さい今歳】 ことし。こんねん。 こん‐さい根菜】 ダイコン・ニンジン・ゴボウ・サトイモ・ハスなど、地下部の根茎・根などを食用とする野菜の総称。 こん‐さい混載】 違った種類のものを混ぜて積載すること。「貨客―」 こん‐ざい今在】 まのあたり。目前。謡曲、高野物狂「―西方名阿弥陀」 こん‐ざい混在】 いりまじって存在すること。「不純物が―する」 ごん‐さい権妻】 (仮りの妻の意。明治初期の語)めかけ。てかけ。側室。歌舞伎、島鵆月白浪「二等親でも―なら召仕のことだから」 コンサイスConcise】 (簡潔・簡明の意)小型辞書の商標名。 こん‐さく今作】 古式によらない、現代の作。下学集「今作、コンサク、非古実也」 こん‐さく混作】 同一の耕地に同時に2種以上の作物を作ること。 こん‐さく墾鑿】 荒地を開き、溝を掘ること。 こん‐さつ恨殺】 (「殺」は強意の助字)甚だしくうらむこと。 こん‐ざつ混雑】 ①いりまじって分けにくいこと。 ②こみあうこと。「朝夕の―」 ③ごたごたすること。とりこみ。人情本、閑情末摘花「米次郎が方に様々の―ありとも知らざれば」 ④混同すること。都鄙問答「俗と出家と―するものにあらず」 ⇒こんざつ‐りつ【混雑率】 こんざつ‐りつ混雑率】 鉄道で定員乗車を100パーセントとした場合の、実際の乗車人員の比率。通常、ある路線で最も混雑する駅間において、最も混雑する1時間の平均をいう。 ⇒こん‐ざつ【混雑】 コンサバ コンサーバティブの略。多くファッションでいう。 コンサルconsul】 ①執政官。 ②領事。 コンサルタントconsultant】 一定の事柄について相談・助言・指導を行う専門家。「経営―」「結婚―」 ⇒コンサルタント‐エンジニア コンサルタント‐エンジニア (consultant engineer)各種産業で、科学技術の専門分野について相談・指導にあたる人。技術顧問。 ⇒コンサルタント【consultant】 コンサルティングconsulting】 専門的な事柄について、相談に乗ったり指導したりすること。 ゴンサレスFelipe González】 スペインの政治家。1974年社会労働党書記長。82〜96年首相。(1942〜) ゴンサレスJulio González】 フランスの彫刻家。スペインの生れ。立体派に参加。鍛金たんきんの抽象彫刻に秀でた。(1876〜1942) こん‐さん混酸】 2種以上の酸の混合物。芳香族化合物のニトロ化に用いる濃硝酸と濃硫酸との混合物を指すことが多い。 こん‐ざん崑山】 ①⇒こんろん(崑崙)1。 ②中国江蘇省の市の名。 ⇒こんざん‐の‐たま【崑山の玉】 こんざん‐の‐たま崑山の玉】 崑山1から出る見事な宝玉。すばらしい人や物をたとえていう。崑山の片玉へんぎょく。 ▷しばしば「桂林の一枝」と対で使われる。 ⇒こん‐ざん【崑山】 こん‐し健士】 平安時代、陸奥国の辺境守備に当たった兵士。勲功あり武芸に長じた者を交代で当たらせた。 こん‐し紺紙】 紺色に染めた紙。 ⇒こんし‐こんでい【紺紙金泥】 こん‐し懇志】 親切にゆきとどいた志。親しくつき合おうとする気持。 こんじ小路コンヂ (コミチの転)(→)「こうじ」に同じ。催馬楽、大宮「大宮の西の―に漢女あやめ子産だり」 こん‐じ今次】 このたび。こんど。今回。「―の大戦」 こん‐じ今時】 いま。いまどき。当世。 こん‐じ今玆】 (「玆」は年の意)今年。ことし。 こん‐じ金字】 金泥こんでいで書いた文字。写経などに用いた。きんじ。古今著聞集2「天皇みづから―の心経をかかせ給ひて」 こん‐じ恨事】 うらみの残る事柄。非常に残念な事柄。「千載の―」 こん‐じ根治‥ヂ 病気が根本から完全になおること。また、根本から完全になおすこと。こんち。「持病を―する」「―は難しい」 こん‐じ紺地‥ヂ 紺色の織地または染地。 こん‐じ閽寺・閽侍】 (「閽」は門番の意)後宮に奉仕する宦官かんがん。もと、宮刑に処せられたものを門番としたところからいう。 ごん‐し勤仕⇒きんし ごん‐じ近事】 (コンジとも)〔仏〕(三宝に近づいて仕える意)在家で五戒を受けた者。在俗信者。男を近事男(優婆塞うばそく)、女を近事女(優婆夷うばい)と称した。 コンシエルジュconcierge フランス】 (もと門番の意)ホテルで観光の手配や案内などを行う総合接客係。 こん‐じき金色】 (呉音)黄金の色。こがねいろ。きんいろ。「―に輝く」 Munsell color system: 2.5Y7.5/11 ⇒こんじき‐せかい【金色世界】 ⇒こんじき‐どう【金色堂】 こんじき‐せかい金色世界】 〔仏〕(梵語Kākandī)文殊もんじゅ菩薩の浄土の名。 ⇒こん‐じき【金色】 こんじき‐どう金色堂‥ダウ ①浄土教寺院の阿弥陀堂の内部を金箔などで荘厳しょうごんして極楽世界を象徴したもの。 ②岩手県西磐井郡平泉町の中尊寺にある藤原清衡・基衡・秀衡三代の廟堂。1124年(天治1)藤原清衡が建立。藤原時代建築の代表作。3間四方の単層、屋根は宝形造ほうぎょうづくり。内外上下4面黒漆の上に金箔を張り、柱梁はすべて螺鈿らでん。通称、光堂ひかりどう。金色院。 ⇒こん‐じき【金色】 こんじきやしゃ金色夜叉】 小説。尾崎紅葉作。1897年(明治30)以降読売新聞に連載、1903年続編を「新小説」に掲載。未完。富のために許婚の鴫沢しぎさわ宮を富山唯継に奪われた間はざま貫一が高利貸になり、金力で宮や世間に復讐しようとする。のち脚色されて新派の当り狂言となる。 →文献資料[金色夜叉(前編の途中)] こん‐じく金軸‥ヂク 黄金または黄金色の巻軸。太平記1「―の申し文をささげて」 こん‐じく坤軸‥ヂク 大地の中心を貫いていると想像される軸。地軸。太平記3「大山も崩れて海に入り、―も折れて忽ち地に沈むかと覚えし」 こんし‐こんでい紺紙金泥】 紺紙に金泥で仏画や経文を書いたもの。日葡辞書「コンシコンデイノキャウ(経)」 ⇒こん‐し【紺紙】 こんじ‐ちょう金翅鳥‥テウ 迦楼羅かるらの別称。今昔物語集1「馬の駿きこと―の如し」 こん‐じつ今日】 (ジツは漢音)こんにち。きょう。 ごん‐しつ言失】 言いそこなうこと。失言。曾我物語8「酔狂のあまり―つかまつるとおぼえたり」 ごん‐じつ権実】 〔仏〕権教と実教。方便と真実。 ⇒ごんじつ‐ふに【権実不二】 ごんじつ‐ふに権実不二】 権教と実教とは相異なるものだが、その実は一つであること。 ⇒ごん‐じつ【権実】 こん‐しぼり紺絞り(→)「紺括くくり」に同じ。 こん‐しゃ今者】 いま。いまどき。現今。 ごん‐じゃ権者】 仏・菩薩が衆生しゅじょうを救うために権かりに現れた身。化者けしゃ。権化ごんげ。権現。大権。ごんざ。源平盛衰記9「―も実者も」↔実者 こん‐じゃく今昔】 今と昔。こんせき。 ⇒こんじゃく‐の‐かん【今昔の感】 ごん‐じゃく権迹】 仏・菩薩が権かりに垂迹すいじゃくすること。如来が日本の神となること。→権現→権化 こんじゃく‐の‐かん今昔の感】 今と昔とを思いくらべて、その相違の甚だしいことから起こる感慨。 ⇒こん‐じゃく【今昔】 こんじゃくものがたりしゅう今昔物語集‥シフ 日本最大の古代説話集。12世紀前半の成立と考えられるが、編者は未詳。全31巻(うち28巻現存)を、天竺(インド)5巻、震旦(中国)5巻、本朝21巻に分け、各種の資料から1000余の説話を集めている。その各説話が「今は昔」で始まるので「今昔物語集」と呼ばれ、「今昔物語」と略称する。中心は仏教説話であるが、世俗説話も全体の3分の1以上を占め、古代社会の各層の生活を生き生きと描く。文章は、漢字と片仮名による宣命書きで、訓読文体と和文体とを巧みに混用している。 →文献資料[今昔物語集] こん‐しゅ婚娶】 よめいりとよめとり。夫婦の縁組。 こんじゅ胡飲酒】 雅楽の唐楽、林邑楽系で壱越調いちこつちょうの曲。管弦・舞楽ともに用いる。一人舞。胡人が飲酒・酔舞する状という。酔胡楽。宴飲楽。 ごん‐しゅ勤修】 〔仏〕つとめ修めること。修行。古今著聞集2「むかし行者孔雀明王法を―のとき」 こん‐しゅう今秋‥シウ ことしの秋。 こん‐しゅう今週‥シウ 現在の週。この週。「―来日の予定」 こん‐じゅう此ん中‥ヂユウ (コノヂュウの転)この間。先日。浮世床「―付けをよこした女あまよ」 コンシューマーconsumer】 消費者。 コンシューマリズムconsumerism】 消費者の権利を守り高めるため、消費者が主として企業に対して展開する社会的運動。消費者運動。 こんしゅ‐ご混種語】 異なった言語に由来する二つ以上の要素から成る単語。「表門」は和語・漢語、「幕切れ」は漢語・和語、「紙コップ」は和語・外来語、「アイロン台」は外来語・漢語など。 こんしゅつ‐よう根出葉‥エフ (→)根生こんせいに同じ。 こんじゅ‐ほうしょう紺綬褒章‥シヤウ 公益のために多額の私財を寄付した功労者に授与される褒章。紺色の綬で佩用。 こん‐しゅん今春】 ことしの春。 こん‐しょ懇書】 懇切な書状。ねんごろな手紙。 こん‐しょう昏鐘】 日暮れにつく鐘の音。入相いりあいのかね。 こん‐しょう混晶‥シヤウ 2種またはそれ以上の物質が混合して均一な結晶を作ったもの。同形の塩えんは混晶を作る。また金と銀とはあらゆる割合の混合比において混晶を作る。固溶体の一種。 こん‐じょう今生‥ジヤウ 〔仏〕この世に生きている間。この世。保元物語「―の思ひ出はあるまじ、後生ごしょうのつとに仕れ」→他生たしょう→前生ぜんしょう→後生⇒こんじょう‐の‐いとまごい【今生の暇乞い】 こん‐じょう近仗‥ヂヤウ ①近衛このえの陣。すなわち近衛府の隊列もしくは詰所。 ②近衛次将の異称。 こん‐じょう根性‥ジヤウ ①その人の根本的な性質。こころね。しょうね。狂言、鈍太郎「おのれがその―ぢやに依て、日頃からいつぞは暇をやらうやらうと思うて」。「―をたたき直す」「役人―」 ②困難にもくじけない強い性質。「―がある」 ⇒こんじょう‐くさり【根性腐り】 ⇒こんじょう‐だま【根性魂】 ⇒こんじょう‐ぼね【根性骨】 ⇒こんじょう‐わる【根性悪】 ⇒根性を入れ換える こん‐じょう紺青‥ジヤウ ①あざやかな明るい藍色あいいろ。「―の海」 Munsell color system: 5PB3/4 ②青色顔料。ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸塩(フェロシアン化物)の溶液に硫酸鉄(Ⅱ)を加えてできる白色沈殿を、塩素酸ナトリウムで酸化して製する。印刷インク・絵具・塗料などに用いる。ベレンス。タンブル青。プロシア青。ベルリン青。 ⇒こんじょう‐き【紺青鬼】 こん‐じょう懇情‥ジヤウ (コンセイとも)ねんごろな心づかい。「ご―を賜り」 ごん‐じょう言上‥ジヤウ 目上の人に申し上げること。「お礼を―する」 ⇒ごんじょう‐がき【言上書】 ごん‐じょう厳浄‥ジヤウ おごそかで汚れのないこと。荘厳で清浄なこと。正法眼蔵辧道話「戒律を―すべしや」 ごんじょう‐がき言上書‥ジヤウ‥ 貴人に申し上げる主旨を書いた書面。 ⇒ごん‐じょう【言上】 こんじょう‐き紺青鬼‥ジヤウ‥ 地獄にいるという体色紺青の鬼。あおおに。 ⇒こん‐じょう【紺青】 こんじょう‐くさり根性腐り‥ジヤウ‥ 根性の堕落していること。良心の麻痺すること。また、その人。浄瑠璃、心中天の網島「―の狐め」 ⇒こん‐じょう【根性】 コン‐しょうこうぐんコン症候群‥シヤウ‥ (アメリカの内科医コン(J. Conn1907〜1994)の名に因む)(→)アルドステロン症に同じ。 こんじょう‐だま根性魂‥ジヤウ‥ 根性を強めていう語。こころね。 ⇒こん‐じょう【根性】 こんじょう‐の‐いとまごい今生の暇乞い‥ジヤウ‥ゴヒ この世のわかれを告げること。浄瑠璃、絵本太功記「母様にもばば様にもこれ―」 ⇒こん‐じょう【今生】 こんじょう‐ぼね根性骨‥ジヤウ‥ 根性を強めていう語。洒落本、道中粋語録どうちゅうすごろく「互たげえに―のうぶちまけて」 ⇒こん‐じょう【根性】 こんじょう‐わる根性悪‥ジヤウ‥ 根性のよくないこと。性格がねじれていること。また、その人。性悪しょうわる⇒こん‐じょう【根性】

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げん-ぎょ【言語】🔗🔉

げん-ぎょ 【言語】 〔「げん」「ぎょ」ともに漢音〕 「言語(ゲンゴ)」に同じ。「容貌悠美にして―分明也/平家 8」

げんぎょししゅろん【言語四種論】🔗🔉

げんぎょししゅろん 【言語四種論】 語学書。一巻。鈴木朖(アキラ)著。1824年刊。言語を「体ノ詞」「形状(アリカタ)ノ詞」「作用(シワザ)ノ詞」「テニヲハ」の四つに分けるべきことを述べる。

げん-ご【言語】🔗🔉

げん-ご [1] 【言語】 (1)思想・感情・意志などを互いに伝達し合うための社会的に一定した組織をもつ,音声による記号とその体系。また,それによって伝達し合う行為。文字の使用を含めていうこともある。ことば。 〔「げん」は漢音,「ご」は呉音で,明治以後の語。それ以前は「げんぎょ」「ごんご」〕 (2)〔ソシュールの言語理論を翻訳する際に小林英夫の用いた語〕 「ラング((フランス) langue)」の訳語。

げんご=に絶・する🔗🔉

――に絶・する 言葉では表現できない。

げんご-うんよう【言語運用】🔗🔉

げんご-うんよう [4] 【言語運用】 〔(linguistic)performance〕 ある言語の話し手が母語の知識(言語能力)を時間軸に沿って用いること。実際の言語行動。チョムスキーの用語。

げんご-がく【言語学】🔗🔉

げんご-がく [3] 【言語学】 〔linguistics〕 言語を対象とする経験科学。言語の本質・構造・歴史的変化などを,音声・文法・意味その他各種の分野にわたって明らかにしようとする学問。明治時代には博言学といった。

げんご-かつどう【言語活動】🔗🔉

げんご-かつどう ―クワツ― [4] 【言語活動】 (1)言語を話したり書いたり,あるいは聞いて,または読んで了解したりする,人間の行動一般。 (2)〔ソシュールの言語理論を翻訳する際に小林英夫の用いた語〕 「ランガージュ((フランス) langage)」の訳語。

げんご-かていせつ【言語過程説】🔗🔉

げんご-かていせつ ―クワテイ― [5] 【言語過程説】 時枝誠記の唱えた言語観。言語を,言語主体の表現および理解の過程そのものとして考えようとするもの。

げんご-きげんろん【言語起源論】🔗🔉

げんご-きげんろん [5] 【言語起源論】 〔(ラテン) glottogenesis〕 言語の起源に関する言説の総称。ヘルダーやルソーに代表される一八世紀の言語起源論が有名。今日では,脳・類人猿・人工知能・言語習得などの研究で重要な論題。

げんご-げいじゅつ【言語芸術】🔗🔉

げんご-げいじゅつ [4] 【言語芸術】 詩歌・小説・戯曲など,言語を表現手段とする芸術の総称。

げんご-ゲーム【言語―】🔗🔉

げんご-ゲーム [4] 【言語―】 〔language-game〕 〔哲〕 ウィトゲンシュタインの後期哲学を支える基本概念。言語活動を一定の規則に従った話し手と聞き手の間の相互行為と見る。二〇世紀の言語哲学および人文科学の方法論に大きな影響を与えた。

げんご-こうい【言語行為】🔗🔉

げんご-こうい ―カウ [4] 【言語行為】 〔speech act〕 〔哲〕 言語の働きを,事実の描写や記述といった側面からではなく,命令や約束など行為の遂行といった側面から捉えた概念。イギリスの哲学者オースティンによって提唱され,人文・社会科学の方法論に影響を与えた。

げんご-こうどう【言語行動】🔗🔉

げんご-こうどう ―カウ― [4] 【言語行動】 言語記号により思想・意図・感情などを表出したり了解したりする社会慣習的な人間の伝達行動。話す・聞く・書く・読むの四つに大別される。

げんご-しゃかいがく【言語社会学】🔗🔉

げんご-しゃかいがく ―シヤクワイ― [5] 【言語社会学】 言語を,特にその用いられる社会集団との関連において研究する学問。社会と言語との関連性,言語伝達の効果性,共通語の普及と方言の問題などを取り扱う。 →社会言語学

げんご-しょうがい【言語障害】🔗🔉

げんご-しょうがい ―シヤウ― [4] 【言語障害】 言葉が話せない,正しく発音できない,思い出せないなど,言語に関する障害の総称。音声障害・構音障害・吃音・言語発達遅滞・失語症など。

げんご-しんりがく【言語心理学】🔗🔉

げんご-しんりがく [6] 【言語心理学】 ⇒心理言語学(シンリゲンゴガク)

げんご-せいかつ【言語生活】🔗🔉

げんご-せいかつ ―クワツ [4] 【言語生活】 人間生活の中で,読む・書く・話す・聞くという四つの言語行動が関係している部分。また,人間生活の一形態として見た場合の言語。

げんご-せいさく【言語政策】🔗🔉

げんご-せいさく [4] 【言語政策】 政府などの公的機関が行う,公用語・正書法の制定や言語の整理・改革・普及などをはかる施策。

げんご-そうたいせつ【言語相対説】🔗🔉

げんご-そうたいせつ ―サウタイ― [6] 【言語相対説】 〔theory of linguistic relativity〕 人間の思考・世界観などは話者の母語に依存しているという考え方。フンボルト・サピア・ウォーフなどの理論として有名。「サピア・ウォーフの仮説」とも言う。

げんご-ちず【言語地図】🔗🔉

げんご-ちず ―ヅ [4] 【言語地図】 言語の地理的分布状態を示した地図。 →方言地図

げんご-ちゅうすう【言語中枢】🔗🔉

げんご-ちゅうすう [4] 【言語中枢】 言語活動をつかさどる脳の中枢。普通,左大脳半球にあり,言語を理解する感覚性言語中枢と言語を話す運動性言語中枢,および補足言語中枢の三つが重要。

げんご-ちりがく【言語地理学】🔗🔉

げんご-ちりがく [5] 【言語地理学】 言葉の地理的分布を言語地図によって研究する言語学の一分野。狭義には,その分布状態の比較・分析から言語の歴史的変化の跡を推定しようとする学問をさす。

げんご-ちりょうし【言語治療士】🔗🔉

げんご-ちりょうし ―チレウ― [5] 【言語治療士】 〔speech therapist〕 言語障害児・言語障害者の診断・治療を行う専門職。言語療法士。ST 。

げんご-てつがく【言語哲学】🔗🔉

げんご-てつがく [5][4] 【言語哲学】 言語の本質や起源,言語と思考との関係,言語学の基礎理論などを考察する学問。

げんご-とう【言語島】🔗🔉

げんご-とう ―タウ 【言語島】 ある言語や方言が広い地域にわたって使われていて,その内部のごく狭い範囲に限って他の言語を用いる地域が,海中の島のような状態で存在するもの。言語の島。

げんご-のうりょく【言語能力】🔗🔉

げんご-のうりょく [4] 【言語能力】 〔(linguistic)competence〕 ある言語の話し手が母語についてもっている言語構成能力や知識。「言語運用」と対比される。チョムスキーの用語。

げんご-びがく【言語美学】🔗🔉

げんご-びがく [4] 【言語美学】 〔(ドイツ) Sprachsthetik〕 文体論の一種。芸術的な意図をもった文章の文体的な特徴を作者の全人格との関連において解明しようとする学問。

げんご-ぶんせき【言語分析】🔗🔉

げんご-ぶんせき [4] 【言語分析】 〔哲〕 現代哲学の方法の一。科学言語や日常言語の構造を分析して概念の明瞭化を図ることにより,哲学的問題の解決を目指す。記号論理学を用いて言語表現の論理形式を解明する論理分析の立場と,日常言語の微妙な用法の差異を解明する日常言語分析の立場とに分かれる。分析哲学とも呼ばれ,英米哲学の主流を形づくる。

げんご-もんだい【言語問題】🔗🔉

げんご-もんだい [4] 【言語問題】 言語に関する種々の問題のうち,言語政策と関係するもの。どの言語を公用語あるいは標準語とするかなど,国語問題を含めてさらに広い範囲のものまでをさす。

げんご-ゆうぎ【言語遊戯】🔗🔉

げんご-ゆうぎ ―イウ― [4] 【言語遊戯】 言語が本来もっている,意味を伝達するという機能は二の次にして,言語の発音や意味を利用した遊び。尻取り・なぞなぞ・しゃれ・地口・語呂合わせ・早口言葉など。回文や和歌での掛け詞などもこれに入る。ことば遊び。

げんご-りょうほうし【言語療法士】🔗🔉

げんご-りょうほうし ―レウハフ― [6] 【言語療法士】 ⇒言語治療士(ゲンゴチリヨウシ)

げんご-ろんてき-てんかい【言語論的転回】🔗🔉

げんご-ろんてき-てんかい ―テンクワイ [8] 【言語論的転回】 〔linguistic turn〕 〔哲〕 デカルト以降の近代哲学が「意識」を考察の出発点としたのに対し,二〇世紀の現代哲学が「言語」を基盤にして展開されたことをさす。特に,フレーゲ以後の分析哲学の興隆をさすことが多い。 →分析哲学

ごん-ご【言語】🔗🔉

ごん-ご [1] 【言語】 〔「ごん」「ご」ともに呉音〕 (1)ものを言うこと。また,言い方。ことば。[日葡] →げんご (2)言葉で表せないほどであること。言語道断。「旦那大きに腹を立て,―憎き奴かな/咄本・あられ酒」

ごんご=に絶・する🔗🔉

――に絶・する 「げんごに絶する」に同じ。

ごんご-どうだん【言語道断】🔗🔉

ごんご-どうだん ―ダウ― [1] 【言語道断】 (名・形動)[文]ナリ 〔「言葉で説明する道が断たれる」の意から〕 (1)〔仏〕 根本的な真理が言葉で説明しつくせないこと。 (2)あまり立派で言葉で言い表しようのないほどであること。「時々刻々の法施祈念,―の事どもなり/平家 1」 (3)あまりひどくて言葉も出ないほどであること。とんでもないこと。もってのほか。

げんご【言語】(和英)🔗🔉

げんご【言語】 language;→英和 speech.→英和 〜に絶する be beyond description[words].‖言語学(者) philology (a philologist);linguistics (a linguist).言語障害 a speech impediment;《医》aphasia.

ごんごどうだん【言語道断な】(和英)🔗🔉

ごんごどうだん【言語道断な】 outrageous;→英和 preposterous.→英和

ぜっする【言語に絶する】(和英)🔗🔉

ぜっする【言語に絶する】 be beyond words.古今に(想像に)〜 be unprecedented (unimaginable).

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