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くいぜをまもりてうさぎをまつ【株を守りて兎を待つ】▽中国🔗🔉

くいぜをまもりてうさぎをまつ【株を守りて兎を待つ】▽中国 守株

くいつくいぬはほえつかぬ【食い付く犬は吠えつかぬ】🔗🔉

くいつくいぬはほえつかぬ【食い付く犬は吠えつかぬ】 実力のある者は虚勢を張ってむやみに騒ぎ立てることはしないということ。

くうかくわれるか【食うか食われるか】🔗🔉

くうかくわれるか【食うか食われるか】 相手を滅ぼすか相手に滅ぼされるか分からないほど、命懸けで争うようす。 《例文》 「商品の売り込みに食うか食われるかの激しい争いを演じる。」

くうこくのきょうおん【空谷の跫音】▽中国🔗🔉

くうこくのきょうおん【空谷の跫音】▽中国 《人のいない谷に聞こえる人の足音の意》独り寂しく暮らしているときにうれしい訪問・便りを受けることのたとえ。 《出典》 〔荘子(ソウシ゛)・徐無鬼篇〕

くうふくはさいじょうのソースなり【空腹は最上のソースなり】▽西洋🔗🔉

くうふくはさいじょうのソースなり【空腹は最上のソースなり】▽西洋 空腹のときには何を食べてもうまく感じられるということ。 《参考》 ギリシアの哲学者ソクラテスのことば。 《参考》 Hunger is the best sauce.の訳。 《類句》空き腹に不味(マス゛)い物なし。ひもじいときに不味(マス゛)い物なし。

くうをうつ【空を打つ】🔗🔉

くうをうつ【空を打つ】 打ち損じて物に当たらないことのたとえ。 《例文》 「なぐりかかったが、相手にかわされてむなしく空を打った。」

くうをきる【空を切る】🔗🔉

くうをきる【空を切る】 刀や棒などを振っても物に当たらないことのたとえ。 《例文》 「いら立てば立つ程、彼の打つ太刀は皆空を斬って、」《芥川竜之介(アクタカ゛ワリュウノスケ)・偸盗》

くおうとてやせる【食おうとて痩せる】🔗🔉

くおうとてやせる【食おうとて痩せる】 食おうとして苦労し、身がやせ細る。生計を立ててゆくためにはあくせく働かなければならないということ。 《類句》口に使われる。口ゆえ使われる。

くがみらくづめ【苦髪楽爪】🔗🔉

くがみらくづめ【苦髪楽爪】 苦労をしているときは髪の毛が早く伸びやすく、楽をしているときは爪が早く伸びやすいということ。 《参考》 苦爪楽髪。

くぎをさす【釘を刺す】🔗🔉

くぎをさす【釘を刺す】 間違えたり約束をたがえたりしないように、念を押すことのたとえ。 《例文》 「そんなことをやられてはたいへんなので、ちゃんと釘を刺しておいた。」

くさいめしをくう【臭い飯を食う】🔗🔉

くさいめしをくう【臭い飯を食う】 刑務所で懲役に服すること。 《例文》 「どろぼうなどやれば、くさい飯を食うことになる。」

くさいものにはえがたかる【臭い物に蠅がたかる】🔗🔉

くさいものにはえがたかる【臭い物に蠅がたかる】 《くさいにおいの物にははえがたかるように》悪い者の所には悪い仲間が寄り集まるということ。 《類句》腐った物に虫がわく。臭肉(シュウニク)蠅を来たす。

くさいものにふたをする【臭い物に蓋をする】🔗🔉

くさいものにふたをする【臭い物に蓋をする】 《くさいにおいを出す物を入れた器にふたをして、においが外へ漏れないようにするの意》悪いことや醜いことをなくそうとしないで、一時しのぎの手段を用いて隠すことのたとえ。

くさいものみしらず【臭い者身知らず】🔗🔉

くさいものみしらず【臭い者身知らず】 自分に悪臭のある者はその悪臭に自分では気付かない。自分の弱点や欠点には気が付きにくいということ。 《類句》息の臭きは主知らず。

くさきにもこころをおく【草木にも心を置く】🔗🔉

くさきにもこころをおく【草木にも心を置く】 木にも草にも心を置く

くさきもなびく【草木も靡く】🔗🔉

くさきもなびく【草木も靡く】 人はもちろん草木でさえその方向に向かってなびく。 《例文》 「佐渡へ佐渡へと草木もなびく。」 権力者などの勢力が強いことのたとえ。 《例文》 「草木もなびくほどの威光。」

くさきもねむる【草木も眠る】🔗🔉

くさきもねむる【草木も眠る】 《人はもちろん草木でさえ眠るの意》夜がふけ、すべてのものが眠ってしまって静かなことのたとえ。 《例文》 「草木も眠る丑(ウシ)三つ時(午前2時から2時半ごろ)。」

くさってもたい【腐っても鯛】🔗🔉

くさってもたい【腐っても鯛】 腐ってもたいはたいで、魚の王者らしく他の魚よりすぐれている。もともと価値のあるものは、少しぐらい悪くなってもやはり他のものよりは価値があることのたとえ。 《類句》ちぎれても錦(ニシキ)、腐りても鯛。破れても小袖(コソテ゛)。襤褸(ホ゛ロ)でも八丈。

くさのねをわけて【草の根を分けて】🔗🔉

くさのねをわけて【草の根を分けて】 あらゆる手段を使ってすみずみまで捜し回るようす。 《例文》 「君が大物なら、草の根をわけても捜索するだろうが、」《獅子文六(シシフ゛ンロク)・てんやわんや》

くさびをさす【楔を差す】🔗🔉

くさびをさす【楔を差す】 後で問題の起こらないように相手の注意を促し、堅く約束しておく。念を押す。 《例文》 「1年でも留年した場合は学資は送らないとくさびを差された。」

くじのたおれ【孔子の倒れ】🔗🔉

くじのたおれ【孔子の倒れ】 《聖人の孔子(コウシ)が倒れるの意》どんなすぐれた人にでも失策はあるものだということ。 《参考》 「くじ」は「孔子」の呉音読み。 《類句》弘法も筆の誤り。猿も木から落ちる。

くしのはをひく【櫛の歯を引く】🔗🔉

くしのはをひく【櫛の歯を引く】 物事が絶え間なく引き続いて起こることのたとえ。 《例文》 「悲報がくしの歯を引くように舞い込んだ。」

くじはさんど【籤は三度】🔗🔉

くじはさんど【籤は三度】 くじ(おみくじ)は、一度引いただけではあてにできず、3度引いてその3度目が本当であるということ。

くじゅうをなめる【苦汁を嘗める】🔗🔉

くじゅうをなめる【苦汁を嘗める】 2度としたくないようなつらい体験やいやな思いをすることのたとえ。「苦汁を味わう」とも。 《例文》 「人は一生のうちに何回も苦汁をなめさせられるが、それが薬となって人間ができてゆく。」 《類句》苦杯をなめる。

くすのきぶんげんうめのきぶんげん【楠木分限梅の木分限】🔗🔉

くすのきぶんげんうめのきぶんげん【楠木分限梅の木分限】 《楠木は生長がおそいが、大木になり、梅の木は早く生長して実がなるが、大木にはならないことから》基礎のしっかりした手堅い金持ちと、にわか成り金のたとえ。 《参考》 「分限」は、金持ちの意。

くすりくそうばい【薬九層倍】🔗🔉

くすりくそうばい【薬九層倍】 薬のねだんは原価に比べて非常に高いということ。 《参考》 (イ)「薬」の「く」と「九層倍」の「く」とで韻を踏んだ表現。 (ロ)同じ型の言い回しに「薬九層倍百姓百層倍」「呉服五層倍」「百姓百層倍薬九層倍花八層倍魚(サカナ)三層倍坊主丸儲け按摩(アンマ)掴(ツカ)み取り」などがある。

くすりにしたくもない【薬にしたくも無い】🔗🔉

くすりにしたくもない【薬にしたくも無い】 それらしいようすは少しもない。「薬にしょうと言っても無い」とも。 《例文》 「この辺は厳しい此頃(コノコ゛ロ)の統制で、普通の商店街よりも暗く、……艶(ナマメ)かしい花柳情緒などは薬にしたくもない。」《徳田秋声(トクタ゛シュウセイ)・縮図》 《参考》 薬は、ほんの少量服用することから。

くすりひとをころさずくすしひとをころす【薬人を殺さず薬師人を殺す】🔗🔉

くすりひとをころさずくすしひとをころす【薬人を殺さず薬師人を殺す】 《薬が人を殺すのでなく、その薬を使う医者が人を殺すの意》害をなすのは、そのものが悪いからではなく、それを用いる人の運用が悪いからであるということ。「薬師は人を殺せど薬人を殺さず」とも。

くすりもすぎればどくとなる【薬も過ぎれば毒となる】🔗🔉

くすりもすぎればどくとなる【薬も過ぎれば毒となる】 どんなよいものでも程度が過ぎればかえって害になるということ。 《類句》過ぎたるはなお及ばざるが如(コ゛ト)し。

くすりよりようじょう【薬より養生】🔗🔉

くすりよりようじょう【薬より養生】 薬を飲むより、ふだんから体を大切にして養生するということが大事であるということ。

くせあるうまにのうあり【癖ある馬に能あり】🔗🔉

くせあるうまにのうあり【癖ある馬に能あり】 《癖があって扱いにくい馬にすぐれた能力があるの意》普通と違っていて扱いにくい激しい性格の人には、他と違ったすぐれた点があるということ。

くそもみそもいっしょ【糞も味噌も一緒】🔗🔉

くそもみそもいっしょ【糞も味噌も一緒】 味噌も糞も一緒

くだのあなからてんをのぞく【管の穴から天を覗く】🔗🔉

くだのあなからてんをのぞく【管の穴から天を覗く】 管を以て天を窺う

くだをまく【管を巻く】🔗🔉

くだをまく【管を巻く】 酒に酔ってたわいもないことをくどくどと言うことのたとえ。 《例文》 「酔っ払いがろれつの回らなくなった口で管を巻いていた。」 《参考》 「管」は、糸車の錘(ツム)に差して糸を巻きつける道具。ぶんぶんと音をたてる。

くだをもっててんをうかがう【管を以て天を窺う】▽中国🔗🔉

くだをもっててんをうかがう【管を以て天を窺う】▽中国 見識の狭い自己流の考え方で大きな問題を判断しようとすることのたとえ。「管の穴から天を覗(ノソ゛)く」とも。 《出典》 是(コ)レ直(タタ゛)ニ管ヲ用イテ天ヲウカガイ、錐(キリ)ヲ用イテ地ヲ指スナリ。亦(マタ)小ナラズヤ。〔荘子(ソウシ゛)・秋水篇〕 《類句》葦(ヨシ)の髄から天井覗く。針の穴から天覗く。

くちうらをあわせる【口裏を合わせる】🔗🔉

くちうらをあわせる【口裏を合わせる】 互いに話の内容について前もって打ち合わせ、人から聞かれたときに言うことがちぐはぐにならないようにすることのたとえ。「口を合わせる」とも。 《例文》 「二人が口裏を合わせているのが、すぐ分かった。どうも話が合い過ぎる。」

くちがうるさい【口がうるさい】🔗🔉

くちがうるさい【口がうるさい】 あれこれと小言や注意をやかましく言って煩わしい。 《例文》 「どんなに小さなことにも文句をつけて口がうるさいおやじだ。」 世間でいろいろなうわさをしていて煩わしい。 《例文》 「人の口がうるさいから、ただこれから少し気をつけてというのです。」《伊藤左千夫(イトウサチオ)・野菊の墓》

くちがおごる【口が奢る】🔗🔉

くちがおごる【口が奢る】 ぜいたくな物を食べつけていて、食べ物にぜいたくである。 《例文》 「彼は口が奢っているから会食の場所を選ぶのがむずかしい。」 《類句》口が肥える。舌が肥える。

くちがおもい【口が重い】🔗🔉

くちがおもい【口が重い】 口数が少なくてあまり話さないことのたとえ。 《例文》 「口が重くて、あまりあいそのいいほうではないが、根はいい男性だ。」

くちがかかる【口が掛かる】🔗🔉

くちがかかる【口が掛かる】 芸能人などが、芸をしてくれるようにと客から呼び出しを受けて招かれる。 《例文》 「その夜、宴会の口が掛かって来たので、いつものように三味線を入れたトランクを提げて…」《織田作之助(オタ゛サクノスケ)・夫婦善哉》 《転じて、一般に》物事の依頼や招きなどを受けることのたとえ。 《例文》 「地方から講演会の口が掛かった。」

くちがかたい【口が堅い】🔗🔉

くちがかたい【口が堅い】 言ってはならないことは簡単には話さないこと。 《例文》 「口が堅い人だから、どんな秘密を話しても大丈夫だ。」 《対句》口が軽い。

くちがかるい【口が軽い】🔗🔉

くちがかるい【口が軽い】 軽薄で口数が多くてよくしゃべること。 《例文》 「口が軽くて、しばしば失言する。」 《対句》口が堅い。

くちがすぎる【口が過ぎる】🔗🔉

くちがすぎる【口が過ぎる】 身分を越えていて言ってはならないことや、失礼になることを言うことのたとえ。「ことばが過ぎる」とも。 《例文》 「教師に対する生徒の言い方として、それは口が過ぎるぞ。」

くちがすっぱくなる【口が酸っぱくなる】🔗🔉

くちがすっぱくなる【口が酸っぱくなる】 同じことをいやになるほど何度も繰り返して言うことのたとえ。「口が酸(ス)くなる」とも。 《例文》 「やってはならないと口が酸っぱくなるほど言ったのに、あんなばかなことをしてしまった。」

くちがすべる【口が滑る】🔗🔉

くちがすべる【口が滑る】 言うべきでないことをうっかり言うこと。「口を滑らせる」とも。 《例文》 「つい口が滑って、上役の悪口が出た。」

くちがひあがる【口が干上がる】🔗🔉

くちがひあがる【口が干上がる】 生活の手段を失って生計が立たなくなることのたとえ。「あごが干上がる」とも。 《例文》 「たとえ口が干上がっても、やりたいことはやるのだ。」

くちがへらない【口が減らない】🔗🔉

くちがへらない【口が減らない】 口が達者で、言い返したり負け惜しみを言ったり、憎まれ口をきいたりして、よくしゃべることのたとえ。 《例文》 「ああ言えばこう言うし、とにかくあんなに口が減らないやつはない。」

くちからさきにうまれる【口から先に生まれる】🔗🔉

くちからさきにうまれる【口から先に生まれる】 口数が多くてぺらぺらとよくしゃべることのたとえ。 《例文》 「出会えば、こちらに口も利かせずにしゃべりまくる。ほんとに口から先に生まれたようなやつだ。」

くちがわるい【口が悪い】🔗🔉

くちがわるい【口が悪い】 憎まれ口を言って人や物をけなす。人の気に入らないことを言う。 《例文》 「君のように口の悪い男はめったにないな。」

くちきははしらにならぬ【朽木は柱にならぬ】🔗🔉

くちきははしらにならぬ【朽木は柱にならぬ】 《腐った木は柱にならないように》根性のない者は役に立たないということ。

くちぐるまにのせる【口車に乗せる】🔗🔉

くちぐるまにのせる【口車に乗せる】 うまいことを言ってだますことのたとえ。 《例文》 「うっかりして彼の口車に乗せられたのは不覚だった。」 《類句》口三味線(クチシ゛ャミセン)に乗せる。

くちじゃみせんにのせる【口三味線に乗せる】🔗🔉

くちじゃみせんにのせる【口三味線に乗せる】 ことば巧みに相手をだます。 《参考》 「口三味線」は「くちざみせん」とも読む。 《類句》口車に乗せる。

くちではおおさかのしろもたつ【口では大阪の城も建つ】🔗🔉

くちではおおさかのしろもたつ【口では大阪の城も建つ】 口先だけなら、実現が不可能なことでもたやすくできるように言えるということのたとえ。

くちとさいふはしめるがとく【口と財布は締めるが得】🔗🔉

くちとさいふはしめるがとく【口と財布は締めるが得】 無用のおしゃべりとむだ使いはしないほうが得であるということ。

くいぜをまもりてうさぎをまつ【株を守りて兎を待つ】🔗🔉

くいぜをまもりてうさぎをまつ【株を守りて兎を待つ】 →株を守りて兎を待つ

くいつくいぬはほえつかぬ【食いつく犬は吠えつかぬ】🔗🔉

くいつくいぬはほえつかぬ【食いつく犬は吠えつかぬ】 自信のある者、実力を持った者は、むやみやたらに騒ぎたてたりなどしないということ。 ◎やたらに吠える犬は臆病(おくびょう)で噛(か)みつかないの意から。 〔較〕Barking dogs seldom bite.(吠える犬はめったに噛みつかない)

くうこくのきょうおん【空谷の跫音】🔗🔉

くうこくのきょうおん【空谷の跫音】 寂しい日々を送っているところへ思いもかけなかったなつかしい人が訪ねてきたり、うれしい便りがとどいたりする喜びを言うことば。 ◎「空谷」は人けのまったくないさびしい谷、「跫音」は足音の意。 〔出〕荘子(そうじ)

くうことはきょうくいいうことはあすいえ【食うことは今日食い言うことは明日言え】🔗🔉

くうことはきょうくいいうことはあすいえ【食うことは今日食い言うことは明日言え】 食べ物は早いうちに食べたほうがうまさを味わえるが、物を言うのは先に延ばし、よく考えてから言うほうが賢明だということ。

くうぜんぜつご【空前絶後】🔗🔉

くうぜんぜつご【空前絶後】 きわめてまれなこと。非常にめずらしいこと。 ◎「空前」は現在より以前にかつて例のないこと。「絶後」はこれから以後にも絶えてないであろうこと。 〔出〕宣和画譜

くうそくぜしき【空即是色】🔗🔉

くうそくぜしき【空即是色】 →色即是空空即是色

くうたもちよりこころもち【食うた餅より心持ち】🔗🔉

くうたもちよりこころもち【食うた餅より心持ち】 ごちそうしてもらったり、物をいただいたりするのはうれしいことだが、それよりもそれをしてくれた心持ちのほうがずっとうれしいということ。 ◎「餅(もち)」と「持ち」をかけて調子よく言ったもの。 〔類〕米の飯より思し召し/搗いた餅より心持ち 〔対〕思し召しより米の飯

くうちゅうろうかく【空中楼閣】🔗🔉

くうちゅうろうかく【空中楼閣】 実現する見込みも根拠もまるでない計画などのたとえ。 ◎「楼閣」は高い建物。空中に築いた楼閣の意から。もと、光の異常屈折によって空中や海上に架空のものが見える蜃気楼(しんきろう)のことを言った。 〔例〕「寝そびれ夜(よ)は蔵を立て家をたて」(古川柳) 〔類〕砂上の楼閣 〔較〕castles in the air(空中の城)

くうにたおれずやむにたおれる【食うに倒れず病むに倒れる】🔗🔉

くうにたおれずやむにたおれる【食うに倒れず病むに倒れる】 食べることはなんとかなるが、病気になると治療費で身上を失うことになるということ。 〔較〕Sickness soaks the purse.(病気が財布を空(から)にする)

くうふくはさいじょうのソース【空腹は最上のソース】🔗🔉

くうふくはさいじょうのソース【空腹は最上のソース】 空腹のときには、何を食べてもうまいということ。 ◎英語のHunger is the best sauce.から。 〔類〕空き腹にまずい物なし

くがみらくづめ【苦髪楽爪】🔗🔉

くがみらくづめ【苦髪楽爪】 苦労していると髪の伸びるのが早く、楽をしていると爪の伸びるのが早いということ。 〔対〕苦爪楽髪(くづめらくがみ)/楽髪苦爪(らくがみくづめ)

くぎのうらをかえす【釘の裏を返す】🔗🔉

くぎのうらをかえす【釘の裏を返す】 まちがいがないよう念には念を入れて事をするたとえ。 ◎打ちつけて木材の裏に出た釘の先端を曲げてしっかりたたくと釘が抜けにくくなることから。

くぎをさす【釘を刺す】🔗🔉

くぎをさす【釘を刺す】 あとで問題が起こらないように、あらかじめ念を押しておくこと。 ◎「釘を打つ」とも言う。

くさいものみしらず【臭いもの身知らず】🔗🔉

くさいものみしらず【臭いもの身知らず】 自分の欠点は自分ではなかなか気がつかないものだということ。 ◎自分の放つ悪臭に自分では気づかないの意から。 〔類〕息の臭きは主知らず/我が身の臭さ我知らず 〔較〕Said the frying pan to the kettle,“Stand off,black bottom."(鍋(なべ)がやかんに言ったものだ「寄るな、この黒っ穴(けつ)」)

くさきもねむるうしみつどき【草木も眠る丑三つ時】🔗🔉

くさきもねむるうしみつどき【草木も眠る丑三つ時】 気味悪いほど静かな真夜中のこと。 ◎「丑三つ時」は昔の時刻で丑の刻を四分した三つ目の時刻のことで、今の午前二時から二時半ごろのこと。人はもちろん、草木までも眠っている真夜中の意から。「丑三つ時」は「丑満時」とも書く。 〔例〕「草も木も眠るに母親寝ずに待つ」(古川柳)

くさってもたい【腐っても鯛】🔗🔉

くさってもたい【腐っても鯛】 真にすぐれたものはたとえどのような悪い状態になっても、それなりのねうちを失わないということ。 ◎仮に腐ろうとも鯛は鯛であり、魚の王者に変わりはないの意から。 〔例〕「腐っても案山子(かかし)は武士の気取りあり」(古川柳) 〔類〕破れても小袖(こそで) 〔対〕騏りんも老いては駑馬に劣る 〔較〕A good horse becomes never a jade.(名馬は決して駄馬にならぬ)

くさのねをわけてさがす【草の根を分けて捜す】🔗🔉

くさのねをわけてさがす【草の根を分けて捜す】 あらゆる手段を使ってとことん捜すこと。 ◎「草を分けて捜す」とも言う。

くされえんははなれず【腐れ縁は離れず】🔗🔉

くされえんははなれず【腐れ縁は離れず】 別れようにも別れられず、だらだらと続くのが腐れ縁というもの。こうした悪縁はなかなか断ち切りがたいということ。 〔類〕悪縁契り深し

くさをうってへびをおどろかす【草を打って蛇を驚かす】🔗🔉

くさをうってへびをおどろかす【草を打って蛇を驚かす】 なにげなくしたことが思いがけない結果を招いてしまうたとえ。また、ひとりを懲らしめることで関連する他の人たちを戒めることのたとえ。 〔出〕書言故事

くしのはがかけたよう【櫛の歯が欠けたよう】🔗🔉

くしのはがかけたよう【櫛の歯が欠けたよう】 ぎっしりとそろって並んでいるはずのものが、ところどころが抜けていることの形容。

くしのはをひく【櫛の歯を挽く】🔗🔉

くしのはをひく【櫛の歯を挽く】 人の行き来やできごとがひっきりなしに続くことのたとえ。 ◎櫛は、次から次へと歯と歯の間を挽いて作ることから。 〔例〕「櫛の歯を引く黒髪の御道筋」(古川柳―「黒髪(山)」は日光の男体山)

くしゃくにけんにとがいちまい【九尺二間に戸が一枚】🔗🔉

くしゃくにけんにとがいちまい【九尺二間に戸が一枚】 間口が九尺(約二・七メートル)、奥行が二間(約三・六メートル)、入り口の戸が一枚だけというような、粗末で狭い家のたとえ。 〔例〕「九尺店琴を習わせそねまれる」(古川柳)

くじのたおれ【孔子の倒れ】🔗🔉

くじのたおれ【孔子の倒れ】 いかにすぐれた人でもしくじることがあるということ。 ◎「孔子(くじ)」は孔子(こうし)を、呉音(ごおん)で読んだもの。中国古代の聖人孔子のような人でも、時にはつまずいて倒れることもあるの意から。 〔類〕弘法にも筆の誤り/猿も木から落ちる/文殊も知恵のこぼれ

くすしはひとをころせどくすり ひとをころさず【薬師は人を殺せど薬 人を殺さず】🔗🔉

くすしはひとをころせどくすり ひとをころさず【薬師は人を殺せど薬 人を殺さず】 →薬人を殺さず薬師人を殺す

くすのきぶげん うめのきぶげん【楠の木分限 梅の木分限】🔗🔉

くすのきぶげん うめのきぶげん【楠の木分限 梅の木分限】 生長はゆっくりだが、しっかりと根を張って大木となる楠の木のように基礎のしっかりした安定した金持ちと、梅の木のようにはやばやと生長してもそれ以上伸びないにわか成金のたとえ。 ◎「分限」は金持ちのこと。

くすりくそうばい【薬九層倍】🔗🔉

くすりくそうばい【薬九層倍】 薬の値段は原価に比べて、とんでもなく高いということ。 ◎「九層倍」は「九倍」を強めた言い方で、薬の「く」と「九」の語呂(ごろ)を合わせたことば。 〔類〕呉服五層倍

くすりひとをころさず くすし ひとをころす【薬人を殺さず 薬師 人を殺す】🔗🔉

くすりひとをころさず くすし ひとをころす【薬人を殺さず 薬師 人を殺す】 ものは使い方ひとつで、役にも立つし、害にもなる。要は、それを使う人の使い方しだいだということ。 ◎「薬師」は医者のこと。薬を飲んで死んだとしても薬が人を殺したのではなく、まちがった処方をした医者が殺したのだの意から。「薬師は人を殺せど薬人を殺さず」とも言う。

くすりもすぎればどくとなる【薬も過ぎれば毒となる】🔗🔉

くすりもすぎればどくとなる【薬も過ぎれば毒となる】 どんなにためになるよいものでも、度を過ごせば害になるというたとえ。 ◎病気を治すための薬も、適量以上飲めばかえって害になるの意から。 〔類〕過ぎたるは猶及ばざるが如し

くすりよりようじょう【薬より養生】🔗🔉

くすりよりようじょう【薬より養生】 病気になって薬に頼るより、日ごろから養生して健康を保つように心がけよということ。 〔較〕Prevention is better than cure.(予防は治療にまさる)

くだのあなからてんをのぞく【管の穴から天を覗く】🔗🔉

くだのあなからてんをのぞく【管の穴から天を覗く】 →管を以て天を窺う

くだりざかにこしをおす【下り坂に腰を押す】🔗🔉

くだりざかにこしをおす【下り坂に腰を押す】 盛りをすぎ、衰えかけているものに対して、さらに衰えを助長するようなふるまいをすること。 〔較〕If ever I get his cart whemling I"ll give it a put.(奴(やつ)の馬車が転覆しかかってでもいようものなら一押しくれてやるよ)

くだをまく【管を巻く】🔗🔉

くだをまく【管を巻く】 酒に酔って同じことやくだらないことをくどくどと言い続けること。 ◎「管」は紡績に使う糸を巻きつける軸のこと。糸繰り車を回すとぶんぶんと音をたて、その音を酔っぱらいの繰り言にたとえたことから。

くだをもっててんをうかがう【管を以て天を窺う】🔗🔉

くだをもっててんをうかがう【管を以て天を窺う】 狭い見識やあさはかな知識で大きな問題を論じたり、判断したりするたとえ。 ◎細い管の穴から空をのぞいてみても、大きな空のほんの一部しか見えないことから。「管」は「かん」とも言う。「管の穴から天を覗(のぞ)く」「針の穴から天を覗く」とも言う。 〔出〕荘子(そうじ) 〔類〕葦の髄から天井を覗く/貝殻で海を量る 〔較〕see the sky through a funnel(漏斗(ろうと)を通して空を見る)

くちあればきょうへのぼる【口あれば京へ上る】🔗🔉

くちあればきょうへのぼる【口あれば京へ上る】 その気にさえなればなんでもできるというたとえ。 ◎人にものをたずねる口さえあれば、京都まででも行けるの意から。 〔類〕目あれば京へ上る

くちうらをあわせる【口裏を合わせる】🔗🔉

くちうらをあわせる【口裏を合わせる】 互いの話が食い違わないように、あらかじめ内容を打ち合わせておくこと。 ◎「口を合わせる」とも言う。

くちからでればせけん【口から出れば世間】🔗🔉

くちからでればせけん【口から出れば世間】 いったん口に出して言ったことは、世間の広く知るところとなる。だから、むやみやたらにしゃべるな、口を慎めということ。 〔類〕人の口に戸は立てられぬ 〔較〕While the word is in your mouth it is your own,when it is once spoken it is another"s.(ことばが君の口の中にあるときは君のものだが、ひとたび口にされるとそれは他人のものである)

くちがうごけばてがやむ【口が動けば手が止む】🔗🔉

くちがうごけばてがやむ【口が動けば手が止む】 おしゃべりに夢中になると、当然仕事をする手先がおろそかになるということ。

くちがひあがる【口が干上がる】🔗🔉

くちがひあがる【口が干上がる】 生活が苦しくなって、食べて行けなくなること。 〔類〕顎が干上がる

くちきははしらにならぬ【朽ち木は柱にならぬ】🔗🔉

くちきははしらにならぬ【朽ち木は柱にならぬ】 朽ちた木は柱として使えないように、心の腐った者は使いものにならないというたとえ。 〔類〕朽木は雕る可からず

くちぐるまにのせる【口車に乗せる】🔗🔉

くちぐるまにのせる【口車に乗せる】 口先で巧妙に言いくるめて人をだますこと。 ◎「口車」はことばたくみに言うことを車にたとえた語。

くちさきのかみしも【口先の裃】🔗🔉

くちさきのかみしも【口先の裃】 ことばはていねいで、あたかも相手を敬っているように見せかけているが、その実、心の中はまるで違うことのたとえ。 〔類〕慇懃無礼(いんぎんぶれい)/口に蜜あり腹に剣あり

くちじまんのしごとべた【口自慢の仕事下手】🔗🔉

くちじまんのしごとべた【口自慢の仕事下手】 口だけは達者だが、仕事のほうはからきしだめなこと。 〔類〕口叩きの手足らず/理屈上手の行い下手 〔対〕口も八丁手も八丁 〔較〕Long tongue short hand.(舌長くして手短かし)

くちたたきのてたらず【口叩きの手足らず】🔗🔉

くちたたきのてたらず【口叩きの手足らず】 おしゃべりは達者だが、仕事のほうはさっぱりできないこと。 〔類〕口自慢の仕事下手

くちでけなしてこころでほめる【口で貶して心で褒める】🔗🔉

くちでけなしてこころでほめる【口で貶して心で褒める】 口では悪く言いながら心の中ではひそかに褒めていること。

くちではおおさかのしろもたつ【口では大阪の城も建つ】🔗🔉

くちではおおさかのしろもたつ【口では大阪の城も建つ】 口で言うだけなら、どんな大きなことでも言えるということ。 〔類〕言うは易く行うは難し

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