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ほ-い【本意】🔗🔉

ほ-い [1] 【本意】 〔「ほんい」の撥音「ん」の無表記〕 ほんとうの考え。本来の目的。ほんい。「この人の宮仕への―,必ず遂げさせ奉れ/源氏(桐壺)」 →本意無い(形)

ほい=有・り🔗🔉

――有・り (1)もとからそう考えている。「猶かの―・る所にうつろひ給へ/源氏(松風)」 (2)期待どおりになってうれしい。「―・る心地すべけれ/源氏(末摘花)」

ほい-な・い【本意無い】🔗🔉

ほい-な・い [3] 【本意無い】 (形)[文]ク ほいな・し (1)期待はずれだ。飽き足りない。「お糸さんは…顔も見せない。私は何となく―・かつた/平凡(四迷)」 (2)本来の意向に反する。不本意である。「かへすがへす―・くこそ覚え侍れ/竹取」

ほん【本】🔗🔉

ほん 【本】 ■一■ [1] (名) □一□ (1)書物。書籍。「―を読む」「漫画の―」「書いたものを一冊の―にまとめる」 (2)脚本。台本。「キャストより,―のよしあしが問題だ」 □二□ (1)もとになるもの。もとのもの。「物語・集など書き写すに―に墨つけぬ/枕草子 75」 (2)てほん。模範。「これをこそ今生にさとりをひらく―とはまうし候へ/歎異抄」 (3)基本。根本。「人は正直を―とする事,是神国のならはせなり/浮世草子・永代蔵 4」 (4)本当であること。「徳様は何やら訳(ワケ)の悪いこと有て,たんとぶたれさんしたと聞たが,―か/浄瑠璃・曾根崎心中」 ■二■ (接頭) 名詞に付く。 (1)いま現に問題にしているもの,当面のものである意を表す。「―席」「―事件」 (2)それが話している自分にかかわるものであることを表す。「―大臣」 ■三■ (接尾) 助数詞。 (1)細長い物の数を数えるのに用いる。「一―杉」「棒が三―」「牛乳五―」 (2)剣道・柔道などで,技(ワザ)の数を数えるのに用いる。「三―勝負」「一―とる」 〔「さんぼん」「いっぽん」などのように,撥音に続くときは濁音に,促音に続くときは半濁音になる〕

ほんあみ【本阿弥】🔗🔉

ほんあみ 【本阿弥】 中世末頃から刀剣の鑑定・磨研・浄拭を家職とした家。足利将軍家と接近,京都に上り,代々法華信徒として知られる。江戸初期,光悦が出て,美術工芸全般に優れた功績を残す。

ほんあみ-ぎれ【本阿弥切】🔗🔉

ほんあみ-ぎれ 【本阿弥切】 〔一部を本阿弥光悦が所蔵していたことから〕 古今和歌集の古写本。巻一〇から巻一八に至る小形の零巻と断簡がある。宋から渡来の紙を用い,巻ごとに表現テーマを変えた小粒な文字が躍動的。小野道風筆と伝称するが,一二世紀前半の作と考えられる。

ほんあみ-こうえつ【本阿弥光悦】🔗🔉

ほんあみ-こうえつ ―クワウエツ 【本阿弥光悦】 (1558-1637) 安土桃山・江戸初期の芸術家。京都の人。号は太虚庵・自得斎・徳友斎。刀剣鑑定を中心とした家業のほかに陶芸・書画・漆芸などに天分を発揮。特に書は光悦流をひらき近衛信尹(ノブタダ)・松花堂昭乗とともに寛永の三筆といわれた。晩年徳川家康より洛北の鷹ヶ峰の地を賜り,多くの工芸家とともにいわゆる光悦村を形成し,琳派のもとを開いた。ほんなみこうえつ。

ほん-あん【本案】🔗🔉

ほん-あん 【本案】 (1) [1] この案。 (2) [0] 訴訟において,請求の主目的ないしは中心をなす事項。

ほんあん-はんけつ【本案判決】🔗🔉

ほんあん-はんけつ [5] 【本案判決】 民事訴訟において,請求の当否についての判断を示す判決。 →訴訟判決

ほん-い【本位】🔗🔉

ほん-い [1] 【本位】 (1)考えや行動などの基本になるもの。基準になるもの。「国民経済を―とした政治」「自分―にものを考える」 (2)貨幣制度の基準。「金―」 (3)もとの位置。もとの位。「―に復する」 (4)勲位に対して普通の位。文位。「又―ある人,これを兼ねたるも有るべし/正統記(後醍醐)」

ほんい-おん【本位音】🔗🔉

ほんい-おん― [3] 【本位音】 嬰(エイ)記号や変記号などで高さを変えられた音が,もとの幹音にかえされたもの。

ほんい-かへい【本位貨幣】🔗🔉

ほんい-かへいクワ― [4] 【本位貨幣】 価値が一定量の金属と関係づけられ,国家により無制限の通用力を与えられた鋳貨。

ほんい-きごう【本位記号】🔗🔉

ほんい-きごう―ガウ [4] 【本位記号】 嬰(エイ)記号や変記号などの,変化記号を取り消す記号。音符の符頭の左側に「」をつけて示す。ナチュラル。 →変化記号

ほんい-せいど【本位制度】🔗🔉

ほんい-せいど― [4] 【本位制度】 一国の通価単位に関する秩序・体系。

ほん-い【本意】🔗🔉

ほん-い [1] 【本意】 〔古くは「ほい」とも〕 (1)本来の意図や気持ち。本当の考え。真意。「相手の―がどの辺にあるかわからない」「―から出た言葉ではない」 (2)もとからの考え。本来の望み。本懐。「―を遂げる」 (3)本当の意味。本義。 (4)和歌・連歌・能楽・俳諧用語。そのものの本来的な性質・あり方・情趣のこと。春の月はおぼろにかすむものとする類。本情。

ほん-いん【本院】🔗🔉

ほん-いんン [0] 【本院】 (1)主となる院。 (2) [1] この院。「―では往診はいたしません」 (3)上皇や法皇が二人以上いる時,最も早くから院であった人。 →新院 →中院

ほん-いん【本員】🔗🔉

ほん-いんン [1] 【本員】 (代) 一人称。議員・委員・会員などが自分をさしていう語。

ほんいんぼう【本因坊】🔗🔉

ほんいんぼう ホンインバウ 【本因坊】 江戸時代,囲碁の一流派。囲碁で幕府に仕え,囲碁の家元となった。京都寂光寺の僧坊本因坊に起居した日海が囲碁の名手で,本因坊算砂(サンサ)と称したのに始まる。門人中技芸卓抜なものが名称を継承したが,1939年(昭和14)二一世秀哉が引退して後はタイトルの一つとなる。

ほん-え【本絵】🔗🔉

ほん-え [0] 【本絵】 (町絵・浮世絵に対して)狩野派・土佐派などの正統な日本画。

ほん-えい【本営】🔗🔉

ほん-えい [0] 【本営】 総大将・司令官のいる軍営。本陣。

ほん-えい【本影】🔗🔉

ほん-えい [0] 【本影】 大きさをもつ光源からの光が物体によってさえぎられてできる影のうち,光が全く当たらないために暗くなった内側の部分。光が部分的に到達する半影と区別していう。 →半影

ほん-えん【本縁】🔗🔉

ほん-えん [0] 【本縁】 〔「ほんねん」とも〕 由来。縁起。

ほん-おく【本屋】🔗🔉

ほん-おく ―ヲク [0] 【本屋】 建物の主要な部分。ほんや。

ほん-か【本科】🔗🔉

ほん-か ―クワ [1] 【本科】 (1)その学校の本体をなす課程。 →専科 →別科 →予科 (2)話し手の所属している科。話題になっている科。この科。

ほん-か【本歌】🔗🔉

ほん-か [1][0] 【本歌】 (1)和歌・連歌で,先人の歌や古歌の言葉・情趣などを踏まえて新たに歌を作った時の,その典拠となった歌。もとうた。 (2)(狂歌や俳諧に対して)本格的な和歌。正統な和歌。 (3)茶道具や茶室などで同形同系統の起源または基準となる作品。

ほんか-どり【本歌取り】🔗🔉

ほんか-どり [0][3] 【本歌取り】 (1)和歌で,古歌の語句・発想・趣向などを取り入れて新しく作歌する手法。新古今時代に盛んに行われた。「月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身一つはもとの身にして」を本歌として,「面影のかすめる月ぞやどりける春やむかしの袖の涙に」と詠む類。 (2)連歌・俳諧の付合方法の一。和歌の本歌取りの手法を付け合いに用いたもの。

ほん-かい【本会】🔗🔉

ほん-かい ―クワイ 【本会】 (1) [1] この会。 (2) [0] 本式の会。

ほん-かい【本懐】🔗🔉

ほん-かい ―クワイ [0][1] 【本懐】 本来の望み。本望。本意。「―を遂げる」「男子の―これに過ぐるものはない」

ほん-かいぎ【本会議】🔗🔉

ほん-かいぎ ―クワイギ [3] 【本会議】 (1)部会・委員会などに対して本式の会議。 (2)衆参両院において,全国会議員によって構成される会議のこと。「衆議院―」

ほん-かいどう【本街道・本海道】🔗🔉

ほん-かいどう ―カイダウ [3] 【本街道・本海道】 江戸時代,幕府の管理する公道で,東海道・中山道・甲州・奥州・日光の五街道をさす。

ほん-かく【本格】🔗🔉

ほん-かく [0] 【本格】 本来の格式を備えていること。本式。正式。「―派」

ほんかく-しょうせつ【本格小説】🔗🔉

ほんかく-しょうせつ ―セウ― [5] 【本格小説】 〔大正末期から昭和初期にかけての心境小説の流行を批判した中村武羅夫の造語〕 社会的現実を客観的に描くという近代小説の本来の構成を備えた小説。 →私小説

ほんかく-てき【本格的】🔗🔉

ほんかく-てき [0] 【本格的】 (形動) (1)本式にするさま。本格であるさま。「―に取り組む」「―なフランス料理」 (2)すっかりそのようになるさま。「―な冬の訪れ」

ほん-がく【本学】🔗🔉

ほん-がく [1] 【本学】 この学校。特に,大学についていう。

ほん-がく【本覚】🔗🔉

ほん-がく [1][0] 【本覚】 〔仏〕 (1)煩悩(ボンノウ)を消して悟りに向かい始める始覚に対し,人間の心にそもそも備わっているものとしての悟り。煩悩に満ちた人間の心の中に存在している汚れない真理。 (2)日本の中古・中世の天台宗で,現実として成立している真理。 →天台本覚論

ほんがく-ろん【本覚論】🔗🔉

ほんがく-ろん [4] 【本覚論】 〔仏〕 本覚の理解に関する考え。特に,日本中世天台の本覚論。 →天台本覚論

ほんがく-じ【本覚寺】🔗🔉

ほんがく-じ 【本覚寺】 (1)神奈川県鎌倉市小町にある日蓮宗の寺。山号,妙厳山。日蓮が滞在した夷(エビス)堂の旧跡に1436年,日出が建立した。のち身延山より日蓮の遺骨を分骨し東身延と称せられる。 (2)岡山県御津町にある日蓮講門宗の本山。山号,久遠山。元禄年間(1688-1704)に建立され妙宣庵と号し,のち鹿瀬草庵と称し,ひそかに不受不施派の法灯を伝えた。1882年(明治15)に再興。96年に現寺号を公称。

ほん-がわ【本革】🔗🔉

ほん-がわ ―ガハ [0] 【本革】 〔「ほんかわ」とも〕 合成した革でない,本物の革。

ほん-かわらぶき【本瓦葺き】🔗🔉

ほん-かわらぶき ―カハラブキ [0] 【本瓦葺き】 平瓦と丸瓦を交互に用いて葺いた屋根。またはその葺き方。ほんぶき。 本瓦葺き [図]

ほん-かん【本官】🔗🔉

ほん-かん ―クワン 【本官】 ■一■ [0] (名) (1)見習いや臨時の雇いではなく正式に任用された官職。 (2)兼官に対し,その人の本来の官職。 (3)もとの官職。 ■二■ [1] (代) 一人称。軍人・警官・公務員など,官職にあるものが自分をさしていう語。

ほん-かん【本巻】🔗🔉

ほん-かん ―クワン 【本巻】 (1) [0] 全集などの本体となる巻。 ⇔別巻 (2) [1] この巻。この本。

ほん-かん【本管】🔗🔉

ほん-かん ―クワン [0] 【本管】 水道・ガスなどの各家庭への供給または下水処理などのために,公道下に敷設されている,基となる太い管。

ほん-かん【本館】🔗🔉

ほん-かん ―クワン 【本館】 (1) [0] (別館・新館・分館などに対して)主となる建物。 (2) [1] 図書館・博物館などで,この館。

ほん-がん【本貫】🔗🔉

ほん-がん ―グワン [0] 【本貫】 〔「ほんかん」とも〕 (1)律令制で,戸籍に記載された土地。 (2)本籍地。出身地。「各(オノオノ)其―姓氏を名乗りし上/露団々(露伴)」

ほん-がん【本願】🔗🔉

ほん-がん ―グワン [0][1] 【本願】 (1)本来の願い。 (2)〔仏〕(ア)仏・菩薩が衆生(シユジヨウ)を救済するために立てた誓願。本誓(ホンゼイ)。(イ)多く阿弥陀仏の四十八願,あるいは特にその内の第十八願をいう。(ウ)「本願主(ホンガンシユ)」に同じ。

ほんがん-おうじょう【本願往生】🔗🔉

ほんがん-おうじょう ―グワンワウジヤウ [5] 【本願往生】 〔仏〕 阿弥陀仏の本願によって極楽に往生すること。

ほんがん-しゅ【本願主】🔗🔉

ほんがん-しゅ ―グワン― [3] 【本願主】 寺院の堂・塔・仏像などを創建し,法会を執行する発起人。本願。

ほんがん-じ【本願寺】🔗🔉

ほんがん-じ ホングワン― 【本願寺】 (1)京都市下京区堀川通にある浄土真宗本願寺派の本山。山号,竜谷山。親鸞の死後,娘の覚信尼が京都東山大谷に御影堂(ミエドウ)を建てて,遺骨と木像を安置したのに始まる。室町末期,京都山科ついで大坂石山に移ったが,織田信長のために焼失。その後一時紀伊鷺森に移ったが,1591年豊臣秀吉の寺地寄進によって現在地に堂宇を建立した。現在の堂宇は,1617年以降に新築したもの,および聚楽第・伏見城の遺構を移築したものからなる。飛雲閣・唐門などは桃山時代の代表的遺構。賢庭作とされる。本派本願寺。西本願寺。 (2)京都市下京区烏丸通にある浄土真宗大谷派の本山。一一世顕如の嗣子教如が弟准如に本願寺住職を譲り本願寺派とは別に大谷派を立て,1602年徳川家康から寺地の寄進をうけて,現在地に創建した。大谷派本願寺。東本願寺。

ほんがんじ-は【本願寺派】🔗🔉

ほんがんじ-は ホングワン― 【本願寺派】 真宗十派の一。京都の西本願寺が本山。大谷派とともに親鸞の直系。曾孫である第三世覚如が,京都の親鸞の墓所を中心にして本願寺を建立。第八世蓮如が出て大いに宗勢が拡大した。第一二世准如の時,長兄教如が徳川家康の援助で東本願寺を建てたため,以後本願寺は東西両本願寺に分かれた。お西。

ほん-き【本気】🔗🔉

ほん-き [0] 【本気】 (名・形動)[文]ナリ 冗談や遊びなどでない,本当の気持ち。真剣な気持ち。また,そのような気持ちであるさま。「―を出して頑張る」「彼の言ってることはどこまで―なのかわからない」

ほんき=にする🔗🔉

――にする 人の言ったことなどを本当のことであると受けとめる。「冗談を―する」

ほんき=にな・る🔗🔉

――にな・る 真剣になる。「―・って怒り出す」

ほん-き【本機】🔗🔉

ほん-き [1] 【本機】 (1)中心となる機械。 (2)この機械。 (3)この飛行機。

ほん-ぎ【本紀】🔗🔉

ほん-ぎ [1] 【本紀】 紀伝体の歴史の分類の一。帝王一代の事跡を記したもの。 →世家(セイカ) →列伝

ほん-ぎ【本義】🔗🔉

ほん-ぎ [1] 【本義】 本来の意義。根本となる大事な意義。「国体の―」

ほん-け【本化】🔗🔉

ほん-け [1] 【本化】 〔仏〕 日蓮宗で,本地仏,すなわち久遠実成(クオンジツジヨウ)の仏の教化をいう。

ほん-け【本家】🔗🔉

ほん-け [1] 【本家】 (1)一門・一族の主となる家筋。おおもとの家筋。 (2)分家から見て,分かれ出たもとの家。 ⇔分家 ⇔末家 (3)荘園の領家(領主)の上にある名義上の荘園領所有者。

ほんけ-ほんもと【本家本元】🔗🔉

ほんけ-ほんもと [1] 【本家本元】 本家を強調して言う語。おおもと。

ほん-けん【本間】🔗🔉

ほん-けん [0] 【本間】 (1)曲尺(カネジヤク)で,六尺(約1.82メートル)の長さをいう。 (2)屏風・和琴・箏(ソウ)などの長さで正式のもの。屏風・和琴では六尺,箏では六尺五寸のもの。

ほん-に【本に】🔗🔉

ほん-に [1] 【本に】 (副) (1)相手のことを認めたり,ほめたりする時に使う語。主に女性が用いる。ほんとうに。まことに。「―結構なお品ですこと」 (2)(博打(バクチ)で)一度に全部。「是がしまひぢやとて,―はる/咄本・鹿の巻筆」

ほん-ね【本音】🔗🔉

ほん-ね [0] 【本音】 (1)本心から出た言葉。「―を吐く」「―を漏らす」 (2)本当の音色。

ほん-ネル【本―】🔗🔉

ほん-ネル [0] 【本―】 (綿ネルに対して)フランネルのこと。

ほん-の【本の】🔗🔉

ほん-の [0] 【本の】 (連体) 小さい,少ない,つまらないなど,謙遜の気持ちを表すための語。その名だけの。形だけの。「―おしるしです」「―形だけです」「―少したべる」

ほん-はなみち【本花道】🔗🔉

ほん-はなみち [4] 【本花道】 歌舞伎劇場で,下手側にある正規の花道。上手側の東の歩み板を仮花道と称するようになって生じたいい方。

ほん-ビロード【本―】🔗🔉

ほん-ビロード [3] 【本―】 経(タテ)糸・緯(ヨコ)糸ともに絹糸で織ったビロード。本天。

ほん-ま【本間】🔗🔉

ほん-ま [0] 【本間】 (1)邦楽で,原則に外れないリズム。 (2)謡曲の基本の間で,毎句の第一音が第一拍の直前からうたい出されるもの。 (3)本式と定められたひと間の長さ。特に,京間(キヨウマ)のこと。 (4)座敷持ちの上級の女郎の部屋。本部屋。「急にしやくのおこつた顔で,―へはひつておやすみなんし/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」

ほんま【本間】🔗🔉

ほんま 【本間】 姓氏の一。

ほんま-しろうさぶろう【本間四郎三郎】🔗🔉

ほんま-しろうさぶろう ―シラウサブラウ 【本間四郎三郎】 (1732-1801) 江戸中・後期の豪商。酒田の人。名は光丘,四郎三郎は通称。庄内藩一四万石の領地において二四万石の大地主であった本間家の中興の祖。廻船問屋を営み巨財を積み,財力を背景に藩政にも参与し士分となる。米沢藩主上杉家の中興にも貢献。

ほんま-ひさお【本間久雄】🔗🔉

ほんま-ひさお ―ヒサヲ 【本間久雄】 (1886-1981) 文芸評論家・英文学者。山形県生まれ。早大卒。「早稲田文学」の編集に従い,婦人問題や民衆芸術論などを論じ,イギリス唯美主義文学研究で学位を受けた。著「明治文学史」など。

ほん-まる【本丸】🔗🔉

ほん-まる [0] 【本丸】 城の曲輪(クルワ)の一。守城戦において最終拠点となる,最も重要な曲輪。本曲輪。 →二の丸 →三の丸

ほん-や【本屋】🔗🔉

ほん-や [1] 【本屋】 (1)本を売る店,また人。出版社をいうこともある。書店。書肆(シヨシ)。 (2)主要な建物。おもや。ほんおく。 (3)映画や演劇関係で,脚本家・台本作家・シナリオ-ライターをいう。

ほんや-がくもん【本屋学問】🔗🔉

ほんや-がくもん [5] 【本屋学問】 書名は知っているが内容は知らない,うわべだけの学問。外題(ゲダイ)学問。

ほん-わり【本割】🔗🔉

ほん-わり [0] 【本割】 大相撲で,発表された取組表によって行われる正規の取組。優勝決定戦などは含まない。

もと【本・元】🔗🔉

もと 【本・元】 ■一■ [2][0] (名) (1)(多く「元」と書く)物事が生ずるはじめの物や所。ことのおこり。はじめ。「―へさかのぼって考え直す」「火の―」「出版―」 (2)物事の根本をなすところ。根幹。基礎。土台。⇔末。《本》「―が枯れる」「農は国の―」「資料を―にして議論する」 〔基礎の意では「基」とも書く〕 (3)(「因」とも書く)原因。理由。「失敗は成功の―」「けんかの―はささいなことだった」「間違いの―」 (4)(「素」とも書く)原料。材料。《元》「大豆を―にして作る」「―を仕込む」 (5) [0] もとで。もとね。元金。原価。《元》「―を取る」「―を割る」「―がかかる」 (6)草木の株または幹。 (7)和歌の上の句。 ⇔末 「歌どもの―をおほせられて,『これが末いかに』と問はせ給ふに/枕草子 23」 ■二■ (接尾) 助数詞。 (1)草木の株の数を数えるのに用いる。ほん。《本》「菊一―を植える」 (2)鷹狩りに使う鷹の数を数えるのに用いる。羽(ワ)。「鷹一―」

もと=が切・れる🔗🔉

――が切・れる 売り値が仕入れ価格より安くなる。もとが割れる。

もと=が取・れる🔗🔉

――が取・れる (1)商売で,元手が回収できる。 (2)転じて,はらった努力に応じた報いを手に入れることができる。

もと=はと言えば🔗🔉

――はと言えば ある出来事の原因やきっかけを考えると。「―,君のせいだ」

もと=も子もな・い🔗🔉

――も子もな・い 〔「元」は元金,「子」は利息の意〕 利益ばかりか元手まで失う。何もかもすっかりなくす。

もと=を正(タダ)・す🔗🔉

――を正(タダ)・す 物事の原因や起こりを調べてはっきりさせる。「―・せば自分が悪い」

もと-うた【本歌・元歌】🔗🔉

もと-うた [0] 【本歌・元歌】 替え歌を作った場合,そのもとになった歌。 →ほんか(本歌)

もと-つ【本つ】🔗🔉

もと-つ 【本つ】 (連語) 〔「つ」は「の」の意の格助詞〕 大もとの。主要な。本来の。

もとつ-か【本つ香】🔗🔉

もとつ-か 【本つ香】 本来備えている香。「―の匂へる君が袖ふれば/源氏(紅梅)」

もとつ-くに【本つ国】🔗🔉

もとつ-くに 【本つ国】 本国。故郷。「今遠く―を離れたり/日本書紀(継体訓)」

もと-の-うえ【本の上】🔗🔉

もと-の-うえ ―ウヘ 【本の上】 以前の奥方。また,昔からの妻。「はなれ給ひし―は腹をきりて笑ひ給ふ/竹取」

ほん−【本−】(和英)🔗🔉

ほん−【本−】 (1) this[our].→英和 (2)[主要な]main;→英和 head.→英和 (3)[本当の]real;→英和 regular.→英和

ほん【本(を出す)】(和英)🔗🔉

ほん【本(を出す)】 (publish) a book.→英和

ほんい【本位】(和英)🔗🔉

ほんい【本位】 a standard;→英和 a basis.→英和 自己〜の self-centered;egotistic.‖品質本位 quality first.

ほんい【本意】(和英)🔗🔉

ほんい【本意】 one's real intention;one's original purpose.〜ならずも against one's will.

ほんか【本科】(和英)🔗🔉

ほんか【本科】 a regular course.本科生 a regular student.

ほんかい【本懐である】(和英)🔗🔉

ほんかい【本懐である】 It is one's great pleasure.

ほんかいぎ【本会議】(和英)🔗🔉

ほんかいぎ【本会議】 [衆議院の]a plenary session.

ほんかく【本格的な】(和英)🔗🔉

ほんかく【本格的な】 real;→英和 genuine;→英和 standard.→英和

ほんかん【本管】(和英)🔗🔉

ほんかん【本管】 a main (pipe).→英和 水道(ガス)の〜 a water (gas) main.

ほんかん【本館】(和英)🔗🔉

ほんかん【本館】 a main building.

ほんがん【本願】(和英)🔗🔉

ほんがん【本願】 ⇒本望(もう).

ほんき【本気で】(和英)🔗🔉

ほんき【本気で】 seriously;→英和 in (good) earnest.〜で言っているのか Are you in earnest?/Do you really mean it[what you say]? 〜にする takequite seriously.

ほんけ【本家】(和英)🔗🔉

ほんけ【本家】 the head house[family];the original maker (製造元).

ほんね【本音を吐く】(和英)🔗🔉

ほんね【本音を吐く】 confess;→英和 show one's true colors.

ほんや【本屋】(和英)🔗🔉

ほんや【本屋】 <米>a bookstore[<英>bookshop](店);→英和 a bookstall (屋台の);→英和 a publisher (出版社・人);→英和 a bookseller (人).→英和

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