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ささ【△酒】🔗🔉

ささ【酒】 《女房詞から。中国で酒を竹葉といったことからとも、「さけ」の「さ」を重ねたものともいう》酒のこと。「―機嫌」

ささ【×笹・×篠】🔗🔉

ささ【×笹・×篠】 イネ科の多年生植物。一般に丈の低いタケ類をいう。山野に群生し、クマザサ・アズマネザサ・ミヤコザサ・ネザサなど種類が多い。葉は長楕円形で先がとがる。かご・ざる、その他細工物を作るのに用いられ、実が食用になるものもある。紋所の名。笹の葉や枝などを図案化したもの。◆「笹」は国字。

さ‐さ【×些×些】🔗🔉

さ‐さ【××些】 [ト・タル][形動タリ]取るに足らないさま。「―たる事で立腹する」

さ‐さ【×瑣×瑣】🔗🔉

さ‐さ【××瑣】 [ト・タル][形動タリ]こまごまとしているさま。わずらわしいさま。「―たる問題」

ささ🔗🔉

ささ [副]《「さざ」とも》水が勢いよく流れたり注ぎかかったりするさま。「あがきの水、前板まで―とかかりけるを」〈徒然・一一四〉風が吹くさま。「扇をひろげて、殿上を―とあふぎ散らして」〈盛衰記・三〉動きの速いさま。「人々の―と走れば」〈大鏡・道長下〉大勢の人々が口々に物をいってさわがしいさま。また、一時に笑うさま。「聴聞衆ども、―と笑ひてまかりにき」〈大鏡・道長下〉

さ‐さ【△然△然】🔗🔉

さ‐さ【然】 [副]《副詞「さ」を重ねた語》しかじか。具体的な叙述を省略するときに用いる。「―の所よりなりけりと聞き給ひて」〈かげろふ・中〉

ささ🔗🔉

ささ [感]人を促すときなどに発する語。さあさあ。「―、どうぞおさきに」歌謡で用いる囃子詞(はやしことば)。「残(あ)さず飲(を)せ―」〈神功紀・歌謡〉

さ‐さ【△細・△小】🔗🔉

さ‐さ【細・小】 〔接頭〕《「さざ」とも》主として名詞に付いて、細かい、小さい、わずかなという意を表す。「―にごり」「―波」

ささ‐あめ【×笹×飴】🔗🔉

ささ‐あめ【××飴】 水飴を笹の葉に包んだもの。新潟県上越市高田の名産。

さ‐さい【×些細・×瑣細】🔗🔉

さ‐さい【×些細・×瑣細】 [形動][ナリ]あまり重要ではないさま。取るに足らないさま。「―なことを気にする」

ささ‐いろ【×笹色】🔗🔉

ささ‐いろ【×笹色】 濃い紅(べに)が乾いたときの、青黒く光って見える色。

ささ‐う【×笹△生】‐ふ🔗🔉

ささ‐う【×生】‐ふ ささふ

ささ・う【支ふ】ささふ🔗🔉

ささ・う【支ふ】ささふ [動ハ下二]「ささえる」の文語形。

ささえ【支え】ささへ🔗🔉

ささえ【支え】ささへ ささえること。また、ささえるもの。「若木に―をする」「心の―」「支え口」の略。「入道が女房の―によって心がはりを致せしとて」〈浄・伊豆日記〉

ささ‐え【小=筒・竹=筒】🔗🔉

ささ‐え【小筒・竹筒】 酒を入れる携帯用の竹筒。「花の下へ遊山におじゃるほどに、―を先へ急いで持てけ」〈虎清狂・猿座頭〉(さ)げ重箱」に同じ。「持たせしやり手の杉折や、かぶろが袖にさげ重の、―しつらひ」〈浄・扇八景〉

ささえ‐ぐち【支へ口】ささへ‐🔗🔉

ささえ‐ぐち【支へ口】ささへ‐ 他人を中傷すること。讒言(ざんげん)。「陰言、中言、―、立ってはふすべ居てはそしり」〈浄・卯月の紅葉〉

ささえ‐こさえ【支へ小△支へ】ささへこさへ🔗🔉

ささえ‐こさえ【支へ小支へ】ささへこさへ 《「こさへ」は語調を整えるために類音の語を付け加えたもの》じゃまをすること。また、中傷すること。「―をせしなどとは、承るさへ憎(につく)きやつ」〈伎・暫〉

ささえ‐ごと【支へ言】ささへ‐🔗🔉

ささえ‐ごと【支へ言】ささへ‐支え口」に同じ。〈和訓栞〉

ささえ‐じょう【支え状】ささへジヤウ🔗🔉

ささえ‐じょう【支え状】ささへジヤウ 鎌倉・室町時代の訴訟で、訴人(原告)の訴状に対する論人(被告)の答弁書。陳状。

ささえ‐だて【支へ立て】ささへ‐🔗🔉

ささえ‐だて【支へ立て】ささへ‐ 《「だて」は接尾語》じゃまをすること。じゃまだて。「邪魔な額ゆゑ取りおろすを、―なす、不届き者めが」〈伎・暫〉

ささえ‐つりこみあし【支え釣(り)込み足】ささへ‐🔗🔉

ささえ‐つりこみあし【支え釣(り)込み足】ささへ‐ 柔道で、相手の体を手前にくずしながら、重心ののった相手の足の下端を自分の足裏で支え、これを支点として前方へ倒す技。

ささえ‐ばしら【支え柱】ささへ‐🔗🔉

ささえ‐ばしら【支え柱】ささへ‐ ものを支えるために立てる柱。しちゅう。

ささ・える【支える】ささへる🔗🔉

ささ・える【支える】ささへる [動ア下一]ささ・ふ[ハ下二]倒れたり落ちたりしないように、何かをあてがっておさえる。「太い柱で梁(はり)を―・える」「―・えられてよろよろ歩く」ある状態が崩れないように、もちこたえる。維持する。「一家の暮らしを―・える」精神的・経済的に支援する。「地元の人達の声援に―・えられて選挙戦を勝ち抜く」防ぎとめる。くいとめる。「敵の攻撃をかろうじて―・える」◆室町時代以降はヤ行にも活用した。→支ゆ

ささ‐おり【×笹折(り)】‐をり🔗🔉

ささ‐おり【×笹折(り)】‐をり 笹の葉で食物を包んだもの。《「ささ」は細小(ささ)の意とも》経木(きようぎ)で作った小さな箱。また、それに食物をつめたもの。折り。

ささ‐がき【×笹垣】🔗🔉

ささ‐がき【×笹垣】 笹竹で結った垣。

ささ‐がき【×笹×掻き】🔗🔉

ささ‐がき【××掻き】 ゴボウなどを笹の葉のように細く薄くそぎ切ること。また、切ったもの。笹吹き。ささがし。

ささがき‐なます【×笹×掻き×膾】🔗🔉

ささがき‐なます【××掻き×膾】 ダイコンを笹掻きにして作ったなます。ひでりなます。

ささ‐がし【×笹がし】🔗🔉

ささ‐がし【×笹がし】 「ささが(笹掻)き」の音変化。

ささ‐がに【△細×蟹・×笹×蟹】🔗🔉

ささ‐がに【×蟹・××蟹】 蜘蛛(くも)の古名。また、蜘蛛の糸。「あさぢが露にかかる―」〈源・賢木〉◆上代「笹が根の」の意の「ささがねの」を、中古になって、音の類似から「ささ蟹」と解し、「ささ」が小さいの意に意識されて、生じた語か。

ささがに‐の【△細×蟹の】🔗🔉

ささがに‐の【×蟹の】 〔枕〕蜘蛛の意から、「蜘蛛」また同音の「雲」「曇る」にかかる。「―くものふるまひ哀れなり」〈玉葉・雑三〉「―曇らぬ空に雨のみぞ降る」〈後拾遺・雑三〉蜘蛛の糸の意から、「糸」また同音の副詞の「いと」および「厭(いと)ふ」などにかかる。「―いとかくまでは思はざりしを」〈実方集〉「―厭はれながらかかる契りは」〈風雅・恋四〉蜘蛛の「網(い)」というところから、「い」を頭音とする「今」「命」などにかかる。「―今はと限るすぢにても」〈かげろふ・中〉「―命を今は何にかけまし」〈後拾遺・恋三〉

ささがに‐ひめ【△細×蟹姫】🔗🔉

ささがに‐ひめ【×蟹姫】 《蜘蛛が糸をかけるところから》織女星の異称。たなばた姫。《季 秋》

ささがね‐の🔗🔉

ささがね‐の 〔枕〕《「ささがにの」の古形》「ささがにの」に同じ。「―蜘蛛の行ひ今宵著(しる)しも」〈允恭紀・歌謡〉◆この日本書紀の例は、「笹が根」で枕詞ではなく、笹の根もとにいる蜘蛛とする説もある。

ささ‐かまぼこ【×笹×蒲×鉾】🔗🔉

ささ‐かまぼこ【×××鉾】 笹の葉の形に似せて作ったかまぼこ。仙台地方の名産。

ささ‐がや【×笹×茅・×笹×萱】🔗🔉

ささ‐がや【××茅・××萱】 イネ科の多年草。山野に生え、高さ二〇〜三〇センチ。群がって生え、葉はササに似て小さい。秋、茎の頂に緑色の花穂をつける。

ささ‐がれい【×笹×鰈】‐がれひ🔗🔉

ささ‐がれい【××鰈】‐がれひ ヤナギムシガレイの別名。また、その干物。

ささがわながれ【笹川流れ】ささがはながれ🔗🔉

ささがわながれ【笹川流れ】ささがはながれ 新潟県北端から村上市にかけての海岸のうち、勝木から桑川までの称。瀬波笹川流れ粟島県立自然公園の一部。

ささがわ‐の‐しげぞう【笹川繁蔵】ささがは‐しげザウ🔗🔉

ささがわ‐の‐しげぞう【笹川繁蔵】ささがは‐しげザウ一八一〇〜一八四七]江戸後期の博徒(ばくと)。下総(しもうさ)国香取郡の人。生家の笹川河岸付近を縄張りとした。飯岡助五郎と勢力争いをして大利根川原で決闘、のちに暗殺された。講談・浪曲「天保水滸伝(てんぽうすいこでん)」に登場する。

ささかわ‐りんぷう【笹川臨風】ささかは‐🔗🔉

ささかわ‐りんぷう【笹川臨風】ささかは‐一八七〇〜一九四九]評論家・俳人。東京の生まれ。本名、種郎。俳句結社「筑波会」をおこして句作。のち、「帝国文学」の編集に従事。著「日本絵画史」「東山時代の美術」など。

ささき【佐々木・佐佐木】🔗🔉

ささき【佐々木・佐佐木】 姓氏の一。

ささぎ【=豆】🔗🔉

ささぎ【豆】 「ささげ」の音変化。〈日葡〉

ささき‐がんりゅう【佐々木巌流】‐ガンリウ🔗🔉

ささき‐がんりゅう【佐々木巌流】‐ガンリウ?〜一六一二]江戸初期の剣客。通称、小次郎。越前の人といわれ、長刀による燕(つばめ)返しの剣法を発案。宮本武蔵と巌流島で闘い敗死。

ささ‐きげん【△酒機嫌】🔗🔉

ささ‐きげん【酒機嫌】さかきげん」に同じ。

ささき‐そういち【佐々木惣一】🔗🔉

ささき‐そういち【佐々木惣一】一八七八〜一九六五]法学者。鳥取の生まれ。憲法および行政法の権威として、天皇機関説、民本主義を主張。京大教授。在任中、滝川事件に連座して退官、のち、立命館大学学長。第二次大戦後、帝国憲法の改正に参画。文化勲章受章。著「日本国憲法論」など。

ささき‐たかうじ【佐々木高氏】‐たかうぢ🔗🔉

ささき‐たかうじ【佐々木高氏】‐たかうぢ一三〇六〜一三七三]南北朝時代の武将。京極氏の出。法名、導誉。足利尊氏に従い、室町幕府創立に参与。近江(おうみ)・出雲・上総(かずさ)などの守護。和歌・連歌をよくし、立花・猿楽など芸能の保護にも努めた。

ささき‐たかつな【佐々木高綱】🔗🔉

ささき‐たかつな【佐々木高綱】?〜一二一四]鎌倉初期の武将。源頼朝の家臣。宇治川の合戦で名馬生(いけずき)に乗り梶原景季(かじわらかげすえ)と先陣を争って名をあげた。のち、賞の薄いのを恨み出家。

ささき‐たかゆき【佐々木高行】🔗🔉

ささき‐たかゆき【佐々木高行】一八三〇〜一九一〇]政治家。土佐の人。大政奉還運動に参加。明治維新後、新政府に加わり、岩倉遣外使節団に随行。宮中で勢力を有し、日記「保古飛呂比(ほごひろい)」を残した。

ささき‐のぶつな【佐佐木信綱】🔗🔉

ささき‐のぶつな【佐佐木信綱】一八七二〜一九六三]歌人・国文学者。三重の生まれ。弘綱の長男。「竹柏会」を主宰、歌誌「心の花」を刊行して多くの歌人を育成。また、万葉集の研究や和歌の史的研究などに業績を残した。文化勲章受章。歌集「思草」、論文集「歌学論叢」など。

ささき‐ひろつな【佐佐木弘綱】🔗🔉

ささき‐ひろつな【佐佐木弘綱】一八二八〜一八九一]国学者・歌人。伊勢の人。号、竹柏園。足代弘訓(あじろひろのり)の門下。子の信綱とともに「日本歌学全書」を編集。

ささき‐みつぞう【佐々木味津三】‐ミつザウ🔗🔉

ささき‐みつぞう【佐々木味津三】‐ミつザウ一八九六〜一九三四]小説家。愛知の生まれ。本名、光三。新聞・雑誌記者を経て作家生活に入り、大衆小説を発表。作「右門捕物帳」「旗本退屈男」など。

ささき‐もさく【佐佐木茂索】🔗🔉

ささき‐もさく【佐佐木茂索】一八九四〜一九六六]小説家・編集者。京都の生まれ。芥川竜之介に師事。昭和一〇年(一九三五)菊池寛と図って芥川賞・直木賞を創設。のち、文芸春秋新社社長。短編集「春の外套」など。

ささ‐きり【×笹螽=🔗🔉

ささ‐きり【×笹螽 キリギリス科の昆虫。体色は緑色または褐色で、前翅(まえばね)などに黒色部がある。林縁の笹の葉上にすみ、雄は日中ジリジリジリと鳴く。北海道を除く各地に分布。《季 秋》

ささき‐りゅう【佐々木流】‐リウ🔗🔉

ささき‐りゅう【佐々木流】‐リウ 馬術の一派。大坪流からの分派で、戦国時代の末、近江(おうみ)の観音寺城主、佐々木義賢(ささきよしかた)を祖とする。

ささ・ぐ【×捧ぐ】🔗🔉

ささ・ぐ【×捧ぐ】 [動ガ下二]「ささげる」の文語形。

ささ‐くさ【×笹草】🔗🔉

ささ‐くさ【×笹草】 イネ科の多年草。やや乾いた山林に生え、高さ四〇〜八〇センチ、葉は披針(ひしん)形で笹の葉に似る。ささのはぐさ。

ささ‐ぐま【×笹×熊・×🔗🔉

ささ‐ぐま【××熊・× アナグマの別名。

ささ‐ぐも【×笹蜘=蛛】🔗🔉

ささ‐ぐも【×笹蜘蛛】 ササグモ科のクモ。体長約一センチ。黄緑色で背面に赤・白・黒色の模様がある。草の間を歩きまわり、跳び上がって虫を捕らえる。

ささ‐ぐり【×笹×栗・△小×栗】🔗🔉

ささ‐ぐり【××栗・×栗】 シバグリの別名。

ささくれ🔗🔉

ささくれ 物の先端や表面、また、つめの周辺の皮などが細かく裂けたり、めくれたりすること。また、そのもの。さかむけ。

ささくれ‐だ・つ【ささくれ立つ】🔗🔉

ささくれ‐だ・つ【ささくれ立つ】 [動タ五(四)]ささくれた状態になる。「―・った指」感情がすさんでとげとげしくなる。「―・った心」

ささく・れる🔗🔉

ささく・れる [動ラ下一]竹や木などの先端や表面が、細かく裂ける。「竹ざおの先が―・れる」「畳が―・れる」つめの生え際の皮が細かくむけてめくれる。さかむけになる。「―・れた指先」感情がすさんでとげとげしくなる。「神経が―・れる」

ささげ【×捧げ】🔗🔉

ささげ【×捧げ】 [名]ささげること。伊豆諸島で、物を頭の上にのせて運ぶこと。ささぎ。〔接尾〕助数詞。平安時代、捧げ物を数えるのに用いる。木や造花の枝に付けた一組みの捧げ物を「ひとささげ」という。「奉りあつめたる物、千―ばかりあり」〈伊勢・七七〉

ささげ【=豆・大=角=豆】🔗🔉

ささげ【豆・大豆】 マメ科の一年草。葉は三枚の小葉からなる複葉。夏、蝶形で淡紫色の花が咲く。莢(さや)は細長く、弓なりに曲がる。種子や若い莢は食用。中央アフリカの原産。ささぎ。《季 秋》「―摘む籠を小脇に恵那夕焼/風生」《形がの莢に似ているところから》歌舞伎衣装で、禿(かむろ)・姫などの着付(きつけ)の袖口に垂れている五色のひも。

ささげ‐つつ【×捧げ△銃】🔗🔉

ささげ‐つつ【×捧げ銃】 軍隊の敬礼の一。銃を両手でからだの中央前に垂直にささげ持ち、相手の目に注目する。また、その号令。

ささげ‐もの【×捧げ物】🔗🔉

ささげ‐もの【×捧げ物】 神仏や貴人にささげる物。献上物。供物。とりわけ大切なもの。「えもいはず美しき姫君―にしてかしづき給ふ」〈栄花・月の宴〉

ささ・ける🔗🔉

ささ・ける [動カ下一]ささ・く[カ下二]「ささくれる」に同じ。「気分が―・ける」

ささ・げる【×捧げる】🔗🔉

ささ・げる【×捧げる】 [動ガ下一]ささ・ぐ[ガ下二]《「さしあぐ」の音変化》両手に持って目の高さより上にあげる。「優勝カップを高々と―・げる」「賞状を―・げてうしろにさがる」慎みの心をもって、神仏や目上の人などに物をさし出す。たてまつる。献上する。「神前に五穀を―・げる」「この小著を亡き母に―・げます」まごころや愛情を示して相手に尽くす。「戦没者の霊に黙祷(もくとう)を―・げる」「変わらぬ愛を―・げる」自分の持つすべてを惜しみなくある対象につぎこむ。「伝染病研究に一生を―・げる」高くあげる。「燕(つばくらめ)子産まむとするときは、尾を―・げて七度めぐりてなむ産み落とすめる」〈竹取〉高い大きな声を出す。「おとど御声を―・げて泣きののしり給へど」〈栄花・本の雫〉

ささ‐こ【×笹子】🔗🔉

ささ‐こ【×笹子】 《「ささご」とも》まだ整わない鳴き方をしている冬のウグイス。冬うぐいす。《季 冬》「石垣の上の竹垣―啼(な)く/虚子」

ささ‐ごい【×笹五位】‐ゴヰ🔗🔉

ささ‐ごい【×笹五位】‐ゴヰ サギ科の鳥。全長約五〇センチ、ゴイサギに似る。背・翼が暗緑色で、肩羽が笹の葉のような形をしている。世界中の温・熱帯地方に分布。みのごい。《季 夏》

ささ‐ごと【△酒事】🔗🔉

ささ‐ごと【酒事】さかごと」に同じ。「女郎様たちが大勢遊びにござんして、お客待つ間の―」〈浄・冥途の飛脚〉

ささご‐とうげ【笹子峠】‐たうげ🔗🔉

ささご‐とうげ【笹子峠】‐たうげ 山梨県東部、甲州街道の峠。難所として知られた。標高一〇九六メートル。

ささ‐じん【△酒×糂】‐ジン・【△酒×塵】‐ヂン🔗🔉

ささ‐じん【×糂】‐ジン・【×塵】‐ヂン 《女性語》糠味噌(ぬかみそ)。〈日葡〉

ささ‐たけ【×笹竹・×篠竹】🔗🔉

ささ‐たけ【×笹竹・×篠竹】 小さい竹。

ささたけ‐の【×笹竹の】🔗🔉

ささたけ‐の【×笹竹の】 〔枕〕「さすたけの」の音変化か。一説に宮中の庭を「竹の園」というところからとも。「大内(おほうち)」「大宮」などにかかる。「―大内山は色も変はらじ」〈壬二集〉「―大宮人に初音(はつね)待たれて」〈続古今・春上〉竹の節(よ)というところから、「世」「夜」などにかかる。「―わが世のほどの思ひ出に」〈続古今・雑下〉「―一夜ばかりの契りにも」〈続拾遺・恋三〉

ささ‐だんご【×笹団子】🔗🔉

ささ‐だんご【×笹団子】 もち米とうるち米の粉にヨモギの葉をまぜてこね、小豆餡(あずきあん)を包み、笹の葉でくるんで蒸したもの。新潟県の郷土菓子。

ささ‐ちまき【×笹×粽】🔗🔉

ささ‐ちまき【××粽】 笹の葉で包んだちまき。《季 夏》笹の葉でもち米を包み、蒸したもの。きな粉をつけて食べる。新潟県の名物。

さ‐さつ【査察】🔗🔉

さ‐さつ【査察】 [名]スル状況を視察すること。物事が規定どおり行われているかどうかを調べること。「上空から両国の緩衝地帯を―する」

ささ‐づくり【×笹作り】🔗🔉

ささ‐づくり【×笹作り】 刀剣の縁頭(ふちがしら)・鐺(こじり)などの金物に笹の葉の模様を彫ったもの。キス・サヨリなど、身の細い魚の刺身の作り方。三枚におろし、斜めに切って笹の葉の形にしたもの。

ささてん‐ぼだい【×・×点×菩△提】🔗🔉

ささてん‐ぼだい【×××提】 仏書などの書写に使われる略記法で、「菩薩」を表す略字「(ささぼさつ)」の右脇下に点を打って菩提を表す字。

ささ‐にごり【△小濁り・△細濁り】🔗🔉

ささ‐にごり【小濁り・細濁り】 水がわずかに濁ること。

ささにしき🔗🔉

ささにしき 稲の一品種。昭和三五年(一九六〇)に宮城県で作られた。いもち病に対する耐性が強く、味もすぐれ、主に東北地方で広く栽培される。

ささ‐の‐いお【×笹の×庵】‐いほ🔗🔉

ささ‐の‐いお【×笹の×庵】‐いほ 笹の葉で屋根をふいた小屋。草庵。ささのいおり。「かりそめと思ふ旅寝の―も夜や長からん霧の置きそふ」〈玉葉・旅〉

ささの‐ごんざ【笹野権三】🔗🔉

ささの‐ごんざ【笹野権三】 浄瑠璃「鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)」の主人公。茶道の師浅香市之進の妻おさいとの不義を疑われ、流浪の末、市之進に討たれる。

ささ‐の‐さいぞう【×笹の才蔵】‐サイザウ🔗🔉

ささ‐の‐さいぞう【×笹の才蔵】‐サイザウ 福岡県博多と宮崎県佐土原で、疱瘡(ほうそう)よけのまじないとして作る、猿の裃(かみしも)・袴(はかま)姿の土偶。壱岐(いき)で、疫病よけのまじないに門口に貼るお札。笹をかついだ男と御幣を持った猿の絵が印刷されている。

ささのつゆ【笹の露】🔗🔉

ささのつゆ【笹の露】 地歌・箏曲(そうきよく)。手事物(てごともの)。島田両三の詞に菊岡検校が曲をつけて、文化・文政(一八〇四〜一八三〇)ごろ成立。それに八重崎検校が箏の手をつけた。酒の徳をたたえる曲。別名「酒」。

ささ‐の‐は【×笹の葉】🔗🔉

ささ‐の‐は【×笹の葉】 小さい竹類の葉。

ささのは‐がき【×笹の葉書(き)】🔗🔉

ささのは‐がき【×笹の葉書(き)】 笹の葉に似た太く短い点画で文字を書くこと。また、その文字。

ささのは‐がれい【×笹の葉×鰈】‐がれひ🔗🔉

ささのは‐がれい【×笹の葉×鰈】‐がれひ 小さなカレイを重ねて干したもの。木(こ)の葉鰈。

ささのは‐べら【×笹の葉△遍羅】🔗🔉

ささのは‐べら【×笹の葉遍羅】 ベラ科の海水魚。全長約二五センチ。体色は、雄は青みが、雌は赤みが強い。本州中部以南の磯にすむ。食用。

ささ‐の‐み【×笹の実】🔗🔉

ささ‐の‐み【×笹の実】 竹の実。自然粳(じねんご)酒の粕(かす)をいう女房詞。

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[音]ガイ    ゲ    ギ [訓]さまた‐げる    ささ‐える [部首]石 [総画数]13 [コード]区点    1923      JIS   3337      S‐JIS 8A56 [難読語] →しょう‐がい【障害・障碍・障礙】しょう‐げ【障礙・障碍】ぼう‐げ【妨碍・妨礙】む‐げ【無碍・無礙】

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[音]ケン    コン [訓]たてまつ‐る    ささ‐げる [部首]犬 [総画数]13 [コード]区点    2405      JIS   3825      S‐JIS 8CA3 [分類]常用漢字

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[訓]ささ [部首]竹 [総画数]11 [コード]区点    2691      JIS   3A7B      S‐JIS 8DF9 [分類]人名用漢字 [難読語] →ささ‐う【笹生】ささ‐きり【笹螽ささご‐とうげ【笹子峠】ささ‐ひみ【笹ささ‐ふ【笹生】ゆ‐ざさ【斎笹】

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[音]シ [訓]わか‐れる    ささ‐える    つか‐え [部首]支 [総画数]4 [コード]区点    2757      JIS   3B59      S‐JIS 8E78 [分類]常用漢字 [難読語] →インドシナ【Indochina】えだ‐にょう【支繞】え‐と【干支】キリシタン【ポルトガルcristo】【吉利支丹・切支丹】コーチ‐シナ【交趾支那】さえ‐にん【支人】しこつ‐こ【支笏湖】びゃくし‐ぶつ【辟支仏】

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[音]シャ [訓]さえぎ‐る    ささ‐える [部首] [総画数]14 [コード]区点    2855      JIS   3C57      S‐JIS 8ED5 [分類]常用漢字 [難読語] →びるしゃな【毘盧遮那】

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[音]ショウ [訓]さわ‐る    さわ‐り    ふせ‐ぐ    ふさ‐ぐ    さえぎ‐る    ささ‐える    つつみ [部首]阜 [総画数]14 [コード]区点    3067      JIS   3E63      S‐JIS 8FE1 [分類]常用漢字 [難読語] →あおり【障泥・泥障】うわ‐ひ【上翳・外障眼】き‐ざ【気障】ごっ‐しょう【業障】しょう‐えい【障翳】しょう‐がい【障害・障碍・障礙】しょう‐げ【障礙・障碍】しょう‐へい【障屏】ぜ‐じょう【軟障】ぜん‐じょう【軟障】そう‐じ【障子】そこ‐ひ【底翳・内障】

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[音]ホウ [訓]ささ‐げる [部首]手 [総画数]11 [コード]区点    4291      JIS   4A7B      S‐JIS 95F9 [難読語] →ほう‐もち【捧物】

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[音]ケン    コン [訓]たてまつ‐る    ささ‐げる [部首]犬 [総画数]20 [コード]区点    6459      JIS   605B      S‐JIS E0D9

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[音]ガイ    ゲ    ギ [訓]さまた‐げる    ささ‐える [部首]石 [総画数]19 [コード]区点    6708      JIS   6328      S‐JIS E247 [難読語] →ご‐げ【五礙】し‐むげち【四無礙智】しょう‐がい【障害・障碍・障礙】しょう‐げ【障礙・障碍】ぼう‐げ【妨碍・妨礙】む‐げ【無碍・無礙】

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[音]コウ [訓]ささげ [部首]豆 [総画数]10 [難読語] →ささぎ【豆】ささげ【豆・大角豆】

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[音]ケイ [訓]ささ‐げる [部首]手 [総画数]16 [難読語] →かい‐けいし【蓋子】

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