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ささ(女房詞)🔗🔉

ささ (女房詞。「ささげ」の末尾を省略したもの)大角豆ささげ

ささ【酒】🔗🔉

ささ】 (「さけ」の「さ」を重ねた語。一説に、中国で酒のことを竹葉というのに基づくとする)酒をいう女房詞。好色一代男1「少し―などこれよりたべまして」

ささ【笹・篠・小竹】🔗🔉

ささ笹・篠・小竹】 (「ささ」は小さい意) ①イネ科の常緑多年生植物。タケの類で形の小さく、皮の落ちないものの便宜的な総称。種類はきわめて多く、北海道から九州までの山地に群生する。花が咲けば普通枯死。葉茎を細工物・垣などにし、また観賞用。実は食用。万葉集2「―の葉はみ山もさやにさやげども」 カンザンチク 撮影:関戸 勇 カンチク 撮影:関戸 勇 クマザサ 撮影:関戸 勇 チマキザサ 撮影:関戸 勇 メダケ 撮影:関戸 勇 ヤダケ 撮影:関戸 勇 ②紋所の名。笹の葉・枝をとりあわせて描いたもの。仙台笹・上杉笹・鳥居笹・山口笹・雪持笹(笹の雪)・三枚笹・九枚笹など。 笹

さ‐さ【然然】🔗🔉

さ‐さ然然】 ①(詳しく言うべきところを省略して)これこれ。しかじか。蜻蛉日記「―の所よりなりけり」 ②(同意して)そうそう。宇津保物語俊蔭「―これしていとようつかうまつるべかめり」

さ‐さ【些些】🔗🔉

さ‐さ些些】 わずかなさま。すこし。ちょっと。「―たる問題」

さ‐さ【瑣瑣】🔗🔉

さ‐さ瑣瑣】 こまかいさま。くだくだしいさま。

さ‐さ【細・小】🔗🔉

さ‐さ細・小】 〔接頭〕 (サザとも)名詞に冠して、「わずかな」「小さい」「こまかい」の意を表す。ささら。さざれ。神代紀「―貧鉤まちち」。「―波」

さ‐さ(感動詞)🔗🔉

さ‐さ 〔感〕 ①人を促し立てるときに発する声。さあさあ。いざ。 ②神楽歌かぐらうた・民謡などの囃子はやしの声。

ささ‐あめ【笹飴】🔗🔉

ささ‐あめ笹飴】 笹の葉に包んだ飴。もとは粟で作ったが、江戸後期からは糯米もちごめで作る。新潟県高田(現、上越市)の名産。

さ‐さい【些細・瑣細】🔗🔉

さ‐さい些細・瑣細】 わずかな、取るに足りないこと。「―な事を気にする」

ささい‐こさい【支いこさい】🔗🔉

ささい‐こさい支いこさい(→)「支えこさえ」に同じ。

ささ‐いろ【笹色】🔗🔉

ささ‐いろ笹色】 濃い紅べにが乾いて黒色を帯びて青く光る色。

ささ‐う【笹生】‥フ🔗🔉

ささ‐う笹生‥フ ⇒ささふ

ささ・う【支ふ】ササフ🔗🔉

ささ・う支ふササフ 〔他下二〕 ⇒ささえる(下一)

ささう‐かさなう【刺さふ重なふ】ササフカサナフ🔗🔉

ささう‐かさなう刺さふ重なふササフカサナフ (「刺す」「重ぬ」に接尾語フの付いた形)繰り返しさしかさねて。万葉集16「ま榛はりもちにほしし衣きぬに高麗錦ひもに縫ひつけ刺部重部ささうかさなう並み重ね着て」

ささえ【支え】ササヘ🔗🔉

ささえ支えササヘ ①ささえること。ささえるもの。太平記16「敵の大勢なるを聞きて、一ひと―もせず京都まで遠引とおびきしたらんは」。「一家の―を失う」 ②「ささえぐち」「ささえごと」の略。 ⇒ささえ‐ぐち【支え口】 ⇒ささえ‐こさえ【支へこさへ】 ⇒ささえ‐ごと【支え言】 ⇒ささえ‐じょう【支え状】 ⇒ささえ‐だて【支えだて】 ⇒ささえ‐ばしら【支え柱】

ささ‐え【小筒・竹筒】🔗🔉

ささ‐え小筒・竹筒】 酒を入れて携帯する竹筒。竹小筒たけささえ。廻国雑記「同行のうちに、―をたづさへける人ありて」

ささえ‐ぐち【支え口】ササヘ‥🔗🔉

ささえ‐ぐち支え口ササヘ‥ (→)「ささえごと」に同じ。浄瑠璃、ひぢりめん卯月紅葉「陰言・中言・―、立つてはふすべ、ゐてはそしり」 ⇒ささえ【支え】

ささえ‐こさえ【支へこさへ】ササヘコサヘ🔗🔉

ささえ‐こさえ支へこさへササヘコサヘ (コサエは音の近い語を加えて強めたもの)じゃまをすること。中傷。ささいこさい。浄瑠璃、新薄雪物語「一はな立つて―するやうなれど」 ⇒ささえ【支え】

ささえ‐ごと【支え言】ササヘ‥🔗🔉

ささえ‐ごと支え言ササヘ‥ 人を中傷すること。讒言ざんげん。ささえぐち。 ⇒ささえ【支え】

ささえ‐じょう【支え状】ササヘジヤウ🔗🔉

ささえ‐じょう支え状ササヘジヤウ 訴人の申出でに対して、支障を申し入れる文書。 ⇒ささえ【支え】

ささえ‐だて【支えだて】ササヘ‥🔗🔉

ささえ‐だて支えだてササヘ‥ じゃまをすること。じゃまだて。 ⇒ささえ【支え】

ささえ‐ばしら【支え柱】ササヘ‥🔗🔉

ささえ‐ばしら支え柱ササヘ‥ 物を支えるために立てる柱。しちゅう。 ⇒ささえ【支え】

ささ・える【支える】ササヘル🔗🔉

ささ・える支えるササヘル 〔他下一〕[文]ささ・ふ(下二) (室町時代頃からヤ行に活用する例がみられる) ①物をおさえとめて、落ちたり倒れたりしないようにする。つっかう。徒然草「身の後には金こがねをして北斗を―・ふとも、人のためにぞわづらはるべき」。「傾きかけた塀を丸太で―・える」 ②持ちこたえる。維持する。南海寄帰内法伝平安後期点「食は但懸うつけたるを支ササフばかり」。「一家のくらしを―・える」「国の繁栄を―・える」 ③相手の攻勢をくいとめる。防ぎとめる。平家物語7「平家の兵共暫し―・へて防ぎけれども、こらへずして、そこをも遂に攻め落さる」 ④通れないようにする。妨げる。中傷する。日葡辞書「ミチヲササユル」「ヒトヲササユル」

ささおか【小砂丘】‥ヲカ🔗🔉

ささおか小砂丘‥ヲカ 姓氏の一つ。 ⇒ささおか‐ただよし【小砂丘忠義】

ささおか‐ただよし【小砂丘忠義】‥ヲカ‥🔗🔉

ささおか‐ただよし小砂丘忠義‥ヲカ‥ 生活綴方つづりかた運動の指導者。本姓、笹岡。高知県生れ。小学校校長等を務めたのち上京して、雑誌「教育の世紀」「鑑賞文選」の編集に従事。1929年、雑誌「綴方生活」の創刊に参画。(1897〜1937) ⇒ささおか【小砂丘】

ささ‐おぶね【笹小舟】‥ヲ‥🔗🔉

ささ‐おぶね笹小舟‥ヲ‥ ささぶね。

ささ‐おり【笹折】‥ヲリ🔗🔉

ささ‐おり笹折‥ヲリ ①笹の葉で食物を包んだもの。 ②経木きょうぎでつくった折。

ささ‐がき【笹垣】🔗🔉

ささ‐がき笹垣】 笹竹で結った垣。

ささ‐がき【笹掻き】🔗🔉

ささ‐がき笹掻き】 牛蒡ごぼうなどを笹の葉のように薄く細かく削ること。また、その削ったもの。ささぶき。 ⇒ささがき‐なます【笹掻き膾】

ささがき‐なます【笹掻き膾】🔗🔉

ささがき‐なます笹掻き膾】 大根をささがきにした膾。ささぶきなます。ひでりなます。 ⇒ささ‐がき【笹掻き】

ささ‐がし【笹がし】🔗🔉

ささ‐がし笹がし】 ササガキ(笹掻き)の訛。狂言、惣八「夫々、―にしてとやら仰せられた」

ささ‐がに【細蟹】🔗🔉

ささ‐がに細蟹】 (平安時代以降、形が小さいカニに似ているところからいう)蜘蛛くもの異称。また、蜘蛛の網。源氏物語賢木「浅茅が露にかかる―」 ⇒ささがに‐の【細蟹の】 ⇒ささがに‐ひめ【細蟹姫】

ささがに‐の【細蟹の】🔗🔉

ささがに‐の細蟹の】 〔枕〕 (奈良時代の「ささがねの」の転)「くも(蜘蛛・雲)」「い」「いと」にかかる。後拾遺和歌集「―曇らぬ空に雨のみぞ降る」 ⇒ささ‐がに【細蟹】

ささがに‐ひめ【細蟹姫】🔗🔉

ささがに‐ひめ細蟹姫】 (蜘蛛はよく糸をかけるからいう)たなばたひめ。織女星。 ⇒ささ‐がに【細蟹】

ささがね‐の🔗🔉

ささがね‐の 〔枕〕 (「ささがにの」の古形。一説に「小竹が根の」の意で、枕詞ではないとする)「くも(蜘蛛)」にかかる。允恭紀「わがせこが来べき宵なり―蜘蛛の行ひ今宵著しるしも」

ささ‐かまぼこ【笹蒲鉾】🔗🔉

ささ‐かまぼこ笹蒲鉾】 笹の葉形に作った蒲鉾。仙台・塩釜の名産。笹の葉。

ささ‐がれい【笹鰈】‥ガレヒ🔗🔉

ささ‐がれい笹鰈‥ガレヒ ヤナギムシガレイ、また、その一塩干しのこと。

ささかわ【笹川】‥カハ🔗🔉

ささかわ笹川‥カハ 姓氏の一つ。 ⇒ささかわ‐りんぷう【笹川臨風】

ささがわ‐の‐しげぞう【笹川の繁蔵】‥ガハ‥ザウ🔗🔉

ささがわ‐の‐しげぞう笹川の繁蔵‥ガハ‥ザウ 江戸後期の博徒。本姓、岩瀬。下総生れ。飯岡の助五郎らと争闘し、闇討ちに遭い惨殺。講談・浪曲の「天保水滸伝」などに脚色。(1810〜1847)

ささかわ‐りんぷう【笹川臨風】‥カハ‥🔗🔉

ささかわ‐りんぷう笹川臨風‥カハ‥ 評論家。本名、種郎たねお。東京生れ。東大卒。雑誌「帝国文学」の編集に従事。日本近世の文学・美術に通暁。古典保存に尽力。著「日本絵画史」「東山時代の美術」など。(1870〜1949) ⇒ささかわ【笹川】

ささぎ【豇豆】🔗🔉

ささぎ豇豆】 ササゲの転。饅頭屋本節用集「小角豆、ササギ」

ささき‐がんりゅう【佐々木巌流】‥リウ🔗🔉

ささき‐がんりゅう佐々木巌流‥リウ 江戸初期の剣客。通称、小次郎。越前の人とも毛利氏の臣ともいい、のち細川忠興に仕えた。燕返しの剣法を案出。船島(巌流島)で、宮本武蔵と闘って敗死。( 〜1612) ⇒ささき【佐佐木・佐々木】

ささ‐きげん【酒機嫌】🔗🔉

ささ‐きげん酒機嫌】 酒に酔った時の機嫌。さかきげん。

ささき‐じゅんのすけ【佐々木潤之介】🔗🔉

ささき‐じゅんのすけ佐々木潤之介】 日本史学者。秋田県生れ。一橋大教授。近世初期の小農民自立論や幕末の世直し状況論等を提起。著「幕藩権力の基礎構造」「大名と百姓」「幕末社会論」など。(1929〜2004) ⇒ささき【佐佐木・佐々木】

ささき‐そういち【佐々木惣一】🔗🔉

ささき‐そういち佐々木惣一】 法学者。鳥取県生れ。大正期における天皇機関説と民本主義の有力な論者。滝川事件では京大教授団の中心となり、辞職後に立命館大学長。第二次大戦後は帝国憲法改正に参画。著「日本憲法要論」「立憲非立憲」など。文化勲章。(1878〜1965) 佐々木惣一 撮影:田沼武能 ⇒ささき【佐佐木・佐々木】

ささき‐たかうじ【佐々木高氏】‥ウヂ🔗🔉

ささき‐たかうじ佐々木高氏‥ウヂ 南北朝時代の武将。京極氏。法名、導誉。近江半国守護。足利尊氏に従い初期の室町幕府に重きをなし、出雲・飛騨の守護をも兼ねる。太平記にはバサラ大名として描かれているが、和歌・連歌に秀で、また近江猿楽を保護した。(1296〜1373) ⇒ささき【佐佐木・佐々木】

ささき‐たかつな【佐々木高綱】🔗🔉

ささき‐たかつな佐々木高綱】 鎌倉初期の武士。源頼朝の家人。近江源氏の一族。四郎と称。1180年(治承4)石橋山の戦に殊功を立て、宇治川の戦に梶原景季と先陣を争い、名馬生唼いけずきに乗り第一となる。のち剃髪して高野に入り、西入と号したという。( 〜1214) ⇒ささき【佐佐木・佐々木】

ささき‐たかゆき【佐佐木高行】🔗🔉

ささき‐たかゆき佐佐木高行】 幕末・明治期の政治家。土佐藩士。通称、三四郎。幕末、志士として活動。新政府では参議・司法大輔・工部卿・宮中顧問官・枢密顧問官などを歴任。明治天皇の側近。伝記「保古飛呂比ほごひろい」。侯爵。(1830〜1910) ⇒ささき【佐佐木・佐々木】

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