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てん【天】🔗🔉

てん】 ①地平線にかぎられ、はるかに高く遠く穹窿きゅうりゅう状を呈する視界。そら。↔地。 ②〔天〕地球をとりまく空間。または、それを仮想の球面(天球)に投影したもの。 ③天地万物の主宰者。造物主。帝。神。また、大自然の力。曾我物語3「―の照覧に身をまかせ候べし」。駿台雑話「王者は常に民を尊びて―とす」 ④自然に定まった運命的なもの。うまれつき。万葉集5「―に幸あらず路に在りて疾を獲」 ⑤〔宗〕天空にあって、神または天人・天使が住み、清浄であるという想像上の世界。死後、人間の霊魂がここにのぼると信ぜられる所。天国。楽園。 ⑥〔仏〕 ㋐(梵語deva提婆)天上に住むもの。神々。 ㋑(梵語svarga)神々の住む領域。人間世界(人道)よりはすぐれているが、六道の一つで、なお輪廻りんねを免れない領域とされる。欲界の六天、色界の十七天、無色界の四天と階層的に構成される。天界。天道。天趣。源氏物語松風「―に生るる人の、あやしき三つの道に帰らん一時」 ⑦高いところ。ものの上部。「―地無用」 ⑧はじめ。あたま。「―から読めない」 ⇒天勾践を空しうすること莫れ、時に范蠡無きにしも非ず ⇒天定まってまた能く人を破る ⇒天知る、地知る、我知る、子知る ⇒天高く馬肥ゆる秋 ⇒天高し ⇒天に在っては願わくは比翼の鳥と作らん、地に在っては願わくは連理の枝と為らん ⇒天に口無し人を以て言わしむ ⇒天に跼り地に蹐す ⇒天に唾する ⇒天に二日無し ⇒天にも地にもかけがえ無い ⇒天にも昇る心地 ⇒天の与うるを取らざれば反って其の咎を受く ⇒天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず ⇒天の作せる孽は猶違くべし、自ら作せる孽は逭るべからず ⇒天の配剤 ⇒天は高きに処って卑きに聴く ⇒天は二物を与えず ⇒天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず ⇒天は自ら助くるものを助く ⇒天は見通し ⇒天を仰ぎて唾す ⇒天を怨みず人を尤めず ⇒天を衝く ⇒天を摩する

広辞苑 ページ 13598 での単語。