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○藪をつついて蛇を出すやぶをつついてへびをだす🔗🔉

○藪をつついて蛇を出すやぶをつついてへびをだす 不必要なことをしてかえって禍を受けるたとえ。やぶへび。 ⇒やぶ【藪】 や‐ぶん夜分】 よる。夜間。夜なか。「―失礼ですが」 やべ‐おおつのじか矢部大角鹿‥オホ‥ (地質学者の矢部長克ひさかつ1878〜1969の名に因む)絶滅したシカ類の一種。更新世の日本に特有。オオツノジカよりやや小さく、角は前後に二分し、かつ前枝が比較的大きい。 や‐へん矢偏】 漢字の偏の一つ。「知」「短」などの偏の「矢」の称。 や‐ほ弥帆】 和船で、大船の舳へさきの方に張る小さい帆。↔本帆ほんぽ やぼ野暮】 (「野暮」は当て字) ①世情に通ぜず人情の機微をわきまえないこと。特に、遊里の事情に通じないこと。また、その人。不粋ぶすい。無骨。好色一代女2「―は嫌なり。中位なる客はあはず、粋すいなる男目にたまたまあへば」。「―なことは言うな」 ②洗練されていないこと。風雅な心のないこと。無風流。↔粋すい・いき↔通つう→野暮天 や‐ほう野砲‥ハウ 大砲の一種で、機動性のある軽カノン砲。野戦で最も多く使用される。 や‐ほう野堡】 野戦で、歩兵のために設ける堡塁。 や‐ぼう野望‥バウ 主君などにそむこうとする望み。身のほどを越えた大きな望み。野心。「―をいだく」 やぼ‐がた・い野暮堅い】 〔形〕 不粋ぶすいで堅苦しい。 やぼ‐くさ・い野暮臭い】 〔形〕 いかにも野暮らしい。洗練されていない。やぼったい。「―・い格好」 や‐ほこ八矛】 多くの矛。また、多くの棒状のものをいうこともある。万葉集18「田道間守たじまもり常世とこよにわたり―もち参出まいで来し時」 やぼすけ野暮助】 野暮を人名に擬していう語。 や‐ほち夜発】 夜、辻つじなどに立って通行人の袖をひき、売春する女。辻君・よたかの類。やほつ。〈倭名類聚鈔2や‐ほつ夜発(→)「やほち」に同じ。〈日葡辞書〉 やぼっ‐た・い野暮ったい】 〔形〕 野暮である。あかぬけていない。野暮くさい。やぼたい。洒落本、古今三通伝「ぬしの髪は内でゆふか、どうもやぼつていぞ」 やぼ‐てりがき野暮照柿】 染色の名。濃い柿色。浄瑠璃、心中重井筒「京の吉岡紙子染、―か、うす柿か」 やぼ‐てん野暮天】 きわめて野暮なこと。また、その人。やぼすけ。人情本、春色辰巳園「面倒くせへことが嫌へという―で」 やほ‐ばしら弥帆柱】 弥帆を張る帆柱。 やぼ‐よう野暮用】 取り立てて言うほどのものでない、つまらない用事。趣味や遊びに関わらない、仕事のための用事。 や‐ほろ矢母衣】 箙えびらや空穂うつぼの上をおおう袋状のほろ。 やま ⇒よま やま】 ①平地よりも高く隆起した地塊。谷と谷との間に挟まれた凸起部。古く、神が降下し領する所として信仰の対象とされた。万葉集17「すめ神の裾廻すそみの―の」。「―に登る」「富士は日本一の―」 ②特に比叡山ひえいざん、また、そこにある延暦寺えんりゃくじの称。園城寺おんじょうじ(通称、三井寺)を寺というのに対していう。 ③鉱山のこと。 ④山陵。御陵ごりょう。 ⑤猪・鹿などを捕らえるために仕掛ける落し穴。〈日葡辞書〉 ⑥うず高く盛ったもの。山にまねて作ったもの。「塵の―」 ⑦山形になった所。「ねじ―」 ⑧山林。平地の林をもいう。 ⑨山の形に盛り上げたものを数える語。「一―千円」 ⑩物事の多く積み重なっていること。また、そのもの。「借金の―」 ⑪物事の絶頂。最も肝要な部分。極点。とうげ。分岐点。「今日一日が―だ」「―を越す」 ⑫(山師やましの仕事のように)万一の幸をねがってすること。やまごと。やまかん。「―が外れる」 ⑬檀尻だんじりのこと。 ⑭山鉾やまぼこの略。 ⑮(名詞に冠して)同類のうちで、山野に自生するもの。また、恐ろしいもの。「―ゆり」「―桜」「―猫」 ⇒山が当たる ⇒山が見える ⇒山から里へ ⇒山高きが故に貴からず ⇒山高く水長し ⇒山高ければ谷深し ⇒山と言えば川 ⇒山に千年海に千年 ⇒山眠る ⇒山のことは樵に聞け ⇒山粧う ⇒山笑う ⇒山を当てる ⇒山を鋳、海を煮る ⇒山を掛ける ⇒山をなす ⇒山を抜く力 ⇒山を張る や‐ま矢間】 ①矢の立つ隙間。源平盛衰記35「甲冑をゆり合はせゆり合はせ―をたばひて振舞へば…裏かく矢こそなかりけれ」 ②(→)矢狭間やざまに同じ。 やま‐あい山間‥アヒ ①山と山との間。やまかい。さんかん。 ②馬の頭上の左右両耳の間。 やま‐あい山藍‥アヰ ①トウダイグサ科の多年草。高さ約40センチメートル。山野の陰地に自生。葉は長楕円形。雌雄異株。春、上部の葉の付け根に緑白色の小花を穂状につける。昔は葉から汁をとって青色の染料にした。万葉集9「紅の赤裳裾引き―もち摺れる衣きぬ着て」 ②リュウキュウアイの別称。 やま‐あがり山上がり】 対馬つしまで、家人が死んだ際、遺族が野辺に喪屋をつくって忌み籠りすること。伊豆新島では門屋かどやという。 やま‐あざみ山薊】 ①数種のアザミ類の総称。倭名類聚鈔17「大葪、和名夜万阿佐美」 ②モリアザミの別称。〈[季]秋〉 やま‐あし山足】 スキーで、斜面の上側の足。↔谷足 やま‐あじさい山紫陽花‥アヂサヰ サワアジサイの別称。 やま‐あそび山遊び】 (主として春先に)野山に出て遊ぶこと。〈[季]春〉。→山磯遊び やま‐あて山当て】 船舶が運航中に目当てとする陸の目標。山立て。 やま‐あらし山荒らし・豪猪】 ネズミ目ヤマアラシ科3属約11種とアメリカヤマアラシ科4属約10種の哺乳類の総称。体長30〜80センチメートルほど。毛色は黒褐色の種が多い。ヤマアラシ科はアフリカからヨーロッパ・南アジアに、アメリカヤマアラシ科は南北アメリカに広く分布。いずれも背から腰にとげのようになった剛毛を持ち、敵にあったとき、体を振って音を出したり、敵を刺したりする。昼は穴に隠れ、夜、球根や根のほか、動物質の食物をとる。 やまあらし ヤマアラシ 提供:東京動物園協会 やま‐あらし山嵐】 ①山に吹く嵐。山から吹いてくる嵐。 ②柔道の手技の一つ。右手で相手の右襟えりをとらえ、左手で右袖そでを外部から順にとらえ、相手の浮き上がってくる時、吊り上げながら、その右くるぶしのやや上部に右足を当てて、相手の右前隅すみに大きく投げる。 やま‐あららぎ山蘭】 ①コブシの別称。〈[季]春〉。〈本草和名〉 ②ギョウジャニンニクの別称。 やま‐あり山蟻】 アリ科ヤマアリ属の昆虫の総称。いずれも山地に多い中形のアリで、クロヤマアリ・アカヤマアリ・エゾアカヤマアリなどがある。〈[季]夏〉。新花つみ「―の覆道造る牡丹かな」 クロヤマアリ 撮影:海野和男 アカヤマアリ 撮影:海野和男 やま‐あるき山歩き】 運動または趣味として、山中を歩くこと。山踏み。 やまいヤマヒ ①やむこと。病気。いたつき。南海寄帰内法伝平安後期点「疾ヤマヒを去けむことを冀ねがうて」。「―に倒れる」 ②よくない性癖。欠点。短所。きず。 ③気がかり。苦労のたね。 ④(中国の詩学でいう「詩八病」から)和歌・連歌などで修辞上嫌うべきこと。源氏物語玉鬘「和歌の髄脳いとところせう―去るべきところ多かりしかば」→うたのやまい→さりきらい⇒やまい‐け【病気】 ⇒やまい‐だ【病田】 ⇒やまい‐だおれ【病倒れ】 ⇒やまい‐だれ【病垂】 ⇒やまい‐はちまき【病鉢巻】 ⇒やまい‐ばれ【病晴れ】 ⇒やまい‐もの【病者】 ⇒病革まる ⇒病膏肓に入る ⇒病治りて薬忘れる ⇒病は気から ⇒病は口より入り、禍は口より出づ ⇒病を養う やま‐い山井‥ヰ 山中の水のわき出るところ。やまのい。宇津保物語楼上下「楼の南なる―のしりひきたるに」 やま‐い山居‥ヰ 山に住むこと。また、その居所。やまずみ。 やま‐い山藍‥ヰ ヤマアイの約。しばしば「山井」にかけて用いる。貫之集「―もてすれる衣の赤紐の」

広辞苑 ページ 19831 での○藪をつついて蛇を出す単語。