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しゃ【捨】🔗⭐🔉
しゃ【捨】
〔仏〕心の平静。心が平等で苦楽に傾かないこと。
しゃ‐かい【捨戒】🔗⭐🔉
しゃ‐かい【捨戒】
〔仏〕戒律を捨て去ること。
しゃ‐け【捨家】🔗⭐🔉
しゃ‐け【捨家】
家を捨てて仏門に入ること。僧侶となること。出家。
しゃ‐し【捨施】🔗⭐🔉
しゃ‐し【捨施】
自分の財物を捨てて人にほどこすこと。ほどこし。
しゃ‐しょう【捨象】‥シヤウ🔗⭐🔉
しゃ‐しょう【捨象】‥シヤウ
(abstraction)「抽象」参照。
しゃ‐しん【捨身】🔗⭐🔉
しゃ‐しん【捨身】
①〔仏〕修行・報恩のために身を犠牲にすること。生命を捨てて三宝を供養したり、飢えた生物のために身を投げ出したりすること。実際に焼身・入水などによって死に至る行がなされたが、王侯貴族が身を三宝の奴となし、財物を寺院に寄進する場合も捨身と呼んだ。平家物語灌頂「―の行ぎょうになじかは御身を惜しませ給ふべき」
②自ら生命を絶つこと。
⇒しゃしん‐しこ【捨身飼虎】
しゃしん‐しこ【捨身飼虎】🔗⭐🔉
しゃしん‐しこ【捨身飼虎】
飢えた虎に自分の体を投げ出して与えたという、釈迦の前世譚の一つ。金光明最勝王経などに見える。
⇒しゃ‐しん【捨身】
しゃ‐へい‐かく‐ほう【捨閉閣抛】‥ハウ🔗⭐🔉
しゃ‐へい‐かく‐ほう【捨閉閣抛】‥ハウ
〔仏〕法然の主張を簡略にまとめた語。聖道門・雑行ぞうぎょうを捨て、閉じ、閣さしおき、抛なげうって、称名念仏一門に帰すること。傾城禁短気「衆道の有り難き道を、―と捨つるはいかに」
す・つ【捨つ・棄つ】🔗⭐🔉
す・つ【捨つ・棄つ】
〔他下二〕
⇒すてる(下一)
すて‐いし【捨石・棄石】🔗⭐🔉
すて‐いし【捨石・棄石】
①築庭で、風致を添えるために所々にさりげなく置かれた自然石。
②堤防・橋脚などを造る時、護岸または水勢を殺ぐために水中に投入する石。
③鉱山・炭鉱で、採掘・掘進などの際に生じ、棄てられる無価値の岩石。ぼた。ずり。廃石。
④囲碁で、取られることを承知で、作戦として打つ石。
⑤転じて、さしあたって効果はないが、将来役立つことを予想してする予備的行為や、その要員。「―となる覚悟」
⇒すていし‐ぼうはてい【捨石防波堤】
すていし‐ぼうはてい【捨石防波堤】‥バウ‥🔗⭐🔉
すていし‐ぼうはてい【捨石防波堤】‥バウ‥
捨石2を積んで造った防波堤。
⇒すて‐いし【捨石・棄石】
すて‐いん【捨印】🔗⭐🔉
すて‐いん【捨印】
証書などで、訂正を予期して欄外に押しておく印。
すて‐うき【捨て浮き】🔗⭐🔉
すて‐うき【捨て浮き】
日本泳法の能島流のじまりゅうの浮身の技。手足をひらいて八文字にして浮くこと。
すて‐うちわ【捨団扇】‥ウチハ🔗⭐🔉
すて‐うちわ【捨団扇】‥ウチハ
秋になって捨てられた団扇。〈[季]秋〉
すて‐うり【捨て売り】🔗⭐🔉
すて‐うり【捨て売り】
損失をかまわず安値で売ること。なげうり。
すて‐おうぎ【捨扇】‥アフギ🔗⭐🔉
すて‐おうぎ【捨扇】‥アフギ
秋になって捨てられた扇。秋扇あきおうぎ。忘れ扇。〈[季]秋〉
すて‐お・く【捨て置く】🔗⭐🔉
すて‐お・く【捨て置く】
〔他五〕
そのままにしてかえりみない。放置する。「このまま―・いては大事故になる」
すて‐おぶね【捨て小舟】‥ヲ‥🔗⭐🔉
すて‐おぶね【捨て小舟】‥ヲ‥
乗り捨てた舟。乗る人がなくてうち捨てた舟。頼りのない身の上にたとえる。すてぶね。太平記13「わが身かく引く人もなき―の如く」
すて‐がき【捨て書き】🔗⭐🔉
すて‐がき【捨て書き】
筆にまかせて書くこと。注意しないで書くこと。また、その書いたもの。なぐりがき。
すて‐か・く【捨て書く】🔗⭐🔉
すて‐か・く【捨て書く】
〔他四〕
無造作に書く。源氏物語末摘花「白き紙に―・い給へるしもぞ、なかなかをかしげなる」
すて‐がな【捨て仮名】🔗⭐🔉
すて‐がな【捨て仮名】
①漢文を訓読する時に、漢字の下に小さく添えて書く送り仮名。すけがな。
②促音・拗音などを表すのに用いる小さな字。「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」「ィ」「ォ」の類。
すて‐がね【捨て金】🔗⭐🔉
すて‐がね【捨て金】
①無駄に費やす金銭。使っても役に立たない金。むだがね。すてきん。
②返済を期待しないで貸す金。
③遊女の身請け、または奉公人の雇入れなどに、支度金として前渡しする金。好色一代男3「柳の馬場の縫箔屋のおさつといへるを―百五十両」
すて‐がね【捨て鐘】🔗⭐🔉
すて‐がね【捨て鐘】
①時の鐘をつき鳴らす前に、注意を与えるため、定数のほかにつき鳴らす鐘の音。江戸では三つ、京坂では一つついた。
②定まった回数の中に加えない回数。
すて‐かまり【捨屈】🔗⭐🔉
すて‐かまり【捨屈】
戦場で、軍隊が退却する際に伏屈ふせかまりの兵を残して置き、敵が近づく時、敵の頭立ったものを遠矢または鉄砲で狙撃そげきさせたもの。
すて‐がみ【捨て髪】🔗⭐🔉
すて‐がみ【捨て髪】
新生児の産毛うぶげをそぎすてたもの。
すて‐かわらけ【捨土器】‥カハラケ🔗⭐🔉
すて‐かわらけ【捨土器】‥カハラケ
酒器からしたたるしずくを受けるかわらけ。したかわらけ。
すて‐かんばん【捨て看板】🔗⭐🔉
すて‐かんばん【捨て看板】
路上に置きそのまま放置する看板。すてかん。
すて‐きん【捨て金】🔗⭐🔉
すて‐きん【捨て金】
⇒すてがね
すて‐ぐさ【捨て草】🔗⭐🔉
すて‐ぐさ【捨て草】
抜きすてた草。また、無用のもののたとえ。謡曲、松風「海人あまの―いたづらに朽ち増さり行く袂かな」
すて‐ぐすり【捨て薬】🔗⭐🔉
すて‐ぐすり【捨て薬】
効力を疑いながら、気休めに飲む薬。
すて‐ご【捨て子・棄子・棄児】🔗⭐🔉
すて‐ご【捨て子・棄子・棄児】
親などが、幼児を人知れず捨てること。また、その捨てられた子。今昔物語集19「貧しき女の―を取りて」
すて‐ご【捨て蚕】🔗⭐🔉
すて‐ご【捨て蚕】
病気になった蚕を見付け出し捨てること。また、その蚕。〈[季]春〉
すて‐ことば【捨て詞】🔗⭐🔉
すて‐ことば【捨て詞】
(→)「すてぜりふ」2に同じ。人情本、春色辰巳園「芸者女郎が口くせに、ごゆるりなどと―」
すて‐ごま【捨駒】🔗⭐🔉
すて‐ごま【捨駒】
将棋で、局面を有利に展開していくため、相手に取られることを承知の上で打つ駒。
すて‐ごろし【捨て殺し】🔗⭐🔉
すて‐ごろし【捨て殺し】
危急を救わないで見殺しにすること。
○酢でさいて飲むすでさいてのむ
手ひどく悪口を言ったり、欠点をあばきたてたりすることのたとえ。「酢にさいて飲む」とも。浄瑠璃、卯月潤色「女夫の衆が此の今を―やうに言ひたいがいに言ひこめて」
⇒す【酢・醋・酸】
すて‐さかずき【捨て杯】‥サカヅキ🔗⭐🔉
すて‐さかずき【捨て杯】‥サカヅキ
酒宴の終りなどに返杯を期待しないでさす杯。また、酒席で、誰のものともなく捨ておかれた杯。懐硯「―を取り上げ」
すて‐さ・る【捨て去る】🔗⭐🔉
すて‐さ・る【捨て去る】
〔他五〕
物事を思い切りよく捨てて、それから離れる。「妻子を―・り出家する」「肩書を―・る」
すて‐さんぼう【捨て三宝】🔗⭐🔉
すて‐さんぼう【捨て三宝】
物を粗末に扱うこと。なげやりさんぼう。
すてじょ【捨女】‥ヂヨ🔗⭐🔉
すてじょ【捨女】‥ヂヨ
江戸前期の俳人。本名、田でんステ。出家後、貞閑尼。丹波の人。6歳の時「雪の朝二の字二の字の下駄の跡」とよんで人を驚かせたという。園女そのめ・智月・秋色女と共に元禄の四俳女。(1633〜1698)
すて‐じろ【捨城】🔗⭐🔉
すて‐じろ【捨城】
守兵のない空城。
すて‐ずきん【捨頭巾】‥ヅ‥🔗⭐🔉
すて‐ずきん【捨頭巾】‥ヅ‥
春になって不用になった防寒用の頭巾。〈[季]春〉
すて‐ぜりふ【捨て台詞】🔗⭐🔉
すて‐ぜりふ【捨て台詞】
①俳優が、脚本には書いてないが、その場の雰囲気を生かすため、とっさに言う短いせりふ。
②立ち去る時に言い放って、相手の返事などを求めない言葉。すてことば。特に、相手をおどしたり軽蔑したりする時に放つ。浮世風呂2「さやうならと―にて風呂へいる」。「―を残す」
すて‐そ【捨訴】🔗⭐🔉
すて‐そ【捨訴】
江戸時代、訴状を評定所などの役所もしくは老中以下の門前などにひそかに置くこと。また、その訴状。捨訴状。すてぶみ。
すて‐だいこ【捨太鼓】🔗⭐🔉
すて‐だいこ【捨太鼓】
時の太鼓を打ち鳴らす前に、まず注意を与えるため、定数のほかに打ち鳴らした太鼓の音。時の数には加えない。→捨て鐘
○捨てたものではないすてたものではない
まだ役に立つ。まだ使い道がある。かなりの取柄がある。「まんざら―」
⇒す・てる【捨てる・棄てる】
○捨てたものではないすてたものではない🔗⭐🔉
○捨てたものではないすてたものではない
まだ役に立つ。まだ使い道がある。かなりの取柄がある。「まんざら―」
⇒す・てる【捨てる・棄てる】
すて‐ちぎょう【捨知行】‥ギヤウ
(→)捨扶持すてぶちに同じ。
ステッカー【sticker アメリカ】
糊で貼りつける紙。特に、宣伝用貼紙。
ステッキ【stick】
①洋風の杖。「―をつく」
②活版印刷で、活字を所定の長さに組み並べるのに用いる道具。
⇒ステッキ‐ガール
ステッキ‐ガール
(大宅壮一による和製語という)昭和初年頃、東京銀座などでステッキのように男に同伴、散歩の相手をし、料金を求めた若い女性。
⇒ステッキ【stick】
ステッセル【Anatolii Mikhailovich Stessel'】
ロシアの将軍。露土戦争に参加。日露戦争の際、旅順要塞司令官。降伏して、乃木大将と水師営で会見。(1848〜1915)
ステッチ【stitch】
裁縫・刺繍・編物などの針目。特に、刺繍の刺し方。また、飾り縫い。
ステッチ
す‐でっち【素丁稚】
丁稚を卑しめていう称。歌舞伎、お染久松色読販「その弟の―を折檻するは番頭のこの善六が当り前」
ステッパー【stepper】
集積回路の製造工程で、回路パターンを縮小して基板上に露光転写する装置。
ステッピング‐モーター【stepping motor】
パルス電力に同期して回転する電動機。パルス数によって回転角が正確に決まるので精度が高い。パルス‐モーター。
ステップ【step】
①足どり。歩調。足の踏出し。「ダンスの―を踏む」
②電車・バスなどの昇降口の踏段。
③氷河・雪渓などの急斜面を登降するためにきざむ足場。
④物事をおしすすめる際の段階。「軍縮の一つの―」
⑤三段跳びで、2歩目の跳躍。
⑥コンピューターのプログラムの1行または一つの命令。
⇒ステップ‐アップ【step up】
⇒ステップ‐バイ‐ステップ【step-by-step】
ステップ【steppe】
温帯内陸の乾燥草原で、乾草原群系の一つ。乾季には不毛地、降雨季には緑野に変化する。狭義には、ヨーロッパ‐ロシア南東部、シベリア南西部など黒色土地帯に発達する草原地帯。広義には、北米のプレーリーや南米のパンパスなどをも含む。草原帯。荒草原。
ステップ‐アップ【step up】
上の段階へ進むこと。
⇒ステップ【step】
ステップ‐バイ‐ステップ【step-by-step】
(一歩ずつ進むように)物事を一つ一つ着実に進めていくさま。
⇒ステップ【step】
す‐てっぺん【素天辺】
最初。のっけ。誹風柳多留初「鍋いかけ―から煙草にし」
すて‐づま【捨て妻】
見捨てた妻。離縁した妻。浮世草子、御前義経記「―と見しにたがはず」
ステディー【steady】
①着実なさま。
②男女関係で、特定の相手とだけ交際すること。また、その相手。恋人。
③船をこのまま真っ直ぐ進めよという命令。宜候ようそろ。
すててこ
①男性用下ばきの一種。膝下までの長さでゆるみが多く、夏のズボン下として用いる。
②「すててこ踊」の略。
⇒すててこ‐おどり【すててこ踊】
すててこ‐おどり【すててこ踊】‥ヲドリ
1880年(明治13)頃、初代三遊亭円遊(1849〜1907)が寄席で踊ってから流行した宴席の騒ぎ踊。じんじんばしょりに半股引はんももひきで鼻をつまんで捨てる真似をして踊り、こう名づけた。
⇒すててこ
すて‐どころ【捨て所】
捨てるべき場所または時期。仏兄七久留万さとえななくるま「行水の―なし虫の声」(鬼貫)。「ここが命の―」「心の憂さの―」
すで‐に【既に・已に】
〔副〕
①以前に起こっている、または済んでいる意を表す。早くに。とっくに。万葉集17「君に因りわが名は―立田山」。「―述べたとおり」
②のこらず。あまねく。ことごとく。万葉集17「天の下―おほひて降る雪の」
③もはや。すんでのことに。古今著聞集10「ただ締めに締めまさりければ―沫を吹きて死なむとしけり」。日葡辞書「スデニシ(死)ナウトイタイタ」。「―手遅れだ」「―12月も半ば」
④まぎれもなく。平家物語2「この少将は、―かの大納言が嫡子なり」。「この一事で罪状は―明白だ」
⇒すでに‐して【既にして】
すでに‐して【既にして】
〔接続〕
そうこうしているうちに。さるほどに。
⇒すで‐に【既に・已に】
すて‐ね【捨て値】
損を覚悟でつけた安い値段。捨て売りの値段。「―で売る」
すで‐の‐まごろく【素手の孫六】
(刀工「関の孫六」をもじっていった語)素手のこと。素手の孫三まござ。素手の孫左衛門。
すて‐ばえ
止みそうなけはいの南風。〈日葡辞書〉
すて‐ばし【捨嘴】
捕らえられた鳥が抵抗して、くちばしでつつくこと。〈日葡辞書〉
すて‐ばしら【捨柱】
張り出した庇ひさしを支え、直接地面に達している柱。茶室などで用いる。
すて‐ばち【捨鉢】
のぞみを失ってどうなってもいいと思うこと。自暴自棄。やけくそ。梅暦「―をいふわな」。「―な行動」
すて‐は・つ【捨て果つ】
〔他下二〕
捨ててしまう。すっかり捨てる。続後拾遺和歌集雑「―・つる人ぞ少なき身を嘆き世を恨むるはならひなれども」
すて‐び【捨火】
物などを煮る時、今まで使った火をけがれがあるとして捨てて用いないこと。
ステビア【Stevia ラテン】
①キク科の一属。アメリカ大陸に約150種が分布。特に、その一種、パラグアイ原産の多年草。葉に配糖体のステビオサイドを含み、人工甘味料の原料として栽培。高さ30センチメートルほどで基部は木質、楕円形の葉を対生。頭状花は小さく白色。アマハステビア。
②1から採った甘味料。甘味は砂糖の300倍といわれ、低カロリー。
すて‐ひじり【捨聖】
世俗のすべてを捨てて遊行ゆぎょうする聖の意。一遍やその門流についていう。
すて‐ひだ【捨襞】
裃かみしもの袴はかまのあいびきの上部に斜めにあるひだ。
すて‐びと【捨て人】
①世にかえりみられない人。宇津保物語嵯峨院「―の袖に時雨の降るがわびしさ」
②世を捨てた人。世捨て人。高野日記「かかる御もてなし―の身の上にはめづらしう侍る」
すて‐ぶ【捨歩】
江戸時代、検地の際、不良の土地の畝歩せぶすなわち面積を減らして計測すること。込歩こみぶ。
ステファノ【Stephanos ギリシア】
1世紀、キリスト教会で最初に殉教した人。エルサレム教会の助祭。ステパノ。
ステファノティス【Stephanotis ラテン】
ガガイモ科の蔓性木本。観賞用植物。マダガスカル島に自生し、長さ約5メートル。葉は卵形または卵状楕円形で常緑。花は白色で筒状、先が5裂して集散花序をなす。芳香が強い。広義にはガガイモ科シタキソウ属植物(その学名)。
すて‐ふだ【捨札】
江戸時代、罪人を処刑する時、その氏名・年齢・罪状などを記して街頭に立て、刑の執行後30日間存置した高札。
すて‐ぶち
ステバチ(捨鉢)の転。やけくそ。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「此方こなたは―で往にかけるのを」
すて‐ぶち【捨鞭】
⇒すてむち。〈日葡辞書〉
すて‐ぶち【捨扶持】
①江戸時代、疾病のため働けなくなった者、老幼・婦女などに救助の名目で与えたわずかの扶持米。捨知行すてちぎょう。
②役に立たない者に与える扶持米。
すて‐ふで【捨て筆】
漢字の字画ではないが、筆使いの上で最後に点のように加えるもの。
すて‐ぶね【捨て舟】
すておぶね。続後拾遺和歌集冬「難波潟みぎはの葦は霜枯れて灘の―あらはれにけり」
すて‐ぶみ【捨文】
①(→)捨訴すてそに同じ。
②氏名を書かず、趣意だけを書いて捨てておく文書。落書。
③とおりいっぺんの挨拶だけの手紙。元禄大平記「いかな事、―一つもやらず、さりとは気の強い女郎」
すて‐ぼうず【捨坊主】‥バウ‥
仏道修行の心がなく、生活に行きづまったりしてなった僧。また、僧をののしっていう語。好色五人女4「油断のならぬ世の中に、殊更見せまじき物は…娘の際きわに―」
すて‐ぼり【捨濠】
土居どいも塀も設けない城外の堀。
すて‐み【捨て身】
自分の身を捨てる覚悟で全力をふるって事をすること。命がけで行うこと。「―の攻撃」
⇒すてみ‐わざ【捨て身技】
すて‐ミシン【捨てミシン】
ほつれ止めや補強のため、布の端を折らないままミシンをかけること。
すてみ‐わざ【捨て身技】
柔道で、自分の体を倒しながら、相手を投げる技。巴投げ・谷落しなど。
⇒すて‐み【捨て身】
すて‐むち【捨鞭】
馬に乗って駆け去る時、馬の尻を鞭打つこと。明徳記「四条縄手を西へむけて―を打つてぞにげたりける」
す‐でっち【素丁稚】
丁稚を卑しめていう称。歌舞伎、お染久松色読販「その弟の―を折檻するは番頭のこの善六が当り前」
ステッパー【stepper】
集積回路の製造工程で、回路パターンを縮小して基板上に露光転写する装置。
ステッピング‐モーター【stepping motor】
パルス電力に同期して回転する電動機。パルス数によって回転角が正確に決まるので精度が高い。パルス‐モーター。
ステップ【step】
①足どり。歩調。足の踏出し。「ダンスの―を踏む」
②電車・バスなどの昇降口の踏段。
③氷河・雪渓などの急斜面を登降するためにきざむ足場。
④物事をおしすすめる際の段階。「軍縮の一つの―」
⑤三段跳びで、2歩目の跳躍。
⑥コンピューターのプログラムの1行または一つの命令。
⇒ステップ‐アップ【step up】
⇒ステップ‐バイ‐ステップ【step-by-step】
ステップ【steppe】
温帯内陸の乾燥草原で、乾草原群系の一つ。乾季には不毛地、降雨季には緑野に変化する。狭義には、ヨーロッパ‐ロシア南東部、シベリア南西部など黒色土地帯に発達する草原地帯。広義には、北米のプレーリーや南米のパンパスなどをも含む。草原帯。荒草原。
ステップ‐アップ【step up】
上の段階へ進むこと。
⇒ステップ【step】
ステップ‐バイ‐ステップ【step-by-step】
(一歩ずつ進むように)物事を一つ一つ着実に進めていくさま。
⇒ステップ【step】
す‐てっぺん【素天辺】
最初。のっけ。誹風柳多留初「鍋いかけ―から煙草にし」
すて‐づま【捨て妻】
見捨てた妻。離縁した妻。浮世草子、御前義経記「―と見しにたがはず」
ステディー【steady】
①着実なさま。
②男女関係で、特定の相手とだけ交際すること。また、その相手。恋人。
③船をこのまま真っ直ぐ進めよという命令。宜候ようそろ。
すててこ
①男性用下ばきの一種。膝下までの長さでゆるみが多く、夏のズボン下として用いる。
②「すててこ踊」の略。
⇒すててこ‐おどり【すててこ踊】
すててこ‐おどり【すててこ踊】‥ヲドリ
1880年(明治13)頃、初代三遊亭円遊(1849〜1907)が寄席で踊ってから流行した宴席の騒ぎ踊。じんじんばしょりに半股引はんももひきで鼻をつまんで捨てる真似をして踊り、こう名づけた。
⇒すててこ
すて‐どころ【捨て所】
捨てるべき場所または時期。仏兄七久留万さとえななくるま「行水の―なし虫の声」(鬼貫)。「ここが命の―」「心の憂さの―」
すで‐に【既に・已に】
〔副〕
①以前に起こっている、または済んでいる意を表す。早くに。とっくに。万葉集17「君に因りわが名は―立田山」。「―述べたとおり」
②のこらず。あまねく。ことごとく。万葉集17「天の下―おほひて降る雪の」
③もはや。すんでのことに。古今著聞集10「ただ締めに締めまさりければ―沫を吹きて死なむとしけり」。日葡辞書「スデニシ(死)ナウトイタイタ」。「―手遅れだ」「―12月も半ば」
④まぎれもなく。平家物語2「この少将は、―かの大納言が嫡子なり」。「この一事で罪状は―明白だ」
⇒すでに‐して【既にして】
すでに‐して【既にして】
〔接続〕
そうこうしているうちに。さるほどに。
⇒すで‐に【既に・已に】
すて‐ね【捨て値】
損を覚悟でつけた安い値段。捨て売りの値段。「―で売る」
すで‐の‐まごろく【素手の孫六】
(刀工「関の孫六」をもじっていった語)素手のこと。素手の孫三まござ。素手の孫左衛門。
すて‐ばえ
止みそうなけはいの南風。〈日葡辞書〉
すて‐ばし【捨嘴】
捕らえられた鳥が抵抗して、くちばしでつつくこと。〈日葡辞書〉
すて‐ばしら【捨柱】
張り出した庇ひさしを支え、直接地面に達している柱。茶室などで用いる。
すて‐ばち【捨鉢】
のぞみを失ってどうなってもいいと思うこと。自暴自棄。やけくそ。梅暦「―をいふわな」。「―な行動」
すて‐は・つ【捨て果つ】
〔他下二〕
捨ててしまう。すっかり捨てる。続後拾遺和歌集雑「―・つる人ぞ少なき身を嘆き世を恨むるはならひなれども」
すて‐び【捨火】
物などを煮る時、今まで使った火をけがれがあるとして捨てて用いないこと。
ステビア【Stevia ラテン】
①キク科の一属。アメリカ大陸に約150種が分布。特に、その一種、パラグアイ原産の多年草。葉に配糖体のステビオサイドを含み、人工甘味料の原料として栽培。高さ30センチメートルほどで基部は木質、楕円形の葉を対生。頭状花は小さく白色。アマハステビア。
②1から採った甘味料。甘味は砂糖の300倍といわれ、低カロリー。
すて‐ひじり【捨聖】
世俗のすべてを捨てて遊行ゆぎょうする聖の意。一遍やその門流についていう。
すて‐ひだ【捨襞】
裃かみしもの袴はかまのあいびきの上部に斜めにあるひだ。
すて‐びと【捨て人】
①世にかえりみられない人。宇津保物語嵯峨院「―の袖に時雨の降るがわびしさ」
②世を捨てた人。世捨て人。高野日記「かかる御もてなし―の身の上にはめづらしう侍る」
すて‐ぶ【捨歩】
江戸時代、検地の際、不良の土地の畝歩せぶすなわち面積を減らして計測すること。込歩こみぶ。
ステファノ【Stephanos ギリシア】
1世紀、キリスト教会で最初に殉教した人。エルサレム教会の助祭。ステパノ。
ステファノティス【Stephanotis ラテン】
ガガイモ科の蔓性木本。観賞用植物。マダガスカル島に自生し、長さ約5メートル。葉は卵形または卵状楕円形で常緑。花は白色で筒状、先が5裂して集散花序をなす。芳香が強い。広義にはガガイモ科シタキソウ属植物(その学名)。
すて‐ふだ【捨札】
江戸時代、罪人を処刑する時、その氏名・年齢・罪状などを記して街頭に立て、刑の執行後30日間存置した高札。
すて‐ぶち
ステバチ(捨鉢)の転。やけくそ。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「此方こなたは―で往にかけるのを」
すて‐ぶち【捨鞭】
⇒すてむち。〈日葡辞書〉
すて‐ぶち【捨扶持】
①江戸時代、疾病のため働けなくなった者、老幼・婦女などに救助の名目で与えたわずかの扶持米。捨知行すてちぎょう。
②役に立たない者に与える扶持米。
すて‐ふで【捨て筆】
漢字の字画ではないが、筆使いの上で最後に点のように加えるもの。
すて‐ぶね【捨て舟】
すておぶね。続後拾遺和歌集冬「難波潟みぎはの葦は霜枯れて灘の―あらはれにけり」
すて‐ぶみ【捨文】
①(→)捨訴すてそに同じ。
②氏名を書かず、趣意だけを書いて捨てておく文書。落書。
③とおりいっぺんの挨拶だけの手紙。元禄大平記「いかな事、―一つもやらず、さりとは気の強い女郎」
すて‐ぼうず【捨坊主】‥バウ‥
仏道修行の心がなく、生活に行きづまったりしてなった僧。また、僧をののしっていう語。好色五人女4「油断のならぬ世の中に、殊更見せまじき物は…娘の際きわに―」
すて‐ぼり【捨濠】
土居どいも塀も設けない城外の堀。
すて‐み【捨て身】
自分の身を捨てる覚悟で全力をふるって事をすること。命がけで行うこと。「―の攻撃」
⇒すてみ‐わざ【捨て身技】
すて‐ミシン【捨てミシン】
ほつれ止めや補強のため、布の端を折らないままミシンをかけること。
すてみ‐わざ【捨て身技】
柔道で、自分の体を倒しながら、相手を投げる技。巴投げ・谷落しなど。
⇒すて‐み【捨て身】
すて‐むち【捨鞭】
馬に乗って駆け去る時、馬の尻を鞭打つこと。明徳記「四条縄手を西へむけて―を打つてぞにげたりける」
すて‐ちぎょう【捨知行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
すて‐ちぎょう【捨知行】‥ギヤウ
(→)捨扶持すてぶちに同じ。
すて‐づま【捨て妻】🔗⭐🔉
すて‐づま【捨て妻】
見捨てた妻。離縁した妻。浮世草子、御前義経記「―と見しにたがはず」
すて‐どころ【捨て所】🔗⭐🔉
すて‐どころ【捨て所】
捨てるべき場所または時期。仏兄七久留万さとえななくるま「行水の―なし虫の声」(鬼貫)。「ここが命の―」「心の憂さの―」
すて‐ね【捨て値】🔗⭐🔉
すて‐ね【捨て値】
損を覚悟でつけた安い値段。捨て売りの値段。「―で売る」
すて‐ばしら【捨柱】🔗⭐🔉
すて‐ばしら【捨柱】
張り出した庇ひさしを支え、直接地面に達している柱。茶室などで用いる。
すて‐ばち【捨鉢】🔗⭐🔉
すて‐ばち【捨鉢】
のぞみを失ってどうなってもいいと思うこと。自暴自棄。やけくそ。梅暦「―をいふわな」。「―な行動」
すて‐は・つ【捨て果つ】🔗⭐🔉
すて‐は・つ【捨て果つ】
〔他下二〕
捨ててしまう。すっかり捨てる。続後拾遺和歌集雑「―・つる人ぞ少なき身を嘆き世を恨むるはならひなれども」
すて‐び【捨火】🔗⭐🔉
すて‐び【捨火】
物などを煮る時、今まで使った火をけがれがあるとして捨てて用いないこと。
すて‐ひじり【捨聖】🔗⭐🔉
すて‐ひじり【捨聖】
世俗のすべてを捨てて遊行ゆぎょうする聖の意。一遍やその門流についていう。
すて‐びと【捨て人】🔗⭐🔉
すて‐びと【捨て人】
①世にかえりみられない人。宇津保物語嵯峨院「―の袖に時雨の降るがわびしさ」
②世を捨てた人。世捨て人。高野日記「かかる御もてなし―の身の上にはめづらしう侍る」
すて‐ふだ【捨札】🔗⭐🔉
すて‐ふだ【捨札】
江戸時代、罪人を処刑する時、その氏名・年齢・罪状などを記して街頭に立て、刑の執行後30日間存置した高札。
すて‐ぶち【捨扶持】🔗⭐🔉
すて‐ぶち【捨扶持】
①江戸時代、疾病のため働けなくなった者、老幼・婦女などに救助の名目で与えたわずかの扶持米。捨知行すてちぎょう。
②役に立たない者に与える扶持米。
すて‐ふで【捨て筆】🔗⭐🔉
すて‐ふで【捨て筆】
漢字の字画ではないが、筆使いの上で最後に点のように加えるもの。
すて‐ぶね【捨て舟】🔗⭐🔉
すて‐ぶね【捨て舟】
すておぶね。続後拾遺和歌集冬「難波潟みぎはの葦は霜枯れて灘の―あらはれにけり」
すて‐ぶみ【捨文】🔗⭐🔉
すて‐ぶみ【捨文】
①(→)捨訴すてそに同じ。
②氏名を書かず、趣意だけを書いて捨てておく文書。落書。
③とおりいっぺんの挨拶だけの手紙。元禄大平記「いかな事、―一つもやらず、さりとは気の強い女郎」
すて‐ぼり【捨濠】🔗⭐🔉
すて‐ぼり【捨濠】
土居どいも塀も設けない城外の堀。
すて‐み【捨て身】🔗⭐🔉
すて‐み【捨て身】
自分の身を捨てる覚悟で全力をふるって事をすること。命がけで行うこと。「―の攻撃」
⇒すてみ‐わざ【捨て身技】
すて‐ミシン【捨てミシン】🔗⭐🔉
すて‐ミシン【捨てミシン】
ほつれ止めや補強のため、布の端を折らないままミシンをかけること。
すてみ‐わざ【捨て身技】🔗⭐🔉
すてみ‐わざ【捨て身技】
柔道で、自分の体を倒しながら、相手を投げる技。巴投げ・谷落しなど。
⇒すて‐み【捨て身】
すて‐もの【捨て物】🔗⭐🔉
すて‐もの【捨て物】
投げ捨ててかえりみないもの。役に立たないもの。
す・てる【捨てる・棄てる】🔗⭐🔉
す・てる【捨てる・棄てる】
〔他下一〕[文]す・つ(下二)
(「う(棄)つ」と同源)
①不用のものとして物を手もとから離す。万葉集5「富人の家の子どもの着る身無みくたし―・つらむ絹綿らはも」。竹取物語「鉢を門に―・ててこの歌の返しをす」。「紙くずを丸めて―・てる」「武器を―・てる」「車を―・てて歩く」
②見はなす。かまいつけなくなる。古今和歌集別「新しき妻めにつきて年経て住みける人を―・てて」。「妻子を―・てる」「学問を―・てる」
③大切なものを投げ出す。万葉集11「わが背子がその名告のらじとたまきはる命は―・てつ忘れたまふな」。「名を―・てて実を取る」
④しりぞける。厭う。平家物語10「穢土を厭ひ、浄土を願はんに悪心を―・てて善心をおこしましまさん事」
⑤俗世間から離れる。出家する。源氏物語夕霧「末無きやうに人の思ひ言ふも、―・てたる身には思ひ悩むべきにはあらねど」。天草本平家物語「さこそ世を―・つる身とはなつたれども」
⑥(助詞「て」を受けて)「…しまう」の意を表す。保元物語「鎧の袖にて払ひ、蹴散らして―・てなん」。平家物語8「是は鼓判官が凶害と覚ゆるぞ。其の鼓め打ち破つて―・てよ」
⇒捨てたものではない
⇒捨てる神あれば拾う神あり
○捨てる神あれば拾う神ありすてるかみあればひろうかみあり
一方で見捨てる人がいるかと思うと、他方で救ってくれる人がいる。世間は広く、世の中はさまざまだから、くよくよすることはない。
⇒す・てる【捨てる・棄てる】
○捨てる神あれば拾う神ありすてるかみあればひろうかみあり🔗⭐🔉
○捨てる神あれば拾う神ありすてるかみあればひろうかみあり
一方で見捨てる人がいるかと思うと、他方で救ってくれる人がいる。世間は広く、世の中はさまざまだから、くよくよすることはない。
⇒す・てる【捨てる・棄てる】
ステルス‐ぎじゅつ【ステルス技術】
(stealthは隠密の意)レーダーによる航空機・ミサイルなどの早期発見を困難にする技術。電波吸収材を塗ったり、機体の材料・形状を変えて電波反射を減少させたりする。
ステレオ【stereo】
①「立体的な」の意。
②立体感を出せるようにした音響方式。複数の点でとらえた音を複数のスピーカーで再生すること。また、その装置。1930年代に開発され、58年に実用化。「―放送」↔モノラル。
⇒ステレオ‐カメラ【stereo camera】
⇒ステレオ‐じゅしんき【ステレオ受信機】
⇒ステレオ‐スコープ【stereoscope】
⇒ステレオ‐タイプ【stereotype】
⇒ステレオ‐とうえい【ステレオ投影】
⇒ステレオ‐ほうそう【ステレオ放送】
⇒ステレオ‐レコード【stereo record】
ステレオ‐カメラ【stereo camera】
立体写真用のカメラ。普通、左右に約6.5センチメートル離れた2個のレンズをもち、同一被写体を同時に2こま撮影する。
⇒ステレオ【stereo】
ステレオ‐じゅしんき【ステレオ受信機】
二つ以上の音声チャンネルを備え、ステレオ放送を受信できる機器。
⇒ステレオ【stereo】
ステレオ‐スコープ【stereoscope】
(→)立体鏡。
⇒ステレオ【stereo】
ステレオ‐タイプ【stereotype】
(ステロタイプとも)
①鉛版。ステロ版。
②紋切型。常套的な形式。また、型にはまった画一的なイメージ。
⇒ステレオ【stereo】
ステレオ‐とうえい【ステレオ投影】
「平射図法」参照。
⇒ステレオ【stereo】
ステレオ‐ほうそう【ステレオ放送】‥ハウ‥
音声放送の受信側で、二つ以上の独立したスピーカーを用いて立体感のある音声を再現する放送。日本では1950年代半ばに二つの異なる電波を同時に使った立体放送が行われ、60年代以降はFM放送の一つの電波を用いたステレオ放送が実施されている。立体放送。
⇒ステレオ【stereo】
ステレオ‐レコード【stereo record】
複数のマイクロフォンで同時にとらえた音を、1本の溝の両壁にそれぞれ録音したレコード。再生音は立体感を生ずる。
⇒ステレオ【stereo】
ステロ
ステロタイプの略。鉛版。ステロ版。
⇒ステロ‐タイプ
ステロイド【steroid】
分子中にステロイド核と称する共通構造をもつ一連の有機化合物の総称。体内で生合成され、ステロール・胆汁酸・性ホルモン・副腎皮質ホルモンなど、生理的に重要な物質が多い。人工合成品はステロイド剤として医薬などに用いる。
⇒ステロイド‐ホルモン【steroid hormone】
ステロイド‐ホルモン【steroid hormone】
ステロイド核をもつホルモンの総称。一般に水に溶けにくく脂溶性。脊椎動物では、精巣・卵巣から分泌される性ホルモン(男性ホルモン・卵胞ホルモン・黄体ホルモン)、副腎皮質ホルモンが、また節足動物ではエクジソンがこれに属する。
⇒ステロイド【steroid】
ステロール【sterol】
複雑な環式分子構造をもつステロイドの一種。細胞の構成成分で生物界に広く分布し、植物の種子、動物の脳神経・脊髄・胆汁・血漿中などに含まれる。コレステロール・エルゴステロールの類。ステリン。
ステロ‐タイプ
ステレオタイプの訛。
⇒ステロ
すて‐わな【捨罠】
番人を置かずに、かけたままに打ち捨てておく罠。狂言、釣狐「こころみに―にして置いたを、この様に散々に致いた」
すてん
勢いよく滑って転ぶさま。「―と尻餅をつく」
ステン‐カラー
(和製語soutien collar)折り返り襟えりの一種。襟腰が後ろで高く、前では低いのが特徴。折り立て襟。
すてん‐きゅう‥キウ
[一]〔副〕
甚だしく。まるっきり。浮世床初「姉御とは―ちがつてらあ」
[二]〔名〕
陰茎の異称。
ステンショ
(ステーションの訛)明治時代、停車場のこと。「―場」
ステンシル【stencil】
(→)合羽カッパ版。
ずでん‐ちょう【図田帳】ヅ‥チヤウ
(→)大田文おおたぶみに同じ。
ずでん‐どう
人の激しく倒れる音。ずでいどう。浄瑠璃、曾我会稽山「組んづ転んづ真逆さまに―」
ステンド‐グラス【stained glass】
色ガラスを使ったり色を塗ったりして、模様や絵を表した板ガラス。教会堂などの窓ガラスに用いる。着色ガラス。
ステンレス【stainless】
(「さびない」の意)ステンレス鋼の略。
⇒ステンレス‐こう【ステンレス鋼】
ステンレス‐こう【ステンレス鋼】‥カウ
耐食性にすぐれた合金鋼。クロム系とニッケル‐クロム系とに大別される。クロム18パーセント、ニッケル8パーセントの18‐8ステンレスが代表的。ステンレス‐スチール。不銹鋼。
⇒ステンレス【stainless】
スト
ストライキの略。「―を打つ」
す‐ど【数度】
たびたび。多い回数。すたび。都鄙問答「―のことにあらず、月に一両度のことにて」
す‐ど【簾戸・簀戸】
①竹や葦を編んで造った戸。編み戸。
②簾を障子の枠中にはめこんだ戸。夏に通風をよくするために用いる。〈[季]夏〉
ストア【stoa ギリシア】
ギリシア建築で、細長い列柱廊。
⇒ストア‐がくは【ストア学派】
⇒ストア‐しゅぎ【ストア主義】
⇒ストア‐てつがく【ストア哲学】
ストア【store】
店。商店。「ドラッグ‐―」
ストアード‐フェア‐カード【stored-fare card】
鉄道において、運賃を前払いしたことを記録し、自動改札機を通過するたびに引き落とす方式の磁気カード。
ストア‐がくは【ストア学派】
(stoic school)前4世紀末頃、キプロスのゼノンの創始したギリシア哲学の一派。その名はゼノンがアテナイのストア‐ポイキレ(彩画の柱廊)で講義したことに由来。論理学・自然学・倫理学により哲学を体系化した。汎神論的唯物論の立場をとり、宇宙理性としてのロゴスが世界に遍在し、一切はこのロゴス(神)の摂理としての必然性に従って生起するとした。道徳説では、内心の理性にのみ聴く賢人のアパテイア(泰然自若の心境)によって人は真の幸福に与り得ると考え、ロゴスへの随順(義務の遵守)を説いた。さらに世界市民主義を唱えた。代表者はゼノンに続きクレアンテス・クリュシッポス(古ストア学派)、パナイティオス・ポセイドニオス(中期ストア学派)、セネカ・エピクテトス・マルクス=アウレリウス(後期ストア学派)。
⇒ストア【stoa ギリシア】
ストア‐しゅぎ【ストア主義】
(stoicism)
①ストア学派の教説、特にその道徳観。
②克己・禁欲・義務を重んじ、感情にとらわれず、毅然として運命を甘受する態度。
⇒ストア【stoa ギリシア】
ストア‐てつがく【ストア哲学】
ストア学派の哲学。
⇒ストア【stoa ギリシア】
ストイケイア【Stoicheia ギリシア】
ユークリッドが著した数学書。13巻。古代ギリシア数学を論理的に体系化した。原論。幾何学原論。
ストイシズム【stoicism】
①ストア主義。
②禁欲主義。
ストイック【stoic】
①ストア学派の哲学者。
②ストア学派の教えを信奉する人。
③禁欲的。克己的。
すどう‐てんのう【崇道天皇】‥ダウ‥ワウ
光仁天皇の皇子早良さわら親王の追尊。桓武天皇の皇太子であったが、785年(延暦4)廃され、ついで淡路国に流される途中に没。早良太子。(750〜785)
す‐どうふ【酢豆腐】
(知ったかぶりをする人が、酸敗した豆腐を「酢豆腐という料理だ」と称して食べたという笑話から)知ったかぶり。きいたふう。半可通はんかつう。
ストー【Harriet Beecher Stowe】
アメリカの女性作家。「アンクル‐トムズ‐ケビン」で悲惨な奴隷の境遇を描き、奴隷制廃止への機運を促した。(1811〜1896)
ストーカー【stalker】
特定の個人に異常なほど関心を持ち、しつこく跡を追い続ける人。1990年代後半から社会問題化。
⇒ストーカー‐きせいほう【ストーカー規制法】
ストーカー【stoker】
ボイラーなどの炉内へ石炭を、連続して、かつ均一に供給するために造った自動装置。構造によって散布式・下込式・移床式・階段式に分ける。給炭機。火焚機械。石炭送入機。
ストーカー‐きせいほう【ストーカー規制法】‥ハフ
ストーカー行為の規制や、被害者に対する援助措置等を定めた法律。2000年制定。正式名称「ストーカー行為等の規制等に関する法律」。
⇒ストーカー【stalker】
す‐どおし【素通し】‥ドホシ
①さえぎるものがなくて先方の見通されること。
②度のない眼鏡。
ストーブ【stove】
石炭・石油・ガス・電熱などを用いる暖房装置。〈[季]冬〉。泉鏡花、紅雪録「つかつかと前面むこうの暖炉ストオブの傍に寄つて、立つたまゝ手を翳し」
ストーブ
撮影:関戸 勇
⇒ストーブ‐リーグ【stove league】
ストーブ‐リーグ【stove league】
(ストーブを囲んですることから)プロ野球のシーズン‐オフに行われる選手の契約更改・トレード、新人選手の入団などの話題。
⇒ストーブ【stove】
ストーム【storm】
(嵐の意)学校の寄宿舎などで、夜、大勢が歌を高唱したりして騒々しく練り歩くこと。
す‐どおり【素通り】‥ドホリ
立ち寄らずにそのまま通り過ぎること。平家物語8「―をばすべき」。「重要な問題を―してしまう」
ストーリー【story】
①物語。小説。
②小説・脚本・映画などの筋。筋書。「―‐ライター」
⇒ストーリー‐テラー【storyteller】
ストーリー‐テラー【storyteller】
①物語の進行役。
②話の運びがうまい人。また、筋立ての面白さで読者を引きつける作家。
⇒ストーリー【story】
ストール【stall】
①自動車のエンジンが止まること。エンスト。
②飛行機が失速すること。
ストール【stole】
(古代ローマの既婚婦人が用いた長いゆったりとした上着ストラ(stola ラテン)に由来)
①毛皮・羽毛・織物・編物などで作る婦人用肩掛。
②カトリックの聖職者が首にかけて前に垂らす細長い祭服。ストラ。
ストール【STOL】
⇒エストール
す‐どお・る【素通る】‥ドホル
〔自四〕
すどおりをする。山家集「―・る風もとまらざりけり」
ストーン【stone】
石。→カーリング。
⇒ストーン‐ウォッシュ【stonewash】
⇒ストーン‐サークル【stone circle】
ストーン‐ウォッシュ【stonewash】
デニムや革を軽石などを入れて洗い、表面を毛羽立たせたり、色落ちさせたりして、着古した感じを出すこと。
⇒ストーン【stone】
ストーン‐サークル【stone circle】
巨石記念物の一種。柱状または板状の石を環状に立て並べたもので、新石器時代から初期金属器時代の祭祀・埋葬に関連する遺構。ヨーロッパ・アジアに広く分布し、イギリスのストーンヘンジはその代表。日本では北日本の縄文時代後期・晩期に多い。環状列石・環状石籬せきりともいう。
⇒ストーン【stone】
ストーンヘンジ【Stonehenge】
イギリス南部のソールズベリ平原にある巨石記念物。外径30メートルの特殊なストーン‐サークル。新石器時代末から青銅器時代初期にかけて構築。祭場説が有力だが、墓としても使用。
ストーンヘンジ
スト‐きせい‐ほう【スト規制法】‥ハフ
「電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律」の通称。電気事業・炭鉱業の争議が、その方法によっては公益に反することが多いとの見地から、これを規制する法律。1953年制定。
すとくいん【崇徳院】‥ヰン
落語。若旦那と見知らぬ令嬢がお互いに恋わずらいとなり、百人一首の崇徳院の「瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ」という歌をたよりに探しあてる。
すとく‐てんのう【崇徳天皇】‥ワウ
平安後期の天皇。鳥羽天皇の第1皇子。名は顕仁あきひと。父上皇より譲位させられ、新院と呼ばれる。保元の乱に敗れ、讃岐国に流され、同地で没す。崇徳院は諡号しごう。(在位1123〜1141)(1119〜1164)→天皇(表)
ストケシア【Stokesia ラテン】
キク科の観賞用多年草。北アメリカ原産。高さ約60センチメートル。葉は線形。春から秋まで次々に花茎を出す。頭花は普通は紫。広義にはキク科ルリギク属植物(その学名)。ルリギク。
ストケシア
提供:OPO
スト‐けん【スト権】
「ストライキ1」参照。
ストコフスキー【Leopold Stokowski】
アメリカの指揮者。ポーランド系で、ロンドン生れ。長年フィラデルフィア管弦楽団を指揮。華麗な演奏効果や編曲・録音・映画出演などを通して、クラシック音楽の普及に貢献。(1882〜1977)
ストッキング【stocking】
長靴下。女性・子供用、また競技用のものもある。↔ソックス
ストック【stock】
①貯めておくこと。「資料を―する」
②在荷。在庫品。手持品。「―が底をつく」
③〔経〕ある一時点に存在する経済諸量の大きさを示す概念。↔フロー。
④株券。
⑤スープやソースの材料に使う出し汁。
⑥アブラナ科の多年草で、園芸上は一年草。南ヨーロッパ原産。高さ50〜80センチメートル。葉は長卵形で細毛が密生。5〜9月頃、白・桃・紫赤色などの花を多数総状につける。八重咲きなど園芸品種が多い。房総や淡路島で大規模栽培。アラセイトウ。
⇒ストック‐インフレーション【stock inflation】
⇒ストック‐オプション【stock option】
⇒ストック‐ブローカー【stockbroker】
ストック【Stock ドイツ】
(シュトックの訛)スキー杖。
ストック‐インフレーション【stock inflation】
土地や株式などの資産(ストック)の価格が持続的に上昇すること。年々生産される財・サービス(フロー)の価格の持続的上昇を指す通常のインフレーション(フロー‐インフレーション)に対していう。
⇒ストック【stock】
ストック‐オプション【stock option】
〔経〕会社への帰属意識を高めることを目的として、経営者や従業員に自社株を一定価格で購入する権利を与える制度。
⇒ストック【stock】
ストック‐ブローカー【stockbroker】
(→)株式仲買人に同じ。
⇒ストック【stock】
ストックホルム【Stockholm】
スウェーデン王国の首都。同国南東部、メーラレン湖がバルト海の支湾に流入する所に位置し、風光明媚。人口74万4千(1999)。
ストックホルム
撮影:田沼武能
ストッパー【stopper】
①動きを止めるもの。ドアや機械などの停止・固定装置。
②スポーツ競技で、相手の攻撃を防ぎとどめる選手。特に、野球で、救援投手。
ストップ【stop】
①とまること。とめること。停止。「送金が―する」「連勝を―する」
②「とまれ」の信号。停止信号。↔ゴー。
③(写真用語)絞り。
④オルガンなどの音栓おんせん。
⇒ストップ‐アンド‐ゴー‐せいさく【ストップアンドゴー政策】
⇒ストップ‐ウォッチ【stopwatch】
⇒ストップ‐オーバー【stopover】
⇒ストップ‐ねだん【ストップ値段】
⇒ストップ‐バルブ【stop valve】
⇒ストップ‐モーション【stop motion】
⇒ストップ‐ランプ【stop lamp】
ストップ‐アンド‐ゴー‐せいさく【ストップアンドゴー政策】
(stop-and-go policy)インフレが進行した場合などに、総需要抑制策を実施して景気の拡張を抑え(ストップ)、目的が達成されれば抑制策を解除して自由な経済活動を促す(ゴー)政策。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐ウォッチ【stopwatch】
競技・研究などで、所要時間などを秒以下まで精密に計るための小型時計。任意に計時を始め、あるいは止め得る。記秒時計。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐オーバー【stopover】
航空機で目的地へ行く途中、経由地に滞在するために搭乗機を降りること。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐ねだん【ストップ値段】
相場の極端な乱高下を防止するために取引所が設けた値幅制限の限度価格。上限をストップ高、下限をストップ安という。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐バルブ【stop valve】
止め弁。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐モーション【stop motion】
映画・テレビで、動いている演技者などが急に静止し、そのままの状態を継続する場面を作る技法。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐ランプ【stop lamp】
制動灯。自動車のブレーキを踏むと点灯する赤色灯。ブレーキ‐ランプ。ストップ‐ライト。
⇒ストップ【stop】
すととん‐ぶし【すととん節】
大正末期の流行歌。1924年(大正13)封切の映画「ストトン」で広まる。「すととん」という囃子詞はやしことばから出た名称。
ストマイ
ストレプトマイシンの略。
す‐どまり【素泊り】
旅館などで、食事をしないで寝るだけの宿泊。
すど‐もん【簾戸門】
扉へ竹簀たけすを付けて、外をすかし見られるようにつくった門。簾戸。
スト‐やぶり【スト破り】
ストライキに参加しないで就労する労働者。特に、使用者側がストライキに対抗して業務を維持するために外部から雇い入れた者。スキャッブ。
ストライカー【striker】
サッカーなどで、得点を多くあげる能力のある選手。
ストライキ【strike】
①労働条件の維持・向上その他の目的を実現するために、労働者が集団的に業務を停止すること。ストライキ権は、団結権・団体交渉権と共に労働者の基本的権利に属するが、日本では公務員、特定独立行政法人等に勤務する職員、地方公営企業職員は法律によって禁止される。略称、スト。同盟罷業どうめいひぎょう。同盟罷工。「―を打つ」
②学生・生徒が団結して授業を受けないこと。同盟休校。
⇒ストライキ‐ぶし【ストライキ節】
ストライキ‐ぶし【ストライキ節】
東雲節しののめぶしの異称。
⇒ストライキ【strike】
ストライク【strike】
①野球で、投手の投球が所定の範囲(打撃姿勢にある打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間のラインを上限とし、膝頭ひざがしらの下部のラインを下限とする本塁上の空間)をバウンドしないで通るもの。また、空振り・ファウル・チップなども同様に扱う。↔ボール2。
②ボウリングで、全部のピンを第一投で倒すこと。
ストライド【stride】
競走で、大きな歩幅で走ること。また、その歩幅。「―走法」↔ピッチ
ストライプ【stripe】
縞しま。縞模様。
ストラヴィンスキー【Igor F. Stravinsky】
ロシアの作曲家。1939年アメリカに移住。20世紀を代表する作曲家の一人。リムスキー=コルサコフに学び、その影響を受けて多彩な管弦楽法と強烈なリズムの原始主義的な作風から出発。両大戦間には新古典主義を代表、後期には十二音技法も採り入れた。代表作に初期のバレエ音楽「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」など。(1882〜1971)
ストラクチャー【structure】
構造。構成。
ストラスブール【Strasbourg】
フランス北東部、アルザス地方の中心都市。ライン川の西方3キロメートル、イル川に臨む。独仏戦争後およびナチス時代に一時ドイツ領。ゴシック式大聖堂は有名。人口26万4千(1999)。ドイツ語名シュトラスブルク。
ストラック‐アウト【struck out】
野球で、三振でアウトになること。
ストラッグル【struggle】
格闘。奮闘。苦闘。ストラグル。
ストラップ【strap】
紐・帯のこと。衣服ではドレス・ブラジャーなどの肩にかける紐。また、携帯電話・カメラ・鞄かばんなどに付ける吊り紐。
⇒ストラップ‐レス【strapless】
ストラップ‐レス【strapless】
本来肩紐で吊るブラジャー・スリップ・水着・ドレスなどの肩紐を省いたデザイン。また、そうした衣服。
⇒ストラップ【strap】
ストラディヴァリウス【Stradivarius】
17〜18世紀に、イタリアのクレモナのバイオリン製作者ストラディヴァリ(1644頃〜1737)とその一族が製作したバイオリンの称。名器として珍重。
ストラテジー【strategy】
戦略。
ストラトフォード‐オン‐エーヴォン【Stratford-on-Avon】
イングランド中部、ロンドンの北西にある都市。シェークスピアの生地として有名。人口11万1千(1996)。ストラトフォード-アポン-エーヴォン。
ストラドリング‐ストック【straddling stocks】
ある国の排他的経済水域とそれに接続する水域の双方にまたがって分布する魚類。またがり資源。
ストラボン【Strabōn】
古代ギリシアの地理学者。小アジア出身でローマ・エジプトに長く滞在。その著「地理書」17巻は当時の地理的知識を知る上で貴重な資料。「歴史」(47巻)も著したが散逸。(前64頃〜後21頃)
す‐どり【渚鳥・洲鳥】
①洲すにいる鳥。シギ・チドリの類。万葉集17「射水川みなとの―朝凪ぎに潟に求食あさりし」
②ミサゴの異称。
ず‐どり【図取り】ヅ‥
物の形を図に描くこと。また、その図面。
ストリーキング【streaking】
(「疾走する」の意)街頭など人中を全裸で駆け回ること。
ストリート【street】
通り。街路。
⇒ストリート‐ガール【street girl】
⇒ストリート‐チルドレン【street children】
⇒ストリート‐パフォーマンス【street performance】
⇒ストリート‐ファーニチュア【street furniture】
⇒ストリート‐ミュージシャン【street musician】
ストリート‐ガール【street girl】
街娼。
⇒ストリート【street】
ストリート‐チルドレン【street children】
住む家がなく、路上で物乞いや物売りをして暮らす子供たち。
⇒ストリート【street】
ストリート‐パフォーマンス【street performance】
路上で披露する歌や踊りなど。
⇒ストリート【street】
ストリート‐ファーニチュア【street furniture】
街路に置かれるベンチ・電話ボックスなどの家具のような設備。
⇒ストリート【street】
ストリート‐ミュージシャン【street musician】
路上で演奏するミュージシャン。
⇒ストリート【street】
ストリーミング【streaming】
ネットワークを通じて音声・動画などの時系列データを受信する際、データ受信と並行して再生する方式。
ストリーム‐ライン【streamline】
(→)流線型りゅうせんけい。
ストリキニーネ【strychnine オランダ】
フジウツギ科のマチン(属名ストリクノス)の種子などに含まれるアルカロイド。白色結晶性の苦味ある猛毒物。中枢神経の麻痺・筋強直・痙攣けいれんなどを起こして窒息するが、少量は神経刺激剤として有効。ストリキニン。
ストリキニン【strychnine】
⇒ストリキニーネ
ストリッパー【stripper】
ストリップ‐ショーに出演する踊り手。ストリップ‐ティーザー。
ストリップ【strip】
(金属などの)薄板。細長い片。帯鋼おびこう。
⇒ストリップ‐ミル【strip mill】
⇒ストリップ‐ライト【striplight】
ストリップ【strip】
①剥ぐこと。脱ぐこと。裸になること。
②ストリップ‐ショーの略。
⇒ストリップ‐ショー【strip show】
⇒ストリップ‐ティーズ【striptease アメリカ】
ストリップ‐ショー【strip show】
踊り手が音楽に合わせ、衣装をつぎつぎに脱いでゆく演芸。ストリップ‐ティーズ。ストリップ。
⇒ストリップ【strip】
ストリップ‐ティーズ【striptease アメリカ】
(→)ストリップ‐ショーに同じ。
⇒ストリップ【strip】
ストリップ‐ミル【strip mill】
回転するロールの間に鋼材を挟み、圧延によって薄く長い帯状の金属板を連続的につくる装置。熱間(ホット)・冷間(コールド)ストリップ‐ミルがある。
⇒ストリップ【strip】
ストリップ‐ライト【striplight】
舞台照明器具。2メートル内外の長さの樋に電球を1列に取り付けたもの。板付いたつけ。
⇒ストリップ【strip】
ストリングス【strings】
弦楽器。また、弦楽合奏。
ストリンドベリ【August Strindberg】
スウェーデンの劇作家・小説家。同国初の自然主義小説や写実主義的・象徴主義的・表現主義的作風の戯曲を書き、後世に多大な影響を与えた。小説「赤い部屋」「女中の子」、戯曲「令嬢ジュリー」「ダマスカスへ」「死の舞踏」など。ストリンドベルィ。(1849〜1912)
ストリンドベルク
ストリンドベリのドイツ語名。
ストルイピン【Petr Arkad'evich Stolypin】
ロシアの政治家。1906年内相、ついで首相となり、革命運動に対抗し、農村共同体(ミール)を解体して自作農を創設し、農業の近代化を図る農業改革を行なった。暗殺。(1862〜1911)
ストルガツキー‐きょうだい【ストルガツキー兄弟】‥キヤウ‥
ロシア(ソ連)の二人組のSF作家。兄アルカジー(Arkadii N. Strugatskii1925〜1991)は筆名ベレシコフで日本文学研究者、弟ボリス(Boris N. S.1933〜)は天文学者でもある。作品は鋭い社会批判を含む。「醜い白鳥」「路傍のピクニック」など。
ストレーガ‐しょう【ストレーガ賞】‥シヤウ
(Premio Strega イタリア)イタリアの文学賞。1947年創設。主な受賞者はパヴェーゼ・モラヴィア・エーコほか。
ストレージ【storage】
コンピューターの(→)補助記憶装置。
ストレーチー【Giles Lytton Strachey】
イギリスの伝記作家。簡潔な文体で「ヴィクトリア朝の著名人たち」「ヴィクトリア女王」「エリザベスとエセックス」などを書き、伝記文学を完成させた。(1880〜1932)
ストレート【straight】
①まっすぐなこと。一直線。
㋐野球で、カーブなどの変化球に対して直球。
㋑ボクシングで、まっすぐに腕を突き出して相手を打つ攻撃。
㋒テニス・バレーボールで、コートのサイドラインに沿う方向。
②続けざま。「―で勝つ」
③学校卒業後、年をおかず上級学校に入学すること。
④表現が遠まわしでなく、率直なこと。「―な物言い」
⑤ウィスキーなどを、水・氷などを加えずに生きのまま飲むこと。
⑥コーヒーで、ブレンドしないもの。
⇒ストレート‐コース【straight course】
⇒ストレート‐パーマ
ストレート‐コース【straight course】
競技場の直線競走路。
⇒ストレート【straight】
ストレート‐パーマ
くせのある頭髪をまっすぐに伸ばすためのパーマ。
⇒ストレート【straight】
ストレーレル【Giorgio Strehler】
イタリアの俳優・演出家。1947年ピッコロ‐テアトロを創設。ゴルドーニ・ブレヒト・チェーホフなどの作品を演出。(1921〜1997)
ストレス【stress】
①〔言〕語の中のある音節を際立たせるために強化される力の程度。音の強弱・高低・長短などで示される。強勢。
②〔理〕応力。
③〔医〕種々の外部刺激が負担として働くとき、心身に生じる機能変化。ストレスの原因となる要素(ストレッサー)は寒暑・騒音・化学物質など物理化学的なもの、飢餓・感染・過労・睡眠不足など生物学的なもの、精神緊張・不安・恐怖・興奮など社会的なものなど多様である。→汎適応症候群→警告反応。
④俗に、精神的緊張をいう。「―がたまる」
⇒ストレス‐がくせつ【ストレス学説】
ストレス‐がくせつ【ストレス学説】
ストレスに伴う心身の機能変化を下垂体‐副腎系の反応を軸として説明したセリエの学説。
⇒ストレス【stress】
ストレッチ【stretch】
①競技場などの直線の走路。「ホーム‐―」
②伸び縮みする布地・素材。
③(→)ストレッチングに同じ。
ストレッチャー【stretcher】
患者を横にしたまま移動できる、車輪付きのベッド。担送車。
ストレッチング【stretching】
全身の筋肉と関節を伸張する体操。スポーツのトレーニングと準備運動・健康増進のために行う。ストレッチ。
ストレプトカーパス【Streptocarpus ラテン】
イワタバコ科の観賞用多年草。牛の舌状のロゼット葉から約10センチメートルの花茎を数本伸ばし、大輪の白・桃・青紫などの美花をつける。温室で栽培。広義にはイワタバコ科ストレプトカルプス属植物(その学名)で、熱帯・南アフリカ・マダガスカルに約130種が分布。ヒメギリソウ。ウシノシタ。
ストレプトカーパス
提供:OPO
ストレプトマイシン【streptomycin】
抗生物質の一つ。1944年アメリカのワクスマンらにより、土中にいる放線菌の一種、ストレプトミセス‐グリセウスから分離。グラム陰性桿菌をも含む広範囲の細菌性疾患に有効で、特に初めて結核の薬物治療の道をひらき、また、以後の抗生物質開拓の端緒をなした。
ストレリチア【Strelitzia ラテン】
バショウ科の観賞用多年草。高さ約1メートル、革質長楕円形の大きな葉を根生。長い円柱状の花茎の頂部に短い花穂をつける。苞は帯紫緑色で、鳥の嘴状。6〜8個の橙黄色の花が立ち、極楽鳥の冠を想わせる。切花用。なお、バショウ科ストレリチア属植物は、南アフリカに5種ほど分布。なかには半低木もある。極楽鳥花。ストレッチア。
ストレリチア
ストレリチア
撮影:関戸 勇
ストレンジャー【stranger】
見知らぬ人。外国人。異邦人。エトランゼ。
ストロー【straw】
①麦わら。
②飲物を吸い飲むための、麦わら・ビニール製の細長いくだ。
⇒ストロー‐げんしょう【ストロー現象】
⇒ストロー‐ハット【straw-hat】
ストローク【stroke】
(「一打ち」「一掻き」の意)
①(競技用語)
㋐ボートで、オールの一漕ぎ。また、整調のこと。
㋑水泳で、手で水をかく動作。
㋒ゴルフで、クラブでボールを打つこと。また、その打数。
㋓テニスで、ラケットでボール(特に一度地上に落ちたボール)を打つこと。
②〔機〕(→)行程こうてい3に同じ。
⇒ストローク‐プレー【stroke play】
ストローク‐プレー【stroke play】
ゴルフで、定められたホール数をプレーし、総打数または総打数からハンデ数を引いた打数の最少プレーヤーを勝者とする競技方法。→マッチプレー
⇒ストローク【stroke】
ストロー‐げんしょう【ストロー現象】‥シヤウ
交通網の発達により、小都市の人や物資が大都市に吸い寄せられてしまう現象。ストロー効果。
⇒ストロー【straw】
ストロー‐ハット【straw-hat】
麦わら帽子。
⇒ストロー【straw】
ストロファンチン【strophanthin】
キョウチクトウ科ストロファンツス属の植物の種子と木部に含まれるステロイド配糖体。心臓強壮剤・利尿剤・麻酔剤に用い、アフリカ先住民が矢毒として用いた。
ストロファンツス【Strophanthus ラテン】
キョウチクトウ科の観賞用常緑蔓性低木。東アフリカ熱帯地方の原産。葉は楕円形で対生。筒状の花冠の先端は長く糸状に下垂。蒴果さくかをつける。広義にはキョウチクトウ科ストロファンツス属植物で、アフリカ・東南アジアに分布。一般に種子は有毒物質ストロファンチンを含む。
ストロフルス【strophulus ラテン】
2〜7歳の小児の皮膚疾患。躯幹・四肢に蕁麻疹じんましんに似た発疹が現れ、かゆみが甚だしい。春から夏にかけて増悪することが多い。小蕁麻疹様苔癬。
ストロベリー【strawberry】
オランダイチゴ。また、その果実。
ストロボ【strobo】
①(ストロボ‐ライトの略)写真撮影用の閃光装置の一つ。キセノンなどを封入した放電管に高圧電流を通じて、きわめて短時間に昼光に近い光を出す装置。元来は商品名。→フラッシュ‐ライト。
②ストロボ‐スコープの略。
⇒ストロボ‐スコープ【stroboscope】
ストロボ‐スコープ【stroboscope】
急速かつ規則的に点滅する光源で照らして、回転運動または振動の周期をはかり、また回転中の運動の有様を観測する装置。
⇒ストロボ【strobo】
ストロマトライト【stromatolite】
藍藻類とよばれる特殊なバクテリアの群集が、堆積物粒子を結合させたり、炭酸カルシウムを沈殿させたりして作った堆積構造をもつ岩石の総称。形態は多様で、先カンブリア時代に多産するが、現在でも特殊な環境下で形成される。最古のものは約27億年前。
ストロンチアン‐せき【ストロンチアン石】
(strontianite)炭酸ストロンチウムから成る鉱物。斜方晶系で、柱状・針状または鋭い錐状をなす。ガラス光沢をもち、黄・緑・白・灰・黄褐色など。ストロンチウムの原料鉱石。
ストロンチウム【strontium】
(鉱物の産出地であるスコットランドのストロンチアンに因む)アルカリ土類金属元素の一種。元素記号Sr 原子番号38。原子量87.62。天然にはストロンチアン石などとして産出。銀白色の金属。カルシウムに似て、常温において水を分解し、水素を発生。その塩類は炎に深紅色を与えるので、赤色花火を製造するのに用いる。同位体のストロンチウム90(半減期28.8年)は核分裂によって生じ、人体に及ぼす影響が大きく、また、ベータ線源としても利用される。
ストロンボリ‐しき‐ふんか【ストロンボリ式噴火】‥クワ
(Strombolian eruption)溶岩の破片や火山弾を周期的に空中に放出する噴火。玄武岩溶岩を噴出する火山に多い。イタリアのストロンボリ火山の噴火がその典型。日本では伊豆大島の三原山で見られることがある。
すとん
①物がまっすぐに落ちるさま。また、その音。「―と尻餅をつく」「胸に―と落ちる」
②人気・価格などが急激に下落するさま。「株価が―と下がった」
ずどん
銃砲を発射する音。また、重い物がぶち当たる音。
す‐とんだ
〔連体〕
(明和頃の江戸語)大した。驚くべき。とんだ。甚だしい。黄表紙、稗史億説くさぞうしこじつけ年代記「なんと吉公、―おむくではないか」
すな【砂・沙】
細かい岩石の粒の集合。主に各種鉱物の粒子から成る。通常、径2ミリメートル以下、16分の1ミリメートル以上の粒子をいう。まさご。いさご。すなご。〈文明本節用集〉
⇒砂にする
⇒砂を噛ます
⇒砂を噛むよう
すな‐あそび【砂遊び】
幼児が砂であそぶこと。
すな‐あらし【砂嵐】
砂漠地方に発生する強風。激しく砂を吹きつける。
すない【少】
〔接頭〕
(スナキの音便)同じ官で低い方の称。「少輔すないすけ」「少納言すないものもうし」の類。↔大おおい
ず‐な・い【図無い】ヅ‥
〔形〕[文]づな・し(ク)
途方もない。並はずれている。浄瑠璃、平家女護島「―・うくたびれた」
すない‐おおともい【少弁】‥オホトモヒ
⇒しょうべん。〈倭名類聚鈔5〉
すない‐すけ【少輔】
四等官の次官で、大少あるうちの少。少副・少輔・少弼・少弐・少将などの称。
スナイドル【Snider】
オランダ系アメリカ人スナイダー(Jacob S.1820〜1869)が19世紀の中頃に発明した後装のライフル銃。明治初年、日本に輸入。
スナイパー【sniper】
狙撃手。狙撃兵。
すない‐ものもうし【少納言】‥マウシ
⇒しょうなごん。〈倭名類聚鈔5〉
すな‐え【砂絵】‥ヱ
手にした砂を少しずつ地上にこぼして描いた絵。日本では江戸時代、大道芸人が絵や字を描いて見せた。砂書すながき。
す‐なお【素直】スナホ
①飾り気なくありのままなこと。曲がったり癖があったりしないさま。質朴。淳朴。古今和歌集序「神代には歌のもじも定まらず―にして」。「―な髪の毛」
②心の正しいこと。正直。平家物語6「尭の心の―なるをもつて心とするが故に、みな―なり」
③おだやかで人にさからわないこと。従順。柔和。「忠告を―に聞く」
④物事がすんなりゆくこと。とどこおりないさま。仮名草子、伊曾保「餌食えじきを―に与へざればやせおとろへてぞありける」
⑤技芸などで、癖がなく、すっきりしていること。「―な字」
すな‐おろし【砂下ろし】
(→)「砂払い」2に同じ。
すな‐がき【砂書】
(→)砂絵に同じ。
す‐ながし【洲流し】
①洲に流すこと。また、そのもの。
②紙などに金銀の砂子すなごを散らしたもの。
③砂浜に水の流れるさまを想わせる文様。
④旗または幕などに、洲浜の文様を染め抜いた紋。
⇒すながし‐あみ【洲流し網】
す‐ながし【砂流】
刃文はもんの一種。焼刃の中に見える幅広い沸にえの上に、砂地を掃いた箒目ほうきめのように縦縞が通って見えるもの。
すながし‐あみ【洲流し網】
満潮の際、洲に下ろして、車蝦くるまえびなどを漁獲する網。
⇒す‐ながし【洲流し】
すな‐がた【砂型】
砂で作った鋳型いがた。乾燥型と生型とがある。原料砂は山砂・合成砂・油砂・シャモットなど。
すな‐がに【砂蟹】
スナガニ科のカニ。体は灰白色。甲は四角形に近く、微小な顆粒で覆われ、幅3センチメートル。眼柄は割合長く、目がよくて運動は敏速。浜の砂中に穴を掘ってすむ。大きい方の鋏はさみの内側に発音器がある。砂団子を作る。岩手県以南に分布。〈[季]夏〉
すな‐かぶり【砂被り】
相撲で、土俵際ぎわの見物席。
すな‐かべ【砂壁】
色砂で仕上げる、砂を多く含んでいる壁。強いのりで上塗りに塗り付けて仕上げる。
すな‐がみ【砂紙】
紙やすり。
すながわ【砂川】‥ガハ
①北海道石狩平野北部にある市。かつては化学肥料などを産した工業都市。人口2万。
②東京都北多摩郡にあった町名。1963年、立川市に編入。
⇒すながわ‐じけん【砂川事件】
すながわ‐じけん【砂川事件】‥ガハ‥
1955〜57年、砂川2で起こった、米軍立川基地の拡張に反対する闘争事件。住民らと警官隊とが衝突、流血を見るに至った。
砂川基地問題町民大会(1955年)
提供:東京都
強行測量をめぐる2000人の警察官と6500人の阻止派との間に流血の激突.1000人を越す負傷者が出た.1956年
提供:毎日新聞社
⇒すながわ【砂川】
すなき【少】
(スクナキの音便スウナキの約)
[一]〔名〕
年若いこと。継体紀「三みたりの女ひめみこを生めり。…―を馬来田皇女うまぐたのひめみこと曰す」
[二]〔接頭〕
⇒すない。↔大おおき
すな‐ぎも【砂肝】
(→)砂嚢さのう2のこと。
すな‐けしゴム【砂消しゴム】
研磨剤を含み、紙の表面を削り取る消しゴム。インクで書いた場合などに使う。
すな‐けむり【砂煙】
砂が舞いあがって煙のように見えるもの。さじん。「―を立てて走る」
すな‐ご【砂子】
(スナコとも)
①すな。まさご。〈倭名類聚鈔1〉
②金銀箔の粉末で、蒔絵または短冊・色紙・襖紙などの画面に吹き付けるもの。世間胸算用5「―はひかりを嫌ひ、泥引にして墨絵の物ずき」
すな‐ごし【砂漉し】
桶おけなどに清い砂を貯え、これを透して水を漉すこと。また、その漉した水。
すな‐さいばい【砂栽培】
(→)砂耕法さこうほうに同じ。
すな‐ざら【砂皿】
〔化〕砂を入れた浅い鉄皿。加熱または乾燥に用いる。
すな‐じ【砂地】‥ヂ
砂の多い土地。砂ばかりの土地。
ず‐なし【図無し】ヅ‥
方図ほうずの無い者。突飛な者。横着者。狂言、楽阿弥「尺八吹めは―なり」
すな‐すな
静かにあるくさま。しなやかなさま。しなしな。すなりすなり。浄瑠璃、曾根崎「上りや―、下りやちよこちよこ」
すな‐ずり【砂摩り・腴】
①魚の腹の下の肥えた所。
②物の地面に触れる所。
すな‐せっちん【砂雪隠】
茶の湯で、露地の内に設けた雪隠。自然石を置き、川砂を盛り、触杖そくじょうを添えてある。今では露地の一種の装飾的存在。飾り雪隠。大句数上「四海浪しづかになつた腹こころ―にかよふ竜神」
スナック【snack】
①軽食。間食。
②スナック菓子の略。
③スナック‐バーの略。
⇒スナック‐がし【スナック菓子】
⇒スナック‐バー【snack bar】
スナック‐がし【スナック菓子】‥グワ‥
ジャガイモや穀物などを主原料とした、手軽につまめる菓子。ポテトチップ・ポップコーンなど。
⇒スナック【snack】
スナック‐バー【snack bar】
手軽に食事もできるバー。
⇒スナック【snack】
スナッチ【snatch】
ウェート‐リフティングの一種目。バーベルのバーを握り、両膝を曲げた姿勢から一気に頭上に持ち上げ、静止する。引上げ。→ジャーク
スナッフ【snuff】
嗅かぎタバコ。
スナップ【snap】
①衣服の合せ目を留める凹凸一対の小金具。押しホック。
②スナップ‐ショットの略。
③野球の投球やゴルフの打球の際に、手首の力を使うこと。「―を利かせる」
⇒スナップ‐ゲージ【snap gauge】
⇒スナップ‐しゃしん【スナップ写真】
⇒スナップ‐ショット【snapshot】
スナップ‐ゲージ【snap gauge】
(→)「挟みゲージ」のこと。
⇒スナップ【snap】
スナップ‐しゃしん【スナップ写真】
(→)スナップ‐ショットに同じ。
⇒スナップ【snap】
スナップ‐ショット【snapshot】
(速射の意)
①動く被写体を手早く撮影すること。特に、相手に気づかれないように自然な状態を撮ること。また、その写真。スナップ写真。早撮り写真。
②映画で、時事的な人物や事件を即興的に撮影した写真。スナップ。
⇒スナップ【snap】
すな‐でほん
⇒ストーブ‐リーグ【stove league】
ストーブ‐リーグ【stove league】
(ストーブを囲んですることから)プロ野球のシーズン‐オフに行われる選手の契約更改・トレード、新人選手の入団などの話題。
⇒ストーブ【stove】
ストーム【storm】
(嵐の意)学校の寄宿舎などで、夜、大勢が歌を高唱したりして騒々しく練り歩くこと。
す‐どおり【素通り】‥ドホリ
立ち寄らずにそのまま通り過ぎること。平家物語8「―をばすべき」。「重要な問題を―してしまう」
ストーリー【story】
①物語。小説。
②小説・脚本・映画などの筋。筋書。「―‐ライター」
⇒ストーリー‐テラー【storyteller】
ストーリー‐テラー【storyteller】
①物語の進行役。
②話の運びがうまい人。また、筋立ての面白さで読者を引きつける作家。
⇒ストーリー【story】
ストール【stall】
①自動車のエンジンが止まること。エンスト。
②飛行機が失速すること。
ストール【stole】
(古代ローマの既婚婦人が用いた長いゆったりとした上着ストラ(stola ラテン)に由来)
①毛皮・羽毛・織物・編物などで作る婦人用肩掛。
②カトリックの聖職者が首にかけて前に垂らす細長い祭服。ストラ。
ストール【STOL】
⇒エストール
す‐どお・る【素通る】‥ドホル
〔自四〕
すどおりをする。山家集「―・る風もとまらざりけり」
ストーン【stone】
石。→カーリング。
⇒ストーン‐ウォッシュ【stonewash】
⇒ストーン‐サークル【stone circle】
ストーン‐ウォッシュ【stonewash】
デニムや革を軽石などを入れて洗い、表面を毛羽立たせたり、色落ちさせたりして、着古した感じを出すこと。
⇒ストーン【stone】
ストーン‐サークル【stone circle】
巨石記念物の一種。柱状または板状の石を環状に立て並べたもので、新石器時代から初期金属器時代の祭祀・埋葬に関連する遺構。ヨーロッパ・アジアに広く分布し、イギリスのストーンヘンジはその代表。日本では北日本の縄文時代後期・晩期に多い。環状列石・環状石籬せきりともいう。
⇒ストーン【stone】
ストーンヘンジ【Stonehenge】
イギリス南部のソールズベリ平原にある巨石記念物。外径30メートルの特殊なストーン‐サークル。新石器時代末から青銅器時代初期にかけて構築。祭場説が有力だが、墓としても使用。
ストーンヘンジ
スト‐きせい‐ほう【スト規制法】‥ハフ
「電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律」の通称。電気事業・炭鉱業の争議が、その方法によっては公益に反することが多いとの見地から、これを規制する法律。1953年制定。
すとくいん【崇徳院】‥ヰン
落語。若旦那と見知らぬ令嬢がお互いに恋わずらいとなり、百人一首の崇徳院の「瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ」という歌をたよりに探しあてる。
すとく‐てんのう【崇徳天皇】‥ワウ
平安後期の天皇。鳥羽天皇の第1皇子。名は顕仁あきひと。父上皇より譲位させられ、新院と呼ばれる。保元の乱に敗れ、讃岐国に流され、同地で没す。崇徳院は諡号しごう。(在位1123〜1141)(1119〜1164)→天皇(表)
ストケシア【Stokesia ラテン】
キク科の観賞用多年草。北アメリカ原産。高さ約60センチメートル。葉は線形。春から秋まで次々に花茎を出す。頭花は普通は紫。広義にはキク科ルリギク属植物(その学名)。ルリギク。
ストケシア
提供:OPO
スト‐けん【スト権】
「ストライキ1」参照。
ストコフスキー【Leopold Stokowski】
アメリカの指揮者。ポーランド系で、ロンドン生れ。長年フィラデルフィア管弦楽団を指揮。華麗な演奏効果や編曲・録音・映画出演などを通して、クラシック音楽の普及に貢献。(1882〜1977)
ストッキング【stocking】
長靴下。女性・子供用、また競技用のものもある。↔ソックス
ストック【stock】
①貯めておくこと。「資料を―する」
②在荷。在庫品。手持品。「―が底をつく」
③〔経〕ある一時点に存在する経済諸量の大きさを示す概念。↔フロー。
④株券。
⑤スープやソースの材料に使う出し汁。
⑥アブラナ科の多年草で、園芸上は一年草。南ヨーロッパ原産。高さ50〜80センチメートル。葉は長卵形で細毛が密生。5〜9月頃、白・桃・紫赤色などの花を多数総状につける。八重咲きなど園芸品種が多い。房総や淡路島で大規模栽培。アラセイトウ。
⇒ストック‐インフレーション【stock inflation】
⇒ストック‐オプション【stock option】
⇒ストック‐ブローカー【stockbroker】
ストック【Stock ドイツ】
(シュトックの訛)スキー杖。
ストック‐インフレーション【stock inflation】
土地や株式などの資産(ストック)の価格が持続的に上昇すること。年々生産される財・サービス(フロー)の価格の持続的上昇を指す通常のインフレーション(フロー‐インフレーション)に対していう。
⇒ストック【stock】
ストック‐オプション【stock option】
〔経〕会社への帰属意識を高めることを目的として、経営者や従業員に自社株を一定価格で購入する権利を与える制度。
⇒ストック【stock】
ストック‐ブローカー【stockbroker】
(→)株式仲買人に同じ。
⇒ストック【stock】
ストックホルム【Stockholm】
スウェーデン王国の首都。同国南東部、メーラレン湖がバルト海の支湾に流入する所に位置し、風光明媚。人口74万4千(1999)。
ストックホルム
撮影:田沼武能
ストッパー【stopper】
①動きを止めるもの。ドアや機械などの停止・固定装置。
②スポーツ競技で、相手の攻撃を防ぎとどめる選手。特に、野球で、救援投手。
ストップ【stop】
①とまること。とめること。停止。「送金が―する」「連勝を―する」
②「とまれ」の信号。停止信号。↔ゴー。
③(写真用語)絞り。
④オルガンなどの音栓おんせん。
⇒ストップ‐アンド‐ゴー‐せいさく【ストップアンドゴー政策】
⇒ストップ‐ウォッチ【stopwatch】
⇒ストップ‐オーバー【stopover】
⇒ストップ‐ねだん【ストップ値段】
⇒ストップ‐バルブ【stop valve】
⇒ストップ‐モーション【stop motion】
⇒ストップ‐ランプ【stop lamp】
ストップ‐アンド‐ゴー‐せいさく【ストップアンドゴー政策】
(stop-and-go policy)インフレが進行した場合などに、総需要抑制策を実施して景気の拡張を抑え(ストップ)、目的が達成されれば抑制策を解除して自由な経済活動を促す(ゴー)政策。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐ウォッチ【stopwatch】
競技・研究などで、所要時間などを秒以下まで精密に計るための小型時計。任意に計時を始め、あるいは止め得る。記秒時計。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐オーバー【stopover】
航空機で目的地へ行く途中、経由地に滞在するために搭乗機を降りること。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐ねだん【ストップ値段】
相場の極端な乱高下を防止するために取引所が設けた値幅制限の限度価格。上限をストップ高、下限をストップ安という。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐バルブ【stop valve】
止め弁。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐モーション【stop motion】
映画・テレビで、動いている演技者などが急に静止し、そのままの状態を継続する場面を作る技法。
⇒ストップ【stop】
ストップ‐ランプ【stop lamp】
制動灯。自動車のブレーキを踏むと点灯する赤色灯。ブレーキ‐ランプ。ストップ‐ライト。
⇒ストップ【stop】
すととん‐ぶし【すととん節】
大正末期の流行歌。1924年(大正13)封切の映画「ストトン」で広まる。「すととん」という囃子詞はやしことばから出た名称。
ストマイ
ストレプトマイシンの略。
す‐どまり【素泊り】
旅館などで、食事をしないで寝るだけの宿泊。
すど‐もん【簾戸門】
扉へ竹簀たけすを付けて、外をすかし見られるようにつくった門。簾戸。
スト‐やぶり【スト破り】
ストライキに参加しないで就労する労働者。特に、使用者側がストライキに対抗して業務を維持するために外部から雇い入れた者。スキャッブ。
ストライカー【striker】
サッカーなどで、得点を多くあげる能力のある選手。
ストライキ【strike】
①労働条件の維持・向上その他の目的を実現するために、労働者が集団的に業務を停止すること。ストライキ権は、団結権・団体交渉権と共に労働者の基本的権利に属するが、日本では公務員、特定独立行政法人等に勤務する職員、地方公営企業職員は法律によって禁止される。略称、スト。同盟罷業どうめいひぎょう。同盟罷工。「―を打つ」
②学生・生徒が団結して授業を受けないこと。同盟休校。
⇒ストライキ‐ぶし【ストライキ節】
ストライキ‐ぶし【ストライキ節】
東雲節しののめぶしの異称。
⇒ストライキ【strike】
ストライク【strike】
①野球で、投手の投球が所定の範囲(打撃姿勢にある打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間のラインを上限とし、膝頭ひざがしらの下部のラインを下限とする本塁上の空間)をバウンドしないで通るもの。また、空振り・ファウル・チップなども同様に扱う。↔ボール2。
②ボウリングで、全部のピンを第一投で倒すこと。
ストライド【stride】
競走で、大きな歩幅で走ること。また、その歩幅。「―走法」↔ピッチ
ストライプ【stripe】
縞しま。縞模様。
ストラヴィンスキー【Igor F. Stravinsky】
ロシアの作曲家。1939年アメリカに移住。20世紀を代表する作曲家の一人。リムスキー=コルサコフに学び、その影響を受けて多彩な管弦楽法と強烈なリズムの原始主義的な作風から出発。両大戦間には新古典主義を代表、後期には十二音技法も採り入れた。代表作に初期のバレエ音楽「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」など。(1882〜1971)
ストラクチャー【structure】
構造。構成。
ストラスブール【Strasbourg】
フランス北東部、アルザス地方の中心都市。ライン川の西方3キロメートル、イル川に臨む。独仏戦争後およびナチス時代に一時ドイツ領。ゴシック式大聖堂は有名。人口26万4千(1999)。ドイツ語名シュトラスブルク。
ストラック‐アウト【struck out】
野球で、三振でアウトになること。
ストラッグル【struggle】
格闘。奮闘。苦闘。ストラグル。
ストラップ【strap】
紐・帯のこと。衣服ではドレス・ブラジャーなどの肩にかける紐。また、携帯電話・カメラ・鞄かばんなどに付ける吊り紐。
⇒ストラップ‐レス【strapless】
ストラップ‐レス【strapless】
本来肩紐で吊るブラジャー・スリップ・水着・ドレスなどの肩紐を省いたデザイン。また、そうした衣服。
⇒ストラップ【strap】
ストラディヴァリウス【Stradivarius】
17〜18世紀に、イタリアのクレモナのバイオリン製作者ストラディヴァリ(1644頃〜1737)とその一族が製作したバイオリンの称。名器として珍重。
ストラテジー【strategy】
戦略。
ストラトフォード‐オン‐エーヴォン【Stratford-on-Avon】
イングランド中部、ロンドンの北西にある都市。シェークスピアの生地として有名。人口11万1千(1996)。ストラトフォード-アポン-エーヴォン。
ストラドリング‐ストック【straddling stocks】
ある国の排他的経済水域とそれに接続する水域の双方にまたがって分布する魚類。またがり資源。
ストラボン【Strabōn】
古代ギリシアの地理学者。小アジア出身でローマ・エジプトに長く滞在。その著「地理書」17巻は当時の地理的知識を知る上で貴重な資料。「歴史」(47巻)も著したが散逸。(前64頃〜後21頃)
す‐どり【渚鳥・洲鳥】
①洲すにいる鳥。シギ・チドリの類。万葉集17「射水川みなとの―朝凪ぎに潟に求食あさりし」
②ミサゴの異称。
ず‐どり【図取り】ヅ‥
物の形を図に描くこと。また、その図面。
ストリーキング【streaking】
(「疾走する」の意)街頭など人中を全裸で駆け回ること。
ストリート【street】
通り。街路。
⇒ストリート‐ガール【street girl】
⇒ストリート‐チルドレン【street children】
⇒ストリート‐パフォーマンス【street performance】
⇒ストリート‐ファーニチュア【street furniture】
⇒ストリート‐ミュージシャン【street musician】
ストリート‐ガール【street girl】
街娼。
⇒ストリート【street】
ストリート‐チルドレン【street children】
住む家がなく、路上で物乞いや物売りをして暮らす子供たち。
⇒ストリート【street】
ストリート‐パフォーマンス【street performance】
路上で披露する歌や踊りなど。
⇒ストリート【street】
ストリート‐ファーニチュア【street furniture】
街路に置かれるベンチ・電話ボックスなどの家具のような設備。
⇒ストリート【street】
ストリート‐ミュージシャン【street musician】
路上で演奏するミュージシャン。
⇒ストリート【street】
ストリーミング【streaming】
ネットワークを通じて音声・動画などの時系列データを受信する際、データ受信と並行して再生する方式。
ストリーム‐ライン【streamline】
(→)流線型りゅうせんけい。
ストリキニーネ【strychnine オランダ】
フジウツギ科のマチン(属名ストリクノス)の種子などに含まれるアルカロイド。白色結晶性の苦味ある猛毒物。中枢神経の麻痺・筋強直・痙攣けいれんなどを起こして窒息するが、少量は神経刺激剤として有効。ストリキニン。
ストリキニン【strychnine】
⇒ストリキニーネ
ストリッパー【stripper】
ストリップ‐ショーに出演する踊り手。ストリップ‐ティーザー。
ストリップ【strip】
(金属などの)薄板。細長い片。帯鋼おびこう。
⇒ストリップ‐ミル【strip mill】
⇒ストリップ‐ライト【striplight】
ストリップ【strip】
①剥ぐこと。脱ぐこと。裸になること。
②ストリップ‐ショーの略。
⇒ストリップ‐ショー【strip show】
⇒ストリップ‐ティーズ【striptease アメリカ】
ストリップ‐ショー【strip show】
踊り手が音楽に合わせ、衣装をつぎつぎに脱いでゆく演芸。ストリップ‐ティーズ。ストリップ。
⇒ストリップ【strip】
ストリップ‐ティーズ【striptease アメリカ】
(→)ストリップ‐ショーに同じ。
⇒ストリップ【strip】
ストリップ‐ミル【strip mill】
回転するロールの間に鋼材を挟み、圧延によって薄く長い帯状の金属板を連続的につくる装置。熱間(ホット)・冷間(コールド)ストリップ‐ミルがある。
⇒ストリップ【strip】
ストリップ‐ライト【striplight】
舞台照明器具。2メートル内外の長さの樋に電球を1列に取り付けたもの。板付いたつけ。
⇒ストリップ【strip】
ストリングス【strings】
弦楽器。また、弦楽合奏。
ストリンドベリ【August Strindberg】
スウェーデンの劇作家・小説家。同国初の自然主義小説や写実主義的・象徴主義的・表現主義的作風の戯曲を書き、後世に多大な影響を与えた。小説「赤い部屋」「女中の子」、戯曲「令嬢ジュリー」「ダマスカスへ」「死の舞踏」など。ストリンドベルィ。(1849〜1912)
ストリンドベルク
ストリンドベリのドイツ語名。
ストルイピン【Petr Arkad'evich Stolypin】
ロシアの政治家。1906年内相、ついで首相となり、革命運動に対抗し、農村共同体(ミール)を解体して自作農を創設し、農業の近代化を図る農業改革を行なった。暗殺。(1862〜1911)
ストルガツキー‐きょうだい【ストルガツキー兄弟】‥キヤウ‥
ロシア(ソ連)の二人組のSF作家。兄アルカジー(Arkadii N. Strugatskii1925〜1991)は筆名ベレシコフで日本文学研究者、弟ボリス(Boris N. S.1933〜)は天文学者でもある。作品は鋭い社会批判を含む。「醜い白鳥」「路傍のピクニック」など。
ストレーガ‐しょう【ストレーガ賞】‥シヤウ
(Premio Strega イタリア)イタリアの文学賞。1947年創設。主な受賞者はパヴェーゼ・モラヴィア・エーコほか。
ストレージ【storage】
コンピューターの(→)補助記憶装置。
ストレーチー【Giles Lytton Strachey】
イギリスの伝記作家。簡潔な文体で「ヴィクトリア朝の著名人たち」「ヴィクトリア女王」「エリザベスとエセックス」などを書き、伝記文学を完成させた。(1880〜1932)
ストレート【straight】
①まっすぐなこと。一直線。
㋐野球で、カーブなどの変化球に対して直球。
㋑ボクシングで、まっすぐに腕を突き出して相手を打つ攻撃。
㋒テニス・バレーボールで、コートのサイドラインに沿う方向。
②続けざま。「―で勝つ」
③学校卒業後、年をおかず上級学校に入学すること。
④表現が遠まわしでなく、率直なこと。「―な物言い」
⑤ウィスキーなどを、水・氷などを加えずに生きのまま飲むこと。
⑥コーヒーで、ブレンドしないもの。
⇒ストレート‐コース【straight course】
⇒ストレート‐パーマ
ストレート‐コース【straight course】
競技場の直線競走路。
⇒ストレート【straight】
ストレート‐パーマ
くせのある頭髪をまっすぐに伸ばすためのパーマ。
⇒ストレート【straight】
ストレーレル【Giorgio Strehler】
イタリアの俳優・演出家。1947年ピッコロ‐テアトロを創設。ゴルドーニ・ブレヒト・チェーホフなどの作品を演出。(1921〜1997)
ストレス【stress】
①〔言〕語の中のある音節を際立たせるために強化される力の程度。音の強弱・高低・長短などで示される。強勢。
②〔理〕応力。
③〔医〕種々の外部刺激が負担として働くとき、心身に生じる機能変化。ストレスの原因となる要素(ストレッサー)は寒暑・騒音・化学物質など物理化学的なもの、飢餓・感染・過労・睡眠不足など生物学的なもの、精神緊張・不安・恐怖・興奮など社会的なものなど多様である。→汎適応症候群→警告反応。
④俗に、精神的緊張をいう。「―がたまる」
⇒ストレス‐がくせつ【ストレス学説】
ストレス‐がくせつ【ストレス学説】
ストレスに伴う心身の機能変化を下垂体‐副腎系の反応を軸として説明したセリエの学説。
⇒ストレス【stress】
ストレッチ【stretch】
①競技場などの直線の走路。「ホーム‐―」
②伸び縮みする布地・素材。
③(→)ストレッチングに同じ。
ストレッチャー【stretcher】
患者を横にしたまま移動できる、車輪付きのベッド。担送車。
ストレッチング【stretching】
全身の筋肉と関節を伸張する体操。スポーツのトレーニングと準備運動・健康増進のために行う。ストレッチ。
ストレプトカーパス【Streptocarpus ラテン】
イワタバコ科の観賞用多年草。牛の舌状のロゼット葉から約10センチメートルの花茎を数本伸ばし、大輪の白・桃・青紫などの美花をつける。温室で栽培。広義にはイワタバコ科ストレプトカルプス属植物(その学名)で、熱帯・南アフリカ・マダガスカルに約130種が分布。ヒメギリソウ。ウシノシタ。
ストレプトカーパス
提供:OPO
ストレプトマイシン【streptomycin】
抗生物質の一つ。1944年アメリカのワクスマンらにより、土中にいる放線菌の一種、ストレプトミセス‐グリセウスから分離。グラム陰性桿菌をも含む広範囲の細菌性疾患に有効で、特に初めて結核の薬物治療の道をひらき、また、以後の抗生物質開拓の端緒をなした。
ストレリチア【Strelitzia ラテン】
バショウ科の観賞用多年草。高さ約1メートル、革質長楕円形の大きな葉を根生。長い円柱状の花茎の頂部に短い花穂をつける。苞は帯紫緑色で、鳥の嘴状。6〜8個の橙黄色の花が立ち、極楽鳥の冠を想わせる。切花用。なお、バショウ科ストレリチア属植物は、南アフリカに5種ほど分布。なかには半低木もある。極楽鳥花。ストレッチア。
ストレリチア
ストレリチア
撮影:関戸 勇
ストレンジャー【stranger】
見知らぬ人。外国人。異邦人。エトランゼ。
ストロー【straw】
①麦わら。
②飲物を吸い飲むための、麦わら・ビニール製の細長いくだ。
⇒ストロー‐げんしょう【ストロー現象】
⇒ストロー‐ハット【straw-hat】
ストローク【stroke】
(「一打ち」「一掻き」の意)
①(競技用語)
㋐ボートで、オールの一漕ぎ。また、整調のこと。
㋑水泳で、手で水をかく動作。
㋒ゴルフで、クラブでボールを打つこと。また、その打数。
㋓テニスで、ラケットでボール(特に一度地上に落ちたボール)を打つこと。
②〔機〕(→)行程こうてい3に同じ。
⇒ストローク‐プレー【stroke play】
ストローク‐プレー【stroke play】
ゴルフで、定められたホール数をプレーし、総打数または総打数からハンデ数を引いた打数の最少プレーヤーを勝者とする競技方法。→マッチプレー
⇒ストローク【stroke】
ストロー‐げんしょう【ストロー現象】‥シヤウ
交通網の発達により、小都市の人や物資が大都市に吸い寄せられてしまう現象。ストロー効果。
⇒ストロー【straw】
ストロー‐ハット【straw-hat】
麦わら帽子。
⇒ストロー【straw】
ストロファンチン【strophanthin】
キョウチクトウ科ストロファンツス属の植物の種子と木部に含まれるステロイド配糖体。心臓強壮剤・利尿剤・麻酔剤に用い、アフリカ先住民が矢毒として用いた。
ストロファンツス【Strophanthus ラテン】
キョウチクトウ科の観賞用常緑蔓性低木。東アフリカ熱帯地方の原産。葉は楕円形で対生。筒状の花冠の先端は長く糸状に下垂。蒴果さくかをつける。広義にはキョウチクトウ科ストロファンツス属植物で、アフリカ・東南アジアに分布。一般に種子は有毒物質ストロファンチンを含む。
ストロフルス【strophulus ラテン】
2〜7歳の小児の皮膚疾患。躯幹・四肢に蕁麻疹じんましんに似た発疹が現れ、かゆみが甚だしい。春から夏にかけて増悪することが多い。小蕁麻疹様苔癬。
ストロベリー【strawberry】
オランダイチゴ。また、その果実。
ストロボ【strobo】
①(ストロボ‐ライトの略)写真撮影用の閃光装置の一つ。キセノンなどを封入した放電管に高圧電流を通じて、きわめて短時間に昼光に近い光を出す装置。元来は商品名。→フラッシュ‐ライト。
②ストロボ‐スコープの略。
⇒ストロボ‐スコープ【stroboscope】
ストロボ‐スコープ【stroboscope】
急速かつ規則的に点滅する光源で照らして、回転運動または振動の周期をはかり、また回転中の運動の有様を観測する装置。
⇒ストロボ【strobo】
ストロマトライト【stromatolite】
藍藻類とよばれる特殊なバクテリアの群集が、堆積物粒子を結合させたり、炭酸カルシウムを沈殿させたりして作った堆積構造をもつ岩石の総称。形態は多様で、先カンブリア時代に多産するが、現在でも特殊な環境下で形成される。最古のものは約27億年前。
ストロンチアン‐せき【ストロンチアン石】
(strontianite)炭酸ストロンチウムから成る鉱物。斜方晶系で、柱状・針状または鋭い錐状をなす。ガラス光沢をもち、黄・緑・白・灰・黄褐色など。ストロンチウムの原料鉱石。
ストロンチウム【strontium】
(鉱物の産出地であるスコットランドのストロンチアンに因む)アルカリ土類金属元素の一種。元素記号Sr 原子番号38。原子量87.62。天然にはストロンチアン石などとして産出。銀白色の金属。カルシウムに似て、常温において水を分解し、水素を発生。その塩類は炎に深紅色を与えるので、赤色花火を製造するのに用いる。同位体のストロンチウム90(半減期28.8年)は核分裂によって生じ、人体に及ぼす影響が大きく、また、ベータ線源としても利用される。
ストロンボリ‐しき‐ふんか【ストロンボリ式噴火】‥クワ
(Strombolian eruption)溶岩の破片や火山弾を周期的に空中に放出する噴火。玄武岩溶岩を噴出する火山に多い。イタリアのストロンボリ火山の噴火がその典型。日本では伊豆大島の三原山で見られることがある。
すとん
①物がまっすぐに落ちるさま。また、その音。「―と尻餅をつく」「胸に―と落ちる」
②人気・価格などが急激に下落するさま。「株価が―と下がった」
ずどん
銃砲を発射する音。また、重い物がぶち当たる音。
す‐とんだ
〔連体〕
(明和頃の江戸語)大した。驚くべき。とんだ。甚だしい。黄表紙、稗史億説くさぞうしこじつけ年代記「なんと吉公、―おむくではないか」
すな【砂・沙】
細かい岩石の粒の集合。主に各種鉱物の粒子から成る。通常、径2ミリメートル以下、16分の1ミリメートル以上の粒子をいう。まさご。いさご。すなご。〈文明本節用集〉
⇒砂にする
⇒砂を噛ます
⇒砂を噛むよう
すな‐あそび【砂遊び】
幼児が砂であそぶこと。
すな‐あらし【砂嵐】
砂漠地方に発生する強風。激しく砂を吹きつける。
すない【少】
〔接頭〕
(スナキの音便)同じ官で低い方の称。「少輔すないすけ」「少納言すないものもうし」の類。↔大おおい
ず‐な・い【図無い】ヅ‥
〔形〕[文]づな・し(ク)
途方もない。並はずれている。浄瑠璃、平家女護島「―・うくたびれた」
すない‐おおともい【少弁】‥オホトモヒ
⇒しょうべん。〈倭名類聚鈔5〉
すない‐すけ【少輔】
四等官の次官で、大少あるうちの少。少副・少輔・少弼・少弐・少将などの称。
スナイドル【Snider】
オランダ系アメリカ人スナイダー(Jacob S.1820〜1869)が19世紀の中頃に発明した後装のライフル銃。明治初年、日本に輸入。
スナイパー【sniper】
狙撃手。狙撃兵。
すない‐ものもうし【少納言】‥マウシ
⇒しょうなごん。〈倭名類聚鈔5〉
すな‐え【砂絵】‥ヱ
手にした砂を少しずつ地上にこぼして描いた絵。日本では江戸時代、大道芸人が絵や字を描いて見せた。砂書すながき。
す‐なお【素直】スナホ
①飾り気なくありのままなこと。曲がったり癖があったりしないさま。質朴。淳朴。古今和歌集序「神代には歌のもじも定まらず―にして」。「―な髪の毛」
②心の正しいこと。正直。平家物語6「尭の心の―なるをもつて心とするが故に、みな―なり」
③おだやかで人にさからわないこと。従順。柔和。「忠告を―に聞く」
④物事がすんなりゆくこと。とどこおりないさま。仮名草子、伊曾保「餌食えじきを―に与へざればやせおとろへてぞありける」
⑤技芸などで、癖がなく、すっきりしていること。「―な字」
すな‐おろし【砂下ろし】
(→)「砂払い」2に同じ。
すな‐がき【砂書】
(→)砂絵に同じ。
す‐ながし【洲流し】
①洲に流すこと。また、そのもの。
②紙などに金銀の砂子すなごを散らしたもの。
③砂浜に水の流れるさまを想わせる文様。
④旗または幕などに、洲浜の文様を染め抜いた紋。
⇒すながし‐あみ【洲流し網】
す‐ながし【砂流】
刃文はもんの一種。焼刃の中に見える幅広い沸にえの上に、砂地を掃いた箒目ほうきめのように縦縞が通って見えるもの。
すながし‐あみ【洲流し網】
満潮の際、洲に下ろして、車蝦くるまえびなどを漁獲する網。
⇒す‐ながし【洲流し】
すな‐がた【砂型】
砂で作った鋳型いがた。乾燥型と生型とがある。原料砂は山砂・合成砂・油砂・シャモットなど。
すな‐がに【砂蟹】
スナガニ科のカニ。体は灰白色。甲は四角形に近く、微小な顆粒で覆われ、幅3センチメートル。眼柄は割合長く、目がよくて運動は敏速。浜の砂中に穴を掘ってすむ。大きい方の鋏はさみの内側に発音器がある。砂団子を作る。岩手県以南に分布。〈[季]夏〉
すな‐かぶり【砂被り】
相撲で、土俵際ぎわの見物席。
すな‐かべ【砂壁】
色砂で仕上げる、砂を多く含んでいる壁。強いのりで上塗りに塗り付けて仕上げる。
すな‐がみ【砂紙】
紙やすり。
すながわ【砂川】‥ガハ
①北海道石狩平野北部にある市。かつては化学肥料などを産した工業都市。人口2万。
②東京都北多摩郡にあった町名。1963年、立川市に編入。
⇒すながわ‐じけん【砂川事件】
すながわ‐じけん【砂川事件】‥ガハ‥
1955〜57年、砂川2で起こった、米軍立川基地の拡張に反対する闘争事件。住民らと警官隊とが衝突、流血を見るに至った。
砂川基地問題町民大会(1955年)
提供:東京都
強行測量をめぐる2000人の警察官と6500人の阻止派との間に流血の激突.1000人を越す負傷者が出た.1956年
提供:毎日新聞社
⇒すながわ【砂川】
すなき【少】
(スクナキの音便スウナキの約)
[一]〔名〕
年若いこと。継体紀「三みたりの女ひめみこを生めり。…―を馬来田皇女うまぐたのひめみこと曰す」
[二]〔接頭〕
⇒すない。↔大おおき
すな‐ぎも【砂肝】
(→)砂嚢さのう2のこと。
すな‐けしゴム【砂消しゴム】
研磨剤を含み、紙の表面を削り取る消しゴム。インクで書いた場合などに使う。
すな‐けむり【砂煙】
砂が舞いあがって煙のように見えるもの。さじん。「―を立てて走る」
すな‐ご【砂子】
(スナコとも)
①すな。まさご。〈倭名類聚鈔1〉
②金銀箔の粉末で、蒔絵または短冊・色紙・襖紙などの画面に吹き付けるもの。世間胸算用5「―はひかりを嫌ひ、泥引にして墨絵の物ずき」
すな‐ごし【砂漉し】
桶おけなどに清い砂を貯え、これを透して水を漉すこと。また、その漉した水。
すな‐さいばい【砂栽培】
(→)砂耕法さこうほうに同じ。
すな‐ざら【砂皿】
〔化〕砂を入れた浅い鉄皿。加熱または乾燥に用いる。
すな‐じ【砂地】‥ヂ
砂の多い土地。砂ばかりの土地。
ず‐なし【図無し】ヅ‥
方図ほうずの無い者。突飛な者。横着者。狂言、楽阿弥「尺八吹めは―なり」
すな‐すな
静かにあるくさま。しなやかなさま。しなしな。すなりすなり。浄瑠璃、曾根崎「上りや―、下りやちよこちよこ」
すな‐ずり【砂摩り・腴】
①魚の腹の下の肥えた所。
②物の地面に触れる所。
すな‐せっちん【砂雪隠】
茶の湯で、露地の内に設けた雪隠。自然石を置き、川砂を盛り、触杖そくじょうを添えてある。今では露地の一種の装飾的存在。飾り雪隠。大句数上「四海浪しづかになつた腹こころ―にかよふ竜神」
スナック【snack】
①軽食。間食。
②スナック菓子の略。
③スナック‐バーの略。
⇒スナック‐がし【スナック菓子】
⇒スナック‐バー【snack bar】
スナック‐がし【スナック菓子】‥グワ‥
ジャガイモや穀物などを主原料とした、手軽につまめる菓子。ポテトチップ・ポップコーンなど。
⇒スナック【snack】
スナック‐バー【snack bar】
手軽に食事もできるバー。
⇒スナック【snack】
スナッチ【snatch】
ウェート‐リフティングの一種目。バーベルのバーを握り、両膝を曲げた姿勢から一気に頭上に持ち上げ、静止する。引上げ。→ジャーク
スナッフ【snuff】
嗅かぎタバコ。
スナップ【snap】
①衣服の合せ目を留める凹凸一対の小金具。押しホック。
②スナップ‐ショットの略。
③野球の投球やゴルフの打球の際に、手首の力を使うこと。「―を利かせる」
⇒スナップ‐ゲージ【snap gauge】
⇒スナップ‐しゃしん【スナップ写真】
⇒スナップ‐ショット【snapshot】
スナップ‐ゲージ【snap gauge】
(→)「挟みゲージ」のこと。
⇒スナップ【snap】
スナップ‐しゃしん【スナップ写真】
(→)スナップ‐ショットに同じ。
⇒スナップ【snap】
スナップ‐ショット【snapshot】
(速射の意)
①動く被写体を手早く撮影すること。特に、相手に気づかれないように自然な状態を撮ること。また、その写真。スナップ写真。早撮り写真。
②映画で、時事的な人物や事件を即興的に撮影した写真。スナップ。
⇒スナップ【snap】
すな‐でほん[漢]捨🔗⭐🔉
捨 字形
筆順
〔手(扌)部8画/11画/教育/2846・3C4E〕
[
] 字形
〔手(扌)部8画/11画〕
〔音〕シャ(呉)(漢)
〔訓〕すてる
[意味]
①すてさる。なげ出す。「捨象・捨身・取捨・用捨・四捨五入」
②財物を手ばなす。ほどこしをする。「喜捨」
[解字]
形声。「手」+音符「舍」(=おしのばす)。手をゆるめて持っていた物をはなす意。
筆順
〔手(扌)部8画/11画/教育/2846・3C4E〕
[
] 字形
〔手(扌)部8画/11画〕
〔音〕シャ(呉)(漢)
〔訓〕すてる
[意味]
①すてさる。なげ出す。「捨象・捨身・取捨・用捨・四捨五入」
②財物を手ばなす。ほどこしをする。「喜捨」
[解字]
形声。「手」+音符「舍」(=おしのばす)。手をゆるめて持っていた物をはなす意。
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