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あさ【朝】🔗🔉

あさ】 (古代には、昼間を中心にした時の表現法と夜間を中心にした時の表現法とがあり、「あさ」は昼間を基準にした「あさ」「ひる」「ゆう」の最初の部分)夜明けからしばらくの間、また、正午までの間。万葉集8「―ごとにわが見る屋戸の」。「―が来る」「―早く」→あした ⇒朝の果物は金 ⇒朝の来ない夜はない

あさ‐あけ【朝あけ】🔗🔉

あさ‐あけ朝あけ】 (「あけ」は朱の意)(→)「朝焼け」に同じ。

あさ‐あめ【朝雨】🔗🔉

あさ‐あめ朝雨】 朝降る小雨。古事記「―の霧に立たむぞ」 ⇒朝雨馬に鞍置け ⇒朝雨に傘いらず ○朝雨馬に鞍置けあさあめうまにくらおけ 朝雨はすぐ晴れるものだから外出の用意をせよ。 ⇒あさ‐あめ【朝雨】 ○朝雨に傘いらずあさあめにかさいらず 朝雨はすぐ晴れるものだから傘の用意はいらない。 ⇒あさ‐あめ【朝雨】

○朝雨馬に鞍置けあさあめうまにくらおけ🔗🔉

○朝雨馬に鞍置けあさあめうまにくらおけ 朝雨はすぐ晴れるものだから外出の用意をせよ。 ⇒あさ‐あめ【朝雨】

○朝雨に傘いらずあさあめにかさいらず🔗🔉

○朝雨に傘いらずあさあめにかさいらず 朝雨はすぐ晴れるものだから傘の用意はいらない。 ⇒あさ‐あめ【朝雨】 あさ‐あらし朝嵐】 朝、強く吹く風。 アザーンadhān アラビア】 イスラムの礼拝の刻限を知らせる呼びかけ。「アッラーは偉大なり」に始まり「アッラーのほかに神なし」で終わる七つの定型句から成る。モスクの塔の上などから肉声で朗詠。 あさい浅井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒あさい‐ちゅう【浅井忠】 ⇒あさい‐ながまさ【浅井長政】 ⇒あさい‐りょうい【浅井了意】 あさ‐い朝寝】 あさね。万葉集10「―か寝けむ」 あさ・い浅い】 〔形〕[文]あさ・し(ク) ①表面・外面から中に入って距離が少ない。万葉集7「広瀬川袖つくばかり―・きをや」。源氏物語夕霧「―・きやうなる御座のほどにて、人の御けはひ、おのづからしるし」。「―・い流れ」「傷は―・い」 ②それまでに経過した日時が少ない。山家集「春―・き篠すずの籬まがきに」。「知り合ってまだ日が―・い」 ③色や香の付き方が少ない。薄い。あわい。源氏物語藤裏葉「二葉より名だたる園の菊なれば―・き色分く露もなかりき」 ④程度が軽い。源氏物語明石「あながちなりける契りを思すにも―・からずあはれなり」。紫式部日記「三宝をそしる罪は―・しとやは説き給ふなる」。今昔物語集13「持者も徳行―・し」。「関係が―・い」「経験が―・い」 ⑤地位が低い。源氏物語梅枝「位―・く何となき身の程」 ⑥心の使い方に不足があり不満である。宇津保物語祭使「当時の博士あはれみ―・く貪欲深くして」。源氏物語梅枝「よろづの事、むかしには劣りざまに、―・くなりゆく世の末なれど」。今昔物語集3「阿難は有学の人にて智恵―・し」。「底の―・い人物」「理解が―・い」 あさ‐いい朝飯‥イヒ 朝の食事。あさめし。 あさ‐いち朝一】 その日の朝一番に行うこと。「―で予約を入れる」 あさ‐いち朝市】 朝ひらく野菜・魚などの市。「熊野川川原の家の―に花買ひをれば小雨ふりきぬ」(鉄幹) あさ‐いちげん朝一見】 婚礼の日の朝、初婿入りをすること。迎え一見。 あさい‐ちゅう浅井忠‥ヰ‥ 洋画家。江戸生れ。工部美術学校でフォンタネージに学び、小山正太郎らと1889年(明治22)明治美術会を創立。フランスに留学し、印象派とアール‐ヌーヴォーを摂取。晩年は関西洋画・工芸の振興に尽くした。作「グレーの秋」「春畝」など。(1856〜1907) ⇒あさい【浅井】 あさ‐いと麻糸】 麻の繊維で製した糸。 あさいな朝比奈・朝夷‥ヒナ ①(アサヒナとも)姓氏の一つ。和田義盛の子義秀が安房国朝夷に住み、朝比奈を称した。 ②狂言。閻魔えんまが朝比奈義秀を地獄へ責め落とそうとするが、逆に引きまわされ、ついにその供をして極楽へ案内する。 ⇒あさいな‐しまめぐり【朝比奈島回り】 ⇒あさいな‐しまめぐりのき【朝夷巡島記】 ⇒あさいな‐よしひで【朝比奈義秀】 あさい‐ながまさ浅井長政‥ヰ‥ (姓はアザイとも)戦国時代の武将。近江国小谷おだにの城主。祖父亮政すけまさ・父久政とともに浅井三代と呼ばれ、近江北東部に勢力を張る。朝倉義景に味方して信長・家康と姉川に戦って敗れ、のち再び信長に攻められ自刃。信長の妹お市の方を妻とし、淀君の父。(1545〜1573) ⇒あさい【浅井】 あさいな‐しまめぐり朝比奈島回り‥ヒナ‥ 朝比奈三郎義秀が一目国・小人国などを巡遊した伝説。金平きんぴら本では「あさいなしまわたり」。 ⇒あさいな【朝比奈・朝夷】 あさいな‐しまめぐりのき朝夷巡島記‥ヒナ‥ 読本よみほん。8編40巻。初〜6編曲亭馬琴、7・8編松亭金水作。朝夷三郎義秀の伝記を脚色。1815〜58年(文化12〜安政5)刊。朝夷巡島記全伝。 ⇒あさいな【朝比奈・朝夷】 あさいな‐よしひで朝比奈義秀‥ヒナ‥ 和田義盛の子。母は巴御前と伝える。三郎と称。水練に長じ、大力無双という。1213年(建保1)父義盛が北条氏を攻めて敗れた時、安房に走り、のち不詳。種々の伝説があり、小説・演劇・舞踊の題材となる。(1176〜 ) ⇒あさいな【朝比奈・朝夷】 あさいの阿佐井野‥ヰ‥ 姓氏の一つ。 ⇒あさいの‐そうずい【阿佐井野宗瑞】 あさいの‐そうずい阿佐井野宗瑞‥ヰ‥ 室町時代の医師。堺に住み、明の医書「医書大全」や「論語」などを翻刻刊行した。( 〜1531) ⇒あさいの【阿佐井野】 あさい‐りょうい浅井了意‥ヰレウ‥ 江戸前期の仮名草子作者。号、瓢水子・松雲。京都の本性寺の住職。内典・外典に通じ、仏書の国字解に従事。著「可笑記評判」「東海道名所記」「伽婢子おとぎぼうこ」など。( 〜1691) →文献資料[伽婢子] ⇒あさい【浅井】 あさ・う浅ふアサフ 〔自下二〕 ①浅い状態にある。位などが、低い。源氏物語竹河「まだ位なども―・へたる程を」 ②あさはかである。思慮が足りない。源氏物語「かく―・へ給へる女の御志にだに」 あざ・う糾ふアザフ 〔他下二〕 より合わせる。組み合わせる。あざなう。今昔物語集1「膝を地に着けて、二の手を―・へて」 あさうず‐の‐はし浅水の橋アサウヅ‥ ⇒あさんずのはし あさ‐うたい朝謡‥ウタヒ 朝、謡曲をうたうこと。 ⇒朝謡は貧乏の相

あさ‐いち【朝一】🔗🔉

あさ‐いち朝一】 その日の朝一番に行うこと。「―で予約を入れる」

あさ‐いちげん【朝一見】🔗🔉

あさ‐いちげん朝一見】 婚礼の日の朝、初婿入りをすること。迎え一見。

あさいな【朝比奈・朝夷】‥ヒナ🔗🔉

あさいな朝比奈・朝夷‥ヒナ ①(アサヒナとも)姓氏の一つ。和田義盛の子義秀が安房国朝夷に住み、朝比奈を称した。 ②狂言。閻魔えんまが朝比奈義秀を地獄へ責め落とそうとするが、逆に引きまわされ、ついにその供をして極楽へ案内する。 ⇒あさいな‐しまめぐり【朝比奈島回り】 ⇒あさいな‐しまめぐりのき【朝夷巡島記】 ⇒あさいな‐よしひで【朝比奈義秀】

あさいな‐しまめぐりのき【朝夷巡島記】‥ヒナ‥🔗🔉

あさいな‐しまめぐりのき朝夷巡島記‥ヒナ‥ 読本よみほん。8編40巻。初〜6編曲亭馬琴、7・8編松亭金水作。朝夷三郎義秀の伝記を脚色。1815〜58年(文化12〜安政5)刊。朝夷巡島記全伝。 ⇒あさいな【朝比奈・朝夷】

あさ‐おき【朝起き】🔗🔉

あさ‐おき朝起き】 朝早く起きること。早起き。 ⇒朝起きは三文の徳 ○朝起きは三文の徳あさおきはさんもんのとく (「徳」は「得」に同じ)朝起きすれば必ずいくらかの利益がある。「早起きは三文の得」とも。 ⇒あさ‐おき【朝起き】

○朝起きは三文の徳あさおきはさんもんのとく🔗🔉

○朝起きは三文の徳あさおきはさんもんのとく (「徳」は「得」に同じ)朝起きすれば必ずいくらかの利益がある。「早起きは三文の得」とも。 ⇒あさ‐おき【朝起き】 あさ‐おり麻織(→)麻織物に同じ。 ⇒あさおり‐もの【麻織物】 あさおり‐もの麻織物】 苧麻からむし・大麻・亜麻などの繊維で織った織物。夏の衣服用。 ⇒あさ‐おり【麻織】 あさか安積・浅香】 岩代いわしろ国(福島県)の郡および郷の名。 ⇒あさか‐そすい【安積疏水】 ⇒あさか‐の‐ぬま【安積の沼・浅香の沼】 ⇒あさか‐やま【安積山】 あさか安積】 姓氏の一つ。 ⇒あさか‐ごんさい【安積艮斎】 ⇒あさか‐たんぱく【安積澹泊】 あさか朝霞】 埼玉県南東部の市。川越街道の宿駅、膝折宿のあった地。第二次大戦後、住宅地化が進行。陸上自衛隊駐屯地。人口12万4千。 あさ‐かい朝会‥クワイ 夏の早朝に催す茶会。朝の茶事。朝茶。 あざ‐かい字界】 行政区画の字の境界。村落の境界。「―地」 あざ‐かえ・す糾返す‥カヘス 〔他四〕 (アザはアザ(糾)フの語幹) ①くりかえして念入りにする。拾遺和歌集古徳伝「文を―・し、義をわきまへて」 ②物を下からひっくりかえす。〈日葡辞書〉 あさ‐がえり朝帰り‥ガヘリ 外泊して、朝、家に帰ること。多く、遊郭や女のもとから帰る場合にいう。 あさ‐がお朝顔‥ガホ ①朝、起き出たままの顔。寝起きの顔。あさがたち。枕草子278「殿おはしませば、ねくたれの―も御覧ぜんと引き入る」 ②(朝咲く花の意とも、朝の容花かおばなの意ともいう)ヒルガオ科の蔓性一年草。熱帯アジアの原産で、日本には中国から渡来し、江戸後期に園芸植物として改良発達した。広義に別種のアメリカアサガオを含める。茎は左巻き。夏、葉の付け根にラッパ形の大きな花をつける。品種が多く、花色は白・紫・紅・藍・縞・絞り、また形も獅子咲きなど変化に富む。種子の色も黒・茶・白などあり、漢方生薬の牽牛子けんごしとして利尿・下剤。秋の七草にいうアサガオは別植物。しののめぐさ。鏡草。牽牛花。蕣花。〈[季]秋〉 ③キキョウの古名。〈新撰字鏡7〉 ④ムクゲの別称。〈類聚名義抄〉 ⑤ヒルガオの別称。 ⑥カゲロウ(蜉蝣)の古名。 ⑦襲かさねの色目。表裏とも縹はなだ色。9月に着用。(桃華蘂葉) ⑧漏斗の形をしたもの。 ㋐男の小便用の便器。 ㋑(bosh)溶鉱炉(高炉)の部分名称。上部から装入された鉱石などが溶解して溶銑とスラグとなり、湯だまりに降下する場所。熱風を送入する羽口はぐちがここに開く。 ⑨源氏物語の巻名。槿。 ⇒あさがお‐あわせ【朝顔合せ】 ⇒あさがお‐いち【朝顔市】 ⇒あさがお‐がい【朝顔貝】 ⇒あさがお‐ざる【朝顔笊】 ⇒あさがお‐せんべい【朝顔煎餅】 ⇒あさがお‐ぞめ【朝顔染】 ⇒あさがお‐なり【朝顔形】 ⇒あさがお‐にっき【朝顔日記】 ⇒あさがお‐にんぎょう【朝顔人形】 ⇒あさがお‐ひめ【朝顔姫】 ⇒朝顔の花一時 あさがお‐あわせ朝顔合せ‥ガホアハセ 種々の朝顔を持ち寄り、花や葉を品評すること。 ⇒あさ‐がお【朝顔】 あさがお‐いち朝顔市‥ガホ‥ 7月6日から8日まで東京入谷いりやの鬼子母神境内で開かれる、鉢植えの朝顔を売る市。〈[季]夏〉 朝顔市(鬼子母神) 提供:東京都 ⇒あさ‐がお【朝顔】 あさがお‐がい朝顔貝‥ガホガヒ アサガオガイ科の巻貝。形はカタツムリに似て、殻高3〜4センチメートル。青紫色を呈するのでこの名がある。足から分泌した粘液で泡を作り、その下面に吊り下がって海面に浮かぶ。主にクダクラゲ類を食べる。 ⇒あさ‐がお【朝顔】 あさがお‐ざる朝顔笊‥ガホ‥ 上部が開き下部が狭く、朝顔の花に似た笊。 ⇒あさ‐がお【朝顔】 あさがお‐せんべい朝顔煎餅‥ガホ‥ 元禄の頃、江戸の名物であった、朝顔の花の形の煎餅。 ⇒あさ‐がお【朝顔】 あさがお‐ぞめ朝顔染‥ガホ‥ 紺や紫で大形にぼかし染めにした染め模様。元禄頃に流行。 ⇒あさ‐がお【朝顔】 あさがお‐なり朝顔形‥ガホ‥ 朝顔の花の形に似ているもの。 ⇒あさ‐がお【朝顔】 あさがお‐にっき朝顔日記‥ガホ‥ 「生写朝顔話しょううつしあさがおばなし」の別称。 ⇒あさ‐がお【朝顔】 あさがお‐にんぎょう朝顔人形‥ガホ‥ギヤウ 朝顔でつくった人形。 ⇒あさ‐がお【朝顔】

あさか【朝霞】🔗🔉

あさか朝霞】 埼玉県南東部の市。川越街道の宿駅、膝折宿のあった地。第二次大戦後、住宅地化が進行。陸上自衛隊駐屯地。人口12万4千。

あさ‐かい【朝会】‥クワイ🔗🔉

あさ‐かい朝会‥クワイ 夏の早朝に催す茶会。朝の茶事。朝茶。

あさ‐がえり【朝帰り】‥ガヘリ🔗🔉

あさ‐がえり朝帰り‥ガヘリ 外泊して、朝、家に帰ること。多く、遊郭や女のもとから帰る場合にいう。

あさ‐がお【朝顔】‥ガホ🔗🔉

あさ‐がお朝顔‥ガホ ①朝、起き出たままの顔。寝起きの顔。あさがたち。枕草子278「殿おはしませば、ねくたれの―も御覧ぜんと引き入る」 ②(朝咲く花の意とも、朝の容花かおばなの意ともいう)ヒルガオ科の蔓性一年草。熱帯アジアの原産で、日本には中国から渡来し、江戸後期に園芸植物として改良発達した。広義に別種のアメリカアサガオを含める。茎は左巻き。夏、葉の付け根にラッパ形の大きな花をつける。品種が多く、花色は白・紫・紅・藍・縞・絞り、また形も獅子咲きなど変化に富む。種子の色も黒・茶・白などあり、漢方生薬の牽牛子けんごしとして利尿・下剤。秋の七草にいうアサガオは別植物。しののめぐさ。鏡草。牽牛花。蕣花。〈[季]秋〉 ③キキョウの古名。〈新撰字鏡7〉 ④ムクゲの別称。〈類聚名義抄〉 ⑤ヒルガオの別称。 ⑥カゲロウ(蜉蝣)の古名。 ⑦襲かさねの色目。表裏とも縹はなだ色。9月に着用。(桃華蘂葉) ⑧漏斗の形をしたもの。 ㋐男の小便用の便器。 ㋑(bosh)溶鉱炉(高炉)の部分名称。上部から装入された鉱石などが溶解して溶銑とスラグとなり、湯だまりに降下する場所。熱風を送入する羽口はぐちがここに開く。 ⑨源氏物語の巻名。槿。 ⇒あさがお‐あわせ【朝顔合せ】 ⇒あさがお‐いち【朝顔市】 ⇒あさがお‐がい【朝顔貝】 ⇒あさがお‐ざる【朝顔笊】 ⇒あさがお‐せんべい【朝顔煎餅】 ⇒あさがお‐ぞめ【朝顔染】 ⇒あさがお‐なり【朝顔形】 ⇒あさがお‐にっき【朝顔日記】 ⇒あさがお‐にんぎょう【朝顔人形】 ⇒あさがお‐ひめ【朝顔姫】 ⇒朝顔の花一時

あさがお‐あわせ【朝顔合せ】‥ガホアハセ🔗🔉

あさがお‐あわせ朝顔合せ‥ガホアハセ 種々の朝顔を持ち寄り、花や葉を品評すること。 ⇒あさ‐がお【朝顔】

あさがお‐いち【朝顔市】‥ガホ‥🔗🔉

あさがお‐いち朝顔市‥ガホ‥ 7月6日から8日まで東京入谷いりやの鬼子母神境内で開かれる、鉢植えの朝顔を売る市。〈[季]夏〉 朝顔市(鬼子母神) 提供:東京都 ⇒あさ‐がお【朝顔】

あさがお‐がい【朝顔貝】‥ガホガヒ🔗🔉

あさがお‐がい朝顔貝‥ガホガヒ アサガオガイ科の巻貝。形はカタツムリに似て、殻高3〜4センチメートル。青紫色を呈するのでこの名がある。足から分泌した粘液で泡を作り、その下面に吊り下がって海面に浮かぶ。主にクダクラゲ類を食べる。 ⇒あさ‐がお【朝顔】

あさがお‐ざる【朝顔笊】‥ガホ‥🔗🔉

あさがお‐ざる朝顔笊‥ガホ‥ 上部が開き下部が狭く、朝顔の花に似た笊。 ⇒あさ‐がお【朝顔】

あさがお‐せんべい【朝顔煎餅】‥ガホ‥🔗🔉

あさがお‐せんべい朝顔煎餅‥ガホ‥ 元禄の頃、江戸の名物であった、朝顔の花の形の煎餅。 ⇒あさ‐がお【朝顔】

あさがお‐ぞめ【朝顔染】‥ガホ‥🔗🔉

あさがお‐ぞめ朝顔染‥ガホ‥ 紺や紫で大形にぼかし染めにした染め模様。元禄頃に流行。 ⇒あさ‐がお【朝顔】

あさがお‐なり【朝顔形】‥ガホ‥🔗🔉

あさがお‐なり朝顔形‥ガホ‥ 朝顔の花の形に似ているもの。 ⇒あさ‐がお【朝顔】

あさがお‐にっき【朝顔日記】‥ガホ‥🔗🔉

あさがお‐にっき朝顔日記‥ガホ‥ 「生写朝顔話しょううつしあさがおばなし」の別称。 ⇒あさ‐がお【朝顔】

あさがお‐にんぎょう【朝顔人形】‥ガホ‥ギヤウ🔗🔉

あさがお‐にんぎょう朝顔人形‥ガホ‥ギヤウ 朝顔でつくった人形。 ⇒あさ‐がお【朝顔】 ○朝顔の花一時あさがおのはなひととき 朝顔4の花のしぼみやすいことを、物の衰えやすいこと、はかないことにたとえた句。槿花きんか一朝。 ⇒あさ‐がお【朝顔】

○朝顔の花一時あさがおのはなひととき🔗🔉

○朝顔の花一時あさがおのはなひととき 朝顔4の花のしぼみやすいことを、物の衰えやすいこと、はかないことにたとえた句。槿花きんか一朝。 ⇒あさ‐がお【朝顔】 あさがお‐ひめ朝顔姫‥ガホ‥ (朝顔の別称「牽牛花」から、牽牛星の妻の名として)織女星しょくじょせいの異名。〈[季]秋〉 ⇒あさ‐がお【朝顔】 あさ‐かがみ朝鏡】 朝起きて初めて鏡に向かうこと。また、その鏡。 あさ‐かげ朝影・朝蔭】 ①朝、鏡や水にうつった姿。万葉集19「青柳の細き眉根を咲みまがり―見つつ」 ②朝日の光。宇津保物語梅花笠「―に遥かに見れば」 ③朝日が影を細長くうつすことから、人が恋にやせ細った形容。万葉集11「―にわが身はなりぬ」 ④朝の涼しい時分。 あさ‐がけ朝駆け・朝懸け】 ①朝早く馬を駆けさせること。 ②朝早く不意に敵陣に押し寄せること。「夜討ち―」↔夜駆け。 ③朝早く出て行くこと。また、その時。 ④(→)「朝駆けの駄賃」に同じ。浄瑠璃、雪女五枚羽子板「足軽十騎ばかり差し向けば、―に生捕つて」 ⇒朝駆けの駄賃

あさがお‐ひめ【朝顔姫】‥ガホ‥🔗🔉

あさがお‐ひめ朝顔姫‥ガホ‥ (朝顔の別称「牽牛花」から、牽牛星の妻の名として)織女星しょくじょせいの異名。〈[季]秋〉 ⇒あさ‐がお【朝顔】

あさ‐かげ【朝影・朝蔭】🔗🔉

あさ‐かげ朝影・朝蔭】 ①朝、鏡や水にうつった姿。万葉集19「青柳の細き眉根を咲みまがり―見つつ」 ②朝日の光。宇津保物語梅花笠「―に遥かに見れば」 ③朝日が影を細長くうつすことから、人が恋にやせ細った形容。万葉集11「―にわが身はなりぬ」 ④朝の涼しい時分。

あさ‐がすみ【朝霞】🔗🔉

あさ‐がすみ朝霞】 [一]〔名〕 朝立つ霞。春秋ともにいったが、後には多く春にいう。〈[季]春〉 [二]〔枕〕 「ほのか」「八重」「鹿火かひ」にかかる。

あさ‐がゆ【朝粥】🔗🔉

あさ‐がゆ朝粥】 朝、食べる粥。

あさ‐がらす【朝烏】🔗🔉

あさ‐がらす朝烏】 夜明けに鳴く烏。あけがたの烏。あけがらす。万葉集12「―早くな鳴きそ」

あさかわ【朝河】‥カハ🔗🔉

あさかわ朝河‥カハ 姓氏の一つ。 ⇒あさかわ‐かんいち【朝河貫一】

あさかわ‐かんいち【朝河貫一】‥カハクワン‥🔗🔉

あさかわ‐かんいち朝河貫一‥カハクワン‥ 歴史学者。福島県生れ。東京専門学校卒。イェール大学教授。日欧封建制研究で業績をあげ、特に「入来文書」(The Documents of Iriki)は世界的に著名。(1873〜1948) ⇒あさかわ【朝河】

あさ‐かんのん【朝観音】‥クワンオン🔗🔉

あさ‐かんのん朝観音‥クワンオン 朝、観音に参ること。特に観音の縁日である毎月18日の朝参ること。 ⇒朝観音に夕薬師 ○朝観音に夕薬師あさかんのんにゆうやくし 毎月18日の朝は観音に参り、8日の夕は薬師に参る信心。 ⇒あさ‐かんのん【朝観音】

○朝観音に夕薬師あさかんのんにゆうやくし🔗🔉

○朝観音に夕薬師あさかんのんにゆうやくし 毎月18日の朝は観音に参り、8日の夕は薬師に参る信心。 ⇒あさ‐かんのん【朝観音】 あさ‐かんむり麻冠】 漢字の冠の一つ。「麾」「麿」などの冠の「麻」の称。 あさ‐ぎ浅木】 ふしの多い雑木ぞうき。ふしのある、悪い材木。 ⇒あさぎ‐ずみ【浅木炭】 あさ‐ぎ浅黄】 ①薄い黄色。 ②(→)浅葱あさぎに同じ。 ⇒あさぎ‐まだら【浅黄斑】 あさ‐ぎ浅葱】 (薄い葱の葉の色の意。「浅黄」とも書く) ①薄い藍あい色。みずいろ。うすあお。 Munsell color system: 2.5B5/8 ②(六位の人の袍の色が浅葱であったから)六位をいう。源氏物語少女「―にて殿上に帰り給ふを」 ③あっさりと控えめなこと。また、いい加減なこと。浄瑠璃、心中重井筒「何事もさらりつと―にいうて」 ④浅葱裏の略。 ⇒あさぎ‐いと【浅葱糸】 ⇒あさぎ‐いろ【浅葱色】 ⇒あさぎ‐うら【浅葱裏】 ⇒あさぎ‐おどし【浅葱縅】 ⇒あさぎ‐ざくら【浅葱桜】 ⇒あさぎ‐じま【浅葱縞】 ⇒あさぎ‐の‐ほう【浅葱の袍・浅黄の袍】 ⇒あさぎ‐まく【浅葱幕】 ⇒あさぎ‐わん【浅葱椀】 あさ‐ぎ麻木】 アサガラ(白辛樹)の別称。 あさぎ‐いと浅葱糸】 浅葱に染めた糸。 ⇒あさ‐ぎ【浅葱】 あさぎ‐いろ浅葱色(→)浅葱1に同じ。 ⇒あさ‐ぎ【浅葱】 あさぎ‐うら浅葱裏】 ①浅葱色の裏地。 ②(江戸吉原遊郭などで田舎武士をあざけっていった語。その羽織の裏が多く浅葱木綿だったからいう)やぼな田舎ざむらい。あさぎ。 ⇒あさ‐ぎ【浅葱】 あさぎ‐おどし浅葱縅‥ヲドシよろいの縅の一種。浅葱色の綾あやや糸でおどしたもの。 ⇒あさ‐ぎ【浅葱】 あさぎ‐ざくら浅葱桜】 里桜の一品種。花は一重で白いが、萼がくの色が萌葱もえぎだから浅い青色に見えるもの。 ⇒あさ‐ぎ【浅葱】 あさぎ‐じま浅葱縞】 浅葱色の縞織物。 ⇒あさ‐ぎ【浅葱】 あさぎ‐ずみ浅木炭】 浅木を焼いた下等の炭。 ⇒あさ‐ぎ【浅木】 あさ‐きた朝北】 朝吹く北風。土佐日記「―の吹き来ぬさきに」 あさ‐きど朝木戸】 劇場が朝早く開場すること。 あさ‐ぎぬ麻衣】 ①麻布でつくった着物。万葉集9「―に青衿あおくびつけ」 ②喪中に着る麻布の着物。万葉集13「―着れば夢かもうつつかもと」 あさぎ‐の‐ほう浅葱の袍・浅黄の袍‥ハウ 六位の薄藍色の袍。「浅黄の袍」は無品むほん親王の薄黄色の袍だが、混用されることがある。 ⇒あさ‐ぎ【浅葱】 あさぎ‐まく浅葱幕】 歌舞伎の大道具。浅葱色無地の綿布製の幕。引幕より少し内側につる。引幕を引かないで舞台装置をかえる時にふり落とす。また、開幕すると浅葱幕になっていて、口上・大薩摩おおざつまなどの後これをふり落とす。 ⇒あさ‐ぎ【浅葱】 あさぎ‐まだら浅黄斑】 マダラチョウ科の大形のチョウ。翅は青灰色半透明で、前翅の翅脈と外縁に沿う部分は黒く、後翅の翅脈と外周部は濃褐色。幼虫の食草はガガイモ科の植物で、年に数回発生。成虫が長距離移動をする。 アサギマダラ 撮影:海野和男 ⇒あさ‐ぎ【浅黄】 あさぎ‐みず‥ミヅ (東北地方で)暖流。黒潮くろしおあさ‐ぎよめ朝浄め】 朝の掃除。拾遺和歌集雑春「殿守のともの宮つこ心あらばこの春ばかり―すな」 あさ‐ぎり朝霧】 朝立つ霧。〈[季]秋〉 ⇒あさぎり‐がくり【朝霧隠り】 ⇒あさぎり‐ごもり【朝霧籠り】 ⇒あさぎり‐そう【朝霧草】 ⇒あさぎり‐の【朝霧の】 あさぎり‐がくり朝霧隠り(→)「朝霧ごもり」に同じ。 ⇒あさ‐ぎり【朝霧】 あさぎり‐こうげん朝霧高原‥カウ‥ 静岡県富士宮市にある富士山西麓の高原。酪農地域で、観光地化も進む。 あさぎり‐ごもり朝霧籠り】 朝霧の中に隠れて。万葉集15「あかときの―かりがねそ鳴く」 ⇒あさ‐ぎり【朝霧】 あさぎり‐そう朝霧草‥サウ キク科ヨモギ属の多年草。本来は高山および北地の海岸植物だが、観賞用に栽培もする。高さ約60センチメートル。全体が銀白色を帯び、葉は羽状に細裂、秋、多数の黄白色の小頭状花をつける。ハクサンヨモギ。〈[季]秋〉 ⇒あさ‐ぎり【朝霧】 あさぎり‐の朝霧の】 〔枕〕 「おほに」「みだる」「惑ふ」「八重」「通ふ」「立つ」にかかる。 ⇒あさ‐ぎり【朝霧】 あさぎ‐わん浅葱椀】 黒い漆塗りの椀に浅葱・赤・白色の漆で花鳥模様を描いたもの。近世、京都二条南北新町に産。あさぎごき。 ⇒あさ‐ぎ【浅葱】 あさくさ浅草】 東京都台東区の一地区。もと東京市35区の一つ。浅草寺せんそうじの周辺は大衆的娯楽街。 ⇒あさくさ‐おくら【浅草御蔵】 ⇒あさくさ‐オペラ【浅草オペラ】 ⇒あさくさ‐がみ【浅草紙】 ⇒あさくさ‐かんのん【浅草観音】 ⇒あさくさ‐こうえん【浅草公園】 ⇒あさくさ‐じま【浅草縞】 ⇒あさくさ‐たんぼ【浅草田圃】 ⇒あさくさ‐でら【浅草寺】 ⇒あさくさ‐にんぎょう【浅草人形】 ⇒あさくさ‐のり【浅草海苔】 ⇒あさくさ‐ぶんこ【浅草文庫】 ⇒あさくさ‐まつり【浅草祭】 あさくさ‐おくら浅草御蔵】 江戸時代、幕府が管理した最大の御蔵。1620年(元和6)浅草に創設。幕領の年貢米を収納し、旗本・御家人への切米(俸禄米)支給にあてた。御蔵の前の区画を蔵前と呼び、札差が店を構えた。 ⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐オペラ浅草オペラ】 大正中期、浅草の興行街で上演され評判となったオペラ・オペレッタ・ミュージカル的音楽劇の俗称。「天国と地獄」「ボッカチオ」など。清水金太郎・原信子・田谷力三らが活躍。関東大震災で凋落。 ⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐がみ浅草紙】 すきがえし紙の下等品。主におとし紙に用いる。江戸時代に、多く浅草山谷や千住辺から産出したからいう。 ⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐かんのん浅草観音‥クワンオン 浅草寺の通称。 ⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐こうえん浅草公園‥ヱン 浅草にあった公園。観音堂(浅草寺)、仲見世、大衆的娯楽街(六区)などを含んだ。1951年(昭和26)廃止。 ⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐じま浅草縞】 江戸の西、八王子地方で織った縞織物。経たてに屑くず生糸、緯よこに綿糸を用いた女物の交織織物。 ⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐たんぼ浅草田圃】 吉原遊郭の後ろにあった田圃。中田圃。 ⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐でら浅草寺⇒せんそうじ⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐にんぎょう浅草人形‥ギヤウ 明治初年、奈良一刀彫の手法を用いて浅草花川戸で作られた、極彩色の人形。 ⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐のり浅草海苔】 ①(江戸時代、隅田川下流の浅草辺で養殖したからいう)紅藻類ウシケノリ科の海藻。薄い笹の葉形で、縁に著しいしわがある。全長5〜30センチメートル、幅1〜15センチメートル。生時は濃緑紫色、乾燥すると紫黒色。冬に採集、乾して食用。かつては東京湾内をはじめ、全国各地で養殖されたが、現在は絶滅危惧種。カキツモ。ムラサキノリ。〈[季]春〉。幸田露伴、辻浄瑠璃「香料やくみは京に珍しき―紅葉おろし」 ②乾海苔ほしのりの称。 ⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐ぶんこ浅草文庫】 浅草の蔵屋敷跡にあった官設の公共図書館。1874年(明治7)湯島の書籍館しょじゃくかんの蔵書を移して設立、81年閉鎖、84年太政官文庫(内閣文庫の前身)に移管。→内閣文庫⇒あさくさ【浅草】 あさくさ‐まつり浅草祭(→)三社祭さんじゃまつりに同じ。〈[季]夏〉 ⇒あさくさ【浅草】 あさくち浅口】 岡山県南西部の市。漁業・農業・造園業が盛ん。近年、住宅地化が進行。国立天文台岡山天体物理観測所がある。人口3万7千。 あさ‐ぐつ浅沓】 浅いこしらえのくつ。古くは革製、のち木製や張抜はりぬき製で、黒漆塗り。足の甲に当たる部分に込こみまたは甲当こうあてと称する綿入れの白の平絹を差しこみ、底には沓敷くつしきを張った。束帯・衣冠・直衣・狩衣着用の際に用いる。↔深沓 浅沓 あさ‐ぐも朝蜘蛛】 朝、出てくる蜘蛛。俗に吉兆とする。 あさ‐ぐもり朝曇り】 朝、空の曇っていること。また、靄もやで曇ったように見えること。俳諧では、夏の暑くなる日の朝の、曇ったような空模様にいう。〈[季]夏〉 あさくら朝倉】 ①筑前国(福岡県)の地名。郡名。 ②福岡県中南部の市。稲作・果樹園芸が盛ん。市北部の秋月地区はもと黒田氏の城下町。人口5万9千。 ⇒あさくら‐の‐みや【朝倉宮】 ⇒あさくら‐やま【朝倉山】 あさくら朝倉】 姓氏の一つ。 ⇒あさくら‐たかかげ【朝倉孝景】 ⇒あさくら‐ふみお【朝倉文夫】 ⇒あさくら‐よしかげ【朝倉義景】 あさくら‐ざんしょう朝倉山椒‥セウ サンショウの一品種。とげは少なく、香気激しく、葉・実ともに普通のサンショウより大きい。人家に栽培され、兵庫県養父やぶ市八鹿ようか町朝倉から多く産出。 あさくら‐たかかげ朝倉孝景】 室町中期の武将。敏景は俗伝。法名は英林。応仁の乱中、一乗谷を本拠として越前1国を掌握。戦国大名家法の先駆である朝倉敏景十七箇条(朝倉孝景条々ともいう)を定めた。(1428〜1481) ⇒あさくら【朝倉】 あさくら‐の‐みや朝倉宮】 ①朝倉橘広庭宮あさくらのたちばなのひろにわのみやの略称。斉明天皇の行宮あんぐう。661年百済救援のため滞在中、天皇がここで没した。伝承地は福岡県朝倉市山田、一説に同市須川。木丸殿きのまろどの。朝倉行宮。 ②奈良県桜井市初瀬はせにあった雄略天皇の宮。泊瀬朝倉宮はつせのあさくらのみやのこと。伝承地は奈良県桜井市岩坂、一説に同市黒崎。 ⇒あさくら【朝倉】 あさくら‐ふみお朝倉文夫‥ヲ 彫刻家。大分県生れ。文展に出品、自然主義的写実に徹し、官展彫塑の一つの典型をつくった。東京美術学校教授。作「墓守」など。文化勲章。(1883〜1964) 朝倉文夫 撮影:田村 茂 ⇒あさくら【朝倉】 あさくら‐やま朝倉山】 福岡県朝倉市鳥屋山の南の山。(歌枕) ⇒あさくら【朝倉】 あさくら‐よしかげ朝倉義景】 戦国時代の武将。越前の大名。孝景(1493〜1548)の子。一向一揆と対立。織田信長に一乗谷を攻められて自刃。(1533〜1573) ⇒あさくら【朝倉】 あさ‐ぐろ・い浅黒い】 〔形〕[文]あさぐろ・し(ク) うす黒い。人の顔色などにいう。「色―・くたくましい男」 あさ‐け朝明】 (アサアケの約)夜あけ。明けがた。万葉集14「さきもりに立ちし―の金門出かなとでに」 あさ‐げ朝食・朝餉】 (古くはアサケ)朝の食事。朝飯。永久百首「―夕けの煙立つめり」。日葡辞書「アサケヲコシラユル」↔ゆうげ あさ‐げいこ朝稽古】 早朝にする稽古。 あさけし‐むらさき浅滅紫】 染色の名。紫色のつやを薄く消したもの。 あさ‐けぶり朝煙】 朝、炊事や炭・瓦などを焼いて立ち昇る煙。 あざけり嘲り】 あざけること。そしり笑うこと。 あざけ・る嘲る】 〔他五〕 ①ばかにして笑う。見さげて悪口を言う。嘲笑する。三蔵法師伝延久頃点「嗤アサケルこと無かれ」。「失態を―・る」 ②(自動詞として)興に乗じて勝手な口をきく。また、風月などに興じて吟ずる。後拾遺和歌集「月に―・り風にあざむく」 あさご朝来】 兵庫県中央部の市。古来より播磨・丹波地方から山陰地方に至る交通の要衝。生野銀山や史跡の竹田城趾がある。人口3万5千。 あさ‐こぎ朝漕ぎ】 朝、舟を漕ぐこと。万葉集19「―しつつ歌ふ船人」 あさ‐ごち朝東風】 朝吹く東風。〈[季]春〉。万葉集11「―に井堤いで越す浪のよそめにも」 あさ‐ごと浅事】 あさはかなこと。つまらないこと。十訓抄「彼が―どもを申しければ」 あさ‐ごはん朝御飯】 「あさめし」を丁寧にいう語。 あさ‐ごみ朝込み】 ①早朝、不意に敵を襲うこと。あさがけ。あさごめ。 ②朝の茶会に客が早く来ること。 ③遊客が開門を待って早朝から遊里に入ること。好色一代男7「明けそむるより―の客は」 あさ‐ごろも麻衣】 麻でつくった着物。喪服にも用いる。あさぎぬ。あさのきぬ。 あさ‐さ浅さ】 浅い度合。浅み。蜻蛉日記「みつせ川―のほども知られじと」 あさざ莕菜・荇菜】 (上代はアザサ)リンドウ科の多年生水草。葉は楕円形で水面に浮かび、表面緑色、裏面帯紫色。夏秋の頃、葉の付け根に黄色の花をつけ、髪飾りとした。若葉は食用。近縁種に白花のガガブタがある。ハナジュンサイ。〈[季]夏〉。万葉集13「―結ひ垂れ」 あさ‐ざ朝座】 朝の勤行ごんぎょう、特に法華八講などの時の朝の読経や講経の座。枕草子35「―の講師清範」↔夕座 あさ‐ざくら朝桜】 朝、露をおびて咲いた美しい桜。〈[季]春〉 あさ‐ざけ朝酒】 朝から酒を飲むこと。また、その酒。 あさ‐さなだ麻真田】 マニラ麻の優良繊維を真田に編んだもの。女性用帽子の材料。 あさ‐ざぶとん麻座蒲団・麻座布団】 麻地で作った座ぶとん。薄くて感触が涼しい。〈[季]夏〉 あさ‐さぶらい朝侍‥サブラヒ 夜から朝にかけて禁中に伺候すること。家長日記「―日たけて」 あさ‐さむ朝寒】 朝方のうすら寒いこと。〈[季]秋〉。源氏物語野分「けさの―なる」 あさ‐さらず朝さらず】 朝ごとに。毎朝。毎朝かかさず。万葉集3「三笠の山に―雲居棚引き」↔夕さらず あさ‐され‐ば朝されば】 朝になると。万葉集15「―妹が手にまく鏡なす」↔夕されば あさ・し浅し】 〔形ク〕 ⇒あさい あさ‐じ朝事・朝勤】 ①浄土真宗で、毎朝の読経。 ②「朝事参り」の略。浄瑠璃、今宮の心中「明日より―に参られず」 ⇒あさじ‐まいり【朝事参り】 あさ‐しお朝潮‥シホ 朝さしてくる潮。 あさじ‐ざけ麻地酒‥ヂ‥うるち米と糯もち米とを等分に用い、寒の水で仕込み土中に埋めておいた酒。夏の土用に取り出して飲む。色が白く濃厚。〈[季]夏〉 あさ‐じのはら浅篠原】 篠のまばらに生えている野原。古事記「―腰なづむ」 あさじ‐まいり朝事参り‥マヰリ 浄土真宗で、信徒が朝早く寺に参ること。 ⇒あさ‐じ【朝事・朝勤】 あさ‐じみ朝凍み】 朝、あたりのものがこおっていること。東関紀行「―の程に発たば」 あさ‐じめり朝湿り】 朝、露や霧などのために、ものがしめっていること。 あさ‐しも朝霜】 朝方におく霜。〈[季]冬〉 ⇒あさしも‐の【朝霜の】 あさしも‐の朝霜の】 〔枕〕 「消ゆ」「起く」「置く」「御木みけ」(地名)などにかかる。 ⇒あさ‐しも【朝霜】 あさ‐シャン朝シャン】 (シャンはシャンプーの略)朝、出かける前に行う洗髪。 あさ‐すおう浅蘇芳‥スハウ 薄い蘇芳色。 Munsell color system: 9RP4.5/7.5 あさ‐すがた朝姿】 (起き出たばかりの人、あるいは咲き出た草花などの)朝の様子。拾玉集4「おほしたててかきなでしこの花ざかり露の色濃き―かな」 あさ‐ずきん麻頭巾‥ヅ‥ 麻布製の頭巾。夏季用。 あさ‐すず朝涼】 夏の朝の涼しさ。〈[季]夏〉 あさ‐すずみ朝涼み】 ①(→)「あさすず」に同じ。源氏物語椎本「―のほどに出で給ひければ」 ②夏の朝の風にあたってすずむこと。〈[季]夏〉 あさ‐せ浅瀬】 川の、水の浅い所。海などにもいう。「船が―に乗り上げる」 ⇒浅瀬に仇波 あさ‐せち朝節】 正月などの朝、節日せちにちの馳走をふるまうこと。朝の節振舞せちぶるまい。↔夕節ゆうぜち

あさ‐けぶり【朝煙】🔗🔉

あさ‐けぶり朝煙】 朝、炊事や炭・瓦などを焼いて立ち昇る煙。

あさ‐さむ【朝寒】🔗🔉

あさ‐さむ朝寒】 朝方のうすら寒いこと。〈[季]秋〉。源氏物語野分「けさの―なる」

あさ‐さらず【朝さらず】🔗🔉

あさ‐さらず朝さらず】 朝ごとに。毎朝。毎朝かかさず。万葉集3「三笠の山に―雲居棚引き」↔夕さらず

あさ‐され‐ば【朝されば】🔗🔉

あさ‐され‐ば朝されば】 朝になると。万葉集15「―妹が手にまく鏡なす」↔夕されば

あさ‐シャン【朝シャン】🔗🔉

あさ‐シャン朝シャン】 (シャンはシャンプーの略)朝、出かける前に行う洗髪。

あさっ‐ぱら【朝っ腹】🔗🔉

あさっ‐ぱら朝っ腹】 アサハラの促音化。鹿の子餅「―からいろいろのむまごと、酒たらふく下され」。「―から縁起でもない」

あさな‐あさな【朝な朝な】🔗🔉

あさな‐あさな朝な朝な】 〔副〕 朝ごとに。まいあさ。古今和歌集「―たつ川霧の空にのみ」

あさな‐けに【朝な日に】🔗🔉

あさな‐けに朝な日に】 〔副〕 「あさにけに」に同じ。

あさな‐さな【朝な朝な】🔗🔉

あさな‐さな朝な朝な】 〔副〕 アサナアサナの約。万葉集20「―あがるひばりになりてしか」

あさな‐ゆうな【朝な夕な】‥ユフ‥🔗🔉

あさな‐ゆうな朝な夕な‥ユフ‥ 〔副〕 朝に夕に。あさばん。あけくれ。転じて、つねに。万葉集11「伊勢のあまの―に潜かずくとふあはびの貝の片思にして」

あさに‐けに【朝に日に】🔗🔉

あさに‐けに朝に日に】 〔副〕 (「け」は昼の意)朝も昼も。いつも。あさなけに。万葉集3「―見まくほりするその玉を」

あさに‐ひに【朝に日に】🔗🔉

あさに‐ひに朝に日に】 〔副〕 朝も昼も。いつも。ずっと。→あさにけに

○朝の果物は金あさのくだものはきん🔗🔉

○朝の果物は金あさのくだものはきん 朝くだものを食べることは体によい。 ⇒あさ【朝】

○朝の来ない夜はないあさのこないよるはない🔗🔉

○朝の来ない夜はないあさのこないよるはない 苦しい状況はいつまでも続くものではなく、いずれ好転するものだということ。「夜の明けない朝はない」とも。 ⇒あさ【朝】 あさの‐そういちろう浅野総一郎‥ラウ 実業家。越中(富山県)生れ。渋沢栄一に見出され、日本セメント業の先駆者となり、浅野財閥を築く。(1848〜1930) ⇒あさの【浅野】 あさの‐ながこと浅野長勲】 幕末・明治期の大名・政治家。薩長両藩の倒幕運動、土佐藩の大政奉還運動に加わる。1869年(明治2)広島藩主。議定・参与・イタリア公使・貴族院議員などを歴任。(1842〜1937) ⇒あさの【浅野】

あさ‐の‐ま【朝の間】🔗🔉

あさ‐の‐ま朝の間】 朝のうち。多くは朝飯前の意。〈日葡辞書〉

あさ‐はふる【朝羽振る】🔗🔉

あさ‐はふる朝羽振る】 朝、鳥がはばたく。風や波の形容。万葉集2「―風こそ寄せめ夕羽振る浪こそ来寄せ」

あさ‐びらき【朝開き】🔗🔉

あさ‐びらき朝開き】 船が夜明けを待って漕ぎ出すこと。朝の船出。万葉集15「―漕ぎ出て来れば」

あさ‐ぶし【朝臥し】🔗🔉

あさ‐ぶし朝臥し(→)「あさぶせり」に同じ。

あさ‐ぶせり【朝臥せり】🔗🔉

あさ‐ぶせり朝臥せり】 朝おそくまで寝ていること。あさね。狂言、鎌腹「おのれこそはな、―をし居つて」

あさ‐ぼらけ【朝ぼらけ】🔗🔉

あさ‐ぼらけ朝ぼらけ】 朝がほんのりと明けてくる頃。あけぼの。しののめ。古今和歌集「―有明の月と見るまでに」

あさ‐ま【朝間】🔗🔉

あさ‐ま朝間】 朝のうち。また、早朝。松の葉1「―とく起きて」

あさ‐まだき【朝まだき】🔗🔉

あさ‐まだき朝まだき】 夜の明けきらぬ頃。早朝。拾遺和歌集「―起きてぞ見つる梅の花」

あした【朝・明日】🔗🔉

あした朝・明日】 ➊(古代には、昼間を中心にした時の表現法と夜間を中心にした時の表現法とがあり、「あした」は夜間を基準にした「ゆうべ」「よい」「よなか」「あかとき」「あした」の最終の部分)あさ。 ①夜が終わり明るくなって暫くの間。旦。万葉集10「―咲き夕は消ぬるつき草の」。万葉集15「よる見し君をあくる―あはずまにして」↔夕ゆうべ。 ②夫が来て泊まっていった翌朝。また夜中に何か事があった、その翌朝。源氏物語夕顔「霧のいと深き―、いたくそそのかされ給ひて、ねぶたげなる気色に、うち嘆きつつ出で給ふを」→あさ。 ➋今日の次の日。あす。明日。平家物語11「今夜こよいはとくとく帰れ。…―は急ぎ参れ」。「―参上します」 ⇒あした‐ぐさ【鹹草】 ⇒あした‐てんき【明日天気】 ⇒あした‐どころ【朝所】 ⇒あした‐の‐つゆ【朝の露】 ⇒あした‐の‐もの【朝の物】 ⇒あした‐ば【明日葉】 ⇒朝には紅顔ありて夕べには白骨となる ⇒朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり ⇒朝に夕べを謀らず ⇒明日は明日の風が吹く

○朝には紅顔ありて夕べには白骨となるあしたにはこうがんありてゆうべにははっこつとなる🔗🔉

○朝には紅顔ありて夕べには白骨となるあしたにはこうがんありてゆうべにははっこつとなる 無常の世にあっては、生死の測り知れないことにいう。 ⇒あした【朝・明日】

○朝に道を聞かば夕べに死すとも可なりあしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり🔗🔉

○朝に道を聞かば夕べに死すとも可なりあしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり [論語里仁「朝聞道、夕死可矣」]人として大切な道徳を聞いて悟ることができれば、たとえその日の夕方に死んでも心残りはない。道徳の尊さを説いた孔子の言葉。 ⇒あした【朝・明日】

○朝に夕べを謀らずあしたにゆうべをはからず🔗🔉

○朝に夕べを謀らずあしたにゆうべをはからず [左伝昭公元年]今は朝だが、夕刻のことは考えない。事情が切迫していて、先のことまで考える余裕がないこと。将来を考慮しないこと。 ⇒あした【朝・明日】 あした‐の‐つゆ朝の露】 朝、草葉などにたまる露。しばしば、人生がはかなく人の命の消えやすいことのたとえとしていう。浄瑠璃、凱陣八島「盛りは―」 ⇒あした【朝・明日】 あした‐の‐もの朝の物】 近世、天皇が朝餉あさがれいの前にとる粽ちまき・餅・菓子の類。 ⇒あした【朝・明日】 あした‐ば明日葉】 (今日摘み取っても明日には葉が出るとの意)セリ科の大形多年草。八丈島など暖地の海浜に生じ、葉は羽状複葉、ウドに似て光沢があり、淡緑色。発育が速い。秋、散形花序の白い小花を密生。茎・葉には淡黄色の汁液を含む。芳香があり、葉と茎は食用。野菜としても栽培。ハチジョウソウ。アシタグサ。漢名、鹹草。〈[季]春〉 あしたば ⇒あした【朝・明日】

あした‐の‐つゆ【朝の露】🔗🔉

あした‐の‐つゆ朝の露】 朝、草葉などにたまる露。しばしば、人生がはかなく人の命の消えやすいことのたとえとしていう。浄瑠璃、凱陣八島「盛りは―」 ⇒あした【朝・明日】

あした‐の‐もの【朝の物】🔗🔉

あした‐の‐もの朝の物】 近世、天皇が朝餉あさがれいの前にとる粽ちまき・餅・菓子の類。 ⇒あした【朝・明日】

ちょう【朝】テウ🔗🔉

ちょうテウ ①天子がまつりごとをする所。平家物語12「―の怨敵を亡ぼしたる者は半国を給はる」↔野。 ②天子の治める国。徒然草「我が―の者とも見えぬ忠守かな」 ③一系の君主の統御する間。また、一人の君主の統治する間。「南北―」 ④朝鮮の略。

ちょう‐い【朝衣】テウ‥🔗🔉

ちょう‐い朝衣テウ‥ 朝廷に出仕する時に着る衣服。

ちょう‐い【朝威】テウヰ🔗🔉

ちょう‐い朝威テウヰ 朝廷の威光。

ちょう‐い【朝意】テウ‥🔗🔉

ちょう‐い朝意テウ‥ 朝廷の意見。朝旨。

ちょううん‐ぼう【朝雲暮雨】テウ‥🔗🔉

ちょううん‐ぼう朝雲暮雨テウ‥ ①朝の雲と夕方の雨。 ②[宋玉、高唐の賦「妾われは巫山ふざんの陽みなみ、高丘の岨に在り。旦あしたには朝雲と為り、暮ゆうべには行雨と為らん」](楚の懐王が夢の中で巫山の神女と親しくなった故事から)男女の契り。

ちょう‐えつ【朝謁】テウ‥🔗🔉

ちょう‐えつ朝謁テウ‥ 朝廷に参内して天子に拝謁すること。朝見。

ちょう‐おん【朝恩】テウ‥🔗🔉

ちょう‐おん朝恩テウ‥ 朝廷の恩。天子の恩。皇恩。

ちょう‐か【朝家】テウ‥🔗🔉

ちょう‐か朝家テウ‥ 帝王の家。帝室。皇室。ちょうけ。

ちょう‐が【朝賀】テウ‥🔗🔉

ちょう‐が朝賀テウ‥ ①諸臣が参朝して天子におよろこびを申し上げること。 ②元日に天皇が大極殿で百官の年頭の賀を受けた大礼。みかどおがみ。朝拝。拝賀。〈[季]新年〉

ちょう‐かい【朝会】テウクワイ🔗🔉

ちょう‐かい朝会テウクワイ 朝の集会。朝礼。「月曜日の―」

ちょうかい‐ぼへん【朝改暮変】テウ‥🔗🔉

ちょうかい‐ぼへん朝改暮変テウ‥ 朝に改め、日暮れにまた変えること。一定の方針がなく絶えずかわって定まらないこと。朝令暮改。

ちょう‐かん【朝刊】テウ‥🔗🔉

ちょう‐かん朝刊テウ‥ 日刊新聞で朝発行するもの。↔夕刊

ちょう‐かん【朝官】テウクワン🔗🔉

ちょう‐かん朝官テウクワン 朝廷に仕える役人。公卿。

ちょう‐き【朝紀】テウ‥🔗🔉

ちょう‐き朝紀テウ‥ 朝廷の紀律。朝廷の紀綱。

ちょうき‐ぼさい【朝祈暮賽】テウ‥🔗🔉

ちょうき‐ぼさい朝祈暮賽テウ‥ 朝夕に参詣祈願すること。

ちょう‐け【朝家】テウ‥🔗🔉

ちょう‐け朝家テウ‥ ⇒ちょうか

ちょう・する【朝する】テウ‥🔗🔉

ちょう・する朝するテウ‥ 〔自サ変〕[文]朝す(サ変) ①朝廷に参る。参内する。 ②朝貢する。太平記4「悉く―・せずといふことあるべからず」 ③河水が海に流れ注ぐ。朝宗ちょうそうする。文華秀麗集「蒼海ながく―・する潮を」 ④向かっていく。至る。「大声天に―・す」

ちょうちょう‐ぼぼ【朝朝暮暮】テウテウ‥🔗🔉

ちょうちょう‐ぼぼ朝朝暮暮テウテウ‥ 毎朝毎晩。明け暮れ。

ともなが‐さんじゅうろう【朝永三十郎】‥ジフラウ🔗🔉

ともなが‐さんじゅうろう朝永三十郎‥ジフラウ 哲学者。長崎県生れ。東大卒。京大教授。振一郎の父。著「近世に於ける『我』の自覚史」など。(1871〜1951) ⇒ともなが【朝永】

ともなが‐しんいちろう【朝永振一郎】‥ラウ🔗🔉

ともなが‐しんいちろう朝永振一郎‥ラウ 理論物理学者。東京生れ。三十郎の長男。京大卒。東京教育大教授。場の量子論において超多時間理論の基礎の上にくりこみ理論を完成。湯川秀樹と共にパグウォッシュ会議などを通じて科学者の平和運動に参加。ノーベル賞・文化勲章。(1906〜1979)→くりこみ理論 朝永振一郎(1) 撮影:田村 茂 朝永振一郎(2) 撮影:石井幸之助 ⇒ともなが【朝永】

[漢]朝🔗🔉

 字形  筆順 〔月(月・月)部8画/12画/教育/3611・442B〕 [] 字形 〔月(月・月)部8画/12画〕 〔音〕チョウ〈テウ〉(呉)(漢) 〔訓〕あさ・あした (名)とも [意味] ①あさ。あした。(対)夕せき・暮。「朝夕・朝食・朝来・明朝・早朝・朝令暮改」 ②天子がまつりごとをとる所。民間に対する官界。天子(の治める国)。(対)野。「朝廷・朝野・朝臣・本朝」▶早朝に天子が広間に出て政務の報告を受けたことから。 ③一人の天子が在位する期間。「聖朝・推古朝・乾隆けんりゅう朝」。一系統の天子が受けついで統治する期間。「王朝・平安朝・南北朝・明みん朝」 ④諸侯が天子にお目にかかる。「天下の士を朝せしむ」「朝見」。転じて、外国から天子の国に参る。「来朝・帰朝・朝貢」 ⑤「朝鮮」の略。「日朝関係」 [解字] 形声。「幹」(=はたが高く上がるように日がのぼる)+音符「月」(=舟。抜け出る)。太陽がぬけ出るようにのぼる時の意。 [下ツキ 異朝・一朝・王朝・元朝・帰朝・皇朝・後朝・今朝・在朝・参朝・聖朝・清朝・宋朝・早朝・天朝・入朝・廃朝・本朝・毎朝・明朝・翌朝・来朝・歴朝 [難読] 朝食あさげ・朝餉あさげ・あさがれい・朝臣あそん

[漢]朝🔗🔉

 〔部4画〕 ⇒月部

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