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ふ【符】🔗⭐🔉
ふ‐けん【符験】🔗⭐🔉
ふ‐けん【符験】
しるし。ききめ。効験。
ふ‐ごう【符号】‥ガウ🔗⭐🔉
ふ‐ごう【符号】‥ガウ
①しるし。記号。あいじるし。
②特に、数の正負を示す記号。すなわち「+」あるいは「−」。
③(code)情報を伝えるため一定の規則にもとづいて作られた記号の体系的な組合せ。「モールス―」「情報交換用―化漢字集合」
⇒ふごう‐か【符号化】
⇒ふごう‐つうしん【符号通信】
ふ‐ごう【符合】‥ガフ🔗⭐🔉
ふ‐ごう【符合】‥ガフ
①割符が双方合うこと。
②二つ以上の事物がぴったりと合うこと。合致すること。沙石集3「教文に―して、あやまりなき法門なるべし」。「事実と―する」
ふごう‐か【符号化】‥ガウクワ🔗⭐🔉
ふごう‐か【符号化】‥ガウクワ
情報を符号3に変換すること。エンコード。
⇒ふ‐ごう【符号】
ふごう‐つうしん【符号通信】‥ガウ‥🔗⭐🔉
ふごう‐つうしん【符号通信】‥ガウ‥
情報をすべて符号化して行う通信。
⇒ふ‐ごう【符号】
ふ‐じゅ【符呪】🔗⭐🔉
ふ‐じゅ【符呪】
まじない。
ふ‐ずい【符瑞】🔗⭐🔉
ふ‐ずい【符瑞】
めでたいしるし。符祥。瑞祥。
ふ‐せつ【符節】🔗⭐🔉
ふ‐せつ【符節】
(→)割符わりふ1に同じ。
⇒符節を合わするが如し
○符節を合わするが如しふせつをあわするがごとし🔗⭐🔉
○符節を合わするが如しふせつをあわするがごとし
[孟子離婁下]割符を合わせたように、双方が全く一致する。符合する。「符節を合わせたよう」とも。
⇒ふ‐せつ【符節】
ふせ‐どい【伏せ樋】‥ドヒ
土中に埋めたとい。うずみひ。
ふせ‐とり【伏鳥】
地上に伏しかくれているキジ・ウズラなどの鳥。また、それを射ること。
ふせないきょう【布施無経・無布施経】‥キヤウ
狂言。住職が檀家へ経を読みに行くと、主人が布施を忘れるので、説教などで思い出させようとして苦心する。
ふせ‐ぬい【伏せ縫い・伏繍】‥ヌヒ
①縫代ぬいしろを押さえるために、その端を表に小さく針目を出して縫うこと。
②金糸・蛇腹糸のような太い糸を布地に伏せ、同じ色の糸で綴じつける縫い方。綴付とじつけ繍・駒繍ともいう。
ふせ‐や【伏屋】
小さく低い家。みすぼらしい家。万葉集3「―立て妻どひしけむ」
⇒ふせや‐たき【伏屋焚き】
ふせ‐や【布施屋】
奈良・平安時代、調・庸の運搬者や旅行者のために駅路に設けた宿泊所。多くは僧侶による慈善事業だが、国家が保護を加えたものもある。行基や最澄の設けたものが有名。
ふせや‐たき【伏屋焚き】
〔枕〕
「すす」にかかる。「ふせやたく」と訓む説もある。万葉集9「茅沼ちぬ男
原うない男の―すすし競ひ」
⇒ふせ‐や【伏屋】
ふ・せる【伏せる・臥せる】
〔他下一〕[文]ふ・す(下二)
①うつむくようにする。うつぶせにする。万葉集11「山河に筌うえをし―・せて守りあへず年の八歳を吾が盗まひし」。日葡辞書「ウマヲフスル」。「目を―・せる」
②からだを横にさせる。寝かせる。源氏物語空蝉「小君をお前に―・せて、よろづに恨みかつは語らひ給ふ」。「草むらに体を―・せて隠れる」
③倒す。下に押しつける。平家物語4「押し直し踏み直し、立ちどころに好き者共十四五人こそ切り―・せたれ」。徒然草「大雁どもふためきあへる中に法師まじりて打ち―・せ、ねぢころしければ」
④物をさかさまにする。裏返しに置く。今昔物語集11「山の中は直しく鉢を―・せたる如くにて」。「本を―・せる」
⑤潜ませる。かくす。古今和歌集恋「かの道に夜ごとに人を―・せて守らすれば」。「この話は―・せておこう」
⑥覆いかぶせる。かぶせて捕らえる。大鏡道隆「いかだの上に土を―・せて植木を生ほし」。狂言、津島祭「子供が集つて千鳥を―・せるが」
⑦つくろう。衣類に継ぎを当てる。日葡辞書「キルモノヲフスル」
ふせ・る【臥せる】
〔自五〕
①横になる。ふす。伊勢物語「あばらなる板敷に、月の傾くまで―・りて」
②(病気などで)寝る。床につく。「風邪で―・っている」
ふ‐せん【不宣】
書簡文の末尾にしるす語。十分に述べ尽くさない意。不尽。不悉。不一。
ふ‐せん【不戦】
①たたかわないこと。勝負をしないこと。
②戦争をしないこと。「―の誓」
⇒ふせん‐しょう【不戦勝】
⇒ふせん‐じょうやく【不戦条約】
⇒ふせん‐ぱい【不戦敗】
ふ‐せん【父銭】
江戸時代、将軍の若君などの誕生・元服などのとき、祝儀のために鋳造した金銭(黄金の銭)。↔母銭
ふ‐せん【付箋・附箋】
用件を書きつけて貼る小さい紙。目じるしのために貼りつける紙。貼りがみ。
ふ‐せん【布銭】
中国、戦国時代の青銅貨幣の一種。鋤すきや鍬くわをかたどったもの。布貨。布幣。→刀布→刀銭
ふ‐せん【浮選】
(→)浮遊選鉱法の略。
ふ‐せん【普選】
普通選挙の略。「―運動」
ふ‐せん【艀船】
はしけぶね。
ふ‐せん【豊贍・富贍】
(「贍」は足りる意)富んで豊かなこと。
ふ‐せん【膚浅】
あさはかなこと。浅薄。
ふ‐ぜん【不全】
機能や発達に欠ける所、弱い所などがあること。不完全。「発育―」「心―」
ふ‐ぜん【不染】
〔仏〕煩悩にけがされないこと。清浄。
ふ‐ぜん【不善】
よくないこと。道徳にそむくこと。「小人閑居して―をなす」
ぶ‐せん【夫銭】
(ブゼニとも)武家時代、夫役ぶやくのかわりに納めた金銭。中世に始まり、江戸時代には広く行われた。
ぶぜん【豊前】
①旧国名。今の福岡県東部と大分県北部。
②福岡県東部の市。周防灘に面した宇島うのしま港を中心に工業が発達。人口2万8千。
ぶ‐ぜん【憮然】
①失望してぼんやりするさま。失望や不満でむなしくやりきれない思いでいるさま。福沢諭吉、文明論之概略「其会社中の才子も自から其然る所以を知らずして―たるものあり」。「―として立ちつくす」
②あやしみ驚くさま。
ふ‐ぜんかん【不善感】
種痘の効果が生じないこと。
ふ‐せんぎ【不僉議】
よく僉議しないこと。
ふ‐せんさく【不詮索】
よく調べないこと。
ふせん‐しょう【不戦勝】
相手の休場・棄権、また組合せなどによって、試合をせずに勝ちとなること。↔不戦敗。
⇒ふ‐せん【不戦】
ふせん‐じょうやく【不戦条約】‥デウ‥
国際紛争の解決は戦争によらず、平和的手段によるべきことを約した条約。1928年パリで締結された。当初15カ国で調印し、その後日本も含め63カ国が加入。ケロッグ‐ブリアン協定。
⇒ふ‐せん【不戦】
ふせんちょう‐の‐まる【浮線蝶の丸】‥テフ‥
織文の名。臥蝶ふせちょうの丸を浮織りにしたもの。浮線綾。
ふせん‐ぱい【不戦敗】
休場・棄権したために、試合をせずに負けとなること。↔不戦勝
⇒ふ‐せん【不戦】
ふ‐せんめい【不鮮明】
はっきりしないこと。「―な画像」「意図が―だ」
ふせん‐りょう【浮線綾】
①文様を浮織りにした綾織物。初めは綾織りで、文様の線を浮き出させて織ったものすべてを称したが、後に大形の円文まるもんの名となり、浮織りでなくてもこの形式の文様のあるものをすべて言った。平安時代以来、今日でも盛んに用いられる。源氏物語橋姫「唐の―を縫ひて」
浮線綾
②(→)「浮線蝶の丸」に同じ。
ふ‐そ【父祖】
①父と祖父。
②先祖。祖先。「―伝来」
ふ‐そ【封租】
律令制で、封戸ふこから納める田租。
ふ‐そう【扶桑】‥サウ
①[山海経海外東経]中国で、東海の日の出る所にあるという神木。また、その地の称。
②〔植〕ブッソウゲの別称。
③[南史夷貊伝下、東夷]中国の東方にあるという国。日本国の異称。扶桑国。
⇒ふそう‐きょう【扶桑教】
ふ‐そう【浮藻】‥サウ
水にただよう藻。
ふ‐そう【敷奏】
天子に事を奏上すること。
ふ‐ぞう【不浄】‥ザウ
(ザウはジャウの直音化)
⇒ふじょう。蜻蛉日記上「こよひより―なることあるべし」
ぶ‐そう【武宗】
唐の15代皇帝。李炎。道教を信じて、仏教を排斥。(在位840〜846)(814〜846)→三武一宗
ぶ‐そう【武装】‥サウ
戦闘のための装備をすること。また、その装備。
⇒ぶそう‐かいじょ【武装解除】
⇒ぶそう‐へいわ【武装平和】
⇒ぶそう‐ほうき【武装蜂起】
ぶ‐そう【無双】‥サウ
(→)「むそう」1に同じ。義経記6「当国一の―にて渡らせ給へば」
ぶ‐そう【蕪草】‥サウ
茂っている草。雑草。
ふ‐そうおう【不相応】‥サウ‥
(ブソウオウとも)つりあわないこと。ふさわしくないこと。「身分―」
ぶそう‐かいじょ【武装解除】‥サウ‥ヂヨ
降伏者・捕虜などから、その兵器を強制的に取り上げること。中立国が自国の港に在る交戦国軍艦に対して行うこともある。
⇒ぶ‐そう【武装】
ふそう‐きょう【扶桑教】‥サウケウ
教派神道の一つで富士信仰系。造化三神を「元の父母」と呼んで主祭神とし、合わせて天照大神と富士の山神木花咲耶姫命このはなのさくやびめのみことを祀る。惟神かんながらの大道を修めることを教旨とする。1873年(明治6)宍野半ししのなかばが富士講を結集して組織した富士一山講社に始まる。
⇒ふ‐そう【扶桑】
ぶ‐そうじ【無掃除】‥サウヂ
掃除をしてないこと。狂言、萩大名「今日はいかう―に御座るによつてなりますまい」
ふそうしゅうようしゅう【扶桑拾葉集】‥サウシフエフシフ
詞文集。30巻35冊。徳川光圀編。1693年(元禄6)刊。まず古万葉集と10勅撰集の序を集め、以下ほぼ時代順に序・跋・日記その他を集めたもの。
ふぞう‐ふげん【不増不減】
〔仏〕
①諸法は空にして増減しないこと。
②衆生しゅじょう界と仏界とは共に尽きることのないこと。無尽。
ぶそう‐へいわ【武装平和】‥サウ‥
各国が鋭意軍備の拡張充実をはかり、軍事力の均衡によって国際間の平和が保たれている状態。
⇒ぶ‐そう【武装】
ぶそう‐ほうき【武装蜂起】‥サウ‥
支配者の武力に対抗して被支配者側が武装して立ち上がること。
⇒ぶ‐そう【武装】
ふそうめいがでん【扶桑名画伝】‥サウ‥グワ‥
日本の画家の伝記を記した書。堀直格なおただ原著、黒川春村補訂。嘉永7年(1854)直格序。安政6年(1859)春村序。
ふそうりゃっき【扶桑略記】‥サウリヤク‥
平安末期成立の歴史書。神武天皇から堀河天皇に至る間の漢文の編年史。叡山の僧皇円著。もと30巻、現存のものは残欠本で、16巻分と抄本を伝える。六国史りっこくし以下の典籍および寺院関係の古伝により、各条に出典を掲げる。
ブゾーニ【Ferruccio Benvenuto Busoni】
イタリアの作曲家・ピアノ奏者。バッハなどのピアノ曲を校訂。著「新音楽美学試論」など。(1866〜1924)
ふ‐そきゅう【不遡及】‥キフ
〔法〕法がその実施以前の事項にさかのぼって適用されないこと。法は原則として不遡及である。
ふ‐そく【不足】
①必要なだけないこと。足りないこと。欠けていること。不十分。不完全。「経験―」
②満足しないこと。不平に思うこと。平家物語1「それを―に思し召さば力及ばず」。「―を言う」
ふ‐そく【不測】
はかりがたいこと。予測できないこと。思いがけないこと。「―の事態」
ふ‐そく【付則・附則】
①ある規則を補うために付加した規則。
②〔法〕法令の主たる事項に付随する必要事項を定める規定の名称。経過規定や施行期日・細目の定め方などに関する規定がその例。
ふ‐ぞく【付属・附属】
①主たるものに付いていること。「―品」
②〔仏〕(「付嘱」とも書く)布教の使命を付与すること。嘱累ぞくるい。譲与。平家物語2「この法は釈尊の―」→ふしょく。
③付属学校の略。
⇒ふぞく‐かい【付属海】
⇒ふぞく‐がっこう【付属学校】
⇒ふぞく‐ご【付属語】
⇒ふぞく‐し【付属肢】
⇒ふぞく‐ひん【付属品】
ふ‐ぞく【風俗】
①(→)「ふぞくうた」に同じ。枕草子280「歌は―。杉立てる門。神楽歌もをかし」
②⇒ふうぞく。
⇒ふぞく‐うた【風俗歌】
⇒ふぞく‐どころ【風俗所】
⇒ふぞく‐まい【風俗舞】
ぶ‐ぞく【部族】
(tribe)人種・言語・文化などの特徴を共有し、一定の地域内に住んで同族意識をもつ集団。文明に属するとされる集団には使わず、未開とされる地域の集団に適用されてきたという点で偏見を含む用語。
ぶ‐ぞく【部属】
①部に分かれて、それに付属すること。
②手下。部下。
ふぞく‐うた【風俗歌】
平安時代から行われた歌謡。諸国の民謡が宮廷および貴族社会に採用されて、宴遊などに歌われたもの。くにぶり。田舎歌。ふぞく。
⇒ふ‐ぞく【風俗】
ふぞく‐かい【付属海】
大洋の周辺にある海域の一部が陸地によって囲まれている部分。囲まれ方によって地中海と縁海とに分類される。
⇒ふ‐ぞく【付属・附属】
ふぞく‐がっこう【付属学校】‥ガクカウ
①教育研究のための実験、または教員養成のための実習などを目的として、大学または大学の教育学部(旧制では師範学校など)に付属して設けられた学校。
②一貫教育を目的として私立大学に付属して設けられた学校。
⇒ふ‐ぞく【付属・附属】
ふぞく‐ご【付属語】
自立語に付属して文法的機能を表し、文節を構成する語。助詞・助動詞の類。→辞4。
⇒ふ‐ぞく【付属・附属】
ふぞく‐し【付属肢】
体節から成る動物の体側に生じる器官。環形動物の疣足いぼあし、節足動物の関節肢、脊椎動物の外肢など。
⇒ふ‐ぞく【付属・附属】
ぶ‐そくてん【武則天】
(→)則天武后に同じ。
ふぞく‐どころ【風俗所】
古代、大嘗会だいじょうえで演じる悠紀ゆき・主基すきの芸能・風俗歌、風俗舞をつかさどった所。
⇒ふ‐ぞく【風俗】
ふぞく‐ひん【付属品】
主だったものに付属している物品。本体と共に用いてはじめて機能する品。「―の取付け」
⇒ふ‐ぞく【付属・附属】
ふそく‐ふり【不即不離】
①二つのものが、つきもせず離れもしない関係を保つこと。不離不即。
②〔仏〕例えば生死しょうじと涅槃ねはんのように二つの概念が矛盾しつつ背反しないこと。現象は異なるが本体は同一であること。不一不異。
ふぞく‐まい【風俗舞】‥マヒ
古代舞踊。大嘗会の際、悠紀・主基の風俗歌の伴奏で演じられる。
⇒ふ‐ぞく【風俗】
ふそく‐るい【斧足類】
(→)二枚貝類に同じ。
ふ‐ぞろい【不揃い】‥ゾロヒ
①そろわないこと。数の足りないこと。
②形や大きさ、種類・調子などが一律でないこと。不斉。「―の箸」
③天候の不安定なこと。(俚言集覧)
ふ‐そん【不遜】
謙遜でないこと。思い上がっていること。「―な振舞」
ぶそん【蕪村】
⇒よさぶそん(与謝蕪村)。
⇒ぶそん‐き【蕪村忌】
⇒ぶそん‐くしゅう【蕪村句集】
⇒ぶそん‐しちぶしゅう【蕪村七部集】
ぶそん‐き【蕪村忌】
与謝蕪村の忌日。陰暦12月25日。画号によって春星忌しゅんせいきとも呼ぶ。〈[季]冬〉
⇒ぶそん【蕪村】
ぶそん‐くしゅう【蕪村句集】‥シフ
俳諧集。2冊。高井几董きとう編。1784年(天明4)刊。遺句を四季別に配列し、代表句を網羅。
⇒ぶそん【蕪村】
ぶそん‐しちぶしゅう【蕪村七部集】‥シフ
俳諧撰集。2冊。菊舎太兵衛きくやたひょうえほか編。1809年(文化6)刊。蕪村に関係のある「其雪影」「あけ烏」「一夜四歌仙」「花鳥篇」「五車反古ごしゃほうぐ」「桃李ももすもも」「続明烏」の7部に「続一夜四歌仙」を収める。7部を称しながら8部を収めるなど杜撰ずさんな点が多い。
⇒ぶそん【蕪村】
ふた【二】
数の名。ふたつ。ふう。古事記上「み谷―渡らす」
ふた【蓋】
①容器や箱などの口・穴を覆いふさぐもの。南海寄帰内法伝平安後期点「蓋フタを著つけて口に挿さしはさむ」。「鍋の―」↔身み。
②サザエなど、巻貝類の足の後背部に付着する扁平な板状のもの。かいのふた。へた。厴えん。
③スッポンの異称。浮世風呂2「江戸ぢやあね、すつぽんをしやれて―といひやすよ」
⇒蓋を開ける
ふだ
(東北・東関東地方で)たくさん。十分。
ふだ【札・簡】
(フミイタ(文板)の転)
①ある目的のために必要な事項を書き記す小さい木片・紙片または金属片。大唐西域記長寛点「事を書しるす冊フタを伝ふ」。「荷―」「名―」
②神仏の守り札。おふだ。
③ある事を証明するもの。入場券・木戸札・手形・鑑札の類。「―を渡す」
④立て札。高札。
⑤カルタ・花札・トランプなどの一枚一枚。「―を配る」
⑥近世、岡場所で娼家や検番に掲げておく芸娼妓の名札。
⇒札が落ちる
⇒札が付く
⇒札削る
ぶた
「おいちょかぶ」で、札の合計の数の末尾が最もよい定めの9を超して、最も弱い0になったのをいう。
ぶた【豚・豕】
ウシ目の家畜。イノシシを家畜化したもの。体躯はよく肥え、皮下脂肪層がよく発達し、鼻は大きく、尾は細く短い。脚は体の割に小さい。繁殖力が強く、肉はそのまま、または加工してハム・ベーコンなどとして重要な食品。皮革は柔軟で手袋などに加工し、毛はブラシに用いる。ヨークシャーなど多くの品種がある。〈日葡辞書〉
⇒豚に真珠
⇒豚もおだてりゃ木に登る
⇒豚を盗んで骨を施す
ふた‐あい【二藍】‥アヰ
(2種の藍の意)
①紅くれないと藍とで染めた色。やや赤みのある藍色。「ふたゐ」とも。
Munsell color system: 5P3/3
②襲かさねの色目。山科流では、表裏ともに二藍または裏白。
ふた‐あけ【蓋明け】
①蓋を明けること。転じて、物事を開始すること。特に、劇場で、初日をあけること。
②手をつけたばかりであること。また、そのもの。
ふた‐あや【二綾】
2色の糸で織った綾織物。万葉集16「彼方おちかたの―裏沓したくつ」
ふだ‐あらため【札改め】
関所の手形などを調べること。
ふ‐たい【不退】
〔仏〕修行において退歩しないこと。また、すでに得た功徳を失うことのない境地。不退転。今昔物語集14「常に―の行ぎょうを修して」
⇒ふたい‐の‐ど【不退の土】
ふ‐たい【付帯・附帯】
主なものに付けそえること。「―決議」
⇒ふたい‐こうそ【付帯控訴】
⇒ふたい‐しそ【付帯私訴】
⇒ふたい‐じょうこく【付帯上告】
⇒ふたい‐ぜい【付帯税】
ふ‐たい【布袋】
①布の袋。
②⇒ほてい
ふ‐だい【文台】
(→)「ぶんだい」に同じ。
ふ‐だい【譜代・譜第】
①代々その家の系統を継いで来ること。また、それを記した系譜。
②代々その主家に仕えること。また、その臣下。世臣。
③(→)譜代大名に同じ。↔外様とざま。
⇒ふだい‐おんこ【譜代恩顧】
⇒ふだい‐そうでん【譜代相伝】
⇒ふだい‐だいみょう【譜代大名】
ぶ‐たい【部隊】
①軍の一部をなす隊。指揮者に統率された軍人の集団。
②集団的な行動をとる人の集まり。「買出し―」
ぶ‐たい【舞台】
①諸種の芸能(舞踊・演劇・音楽など)を演じて人々に見せるために特別に設えた場所。通例は観客・聴衆の場所よりも1段高くなっている。
②1で演じる芸能、また、その演技。「名人の―」
③比喩的に、技量や活躍ぶりをみせる場所や機会。「晴れの―に立つ」
⇒ぶたい‐うら【舞台裏】
⇒ぶたい‐かんとく【舞台監督】
⇒ぶたい‐げいこ【舞台稽古】
⇒ぶたい‐げいじゅつ【舞台芸術】
⇒ぶたい‐げき【舞台劇】
⇒ぶたい‐こ【舞台子】
⇒ぶたい‐こうか【舞台効果】
⇒ぶたい‐しょうめい【舞台照明】
⇒ぶたい‐そうち【舞台装置】
⇒ぶたい‐どきょう【舞台度胸】
⇒ぶたい‐ばん【舞台番】
⇒ぶたい‐びじゅつ【舞台美術】
⇒ぶたい‐びらき【舞台開き】
⇒ぶたい‐めん【舞台面】
ぶ‐だい【武鯛・不鯛】‥ダヒ
ブダイ科の硬骨魚の総称。また、その一種。大部分は熱帯性で珊瑚礁など沿岸に多い。ブダイは、全長約35センチメートル。体は楕円形。歯は強壮、鱗は大。背部は褐色、腹部は淡緑色。雄は青みが強く、雌は赤みが多い。本州中部以南の沿岸に産。イガミ。
ヒブダイ
提供:東京動物園協会
ぶたい‐うら【舞台裏】
①舞台の裏手。客席から見えず、役者・道具係などが待機しているところ。
②転じて、ある事が行われる裏面。一般には知られない事情。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふだい‐おんこ【譜代恩顧】
譜代の臣として君恩を受けること。
⇒ふ‐だい【譜代・譜第】
ふたい‐か【不胎化】‥クワ
ある政策の結果、マネー‐サプライが増減して物価の上昇・下落あるいは金利の下落・上昇が引き起こされる場合、その影響を公開市場操作などによって相殺すること。
ぶたい‐かんとく【舞台監督】
演出者の計画に従って稽古に立ち会い、実務上の補佐をし、各スタッフ(舞台装置・照明・効果・衣装など)をとりまとめ、初日以降は舞台上・舞台裏の進行を総合的に監督・指導すること。また、その人。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐げいこ【舞台稽古】
演劇で、上演に先立って、舞台で行う最終的な仕上げの稽古。本公演そのままの衣装・装置で、各場毎に、また全幕通して行う。→ゲネプロ。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐げいじゅつ【舞台芸術】
舞台で演ずることによって作り出される芸術。演劇・オペラ・舞踊など。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐げき【舞台劇】
舞台で演ずる劇。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐こ【舞台子】
江戸時代、舞台に出て歌舞する少年俳優。一面男色を売った。陰子。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐こうか【舞台効果】‥カウクワ
(stage effect)演劇の進行・演出の効果を助長すること。また、そのもの。特に、音響効果。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふたい‐こうそ【付帯控訴】
民事訴訟で、当事者の一方の控訴により開始された控訴審手続内で被控訴人が第一審判決のうち自己に不利益な部分の変更を申し立てる控訴。
⇒ふ‐たい【付帯・附帯】
ふたい‐じ【不退寺】
奈良市法蓮町にある真言律宗の寺。もと平城上皇の離宮(萱の御所)を、在原業平が847年(承和14)に賜って寺としたと伝える。平安後期作の聖観音立像・五大明王像があり、多宝塔・南門は鎌倉時代、本堂は室町時代の建造。不退転法輪寺。業平寺。
ふ‐だいし【傅大士】
中国南北朝時代の居士。転輪蔵の創始者。本名、傅翕ふきゅう。善慧大士・東陽大士とも称。斉の東陽(浙江義烏)の人。武帝に召されて経を講じた。寺院の経蔵中にその像を安置し、俗に笑仏わらいぼとけという。(497〜569)→大士
ふたい‐しそ【付帯私訴】
犯罪により身体・自由・名誉・財産等を害された者が検察官による公訴に付帯して行う民事上の請求。旧刑事訴訟法が認めていたが1948年の改正法で廃止。
⇒ふ‐たい【付帯・附帯】
ふたい‐じょうこく【付帯上告】‥ジヤウ‥
民事訴訟で被上告人が付帯控訴と同様の趣旨で申し立てる上告。
⇒ふ‐たい【付帯・附帯】
ぶたい‐しょうめい【舞台照明】‥セウ‥
舞台上のあらゆる光の効果。現在は人工照明を用いたものをいうことが多い。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふたい‐ぜい【付帯税】
過少申告や延滞をした場合に課される国税。加算税(過少申告加算税・無申告加算税・不納付加算税・重加算税など)と延滞税・利子税とから成る。↔本税
⇒ふ‐たい【付帯・附帯】
ぶたい‐そうち【舞台装置】‥サウ‥
演劇の行われる空間および演劇の効果を高める装置の総称。大道具・小道具・照明など。大正期以後の用語。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふだい‐そうでん【譜代相伝】‥サウ‥
代々受け継いで家につたえること。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「玉世の姫が―の御家人」
⇒ふ‐だい【譜代・譜第】
ふだ‐いた【札板】
社寺の祈願のお守り札。木製のお守り札。西鶴諸国ばなし「叡山より御祈念の―おろせば」
ふ‐だいたいぶつ【不代替物】
〔法〕取引通念上、その個性が重視され、他の物では代えられないもの。土地・絵画・骨董品の類。↔代替物
ふだい‐だいみょう【譜代大名】‥ミヤウ
江戸時代の大名の家格の一つ。関ヶ原の戦以前から徳川氏の臣であったもの、およびその家格に準ぜられたもの。↔外様とざま大名。→大名(表)
⇒ふ‐だい【譜代・譜第】
ふ‐たいてん【不退転】
①〔仏〕(→)不退に同じ。
②志をかたく保持して屈しないこと。「―の決意」
ぶたい‐どきょう【舞台度胸】
役者が舞台で演技する時の度胸。転じて、改まった場で注目を浴びつつ堂々とふるまう胆力。「―が付く」
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふた‐いとこ【二従兄弟・二従姉妹】
(→)「またいとこ」に同じ。
ふたい‐の‐ど【不退の土】
極楽浄土のこと。ここに生まれれば再び穢土えどに退転しない。不退の浄土。平家物語10「かの―に往生し給はん事、何の疑ひかあらむや」
⇒ふ‐たい【不退】
ぶたい‐ばん【舞台番】
江戸時代の劇場従業員。舞台下手の角ござの上に座し、場内整理に当たったもの。留場とめば3が兼ねた。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐びじゅつ【舞台美術】
舞台芸術の表現効果を高める空間や場面をつくり出すための装置・道具その他の視覚的諸要素の総称。舞台装置・舞台照明・舞台衣装・小道具などの分野があり、上演意図や演出に合わせて、それらを統一・総合する。セノグラフィー。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐びらき【舞台開き】
新しく設けた舞台を披露し、初めて演技をすること。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふたいほ‐とっけん【不逮捕特権】‥トク‥
議員特典の一つ。院外における現行犯罪、または所属する議院の許諾のある場合を除き、国会の会期中は国会議員は逮捕されないこと。
ぶたい‐めん【舞台面】
舞台の上に現れる情景・場面。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふた‐え【二重】‥ヘ
①二つかさなっていること。また、そのもの。にじゅう。「ひもを―にかける」
②二つに折れ曲がること。腰がひどく曲がっているさまにもいう。大和物語「このをば、いといたう老いて、―にてゐたり」
③襲かさねの色目。表も裏も同じ色のもの。多く、紫・萌葱もえぎなどにいう。
⇒ふたえ‐あご【二重顎】
⇒ふたえ‐おりもの【二重織物・二倍織物】
⇒ふたえ‐かぎ【二重鉤】
⇒ふたえ‐がき【二重書】
⇒ふたえ‐ごし【二重腰】
⇒ふたえ‐じ【二重字】
⇒ふたえ‐まぶた【二重瞼】
⇒ふたえ‐まぶち【二重瞼】
⇒ふたえ‐もの【二重物】
ふたえ‐あご【二重顎】‥ヘ‥
肉が多量についてくびれができ、二重になっているあご。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐おりもの【二重織物・二倍織物】‥ヘ‥
綾地で、地文の上に別糸で数色の散らし模様を浮織りとしたもの。唐織。大鏡道隆「上の御袴、りんだうの―にて」
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐かぎ【二重鉤】‥ヘ‥
和文中で用いる記号の一つ。二重になっている鉤括弧。『 』。にじゅうかぎ。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐がき【二重書】‥ヘ‥
(→)「籠かご写し」に同じ。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐ごし【二重腰】‥ヘ‥
老人などの折れ曲がった腰。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐じ【二重字】‥ヘ‥
籠写しにした文字。双鉤。ふたえもじ。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐まぶた【二重瞼】‥ヘ‥
瞼の皮にひだがあって二重になっているもの。ふたかわめ。重瞼。↔一重瞼。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐まぶち【二重瞼】‥ヘ‥
(→)「ふたえまぶた」に同じ。夏目漱石、彼岸過迄「―の痩せぎすな森本の顔丈は」
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐もの【二重物】‥ヘ‥
一度染めた地色の上に、紋・唐草などを別の色で染め出したもの。ふたえぞめ。
⇒ふた‐え【二重】
ふた‐おき【蓋置】
茶道で、釜の蓋または柄杓をのせる具。古銅・竹・木・陶器などで作る。
ふだ‐おさめ【札納め】‥ヲサメ
①霊場などの巡拝者が参詣のしるしとして札を納めること。
②年末に、神仏のお札を氏神などに納めること。おさめふだ。〈[季]冬〉
ぶたお‐ざる【豚尾猿】‥ヲ‥
オナガザル科のサル。尾が細く短くブタの尾に似る。体長50センチメートルほど。背側は濃い褐色、腹側は白っぽく、頭は黒く帽子をかぶったように見える。森林に50頭ほどの群れで生活。雑食性。アッサム地方からボルネオ・スマトラ・マレー半島などに分布。
ブタオザル
提供:東京動物園協会
ふた‐おも【両面・二面】
(→)「ふたおもて(両面)」に同じ。春雨物語「御供つかふまつる臣達、いかで―ならん」
ふた‐おもて【両面・二面】
裏面と表面。また、表面と裏面とにはなはだしい差のあること。ふたごころあること。万葉集16「奈良山の児の手柏の―にかにもかくにも佞人ねじけひとのとも」
ふた‐おもて【双面】
浄瑠璃・歌舞伎舞踊の演出様式。扮装の全く同じ二人の人物が現れて惑わすが、のちに一方が正体を現す趣向。能の「二人静」に原型が見える。歌舞伎では「隅田川続俤すみだがわごにちのおもかげ」で、法界坊がお組の霊になって現れ、お組と松若丸とを悩ます場面が有名。常磐津では「両顔月姿絵ふたおもてつきのすがたえ」が現存。
ふた‐おや【二親】
父と母。両親。双親。↔片親
原うない男の―すすし競ひ」
⇒ふせ‐や【伏屋】
ふ・せる【伏せる・臥せる】
〔他下一〕[文]ふ・す(下二)
①うつむくようにする。うつぶせにする。万葉集11「山河に筌うえをし―・せて守りあへず年の八歳を吾が盗まひし」。日葡辞書「ウマヲフスル」。「目を―・せる」
②からだを横にさせる。寝かせる。源氏物語空蝉「小君をお前に―・せて、よろづに恨みかつは語らひ給ふ」。「草むらに体を―・せて隠れる」
③倒す。下に押しつける。平家物語4「押し直し踏み直し、立ちどころに好き者共十四五人こそ切り―・せたれ」。徒然草「大雁どもふためきあへる中に法師まじりて打ち―・せ、ねぢころしければ」
④物をさかさまにする。裏返しに置く。今昔物語集11「山の中は直しく鉢を―・せたる如くにて」。「本を―・せる」
⑤潜ませる。かくす。古今和歌集恋「かの道に夜ごとに人を―・せて守らすれば」。「この話は―・せておこう」
⑥覆いかぶせる。かぶせて捕らえる。大鏡道隆「いかだの上に土を―・せて植木を生ほし」。狂言、津島祭「子供が集つて千鳥を―・せるが」
⑦つくろう。衣類に継ぎを当てる。日葡辞書「キルモノヲフスル」
ふせ・る【臥せる】
〔自五〕
①横になる。ふす。伊勢物語「あばらなる板敷に、月の傾くまで―・りて」
②(病気などで)寝る。床につく。「風邪で―・っている」
ふ‐せん【不宣】
書簡文の末尾にしるす語。十分に述べ尽くさない意。不尽。不悉。不一。
ふ‐せん【不戦】
①たたかわないこと。勝負をしないこと。
②戦争をしないこと。「―の誓」
⇒ふせん‐しょう【不戦勝】
⇒ふせん‐じょうやく【不戦条約】
⇒ふせん‐ぱい【不戦敗】
ふ‐せん【父銭】
江戸時代、将軍の若君などの誕生・元服などのとき、祝儀のために鋳造した金銭(黄金の銭)。↔母銭
ふ‐せん【付箋・附箋】
用件を書きつけて貼る小さい紙。目じるしのために貼りつける紙。貼りがみ。
ふ‐せん【布銭】
中国、戦国時代の青銅貨幣の一種。鋤すきや鍬くわをかたどったもの。布貨。布幣。→刀布→刀銭
ふ‐せん【浮選】
(→)浮遊選鉱法の略。
ふ‐せん【普選】
普通選挙の略。「―運動」
ふ‐せん【艀船】
はしけぶね。
ふ‐せん【豊贍・富贍】
(「贍」は足りる意)富んで豊かなこと。
ふ‐せん【膚浅】
あさはかなこと。浅薄。
ふ‐ぜん【不全】
機能や発達に欠ける所、弱い所などがあること。不完全。「発育―」「心―」
ふ‐ぜん【不染】
〔仏〕煩悩にけがされないこと。清浄。
ふ‐ぜん【不善】
よくないこと。道徳にそむくこと。「小人閑居して―をなす」
ぶ‐せん【夫銭】
(ブゼニとも)武家時代、夫役ぶやくのかわりに納めた金銭。中世に始まり、江戸時代には広く行われた。
ぶぜん【豊前】
①旧国名。今の福岡県東部と大分県北部。
②福岡県東部の市。周防灘に面した宇島うのしま港を中心に工業が発達。人口2万8千。
ぶ‐ぜん【憮然】
①失望してぼんやりするさま。失望や不満でむなしくやりきれない思いでいるさま。福沢諭吉、文明論之概略「其会社中の才子も自から其然る所以を知らずして―たるものあり」。「―として立ちつくす」
②あやしみ驚くさま。
ふ‐ぜんかん【不善感】
種痘の効果が生じないこと。
ふ‐せんぎ【不僉議】
よく僉議しないこと。
ふ‐せんさく【不詮索】
よく調べないこと。
ふせん‐しょう【不戦勝】
相手の休場・棄権、また組合せなどによって、試合をせずに勝ちとなること。↔不戦敗。
⇒ふ‐せん【不戦】
ふせん‐じょうやく【不戦条約】‥デウ‥
国際紛争の解決は戦争によらず、平和的手段によるべきことを約した条約。1928年パリで締結された。当初15カ国で調印し、その後日本も含め63カ国が加入。ケロッグ‐ブリアン協定。
⇒ふ‐せん【不戦】
ふせんちょう‐の‐まる【浮線蝶の丸】‥テフ‥
織文の名。臥蝶ふせちょうの丸を浮織りにしたもの。浮線綾。
ふせん‐ぱい【不戦敗】
休場・棄権したために、試合をせずに負けとなること。↔不戦勝
⇒ふ‐せん【不戦】
ふ‐せんめい【不鮮明】
はっきりしないこと。「―な画像」「意図が―だ」
ふせん‐りょう【浮線綾】
①文様を浮織りにした綾織物。初めは綾織りで、文様の線を浮き出させて織ったものすべてを称したが、後に大形の円文まるもんの名となり、浮織りでなくてもこの形式の文様のあるものをすべて言った。平安時代以来、今日でも盛んに用いられる。源氏物語橋姫「唐の―を縫ひて」
浮線綾
②(→)「浮線蝶の丸」に同じ。
ふ‐そ【父祖】
①父と祖父。
②先祖。祖先。「―伝来」
ふ‐そ【封租】
律令制で、封戸ふこから納める田租。
ふ‐そう【扶桑】‥サウ
①[山海経海外東経]中国で、東海の日の出る所にあるという神木。また、その地の称。
②〔植〕ブッソウゲの別称。
③[南史夷貊伝下、東夷]中国の東方にあるという国。日本国の異称。扶桑国。
⇒ふそう‐きょう【扶桑教】
ふ‐そう【浮藻】‥サウ
水にただよう藻。
ふ‐そう【敷奏】
天子に事を奏上すること。
ふ‐ぞう【不浄】‥ザウ
(ザウはジャウの直音化)
⇒ふじょう。蜻蛉日記上「こよひより―なることあるべし」
ぶ‐そう【武宗】
唐の15代皇帝。李炎。道教を信じて、仏教を排斥。(在位840〜846)(814〜846)→三武一宗
ぶ‐そう【武装】‥サウ
戦闘のための装備をすること。また、その装備。
⇒ぶそう‐かいじょ【武装解除】
⇒ぶそう‐へいわ【武装平和】
⇒ぶそう‐ほうき【武装蜂起】
ぶ‐そう【無双】‥サウ
(→)「むそう」1に同じ。義経記6「当国一の―にて渡らせ給へば」
ぶ‐そう【蕪草】‥サウ
茂っている草。雑草。
ふ‐そうおう【不相応】‥サウ‥
(ブソウオウとも)つりあわないこと。ふさわしくないこと。「身分―」
ぶそう‐かいじょ【武装解除】‥サウ‥ヂヨ
降伏者・捕虜などから、その兵器を強制的に取り上げること。中立国が自国の港に在る交戦国軍艦に対して行うこともある。
⇒ぶ‐そう【武装】
ふそう‐きょう【扶桑教】‥サウケウ
教派神道の一つで富士信仰系。造化三神を「元の父母」と呼んで主祭神とし、合わせて天照大神と富士の山神木花咲耶姫命このはなのさくやびめのみことを祀る。惟神かんながらの大道を修めることを教旨とする。1873年(明治6)宍野半ししのなかばが富士講を結集して組織した富士一山講社に始まる。
⇒ふ‐そう【扶桑】
ぶ‐そうじ【無掃除】‥サウヂ
掃除をしてないこと。狂言、萩大名「今日はいかう―に御座るによつてなりますまい」
ふそうしゅうようしゅう【扶桑拾葉集】‥サウシフエフシフ
詞文集。30巻35冊。徳川光圀編。1693年(元禄6)刊。まず古万葉集と10勅撰集の序を集め、以下ほぼ時代順に序・跋・日記その他を集めたもの。
ふぞう‐ふげん【不増不減】
〔仏〕
①諸法は空にして増減しないこと。
②衆生しゅじょう界と仏界とは共に尽きることのないこと。無尽。
ぶそう‐へいわ【武装平和】‥サウ‥
各国が鋭意軍備の拡張充実をはかり、軍事力の均衡によって国際間の平和が保たれている状態。
⇒ぶ‐そう【武装】
ぶそう‐ほうき【武装蜂起】‥サウ‥
支配者の武力に対抗して被支配者側が武装して立ち上がること。
⇒ぶ‐そう【武装】
ふそうめいがでん【扶桑名画伝】‥サウ‥グワ‥
日本の画家の伝記を記した書。堀直格なおただ原著、黒川春村補訂。嘉永7年(1854)直格序。安政6年(1859)春村序。
ふそうりゃっき【扶桑略記】‥サウリヤク‥
平安末期成立の歴史書。神武天皇から堀河天皇に至る間の漢文の編年史。叡山の僧皇円著。もと30巻、現存のものは残欠本で、16巻分と抄本を伝える。六国史りっこくし以下の典籍および寺院関係の古伝により、各条に出典を掲げる。
ブゾーニ【Ferruccio Benvenuto Busoni】
イタリアの作曲家・ピアノ奏者。バッハなどのピアノ曲を校訂。著「新音楽美学試論」など。(1866〜1924)
ふ‐そきゅう【不遡及】‥キフ
〔法〕法がその実施以前の事項にさかのぼって適用されないこと。法は原則として不遡及である。
ふ‐そく【不足】
①必要なだけないこと。足りないこと。欠けていること。不十分。不完全。「経験―」
②満足しないこと。不平に思うこと。平家物語1「それを―に思し召さば力及ばず」。「―を言う」
ふ‐そく【不測】
はかりがたいこと。予測できないこと。思いがけないこと。「―の事態」
ふ‐そく【付則・附則】
①ある規則を補うために付加した規則。
②〔法〕法令の主たる事項に付随する必要事項を定める規定の名称。経過規定や施行期日・細目の定め方などに関する規定がその例。
ふ‐ぞく【付属・附属】
①主たるものに付いていること。「―品」
②〔仏〕(「付嘱」とも書く)布教の使命を付与すること。嘱累ぞくるい。譲与。平家物語2「この法は釈尊の―」→ふしょく。
③付属学校の略。
⇒ふぞく‐かい【付属海】
⇒ふぞく‐がっこう【付属学校】
⇒ふぞく‐ご【付属語】
⇒ふぞく‐し【付属肢】
⇒ふぞく‐ひん【付属品】
ふ‐ぞく【風俗】
①(→)「ふぞくうた」に同じ。枕草子280「歌は―。杉立てる門。神楽歌もをかし」
②⇒ふうぞく。
⇒ふぞく‐うた【風俗歌】
⇒ふぞく‐どころ【風俗所】
⇒ふぞく‐まい【風俗舞】
ぶ‐ぞく【部族】
(tribe)人種・言語・文化などの特徴を共有し、一定の地域内に住んで同族意識をもつ集団。文明に属するとされる集団には使わず、未開とされる地域の集団に適用されてきたという点で偏見を含む用語。
ぶ‐ぞく【部属】
①部に分かれて、それに付属すること。
②手下。部下。
ふぞく‐うた【風俗歌】
平安時代から行われた歌謡。諸国の民謡が宮廷および貴族社会に採用されて、宴遊などに歌われたもの。くにぶり。田舎歌。ふぞく。
⇒ふ‐ぞく【風俗】
ふぞく‐かい【付属海】
大洋の周辺にある海域の一部が陸地によって囲まれている部分。囲まれ方によって地中海と縁海とに分類される。
⇒ふ‐ぞく【付属・附属】
ふぞく‐がっこう【付属学校】‥ガクカウ
①教育研究のための実験、または教員養成のための実習などを目的として、大学または大学の教育学部(旧制では師範学校など)に付属して設けられた学校。
②一貫教育を目的として私立大学に付属して設けられた学校。
⇒ふ‐ぞく【付属・附属】
ふぞく‐ご【付属語】
自立語に付属して文法的機能を表し、文節を構成する語。助詞・助動詞の類。→辞4。
⇒ふ‐ぞく【付属・附属】
ふぞく‐し【付属肢】
体節から成る動物の体側に生じる器官。環形動物の疣足いぼあし、節足動物の関節肢、脊椎動物の外肢など。
⇒ふ‐ぞく【付属・附属】
ぶ‐そくてん【武則天】
(→)則天武后に同じ。
ふぞく‐どころ【風俗所】
古代、大嘗会だいじょうえで演じる悠紀ゆき・主基すきの芸能・風俗歌、風俗舞をつかさどった所。
⇒ふ‐ぞく【風俗】
ふぞく‐ひん【付属品】
主だったものに付属している物品。本体と共に用いてはじめて機能する品。「―の取付け」
⇒ふ‐ぞく【付属・附属】
ふそく‐ふり【不即不離】
①二つのものが、つきもせず離れもしない関係を保つこと。不離不即。
②〔仏〕例えば生死しょうじと涅槃ねはんのように二つの概念が矛盾しつつ背反しないこと。現象は異なるが本体は同一であること。不一不異。
ふぞく‐まい【風俗舞】‥マヒ
古代舞踊。大嘗会の際、悠紀・主基の風俗歌の伴奏で演じられる。
⇒ふ‐ぞく【風俗】
ふそく‐るい【斧足類】
(→)二枚貝類に同じ。
ふ‐ぞろい【不揃い】‥ゾロヒ
①そろわないこと。数の足りないこと。
②形や大きさ、種類・調子などが一律でないこと。不斉。「―の箸」
③天候の不安定なこと。(俚言集覧)
ふ‐そん【不遜】
謙遜でないこと。思い上がっていること。「―な振舞」
ぶそん【蕪村】
⇒よさぶそん(与謝蕪村)。
⇒ぶそん‐き【蕪村忌】
⇒ぶそん‐くしゅう【蕪村句集】
⇒ぶそん‐しちぶしゅう【蕪村七部集】
ぶそん‐き【蕪村忌】
与謝蕪村の忌日。陰暦12月25日。画号によって春星忌しゅんせいきとも呼ぶ。〈[季]冬〉
⇒ぶそん【蕪村】
ぶそん‐くしゅう【蕪村句集】‥シフ
俳諧集。2冊。高井几董きとう編。1784年(天明4)刊。遺句を四季別に配列し、代表句を網羅。
⇒ぶそん【蕪村】
ぶそん‐しちぶしゅう【蕪村七部集】‥シフ
俳諧撰集。2冊。菊舎太兵衛きくやたひょうえほか編。1809年(文化6)刊。蕪村に関係のある「其雪影」「あけ烏」「一夜四歌仙」「花鳥篇」「五車反古ごしゃほうぐ」「桃李ももすもも」「続明烏」の7部に「続一夜四歌仙」を収める。7部を称しながら8部を収めるなど杜撰ずさんな点が多い。
⇒ぶそん【蕪村】
ふた【二】
数の名。ふたつ。ふう。古事記上「み谷―渡らす」
ふた【蓋】
①容器や箱などの口・穴を覆いふさぐもの。南海寄帰内法伝平安後期点「蓋フタを著つけて口に挿さしはさむ」。「鍋の―」↔身み。
②サザエなど、巻貝類の足の後背部に付着する扁平な板状のもの。かいのふた。へた。厴えん。
③スッポンの異称。浮世風呂2「江戸ぢやあね、すつぽんをしやれて―といひやすよ」
⇒蓋を開ける
ふだ
(東北・東関東地方で)たくさん。十分。
ふだ【札・簡】
(フミイタ(文板)の転)
①ある目的のために必要な事項を書き記す小さい木片・紙片または金属片。大唐西域記長寛点「事を書しるす冊フタを伝ふ」。「荷―」「名―」
②神仏の守り札。おふだ。
③ある事を証明するもの。入場券・木戸札・手形・鑑札の類。「―を渡す」
④立て札。高札。
⑤カルタ・花札・トランプなどの一枚一枚。「―を配る」
⑥近世、岡場所で娼家や検番に掲げておく芸娼妓の名札。
⇒札が落ちる
⇒札が付く
⇒札削る
ぶた
「おいちょかぶ」で、札の合計の数の末尾が最もよい定めの9を超して、最も弱い0になったのをいう。
ぶた【豚・豕】
ウシ目の家畜。イノシシを家畜化したもの。体躯はよく肥え、皮下脂肪層がよく発達し、鼻は大きく、尾は細く短い。脚は体の割に小さい。繁殖力が強く、肉はそのまま、または加工してハム・ベーコンなどとして重要な食品。皮革は柔軟で手袋などに加工し、毛はブラシに用いる。ヨークシャーなど多くの品種がある。〈日葡辞書〉
⇒豚に真珠
⇒豚もおだてりゃ木に登る
⇒豚を盗んで骨を施す
ふた‐あい【二藍】‥アヰ
(2種の藍の意)
①紅くれないと藍とで染めた色。やや赤みのある藍色。「ふたゐ」とも。
Munsell color system: 5P3/3
②襲かさねの色目。山科流では、表裏ともに二藍または裏白。
ふた‐あけ【蓋明け】
①蓋を明けること。転じて、物事を開始すること。特に、劇場で、初日をあけること。
②手をつけたばかりであること。また、そのもの。
ふた‐あや【二綾】
2色の糸で織った綾織物。万葉集16「彼方おちかたの―裏沓したくつ」
ふだ‐あらため【札改め】
関所の手形などを調べること。
ふ‐たい【不退】
〔仏〕修行において退歩しないこと。また、すでに得た功徳を失うことのない境地。不退転。今昔物語集14「常に―の行ぎょうを修して」
⇒ふたい‐の‐ど【不退の土】
ふ‐たい【付帯・附帯】
主なものに付けそえること。「―決議」
⇒ふたい‐こうそ【付帯控訴】
⇒ふたい‐しそ【付帯私訴】
⇒ふたい‐じょうこく【付帯上告】
⇒ふたい‐ぜい【付帯税】
ふ‐たい【布袋】
①布の袋。
②⇒ほてい
ふ‐だい【文台】
(→)「ぶんだい」に同じ。
ふ‐だい【譜代・譜第】
①代々その家の系統を継いで来ること。また、それを記した系譜。
②代々その主家に仕えること。また、その臣下。世臣。
③(→)譜代大名に同じ。↔外様とざま。
⇒ふだい‐おんこ【譜代恩顧】
⇒ふだい‐そうでん【譜代相伝】
⇒ふだい‐だいみょう【譜代大名】
ぶ‐たい【部隊】
①軍の一部をなす隊。指揮者に統率された軍人の集団。
②集団的な行動をとる人の集まり。「買出し―」
ぶ‐たい【舞台】
①諸種の芸能(舞踊・演劇・音楽など)を演じて人々に見せるために特別に設えた場所。通例は観客・聴衆の場所よりも1段高くなっている。
②1で演じる芸能、また、その演技。「名人の―」
③比喩的に、技量や活躍ぶりをみせる場所や機会。「晴れの―に立つ」
⇒ぶたい‐うら【舞台裏】
⇒ぶたい‐かんとく【舞台監督】
⇒ぶたい‐げいこ【舞台稽古】
⇒ぶたい‐げいじゅつ【舞台芸術】
⇒ぶたい‐げき【舞台劇】
⇒ぶたい‐こ【舞台子】
⇒ぶたい‐こうか【舞台効果】
⇒ぶたい‐しょうめい【舞台照明】
⇒ぶたい‐そうち【舞台装置】
⇒ぶたい‐どきょう【舞台度胸】
⇒ぶたい‐ばん【舞台番】
⇒ぶたい‐びじゅつ【舞台美術】
⇒ぶたい‐びらき【舞台開き】
⇒ぶたい‐めん【舞台面】
ぶ‐だい【武鯛・不鯛】‥ダヒ
ブダイ科の硬骨魚の総称。また、その一種。大部分は熱帯性で珊瑚礁など沿岸に多い。ブダイは、全長約35センチメートル。体は楕円形。歯は強壮、鱗は大。背部は褐色、腹部は淡緑色。雄は青みが強く、雌は赤みが多い。本州中部以南の沿岸に産。イガミ。
ヒブダイ
提供:東京動物園協会
ぶたい‐うら【舞台裏】
①舞台の裏手。客席から見えず、役者・道具係などが待機しているところ。
②転じて、ある事が行われる裏面。一般には知られない事情。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふだい‐おんこ【譜代恩顧】
譜代の臣として君恩を受けること。
⇒ふ‐だい【譜代・譜第】
ふたい‐か【不胎化】‥クワ
ある政策の結果、マネー‐サプライが増減して物価の上昇・下落あるいは金利の下落・上昇が引き起こされる場合、その影響を公開市場操作などによって相殺すること。
ぶたい‐かんとく【舞台監督】
演出者の計画に従って稽古に立ち会い、実務上の補佐をし、各スタッフ(舞台装置・照明・効果・衣装など)をとりまとめ、初日以降は舞台上・舞台裏の進行を総合的に監督・指導すること。また、その人。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐げいこ【舞台稽古】
演劇で、上演に先立って、舞台で行う最終的な仕上げの稽古。本公演そのままの衣装・装置で、各場毎に、また全幕通して行う。→ゲネプロ。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐げいじゅつ【舞台芸術】
舞台で演ずることによって作り出される芸術。演劇・オペラ・舞踊など。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐げき【舞台劇】
舞台で演ずる劇。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐こ【舞台子】
江戸時代、舞台に出て歌舞する少年俳優。一面男色を売った。陰子。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐こうか【舞台効果】‥カウクワ
(stage effect)演劇の進行・演出の効果を助長すること。また、そのもの。特に、音響効果。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふたい‐こうそ【付帯控訴】
民事訴訟で、当事者の一方の控訴により開始された控訴審手続内で被控訴人が第一審判決のうち自己に不利益な部分の変更を申し立てる控訴。
⇒ふ‐たい【付帯・附帯】
ふたい‐じ【不退寺】
奈良市法蓮町にある真言律宗の寺。もと平城上皇の離宮(萱の御所)を、在原業平が847年(承和14)に賜って寺としたと伝える。平安後期作の聖観音立像・五大明王像があり、多宝塔・南門は鎌倉時代、本堂は室町時代の建造。不退転法輪寺。業平寺。
ふ‐だいし【傅大士】
中国南北朝時代の居士。転輪蔵の創始者。本名、傅翕ふきゅう。善慧大士・東陽大士とも称。斉の東陽(浙江義烏)の人。武帝に召されて経を講じた。寺院の経蔵中にその像を安置し、俗に笑仏わらいぼとけという。(497〜569)→大士
ふたい‐しそ【付帯私訴】
犯罪により身体・自由・名誉・財産等を害された者が検察官による公訴に付帯して行う民事上の請求。旧刑事訴訟法が認めていたが1948年の改正法で廃止。
⇒ふ‐たい【付帯・附帯】
ふたい‐じょうこく【付帯上告】‥ジヤウ‥
民事訴訟で被上告人が付帯控訴と同様の趣旨で申し立てる上告。
⇒ふ‐たい【付帯・附帯】
ぶたい‐しょうめい【舞台照明】‥セウ‥
舞台上のあらゆる光の効果。現在は人工照明を用いたものをいうことが多い。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふたい‐ぜい【付帯税】
過少申告や延滞をした場合に課される国税。加算税(過少申告加算税・無申告加算税・不納付加算税・重加算税など)と延滞税・利子税とから成る。↔本税
⇒ふ‐たい【付帯・附帯】
ぶたい‐そうち【舞台装置】‥サウ‥
演劇の行われる空間および演劇の効果を高める装置の総称。大道具・小道具・照明など。大正期以後の用語。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふだい‐そうでん【譜代相伝】‥サウ‥
代々受け継いで家につたえること。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「玉世の姫が―の御家人」
⇒ふ‐だい【譜代・譜第】
ふだ‐いた【札板】
社寺の祈願のお守り札。木製のお守り札。西鶴諸国ばなし「叡山より御祈念の―おろせば」
ふ‐だいたいぶつ【不代替物】
〔法〕取引通念上、その個性が重視され、他の物では代えられないもの。土地・絵画・骨董品の類。↔代替物
ふだい‐だいみょう【譜代大名】‥ミヤウ
江戸時代の大名の家格の一つ。関ヶ原の戦以前から徳川氏の臣であったもの、およびその家格に準ぜられたもの。↔外様とざま大名。→大名(表)
⇒ふ‐だい【譜代・譜第】
ふ‐たいてん【不退転】
①〔仏〕(→)不退に同じ。
②志をかたく保持して屈しないこと。「―の決意」
ぶたい‐どきょう【舞台度胸】
役者が舞台で演技する時の度胸。転じて、改まった場で注目を浴びつつ堂々とふるまう胆力。「―が付く」
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふた‐いとこ【二従兄弟・二従姉妹】
(→)「またいとこ」に同じ。
ふたい‐の‐ど【不退の土】
極楽浄土のこと。ここに生まれれば再び穢土えどに退転しない。不退の浄土。平家物語10「かの―に往生し給はん事、何の疑ひかあらむや」
⇒ふ‐たい【不退】
ぶたい‐ばん【舞台番】
江戸時代の劇場従業員。舞台下手の角ござの上に座し、場内整理に当たったもの。留場とめば3が兼ねた。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐びじゅつ【舞台美術】
舞台芸術の表現効果を高める空間や場面をつくり出すための装置・道具その他の視覚的諸要素の総称。舞台装置・舞台照明・舞台衣装・小道具などの分野があり、上演意図や演出に合わせて、それらを統一・総合する。セノグラフィー。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ぶたい‐びらき【舞台開き】
新しく設けた舞台を披露し、初めて演技をすること。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふたいほ‐とっけん【不逮捕特権】‥トク‥
議員特典の一つ。院外における現行犯罪、または所属する議院の許諾のある場合を除き、国会の会期中は国会議員は逮捕されないこと。
ぶたい‐めん【舞台面】
舞台の上に現れる情景・場面。
⇒ぶ‐たい【舞台】
ふた‐え【二重】‥ヘ
①二つかさなっていること。また、そのもの。にじゅう。「ひもを―にかける」
②二つに折れ曲がること。腰がひどく曲がっているさまにもいう。大和物語「このをば、いといたう老いて、―にてゐたり」
③襲かさねの色目。表も裏も同じ色のもの。多く、紫・萌葱もえぎなどにいう。
⇒ふたえ‐あご【二重顎】
⇒ふたえ‐おりもの【二重織物・二倍織物】
⇒ふたえ‐かぎ【二重鉤】
⇒ふたえ‐がき【二重書】
⇒ふたえ‐ごし【二重腰】
⇒ふたえ‐じ【二重字】
⇒ふたえ‐まぶた【二重瞼】
⇒ふたえ‐まぶち【二重瞼】
⇒ふたえ‐もの【二重物】
ふたえ‐あご【二重顎】‥ヘ‥
肉が多量についてくびれができ、二重になっているあご。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐おりもの【二重織物・二倍織物】‥ヘ‥
綾地で、地文の上に別糸で数色の散らし模様を浮織りとしたもの。唐織。大鏡道隆「上の御袴、りんだうの―にて」
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐かぎ【二重鉤】‥ヘ‥
和文中で用いる記号の一つ。二重になっている鉤括弧。『 』。にじゅうかぎ。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐がき【二重書】‥ヘ‥
(→)「籠かご写し」に同じ。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐ごし【二重腰】‥ヘ‥
老人などの折れ曲がった腰。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐じ【二重字】‥ヘ‥
籠写しにした文字。双鉤。ふたえもじ。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐まぶた【二重瞼】‥ヘ‥
瞼の皮にひだがあって二重になっているもの。ふたかわめ。重瞼。↔一重瞼。
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐まぶち【二重瞼】‥ヘ‥
(→)「ふたえまぶた」に同じ。夏目漱石、彼岸過迄「―の痩せぎすな森本の顔丈は」
⇒ふた‐え【二重】
ふたえ‐もの【二重物】‥ヘ‥
一度染めた地色の上に、紋・唐草などを別の色で染め出したもの。ふたえぞめ。
⇒ふた‐え【二重】
ふた‐おき【蓋置】
茶道で、釜の蓋または柄杓をのせる具。古銅・竹・木・陶器などで作る。
ふだ‐おさめ【札納め】‥ヲサメ
①霊場などの巡拝者が参詣のしるしとして札を納めること。
②年末に、神仏のお札を氏神などに納めること。おさめふだ。〈[季]冬〉
ぶたお‐ざる【豚尾猿】‥ヲ‥
オナガザル科のサル。尾が細く短くブタの尾に似る。体長50センチメートルほど。背側は濃い褐色、腹側は白っぽく、頭は黒く帽子をかぶったように見える。森林に50頭ほどの群れで生活。雑食性。アッサム地方からボルネオ・スマトラ・マレー半島などに分布。
ブタオザル
提供:東京動物園協会
ふた‐おも【両面・二面】
(→)「ふたおもて(両面)」に同じ。春雨物語「御供つかふまつる臣達、いかで―ならん」
ふた‐おもて【両面・二面】
裏面と表面。また、表面と裏面とにはなはだしい差のあること。ふたごころあること。万葉集16「奈良山の児の手柏の―にかにもかくにも佞人ねじけひとのとも」
ふた‐おもて【双面】
浄瑠璃・歌舞伎舞踊の演出様式。扮装の全く同じ二人の人物が現れて惑わすが、のちに一方が正体を現す趣向。能の「二人静」に原型が見える。歌舞伎では「隅田川続俤すみだがわごにちのおもかげ」で、法界坊がお組の霊になって現れ、お組と松若丸とを悩ます場面が有名。常磐津では「両顔月姿絵ふたおもてつきのすがたえ」が現存。
ふた‐おや【二親】
父と母。両親。双親。↔片親
ふ‐ちょう【符帳・符丁】‥チヤウ🔗⭐🔉
ふ‐ちょう【符帳・符丁】‥チヤウ
①商品につけて値段を示す目印の符号。符牒。
②合図の隠語。あいことば。「―で呼ぶ」
③しるし。記号。符号。
ふ‐ちょう【符牒】‥テフ🔗⭐🔉
ふ‐ちょう【符牒】‥テフ
(→)符帳に同じ。
ふ‐とう【符頭】🔗⭐🔉
ふ‐とう【符頭】
音符の白または黒の円い部分。↔符尾
ふ‐び【符尾】🔗⭐🔉
ふ‐び【符尾】
音符の垂線の部分。↔符頭
[漢]符🔗⭐🔉
符 字形
筆順
〔竹部5画/11画/常用/4168・4964〕
〔音〕フ(漢)
[意味]
①証拠のふだ。わりふ。「符合・符節」
②きざし。しるし。「符験・符瑞ふずい」
③神仏のお守りのふだ。「神符・護符・呪符じゅふ」
④しるしとして定めた形。記号。「符号・符丁ふちょう・音符・疑問符」
⑤上級官庁が管轄下の官庁に下す文書。「太政官符だいじょうかんぷ」
[解字]
形声。「竹」+音符「付」(=ぴたりとくっつく)。二つに割った各片を付き合わせて証拠のしるしとする、竹製のわりふの意。もと、領主・使節・将軍の任命・派遣の際にこれを与えた。
筆順
〔竹部5画/11画/常用/4168・4964〕
〔音〕フ(漢)
[意味]
①証拠のふだ。わりふ。「符合・符節」
②きざし。しるし。「符験・符瑞ふずい」
③神仏のお守りのふだ。「神符・護符・呪符じゅふ」
④しるしとして定めた形。記号。「符号・符丁ふちょう・音符・疑問符」
⑤上級官庁が管轄下の官庁に下す文書。「太政官符だいじょうかんぷ」
[解字]
形声。「竹」+音符「付」(=ぴたりとくっつく)。二つに割った各片を付き合わせて証拠のしるしとする、竹製のわりふの意。もと、領主・使節・将軍の任命・派遣の際にこれを与えた。
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