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広辞苑の検索結果 (45)
しめ【標・注連】🔗⭐🔉
しめ【標・注連】
(占ムの連用形から)
①土地の領有を示し、または場所を限るために、木を立てたり縄を張ったりして標しるしとするもの。しるし。標識。万葉集18「大伴の遠つ神祖かむおやのおくつきはしるく―立て人の知るべく」
②(→)「しめなわ」に同じ。
しめじ‐が‐はら【標茅原】シメヂ‥🔗⭐🔉
しめじ‐が‐はら【標茅原】シメヂ‥
栃木市の北方にあった原野。伊吹山の麓だから、古歌には「さしもぐさ」に配して用いる。(歌枕)
しめ‐の‐うち【標の内】🔗⭐🔉
しめ‐の‐うち【標の内】
①神社の境内けいだい。転じて、宮中にもいう。↔しめのほか。
②(→)「松の内」に同じ。〈[季]新年〉
⇒しめのうち‐びと【標の内人】
しめのうち‐びと【標の内人】🔗⭐🔉
しめのうち‐びと【標の内人】
①神社または神事に奉仕する人。かんぬし。
②宮中に奉仕する人。
⇒しめ‐の‐うち【標の内】
しめ‐の‐ほか【標の外】🔗⭐🔉
しめ‐の‐ほか【標の外】
①神社の境内の外。転じて、宮中の外にもいう。蜻蛉日記巻末歌「たのみずな御垣をせばみあふひ葉は―にありといふなり」↔しめのうち。
②男女の関係が絶えて逢えないようになったことを、神域にかけていう。源氏物語絵合「身こそかく―なれ」
しめ‐の‐ほど【標の程】🔗⭐🔉
しめ‐の‐ほど【標の程】
しめなわを張ったあたり。神社の近所。源氏物語蓬生「近き―にて、大方もわたり給ふに」
しるし【印・標・徴】🔗⭐🔉
しるし【印・標・徴】
(動詞シルスの連用形から)
①他と紛れないように見分けるための心覚えとするもの。
㋐目じるし。記号。徒然草「人くふ馬をば耳を切りてその―とす」。「―をつける」
㋑紋所・記章の類。「松平家の―」
㋒合図。新勅撰和歌集雑「淡路島―の煙見せわびて霞をいとふ春の舟人」
②あることを証明すること。また、そのもの。
㋐(「証」とも書く)証拠。あかし。源氏物語桐壺「なき人のすみかたづね出でたりけむ―のかむざしならましかば」。「感謝の―として」「お―の品」
㋑割符わりふ。契けい。
㋒(「首」「首級」と書く)討ちとった首。首級しゅきゅう。「お―頂戴」
③(「璽」と書く)
㋐印綬。おしで。崇神紀「印綬しるしを授たまひて将軍とす」
㋑神璽。三種の神器の一つ。平家物語11「内侍所―の御箱」
④(「徴」「験」と書く)あることが原因となって現れた結果。
㋐きざし。前兆。古事記中「かかる夢は是れ何の―にか有らむ」
㋑けはい。様子。
㋒霊験。ごりやく。大鏡序「ほとけの御―なめり」
㋓ききめ。効能。万葉集6「生ける―あり」
㋔むくい。果報。今昔物語集10「隠れたる徳有れば顕れたる―有りて」
⇒しるし‐ちょう【首帳】
⇒しるし‐つけ【標付け】
⇒しるし‐の‐おび【標の帯】
⇒しるし‐の‐き【験の木】
⇒しるし‐の‐さお【標の竿】
⇒しるし‐の‐すぎ【験の杉・標の杉】
⇒しるし‐の‐すず【標の鈴】
⇒しるし‐の‐たち【標の太刀】
⇒しるし‐の‐たのみ【証の頼み】
⇒しるし‐の‐みはこ【璽の御筥】
⇒しるし‐の‐やま【標の山】
⇒しるし‐ばかり【標許り】
⇒しるし‐ばた【標旗】
⇒しるし‐ばり【標針】
⇒しるし‐ばんてん【印半纏・印半天】
⇒しるし‐ふだ【標榜】
⇒しるし‐もくろく【首目録・印目録】
⇒首級を挙げる
しるし‐の‐おび【標の帯】🔗⭐🔉
しるし‐の‐おび【標の帯】
懐妊を祝って、5カ月目からそのしるしに結ぶ帯。いわたおび。源氏物語宿木「かの恥ぢ給ふ―の引きゆはれたるほどなど」
⇒しるし【印・標・徴】
しるし‐の‐さお【標の竿】‥サヲ🔗⭐🔉
しるし‐の‐さお【標の竿】‥サヲ
雪中に立てて積雪の深さを計るのに用いた竿。万代和歌集冬「初雪の―は立てしかど」
⇒しるし【印・標・徴】
しるし‐の‐すぎ【験の杉・標の杉】🔗⭐🔉
しるし‐の‐すぎ【験の杉・標の杉】
①奈良県の三輪神社、京都府伏見の稲荷神社などにある、神木としての杉の木。参詣者はその杉の枝を折って持ち帰ると願いごとが成就するといわれた。蜻蛉日記上「稲荷山多くの年ぞ越えにけり祈る―をたのみて」
②(→)酒林さかばやしに同じ。
⇒しるし【印・標・徴】
しるし‐の‐すず【標の鈴】🔗⭐🔉
しるし‐の‐すず【標の鈴】
鷹狩の時に鷹につけて標とする鈴。
⇒しるし【印・標・徴】
しるし‐の‐たち【標の太刀】🔗⭐🔉
しるし‐の‐たち【標の太刀】
出征の折、天皇から大将軍に賜った太刀。節刀。
⇒しるし【印・標・徴】
しるし‐の‐やま【標の山】🔗⭐🔉
しるし‐の‐やま【標の山】
⇒ひょうのやま。
⇒しるし【印・標・徴】
しるし‐ばかり【標許り】🔗⭐🔉
しるし‐ばかり【標許り】
いささか。すこし。拾遺和歌集雑「行く末の―に残るべき松さへいたく老いにけるかな」。「ほんの―の物」
⇒しるし【印・標・徴】
しるし‐ばた【標旗】🔗⭐🔉
しるし‐ばた【標旗】
目印に立てる旗。目印をつけた旗。
⇒しるし【印・標・徴】
しる・す【印す・標す・徴す】🔗⭐🔉
しる・す【印す・標す・徴す】
〔他五〕
①めじるしとする。心覚えとする。あとかたをつける。「丸を―・して他と区別する」「足跡を―・す」
②前兆を示す。万葉集17「新あらたしき年のはじめに豊の年―・すとならし雪の降れるは」
しる‐べ【導・標】🔗⭐🔉
しる‐べ【導・標】
(「知方しるべ」の意)
①道案内。先導。古今和歌集春「花のかを風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふ―にはやる」
②知るたより。みちびき。てびき。春雨物語「御―につきて、文よみ歌学ばん」
⇒しるべ‐がお【導顔】
ひょう‐き【標記】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐き【標記】ヘウ‥
①目印としてしるすこと。また、その文字。標号。符号。
②標題として書くこと。また、その題名。「―の件についてお諮りしたい」
ひょう‐き【標旗】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐き【標旗】ヘウ‥
目印のはた。しるしばた。はたじるし。
ひょう‐きん【標金】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐きん【標金】ヘウ‥
中国上海で通貨の代用とした長方形の金塊。10両から50両まである。
ひょう‐ご【標語】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐ご【標語】ヘウ‥
主義・主張・信条などを簡明に言い表した短い語句。モットー。スローガン。「交通安全の―」
ひょう‐こう【標高】ヘウカウ🔗⭐🔉
ひょう‐こう【標高】ヘウカウ
平均海面から測った高さ。日本では東京湾の平均海面を標準とする。海抜。
ひょう‐ごう【表号・標号】ヘウガウ🔗⭐🔉
ひょう‐ごう【表号・標号】ヘウガウ
①めじるし。しるし。
②表徳。号。
ひょう‐さつ【表札・標札】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐さつ【表札・標札】ヘウ‥
居住者の氏名を戸口・門などに標示するふだ。門標。
ひょう‐し【標紙】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐し【標紙】ヘウ‥
目印のかみ。
ひょう‐じ【標示】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐じ【標示】ヘウ‥
目印をつけて外部に表し示すこと。「境界を―する」
ひょう‐しき【標識】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐しき【標識】ヘウ‥
①区別するしるし。目印。「道路―」
道路標識
撮影:関戸 勇
②〔理〕他とは異なった特徴を物質に付与する手段。放射性同位体などが使われる。
⇒ひょうしき‐かごうぶつ【標識化合物】
⇒ひょうしき‐ちょう【標識鳥】
⇒ひょうしき‐とう【標識灯】
⇒ひょうしき‐ほうりゅう【標識放流】
②〔理〕他とは異なった特徴を物質に付与する手段。放射性同位体などが使われる。
⇒ひょうしき‐かごうぶつ【標識化合物】
⇒ひょうしき‐ちょう【標識鳥】
⇒ひょうしき‐とう【標識灯】
⇒ひょうしき‐ほうりゅう【標識放流】
ひょうしき‐かごうぶつ【標識化合物】ヘウ‥クワガフ‥🔗⭐🔉
ひょうしき‐かごうぶつ【標識化合物】ヘウ‥クワガフ‥
物質の化学的挙動を調べるため、化合物中の特定の原子をその原子の同位体で置換して、追跡の目印とするもの。トレーサー。
⇒ひょう‐しき【標識】
ひょうしき‐ちょう【標識鳥】ヘウ‥テウ🔗⭐🔉
ひょうしき‐ちょう【標識鳥】ヘウ‥テウ
渡りの経路などを研究するため、足にリング状の標識をつけて放った渡り鳥。これを遠隔地で捕らえて調べる。日本では山階やましな鳥類研究所に標識研究室があって、標識作業のとりまとめを行なっている。
⇒ひょう‐しき【標識】
ひょうしき‐とう【標識灯】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょうしき‐とう【標識灯】ヘウ‥
目印のための灯火。航空機や船舶が、夜間、飛行・航行中または繋留けいりゅう中、その位置を標示する灯火。
⇒ひょう‐しき【標識】
ひょうしき‐ほうりゅう【標識放流】ヘウ‥ハウリウ🔗⭐🔉
ひょうしき‐ほうりゅう【標識放流】ヘウ‥ハウリウ
魚などに標識をつけて海に放つこと。これを再捕した時の位置と放流時の位置との関係から魚の分布範囲・移動速度・成長速度を求めたり、群集生態を判断したりする。
⇒ひょう‐しき【標識】
ひょうじ‐きゅう【標時球】ヘウ‥キウ🔗⭐🔉
ひょうじ‐きゅう【標時球】ヘウ‥キウ
(→)時球に同じ。
ひょう‐しゃく【標尺】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐しゃく【標尺】ヘウ‥
水準測量の時、視準線の高さを測る器具。箱尺のほか、ポール型・折りたたみ型がある。スタッフ。
ひょう‐じゅん【標準】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐じゅん【標準】ヘウ‥
①判断のよりどころ。比較の基準。めあて。めじるし。
②あるべきかたち。手本。規格。「―に合わない」
③いちばん普通のありかた。「―的な家庭」「―型」
⇒ひょうじゅん‐えき【標準液】
⇒ひょうじゅん‐おん【標準音】
⇒ひょうじゅん‐か【標準化】
⇒ひょうじゅん‐かかく【標準価格】
⇒ひょうじゅん‐かせき【標準化石】
⇒ひょうじゅん‐ガルタ【標準ガルタ】
⇒ひょうじゅん‐きあつ【標準気圧】
⇒ひょうじゅん‐きかく【標準規格】
⇒ひょうじゅん‐きかん【標準軌間】
⇒ひょうじゅん‐きろく【標準記録】
⇒ひょうじゅん‐きんり【標準金利】
⇒ひょうじゅん‐ゲージ【標準ゲージ】
⇒ひょうじゅん‐げんか‐けいさん【標準原価計算】
⇒ひょうじゅん‐けんさ【標準検査】
⇒ひょうじゅん‐ご【標準語】
⇒ひょうじゅん‐じ【標準時】
⇒ひょうじゅん‐しゃくど【標準尺度】
⇒ひょうじゅん‐じゅうりょく【標準重力】
⇒ひょうじゅん‐じゅうりょくかそくど【標準重力加速度】
⇒ひょうじゅん‐じょうたい【標準状態】
⇒ひょうじゅん‐せいききょくせん【標準正規曲線】
⇒ひょうじゅん‐せいけいひ【標準生計費】
⇒ひょうじゅん‐せっけい【標準設計】
⇒ひょうじゅん‐ちんぎん【標準賃金】
⇒ひょうじゅん‐でんち【標準電池】
⇒ひょうじゅん‐でんぱ【標準電波】
⇒ひょうじゅん‐ひしかんど【標準比視感度】
⇒ひょうじゅん‐へんさ【標準偏差】
⇒ひょうじゅん‐ほうしゅう【標準報酬】
⇒ひょうじゅん‐まい【標準米】
⇒ひょうじゅん‐レンズ【標準レンズ】
ひょうじゅん‐えき【標準液】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょうじゅん‐えき【標準液】ヘウ‥
濃度が精密に知られている溶液。比色法や滴定による濃度測定に用いる。
⇒ひょう‐じゅん【標準】
ひょうじゅん‐おん【標準音】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょうじゅん‐おん【標準音】ヘウ‥
(standard pitch)絶対音高の基準となる音。時代や地域によって異なっていたが、現在、イ音(1点イ)=440ヘルツを国際標準音とする。日本音楽では壱越いちこつを基準とする。
⇒ひょう‐じゅん【標準】
ひょうじゅん‐か【標準化】ヘウ‥クワ🔗⭐🔉
ひょうじゅん‐か【標準化】ヘウ‥クワ
①標準に合わせること。
②工業製品などの品質・形状・寸法を標準に従って統一すること。これによって互換性を高める。
⇒ひょう‐じゅん【標準】
ひょうじゅん‐かかく【標準価格】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょうじゅん‐かかく【標準価格】ヘウ‥
①特別仕様の価格などに対して、普通の価格。
②メーカーが表示する、製品の小売価格。
⇒ひょう‐じゅん【標準】
ひょうじゅん‐かせき【標準化石】ヘウ‥クワ‥🔗⭐🔉
ひょうじゅん‐かせき【標準化石】ヘウ‥クワ‥
(→)示準化石に同じ。
⇒ひょう‐じゅん【標準】
ひょうじゅん‐ガルタ【標準ガルタ】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょうじゅん‐ガルタ【標準ガルタ】ヘウ‥
文字全部を同じ大きさの平仮名で書いた競技用歌ガルタ。
⇒ひょう‐じゅん【標準】
ひょうじゅん‐ゲージ【標準ゲージ】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょうじゅん‐ゲージ【標準ゲージ】ヘウ‥
①測定器の一種。焼入れ仕上げした鋼片で、使用目的によって種々の形をなし、長さ・幅・厚さ・直径などが標準寸法で極力精密に仕上げられている。ブロック‐ゲージ・ねじゲージ・棒ゲージなど。
②(→)標準軌間に同じ。
⇒ひょう‐じゅん【標準】
ひょうじゅん‐レンズ【標準レンズ】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょうじゅん‐レンズ【標準レンズ】ヘウ‥
写真レンズで、画角が45〜55度のもの。この角度はふつうの人間の眼がはっきり見ることのできる視角にほぼ近い。
⇒ひょう‐じゅん【標準】
ひょう‐の‐やま【標の山】ヘウ‥🔗⭐🔉
ひょう‐の‐やま【標の山】ヘウ‥
大嘗祭だいじょうさいに悠紀ゆき・主基すきの両国司の列立すべき所を標示する飾り物。山形に作り木綿ゆう・榊さかき・日月などをかたどって装飾し、卯うの日に斎場から供物と共に大嘗宮へ引く。祇園祭の山鉾のようなもの。しるしのやま。月日山つきひのやま。標山しめやま。
[漢]標🔗⭐🔉
標 字形
筆順
〔木部11画/15画/教育/4124・4938〕
〔音〕ヒョウ〈ヘウ〉(呉)(漢)
〔訓〕しるし・しめ (名)すえ
[意味]
しるし。目じるし。しるしとして示す。「標的・標識・標語・標示・目標・指標・標本・標準」
[解字]
形声。「木」+音符「票」(=火の粉が高く舞い上がる)。木の高い所、こずえ、の意。転じて、高くて目につくしるしの意。
[下ツキ
音標文字・界標・座標・指標・商標・灯標・道標・浮標・墓標・目標・門標・路標・澪標みおつくし
筆順
〔木部11画/15画/教育/4124・4938〕
〔音〕ヒョウ〈ヘウ〉(呉)(漢)
〔訓〕しるし・しめ (名)すえ
[意味]
しるし。目じるし。しるしとして示す。「標的・標識・標語・標示・目標・指標・標本・標準」
[解字]
形声。「木」+音符「票」(=火の粉が高く舞い上がる)。木の高い所、こずえ、の意。転じて、高くて目につくしるしの意。
[下ツキ
音標文字・界標・座標・指標・商標・灯標・道標・浮標・墓標・目標・門標・路標・澪標みおつくし
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しめ【注連・標】🔗⭐🔉
しめ [2] 【注連・標】
(1)「注連縄(シメナワ)」の略。
(2)場所を限ったり,ある領域への出入りを禁止するために,木を立てたり縄を張ったりすること。また,その標示。「大伴の遠つ神祖(カムオヤ)の奥津城(オクツキ)はしるく―立て人の知るべく/万葉 4096」
しめじ-が-はら【標茅原】🔗⭐🔉
しめじ-が-はら シメヂ― 【標茅原】
栃木県栃木市北方にあった野。((歌枕))「なほ頼め―のさせも草/新古今(釈教)」
しめ-の-うち【標の内】🔗⭐🔉
しめ-の-うち 【標の内】
(1)しめを張って出入りを禁じている特定の領域内。神社の境内や禁中などをいう。「―は昔にあらぬ心地して神代のことも今ぞ恋しき/源氏(絵合)」
(2)松の内。[季]新年。
しるし【印・標・証】🔗⭐🔉
しるし [0] 【印・標・証】
〔動詞「しるす」の連用形から〕
(1)あとの心覚えのためや,他人に必要なことを知らせるために形や色を物に付けたり変化させたりしたもの。マーク。サイン。《印・標》「木に―をつける」「横断歩道の―」「赤信号は止まれの―」
(2)行為・心情・抽象的な観念などを具体的に表すもの。象徴。証拠。「登頂の―の写真」「感謝の―として品物を贈る」「鳩は平和の―だ」
(3)家柄・身分などをはっきりと表すもの。紋所・旗・記章など。《印・標》「過ぎ行く跡から亀菊が―は紛ひも嵐吹く紅葉流しの紋提灯/浄瑠璃・会稽山」
(4)〔皇位またはそれから発することの証拠の意からか〕
《印》(ア)官印。また,印綬。(イ)三種の神器の一,八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)。神璽(シンジ)。「重祚などにてあるべけれども,―の箱を御身に添へられたれば/増鏡(月草の花)」
しるし-の-すぎ【標の杉】🔗⭐🔉
しるし-の-すぎ 【標の杉】
(1)〔「我が庵(イオ)は三輪の山もと恋しくはとぶらひ来ませ杉立てる門/古今(雑下)」による〕
三輪の山のふもとにあって目じるしとなる杉。杉の標。「三輪山の―も枯れはててなき世に我ぞ来て尋ねつる/元真集」
(2)伏見稲荷にある杉。枝を折って持ち帰り,長く枯れなければ幸運を授かるとする風習があった。
(3)酒屋の軒に看板がわりに掛けてある杉の葉。酒林(サカバヤシ)。「初午や―を神垣にまがへて折れるさかきげんかな/徳和歌後万載集」
しるし-の-たち【標の太刀】🔗⭐🔉
しるし-の-たち 【標の太刀】
「節刀(セツトウ)」に同じ。
しるし-ばかり【標ばかり・印ばかり】🔗⭐🔉
しるし-ばかり 【標ばかり・印ばかり】
ほんのわずか。形だけ。「―の品をお送りいたします」
しる・す【印す・標す】🔗⭐🔉
しる・す [2][0] 【印す・標す】 (動サ五[四])
〔「しるす(記)」と同源〕
(1)しるしをつける。目じるしを残す。「確認済みのマークを―・す」
(2)ある場所に跡をつける。証拠・記念に何かを残す。「南極大陸に足跡を―・す」
[可能] しるせる
しる-べ【導・標】🔗⭐🔉
しる-べ [0][3] 【導・標】
〔「知る辺」の意〕
(1)道の案内をすること。また,その人。「道―」「歌妓(ネコ)は箱持(ハコヤ)の―に属(ツキ)/安愚楽鍋(魯文)」
(2)助け導くこと。手引き。案内。「―する物の音につけてなむ,思ひ出でらるべかりける/源氏(橋姫)」
ひょう-き【標記】🔗⭐🔉
ひょう-き ヘウ― [1] 【標記】 (名)スル
(1)目印としてしるすこと。また,その目印。
(2)標題として書くこと。また,その題。
ひょう-き【標旗】🔗⭐🔉
ひょう-き ヘウ― [1] 【標旗】
目印となる旗。はたじるし。
ひょう-ご【標語】🔗⭐🔉
ひょう-ご ヘウ― [0] 【標語】
主義・主張,運動の目的などを簡潔に示した短い語句。モットー。スローガン。
ひょう-こう【標高】🔗⭐🔉
ひょう-こう ヘウカウ [0] 【標高】
⇒海抜(カイバツ)
ひょう-ごう【表号・標号】🔗⭐🔉
ひょう-ごう ヘウガウ [0] 【表号・標号】 (名)スル
(1)めじるし。しるし。
(2)はっきり言うこと。はっきり名づけること。「その―する声は何であつても/ふらんす物語(荷風)」
ひょう-さつ【表札・標札】🔗⭐🔉
ひょう-さつ ヘウ― [0] 【表札・標札】
門・戸口などに掲げて,居住者の名を示す札。
ひょう-し【標紙】🔗⭐🔉
ひょう-し ヘウ― [1] 【標紙】
めじるしの紙。
ひょう-じ【標示】🔗⭐🔉
ひょう-じ ヘウ― [0][1] 【標示】 (名)スル
めじるしをつけて一般の人に示すこと。また,めじるしとなる文字・記号・図など。「町名を―する」「―板」「―物」
ひょう-しき【標識】🔗⭐🔉
ひょう-しき ヘウ― [0] 【標識】
(1)めじるし。めじるしとして設置したもの。「道路―」
(2)物質を同定するために,他とは異なる特徴をその物質に付与すること。
ひょうしき-かごうぶつ【標識化合物】🔗⭐🔉
ひょうしき-かごうぶつ ヘウ―クワガフ― [6] 【標識化合物】
化合物中の特定の位置にある原子を放射性同位体または安定同位体で置き換えて普通の化合物と区別がつくようにしたもの。放射性医薬品として,また化学反応の研究に利用される。ラベル付き化合物。
ひょうしき-しょく【標識色】🔗⭐🔉
ひょうしき-しょく ヘウ― [4] 【標識色】
動物体がもつ,周囲から際立って目立つ色彩。警戒色・認識色・威嚇色など。
ひょうしき-ちょう【標識鳥】🔗⭐🔉
ひょうしき-ちょう ヘウ―テウ [0] 【標識鳥】
足に標識となるリングをつけて放った鳥。捕獲地点からその鳥の渡りの経路を研究する。
ひょうしき-てき-ぎたい【標識的擬態】🔗⭐🔉
ひょうしき-てき-ぎたい ヘウ― [0] 【標識的擬態】
動物の擬態の一。捕食者に対しての警告色を含む他の動物など,注意をひくものに似る場合。ミミクリー。
→隠蔽的(インペイテキ)擬態
ひょうしき-とう【標識灯】🔗⭐🔉
ひょうしき-とう ヘウ― [0] 【標識灯】
夜間,航行中または係留中の船舶や飛行中の航空機などが,その位置を標示するためにつける灯火。
ひょう-しゃく【標尺】🔗⭐🔉
ひょう-しゃく ヘウ― [0] 【標尺】
水準測量の際,垂直に立てて視準軸の高さを測るのに用いる,目盛り精度の高い尺。箱尺・スタジア尺・ミール・ロッドなどがある。
ひょう-じゅん【標準】🔗⭐🔉
ひょう-じゅん ヘウ― [0] 【標準】
(1)物事を行う場合のよりどころとなるもの。(ア)手本。模範。(イ)およその目安。目標。
(2)平均的であること。普通。並み。「―に達する」「―型」
ひょうじゅん-えき【標準液】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-えき ヘウ― [3] 【標準液】
濃度が正確に知られている溶液。滴定試薬などに用いる。標準溶液。
ひょうじゅん-おん【標準音】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-おん ヘウ― [3] 【標準音】
絶対音高を規定する際に基準となる音。一点イ音を440ヘルツと定めたものが国際標準音として行われている。また,日本音楽では壱越(イチコツ)が標準音。
ひょうじゅん-か【標準化】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-か ヘウ―クワ [0] 【標準化】 (名)スル
(1)個々のものが標準的なところに近づいていくこと。また,個々のものを標準的なところに近づけること。「テレビの発達で地方文化が次第に―していく」
(2)標準を決めて資材・製品などの規格や種類を統一すること。
(3)テストで得られた得点が集団全体の中でどのような位置づけであるかがわかるように,集団基準を作成すること。
ひょうじゅん-かかく【標準価格】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-かかく ヘウ― [5] 【標準価格】
(1)メーカーが小売価格として表示する価格。
(2)行政機関が店頭表示するよう指定した価格。国民生活に重要な影響を与える物資が高騰あるいはその恐れがある場合に行われる。
ひょうじゅん-かせき【標準化石】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-かせき ヘウ―クワ― [5] 【標準化石】
⇒示準化石(シジユンカセキ)
ひょうじゅん-きあつ【標準気圧】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-きあつ ヘウ― [5] 【標準気圧】
実際の大気の平均に近い気圧。基準条件下における水銀柱760ミリメートルの高さに相当する。すなわち,1013.25ヘクトパスカルで,これを一気圧とする。
ひょうじゅん-きかく【標準規格】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-きかく ヘウ― [5] 【標準規格】
ものの形状・寸法・性能・品質・試験法などを統一して,生産・使用の便を図るために公的に定められる規格。日本工業規格( JIS )・日本農林規格( JAS )など。
ひょうじゅん-きかん【標準軌間】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-きかん ヘウ― [6][5] 【標準軌間】
レールの軌間が1435ミリメートルのもの。日本では新幹線などで用いられている。標準軌。
ひょうじゅん-きんり【標準金利】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-きんり ヘウ― [5] 【標準金利】
市中銀行が一流企業に対して貸し出すときの最優遇金利。事実上,貸し出し金利の下限。アメリカのプライム-レートにならって導入された。
ひょうじゅん-けっせい【標準血清】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-けっせい ヘウ― [5] 【標準血清】
ABO 式血液型を決定する際に用いる血清。凝集素を含む。
ひょうじゅん-けんさ【標準検査】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-けんさ ヘウ― [5] 【標準検査】
(1)定められている標準に合うか否かを調べる検査。
(2)一定のサンプルを測定して得た標準的な分布に基づいて,個々の測定値の位置づけを決める検査。知能検査・学力検査などに用いられる。
ひょうじゅん-ご【標準語】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-ご ヘウ― [0] 【標準語】
音韻・語彙・語法などすべての面で国語の規範として尊重され,教育・法令などの公用語として用いられる言語。制定にあたっては,一国内で共通語となっている言語がもつ欠点を,何らかの機関によって是正するという人為的操作が必要となる。
→共通語
ひょうじゅん-こうげん【標準光源】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-こうげん ヘウ―クワウ― [5] 【標準光源】
測色用の標準として用いられる光源。白熱電球を代表する A ,正午の太陽光とほぼ同じ B ,平均太陽光に近い C の三種類が国際的に定められている。
ひょうじゅん-じ【標準時】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-じ ヘウ― [3] 【標準時】
各国・各地域内で使用されている時刻。普通,世界時と一時間の整数倍の差をもつ。
→日本標準時
ひょうじゅん-しき-ローマじつづり【標準式―字綴り】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-しき-ローマじつづり ヘウ― [11] 【標準式―字綴り】
日本語を書き表すためのローマ字の綴り方の一。ヘボンが「和英語林集成」第三版(1886年(明治19)刊)で用いた綴り方を若干修正したもの(ye →e, wo →o など)。ヘボン式ローマ字綴りともいう。
ひょうじゅん-しやく【標準試薬】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-しやく ヘウ― [5] 【標準試薬】
試薬のうち,特に純度が高く,その値がはっきりわかっていて,定量分析の標準物質またはその原料とすることのできるもの。
ひょうじゅん-じゅうりょく【標準重力】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-じゅうりょく ヘウ―ヂユウ― [5] 【標準重力】
各緯度の標準的な重力。地球を仮想的な回転楕円体と考えたときの計算値で,実測値とは一致しない。正規重力。
ひょうじゅん-どけい【標準時計】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-どけい ヘウ― [5] 【標準時計】
標準の時刻となる高い精度の時計。現在ではセシウムやルビジウムなどの原子時計が使われる。
ひょうじゅん-レンズ【標準―】🔗⭐🔉
ひょうじゅん-レンズ ヘウ― [5] 【標準―】
三五ミリ判フルサイズのカメラで焦点距離50ミリメートルのレンズ。広角レンズ・望遠レンズに対していう。
ひょうち-ほう【標治法】🔗⭐🔉
ひょうち-ほう ヘウチハフ [0] 【標治法】
鍼灸(シンキユウ)医学の治療法の一。現れている諸症状に対して直接行う対症療法。
⇔本治法
ひょう-の-やま【標の山】🔗⭐🔉
ひょう-の-やま ヘウ― 【標の山】
大嘗(ダイジヨウ)祭に悠紀(ユキ)・主基(スキ)両国の国司の並ぶ位置を示すために置く山形。木綿(ユウ)・榊・日月などで飾り,卯(ウ)の日に斎場より大嘗宮へ引き入れる。現在の祇園祭の山鉾(ヤマボコ)はこれが大規模化したもの。標山(シメヤマ)。しるしのやま。
ひょうご【標語】(和英)🔗⭐🔉
ひょうこう【標高】(和英)🔗⭐🔉
ひょうこう【標高】
⇒海抜.
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