複数辞典一括検索+

🔗🔉

〔感動〕 1 相手のことばを承諾したことを表す語。また、単なる応答のことばとしても用いる。*宇治拾遺‐五・八「むといらへたちぬ」 2 物事に感心したり驚いたりしたとき、または、ことばにつまったときなどに発する語。 3 力を入れるとき、口を結んで発する声。

🔗🔉

〔助動〕(活用は「ま・〇・む・む・め・〇」。四段型活用。平安時代中期にはmuの発音がmとなり、さらにnに変わったので、「ん」とも書かれる。またmはからuに転じて鎌倉時代には「う」を生み、やがてuの発音は前の語の末の母音と同化して長音化するようになった。活用語の未然形に付く。→う)推量の助動詞。現実に存在しない事態に対する不確実な予測を表す。 1 話し手自身の意志や希望を表す。…しよう。…するつもりだ。…したい。*古事記‐中・歌謡「撓(たわ)や腕(がひな)を枕(ま)か牟(ム)とは吾(あれ)はすれど」 2 相手や他人の行為を勧誘し、期待する意を表す。遠まわしの命令の意ともなる。…してくれ。…してもらいたい。*古事記‐下・歌謡「吾(あ)が愛(は)し妻にい及き逢は牟(ム)かも」 3 推量の意を表す。 目前にないこと。まだ実現していないことについて想像し、予想する意を表す。…だろう。*万葉‐三九九六「ほととぎす鳴か牟(ム)五月(さつき)はさぶしけ牟(ム)かも」原因や事情などを推測する場合に用いる。…だろう。…なのであろう。*万葉‐六二一「間なく恋ふれにかあら牟(ム)草枕旅なる君が夢にし見ゆる」(連体法に立って)断定を婉曲にし、仮定であること、直接経験でないことを表す。…であるような。…といわれる。…らしい。*古事記‐中・歌謡「命(いのち)の全(また)け牟(ム)人は」 [補注](1)原形をアムとする説がある。(2)未然形「ま」は、上代のいわゆるク語法の「まく」の形に現れるものだけである。(3)形容詞活用や助動詞「ず」には、「あり」を介して付くのが常であるが、上代では、形容詞活用にはその古い未然形語尾「け」に付く。(4)助動詞「けむ」は、もと過去の助動詞「き」の未然形にこの「む」が結合したもの。そのほか、「らむ」「まし」なども、この「む」に関係のあるものといわれる。

む【む・ム】🔗🔉

む【む・ム】 五十音図の第七行第三段(マ行ウ段)に置かれ、五十音順で第三十三位のかな。いろは順では第二十三位で、「ら」のあと、「う」の前に位置する。現代標準語の発音では、両唇の間を閉鎖した有声通鼻音mと母音uとの結合した音節muにあたる。歴史的かなづかいでは、mまたはその他のはねる音で読まれることがある。「む」の字形は、「武」の草体から出たもの、「ム」は「牟」の初二画をとったものである。ローマ字では、muをあてる。

む【六】🔗🔉

む【六】 (「み(三)」の母音変化により倍数を表したものか)数のろく。むっつ。名詞の上に付いて複合名詞を作る。また、物の数を順に唱えながら数えるときに用いる。「六玉川」

む【無・无】🔗🔉

む【無・无】 1 ないこと。存在しないこと。「無に等しい」 2 仏語。 ある行為、はたらきを否定すること。はたらきをおこさせないようにすること。禅宗で、修行者がその意味を問い、解決しなければならないとされるもので、経験や知識以前の純粋な意識にかかわるもの。→無門関。 3 無駄な意を表す。→無になる・無になす。 4 (ドイツNichtsの訳)哲学で、キェルケゴールでは不安の観念と結びつき、神の前にあって微小なものと意識された人間存在の在り方。神の死を主張したニーチェでは、神の代わりに人間を支えるもの。ハイデガーでは、人間にとっての死の可能性の観念。 〔接頭〕漢語の名詞の上に付けて、そのものが存在しないこと、その状態がないことを表す。「無免許」「無資格」「無公害」「無修正」「無抵抗」「無理解」など。 ●無に=なす[=する] むだにする。だいなしにする。「せっかくの好意を無にする」 ●無になる むだになる。だいなしになる。無に帰す。「精進が無になる」

む【産】🔗🔉

む【産】 〔他動〕「うむ(産)」の変化した語。*古事記‐下・歌謡「雁(かり)卵(こ)牟(ム)と聞くや」

む【身】🔗🔉

む【身】 〔語素〕名詞「み(身)」の交替形で、熟語の中で用いられる形。多く名詞の上に付いて使われる。「むくろ」「むかわり」「むざね」など。

む‐あい【無愛】🔗🔉

む‐あい【無愛】 (形動) 1 仏語。欲心のないこと。満足してそれ以上の欲求心がないこと。 2 愛想のないこと。おもしろくないこと。ぶあい。

ムアウィヤ🔗🔉

ムアウィヤ (Mu‘wiya)サラセン帝国ウマイヤ朝の創始者で初代カリフ(在位六六一〜六八〇年)。世襲カリフ制度を確立した。(六〇二頃〜六八〇)

む‐あくふぞう【無悪不造】(‥アクフザウ)🔗🔉

む‐あくふぞう【無悪不造】(‥アクフザウ) (形動)(「むあくぶぞう」とも。「悪、造(いた)らざるなし」の意)悪事をほしいままにしてはばからないこと。

む‐あんない【無案内】🔗🔉

む‐あんない【無案内】 (形動)=ぶあんない(不案内)

む‐い【無位】(‥ヰ)🔗🔉

む‐い【無位】(‥ヰ) 1 位階を授けられていないこと。また、その者。無冠。「無位無官」 2 形容のしようもないほど卓越した位。位を超越していること。特に、禅では迷悟を超越した人を無位の真人という。

む‐い【無畏】(‥ヰ)🔗🔉

む‐い【無畏】(‥ヰ) 1 畏れることのないこと。あらゆる障害や苦しみを畏れないこと。無所畏。 2 仏語。仏が大衆の中で法を説くときの、泰然として畏れるところのない自信。これに四種あると説き、四無畏(または四無所畏)という。無所畏。

む‐い【無為】(‥ヰ)🔗🔉

む‐い【無為】(‥ヰ) 1 (形動)自然にまかせて、作為するところのないこと。ぶい。 2 (形動)平穏無事であること。ぶい。*東野州聞書‐三「天下の無為なることを祝ひ申しける也」 3 仏語。因縁によって作られたものでなく、生滅変化を離れたもの。常住絶対の真実。さとり。無為法。無作(むさ)。ぶい。有為(うい)に対していう。 4 (形動)無事におさまること。関係や被害が及ばないですむこと。 5 (形動)とりたてて指摘する欠点がないこと。 6 (形動)何もしないこと。何もしないでぶらぶらしていること。「無為無策」「無為に日を送る」 ●無為に入(い)る 仏門にはいる。出家する。 ●無為にして化(か)す (「老子‐五七章」、また「荘子‐天地」から)作為を弄しないで、おのずから万物・人民が教化せられ、よく治まる。 ●無為の化(か) 作為を弄しないでも、自然に人民が教化されてよく治まる政治。 ●無為の法(ほう) =むいほう(無為法)

む‐い【無異】🔗🔉

む‐い【無異】 (形動)⇒ぶい(無異)

む‐い【無意】🔗🔉

む‐い【無意】 意志のないこと。また、故意でないこと。

むい‐か【六日】🔗🔉

むい‐か【六日】 (「むゆか(六日)」の変化) 1 =むゆか(六日)1、2、3 2 特に、正月六日のこと。江戸時代には、この日の朝五つ時より、江戸ならびに遠国の寺僧・社人・山伏などの登城拝賀の日とした。《季・新年》 ●六日の菖蒲(あやめ・しょうぶ) 1 五月五日の端午の節供の翌日の菖蒲。《季・夏》 2 転じて、時機に遅れて役に立たないことのたとえ。十日の菊。

むいか‐ぎり【六日限】🔗🔉

むいか‐ぎり【六日限】 江戸・大坂の間を、片道六日で走った早飛脚の称。

むいか‐だれ【六日垂】🔗🔉

むいか‐だれ【六日垂】 (「たれ」は「剃り」の忌詞)生後六日目に生児のうぶ毛をそって命名する祝い。

むいか‐としこし【六日年越】🔗🔉

むいか‐としこし【六日年越】 正月七日を七日正月と称し、その前日の正月六日を年越しとして祝ったこと。《季・新年》

む‐いき【無意気】🔗🔉

む‐いき【無意気】 (形動)思いやりのないこと。また、がんこでぶこつなこと。がむしゃら。ぶいき。

む‐いぎ【無意義】🔗🔉

む‐いぎ【無意義】 (形動)意義がないこと。趣意の立たないこと。価値のないこと。つまらないこと。

むいき‐りき【無意気力】🔗🔉

むいき‐りき【無意気力】 無意気な者の出す力。ばか力。*浄・寿の門松‐上「どれに下地の無息力」

む‐いしき【無意識】🔗🔉

む‐いしき【無意識】 1 意識のないこと。気を失うこと。 2 (形動)自分が自分の行為に気づいていないこと。はっきりとした意識なしで行動するさま。「無意識の犯行」 3 心理学・哲学で、意識されない神経過程、生理的活動、反射などをさす。また、精神分析で、意識や行動に影響するが、夢や精神分析によらなくては意識されないもの。

むいしき‐てき【無意識的】🔗🔉

むいしき‐てき【無意識的】 〔形動〕意識しないさま。思わず行動するさま。

むいしき‐てつがく【無意識哲学】🔗🔉

むいしき‐てつがく【無意識哲学】 ドイツの哲学者E=ハルトマンの樹立した哲学。シェリングの影響下に、ヘーゲルとショーペンハウエルの立場を総合した、理性と盲目的意志を属性とした根源的実在としての無意識者を根本原理とした哲学。

むい‐せ【無畏施】(ムヰ‥)🔗🔉

むい‐せ【無畏施】(ムヰ‥) 仏語。三施の一つ。衆生の畏怖心をとりのぞくこと。厄難から救っておそれのない状態におくこと。

むい‐そん【無医村】🔗🔉

むい‐そん【無医村】 定住する医者のいない村。

む‐いちもつ【無一物】🔗🔉

む‐いちもつ【無一物】 何も持っていないこと。何ひとつ無いこと。むいちぶつ。

む‐いちもん【無一文】🔗🔉

む‐いちもん【無一文】 一文の銭もないこと。金銭を全然持っていないこと。一文なし。

むい‐てき【無意的】🔗🔉

むい‐てき【無意的】 〔形動〕心理学・教育学などで、意志をはたらかさないさまをいう。

むい‐ほう【無為法】(ムヰホフ)🔗🔉

むい‐ほう【無為法】(ムヰホフ) 仏語。生滅変化することのない、因縁によらないもの。無為の法。解脱の境地、縁起の理法などにいう。⇔有為法

む‐いみ【無意味】🔗🔉

む‐いみ【無意味】 (形動) 1 意味のないこと。はっきりした理由や目的のないこと。 2 価値のないこと。つまらないこと。無意義。

む‐いん【無韻】(‥ヰン)🔗🔉

む‐いん【無韻】(‥ヰン) 詩文で韻をふまないこと。 ●無韻の詩(し) 1 韻をふまない詩。 2 絵画の異称。

むいん‐こうい【無因行為】(‥カウヰ)🔗🔉

むいん‐こうい【無因行為】(‥カウヰ) 原因となる法律関係が欠けても、これに影響されず法律上の効力を生ずるものとされる行為。たとえば、手形行為などで、売買代金の支払いのために手形を交付したときは、たとい売買が無効とされ代金債務が存在しない場合でも、手形そのものの効力には影響しない。

むいん‐し【無韻詩】(ムヰン‥)🔗🔉

むいん‐し【無韻詩】(ムヰン‥) (英blank verseの訳語)一六世紀前半のイギリスに起こった詩の形式。特に叙事詩で五脚の韻をふまないもの。シェークスピアの詩劇やミルトンの「失楽園」などで完成された。

む‐う【無有】🔗🔉

む‐う【無有】 1 ないこととあること。無と有。有無。 2 無いこと。→むゆう

むう🔗🔉

むう 〔感動〕感動詞「む」を強めたいい方。むむ。*雲形本狂言・不腹立「ムウ、いやいや腹はたちは致さぬ」

ムーア🔗🔉

ムーア (Thomas Moore トーマス―)アイルランドの詩人。抒情詩集「アイルランド歌謡」、物語詩「ララ‐ルーク」など通俗的ではあるが、情感あふれる詩を書いた。(一七七九〜一八五二) (George Augustus Moore ジョージ=オーガスタス―)アイルランドの詩人、小説家。アイルランド文芸復興運動にも参加。代表作に小説「道化役者の妻」。(一八五二〜一九三三) (George Edward Moore ジョージ=エドワード―)イギリスの倫理学者、哲学者。スペンサー、J=S=ミル、カントらの自然主義を批判し、善を単純で定義できない独自の性質とした。主著「倫理学原理」「倫理学」「哲学研究」「G=E=ムーアの哲学」。(一八七三〜一九五八) (Marianne Craig Moore マリアンヌ=クレイグ―)アメリカの女流詩人。動物を主題に選び、知性と機知に富んだ作品を書いた。代表作に「観察」など。(一八八七〜一九七二)

ムーア‐じん【ムーア人】🔗🔉

ムーア‐じん【ムーア人】 (ムーアはMoor) 1 モーリタニア地方の原住民。 2 七、八世紀ごろイベリア半島を征服したイスラム軍。 3 北アフリカやアジアのイスラム教徒。

むう‐げ【無憂華】🔗🔉

むう‐げ【無憂華】 無憂樹(むうじゅ)の花。むゆうげ。

ムーサ🔗🔉

ムーサ (ギリシアMsa)→ミューズ

むう‐じゅ【無憂樹】🔗🔉

むう‐じゅ【無憂樹】 (梵aokaの訳)木の名。釈迦の生母摩耶夫人が、藍毘尼園(らんびにおん)にあったこの木の下で釈迦を生み、安産であったところからの名といい、その花を無憂華という。むゆうじゅ。

ムージル🔗🔉

ムージル (Robert Musil ローベルト―)オーストリアの小説家。分析的でアイロニーを含んだ精細な叙述で、人間の精神と行為の分裂、現実と非現実との二重性の世界を描く。代表作に未完の長編「特性のない男」。(一八八〇〜一九四二)

むうちゅう‐ろん【無宇宙論】(ムウチウ‥)🔗🔉

むうちゅう‐ろん【無宇宙論】(ムウチウ‥) 神にだけ実在性を認めて、宇宙および宇宙の諸事物の実在性を否定し、それらを神や自我の一時的、仮象的な現れとみなす哲学説。ウパニシャッド、禅、またスピノザなどの哲学の類。無世界説。

ムード🔗🔉

ムード (英mood) 1 その場そのときの気分、感情。その場、または、その人の持つ、独特の雰囲気。「ムードがない」 2 世間一般の傾向や風潮。「お祭りムード」 3 文の内容に対する話し手の心的態度の相違が、動詞の語形変化の上にあらわれたもの。英独仏などの言語に見られ、直説法・接続法・命令法などがある。法。

ムード‐ミュージック🔗🔉

ムード‐ミュージック (英mood music)快い、肩のこらない雰囲気をつくり出すのに適した音楽。

ムートン🔗🔉

ムートン (フランスmouton)羊の毛皮。羊皮。シープスキン。

ムーニエ🔗🔉

ムーニエ (Emmanuel Mounier エマニュエル―)フランスのカトリック哲学者。社会道徳や政治に参加する実存主義的な人格主義を主張。主著「人格主義宣言」「人格主義とは何か」。(一九〇五〜五〇)

ムービー🔗🔉

ムービー (英movie)映画。活動写真。

ムーブマン🔗🔉

ムーブマン (フランスmouvement) 1 絵画や彫刻にみられる運動感や動きの感じのこと。動勢。 2 芸術家の集団的行動や、芸術運動のこと。

ムーブメント🔗🔉

ムーブメント (英movement) 1 主張をもった集団の行動。 2 音楽で、楽章のこと。また、音のリズム・速度。 3 =ムーブマン

ムームー🔗🔉

ムームー (ハワイmuumuu)ハワイの婦人用民族衣服。ゆったりしたワンピース式で身体を締めつけない形のもの。派手な色彩・柄の木綿で作られる。

ムーラン‐ルージュ🔗🔉

ムーラン‐ルージュ (フランスMoulin Rouge「赤い風車」の意) パリのモンマルトルにあったミュージックホール。多くのスターを輩出したが、のち映画館となる。 を模した日本の軽演劇劇場。昭和六年佐々木千里が新宿に創設。

むうん‐てん【無雲天】🔗🔉

むうん‐てん【無雲天】 仏語。三界のうちの色界の諸天の一つ。第四禅天の第一。

ムーン‐ライト🔗🔉

ムーン‐ライト (英moonlight)月光。月の光。

ムーンライト‐ソナタ🔗🔉

ムーンライト‐ソナタ (英Moonlight Sonata)=げっこうのきょく(月光曲)

む‐え【無依】🔗🔉

む‐え【無依】 仏語。何物にもたよらず、何物にも執着しないこと。また、その境地。

む‐えき【無射】🔗🔉

む‐えき【無射】 ⇒ぶえき(無射)

む‐えき【無益】🔗🔉

む‐えき【無益】 (形動)利益のないこと。役に立たないこと。むだ。むやく。「無益な殺生」

む‐えん【無援】(‥ヱン)🔗🔉

む‐えん【無援】(‥ヱン) 助けのないこと。助援する者のいないこと。「孤立無援」

む‐えん【無煙・無烟】🔗🔉

む‐えん【無煙・無烟】 煙の出ないこと。煙を立てないこと。また、もやなどの立たないこと。

む‐えん【無塩】🔗🔉

む‐えん【無塩】 1 塩のないこと。ぶえん。 2 (形動)塩を引かないなま魚の類。転じて、新鮮なこと。また、うぶなさま。ぶえん。 3 ⇒ぶえん(無塩)4

む‐えん【無縁】🔗🔉

む‐えん【無縁】 仏語。 1 原因、条件がないこと。 2 特定の対象がないこと。対象に対して区別がなく、すべて平等であること。また、その区別されない対象。 3 仏縁のないこと。救われる機縁のないこと。前世で、仏菩薩と因縁を結んでないこと。 4 縁者のないこと。死後を弔う係累のないこと。 5 縁のないこと。ゆかりのないこと。関係のないこと。「庶民には無縁の話題」 ●無縁の=慈悲(じひ)[=慈(じ)] 仏が差別なく一切衆生に対して起こす絶対平等の慈悲。仏の無条件の慈悲。

む‐えん【夢魘】🔗🔉

む‐えん【夢魘】 恐ろしい夢を見てうなされること。悪夢におそわれること。

むえん‐おしろい【無鉛白粉】🔗🔉

むえん‐おしろい【無鉛白粉】 鉛分を含まない白粉。

むえん‐ガソリン【無鉛ガソリン】🔗🔉

むえん‐ガソリン【無鉛ガソリン】 四エチル鉛を添加してないガソリン。ガソリンのオクタン価を高めるために加える四エチル鉛は、排気中に排出され、大気汚染の原因となるため、代わりにノルマルパラフィンを減らしたり、芳香族を増やしたりしてオクタン価の低下を防ぐ。

むえん‐かやく【無煙火薬】(‥クヮヤク)🔗🔉

むえん‐かやく【無煙火薬】(‥クヮヤク) 発射薬の一つ。発射するときに煙が出る黒色火薬にくらべ、煙の発生量がずっと少ない火薬をいう。ニトロセルロース、ニトログリセリンなどを用いる。

むえん‐じ【無縁寺】🔗🔉

むえん‐じ【無縁寺】 弔う縁者がなかったり、身元の知れなかったりする死者を葬る寺。無縁仏を回向(えこう)するための寺。むえんでら。 東京都墨田区両国にある浄土宗の寺、回向院の寺号。山号は諸宗山。明暦三年の大火で焼死した十万八千余の無縁仏をこの地に埋葬し、その菩提を弔うために建立。開基は遵誉。開山は自心。以後、江戸の無縁仏はすべてこの寺に葬られた。

むえん‐じょ【無縁所】🔗🔉

むえん‐じょ【無縁所】 知行もなく、信徒も居ないなど、さびれた寺または庵。

むえん‐しょうゆ【無塩醤油】(‥シャウユ)🔗🔉

むえん‐しょうゆ【無塩醤油】(‥シャウユ) 高血圧・糖尿病・腎臓病などの患者が用いる塩分のない醤油。主成分は林檎酸(りんごさん)ナトリウム。

むえんしょく‐りょうほう【無塩食療法】(‥レウハフ)🔗🔉

むえんしょく‐りょうほう【無塩食療法】(‥レウハフ) 腎臓病などの患者に対して、食餌(しょくじ)中の食塩の量を極度に制限する治療法。無塩療法。

むえん‐たん【無煙炭】🔗🔉

むえん‐たん【無煙炭】 石炭化度が進み、炭素の含有量の最も多い石炭。黒色で光沢が強く、また燃焼すると発熱量が高く煤煙(ばいえん)を出さない。

むえん‐づか【無縁塚】🔗🔉

むえん‐づか【無縁塚】 無縁の死者の供養のために建てた墓。無縁墓。

むえん‐でら【無縁寺】🔗🔉

むえん‐でら【無縁寺】 =むえんじ(無縁寺)

むえん‐ほうかい【無縁法界】(‥ホフカイ)🔗🔉

むえん‐ほうかい【無縁法界】(‥ホフカイ) 1 仏語。法界の一切。無差別平等の一切をこめていった言葉。 2 縁もゆかりもないこと。また、その人。あるいは弔う親族のない亡者。 3 (形動)でたらめ。めちゃくちゃ。

むえん‐ぼち【無縁墓地】🔗🔉

むえん‐ぼち【無縁墓地】 無縁仏を葬る墓地。

むえん‐ぼとけ【無縁仏】🔗🔉

むえん‐ぼとけ【無縁仏】 無縁の死者。弔う親戚・故旧のない死者。また、身元のわからない死者。

むえん‐りょうほう【無塩療法】(‥レウハフ)🔗🔉

むえん‐りょうほう【無塩療法】(‥レウハフ) =むえんしょくりょうほう(無塩食療法)

む‐おん【無音】🔗🔉

む‐おん【無音】 音がしないこと。音が聞こえないこと。

む‐か【無価】🔗🔉

む‐か【無価】 1 価をつけられないほど貴重であること。 2 代価のないこと。ただであること。

む‐か【無瑕】🔗🔉

む‐か【無瑕】 きずのないこと。むきず。

む‐が【無我】🔗🔉

む‐が【無我】 1 (梵antmanの訳)仏語。我(われ)というとらわれを離れること。また、不変の実体である我(が)は存在しないとすること。 2 (形動)我意のないこと。無心であること。*日葡辞書「Mugana(ムガナ) ヒト」 ●無我の境(きょう) 自分の存在を意識しない状態。忘我の境地。

むが‐あい【無我愛】🔗🔉

むが‐あい【無我愛】 自分のことを考えない純粋な愛。没我の愛。

ムガール‐ていこく【ムガール帝国】🔗🔉

ムガール‐ていこく【ムガール帝国】 (ムガールはMughal)インド史上最大にして最後のイスラム王朝(一五二六〜一八五七)。チムールの子孫バーブルがデリーを占拠して建国。第三代アクバルはアグラに都して、版図を拡大し、第五代シャー=ジャハン、第六代アウラングゼーブのときに最盛期を迎えた。その後、内乱・諸侯の自立により急速に衰退、西欧勢力の進出に抗することができず、やがてセポイの反乱を機にイギリスに滅ぼされた。

むかい【向・対】(むかひ)🔗🔉

むかい【向・対】(むかひ) 1 互いに正面に対すること。相対すること。また、自分からみて対する方向。正面。前面。むこう。*万葉‐一八九三「出でて見る向(むかひ)の岡に本繁く咲きたる花の」 2 逆らうこと。敵対すること。はむかうこと。*書紀‐神武即位前戊午一〇月・歌謡「た牟伽毘(ムカヒ)もせず」 3 相手。*湯山千句抄「たがいにむかいをとらうとて我をば忘たぞ」 4 道などをへだてて反対側にある家。玄関が向かい合っている家。おむかい。

むかい【迎】(むかひ)🔗🔉

むかい【迎】(むかひ) (「むかえ(迎)」の変化)=むかえ(迎)*中華若木詩抄‐中「むかいを、つかわされたぞ」

むかい【向井】(むかゐ)🔗🔉

むかい【向井】(むかゐ) 姓氏。

む‐かい【霧海】🔗🔉

む‐かい【霧海】 霧が深く一面に立ちこめている様子を海に見たてていう。

む‐がい【無害】🔗🔉

む‐がい【無害】 害のないこと。害をしないこと。「人畜無害」

む‐がい【無涯】🔗🔉

む‐がい【無涯】 かぎりのないこと。はてしないこと。

む‐がい【無蓋】🔗🔉

む‐がい【無蓋】 ふたのないこと。おおいのないこと。

むかい‐あい【向合】(むかひあひ)🔗🔉

むかい‐あい【向合】(むかひあひ) 向かい合うこと。

むかい‐あ・う【向かい合う】(むかひあふ)🔗🔉

むかい‐あ・う【向かい合う】(むかひあふ) 〔自ワ五(ハ四)〕互いに正面を向いて対する。向き合う。*俳・俳諧新選‐四「ぬる鴛(をし)や流れては又向ひ合」

むかい‐あわ・す【向かい合わす】(むかひあはす)🔗🔉

むかい‐あわ・す【向かい合わす】(むかひあはす) 〔他サ五(四)〕互いに正面を向くようにする。向かい合わせる。「机を向かい合わして置く」 〔他サ下二〕⇒むかいあわせる(向合)

むかい‐あわせ【向合】(むかひあはせ)🔗🔉

むかい‐あわせ【向合】(むかひあはせ) 互いに向き合うようにすること。また、その状態。向かい合い。「向かい合わせに座る」

むかい‐あわ・せる【向かい合わせる】(むかひあはせる)🔗🔉

むかい‐あわ・せる【向かい合わせる】(むかひあはせる) 〔他サ下一〕むかひあは・す〔他サ下二〕=むかいあわす(向合)

むかい‐おに【迎鬼】(むかひ‥)🔗🔉

むかい‐おに【迎鬼】(むかひ‥) 鬼ごっこの一種。子どもが二手に分かれて陣につき、陣と陣の間にいる鬼につかまらないように向かいの陣に移る遊び。

むがい‐かしゃ【無蓋貨車】(‥クヮシャ)🔗🔉

むがい‐かしゃ【無蓋貨車】(‥クヮシャ) 屋根のない、箱形の貨車。石炭や砂利・鉱石、木材・車両など、濡れてもよいものを輸送するのに用いられる。

むかい‐かぜ【向風】(むかひ‥)🔗🔉

むかい‐かぜ【向風】(むかひ‥) 1 進んでいく前方から吹いてくる風。⇔追い風。 2 船の進む方向と反対に吹く風。⇔追い風

日国で始まるの検索結果 1-100もっと読み込む