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六 む🔗🔉

【六】 4画 八部 [一年] 区点=4727 16進=4F3B シフトJIS=985A 《常用音訓》ロク/む/むい/むっ…つ/む…つ 《音読み》 ロク/リク〈li〉 《訓読み》 むい/むっつ/む/むたび/むつ 《名付け》 む・むつ 《意味》 {数}むっつ。「賢聖之君六七作=賢聖ノ君六七作ル」〔→孟子{数}む。順番の六番め。「六月六日」 {副}むたび。六回。 {名}陰を代表する数。▽周易シュウエキの陰爻インコウを六といい、陽爻ヨウコウを九という。〈対語〉→九。 〔国〕むつ。午前六時、または午後六時のこと。▽江戸時代のことば。 《解字》 象形。おおいをした穴を描いたもの。数詞の六に当てたのは仮借カシャ(当て字)。▽一説に高い土盛りの形で、陸リク(高い丘)の異体字ともいう。証文や契約書では、改竄カイザンや誤解をさけるため、陸と書くことがある。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物 →主要人名

向 むかう🔗🔉

【向】 6画 口部 [三年] 区点=2494 16進=387E シフトJIS=8CFC 《常用音訓》コウ/む…かう/む…く/む…ける/む…こう 《音読み》 コウ(カウ)/キョウ(キャウ)〈xing〉 《訓読み》 むける/むく/むかう(むかふ)/むき/さきに/むこう(むかう) 《名付け》 ひさ・むか・むかう・むき・むけ・むこう 《意味》 {動}むく。むかう(ムカフ)。ある方向をむいて進行する。「向上=上ニ向カフ」「裴方向壁臥=裴マサニ壁ニ向キテ臥ス」〔→世説{名}むき。むかう方向。 {動}顔をまともにむけて従う。「向背」 {前}中世の俗語で、於と同じく、動作の向かうところを示す前置詞。▽訓読では読まない。「洒向枝上花=枝上ノ花ニ洒グ」〔→王安石{副}さきに。日時が先にむかって進行したことから、転じて、過ぎ去った意をあらわすことば。〈同義語〉→嚮。「向者サキニハ」「尋向所誌=向ニ誌セシトコロヲ尋ヌ」〔→陶潜〕 〔国〕むこう(ムカウ)。あちらがわ。むかう(ムカフ)。反抗する。「手向かう」むく。…に合う。…にちょうどよい。 《解字》 会意。「宀(やね)+口(あな)」で、家屋の北壁にあけた通気孔を示す。通風窓から空気が出ていくように、気体や物がある方向に進行すること。▽姓のときは、ショウと読む。 《単語家族》 響(音波がむこうへ進行していく)亨キョウ(かおりが天に向かって進む)香(においをのせた空気がむこうへ流れていく)卿ケイ(むかい合う)と同系。 《類義》 →会 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要人名

所向無敵 ムカウトコロテキナシ🔗🔉

【所向無敵】 ムカウトコロテキナシ〈故事〉進んでいくところ、匹敵するような敵がいない。〔→諸葛亮

嚮 むかう🔗🔉

【嚮】 19画 口部  区点=5176 16進=536C シフトJIS=9A8C 《音読み》 キョウ(キャウ)/コウ(カウ)〈xing〉 《訓読み》 むかう(むかふ)/さき 《意味》 {動}むかう(ムカフ)。むこうへ動いて去る。〈同義語〉→向。「嚮導キョウドウ(目標めざして導く)」 {名・副}さき。過ぎ去ったとき。また、むこうに過ぎ去った意をあらわすことば。「嚮者サキニ」「嚮之憑恃険阻者=嚮ノ険阻ヲ憑恃セシモノ」〔→欧陽脩〕 《解字》 会意兼形声。向は、窓穴から空気がむこうへ抜け去るさま。郷は、ごちそうをはさんで、左右から人がむかいあうさまを示す。嚮は「向キョウ+郷キョウ」で、どちらを音符と考えてもよい。むかう、むこうの方角へ動いて去るの意を含む。 《単語家族》 饗キョウ(むかいあって食事する)響(音がむこうへ流れ去る)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

夢境 ムキョウ🔗🔉

【夢境】 ムキョウ 夢幻の世界。「更観塵世外、夢境復何為=更ニ塵世ノ外ヲ観ルモ、夢境マタ何ヲカ為サン」〔→寒山

夢厭 ムエン🔗🔉

【夢魘】 ムエン =夢厭。夢にうなされる。夢で恐ろしいめにあわされること。

対 むかう🔗🔉

【対】 7画 寸部 [三年] 区点=3448 16進=4250 シフトJIS=91CE 【對】旧字旧字 14画 寸部 区点=5384 16進=5574 シフトJIS=9B94 《常用音訓》タイ/ツイ 《音読み》 タイ/ツイ〈du〉 《訓読み》 むかう(むかふ)/こたえる(こたふ) 《意味》 タイス{動}むかう(ムカフ)。前にあるものとむきあう。「対面」「見礼俗之士、以白眼対之=礼俗ノ士ヲ見レバ、白眼ヲモッテコレニ対ス」〔→晋書タイス{動}まともに顔をむける。「何以対天下=何ヲモッテ天下ニ対センヤ」 タイシテ{前}…にむかって。むかいあって。「対影成三人=影ニ対シテ三人ト成ル」〔→李白{動}こたえる(コタフ)。相手の問いに対してこたえる。面とむきあってこたえる。〈類義語〉→答。「応対」「孟子対曰=孟子、対ヘテ曰ハク」〔→孟子{名}天子に対して意見を述べる上奏文の一体。「対策」 {名}相手。また、連れあい。「敵対」「対配」 {名・単位}二つで組をなしてひとそろいになるもの。また、それを数えることば。「雌雄一対」 {名}修辞上で字数と構成とを対照的にそろえた二句一組の文句。「対句ツイク」 《解字》 会意。對の左側は業の字の上部と同じで、楽器を掛ける柱を描いた象形文字。二つで対をなす台座。對は、その右に寸(手。動詞の記号)を加えたもので、二つで一組になるようにそろえる。また、二つがまともにむきあうこと。 《類義》 →会→応 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

昔 むかし🔗🔉

【昔】 8画 日部 [三年] 区点=3246 16進=404E シフトJIS=90CC 《常用音訓》シャク/セキ/むかし 《音読み》 セキ/シャク〈x〉 《訓読み》 むかし 《名付け》 つね・とき・ひさ・ふる 《意味》 {名・副}むかし。時日の重なったこと。▽文の最初に抜き出す場合は、「昔者(むかし)」「疇昔チュウセキ(むかし)」などという。〈対語〉→今。〈類義語〉→前。「昔日」「昔者、斉景公問於晏子=昔、斉ノ景公晏子ニ問フ」〔→孟子「憶昔オモウムカシ」とは、唐詩の常用語で、過ぎ去ったことを思い浮かべて歌う意。「憶昔、封書与君夜=憶昔、書ヲ封ジテ君ニ与ヘシ夜」〔→白居易{名}夜。または前夜。「通昔(一晩じゅう)」 《解字》 会意。「日+しきかさねるしるし」で、時日を重ねたこと。 《単語家族》 藉(重ねた敷き草)籍(重ねておく竹簡の書物)席(重ね敷く敷物)などと同系。また、昨(一つ前に重なった日)とも縁が近い。 《類義》 →古 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

昔者 ムカシモノ🔗🔉

【昔者】 セキシャ むかし。以前。▽「者」は、時をあらわす語につく助辞。「昔者、荘周夢為胡蝶=昔、荘周夢ニ胡蝶ト為ル」〔→荘子きのう。昨日。「昔者辞以病=昔ハ辞スルニ病ヲモッテス」〔→孟子ムカシモノ〔国〕むかしの人。むかしかたぎの人。

昔昔 ムカシムカシ🔗🔉

【昔昔】 セキセキ 夜ごと。毎夜。〔→列子ムカシムカシ〔国〕はるかむかし。▽昔を強めていう。

昨 むかし🔗🔉

【昨】 9画 日部 [四年] 区点=2682 16進=3A72 シフトJIS=8DF0 《常用音訓》サク 《音読み》 サク/ザク〈zu〉 《訓読み》 きのう(きのふ)/むかし 《意味》 {名}きのう(キノフ)。夜をへだてた前日。転じて、前の年。「昨日」「昨年」「昨賜肉=昨、肉ヲ賜フ」〔→漢書{名}むかし。過ぎ去って時日を重ねたむかし。〈類義語〉→昔。「覚今是而昨非=今ハ是ニシテ昨ハ非ナリシヲ覚ル」〔→陶潜〕 《解字》 形声。「日+音符乍サ・サク」。乍(切れめを入れる)は音符であって、意味には関係がない。 《単語家族》 昔(日が重なったむかし)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

朝 むかう🔗🔉

【朝】 12画 月部 [二年] 区点=3611 16進=442B シフトJIS=92A9 《常用音訓》チョウ/あさ 《音読み》 チョウ(テウ)〈zho〉チョウ(テウ)/ジョウ(デウ)〈cho〉 《訓読み》 あさ/あした/むかう(むかふ) 《名付け》 あさ・あした・かた・さ・つと・とき・とも・のり・はじめ 《意味》 {名}あさ。あした。太陽の出てくるとき。〈対語〉→夕。〈類義語〉→旦タン→晨シン。「早朝」「終朝(日の出から朝食のころまで)」 「一朝」とは、一日のこと。また、いったん、もしもの意。 チョウス{動}宮中に参内サンダイして、天子や身分の高い人にお目にかかる。「朝見」「来朝」 チョウス{動}むかう(ムカフ)。顔をむけてそちらに面する。「朝宗(中心になるものにあう→天子に拝謁する)」 {名}天子が政治を行うところ。「朝廷」 {名}その天子の統治する一代。また、その系統の君主が支配した時代。「乾隆朝ケンリュウチョウ(乾隆帝の時代)」「唐朝(唐の時代)」 《解字》 会意→形声。もと「くさ+日+水」の会意文字で、草の間から太陽がのぼり、潮がみちてくる時を示す。のち「幹(はたが上がるように日がのぼる)+音符舟」からなる形声文字となり、東方から太陽の抜け出るあさ。 《単語家族》 抽(抜き出す)冑チュウ(頭が抜け出るよろい)と同系。潮は、朝日とともにさしてくるあさしお。 《類義》 旦タンは、太陽が地上に顔を出すあさ。晨シンは、万物が生気をおびて振るい立つあさ。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

無一物 ムイチモツ🔗🔉

【無一物】 ムイチモツ 財産がないこと。▽ムイチブツとも読む。〔仏〕執着すべきものが何もないこと。▽この世の現象はすべて仮のものであるという意味にも用いる。

無已 ムイ🔗🔉

【無已】 ムイ・ヤムナシ やむを得ない。よんどころない。〔→孟子尽きることがない。行いに限りがないこと。怠らない。〔→詩経

無仮 ムカ🔗🔉

【無仮】 ムカ 形を超越した根本の道。真の道理。▽「仮」は、形のあるもの。〔→荘子イツワリナシうそがない。「人亦有言、斯情無仮=人ニマタ言アリ、コノ情ニ仮無シ」〔→陶潜

無何有之郷 ムカユウノキョウ🔗🔉

【無何有之郷】 ムカユウノキョウ〈故事〉形ある物のない世界。無辺無涯の仙境センキョウ。▽荘子の説く理想郷。〔→荘子

無花果 ムカカ🔗🔉

【無花果】 ムカカ 木の名。実はあまく、食用になる。いちじく。

無我 ムガ🔗🔉

【無我】 ムガ ガナシ私心をもたず公平である。無私。〔仏〕人間および万物には永遠不変の実体がないこと。人間の存在は仮のものにすぎず、すべての現象も仮の姿であるということ。〔国〕夢中になること。「無我夢中」

無価 ムカ🔗🔉

【無価】 ムカ・アタイナシ 価をつけられないほど貴重なこと。「南渓得雪真無価=南渓ニ雪ヲ得タルハ真ニ価無シ」〔→蘇軾

無学文盲 ムガクモンモウ🔗🔉

【無学文盲】 ムガクモンモウ 学問がなく、文字を読めないこと。

無為 ムイ🔗🔉

【無為】 ムイ 何もしないで、すごす。「我、無為而民自化=我、無為ニシテ民オノヅカラ化ス」〔→老子干渉しない。自然のままで、人工を加えないこと。〔→史記〔仏〕相対的な現象を超越して、因果の関係にとらわれない常住不変の存在。真理をいう。涅槃ネハン・法相・実相ともいう。〈対語〉有為。

無音 ムオン🔗🔉

【無音】 ムオン・オトナシ 音が聞こえない。ブイン・ブオン〔国〕長い間たよりをしないこと。無沙汰ブサタ。

無軌道 ムキドウ🔗🔉

【無軌道】 ムキドウ 軌道がないこと。〔国〕でたらめな行いや生活をすること。

無崖 ムガイ🔗🔉

【無限】 ムゲン・カギリナシ 限りがないこと。〈対語〉有限。『無崖ムガイ・無涯ムガイ・ハテナシ・無際ムサイ』

無益 ムエキ🔗🔉

【無益】 ムエキ・ムヤク・エキナシ 利益・効果がないこと。

無逸 ムイツ🔗🔉

【無逸】 ムイツ 楽しむことがない。安楽をむさぼらないこと。〔→書経

無竟 ムキョウ🔗🔉

【無竟】 ムキョウ きわまりがない。「忘年忘義振於無竟=年ヲ忘レ義ヲ忘レテ無竟ニ振ルフ」〔→荘子

無幾 ムキ🔗🔉

【無幾】 ムキ・イクバクモナシ 間もなく。ほとんどない。いくらもない。少ない。「気節消縮今無幾=気節消縮シテ今ハ幾バクモ無シ」〔→蘇軾

無碍 ムガイ🔗🔉

【無碍】 ムガイ・ガイナシ・サマタゲナシ さまたげや、さしさわりがない。『無礙ムガイ・ガイナシ・サマタゲナシ・ムゲ』ムゲ〔仏〕すべての外物・現象にとらわれず、自由自在に通達してさまたげのないこと。

無縁 ムエン🔗🔉

【無縁】 ムエン エンナシゆかりがない。無関係である。〔仏〕死者をとむらうべき縁者がいない。

無窮 ムキュウ🔗🔉

【無窮】 ムキュウ・キワマリナシ 無限・永遠であること。『無疆ムキョウ・カギリナシ』「其身与竹化、無窮出清新=ソノ身竹ト化シテ、無窮ニ清新ヲ出ダセリ」〔→蘇軾

無懐氏 ムカイシ🔗🔉

【無懐氏】 ムカイシ〈人名〉伝説上の帝王の名。陶潜の『五柳先生伝』にあり、その国は、理想的な平和郷だったと伝えられる。

縢 むかばき🔗🔉

【縢】 16画 糸部  区点=6956 16進=6558 シフトJIS=E377 《音読み》 トウ/ドウ〈tng〉 《訓読み》 なわ(なは)/ひも/おび/しばる/からげる(からぐ)/むかばき 《意味》 {名}なわ(ナハ)。ひも。おび。互い違いによじりあわせたひも。「朱英シュエイ緑縢リョクトウ(赤いふさ、緑のひも)」〔→詩経{動}しばる。からげる(カラグ)。開かなくするために、なわをまいてしばる。ぐるぐる巻きにする。 {名}むかばき。足にまきつけるきゃはん。「行縢コウトウ」 《解字》 形声。糸を除いた部分が音をあらわす。 《単語家族》 藤トウ(8型によじれてまきつくふじの木)と同系。 《熟語》 →下付・中付語

訝 むかえる🔗🔉

【訝】 11画 言部  区点=7535 16進=6B43 シフトJIS=E662 《音読み》 ガ/ゲ/ゲン〈y〉 《訓読み》 むかえる(むかふ)/いぶかる 《意味》 {動}むかえる(ムカフ)。人を出むかえる。出むいてあう。 {動}いぶかる。あやしむ。うたがう。「怪訝ケゲ・ケゲン」 《解字》 会意兼形声。牙ガは、二本の柱に切りこみを入れてかみあわせてつないだ姿を描いた象形文字。かみあう、交差するという基本義を含む。訝は「言+音符牙」で、向こうから来る人を、こちらから出むかえて、途中でかみあうこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

迎 むかえる🔗🔉

【迎】 7画 部 [常用漢字] 区点=2362 16進=375E シフトJIS=8C7D 《常用音訓》ゲイ/むか…える 《音読み》 ゲイ/ギョウ(ギャウ)〈yng〉 《訓読み》 むかえる(むかふ) 《意味》 {動}むかえる(ムカフ)。来るものを、出むいてむかえる。〈対語〉→送。〈類義語〉→逆ギャク/ゲキ。「送迎」「迎風=風ヲ迎フ」「迎刃而解=刃ヲ迎ヘテ解ク」〔→晋書{動}むかえる(ムカフ)。こちらから相手に調子をあわせる。まちうける。「迎合」「迎意=意ヲ迎フ」 「親迎シンゲイ」とは、来る嫁を、婿がむかえにいくこと。 《解字》 会意兼形声。右側の字(音ゴウ)は「たった人+それに向かってすわった人」の会意文字で、仰(あおぐ)の原字。→の方向に来る相手に、←の方向に進むの意を含む。迎はそれを音符とし、(すすむ)を加えた字で、来る者を、逆に出むかえにいくこと。 《単語家族》 逆と同系。逆は、迎の語尾が入声(つまり音)に転じた語。 《類義》 逢ホウは、両方から出むいて途中で出あうこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

逆 むかえる🔗🔉

【逆】 9画 部 [五年] 区点=2153 16進=3555 シフトJIS=8B74 《常用音訓》ギャク/さか/さか…らう 《音読み》 ギャク/ゲキ〈n〉 《訓読み》 さか/さからう(さからふ)/たがう(たがふ)/さかさま/むかえる(むかふ)/あらかじめ 《名付け》 さか 《意味》 {動・形}さからう(サカラフ)。たがう(タガフ)。→の方向に対して、反対に←の方向にでる。そむく。体制や物事の順序にさからっている。〈対語〉→順。「反逆(叛逆)」「倒行逆施トウコウギャクシ(道理にそむいたことをする)」「逆天者亡=天ニ逆ラフ者ハ亡ブ」〔→孟子{名・形}さかさま。ふつうと反対であること。また普通と反対のやり方や姿。「倒逆」「逆莫大焉=逆コレヨリ大ナルハナシ」〔→左伝{動}むかえる(ムカフ)。→の方向から来る者を←の方向に出むかえる。〈類義語〉→迎ゲイ。「逆労ゲキロウ(むかえねぎらう)」「逆婦姜于斉=婦姜ヲ斉ヨリ逆フ」〔→左伝{副}あらかじめ。来るものを出むかえる形で。事のおこる前に用意して。前もって。〈類義語〉→予(あらかじめ)。「逆料(予想する)」 《解字》 会意兼形声。右側の字は、大の字型の人をさかさにしたさま。逆はそれを音符とし、を加えた字で、さかさの方向に進むこと。 《単語家族》 顎ガク(上下さかさにかみあわすあご)忤ゴ(さかさ)誤ゴ(くい違い)などと同系。また、迎は、逆の語尾がのびた同系のことば。 《類義》 →乖 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

這 むかえる🔗🔉

【這】 10画 部  区点=3971 16進=4767 シフトJIS=9487 《音読み》 シャ/ゲン〈zh・zhi〉 《訓読み》 むかえる(むかふ)/これ/この/はう(はふ) 《意味》 {動}むかえる(ムカフ)。出むかえてあいさつする。〈類義語〉→迎{指}〔俗〕これ。この。▽宋ソウ代に「これ」「この」という意味の語を遮個・適個と書き、その遮や適の草書体を誤って這と混同した。「這個シャコ(これ)」「這人シャジン(この人)」 〔国〕はう(ハフ)。手足を地面につけて進む。また、腹部を地面につけて動く。▽老人が人を迎えるときによろばい出てくるということから、這の字をあてたもの。 《解字》 会意兼形声。「(足の動作)+音符言(かどめをつけていう)」で、かどめのたったあいさつをのべるために出ていくこと。 《熟語》 →熟語

邀 むかえる🔗🔉

【邀】 17画 部  区点=7819 16進=6E33 シフトJIS=E7B1 《音読み》 ヨウ(ウ)〈yo〉/キョウ(ケウ) 《訓読み》 むかえる(むかふ)/もとめる(もとむ) 《意味》 {動}むかえる(ムカフ)。待ちうける。相手が来るところに待っていてむかえる。〈同義語〉→要。「邀撃ヨウゲキ」「挙杯邀明月=杯ヲ挙ゲテ明月ヲ邀フ」〔→李白{動}もとめる(モトム)。しむけて出方をまちうける。呼びよせる。〈同義語〉→要{動}気に入ることをして、上の人から恩恵を受ける。〈同義語〉→要(もとめる)。「邀賞ヨウショウ(賞を受ける)」「邀幸ヨウコウ」 《解字》 形声。右側の字が音をあらわす。出口をせまくしぼって、そこから出てくる相手をもとめること。 《単語家族》 要(しめつける、もとめる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

霧暁 ムギョウ🔗🔉

【霧旦】 ムタン 霧のかかっている朝。『霧暁ムギョウ』

霧会 ムカイ🔗🔉

【霧会】 ムカイ 霧のようにもやもやと多く集まる。『霧集ムシュウ・霧聚ムシュウ・霧合ムゴウ』「雲集霧会」「雲合霧集」

霧鬟 ムカン🔗🔉

【霧鬟】 ムカン 髪の美しいさま。

首 むかう🔗🔉

【首】 9画 首部 [二年] 区点=2883 16進=3C73 シフトJIS=8EF1 《常用音訓》シュ/くび 《音読み》 シュ/シュウ(シウ)〈shu〉 《訓読み》 くび/こうべ(かうべ)/かしら/はじめ/はじめる(はじむ)/むかう(むかふ)/おもむく/かみ/おびと/しるし 《名付け》 おびと・おぶと・かみ・さき・はじめ 《意味》 {名}くび。こうべ(カウベ)。かしら。あたまとそれを支えるくびのこと。「首級(くび)」「首足、異門而出=首足、門ヲ異ニシテ出ヅ」〔→穀梁{名・動}はじめ。はじめる(ハジム)。先頭。また、一ばんめのもの。最初の口火を切る。先がけとなる。「首子」「首席」「身被堅執鋭首事=身ニ堅ヲ被リ鋭ヲ執リ事ヲ首ム」〔→史記{名}かしら。人々の中でおもだっていて、人々を率いる人。「元首」「首領」 {単位}詩歌を数えることば。「詩一首」 シュス{動}罪を申し出る。白状する。▽去声に読む。「自首」 {動}むかう(ムカフ)。おもむく。頭をむける。▽去声に読む。「或偃然北首=或イハ偃然トシテ北ニ首フ」〔→韓愈〕 〔国〕かみ。四等官で、署の第一位。おびと。(イ)部曲トモベの長。(ロ)上代のかばねの一つ。しるし。戦いでとった敵の首。 《解字》 象形。頭髪のはえた頭部全体を描いたもの。抽チュウ(ぬけ出る)と同系で、胴体から抜け出たくび。また、道(頭をむけて進む)の字の音符となる。 《類義》 →領 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

麦 むぎ🔗🔉

【麦】 7画 麥部 [二年] 区点=3994 16進=477E シフトJIS=949E 【麥】旧字旧字 11画 麥部 区点=8346 16進=734E シフトJIS=EA6D 《常用音訓》バク/むぎ 《音読み》 バク/ミャク〈mi〉 《訓読み》 むぎ 《名付け》 むぎ 《意味》 {名}むぎ。紀元前十世紀ごろ、中央アジアから周(今の陝西センセイ省)にもたらされた植物。▽周の人々は、これを神のもたらした穀物として珍重し、来ライと呼んだ。「大麦」「燕麦エンバク(からすむぎ)」 《解字》 会意兼形声。來(=来)は、穂が左右に出たむぎを描いた象形文字。麥はそれに夂(足)をそえたもの。遠くから歩いてもたらされたむぎをあらわす。がんらい、來が「むぎ」、麥が「くる、もたらす」の意をあらわしたが、いつしか逆になった。賚ライ(もたらす→たまわる)と同系で、神が遠く西方からもたらした収量ゆたかな穀物のこと。来ライと麥バクとは、上古音では同じであった。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

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