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わざ【業・技】🔗🔉

わざ【業・技】 1 深い意味や、重大な意図をもつ行為や行事。*続日本紀‐天平神護二年一〇月二〇日・宣命「朕(あ)が敬まひ報いまつる和佐(ワサ)としてなも此の位冠を授けまつらく」 2 意識的に何事かをすること。また、その行為。しわざ。おこない。*万葉‐七二一「風流(みやび)なみ吾がする和射(ワザ)を」 3 仏事。法要。*古今‐五五六「しもついづもでらに人のわざしける日」 4 習慣化した行為で、目的をもつもの。仕事。つとめ。職業。*古本説話集‐五〇「大木ども、ただこの牛一つして、運ぶわざをなんしける」 5 でき事。事柄。物事の深い事情や状態、次第などを問題にしていう。「容易なわざではない」*源氏‐夕顔「鍵を置きまどはし侍りて、いとふびんなるわざなりや」 6 技芸。技術。手段。腕前。「わざを磨く」*平家‐九「雨をもらさぬわざもなし」 7 特に、相撲や柔道、剣道などで、勝敗を決める一定の型をもった技術、技法。 8 わざわい。たたり。害。*虎明本狂言・附子「わざをするものはだまると云ふほどに」

わざ‐あり【技有】🔗🔉

わざ‐あり【技有】 柔道で、投げ技が完全な一本とは認めがたいが、もう少しで一本となるようなときに下す判定。また、おさえこみで二五秒以上経過したときに下す判定。技あり二度で合わせ技一本となる。

わ‐さい【和裁】🔗🔉

わ‐さい【和裁】 和服の裁縫。

わさ‐いい【早稲飯】(‥いひ)🔗🔉

わさ‐いい【早稲飯】(‥いひ) わせの米の飯。

わざ‐うた【謡歌・童謡】🔗🔉

わざ‐うた【謡歌・童謡】 (「わざ」は何らかの意図をもつ行為の意)政治上の風刺や社会的事件を予言する意味を付加されて、民衆の間に流行する作者不明のはやり歌。もと、隠された神意が人の口を通して人人に示されると考えられたことによる。*書紀‐皇極二年一〇月(岩崎本訓)「時に、童謡(ワサウタ)有りて曰く」

わさ‐うり【早瓜】🔗🔉

わさ‐うり【早瓜】 わせの瓜。早く熟する瓜の類。白瓜など。早出しの瓜。《季・夏》

わざ‐おぎ【俳優】(‥をぎ)🔗🔉

わざ‐おぎ【俳優】(‥をぎ) (上代は「わざおき」。「わざ(業)おき(招)」の意。「わざ」は重大な意図をもつ行為、神のしわざをいい、神意を招くことが原義という) 1 滑稽な動作をして舞い歌い、神や人を楽しませるわざ。また、そのわざをする人。わざびと。*涅槃経集解巻十一平安初期点「作倡(ワサヲキ)をし、伎楽し」 2 滑稽な事柄。冗談。*滑・旅眼石「いと興あるわざをきなれば、ひきさきがみに、かいつけおこしたるままを」

わざ‐くれ🔗🔉

わざ‐くれ 1 自暴自棄。やけ。*浄・冥途の飛脚‐上「継母がかりのわざくれに、悪性狂ひも出来るぞと」 2 たわむれごと。いたずら。冗談。*洒・五大力「これ粋書(ワザクレ)のおやだま」 3 いたずらにすること。余技としてすること。手なぐさみ。*伎・百千鳥鳴門白波‐五段目「これしきは放下師のわざくれ」 〔感動〕自暴自棄の気持を表していうことば。どうでもなれ。えい、ままよ。*仮・竹斎‐上「ああ辛気や、わざくれ」

わざくれ‐ごころ【わざくれ心】🔗🔉

わざくれ‐ごころ【わざくれ心】 どうにでもなれと、やけになった心。自暴自棄の心。

わざ‐ごと【わざ言・わざ事】🔗🔉

わざ‐ごと【わざ言・わざ事】 たわむれのことば。冗談。また、いたずら。ざれごと。*読・雨月物語‐夢応の鯉魚「其絵と俳諧(ワザゴト)とともに天下(あめがした)に聞えけり」

わさ‐わさ🔗🔉

わさ‐わさ 〔副〕 1 軽快で生き生きしているさま、はきはきしてよどみないさまを表す語。*三道「謡論議二つ三つづつ謡ひて、わさわさ軽々と謡ひ止むべし」 2 明るくはれやかなさま、陽気でうきうきしたさまを表す語。*浄・淀鯉出世滝徳‐下「悲しい顔を見せまいと、わざとにこにこわさわさと」 3 気が散って落ちつかないさまを表す語。そわそわ。

わさ‐さ【早酒・🔗🔉

わさ‐さ【早酒・ 醸造したまま、まだ火入れをしていない新酒。また、漉(こ)してない酒。わせざけ。

わざ‐し【業師】🔗🔉

わざ‐し【業師】 1 相撲などで、寄り・押しよりも、投げ・ひねりなどの変化わざに富んだ人をいう。 2 転じて、術策を用いることに巧みな人。策略家。

わさ‐すすき【早薄】🔗🔉

わさ‐すすき【早薄】 季節より早く穂を出す薄。

わざ‐と【態と】🔗🔉

わざ‐と【態と】 〔副〕(「わざ(業)2」から) 1 こうしようという、ある意図や意識をもって事を行うさま。現在では、そうしなくてもいいのにしいてするさまにいう場合が多い。わざわざ。意識的に。「わざと負ける」*後撰‐六一四「わざとにはあらで、時々物いひふれ侍ける女の」 2 状態がきわだつさま。格別に目立つさま。とりわけ。特に。*蜻蛉‐中「心地いとあしうおぼえて、わざといと苦しければ」 3 正式であるさま。本格的に。*源氏‐桐壺「わざとの御学問はさる物にて」 4 事新しく行うさま。あらためて。*枕‐八「わざと消息し、よびいづべきことにはあらぬや」 5 ほんの形ばかりであるさま。ほんのちょっと。少しばかり。わざっと。*滑・七偏人‐初「羊羹と香煎、わざとお年玉のしるし」

わざと‐がまし・い【態とがましい】🔗🔉

わざと‐がまし・い【態とがましい】 〔形口〕わざとがまし〔形シク〕(「がましい」は接尾語)ことさらめいて大げさである。いかにも意識的な感じである。*源氏‐梅枝「いとわざとがましき沈の箱に入れて」

わざと‐・ぶ【態とぶ】🔗🔉

わざと‐・ぶ【態とぶ】 〔自バ上二〕(「ぶ」は接尾語)わざとらしく感じられる。*無名抄「わざとびたるが失にて侍るなり」

わざと‐め・く【態とめく】🔗🔉

わざと‐め・く【態とめく】 〔自カ四〕(「めく」は接尾語)ことさら心を用いているように見える。また、わざとらしく感じられる。*源氏‐初音「わざとめきよしある火をけに」

わざと‐らし・い【態とらしい】🔗🔉

わざと‐らし・い【態とらしい】 〔形口〕わざとらし〔形シク〕(「らしい」は接尾語)いかにも意識的な感じで不自然である。「わざとらしくしかめつらをする」 わざとらし‐さ(名)

わさ‐なえ【早稲苗】(‥なへ)🔗🔉

わさ‐なえ【早稲苗】(‥なへ) =さなえ(早苗)

わざ‐なみ【業並】🔗🔉

わざ‐なみ【業並】 腕前。てなみ。技量。わざまえ。

わざ‐びと【俳人・俳優】🔗🔉

わざ‐びと【俳人・俳優】 (「わざひと」とも)=わざおぎ(俳優)1

わざ‐びと【業人】🔗🔉

わざ‐びと【業人】 技術のすぐれた人。

わざ‐まえ【業前】(‥まへ)🔗🔉

わざ‐まえ【業前】(‥まへ) 腕前。てなみ。技量。

わさ‐みの【早稲蓑】🔗🔉

わさ‐みの【早稲蓑】 わせの藁(わら)で作った蓑。

わさ‐もの【早物】🔗🔉

わさ‐もの【早物】 野菜・果物などの、季節より早くできるもの。はしり。はしりもの。〔日葡辞書〕

わざ‐もの【業物】🔗🔉

わざ‐もの【業物】 名工が鍛えた切れ味のよい刀剣。利剣。利刀。快刀。業良(わざよし)。

わざ‐よし【業良】🔗🔉

わざ‐よし【業良】 =わざもの(業物)

わざ‐わい【禍・災・殃】(‥はひ)🔗🔉

わざ‐わい【禍・災・殃】(‥はひ) (「わざ」は神のしわざの意、「わい」は「さきわい(幸)」などの「わい」と同じ。悪い結果をもたらす神のしわざの意から) 1 悪い結果をもたらすような種々の事柄、気配。また、その悪い結果。身にふりかかる傷害、病気、天災、難儀など。災難。凶事。曲事(まがごと)。不幸。「天候にわざわいされる」「口はわざわいのもと」 2 不快であること。いやなこと。どうにも処置のしようのないこと。感動表現に用いて好もしくないという感情を表す。*大鏡‐四「わざはひかな、あれは舞はじ」 ●禍も三年置けば=用に立つ[=役に立つ・福の種(たね)] (「わざわいも三年」「わざわいの三年目」などとも)今わざわいとなるものも、時がたてば、かえって幸福のいとぐちとなることもある。 ●禍を転じて=福[=幸(さいわい)]となす わざわいを、うまく変えて、幸福になるように取り計らう。

わざ‐わざ【態態】🔗🔉

わざ‐わざ【態態】 〔副〕(「わざ」は「わざ(業)2」からで、「わざと(態)」の「わざ」に同じ) 1 ついでにするのではなく、ただその事のためにだけ行うさま。*日蓮遺文‐法華証明鈔「宝浄世界の多宝仏、わざわざと行幸ならせ給て」 2 しないでもいいのに故意にするさま。わざと。*虎寛本狂言・水掛聟「こなたはなぜにわざわざ水を掛させられた」

わざわざ‐し【態態し】🔗🔉

わざわざ‐し【態態し】 〔形シク〕 1 わざとらしく見える。ことさらに構えた様子である。*蜻蛉‐中「何か、さわざわざしう、かまへ給はずともありなん」 2 話し方が悪い。*名語記‐四「ものいひあしく、くちわろき人をわさわさしといへるわさ如何」 わざわざし‐げ(形動)/わざわざし‐さ(名)

わ‐ざん【和讒】🔗🔉

わ‐ざん【和讒】 1 (形動)一方にやわらぎ親しんで、事実をまげて他人を悪くいうこと。また、そのさま。中傷。讒言(ざんげん)。*保元‐下「是れは清盛が和讒にてぞあるらむ物を」 2 助言すること。忠告すること。転じて、とりなすこと。*明月記‐正治二年正月七日「予和讒云」 3 内談すること。密語すること。 4 讒言によって不仲になったとき、実情を述べて再び仲良くなること。また、実情を明らかにして誤解をとくこと。弁明。

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