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てん【展】🔗🔉

てん【展】 (造) のびる。広がる。広げる。ひらく。 「━開・━示・━性」 「伸━・進━・発━・親━」 見る。ながめる。 「━望」 お参りする。 「━墓」 ころがる。 「━転」 「展覧会」の略。→展覧会 「個━・陶芸━」

てん‐えん【展延】🔗🔉

てん‐えん【展延】 名・自他サ変薄く広げ延ばすこと。また、広がり延びること。 「━性」 関連語 大分類‖伸びる‖のびる 中分類‖延長‖えんちょう

てん‐かい【展開】🔗🔉

てん‐かい【展開】 名・自他サ変 大きく広がること。また、大きく広げること。 「眼下に━する景観」 物事を繰り広げること。また、繰り広げられること。 「激しい論争を━する」 「会長の命を受けて、海外で事業を━させる」 新しい方向に進展すること。また、進展させること。 「事件が意外な方向に━する」 密集した隊形が散開すること。また、散開させること。 数学で、多項式の積の形の式を、単項式の和の形に改めること。例えばの類。 数学で、立体を切り開いて平面図形にすること。 「━図」 ◆「〜を展開する/展開させる」では、前者が一般的。→品詞解説(名詞サ変動詞) 関連語 大分類‖伸びる‖のびる 中分類‖拡大‖かくだい 大分類‖進む‖すすむ 中分類‖進歩‖しんぽ

てん‐かん【展観】━クヮン🔗🔉

てん‐かん【展観】━クヮン 名・他サ変広げて見せること。また、並べ広げて多くの人に見せること。展覧。 「美術館が印象派の作品を━する」

てん‐し【展翅】🔗🔉

てん‐し【展翅】 名・他サ変標本にするため、昆虫のはねを広げて固定すること。 「━板」

てん‐じ【展示】🔗🔉

てん‐じ【展示】 名・他サ変物品、特に作品や研究資料などを並べて多くの人が見られるようにすること。 「陶磁器を━する」 「━販売」 関連語 大分類‖指示‖しじ 中分類‖指示‖しじ

てん‐せい【展性】🔗🔉

てん‐せい【展性】 金属が圧力や打撃によって薄い板や箔はくに広げられる性質。

てん‐てん【輾転(展転)】🔗🔉

てん‐てん【輾転(展転)】 名・自サ変 ころがること。回転すること。 寝返りをうつこと。

てん‐ぼ【展墓】🔗🔉

てん‐ぼ【展墓】 名・自サ変〔文〕墓参りをすること。墓参。

てん‐ぼう【展望】━バウ🔗🔉

てん‐ぼう【展望】━バウ 名・他サ変 遠くまで広く見渡すこと。また、その眺め。 「━台」 社会の動向や将来を広く見渡すこと。また、その見通し。 「政局を━する」 「将来への━が開ける」

てんぼう‐しゃ【展望車】テンバウ━🔗🔉

てんぼう‐しゃ【展望車】テンバウ━ 列車で、沿線の風景を見渡せるように車窓を広くとるなどの工夫をこらした車両。

てん‐らん【展覧】🔗🔉

てん‐らん【展覧】 名・他サ変作品などを広げ並べて多くの人に見せること。 「書画を━する」

てんらん‐かい【展覧会】━クヮイ🔗🔉

てんらん‐かい【展覧会】━クヮイ 芸術作品などを陳列して多くの人に見せる会。

の・べる【延べる・伸べる】🔗🔉

の・べる【延べる・伸べる】 他下一 たたんであるものなどを広げる。 「床とこを━」 「布団を━」 展べる」とも。 かたまった状態のものを打って薄く広げる。打ち延べる。 「金きんを━」 展べる」とも。 《「手を━」の形で》対象に向けて手をのばす。手をさしだす。さしのべる。 「手を━・べて肩をつかむ」 「救いの手を━」 〔やや古い言い方で〕時刻・期日・期限などをおくらせる。くりのべる。 「日を━」 ◆「述べる」と同語源。 の・ぶ(下二) 延べ

ひら・く【開く】🔗🔉

ひら・く【開く】 自五 閉じていたものが排されて、行き来できたり見通せるようになったりする。開放した状態になる。開く。 「ドア[門・ゲート]が━」 「幕が━」 「バッグの口が━」 「コックを右に回すと弁が━」 漢字書きの場合、「開ひらく」と「開く」の読み方の区別がつかないことが多い(ふりがなが必要な場合もある)。 ⇔閉まる閉じる 畳んでいた物や閉じていた物が広がる。 「傘[扇子]が━」 「パラシュートが━」 ⇔閉じる 固く閉じたものが広がった状態になる。特に、つぼみや若葉がほころんだ状態になる。また、花が咲く。 「茶葉が完全に━までせんじる」 「ユリのつぼみが━」 「花が━」 接合したり重なり合ったりしていた部分が離れた状態になる。特に、目や口が開いた状態になる。 「莢さやが━」 「貝(の口)が━」 「ふさがっていた傷口が━」 「眠くて目が━・かない」 「浅く━・いた口から吐息がもれる」 「心が━(=隠し事やわだかまりをなくして打ち解けた気持ちになる)」など、比喩的にも使う。 その日の業務が始まる。また、引き続き業務を行う。開く。 「店は朝九時に━」 「このデパートは夜八時まで━・いている」 ⇔閉まる 《「瞳孔どうこうが━」の形で》瞳孔が最大限に散大し、光に反応しなくなる。 「瞳孔が━・いている」 ◇死の認定の一つとする。 選挙で、開票される。 「都市部が━」 「大票田が━」 隔たりが大きくなる。また、大きな隔たりがある。 「差[点差・ゲーム差]が━」 「一、二位間の距離が━」 「年齢が一回りも━・いている」 「〔打撃フォームで〕左右の足が━・きすぎている」 先のほうが広がっている。 「このズボンは裾すそが大きく━・いている」 ⇔閉じるすぼむ スポーツで、力のためがなく有効な姿勢が持続できなくなる。 「体からだたい[肩]が━」 他五 閉じていたものを排して、自由に行き来したり難なく見通したりできるようにする。開放した状態にする。開ける。 「扉[門戸・城門]を━」 「カーテン[幕]を━」 「胸元を━・いて医師の診察を待つ」 ⇔閉める閉じる 畳んでいた物や閉じていた物を広げる。 「手帳[本]を━」 「教科書の八ページ目を━」 「傘を━」 「巻物を━」 ⇔閉じる 中身を取り出すために、ふたや封じ目などを開ける。 「ふた[封]を━」 「風呂敷ふろしき[包み]を━」 「財布を━」 「弁当を━」 「手紙を━」 固く閉じた物が広がる。特に、草木がつぼみや若葉をほころばせる。また、花を咲かせる。 「ネムノキは昼は葉を━・き夜は閉じる」 「ツバキが花を━」 (閉じていた)体の部分を開放した状態にする。開ける。 「大きく口を━・いて息を吸い込む」 「しっかりと目を━・いて見る」 「得意そうに鼻の穴を━」 「両足を━・いて立ちはだかる」 「クジャクが羽を━」 ⇔閉じる 「現代音楽に目を━」「おもむろに口を━」「胸襟きょうきんを━」「眉まゆを━」など、比喩的・抽象的な意味を表す慣用句がある。 足の先のほうが広がるようにする。 「爪先つまさきを━」 「スキーを逆八字形に━・いて斜面を登る」 《「魚を━」の形で》魚の調理法で、腹(または背)を切り離して一枚に広がった形にする。開きにする。 「ウナギを腹から━」 国(特に、港)を開放して、諸外国が自由に出入りできるようにする。また、そのようにして国と国が交流する状態を作り出す。 「国を━・いて隣国と交わる」 「交易のために港を━」 「隣国と国交を━」 ⇔閉じる閉ざす 《「━・かれた…」「━・かれている」の形で》特段の制限や統制を設けないさま。閉鎖的でない。開放された。オープンな。 「━・かれた社会」 「本校はまだ社会に向けて十分に━・かれてはいない」 新しく仕事を始めるために、ある所に組織の拠点を設ける。開設する。また、その仕事を引き続き行う。 「ビルの二階に事務所を━」 「駅前に保育所を━」 「ネット上でオンラインショップを━」 「下町で輸入雑貨の店を━・いていた」 ⇔閉める閉じる畳む 新たに国家や王朝を作る。また、新しい宗教・宗派や技芸などの流派を作る。立てる。興す。 「国[○○王朝]を━」 「鎌倉に幕府を━」 「一宗派を━」 「二刀流を━」 《「口座を━」の形で》銀行と取引を始めるために、明細を記す帳簿を作り設ける。開設する。 「○○銀行に口座を━」 会や催しを行う。開催する。開会する。 「会議[サイン会]を━」 「バザーを━」 「個展[リサイタル]を━」 「公民館で市民大学講座を━」 「沖縄でサミットが━・かれる」 ⇔閉じる 店や事務所がその日の業務を始める。また、引き続きその業務を行う。開ける。 「朝九時に店を━」 「夜は九時まで店を━・いている」 ⇔閉める閉じる 生活に適した空間を得るために未開の地に手を加える。また、そのようにして農地・道・居住地などを作る。開拓・開墾する。 「原野[山林]を━」 「山を━・いて寺を建てる」 「新田を━」 「山を切り崩して道を━」 拓く」とも。 未来へ向けて新しい状況・局面・境地などを作り出す。 「問題解決への突破口を━」 「戦後文学に新生面を━」 「和平への道を━」 「未来を━」 「芸道に新境地を━」 拓く」とも。 〔慣用句的に〕未来のための足がかりとなるものを作り出す。 「研究の端たんを━」 「発展の基礎を━」 《「蒙もうを━」の形で》道理に暗い者を教え導く。啓蒙けいもうする。 「大衆の蒙を━」 「師(の教え)が私の蒙を━・いてくれた」 啓く」と書く。 《「悟りを━」の形で》迷いを去って真理を会得する。悟りの境地に達する。また、一般に物事の道理を会得する。悟る。 「俗念を去って悟りを━」 隔たりを大きくする。開ける。広げる。 「ゴール間近で一気に距離を━」 ⇔詰める狭める 《「体たいを━」の形で》一方の足を後ろへ引いて(半身の姿勢で)相手との距離をとる。 「体を━・いて出し投げを打つ」 コンピューターで、プログラムを画面に呼び出して作業などができる状態にする。 「ファイルを━」 「画面を━」 ⇔閉じる 数学で、平方根・立方根を求める。開平する。開立かいりゅうする。また、括弧かっこのついた式を括弧のない式に変える。 「平方に━」 校正で、原稿の漢字の部分をかなに改める。 「かなに━」 ◆切り開く意で「拓く」()、書物や手紙を開く意で「披く」(「手紙を披く」)、巻いた物や閉じた物を広げて見る意で「展く」(「巻物[親展]を展く」)とも書くが、一般には「開く」を使う。はもっぱら「啓く」を使う(「開」とはしがたい)。 開ける 開き 関連語 大分類‖植物‖しょくぶつ 中分類‖咲く‖さく

ひら・ける【開ける】🔗🔉

ひら・ける【開ける】 自下一 さえぎる物がなく広く見渡せるような景観が広がる。 「眼前に雄大な展望が━」 「南西側に平野が━」 「路地を抜けると目の前に海が━」 道路・交通機関が通じて自由に行き来できるようになる。 「本四架橋で四国への道が━」 「空路が━」 「海運が━」 文明や文化が進む。また、人の考え方や世の中が進む。 「文明が━」 「文化が━」 「年齢のわりには考え方が━・けている」 開発が進んで土地がにぎやかになる。 「当地は古くから天下の台所として━・けてきた」 「あの辺りも最近はずいぶん━・けてきた」 未来へ向けて新しい状況や局面が展開される。 「君たちの前には輝かしい未来が━・けている」 「新しい局面が━」 「解決への道が━」 「信ずれば必ずや運が━」 《「━・けた…」「━・けている」の形で》世情・人情に通じて物分かりがよい。 「━・けた人だからいつでも相談に乗ってくれる」 ◆拓ける」「展ける」とも。→ひら ひら・く(下二) 自他下一〔「開ひらく」の可能形〕開くことができる。 「委員会は三日以降なら━」

ひろが・る【広がる】🔗🔉

ひろが・る【広がる】 自五 人為や作用によって、面積、規模・範囲などが広くなる。大きくなる。 「川幅が━」 「領土が━」 「生活圏が━」 「事業が━」 「先頭との距離が━」 「知識が━」 「傷口が━」 ⇔狭まる (規模が大きくなって)広い範囲に行きわたる。 「部屋中に火が━」 「場内に手拍子が━」 「全世界に衝撃が━」 「満面に笑みが━」 「口中に苦みが━」 「うわさ[波紋]が━」 閉じたものが開いて大きくなる。また、先端に向かって幅が大きくなる。 「風で傘が━」 「このズボンはすそがラッパ状に━・っている」 大きく展開される意で、景観や光景が見渡すかぎりそこに存在することをいう。 「眼下に大草原が━」 「足元に湿地帯が━」 「眼前に悲惨な光景が━」 ◆は「拡がる」、は「展がる」とも。 広がり 関連語 大分類‖広める‖ひろめる 中分類‖普及‖ふきゅう 大分類‖伸びる‖のびる 中分類‖拡大‖かくだい

ひろ・げる【広げる】🔗🔉

ひろ・げる【広げる】 他下一 面積、規模・範囲などを広くする。大きくする。〔意図的な行為にもそうでないものにもいう〕 「間口を━」 「勢力を━」 「事業を━」 「視野を━」 「交際の輪を━」 「欠損の穴を━」 「得意そうに鼻の穴を━」 ⇔狭める 閉じたり巻いたり畳んだりした物を開く。 「新聞を━」 「傘[敷物]を━」 「クジャクが羽を━」 「両手を━・げて抱きしめる」 あたり一面に置き並べる。 「所持品を机の上に━」 「日用品を路上に━・げて売る」 植物が周囲に枝や根を張り出す。伸ばす。張り広げる。 「桜が四方八方に枝を━」 〔やや古い言い方で〕広い範囲に行きわたらせる。広める。 「(余ハ)王維や淵明の境界を今の世に布教して━・げようと云う心掛けも何もない漱石」 ◆は「拡げる」、は「展げる」とも。 ひろ・ぐ(下二)

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