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却 しりぞく🔗⭐🔉
【却】
7画 卩部 [常用漢字]
区点=2149 16進=3551 シフトJIS=8B70
【卻】異体字異体字
9画 卩部
区点=5042 16進=524A シフトJIS=99C8
《常用音訓》キャク
《音読み》 キャク
/カク
〈qu
〉
《訓読み》 しりぞく/しりぞける(しりぞく)/かえる(かへる)/かえす(かへす)/かえって(かへって)
《意味》
{動}しりぞく。後ろに引っこむ。後ろにもどる。引き下がる。「退却」「卻(=却)立倚柱=却イテ立チ柱ニ倚ル」〔→史記〕
{動}しりぞける(シリゾク)。差し出したものを押しもどす。引っこめさせる。「却下」「卻(=却)之為不恭何哉=コレヲ却クルヲ不恭ト為スハ何ゾヤ」〔→孟子〕
{動}目前にあるものを取り除く。「滅却」
{動}かえる(カヘル)。かえす(カヘス)。もとへもどる。ふりかえる。もとへもどす。「却望(ふりかえってながめる)」「返却」
{副}かえって(カヘッテ)。予期に反しての意を含む副詞。ところが。「月行却与人相随=月行キテ却ツテ人トアヒ随フ」〔→李白〕
「却説」とは、今までの話題を引っこめ、「さて、こちらでは」と切り出すときの中世の俗語の接続詞。
「却穴キャクケツ」とは、漢方医学で、病気を退却させる治療点。
《解字》
会意兼形声。去は、ふたつきのくぼんだ容器を描いた象形文字で、くぼむ意を含む。却は「卩(ひざまずく)+音符去」で、人がひざをまげてあとずさりするさまを示し、現場から引っこむ→しりぞく意を含む。卻の字の左は、谷ではなく、鼻の下、口の上のくぼみを描いた象形文字。去と同じく、くぼむ意を含み、却と卻は全く同義。
《単語家族》
退去の去と同系。
《類義》
→反
《熟語》
→熟語
→下付・中付語












屏 しりぞく🔗⭐🔉
【屏】
9画 尸部
区点=5402 16進=5622 シフトJIS=9BA0
《音読み》
ヘイ
/ビョウ(ビャウ)
〈p
ng〉/
ヘイ
/ヒョウ(ヒャウ)
〈b
ng〉
《訓読み》 とじる(とづ)/しりぞく/しりぞける(しりぞく)
《意味》

{名}土や石を並べて中を隠したかべがき。
{名}ついたて。〈類義語〉→蔽ヘイ。「屏風ビョウブ(風を防ぎ中を隠すついたて)」

{動}とじる(トヅ)。おおって外に出さない。「屏息ヘイソク(息を殺す)」「屏門=門ヲ屏ヅ」
{動}しりぞく。しりぞける(シリゾク)。押さえて顔を出さぬようにする。しりぞけて近寄らせない。「屏人=人ヲ屏ク」「出妻屏子=妻ヲ出ダシ子ヲ屏ク」〔→孟子〕
《解字》
会意兼形声。并ヘイ(=並)とは、二人並びたつさま。尸印は尸シでなくて、たれたおおいの姿。屏は「尸(たれまく)+音符并」で、物を並べて中をおおい隠すさま。びっしりと並びたって出入りをとめる意を含む。
《単語家族》
並ヘイ(ならぶ)
妨
防などと同系。
《類義》
→垣
《熟語》
→熟語
→下付・中付語

















擯 しりぞける🔗⭐🔉
【擯】
17画
部
区点=5815 16進=5A2F シフトJIS=9DAD
《音読み》 ヒン
〈b
n〉
《訓読み》 しりぞける(しりぞく)
《意味》
{動}しりぞける(シリゾク)。押し合って押し出す。ひしひしともみあって外に押し出す。〈類義語〉→擠セイ(押し合う)。「擯斥ヒンセキ」「為郷党所擯=郷党ニ擯ケラル所ト為ル」〔→後漢書〕
{名}主人に接する客人。または、客を接待する役。▽賓に当てた用法。
ヒンス{動}客を接待する。「君召使擯=君、召シテ擯セシム」〔→論語〕
《解字》
会意兼形声。賓の原字は「宀(やね)+豕(ぶた)」からなる会意文字で、家畜をびっしりと小屋に閉じこめたさま。閉
秘ヒ(閉じこめる)と同系。のち主人にぴったりとよりそう客を示す。擯は「手+音符賓」で、ひしひしと身を寄せて押し出すこと。
《単語家族》
濱(=浜。ひたひたと水にくっついた水ぎわ)
瀕ヒン(ぎりぎり)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語










斥 しりぞける🔗⭐🔉
【斥】
5画 斤部 [常用漢字]
区点=3245 16進=404D シフトJIS=90CB
《常用音訓》セキ
《音読み》 セキ
/シャク
〈ch
〉
《訓読み》 しりぞける(しりぞく)/ひらく/さける(さく)/みちる(みつ)/うかがう(うかがふ)
《名付け》 かた・とお
《意味》
{動}しりぞける(シリゾク)。押しのける。また、いけないと非難する。〈類義語〉→除(のぞく)。「排斥」「指斥(さし示してしかる)」「無益於民者、斥=民ニ益無キモノハ斥ク」〔→漢書〕
{動・形}ひらく。さける(サク)。たたき割る。打ち割る。また、さける。広くひらけたさま。〈類義語〉→拓。「斥地=地ヲ斥ク」「広斥(広くひらけている)」
{動}みちる(ミツ)。いっぱいになる。〈類義語〉→貯(たくわえる)。「充斥(いっぱいにみちる)」
{動}うかがう(ウカガフ)。ひそかにようすをのぞく。「斥候セッコウ」「晋人使司馬斥山沢之険=晋人、司馬ヲシテ山沢ノ険ヲ斥ハシム」〔→左伝〕
《解字》
会意。「斤(おの)+丶印」で、おのでたたき割るさまを示す。割る、さけるなどの意。また、除に当てて押しのける意を示し、擇や驛の右側部分の字(のぞきみる、面通しする)に当てて、ようすをのぞく意に用い、儲チョ(いっぱい詰める)や貯(いっぱいにつめる)に当てて、みちる意に用いる。
《単語家族》
柝タク(木を打ち割る)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語









退 しりぞく🔗⭐🔉
【退】
9画
部 [五年]
区点=3464 16進=4260 シフトJIS=91DE
《常用音訓》タイ/しりぞ…く/しりぞ…ける
《音読み》 タイ
〈tu
〉
《訓読み》 しりぞく/しりぞける(しりぞく)/ひく
《名付け》 たい・のき
《意味》
{動}しりぞく。しりぞける(シリゾク)。あとへひく。下へさげる。〈対語〉→進。〈類義語〉→却キャク。「退却」「撃退」「退三舎辟之=退クコト三舎ニシテコレヲ辟ク」〔→左伝〕
{動}しりぞく。ひく。公の場所からひきさがる。職務から身をひく。〈対語〉→出。「夙退シュクタイ(早びけ)」「引退」「退而省其私=退イテソノ私ヲ省ミル」〔→論語〕
{動・形}しりぞく。あとへひいて遠慮する。ひっこみがちな。「退譲」「辞退」「求也退=求ヤ退ク」〔→論語〕
{動}程度や勢いがなくなる。色があせる。「衰退」「減退」「退紅」
「退然タイゼン」とは、ぐったりとして力ないさま。〈同義語〉頽然タイゼン。「文子其中退然如不勝衣=文子ノソノ中退然トシテ衣ニ勝ヘザルガゴトシ」〔→礼記〕
《解字》
会意。もと「日+夂(とまりがちの足)+
(足の動作)」で、足がとまって進まないことを示す。下へさがって、低い所に落ち着くの意を含む。
《単語家族》
墜ツイ(下へおちる)
頽タイ(ぐったりさがる)などと同系。
《類義》
却キャクは、あとへくぼむこと。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語













逡 しりぞく🔗⭐🔉
【逡】
11画
部
区点=7785 16進=6D75 シフトJIS=E795
《音読み》
シュン
〈q
n〉/
シュン
《訓読み》 しりぞく/はやい(はやし)
《意味》
シュンス{動}しりぞく。たちすくむ。たちすくんでしりごみする。
{形}はやい(ハヤシ)。飛ぶようにはやい。▽迅に当てた用法。
《解字》
会意兼形声。右側の字(音シュン)は「允(すらっとした美人の姿)+夂(足を引くさま)」の会意文字。両足を細くひと所にしぼって、すらりとたちすくむことをあらわす。逡はそれを音符とし、
をそえた字。
《熟語》
→熟語












黜 しりぞける🔗⭐🔉
【黜】
17画
部
区点=8357 16進=7359 シフトJIS=EA78
《音読み》 チュツ
/チュチ
〈ch
〉
《訓読み》 しりぞける(しりぞく)/へらす
《意味》
{動}しりぞける(シリゾク)。官職・地位からはずして、おし出す。罷免する。追い出す。〈類義語〉→退。「柳下恵、為士師三黜=柳下恵、士師ト為リ三タビ黜ケラル」〔→論語〕
チュツス{動}へらすあとへさげる。数をへらす。目だたなくする。「将禦諸侯之師而黜其車=マサニ諸侯ノ師ヲ禦ガントステソノ車ヲ黜ス」〔→左伝〕
《解字》
形声。「
+音符出」で、並んだ人・物の中の特定のものを外または、下に押し出す。ひっこめて見えなくすること。
《単語家族》
徹(つき抜ける、その場からとりはらう)
退(ひっこむ)
出(おしだす)
突(つき出す)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語











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