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【春】 9画 日部 [二年] 区点=2953 16進=3D55 シフトJIS=8F74 《常用音訓》シュン/はる 《音読み》 シュン〈chn〉 《訓読み》 はる 《名付け》 あずま・あつ・かす・かず・す・とき・は・はじめ・はる 《意味》 {名}はる。四季の第一。立春から立夏までの間。陰暦の一月・二月・三月の季節。陽暦の三月から五月はじめ。陽気が地中にうごめいて、外に出てくるころ。「尋春=春ヲ尋ヌ」「春省耕而補不足=春ニハ耕ヲ省ミテ不足ヲ補フ」〔→孟子{名}はる。若く元気な時期。若さや精力。「青春」「春気勃勃ボツボツ(若さが盛んなさま)」「回春(若さを取りもどす)」「踏花同惜少年春=花ヲ踏ンデ同ジク惜シム少年ノ春」〔→白居易{名}はる。男女の慕い合う心。仲春に、歌垣ウタガキを催して、若い男女を結ばせる習慣があった。「有女懐春=女有リテ春ヲ懐フ」〔→詩経{名}男女の情欲。エロス。「春情」「春画」 《解字》 会意兼形声。屯トン・チュンは、生気が中にこもって、芽がおい出るさま。春はもと「艸+日+音符屯」で、地中に陽気がこもり、草木がはえ出る季節を示す。ずっしり重く、中に力がこもる意を含む。 《単語家族》 頓トン(ずっしりと頭を下げる)純(ずっしりとたれた縁どり)蠢シュン(中にこもってうごめく)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物 →主要人名

春日 シュンジツ🔗🔉

【春日】 シュンジツ 春ののどかな日。春の日ざし。

春日遅遅 シュンジツチチ🔗🔉

【春日遅遅】 シュンジツチチ〈故事〉春の日が長くて、のどかなさま。〔→詩経

春心 シュンシン🔗🔉

【春心】 シュンシン 春のもの思い。〔→楚辞恋心。「売眼擲春心=眼ヲ売リテ春心ヲ擲ツ」〔→李白

春水 シュンスイ🔗🔉

【春水】 シュンスイ 春になって、水かさの増した川。「舎南舎北皆春水=舎南舎北ミナ春水」〔→杜甫

春分 シュンブン🔗🔉

【春分】 シュンブン 二十四気の一つ。啓蟄ケイチツと清明の間。陽暦の三月二十一日ごろ。春の彼岸の中日。昼夜の長さがほぼ同じになる。

春気 シュンキ🔗🔉

【春気】 シュンキ 草木のもえ出る春のけはい。

春行 シュンコウ🔗🔉

【春行】 シュンコウ 春の行楽。

春光 シュンコウ🔗🔉

【春光】 シュンコウ 春の日の光。「春光不度玉門関=春光度ラズ玉門関」〔→王之渙春のけしき。

春江 シュンコウ🔗🔉

【春江】 シュンコウ 春の川。

春色 シュンショク🔗🔉

【春色】 シュンショク 春のけしき。「五原春色旧来遅=五原ノ春色旧来遅シ」〔張敬忠〕酒気を帯びているけはい。

春社 シュンシャ🔗🔉

【春社】 シュンシャ 春の中ごろ行われる、豊作を祈る祭り。立春後、五回めの戊ツチノエの日に祝う行事。▽「社」は、土地神をまつるほこら。「簫鼓追随春社近=簫鼓追随シテ春社近シ」〔→陸游

春声 シュンセイ🔗🔉

【春声】 シュンセイ 春、のどかに鳴く鳥の声。春のような、のどかな和らいだ声。

春坊 シュンボウ🔗🔉

【春坊】 シュンボウ 「春宮」と同じ。魏ギ・晋シン以後に置かれた役所。皇太子に関する庶務をつかさどった。遊郭。

春芳 シュンボウ🔗🔉

【春芳】 シュンボウ 春のかおりのよい草。「随意春芳歇=意ニ随セテ春芳ハ歇ム」〔→王維

春余 シュンヨ🔗🔉

【春余】 シュンヨ 春の末。晩春。

春来 シュンライ🔗🔉

【春来】 シュンライ 春が来る。春になる。春からこのかた。「紅豆生南国、春来発幾枝=紅豆南国ニ生ズ、春来幾枝ヲ発ス」〔→王維魚の名。ぐち。

春官 シュンカン🔗🔉

【春官】 シュンカン 「周礼」の官名。六官の一つ。礼法・祭祀サイシをつかさどった。宗伯を長とする。唐以後、礼部の別名。

春事 シュンジ🔗🔉

【春事】 シュンジ 春の耕作の仕事。農作業。春の楽しい事。春の趣。「渓辺春事幽=渓辺春事幽カナリ」〔→杜甫

春泥 シュンデイ🔗🔉

【春泥】 シュンデイ 春のぬかるみ。

春栄 シュンエイ🔗🔉

【春栄】 シュンエイ 春の花。時めいて栄えること。『春英シュンエイ』

春秋 シュンジュウ🔗🔉

【春秋】 シュンジュウ 春と秋。年月。〈類義語〉夏臘カロウ。転じて、年齢。〔→楚辞

春秋時代 シュンジュウジダイ🔗🔉

【春秋時代】 シュンジュウジダイ「春秋」に書かれている時代の意であるが、歴史的には、普通、周が都を洛陽ラクヨウに移した東遷(前七七〇)から、晋シンが韓カン・魏ギ・趙チョウの三国に分裂する(前四〇三)までをいう。▽そのあとの戦国時代との境界については異説もある。

春秋高 シュンジュウタカシ🔗🔉

【春秋高】 シュンジュウタカシ〈故事〉年とっている。「王之春秋高=王ノ春秋高シ」〔→国策

春秋富 シンジュウトム🔗🔉

【春秋富】 シンジュウトム〈故事〉残った年月がたくさんある。年の若いことをいう。「富於春秋=シュンジュウにとむ」とも。〔→史記

春風 シュンプウ🔗🔉

【春風】 シュンプウ 春の風。春の暖かい風。「春風江上路=春風江上ノ路」〔→高啓人がらのなごやかさ、恵みの深さなどのたとえ。

春宮 シュンキュウ🔗🔉

【春宮】 シュンキュウ・トウグウ 皇太子の宮殿。転じて、皇太子のこと。▽「はるのみや」とも読む。〈類義語〉東宮。『春坊シュンボウ』春の神のやしろ。

春筍 シュンジュン🔗🔉

【春筍】 シュンジュン 春のたけのこ。細い手の指。美人の指のたとえ。『春筍シュンジュン』

春宵 シュンショウ🔗🔉

【春宵】 シュンショウ 春の夜。「春宵一刻値アタイ千金」〔→蘇軾

春眠 シュンミン🔗🔉

【春眠】 シュンミン 春の夜の眠り。「春眠不覚暁=春眠暁ヲ覚エズ」〔→孟浩然

春容 シュンヨウ🔗🔉

【春容】 シュンヨウ 春のけしき。「春容捨我去=春容我ヲ捨テテ去ル」〔→李白

春陰 シュンイン🔗🔉

【春陰】 シュンイン 花ぐもり。春がすみ。

春情 シュンジョウ🔗🔉

【春情】 シュンジョウ 春ののどかな心持ち。男女間の恋愛の感情。

春望 シュンボウ🔗🔉

【春望】 シュンボウ 春のながめ。春の景色。

春寒 シュンカン🔗🔉

【春寒】 シュンカン 春さきになってもまだ寒いこと。〈類義語〉余寒。

春暁 シュンギョウ🔗🔉

【春暁】 シュンギョウ 春のあけぼの。春の夜明け。

春卿 シュンケイ🔗🔉

【春卿】 シュンケイ 南朝梁リョウ代、太常・宗正・司農の三卿(長官)のこと。唐代以後、礼部尚書(礼部の長官)のこと。

春遊 シュンユウ🔗🔉

【春遊】 シュンユウ =春游。春に郊外などに出かけること。天子が、春に国内を巡遊すること。

春陽 シュンヨウ🔗🔉

【春陽】 シュンヨウ 春の日ざし。うららかな春。

春煙 シュンエン🔗🔉

【春煙】 シュンエン 春のかすみ・もや。『春烟シュンエン』

春暉 シュンキ🔗🔉

【春暉】 シュンキ のどかな春の光。暖かい父母の恵みのたとえ。〔→孟郊

春愁 シュンシュウ🔗🔉

【春愁】 シュンシュウ なんとなくわびしい、春の日のものうさ。

春殿 シュンデン🔗🔉

【春殿】 シュンデン 全盛をきわめている宮殿。「宮女如花満春殿=宮女花ノ如ク春殿ニ満ツ」〔→李白

春夢 シュンム🔗🔉

【春夢】 シュンム 春の夜の夢。人生のはかないことのたとえ。

春雷 シュンライ🔗🔉

【春雷】 シュンライ 春に鳴る雷。

春漏 シュンロウ🔗🔉

【春漏】 シュンロウ 春の時刻。▽「漏」は、漏刻で、水時計のこと。「須愁春漏短=スベカラク春漏ノ短キヲ愁フベシ」〔→韋荘

春影 シュンエイ🔗🔉

【春影】 シュンエイ 春の日かげ。春の日の光。

春潮 シュンチョウ🔗🔉

【春潮】 シュンチョウ 春の日に差してくる潮。

春盤 シュンバン🔗🔉

【春盤】 シュンバン 唐代、立春の日を祝って各家でつくった、もちと生野菜の料理。「里社春盤巧欲争=里社ノ春盤巧ミヲ争ハント欲ス」〔→元好問

春秋 シュンジュウ🔗🔉

【春秋】 シュンジュウ〈書物〉『春秋経』ともいう。一一巻(または一二巻)。春秋時代、孔子あるいはその教示を受けた魯ロの国の史官が編んだ編年体の歴史書。前722年から前481年の二四二年間の事実を、魯を中心としてのべている。孔子がその書き方にかなり手を加えて正邪の判断をにおわせたものと思われる(このような書き方を「春秋の筆法」という)。本書は事件のあらましを記したにすぎないので、それを解説する三つの伝(左氏サシ伝・公羊クヨウ伝・穀梁コクリョウ伝)が作られた。五経の一つ。

春秋公羊伝 シュンジュウクヨウデン🔗🔉

【春秋公羊伝】 シュンジュウクヨウデン〈書物〉一一巻(経伝あわせて一二巻)。孔子が編集したといわれる春秋時代の編年史『春秋』に対して、子夏の門人、戦国時代、斉セイの公羊高クヨウコウが、おもにその用語と筆法とについて解説した「伝」をつけたもの。『春秋』の経文の書き方には、ある種の主張や正邪の判定が暗示されていたのであろうと考えられていたので、『左氏伝』が史実の補足につとめたのに対し、『公羊伝』はむしろ孔子の微言大義(はっきりとあらわされていない根本理念)を文句の使い方から説明しようとした。とくに清シン末には、孔子の、権力をもたぬ素王(領地のない王)としての立場から、世なおし(改制)の希望を将来に託した書であるとされて、変革運動のにない手たちにもてはやされた。十三経の一つ。

春秋穀梁伝 シュンジュウコクリョウデン🔗🔉

【春秋穀梁伝】 シュンジュウコクリョウデン〈書物〉一二巻(経伝あわせて二〇巻)。孔子が編集したといわれる春秋時代の編年史『春秋』に対して、子夏の門人、魯ロの穀梁俶コクリョウシュクが伝をつけたもの。『左氏伝』が記事の内容を文学的な筆で充実させ『公羊伝』がことばの使い方に重点をおいて、解説しているのに対して、『穀梁伝』は簡明に春秋経文を補説しているだけで、これという特色がない。おそらく戦国・秦シン・漢のころの春秋学を口授した人たちの素朴な講義の内容をそのままに反映したものであろう。日本の養老令の大学寮教科としては、『左氏伝』のみがとられて『公羊伝』『穀梁伝』は除外されている。十三経の一つ。

春秋左氏伝 シュンジュウサシデン🔗🔉

【春秋左氏伝】 シュンジュウサシデン〈書物〉一二巻(経伝あわせて三〇巻)。『春秋』本文に対して史官であった左丘明サキュウメイが、さらに詳しい事件の動きや、人物の言行をつけ加えたもの。現行のかたちに整理されたのは、前漢末、劉[キン]リュウキンの手を経て以後のことである。『左氏伝』は秦シン・漢以前から竹帛チクハクに古い文字で書き記されており、口伝で伝わったものではないので、古文経書の一つにかぞえられる。同じく『春秋』の伝である『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』が主観的に経義を説くのに対して、本書は、豊富で確実な史実によって経義を説いている。文章表現がすばらしいために、散文の古典として尊重された。日本では養老令の大学寮の定めの中で、大経の一つとされている。十三経の一つ。

春秋繁露 シュンジュウハンロ🔗🔉

【春秋繁露】 シュンジュウハンロ〈書物〉一七巻。前漢景帝のころの董仲舒トウチュウジョ(176?〜?)の著。「春秋大一統」の旨を論述した書。董仲舒は『春秋公羊伝』の学統をついで博士の任にあった人。必ずしも経文に忠実な注釈書ではない。前半では、「春秋の筆法」を解説し、後半では、陰陽五行説にたって天道と人生との相関関係を述べている。

春申君 シュンシンクン🔗🔉

【春申君】 シュンシンクン〈人名〉戦国時代、楚ソの大臣黄歇コウアツの封号。秦シンに使者としてつかわされ、太子の完とともに人質となった。帰国後、春申君に封ぜられた。四君のひとり。三〇〇〇人の食客を養ったと伝えられる。

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