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乳 ち🔗🔉

【乳】 8画 乙部 [六年] 区点=3893 16進=467D シフトJIS=93FB 《常用音訓》ニュウ/ち/ちち 《音読み》 ニュウ/ジュ〈r〉 《訓読み》 ち/ちち 《名付け》 ち 《意味》 {名}ちち。乳状のねっとりした液体。「乳液」 ニュウス{動}ちちを飲ませて育てる。また、動物が育つ。「孳乳ジニュウ(育ちふえる)」「懐子而不乳=子懐イテ乳セズ」〔→史記{形}幼い。小さい。「乳名」「乳気」 《解字》 会意。左の部分は子どもを手でおおってかばうさまで、孵化フカの孵(たまごを抱いて育てる)の原字。右の部分は乙鳥の乙(つばめ)の変形。中国ではつばめは子授けの使いだと信じられた。あわせて子を育てるの意を示し、やわらかくねっとりしたの意味を含む。 《単語家族》 柔ジュウ・ニュウと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

千 ち🔗🔉

【千】 3画 十部 [一年] 区点=3273 16進=4069 シフトJIS=90E7 《常用音訓》セン/ち 《音読み》 セン〈qin〉 《訓読み》 ち 《名付け》 かず・ち・ゆき 《意味》 {数}ち。数で、百の十倍。▽漢文では「ち」という訓は用いない。「千歳センサイ・チトセ」「千代センダイ・チヨ」 センタビ・センタビス{副・動}千回。千回する。「人十能之己千之=人十タビシテコレヲヨクスレバ己コレヲ千タビス」〔→中庸{副}数の多いことを示すことば。「千万」「千山万水」 《解字》 仮借。原字は人と同形だが、センということばはニンと縁がない。たぶん人の前進するさまから、進・晋シン(すすむ)の音をあらわし、その音を借りて1000という数詞に当てた仮借字であろう。それに一印を加え、「一千」をあらわしたのが、千という字形となった。あるいは、どんどん数え進んだ数の意か。▽証文や契約書では、改竄カイザンや誤解をさけるため、阡と書くことがある。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物

地下 チカ🔗🔉

【地下】 チカ 地の下。大地の下。めいど。〔→漢書〕「地下若逢陳後主、豈宜重問後庭花=地下ニモシ陳ノ後主ニ逢ハバ、アニヨロシク重ネテ後庭花ヲ問フベケンヤ」〔→李商隠ジゲ〔国〕五位以下で昇殿を許されない官人。身分の低い者。

地衣 チイ🔗🔉

【地衣】 チイ 地面に敷く物。毛氈モウセン・むしろなど。「紅錦地衣随歩皺=紅錦ノ地衣ハ歩ムニ随ヒテ皺ヨル」菌類と藻ソウ類の共生する隠花植物。さるおがせ・いわたけなど。

地位 チイ🔗🔉

【地位】 チイ その社会で占めている立場。その社会で占めている身分・階級。『地歩チホ』土地のありさま。

地角 チカク🔗🔉

【地角】 チカク 地のすみ。大地の果て。みさき。『地嘴チシ』

拾地芥 チカイヲヒロウ🔗🔉

【拾地芥】 チカイヲヒロウ 地上の土や、ごみを拾う。事が非常にたやすいことのたとえ。〔→漢書

地核 チカク🔗🔉

【地核】 チカク 地球の中心部。

地異 チイ🔗🔉

【地異】 チイ 地表が変化する異変。地震・噴火・山くずれなど。「天変地異」

地維 チイ🔗🔉

【地維】 チイ 天の四すみにあり、大地をささえているという想像上の綱。転じて、大地。〔→列子

地緯 チイ🔗🔉

【地緯】 チイ 地の道。地上に行われる正しい道理。▽「緯」は、横糸。〈対語〉天経。〔→太玄経

小 ちいさい🔗🔉

【小】 3画 小部 [一年] 区点=3014 16進=3E2E シフトJIS=8FAC 《常用音訓》ショウ/お/こ/ちい…さい 《音読み》 ショウ(セウ)〈xio〉 《訓読み》 ちいさい(ちひさし)/すこしく/しばらく/お/こ 《名付け》 お・こ・さ・ささ・ちいさ 《意味》 ショウナリ{形・名}ちいさい(チヒサシ)。ちいさいこと。ちいさいもの。〈対語〉→大。「大兼小=大ハ小ヲ兼ヌ」「国小力不能=国小サクシテ力アタハズ」〔→史記ショウトス{動}ちいさいと思う。価値のないつまらないものとして軽んじる。「小視」「登太山而小天下=太山ニ登リテ、天下ヲ小トス」〔→孟子{名}ちいさい者。幼い者。つまらない者。「小人」の略。「卑小」「群小(小人ども)」「家小(妻子ども)」 {形}自分側のことを謙そんしていうことば。「小店」「小社」 {副}すこしく。わずかに。〈類義語〉→稍→少。「病小愈=病小シク愈ユ」〔→孟子{名}しばらく。すこしの間。「小憩(ひと休み)」「開門小立月明中=門ヲ開キテ小ク立ツ月明ノ中」〔→楊万里〕 〔国〕お(ヲ)。こ。ちいさい、すこしの、の意をあらわす接頭語。「小川」「小雨コサメ」こ。大体それに近い、軽んじてあなどる、の意をあらわす接頭語。「小一時間」「小利口」 《解字》 象形。中心の|線の両わきに点々をつけ、棒を削ってちいさく細くそぐさまを描いたもの。 《単語家族》 消(火をちいさくする)宵(日光がちいさくなる夕方)肖(肉づきをちいさく削る)削サク(ちいさくけずる)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物 →主要人名

幺 ちいさい🔗🔉

【幺】 3画 幺部  区点=5486 16進=5676 シフトJIS=9BF4 《音読み》 ヨウ(エウ)〈yo〉 《訓読み》 ちいさい(ちひさし)/おさない(をさなし) 《意味》 {形}ちいさい(チヒサシ)。ちいさく細い。「幺麼ヨウマ(ごく小さい)」 {形}おさない(ヲサナシ)。未熟であるさま。▽幼ヨウに当てた用法。 《解字》 象形。細い生糸をよった姿を描いたもので、幼の原字。また幻ゲン・玄ゲンなどの字に細くちいさいことを示す意符として含まれる。 《熟語》 →熟語

幾 ちかい🔗🔉

【幾】 12画 幺部 [常用漢字] 区点=2086 16進=3476 シフトJIS=8AF4 《常用音訓》キ/いく 《音読み》 キ/ケ〈j・j〉 《訓読み》 いく/いくつ/いくばく/ちかい(ちかし)/ほとんど 《名付け》 いく・おき・ちか・ちかし・のり・ふさ 《意味》 {疑・数}いく。いくつ。いくばく。一から九までの数を尋ねる疑問詞。また九以下のはしたの数を示すことば。「幾人イクニン」「幾年イクトセ」「幾何イクバク」「無幾=幾モ無シ」 {形}ちかい(チカシ)。ほぼ等しい。▽平声に読む。〈類義語〉→近。「幾百里=百里ニ幾シ」 {副}ほとんど。もう少しで、の意をあらわすことば。…にちかい。▽平声に読む。「幾為之笑=ホトンドコレガ笑ヒトナル」「幾亡国=ホトンド国ヲ亡ボセリ」〔→左伝{副}少しずつ。それとなく。「幾諫キカン」 {名}細かいきざし。〈類義語〉→機。「知幾=幾ヲ知ル」 「庶幾コイネガワクハ」とは、なんとか目標にちかづきたい、もう少しだからそうしてほしい、と切望すること。▽去声に読む。「王庶幾改之=王コヒネガハクハコレヲ改メヨ」〔→孟子〕 《解字》 会意。幺二つは、細くかすかな糸を示す。戈は、ほこ。幾は「幺二つ(わずか)+戈(ほこ)+人」で、人の首にもうわずかで、戈の刃が届くさまを示す。もう少し、ちかいなどの意を含む。わずかの幅をともなう意からはしたの数(いくつ)を意味するようになった。 《単語家族》 畿キ(都にちかい土地)近と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

庶 ちかい🔗🔉

【庶】 11画 广部 [常用漢字] 区点=2978 16進=3D6E シフトJIS=8F8E 《常用音訓》ショ 《音読み》 ショ〈sh〉 《訓読み》 もろもろ/もろびと/おおい(おほし)/ちかい(ちかし)/こいねがう(こひねがふ)/こいねがわくは(こひねがはくは) 《名付け》 ちか・もり・もろ 《意味》 {名・形}もろもろ。多くの物。数多くの。〈類義語〉→諸ショ。「庶物(多くの物)」「臣庶(多くの家来)」 {名}もろびと。大衆。「庶無罪悔=庶ニ罪悔ナシ」〔→詩経{形}おおい(オホシ)。物が豊かで多い。「富庶フウショ」「庶矣哉=庶キカナ」〔→論語「庶子ショシ」とは、嫡子チャクシ・適子テキシに対して、めかけの子のこと。▽正妻の子は限られているが、めかけの子は多いことから。 {形}ちかい(チカシ)。もう少しで望ましい状態になるさま。やがて…だ。「回也其庶乎=回ヤソレ庶キカ」〔→論語{動}こいねがう(コヒネガフ)。ぜひこれだけはと、望む。「庶幾コイネガウ」 {副}こいねがわくは(コヒネガハクハ)。動詞の前につき、「なんとかして、これだけはしたいものだ」との意をあらわすことば。▽「庶機」と連語で用いることが多い。 《解字》 会意。この字の下部は動物の頭(廿印)のあぶらを燃やすさまで、光の字の古文。庶はそれに广(いえ)を添えたもので、家の中で火を集め燃やすこと。さらにまた、諸(これ)と同様に、近称の指示詞にあて「これこそは」と強く指示して、「ぜひこれだけは」の意をあらわす副詞に転用された。 《単語家族》 煮(にる)暑(あつい)と同系のことば。また、集める意を含み、諸(もろもろ)とともに、多くの物が集まった意に用いられる。この場合、貯チョ(多く集めてたくわえる)と同系。 《類義》 →民 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

池園 チエン🔗🔉

【池苑】 チエン 池と庭園。『池園チエン・池囿チユウ』

治下 チカ🔗🔉

【治下】 チカ・ジゲ 支配下。統治下。

治化 チカ🔗🔉

【治化】 チカ 人民をおさめてこのましい姿にかえていく。〔→荘子

治外 チガイ🔗🔉

【治外】 チガイ・ソトヲオサム 国外をおさめる。夷狄イテキをおさめること。家の外をおさめる。一国の政治をすること。外貌を整える。

治外法権 チガイホウケン🔗🔉

【治外法権】 チガイホウケン 外国にいながら、その国の法律に従わずに、自国の法律に従う特権。

治安 チアン🔗🔉

【治安】 チアン 世の中がよくおさまって安らかなこと。世の中を安らかにおさめること。

爾 ちかい🔗🔉

【爾】 14画 爻部 [人名漢字] 区点=2804 16進=3C24 シフトJIS=8EA2 【尓】異体字異体字 5画 小部 区点=5385 16進=5575 シフトJIS=9B95 《音読み》 ジ/ニr〉 《訓読み》 なんじ(なんぢ)/しかり/しかる/それ/その/のみ/ちかい(ちかし) 《名付け》 あきら・しか・ちか・ちかし・み・みつる 《意味》 {代}なんじ(ナンヂ)。近くにいるあい手をさす第二人称のことば。〈対語〉→我。「爾愛其羊=爾ハソノ羊ヲ愛シム」〔→論語〕「爾我之間」 {指}しかり。しかる。それ。その。近くにある事物や前に述べた事物・事がらを示すことば。それ。そのような。〈類義語〉→然。「問君何能爾=君ニ問フナンゾヨク爾ルヤト」〔→陶潜〕「君爾妾亦然=君爾リ妾モマタ然リ」〔古楽府〕 {指}しかり。そうだと肯定することば。〈類義語〉→然シカリ{助}形容詞につく助詞。もと、そのようなの意を含んでいた。「徒爾トジ(いたずらに)」「卓爾タクジ(すっくりと高く)」「莞爾カンジ(にっこりと)」「使己僕僕爾亟拝也=己ヲシテ僕僕爾トシテ亟リニ拝セシムルナリ」〔→孟子{助}のみ。文末につけて断定の語気をあらわす助詞。〈類義語〉耳ノミ・而已ノミ。「不知老之将至云爾=老イノマサニ至ラントスルヲ知ラズト云ハンノミ」〔→論語「云爾」とは、「しかいふ」と訓読し、上文をまとめて以上のとおりであると締めくくるときのことば。 {形}ちかい(チカシ)。▽邇ジ(ちかい)に当てた用法。「爾雅ジガ(書名。雅言にちかいとの意)」 《解字》 象形。柄にひも飾りのついた大きいはんこを描いたもの。璽(はんこ)の原字であり、下地にひたとくっつけて印を押すことから、二(ふたつくっつく)と同系のことば。またそばにくっついて存在する人や物をさす指示詞に用い、それ・なんじの意をあらわす。 《単語家族》 邇ジ(そばにくっつく)尼ニ・ジ(そばにくっつく人)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要書物

盟 ちかい🔗🔉

【盟】 13画 皿部 [六年] 区点=4433 16進=4C41 シフトJIS=96BF 《常用音訓》メイ 《音読み》 メイ/ミョウ(ミャウ)〈mng・mng〉 《訓読み》 ちかう(ちかふ)/ちかい(ちかひ) 《意味》 {動・名}ちかう(チカフ)。ちかい(チカヒ)。犠牲の血を皿に入れてすすりあい、神にちかいをたてる。転じて、かたい約束をかわすこと。約束。ちかい。〈類義語〉→誓。「血盟(血をすすってちかう)」 {名}モンゴルでは数個の部落の連合のこと。▽現在の内蒙古モンゴル自治区の行政区画。 《解字》 会意兼形声。明は「あかりとりのまど+月」の会意文字。盟は「皿(さら)+音符明」で、皿に血を入れてすすり、神明(かみ)にあかしをたてること。 《単語家族》 明(あきらか)と同系。 《類義》 誓は、ずばりと言いきって、あいまいさを残さぬこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

矢 ちかう🔗🔉

【矢】 5画 矢部 [二年] 区点=4480 16進=4C70 シフトJIS=96EE 《常用音訓》シ/や 《音読み》 シ〈sh〉 《訓読み》 や/ちかう(ちかふ)/つらねる(つらぬ) 《名付け》 ただ・ただし・ちかう・ちこう・なお・や 《意味》 {名}や。直線をなしたや。▽まっすぐ直進する、ずばりと直言することなどにたとえる。〈類義語〉→箭セン。「弓矢斯張=弓矢ココニ張ル」〔→孟子〕「邦有道如矢=邦ニ道有レバ矢ノゴトシ」〔→論語{名}直線状で短いくそ。〈同義語〉→屎シ。「馬矢(馬のふん)」「以筐盛矢=筐ヲモッテ矢ヲ盛ル」〔→荘子シス{動}ちかう(チカフ)。神前に直言してちかう。ずばりと言いきる。〈類義語〉→誓。「矢口=口ニ矢ス」「夫子矢之=夫子コレヲ矢フ」〔→論語{動}つらねる(ツラヌ)。一直線状に並べる。〈類義語〉→陳。「公矢魚于棠=公、魚ヲ棠ニ矢ヌ」〔→左伝〕 《解字》 まっすぐな矢を描いたもの。 《単語家族》 尸シ(まっすぐで短いからだ)指(まっすぐで短いゆび)屎シ(短い棒状のくそ)雉チ(矢のようにまっすぐ飛ぶきじ)などと同系。 《類義》 箭センは、揃セン(そろえる)剪セン(そろえて切る)と同系で、長さをそろえて切った矢。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

知我 チガ🔗🔉

【知我】 チガ・ワレヲシル 自分の心をよく理解する。「知我者其惟春秋乎=我ヲ知ル者ハソレ惟ダ春秋カ」〔→孟子

知音 チイン🔗🔉

【知音】 チイン〈故事〉音楽を理解する者。心をよく理解しあった親友。▽昔、伯牙ハクガの弾ずる琴の音をきいて鍾子期ショウシキが伯牙の心境を理解した故事から。〔→列子

智慧 チエ🔗🔉

【知恵{智慧}】 チケイ・チエ 物事の本質を判断する心の働き。〔仏〕六波羅蜜ロクハラミツの一。現象の本質としての原理を理解する心の働き。▽般若波羅蜜ハンニャハラミツ(梵語ボンゴの音訳)の訳。

繊 ちいさい🔗🔉

【繊】 17画 糸部 [常用漢字] 区点=3301 16進=4121 シフトJIS=9140 【纖】旧字人名に使える旧字 23画 糸部 区点=6989 16進=6579 シフトJIS=E399 【纎】異体字異体字 21画 糸部 区点=6990 16進=657A シフトJIS=E39A 《常用音訓》セン 《音読み》 セン(セム)〈xin〉 《訓読み》 ほそい(ほそし)/ちいさい(ちひさし)/こまかい(こまかし) 《意味》 {形}ほそい(ホソシ)。ちいさい(チヒサシ)。ほっそりしている。また、こまかい。〈同義語〉→孅。「繊細」「繊手」 {名}ほそい絹糸で織った薄い布。ほそぎぬ。 センナリ{形}こまかい(コマカシ)。金銭の損得に敏感で、けちである。「周人既繊=周人スデニ繊シ」〔→史記{単位}一繊は、一の千万分の一で、一微ビの十分の一。 《解字》 会意兼形声。纖の右側の字(音セン)は、小さく切るの意を含む。纖はそれを音符とし、糸を加えた字。 《単語家族》 孅セン(女の手のほっそりしたさま)と同系。 《類義》 →維 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

致意 チイ🔗🔉

【致意】 チイ・イヲイタス 自分の気持ちをじゅうぶんにはっきりさせる。意志をよく伝え知らせる。

致遠 チエン🔗🔉

【致遠】 チエン 遠方にいく。志を遠大にする。遠くまで広げる。

血 ち🔗🔉

【血】 6画 血部 [三年] 区点=2376 16進=376C シフトJIS=8C8C 《常用音訓》ケツ/ち 《音読み》 ケツ/ケチ〈xu・xi〉 《訓読み》 ち/ちぬる 《名付け》 ち 《意味》 {名}ち。人や動物の心臓から出て、全身に栄養分を送り、不用物を排泄ハイセツ器官へと送る液体。血液。▽漢方医学では、血を陰性と考えて栄養を含むものとし、気を陽性と考えて活力を与えるものとし、あわせて血気という。「貧血」「出血」「鮮血(まっかななま血)」 {動・名}ちぬる。血をぬる。また、祭礼に動物のいけにえの血をそなえる。また、その祭り。「血祭」 {名・形}血のつながった間がら。また、血のつながった。〈類義語〉→肉。「血肉」「血縁」 {形・名}血を流すように激しい。血みどろの。血のにじむ涙や、つば。「血涙」「啼血テイケツ(血をはくほどに声をしぼってなく)」「血戦」「血本(血みどろの苦労でためたもとで)」「戦士為陵飲血=戦士ハ陵ノ為ニ血ヲ飲ム」〔→李陵〕 《解字》 象形。深い皿サラに、祭礼にささげる血のかたまりを入れたさまを描いたもので、ぬるぬるとして、なめらかに全身を回る血。 《単語家族》 滑(なめらか)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

親 ちかい🔗🔉

【親】 16画 見部 [二年] 区点=3138 16進=3F46 シフトJIS=9065 《常用音訓》シン/おや/した…しい/した…しむ 《音読み》 シン〈qn・qng〉 《訓読み》 したしむ/したしい(したし)/ちかい(ちかし)/したしく/みずから(みづから)/みずからする(みづからす)/おや 《名付け》 いたる・ちか・ちかし・なる・み・みる・もと・よしみ・より 《意味》 {動・形}したしむ。したしい(シタシ)。ちかい(チカシ)。身近に接している。じかにはだ身にふれる。〈対語〉→疏ソ(うとい)。「親疏シンソ」「親切」「人之親其兄之子=人ノソノ兄ノ子ヲ親シム」〔→孟子{副}したしく。みずから(ミヅカラ)。自分でじかに。直接に。〈類義語〉→自→躬キュウ。「親迎」「親書」「親征(天子みずから征する)」 {動}みずからする(ミヅカラス)。自分で行う。「弗躬弗親、庶民弗信=躬ラセズ親ラセズンバ、庶民信ゼズ」〔→詩経{名}おや。じかに接している父・母のこと。「双親(父母)」「仁之実事親是也=仁ノ実ハ親ニ事フルコトコレナリ」〔→孟子{名}身近なみうち。〈類義語〉→戚セキ。「親戚」「六親(父子兄弟夫婦)」「親戚畔之=親戚モコレニ畔ク」〔→孟子{名}結婚によって縁つづきとなった身うち。▽去声に読む。「親家(婚姻によってできた身うち)」 〔国〕おや。勝負事や組の主となる人。 《解字》 会意兼形声。辛シンは、はだ身を刺す鋭いナイフを描いた象形文字。親の左側は薪シンの原字で、木をナイフで切ったなま木。親はそれを音符とし、見を加えた字で、ナイフで身を切るように身近に接して見ていること。じかに刺激をうける近しい間がらの意。→辛 《類義》 戚セキは、小さいの意を含み、隔ての小さいみうち。→自→近 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

詛 ちかい🔗🔉

【詛】 12画 言部  区点=7539 16進=6B47 シフトJIS=E666 《音読み》 ソ/ショ〈z〉 《訓読み》 のろう(のろふ)/のろい(のろひ)/ちかう(ちかふ)/ちかい(ちかひ)/そしる 《意味》 {動・名}のろう(ノロフ)。のろい(ノロヒ)。恨みのある人に、災いがふりかかるように、ことばをとなえて神にいのる。また、のろうこと。のろいのことば。「呪詛ジュソ」 {動・名}ちかう(チカフ)。ちかい(チカヒ)。こまごました事がらをちかう。また、そのちかい。ちかいのことば。▽大きな事がらをちかうのを盟という。 {動}そしる。他人のする事をことばでじゃまをする。〈類義語〉→阻。 《解字》 会意兼形声。且ショは、俎(つみかさねた供えの肉)や阻(石をつみかさねてじゃまをする)の原字で、ものを積みかさねるさまを示す。詛は「言+音符且」で、ことばをかさねて神に祈ったり、ちかったりすること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

誓 ちかい🔗🔉

【誓】 14画 言部 [常用漢字] 区点=3232 16進=4040 シフトJIS=90BE 《常用音訓》セイ/ちか…う 《音読み》 セイ/ゼ/ゼイ〈sh〉 《訓読み》 ちかう(ちかふ)/ちかい(ちかひ)/いましめる(いましむ) 《名付け》 ちか・ちかう・ちかわ 《意味》 {動・名}ちかう(チカフ)。ちかい(チカヒ)。人ときっぱりと約束する。また、神仏に対して、ある物事を必ず実行すると約束する。ちかい。「盟誓」「誓約」 {動}いましめる(イマシム)。きっぱりと条件をきめて、破らないようにいましめる。「誓戒」 《解字》 会意兼形声。「言+音符折(きっぱりとおる)」。きっぱりといいきること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

趙 ちいさい🔗🔉

【趙】 14画 走部  区点=7668 16進=6C64 シフトJIS=E6E2 《音読み》 チョウ(テウ)/ジョウ(デウ)〈zho〉 《訓読み》 ちいさい(ちひさし)/こえる(こゆ) 《意味》 {形}ちいさい(チヒサシ)。〈類義語〉→小→少{動}こえる(コユ)。▽超に当てた用法。 {名}戦国時代の七雄の一つ。晋シンが分立して独立した国。今の山西省北部から河北省西部を領有した。都は、邯鄲カンタン。 「趙宋チョウソウ」とは、王朝の名。宋王朝のこと。南北朝時代の宋(劉宋リュウソウ)と区別するときに用いる。始祖が趙匡胤チョウキョウインであることから。 《解字》 形声。「走+音符肖ショウ」。 《熟語》 →下付・中付語 →主要人名

近 ちかい🔗🔉

【近】 7画 部 [二年] 区点=2265 16進=3661 シフトJIS=8BDF 《常用音訓》キン/ちか…い 《音読み》 キン/ゴン/コン〈jn〉 《訓読み》 ちかい(ちかし)/ちかづく 《名付け》 ちか・とも・もと 《意味》 {形・名}ちかい(チカシ)。そばによって、ふれそうになっている。距離・場所・時間のへだたりが少ない。ちかい所。ちかくにあるもの。〈対語〉→遠。〈類義語〉→幾キ→迫→切→親。「近接」「近代」「付近」 {形}ちかい(チカシ)。身ぢかである。手ぢかでわかりやすい。〈対語〉→遠。「言近而指遠者、善言也=言近クシテ指ノ遠キ者ハ、善言ナリ」〔→孟子{形}ちかい(チカシ)。よく似ている。「近似」「近於愚=愚ニ近シ」 {動}ちかづく。そばによっていく。▽去声に読む。〈対語〉→遠(とおざかる)。「近利=利ニ近ヅク」 キンス{動}身ぢかによせて親しむ。▽去声に読む。「近幸(そばにちかづけてかわいがる)」「有七孺子皆近=七孺子有リミナ近セラル」〔→国策〕 《解字》 会意兼形声。斤キンは、ふたつの線がふれそうになったさま。または、ある物に斧オノの先端がちかづいたさまとみてもよい。近は「(すすむ)+音符斤」で、そばにちかよっていくこと。 《単語家族》 祈キ(幸福にちかづこうとする)幾キ(ちかい)と同系。 《類義》 迫は、紙ひとえにせまること。附は、くっつくこと。切は、肌身をこするように、じかにこたえること。親は、じかに接すること。逼ヒツ・ヒョクは、ぴったりとくっつきそうにせまること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要書物 →主要人名

遅回 チカイ🔗🔉

【遅回】 チカイ =遅廻。ぶらぶらさまよう。ためらう。ぐずぐずしてなかなか決心しないこと。「遅回自負平生意=遅回シテミヅカラ平生ノ意ニ負ク」〔→王安石

遅引 チイン🔗🔉

【遅延】 チエン 物事が定められた時より遅れて長びく。『遅引チイン』

違 ちがう🔗🔉

【違】 13画 部 [常用漢字] 区点=1667 16進=3063 シフトJIS=88E1 《常用音訓》イ/ちが…う/ちが…える 《音読み》 イ〈wi〉 《訓読み》 ちがえる/ちがう(ちがふ)/たがう(たがふ)/そむく/さる 《意味》 {動}ちがう(チガフ)。たがう(タガフ)。そむく。きまった方向と向きが逆になる。くいちがう。「違反」 {動}さる。離れさる。あわない。仲たがいする。「崔子弑斉君、陳文子有馬十乗、棄而違之=崔子斉ノ君ヲ弑ス、陳文子馬十乗有リ、棄テテコレヲ違ル」〔→論語〕 《解字》 会意兼形声。韋は、物をあらわす口印を中心にして、左右の足が逆向きにあるさまを示す会意文字。違は「+音符韋」で、↓↑型にいきちがいになること。 《単語家族》 諱(ことばがぶつからないよう避ける→あることばをいむ)と同系。 《類義》 →差→乖 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

邇 ちかい🔗🔉

【邇】 18画 部  区点=7778 16進=6D6E シフトJIS=E78E 【迩】異体字異体字 8画 部 区点=3886 16進=4676 シフトJIS=93F4 《音読み》 ジ/ニr〉 《訓読み》 ちかい(ちかし) 《意味》 {形・名}ちかい(チカシ)。また、ちかい所。〈類義語〉→近。「遐邇カジ(遠近)」「道在邇而求諸遠=道ハ邇キニ在リテシカモコレヲ遠キニ求ム」〔→孟子{形}ちかい(チカシ)。身ぢかである。卑近である。「邇言ジゲン」 《解字》 会意兼形声。「+音符爾ジ(紙や布にくっつけて押すはんこ)」で、ぺったりとねばりつくの意を含む。爾は璽の原字。 《単語家族》 爾(はんこ、身ぢかにいる相手)二(ふたつくっつく)昵ジツ(身ぢかになじむ)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

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