複数辞典一括検索+

広辞苑の検索結果 (96)

きゅう【宮】🔗🔉

きゅう】 (呉音はク) ①天子・神仙などの居所。みや。 ②日本・中国の音楽で、五声の基準となる第1音。 ③天球の区分。→十二宮。 ④生殖機能を奪う刑。五刑の一つ。「―刑」 →ぐう(宮)

きゅう‐い【宮闈・宮囲】‥ヰ🔗🔉

きゅう‐い宮闈・宮囲‥ヰ 宮中の奥殿。后妃の宮殿。保元物語「后と申すは位を―に正しくして」

きゅう‐いき【宮域】‥ヰキ🔗🔉

きゅう‐いき宮域‥ヰキ ①宮殿のある区域。 ②特に伊勢神宮の神域。

きゅう‐きん【宮禁】🔗🔉

きゅう‐きん宮禁】 宮廷。禁中。

きゅう‐けい【宮刑】🔗🔉

きゅう‐けい宮刑】 古代中国の刑罰。男子は生殖機能を去り、女子は幽閉もしくは筋を除いたという。死刑につぐ重刑。五刑の一つ。宮。腐刑・宮割・淫刑とも称する。

きゅう‐さい【宮宰】🔗🔉

きゅう‐さい宮宰】 (major domus ラテン)フランク王国メロヴィング朝の家政長官・従士団長。次第に国内行政の最高職となる。→カール=マルテル

きゅう‐しつ【宮室】🔗🔉

きゅう‐しつ宮室】 ①帝王の宮殿。 ②帝王の一族。

きゅう‐じょ【宮女】‥ヂヨ🔗🔉

きゅう‐じょ宮女‥ヂヨ 宮中に仕える女。女官。宮人。

きゅう‐じょう【宮城】‥ジヤウ🔗🔉

きゅう‐じょう宮城‥ジヤウ ①天皇の平常の居所。東京遷都後、江戸城を皇居と定めて東京城と称し、1888年(明治21)旧西の丸に宮殿を新築完成するとともに宮城と改称。現在は皇居と称する。皇城。 ②古代、皇居とその周囲の諸官庁などを配置した一郭の称。→大内裏だいだいり⇒きゅうじょう‐じゅうにもん【宮城十二門】

きゅうじょう‐じゅうにもん【宮城十二門】‥ジヤウジフ‥🔗🔉

きゅうじょう‐じゅうにもん宮城十二門‥ジヤウジフ‥ 古代の大内裏の四面の門。→十二門 ⇒きゅう‐じょう【宮城】

きゅう‐じん【宮人】🔗🔉

きゅう‐じん宮人】 宮中に仕える人。多く女官をさす。

きゅう‐ぜん【宮前】🔗🔉

きゅう‐ぜん宮前】 宮殿の前。みやのまえ。

ぐう【宮】🔗🔉

ぐう】 (慣用音) ①みや。御殿。 ②神社。「八幡―」 ③后妃などの敬称。「皇后―」 →きゅう(宮)

ぐう‐じ【宮司】🔗🔉

ぐう‐じ宮司】 ①神社の造営・収税などのことをつかさどる神職。後には、ひろく祭祀・祈祷に従事する者の称。 ②伊勢神宮の祭主に次ぐ大宮司・少宮司の称。 ③官幣社・国幣社の最高の神職で、その社の長である者。また、一般神社の主管者。

ぐう‐じ【宮寺】🔗🔉

ぐう‐じ宮寺】 神社付属の寺院。神宮寺。みやでら。

く‐じょう【宮掌】‥ジヤウ🔗🔉

く‐じょう宮掌‥ジヤウ 伊勢神宮および熱田神宮の神職の一つ。権祢宜ごんねぎの次位。

く‐にん【宮人】🔗🔉

く‐にん宮人】 宮中に仕える女官。きゅうじん。

み‐や【宮】🔗🔉

み‐や】 (「御屋」の意) ①伊勢神宮その他特別の神を祀る神社の称。また、一般に神社の称。出雲風土記「大神の―」 ②皇居。禁裏。御所。万葉集18「吉野の―をあり通ひめす」 ③皇后・中宮・皇子・皇女並びに皇族の御殿。また、その方々の尊称。枕草子23「―の御前の御几帳おしやりて」 ④一家をたてた皇族の称号。→宮家みやけ。 ⑤中宮職しきのこと。 ⑥仏堂。寺。推古紀(一本)「仏像を造ること既に訖おわりて、堂みやに入るること得ず」

みや【宮】(地名)🔗🔉

みや】 尾張国の熱田あつたの称。熱田神宮があるからいう。あづま路の記「―より鳴海なるみへ一里半」

みや【宮】(姓氏)🔗🔉

みや】 姓氏の一つ。 ⇒みや‐しゅうじ【宮柊二】

みや‐い【宮居】‥ヰ🔗🔉

みや‐い宮居‥ヰ ①神が鎮座すること。また、神の宮のある所。千載和歌集神祇「神代より津もりの浦に―して」 ②天皇が居を定めること。また、皇居。平家物語5「雄略天皇二十一年に同国泊瀬はつせ朝倉に―し給ふ」

みや‐うつし【宮遷し】🔗🔉

みや‐うつし宮遷し⇒せんぐう(遷宮)

みや‐おみな【宮女】‥ヲミナ🔗🔉

みや‐おみな宮女‥ヲミナ 宮廷に仕える女。きゅうじょ。

みや‐がわ【宮川】‥ガハ(川)🔗🔉

みや‐がわ宮川‥ガハ 紀伊山地の大台ヶ原山から発源し、北東流して伊勢神宮の近くを流れ、伊勢市北方で伊勢湾に注ぐ川。長さ91キロメートル。 宮川上流(宮川村) 撮影:的場 啓 宮川下流(伊勢市) 撮影:的場 啓

みやがわ‐かずお【宮川一夫】‥ガハ‥ヲ🔗🔉

みやがわ‐かずお宮川一夫‥ガハ‥ヲ 映画カメラマン。京都生れ。本名、一雄。陰影を強調した繊細な表現手法を発案。「無法松の一生」「羅生門」「雨月物語」「用心棒」などで撮影を担当。(1908〜1999) ⇒みやがわ【宮川】

みやがわ‐こうざん【宮川香山】‥ガハカウ‥🔗🔉

みやがわ‐こうざん宮川香山‥ガハカウ‥ 幕末から大正期の陶工。本名、虎之助。京都生れ。京焼の真葛まくず長造の子。明治初年、横浜に真葛焼を創業。浮彫作品で名高い。帝室技芸員。(1842〜1916)→真葛焼⇒みやがわ【宮川】

みやがわ‐ちょう【宮川町】‥ガハチヤウ🔗🔉

みやがわ‐ちょう宮川町‥ガハチヤウ 京都、鴨川の東岸四条通より南にある町。江戸時代以来の花街。

みやがわ‐ちょうしゅん【宮川長春】‥ガハチヤウ‥🔗🔉

みやがわ‐ちょうしゅん宮川長春‥ガハチヤウ‥ 江戸中期の肉筆浮世絵師。宮川派の祖。尾張宮川村出身と伝える。江戸に住し、菱川師宣・懐月堂安度などの画風を学び、美人風俗画を描いた。その流れは勝川派・葛飾派に及ぶ。(1682〜1752頃) ⇒みやがわ【宮川】

みやがわ‐は【宮川派】‥ガハ‥🔗🔉

みやがわ‐は宮川派‥ガハ‥ 浮世絵の一流派。宮川長春を祖とし、江戸中期、享保・元文から宝暦・明和にわたって活躍、長亀・一笑・春水らが出た。 ⇒みやがわ【宮川】

みやぎ【宮城】(地名)🔗🔉

みやぎ宮城】 東北地方東部の県。陸前国の大部分、磐城国の一部を管轄。県庁所在地は仙台市。面積7286平方キロメートル。人口236万。全13市。 →さんさ時雨 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株) ⇒みやぎ‐きょういく‐だいがく【宮城教育大学】 ⇒みやぎ‐の【宮城野】

みやぎ‐おとや【宮城音弥】🔗🔉

みやぎ‐おとや宮城音弥】 心理学者。東京生れ。京大・昭和医専卒。東京工業大教授。心理学の普及に尽力。また、県民性の分析など心理学の新領域を開拓した。著「心とは何か」「日本人の性格」など。(1908〜2005) ⇒みやぎ【宮城】

みやぎ‐きょういく‐だいがく【宮城教育大学】‥ケウ‥🔗🔉

みやぎ‐きょういく‐だいがく宮城教育大学‥ケウ‥ 国立大学法人の一つ。宮城師範学校・同青年師範学校を前身とした東北大学教育学部の教員養成部門を1965年分離・独立させて成立。2004年法人化。仙台市。 ⇒みやぎ【宮城】

みやぎ‐の【宮城野】🔗🔉

みやぎ‐の宮城野】 仙台市の東部にある平野。昔は萩など秋草の名所として有名。(歌枕) ⇒みやぎ【宮城】

みやぎのしのぶ【宮城野信夫】🔗🔉

みやぎのしのぶ宮城野信夫】 浄瑠璃・歌舞伎に登場する姉妹の名。姉の宮城野は吉原の傾城、妹の信夫は田舎娘という設定。1723年(享保8)に父の仇討ちをした姉妹がモデルという。「碁太平記白石噺ごたいへいきしらいしばなし」が有名で、その別称ともなる。

みやぎの‐はぎ【宮城野萩】🔗🔉

みやぎの‐はぎ宮城野萩】 マメ科の落葉小低木。高さ1メートル余、柔らかくて地に垂れる。葉は3小葉から成る複葉。9月、紅紫色の美花を開く。総状花序は長大で葉より長い。庭園に栽培。ナツハギ。

みやぎ‐みちお【宮城道雄】‥ヲ🔗🔉

みやぎ‐みちお宮城道雄‥ヲ 箏曲家・作曲家。神戸の生れ。7〜8歳頃失明し、箏曲家、中島検校に入門。洋楽の形式に邦楽を融合させた新日本音楽を作曲、新楽器十七弦・八十弦を創始。作「水の変態」「秋の調」「春の海」「越天楽変奏曲」「日蓮」など。(1894〜1956) 宮城道雄 撮影:田村 茂 ⇒みやぎ【宮城】

みやぎ‐りゅう【宮城流】‥リウ🔗🔉

みやぎ‐りゅう宮城流‥リウ 江戸時代、京都の人宮城清行の創めた和算の流派。関西で盛んに行われた。 ⇒みやぎ【宮城】

みや‐け【宮家】🔗🔉

みや‐け宮家】 ①親王・法親王・諸王および門跡などの御家。 ②皇族で宮号を賜った家。終戦前14家があったが、現在は高松・三笠・常陸・秋篠あきしの・桂・高円たかまどの6宮家。

みやこ【宮古】🔗🔉

みやこ宮古】 岩手県東部の市。閉伊へい川の河口、宮古湾に臨み、三陸の主要漁港の一つ。水産加工業も盛ん。人口6万。

みや‐ごう【宮号】‥ガウ🔗🔉

みや‐ごう宮号‥ガウ 一家を立てた皇族に賜る家名。有栖川宮・常陸宮の類。

みやこじ【宮古路】‥ヂ🔗🔉

みやこじ宮古路‥ヂ 浄瑠璃太夫の芸姓。始祖は宮古路豊後掾ぶんごのじょう⇒みやこじ‐そのはち【宮古路薗八】 ⇒みやこじ‐ぶし【宮古路節】 ⇒みやこじ‐ぶんごのじょう【宮古路豊後掾】

みやこじ‐そのはち【宮古路薗八】‥ヂ‥🔗🔉

みやこじ‐そのはち宮古路薗八‥ヂ‥ (初世)江戸中期の浄瑠璃太夫。京都の人。宮古路豊後掾ぶんごのじょうの門から出て薗八節を創始。門下に2世薗八(後に宮薗鸞鳳軒らんぽうけんと改名)・春富士正伝などがある。生没年不詳。 ⇒みやこじ【宮古路】

みやこじ‐ぶんごのじょう【宮古路豊後掾】‥ヂ‥🔗🔉

みやこじ‐ぶんごのじょう宮古路豊後掾‥ヂ‥ 浄瑠璃太夫。初世は豊後節の祖。京都の人。初世都一中の門弟で都国太夫半中と称したが、1722年(享保7)独立して宮古路と改姓、34年豊後掾を受領。江戸へ下って大いに流行したが、哀艶な曲調が風紀を乱すとして、36年(元文1)禁止され、その後京都に帰り、没。( 〜1740) ⇒みやこじ【宮古路】

みやこ‐じま【宮古島】🔗🔉

みやこ‐じま宮古島】 ①沖縄県、宮古諸島の主島。面積159平方キロメートル。サトウキビ・宮古上布を産する。 ②沖縄県の市。1を含む宮古諸島のほぼ全域を市域とする。2005年、平良ひらら市ほか5市町村が合併して発足。人口5万3千。

みやこ‐じょうふ【宮古上布】‥ジヤウ‥🔗🔉

みやこ‐じょうふ宮古上布‥ジヤウ‥ 麻織物の一つ。宮古島で産する上布。すべて紺地で、絣かすり物と縞物とがある。→薩摩上布

みやこ‐しょとう【宮古諸島】‥タウ🔗🔉

みやこ‐しょとう宮古諸島‥タウ 沖縄県南西部、先島さきしま諸島東部の諸島。宮古島を主島とし、伊良部いらぶ・多良間たらまなどの島を含む。宮古列島。

みや‐ざ【宮座】🔗🔉

みや‐ざ宮座】 部落の祭祀組織。特定の家に属する者、または氏子の一定年齢に達した男子(女子を含む所もある)によって構成され、順番に定められる頭屋とうやが中心となって祭祀を行う。中世、畿内に多かった。

みやざき【宮崎】(地名)🔗🔉

みやざき宮崎】 ①九州地方南東部の県。日向国の全域を管轄。面積7735平方キロメートル。人口115万3千。全9市。 →稗搗節 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株) ②宮崎県の南東部、大淀川の下流にまたがる市。県庁所在地。人口36万7千。 ⇒みやざき‐いか‐だいがく【宮崎医科大学】 ⇒みやざき‐じどうしゃどう【宮崎自動車道】 ⇒みやざき‐じんぐう【宮崎神宮】 ⇒みやざき‐だいがく【宮崎大学】

みやざき‐いか‐だいがく【宮崎医科大学】‥クワ‥🔗🔉

みやざき‐いか‐だいがく宮崎医科大学‥クワ‥ もと国立大学の一つ。1974年設立。2003年宮崎大学に統合され、同大医学部となる。 ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐いちさだ【宮崎市定】🔗🔉

みやざき‐いちさだ宮崎市定】 東洋史学者。長野の人。京大教授・東洋史学会会長。中国を中心とするアジア史全般を研究。著「科挙」「九品官人法の研究」「中国史」など。(1901〜1995) ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐かんち【宮崎寒雉】🔗🔉

みやざき‐かんち宮崎寒雉】 江戸中期の釜師。初代( 〜1712)は、本名、義一。能登の人。名人。2代( 〜1728)は、名は尚義。3代( 〜1773)は、名は尚申。 ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐こしょし【宮崎湖処子】🔗🔉

みやざき‐こしょし宮崎湖処子】 評論家・小説家・牧師。本名、八百吉。筑前(福岡県)生れ。民友社に入り、「帰省」「空屋」などの田園趣味によって知られ、「湖処子詩集」で新体詩の先駆をなした。(1864〜1922) ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐さんまい【宮崎三昧】🔗🔉

みやざき‐さんまい宮崎三昧】 小説家。本名、璋蔵。江戸下谷生れ。「嵯峨の尼物語」以下の史伝小説、脚本「泉三郎」などがある。また古書籍を収集、雨月物語を世に紹介。(1859〜1919) ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐じどうしゃどう【宮崎自動車道】‥ダウ🔗🔉

みやざき‐じどうしゃどう宮崎自動車道‥ダウ 宮崎県えびの市から宮崎市へ至る高速道路。全長80.7キロメートル。えびの市からは九州自動車道に接続。法定路線名、九州縦貫自動車道宮崎線。 ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐じんぐう【宮崎神宮】🔗🔉

みやざき‐じんぐう宮崎神宮】 宮崎市にある元官幣大社。神武天皇を主神とし、鸕鷀草葺不合尊うがやふきあえずのみこと・玉依姫命を配祀。神武天皇東征以前の御所宮崎宮があったと伝える遺跡。 ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐だいがく【宮崎大学】🔗🔉

みやざき‐だいがく宮崎大学】 国立大学法人の一つ。1924年(大正13)創立の宮崎高等農林学校(のち宮崎農専)と宮崎師範・同青年師範・県立宮崎工専が合併して49年新制大学となる。2003年宮崎医科大学を統合。04年法人化。本部は宮崎市。 ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐とうてん【宮崎滔天】‥タウ‥🔗🔉

みやざき‐とうてん宮崎滔天‥タウ‥ 中国革命運動の援助者。名は虎蔵・寅蔵。熊本県生れ。孫文と深く交わり、その革命運動を支援。自伝「三十三年之夢」。(1870〜1922) ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐ぶんこ【宮崎文庫】🔗🔉

みやざき‐ぶんこ宮崎文庫】 三重県伊勢市の外宮げくう神域外側の豊宮崎の地にあった文庫。1648年(慶安1)度会わたらい延佳らが外宮祠官の修学のために醵金きょきんによって設立。明治末年神宮文庫に合併。豊宮崎文庫。→神宮文庫

みやざき‐やすさだ【宮崎安貞】🔗🔉

みやざき‐やすさだ宮崎安貞】 江戸前期の農学者。広島の人。福岡藩に仕えたが、のち致仕し自ら農業に従事、諸国の老農を訪れ農業を研究。著「農業全書」。(1623〜1697) →資料:『農業全書』 ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐ゆうぜんさい【宮崎友禅斎】‥イウ‥🔗🔉

みやざき‐ゆうぜんさい宮崎友禅斎‥イウ‥ 江戸前期〜中期の、友禅染の完成者とされる僧形の扇絵師。伝歴・作品など確実なことは不明。宮崎友禅。 ⇒みやざき【宮崎】

みやざき‐よしかず【宮崎義一】🔗🔉

みやざき‐よしかず宮崎義一】 経済学者。大阪府生れ。東京商大卒。京大教授。近代経済学史の研究と現代資本主義の実証分析を行なった。著「近代経済学の史的展開」「戦後日本の企業集団」「複合不況」など。(1919〜1998) ⇒みやざき【宮崎】

みや‐じ【宮主】🔗🔉

みや‐じ宮主】 神祇官の職員で、宮中の神事をつかさどった者。また、斎院司の職員で、斎院の神事をつかさどった者。みやぬし。

みや‐じ【宮仕】🔗🔉

みや‐じ宮仕】 下級の社僧で掃除など雑役に従事した者。

みやしげ‐だいこん【宮重大根】🔗🔉

みやしげ‐だいこん宮重大根】 ダイコンの一品種。尾張地方原産。甘味に富み、煮食または切干きりぼしに適する。青首宮重は青首大根の代表種。愛知県西春日井郡春日はるひ町宮重産のものが著名。尾張大根。

みや‐しばい【宮芝居】‥ヰ🔗🔉

みや‐しばい宮芝居‥ヰ 神社の祭礼の時などに、その境内で小屋掛けして興行する芝居。みやちしばい。

みや‐すずめ【宮雀】🔗🔉

みや‐すずめ宮雀】 ①宮にすむ雀。 ②神社に仕える身分の卑しい者。また、神職を卑しめていう語。世間胸算用1「―声ごゑに商ひ口をたたく」 ③神社の辺にいて衣食する乞食や商人。

みやぞの‐ぶし【宮薗節】🔗🔉

みやぞの‐ぶし宮薗節(→)薗八節そのはちぶしに同じ。2世宮古路薗八が1762年(宝暦12)宮薗豊前、66年(明和3)宮薗鸞鳳軒らんぽうけんと改名して以来の別称。

みや‐だち【宮建ち・宮立ち】🔗🔉

みや‐だち宮建ち・宮立ち】 宮の建物。また、宮のたたずまい。狂言、福の神「のう当社へはいつ参つても、しんしんと致いた―ではござらぬか」

みや‐づかい【宮仕】‥ヅカヒ🔗🔉

みや‐づかい宮仕‥ヅカヒ (→)「みやづかえ」に同じ。宇治拾遺物語1「この年ごろも―よくして」

みや‐づか・う【宮仕ふ】‥ヅカフ🔗🔉

みや‐づか・う宮仕ふ‥ヅカフ [一]〔自下二・四〕 ①宮殿を造ることに奉仕する。万葉集6「古ゆ―・へけむ多芸たぎの野の上に」 ②宮仕えをする。古今著聞集16「をさなくより―・へけり」。平家物語8「建礼門院のいまだ中宮にてましましける時、その御方に―・ひ給ひしを」 [二]〔他四〕 宮仕えをさせて召し使う。奉公させて召し使う。古今著聞集16「―・ふにかひがひしくまめにて」

みや‐づかえ【宮仕え】‥ヅカヘ🔗🔉

みや‐づかえ宮仕え‥ヅカヘ ①宮中に仕えること。伊勢物語「―しける女の方に」 ②貴人の家に仕えること。主家に仕えること。仕官。奉公。転じて、会社や役所に勤めること。古今著聞集16「―つかうまつらむとて参りて候ふなり」。「すまじきものは―」 ⇒みやづかえ‐どころ【宮仕え所】 ⇒みやづかえ‐びと【宮仕え人】

みやづかえ‐どころ【宮仕え所】‥ヅカヘ‥🔗🔉

みやづかえ‐どころ宮仕え所‥ヅカヘ‥ 宮仕えをする先。 ⇒みや‐づかえ【宮仕え】

みやづかえ‐びと【宮仕え人】‥ヅカヘ‥🔗🔉

みやづかえ‐びと宮仕え人‥ヅカヘ‥ 宮仕えをする人。特に、宮仕えをする女房。枕草子196「―のもとに来などする男の、そこにて物食ふこそいとわろけれ」 ⇒みや‐づかえ【宮仕え】

みや‐づかさ【宮司】🔗🔉

みや‐づかさ宮司】 ①中宮職しき・春宮坊とうぐうぼう・斎宮・斎院の役人。源氏物語柏木「―大夫より始めて」 ②神官。ぐうじ。今昔物語集26「―より始めて」

みや‐づくり【宮作り】🔗🔉

みや‐づくり宮作り】 宮殿を造ること。

みや‐つ‐こ【宮つ子】🔗🔉

みや‐つ‐こ宮つ子】 神官。神主。

みや‐つとめ【宮勤め】🔗🔉

みや‐つとめ宮勤め】 宮仕えにつとめはげむこと。祝詞、大殿祭「―勤めしめて」

みや‐で【宮出】🔗🔉

みや‐で宮出】 宮門を出入すること。宮中に出仕すること。万葉集2「おぼぼしく―もするか佐日さひの隈みを」

みや‐でら【宮寺】🔗🔉

みや‐でら宮寺】 神社に付属する寺。神仏を混淆こんこうして祭った神社。神宮寺。古今著聞集16「―にて左大臣わたくしに奉幣せさせ給ひて」

みや‐どころ【宮処】🔗🔉

みや‐どころ宮処】 ①皇宮のある所。宮居みやい。御所。万葉集13「みもろの山のとつ―」 ②神社のある所。

みや‐ぬし【宮主】🔗🔉

みや‐ぬし宮主⇒みやじ

みや‐の‐だいぶ【宮の大夫】🔗🔉

みや‐の‐だいぶ宮の大夫】 中宮職しきの長官。中宮大夫。

みや‐の‐わたし【宮の渡し】🔗🔉

みや‐の‐わたし宮の渡し】 旧東海道の宮(今の熱田)から桑名へわたる海上七里の渡し。七里の渡し。間遠の渡し。

みや‐はじめ【宮始め】🔗🔉

みや‐はじめ宮始め】 ①はじめて后に立つこと。能因本枕草子めでたきもの「―の作法、獅子・狛犬・大床子だいしょうじなどもて参りて」 ②はじめて皇居や神社を造ること。

みや‐びと【宮人】🔗🔉

みや‐びと宮人】 (古くはミヤヒトと清音) ①宮中に仕える人。官人や女房。源氏物語澪標「―もよろこびあへり」↔里人。 ②神に仕える人。神の宮人。

みや‐まいり【宮参り】‥マヰリ🔗🔉

みや‐まいり宮参り‥マヰリ ①神社に参詣すること。 ②子供が生まれて後、初めて産土うぶすなの神に参詣すること。うぶすなまいり。

みや‐みず【宮水】‥ミヅ🔗🔉

みや‐みず宮水‥ミヅ 兵庫県西宮市の海岸に近い浅井戸から湧出する水。江戸後期以降、灘酒の醸造に用いられる。

みや‐めぐり【宮巡り】🔗🔉

みや‐めぐり宮巡り】 諸所の神社を巡拝すること。特に、伊勢神宮の内宮・外宮および末社を参拝してまわること。狂言、素襖落「これを着てめでたう―をせい」

みや‐もうで【宮詣で】‥マウデ🔗🔉

みや‐もうで宮詣で‥マウデ 神社に参詣すること。社参。宮参り。

みや‐もり【宮守】🔗🔉

みや‐もり宮守】 神社の番をすること。また、その人。

みやわか【宮若】🔗🔉

みやわか宮若】 福岡県北部の市。福岡市・北九州市のほぼ中間に位置し、住宅地化が進行。人口3万1千。

[漢]宮🔗🔉

 字形  筆順 〔宀部7画/10画/教育/2160・355C〕 〔音〕キュウ(漢) (呉) グウ・クウ(慣) 〔訓〕みや [意味] ①天子・神仙などが住む所。御殿。皇統に関係ある神社。みや。「宮城・宮殿・宮司ぐうじ・離宮・竜宮りゅうぐう・内宮ないくう・宮内庁くないちょう」 ②グウ御殿に住む高貴な人。后妃・皇族。みや。「東宮・中宮」 ③宿る所。星のやどり。「子宮・白羊宮」 ④中国の音楽の五音階の一つ。「宮商角徴羽」 ⑤生殖器を除く刑。五刑の一つ。「宮刑」 [解字] 会意。「宀」(=やね)+「呂」(=建物が連なる)。いくむねも建物の連なった御殿の意。 [下ツキ 阿房宮・行宮・王宮・外宮・月宮・後宮・皇宮・故宮・斎宮・参宮・子宮・十二宮・准三宮・新宮・神宮・遷宮・中宮・春宮・東宮・内宮・未央宮・殯宮・迷宮・離宮・竜宮 [難読] 宮城野みやぎの

大辞林の検索結果 (99)

きゅう【宮】🔗🔉

きゅう [1] 【宮】 (1)宮殿。 (2)中国・日本の音楽理論でいう五音(ゴイン)のうち,最も低い音。五音の基礎音とされる。 →五音 (3)「宮刑」の略。

きゅう-きん【宮禁】🔗🔉

きゅう-きん [0] 【宮禁】 皇居。宮廷。禁中。

きゅう-けい【宮刑】🔗🔉

きゅう-けい [0] 【宮刑】 古代中国の五刑の一。男子は去勢,女子は生涯宮中に幽閉された。死刑に次ぐ重刑。腐刑。宮。

きゅう-さい【宮宰】🔗🔉

きゅう-さい [0] 【宮宰】 メロビング朝フランク王国の官職。家政をつかさどる宮廷職が行政職に変化,王権の衰退により政治の実権者となった。 →カール=マルテル

きゅう-しつ【宮室】🔗🔉

きゅう-しつ [0] 【宮室】 (1)帝王・天皇の宮殿。 (2)帝王・天皇の一族。

きゅう-じょ【宮女】🔗🔉

きゅう-じょ ―ヂヨ [1] 【宮女】 宮中に仕える女。女官。

きゅう-しょう【宮相】🔗🔉

きゅう-しょう ―シヤウ [0] 【宮相】 宮内(クナイ)大臣の略。

きゅう-じょう【宮城】🔗🔉

きゅう-じょう ―ジヤウ [0] 【宮城】 天皇の住居。皇居。 →皇居

きゅう-じん【宮人】🔗🔉

きゅう-じん [0] 【宮人】 宮中に仕える人。多く女官をいう。

きゅう-そう【宮僧】🔗🔉

きゅう-そう [0] 【宮僧】 諸社の神宮寺・別当寺を管理していた僧。宮僧(クソウ)。社僧。

きゅう-たい【宮体】🔗🔉

きゅう-たい [0] 【宮体】 中国,六朝(リクチヨウ)時代の梁(リヨウ)から唐初にかけて流行した艶詩のスタイル。梁の簡文帝の皇太子時代に東宮御所から広まったのでこの名がある。宮体詩の選集として「玉台新詠」がある。

ぐう-ごう【宮号】🔗🔉

ぐう-ごう ―ガウ [3] 【宮号】 神社の称号の一。大神宮・神宮など。

ぐう-じ【宮司】🔗🔉

ぐう-じ [1] 【宮司】 (1)神社の長である神官。古くは神社の造営・収税などのことをつかさどる者,のちには祭祀(サイシ)・祈祷(キトウ)に従う神職者を広くいった。明治以降の神社制度では官幣社・国幣社の主管者をいい,戦後,社格制度が廃止されてからは一般神社の主管者をもいう。 (2)伊勢神宮で,祭主に次ぐ役。大宮司と少宮司がある。 (3)春宮坊(トウグウボウ)・中宮職などの職員。

ぐう-じ【宮寺】🔗🔉

ぐう-じ [1] 【宮寺】 神社に付属した寺院。神宮寺(ジングウジ)。みやでら。

ぐう-しゃ【宮社】🔗🔉

ぐう-しゃ [1] 【宮社】 宮号を称する神社。明治神宮・鹿島神宮・香取神宮など。

く-じょう【宮掌】🔗🔉

く-じょう ―ジヤウ [0] 【宮掌】 伊勢神宮の神職の一。権禰宜(ゴンノネギ)の次位。定員四〇名。熱田神宮にも若干名ある。みやじょう。

く-そう【宮僧】🔗🔉

く-そう 【宮僧】 「社僧(シヤソウ)」に同じ。

み-や【宮】🔗🔉

み-や [0] 【宮】 〔「御屋」の意〕 (1)神をまつってある御殿。神社。「お―参り」「鎮守の―」「―大工(ダイク)」 (2)皇居。また,宮殿。「藤原の―」 (3)皇族の称。「姫―」「女三の―」 (4)親王および親王家を敬っていう語。「―さま」「三笠の―」

みや【宮】🔗🔉

みや 【宮】 姓氏の一。

みや-い【宮居】🔗🔉

みや-い [0] 【宮居】 (名)スル (1)神が鎮座すること。また,その所。神社。「神代よりつもりの浦に―して/千載(神祇)」 (2)皇居を定めること。また,その所。皇居。「乙訓に―し給ふ/平家 5」

みや-うつし【宮遷し】🔗🔉

みや-うつし [3] 【宮遷し】 (名)スル ⇒遷宮(セングウ)

みやがせ-ダム【宮ヶ瀬―】🔗🔉

みやがせ-ダム 【宮ヶ瀬―】 神奈川県西部,相模川支流の中津川にある重力式コンクリート-ダム。堤高155メートル,長さ約400メートル。

みやがわ【宮川】🔗🔉

みやがわ ミヤガハ 【宮川】 姓氏の一。

みやがわ-ちょうしゅん【宮川長春】🔗🔉

みやがわ-ちょうしゅん ミヤガハチヤウシユン 【宮川長春】 (1682-1752) 江戸中期の浮世絵師。尾張の人。柔軟な線描と美しい彩色で肉筆美人画を描いた。版画は残していない。宮川派の祖。

みやがわ-は【宮川派】🔗🔉

みやがわ-は ミヤガハ― 【宮川派】 浮世絵の一流派。宮川長春を祖とし門下の宮川一笑・宮川長亀・宮川春水らが形成,のち勝川派に受け継がれた。

みや-がわ【宮川】🔗🔉

みや-がわ ―ガハ 【宮川】 三重県南部を流れる川。大台ヶ原山に発し,北東流して伊勢湾に注ぐ。上流に原生林で知られる大杉谷がある。長さ91キロメートル。

みやがわ-ちょう【宮川町】🔗🔉

みやがわ-ちょう ミヤガハチヤウ 【宮川町】 京都の鴨川東岸,四条以南一帯の地。江戸時代,陰間茶屋があった。

みやぎ【宮城】🔗🔉

みやぎ 【宮城】 東北地方中部の県。かつての陸前国の大部分と磐城国の一部を占める。東は太平洋に面する。西部は奥羽山脈で,北東部の北上高地から南へ牡鹿(オシカ)半島がのび,南西に仙台湾を抱く。中央部は仙台平野。県庁所在地,仙台市。

みやぎ-がくいん-じょしだいがく【宮城学院女子大学】🔗🔉

みやぎ-がくいん-じょしだいがく ―ガクンヂヨシダイガク 【宮城学院女子大学】 私立大学の一。1886年(明治19)創立の宮城女学校を源に,1949年(昭和24)現名の新制大学として設立。本部は仙台市青葉区。

みやぎ-きょういくだいがく【宮城教育大学】🔗🔉

みやぎ-きょういくだいがく ―ケウイク― 【宮城教育大学】 国立大学の一。東北大学教育学部の教員養成課程を移管し,1965年(昭和40)に設立。本部は仙台市青葉区。

みやぎ【宮城】🔗🔉

みやぎ 【宮城】 姓氏の一。

みやぎ-みちお【宮城道雄】🔗🔉

みやぎ-みちお ―ミチヲ 【宮城道雄】 (1894-1956) 箏曲演奏家・作曲家。兵庫県生まれ。六歳頃失明したが,生田流中島検校に師事して箏を学び,早くから演奏・作曲に活躍。古来の楽器の改良に努力し,東京芸術大学で指導に当たった。作品「水の変態」「春の海」「桜変奏曲」「越天楽変奏曲」など。

みやぎ-りゅう【宮城流】🔗🔉

みやぎ-りゅう ―リウ 【宮城流】 和算の一流派。江戸中期,京都の宮城清行からはじまる。

みやぎの【宮城野】🔗🔉

みやぎの 【宮城野】 陸奥国宮城郡の平野。現在の宮城県仙台市宮城野。かつては萩の名所。((歌枕))「―のもとあらの小萩露を重み風をまつごと君をこそまて/古今(恋四)」

みやぎのしのぶ【宮城野信夫】🔗🔉

みやぎのしのぶ 【宮城野信夫】 人形浄瑠璃「碁太平記白石噺」の通称。また,その両主人公である姉妹。

みやぎの-はぎ【宮城野萩】🔗🔉

みやぎの-はぎ [4] 【宮城野萩】 マメ科の落葉低木。本州の日本海沿岸の山地に自生,庭木とされる。高さ1メートル以上となり,枝はしだれる。葉は三出複葉。夏から秋にかけ,長い総状花序に紅紫色の蝶形花をつける。夏萩。

みや-け【宮家】🔗🔉

みや-け [0][2] 【宮家】 (1)宮号を賜った皇族の家。 (2)親王・諸王の家。

みやこ【宮古】🔗🔉

みやこ 【宮古】 岩手県東部,宮古湾に臨む市。三陸地方有数の漁港。水産加工・製材業も発達する。

みや-ごう【宮号】🔗🔉

みや-ごう ―ガウ [0][3] 【宮号】 一家を立てた皇族に賜る称号。

みやこじ【宮古路】🔗🔉

みやこじ ミヤコヂ 【宮古路】 浄瑠璃太夫の家名。

みやこじ-ぶし【宮古路節・都路節】🔗🔉

みやこじ-ぶし ミヤコヂ― 【宮古路節・都路節】 〔宮古路豊後掾(ブンゴノジヨウ)が創始したところからの名〕 豊後節の別名。

みやこじ-ぶんごのじょう【宮古路豊後掾】🔗🔉

みやこじ-ぶんごのじょう ミヤコヂ― 【宮古路豊後掾】 (初世)(1660?-1740) 江戸中期の浄瑠璃太夫。京都の人。都一中の門弟で都国太夫半中と称したが,のち独立して宮古路国太夫と改称。その後,豊後掾を受領,1734年頃江戸に下って人気を得たが,36年豊後節が禁止されたため,京都に戻り,間もなく没した。

みやこ-じま【宮古島】🔗🔉

みやこ-じま 【宮古島】 宮古諸島の主島。全島平坦な隆起珊瑚礁の島。サトウキビを栽培。面積159平方キロメートル。

みやこ-しょうびん【宮古翡翠】🔗🔉

みやこ-しょうびん [4] 【宮古翡翠】 ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。日本固有種。頭と下面は橙褐色,背・翼・尾は暗緑青色。1887年(明治20)宮古島で採集したとされる標本一体があるのみの絶滅種。

みやこ-じょうふ【宮古上布】🔗🔉

みやこ-じょうふ ―ジヤウフ [4] 【宮古上布】 沖縄県宮古島で織られる極上の苧麻(チヨマ)紺上布。慶長より明治中期まで薩摩上布とよばれていたもの。

みやこ-しょとう【宮古諸島】🔗🔉

みやこ-しょとう ―シヨタウ 【宮古諸島】 沖縄県,沖縄島と八重山諸島の間にある諸島。宮古島を主島とする。サトウキビ栽培が盛ん。宮古列島。

みや-ざ【宮座】🔗🔉

みや-ざ [0] 【宮座】 氏子の一部によって組織され,氏神の神事を行う祭祀(サイシ)集団。近畿地方を主として,西日本に多い。室町時代頃から顕著になった。宮仲間。宮講。

みやざき【宮崎】🔗🔉

みやざき 【宮崎】 (1)九州地方南東部の県。かつての日向(ヒユウガ)国を占める。東は太平洋の日向灘に臨み,宮崎平野がある。北部・北西部は九州山地,南西部は霧島火山群,南部は鰐塚(ワニツカ)山地となる。県庁所在地,宮崎市。 (2)宮崎県中南部の市。県庁所在地。大淀川河口の宮崎平野に位置する。南部海岸に青島がある。 (3)宮城県北西部,加美郡の町。奥羽山脈の東側に広がる。 (4)福井県中部,丹生郡の村。中世,越前焼の産地として,大窯業地を形成。

みやざき-いかだいがく【宮崎医科大学】🔗🔉

みやざき-いかだいがく ―イクワ― 【宮崎医科大学】 国立大学の一。1974年(昭和49)設立。本部は宮崎県清武町。

みやざき-こうりつだいがく【宮崎公立大学】🔗🔉

みやざき-こうりつだいがく 【宮崎公立大学】 公立大学の一。1992年(平成4)創立。本部は宮崎市。

みやざき-こくさいだいがく【宮崎国際大学】🔗🔉

みやざき-こくさいだいがく 【宮崎国際大学】 私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は宮崎県清武町。

みやざき-さんぎょうけいえいだいがく【宮崎産業経営大学】🔗🔉

みやざき-さんぎょうけいえいだいがく ―サンゲフ― 【宮崎産業経営大学】 私立大学の一。1987年(昭和62)設立。本部は宮崎市。

みやざき-じんぐう【宮崎神宮】🔗🔉

みやざき-じんぐう 【宮崎神宮】 宮崎市神宮にある神社。神日本磐余彦天皇(カンヤマトイワレヒコノスメラミコト)(神武天皇)を主祭神とし,草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)・玉依姫命(タマヨリビメノミコト)を配祀(ハイシ)。

みやざき-だいがく【宮崎大学】🔗🔉

みやざき-だいがく 【宮崎大学】 国立大学の一。宮崎農林専・宮崎師範・同青年師範・宮崎工専が合併して49年(昭和24)新制大学となる。本部は宮崎市。

みやざき-へいや【宮崎平野】🔗🔉

みやざき-へいや 【宮崎平野】 宮崎県中部,日向灘に沿って広がる平野。南部を横切る大淀川河口付近に宮崎市市街地が立地。日向平野。

みやざき【宮崎】🔗🔉

みやざき 【宮崎】 姓氏の一。

みやざき-いちさだ【宮崎市定】🔗🔉

みやざき-いちさだ 【宮崎市定】 (1901-1995) 東洋史学者。長野県生まれ。京大教授。宋代を中心とする中国史,アジア史を研究。著「九品官人法の研究」「中国史」など。

みやざき-かんち【宮崎寒雉】🔗🔉

みやざき-かんち 【宮崎寒雉】 (1633-1712) 江戸中期の釜師。能登の人。本名は義一。子孫は前田家の御用釜師として代々仕えた。

みやざき-こしょし【宮崎湖処子】🔗🔉

みやざき-こしょし 【宮崎湖処子】 (1864-1922) 詩人・小説家・評論家・牧師。筑前生まれ。本名,八百吉。別号,八面楼主人など。東京専門学校卒。民友社系の浪漫主義文学者。温雅・素朴な作風で,出世作「帰省」は田園情趣の理想主義的文学観が顕著。著「人生私観」「湖処子詩集」など。

みやざき-とうてん【宮崎滔天】🔗🔉

みやざき-とうてん ―タウテン 【宮崎滔天】 (1871-1922) 中国革命の援助者。熊本県生まれ。本名は寅蔵。来日中の孫文らと交わり,中国革命同盟会の結成を援助。辛亥革命後中国に渡り革命運動を支援した。著「三十三年之夢」「革命評論」ほか。

みやざき-はちろう【宮崎八郎】🔗🔉

みやざき-はちろう ―ハチラウ 【宮崎八郎】 (1851-1877) 自由民権運動家。肥後の人。滔天の兄。尺振八・西周に師事。熊本で植木学校創設,民権論を主張した。西南戦争で西郷軍に加わり戦死。

みやざき-やすさだ【宮崎安貞】🔗🔉

みやざき-やすさだ 【宮崎安貞】 (1623-1697) 江戸前期の農学者。安芸の人。通称は文太夫。各地の農業を見聞,筑前で農業を営み農民を指導。自らの経験と中国農書・本草書などをもとに「農業全書」を著す。

みやざき-ゆうぜん【宮崎友禅】🔗🔉

みやざき-ゆうぜん ―イウゼン 【宮崎友禅】 江戸中期,京都の絵師。友禅染の創始者とされる。元禄(1688-1704)頃に扇絵の意匠を染め出した文様が友禅模様としてもてはやされたというが,確実なことは不明。生没年未詳。

みやざき-ぶんこ【宮崎文庫】🔗🔉

みやざき-ぶんこ 【宮崎文庫】 三重県伊勢市の豊宮崎の地にあった文庫。度会延佳(ワタライノブヨシ)らが1648年外宮祠官の修学のために設立。明治末年,神宮文庫に合併。豊宮崎文庫。

みやざわ【宮沢】🔗🔉

みやざわ ミヤザハ 【宮沢】 姓氏の一。

みやしげ-だいこん【宮重大根】🔗🔉

みやしげ-だいこん [5] 【宮重大根】 ダイコンの一品種。愛知県西春日井郡の宮重が本場。根は首の部分が緑色。肉質は軟らかく,甘みに富み,切り干しに適する。尾張大根。

みや-しばい【宮芝居】🔗🔉

みや-しばい ―シバ [3] 【宮芝居】 ⇒宮地芝居(ミヤチシバイ)

みやしろ【宮代】🔗🔉

みやしろ 【宮代】 埼玉県東部,南埼玉郡の町。古利根川の右岸に位置。東武動物公園がある。

みや-すずめ【宮雀】🔗🔉

みや-すずめ [3] 【宮雀】 (1)神社に住んでいる雀。 (2)神社に仕える身分の低い神官を卑しめていう語。「憎い奴の,―の分として/狂言記・禰宜山伏」

みや-ずもう【宮相撲】🔗🔉

みや-ずもう ―ズマフ [3] 【宮相撲】 (秋祭りなどに)神社の境内で興行する相撲。[季]秋。

みやせ【宮瀬】🔗🔉

みやせ 【宮瀬】 姓氏の一。

みやせ-りゅうもん【宮瀬竜門】🔗🔉

みやせ-りゅうもん 【宮瀬竜門】 (1719-1771) 江戸中期の儒者・漢詩人。紀州の人。名は維翰,字(アザナ)は文翼,竜門は号。漢族の末裔として劉姓を称した。江戸に出て古文辞学を修め,六如らを教えた。著「竜門先生文集」

みやぞの-ぶし【宮薗節】🔗🔉

みやぞの-ぶし [0] 【宮薗節】 ⇒薗八節(ソノハチブシ)

みや-だいく【宮大工】🔗🔉

みや-だいく [3] 【宮大工】 神社・仏閣などの建築を専門にする大工。

みやたき【宮滝】🔗🔉

みやたき 【宮滝】 奈良県吉野郡吉野町の地名。吉野川の北岸にあり,古来激流の景勝で知られる。宮滝遺跡があり,吉野宮跡と推定されている。((歌枕))「宮の滝むべも名におひて聞こえけり落つる白泡の玉と響けば/後撰(雑三)」

みや-だし【宮出し】🔗🔉

みや-だし [0] 【宮出し】 (みこしなどを)神社から出すこと。

みや-づかい【宮仕ひ】🔗🔉

みや-づかい ―ヅカヒ 【宮仕ひ】 (名)スル 「みやづかえ(宮仕)」に同じ。「此年比も―よくして候ひつるが/宇治拾遺 1」

みや-づか・う【宮仕ふ】🔗🔉

みや-づか・う ―ヅカフ 【宮仕ふ】 ■一■ (動ハ四) (1)奉公する。お仕えする。宮廷に仕える。「祝詞の師といふは神にことさら睦まじく―・ふものなり/とはずがたり 4」 (2)(他動詞として用い)召し使う。奉公させて使う。「さて―・ふに,かひがひしくまめにて/著聞 16」 ■二■ (動ハ下二) (1)宮殿の造営に奉仕する。「田跡川の滝を清みか古ゆ―・へけむ多芸(タギ)の野の上に/万葉 1035」 (2)奉公する。お仕えする。「一条の二位の入道能保のもとに,下太友正といふ随身,おさなくより―・へけり/著聞 16」

みや-づかえ【宮仕え】🔗🔉

みや-づかえ ―ヅカヘ [3] 【宮仕え】 (名)スル (1)宮中に仕えること。貴人に仕えること。みやづかい。「―に出る」「―に出でたちて,思ひかけぬさいはひ取り出づるためしども/源氏(帚木)」 (2)勤めを持つこと。人に仕えること。みやづかい。「すまじきものは―」 (3)奉仕すること。仕えること。「舅御の臥悩の抱きかかへ,―は嫁の役/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」

みやづかえ-どころ【宮仕へ所】🔗🔉

みやづかえ-どころ ―ヅカヘ― 【宮仕へ所】 宮仕えをする所。「家にても―にても/枕草子 28」

みやづかえ-びと【宮仕へ人】🔗🔉

みやづかえ-びと ―ヅカヘ― 【宮仕へ人】 宮仕えをする人。宮中に奉公する人。「兄弟(ハラカラ)など―にて来通ふ/源氏(夕顔)」

みや-づかさ【宮司】🔗🔉

みや-づかさ [3] 【宮司】 (1)中宮職・春宮(トウグウ)坊のこと。また,その職員。 (2)神官。宮司(グウジ)。

みや-づくり【宮作り】🔗🔉

みや-づくり [3] 【宮作り】 (名)スル 宮殿を造営すること。「昔,素戔嗚尊(スサノオノミコト),出雲国曾我の里に―し給ひしに/平家 11」

みや-でら【宮寺】🔗🔉

みや-でら [0] 【宮寺】 ⇒神宮寺(ジングウジ)

みや-どころ【宮処】🔗🔉

みや-どころ 【宮処】 (1)神の鎮座する所。神社のある所。「松が根に浪こす浦の―いつ住みよしと/続後撰(神祇)」 (2)皇居のある所。宮居。「三諸(ミモロ)の山の離(トツ)―/万葉 3231」

みや-の-だいぶ【宮大夫】🔗🔉

みや-の-だいぶ 【宮大夫】 中宮職の長官。中宮の大夫。

みや-の-わたし【宮の渡し】🔗🔉

みや-の-わたし 【宮の渡し】 旧東海道で,尾張の宮(名古屋市熱田)から桑名までの海上七里の渡し。七里の渡し。

みやはら【宮原】🔗🔉

みやはら 【宮原】 姓氏の一。

みやはら-じろう【宮原二郎】🔗🔉

みやはら-じろう ―ジラウ 【宮原二郎】 (1858-1918) 海軍機関中将。駿河の人。1897年(明治30)宮原式汽缶の特許を取得。日露戦争前後から軍艦や商船に採用され,欧米技術への依存から脱却する第一歩となった。のち東大教授。

みや-びと【宮人】🔗🔉

みや-びと 【宮人】 〔古くは「みやひと」〕 (1)宮中に仕えている人。宮仕えする人。「―の脚結(アユイ)の小鈴/古事記(下)」 (2)神に仕える人。神主。「皇祖(スメロキ)の神の―ところつら/万葉 1133」

みや-まいり【宮参り】🔗🔉

みや-まいり ―マリ [3] 【宮参り】 (名)スル (1)神社に参詣すること。 (2)子供が生まれてから,初めて産土神(ウブスナガミ)に参詣すること。うぶすなまいり。

みや-みず【宮水】🔗🔉

みや-みず ―ミヅ [2][0] 【宮水】 兵庫県灘(ナダ)地区の酒造に用いられる地下水。西宮市の久保町・石在町・東町あたりから湧出する。天保年間(1830-1844)より酒造の霊水として貴ばれた。

みや-めぐり【宮巡り】🔗🔉

みや-めぐり [3] 【宮巡り】 諸所の神社を巡拝すること。特に,伊勢神宮の内宮・外宮を初めとして,摂社・末社を参拝して回ること。

みや-もうで【宮詣で】🔗🔉

みや-もうで ―マウデ [3] 【宮詣で】 (名)スル 「宮参り」に同じ。

みや-もり【宮守(り)】🔗🔉

みや-もり [0][2] 【宮守(り)】 神社の番をする人。

ぐうじ【宮司】(和英)🔗🔉

ぐうじ【宮司】 the chief priest of a shrine.→英和

みや【宮】(和英)🔗🔉

みや【宮】 a shrine;→英和 a prince (皇族).→英和

みやづかえ【宮仕えする】(和英)🔗🔉

みやづかえ【宮仕えする】 serve in the court;→英和 be in a person's employ.

みやまいり【宮参り】(和英)🔗🔉

みやまいり【宮参り】 a new-born baby's first visit to the shrine.→英和

広辞苑+大辞林で始まるの検索結果。もっと読み込む