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広辞苑の検索結果 (94)
きゅう【旧】キウ🔗⭐🔉
きゅう【旧】キウ
①昔。過去。「―に復する」「―に倍する」
②今は主流ではないもの、過去のものとなっていることを表す語。「―仮名遣」
③旧暦の略。「―のお盆」↔新
きゅう‐あく【旧悪】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐あく【旧悪】キウ‥
①以前におかした悪事。「―露顕」
②現在の公訴の時効に相当する江戸時代の公事方御定書の制度。死罪以上の罪および永尋ながたずねの場合を除き、いったん罪を犯してもその後他の犯罪にかかわり合いのない限り、12カ月以上を経て発覚したときは旧悪と称して咎とがめないことにしていた。
きゅう‐アジア‐しょご【旧アジア諸語】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐アジア‐しょご【旧アジア諸語】キウ‥
(→)古アジア諸語に同じ。
きゅう‐い【旧衣】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐い【旧衣】キウ‥
着ふるした着物。ふるぎ。
きゅう‐いん【旧姻】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐いん【旧姻】キウ‥
ふるくから縁組している親戚。
きゅう‐いん【旧院】キウヰン🔗⭐🔉
きゅう‐いん【旧院】キウヰン
もとの上皇または法皇。故院。
きゅう‐えん【旧怨】キウヱン🔗⭐🔉
きゅう‐えん【旧怨】キウヱン
ふるいうらみ。昔のあだ。
きゅう‐えん【旧縁】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐えん【旧縁】キウ‥
ふるい縁故。前からのなじみ。
きゅう‐おん【旧恩】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐おん【旧恩】キウ‥
むかし受けた恩。
きゅう‐か【旧家】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐か【旧家】キウ‥
①久しく続いてきた家柄。由緒のある家柄。久しくその土地に住んで来た家。「―の出」
②もと住んだ家。「―を訪れる」
きゅう‐かい【旧懐】キウクワイ🔗⭐🔉
きゅう‐かい【旧懐】キウクワイ
以前のことをなつかしく思う心。懐旧。
きゅう‐かぞく【旧華族】キウクワ‥🔗⭐🔉
きゅう‐かぞく【旧華族】キウクワ‥
1869年(明治2)の版籍奉還後、旧公卿・大名の称を廃して、華族の称を与えられた者。→華族
きゅう‐かなづかい【旧仮名遣】キウ‥ヅカヒ🔗⭐🔉
きゅう‐かなづかい【旧仮名遣】キウ‥ヅカヒ
1946年11月に告示された現代仮名遣を新仮名遣と呼ぶのに対し、それ以前に用いた歴史的仮名遣の称。
きゅう‐かぶ【旧株】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐かぶ【旧株】キウ‥
株式会社が増資を行う際、新たに生じた株式(新株)に対して既発行の株の称。親株。
きゅう‐かん【旧勘】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐かん【旧勘】キウ‥
先人の校勘。
きゅう‐かん【旧貫】キウクワン🔗⭐🔉
きゅう‐かん【旧貫】キウクワン
①もとの領地。
②本籍。原籍。
③(→)旧慣に同じ。
きゅう‐かん【旧慣】キウクワン🔗⭐🔉
きゅう‐かん【旧慣】キウクワン
昔からのしきたり。ふるい習慣。旧例。
きゅう‐かん【旧歓】キウクワン🔗⭐🔉
きゅう‐かん【旧歓】キウクワン
昔のよろこび。過去に楽しんだこと。「―を暖める」
きゅう‐かん【旧館】キウクワン🔗⭐🔉
きゅう‐かん【旧館】キウクワン
新館に対して、前からある建物。
きゅう‐かん【旧観】キウクワン🔗⭐🔉
きゅう‐かん【旧観】キウクワン
もとのすがた。昔のありさま。
きゅう‐かんぽん【旧刊本】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐かんぽん【旧刊本】キウ‥
(→)古版本に同じ。
きゅう‐き【旧記】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐き【旧記】キウ‥
昔の事柄を記録した文書。古い記録。
きゅう‐き【旧規】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐き【旧規】キウ‥
ふるい規定。旧法。
きゅう‐ぎ【旧儀】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐ぎ【旧儀】キウ‥
昔からの儀式。古式。
きゅう‐ぎ【旧誼】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐ぎ【旧誼】キウ‥
ふるいよしみ。以前のなじみ。
きゅう‐きょ【旧居】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐きょ【旧居】キウ‥
以前に住んでいた所。
きゅう‐きょう【旧教】キウケウ🔗⭐🔉
きゅう‐きょう【旧教】キウケウ
カトリック教の日本における通称。プロテスタント教会の側から言う。「―徒」↔新教
きゅう‐ぎょう【旧業】キウゲフ🔗⭐🔉
きゅう‐ぎょう【旧業】キウゲフ
以前やっていた仕事。昔の人のした事業。
きゅう‐くん【旧君】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐くん【旧君】キウ‥
前に仕えた君主。旧主。
きゅう‐くん【旧訓】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐くん【旧訓】キウ‥
①昔のおしえ。
②漢文・漢字などの、以前に行われた読み方。
きゅう‐くん【旧勲】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐くん【旧勲】キウ‥
かつての勲功。昔たてた手柄。
きゅう‐けいほう【旧刑法】キウ‥ハフ🔗⭐🔉
きゅう‐けいほう【旧刑法】キウ‥ハフ
1880年(明治13)太政官布告36号で公布、82年施行された刑法典。1908年現行刑法の施行により失効。ボアソナードの草案に基づくもので、フランス刑法の影響が強い。
きゅう‐げき【旧劇】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐げき【旧劇】キウ‥
①新派劇が発足する前の劇。すなわち歌舞伎劇のこと。旧派劇。→新派劇。
②映画で、現代劇に対して時代劇(髷物まげもの)の称。
きゅう‐けんぽう【旧憲法】キウ‥パフ🔗⭐🔉
きゅう‐けんぽう【旧憲法】キウ‥パフ
新憲法(日本国憲法)に対し、大日本帝国憲法の俗称。
きゅう‐こ【旧故】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐こ【旧故】キウ‥
ふるいなじみ。昔の友。
きゅう‐こう【旧功】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐こう【旧功】キウ‥
①昔のてがら。太平記37「誰か―をつがざらん」
②長年の間仕えること。また、その功績。浄瑠璃、堀川波鼓「数年の勤め―によつて東発足の刻み抜群の御加増賜り」
きゅう‐こう【旧交】キウカウ🔗⭐🔉
きゅう‐こう【旧交】キウカウ
昔からの交際。「―をあたためる」
きゅう‐こう【旧好】キウカウ🔗⭐🔉
きゅう‐こう【旧好】キウカウ
昔からのよしみ、親しみ。旧誼きゅうぎ。
きゅう‐こう【旧稿】キウカウ🔗⭐🔉
きゅう‐こう【旧稿】キウカウ
以前に書いた詩文などの草稿。
きゅう‐ごう【旧号】キウガウ🔗⭐🔉
きゅう‐ごう【旧号】キウガウ
①雑誌などの古い号数のもの。バック‐ナンバー。
②古い雅号。
きゅうこう‐どうぶつ【旧口動物】キウ‥🔗⭐🔉
きゅうこう‐どうぶつ【旧口動物】キウ‥
発生上、成体の口が原口(初期胚にできる開口部)から形成される動物の総称。紐形・内肛・袋形・節足・軟体動物などの動物門がこれにあたる。原口動物。前口動物。↔新口動物
きゅう‐こく【旧国】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐こく【旧国】キウ‥
①建国のふるい国。
②ふるさと。故国。
きゅう‐ごだいし【旧五代史】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐ごだいし【旧五代史】キウ‥
「五代史」参照。
きゅう‐さい【旧債】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐さい【旧債】キウ‥
以前につくった負債。
きゅう‐さく【旧作】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐さく【旧作】キウ‥
以前に作った作品。↔新作
きゅう‐し【旧史】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐し【旧史】キウ‥
ふるい歴史。また、それを記した書。
きゅう‐し【旧思】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐し【旧思】キウ‥
ずっと以前から思っていること。
きゅう‐し【旧師】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐し【旧師】キウ‥
以前に教えを受けた先生。先師。
きゅう‐じ【旧寺】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐じ【旧寺】キウ‥
ふるい寺。古寺。〈運歩色葉集〉
きゅう‐じ【旧事】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐じ【旧事】キウ‥
古い事柄。昔の事。くじ。
きゅう‐じ【旧時】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐じ【旧時】キウ‥
むかし。以前。往時。
きゅう‐じ【旧辞】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐じ【旧辞】キウ‥
神話・伝承の記録または口誦されたもの。「先代の―」→古事記
きゅう‐しき【旧式】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐しき【旧式】キウ‥
①昔からのしきたり、方式。「―にのっとる」
②考えや行動が古くさいこと。また、古くさい型・デザイン。「―な経営」「―の車」
↔新式
きゅう‐しき【旧識】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐しき【旧識】キウ‥
古くからの知りあい。昔なじみ。旧知。
きゅう‐じたい【旧字体】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐じたい【旧字体】キウ‥
1949年内閣告示の当用漢字字体表で定められた字体とは異なり、それ以前に使用されていた漢字の字体。常用漢字・人名用漢字についてもいう。
きゅう‐しゅ【旧主】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐しゅ【旧主】キウ‥
以前に仕えた主人・主君。
きゅう‐しゅう【旧習】キウシフ🔗⭐🔉
きゅう‐しゅう【旧習】キウシフ
ふるいならわし。昔からの習慣。旧慣。「―になずむ」
きゅう‐しょう【旧称】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐しょう【旧称】キウ‥
以前の称呼。もとの呼び名。
きゅう‐しょう【旧章】キウシヤウ🔗⭐🔉
きゅう‐しょう【旧章】キウシヤウ
古くからのおきて。先王の定めた礼楽・刑政など。旧法。旧典。
きゅう‐じょう【旧情】キウジヤウ🔗⭐🔉
きゅう‐じょう【旧情】キウジヤウ
ふるくからいだいている気持。昔のよしみ。「―忘じがたし」
⇒旧情を温める
きゅう‐しょうがつ【旧正月】キウシヤウグワツ🔗⭐🔉
きゅう‐しょうがつ【旧正月】キウシヤウグワツ
旧暦の正月。〈[季]春〉
○旧情を温めるきゅうじょうをあたためる🔗⭐🔉
○旧情を温めるきゅうじょうをあたためる
久しぶりに会い、以前のような友情を復活させる。旧交を温める。福田英子、妾の半生涯「葉石よりも直接に旧情を温めたき旨申来るなど」
⇒きゅう‐じょう【旧情】
きゅう‐しょく【休職】キウ‥
勤め人が、その身分を留保されたまま、一定の期間職務を休むこと。
きゅう‐しょく【求職】キウ‥
職をさがし求めること。↔求人
きゅう‐しょく【給食】キフ‥
学校・工場などで、生徒・工員に食事を支給すること。また、その食事。→学校給食。
⇒きゅうしょく‐センター【給食センター】
きゅうしょく‐センター【給食センター】キフ‥
複数学校分の学校給食を大量につくるために、学校外に設置した施設。1960年代末より設置。共同調理場。
⇒きゅう‐しょく【給食】
キュー‐しょくぶつえん【キュー植物園】‥ヱン
ロンドン南西部キュー(Kew)地区にある王立植物園。世界最大の規模を誇る。
きゅうじょ‐じゅう【救助銃】キウ‥
高層建築物上の火災、または難船・洪水などの際、避難者に救助綱を発射する銃。救命銃。
⇒きゅう‐じょ【救助】
きゅうじょ‐ばしご【救助梯子】キウ‥
火災その他の緊急の場合、高層建築の屋上や屋内から人を救出するために使用する梯子。
⇒きゅう‐じょ【救助】
きゅうじょ‐ぶくろ【救助袋】キウ‥
高層建築物で、出火の際に用いる人命救助用具。布製筒状で、避難者はこの中をすべって地上に下りる。火災救助袋。
⇒きゅう‐じょ【救助】
きゅうじょ‐まい【救助米】キウ‥
救助のために被災者などに与える米。
⇒きゅう‐じょ【救助】
きゅうじょ‐まく【救助幕】キウ‥
火災の際、高層建築の避難者が飛び降りるのを下で受け止める幕。
⇒きゅう‐じょ【救助】
きゅうじょ‐りょう【救助料】キウ‥レウ
船舶または積荷が海難にあった場合、公的義務がなく救助した者に与える報酬および費用。
⇒きゅう‐じょ【救助】
キュー‐しりょう【Q資料】‥レウ
〔宗〕
⇒クー‐しりょう
ぎゅうじ・る【牛耳る】ギウ‥
〔他五〕
(「牛耳」を動詞化した語)首領となって、ある人または組織を意のままに操縦する。牛耳を執る。「会社を―・る」→牛耳を執る(「牛耳」成句)
きゅう‐しん【旧臣】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐しん【旧臣】キウ‥
①古くから仕えている家来。
②もと仕えていた家来。
きゅう‐じん【旧人】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐じん【旧人】キウ‥
①すでに世に出ている人。また、新しみのない人。↔新人。
②原人より遅れて現れ、新人に先行する更新世中・後期の人類。ネアンデルタール人の類。
きゅう‐せい【旧制】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐せい【旧制】キウ‥
旧制度。以前の制度。↔新制。
⇒きゅうせい‐こうこう【旧制高校】
⇒きゅうせい‐ちゅうがく【旧制中学】
きゅう‐せい【旧姓】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐せい【旧姓】キウ‥
もとの姓。婚姻や養子縁組によって改姓する前の姓。「―に復する」
きゅう‐せい【旧栖・旧棲】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐せい【旧栖・旧棲】キウ‥
もとのすみか。旧宅。ふるす。日葡辞書「キュウセイサリガタシ」
きゅうせい‐こうこう【旧制高校】キウ‥カウカウ🔗⭐🔉
きゅうせい‐こうこう【旧制高校】キウ‥カウカウ
「高等学校」参照。
⇒きゅう‐せい【旧制】
きゅうせい‐ちゅうがく【旧制中学】キウ‥🔗⭐🔉
きゅうせい‐ちゅうがく【旧制中学】キウ‥
「中学校」参照。
⇒きゅう‐せい【旧制】
きゅう‐せいど【旧制度】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐せいど【旧制度】キウ‥
①新たな制度に対し、以前の制度。
②アンシャン‐レジームの訳語。
きゅう‐せかい【旧世界】キウ‥🔗⭐🔉
きゅう‐せかい【旧世界】キウ‥
アメリカ大陸発見以前に知られていた世界、すなわちアジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸および付属島嶼とうしょの称。↔新世界
くじき【旧事紀】🔗⭐🔉
くじき【旧事紀】
神代から推古朝までの事跡を記した史書。10巻。序に蘇我馬子らが勅を奉じて撰したとあるが、実際には平安初期に編纂された。先代旧事本紀。旧事本紀。
くじほんぎ【旧事本紀】🔗⭐🔉
くじほんぎ【旧事本紀】
旧事紀くじきの別称。
く‐じゅう【旧住】‥ヂユウ🔗⭐🔉
く‐じゅう【旧住】‥ヂユウ
〔仏〕ふるくから住んでいること。また、その住居。
⇒くじゅう‐の‐ぼさつ【旧住の菩薩】
くじゅう‐の‐ぼさつ【旧住の菩薩】‥ヂユウ‥🔗⭐🔉
くじゅう‐の‐ぼさつ【旧住の菩薩】‥ヂユウ‥
新たに浄土に往生した菩薩に対して、浄土にふるくから住んでいる菩薩。
⇒く‐じゅう【旧住】
ふり‐がた・し【旧り難し】🔗⭐🔉
ふり‐がた・し【旧り難し】
〔形ク〕
①むかしのさまとかわらない。源氏物語槿「いでや、御すき心の―・きぞ、あたら、御疵なめる」
②捨てがたい。忘れ去りがたい。蜻蛉日記中「―・くあはれと見つつ行き過ぎて」
ふり・す【旧りす】🔗⭐🔉
ふり・す【旧りす】
〔自サ変〕
ふるくなる。ふるびる。拾遺和歌集恋「身は早く奈良の都になりにしを恋しきことの―・せざるらむ」
ふり‐は・つ【旧り果つ】🔗⭐🔉
ふり‐は・つ【旧り果つ】
〔自下二〕
ふるくなってしまう。すっかり老いてしまう。詞花和歌集春「―・つるまで惜しむ心を」
ふり‐まさ・る【旧り増さる】🔗⭐🔉
ふり‐まさ・る【旧り増さる】
〔自四〕
ますますふるくなって行く。一層年老いて行く。古今和歌集冬「雪もわが身も―・りつつ」
ふり‐ゆ・く【旧り行く】🔗⭐🔉
ふり‐ゆ・く【旧り行く】
〔自四〕
年月を経て行く。ふるくなって行く。老いて行く。古今和歌集春「ももちどり囀る春はものごとにあらたまれどもわれぞ―・く」
ふる【旧・古・故】🔗⭐🔉
ふる【旧・古・故】
①ふるいこと。年を経たこと。遠い昔のものであること。「―歌」「―道」「―狸」
②使いふるしたもの。「お―」「―道具」
ふ・る【旧る】🔗⭐🔉
ふ・る【旧る】
〔自上二〕
ふるくなる。年を経てふるびる。万葉集17「奈良の都は―・りぬれど」。平家物語3「―・りたる障子なんどに書き置かれたる筆のすさみを見給ひて」
ふる・い【古い・旧い・故い】🔗⭐🔉
ふる・い【古い・旧い・故い】
〔形〕[文]ふる・し(ク)
①昔のことである。源氏物語夕顔「長生殿の―・きためしはゆゆしくて」。平家物語3「この―・き詩歌を口ずさみ給へば」。「―・く栄えた町」
②存在してから長い年月をへている。以前から伝わっている。源氏物語蓬生「親の御影とまりたる心地する―・きすみか」。枕草子25「―・きものどもの、さもえ行き離るまじきは」。「―・い友人」
③長い間使いならしてふるびている。源氏物語葵「―・き枕、―・きふすま誰と共にか」。「―・い机」
④年老いている。年功をつんでいる。源氏物語蓬生「―・き女ばらなどは」。平家物語7「汝らは―・い者どもなり。軍の様をも掟おきてよ」
⑤陳腐だ。珍しくない。時代遅れである。また、現在のものより前のものである。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「何の事とはお軽、―・いが惚れた、女房になつてたもらぬか」。「頭が―・い」「―・い考え方」「型の―・い自動車」
⑥新鮮でない。「―・い魚」
⇒故きを温ね新しきを知る
ふる‐おきな【旧翁・古翁】🔗⭐🔉
ふる‐おきな【旧翁・古翁】
老齢の翁。老翁。古老。常陸風土記「―の相伝ふる旧事ふるごとを申すこと」
ふるく【旧く・古く】🔗⭐🔉
ふるく【旧く・古く】
(フルシの連用形。副詞的にも用いる)昔。ずっと前。「―からの知合い」「その起源は―鎌倉時代にさかのぼる」
ふる・し【古し・旧し・故し】🔗⭐🔉
ふる・し【古し・旧し・故し】
〔形ク〕
⇒ふるい
ふる・す【古す・旧す】🔗⭐🔉
ふる・す【古す・旧す】
〔他五〕
①ふるくする。新しさをなくす。万葉集7「照左豆てりさつが手に纏まき―・す玉もがも」。「着―・す」「言い―・す」
②古いもの扱いにして忘れる。古今和歌集恋「我を―・せる名にこそありけれ」
ふる‐ひと【古人・旧人】🔗⭐🔉
ふる‐ひと【古人・旧人】
(フルビトとも)
①昔の人。こじん。万葉集9「嬬つま待つの木は―見けむ」
②老人。源氏物語若紫「いとあやしき―ども」
③古参の人。ふるくからいた人。源氏物語玉鬘「―の数につかうまつりなれたり」
④昔なじみの人。古今和歌集恋「春雨の―(「降る日と」をかける)なれば袖ぞぬれぬる」
ふる・びる【古びる・旧びる】🔗⭐🔉
ふる・びる【古びる・旧びる】
〔自上一〕[文]ふる・ぶ(上二)
ふるくなる。ふるくさくなる。源氏物語蓬生「心ばせなどの―・びたる」。「―・びた柱時計」
ふる‐ぶる・し【古古し・旧旧し】🔗⭐🔉
ふる‐ぶる・し【古古し・旧旧し】
〔形シク〕
甚だふるい。いたって古めかしい。枕草子83「いとさだ過ぎ、―・しき人の」
[漢]旧🔗⭐🔉
旧 字形
筆順
〔丨部4画/5画/教育/2176・356C〕
[舊] 字形
〔臼部11画/17画/7149・6751〕
〔音〕キュウ〈キウ〉(漢) ク(慣)
〔訓〕ふるい (名)ひさ
[意味]
①昔からの(なじみ)。久しく年月を経ている。(対)新。「旧家・旧知・旧習・故旧」
②もと。以前。過去。昔。「旧に倍する御愛顧」「旧師・旧悪・旧跡・復旧・懐旧・倍旧・旧藩主・旧事紀くじき」
③ふるい方の。今では過去のものとなっている。(対)新。「旧式・旧姓・新旧・旧憲法・旧字体」
㋐すぐ前の(年)。「旧年・旧臘きゅうろう」
㋑「旧暦」の略。「旧のお盆」「旧正月」
[解字]
「舊」は、形声。「
」+音符「臼」。もと、鳥の名で、ふくろう。「朽」に通じ、ふるい意に当て用いる。「旧」はその俗字。[
]は異体字。
筆順
〔丨部4画/5画/教育/2176・356C〕
[舊] 字形
〔臼部11画/17画/7149・6751〕
〔音〕キュウ〈キウ〉(漢) ク(慣)
〔訓〕ふるい (名)ひさ
[意味]
①昔からの(なじみ)。久しく年月を経ている。(対)新。「旧家・旧知・旧習・故旧」
②もと。以前。過去。昔。「旧に倍する御愛顧」「旧師・旧悪・旧跡・復旧・懐旧・倍旧・旧藩主・旧事紀くじき」
③ふるい方の。今では過去のものとなっている。(対)新。「旧式・旧姓・新旧・旧憲法・旧字体」
㋐すぐ前の(年)。「旧年・旧臘きゅうろう」
㋑「旧暦」の略。「旧のお盆」「旧正月」
[解字]
「舊」は、形声。「
」+音符「臼」。もと、鳥の名で、ふくろう。「朽」に通じ、ふるい意に当て用いる。「旧」はその俗字。[
]は異体字。
大辞林の検索結果 (99)
きゅう【旧】🔗⭐🔉
きゅう-あく【旧悪】🔗⭐🔉
きゅう-あく キウ― [0][1] 【旧悪】
(1)前に犯した悪事。「―を暴く」
(2)江戸時代,逆罪・放火などの一定の重い犯罪を除き,犯行後一二か月以上,犯罪とかかわりなく過ごした者の犯罪。「公事方御定書」ではこれをとがめないとした。現在の公訴時効にあたる。
きゅうアジア-しょご【旧―諸語】🔗⭐🔉
きゅうアジア-しょご キウ― [6] 【旧―諸語】
⇒古アジア諸語
きゅう-えん【旧怨】🔗⭐🔉
きゅう-えん キウ
ン [0] 【旧怨】
昔からのうらみ。古いうらみ。
ン [0] 【旧怨】
昔からのうらみ。古いうらみ。
きゅう-えん【旧縁】🔗⭐🔉
きゅう-えん キウ― [0] 【旧縁】
昔からの知り合い。古い縁故。
きゅう-おん【旧恩】🔗⭐🔉
きゅう-おん キウ― [0] 【旧恩】
以前に受けた恩。昔の恩。
きゅう-か【旧家】🔗⭐🔉
きゅう-か キウ― [1] 【旧家】
(1)古くから続いている由緒ある家。「土地の―」
(2)もと住んでいた家。
きゅう-かい【旧懐】🔗⭐🔉
きゅう-かい キウクワイ [0] 【旧懐】
昔をなつかしく思うこと。懐旧。「―の情」
きゅう-かく【旧格】🔗⭐🔉
きゅう-かく キウ― [0] 【旧格】
古くからのしきたり・きまり。「昔日は世の事物―に制せられて/学問ノススメ(諭吉)」
きゅう-かぞく【旧華族】🔗⭐🔉
きゅう-かぞく キウクワゾク [3] 【旧華族】
1869年(明治2),華族制度の設定と同時に華族に列せられた旧公卿と旧大名。華族令による維新の功臣などの新華族と区別していう。
きゅう-かな【旧仮名】🔗⭐🔉
きゅう-かな キウ― [0] 【旧仮名】
⇒旧仮名遣い
きゅう-かなづかい【旧仮名遣い】🔗⭐🔉
きゅう-かなづかい キウカナヅカヒ [5] 【旧仮名遣い】
1946年(昭和21)内閣告示の「現代かなづかい」を新仮名遣いと呼ぶのに対して,それ以前に用いられていた歴史的仮名遣いのこと。旧仮名。
⇔新仮名遣い
きゅう-かぶ【旧株】🔗⭐🔉
きゅう-かぶ キウ― [1] 【旧株】
増資により新しい株式(新株)を発行したとき,従来の株をいう。親株。
⇔新株
きゅう-かん【旧慣】🔗⭐🔉
きゅう-かん キウクワン [0] 【旧慣】
古くからの習慣。昔からのならわし。旧例。
きゅう-かん【旧歓】🔗⭐🔉
きゅう-かん キウクワン [0] 【旧歓】
過去に楽しんだこと。「―を温める」
きゅう-かん【旧館】🔗⭐🔉
きゅう-かん キウクワン [0] 【旧館】
新しく建てた建物に対し,以前からある建物。
⇔新館
きゅう-かん【旧観】🔗⭐🔉
きゅう-かん キウクワン [0] 【旧観】
昔のありさま。もとの姿。「―ニフクスル/ヘボン(三版)」
きゅう-き【旧記】🔗⭐🔉
きゅう-き キウ― [1] 【旧記】
古い記録。昔の事柄を書いた文書。
きゅう-き【旧規】🔗⭐🔉
きゅう-き キウ― [1] 【旧規】
古い規則,また規定。
きゅう-ぎ【旧誼】🔗⭐🔉
きゅう-ぎ キウ― [1] 【旧誼】
昔のなじみ。古いよしみ。旧交。
きゅう-きょ【旧居】🔗⭐🔉
きゅう-きょ キウ― [1] 【旧居】
もと住んでいた家。
⇔新居
きゅう-きょう【旧教】🔗⭐🔉
きゅう-きょう キウケウ [1] 【旧教】
宗教改革により成立したプロテスタント諸教派に対して,カトリック教会とその教えのこと。
きゅうきょう-と【旧教徒】🔗⭐🔉
きゅうきょう-と キウケウ― [3] 【旧教徒】
カトリック教徒。
⇔新教徒
きゅう-ぎょう【旧業】🔗⭐🔉
きゅう-ぎょう キウゲフ [0] 【旧業】
(1)かつて就いていた仕事・業務。「―に復す」
(2)昔の人のなした偉業・業績。
きゅう-くん【旧訓】🔗⭐🔉
きゅう-くん キウ― [0] 【旧訓】
(1)漢字・漢文などの古い読み方。
(2)昔のおしえ。古い教訓。
きゅう-けいほう【旧刑法】🔗⭐🔉
きゅう-けいほう キウケイハフ [3] 【旧刑法】
1880年(明治13)公布,82年1月1日から施行され1908年10月1日現行刑法の施行により失効した刑法典。ただし,若干の規定はなお効力を有する。ボアソナードの起草したものでフランス刑法の影響が強い。
きゅう-げき【旧劇】🔗⭐🔉
きゅう-げき キウ― [0] 【旧劇】
(1)新派・新劇に対して,能・狂言・歌舞伎など伝統演劇の称。
(2)映画で,時代劇の旧名。現代劇を新派といったのに対する称。
きゅう-けんぽう【旧憲法】🔗⭐🔉
きゅう-けんぽう キウケンパフ [3] 【旧憲法】
「日本国憲法」を新憲法というのに対する「大日本帝国憲法」の称。明治憲法。
きゅう-こ【旧故】🔗⭐🔉
きゅう-こ キウ― [1] 【旧故】
古いなじみ。旧友。旧知。故旧。
きゅう-こう【旧功】🔗⭐🔉
きゅう-こう キウ― [0] 【旧功】
(1)古い手柄。昔立てた手柄。
(2)長年の功績。
きゅう-こう【旧交】🔗⭐🔉
きゅう-こう キウカウ [0] 【旧交】
昔からのつきあい。
きゅうこう=を温・める🔗⭐🔉
――を温・める
旧友と久しぶりに会って懇談する。
きゅう-こう【旧好】🔗⭐🔉
きゅう-こう キウカウ [0] 【旧好】
昔からのよしみ。旧誼(キユウギ)。
きゅう-こう【旧稿】🔗⭐🔉
きゅう-こう キウカウ [0] 【旧稿】
以前に書いた原稿。古い原稿。
きゅう-ごう【旧号】🔗⭐🔉
きゅう-ごう キウガウ [0] 【旧号】
(1)雑誌などの古い号数のもの。バック-ナンバー。
(2)変える前の古い号。
きゅうこう-どうぶつ【旧口動物】🔗⭐🔉
きゅうこう-どうぶつ キウコウ― [5] 【旧口動物】
⇒先口動物(センコウドウブツ)
きゅう-こく【旧国】🔗⭐🔉
きゅう-こく キウ― [0] 【旧国】
(1)古い歴史をもつ国。
(2)故郷。
きゅう-こく【旧穀】🔗⭐🔉
きゅう-こく キウ― [0] 【旧穀】
旧年にとれた穀物。
⇔新穀
きゅう-こせいだい【旧古生代】🔗⭐🔉
きゅう-こせいだい キウ― [4] 【旧古生代】
地質時代の古生代を二分する場合の,古い方をいう語。カンブリア紀・オルドビス紀・シルル紀を含む。
→新古生代
きゅうごだいし【旧五代史】🔗⭐🔉
きゅうごだいし キウ― 【旧五代史】
中国の二十四史の一。五代の歴史を記した書。一五〇巻。北宋の薛居正(セツキヨセイ)らの撰。974年に成立。梁書(リヨウジヨ)・唐書・晋書・漢書・周書に分かれる。
きゅう-さい【旧債】🔗⭐🔉
きゅう-さい キウ― [0] 【旧債】
古い借金。昔の負債。
きゅう-さく【旧作】🔗⭐🔉
きゅう-さく キウ― [0] 【旧作】
以前に作った作品。
⇔新作
きゅう-し【旧史】🔗⭐🔉
きゅう-し キウ― [1] 【旧史】
古い歴史。また,それを記した書。
きゅう-し【旧師】🔗⭐🔉
きゅう-し キウ― [1] 【旧師】
以前に教えを受けた先生。
きゅう-し【旧詩】🔗⭐🔉
きゅう-し キウ― [0][1] 【旧詩】
古い詩。以前に作った詩。
きゅう-じ【旧事】🔗⭐🔉
きゅう-じ キウ― [1] 【旧事】
古い事柄。昔のこと。くじ。
きゅう-じ【旧時】🔗⭐🔉
きゅう-じ キウ― [1] 【旧時】
昔。往時。「―をしのぶ」
きゅう-じ【旧辞】🔗⭐🔉
きゅう-じ キウ― [1] 【旧辞】
(1)昔の記録。
(2)帝紀とともに古事記編纂(ヘンサン)にあたってその材料となったとされる書。神話・伝説・歌謡物語などを主内容としたと推定されているが,そのもの自体は伝わっていない。本辞。先代旧辞。くじ。
きゅう-しき【旧式】🔗⭐🔉
きゅう-しき キウ― [0] 【旧式】 (名・形動)[文]ナリ
(1)古い形式。古くからのしきたり。
(2)形・デザイン,また考え方などが古くさいこと。時代遅れなさま。「―な考え」「―な車」
⇔新式
きゅう-しき【旧識】🔗⭐🔉
きゅう-しき キウ― [0] 【旧識】
以前からの知り合い。昔からの知人。旧知。「―の間柄」
きゅう-じたい【旧字体】🔗⭐🔉
きゅう-じたい キウ― [3][0] 【旧字体】
漢字の字体で,古くから用いられていた字体。特に,1949年(昭和24)内閣告示の「当用漢字字体表」で新たに定められた字体に対していう。旧字。
→新字体
きゅうシベリア-しょご【旧―諸語】🔗⭐🔉
きゅうシベリア-しょご キウ― [7] 【旧―諸語】
⇒極北諸語(キヨクホクシヨゴ)
きゅう-しゅ【旧主】🔗⭐🔉
きゅう-しゅ キウ― [1] 【旧主】
(1)もと仕えていた主人・君主。
⇔新主
(2)前代の君主。先皇。先帝。
きゅう-しゅう【旧習】🔗⭐🔉
きゅう-しゅう キウシフ [0] 【旧習】
昔からの習慣。古くから残っているならわし。
きゅう-しょう【旧称】🔗⭐🔉
きゅう-しょう キウ― [0] 【旧称】
もとの呼び名。旧名。
きゅう-しょう【旧章】🔗⭐🔉
きゅう-しょう キウシヤウ [0] 【旧章】
昔からのしきたり。
きゅう-じょう【旧情】🔗⭐🔉
きゅう-じょう キウジヤウ [0] 【旧情】
昔からいだいている感情。昔の気持ち。「―を温める」
きゅう-しょうがつ【旧正月】🔗⭐🔉
きゅう-しょうがつ キウシヤウグワツ [3] 【旧正月】
陰暦の正月。[季]春。
きゅう-しょうほう【旧商法】🔗⭐🔉
きゅう-しょうほう キウシヤウハフ [3] 【旧商法】
1890年(明治23)公布された日本最初の商法典。ドイツ人ロエスレルが起草。日本の実情にあわないと非難され,たびたび施行を延期。93年に一部が施行されたが,99年現行商法施行により,破産編のほかは廃止。1923年(大正12),破産編も現行破産法施行により廃止。
きゅう-しん【旧臣】🔗⭐🔉
きゅう-しん キウ― [0] 【旧臣】
(1)古くから仕えている家臣。
(2)昔の家臣。もと仕えていた家臣。
きゅう-じん【旧人】🔗⭐🔉
きゅう-じん キウ― [0] 【旧人】
(1)以前からそこに属している人。新しさのない人。
(2)約三〇万年前から三万五千年前に生息した化石人類。猿人・原人に次ぐ人類進化の第三段階で,新人の前段階。ネアンデルタール人に代表される。
きゅう-せい【旧制】🔗⭐🔉
きゅう-せい キウ― [0] 【旧制】
以前の制度。古い制度。
⇔新制
きゅうせい-こうこう【旧制高校】🔗⭐🔉
きゅうせい-こうこう キウ―カウカウ [5] 【旧制高校】
旧制の高等学校。
→高等学校(2)
きゅうせい-ちゅうがく【旧制中学】🔗⭐🔉
きゅうせい-ちゅうがく キウ― [5] 【旧制中学】
旧制の中学校。
→中学校(2)
きゅう-せい【旧姓】🔗⭐🔉
きゅう-せい キウ― [0] 【旧姓】
結婚や養子縁組で姓の変わった人の,もとの姓。
きゅう-せい【旧栖・旧棲】🔗⭐🔉
きゅう-せい キウ― 【旧栖・旧棲】
昔住んだ家。もとのすみか。旧宅。「―サリガタシ/日葡」
きゅう-せい【旧製】🔗⭐🔉
きゅう-せい キウ― [0] 【旧製】
以前に製造したこと。また,そのもの。
きゅう-せいど【旧制度】🔗⭐🔉
きゅう-せいど キウ― [3] 【旧制度】
(1)以前行われていた制度。
(2)アンシャン-レジームに同じ。
きゅう-せかい【旧世界】🔗⭐🔉
きゅう-せかい キウ― [3] 【旧世界】
旧大陸。
⇔新世界
きゅうせかい-ざる【旧世界猿】🔗⭐🔉
きゅうせかい-ざる キウ― [6] 【旧世界猿】
狭鼻猿類の別名。
くじき【旧事紀】🔗⭐🔉
くじき 【旧事紀】
⇒先代旧事本紀(センダイクジホンギ)
くじほんぎ【旧事本紀】🔗⭐🔉
くじほんぎ 【旧事本紀】
⇒先代旧事本紀(センダイクジホンギ)
く-じゅう【旧住】🔗⭐🔉
く-じゅう ―ヂユウ 【旧住】
古くから住んでいること。
くじゅう-の-ぼさつ【旧住の菩薩】🔗⭐🔉
くじゅう-の-ぼさつ ―ヂユウ― 【旧住の菩薩】
〔仏〕 浄土に以前から住している菩薩。
→新往の菩薩
ふり・す【旧す】🔗⭐🔉
ふり・す 【旧す】 (動サ変)
古くなる。すたれる。多く打ち消しの語を伴って用いる。「身ははやく奈良の都になりにしを恋しきことの―・せざるらむ/拾遺(恋四)」
ふる【古・故・旧】🔗⭐🔉
ふる [1] 【古・故・旧】
(1)古くなったもの。使い古したもの。「姉のお―」
(2)古いこと。年を経たこと。「―ぎつね」「―つわもの」
(3)以前のもの。「―巣」
ふ・る【旧る・古る】🔗⭐🔉
ふ・る 【旧る・古る】 (動ラ上二)
(1)年月が経つ。古くなる。「あをによし奈良の都は―・りぬれどもとほととぎす鳴かずあらなくに/万葉 3919」
(2)年をとる。老いる。「わが身―・るれば置き所なし/古今(恋四)」
(3)過去のものとなる。新鮮みがなくなる。「世々に―・りにけることにて,をかしきふしもなけれど/源氏(絵合)」
ふる・い【古い・旧い】🔗⭐🔉
ふる・い [2] 【古い・旧い】 (形)[文]ク ふる・し
〔動詞「古(フ)る」の形容詞化〕
(1)(ア)現れてから長い時間が経っている。出来てから長い時を経ている。「―・い建物」「―・い帽子」(イ)ずっと以前から続いている。長い時間にわたり継続している。「―・い友人」「―・い家柄」(ウ)年老いている。「―・き女ばらなどは/源氏(蓬生)」
(2)ずっと以前のことである。遠い昔のことである。「―・い話」「―・い時代」
(3)(ア)以前に行われたものである。改められる以前のものである。「―・い法律」「―・い制度」(イ)時代遅れだ。古くさい。「考え方が―・い」「―・い髪形」
(4)老練である。「汝等は―・い者どもなり。いくさの様(ヨウ)をも掟(オキ)てよ/平家 7」
⇔新しい
[派生] ――さ(名)
旧(フル)きを温(タズ)ねて新しきを知る🔗⭐🔉
旧(フル)きを温(タズ)ねて新しきを知る
⇒温故知新(オンコチシン)
ふる・し【古し・旧し】🔗⭐🔉
ふる・し 【古し・旧し】
■一■ (形ク)
⇒ふるい
■二■ (形シク)
〔■一■ のシク活用化。中世後期のもの〕
「古い」に同じ。「詩は意を新しく,語を―・しく云ふことがよき也/中華若木詩抄」
ふる・す【古す・旧す】🔗⭐🔉
ふる・す 【古す・旧す】 (動サ五[四])
(1)古くする。新鮮みをなくさせる。現代語では他の動詞の連用形に付けて用いる。「着―・したオーバー」「昔から言い―・された言葉」「ほととぎすかひなかるべき声な―・しそ/蜻蛉(上)」
(2)飽きてうとんずる。古いもの扱いにする。「あだ人の我を―・せる名にこそありけれ/古今(恋五)」
ふる-ひと【古人・旧人】🔗⭐🔉
ふる-ひと 【古人・旧人】
〔「ふるびと」とも〕
(1)昔の人。すでにこの世にいない人。こじん。「今木の嶺に茂り立つ夫(ツマ)松の木は―見けむ/万葉 1795」
(2)年老いた人。老人。「かかる―などのさぶらはむに/源氏(宿木)」
(3)以前からそこにいる人。古参の人。「あて宮の御方に,殿守といふ―ありけり/宇津保(藤原君)」
(4)昔なじみの人。「春雨の―なれば袖ぞぬれぬる/古今(恋四)」
(5)古風な人。「あやしき―にこそあれ/源氏(行幸)」
ふる・びる【古びる・旧びる】🔗⭐🔉
ふる・びる [3] 【古びる・旧びる】 (動バ上一)[文]バ上二 ふる・ぶ
(1)古くなる。時代遅れになる。「―・びた由緒ありげな家」
(2)老人くさくなる。「心ばせなどの―・びたるかたこそあれ/源氏(蓬生)」
ふるぶる・し【古古し・旧旧し】🔗⭐🔉
ふるぶる・し 【古古し・旧旧し】 (形シク)
いかにも古い。大変古風だ。「いとさだすぎ,―・しき人の/枕草子 83」
ふる-め・く【古めく・旧めく】🔗⭐🔉
ふる-め・く [3] 【古めく・旧めく】 (動カ四)
(1)古風である。古ぼける。旧式である。「わりなう―・きたる鏡台の,唐櫛笥(カラクシゲ),掻上(カカゲ)の箱/源氏(末摘花)」
(2)年をとる。「女房などの,年―・きたるどもさへ,恋し,悲し,と聞ゆる/源氏(柏木)」
もと【元・旧】🔗⭐🔉
もと [1] 【元・旧】
〔「もと(本)」と同源〕
以前。昔。副詞的,または連体詞的にも用いる。「―からの付き合い」「―へ戻る」「二人は―同じ職場にいた」「―検事」
きゅう【旧の】(和英)🔗⭐🔉
きゅうあく【旧悪】(和英)🔗⭐🔉
きゅうあく【旧悪】
a person's past crime[misdeed].
きゅうきょう【旧教】(和英)🔗⭐🔉
きゅうきょう【旧教】
(Roman) Catholicism;the Catholic Church.旧教徒 a (Roman) Catholic.
きゅうこう【旧交を温める】(和英)🔗⭐🔉
きゅうこう【旧交を温める】
renew one's (old) friendship.
きゅうし【旧師】(和英)🔗⭐🔉
きゅうし【旧師】
one's former teacher.
きゅうしき【旧式の】(和英)🔗⭐🔉
きゅうしき【旧式の】
old-fashioned;antiquated;→英和
out-of-date.
きゅうしゅう【旧習】(和英)🔗⭐🔉
きゅうしゅう【旧習】
old customs.
きゅうしょう【旧称】(和英)🔗⭐🔉
きゅうしょう【旧称】
the old[former]name.
きゅうせい【旧姓】(和英)🔗⭐🔉
きゅうせい【旧姓】
one's former name;one's maiden name (女の結婚前の).
きゅうせかい【旧世界】(和英)🔗⭐🔉
きゅうせかい【旧世界】
the Old World.
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