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広辞苑の検索結果 (19)

てんとう‐むし【天道虫・瓢虫・紅娘】‥タウ‥🔗🔉

てんとう‐むし天道虫・瓢虫・紅娘‥タウ‥ (店頭虫とする説がある)テントウムシ科の甲虫の総称。半球形、小形で赤や黒の斑点がある。アブラムシ・カイガラムシなどを捕食するものが多いが、植物の葉を食うものもある。その一種テントウムシ(ナミテントウ)は最も普通で、体長約7ミリメートル、色彩は様々で、赤の無地、赤地に多くの黒紋のあるもの、黒地に赤紋のあるものなどがある。〈[季]夏〉 ナナホシテントウ 提供:ネイチャー・プロダクション ナミテントウ(越冬) 提供:ネイチャー・プロダクション ニジュウヤホシテントウ 提供:ネイチャー・プロダクション ⇒てんとうむし‐だまし【偽瓢虫】

ひさご【瓠・匏・瓢】🔗🔉

ひさご瓠・匏・瓢】 (古くは清音) ①ユウガオ・ヒョウタン・トウガンなどの総称。特に、その果実。〈[季]秋〉。仁徳紀「両箇の―を取りて、水かわの中に投なげいれて」 ②ひさごの果実の内部を刳りぬいて乾燥させたもの。酒などの容器とした。宇治拾遺物語3「大なる七八ななつやつは―にせんと思ひて」 ③(「柄杓」「杓」と書く)(ひさごの果実を縦半分に割って用いたという)水を汲むのに用いた具。ひしゃく。和名抄16「杓、比左古」。更級日記「酒壺にさし渡したる直柄ひたえの―の」 ④紋所の名。ひさごの果実にかたどったもの。 ⇒ひさご‐がた【瓢形】 ⇒ひさご‐づか【瓢塚】 ⇒ひさご‐ばな【瓠花】 ⇒ひさご‐ひおけ【瓠火桶】 ⇒ひさご‐ぶね【瓠船】

ひさご‐がた【瓢形】🔗🔉

ひさご‐がた瓢形】 「ひさご」2のような形。「―土器」 ⇒ひさご【瓠・匏・瓢】

ひさご‐づか【瓢塚】🔗🔉

ひさご‐づか瓢塚】 前方後円墳または双円墳の俗称。形が「ひさご」2に似ているところからいう。 ⇒ひさご【瓠・匏・瓢】

ひょう【瓢】ヘウ🔗🔉

ひょうヘウ ①ひさご。なりひさご。 ②ひさごを、酒を盛る器としたもの。ひょうたん。

ひょう‐こ【瓢湖】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐こ瓢湖ヘウ‥ 新潟県阿賀野市にある溜池。面積0.1平方キロメートル。白鳥の渡来地として著名。 瓢湖 撮影:佐藤 尚

ひょう‐たん【瓢箪】ヘウ‥🔗🔉

ひょう‐たん瓢箪ヘウ‥ (「瓢」はひさご、「箪」は竹製のまるい飯櫃) ①ウリ科の蔓性一年草。ユウガオの変種とされ、アフリカまたはアジアの熱帯地方原産。南米での栽培が古い。茎は巻ひげによって他物にからみ、葉は心臓形で、掌状に浅裂。7月頃、白色の五弁花を開く。雌雄同株。果実は普通中央部にくびれがあるが、そうでないもの、小形のセンナリビョウタンなど多くの品種がある。ひさご。葫蘆ころ。〈[季]秋〉 ②1の成熟果実のなかみ(果肉など)を除き去って乾燥して作った器。磨き、漆をかけて仕上げたものなどがある。酒などを入れるほか、水汲み・花入・炭斗すみとりに用いる。ひさご。ふくべ。 ⇒ひょうたん‐おくり【瓢箪送り】 ⇒ひょうたん‐がた【瓢箪形】 ⇒ひょうたん‐ごけ【瓢箪苔】 ⇒ひょうたん‐なまず【瓢箪鯰】 ⇒ひょうたん‐ぼく【瓢箪木】 ⇒ひょうたん‐まき【瓢箪巻】 ⇒瓢箪から駒が出る ⇒瓢箪で鯰を押さえる ⇒瓢箪の川流れ

ひょうたん‐おくり【瓢箪送り】ヘウ‥🔗🔉

ひょうたん‐おくり瓢箪送りヘウ‥ 山口県で、5月の端午の節供の日に農耕したり機を織ったりした者に対する村の制裁。瓢箪や使用した道具などを背負わせ、村追放に処したという。類似の禁忌は各地にある。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】

ひょうたん‐がた【瓢箪形】ヘウ‥🔗🔉

ひょうたん‐がた瓢箪形ヘウ‥ 中央部のくびれた楕円形で、瓢箪に似た形。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】 ○瓢箪から駒が出るひょうたんからこまがでる ①意外な所から意外なものの現れることのたとえ。ふざけ半分の事柄が事実として実現してしまうことなどにいう。 ②道理の上から、あるはずのないことのたとえ。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】

○瓢箪から駒が出るひょうたんからこまがでる🔗🔉

○瓢箪から駒が出るひょうたんからこまがでる ①意外な所から意外なものの現れることのたとえ。ふざけ半分の事柄が事実として実現してしまうことなどにいう。 ②道理の上から、あるはずのないことのたとえ。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】 ひょうたん‐ごけ瓢箪苔ヘウ‥ 蘚類せんるいヒョウタンゴケ科の一種。植物体は直立し、分枝せず、高さ約5ミリメートル。雌雄同株。蒴さくは洋梨形から瓢箪形で下向きに曲がる。生物学の実験材料として著名。低地の地面に群生するが、人家の庭や焚き火跡などにもよく見られる。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】

ひょうたん‐ごけ【瓢箪苔】ヘウ‥🔗🔉

ひょうたん‐ごけ瓢箪苔ヘウ‥ 蘚類せんるいヒョウタンゴケ科の一種。植物体は直立し、分枝せず、高さ約5ミリメートル。雌雄同株。蒴さくは洋梨形から瓢箪形で下向きに曲がる。生物学の実験材料として著名。低地の地面に群生するが、人家の庭や焚き火跡などにもよく見られる。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】 ○瓢箪で鯰を押さえるひょうたんでなまずをおさえる とらえどころのないさま、要領を得ないさまのたとえ。鯰に瓢箪。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】

○瓢箪で鯰を押さえるひょうたんでなまずをおさえる🔗🔉

○瓢箪で鯰を押さえるひょうたんでなまずをおさえる とらえどころのないさま、要領を得ないさまのたとえ。鯰に瓢箪。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】 ひょうたん‐なまず瓢箪鯰ヘウ‥ナマヅ ①「ひょうたんで鯰を押さえる」を名詞化した語。つかまえどころがないもの。 ②歌舞伎舞踊。長唄・常磐津の掛合。七変化の「拙筆力七以呂波にじりがきななついろは」の一部。2世瀬川如皐作詞、10代杵屋六左衛門・5世岸沢式佐作曲。1828年(文政11)初演。襦袢ジバン1枚の下男が、瓢箪で鯰を押さえようとする大津絵の図柄に取材した軽快な踊り。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】

ひょうたん‐なまず【瓢箪鯰】ヘウ‥ナマヅ🔗🔉

ひょうたん‐なまず瓢箪鯰ヘウ‥ナマヅ ①「ひょうたんで鯰を押さえる」を名詞化した語。つかまえどころがないもの。 ②歌舞伎舞踊。長唄・常磐津の掛合。七変化の「拙筆力七以呂波にじりがきななついろは」の一部。2世瀬川如皐作詞、10代杵屋六左衛門・5世岸沢式佐作曲。1828年(文政11)初演。襦袢ジバン1枚の下男が、瓢箪で鯰を押さえようとする大津絵の図柄に取材した軽快な踊り。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】 ○瓢箪の川流れひょうたんのかわながれ うきうきとしておちつかないさまのたとえ。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】

○瓢箪の川流れひょうたんのかわながれ🔗🔉

○瓢箪の川流れひょうたんのかわながれ うきうきとしておちつかないさまのたとえ。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】 ひょうたん‐ぼく瓢箪木ヘウ‥ スイカズラ科の落葉低木。山地に自生。高さは約1.5メートル。初夏、5弁の白色筒状花を2個ずつつける。果実は球形、秋赤く熟し、2個ずつ接してヒョウタンに似、劇毒がある。金銀木きんぎんぼく。 ひょうたんぼく ⇒ひょう‐たん【瓢箪】 ひょうたん‐まき瓢箪巻ヘウ‥ (→)飛込とばしこみに同じ。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】 ひょう‐ち標置ヘウ‥ 自分を目立つように高く置くこと。気位を高くもつこと。 びょう‐ち錨地ベウ‥ 船舶が錨いかりをおろして碇泊する所。碇泊地。 ひょう‐ちゃく漂着ヘウ‥ 海上をただよい流れて岸につくこと。「孤島に―する」 ひょう‐ちゅう氷柱】 ①つらら。垂氷たるひ。 ②盛夏、角柱形の氷を室内に立てて涼気をよぶもの。こおりばしら。〈[季]夏〉 ⇒ひょうちゅう‐か【氷柱花】 ひょう‐ちゅう評注・評註ヒヤウ‥ 批評して注釈を加えること。また、そのもの。評釈。 ひょう‐ちゅう標注・標註ヘウ‥ 書物の上端・欄外に記入した注釈。頭注。冠注。 ひょう‐ちゅう標柱ヘウ‥ 目印の柱。 びょう‐ちゅう病中ビヤウ‥ 病気にかかっている間。病気中。「―吟」 ひょうちゅう‐か氷柱花‥クワ 中に花を閉じこめて氷らせた氷柱2。 ⇒ひょう‐ちゅう【氷柱】 びょう‐ちゅう‐がい病虫害ビヤウ‥ 植物のうける、病菌による害と昆虫による害。 ひょう‐ちょう表徴・標徴ヘウ‥ ①外面にあらわれたしるし。 ②(→)象徴に同じ。 ひょう‐ちょう漂鳥ヘウテウ 一地方の中で越冬地と繁殖地とを異にし、季節により小規模の移動をする渡り鳥。夏は山に近い林にすみ、冬は人里近くに移るウグイスのほか、ムクドリ・メジロなど。→渡り鳥 ひょう‐ちょうせき氷長石‥チヤウ‥ 正長石の一種。透明で、無色または灰色の菱形六面体の結晶形。アデュラリア。こおりちょうせき。 ひょう‐ちん氷枕】 こおりまくら。 びょう‐つぎて鋲継手ビヤウ‥ (→)リベット継手に同じ。 ひょう‐てい評定ヒヤウ‥ ①評議して定めること。ひょうじょう。 ②一定の尺度に従って価値・品等などを定めること。「勤務―」 ⇒ひょうてい‐しゃくど【評定尺度】 ⇒ひょうてい‐ほう【評定法】 びょう‐てい病体ビヤウ‥ 病気のさま。病状。病態。 ひょうてい‐しゃくど評定尺度ヒヤウ‥ 〔教〕学習効果・人物・性格・態度など、対象を客観的に判定・評価する際に、判断の基準として作られた尺度。標準尺度。 ⇒ひょう‐てい【評定】 ひょうてい‐ほう評定法ヒヤウ‥ハフ 〔教〕数量的に測定することが困難な事象に対して、順位づけや段階づけを行う方法。序列法(品等法)・評定尺度法・一対比較法・比較評定法(例示段階法)などがある。また、専門家や教師が評定を行う場合のほか、相互評定と自己評定がある。 ⇒ひょう‐てい【評定】 ひょう‐てき標的ヘウ‥ 射撃や弓の的まと。めあて。転じて、ねらいとする相手や物。「―をねらう」「攻撃の―」 ひょう‐でき漂溺ヘウ‥ ただよいおぼれること。 びょう‐てき病的ビヤウ‥ 肉体や精神の不健全なさま。また、その異常なさま。「―な神経」 ひょう‐てん氷点】 ①水が氷結しようとし、あるいは氷が融解しようとする温度。水の凝固点。1気圧の下ではセ氏0度。 ②一般に物質の凝固点。 ⇒ひょうてん‐か【氷点下】 ⇒ひょうてん‐こうか【氷点降下】 ひょう‐てん評点ヒヤウ‥ ①評語と批点。 ②批評して加えた点。 ③成績などの評価を表す数。「―を記入する」 ひょう‐てん標点ヘウ‥ 目印のための圏点。目印の箇所。目印。 ひょう‐でん氷田】 ①一面に氷結した田地。 ②(→)氷原に同じ。 ひょう‐でん票田ヘウ‥ 選挙で、ある候補者または政党の票が多量に見込まれる地域を田地にたとえていう語。 ひょう‐でん評伝ヒヤウ‥ 批評をまじえながら書かれたある人物の伝記。 ひょうてん‐か氷点下】 水の氷点以下の温度。セ氏0度以下。 ⇒ひょう‐てん【氷点】 ひょうてん‐こうか氷点降下‥カウ‥ (→)凝固点降下に同じ。 ⇒ひょう‐てん【氷点】 ひょう‐とヒヤウ‥ 〔副〕 (ヒョウドとも) ①矢を射って勢いよく飛ぶ音。保元物語(金刀比羅本)「声について―射る」 ②ひょっと。突然。蜻蛉日記「ここにある人、―寄り来ていふ」 ひょう‐ど表土ヘウ‥ ①土壌の最上層の部分。一般に風化が進み、有機物を含む。作物栽培上重要。表層土。A層。 ②考古学では、遺跡の上に堆積した地表の土層。 ひょう‐とう剽盗ヘウタウ おびやかして奪いとること。また、その者。おいはぎ。剽賊。 ひょう‐とう漂蕩ヘウタウ ①水にただよい動くこと。 ②さすらうこと。さまようこと。 ひょう‐とう標灯ヘウ‥ 目印の灯火。 ひょう‐どう秤動ヒヤウ‥ (ショウドウの慣用読み)〔天〕天体が自転または公転に際して、回転が完全に一定せず、天秤の動揺するように振動すること。月面が観測の時期により上下左右へ少しずつずれ、総合すると全体の59パーセントまでが見える類。 ひょう‐どう馮道‥ダウ (フウドウとも)中国、五代の政治家。後唐・後晋・遼・後漢・後周の宰相。乱世にあって、5朝8姓11帝に宰相として仕えたため、後世無節操として批判された。(882〜954) ひょう‐どう漂動ヘウ‥ ただよいうごくこと。 びょう‐とう杪頭ベウ‥ (「杪」は梢)こずえのさき。 びょう‐とう病棟ビヤウ‥ 病院などで、病室の並んでいる一棟むねの建物。「外科―」 びょう‐とう廟塔ベウタフ 仏像を安置するたまやの塔。 びょう‐どう平等ビヤウ‥ かたよりや差別がなく、すべてのものが一様で等しいこと。「―に扱う」「男女―」 ⇒びょうどう‐かい【平等界】 ⇒びょうどう‐かん【平等観】 ⇒びょうどう‐けん【平等権】 ⇒びょうどう‐しゅぎ【平等主義】 ⇒びょうどう‐しん【平等心】 びょう‐どう廟堂ベウダウ ①おたまや。霊廟。 ②[荘子在宥](古代中国で、天子が政治を宗廟に告げ明堂で群臣に相談したことから)天下の大政をつかさどる所。朝廷。 びょうどう‐いん平等院ビヤウ‥ヰン 京都府宇治市にある天台・浄土系の単立寺院。1052年(永承7)藤原頼通が宇治川畔にある別荘を寺として創建。翌年造立供養された鳳凰堂は平安時代に建造の阿弥陀堂の代表的遺構で、定朝じょうちょう作の阿弥陀如来坐像を安置。四壁および扉の絵は平安時代絵画の基準作。 びょうどう‐かい平等界ビヤウ‥ 〔仏〕差別なくあまねく等しい絶対の真理の世界。↔差別界しゃべつかい⇒びょう‐どう【平等】 びょうどう‐かん平等観ビヤウ‥クワン 善悪・高下などの差別をつけない見方。 ⇒びょう‐どう【平等】 びょうどう‐けん平等権ビヤウ‥ 国政において、人種・信条・性別・社会的身分・門地などにより差別されない権利。日本では憲法第14条で保障する。 →参照条文:日本国憲法第14条 ⇒びょう‐どう【平等】 びょうどう‐しゅぎ平等主義ビヤウ‥ 一般に差別を認めない立場。 ⇒びょう‐どう【平等】 びょうどう‐しん平等心ビヤウ‥ 〔仏〕すべてのものを差別なく愛する慈悲心。 ⇒びょう‐どう【平等】 ひょう‐とく表徳ヘウ‥ ①徳行・善行をあらわし、知らせること。「―碑」 ②表徳号の略。雅号。別号。あだな。遊里などでの替名。浮世風呂3「大坂者で浪花ろうかさんといふ―さ」 びょう‐どく病毒ビヤウ‥ 病気をおこす毒。病気の原因となる毒。 ひよう‐とり日傭取】 ひやといで働くこと。また、その人。ひようかせぎ。幸田露伴、五重塔「道具捜しにまごつく小童わっぱ、頻りに木を挽割ひく―、人さまざまの骨折り気遣ひ」 ⇒ひ‐よう【日傭】 びょう‐なん病難ビヤウ‥ 病気の災難。病気の難儀。 びょう‐にん病人ビヤウ‥ 病気にかかっている人。患者。病者。「―食」 ひょうねんず瓢鮎図ヘウ‥ヅ 如拙じょせつの水墨画。将軍足利義持の命により、瓢箪で鮎なまずを押さえるという禅の公案を描く。大岳周崇ほか30人の禅僧の賛を伴う。1415年(応永22)以前の作。妙心寺退蔵院蔵。 ひょう‐のう氷嚢‥ナウ 氷片や水を入れて患部を冷やすのに用いるゴム製などの袋。 びょう‐のう病悩ビヤウナウ 病気にかかって苦しむこと。 ひょう‐の‐せん氷ノ山】 兵庫・鳥取県境、中国山地東端部の火山。標高1510メートル。須賀ノ山すがのせん。 氷ノ山 提供:オフィス史朗 ひょう‐の‐やま標の山ヘウ‥ 大嘗祭だいじょうさいに悠紀ゆき・主基すきの両国司の列立すべき所を標示する飾り物。山形に作り木綿ゆう・榊さかき・日月などをかたどって装飾し、卯の日に斎場から供物と共に大嘗宮へ引く。祇園祭の山鉾のようなもの。しるしのやま。月日山つきひのやま。標山しめやまひょう‐は兵破ヒヤウ‥ 魔性を射る破邪の矢。山鳥の羽で矧いだものという。→水破 びょう‐は描破ベウ‥ 余すところなく描きつくすこと。 ひょう‐はい表褙・裱褙ヘウ‥ (→)表具に同じ。 ひょう‐はい標牌ヘウ‥ ①看板。かけふだ。 ②投げ槍と楯たてひょう‐ばい摽梅ヘウ‥ [詩経召南、摽有梅序](梅の実が熟して落ちる意)女子の婚期が来たこと、また、嫁入り時の過ぎることのたとえ。 びょう‐はい廟拝ベウ‥ 釈奠せきてんで、孔子の廟を拝すること。 ひょう‐はく表白ヘウ‥ 言葉や文書で述べあらわすこと。「心中を―する」→ひょうびゃく ひょう‐はく漂白ヘウ‥ さらして白くすること。酸化剤または還元剤を使って色素を分解あるいは変化させ、白くすること。 ⇒ひょうはく‐ざい【漂白剤】 ⇒ひょうはく‐ふん【漂白粉】 ひょう‐はく漂泊ヘウ‥ ①流れただようこと。 ②一定の住居または生業がなく、さまよい歩くこと。さすらい。奥の細道「片雲の風にさそはれて、―の思ひやまず」。「―の詩人」 ひょう‐ばく氷瀑】 氷結した滝。 びょう‐ばく渺漠ベウ‥ 広く果てしのないさま。広漠。 ひょうはく‐ざい漂白剤ヘウ‥ 繊維・布・食品・食器などの漂白に用いる薬剤。晒粉さらしこ・二酸化硫黄・次亜塩素酸ナトリウム・過炭酸ナトリウムの類。酸化または還元作用を利用する。→蛍光増白剤⇒ひょう‐はく【漂白】 ひょうはく‐ふん漂白粉ヘウ‥ (→)「さらしこ」2に同じ。 ⇒ひょう‐はく【漂白】

ひょうたん‐ぼく【瓢箪木】ヘウ‥🔗🔉

ひょうたん‐ぼく瓢箪木ヘウ‥ スイカズラ科の落葉低木。山地に自生。高さは約1.5メートル。初夏、5弁の白色筒状花を2個ずつつける。果実は球形、秋赤く熟し、2個ずつ接してヒョウタンに似、劇毒がある。金銀木きんぎんぼく。 ひょうたんぼく ⇒ひょう‐たん【瓢箪】

ひょうたん‐まき【瓢箪巻】ヘウ‥🔗🔉

ひょうたん‐まき瓢箪巻ヘウ‥ (→)飛込とばしこみに同じ。 ⇒ひょう‐たん【瓢箪】

ひょうねんず【瓢鮎図】ヘウ‥ヅ🔗🔉

ひょうねんず瓢鮎図ヘウ‥ヅ 如拙じょせつの水墨画。将軍足利義持の命により、瓢箪で鮎なまずを押さえるという禅の公案を描く。大岳周崇ほか30人の禅僧の賛を伴う。1415年(応永22)以前の作。妙心寺退蔵院蔵。

ふくべ【瓠・瓢】🔗🔉

ふくべ瓠・瓢】 ①「ひょうたん」の果実で製した器。→ひょうたん。 ②ウリ科の一年草。ユウガオの一変種。果実から干瓢かんぴょうを製する。〈[季]秋〉

[漢]瓢🔗🔉

 字形 〔瓜部11画/17画/4127・493B〕 〔音〕ヒョウ〈ヘウ〉(漢) 〔訓〕ふくべ・ひさご [意味] ふくべ。ひさご。ひょうたん。「一瓢の飲いん」「瓢簞ひょうたん・干瓢」

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てんとう-むし【天道虫・瓢虫・紅娘】🔗🔉

てんとう-むし テンタウ― [3] 【天道虫・瓢虫・紅娘】 (1)甲虫目テントウムシ科に属する昆虫の総称。小形の甲虫で,体長7ミリメートル前後で半球形。黄または赤の地に黒色斑紋を有するものが多い。カイガラムシ・アブラムシなどの害虫やカビを食って益虫とされるもの,農作物を食害して害虫とされるものがある。日本には約一五〇種が産する。てんとむし。[季]夏。《羽出すと思へば飛びぬ―/虚子》 (2)ナミテントウの別称。

ひさご【瓠・匏・瓢】🔗🔉

ひさご [0] 【瓠・匏・瓢】 〔古くは「ひさこ」〕 (1)ヒョウタン・ユウガオ・トウガンなどの果実の総称。ふくべ。[季]秋。 (2)ヒョウタンの果実の内部の柔らかい果肉を取り去って乾燥させたもの。酒や水の容器とした。ふくべ。 (3)(「柄杓」「杓」と書く)瓠を縦半分に割って水を汲むのに用いた用具。ひしゃく。 (4)家紋の一。ひょうたんの実や花をかたどったもの。丸に一つ瓠,抱き瓠など。

ひょう-こ【瓢瓠】🔗🔉

ひょう-こ ヘウ― [1] 【瓢瓠】 ひょうたん。ふくべ。

ひょう-こ【瓢湖】🔗🔉

ひょう-こ ヘウ― 【瓢湖】 新潟県北蒲原郡水原町にある人造湖。冬,シベリアからハクチョウが飛来することで知られる。

ひょう-たん【瓢箪】🔗🔉

ひょう-たん ヘウ― [3] 【瓢箪】 (1)ウリ科の一年草。ユウガオの変種。茎は長く伸び,巻きひげで他物にからまる。葉は心臓形。花は白色。果実は中間部がくびれ,熟すと果皮が硬くなる。観賞用・日除け用に植える。実を容器にする。ひさご。ふくべ。[季]秋。 (2){(1)}のよく熟した果実の中身をくりぬき,十分に乾燥させたもの。酒・水や七味唐辛子の容器とする。ふくべ。ひさご。

ひょうたん=から駒(コマ)が出る🔗🔉

――から駒(コマ)が出る (1)冗談で言ったことが思いがけず事実として実現してしまう。 (2)道理上,あるはずのないことのたとえにいう。

ひょうたん=で鯰(ナマズ)を押さえる🔗🔉

――で鯰(ナマズ)を押さえる 〔瓢箪で鯰を押さえようとしても,なかなか捕まえられないように〕 ぬらりくらりとして要領を得ないことのたとえ。とりとめのないさま。鯰を瓢箪で押さえる。

ひょうたん=の川流れ🔗🔉

――の川流れ (1)うきうきとして落ち着かないさまのたとえ。 (2)あてもなくぶらぶらしているさまのたとえ。

ひょうたん-がた【瓢箪形】🔗🔉

ひょうたん-がた ヘウ― [0] 【瓢箪形】 瓢箪の実に似た中央部がくびれた楕円形。

ひょうたん-なまず【瓢箪鯰】🔗🔉

ひょうたん-なまず ヘウ―ナマヅ [5] 【瓢箪鯰】 (1)〔「瓢箪で鯰(ナマズ)を押さえる」から〕 とらえどころのないさま。また,そのような人。 (2)歌舞伎舞踊の一。長唄。本名題「拙筆力七以呂波(ニジリガキナナツイロハ)」の七変化の一。二世瀬川如皐作詞。1828年江戸中村座初演。大津絵の瓢箪鯰を舞踊化した陽気でひょうきんな踊り。

ひょうたん-ぼく【瓢箪木】🔗🔉

ひょうたん-ぼく ヘウ― [3] 【瓢箪木】 スイカズラ科の落葉低木。山地に自生。庭木とする。高さは約1.5メートル。葉は楕円形。初夏,筒状で先が五裂する花を二個ずつつける。果実は二個並んで瓢箪に似,赤く熟す。有毒。花色が白から黄に変わるので金銀木ともいう。

ひょうねんず【瓢鮎図】🔗🔉

ひょうねんず ヘウネンヅ 【瓢鮎図】 水墨画。如拙筆。画は瓢箪(ヒヨウタン)で鮎(ナマズ)を押さえるという禅の公案を題材にしたもので,図上に大岳周崇ほか三〇人の禅僧の賛と応永22年(1415)の年紀がある。国宝。京都退蔵院蔵。

ひょん-の-き【瓢の木】🔗🔉

ひょん-の-き [1] 【瓢の木】 イスノキの別称。 →ひょんのみ

ひょん-の-ふえ【瓢の笛】🔗🔉

ひょん-の-ふえ [1] 【瓢の笛】 「ひょんのみ(瓢の実)」を笛として吹き鳴らすもの。[季]秋。

ひょん-の-み【瓢の実】🔗🔉

ひょん-の-み [1] 【瓢の実】 イスノキの葉にできた壺形の虫こぶ。その中の虫が飛び出して中空になったものを,子供たちが笛のように吹き鳴らす。いすの実。[季]秋。

ふくべ【瓠・瓢】🔗🔉

ふくべ [0] 【瓠・瓢】 (1)ヒョウタン{(1)}に同じ。特に,その実をいう。ひさご。[季]秋。 (2)ユウガオの変種。果肉から干瓢(カンピヨウ)を製する。また,熟果の外果皮で炭入れ・盆・花器などを作る。ひさご。

ふくべ-すみとり【瓢炭斗】🔗🔉

ふくべ-すみとり [4] 【瓢炭斗】 茶の湯で用いる炭斗の一種。一一月の口切りの茶事の頃採った瓢箪(ヒヨウタン)で年ごとに作り,炉の時期を通して用いる。

ひょうたん【瓢箪】(和英)🔗🔉

ひょうたん【瓢箪】 a gourd.→英和 〜なまずだ be as slippery as an eel.→英和

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