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広辞苑の検索結果 (86)
いくさ【軍・戦・兵】🔗⭐🔉
いくさ【軍・戦・兵】
①つわもの。兵士。兵隊。軍勢。軍隊。万葉集6「千万ちよろずの―なりとも言挙ことあげせず取りて来ぬべき男おのことそ思ふ」
②軍隊と軍隊とが戦うこと。戦い。戦争。合戦。平家物語4「橋の上の―、火出づる程ぞ戦ひける」。「―を起こす」
→いくさ(射)。
⇒いくさ‐おきて【軍掟】
⇒いくさ‐かどで【軍門出】
⇒いくさ‐がみ【軍神】
⇒いくさ‐ぎみ【軍将】
⇒いくさ‐ごっこ【軍ごっこ】
⇒いくさ‐だいしょう【軍大将】
⇒いくさ‐だち【軍立ち】
⇒いくさ‐だて【軍立て】
⇒いくさ‐ないだん【軍内談】
⇒いくさ‐ならし【軍馴らし】
⇒いくさ‐の‐うかがい【軍の窺い】
⇒いくさ‐の‐きみ【軍の君】
⇒いくさ‐の‐さんぶぎょう【軍の三奉行】
⇒いくさ‐の‐その【軍の園】
⇒いくさ‐の‐にわ【軍の庭】
⇒いくさ‐の‐のり【軍の法】
⇒いくさ‐ば【軍場】
⇒いくさ‐はじめ【軍始め】
⇒いくさ‐びと【軍人】
⇒いくさ‐ひょうじょう【軍評定】
⇒いくさ‐ぶぎょう【軍奉行】
⇒いくさ‐ぶね【軍船】
⇒いくさ‐ぼし【軍星】
⇒いくさ‐まつり【軍祭】
⇒いくさ‐ものがたり【軍物語】
⇒いくさ‐もよい【軍催い】
⇒いくさ‐よばい【軍喚い】
⇒いくさ‐よほろ【軍丁】
⇒軍に花を散らす
⇒軍を見て矢を矧ぐ
いくさ‐ごっこ【軍ごっこ】🔗⭐🔉
いくさ‐ごっこ【軍ごっこ】
戦争のまねをして遊ぶ子供の遊戯。戦争ごっこ。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
○軍に花を散らすいくさにはなをちらす🔗⭐🔉
○軍に花を散らすいくさにはなをちらす
いくさでめざましい働きをする。天草本伊曾保物語「鷲の調儀をもつて―によつて」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐うかがい【軍の窺い】‥ウカガヒ
忍びの者。間者。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐きみ【軍の君】
一軍を統率する将軍または元帥。いくさぎみ。〈類聚名義抄〉
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐さんぶぎょう【軍の三奉行】‥ギヤウ
江戸幕府における大目付・旗奉行・槍奉行の称。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐その【軍の園】
戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐にわ【軍の庭】‥ニハ
戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐のり【軍の法】
いくさの法則。兵法。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ば【軍場】
いくさをする場所。戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐はじめ【軍始め】
①戦いを始めること。開戦。
②初めてのいくさ。ういじん。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐びと【軍人】
いくさをする人。武人。将兵。皇極紀「―を将いて身に繞めぐらして出入す」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ひょうじょう【軍評定】‥ヒヤウヂヤウ
合戦の前に行う将帥等の作戦会議。軍内談。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ぶぎょう【軍奉行】‥ギヤウ
鎌倉・室町時代に、臨時に軍中諸般の事を統轄した人。侍所の別当・所司がこれに当たった。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ぶね【軍船】
兵船。軍艦。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ぼし【軍星】
北斗七星の異名。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐まつり【軍祭】
軍神の祭。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ものがたり【軍物語】
①戦争に関する話。軍談。
②戦争の記録。軍記。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐もよい【軍催い】‥モヨヒ
開戦に際して軍の勢いを示すこと。戦いを挑むこと。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐よばい【軍喚い】‥ヨバヒ
戦場で、ときの声をあげること。平家物語灌頂「明けても暮れても―の声絶えざりし事」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐よほろ【軍丁】
兵役に従事する壮丁。兵士。持統紀「―筑後国の上陽咩郡かみつやめのこおりの人大伴部博麻おおともべのはかま」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
い‐ぐさり【居腐り】ヰ‥
他へ移らずに、いつまでもその場所を離れないでいることを卑しめていう語。浄瑠璃、信濃源氏木曾物語「わしらがやうな数ならぬ、うき身は山を―に、ひとり眺むる月かげに」
いくさ‐の‐うかがい【軍の窺い】‥ウカガヒ🔗⭐🔉
いくさ‐の‐うかがい【軍の窺い】‥ウカガヒ
忍びの者。間者。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐きみ【軍の君】🔗⭐🔉
いくさ‐の‐きみ【軍の君】
一軍を統率する将軍または元帥。いくさぎみ。〈類聚名義抄〉
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐さんぶぎょう【軍の三奉行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
いくさ‐の‐さんぶぎょう【軍の三奉行】‥ギヤウ
江戸幕府における大目付・旗奉行・槍奉行の称。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐その【軍の園】🔗⭐🔉
いくさ‐の‐その【軍の園】
戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐にわ【軍の庭】‥ニハ🔗⭐🔉
いくさ‐の‐にわ【軍の庭】‥ニハ
戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐のり【軍の法】🔗⭐🔉
いくさ‐の‐のり【軍の法】
いくさの法則。兵法。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐はじめ【軍始め】🔗⭐🔉
いくさ‐はじめ【軍始め】
①戦いを始めること。開戦。
②初めてのいくさ。ういじん。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐まつり【軍祭】🔗⭐🔉
いくさ‐まつり【軍祭】
軍神の祭。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐もよい【軍催い】‥モヨヒ🔗⭐🔉
いくさ‐もよい【軍催い】‥モヨヒ
開戦に際して軍の勢いを示すこと。戦いを挑むこと。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐よばい【軍喚い】‥ヨバヒ🔗⭐🔉
いくさ‐よばい【軍喚い】‥ヨバヒ
戦場で、ときの声をあげること。平家物語灌頂「明けても暮れても―の声絶えざりし事」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
○軍を見て矢を矧ぐいくさをみてやをはぐ🔗⭐🔉
○軍を見て矢を矧ぐいくさをみてやをはぐ
事が始まってからあわてて準備をする。「盗人を見て縄を綯あざなう」と同じ意。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いく‐さん【育蚕】
蚕を育てること。養蚕。
いく‐じ【幾時】
①何時。
②多くの時。
いく‐じ【育児】
乳幼児を育てること。「―に追われる」
⇒いくじ‐かいご‐きゅうぎょう‐ほう【育児介護休業法】
⇒いくじ‐きゅうぎょう【育児休業】
⇒いくじ‐しょ【育児書】
⇒いくじ‐のう【育児嚢】
いく‐じ【意気地】‥ヂ
(イキジの転)物事をやりぬこうとする気力。心の張り。「―がない」
⇒いくじ‐なし【意気地無し】
い‐ぐし【斎串】
①麻・木綿などをかけて神に捧げる榊さかきや竹の類。玉串。いみぐし。万葉集13「―立て神酒みわすゑまつる神主部かむぬしの」
②竹の串の異称。
いく‐しお【幾入】‥シホ
布を幾度か染めること。蜻蛉日記下「露にのみ色もえぬればことのはを―とかは知るべかるらん」
いくじ‐かいご‐きゅうぎょう‐ほう【育児介護休業法】‥キウゲフハフ
育児休業および介護休業について定める法律。1995年従来の育児休業法を改正し、成立。99年全面施行。以後、数度の改正により、休業制度は拡充されている。
⇒いく‐じ【育児】
いくじ‐きゅうぎょう【育児休業】‥キウゲフ
育児介護休業法に基づき、原則として生後1歳、一定の場合には1歳6カ月に達するまでの子を養育する男女労働者に認められている休業。事業主は、労働者からこの申し出があった場合、原則として拒むことができない。育児休暇。
⇒いく‐じ【育児】
いくじ‐しょ【育児書】
育児法について書いた書物。
⇒いく‐じ【育児】
いくじ‐なし【意気地無し】‥ヂ‥
意気地がないこと。また、そういう人。
⇒いく‐じ【意気地】
いくじ‐のう【育児嚢】‥ナウ
有袋類の牝めすの下腹部にある、育児のための袋。
⇒いく‐じ【育児】
イクジフ【Exif】
(Exchangeable Image File)デジタル画像の記録方法の一規格。画像のほか、撮影情報なども記録できるので、多くのデジタル‐カメラが採用。
いくしま【生島】
姓氏の一つ。
⇒いくしま‐しんごろう【生島新五郎】
いくしま‐しんごろう【生島新五郎】‥ラウ
江戸中期、山村座の歌舞伎俳優。奥女中の江島えじまとの密通が発覚し、三宅島へ流罪、山村座は廃絶となった。この事件は明治以後、歌舞伎その他に脚色された。(1671〜1743)→江島
⇒いくしま【生島】
いくしま‐たるしま‐じんじゃ【生島足島神社】
長野県上田市にある元国幣中社。祭神は生島神・足島神で大八洲おおやしまの霊神。
いく‐しも【幾霜】
幾年も霜を受けること。何年もの年月。「―に心ばせをの松かざり」(芭蕉)
いく‐しゅ【育種】
生物の遺伝的性質を改良すること。原種の維持管理などをも含む。→品種改良
いく・す
〔他四〕
ヨコスの転。狂言、柿売「かきを―・せ」
いく‐すう【育雛】
卵からかえした雛ひなを成禽せいきんに育てること。
いく‐せ【幾瀬】
①幾つかの瀬。金葉和歌集恋「―を過ぎて思ひ出づらむ」
②どれほど。多く。かずかず。狂言、千鳥「酒屋へ行かうと思へば―の物案じをする事ぢや」
い‐ぐせ【居曲】ヰ‥
能の曲くせで、座ったまま舞わないもの。↔舞曲まいぐせ。→曲くせ
いく‐せい【育成】
やしないそだてること。立派に育て上げること。「人材を―する」
⇒いくせい‐しゅ【育成種】
いくせい‐しゅ【育成種】
目的に沿って選別・交雑して育てた品種。育成品種。
⇒いく‐せい【育成】
いく‐せいそう【幾星霜】‥サウ
長い年月。いくとしつき。二葉亭四迷、平凡「父母ちちははも其跡を追うて此墓の下に埋うずまつてから既に―を経てゐる」
いく‐そ【幾そ】
(ソは十そで、幾十の意か)どのくらい。また、数の多いこと。拾遺和歌集恋「―の人のかげを見つらむ」
⇒いくそ‐たび【幾そ度】
⇒いくそ‐ばく【幾そ許】
いくそ‐たび【幾そ度】
いくたび。なんべん。また、度数の多いこと。伊勢物語「―行きかへるらむ知る人もなみ」
⇒いく‐そ【幾そ】
いくそ‐ばく【幾そ許】
どのくらい。どれほど。古今和歌集物名「―我がうしとかは思ふ」
⇒いく‐そ【幾そ】
イクソラ【Ixora ラテン】
アカネ科の観賞用常緑低木。江戸初期に渡来。サンタンカ(山丹花・三段花)と呼ばれる。頂部の散房花序に橙赤色の小花が半球形に集まる。切花・鉢花に用いる。また、アカネ科イクソラ属植物(その学名)をいい、熱帯アジアなどに約400種が分布。
いくた【生田】
地名の一つ。
⇒いくた‐がわ【生田川】
⇒いくた‐じんじゃ【生田神社】
⇒いくた‐の‐もり【生田の森】
いくた【生田】
姓氏の一つ。
⇒いくた‐けんぎょう【生田検校】
⇒いくた‐しゅんげつ【生田春月】
⇒いくた‐ちょうこう【生田長江】
⇒いくた‐よろず【生田万】
⇒いくた‐りゅう【生田流】
いく‐た【幾多】
〔名・副〕
数多いこと。あまた。「―の苦難」
いく‐だ【幾何・幾許】
〔副〕
(助詞「も」を付けて打消に用いることが多い)いくら。どれほど。なにほど。万葉集5「さ寝し夜の―もあらねば」
イクター‐せい【イクター制】
(iqṭā‘ アラビア)中世イスラム世界の経済社会体制。君主が軍人に分与地(イクター)を授与し、土地の管理と徴税権を委ねる制度に立脚する。
いくた‐がわ【生田川】‥ガハ
摩耶まや山に発源し、布引滝となり、神戸の市街地を流れ神戸港に注ぐ川。二人の男に求婚された葦屋あしやの娘が、そのいずれとも決めかね、「住みわびぬわが身投げてむ津の国の生田の川は名のみなりけり」と詠んでこの川に身を投げ、二人の男も後を追って沈んだという。大和物語に見える話で、万葉集にも同題材の歌がある。謡曲「求塚」や鴎外の戯曲「生田川」に作られる。→処女塚おとめづか。
⇒いくた【生田】
いくた‐けんぎょう【生田検校】‥ゲウ
江戸前期の地歌・箏曲家。生田流の始祖。名は幾一いくいち。京都で活躍。北島検校(八橋検校門下)の門人。「鑑かがみの曲」「砧きぬた」「十二段すががき」などを作曲。(1656〜1715)
⇒いくた【生田】
いくた‐しゅんげつ【生田春月】
詩人。名は清平。米子市生れ。感傷的な象徴詩が多い。自殺。詩集「霊魂の秋」「象徴の烏賊」など。(1892〜1930)
⇒いくた【生田】
いくた‐じんじゃ【生田神社】
神戸市中央区にある元官幣中社。祭神は稚日女神わかひるめのかみ。
生田神社
撮影:的場 啓
⇒いくた【生田】
いく‐たち【生大刀】
生命力の満ちている大刀。古事記上「その汝が持てる―、生弓矢をもちて」
いくた‐ちょうこう【生田長江】‥チヤウカウ
評論家・翻訳家。名は弘治。鳥取県生れ。東大卒。明治末から大正にかけて思想界で活躍。ニーチェ全集やダヌンツィオ「死の勝利」の訳でも著名。作「超近代派宣言」など。(1882〜1936)
⇒いくた【生田】
いく‐たつふ【郁達夫】
(Yu Dafu)中国の文学者。名は文。浙江の人。東大卒。郭沫若らと創造社を興す。北京・武昌師範・中山大学に歴任。終戦直後スマトラで日本憲兵に殺害される。作「沈淪」「薄奠」「春風沈酔的晩上」など。(1896〜1945)
いく‐たて
なりゆき。いきさつ。誹風柳多留30「―をいひいひめしをかりてくる」
いくた‐の‐もり【生田の森】
生田神社境内の森。源平両氏や楠木・新田・足利氏などの古戦場。
生田の森
撮影:的場 啓
⇒いくた【生田】
いく‐たび【幾度】
①なんど。いくど。雄略紀(前田本)院政期点「幾廻イクタヒか喚めしし」
②数えられぬほどたくさん。たびたび。「―も噴火をくりかえす」
いく‐たま【生玉】
持つ人を長生きさせるという玉。
いくたま‐じんじゃ【生玉神社】
(→)生国魂いくくにたま神社に同じ。
いくたましんじゅう【生玉心中】‥ヂユウ
浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1715年(正徳5)初演。茶碗屋の嘉平次と遊女おさがが生玉神社で心中する筋。
→文献資料[生玉心中]
いくたまより‐びめ【活玉依毘売】
古事記説話に見える女。見知らぬ男により妊娠し、針につけた糸を尋ねて夫が三輪山の大物主神であることを知る。
いくた‐よろず【生田万】‥ヨロヅ
江戸後期の国学者。名は国秀。上州館林藩士の子。平田篤胤あつたねの門人。越後柏崎に塾を開き、天保の飢饉の際、1837年(天保8)大塩平八郎の乱に影響され、救民のために桑名藩支藩の柏崎陣屋を襲ったが、失敗して自刃。(1801〜1837)
⇒いくた【生田】
いく‐たり【幾人】
①どれほどの人。何人。
②多くの人。
いくた‐りゅう【生田流】‥リウ
箏曲の一流派。広義には山田流以外の箏曲の総称。地歌と密接に結びつき、角爪を用いる。狭義には生田検校に始まる組歌の伝承をいい、古くは古八橋流や住山流に対し、後には新八橋流・継山つぐやま流・藤池流などに対する。古生田流・新生田流の別があり、京阪を中心として西日本一帯に行われる。津軽に流伝したものは郁田流と表記。→山田流
⇒いくた【生田】
い‐ぐち【欠唇・兎唇】
(→)兎唇としんに同じ。〈倭名類聚鈔3〉
い‐ぐち【猪口】ヰ‥
担子菌類に属する数種の食用きのこの総称。傘の表面は褐色、裏面は網目状。アワタケ・ヤマドリタケなど。アワタケをこれに含めない地方もある。
い‐ぐち【鋳口】
溶解した金属を流し込むための鋳型の口。
イクチオサウルス【Ichthyosaurus ラテン】
ジュラ紀に生息した魚竜の一つ。比較的小形で、体長約2メートル。
イクチオステガ【Ichthyostega ラテン】
最も初期の両生類の一つ。デボン紀後期に生息。尾に鰭ひれがあり、水生だったらしい。後ろ足は7指だが、前足は不明。体長約1メートル。
いくち‐しま【生口島】
瀬戸内海中部、芸予諸島の島。広島県尾道市に属する。面積約30平方キロメートル。北部に「西の日光」と呼ばれる耕三寺こうさんじがある。瀬戸田島。
いく‐ちよ【幾千代】
どれほどの代。多くの代。元輔集「今―か子の日すごさむ」
いく‐ちよ【幾千夜】
どれほどの夜。多くの夜。拾遺和歌集恋「―寝てか恋のさむべき」
いく‐つ【幾つ】
(ツは接尾語)不定の数を表す語。
①不定個数をいい、また個数を問うのに使う。どのくらいの数。人の年齢を問うのにも使う。源氏物語夕顔「国の物語など申すに、湯桁ゆげたは―と問はまほしくおぼせど」「年は―にか、ものし給ひし」。「―買ったか」
②多くの数であることを示すのに使う。「―になっても子供だ」「橋が―もかかっている」
い‐ぐつ【藺履】ヰ‥
藺草で編み、紙の緒をつけた草履。栄華物語音楽「―どもを履きたり」
イクティノス【Iktinos】
古代ギリシアの建築家。前5世紀のアテナイの人。フェイディアスの下でカリクラテスと共にアクロポリスのパルテノン神殿を設計。
いく‐ど【幾度】
いくたび。なんべん。なんど。「―となく念を押した」
いく‐どうおん【異口同音】
多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。多くの人の説が一致すること。「―に反対を唱えた」
いく‐とせ【幾年】
年数を問う語。どれほどの年。また、多くの年。いくねん。狭衣物語1「―を限りに、生ひゆかむとすらむ」。「国を出てからはや―」
イグナティウス‐デ‐ロヨラ【Ignatius de Loyola】
スペインの宗教家。戦争で重傷を負い、病臥中回心、同志とともにイエズス会を創立。(1491〜1556)→イエズス会
いく‐にち【幾日】
①日数を問う語。どれほどの日数。また、多くの日。「出かけてから―も経った」
②月のどの日。なんにち。「帰国は3月―ですか」
イグニッション【ignition】
(→)点火2に同じ。「―‐キー」
イグニンブライト【ignimbrite】
一般に、溶結した火砕流堆積物をいう。もとはニュー‐ジーランド北島に広く分布する溶結凝灰岩を典型とした。
い‐ぐね
(東北地方・静岡県で)屋敷境。屋敷まわりの樹木。→くね
いくの【生野】
①兵庫県朝来あさご市にある町。古来銀山として有名。現在は錫すずの精錬が行われる。
②丹波国天田郡にあった地名(現在は福知山市の大字)。(歌枕)
⇒いくの‐ぎんざん【生野銀山】
⇒いくの‐の‐へん【生野の変】
いくの‐ぎんざん【生野銀山】
生野1にある銀山。古代から知られていたが、天文(1532〜1555)年間守護山名氏が再興し、織豊両氏の経営を経て、江戸幕府直轄銀山として繁栄。明治政府の直営を経て、民営。1973年採掘中止。
⇒いくの【生野】
いくの‐の‐へん【生野の変】
1863年(文久3)平野国臣が沢宣嘉さわのぶよしを総帥とし、長州脱藩の士、但馬の郷士・豪農と共に、大和の天誅組に呼応して生野1で起こした武装蜂起。代官所を占拠、農兵2000を集めたが、鎮圧された。
⇒いくの【生野】
いくは【的】
まと。仁徳紀「―の臣おみの祖おや」
⇒いくは‐どころ【的所】
イクバール【Muḥammad Iqbāl】
インドの詩人・思想家。パンジャブ生れ。ウルドゥー語・ペルシア語の詩でイスラム教徒に多大な影響を与えた。パキスタンでは国民的詩人として敬愛。(1877〜1938)
いくば‐く【幾何・幾許】
①どれほど。どんなに多く。万葉集8「わが背児せこと二人見ませば―かこの降る雪の嬉しからまし」
②(「も」を伴い、否定・反語に用いる)なにほども。万葉集11「―も降らぬ雨ゆゑ」。「余命―もない」
⇒いくばく‐も‐なく【幾許も無く】
いくばく‐も‐なく【幾許も無く】
まもなく。程なく。やがて。
⇒いくば‐く【幾何・幾許】
いくは‐どころ【的所】
弓の的をかける所。あずち。〈倭名類聚鈔4〉
⇒いくは【的】
いく‐はな【幾端】
(上方語)幾組。何組。
いく‐ひ【生日】
いきいきと栄える日。神事・儀式の日を祝っていう。吉日。
い‐くび【猪頸・猪首】ヰ‥
①人の首のずんぐりと太く短いこと。日葡辞書「イクビナヒト」
②兜かぶとを少しうしろにずらしてかぶること。
いく‐ひさしく【幾久しく】
〔副〕
(挨拶・手紙文などで用いる)いついつまでも。末永く。
いく‐びょう【育苗】‥ベウ
作物の苗をそだてること。
いく・ぶ【憤ぶ】
〔自四〕
⇒いくむ
いく‐ぶん【幾分】
①いくつかの部分に分けたうちの一部分。「財産の―かを寄付する」
②(副詞的に)いくらか。ある程度。少し。「―涼しくなった」
いく‐ぶん【郁文】
[論語八佾「周は二代に監かんがみて、郁郁乎いくいくことして文なる哉」]文化が盛んで文物が備わっていること。
いく‐へん【幾遍】
いくたび。なんべん。
いくほう‐もん【郁芳門】‥ハウ‥
平安京大内裏の外郭十二門の一つ。東面の南端にある。もと門を守衛した的いくは氏にちなみ的門いくはもんと称。818年(弘仁9)中国風に改称。大炊御門おおいのみかど。→大内裏(図)
いくほう‐もんいん【郁芳門院】‥ハウ‥ヰン
白河天皇の皇女。名は媞子ていし。伊勢斎宮。白河天皇に愛され、堀河天皇の准母として皇后の称を与えられて、1093年(寛治7)院号宣下。(1076〜1096)
いく‐ほど【幾程】
どれほど。何程。謡曲、松風「―もなく世を早う去り給ひぬ」
いくみ‐だけ【い組竹】
茂って組み合った竹。古事記下「もとには―生ひ」
いく・む【憤む】
〔自四〕
(イクブとも)いきどおる。皇極紀「社稷くにをうかがふ権はかりことを挟わきはさむことを―・み」
い‐く・む【い組む】
〔自四〕
(イは接頭語)組む。古事記下「―・みは寝ず」
い‐く・む【射組む】
〔他四〕
互いに射あう。今昔物語集25「各楯を寄せて今は―・みなむとする」
いく‐むかし【幾昔】
どれほどの昔。多くの年月を経た昔。夫木和歌抄6「かきつばた―をか隔てきぬらむ」
いく‐もう【育毛】
頭髪を成長させること。「―剤」
いく‐ゆみや【生弓矢】
生命力の満ちている弓と矢。古事記上「その大神の生大刀と―と」
いく‐よ【幾世・幾代】
どれほどの時代。多くの時代。
いく‐よ【幾夜】
どれほどの夜。多くの夜。
いく‐よう【育養】‥ヤウ
そだてやしなうこと。養育。
いくよ‐もち【幾世餅】
切り餅をあぶって小豆餡あずきあんをつけたもの。元禄(1688〜1704)の頃、江戸両国の小松屋喜兵衛が妻幾世の名を付けて売り出し評判となった。
いく‐ら【幾ら】
(ラは接尾語)不定の度合・分量を表す語。どれほど。
①不定量や不定の度合を言い、また、量・程度を問うのに使う。「―か分からない」「―払えばよいか」
②仮定または推量の言い方を伴って、量が多くまたは程度が甚だしい意を表す。「―利口でも」「―あっても足りない」「此処で人が―死んだことだろう」
→いくらも。
⇒いくら‐か【幾らか】
⇒いくら‐とも‐なく【幾らとも無く】
⇒いくら‐なんでも【幾ら何でも】
⇒いくら‐も【幾らも】
イクラ【ikra ロシア】
(魚卵の意)サケ・マスの卵を塩漬けにした食品。日本では、すじこに対し、成熟卵を卵巣からばらばらに搾り出して作ったものをいう。
い‐ぐら【居座】ヰ‥
網代あじろの番人の座っている所。堀河百首冬「―にかかるあじろ木の布」
いくら‐か【幾らか】
①そう多くない程度の量。少量。わずか。「全体の―を割く」
②(副詞的に)少しばかり。幾分か。「―暖かくなった」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくら‐とも‐なく【幾らとも無く】
数多く。十訓抄「御ふところより櫛を―とり出でて」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくら‐なんでも【幾ら何でも】
どのような事情があるとしても。どのような点から考えてみても。「―遅すぎる」
⇒いく‐ら【幾ら】
いぐら‐めし【いぐら飯】
(漁村語)壱岐などで、海藻イシゲをまぜて炊いた飯。いむら飯。いご飯。
いくら‐も【幾らも】
①いくつも。たくさん。平家物語7「かの巻物のうちにさりぬべき歌―ありけれども」
②(否定の意の語を伴って)たいして。それほど。万葉集17「年月も―あらぬに」。「一年に―できない」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくり【海石】
石。海中の岩。暗礁。古事記下「由良の門との門中となかの―に」
いく‐り【郁李】
庭梅にわうめの漢名。
いぐり‐あみ【居繰網】ヰ‥
新潟県の三面川みおもてがわ、信濃川などで使用した漁網。竹竿に両端の上下を固定した網を、2艘の船の間に下ろして川を上下しながら鮭をとる。
いく‐りん【育林】
木材の生産、水源の
養、景観の維持、防風などの目的にあった林を育てること。→造林
イグルー【igloo】
エスキモーが氷雪の塊などを積み上げて作るドーム形の冬の住居。
い‐くるみ【鋳括み・鋳包み】
鋳物の足や耳などを先に鋳て溶融金属で密着させ、作りつけのように見せること。
い‐ぐるみ【弋・矰繳】
矢に糸や網をつけて、当たるとからみつくようにしたもの。いとゆみ。
イ‐グヮンス【李光洙】
(I Gwang-su)朝鮮の作家。平安北道定州生れ。号は春園。早稲田大学留学中に「無情」を発表。のちに親日的な立場に傾斜。朝鮮戦争中に北に連行。(1892〜1950)
い‐くん【偉勲】ヰ‥
大きな手柄。すぐれた手柄。
い‐くん【遺訓】ヰ‥
故人ののこした教え。「祖父の―を守る」
い‐くん【遺薫】ヰ‥
物にのこっているかおり。余香。遺香。
い‐くん【彝訓】
人の常にふみ行うべき道徳上の教訓。
いけ【池】
地を掘って人工的に水をためた所。自然の土地のくぼみに水のたまった所。
いけ【池】
姓氏の一つ。
⇒いけ‐たいが【池大雅】
いけ
〔接頭〕
(イッケとも)卑しめののしる意を強く表す。遊子方言「いツけずるい」。「―すかない」
い‐げ【以下・已下】
それより下。いか。
い‐げ【遺偈】ヰ‥
〔仏〕高僧、特に禅僧が、臨終に際してその境地を偈にしたもの。
いけい【怡渓】
江戸中期の禅僧・茶人。号は宗悦。大徳寺住持。江戸東海寺の高源院開祖。茶道石州流を学び、怡渓流を開く。(1644〜1714)
い‐けい【畏敬】ヰ‥
(崇高・偉大なものを)かしこまり敬うこと。「―の念」
い‐けい【異形・異型】
①普通とはかわったかたち。いぎょう。
②型かたが異なっているもの。
⇒いけい‐かん【異形管】
⇒いけい‐ぞうしょく【異型増殖】
⇒いけい‐はいぐうし【異型配偶子】
い‐けい【異系】
系統がちがうこと。
⇒いけい‐こうはい【異系交配】
い‐けい【遺計】ヰ‥
①はかりごとの手ぬかり。やりそこない。
②死後にのこすはかりごと。
い‐けい【縊刑】
絞首刑。絞罪。
いけい‐かん【異形管】‥クワン
土管・鉄管などで、湾曲または分岐する箇所の接続に用いる、L字・T字・十字などの形をした管。
⇒い‐けい【異形・異型】
いけ‐いけ【行け行け】
(普通、平仮名で書く)
①深く考えることなく調子に乗って突っ走ること。
②派手で軽薄なこと。
いけい‐こうはい【異系交配】‥カウ‥
同一種類ではあるが、系統を異にする品種・変種などを交配すること。例えば、日本犬に外来品種を交配する類。交雑。
⇒い‐けい【異系】
いけい‐ざい【違警罪】ヰ‥
重罪・軽罪とならぶ犯罪の3分類の一つとして1880年(明治13)旧刑法に規定された罪。1908年(明治41)現行刑法施行の際、内容を改めて警察犯処罰令のうちに移された。拘留・科料にあたる罪。
いけい‐ぞうしょく【異型増殖】
正常と異なる未分化な細胞の増殖。広義には悪性増殖(癌)を含むが、ふつう悪性・良性の境界にある増殖状態を指す。
⇒い‐けい【異形・異型】
い‐けいたい【異形態】
〔言〕(allomorph)環境に応じて異なった形で現れた、ある形態素の一形態。
いけい‐はいぐうし【異型配偶子】
有性生殖で、合体する二つの配偶子のかたちが異なるもの。↔同型配偶子
⇒い‐けい【異形・異型】
い‐けいれん【胃痙攣】ヰ‥
発作的に上腹部が激しく痛む病症。胃潰瘍・胆石症・虫垂炎などにより起こる。さしこみ。癪しゃく。
いけ‐うお【活魚】‥ウヲ
食用のため水中に囲って生かしておく魚。いけすの魚。「―料理」
いけうち【池内】
姓氏の一つ。
⇒いけうち‐ひろし【池内宏】
いけうち‐ひろし【池内宏】
東洋史学者。東京生れ。東大教授。朝鮮・満州史を研究。著「満鮮史研究」「元寇の新研究」など。(1878〜1952)
⇒いけうち【池内】
いけ‐うんじょう【池運上】‥ジヤウ
(→)池役いけやくに同じ。
いけ‐がき【生垣・生籬】
樹木を植えならべて造った垣。
いけがみそね‐いせき【池上曾根遺跡】‥ヰ‥
大阪府和泉市・泉大津市にある弥生時代の大集落遺跡。濠を巡らす住居域と、その周囲の墳墓などから成る付帯施設域とがある。
いけがみ‐ほんもんじ【池上本門寺】
⇒ほんもんじ1
いけ‐くち【いけ口】
(イケは接頭語)相手のよくしゃべるのをののしっていう語。浄瑠璃、近頃河原達引「―たたかれては、こちとらが身の破滅」
いけ‐くち【生口】
証言する人。(被疑者についてもいう)
いけ‐くち【行け口】
(イケはイケルの語幹)酒などを相当飲める性質。また、弁説のたつこと。その人。
いけこみ‐ばしら【埋込柱】
地中にうめ込んで立てた柱。掘立柱ほったてばしら。
いけ‐こ・む【埋け込む】
〔他五〕
地を掘って埋めいれる。
いけ‐ころし【生け殺し】
歌舞伎で、舞台の進行にあわせて下座音楽を強めたり弱めたりすること。また、せりふの抑揚・強弱にもいう。
いけ‐じめ【活け締め】
活魚の鰓蓋えらぶたの中にある頭の骨と中骨のつなぎ目、尾のつけ根の2カ所を切り、血抜きをすること。死後の身に血が回るのを防ぎ、鮮度を保つ。いきじめ。→のじめ
いけ‐しゃあしゃあ
(イケは接頭語)人にどう思われようが、つら憎いまで平気でいるさま。
いけじり‐でら【池後寺】
法起寺ほっきじの異称。
いけ‐す【生簀】
漁獲した魚や料理などに使う魚を生かしておく所。川や池または海岸の水中に竹垣をとりまわしたもの、箱形のものなどがある。〈倭名類聚鈔15〉
⇒いけす‐ぶね【生簀船】
いけ‐ず
(「行けず」の意から)
①強情なこと。意地の悪いこと。また、そういう人。いかず。
②わるもの。ならずもの。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「今も今とて―達がわつぱさつぱ」
いけ‐ずうずうし・い‥ヅウヅウシイ
〔形〕
(イケは接頭語)つら憎いほどあつかましい。
いけ‐すかな・い【いけ好かない】
〔形〕
(イケは接頭語)他人の性質・態度などが気に染まないでいやである。
いけずき【生唼・生食】
(「池月」とも書く)「宇治川の先陣」参照。
いけす‐ぶね【生簀船】
魚を生かしておく水槽すいそう。魚を入れた箱を水中に沈めまたは浮かべておくもの。いけぶね。〈[季]夏〉
⇒いけ‐す【生簀】
いけ‐ずみ【埋炭・活け炭】
永く火力を保つように灰に埋めた炭。
いけ‐ぞんざい
(イケは接頭語)ひどく粗略にするさま。甚だしく丁重を欠くさま。「―な口をきく」
いけだ【池田】
①大阪府北西部の市。豊中とともに大阪の代表的な住宅衛星都市。かつて清酒・木炭で有名。人口10万2千。
②静岡県磐田市の地名。平家物語・源平盛衰記・謡曲「熊野ゆや」などに見える池田の宿。もと、天竜川の渡河点。
⇒いけだ‐ざけ【池田酒】
⇒いけだ‐ずみ【池田炭】
いけだ【池田】
姓氏の一つ。江戸時代の外様大名。備前岡山・因幡鳥取藩主。池田氏は、清和源氏源仲政の子、池田泰政を祖とするという。
⇒いけだ‐えいせん【池田英泉】
⇒いけだ‐きかん【池田亀鑑】
⇒いけだ‐きくなえ【池田菊苗】
⇒いけだ‐しげあき【池田成彬】
⇒いけだ‐ずいせん【池田瑞仙】
⇒いけだ‐そうたん【池田宗旦】
⇒いけだ‐てるまさ【池田輝政】
⇒いけだ‐はやと【池田勇人】
⇒いけだ‐ますお【池田満寿夫】
⇒いけだ‐みつまさ【池田光政】
⇒いけだ‐ようそん【池田遥邨】
い‐げた【井桁】ヰ‥
①井戸の上部の縁を木で「井」の字の形に四角に組んだもの。
②ものを組むとき、「井」の字の形にする、その形。
③紋所の名。井桁1にかたどったもの。もと菱形を井桁、方形を井筒としたが、のち混同された。→井筒(図)
いけ‐たいが【池大雅】
江戸中期の文人画家。日本文人画の大成者。名は無名ありな。九霞山樵・霞樵・大雅堂などと号。京都の人。明清代の文人画を柳沢淇園に学び、祇園南海にも感化された。やまと絵や西洋画の表現をも取り入れ、のびやかな描線と明快な色彩による奥深い空間表現を確立。書にもすぐれた。作「十便帖」「楼閣山水図屏風」など。妻、玉瀾も画家。いけのたいが。(1723〜1776)
⇒いけ【池】
いけだ‐えいせん【池田英泉】
⇒けいさいえいせん(渓斎英泉)。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐きかん【池田亀鑑】
国文学者。鳥取県生れ。東大教授。平安文学、特に源氏物語の文献学的研究に貢献。著「源氏物語大成」「古典の批判的処置に関する研究」など。(1896〜1956)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐きくなえ【池田菊苗】‥ナヘ
化学者。京都生れ。東大教授。「味の素」を創製。理化学研究所の設立に貢献。(1864〜1936)
池田菊苗
提供:毎日新聞社
⇒いけだ【池田】
いけだ‐こ【池田湖】
鹿児島県薩摩半島南東部の湖。カルデラ湖。大鰻の生息地。面積11平方キロメートル。湖面標高は66メートル、深さは233メートル。
池田湖
撮影:山梨勝弘
いけだ‐ざけ【池田酒】
池田1で醸造する酒。辛口で、江戸時代には最上の酒として、伊丹酒と並称された。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐しげあき【池田成彬】
(名はセイヒンとも)銀行家・政治家。米沢藩士の子。慶応義塾卒。時事新報に入り、三井銀行に転じ、三井の大番頭といわれた。日銀総裁・蔵相・商相・枢密顧問官を歴任。(1867〜1950)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ずいせん【池田瑞仙】
江戸中期の医師。名は独美。錦橋きんきょうと号す。周防岩国の人。痘瘡とうそうの治療で知られ、のち幕府医学館で講じた。著「痘科弁要」「痘疹戒草」など。(1735〜1816)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ずみ【池田炭】
兵庫県川西市一庫ひとくら付近で生産されたクヌギの黒炭。池田1に出荷したからいう。一庫炭。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐そうたん【池田宗旦】
江戸前期の俳人。別号、兀翁。摂津伊丹いたみの人。松江重頼の門人。伊丹の居所を也雲軒と称し、国文・俳諧を指導、伊丹風の祖。上島鬼貫もその感化を受けた。(1636〜1693)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐てるまさ【池田輝政】
安土桃山時代の武将。織田信長に従い、のち豊臣秀吉に仕えて長久手・小田原に戦う。関ヶ原の戦には徳川家康に属して功をたて、播磨を与えられて姫路城主となり、さらに備前・淡路を得た。(1564〜1613)
⇒いけだ【池田】
いけたに【池谷】
姓氏の一つ。
⇒いけたに‐しんざぶろう【池谷信三郎】
いけたに‐しんざぶろう【池谷信三郎】‥ラウ
小説家。東京生れ。東大中退。新聞の懸賞小説に「望郷」が当選。新感覚派に属す。作「橋」「有閑夫人」など。(1900〜1933)
⇒いけたに【池谷】
いけだ‐はやと【池田勇人】
政治家。広島県生れ。京大卒。大蔵官僚を経て、吉田茂に知られ、自由党に入り、各省大臣を歴任。自由民主党総裁。1960〜64年首相。高度経済成長政策を推進。(1899〜1965)
池田勇人(1)
撮影:田村 茂
池田勇人(2)
撮影:石井幸之助
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ますお【池田満寿夫】‥ヲ
画家・作家。中国瀋陽(旧、奉天)生れ。版画家としてデビュー。のち、水彩画・彫刻・作陶・文芸・映画製作など多彩な活動を行う。小説「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞。(1934〜1997)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐みつまさ【池田光政】
江戸前期の備前岡山藩主。輝政の孫。通称新太郎、諡おくりなは芳烈公。熊沢蕃山の登用、郷学閑谷しずたに学校の創設など、仁政理念に基づく藩政を展開。明君と称せられる。著「池田光政日記」。(1609〜1682)
→文献資料[池田光政日記]
⇒いけだ【池田】
いけだや‐じけん【池田屋事件】
幕末、元治元年(1864)6月5日、長州・土佐・肥後各藩の尊攘派志士約20名が、京都三条小橋の旅宿池田屋に集まり謀議中、新撰組に襲撃され、宮部鼎蔵ていぞう・吉田稔麿としまろら多くの死傷者を出した事件。長州藩の憤激を呼び、蛤御門はまぐりごもんの変のきっかけとなる。池田屋騒動。
いけだ‐ようそん【池田遥邨】‥エウ‥
日本画家。本名、昇一。岡山県生れ。晩年は種田山頭火の句を絵画化する一連の作品を描く。文化勲章。(1895〜1988)
池田遥邨
撮影:田沼武能
⇒いけだ【池田】
いげち‐な・い
〔形〕[文]いげちな・し(ク)
(近世、上方で使われた)
①薄情である。人情に乏しい。
②厚かましい。貪欲である。浄瑠璃、近江源氏先陣館「酒呑童子の眷属か―・い酒好きと競合ひ」
③むごたらしい。洒落本、男倡新宗玄々経「―・きうきめにあふ事なり」
→えげつない
いけ‐ちょうがい【池蝶貝】‥テフガヒ
イシガイ科の二枚貝。殻長約20センチメートルで殻が厚い。琵琶湖水系の特産種で、深さ5メートルより浅い砂泥中にもぐっている。淡水真珠の養殖に母貝として用いる。
い‐げつ【遺孽】ヰ‥
①父に死なれた妾腹の子。
②後にのこった卑しい血統のもの。
いけ‐づくり【生け作り・活け作り】
①コイ・タイなどを生きたまま、頭・尾・中骨はそのままに、身を切り取って手早く刺身に作り、再び原形のように並べて出す料理。いきづくり。
②転じて、新鮮な魚の刺身。
いげつ‐な・い
〔形〕
イゲチナイの転。
いけ‐どうずり【いけどう掏摸】
(イケもドウもののしる意の接頭語)掏摸すりをののしる語。人をののしる時にも用いる。いきずり。浄瑠璃、心中天の網島「ヤイ治兵衛、女房子供の身の皮剥ぎ、その金でおやま狂ひ、―め」
いけ‐どし【いけ年】
(イケは接頭語)年をとったこと、年齢不相応なことをののしっていう語。いい年。浮世風呂3「百七ツの帯解でも祝はうといふ―仕つて、その眉毛は何のまねだ」
いけ‐どの【池殿】
京都の六波羅蜜寺の西にあった平頼盛の邸宅。また、平頼盛の通称。
いけ‐どり【生け捕り・生擒】
いけどること。また、いけどられた人や動物。「虎を―にする」
いけ‐ど・る【生け捕る】
〔他五〕
人や動物を生きているまま捕らえる。「象を―・る」
いけ‐ない
(イケルの未然形に否定の助動詞ナイの付いたもので、活用はナイと同型)
①(禁止を表す)不可である。…すべきでない。「悪いことをしては―」「答えなくては―」
②(非難・絶望・拒否・憐憫れんびんなどの意で)よくない。まずい。だめだ。望ましくない状態である。「―子」「あの病人はすでにいけなかった」「歯が痛いのか。それは―」「いい物ばかりで目移りして―」
③(体質的に)酒が飲めない。「―口」
いけなみ【池波】
姓氏の一つ。
⇒いけなみ‐しょうたろう【池波正太郎】
いけなみ‐しょうたろう【池波正太郎】‥シヤウ‥ラウ
劇作家・小説家。東京生れ。長谷川伸に師事。新国劇の脚本を書く傍ら時代小説を執筆。作「鬼平犯科帳」「剣客商売」などのシリーズ、「真田太平記」など。(1923〜1990)
池波正太郎
撮影:田沼武能
⇒いけなみ【池波】
いけ‐にえ【生け贄・犠牲】‥ニヘ
①生きたまま贄にえとして神に供える生き物。
②ある目的のために生命または名利をすてる人。犠牲ぎせい。「会社再建の―となる」
いけにし【池西】
姓氏の一つ。
⇒いけにし‐ごんすい【池西言水】
いけにし‐ごんすい【池西言水】
江戸中期の俳人。名は則好。奈良の人。松江重頼の門人。江戸で談林風を鼓吹、上京後は蕉風の同調者。「木枯しの果はありけり海の音」の名句で「木枯しの言水」といわれた。(1650〜1722)
⇒いけにし【池西】
いけ‐ぬ
(→)「いけない」に同じ。歌舞伎、助六所縁江戸桜「悪洒落な侍が持合せた杯、あげまきさんと―口合ひ、憎さも憎し」
いけの【池野】
姓氏の一つ。
⇒いけの‐せいいちろう【池野成一郎】
いけ‐の‐こころ【池の心】
池の中心。池の底。また、池の面。源氏物語桐壺「―広くしなして」
いけの‐せいいちろう【池野成一郎】‥ラウ
植物遺伝学者。東京の人。東大教授。ソテツの精子を発見、被子植物とシダ・裸子植物の類縁関係を究明。(1866〜1943)
⇒いけの【池野】
いけ‐の‐ぜんに【池禅尼】
藤原宗兼の娘。平忠盛の後妻。清盛の継母。頼盛の実母。源頼朝を助命。六波羅の池殿に住み、池ノ尼ともいう。生没年未詳。
いけ‐の‐だいなごん【池大納言】
平頼盛の通称。
いけのべのなみつき‐の‐みや【池辺双槻宮】
用明天皇の皇居。遺称地は奈良県桜井市阿部。磐余いわれの池辺双槻宮。
いけのぼう【池坊】‥バウ
(もと京都六角堂頂法寺の坊の名)立花および生花せいかの現存最古の流派。池坊専慶に始まり、池坊専好(初代・2代)が立花を大成。
⇒いけのぼう‐せんおう【池坊専応】
⇒いけのぼう‐せんけい【池坊専慶】
⇒いけのぼう‐せんこう【池坊専好】
いけのぼう‐せんおう【池坊専応】‥バウ‥
戦国時代の華道家。その「池坊専応口伝」は、生け花を理論的に大成した最初の口伝書。
⇒いけのぼう【池坊】
いけのぼう‐せんけい【池坊専慶】‥バウ‥
池坊の始祖。長禄・寛正(1457〜1466)ごろ活躍した立花たてばなの名手。生没年未詳。
⇒いけのぼう【池坊】
いけのぼう‐せんこう【池坊専好】‥バウ‥カウ
①(初代)安土桃山・江戸初期に活躍した華道家。「文禄三年前田亭御成記」所載の松の砂之物は傑作といわれる。(1536?〜1621)
②(2代)立花りっかの大成者。後水尾天皇の師。立花図を多数残す。(1570?〜1658)
⇒いけのぼう【池坊】
いけのもくず【池の藻屑】‥クヅ
歴史物語。14巻。荒木田麗女れいじょ著。1771年(明和8)成る。後醍醐天皇から後陽成天皇に至る間の歴史を古典趣味豊かに雅文で記したもの。「増鏡」の後を承ける。
いけ‐ばか【埋墓】
①土葬の土饅頭どまんじゅう。丸塚まるか。
②(→)「うめ墓」に同じ。
いけ‐はぎ【生剥】
天つ罪の一つ。生きている獣の皮を剥ぐこと。いきはぎ。神代紀上「斑駒ぶちこまを―にして」
いけ‐ばな【生花・活花】
①草木の枝・葉・花などを切り取って、水を入れた花器に挿し、席上の飾りとすること。また、挿したもの。挿花。
②⇒せいか1
いけ‐び【埋火】
いけた火。うずみ火。生火。
⇒いけび‐ごや【埋火小屋】
いけび‐ごや【埋火小屋】
肥料用の灰をつくる小屋。あくやしば。
⇒いけ‐び【埋火】
いけ‐ぶくろ【生け袋】
鷹の生き餌の雀などを入れる袋。狂言、餌差十王「―腰簑の上に取付けて」
いけぶくろ【池袋】
東京都豊島区の一地区。第二次大戦後、池袋駅周辺が、副都心の一つとして急速に発展。
いけ‐ぶね【生け槽・生け舟】
(→)生簀船いけすぶねに同じ。
いけべ【池辺】
姓氏の一つ。
⇒いけべ‐さんざん【池辺三山】
⇒いけべ‐よしかた【池辺義象】
いけべ‐さんざん【池辺三山】
明治時代の新聞人。本名、吉太郎。熊本藩士の子。新聞「日本」の客員、のち「大阪朝日」「東京朝日」主筆。日清・日露戦争などに際し健筆をふるう。また紙面を刷新、夏目漱石らの名編を多く掲載。(1864〜1912)
⇒いけべ【池辺】
いけべ‐よしかた【池辺義象】
国文学者・歌人。藤園と号。熊本生れ。国文・和歌・古代法制に精通。一高教授・御歌所寄人。著「日本法制史書目解題」「日本文学史」など。(1861〜1923)
⇒いけべ【池辺】
いけま【生馬・牛皮消】
山地に多いガガイモ科の蔓性多年草。根は肥厚して紡錘形。蔓は帯紫色、葉は心臓形。夏、白い5弁星形の小花をつける。実は紡錘状の蒴果さくかで、裂けて白毛のある種子を飛散。根は生薬(牛皮消根)で、利尿剤。馬の諸病の特効薬とするのは、アイヌ語名のイケマに「生馬」の字をあてたため起こった俗信。ヤマコガメ。コサ。
いけま
いけ‐ま【生け間・活け間】
漁船の中央部に、外部の水が通ずるように設けた生簀いけす。
いけみ‐ぐさ【池見草】
蓮はすの別称。
いけみず‐の【池水の】‥ミヅ‥
〔枕〕
「言ひ」「そこ」「下」「つつむ」にかかる。
⇒いくた【生田】
いく‐たち【生大刀】
生命力の満ちている大刀。古事記上「その汝が持てる―、生弓矢をもちて」
いくた‐ちょうこう【生田長江】‥チヤウカウ
評論家・翻訳家。名は弘治。鳥取県生れ。東大卒。明治末から大正にかけて思想界で活躍。ニーチェ全集やダヌンツィオ「死の勝利」の訳でも著名。作「超近代派宣言」など。(1882〜1936)
⇒いくた【生田】
いく‐たつふ【郁達夫】
(Yu Dafu)中国の文学者。名は文。浙江の人。東大卒。郭沫若らと創造社を興す。北京・武昌師範・中山大学に歴任。終戦直後スマトラで日本憲兵に殺害される。作「沈淪」「薄奠」「春風沈酔的晩上」など。(1896〜1945)
いく‐たて
なりゆき。いきさつ。誹風柳多留30「―をいひいひめしをかりてくる」
いくた‐の‐もり【生田の森】
生田神社境内の森。源平両氏や楠木・新田・足利氏などの古戦場。
生田の森
撮影:的場 啓
⇒いくた【生田】
いく‐たび【幾度】
①なんど。いくど。雄略紀(前田本)院政期点「幾廻イクタヒか喚めしし」
②数えられぬほどたくさん。たびたび。「―も噴火をくりかえす」
いく‐たま【生玉】
持つ人を長生きさせるという玉。
いくたま‐じんじゃ【生玉神社】
(→)生国魂いくくにたま神社に同じ。
いくたましんじゅう【生玉心中】‥ヂユウ
浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1715年(正徳5)初演。茶碗屋の嘉平次と遊女おさがが生玉神社で心中する筋。
→文献資料[生玉心中]
いくたまより‐びめ【活玉依毘売】
古事記説話に見える女。見知らぬ男により妊娠し、針につけた糸を尋ねて夫が三輪山の大物主神であることを知る。
いくた‐よろず【生田万】‥ヨロヅ
江戸後期の国学者。名は国秀。上州館林藩士の子。平田篤胤あつたねの門人。越後柏崎に塾を開き、天保の飢饉の際、1837年(天保8)大塩平八郎の乱に影響され、救民のために桑名藩支藩の柏崎陣屋を襲ったが、失敗して自刃。(1801〜1837)
⇒いくた【生田】
いく‐たり【幾人】
①どれほどの人。何人。
②多くの人。
いくた‐りゅう【生田流】‥リウ
箏曲の一流派。広義には山田流以外の箏曲の総称。地歌と密接に結びつき、角爪を用いる。狭義には生田検校に始まる組歌の伝承をいい、古くは古八橋流や住山流に対し、後には新八橋流・継山つぐやま流・藤池流などに対する。古生田流・新生田流の別があり、京阪を中心として西日本一帯に行われる。津軽に流伝したものは郁田流と表記。→山田流
⇒いくた【生田】
い‐ぐち【欠唇・兎唇】
(→)兎唇としんに同じ。〈倭名類聚鈔3〉
い‐ぐち【猪口】ヰ‥
担子菌類に属する数種の食用きのこの総称。傘の表面は褐色、裏面は網目状。アワタケ・ヤマドリタケなど。アワタケをこれに含めない地方もある。
い‐ぐち【鋳口】
溶解した金属を流し込むための鋳型の口。
イクチオサウルス【Ichthyosaurus ラテン】
ジュラ紀に生息した魚竜の一つ。比較的小形で、体長約2メートル。
イクチオステガ【Ichthyostega ラテン】
最も初期の両生類の一つ。デボン紀後期に生息。尾に鰭ひれがあり、水生だったらしい。後ろ足は7指だが、前足は不明。体長約1メートル。
いくち‐しま【生口島】
瀬戸内海中部、芸予諸島の島。広島県尾道市に属する。面積約30平方キロメートル。北部に「西の日光」と呼ばれる耕三寺こうさんじがある。瀬戸田島。
いく‐ちよ【幾千代】
どれほどの代。多くの代。元輔集「今―か子の日すごさむ」
いく‐ちよ【幾千夜】
どれほどの夜。多くの夜。拾遺和歌集恋「―寝てか恋のさむべき」
いく‐つ【幾つ】
(ツは接尾語)不定の数を表す語。
①不定個数をいい、また個数を問うのに使う。どのくらいの数。人の年齢を問うのにも使う。源氏物語夕顔「国の物語など申すに、湯桁ゆげたは―と問はまほしくおぼせど」「年は―にか、ものし給ひし」。「―買ったか」
②多くの数であることを示すのに使う。「―になっても子供だ」「橋が―もかかっている」
い‐ぐつ【藺履】ヰ‥
藺草で編み、紙の緒をつけた草履。栄華物語音楽「―どもを履きたり」
イクティノス【Iktinos】
古代ギリシアの建築家。前5世紀のアテナイの人。フェイディアスの下でカリクラテスと共にアクロポリスのパルテノン神殿を設計。
いく‐ど【幾度】
いくたび。なんべん。なんど。「―となく念を押した」
いく‐どうおん【異口同音】
多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。多くの人の説が一致すること。「―に反対を唱えた」
いく‐とせ【幾年】
年数を問う語。どれほどの年。また、多くの年。いくねん。狭衣物語1「―を限りに、生ひゆかむとすらむ」。「国を出てからはや―」
イグナティウス‐デ‐ロヨラ【Ignatius de Loyola】
スペインの宗教家。戦争で重傷を負い、病臥中回心、同志とともにイエズス会を創立。(1491〜1556)→イエズス会
いく‐にち【幾日】
①日数を問う語。どれほどの日数。また、多くの日。「出かけてから―も経った」
②月のどの日。なんにち。「帰国は3月―ですか」
イグニッション【ignition】
(→)点火2に同じ。「―‐キー」
イグニンブライト【ignimbrite】
一般に、溶結した火砕流堆積物をいう。もとはニュー‐ジーランド北島に広く分布する溶結凝灰岩を典型とした。
い‐ぐね
(東北地方・静岡県で)屋敷境。屋敷まわりの樹木。→くね
いくの【生野】
①兵庫県朝来あさご市にある町。古来銀山として有名。現在は錫すずの精錬が行われる。
②丹波国天田郡にあった地名(現在は福知山市の大字)。(歌枕)
⇒いくの‐ぎんざん【生野銀山】
⇒いくの‐の‐へん【生野の変】
いくの‐ぎんざん【生野銀山】
生野1にある銀山。古代から知られていたが、天文(1532〜1555)年間守護山名氏が再興し、織豊両氏の経営を経て、江戸幕府直轄銀山として繁栄。明治政府の直営を経て、民営。1973年採掘中止。
⇒いくの【生野】
いくの‐の‐へん【生野の変】
1863年(文久3)平野国臣が沢宣嘉さわのぶよしを総帥とし、長州脱藩の士、但馬の郷士・豪農と共に、大和の天誅組に呼応して生野1で起こした武装蜂起。代官所を占拠、農兵2000を集めたが、鎮圧された。
⇒いくの【生野】
いくは【的】
まと。仁徳紀「―の臣おみの祖おや」
⇒いくは‐どころ【的所】
イクバール【Muḥammad Iqbāl】
インドの詩人・思想家。パンジャブ生れ。ウルドゥー語・ペルシア語の詩でイスラム教徒に多大な影響を与えた。パキスタンでは国民的詩人として敬愛。(1877〜1938)
いくば‐く【幾何・幾許】
①どれほど。どんなに多く。万葉集8「わが背児せこと二人見ませば―かこの降る雪の嬉しからまし」
②(「も」を伴い、否定・反語に用いる)なにほども。万葉集11「―も降らぬ雨ゆゑ」。「余命―もない」
⇒いくばく‐も‐なく【幾許も無く】
いくばく‐も‐なく【幾許も無く】
まもなく。程なく。やがて。
⇒いくば‐く【幾何・幾許】
いくは‐どころ【的所】
弓の的をかける所。あずち。〈倭名類聚鈔4〉
⇒いくは【的】
いく‐はな【幾端】
(上方語)幾組。何組。
いく‐ひ【生日】
いきいきと栄える日。神事・儀式の日を祝っていう。吉日。
い‐くび【猪頸・猪首】ヰ‥
①人の首のずんぐりと太く短いこと。日葡辞書「イクビナヒト」
②兜かぶとを少しうしろにずらしてかぶること。
いく‐ひさしく【幾久しく】
〔副〕
(挨拶・手紙文などで用いる)いついつまでも。末永く。
いく‐びょう【育苗】‥ベウ
作物の苗をそだてること。
いく・ぶ【憤ぶ】
〔自四〕
⇒いくむ
いく‐ぶん【幾分】
①いくつかの部分に分けたうちの一部分。「財産の―かを寄付する」
②(副詞的に)いくらか。ある程度。少し。「―涼しくなった」
いく‐ぶん【郁文】
[論語八佾「周は二代に監かんがみて、郁郁乎いくいくことして文なる哉」]文化が盛んで文物が備わっていること。
いく‐へん【幾遍】
いくたび。なんべん。
いくほう‐もん【郁芳門】‥ハウ‥
平安京大内裏の外郭十二門の一つ。東面の南端にある。もと門を守衛した的いくは氏にちなみ的門いくはもんと称。818年(弘仁9)中国風に改称。大炊御門おおいのみかど。→大内裏(図)
いくほう‐もんいん【郁芳門院】‥ハウ‥ヰン
白河天皇の皇女。名は媞子ていし。伊勢斎宮。白河天皇に愛され、堀河天皇の准母として皇后の称を与えられて、1093年(寛治7)院号宣下。(1076〜1096)
いく‐ほど【幾程】
どれほど。何程。謡曲、松風「―もなく世を早う去り給ひぬ」
いくみ‐だけ【い組竹】
茂って組み合った竹。古事記下「もとには―生ひ」
いく・む【憤む】
〔自四〕
(イクブとも)いきどおる。皇極紀「社稷くにをうかがふ権はかりことを挟わきはさむことを―・み」
い‐く・む【い組む】
〔自四〕
(イは接頭語)組む。古事記下「―・みは寝ず」
い‐く・む【射組む】
〔他四〕
互いに射あう。今昔物語集25「各楯を寄せて今は―・みなむとする」
いく‐むかし【幾昔】
どれほどの昔。多くの年月を経た昔。夫木和歌抄6「かきつばた―をか隔てきぬらむ」
いく‐もう【育毛】
頭髪を成長させること。「―剤」
いく‐ゆみや【生弓矢】
生命力の満ちている弓と矢。古事記上「その大神の生大刀と―と」
いく‐よ【幾世・幾代】
どれほどの時代。多くの時代。
いく‐よ【幾夜】
どれほどの夜。多くの夜。
いく‐よう【育養】‥ヤウ
そだてやしなうこと。養育。
いくよ‐もち【幾世餅】
切り餅をあぶって小豆餡あずきあんをつけたもの。元禄(1688〜1704)の頃、江戸両国の小松屋喜兵衛が妻幾世の名を付けて売り出し評判となった。
いく‐ら【幾ら】
(ラは接尾語)不定の度合・分量を表す語。どれほど。
①不定量や不定の度合を言い、また、量・程度を問うのに使う。「―か分からない」「―払えばよいか」
②仮定または推量の言い方を伴って、量が多くまたは程度が甚だしい意を表す。「―利口でも」「―あっても足りない」「此処で人が―死んだことだろう」
→いくらも。
⇒いくら‐か【幾らか】
⇒いくら‐とも‐なく【幾らとも無く】
⇒いくら‐なんでも【幾ら何でも】
⇒いくら‐も【幾らも】
イクラ【ikra ロシア】
(魚卵の意)サケ・マスの卵を塩漬けにした食品。日本では、すじこに対し、成熟卵を卵巣からばらばらに搾り出して作ったものをいう。
い‐ぐら【居座】ヰ‥
網代あじろの番人の座っている所。堀河百首冬「―にかかるあじろ木の布」
いくら‐か【幾らか】
①そう多くない程度の量。少量。わずか。「全体の―を割く」
②(副詞的に)少しばかり。幾分か。「―暖かくなった」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくら‐とも‐なく【幾らとも無く】
数多く。十訓抄「御ふところより櫛を―とり出でて」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくら‐なんでも【幾ら何でも】
どのような事情があるとしても。どのような点から考えてみても。「―遅すぎる」
⇒いく‐ら【幾ら】
いぐら‐めし【いぐら飯】
(漁村語)壱岐などで、海藻イシゲをまぜて炊いた飯。いむら飯。いご飯。
いくら‐も【幾らも】
①いくつも。たくさん。平家物語7「かの巻物のうちにさりぬべき歌―ありけれども」
②(否定の意の語を伴って)たいして。それほど。万葉集17「年月も―あらぬに」。「一年に―できない」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくり【海石】
石。海中の岩。暗礁。古事記下「由良の門との門中となかの―に」
いく‐り【郁李】
庭梅にわうめの漢名。
いぐり‐あみ【居繰網】ヰ‥
新潟県の三面川みおもてがわ、信濃川などで使用した漁網。竹竿に両端の上下を固定した網を、2艘の船の間に下ろして川を上下しながら鮭をとる。
いく‐りん【育林】
木材の生産、水源の
養、景観の維持、防風などの目的にあった林を育てること。→造林
イグルー【igloo】
エスキモーが氷雪の塊などを積み上げて作るドーム形の冬の住居。
い‐くるみ【鋳括み・鋳包み】
鋳物の足や耳などを先に鋳て溶融金属で密着させ、作りつけのように見せること。
い‐ぐるみ【弋・矰繳】
矢に糸や網をつけて、当たるとからみつくようにしたもの。いとゆみ。
イ‐グヮンス【李光洙】
(I Gwang-su)朝鮮の作家。平安北道定州生れ。号は春園。早稲田大学留学中に「無情」を発表。のちに親日的な立場に傾斜。朝鮮戦争中に北に連行。(1892〜1950)
い‐くん【偉勲】ヰ‥
大きな手柄。すぐれた手柄。
い‐くん【遺訓】ヰ‥
故人ののこした教え。「祖父の―を守る」
い‐くん【遺薫】ヰ‥
物にのこっているかおり。余香。遺香。
い‐くん【彝訓】
人の常にふみ行うべき道徳上の教訓。
いけ【池】
地を掘って人工的に水をためた所。自然の土地のくぼみに水のたまった所。
いけ【池】
姓氏の一つ。
⇒いけ‐たいが【池大雅】
いけ
〔接頭〕
(イッケとも)卑しめののしる意を強く表す。遊子方言「いツけずるい」。「―すかない」
い‐げ【以下・已下】
それより下。いか。
い‐げ【遺偈】ヰ‥
〔仏〕高僧、特に禅僧が、臨終に際してその境地を偈にしたもの。
いけい【怡渓】
江戸中期の禅僧・茶人。号は宗悦。大徳寺住持。江戸東海寺の高源院開祖。茶道石州流を学び、怡渓流を開く。(1644〜1714)
い‐けい【畏敬】ヰ‥
(崇高・偉大なものを)かしこまり敬うこと。「―の念」
い‐けい【異形・異型】
①普通とはかわったかたち。いぎょう。
②型かたが異なっているもの。
⇒いけい‐かん【異形管】
⇒いけい‐ぞうしょく【異型増殖】
⇒いけい‐はいぐうし【異型配偶子】
い‐けい【異系】
系統がちがうこと。
⇒いけい‐こうはい【異系交配】
い‐けい【遺計】ヰ‥
①はかりごとの手ぬかり。やりそこない。
②死後にのこすはかりごと。
い‐けい【縊刑】
絞首刑。絞罪。
いけい‐かん【異形管】‥クワン
土管・鉄管などで、湾曲または分岐する箇所の接続に用いる、L字・T字・十字などの形をした管。
⇒い‐けい【異形・異型】
いけ‐いけ【行け行け】
(普通、平仮名で書く)
①深く考えることなく調子に乗って突っ走ること。
②派手で軽薄なこと。
いけい‐こうはい【異系交配】‥カウ‥
同一種類ではあるが、系統を異にする品種・変種などを交配すること。例えば、日本犬に外来品種を交配する類。交雑。
⇒い‐けい【異系】
いけい‐ざい【違警罪】ヰ‥
重罪・軽罪とならぶ犯罪の3分類の一つとして1880年(明治13)旧刑法に規定された罪。1908年(明治41)現行刑法施行の際、内容を改めて警察犯処罰令のうちに移された。拘留・科料にあたる罪。
いけい‐ぞうしょく【異型増殖】
正常と異なる未分化な細胞の増殖。広義には悪性増殖(癌)を含むが、ふつう悪性・良性の境界にある増殖状態を指す。
⇒い‐けい【異形・異型】
い‐けいたい【異形態】
〔言〕(allomorph)環境に応じて異なった形で現れた、ある形態素の一形態。
いけい‐はいぐうし【異型配偶子】
有性生殖で、合体する二つの配偶子のかたちが異なるもの。↔同型配偶子
⇒い‐けい【異形・異型】
い‐けいれん【胃痙攣】ヰ‥
発作的に上腹部が激しく痛む病症。胃潰瘍・胆石症・虫垂炎などにより起こる。さしこみ。癪しゃく。
いけ‐うお【活魚】‥ウヲ
食用のため水中に囲って生かしておく魚。いけすの魚。「―料理」
いけうち【池内】
姓氏の一つ。
⇒いけうち‐ひろし【池内宏】
いけうち‐ひろし【池内宏】
東洋史学者。東京生れ。東大教授。朝鮮・満州史を研究。著「満鮮史研究」「元寇の新研究」など。(1878〜1952)
⇒いけうち【池内】
いけ‐うんじょう【池運上】‥ジヤウ
(→)池役いけやくに同じ。
いけ‐がき【生垣・生籬】
樹木を植えならべて造った垣。
いけがみそね‐いせき【池上曾根遺跡】‥ヰ‥
大阪府和泉市・泉大津市にある弥生時代の大集落遺跡。濠を巡らす住居域と、その周囲の墳墓などから成る付帯施設域とがある。
いけがみ‐ほんもんじ【池上本門寺】
⇒ほんもんじ1
いけ‐くち【いけ口】
(イケは接頭語)相手のよくしゃべるのをののしっていう語。浄瑠璃、近頃河原達引「―たたかれては、こちとらが身の破滅」
いけ‐くち【生口】
証言する人。(被疑者についてもいう)
いけ‐くち【行け口】
(イケはイケルの語幹)酒などを相当飲める性質。また、弁説のたつこと。その人。
いけこみ‐ばしら【埋込柱】
地中にうめ込んで立てた柱。掘立柱ほったてばしら。
いけ‐こ・む【埋け込む】
〔他五〕
地を掘って埋めいれる。
いけ‐ころし【生け殺し】
歌舞伎で、舞台の進行にあわせて下座音楽を強めたり弱めたりすること。また、せりふの抑揚・強弱にもいう。
いけ‐じめ【活け締め】
活魚の鰓蓋えらぶたの中にある頭の骨と中骨のつなぎ目、尾のつけ根の2カ所を切り、血抜きをすること。死後の身に血が回るのを防ぎ、鮮度を保つ。いきじめ。→のじめ
いけ‐しゃあしゃあ
(イケは接頭語)人にどう思われようが、つら憎いまで平気でいるさま。
いけじり‐でら【池後寺】
法起寺ほっきじの異称。
いけ‐す【生簀】
漁獲した魚や料理などに使う魚を生かしておく所。川や池または海岸の水中に竹垣をとりまわしたもの、箱形のものなどがある。〈倭名類聚鈔15〉
⇒いけす‐ぶね【生簀船】
いけ‐ず
(「行けず」の意から)
①強情なこと。意地の悪いこと。また、そういう人。いかず。
②わるもの。ならずもの。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「今も今とて―達がわつぱさつぱ」
いけ‐ずうずうし・い‥ヅウヅウシイ
〔形〕
(イケは接頭語)つら憎いほどあつかましい。
いけ‐すかな・い【いけ好かない】
〔形〕
(イケは接頭語)他人の性質・態度などが気に染まないでいやである。
いけずき【生唼・生食】
(「池月」とも書く)「宇治川の先陣」参照。
いけす‐ぶね【生簀船】
魚を生かしておく水槽すいそう。魚を入れた箱を水中に沈めまたは浮かべておくもの。いけぶね。〈[季]夏〉
⇒いけ‐す【生簀】
いけ‐ずみ【埋炭・活け炭】
永く火力を保つように灰に埋めた炭。
いけ‐ぞんざい
(イケは接頭語)ひどく粗略にするさま。甚だしく丁重を欠くさま。「―な口をきく」
いけだ【池田】
①大阪府北西部の市。豊中とともに大阪の代表的な住宅衛星都市。かつて清酒・木炭で有名。人口10万2千。
②静岡県磐田市の地名。平家物語・源平盛衰記・謡曲「熊野ゆや」などに見える池田の宿。もと、天竜川の渡河点。
⇒いけだ‐ざけ【池田酒】
⇒いけだ‐ずみ【池田炭】
いけだ【池田】
姓氏の一つ。江戸時代の外様大名。備前岡山・因幡鳥取藩主。池田氏は、清和源氏源仲政の子、池田泰政を祖とするという。
⇒いけだ‐えいせん【池田英泉】
⇒いけだ‐きかん【池田亀鑑】
⇒いけだ‐きくなえ【池田菊苗】
⇒いけだ‐しげあき【池田成彬】
⇒いけだ‐ずいせん【池田瑞仙】
⇒いけだ‐そうたん【池田宗旦】
⇒いけだ‐てるまさ【池田輝政】
⇒いけだ‐はやと【池田勇人】
⇒いけだ‐ますお【池田満寿夫】
⇒いけだ‐みつまさ【池田光政】
⇒いけだ‐ようそん【池田遥邨】
い‐げた【井桁】ヰ‥
①井戸の上部の縁を木で「井」の字の形に四角に組んだもの。
②ものを組むとき、「井」の字の形にする、その形。
③紋所の名。井桁1にかたどったもの。もと菱形を井桁、方形を井筒としたが、のち混同された。→井筒(図)
いけ‐たいが【池大雅】
江戸中期の文人画家。日本文人画の大成者。名は無名ありな。九霞山樵・霞樵・大雅堂などと号。京都の人。明清代の文人画を柳沢淇園に学び、祇園南海にも感化された。やまと絵や西洋画の表現をも取り入れ、のびやかな描線と明快な色彩による奥深い空間表現を確立。書にもすぐれた。作「十便帖」「楼閣山水図屏風」など。妻、玉瀾も画家。いけのたいが。(1723〜1776)
⇒いけ【池】
いけだ‐えいせん【池田英泉】
⇒けいさいえいせん(渓斎英泉)。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐きかん【池田亀鑑】
国文学者。鳥取県生れ。東大教授。平安文学、特に源氏物語の文献学的研究に貢献。著「源氏物語大成」「古典の批判的処置に関する研究」など。(1896〜1956)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐きくなえ【池田菊苗】‥ナヘ
化学者。京都生れ。東大教授。「味の素」を創製。理化学研究所の設立に貢献。(1864〜1936)
池田菊苗
提供:毎日新聞社
⇒いけだ【池田】
いけだ‐こ【池田湖】
鹿児島県薩摩半島南東部の湖。カルデラ湖。大鰻の生息地。面積11平方キロメートル。湖面標高は66メートル、深さは233メートル。
池田湖
撮影:山梨勝弘
いけだ‐ざけ【池田酒】
池田1で醸造する酒。辛口で、江戸時代には最上の酒として、伊丹酒と並称された。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐しげあき【池田成彬】
(名はセイヒンとも)銀行家・政治家。米沢藩士の子。慶応義塾卒。時事新報に入り、三井銀行に転じ、三井の大番頭といわれた。日銀総裁・蔵相・商相・枢密顧問官を歴任。(1867〜1950)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ずいせん【池田瑞仙】
江戸中期の医師。名は独美。錦橋きんきょうと号す。周防岩国の人。痘瘡とうそうの治療で知られ、のち幕府医学館で講じた。著「痘科弁要」「痘疹戒草」など。(1735〜1816)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ずみ【池田炭】
兵庫県川西市一庫ひとくら付近で生産されたクヌギの黒炭。池田1に出荷したからいう。一庫炭。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐そうたん【池田宗旦】
江戸前期の俳人。別号、兀翁。摂津伊丹いたみの人。松江重頼の門人。伊丹の居所を也雲軒と称し、国文・俳諧を指導、伊丹風の祖。上島鬼貫もその感化を受けた。(1636〜1693)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐てるまさ【池田輝政】
安土桃山時代の武将。織田信長に従い、のち豊臣秀吉に仕えて長久手・小田原に戦う。関ヶ原の戦には徳川家康に属して功をたて、播磨を与えられて姫路城主となり、さらに備前・淡路を得た。(1564〜1613)
⇒いけだ【池田】
いけたに【池谷】
姓氏の一つ。
⇒いけたに‐しんざぶろう【池谷信三郎】
いけたに‐しんざぶろう【池谷信三郎】‥ラウ
小説家。東京生れ。東大中退。新聞の懸賞小説に「望郷」が当選。新感覚派に属す。作「橋」「有閑夫人」など。(1900〜1933)
⇒いけたに【池谷】
いけだ‐はやと【池田勇人】
政治家。広島県生れ。京大卒。大蔵官僚を経て、吉田茂に知られ、自由党に入り、各省大臣を歴任。自由民主党総裁。1960〜64年首相。高度経済成長政策を推進。(1899〜1965)
池田勇人(1)
撮影:田村 茂
池田勇人(2)
撮影:石井幸之助
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ますお【池田満寿夫】‥ヲ
画家・作家。中国瀋陽(旧、奉天)生れ。版画家としてデビュー。のち、水彩画・彫刻・作陶・文芸・映画製作など多彩な活動を行う。小説「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞。(1934〜1997)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐みつまさ【池田光政】
江戸前期の備前岡山藩主。輝政の孫。通称新太郎、諡おくりなは芳烈公。熊沢蕃山の登用、郷学閑谷しずたに学校の創設など、仁政理念に基づく藩政を展開。明君と称せられる。著「池田光政日記」。(1609〜1682)
→文献資料[池田光政日記]
⇒いけだ【池田】
いけだや‐じけん【池田屋事件】
幕末、元治元年(1864)6月5日、長州・土佐・肥後各藩の尊攘派志士約20名が、京都三条小橋の旅宿池田屋に集まり謀議中、新撰組に襲撃され、宮部鼎蔵ていぞう・吉田稔麿としまろら多くの死傷者を出した事件。長州藩の憤激を呼び、蛤御門はまぐりごもんの変のきっかけとなる。池田屋騒動。
いけだ‐ようそん【池田遥邨】‥エウ‥
日本画家。本名、昇一。岡山県生れ。晩年は種田山頭火の句を絵画化する一連の作品を描く。文化勲章。(1895〜1988)
池田遥邨
撮影:田沼武能
⇒いけだ【池田】
いげち‐な・い
〔形〕[文]いげちな・し(ク)
(近世、上方で使われた)
①薄情である。人情に乏しい。
②厚かましい。貪欲である。浄瑠璃、近江源氏先陣館「酒呑童子の眷属か―・い酒好きと競合ひ」
③むごたらしい。洒落本、男倡新宗玄々経「―・きうきめにあふ事なり」
→えげつない
いけ‐ちょうがい【池蝶貝】‥テフガヒ
イシガイ科の二枚貝。殻長約20センチメートルで殻が厚い。琵琶湖水系の特産種で、深さ5メートルより浅い砂泥中にもぐっている。淡水真珠の養殖に母貝として用いる。
い‐げつ【遺孽】ヰ‥
①父に死なれた妾腹の子。
②後にのこった卑しい血統のもの。
いけ‐づくり【生け作り・活け作り】
①コイ・タイなどを生きたまま、頭・尾・中骨はそのままに、身を切り取って手早く刺身に作り、再び原形のように並べて出す料理。いきづくり。
②転じて、新鮮な魚の刺身。
いげつ‐な・い
〔形〕
イゲチナイの転。
いけ‐どうずり【いけどう掏摸】
(イケもドウもののしる意の接頭語)掏摸すりをののしる語。人をののしる時にも用いる。いきずり。浄瑠璃、心中天の網島「ヤイ治兵衛、女房子供の身の皮剥ぎ、その金でおやま狂ひ、―め」
いけ‐どし【いけ年】
(イケは接頭語)年をとったこと、年齢不相応なことをののしっていう語。いい年。浮世風呂3「百七ツの帯解でも祝はうといふ―仕つて、その眉毛は何のまねだ」
いけ‐どの【池殿】
京都の六波羅蜜寺の西にあった平頼盛の邸宅。また、平頼盛の通称。
いけ‐どり【生け捕り・生擒】
いけどること。また、いけどられた人や動物。「虎を―にする」
いけ‐ど・る【生け捕る】
〔他五〕
人や動物を生きているまま捕らえる。「象を―・る」
いけ‐ない
(イケルの未然形に否定の助動詞ナイの付いたもので、活用はナイと同型)
①(禁止を表す)不可である。…すべきでない。「悪いことをしては―」「答えなくては―」
②(非難・絶望・拒否・憐憫れんびんなどの意で)よくない。まずい。だめだ。望ましくない状態である。「―子」「あの病人はすでにいけなかった」「歯が痛いのか。それは―」「いい物ばかりで目移りして―」
③(体質的に)酒が飲めない。「―口」
いけなみ【池波】
姓氏の一つ。
⇒いけなみ‐しょうたろう【池波正太郎】
いけなみ‐しょうたろう【池波正太郎】‥シヤウ‥ラウ
劇作家・小説家。東京生れ。長谷川伸に師事。新国劇の脚本を書く傍ら時代小説を執筆。作「鬼平犯科帳」「剣客商売」などのシリーズ、「真田太平記」など。(1923〜1990)
池波正太郎
撮影:田沼武能
⇒いけなみ【池波】
いけ‐にえ【生け贄・犠牲】‥ニヘ
①生きたまま贄にえとして神に供える生き物。
②ある目的のために生命または名利をすてる人。犠牲ぎせい。「会社再建の―となる」
いけにし【池西】
姓氏の一つ。
⇒いけにし‐ごんすい【池西言水】
いけにし‐ごんすい【池西言水】
江戸中期の俳人。名は則好。奈良の人。松江重頼の門人。江戸で談林風を鼓吹、上京後は蕉風の同調者。「木枯しの果はありけり海の音」の名句で「木枯しの言水」といわれた。(1650〜1722)
⇒いけにし【池西】
いけ‐ぬ
(→)「いけない」に同じ。歌舞伎、助六所縁江戸桜「悪洒落な侍が持合せた杯、あげまきさんと―口合ひ、憎さも憎し」
いけの【池野】
姓氏の一つ。
⇒いけの‐せいいちろう【池野成一郎】
いけ‐の‐こころ【池の心】
池の中心。池の底。また、池の面。源氏物語桐壺「―広くしなして」
いけの‐せいいちろう【池野成一郎】‥ラウ
植物遺伝学者。東京の人。東大教授。ソテツの精子を発見、被子植物とシダ・裸子植物の類縁関係を究明。(1866〜1943)
⇒いけの【池野】
いけ‐の‐ぜんに【池禅尼】
藤原宗兼の娘。平忠盛の後妻。清盛の継母。頼盛の実母。源頼朝を助命。六波羅の池殿に住み、池ノ尼ともいう。生没年未詳。
いけ‐の‐だいなごん【池大納言】
平頼盛の通称。
いけのべのなみつき‐の‐みや【池辺双槻宮】
用明天皇の皇居。遺称地は奈良県桜井市阿部。磐余いわれの池辺双槻宮。
いけのぼう【池坊】‥バウ
(もと京都六角堂頂法寺の坊の名)立花および生花せいかの現存最古の流派。池坊専慶に始まり、池坊専好(初代・2代)が立花を大成。
⇒いけのぼう‐せんおう【池坊専応】
⇒いけのぼう‐せんけい【池坊専慶】
⇒いけのぼう‐せんこう【池坊専好】
いけのぼう‐せんおう【池坊専応】‥バウ‥
戦国時代の華道家。その「池坊専応口伝」は、生け花を理論的に大成した最初の口伝書。
⇒いけのぼう【池坊】
いけのぼう‐せんけい【池坊専慶】‥バウ‥
池坊の始祖。長禄・寛正(1457〜1466)ごろ活躍した立花たてばなの名手。生没年未詳。
⇒いけのぼう【池坊】
いけのぼう‐せんこう【池坊専好】‥バウ‥カウ
①(初代)安土桃山・江戸初期に活躍した華道家。「文禄三年前田亭御成記」所載の松の砂之物は傑作といわれる。(1536?〜1621)
②(2代)立花りっかの大成者。後水尾天皇の師。立花図を多数残す。(1570?〜1658)
⇒いけのぼう【池坊】
いけのもくず【池の藻屑】‥クヅ
歴史物語。14巻。荒木田麗女れいじょ著。1771年(明和8)成る。後醍醐天皇から後陽成天皇に至る間の歴史を古典趣味豊かに雅文で記したもの。「増鏡」の後を承ける。
いけ‐ばか【埋墓】
①土葬の土饅頭どまんじゅう。丸塚まるか。
②(→)「うめ墓」に同じ。
いけ‐はぎ【生剥】
天つ罪の一つ。生きている獣の皮を剥ぐこと。いきはぎ。神代紀上「斑駒ぶちこまを―にして」
いけ‐ばな【生花・活花】
①草木の枝・葉・花などを切り取って、水を入れた花器に挿し、席上の飾りとすること。また、挿したもの。挿花。
②⇒せいか1
いけ‐び【埋火】
いけた火。うずみ火。生火。
⇒いけび‐ごや【埋火小屋】
いけび‐ごや【埋火小屋】
肥料用の灰をつくる小屋。あくやしば。
⇒いけ‐び【埋火】
いけ‐ぶくろ【生け袋】
鷹の生き餌の雀などを入れる袋。狂言、餌差十王「―腰簑の上に取付けて」
いけぶくろ【池袋】
東京都豊島区の一地区。第二次大戦後、池袋駅周辺が、副都心の一つとして急速に発展。
いけ‐ぶね【生け槽・生け舟】
(→)生簀船いけすぶねに同じ。
いけべ【池辺】
姓氏の一つ。
⇒いけべ‐さんざん【池辺三山】
⇒いけべ‐よしかた【池辺義象】
いけべ‐さんざん【池辺三山】
明治時代の新聞人。本名、吉太郎。熊本藩士の子。新聞「日本」の客員、のち「大阪朝日」「東京朝日」主筆。日清・日露戦争などに際し健筆をふるう。また紙面を刷新、夏目漱石らの名編を多く掲載。(1864〜1912)
⇒いけべ【池辺】
いけべ‐よしかた【池辺義象】
国文学者・歌人。藤園と号。熊本生れ。国文・和歌・古代法制に精通。一高教授・御歌所寄人。著「日本法制史書目解題」「日本文学史」など。(1861〜1923)
⇒いけべ【池辺】
いけま【生馬・牛皮消】
山地に多いガガイモ科の蔓性多年草。根は肥厚して紡錘形。蔓は帯紫色、葉は心臓形。夏、白い5弁星形の小花をつける。実は紡錘状の蒴果さくかで、裂けて白毛のある種子を飛散。根は生薬(牛皮消根)で、利尿剤。馬の諸病の特効薬とするのは、アイヌ語名のイケマに「生馬」の字をあてたため起こった俗信。ヤマコガメ。コサ。
いけま
いけ‐ま【生け間・活け間】
漁船の中央部に、外部の水が通ずるように設けた生簀いけす。
いけみ‐ぐさ【池見草】
蓮はすの別称。
いけみず‐の【池水の】‥ミヅ‥
〔枕〕
「言ひ」「そこ」「下」「つつむ」にかかる。
ぐん【軍】🔗⭐🔉
ぐん【軍】
①戦うための集団・組織。陸海空軍の汎称。古今著聞集9「―、野に伏す時は、飛雁列つらを破る」。「―の意向」「―を率いる」
②中国周代の軍隊編制の単位で、師(2500人)を五つ合わせたもの、すなわち1万2500人。天子は6軍、大国は3軍、中国は2軍、小国は1軍を置く。
③明治以後の兵制で、戦時に数個師団をもって構成された軍隊編制の単位。
④スポーツなどのチーム。
ぐん‐い【軍医】🔗⭐🔉
ぐん‐い【軍医】
軍隊で、傷病兵の診察・治療および軍陣医学・軍陣衛生をつかさどる武官。桜井忠温、肉弾「―は死傷者収容の為に屡しばしば危険を冒して」
⇒ぐんい‐そうかん【軍医総監】
ぐんい‐そうかん【軍医総監】🔗⭐🔉
ぐんい‐そうかん【軍医総監】
旧陸海軍で、軍医の最高の階級。陸軍では1897年(明治30)以前は少将相当官、以後は中将相当官。1937年(昭和12)より軍医中将と改称。次位は軍医監(大佐のち少将相当官)、第3位は一等軍医正。
⇒ぐん‐い【軍医】
ぐん‐えい【軍営】🔗⭐🔉
ぐん‐えい【軍営】
軍隊の営所。兵営。陣営。
ぐん‐か【軍靴】‥クワ🔗⭐🔉
ぐん‐か【軍靴】‥クワ
軍人用の靴。「―に踏みにじられる」
ぐん‐か【軍歌】🔗⭐🔉
ぐん‐か【軍歌】
軍隊で、兵の士気を高揚させるための歌。また俗に、軍隊生活を歌った歌謡曲。
ぐん‐かく【軍拡】‥クワク🔗⭐🔉
ぐん‐かく【軍拡】‥クワク
軍備拡張の略。↔軍縮
ぐん‐がく【軍学】🔗⭐🔉
ぐん‐がく【軍学】
用兵戦術を研究する学問。中国では六韜りくとう・三略・孫子・呉子の兵書を基礎とし、日本では近世に各派を生じ、甲州流を先駆とし、越後流・北条流・山鹿流・長沼流・楠木流などがあった。兵学。兵法。
⇒ぐんがく‐しゃ【軍学者】
ぐん‐がく【軍楽】🔗⭐🔉
ぐん‐がく【軍楽】
軍隊の士気をふるいたたせるためや式典の際に演奏する音楽。楽器編成は管楽器と打楽器とが主体。
⇒ぐんがく‐たい【軍楽隊】
ぐんがく‐しゃ【軍学者】🔗⭐🔉
ぐんがく‐しゃ【軍学者】
軍学に長じた人。兵法学者。
⇒ぐん‐がく【軍学】
ぐんがく‐たい【軍楽隊】🔗⭐🔉
ぐんがく‐たい【軍楽隊】
軍楽を奏する楽隊。
⇒ぐん‐がく【軍楽】
ぐん‐かん【軍官】‥クワン🔗⭐🔉
ぐん‐かん【軍官】‥クワン
軍事をつかさどる官吏。武官。
ぐん‐かん【軍艦】🔗⭐🔉
ぐん‐かん【軍艦】
①水上の戦闘に従事する艦艇。
②旧海軍における艦艇の類別の一つ。戦艦・巡洋艦・航空母艦・潜水母艦・海防艦・砲艦などで、駆逐艦・潜水艦・特務艦などとは区別する。
⇒ぐんかん‐き【軍艦旗】
⇒ぐんかん‐そうれんじょ【軍艦操練所】
⇒ぐんかん‐どり【軍艦鳥】
⇒ぐんかん‐ぶぎょう【軍艦奉行】
⇒ぐんかん‐マーチ【軍艦マーチ】
⇒ぐんかん‐ラシャ【軍艦羅紗】
ぐんかん‐き【軍艦旗】🔗⭐🔉
ぐんかん‐き【軍艦旗】
軍艦が艦尾に掲揚する旗。旧海軍では16条の旭日旗。
⇒ぐん‐かん【軍艦】
ぐん‐かんく【軍管区】‥クワン‥🔗⭐🔉
ぐん‐かんく【軍管区】‥クワン‥
旧陸軍で、日本内地を分けた際の各管轄区域。1940年(昭和15)には東部・中部・西部・北部の4軍管区に分け、司令官の下に各師団を統轄。
ぐんかん‐そうれんじょ【軍艦操練所】‥サウ‥🔗⭐🔉
ぐんかん‐そうれんじょ【軍艦操練所】‥サウ‥
1857年(安政4)江戸幕府が軍艦操縦教授のため江戸の築地の講武所内に設置した機関。66年(慶応2)海軍所と改称。翌年横浜の海軍伝習所を吸収。
⇒ぐん‐かん【軍艦】
ぐんかん‐どり【軍艦鳥】🔗⭐🔉
ぐんかん‐どり【軍艦鳥】
ペリカン目グンカンドリ科の鳥の総称。鵜うに似た全体黒色の大きな海鳥。翼を広げると1メートルを超える。雄は喉の裸出部が赤い。尾羽は長く燕の尾のように二つに分かれる。飛ぶ力が強く、熱帯地方の海に群棲して魚類を捕食。オオグンカンドリなど世界に5種あり、日本には稀に迷いこむ。
おおぐんかんどり(雄)
グンカンドリ
提供:OPO
⇒ぐん‐かん【軍艦】
グンカンドリ
提供:OPO
⇒ぐん‐かん【軍艦】
ぐんかん‐ぶぎょう【軍艦奉行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
ぐんかん‐ぶぎょう【軍艦奉行】‥ギヤウ
江戸幕府の職名。若年寄(のち老中)に属し、海陸の警衛、艦船の製造、軍艦の操練などをつかさどった。1859年(安政6)設置。
⇒ぐん‐かん【軍艦】
ぐんかん‐マーチ【軍艦マーチ】🔗⭐🔉
ぐんかん‐マーチ【軍艦マーチ】
行進曲名。鳥山啓作詞・瀬戸口藤吉作曲の軍歌「軍艦」(1897年作)を、1900年、瀬戸口がさらに行進曲に編曲したもの。
⇒ぐん‐かん【軍艦】
ぐんかん‐ラシャ【軍艦羅紗】🔗⭐🔉
ぐんかん‐ラシャ【軍艦羅紗】
羅紗の一種。厚地で保温力に富むことから、外套、各種の制服などに用いられた。
⇒ぐん‐かん【軍艦】
ぐん‐き【軍気】🔗⭐🔉
ぐん‐き【軍気】
軍隊の意気。士気。兵気。
ぐん‐き【軍紀】🔗⭐🔉
ぐん‐き【軍紀】
軍隊の風紀と規律。
ぐん‐き【軍記】🔗⭐🔉
ぐん‐き【軍旗】🔗⭐🔉
ぐん‐き【軍旗】
①軍陣で主将の存在を示す旗。
②軍隊の表章とする旗。旧日本陸軍では歩兵と騎兵の連隊に天皇が親授し、大日章に16条の光線を描き、竿頭に3面の金色菊花章を飾り、紫の総ふさで3方を縁取ったもの。連隊旗。
⇒ぐんき‐さい【軍旗祭】
ぐん‐き【軍器】🔗⭐🔉
ぐん‐き【軍器】
軍用の器具。兵器。
ぐん‐き【軍毅】🔗⭐🔉
ぐん‐き【軍毅】
軍団の将。続日本紀36「国司、―」
ぐん‐き【軍機】🔗⭐🔉
ぐん‐ぎ【軍議】🔗⭐🔉
ぐん‐ぎ【軍議】
軍事上の評議。
ぐんき‐さい【軍旗祭】🔗⭐🔉
ぐんき‐さい【軍旗祭】
旧陸軍の連隊で、軍旗を親授された記念日に行なった祝典。
⇒ぐん‐き【軍旗】
ぐんき‐しょ【軍機処】🔗⭐🔉
ぐんき‐しょ【軍機処】
清朝しんちょうの最高政治機関。正式には弁理軍機処。軍事上の機務、後には一般行政上の枢機をも掌握した。内閣大学士および六部尚書侍郎の中から軍機大臣4〜6名を任命。1729年創設。もと臨時的機関であったが、19世紀初め法制化された。
⇒ぐん‐き【軍機】
ぐんき‐だいじん【軍機大臣】🔗⭐🔉
ぐんき‐だいじん【軍機大臣】
軍機処を構成する官僚。宰相に相当する。
⇒ぐん‐き【軍機】
ぐんき‐ほご‐ほう【軍機保護法】‥ハフ🔗⭐🔉
ぐんき‐ほご‐ほう【軍機保護法】‥ハフ
軍事上の秘密保護を目的とした法律。秘密の種類・範囲は陸海軍大臣の命令で定めることができた。1899年(明治32)制定。1937年(昭和12)に大改正。45年廃止。
⇒ぐん‐き【軍機】
ぐんき‐もの【軍記物】🔗⭐🔉
ぐんき‐ものがたり【軍記物語】🔗⭐🔉
ぐんき‐ものがたり【軍記物語】
合戦を主として時代の展開を写した叙事詩的文学。鎌倉時代に多く作られ、保元物語・平治物語・平家物語・太平記などがある。武将の個人的生活を主題とした義経記ぎけいきや曾我物語を含めることもある。主として和漢混淆体。軍記物。戦記物語。
⇒ぐん‐き【軍記】
ぐんき‐よみ【軍記読み】🔗⭐🔉
ぐんき‐よみ【軍記読み】
軍記物を講釈すること。また、その人。
⇒ぐん‐き【軍記】
ぐん‐けい【軍鶏】🔗⭐🔉
ぐん‐けい【軍鶏】
シャモのこと。
ぐん‐けいほう【軍刑法】‥ハフ🔗⭐🔉
ぐん‐けいほう【軍刑法】‥ハフ
陸軍刑法と海軍刑法との併称。
ぐん‐けん【軍犬】🔗⭐🔉
ぐん‐けん【軍犬】
軍隊で、連絡・警戒・捜索などに使う犬。軍用犬。
ぐん‐げん【軍監】🔗⭐🔉
ぐん‐げん【軍監】
古代、鎮守府および征夷使の第三等官。副将軍の次の官。ぐんかん。
ぐん‐こ【軍戸】🔗⭐🔉
ぐん‐こ【軍戸】
明代、軍籍に編入された戸。衛所制度により世襲的に軍務に服役させ、税役を免除した。
ぐん‐こ【軍袴】🔗⭐🔉
ぐん‐こ【軍袴】
(旧陸軍用語)軍服のズボン。
ぐん‐こ【軍鼓】🔗⭐🔉
ぐん‐こ【軍鼓】
戦陣で用いる太鼓。陣太鼓など。
ぐん‐こう【軍功】🔗⭐🔉
ぐん‐こう【軍功】
戦争における功績。いくさの手柄。
ぐん‐こう【軍港】‥カウ🔗⭐🔉
ぐん‐こう【軍港】‥カウ
艦隊および軍艦の根拠地として、特別の設備のある港湾。日本では明治期に、横須賀・呉・佐世保・舞鶴を軍港とし、鎮守府が置かれた。国木田独歩、苦悶の叫「桟橋は流石さすが―丈けありて立派なものなり」→要港
ぐん‐こく【軍国】🔗⭐🔉
ぐん‐こく【軍国】
①軍隊と国家。軍事と国政。
②戦争をしている国。
③軍事を主な政策とする国家。
⇒ぐんこく‐しゅぎ【軍国主義】
ぐんこく‐しゅぎ【軍国主義】🔗⭐🔉
ぐんこく‐しゅぎ【軍国主義】
国の政治・経済・法律・教育などの政策・組織を戦争のために準備し、対外進出で国威を高めようと考える立場。ミリタリズム。木下杢太郎、地下一尺集「―の外に衆生の心を統一せしむるに足る巨大なる磁石はないのかしらむ」
⇒ぐん‐こく【軍国】
ぐん‐さん‐ふくごうたい【軍産複合体】‥ガフ‥🔗⭐🔉
ぐん‐さん‐ふくごうたい【軍産複合体】‥ガフ‥
(military-industry complex)一国の軍事力・軍部が国内の産業経済上の利益に大きく支えられている体制。一般に軍部と軍需産業との密接な結びつきをいう。アイゼンハワーの用語。産軍複合体。
ぐん‐し【軍使】🔗⭐🔉
ぐん‐し【軍使】
戦闘継続中、一方の交戦者の命により敵軍に赴く使者。
ぐん‐し【軍師】🔗⭐🔉
ぐん‐し【軍師】
①主将に属して、軍機をつかさどり謀略をめぐらす人。軍士。軍司。
②(比喩的に)巧みに策略・手段をめぐらす人。
ぐん‐じ【軍事】🔗⭐🔉
ぐん‐じ【軍事】
軍隊・兵備・戦争などに関する事柄。軍務に関する事柄。「―大国」「―力」
⇒ぐんじ‐か【軍事化】
⇒ぐんじ‐きょうれん【軍事教練】
⇒ぐんじ‐こうどう【軍事行動】
⇒ぐんじ‐さいばんしょ【軍事裁判所】
⇒ぐんじ‐さんぎいん【軍事参議院】
⇒ぐんじ‐せんりょう【軍事占領】
⇒ぐんじ‐たんてい【軍事探偵】
⇒ぐんじ‐どうめい【軍事同盟】
⇒ぐんじ‐ふうさ【軍事封鎖】
⇒ぐんじ‐もくひょう‐しゅぎ【軍事目標主義】
⇒ぐんじ‐ゆうびん【軍事郵便】
⇒ぐんじ‐ゆそう【軍事輸送】
ぐんじ【軍持】‥ヂ🔗⭐🔉
ぐんじ【軍持】‥ヂ
〔仏〕(梵語kuṇḍikā)僧尼の持つ水瓶すいびょう。転じて、瓶かめの異称。太平記37「尋常の寒梅樹折れて―に上れば」
ぐんじ‐か【軍事化】‥クワ🔗⭐🔉
ぐんじ‐か【軍事化】‥クワ
国が外交政策の立案・遂行に当たって、安全保障の見地から軍事力・軍事的手段に強く依拠する傾向。
⇒ぐん‐じ【軍事】
ぐんじ‐きょうれん【軍事教練】‥ケウ‥🔗⭐🔉
ぐんじ‐きょうれん【軍事教練】‥ケウ‥
1925年(大正14)より中等程度以上の男子学校に陸軍現役将校を配属して行なった軍事に関する訓練。45年(昭和20)廃止。学校教練。
⇒ぐん‐じ【軍事】
ぐんし‐きん【軍資金】🔗⭐🔉
ぐんし‐きん【軍資金】
①軍事に必要な資金。
②(比喩的に)計画遂行に要する資金。
ぐんじ‐こうどう【軍事行動】‥カウ‥🔗⭐🔉
ぐんじ‐こうどう【軍事行動】‥カウ‥
国家が兵力を以てする一切の行動。
⇒ぐん‐じ【軍事】
ぐんじ‐さんぎいん【軍事参議院】‥ヰン🔗⭐🔉
ぐんじ‐さんぎいん【軍事参議院】‥ヰン
重要軍務について天皇の諮詢しじゅんに応じた機関。1903年(明治36)設置、45年(昭和20)廃止。
⇒ぐん‐じ【軍事】
ぐんじ‐せんりょう【軍事占領】‥リヤウ🔗⭐🔉
ぐんじ‐せんりょう【軍事占領】‥リヤウ
敵国または他国の領土を武力で占領すること。
⇒ぐん‐じ【軍事】
ぐんじ‐たんてい【軍事探偵】🔗⭐🔉
ぐんじ‐たんてい【軍事探偵】
敵地に入り込んで軍事上の探偵をするもの。
⇒ぐん‐じ【軍事】
ぐんじ‐どうめい【軍事同盟】🔗⭐🔉
ぐんじ‐どうめい【軍事同盟】
2国またはそれ以上の諸国間に締結される軍事に関する同盟。→攻守同盟。
⇒ぐん‐じ【軍事】
○君子の過ちは日月の食の如しくんしのあやまちはじつげつのしょくのごとし
[論語子張]君子は、過ちを犯すことがあっても、日食・月食のように少しも隠しだてせずすぐにそれを改め、人々はまた敬服するようになる。
⇒くん‐し【君子】
○君子の九思くんしのきゅうし
[論語季氏]君子が常に心掛けるべき9カ条。視は明を思い、聴は聡を思い、色は温を思い、貌は恭を思い、言は忠を思い、事は敬を思い、疑は問を思い、忿は難を思い、得るを見ては義を思うこと。
⇒くん‐し【君子】
○君子の三畏くんしのさんい
[論語季氏「孔子曰く、君子に三畏有り、天命を畏おそれ、大人を畏れ、聖人の言を畏る」]君子は天命と有徳の人と聖人の言とを畏敬すること。
⇒くん‐し【君子】
○君子の三楽くんしのさんらく
[孟子尽心上]君子の持つ三つの楽しみ。父母兄弟の無事なこと、自己の行いが天地に恥じるところのないこと、天下の英才を集めて教育すること。
⇒くん‐し【君子】
○君子の徳は風くんしのとくはかぜ
[論語顔淵「君子之徳風、小人之徳草」]風が草をなびかせるように、君子がその徳によって小人をなびかせ従わせること。
⇒くん‐し【君子】
○君子の交わりは淡きこと水の如しくんしのまじわりはあわきことみずのごとし
[荘子山木]君子の交際は水のように淡泊であり、いつも変わることがない。
⇒くん‐し【君子】
○君子は危うきに近寄らずくんしはあやうきにちかよらず
君子は身を慎み守って危険を冒さずこれを避ける。
⇒くん‐し【君子】
○君子は器ならずくんしはきならず
[論語為政]器物はそれぞれ一つの用に適するだけだが、君子は一技一芸にすぐれるばかりでなく、どんな用にも融通が利く。
⇒くん‐し【君子】
○君子は三端を避くくんしはさんたんをさく
[韓詩外伝7]君子は他との争いを好まないから、文士の筆端(文筆)と武士の鋒端(武器)と弁士の舌端(弁舌)とを避ける。
⇒くん‐し【君子】
○君子は周して比せず、小人は比して周せずくんしはしゅうしてひせずしょうじんはひしてしゅうせず
[論語為政](「周」はあまねく行きわたる、「比」はべたべたくっつくさま)君子は広く人と親しむが、小人は小人数で党派を作りやすいものだ。
⇒くん‐し【君子】
○君子は人の美を成すくんしはひとのびをなす
[論語顔淵]君子は他人に美点長所があれば、これを助け伸ばして完成させる。論語は「人の悪を成さず」と続く。
⇒くん‐し【君子】
○君子は独を慎むくんしはひとりをつつしむ
[大学]君子は他人が見ていない所でもその行いを慎む。
⇒くん‐し【君子】
○君子は豹変すくんしはひょうへんす
[易経革卦「君子豹変すとは、其の文あや蔚うつたる(斑紋が華やかに美しくなる)也」]君子は過ちがあればすみやかにそれを改め、鮮やかに面目を一新する。俗に、考え方や態度が急に一変することに使われる。君子豹変。
⇒くん‐し【君子】
○君子は交わり絶ゆとも悪声を出さずくんしはまじわりたゆともあくせいをいださず
[史記楽毅伝]君子は交際が断絶しても、相手の悪口を言わない。
⇒くん‐し【君子】
○君子は和して同ぜず、小人は同じて和せずくんしはわしてどうぜずしょうじんはどうじてわせず
[論語子路]立派な人は意見が一致すれば他人と協調するがむやみに同調することはしない、考えの浅い人は深く考えもせずに他人に雷同するが上手に協調することができない。
⇒くん‐し【君子】
ぐんじ‐もくひょう‐しゅぎ【軍事目標主義】‥ヘウ‥🔗⭐🔉
ぐんじ‐もくひょう‐しゅぎ【軍事目標主義】‥ヘウ‥
武力紛争に際し砲爆撃は軍事的に利用される目標のみに限らなければならないとする原則。ただし地上兵力による占領に抵抗する軍隊が存在する都市または地域には、無差別砲爆撃が認められる。
⇒ぐん‐じ【軍事】
ぐんじ‐ゆうびん【軍事郵便】‥イウ‥🔗⭐🔉
ぐんじ‐ゆうびん【軍事郵便】‥イウ‥
戦中に国外に派遣される兵士・軍属などと本国との間を結ぶ原則無料の郵便制度。
⇒ぐん‐じ【軍事】
ぐんじ‐ゆそう【軍事輸送】🔗⭐🔉
ぐんじ‐ゆそう【軍事輸送】
軍事上の目的のために部隊・兵器・軍需品などを輸送すること。
⇒ぐん‐じ【軍事】
ぐん‐しれいかん【軍司令官】‥クワン🔗⭐🔉
ぐん‐しれいかん【軍司令官】‥クワン
一軍を統率・指揮する司令官。
ぐん‐しれいぶ【軍司令部】🔗⭐🔉
ぐん‐しれいぶ【軍司令部】
軍司令官が一軍を統率・指揮する本部。
ぐん・す【軍す】🔗⭐🔉
ぐん・す【軍す】
〔自サ変〕
軍営を定める。陣どる。
シャモ【軍鶏】🔗⭐🔉
シャモ【軍鶏】
(暹羅鶏シャムロけいの転略)鶏の一品種。丈が高く、精悍。羽毛の装飾は少なく、色は、赤笹(褐色)・白笹・銀笹・黒の4種が普通。闘鶏に用い、また愛玩用・食用。天然記念物。シャム。
[漢]軍🔗⭐🔉
軍 字形
筆順
〔冖部7画/9画/教育/2319・3733〕
〔音〕グン(慣) クン(呉)(漢)
〔訓〕いくさ
[意味]
①兵の集団。「軍勢・軍旗・大軍・海軍・将軍・義勇軍・救世軍」▶周代の兵制では一軍は一万二千五百人。
②いくさ。戦争。「軍人・軍艦・軍備・軍需・軍事・軍記」
[解字]
もと、車部2画。本字は[
]。会意。「車」+「勹」(=かこむ)。兵車で囲んで陣をつくる意。古代中国の戦争は車戦だった。
[下ツキ
援軍・海軍・官軍・義軍・空軍・懸軍・皇軍・行軍・国軍・孤軍・三軍・従軍・粛軍・将軍・娘子軍・進軍・水軍・千軍万馬・賊軍・大軍・殿軍・敗軍・反軍・友軍・遊軍・陸軍
[難読]
軍鶏シャモ
筆順
〔冖部7画/9画/教育/2319・3733〕
〔音〕グン(慣) クン(呉)(漢)
〔訓〕いくさ
[意味]
①兵の集団。「軍勢・軍旗・大軍・海軍・将軍・義勇軍・救世軍」▶周代の兵制では一軍は一万二千五百人。
②いくさ。戦争。「軍人・軍艦・軍備・軍需・軍事・軍記」
[解字]
もと、車部2画。本字は[
]。会意。「車」+「勹」(=かこむ)。兵車で囲んで陣をつくる意。古代中国の戦争は車戦だった。
[下ツキ
援軍・海軍・官軍・義軍・空軍・懸軍・皇軍・行軍・国軍・孤軍・三軍・従軍・粛軍・将軍・娘子軍・進軍・水軍・千軍万馬・賊軍・大軍・殿軍・敗軍・反軍・友軍・遊軍・陸軍
[難読]
軍鶏シャモ
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いくさ【戦・軍】🔗⭐🔉
いくさ [3][0] 【戦・軍】
(1)たたかい。戦争。合戦。
(2)軍勢。兵隊。「千万(チヨロズ)の―なりとも言挙げせず/万葉 972」
(3)弓を射るわざ。「―習ふ所を築かしむ/日本書紀(持統訓)」
いくさ-の-きみ【軍の君】🔗⭐🔉
いくさ-の-きみ 【軍の君】
全軍を統率する大将。総司令官。大将軍。「共に印綬(シルシ)をたまひて―としたまふ/日本書紀(崇神訓)」
いくさ-の-にわ【軍の庭】🔗⭐🔉
いくさ-の-にわ ―ニハ [0] 【軍の庭】
戦場。
いくさ-よばい【軍喚ばひ】🔗⭐🔉
いくさ-よばい ―ヨバヒ 【軍喚ばひ】
戦場で,ときの声をあげること。「―の声絶えざりし事/平家(灌頂)」
ぐん【軍】🔗⭐🔉
ぐん [1] 【軍】
(1)軍隊。軍勢。
(2)陸軍・海軍・空軍の総称。軍部。
(3)数個以上の軍団または師団をもって編制する大きな兵力の単位。「方面―」「派遣―」
(4)中国周代で,兵二五〇〇人を一師とし,その五師の称。
ぐん-い【軍衣】🔗⭐🔉
ぐん-い [1] 【軍衣】
軍人の着る服。軍服。
ぐん-い【軍医】🔗⭐🔉
ぐん-い [1] 【軍医】
軍隊で,医務に従事した武官。軍医官。
ぐんい-かん【軍医監】🔗⭐🔉
ぐんい-かん [3] 【軍医監】
旧陸軍で,衛生・治療・診察などをつかさどった少将相当官。
ぐん-えい【軍営】🔗⭐🔉
ぐん-えい [0] 【軍営】
軍隊の陣営。兵営。
ぐん-か【軍靴】🔗⭐🔉
ぐん-か ―クワ [1] 【軍靴】
軍隊用の靴。「―の響き」
ぐん-か【軍歌】🔗⭐🔉
ぐん-か [1] 【軍歌】
軍隊の士気を盛んにし,また愛国心をふるいたたせるために作られた歌。
ぐん-がく【軍学】🔗⭐🔉
ぐん-がく [0][1] 【軍学】
用兵・戦術など,兵法に関する学問。兵学。
ぐんがく-しゃ【軍学者】🔗⭐🔉
ぐんがく-しゃ [3][4] 【軍学者】
軍学を修め,それに詳しい人。兵学者。兵法学者。
ぐん-がく【軍楽】🔗⭐🔉
ぐん-がく [0] 【軍楽】
軍隊の士気をふるいたたせるために演奏する音楽。
ぐんがく-たい【軍楽隊】🔗⭐🔉
ぐんがく-たい [0] 【軍楽隊】
軍楽を演奏するための部隊。金管楽器と打楽器が主体。
ぐん-かん【軍監】🔗⭐🔉
ぐん-かん [0] 【軍監】
(1)軍事の監督をする職。「軍師―軍配者/浄瑠璃・用明天皇」
(2)「ぐんげん(軍監)」に同じ。
ぐん-かん【軍艦】🔗⭐🔉
ぐん-かん [0] 【軍艦】
(1)もっぱら軍事上の目的に用いられる戦闘用の船。
(2)旧海軍における艦艇の類別の一。戦艦・航空母艦・巡洋艦・潜水母艦・敷設艦・砲艦などをさし,駆逐艦・潜水艦・水雷艇・掃海艇などとは区別する。
ぐんかん-き【軍艦旗】🔗⭐🔉
ぐんかん-き [3] 【軍艦旗】
軍艦であることを標示し,また国籍を示すため,軍艦に掲げる旗。旧日本海軍では一六条の旭日旗を用いた。
ぐんかん-そうれんじょ【軍艦操練所】🔗⭐🔉
ぐんかん-そうれんじょ ―サウレン― 【軍艦操練所】
1857年江戸築地の講武所内に設けられた,幕府の軍艦操縦訓練機関。1866年海軍所と改称。
ぐんかん-どり【軍艦鳥】🔗⭐🔉
ぐんかん-どり [3] 【軍艦鳥】
ペリカン目の海鳥の総称。全長1メートル内外の黒い鳥で,長い二またの尾をもつ。くちばしは細長く,先が鋭く曲がる。雄はのどに赤い咽袋(インタイ)をもち,繁殖期にはこれを風船のようにふくらます。南太平洋などに分布。日本には二種が迷鳥として渡来。
軍艦鳥
[図]
[図]
ぐんかん-ぶぎょう【軍艦奉行】🔗⭐🔉
ぐんかん-ぶぎょう ―ギヤウ [5] 【軍艦奉行】
1859年,海軍軍備強化のため設置された幕府の職名。初め若年寄の支配下にあって,軍艦の購入・建造・操練技術などをつかさどった。のち老中支配。
ぐんかん-マーチ【軍艦―】🔗⭐🔉
ぐんかん-マーチ 【軍艦―】
軍歌。鳥山啓作詞,瀬戸口藤吉作曲の「軍艦」を,1900年(明治33)瀬戸口が行進曲に編曲したもの。
ぐんかん-まき【軍艦巻(き)】🔗⭐🔉
ぐんかん-まき [0] 【軍艦巻(き)】
すし飯の側面に海苔(ノリ)を巻き,すし飯の上にウニ・イクラなどをのせたすし。横から見ると軍艦に似ていることからの名。
ぐんかん-ラシャ【軍艦―】🔗⭐🔉
ぐんかん-ラシャ [5] 【軍艦―】
羅紗(ラシヤ)の一種。厚地で保温力に富む。外套(ガイトウ)・制服などに用いられた。
ぐん-かんく【軍管区】🔗⭐🔉
ぐん-かんく ―クワンク [3] 【軍管区】
もと,軍事上の必要から全国を数個に分けた区域。軍区。「東部―」
ぐんかん-じま【軍艦島】🔗⭐🔉
ぐんかん-じま 【軍艦島】
長崎港沖にある炭鉱で栄えた島。面積0.06平方キロメートル。高層アパートが林立し,遠望が軍艦に似ていたためこの名がある。1974年(昭和49)閉山,無人島となる。端島(ハシマ)の別称。
ぐん-き【軍紀・軍規】🔗⭐🔉
ぐん-き [1] 【軍紀・軍規】
軍隊において守らなければならない風紀や規律。「―を乱す」
ぐん-き【軍記】🔗⭐🔉
ぐん-き [1] 【軍記】
(1)戦争や合戦の模様を記した書物。戦記。軍書。
(2)「軍記物語」「軍記物」の略。
ぐんき-もの【軍記物】🔗⭐🔉
ぐんき-もの [0] 【軍記物】
(1)江戸時代の小説の一種。合戦・戦乱を主な題材とし,興味本位に虚実とりまぜて書いたもの。「絵本太閤記」「通俗三国志」の類。
(2)「軍記物語」に同じ。
ぐんき-ものがたり【軍記物語】🔗⭐🔉
ぐんき-ものがたり [6] 【軍記物語】
戦乱を主な題材として,ある時代の歴史を取り扱った物語類。主に,平安末から鎌倉・室町時代にかけて書かれた。「保元物語」「平治物語」「平家物語」「太平記」など。和文に漢語・仏教語・武士言葉などが融合した和漢混交文が特徴。また,変体漢文で書かれたものもある。戦記物語。戦記物。軍記物。
ぐんき-よみ【軍記読み】🔗⭐🔉
ぐんき-よみ [0][5] 【軍記読み】
軍記物を講釈すること。また,その人。太平記読みなど。軍書読み。
ぐん-き【軍旗】🔗⭐🔉
ぐん-き [1] 【軍旗】
(1)戦場で用いる旗。いくさばた。
(2)旧陸軍で,歩兵・騎兵連隊の創立の際,天皇から下賜された旗。連隊旗。
ぐんき-さい【軍旗祭】🔗⭐🔉
ぐんき-さい [3] 【軍旗祭】
もと陸軍の連隊で,その隊に軍旗を下賜された記念日に行なった祝典。
ぐん-き【軍毅】🔗⭐🔉
ぐん-き 【軍毅】
律令制の軍団の長官(大毅)とその補佐(少毅)の総称。在地の豪族層から任用された。
ぐん-き【軍機】🔗⭐🔉
ぐん-き [1] 【軍機】
軍の機密。軍事上の秘密。「―漏洩(ロウエイ)」
ぐんき-しょ【軍機処】🔗⭐🔉
ぐんき-しょ 【軍機処】
中国,清朝の軍事行政上の最高機関。1729年創設。数名の軍機大臣が置かれ,皇帝の最高諮問機関として1911年まで存続した。
ぐんき-ほご-ほう【軍機保護法】🔗⭐🔉
ぐんき-ほご-ほう ―ハフ [5] 【軍機保護法】
軍事上の機密を保護するために1899年(明治32)制定された法律。1937年(昭和12)改正,45年廃止。
ぐん-ぎ【軍議】🔗⭐🔉
ぐん-ぎ [1] 【軍議】
軍事に関する評議。
ぐん-きょう【軍橋】🔗⭐🔉
ぐん-きょう ―ケウ [0] 【軍橋】
軍事上の必要性からかけた橋。
ぐん-けい【軍鶏】🔗⭐🔉
ぐん-けい [0] 【軍鶏】
シャモの異名。
ぐん-けいほう【軍刑法】🔗⭐🔉
ぐん-けいほう ―ケイハフ [3] 【軍刑法】
軍の刑法。もと陸軍刑法と海軍刑法の併称。
ぐん-けん【軍犬】🔗⭐🔉
ぐん-けん [0] 【軍犬】
軍用犬。
ぐん-げん【軍監】🔗⭐🔉
ぐん-げん 【軍監】
古代,臨時の征討軍や陸奥鎮守府で,将軍・副将軍に次ぐ地位。ぐんかん。
ぐん-こ【軍戸】🔗⭐🔉
ぐん-こ [1] 【軍戸】
中国,元・明代に兵役を負担した戸。一般民戸と区別されて,軍籍に入れられ,代々世襲された。
ぐん-こ【軍袴】🔗⭐🔉
ぐん-こ [1] 【軍袴】
旧日本陸軍で,軍服のズボンのこと。
ぐん-こ【軍鼓】🔗⭐🔉
ぐん-こ [1] 【軍鼓】
いくさの時に打つ太鼓。陣太鼓など。
ぐん-こう【軍功】🔗⭐🔉
ぐん-こう [0] 【軍功】
戦争で立てた功績。いくさの手柄。
ぐん-こく【軍国】🔗⭐🔉
ぐん-こく [0] 【軍国】
(1)軍隊と国家。軍事と国政。
(2)戦争を行なっている国。
(3)軍事を常に政策の中心とする国家。
ぐんこく-しゅぎ【軍国主義】🔗⭐🔉
ぐんこく-しゅぎ [5] 【軍国主義】
軍事力によって国威を示し,対外的に発展することを,国家の最も重要な目的と考え,一国の政治・経済・法律・教育などの構造や国民の生活・思考様式を,軍事力強化に従属させ,これに奉仕させようとする主義。ミリタリズム。
ぐんさん-ふくごうたい【軍産複合体】🔗⭐🔉
ぐんさん-ふくごうたい ―フクガフタイ [0] 【軍産複合体】
〔military-in-dustrial complex〕
軍部と軍需産業とが密接に結びつき国内の産業経済に大きな影響力をもっている体制をいう。産軍複合体。
ぐん-し【軍使】🔗⭐🔉
ぐん-し [1] 【軍使】
戦闘中に交渉のため敵軍に派遣される使者。現在の戦時国際法規では目印に白旗をかかげる。
ぐん-し【軍師】🔗⭐🔉
ぐん-し [1] 【軍師】
(1)大将につき従い,軍事に関する計画を立て,作戦を考える人。参謀。
(2)巧みにはかりごとをめぐらす人。また,人に策を与える人。
ぐんし-けん【軍師拳】🔗⭐🔉
ぐんし-けん [3] 【軍師拳】
室内遊戯の一。同人数の二組に分かれ,それぞれ軍師を定め,軍師は出すべき手を相手に見えないように競技者に伝えて勝負をする。負けると一人ずつ相手に取られる。普通,狐拳(キツネケン)で行う。
ぐん-し【軍資】🔗⭐🔉
ぐん-し [1] 【軍資】
「軍資金」の略。
ぐんし-きん【軍資金】🔗⭐🔉
ぐんし-きん [0][3] 【軍資金】
(1)軍事上の目的に使う資金。軍資。
(2)比喩的に,物事を行うのに必要な資金。「海外旅行の―を稼ぐ」
ぐん-じ【軍事】🔗⭐🔉
ぐん-じ [1] 【軍事】
軍隊・軍備・戦争に関する事柄。「―機密」「―援助」「―行動」
ぐんじ-えいせい【軍事衛星】🔗⭐🔉
ぐんじ-えいせい ―
イ― [4] 【軍事衛星】
軍事的目的をもつ人工衛星。写真偵察衛星,早期警戒衛星,電子警戒衛星などがある。
イ― [4] 【軍事衛星】
軍事的目的をもつ人工衛星。写真偵察衛星,早期警戒衛星,電子警戒衛星などがある。
ぐんじ-きち【軍事基地】🔗⭐🔉
ぐんじ-きち [4] 【軍事基地】
軍事上の必要によって作られた基地。自国内に設ける場合と,同盟そのほか安全保障の目的で協定により他国に設ける場合とがある。
ぐんじ-きゅうごほう【軍事救護法】🔗⭐🔉
ぐんじ-きゅうごほう ―キウゴハフ 【軍事救護法】
1917年(大正6)に制定された,傷病兵および戦死者の遺家族にたいする救護法。
ぐんじ-きょうれん【軍事教練】🔗⭐🔉
ぐんじ-きょうれん ―ケウ― [4] 【軍事教練】
1925年(大正14)以降,現役将校を配属して,中学校以上の生徒・学生に,正科として行われた軍事に関する教練。45年(昭和20)廃止。学校教練。
ぐんじ-けいざい【軍事経済】🔗⭐🔉
ぐんじ-けいざい [4] 【軍事経済】
軍事を中心に運営される国民経済。一般に民間企業にも軍需生産を行わしめる戦時動員体制をとる。
ぐんじ-こうさい【軍事公債】🔗⭐🔉
ぐんじ-こうさい [4] 【軍事公債】
軍備費や戦費をまかなうために発行される公債。
ぐんじ-さいばん【軍事裁判】🔗⭐🔉
ぐんじ-さいばん [4] 【軍事裁判】
(1)戦争犯罪を裁くための裁判。
(2)軍法会議による裁判。
ぐんじ-さんぎいん【軍事参議院】🔗⭐🔉
ぐんじ-さんぎいん ―
ン [6] 【軍事参議院】
軍事事項につき天皇の諮詢(シジユン)に答えるための機関。元帥・陸海軍大臣・参謀総長・軍令部長および特に親補された陸海軍将官などによって構成された。1903年(明治36)設置。45年(昭和20)廃止。
ン [6] 【軍事参議院】
軍事事項につき天皇の諮詢(シジユン)に答えるための機関。元帥・陸海軍大臣・参謀総長・軍令部長および特に親補された陸海軍将官などによって構成された。1903年(明治36)設置。45年(昭和20)廃止。
ぐんじ-せいけん【軍事政権】🔗⭐🔉
ぐんじ-せいけん [4] 【軍事政権】
軍隊あるいは軍人が政治的権力を掌握して支配を行う政治形態。
ぐんじ-そうさい【軍事総裁】🔗⭐🔉
ぐんじ-そうさい [4] 【軍事総裁】
1868年(慶応4)の鳥羽・伏見の戦いの際,臨時に置かれた薩長側の征討官。
ぐんじ-そうさいしょく【軍事総裁職】🔗⭐🔉
ぐんじ-そうさいしょく [6] 【軍事総裁職】
1864年の第一次長州征伐の際に置かれた幕府の軍事司令官。
ぐんじ-たんてい【軍事探偵】🔗⭐🔉
ぐんじ-たんてい [4] 【軍事探偵】
外国の軍事上の秘密を探ること。また,その人。
ぐんじ-どうめい【軍事同盟】🔗⭐🔉
ぐんじ-どうめい [4] 【軍事同盟】
二国またはそれ以上の国の間で結ばれる,軍事に関する同盟。
ぐんじ-ひ【軍事費】🔗⭐🔉
ぐんじ-ひ [3] 【軍事費】
軍備維持・戦争遂行などのために支出される国家経費。軍費。国防費。
ぐんじ-ふうさ【軍事封鎖】🔗⭐🔉
ぐんじ-ふうさ [4] 【軍事封鎖】
戦時,敵国や敵国占領地の沿岸・港湾・河口などの交通・輸送を武力で断ち切ること。
ぐんじ-ゆうびん【軍事郵便】🔗⭐🔉
ぐんじ-ゆうびん ―イウ― [4] 【軍事郵便】
出征中の軍隊・艦艇・軍人・軍属などと本国の人との間に取り交わされる郵便物。戦時郵便。
ぐんじ-りょく【軍事力】🔗⭐🔉
ぐんじ-りょく [3] 【軍事力】
軍隊・兵器・軍事施設など戦争に必要なものの能力。
ぐんじ【軍持】🔗⭐🔉
ぐんじ グンヂ [1] 【軍持】
〔梵 ku
ik
〕
(1)〔仏〕 観音・僧尼などの持つ水瓶(スイビヨウ)。
(2)花瓶(カビン)。瓶(カメ)。「尋常の寒梅樹折て―に上れば/太平記 37」

ik
〕
(1)〔仏〕 観音・僧尼などの持つ水瓶(スイビヨウ)。
(2)花瓶(カビン)。瓶(カメ)。「尋常の寒梅樹折て―に上れば/太平記 37」
ぐん-しゃ【軍者】🔗⭐🔉
ぐん-しゃ 【軍者】
(1)軍学に精通した人。兵法家。軍学者。「孔明孫呉に劣らぬ―/浄瑠璃・信州川中島」
(2)軍将。
ぐんじゅ-かいしゃ-ほう【軍需会社法】🔗⭐🔉
ぐんじゅ-かいしゃ-ほう ―クワイシヤハフ 【軍需会社法】
1943年(昭和18)軍需省設置に伴って制定された法律。政府が軍需生産に携わる企業を直接統制管理できるようにしたもの。
ぐん-しれいかん【軍司令官】🔗⭐🔉
ぐん-しれいかん ―シレイクワン [4] 【軍司令官】
師団以上の部隊組織である軍の長。
ぐん-しれいぶ【軍司令部】🔗⭐🔉
ぐん-しれいぶ [4] 【軍司令部】
(1)軍司令官が軍務をとる所。
(2)旧陸軍が軍管区ごとにおき,師団の統括や軍事上の命令伝達を行なった機関。
ぐん-て【軍手】🔗⭐🔉
ぐん-て [0] 【軍手】
もと軍用の手袋。太い白の木綿糸で織る。作業用に使う。
いくさ【軍】(和英)🔗⭐🔉
ぐんい【軍医】(和英)🔗⭐🔉
ぐんい【軍医】
an army[a naval]surgeon[doctor].
ぐんか【軍歌】(和英)🔗⭐🔉
ぐんか【軍歌】
a war song.
ぐんがくたい【軍楽隊】(和英)🔗⭐🔉
ぐんがくたい【軍楽隊】
a military[naval]band.
ぐんかん【軍艦】(和英)🔗⭐🔉
ぐんかん【軍艦】
a warship.→英和
軍艦旗 a naval ensign.
ぐんき【軍紀】(和英)🔗⭐🔉
ぐんき【軍紀】
military discipline.
ぐんき【軍旗】(和英)🔗⭐🔉
ぐんき【軍機(をもらす)】(和英)🔗⭐🔉
ぐんき【軍機(をもらす)】
(disclose) a military secret.
ぐんこう【軍功】(和英)🔗⭐🔉
ぐんこう【軍功】
meritorious services in war.
ぐんこう【軍港】(和英)🔗⭐🔉
ぐんこう【軍港】
a naval port.
ぐんこくしゅぎ【軍国主義(的)】(和英)🔗⭐🔉
ぐんこくしゅぎ【軍国主義(的)】
militarism (militaristic).→英和
軍国主義者 a militarist.
ぐんじ【軍事】(和英)🔗⭐🔉
ぐんじ【軍事】
military affairs.〜上の目的で for military[strategic]purposes.‖軍事費 arms expenditure.軍事力 military strength.軍事衛星(基地,政権) a military satellite (base,regime).
ぐんしきん【軍資金】(和英)🔗⭐🔉
ぐんしきん【軍資金】
war funds;campaign funds (選挙などの).
ぐんて【軍手】(和英)🔗⭐🔉
ぐんて【軍手】
(a pair of) cotton work gloves.
しゃも【軍鶏】(和英)🔗⭐🔉
しゃも【軍鶏】
《鳥》a gamecock.→英和
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