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つきおちからすないてしもてんにみつ【月落ち烏啼いて霜天に満つ】▽中国🔗⭐🔉
つきおちからすないてしもてんにみつ【月落ち烏啼いて霜天に満つ】▽中国
月は沈み、からすが鳴き、霜が降りそうな冷え冷えとした気配が天に満ちている。
《出典》
月落チ烏啼イテ霜天ニ満ツ。江楓(コウフウ)漁火愁眠(シュウミン)ニ対ス。姑蘇(コソ)城外寒山寺。夜半ノ鐘声客船(カクセン)ニ到ル。〔張継(チョウケイ)・楓橋夜泊〕
《参考》
「烏啼」を地名だとし、「月ハ烏啼ニ落チ…」と読むべきだとする説などこの詩には異説が多い。
つきとすっぽん【月と鼈】🔗⭐🔉
つきとすっぽん【月と鼈】
二つのものの違いがはなはだしいことのたとえ。また、その二つのもののたとえ。
《例文》
「あの二人は月とすっぽんぐらい違うね。」
《参考》
月とすっぽんはともに丸い形をしているが、一方は天にあり、他方は沼に住む。
《類句》月と朱盆。鯨と鰯(イワシ)。
つきにむらくもはなにかぜ【月に叢雲花に風】🔗⭐🔉
つきにむらくもはなにかぜ【月に叢雲花に風】
よい状態は長く続かず、邪魔が入りやすいことのたとえ。
《類句》花に嵐(アラシ)。花に風。花発(ヒラ)いて風雨多し。
つきのまえのともしび【月の前の灯】🔗⭐🔉
つきのまえのともしび【月の前の灯】
《輝く満月の前に置き添えられた、かすかな光の灯火の意》立派なものと比較されて、見劣りして全く問題にならないことのたとえ。また、不必要なことのたとえ。
《例文》
「私などは、社長としては至らぬ面ばかりで、前社長と比較されましては月の前の灯です。」
《類句》月の前の星。
つきひにせきもりなし【月日に関守なし】🔗⭐🔉
つきひにせきもりなし【月日に関守なし】
《月日がたつのをとめる関所番はいないの意》月日がとどまることなく早く過ぎて行くことのたとえ。
《類句》送る月日に関守なし。
つきみつればすなわちかく【月満つれば則ち虧く】▽中国🔗⭐🔉
つきみつればすなわちかく【月満つれば則ち虧く】▽中国
《月が満ちて円くなればやがて欠け始めるの意》物事が盛んになると必ず衰えることのたとえ。
《出典》
語ニ曰ク、日中(チュウ)スレバ則チ移リ、月満ツレバ則チ虧クト。物盛ンナレバ則チ衰ウルハ、天地ノ常数ナリ。〔史記(シキ)・蔡沢伝〕
《類句》月満(ミ)つれば則ち食す。
つきよにかまをぬかれる【月夜に釜を抜かれる】🔗⭐🔉
つきよにかまをぬかれる【月夜に釜を抜かれる】
《月の明るい晩に釜を盗まれるの意》ひどく油断していることのたとえ。
《参考》
「抜かれる」は、盗まれるの意。
つきよにちょうちん【月夜に提灯】🔗⭐🔉
つきよにちょうちん【月夜に提灯】
《月の明るい夜にちょうちんをともすの意》不必要で無益なことをすることのたとえ。
つきよのかに【月夜の蟹】🔗⭐🔉
つきよのかに【月夜の蟹】
頭の働きが鈍い人のたとえ。
《参考》
月夜の蟹は、月の光を恐れてえさをあさらないため、身が少ないと言われることから、脳味噌(ノウミソ)が少ないの意にかけたしゃれ。
つきをさせばゆびをみとむ【月を指せば指を認む】▽東洋🔗⭐🔉
つきをさせばゆびをみとむ【月を指せば指を認む】▽東洋
《天上の月を指で指して教えているのに、月を見ないで指し示した指を見るの意》物の道理を教えても、その文字やことばにとらわれて詮索(センサク)し、肝心の道理を理解しないことのたとえ。
《出典》
人ノ手ヲ以(モッ)テ月ヲ指(ユヒ゛サ)シ、月ヲ認ムルコト指ノ為(タメ)ナルガ如(コ゛ト)シ。〔大仏頂経(タ゛イフ゛ッチョウキ゛ョウ)〕
つきあいならいえでもやく【付き合いなら家でも焼く】🔗⭐🔉
つきあいならいえでもやく【付き合いなら家でも焼く】
付き合いは、自分のたいせつなものを犠牲にしてまでもしなければならないほど、だいじなものだということ。また、付き合いをたいせつにして、肝心な自分の家庭をないがしろにするのを戒めて言うことば。
◎人との付き合いのためなら自分の家さえ燃やしてしまうの意から。
つきおちからすないてしもてんにみつ【月落ち烏啼いて霜天に満つ】🔗⭐🔉
つきおちからすないてしもてんにみつ【月落ち烏啼いて霜天に満つ】
月は西に傾いて落ち、さみしげに烏は鳴き、霜が夜空いっぱいに広がる。秋の夜の光景を言うことば。
〔出〕張継(ちょうけい)
つきとすっぽん【月と鼈】🔗⭐🔉
つきとすっぽん【月と鼈】
比較できないほどいちじるしい差があることのたとえ。
◎月と鼈は形こそ丸く似てはいるものの、まるっきり違うものであることから。
〔類〕提灯に釣り鐘/瓢箪に釣り鐘
つきにむらくも はなにかぜ【月に叢雲 花に風】🔗⭐🔉
つきにむらくも はなにかぜ【月に叢雲 花に風】
よいことには、えてして邪魔が入りやすいことのたとえ。
◎名月を愛(め)でようとすれば雲がかかり、桜の花を楽しもうとすれば風が吹き、せっかくの風情をだいなしにしてしまうの意から。
〔例〕「月にむら雲花嫁に頭巾(ずきん)也(なり)」(古川柳)
〔類〕花に嵐(あらし)/好事魔多し
つきのまえのともしび【月の前の灯】🔗⭐🔉
つきのまえのともしび【月の前の灯】
りっぱなものに比べられて、ひどく見劣りがしてしまうことのたとえ。
◎皓々(こうこう)と輝く月光の前では灯火の明かりなど引き立たないことから。
つきひかわればきもかわる【月日変われば気も変わる】🔗⭐🔉
つきひかわればきもかわる【月日変われば気も変わる】
月日がたてば人の心や考え方も変わる。人の心は定まったものではなく、多くのことは時間が解決してくれるものだということ。
つきひにせきもりなし【月日に関守なし】🔗⭐🔉
つきひにせきもりなし【月日に関守なし】
月日のたつのがきわめてはやいこと、あっという間に時が経過してゆくことのたとえ。
◎「関守」は関所の番人のこと。月日が過ぎるのを食い止める関守などいないの意から。
〔類〕光陰に関守なし/光陰矢の如し/歳月人を待たず
つきみつればすなわちかく【月満つれば則ち虧く】🔗⭐🔉
つきみつればすなわちかく【月満つれば則ち虧く】
なにごとも頂点に達すれば、あとはしだいに衰えていくものだということ。
◎月は満月になれば、あとは徐々に欠けて細くなっていくの意から。「盈(み)つれば虧く」とも言う。
〔出〕史記
つきゆきはなはいちどにながめられぬ【月雪花は一度に眺められぬ】🔗⭐🔉
つきゆきはなはいちどにながめられぬ【月雪花は一度に眺められぬ】
よいこと全部がいっぺんにそろうということはあり得ないということ。
◎月の出る晩に雪は降るわけはないし、雪が降るときに花は隠れて見えないし、花の開く昼間に月は出ないことから。
〔例〕「月雪花が責めよせる大三十日(おおみそか)」(古川柳)
〔対〕盆と正月が一緒に来たよう
つきよにかまをぬかれる【月夜に釜を抜かれる】🔗⭐🔉
つきよにかまをぬかれる【月夜に釜を抜かれる】
不注意きわまりないこと、油断もはなはだしいことのたとえ。
◎「抜かれる」は盗まれるの意。月の明るい夜に、盗まれる心配はないだろうと思っているうちに、だいじな釜を盗まれてしまうことから。「月夜に釜を抜く」とも言う。いろはがるた(京都・江戸)。
つきよにこめのめし【月夜に米の飯】🔗⭐🔉
つきよにこめのめし【月夜に米の飯】
→いつも月夜に米の飯
つきよにせなかあぶる【月夜に背中あぶる】🔗⭐🔉
つきよにせなかあぶる【月夜に背中あぶる】
やり方がまったく見当はずれだったりまわりくどかったりして、まるで効果がないことのたとえ。
◎月の光で背中を温めようとしても、どだいむりなことから。
〔類〕灯明で尻をあぶる/遠火で手をあぶる
つきよにちょうちん【月夜に提灯】🔗⭐🔉
つきよにちょうちん【月夜に提灯】
無益なこと。まったく不必要なこと。
◎月夜に提灯は要らないことから。「月夜に提灯、夏火鉢」と続けても言う。
つきよのかに【月夜の蟹】🔗⭐🔉
つきよのかに【月夜の蟹】
頭・中身がからっぽな人のたとえ。
◎月夜の蟹は甲羅ばかりで身が少ないことから。
〔較〕He has no ink in his pen.(あいつのペンにはインクがない)
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