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ものいうはな【物言う花】🔗🔉

ものいうはな【物言う花】 《ことばを話す美しい花の意》美人のたとえ。 《類句》解語(カイコ゛)の花。

ものいえばくちびるさむしあきのかぜ【物言えば唇寒し秋の風】🔗🔉

ものいえばくちびるさむしあきのかぜ【物言えば唇寒し秋の風】 うっかりよけいなことを言うと、そのために災いを受けることがあるということ。 《参考》 人の悪口を言ったあとの自分自身でなんとなく後味の悪い思いをすることをうたった、芭蕉の句。この句の前に、「座右之銘、人の短をいふ事なかれ、己が長をとく事なかれ」と記されている。

ものいわじちちはながらのひとばしら【物言わじ父は長柄の人柱】🔗🔉

ものいわじちちはながらのひとばしら【物言わじ父は長柄の人柱】 無用なことを言わなければ、災いを受けることもないというたとえ。「物言わじ父は長柄の橋柱」「長柄の橋の人柱」とも。 《参考》 昔、摂津(セッツ)の国の長柄川に架けられた橋がしばしば流失したので、ある夫婦が人柱を立てて川を鎮めればよいと言った。人々は言い出した夫婦を捕らえて人柱として川底に埋めてしまい、橋は無事に完成した。夫婦には娘がおり、その後、その娘はある男性と結婚したが、いつまでも物を言わなかったため、夫は妻を里に連れ帰そうとした。その道すがら、鳴いた雉子(キシ゛)を夫が射殺したところ、妻は初めて声を出して、「物言はじ父は長柄の人柱鳴かずば雉子も射られざらまし」と歌を詠んだという。このほかにも諸説がある。 《類句》雉子も鳴かずば打たれまい。

ものがわかる【物が分かる】🔗🔉

ものがわかる【物が分かる】 物事の道理や人情がよく理解できる。 《例文》 「困ったときはあの人に相談するといい。物が分かった人だから。」

ものさかんなればすなわちおとろう【物盛んなれば則ち衰う】▽中国🔗🔉

ものさかんなればすなわちおとろう【物盛んなれば則ち衰う】▽中国 物事は盛んになれば、それを極めた後に必ず衰えるということ。 《出典》 物盛ンナレバ則チ衰ウルハ、天ノ常数ナリ。進退盈縮(エイシュク)変化スルハ、聖人ノ常道ナリ。〔戦国策(センコ゛クサク)・秦〕 《類句》盈(ミ)つれば虧(カ)く。物至(キワ)まれば反(カエ)る。物壮(サカ)んなれば則ち老ゆ。盛者(ショウシ゛ャ)必衰。

ものだねはぬすまれず【物種は盗まれず】🔗🔉

ものだねはぬすまれず【物種は盗まれず】 《血統の大もとは盗まれないの意》血筋のつながりは隠そうとしても隠し切れるものではなく、子は父親に似るということ。 《参考》 「物種」は、血筋・血統の意と、草花の種の意とあり、次の類句の「物種」は後者の意。 《類句》物種は盗めるが人種(ヒトタ゛ネ)は盗まれぬ。

ものともしない【物ともしない】🔗🔉

ものともしない【物ともしない】 何とも思わぬ。問題にもしない。意に介さない。「物ともせず」とも。 《例文》 「敵の激しい砲撃を物ともしないで突撃した。」

ものにする【物にする】🔗🔉

ものにする【物にする】 自分のものにする。目的を達する。習得する。 《例文》 「留学中になんとか語学を物にしておきたい。」

ものになる【物になる】🔗🔉

ものになる【物になる】 りっぱな人になる。ひとかどの存在になる。習得して役に立つようになる。 《例文》 「ヴィオリン抔(ナト゛)をブーブー鳴らしたりするが、気の毒な事には、どれもこれも物になっておらん。」《夏目漱石(ナツメソウセキ)・吾輩は猫である》

ものにはしちじゅうごたび【物には七十五度】🔗🔉

ものにはしちじゅうごたび【物には七十五度】 物事、特に悪事には、それ以上は許せないという限度があるということ。

ものにははじめありおわりあり【物には始めあり終わりあり】🔗🔉

ものにははじめありおわりあり【物には始めあり終わりあり】 物事にはすべて、始めと終わり、または原因と結果とがあるということ。 《参考》 中国の『大学(タ゛イカ゛ク)』の「物に本末(ホンマツ)有り、事に終始有り」を踏まえたことわざ。

ものはいいのこせさいはくいのこせ【物は言い残せ菜は食い残せ】🔗🔉

ものはいいのこせさいはくいのこせ【物は言い残せ菜は食い残せ】 思ったことを何から何まで言い尽くしてはいけない。過言を慎んで遠慮深くすべきであるということ。

ものはいいよう【物は言いよう】🔗🔉

ものはいいよう【物は言いよう】 物事は、同じことでも言い方次第で相手が受ける印象がよくも悪くもなるということ。「物は言いなし」とも。 《類句》物も言いようで角(カト゛)が立つ。

ものはかんがえよう【物は考えよう】🔗🔉

ものはかんがえよう【物は考えよう】 世の中のことは考え方次第でよくも悪くも感じられるということ。

ものはそうだん【物は相談】🔗🔉

ものはそうだん【物は相談】 名案が浮かばないときは、人と相談すればよりよい結果が出るかも知れないから、初めからあきらめず、ともかく相談してみるものであるということ。転じて、人に相談や依頼をもちかけるときの前置きのことば。「物は談合(タ゛ンコ゛ウ)」とも。 《例文》 「物は相談だが、一度うちの親に会ってくれないか。」

ものはためし【物は試し】🔗🔉

ものはためし【物は試し】 物事は、実際にやってみて初めてよいか悪いかが分かる。 《例文》 「むずかしいが、まあ物は試し、やってごらん。」

ものもいいようでかどがたつ【物も言いようで角が立つ】🔗🔉

ものもいいようでかどがたつ【物も言いようで角が立つ】 何でもないことでも話のしかたによっては、相手の感情を傷つけ悪く受け取られてしまうということ。 《類句》物は言いよう。丸い卵も切りようで四角。

ものをいう【物を言う】🔗🔉

ものをいう【物を言う】 効力を発揮する。役に立つ。 《例文》 「有力者の紹介が物を言って、無試験で就職できた。」

ものをいわせる【物を言わせる】🔗🔉

ものをいわせる【物を言わせる】 効力を発揮させる。力を十分に出させる。 《例文》 「金に物を言わせてヨーロッパのオークションで美術品を買いあさる。」

ものいうはな【物言う花】🔗🔉

ものいうはな【物言う花】 美人のたとえ。 ◎ことばを話す美しい花の意からで、これに対して、実際の草木の花を「物言わぬ花」と言う。 〔類〕解語の花

ものいえばくちびるさむしあきのかぜ【物言えば唇寒し秋の風】🔗🔉

ものいえばくちびるさむしあきのかぜ【物言えば唇寒し秋の風】 人の悪口など、言わずもがなのよけいなことを言ったりすると、思いがけない災いを招くことになるから、なるべく口は慎めということ。 ◎江戸時代の俳人、松尾芭蕉(ばしょう)の句から。 〔例〕「物言えば唇寒し前歯かけ」(古川柳) 〔較〕Few words are best.(寡言が最高)

ものがなければかげささず【物がなければ影ささず】🔗🔉

ものがなければかげささず【物がなければ影ささず】 結果は、原因がなければ起こらないものだということ。 ◎もとになる物体がなければ影はできないの意から。 〔類〕蒔かぬ種は生えぬ

ものさかんなればすなわちおとろう【物盛んなれば則ち衰う】🔗🔉

ものさかんなればすなわちおとろう【物盛んなれば則ち衰う】 なにごとも盛りに達したら、やがて必ず衰えはじめるもの。盛んなときはいつまでも続かないということ。 〔出〕史記 〔類〕月満つれば則ち虧く/満は損を招く/大吉は凶に還る/十分はこぼれる

ものにはじせつ【物には時節】🔗🔉

ものにはじせつ【物には時節】 事をするには、それにふさわしい時機があるということ。 ◎「時節」はある事をするのにちょうどよい機会の意。「物は時節」「事は時節」「物に時あり」などとも言う。 〔較〕There is a time for all things.(すべてのものには潮時がある)

ものにははじめありおわりあり【物には始めあり終わりあり】🔗🔉

ものにははじめありおわりあり【物には始めあり終わりあり】 なにごとにも必ず始めと終わりがある。だから、先にしなければならないことと、あとにするべきこととの区別をよくわきまえよということ。 〔出〕大学

ものはいいなしことはききなし【物は言いなし事は聞きなし】🔗🔉

ものはいいなしことはききなし【物は言いなし事は聞きなし】 ものは言い方一つで相手によくも悪くも受け取られるし、また、聞き手の聞き方一つでよい意味にも悪い意味にも受け取れるということ。 ◎「言いなし」は言い方、「聞きなし」は聞き方の意。 〔類〕物は言いよう 〔較〕Things are as they be taken.(ものごとは受け取られるとおりである)

ものはいいのこせさいはくいのこせ【物は言い残せ菜は食い残せ】🔗🔉

ものはいいのこせさいはくいのこせ【物は言い残せ菜は食い残せ】 はしたなく下品に見えないように、言いたいことは全部言ってしまわず、おかずも少しは残したほうがよいということ。

ものはいいよう【物は言いよう】🔗🔉

ものはいいよう【物は言いよう】 ものは言い方しだいで、よくも悪くも聞こえるということ。 〔類〕物は言いなし事は聞きなし/物も言いようで角が立つ

ものはいわいがら【物は祝いがら】🔗🔉

ものはいわいがら【物は祝いがら】 縁起が悪いとされているようなことでも、やり方や見方を変えて縁起のいいように方向転換させれば、案外めでたく祝えるものになるということ。

ものはかんがえよう【物は考えよう】🔗🔉

ものはかんがえよう【物は考えよう】 ものごとは考え方しだいでよくも悪くもなるということ。

ものはそうだん【物は相談】🔗🔉

ものはそうだん【物は相談】 困ったときには一人でくよくよ思い悩まずに、ともかく人に相談してみたほうがよいということ。また、相談をもちかけるときに「物は相談だが…」と切り出す前置きのことば。 〔類〕膝とも談合

ものはためし【物は試し】🔗🔉

ものはためし【物は試し】 なにごともただ考えているだけでは解決しない。とにかくやってみろということ。 〔較〕You never know what you can do till you try.(やってみるまではなにができるかわからないものだ)

ものははずみ【物ははずみ】🔗🔉

ものははずみ【物ははずみ】 とかくものごとは、ちょっとしたことがきっかけで、思いがけないなりゆきになるものだということ。

ものもいいようでかどがたつ【物も言いようで角が立つ】🔗🔉

ものもいいようでかどがたつ【物も言いようで角が立つ】 ものは言い方一つで相手の感情を害したりすることがあるから気をつけよということ。 ◎「丸い卵も切りようで四角物も言いようで角が立つ」と続けても言う。 〔類〕物は言いよう 〔較〕A good tale ill told is marred in the telling.(よい話も下手に語ると語るとき損なわれる)

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