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あく【灰汁】🔗⭐🔉
あく【灰汁】
①灰を水に浸して取った上澄みの水。炭酸イオン・アルカリ金属イオン等を含み、汚れの洗い落し、染色などに用いる。
②植物中に含まれる渋み、えぐみなどのある成分。「わらびの―を抜く」
③肉などの煮汁の表面に浮かぶ白い泡状のもの。
④人の性質や文章などに感じられる、強すぎてなじみにくい癖や個性。「―の強い人」
⇒灰汁が抜ける
あく‐あらい【灰汁洗い】‥アラヒ🔗⭐🔉
あく‐あらい【灰汁洗い】‥アラヒ
灰汁で柱・天井などの汚れを洗うこと。
あくうち‐がみ【灰汁打紙】🔗⭐🔉
あくうち‐がみ【灰汁打紙】
灰汁を引いて打った紙。
あく‐おけ【灰汁桶】‥ヲケ🔗⭐🔉
あく‐おけ【灰汁桶】‥ヲケ
洗濯や染物に使う灰汁をとるために、水を満たした中に灰を入れ、下の栓口から灰汁をしたたらせるように装置した桶。猿蓑「―の雫やみけりきりぎりす」(凡兆)
○灰汁が抜けるあくがぬける🔗⭐🔉
○灰汁が抜けるあくがぬける
人の性格・物腰・容姿などに、いやみやあくどさがなくなる。洗練される。
⇒あく【灰汁】
あくが・る【憧る】
〔自下二〕
(一説に、「あく」は「ところ」、「かる」は「離れて遠く去る」意の古語。鎌倉末期から「あこがる」の形が現れる)
①本来いるべき所を離れて浮かれ出る。貫之集「宿離かれて―・れぬべきここちこそすれ」
②(何かにさそわれて)魂が肉体から離れる。源氏物語柏木「かの院のうちに―・れありかば結びとどめ給へ」
③物事に心を奪われて落ちつかない。そわそわする。落窪物語2「ただ―・れに―・る」
④離れる。うとうとしくなる。源氏物語真木柱「御中も―・れてほどへにけれど」
あく‐かんじょう【悪感情】‥ジヤウ
人に対して抱く不快な心持。「―を拭い切れない」
あく‐ぎ【悪戯】
いたずら。わるふざけ。
あく‐ぎゃく【悪逆】
①道にさからったひどい悪事。
②古代の罪名。八虐の一つ。君父などを殺そうと謀はかる罪。
③悪戯。乱暴。狂言、悪太郎「汝日頃酔狂をし―ばかりなすによつて」
⇒あくぎゃく‐むどう【悪逆無道】
あくぎゃく‐むどう【悪逆無道】‥ダウ
(「無道」は古くブドウとも)悪逆で道理にはずれたこと。日葡辞書「アクギャクブタウナルモノ」
⇒あく‐ぎゃく【悪逆】
あく‐ぎょう【悪行】‥ギヤウ
わるい行い。悪事。不品行。
あく‐ぎょう【悪業】‥ゲフ
⇒あくごう
あく‐ぎん【悪銀】
銅を多量に混ぜた品質の粗悪な銀貨。また、量目不足の銀子、贋銀にせがねなどもいう。わるがね。日本永代蔵5「先程の利銀の内、三匁五分の豆板―」
あく‐げつ【悪月】
①陰陽道おんようどうで、凶の月。
②運のわるい月。
③中国で、陰暦5月の異称。
あく‐げん【悪言】
人をあしざまにいうこと。悪口。
あく‐げんた【悪源太】
源義平みなもとのよしひらの異称。
あく‐ごう【悪業】‥ゴフ
〔仏〕苦なる結果を生ずるわるい行い。特に、前世での悪事。黒業こくごう。今昔物語集2「前世にいかなる―を造りて」↔善業ぜんごう。
⇒あくごう‐の‐みょうか【悪業の猛火】
あくごう‐の‐みょうか【悪業の猛火】‥ゴフ‥
悪業が善果をそこなうことを、激しく燃える火が草木を焼くのにたとえていう語。
⇒あく‐ごう【悪業】
あく‐しば【灰汁柴】🔗⭐🔉
あく‐しば【灰汁柴】
日本各地と朝鮮半島の山地に生える落葉低木。高さ0.3〜1メートル。枝はよく分枝し、全体緑色。先の尖った卵形の葉を互生。初夏、葉腋に淡紅色の小花を垂下し、花冠は深く5裂してそり返る。実は紅色で球形、長い柄で垂れる。
○悪事身に返るあくじみにかえる
悪事をおかすと、結局はその影響が自分にかえってくる。
⇒あく‐じ【悪事】
あく‐に【灰汁煮】🔗⭐🔉
あく‐に【灰汁煮】
野菜・山菜などのあくを抜くために、酢または重曹・木灰などを加えてゆでること。
あく‐ぬき【灰汁抜き】🔗⭐🔉
あく‐ぬき【灰汁抜き】
あくをぬくこと。
あく‐ぬけ【灰汁抜け】🔗⭐🔉
あく‐ぬけ【灰汁抜け】
①俗気なくすっきりしたこと。やぼ臭くなくなること。あかぬけ。仮名垣魯文、安愚楽鍋「としごろ三十四五―のした人物ながら」
②野菜類のあくが消えること。
③遊女が梅毒にかかり治癒すること。
④(取引用語)
㋐悪材料が出尽くし、下がり続けていた相場が底入れすること。
㋑損をしていた建玉たてぎょくが全部手仕舞てじまいになること。
あく‐ねり【灰汁練り】🔗⭐🔉
あく‐ねり【灰汁練り】
わら灰の灰汁で絹を練ること。アルカリねり。
あく‐ふり【灰振り】🔗⭐🔉
あく‐ふり【灰振り】
雪の多い地方で、苗代の雪を早く消すために、雪の表面に灰をまく作業。
あくもち‐ざけ【灰持酒】🔗⭐🔉
あくもち‐ざけ【灰持酒】
(醸造中、灰を入れるからいう)糖分を多量に含有する酒で、暗褐色でねばりけがあり味醂みりんに似る。飲料・調味料。赤酒あかざけ・せきしゅ。灰酒あくざけ。
かい‐こうしょく【灰黄色】クワイクワウ‥🔗⭐🔉
かい‐こうしょく【灰黄色】クワイクワウ‥
灰色がかった黄色。
かい‐じゅうせき【灰重石】クワイヂユウ‥🔗⭐🔉
かい‐じゅうせき【灰重石】クワイヂユウ‥
タングステンの鉱石。正方晶系、錐状の結晶。成分はカルシウムのタングステン酸塩。白色または灰黄色をなす。紫外線下で強い青白色の蛍光を発する。
かい‐しょく【灰色】クワイ‥🔗⭐🔉
かい‐しょく【灰色】クワイ‥
はいいろ。
⇒かいしょく‐そう【灰色藻】
かいしょく‐そう【灰色藻】クワイ‥サウ🔗⭐🔉
かいしょく‐そう【灰色藻】クワイ‥サウ
植物界の一門。シアネレ(青緑色の葉緑体)をもつ藻類。単細胞性で淡水産。シアノフォラなど。灰青藻。
⇒かい‐しょく【灰色】
かい‐じん【灰塵】クワイヂン🔗⭐🔉
かい‐じん【灰塵】クワイヂン
①灰と塵。滅び尽きる物。
②価値のない、とるにたらぬ物。
かい‐じん【灰燼】クワイ‥🔗⭐🔉
かい‐じん【灰燼】クワイ‥
灰ともえさし。もえかす。
⇒灰燼に帰する
○灰燼に帰するかいじんにきする🔗⭐🔉
○灰燼に帰するかいじんにきする
焼けて原形をとどめないほどになる。島崎藤村、夜明け前「城地を―には忍びない」
⇒かい‐じん【灰燼】
かいじん‐にじゅうめんそう【怪人二十面相】クワイ‥ジフ‥サウ
江戸川乱歩の少年向け推理小説の登場人物。さまざまに変装する悪人。
かいしん‐の‐とも【会心の友】クワイ‥
気心のよくあった友。
⇒かい‐しん【会心】
がいじん‐ぶたい【外人部隊】グワイ‥
外国人を雇って編成した部隊。比喩的に、ある目的を達成するために、組織外の人間によって編成された集団。
⇒がい‐じん【外人】
かい・す【介す】
[一]〔他五〕
(→)「介する」に同じ。
[二]〔他サ変〕
⇒かいする(サ変)
かいず
クロダイの幼魚。けいず。
かい‐ず【買窩】カヒ‥
①盗賊の宿。
②盗品を買い入れる者の称。けいずかい。けいず屋。窩主けいず。
かい‐ず【海図】‥ヅ
海の深浅、海底の性質、暗礁の位置、潮流の方向、航路標識などを記した航海者用の地図。
がい・す【概す】
〔他サ変〕
おおまかにまとめる。風流志道軒伝「これを以て山人を―・する、もとより非なり」
かい‐すい【海水】
海洋の水。1キログラム中に約35グラムの塩類を含む。
⇒かいすい‐ぎ【海水着】
⇒かいすい‐せっけん【海水石鹸】
⇒かいすい‐たんすいか【海水淡水化】
⇒かいすい‐パンツ【海水パンツ】
⇒かいすい‐よく【海水浴】
かい‐すい【魁帥】クワイ‥
賊徒などの長。
かい‐ずい【海瑞】
明の政治家。広東瓊山の人。挙人で任官、嘉靖帝をいさめて下獄、隆慶帝・万暦帝に重用され、清官として名を馳せた。呉晗ごがんが彼をモデルに書いた「海瑞罷官」は、文化大革命の発端となった。(1514〜1587)
がい‐すい【崖錐】
懸崖や急斜面の上から落ちて来た岩屑が麓にたまってできた半錐形の地形。崖堆。
かいすいえん‐やき【魁翠園焼】クワイ‥ヱン‥
御庭焼の一つ。嘉永(1848〜1854)の頃、美濃高須藩主松平義建が江戸角筈つのはずの下屋敷、魁翠園で焼かせた陶磁器。角筈御庭焼。
かいすい‐ぎ【海水着】
海水浴・水泳のときに着る衣服。水着みずぎ。〈[季]夏〉
⇒かい‐すい【海水】
かい‐すいじゅん【海水準】
基準となる海の表面のこと。海面に同じ。
かいすい‐せっけん【海水石鹸】‥セキ‥
椰子やし油・パーム‐オイルを原料にして、塩析を行わずに製し、硬水の軟化剤となる水ガラス・炭酸ナトリウムなどを加えた石鹸。海水・硬水中でもよく泡立つ。
⇒かい‐すい【海水】
かいすい‐たんすいか【海水淡水化】‥クワ
海水の塩分を除去して飲料水や工業用水を得ること。蒸留法・逆浸透法・電気透析法などを用いる。
⇒かい‐すい【海水】
かいすい‐パンツ【海水パンツ】
男性用のパンツ形水着。
⇒かい‐すい【海水】
かいすい‐よく【海水浴】
運動・避暑などのため、海水に浴し、または泳ぐこと。〈[季]夏〉。ベルツ、ベルツの日記「七月十三日…子供たちを―にやる」
海水浴
撮影:関戸 勇
⇒かい‐すい【海水】
かい‐すいろ【開水路】
水面の上部を覆っていない水路。
かい‐すう【回数】クワイ‥
何度起きたかを表す数。度数。「事故の―を調べる」
⇒かいすう‐けん【回数券】
かい‐すう【海陬】
海辺にあるさびしい村。海隅。
がい‐すう【概数】
おおよその数。「―をつかむ」
かいすう‐けん【回数券】クワイ‥
入場券・乗車券などの何回分かの券をつづり合わせたもの。
⇒かい‐すう【回数】
ガイスト【Geist ドイツ】
精神。〈哲学字彙3版〉
かい‐す・む【掻い澄む】
〔自四〕
(カキスムの音便)静かになる。しんとなる。落窪物語1「ののしり出で給ひぬれば、―・みて心細げなれど」
ガイスラー‐かん【ガイスラー管】‥クワン
水銀柱数センチメートル〜数ミリメートルの気体を入れた真空放電管。スペクトル研究や真空度測定に用いる。ドイツの機械技師ガイスラー(H. Geissler1814〜1879)が物理学者プリュッカー(J. Plücker1801〜1868)の考案に基づき製作。
かい‐すり【貝摺】カヒ‥
「螺鈿らでん」参照。
かい・する【介する】
〔他サ変〕[文]介す(サ変)
①間におく。さしはさむ。中に立てる。「人を―・して申し入れる」
②心にかける。「意に―・しない」
かい・する【会する】クワイ‥
[文]会す(サ変)
[一]〔自サ変〕
①よりあう。会合する。「一堂に―・する」
②あう。面会する。
③出あう。いっしょになる。「二つの川は平野部で―・する」
[二]〔他サ変〕
①あつめる。集合させる。
②さとり知る。
かい・する【解する】
〔他サ変〕[文]解す(サ変)
①物事やことばの意味などを解釈する。「誤って―・する」
②理解する。「風流を―・する」
がい・する【害する】
〔他サ変〕[文]害す(サ変)
①きずつける。そこなう。「健康を―・する」「感情を―・する」
②殺す。殺害する。今昔物語集9「虎を―・せむとする時に」
③じゃまをする。さまたげる。森鴎外、大塩平八郎「北手の展望を―・する梅の木を伐きること」
がい・する【慨する】
〔他サ変〕[文]慨す(サ変)
なげく。うれえる。「軽薄な世相を―・する」
かい‐ぜ【皆是】
〔副〕
みな。すべて。
かい‐せい【回生】クワイ‥
いきかえること。「起死―」
⇒かいせい‐ブレーキ【回生ブレーキ】
かい‐せい【回青】クワイ‥
回教(イスラム教)圏から中国明朝に輸入されたコバルト青色顔料。回回青。
かい‐せい【快晴】クワイ‥
空が気持よく晴れ渡ること。気象学上は雲量が0〜1の天気。
かい‐せい【改正】
改めて正しくすること。「地租―」
かい‐せい【改姓】
姓を改めること。苗字をかえること。
かい‐せい【皆済】
⇒かいさい
かい‐せい【開成】
[易経繋辞上「夫れ易は物を開き務めを成し、天下の道を冒おおう」]人知を開発し、事業を成し遂げさせること。開務。開物成務。
⇒かいせい‐がっこう【開成学校】
⇒かいせい‐かん【開成館】
⇒かいせい‐じょ【開成所】
かい‐せい【魁星】クワイ‥
①北斗七星の第1星。魁。二十八宿の奎星けいせいと混同して、文運をつかさどるとされた。
②科挙の試験で進士首席合格者。状元。魁選。
かい‐せい【懐生】クワイ‥
〔仏〕生活している者。衆生しゅじょう。
かい‐せい【諧声】
①調和する声。
②形声の別称。
がい‐せい【外姓】グワイ‥
母方の姓。
がい‐せい【外征】グワイ‥
外国へ軍を出すこと。
がい‐せい【外政】グワイ‥
外国に関する政治。↔内政
がい‐せい【外甥】グワイ‥
①妻の兄弟。
②他家に嫁した姉妹の男の子。
がい‐せい【慨世】
世をなげき憂えること。
がい‐せい【蓋世】
[史記項羽本紀「力は山を抜き気は世を蓋おおう」](世をおおいつくし圧倒する意から)気力などが雄大であることの形容。「抜山―」
⇒がいせい‐の‐さい【蓋世の才】
がい‐せい【駭世】
(「駭」は驚かすの意)世の人を驚かすこと。
かいせい‐がっこう【開成学校】‥ガクカウ
「開成所」参照。
⇒かい‐せい【開成】
かいせい‐かん【開成館】‥クワン
幕末の土佐藩で、殖産興業および西洋文明による科学教育の推進のために設けられた機関。1866年(慶応2)後藤象二郎の企画により開設。
⇒かい‐せい【開成】
がいせい‐きんこん【外生菌根】グワイ‥
菌根の一形態。植物の根の周辺に菌糸が鞘状に発達したもの。マツタケなどにみられる。
かいせい‐じょ【開成所】
江戸幕府が設立したオランダ・イギリス・フランス・ドイツ・ロシアなどの洋学の研究・教育機関。1863年(文久3)洋書調所を改称したもの。68年(明治1)新政府により開成学校として再興され、69年大学南校、71年南校と改称、73年再び開成学校と称。77年東京大学の一部となる。
⇒かい‐せい【開成】
かいせい‐そう【海成層】
海底に堆積した地層。
がいせい‐の‐さい【蓋世の才】
[蘇軾、留候論「子房しぼうは蓋世の才を以て、伊尹いいん・太公の謀を為さずして、ただ荊軻けいか・聶政じょうせいの計を出す」]世を覆いつくすほどの、またとない優れた才能。
⇒がい‐せい【蓋世】
かいせい‐ブレーキ【回生ブレーキ】クワイ‥
電気鉄道で、モーターを発電機として働かせることによって生ずる抵抗で制動を行い、発生した電力を架線に送り返すもの。回生制動。
⇒かい‐せい【回生】
かいぜい‐やくしょ【改税約書】
1866年(慶応2)江戸幕府が英・仏・米・蘭4カ国と結んだ協約。安政五カ国条約では輸入関税が最低5パーセント、最高35パーセントの従価税だったものを、すべて従価5パーセントを標準とする従量税に改めた。
かい‐せき【会席】クワイ‥
①多数の人が会合する席。
②連歌または俳諧の席。連歌の会席では床とこに天神の像をかけ、俳諧の会席では天神または柿本人麻呂の像をかける。
③会席料理の略。
⇒かいせき‐ぜん【会席膳】
⇒かいせき‐ぢゃや【会席茶屋】
⇒かいせき‐りょうり【会席料理】
かい‐せき【怪石】クワイ‥
形の変わった石。「奇岩―」
かい‐せき【開析】
地上の起伏に多数の谷が切れ込んで河川が浸食する作用。
かい‐せき【解析】
①物事をこまかく解き開き、理論に基づいて研究すること。「データを―する」
②(→)解析学の略。
⇒かいせき‐がく【解析学】
⇒かいせき‐きかがく【解析幾何学】
⇒かいせき‐りきがく【解析力学】
かい‐せき【懐石】クワイ‥
(温石おんじゃくで腹を暖めると同じ程度に腹中を暖め、空腹をしのぐ粗末な食べものの意)茶の湯で茶を出す前に出す簡単な食事。茶懐石。
がい‐せき【外戚】グワイ‥
(ゲシャクとも)母方の親族。↔内戚
がい‐せき【外積】グワイ‥
3次元線形空間においてベクトル
、
から導かれるもう一つのベクトル。
×
と書く。方向は
と
に垂直で、
,
,
×
が右手系を作る向き、大きさは
と
が作る平行四辺形の面積に等しい。ベクトル積。
外積
かいせき‐がく【解析学】
(analysis)代数学・幾何学に対し、極限の概念を基礎として研究する数学の諸部門。微積分学・関数論・微分方程式論・積分方程式論など。
⇒かい‐せき【解析】
かいせき‐きかがく【解析幾何学】
(analytic geometry)幾何学的図形を座標によって示し、図形の関係を座標の間に成り立つ代数方程式により明らかにする数学の一部門。デカルトの創始。座標幾何学。
⇒かい‐せき【解析】
かいせき‐こ【海跡湖】
海湾の一部が沿岸流・波浪の作用または土地の隆起などのために外海から分離してできた湖。サロマ湖・霞ヶ浦・浜名湖の類。
かいせき‐ぜん【会席膳】クワイ‥
会席料理をのせて出す膳。1尺2寸四方で、脚はなく、黒塗・朱塗・溜塗など種々ある。
会席膳
⇒かい‐せき【会席】
かいせき‐ぢゃや【会席茶屋】クワイ‥
会席料理を出す高級料理店。
⇒かい‐せき【会席】
かいせき‐りきがく【解析力学】
ニュートン力学を座標系によらない形で表現した、適用範囲の広い古典力学の形式。ラグランジュ・ハミルトンによる。
⇒かい‐せき【解析】
かいせき‐りょうり【会席料理】クワイ‥レウ‥
もと、会席2に出された本膳を簡略にした料理。次第に変化して酒宴の席の上等な料理となったもの。一般に会席膳を用いる。
⇒かい‐せき【会席】
かい‐せつ【回折】クワイ‥
〔理〕(diffraction)波動に特有な現象で、波動が障害物の端を通過して伝播でんぱする時に、その後方の影の部分に回り込む現象。
⇒かいせつ‐こうし【回折格子】
⇒かいせつ‐じま【回折縞】
かい‐せつ【回雪】クワイ‥
風に吹きまわされる雪。転じて、巧妙な舞のたとえ。「―の袖」
かい‐せつ【怪説】クワイ‥
奇怪な説。あやしいうわさ。
かい‐せつ【開設】
施設などを新たに開き設けること。「支店を―する」
かい‐せつ【解説】
よくわかるように物事を分析して説明すること。また、その説明。「時事―」「―者」
かい‐ぜつ【快絶】クワイ‥
このうえなく気持がよいこと。
がい‐せつ【外接・外切】グワイ‥
〔数〕
①接する二つの円が互いに他方の外部にあるとき、二つの円は外接するという。
②一つの多角形の各辺上に、その内部にある他の多角形の各頂点がある時、前者は後者に外接するという。また、閉曲線が一つの多角形の外部にあって、その各頂点を過ぎる時、あるいは、閉曲面が多面体の外部にあって、その各頂点を含む時にもいう。↔内接。
⇒がいせつ‐えん【外接円】
⇒がいせつ‐たかっけい【外接多角形】
がい‐せつ【剴切】
非常に適切なこと。「―な意見」
がい‐せつ【概説】
全体にわたって、その大体を説明すること。また、その説明。
がいせつ‐えん【外接円】グワイ‥ヱン
①二つの円が外接するとき、互いに他の外接円という。
②一つの多角形に外接する円をその多角形の外接円という。↔内接円。
⇒がい‐せつ【外接・外切】
かいせつ‐こうし【回折格子】クワイ‥カウ‥
(diffraction grating)光を回折させて、スペクトルを得るのに用いる装置。ふつう、ガラス板や金属板に1ミリメートル当り数千本の平行な溝を等間隔につけた平面格子を用いる。
⇒かい‐せつ【回折】
かいせつ‐じま【回折縞】クワイ‥
回折した光が干渉して生じる明暗の縞模様。
⇒かい‐せつ【回折】
がいせつ‐たかっけい【外接多角形】グワイ‥カク‥
各辺が一つの円の接線となっている多角形を、その円の外接多角形という。または一つの多角形が他の多角形に外接するとき、前者を後者の外接多角形という。↔内接多角形
⇒がい‐せつ【外接・外切】
カイゼル【Kaiser ドイツ】
⇒カイザー。
⇒カイゼル‐ひげ【カイゼル髭】
カイゼル‐ひげ【カイゼル髭】
ドイツ皇帝ウィルヘルム2世の髭のように末端のはねあがった口髭。
⇒カイゼル【Kaiser ドイツ】
かい‐せん【会戦】クワイ‥
大兵団同士の戦闘。「奉天の―」
かい‐せん【回宣・廻宣】クワイ‥
回文1で勅命を下すこと。また、その文書。
かい‐せん【回旋・廻旋】クワイ‥
①めぐらしまわすこと。ぐるぐるまわること。旋回。
②植物の茎が支柱を巻きながら昇っていくこと。右巻・左巻がある。「―植物」
⇒かいせん‐きょく【回旋曲】
⇒かいせん‐とう【回旋塔】
かい‐せん【回船・廻船】クワイ‥
沿岸航路で旅客または貨物を輸送する船。中世以来発達し、近世には諸国の港と大坂・江戸・敦賀など中央の諸港とを結んできわめて盛んとなった。→菱垣ひがき廻船→奥羽廻船。
⇒かいせん‐しきもく【廻船式目】
⇒かいせん‐どいや【廻船問屋】
かい‐せん【回線】クワイ‥
電信・電話などで、両方向からの通信を伝送するために設けた路線。
⇒かいせん‐こうかん【回線交換】
かい‐せん【改銭】
銭を改め鋳ること。
かい‐せん【改選】
議員・役員などの任期の満ちた後、改めて選挙すること。「役員を―する」
かい‐せん【海戦】
艦艇および航空機による海上戦闘。「日本海―」
かい‐せん【海鮮】
新鮮な海産物。「―料理」
かい‐せん【界線】
(→)基線きせん2に同じ。
かい‐せん【疥癬】
疥癬虫(ヒゼンダニ)の寄生によって生じる伝染性皮膚病。指間・腕および肘関節の内側、腋わきの下・下腹部・内股などを侵し、ひどくかゆい。しつ。ひぜん。湿瘡。
⇒かいせん‐ちゅう【疥癬虫】
かい‐せん【開戦】
戦争を始めること。
かい‐せん【懐銭】クワイ‥
銭を持っていること。曾我物語6「―の身ならねば、利のあらむ折とも言はず」
かい‐ぜん【介然】
①しばらくの間。
②小さいさま。
③孤立しているさま。堅固なさま。
④わずかなことを気にかけるさま。
かい‐ぜん【快然】クワイ‥
①ここちよいさま。
②病気がすっかりよくなるさま。
かい‐ぜん【戒善】
〔仏〕戒を保った善根。
かい‐ぜん【改善】
悪いところを改めてよくすること。「待遇を―する」↔改悪
かい‐ぜん【恢然】クワイ‥
広々としたさま。
かい‐ぜん【階前】
階段の前。転じて、庭さき。
⇒かいぜん‐ばんり【階前万里】
がい‐せん【外船】グワイ‥
外国の船。
がい‐せん【外線】グワイ‥
①外側の線。
②屋外の電線。
③官庁・会社などで外部に通ずる電話。↔内線。
⇒がいせん‐さくせん【外線作戦】
がい‐せん【凱旋】
(「凱」は戦勝に奏する楽。「旋」は帰る意)戦いに勝って帰ること。「―パレード」
⇒がいせん‐しょうぐん【凱旋将軍】
⇒がいせん‐もん【凱旋門】
がい‐ぜん【慨然】
①いきどおりなげくさま。また、悲しみなげくさま。「―として涙を流す」
②気力をふるい起こすさま。「―たる意気」
がい‐ぜん【蓋然】
あるいはそうであろうと思われるさま。↔必然。
⇒がいぜん‐せい【蓋然性】
⇒がいぜん‐めいだい【蓋然命題・概然命題】
⇒がいぜん‐りつ【蓋然率】
がい‐ぜん【駭然】
驚くさま。愕然。
かい‐せんきょ【開船渠】
出入口を全く開放した、潮汐の出入りの自由なドック。↔閘こう船渠
かいせん‐きょく【回旋曲】クワイ‥
〔音〕(→)ロンドに同じ。
⇒かい‐せん【回旋・廻旋】
かいせん‐こうかん【回線交換】クワイ‥カウクワン
通信の交換方式の一つ。あらかじめ一定数の通信回線を用意しておき、通信要求の発生のたびに送受信端末間に回線を割り当てるもの。
⇒かい‐せん【回線】
がいせん‐さくせん【外線作戦】グワイ‥
軍隊が敵を包囲しまたは挟撃する位置にあって作戦すること。↔内線作戦
⇒がい‐せん【外線】
かいせん‐しきもく【廻船式目】クワイ‥
日本最古の海法。北条義時の制定と伝えるが、戦国時代に当時の海商法規で慣習法となっていたものをまとめたものといわれる。
⇒かい‐せん【回船・廻船】
がいせん‐しゃ【街宣車】
街頭宣伝車の略。宣伝のため、広告・政治的主張・音楽などをスピーカーで流しながら走る自動車。街宣カー。
がいせん‐しょうぐん【凱旋将軍】‥シヤウ‥
凱旋する軍隊を率いる将軍。意気揚々としたさまの比喩にも用いる。
⇒がい‐せん【凱旋】
がいぜん‐せい【蓋然性】
(probability)
①ある事が実際に起こるか否かの確実さの度合。
②確率。
⇒がい‐ぜん【蓋然】
かいせん‐ちゅう【疥癬虫】
(→)ヒゼンダニの別称。
⇒かい‐せん【疥癬】
かいせん‐どいや【廻船問屋】クワイ‥ドヒ‥
近世、廻船と荷送人との間に立って貨物運送の取次を業とした問屋。船問屋。回漕店。
⇒かい‐せん【回船・廻船】
かいせん‐とう【回旋塔】クワイ‥タフ
柱の上端に数条の索を下げ、回旋させ、これにつりさがって回る遊戯器械。
⇒かい‐せん【回旋・廻旋】
かいぜん‐ばんり【階前万里】
[唐書宣帝紀]万里のかなたの出来事も近く階前の出来事と同じであるとの意。遠方の地の行政上の得失も、天子にははっきりわかっており、臣下が欺くことはできないことをいう。
⇒かい‐ぜん【階前】
がいぜん‐めいだい【蓋然命題・概然命題】
〔論〕ある事態が成り立つことが蓋然的であることを言明する命題。「SはPでありうる」という形式をとる。→実然命題→必然命題。
⇒がい‐ぜん【蓋然】
がいせん‐もん【凱旋門】
軍隊の凱旋を歓迎し、戦勝を記念するために、公園または主要な街路に設けた門。古代ローマのものなど。
⇒がい‐せん【凱旋】
かいせん‐らく【海仙楽】
雅楽の唐楽、黄鐘調おうしきちょうの曲。舞はない。海青楽。源氏物語総角「紅葉を薄く濃くかざして、―といふ物を吹きて」
がいぜん‐りつ【蓋然率】
確率。蓋然量。
⇒がい‐ぜん【蓋然】
かい‐そ【改組】
組織を改めること。
かい‐そ【海鼠】
なまこ。〈本草和名〉
かい‐そ【絵素】クワイ‥
[論語八佾](「素」は絵を仕上げる白色の絵具)絵画。図画。→絵事かいじは素を後にす(「絵事」成句)
かい‐そ【開祖】
①(学問・芸道で)自ら一派を開いた人。
②宗派・寺院の創始者。開山。「禅宗の―」
かいそ【懐素】クワイ‥
唐の書家。字は蔵真。僧で、俗姓は銭氏。唐代草書の大家と称せられた。作「自叙帖」「草書千字文」など。(725〜785以後一説に737〜799以後)
がい‐そ【外祖】グワイ‥
母方の祖父。外祖父。
かい‐そう【会葬】クワイサウ
葬式に参会すること。「―者」
かい‐そう【回送・廻送】クワイ‥
①他の所へさしまわすこと。「手紙を転居先へ―する」
②もとの場所へ送り戻すこと。「電車を車庫へ―する」
⇒かいそう‐しゃ【回送車】
かい‐そう【回想】クワイサウ
かつて経験したことを再認感情を伴って再生すること。過去のことを思いめぐらすこと。「―にふける」
⇒かいそう‐ろく【回想録】
かい‐そう【回漕・廻漕】クワイサウ
船舶によって運送すること。「―業」「―店」→回船
かい‐そう【快走】クワイ‥
気持よいほど速く走ること。「ヨットが沖を―する」
かい‐そう【快爽】クワイサウ
(主として明治期に用いた語)さわやかで気持のよいさま。爽快。
かい‐そう【改葬】‥サウ
いったん葬った遺骸を、改めて他所に葬りかえること。
かい‐そう【改装】‥サウ
①建造物などのよそおいを改めること。装備を改めること。「店内―」
②荷造りをしかえること。
かい‐そう【海草】‥サウ
①(→)海藻かいそうに同じ。
②海中に生ずる顕花植物。アマモなど。
かい‐そう【海曹】‥サウ
海上自衛官の階級の一つ。海曹長および一・二・三等がある。准海尉と海士との間。
かい‐そう【海葱】
①ユリ科の多年草。地中海沿岸の原産。ハマユウに似て、秋、1メートル以上の花茎に、白色・小形の花を多数つける。鱗茎は大きく2キログラムに達し、古来、利尿薬・殺鼠薬として用いる。
かいそう
②紅藻類スギノリ科のコトジツノマタのこと。葉状体はツノマタより細い。糊用、食用。
かい‐そう【海藻】‥サウ
海にすむ藻。とくに肉眼的な大きさの体をもつ海産の藻類の総称。主に緑藻(アオサ藻綱)・褐藻・紅藻からなり、藍藻、黄緑藻などの一部を含むこともある。太陽光が届く深さまでの海底に定着して生活するが、他の海藻や動物に着生・浮遊するものもある。日本に約1500種。
⇒かいそう‐ばい【海藻灰】
かい‐そう【階層】
①建物の階の上下の層。一般に、段階的に層をなすものの各層。
②社会経済的地位によって序列化された社会層。年齢・財産・職業・学歴などが尺度。マルクス主義では階級と区別する。界層。「知識―」
かい‐そう【開創】‥サウ
開きはじめること。特に、寺を開くこと。
かい‐そう【潰走】クワイ‥
戦いに負けてにげること。敗走。
かい‐そ・う【掻い添ふ】‥ソフ
カキソウの音便。
かい‐ぞう【改造】‥ザウ
造りなおすこと。つくりかえること。「内閣―」
かいぞう【改造】‥ザウ
大正・昭和戦前期の代表的総合雑誌。1919年(大正8)改造社(山本実彦主幹)の創刊。第一次大戦後の改革機運の高まりの中、急成長をとげた。横浜事件にまきこまれ、廃刊を命じられる。第二次大戦後復刊するが、55年(昭和30)廃刊。
かい‐ぞう【海象】‥ザウ
セイウチの別称。
かい‐ぞう【海蔵】‥ザウ
〔仏〕
①仏の説法をいう。
②華厳けごん経。竜樹が海中の竜宮より持ち帰ったという伝説による。
かい‐ぞう【晦蔵】クワイザウ
[欧陽修、尹公墓誌「為人ひととなり剛簡にして矜飾せず、能く自ら晦蔵す」]自分の才学などをくらましかくすこと。韜晦とうかい。
がい‐そう【外装】グワイサウ
外側のよそおい。また、荷物などの包み。「―に凝る」「―工事」↔内装
がい‐そう【外層】グワイ‥
外部のかさなり。外側の層。
がい‐そう【劾奏】
官吏の罪を挙げて君主に奏上すること。
がい‐そう【咳嗽】
気道粘膜の刺激によって反射的に急激に起こる気息。せき。折たく柴の記上「世の人―をうれへずといふものあらず」
かいそう‐しゃ【回送車】クワイ‥
車庫などへ向かうため、客を乗せずに走らせる自動車・電車など。
⇒かい‐そう【回送・廻送】
かいぞう‐ど【解像度】‥ザウ‥
①写真で、レンズまたは感光材料が作る像の細部表現力。→解像力。
②テレビ・ディスプレーの画面上で、区別し得る縦方向または横方向の白黒の縞の総本数。前者を水平解像度、後者を垂直解像度という。
③プリンター・スキャナーの表現力(再現密度)を表す指標。
かいそう‐ばい【海藻灰】‥サウバヒ
アラメ・コンブなどの褐藻を蒸し焼きにして作った灰。塩化カリウム・沃素ようその原料とした。
⇒かい‐そう【海藻】
がいそう‐ほう【外挿法】グワイサフハフ
〔数〕(→)補外ほがい法に同じ。
かいぞう‐りょく【解像力】‥ザウ‥
①(→)分解能に同じ。
②写真で、レンズ・感光材料の解像度を示す数値。見分けられる白黒の縞の1ミリメートル当りの本数で示す。
かいそう‐ろく【回想録】クワイサウ‥
過去の出来事について、その関係者が回想して記述した記録。回顧録。
⇒かい‐そう【回想】
かい‐ぞえ【介添】‥ゾヘ
①つき添って世話をすること。また、その人。太平記13「―の侍二人」。「―役」
②嫁に行く女に実家からついて行く女中。介添女房。好色一代女4「御息女嫁入の―女にやとはれしに」
かい‐そく【会則】クワイ‥
会の規則。
かい‐そく【快足】クワイ‥
①ここちよいこと。満ち足りた思い。
②足がはやいこと。走りかたのはやいこと。「―のランナー」
かい‐そく【快速】クワイ‥
①すばらしくはやいこと。「―船」
②快速列車の略。普通列車より停車駅が少なく、はやく走るもの。「通勤―」
かい‐そく【改測】
ある地点の高さ・位置などを測りなおすこと。再測。
かい‐そ・ぐ【掻い殺ぐ】
〔他四〕
(カキソグの音便)削りとる。削る。〈字鏡集〉
かい‐ぞく【回族】クワイ‥
中国の寧夏回族自治区をはじめほぼ全土に居住し、中国最大のムスリム集団を構成する少数民族。公定少数民族として認定。回回。
かい‐ぞく【海賊】
①海上を横行し、往来の船や沿岸地方を襲って財貨を強奪する盗賊。
②中世、志摩・瀬戸などの海域で活躍した海上豪族、水軍の異称。
⇒かいぞく‐しゅう【海賊衆】
⇒かいぞく‐せん【海賊船】
⇒かいぞく‐だいしょう【海賊大将】
⇒かいぞく‐ばん【海賊版】
⇒かいぞく‐ほうそう【海賊放送】
がい‐そく【外側】グワイ‥
そとがわ。
がい‐そく【概則】
あらましの規則。
がい‐ぞく【外族】グワイ‥
母方の親族。
かいそく‐しゅ【蟹足腫】
ケロイドの訳語。
かいぞく‐しゅう【海賊衆】
中世における水軍の将士。船手ふなて衆。
⇒かい‐ぞく【海賊】
かいぞく‐せん【海賊船】
①海賊の使用する船舶。
②中世の水軍の艦船。
⇒かい‐ぞく【海賊】
かいぞく‐だいしょう【海賊大将】‥シヤウ
中世における水軍の統率者。
⇒かい‐ぞく【海賊】
かいぞく‐ばん【海賊版】
外国の著作物を著作権者に無断で複製販売したもの。同一国内のものについてもいう。
⇒かい‐ぞく【海賊】
かいぞく‐ほうそう【海賊放送】‥ハウ‥
違法に行う放送。
⇒かい‐ぞく【海賊】
がい‐そふ【外祖父】グワイ‥
母方の祖父。
がい‐そぼ【外祖母】グワイ‥
母方の祖母。
かい‐ぞめ【買い初め】カヒ‥
正月に入って初めて物を買うこと。はつがい。〈[季]新年〉
かい‐ぞろえ【貝揃え】カヒゾロヘ
(→)「貝尽し」2に同じ。
かい‐そん【海損】
航海中の船舶・積荷などに生じる損害およびそれに伴う費用。
かい‐そん【塊村】クワイ‥
集村の一種。家屋が不規則なかたまりをなす形態。
かい‐ぞん【買い損】カヒ‥
買って損になること。↔買い得
がい‐そん【外孫】グワイ‥
自分の娘が他家へ嫁して生んだ子。そとまご。
がい‐そん【街村】
集村の一種。家屋が街道などに沿って密集し長く連なる形態。
かい‐だ【懈惰】
おこたること。怠慢。懈怠。
がい‐だ【咳唾】
①せきとつば。また、せきばらいの声。
②[漢書淮陽憲王欽伝「大王誠に咳唾を賜う」]目上の人の言葉を敬っていう語。
⇒咳唾珠を成す
かい‐たい【改替】
改めかえること。改まりかわること。
かい‐たい【拐帯】
あずかった金品を持ち逃げすること。「―犯」
かい‐たい【芥蔕】
(「芥」はからし粒、「蔕」は小さいとげ)わずかなもの。わずかなさしつかえ。蔕芥たいかい。
かい‐たい【海退】
〔地〕海面の低下、地盤の隆起などのため、陸地の面積が増大する現象。氷河期には海退が起こった。↔海進
かい‐たい【解体】
①一つにまとまったものをばらばらにすること。また、ばらばらになること。「家屋を―する」「組織の―」「―修理」
②解剖。「―新書」
かい‐たい【壊頽】クワイ‥
(主として明治期に用いた語)くずれすたること。くずれみだれること。「綱紀が―する」
かい‐たい【懐胎】クワイ‥
子をはらむこと。みごもること。懐妊かいにん。
かい‐たい【懈怠】
①⇒けたい。
②〔法〕一定の行為をなすべき期日を徒過して責任を果たさないこと。「期日の―」
かい‐だい【改題】
題名を改めること。
かい‐だい【海内】
四海の内。国内。天下。「―に名を轟かす」
⇒かいだい‐むそう【海内無双】
かい‐だい【海台】
海底が広域にわたり周囲より浅くなっている地形。比較的平らな浅い部分の広さが100平方キロメートル以上のもの。通常は周囲に比べて数百メートルまたはそれ以上の高度差がある。
かい‐だい【開題】
①〔仏〕経典の題目について解釈し、その大要を提示すること。玄義。玄談。
②解題。
かい‐だい【解題】
書物や作品の著作者、著作の由来・内容、出版の年月などについての解説。
がい‐たい【外帯】グワイ‥
①湾曲する山脈や弧状列島の凸側の地帯。
②日本列島の中央構造線より南側の部分。すなわち関東山地・赤石山地・紀伊半島および四国・九州の中程より太平洋寄りの部分。↔内帯
がい‐だい【外大】グワイ‥
外国語大学の略。外語大。
かいたいしんしょ【解体新書】
日本最初の西洋解剖書の訳本。本文4巻、解体図1巻。1774年(安永3)刊。「ターヘル‐アナトミア」を前野良沢・杉田玄白を中心に、中川淳庵・石川玄常・桂川甫周が協力して翻訳した書で、4年を費やし、改稿11回という。→蘭学事始
→文献資料[解体新書]
かいだい‐むそう【海内無双】‥サウ
[文選、東方朔、答客難「みずから以て智能は海内無双と為す」]天下に二人とないほど優れていること。「―の勇者」
⇒かい‐だい【海内】
かい‐たおり【掻い手折り】‥ヲリ
(カキタオリの音便)道の折れ曲がる所。まがりみち。十訓抄「辻の―などを」
かい‐たお・る【掻い手折る】‥ヲル
〔自四〕
(カキタオルの音便)折れまがる。海道記「粟田口の堀道を南に―・りて」
かい‐だか【階高】
建物の、ある階の床面からその直上階の床面までの高さ。
かい‐たく【開拓】
①山野・荒地を切り開いて耕地や敷地にすること。
②新しい分野・進路などをひらくこと。「市場しじょうを―する」
⇒かいたく‐し【開拓使】
⇒かいたくし‐かんゆうぶつ‐はらいさげ‐じけん【開拓使官有物払下事件】
かい‐だく【快諾】クワイ‥
快くききいれること。気持よく承諾すること。「―を得る」
かいたく‐し【開拓使】
北海道および樺太などの行政・開拓をつかさどった官庁。1869年(明治2)創設、82年廃止。
⇒かい‐たく【開拓】
かいたくし‐かんゆうぶつ‐はらいさげ‐じけん【開拓使官有物払下事件】‥クワンイウ‥ハラヒ‥
1881年(明治14)政府が、10年間多額の資金を投じた開拓使の官有物を五代友厚らの経営する関西貿易商会にわずかの値で払い下げようとした事件。同じ薩摩藩出身の開拓長官黒田清隆と五代との癒着があるとして世論の猛攻撃をうけ、政府は払下げを中止した。→明治十四年の政変
⇒かい‐たく【開拓】
かい‐だこ【貝蛸】カヒ‥
(→)アオイガイの別称。
かい‐だし【買出し】カヒ‥
①小売商人が商品を市場・問屋に出向いて買うこと。
②食料品などを市場や生産地に出かけて買ってくること。「―部隊」
かい‐た・す【買い足す】カヒ‥
〔他五〕
買って不足を補う。
かい‐だ・す【掻い出す】
〔他五〕
(カキダスの音便)たまったものをなくそうと汲んで出す。「舟底の水を―・す」
かい‐たた・く【買い叩く】カヒ‥
〔他五〕
非常に安い値段まで下げさせて買う。「生産過剰で―・かれる」
















かい‐ちょうせき【灰長石】クワイチヤウ‥🔗⭐🔉
かい‐ちょうせき【灰長石】クワイチヤウ‥
斜長石の一種。ほとんどカルシウムとアルミニウムだけの珪酸塩鉱物。斑糲岩はんれいがん・玄武岩などの主要構成鉱物。三斜晶系で、白色・帯黄色・帯赤色、条痕は無色で透明ないし半透明。三宅島・倶多楽くったら湖外輪山のものは有名。
かい‐ど【灰土】クワイ‥🔗⭐🔉
かい‐ど【灰土】クワイ‥
灰と土。土灰。「―に帰す」
かい‐とう【灰陶】クワイタウ🔗⭐🔉
かい‐とう【灰陶】クワイタウ
中国の灰青色の粗製土器。新石器時代から近代まで、日常の容器や煮沸器として用いられた。
かいはく‐しつ【灰白質】クワイ‥🔗⭐🔉
かいはく‐しつ【灰白質】クワイ‥
脳または脊髄の中で神経細胞の集まった灰白色の部分。
⇒かい‐はく【灰白】
かいはく‐しょく【灰白色】クワイ‥🔗⭐🔉
かいはく‐しょく【灰白色】クワイ‥
灰色がかった白色。
Munsell color system: 5Y9/1
⇒かい‐はく【灰白】
かいはく‐なんこう【灰白軟膏】クワイ‥カウ🔗⭐🔉
かいはく‐なんこう【灰白軟膏】クワイ‥カウ
(→)水銀軟膏に同じ。
⇒かい‐はく【灰白】
かい‐ぶん【灰分】クワイ‥🔗⭐🔉
かい‐ぶん【灰分】クワイ‥
生物体・石炭・木炭などが完全燃焼後、残留する不燃焼性鉱物質。ミネラル。
かい‐ゆう【灰釉】クワイイウ🔗⭐🔉
かい‐ゆう【灰釉】クワイイウ
⇒はいぐすり
けしん‐めっち【灰身滅智】🔗⭐🔉
けしん‐めっち【灰身滅智】
〔仏〕(身を灰にし、智を滅する意)煩悩を断じ尽くして心身ともに無に帰した境地。大乗仏教から批判するいわゆる小乗仏教の、悟りを指すことば。無余涅槃。灰身。灰断けだん。
はい‐いし【灰石】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐いし【灰石】ハヒ‥
溶融状態で落下融合した火山岩片の集合。阿蘇山・鹿児島湾付近などに多い。
はい‐いろ【灰色】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐いろ【灰色】ハヒ‥
①灰のような薄黒い色。鼠色。
Munsell color system: N5.5
②陰気なこと。また、無味乾燥なこと。「―の青春」
③主義・主張などのはっきりしないこと。また、犯罪容疑が完全には晴れていないこと。「―高官」
⇒はいいろかび‐びょう【灰色黴病】
⇒はいいろ‐ぐま【灰色熊】
⇒はいいろ‐ごけぐも【灰色後家蜘蛛】
⇒はいいろ‐しんりんど【灰色森林土】
⇒はいいろ‐ど【灰色土】
はいいろかび‐びょう【灰色黴病】ハヒ‥ビヤウ🔗⭐🔉
はいいろかび‐びょう【灰色黴病】ハヒ‥ビヤウ
植物の病害。菌類の灰色かび病菌(ボトリチス属菌)の感染による。茎・葉・果実などが灰白色の菌糸や胞子でおおわれ腐敗し、ミイラ化する。イチゴ・ブドウなどに起こる。
⇒はい‐いろ【灰色】
はいいろ‐ぐま【灰色熊】ハヒ‥🔗⭐🔉
はいいろ‐ぐま【灰色熊】ハヒ‥
「ひぐま」参照。グリズリー(アメリカヒグマ)。
⇒はい‐いろ【灰色】
はいいろ‐ごけぐも【灰色後家蜘蛛】ハヒ‥🔗⭐🔉
はいいろ‐ごけぐも【灰色後家蜘蛛】ハヒ‥
ヒメグモ科の毒グモ。体長約1センチメートル。橙色や黒色など体色に変異がある。人為分布により世界中の熱帯・暖温帯に広がり、日本でも関東以南でみられる。特定外来生物。
⇒はい‐いろ【灰色】
はいいろ‐しんりんど【灰色森林土】ハヒ‥🔗⭐🔉
はいいろ‐しんりんど【灰色森林土】ハヒ‥
ポドゾルとチェルノーゼムとの中間の性質をもつ土壌。
⇒はい‐いろ【灰色】
はいいろ‐ど【灰色土】ハヒ‥🔗⭐🔉
はいいろ‐ど【灰色土】ハヒ‥
冬の温暖な砂漠気候下に発達した土壌。植生が乏しく、腐植が非常に少ないので、土壌断面は全体に灰色を呈する。
⇒はい‐いろ【灰色】
はい‐うら【灰占】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐うら【灰占】ハヒ‥
埋火うずみびなどの灰を掻いて吉凶を占うこと。
○灰後るはいおくる🔗⭐🔉
○灰後るはいおくる
染色がさめる。紫色を染めるのに、椿の灰を入れたが、その灰の気が抜けて、紫の鮮明さを失うこと。一説に、紫の色素が揮発して灰分が多く残り、紫が白茶けてくる意とする。「灰返る」とも。源氏物語末摘花「紫の紙の年へにければ灰おくれ古めいたるに」
⇒はい【灰】
はい‐おさえ【灰押え】ハヒオサヘ
(→)「はいならし」に同じ。
はい‐おし【灰押し】ハヒ‥
(→)「はいならし」に同じ。
バイオス【BIOS】
(basic input/output system)コンピューターに接続された周辺装置の入出力を制御するためのプログラム群。基本入出力システム。
バイオ‐センサー【biosenser】
酵素・抗体などの生体物質が特定の物質と選択的に反応する性質を利用して、物質を検出・測定する素子または装置。臨床化学検査などに用いる。
⇒バイオ【bio】
バイオ‐テクノロジー【biotechnology】
生物のもつ物質変換・情報変換・エネルギー変換などの機能を、さまざまな有用物質の生産、医療、品種改良など実用に重きをおいて応用する技術。特に組換えDNA技術や、細胞融合技術などを利用して改良した新種微生物を中心とする生物素材を広く用いた、新しい産業技術をいう。生物工学。生命工学。
⇒バイオ【bio】
はい‐おとし【灰落し】ハヒ‥
タバコの灰などをおとし入れる具。灰皿。
バイオ‐トロン【biotron】
温度・湿度や明るさなどを自由に管理することのできる生物培養装置。植物培養の目的のものをファイトトロン、昆虫飼育のものをインセクトロンという。人工気象室。
⇒バイオ【bio】
パイオニア【pioneer】
先駆者。開拓者。
バイオ‐ハザード【biohazard】
病原微生物や寄生虫などによって引き起こされる災害。遺伝子組換えによってこれまで存在しなかった生物が作られるようになり、新たな危険の可能性も生まれた。生物災害。
⇒バイオ【bio】
バイオ‐フィードバック‐くんれん【バイオフィードバック訓練】
(biofeedback training)脳波や心拍などを光や音に置き換えて本人が知ることで、心身状態を自律的に制御できるようにする訓練。
⇒バイオ【bio】
バイオプシー【biopsy】
〔医〕(→)生検。
バイオ‐マス【biomass】
①生態学の用語。ある時点で任意の空間内に存在する生物体の量。重量またはエネルギー量で示す。生物量。
②生物体をエネルギー源または工業原料として利用すること。また、その生物体。
⇒バイオ【bio】
バイオ‐ミネラル【biomineral】
生物が作る鉱物と同等の無機物質。骨格・殻・歯・結石などに含まれるリン酸カルシウム・炭酸カルシウム・シリカなど。生鉱物。生体鉱物。
⇒バイオ【bio】
バイオ‐ミメチック【biomimetic】
生物のもつ多彩な機能を化学的に模倣して利用する技術。人工酵素や人工細胞の研究など。
⇒バイオ【bio】
バイオ‐メトリクス【biometrics】
(もと生物統計学の意)指紋・声紋・虹彩・静脈パターンなどの身体的特徴によって本人確認を行う方法。生体認証。
⇒バイオ【bio】
バイオ‐リズム【biorhythm】
生体に見られる諸種の機能や行動の周期性。1日周期・1年周期およびその中間のものなどがある。睡眠と覚醒とは、約1日を周期とするバイオリズムの典型。
⇒バイオ【bio】
バイオリニスト【violinist】
バイオリンの演奏者。
バイオリン【violin】
擦弦楽器。胴に4弦(E・A・D・G線)を張り5度間隔に調弦し、左手指で指板上で弦を押さえ、右手に持った弓で弦を擦って演奏する。ビオラ・チェロ・コントラバスとともにバイオリン属を成し、その中の最高音域を担当。音域はG音より上方約4オクターブ。16世紀頃北イタリアで考案され、次第に改良・発達。音色が華やかで表現力に富み、独奏・合奏の中心的存在となった。世界で広く使用され、調弦や奏法も多様化している。提琴。ビオロン。
バイオレーション【violation】
バスケット‐ボール・ハンド‐ボールで、身体接触を伴わない反則のこと。
バイオレット【violet】
①すみれ。
②すみれ色。
Munsell color system: 2.5P4/11
③ニオイスミレを香味料としたリキュール。紫色で甘い。
バイオレンス【violence】
暴力。「―小説」
バイオロジー【biology】
(→)生物学。
ばい‐おん【倍音】
振動体の発する音のうち、基音の振動数の整数倍の振動数をもつ部分音(上音)。管や弦の発する楽音では、部分音の多くが倍音となっている。ハーモニックス。
はい‐か【俳家】
俳句をよくする人。俳人。俳諧師。
はい‐か【配下】
支配の下にある人。手下。組下。部下。「―となって働く」
はい‐か【配荷】
商品を小売店等へ配送すること。
はい‐か【排貨】‥クワ
ある人またはある国の商品を排斥して取引売買をしないこと。
⇒はいか‐どうめい【排貨同盟】
はい‐か【敗荷】
(ハイガとも。「荷」はハス)秋になって風などに吹きやぶられたハスの葉。秋夜長物語「三秋の霜の後―衣薄く」
はい‐か【廃家】
①人が住まなくなって、荒れはてた家。あばらや。廃屋。「故郷の―」
②旧制で、戸主が他家に入るために、自らその家を廃した法律行為。
はい‐か【廃貨】‥クワ
廃止された貨幣。通用しない貨幣。
はい‐が【拝賀】
①目上の人に謹んでよろこびを申し上げること。「―の辞」
②任官・叙位のとき、礼を申し上げること。→拝舞はいむ。
③(→)朝賀に同じ。〈[季]新年〉
はい‐が【胚芽】
植物の胚。特に、玄米についている胚。
⇒はいが‐まい【胚芽米】
はい‐が【俳画】‥グワ
日本画の一種。俳味のある洒脱な略筆の淡彩または墨画で、俳句・俳文の賛のあるものが多い。
ばい‐か【貝貨】‥クワ
貝殻を用いた貨幣。アジア・ポリネシア・アフリカ・アメリカなどで交換・贈与などに広く使用。→宝貝たからがい
ばい‐か【売価】
売るあたい。うりねだん。うりね。
ばい‐か【倍加】
①2倍に増すこと。数倍に増すこと。
②大幅に増し加わること。増し加えること。増加。「興味が―する」
ばい‐か【梅花】‥クワ
①梅の花。懐風藻「―景春に灼く」
②梅花方ばいかほうの略。源氏物語梅枝「―は、はなやかに」
③「梅花の油」の略。浄瑠璃、女殺油地獄「―紙漉荏えの油」
⇒ばいか‐あまちゃ【梅花甘茶】
⇒ばいか‐うつぎ【梅花空木】
⇒ばいか‐おうれん【梅花黄連】
⇒ばいか‐こう【梅花香】
⇒ばいか‐つつじ【梅花躑躅】
⇒ばいか‐の‐あぶら【梅花の油】
⇒ばいか‐ほう【梅花方】
⇒ばいか‐も【梅花藻】
ばい‐か【買価】
買うあたい。かいねだん。かいね。
パイカ【pica】
①欧文活字の大きさおよび欧文組版の版面寸法を表す単位。12ポイント大に相当。
②欧文タイプライターで1インチ当り10文字打つ字体。→エリート2
ハイカー【hiker】
ハイキングをする人。徒歩旅行者。
ばいか‐あまちゃ【梅花甘茶】‥クワ‥
ユキノシタ科の落葉低木。西日本の山地に自生。葉は長楕円形で対生、アマチャに似るが別属。夏、集散花序を出し、細花をつける。外側の花はアジサイに似た装飾花となるが、4枚の萼片は楯状に癒合。木瓜もっこう。
⇒ばい‐か【梅花】
はい‐かい【俳諧・誹諧】
①おどけ。たわむれ。滑稽。下学集「俳諧、ハイカイ、戯義」
②俳諧歌の略。
③「俳諧の連歌」の略。
④俳句(発句)・連句の総称。広義には俳文・俳論を含めた俳文学全般を指す。
⇒はいかい‐か【俳諧歌】
⇒はいかい‐さんじん【俳諧三神】
⇒はいかい‐し【俳諧師】
⇒はいかい‐じ【俳諧寺】
⇒はいかい‐しき【俳諧式】
⇒はいかい‐しきもく【俳諧式目】
⇒はいかい‐の‐れんが【俳諧の連歌】
⇒はいかい‐み【俳諧味】
はい‐かい【徘徊】‥クワイ
どこともなく歩きまわること。ぶらつくこと。「盛り場を―する」
⇒はいかい‐しょう【徘徊症】
はい‐かい【敗潰】‥クワイ
やぶれついえること。
はい‐かい【廃潰】‥クワイ
すたれついえること。あれつぶれること。
はい‐がい【灰貝】ハヒガヒ
フネガイ科の二枚貝。アカガイに似て殻長約5センチメートル。殻は厚く、放射肋は18本ぐらいで、その上に顆粒がある。3〜4年間養殖して食用とする。三河湾以西の泥深い浅海に多い。伏貝。伏老。チンミ。
はいがい
はい‐がい【沛艾】
馬が、かん強く、はねくるうさま。また、その馬。あばれ馬。徒然草「―の馬を好みしかば」
はい‐がい【拝外】‥グワイ
外国の文物・思想を崇拝すること。「―思想」
はい‐がい【排外】‥グワイ
外国人または外国の文物・思想を排斥すること。「―的」「―主義」→ショーヴィニスム
ばい‐かい【売買】‥カヒ
①うりかい。
②(取引用語)取引所取引の特殊な売買ばいばい形態で、同一会員が銘柄・数量・価格・受渡期間の同じ売りと買いとを組み合わせ、事後的に取引所取引の形式をとること。現在は禁止。普通、「バイカイ」と書く。
ばい‐かい【媒介】
①双方の間に立ってとりもつこと。なかだち。とりもち。きもいり。「マラリアを―する蚊」
②〔哲〕(Vermittlung ドイツ)あるものを他のものを通じて存在させること。ヘーゲルは、直接的な存在が実は他のものによって条件づけられた存在であり、すべての存在は直接性と媒介性とを含むと考えた。
⇒ばいかい‐へんすう【媒介変数】
はいかい‐か【俳諧歌】
①滑稽味を帯びた和歌の一体。万葉集の戯笑歌の系統をひき、古今集巻19に誹諧歌として多くの作を収める。ざれごとうた。はいかいうた。
②鹿都部真顔しかつべのまがおが1808年(文化5)頃から主張した狂歌の作風。天明調狂歌の方向を是正するため、古今集以来の俳諧歌に依拠しようとしたもの。
⇒はい‐かい【俳諧・誹諧】
はいかいごさん【俳諧御傘】
⇒ごさん(御傘)
はいかいさいじき【俳諧歳時記】
俳書。2冊。曲亭馬琴著。1803年(享和3)刊。季題2600余を四季別・月順に分類解説し、例句を添える。巻頭・巻尾に俳諧の作法その他を解説。江戸中心の歳時記の最初。
はいかい‐さんじん【俳諧三神】
(和歌三神に擬していう)山崎宗鑑・荒木田守武・松永貞徳の称。
⇒はい‐かい【俳諧・誹諧】
はいかい‐し【俳諧師】
①俳諧3を職業とする人。
②俳諧に巧みな人。俳人。
⇒はい‐かい【俳諧・誹諧】
はいかい‐じ【俳諧寺】
小林一茶の別号。
⇒はい‐かい【俳諧・誹諧】
はいかいじいん【俳諧次韻】‥ヰン
⇒じいん(次韻)
はいかい‐しき【俳諧式】
俳諧の方式。→俳諧式目。
⇒はい‐かい【俳諧・誹諧】
はいかい‐しきもく【俳諧式目】
俳諧の方式・規定。寛永(1624〜1644)の初め松永貞徳が式目歌10首を詠じたものに始まるといい、連歌の式目の簡素化されたものが行われた。
⇒はい‐かい【俳諧・誹諧】
はいかいしちぶしゅう【俳諧七部集】‥シフ
俳書。12冊。蕉門の代表的撰集として「冬の日」「春の日」「曠野あらの」「ひさご」「猿蓑さるみの」「炭俵」「続猿蓑」の7部を合したもの。佐久間柳居の手により1732〜33年(享保17〜18)ごろ成立、板行。のち74年(安永3)2冊にまとめて子周が刊行。芭蕉七部集。
→抜粋:『阿羅野』
→抜粋:『猿蓑』
→抜粋:『炭俵』
→抜粋:『春の日』
→抜粋:『冬の日』
はいかい‐しょう【徘徊症】‥クワイシヤウ
どこともなく歩きまわる症状。統合失調症・精神病・認知症・てんかんなどの朦朧もうろう状態にあらわれる。徘徊癖。
⇒はい‐かい【徘徊】
はいかいしょがくしょう【誹諧初学抄】‥セウ
俳論書。1冊。斎藤徳元著。1641年(寛永18)刊。俳諧の式目を二十余項にわたって詳述、次に「四季の詞并恋の詞」の部を設けて解説。江戸での俳書刊行の初め。
はいかいたいよう【俳諧大要】‥エウ
俳諧作法書。正岡子規著。1899年(明治32)刊。俳句に対する一般的理論と俳句修学の過程と作法とを説き、連句に及ぶ。
ばい‐がいねん【媒概念】
〔論〕(→)中概念に同じ。
はいかい‐の‐れんが【俳諧の連歌】
連歌の一体。古く座興の言い捨てとして行われていたが、室町末期、山崎宗鑑・荒木田守武らの頃から盛んになった卑近・滑稽を旨とする連歌。江戸時代に入って、貞門ていもん・談林だんりん・蕉風しょうふうなどの諸流が起こった。後には「俳諧」とのみいった。はいかいれんが。→俳句。
⇒はい‐かい【俳諧・誹諧】
はいかいぶんこ【俳諧文庫】
俳書。24冊。大野洒竹ら編。1897〜1901年(明治30〜34)刊。主要な古俳書を集成翻刻。略史・系図・年表・評伝等を付録。
ばいかい‐へんすう【媒介変数】
〔数〕(→)助変数に同じ。
⇒ばい‐かい【媒介】
はいかい‐み【俳諧味】
俳諧らしい感じ・味わい。俳味。
⇒はい‐かい【俳諧・誹諧】
ばいか‐うつぎ【梅花空木】‥クワ‥
ユキノシタ科の落葉小低木。北海道を除く各地の山地に自生。枝は二股に分岐。葉は対生し、両端の尖る楕円形。初夏、茎頂の総状花序に4弁の白花をつける。雄しべは多数、ウメの花に似る。
⇒ばい‐か【梅花】
ばい‐がえし【倍返し】‥ガヘシ
受け取ったものに対して倍額に相当するものを返すこと。「御祝儀は―、不祝儀は半返し」
ばい‐かえ・す【奪ひ返す】バヒカヘス
〔他四〕
(ウバイカエスの約)強引に取り戻す。とりかえす。

はい‐おさえ【灰押え】ハヒオサヘ🔗⭐🔉
はい‐おさえ【灰押え】ハヒオサヘ
(→)「はいならし」に同じ。
はい‐おし【灰押し】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐おし【灰押し】ハヒ‥
(→)「はいならし」に同じ。
はい‐おとし【灰落し】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐おとし【灰落し】ハヒ‥
タバコの灰などをおとし入れる具。灰皿。
はい‐がい【灰貝】ハヒガヒ🔗⭐🔉
はい‐がい【灰貝】ハヒガヒ
フネガイ科の二枚貝。アカガイに似て殻長約5センチメートル。殻は厚く、放射肋は18本ぐらいで、その上に顆粒がある。3〜4年間養殖して食用とする。三河湾以西の泥深い浅海に多い。伏貝。伏老。チンミ。
はいがい

○灰返るはいかえる🔗⭐🔉
○灰返るはいかえる
(→)「灰おくる」に同じ。枕草子163「えびぞめの織物、灰かへりたる」
⇒はい【灰】
ばいか‐おうれん【梅花黄連】‥クワワウ‥
キンポウゲ科の多年草。山地に自生。葉は長柄あり、5個の小葉から成る。4月頃、白色5弁の1花を開く。花後細長い袋果を輪生状につける。ゴカヨウオウレン。
ばいかおうれん
⇒ばい‐か【梅花】
はい‐かか・る【這ひ掛る】ハヒ‥
〔自四〕
はってまつわりつく。能因本枕草子あはれなるもの「荒れたる家にむぐら―・り」
はい‐かき【灰掻き】ハヒ‥
①灰ならし。灰おさえ。
②焼跡の灰を掻いて始末すること。また、その人。
はいか‐きょう【拝火教】‥クワケウ
火を神化して崇拝する信仰の総称。特に、ゾロアスター教の称。
はい‐がく【廃学】
学業を中途でやめること。学校を中途で退くこと。
ばい‐かく【陪客】
①相伴する客人。陪賓。
②客の相手となること。
ばい‐がく【倍額】
2倍の金額。2倍の価格。「―保険」
はい‐かぐら【灰神楽】ハヒ‥
火気のある灰の中に、湯・水などをこぼしたとき、灰の舞いあがること。「―が立つ」
はい‐かく・る【這ひ隠る】ハヒ‥
〔自下二〕
はうようにして逃げ隠れる。ひそみかくれる。源氏物語帚木「深き山里、世ばなれたる海づらなどに―・れぬかし」
ばいか‐こう【梅花香】‥クワカウ
①丁子・白檀・梅花などを刻み合わせた練香。梅花の香に似ているのでいう。
②(→)「梅花の油」に同じ。好色一代女6「―の雫をふくませ」
⇒ばい‐か【梅花】
はい‐ガス【排ガス】
排気ガスの略。「―規制」
はい‐かずき【灰被き】ハヒカヅキ
⇒はいかつぎ
はい‐がち【灰勝ち】ハヒ‥
炭火などが燃えるにしたがって、火よりも灰の方が多くなること。枕草子1「火桶の火も白き―になりてわろし」
はい‐かつぎ【灰被ぎ】ハヒ‥
①炭火などが燃えるにしたがって白い灰におおわれること。
②炻器せっきを焼くとき、ふりかかった灰が熱のために溶着し、蒼黄色などに変色したもの。信楽しがらき・丹波・備前などの焼物に多い。
③中国宋・元代に作られた天目の一種。釉うわぐすりの様子が、茶碗に灰が被かぶったかのように見えるもの。日本で室町後期以降、珍重。
はい‐かっしょく【灰褐色】ハヒ‥
灰色がかった褐色。
ばいか‐つつじ【梅花躑躅】‥クワ‥
ツツジ科の落葉低木。本州・四国・九州の里山に自生。高さ1〜2メートルでよく分枝し、枝先に長さ3〜5センチメートルの楕円形の葉を輪生状につける。初夏に葉の集まりよりやや下部に、梅花を思わせる小形の白色花を下向きにつける。花冠は深く5裂し、紅紫色の斑点が目立つ。
⇒ばい‐か【梅花】
はい‐かつりょう【肺活量】‥クワツリヤウ
深く息を吸った後、それを吐く時に排出し得る空気の量。肺の全気量から残気を引いた量に当たる。日本の成年男子で平均約3500ミリリットル。
⇒はいかつりょう‐けい【肺活量計】
はいかつりょう‐けい【肺活量計】‥クワツリヤウ‥
肺活量を測る装置。水に沈めた円筒中に息を吹き込み、円筒を浮き上がらせて、目盛を読む。近年は、呼吸器流量計を用いて気流量を電気的に測定し、ガス量を求める。
⇒はい‐かつりょう【肺活量】
はいか‐どうめい【排貨同盟】‥クワ‥
排貨を目的とする同盟。ボイコット。
⇒はい‐か【排貨】
ばいか‐の‐あぶら【梅花の油】‥クワ‥
梅花香を蝋ろう・胡麻油などで練った頭髪用の水油。
⇒ばい‐か【梅花】
はい‐かぶり【灰被り】ハヒ‥
シンデレラのこと。
ばいか‐ほう【梅花方】‥クワハウ
薫物たきものの一種。沈香じんこう・丁子ちょうじ・貝香かいこう・甘松かんしょう・麝香を練り合わせて梅の香とする。→練香ねりこう。
⇒ばい‐か【梅花】
はいが‐まい【胚芽米】
精米の際、精白度をおさえ、胚芽を残してある米。ビタミンBなどを含み、栄養価が高い。芽付米。
⇒はい‐が【胚芽】
ばいか‐も【梅花藻】‥クワ‥
キンポウゲ科の水生多年草。山地の流水中に自生。葉は細く分裂して糸状をなす。7月頃、長い花柄を水面上に出し、梅花に似た白色5弁の小花を開く。ウメバチモ。
⇒ばい‐か【梅花】
ハイ‐カラ【high collar】
(「たけの高い襟」の意)
①西洋風を気どったり、流行を追ったりすること。また、その人。皮肉って「灰殻」を当てる。幸田露伴、天うつ浪「銭のある時は―になり銭の無い時は蛮カラ」→蛮カラ。
②洋風でしゃれていること。「―なネクタイ」
③日本髪に対して、西洋風の婦人の束髪。
パイカル【白乾児】
(中国語)コーリャンを主材料にした中国北部の蒸留酒。白乾。
バイカル‐こ【バイカル湖】
(Baikal)ロシア、シベリア南東部にある南北に細長い大淡水湖。長さ636キロメートル、水面標高456メートル、面積3万1500平方キロメートル。世界一深い湖で、最大深度1620メートル。透明度は40メートルを超え、世界一級。断層で生じた地溝湖。12月〜5月は氷結。世界遺産。
バイカル湖
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ばいか‐ろう【売花郎】‥クワラウ
(画題)昔、中国に旦郎という農夫がいて、小玉という美貌の妻の姿を絵に描いたものを前に置いて耕作したが、ある時、風によってその絵が宮中に飛び、帝王に見られ、小玉は宮中に召された。旦郎は慕って花を荷になって宮中に赴いたという故事。古来、漢画の好題材とされた。
ばいか‐ろう【売貨郎】‥クワラウ
中国の玩具行商人。屋台に美しい玩具を飾って売り歩く姿に童児を配して画題とする。
はい‐かん【拝官】‥クワン
官に任ずること。また、官に任ぜられること。平家物語1「主上明年御元服、御加冠―の御定めの為に」
はい‐かん【拝観】‥クワン
見ることの謙譲語。つつしんで見ること。「寺宝を―する」「―料」
はい‐かん【背汗】
背に冷汗をかくこと。恥じ入るさまにいう。
はい‐かん【肺肝】
①肺臓と肝臓。
②心の奥底。心底。
⇒肺肝を出す
⇒肺肝を摧く
はい‐かん【肺患】‥クワン
肺の病気。肺病。
はい‐かん【配管】‥クワン
水道・ガスなどの管を配置すること。「―工」
はい‐かん【排陥】
人を排斥しおとしいれること。
はい‐かん【廃刊】
定期刊行物の刊行を廃止すること。
はい‐かん【廃官】‥クワン
官を廃止すること。また、その官。
はい‐かん【廃艦】
艦籍から除くこと。廃棄した軍艦。
はい‐かん【稗官】‥クワン
①低い官職。小役人。
②昔、中国で民間の風聞を集めて王に奏上した役。「―小説」→稗史
はい‐がん【拝顔】
人に会うことの謙譲語。拝眉はいび。拝芝はいし。「―の栄に浴する」
はい‐がん【肺癌】
肺に発生する癌腫。呼吸障害・咳・血痰けったん・胸痛などを来し、しばしば脳・副腎などへ転移。
ばい‐かん【売官】‥クワン
官職を売ること。日本では平安時代を中心に国費の不足を来した結果、公務の執行を請け負う者から任料を取ってその官職を授けた。→成功じょうごう→重任ちょうにん→売位
ばい‐かん【陪官】‥クワン
お供をする官吏。
ばい‐かん【陪観】‥クワン
目上の人に従って共に見ること。
ばい‐かん【買官】‥クワン
身分・功績等により与えられる官職を、金銭を支払って手に入れること。
はい‐かんさいぼう【胚幹細胞】‥バウ
(→)胚性幹細胞に同じ。


はい‐かき【灰掻き】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐かき【灰掻き】ハヒ‥
①灰ならし。灰おさえ。
②焼跡の灰を掻いて始末すること。また、その人。
はい‐かぐら【灰神楽】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐かぐら【灰神楽】ハヒ‥
火気のある灰の中に、湯・水などをこぼしたとき、灰の舞いあがること。「―が立つ」
はい‐かずき【灰被き】ハヒカヅキ🔗⭐🔉
はい‐かずき【灰被き】ハヒカヅキ
⇒はいかつぎ
はい‐がち【灰勝ち】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐がち【灰勝ち】ハヒ‥
炭火などが燃えるにしたがって、火よりも灰の方が多くなること。枕草子1「火桶の火も白き―になりてわろし」
はい‐かつぎ【灰被ぎ】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐かつぎ【灰被ぎ】ハヒ‥
①炭火などが燃えるにしたがって白い灰におおわれること。
②炻器せっきを焼くとき、ふりかかった灰が熱のために溶着し、蒼黄色などに変色したもの。信楽しがらき・丹波・備前などの焼物に多い。
③中国宋・元代に作られた天目の一種。釉うわぐすりの様子が、茶碗に灰が被かぶったかのように見えるもの。日本で室町後期以降、珍重。
はい‐かっしょく【灰褐色】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐かっしょく【灰褐色】ハヒ‥
灰色がかった褐色。
はい‐かぶり【灰被り】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐かぶり【灰被り】ハヒ‥
シンデレラのこと。
はい‐き【灰器】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐き【灰器】ハヒ‥
炭手前の時、灰を入れて持ち出す器。
はい‐ぐすり【灰釉】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐ぐすり【灰釉】ハヒ‥
草木灰を熔媒とした釉うわぐすり。柞いす・欅けやきなどの木質灰や、竹灰・藁灰わらばい・籾灰もみばいなどがある。かいゆう。
はい‐さじ【灰匙】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐さじ【灰匙】ハヒ‥
茶道で、炉・風炉ふろに灰を加えたりならしたりするのに用いる柄杓。灰杓子はいじゃくし。
○灰差すはいさす
灰を加える。紫色を染めるのに、椿の灰を加えればよく染まるという。万葉集12「紫は―ものそ海石榴市つばいちの八十やその衢ちまたにあへる児や誰」
⇒はい【灰】
○灰差すはいさす🔗⭐🔉
○灰差すはいさす
灰を加える。紫色を染めるのに、椿の灰を加えればよく染まるという。万葉集12「紫は―ものそ海石榴市つばいちの八十やその衢ちまたにあへる児や誰」
⇒はい【灰】
はい‐さつ【拝察】
察することの謙譲語。
はい‐ざら【灰皿】ハヒ‥
タバコの灰や吸いがらを入れる容器。灰おとし。
はい‐さん【杯盞】
さかずき。
はい‐さん【配蚕】
稚蚕共同飼育が終わった後、それぞれの農家に蚕を配ること。
はい‐ざん【敗残】
(やぶれそこなわれる意)
①戦いに敗れて、生き残っていること。「―兵」
②(→)廃残に同じ。
はい‐ざん【廃山】
鉱山の操業を廃棄すること。また、その鉱山。
はい‐ざん【廃残】
(すたれそこなわれる意)心身ともに衰えそこなわれ、おちぶれて生きること。「―の身」
はい‐し【拝仕】
年礼の拝賀。
はい‐し【拝芝】
(芝眉しびを拝する意)面会の謙譲語。拝顔。拝眉。
はい‐し【背子】
唐衣からぎぬの別称。
はい‐し【胚子】
①(→)胚に同じ。
②(→)胎芽2に同じ。
はい‐し【俳士】
俳人。俳家。俳諧師。
はい‐し【配祀】
同じ社やしろの中に、主神にそえて他の神をまつること。
はい‐し【廃止】
(従来の制度・習慣などを)やめて行わなくすること。「ローカル線を―する」「虚礼の―」
はい‐し【廃市】
住む人が少なくなり、すたれてしまったまち。
はい‐し【廃弛】
(法令・規律などが)すたれゆるむこと。
はい‐し【廃址】
建物や城のすたれたあと。廃墟。
はい‐し【稗史】
昔、中国で稗官はいかんが集めて記録した民間の物語。転じて、広く小説をいう。仮名垣魯文、高橋阿伝夜刃譚「断然架空の業を廃し、―の筆を机上に投棄なげすて」
はい‐じ【拝辞】
①辞退することの謙譲語。「折角の御好意ですが―致します」
②暇乞いとまごいすることの謙譲語。
はい‐じ【廃寺】
すたれた寺。住僧のいない寺。
ハイジ【Heidi ドイツ】
スイスの女性児童文学者シュピーリ(Johanna Spyri1827〜1901)の小説。1880〜81年刊。スイスの山中に祖父と住む少女ハイジの物語。
ばい‐し【貝子】
①タカラガイ類の漢名。
②(満州語ベイセBeiseで、ベイレBeile(貝勒)の複数形)固山貝子の略。清朝皇族の第4等爵位。→貝勒ばいろく
ばい‐し【倍蓰】
(「蓰」は5倍の意)数倍に増すこと。
ばい‐し【唄師】
法会ほうえの時、如来唄にょらいばいなどの梵唄ぼんばいを唄う僧の称。
ばい‐し【梅子】
梅の果実。
ばい‐じ【陪侍】
貴人のそばにつきしたがうこと。
ハイ‐シーズン【high season】
繁忙期。混雑期。かき入れ時。
はい‐しき【俳式】
俳諧式目の略。
はい‐じく【胚軸】‥ヂク
種子植物の幼植物(または胚)で、子葉と根との間の部分。もやしは主にこの部分を食用。
はい‐じく【敗衄】‥ヂク
(「衄」は、くじける意)戦いにまけること。
バイシクル【bicycle】
自転車。
はいし‐じりゅう【廃師自立】‥リフ
師の説を廃して自説を立てること。
はい‐しつ【肺疾】
肺の病気。
はい‐しつ【廃疾・癈疾】
①不治の疾病しっぺい。
②律令制に規定された身体障害者で、残疾より重く、篤疾より軽いもの。
ばいしつ【梅室】
⇒さくらいばいしつ(桜井梅室)
ばい‐しつ【媒質】
(medium)
①〔理〕物理的作用を一つの場所から他の場所へ伝達する仲介物。音波を伝える空気、弾性波を伝える弾性体など。
②〔生〕生物体の周囲を囲んで、その生物の生活の場となる物質。陸生動物では空気、水生生物では水。
はいじつ‐せい【背日性】
(→)背光性に同じ。
は‐いしゃ【歯医者】
歯を治療する医師。歯科医。〈和英語林集成初版〉
はい‐しゃ【拝謝】
礼をのべることの謙譲語。「―の意を伝える」
はい‐しゃ【背斜】
〔地〕(anticline)褶曲しゅうきょくした地層の山に当たる部分。傾斜した地層が互いに背を向け合っている構造。↔向斜。→褶曲(図)。
⇒はいしゃ‐こく【背斜谷】
⇒はいしゃ‐さんりょう【背斜山稜】
はい‐しゃ【俳写】
俳句と写真とを組み合わせた表現方法。
はい‐しゃ【配車】
必要な場所へ車の割り振りをすること。「計画的に―する」
はい‐しゃ【敗者】
まけた人。「―復活戦」↔勝者
はい‐しゃ【廃車】
役に立たなくなった車両の使用をやめること。使用をやめ廃棄すること。また、その車両。
はい‐しゃく【拝借】
借りることの謙譲語。「お知恵を―したい」「お手を―」
⇒はいしゃく‐きん【拝借金】
⇒はいしゃく‐まい【拝借米】
はい‐しゃく【杯酌・盃酌】
杯をやりとりして、酒をくみかわすこと。さかもり。
ばい‐しゃく【売爵】
財物を納めた者に爵を与えること。漢の武帝の財政救済策の一つ。「―令」
ばい‐しゃく【倍尺】
製図の際、小さくてしかも複雑な形状の物体を詳細正確に表すために、拡大して描くこと。また、その尺度。拡大尺。
ばい‐しゃく【媒酌・媒妁】
結婚のなかだちをすること。また、その人。なかだち。なこうど。「―人」
はいしゃく‐きん【拝借金】
①拝借した金銭。
②江戸時代、幕府または諸大名から武家・寺社・町人などへの貸付金。普通は無利子。
⇒はい‐しゃく【拝借】
はい‐じゃくし【灰杓子】ハヒ‥
(→)灰匙はいさじに同じ。
はいしゃく‐まい【拝借米】
江戸時代、幕府または諸大名からの貸付米。
⇒はい‐しゃく【拝借】
はいしゃ‐こく【背斜谷】
地層の背斜部に沿い浸食してできた谷。
⇒はい‐しゃ【背斜】
はいしゃ‐さんりょう【背斜山稜】
褶曲の背斜部分が尾根になっている山のつらなり。
⇒はい‐しゃ【背斜】
ハイジャック【hijack】
乗物、特に飛行機を運行中に乗っ取ること。
ハイ‐ジャンプ【high jump】
走高跳。
はい‐しゅ【拝手】
手のあたりまで頭を下げる、うやうやしい敬礼。
はい‐しゅ【杯酒】
①さかずきに酌んだ酒。
②さかもり。酒宴。
はい‐しゅ【胚珠】
種子植物の雌性生殖器官。胚嚢とそれを包む珠心・珠皮とから成る。裸子植物では花の一部に裸のまま、被子植物では子房の中にある。→花(図)
はい‐しゅ【敗種】
〔仏〕(→)敗根に同じ。謡曲、現在七面「―の二乗、闡提せんだいも皆々同じ悟りを得う」
はい‐じゅ【拝受】
受けることの謙譲語。「貴簡―致しました」
はい‐しゅう【配収】‥シウ
配給収入の略。映画作品の配給に伴う収入。
ばい‐しゅう【買収】‥シウ
①かいとること。買い占めること。「土地を―する」
②ひそかに利益を与えて味方に引き入れること。「人を―する」「―供応」
ばい‐じゅう【陪従】
⇒べいじゅう
はい‐しゅつ【排出】
①中にたまっているいらないものを外へ押し出すこと。「汚水を―する」
②(→)排泄はいせつに同じ。
⇒はいしゅつ‐きかん【排出器官】
⇒はいしゅつ‐けん【排出権】
⇒はいしゅつけん‐とりひき【排出権取引】
⇒はいしゅつ‐べん【排出弁】
はい‐しゅつ【輩出】
続々とつらなり出ること。多く、才能あるすぐれた人材にいう。福沢諭吉、文明論之概略「盛徳の士君子は―したれども」
はいしゅつ‐きかん【排出器官】‥クワン
(→)排泄器はいせつきに同じ。
⇒はい‐しゅつ【排出】
はい‐しゅっけつ【肺出血】
肺組織内に出血すること。炎症・腫瘍・血液循環障害・外傷・寄生虫などによる。時に喀血かっけつを来す。
はいしゅつ‐けん【排出権】
京都議定書で各国に割り当てられた、二酸化炭素などの温室効果ガスを一定限度まで排出できる権利。
⇒はい‐しゅつ【排出】
はいしゅつけん‐とりひき【排出権取引】
温室効果ガスの排出量の割当てを国ごとに決め、割当て以内に抑えられた国が残りの部分を売り、割当て以上に排出した国がその部分を買う取引。京都議定書で導入。企業間などでも行われる。
⇒はい‐しゅつ【排出】
はいしゅつ‐べん【排出弁】
(→)排気弁に同じ。
⇒はい‐しゅつ【排出】
はい‐しゅみ【俳趣味】
(→)俳味に同じ。
ばい‐しゅん【売春】
女が報酬を得て不特定の男と性交すること。売淫ばいいん。売笑。売色。
⇒ばいしゅん‐ふ【売春婦】
⇒ばいしゅん‐ぼうし‐ほう【売春防止法】
ばい‐しゅん【買春】
男が報酬を与えて女の貞操を買うこと。1970年代半ばから、売春は男の側にこそ問題があるという観点からいわれた語。かいしゅん。
はい‐じゅんかん【肺循環】‥クワン
(→)小循環に同じ。
ばいしゅん‐ふ【売春婦】
売春をする女。春婦。娼婦。
⇒ばい‐しゅん【売春】
ばいしゅん‐ぼうし‐ほう【売春防止法】‥バウ‥ハフ
売春を助長する行為などを処罰するとともに、補導処分・保護更生の措置によって売春の防止を図ることを目的とする法律。1956年制定、翌年施行。
⇒ばい‐しゅん【売春】
はい‐しょ【俳書】
俳諧に関する書物。
はい‐しょ【配所】
配流はいるされた場所。流罪地。謫所たくしょ。徒然草「―の月、罪なくて見ん事」
はい‐じょ【拝叙】
位に叙すること。
はい‐じょ【拝除】‥ヂヨ
(前官を除き新官を拝する意)官に任ずること。
はい‐じょ【排除】‥ヂヨ
おしのけ取りのぞくこと。排斥。「障害物を―する」
⇒はいじょ‐そち【排除措置】
はい‐じょ【敗絮】
役に立たなくなった綿。ふるわた。
はい‐じょ【廃除】‥ヂヨ
①やめのぞくこと。
②〔法〕被相続人に対し虐待や重大な侮辱を加えた推定相続人について、被相続人の意思に基づき、家庭裁判所の審判によって、相続権を喪失させること。旧民法では廃嫡はいちゃく。
ばい‐じょ【売女】‥ヂヨ
色を売る女。売春婦。
ばい‐じょ【媒助】
受粉などのなかだちをすること。媒介。
はい‐しょう【拝承】
聞くこと、承知することの謙譲語。つつしんでうけたまわること。
はい‐しょう【拝誦】
読むことの謙譲語。つつしんで読むこと。拝読。「お手紙―いたしました」
はい‐しょう【俳倡】‥シヤウ
(「俳」「倡」はともに「芸をする人」の意)芸人。役者。俳優。わざおぎ。
はい‐しょう【排簫】‥セウ
(「排」は並べる意)(→)簫1に同じ。
はい‐しょう【敗将】‥シヤウ
戦に負けた将軍。敗軍の将。
はい‐しょう【敗醤】‥シヤウ
〔植〕オミナエシあるいはオトコエシの漢名。
はい‐しょう【廃娼】‥シヤウ
公娼制度を廃止すること。内田魯庵、おもひ出す人々「沼南は―を最後の使命として闘つた」
⇒はいしょう‐うんどう【廃娼運動】
ばい‐しょう【売笑】‥セウ
(→)売春に同じ。「―婦」
ばい‐しょう【梅漿】‥シヤウ
(→)梅酢うめずに同じ。
ばい‐しょう【焙焼】‥セウ
①あぶりやくこと。
②製錬の工程において融解点以下の温度で金属またはその化合物を焼くこと。酸化させたり、粉鉱を焼き固めたりする。
⇒ばいしょう‐ろ【焙焼炉】
ばい‐しょう【賠償】‥シヤウ
①他に与えた損害をつぐなうこと。
②〔法〕(→)損害賠償に同じ。
⇒ばいしょう‐せきにん‐ほけん【賠償責任保険】
ばい‐じょう【陪乗】
貴人に従って同じ車に乗ること。
はいしょう‐うんどう【廃娼運動】‥シヤウ‥
公娼制度の廃止をめざす社会運動。日本ではキリスト教信仰・自由民権思想のもとに、1880年代から始まり、矯風会・救世軍・廓清会などが活動。1958年、売春防止法の全面施行により公娼制度廃止を実現。
⇒はい‐しょう【廃娼】
ばいしょう‐せきにん‐ほけん【賠償責任保険】‥シヤウ‥
(→)責任保険に同じ。
⇒ばい‐しょう【賠償】
はい‐じょうみゃく【肺静脈】‥ジヤウ‥
肺でガス交換を終えた血液を心臓に導く血管。中を流れるのは動脈血。→肺動脈
ばいしょう‐ろ【焙焼炉】‥セウ‥
鉱石の塊や粉鉱の焙焼を行うための炉。
⇒ばい‐しょう【焙焼】
ばいしょうろん【梅松論】
史書。2巻。1349年(貞和5)頃の成立。足利尊氏・直義ただよし兄弟の戦記を主とし、北条執権の初めから尊氏の繁栄に及ぶ。足利氏側から描いたもので、著者未詳。
はい‐しょく【配色】
色の配合。配合した色あい。「しゃれた―」「―がよくない」
はい‐しょく【配食】
食事を配ること。給食。「―サービス」
はい‐しょく【敗色】
負けそうなけはい。まけいろ。敗勢。「―濃厚」
はい‐しょく【廃職】
官職を廃止すること。また、その官職。
ばい‐しょく【売色】
(→)売春に同じ。
ばい‐しょく【陪食】
身分の高い人といっしょに食事をすること。
はいしょざんぴつ【配所残筆】
山鹿素行やまがそこうの自伝。1巻。1675年(延宝3)成る。配流先の播州赤穂で、幼時以来の略歴・思想的遍歴を近親者あてに遺書として記したもの。
→文献資料[配所残筆]
はいじょ‐そち【排除措置】‥ヂヨ‥
公正取引委員会が、独占禁止法に違反する行為を排除し競争を回復させるために、審決の主文において命じる行政処分。違反行為の差止め、将来に対する再発防止、関係者への周知徹底、公正取引委員会への報告等が具体的な内容。
⇒はい‐じょ【排除】
ばい‐しらが・う【奪ひ合ふ】バヒシラガフ
〔自四〕
(バイはウバイの約)うばいあう。宇治拾遺物語6「―・ひてこれを破り食ひけり」
ばい‐じり【螺尻・貝尻】
笠の一種。淡竹はちくの皮を用いて作り、上部がとがって貝ばいの殻をさかさにしたような形のもの。釣人用。元文(1736〜1741)頃から流行。
はい‐しん【拝進】
進むことの謙譲語。つつしんで進むこと。また、つつしんで進上すること。
はい‐しん【拝診】
診察の謙譲語。
はい‐しん【背信】
信義にそむくこと。信頼をうらぎること。
⇒はいしん‐こうい【背信行為】
はい‐しん【背進】
前を向いたまま後ろの方へさがること。また、退くこと。後退。
はい‐しん【配信】
通信社・新聞社・放送局などが、情報を支社・関係機関などにくばり送ること。
はい‐じん【拝塵】‥ヂン
[晋書石崇伝](権力者の車塵を拝する意)権勢におもねること。塵ちりを望んで拝す。
はい‐じん【俳人】
趣味として、また、職業として俳句をつくる人。俳諧師。俳家。俳士。「蕉門の―」
はい‐じん【配陣】‥ヂン
陣の配置。また、その陣。陣立て。
はい‐じん【廃人・癈人】
重病などのために通常の社会生活を営むことができなくなった人。
ばい‐しん【陪臣】
①臣下の臣。又家来またげらい。又者またもの。
②諸大名の直臣を将軍に対して呼んだ称。↔直参じきさん
ばい‐しん【陪審】
(「陪」は「つきそう」意)一般市民から選定された陪審員が審判に参与して、事実の有無などにつき評決する裁判制度。日本では1923年(大正12)制定、28年(昭和3)実施の陪審法により刑事事件に関する審理陪審が認められたが、43年停止。→裁判員制度。
⇒ばいしん‐いん【陪審員】
ばい‐じん【煤燼】
すすや燼もえかすなどの微粒子。煤塵。
ばいしん‐いん【陪審員】‥ヰン
専門の裁判官のほかに、裁判の審理に参加して評決する人。
⇒ばい‐しん【陪審】
はいしん‐こうい【背信行為】‥カウヰ
①信義にそむく行為。
②〔法〕戦争の際、明示または黙示の戦闘上の信頼を裏切る行為。軍使旗・赤十字旗を不当に使用することなど。戦時国際法上、違法とされる。
⇒はい‐しん【背信】
はい‐しんじゅん【肺浸潤】
比較的軽症の肺結核。肺結核の初期に、肺尖または鎖骨下の部分に病巣が生じ、X線写真に浸潤状の陰影を呈する。
はいじん‐しょう【肺塵症】‥ヂンシヤウ
(→)塵肺に同じ。
はい・す【佩す】
〔他サ変〕
腰におびる。さげる。佩はく。
はい・ず【這ひ出】ハヒヅ
〔自下二〕
⇒はいでる(下一)
バイス【vice】
罪悪。悪徳。不道徳。悖徳はいとく。
バイス【vise】
(→)万力まんりき。
ばい・す【陪す】
〔自サ変〕
つき従う。供をする。はべる。
はい‐すい【背水】
①水を背にすること。
②「背水の陣」の略。太平記19「韓信が嚢砂―の謀とは申せ」
③(→)バック‐ウォーターに同じ。
⇒はいすい‐の‐じん【背水の陣】
はい‐すい【配水】
水道などの水を配給すること。ふつう、配水池から一定区域までの間の配給を指す。
⇒はいすい‐かん【配水管】
⇒はいすい‐ち【配水池】
はい‐すい【排水】
①不用または有害な水を他に流しやること。また、その水。「―溝」「―路」
②水中の物体が、その体積に等しい水を押しのけること。多く艦船にいう。
⇒はいすい‐こう【排水坑】
⇒はいすい‐こう【排水溝】
⇒はいすい‐トンすう【排水噸数】
⇒はいすい‐ポンプ【排水ポンプ】
⇒はいすい‐りょう【排水量】
はい‐すい【廃水】
廃棄した水。「工場―」
ばい‐ずい【陪随】
随従すること。供をすること。陪従。
はいすい‐かん【配水管】‥クワン
配水池などから上水を配水するための管。
⇒はい‐すい【配水】
はいすい‐こう【排水坑】‥カウ
坑内水を坑外に排除するための坑道。
⇒はい‐すい【排水】
はいすい‐こう【排水溝】
排水を流すための溝。
⇒はい‐すい【排水】
はい‐すいしゅ【肺水腫】
肺の間質および肺胞中に多量に漿液がたまって、ガス交換をさまたげる状態。泡沫状の喀痰かくたんを出し、呼吸困難を来す。心臓衰弱による肺の鬱血うっけつ、低アルブミン血症、有毒ガス・化学物質の作用などによるもののほか、神経性のものもある。
はいすい‐ち【配水池】
配水のために水道水を一時貯えておく池。
⇒はい‐すい【配水】
はいすい‐トンすう【排水噸数】
艦船の排水量を英トンまたはメートル‐トンで表示したもの。主として軍艦に使用。
⇒はい‐すい【排水】
はいすい‐の‐じん【背水の陣】‥ヂン
[史記淮陰侯伝](漢の韓信が趙を攻めた時、わざと川を背にして陣どり、味方に決死の覚悟をさせ、大いに敵を破った故事から)一歩も退くことのできない絶体絶命の立場。失敗すれば再起はできないことを覚悟して全力を尽くして事に当たること。「―を敷く」
⇒はい‐すい【背水】
はいすい‐ポンプ【排水ポンプ】
不用の水を吸い上げ、外部に流し棄てるのに用いるポンプ。土木・建築・鉱山などで使用。ドレーン‐ポンプ。
⇒はい‐すい【排水】
はいすい‐りょう【排水量】‥リヤウ
船の重量表示。水上に浮かぶ船体が排除した水の総重量、すなわち船体自身の重量。船に働く浮力に等しい。
⇒はい‐すい【排水】
はい‐すう【拝趨】
先方へ出向くことの謙譲語。参上。
ばい‐すう【倍数】
〔数〕整数(または整式)aが整数(または整式)bで割り切れる時、aはbの倍数であるという。↔約数。
⇒ばいすう‐せい【倍数性】
⇒ばいすう‐たい【倍数体】
⇒ばいすう‐ひれい‐の‐ほうそく【倍数比例の法則】
ばいすう‐せい【倍数性】
ある生物の染色体数が近縁の他の種などと比べて基本数の整数倍の増減があること。植物に多く、動物では多くは単為生殖するものに見られる現象。
⇒ばい‐すう【倍数】
ばいすう‐たい【倍数体】
(polyploid)倍数性の生物。基本数の3倍・4倍の染色体を持つものは、それぞれ三倍体・四倍体という。コルヒチンなどにより人為的に生じさせることもできる。種なし西瓜(三倍体)などに利用。
⇒ばい‐すう【倍数】
ばいすう‐ひれい‐の‐ほうそく【倍数比例の法則】‥ハフ‥
〔化〕A、B2元素が2種以上の化合物をつくるとき、Aの一定質量と化合するBの質量との比は簡単な整数の比をなすという法則。ドルトンが1802年に発見、原子論の根拠となった。
⇒ばい‐すう【倍数】
はい‐すくい【灰掬い】ハヒスクヒ
(→)灰匙はいさじに同じ。
ハイ‐スクール【high school】
アメリカの中等学校。八‐四制の場合は4年課程、六‐三‐三制では三‐三の課程の初めの3年をジュニア‐ハイスクール、後の3年をシニア‐ハイスクールという。
パイスケ
(バスケットの訛)石灰・土砂などを運ぶ籠。バイスケ。
ハイ‐スピード【high-speed】
速度の大きいこと。高速度。
⇒ハイスピード‐スチール【high-speed steel】
ハイスピード‐スチール【high-speed steel】
(→)高速度鋼。
⇒ハイ‐スピード【high-speed】
はい‐ずみ【灰墨】ハヒ‥
⇒はいずみ(掃墨)
はい‐ずみ【掃墨】
(ハキズミの音便)胡麻油または菜種油の油煙ゆえん。膠にかわにまぜて墨を製し、また塗料・薬用とする。「灰墨」とも書く。→軽目かるめ墨
はいずり‐まわ・る【這いずり回る】ハヒ‥マハル
〔自五〕
はって動きまわる。はってあちこち動く。這い回る。「虫が―・る」
はい・する【拝する】
〔自他サ変〕[文]拝す(サ変)
①頭をたれて敬礼する。おがむ。「本尊を―・する」
②拝舞はいむする。源氏物語桐壺「御衣奉りかへて、下りて―・し奉り給ふ」
③官を授かる。また、授ける。
④ありがたく受ける。つつしんで受ける。拝受する。「大命を―・する」
⑤つつしんで見る。拝見する。「尊顔を―・する」
はい・する【配する】
〔他サ変〕[文]配す(サ変)
①くばる。分配する。配付する。
②配置する。史記抄「四帝は四方に―・するぞ」。「人を―・する」
③とり合わせる。配合する。「色を―・する」
④夫婦にする。めあわす。対ついにする。つれそわせる。末広鉄腸、雪中梅「佳人に才子を―・し」
⑤流罪の刑に処する。配流はいるする。ながす。今昔物語集9「既に越州に―・せられて泥人となる」
⑥隷属させる。配下につかせる。
はい・する【排する】
〔他サ変〕[文]排す(サ変)
①おしひらく。あける。泉鏡花、外科室「折からしとやかに戸を―・して静かにこゝに入来れるは」
②おしのける。しりぞける。「抵抗を―・して強行する」
③ならべる。排列する。「画数順に―・する」
はい・する【廃する】
〔他サ変〕[文]廃す(サ変)
①やめる。すてる。用いない。行わない。廃止する。「虚礼を―・する」
②その地位から退かす。史記抄「戻太子れいたいしは―・せられたり」
はい‐ず・る【這いずる】ハヒ‥
〔自五〕
這ってずり動く。だらしなく這う。
ばい・する【倍する】
〔自他サ変〕[文]倍す(サ変)
①倍にする。倍になる。「旧に―・する御愛顧」
②加える。増す。
ハイゼ【Paul von Heyse】
ドイツの作家。短編「ララビアータ」のほか、小説・戯曲・詩など多くの作品がある。ノーベル賞。(1830〜1914)
はい‐せい【俳聖】
すぐれた俳人。特に松尾芭蕉をいう。
はい‐せい【悖政】
(「悖」は、そむく意)道理にもとった政治。虐政。
はい‐せい【排擠】
人をおしのけおとしいれること。排陥。排斥。
はい‐せい【敗勢】
負けそうな形勢。敗色。
はい‐せい【廃井】
久しく使わないで荒れはてた井戸。
ばい‐せい【陪星】
衛星のこと。
ばい‐せい【媒精】
受精の条件を満たすこと。精子と卵とが同じ液体中にあることが必要。水生動物の放精・放卵、陸生動物の交尾はこれに当たる。狭義には人工授精を指す。助精。
はいせい‐かんさいぼう【胚性幹細胞】‥バウ
(embryonic stem cell)主に哺乳類の初期の胚を培養して得られる細胞株。各種組織の細胞に分化する能力をもつ。発生工学・再生医療などの研究に用いる。胚幹細胞。ES細胞。
はいせい‐しん【肺性心】
肺動脈の血圧が上昇し、その結果、右心室が肥大する病変。肺結核・慢性気管支炎・肺気腫・肺線維症などに伴う。肥大した右心はやがて機能不全に陥り、呼吸困難・頻脈・チアノーゼ・鬱血うっけつ性肝腫大等を呈する。
はい‐せいせい【裴世清】
隋末・唐初の官人。608年遣隋使小野妹子らの帰国に使者として随伴して来日。同年帰国。のち、江州刺史など。生没年未詳。
はい‐せき【俳席】
俳諧を興行する座敷。句会の席。
はい‐せき【排斥】
(人物・思想などを)おしのけしりぞけること。夏目漱石、それから「本当に校長が悪にくらしくつて―するのか」。「日貨―」
はい‐せき【敗績】
(大敗して従来の功績を失う意)戦に大敗すること。
はい‐せき【廃石】
鉱山・炭鉱で採掘した物の中で無価値な岩石片。ずり。ぼた。
ばい‐せき【陪席】
①目上のものにつき従って同席すること。
②陪席裁判官の略。
⇒ばいせき‐さいばんかん【陪席裁判官】
ばいせき‐さいばんかん【陪席裁判官】‥クワン
裁判所における合議体の構成員中、裁判長以外の者。裁判長に告げて当事者・証人・鑑定人に問いを発することができる。陪席判事。
⇒ばい‐せき【陪席】
バイセクシュアル【bisexual】
異性・同性の両方と性的関係をもつ人。両性愛者。
はい‐せせり【灰挵り】ハヒ‥
火箸などで灰をもてあそぶこと。
はい‐せつ【排泄】
生物が、物質代謝の結果生じる不用または有害な生成物を、体外に出す作用。普通は呼気中の二酸化炭素は除外する。排出。
⇒はいせつ‐き【排泄器】
⇒はいせつ‐ぶつ【排泄物】
はい‐せつ【排雪】
積雪をおしのけのぞくこと。除雪。
はい‐ぜつ【廃絶】
①すたれ絶えること。廃滅。「―家け」
②廃止してなくすこと。「核兵器の―」
はいせつ‐き【排泄器】
排泄作用を行う器官。脊椎動物では腎臓、無脊椎動物では腎管(体節器)など。植物にはない。排出器官。
⇒はい‐せつ【排泄】
はいせつ‐ぶつ【排泄物】
①体から排泄される物質。窒素を含む物質が体内で物質代謝の結果分解され、さらに特定の化学変化を受けたもの。アンモニア・尿素・尿酸など。排出物。
②俗に糞尿をいう。
⇒はい‐せつ【排泄】
はい‐せん【杯洗・盃洗】
酒席で、さかずきを洗いすすぐ器。さかずきあらい。
はい‐せん【盃饌】
酒と肴。酒肴しゅこう。酒饌しゅせん。
はい‐せん【肺尖】
肺の上部の尖端部。鈍円形で、鎖骨の上側の凹部に位置する。
⇒はいせん‐カタル【肺尖カタル】
はい‐せん【配船】
必要なところへ船舶を割り当ててさしむけること。
はい‐せん【配線】
①配電のため、または電話加入者のため、電線などを敷設すること。また、その電線。
②電気機械や電子機器の各部分品を電線で連絡すること。また、その電線。
⇒はいせん‐ばん【配線盤】
はい‐せん【敗戦】
戦いにやぶれること。まけいくさ。
⇒はいせん‐とうしゅ【敗戦投手】
はい‐せん【廃船】
使用にたえない船を廃すること。また、その船。
はい‐せん【廃線】
交通路線や通信線などの使用を廃止すること。また、その交通路線や通信線。
はい‐せん【擺線】
〔数〕(→)サイクロイドのこと。
はい‐ぜん【沛然】
①盛大なさま。
②雨のさかんに降るさま。「―たる驟雨しゅうう」
はい‐ぜん【配膳】
食膳を客などの前に配ること。また、その人。「―係」「―室」
ばい‐せん【売船】
商い船。商船。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「―の船頭ふぜい、いくさといふものは夢に見たこともござらぬ」
ばい‐せん【焙煎】
(コーヒーの豆を)火熱で煎いること。
ばい‐せん【媒染】
染料が直接に染着しない場合に、繊維を媒染剤の溶液にひたし、これをしみこませて染料を固着させる染色法。
⇒ばいせん‐ざい【媒染剤】
⇒ばいせん‐せんりょう【媒染染料】
ばい‐ぜん【陪膳】
(ハイゼンとも)宮中で供御くごを奉る時、また、公家で饗宴の時など、食膳に侍して給仕を勤めること。また、その人。源氏物語桐壺「―に侍ふかぎりは」
はい‐せんいしょう【肺線維症】‥ヰシヤウ
肺に瀰漫びまん性に結合組織が増生し肺の硬化と呼吸不全を来す疾患。間質性肺炎の組織の線維化が進んだ状態。塵肺・薬剤・放射線・感染症の結果、および膠原こうげん病など全身病に伴うもののほか、原因不明の特発性肺線維症がある。
はいせん‐カタル【肺尖カタル】
肺尖の部分の結核症。肺結核の初期病変として注目された。
⇒はい‐せん【肺尖】
ばいせん‐ざい【媒染剤】
染料と繊維を媒介して固着させる物質。タンニン剤・アルミニウム塩・鉄塩の類。
⇒ばい‐せん【媒染】
ハイ‐センス
(和製語high sense)趣味が高尚で洗練されていること。「―な服」
ばいせん‐せんりょう【媒染染料】‥レウ
媒染を介して動植物繊維を染める染料の総称。アリザリン染料など。
⇒ばい‐せん【媒染】
はい‐せんそく【肺栓塞】
(→)肺塞栓に同じ。
はいせん‐とうしゅ【敗戦投手】
(→)「負け投手」に同じ。
⇒はい‐せん【敗戦】
はいせん‐ばん【配線盤】
ラジオ受信機などでトランジスター・コイルなど諸種の部品を取り付ける盤。
⇒はい‐せん【配線】
ハイゼンベルク【Werner Karl Heisenberg】
ドイツの理論物理学者。行列力学・不確定性原理を提唱。量子力学建設の中心人物。ドイツの原子力研究を指導。ノーベル賞。(1901〜1976)
はい‐そ【俳祖】
俳諧の流祖。
はい‐そ【敗訴】
訴訟で、自己に不利益な判決を受けること。↔勝訴
ハイ‐ソ
(ハイ‐ソサエティーの略)上品なさま。高級なさま。「―な雰囲気」
はい‐そう【拝送】
①見送ることの謙譲語。つつしんで見送ること。おみおくり。
②送付の謙譲語。
はい‐そう【拝贈】
(ハイゾウとも)つつしんで人に物を贈ること。
はい‐そう【背走】
背を向けて走ること。また、前を向いたまま後ろに走ること。
はい‐そう【配送】
配達と発送。送りとどけること。
はい‐そう【敗走】
戦いにまけて逃げ走ること。「敵が―する」
はい‐ぞう【肺臓】‥ザウ
(→)肺に同じ。〈運歩色葉集〉
⇒はいぞう‐ジストマ【肺臓ジストマ】
ばい‐そう【黴瘡・梅瘡】‥サウ
(→)梅毒の異称。
ばい‐ぞう【倍増】
①2倍に増加すること。「所得―」
②大いに増えること。
ばいそうし【馬医草紙】‥サウ‥
鎌倉時代の絵巻。和漢の名馬医・名馬・薬草を描く。実用性を持つ絵巻として流布したと考えられ、文永4年(1267)奥書の東京国立博物館本などがある。うまいのそうし。
はいぞう‐ジストマ【肺臓ジストマ】‥ザウ‥
(→)肺吸虫はいきゅうちゅうの別称。
⇒はい‐ぞう【肺臓】
はい‐ぞく【配属】
分配して付属させること。人を分けて各方面にふりあてること。「経理課に―する」
⇒はいぞく‐しょうこう【配属将校】
ばい‐そく
(→)「ばいた」に同じ。
ばい‐そく【倍速】
①2倍の速度。
②何倍の速度かを表す単位。「3―録画」
はいぞく‐しょうこう【配属将校】‥シヤウカウ
(→)学校配属将校の略。
⇒はい‐ぞく【配属】
はい‐そくせん【肺塞栓】
静脈血栓あるいは羊水・寄生虫・脂肪・空気などの血中異物が大静脈・右心を経て、肺動脈に閉塞をおこす病態。外傷・手術・透析などが原因となることがある。肺栓塞。→塞栓症
ハイ‐ソサエティー【high society】
上流社会。上流社交界。
ハイ‐ソックス
(和製語high socks)膝下まである長めのソックス。
はい‐そん【廃村】
過疎化が進んで人の住まなくなった村。
バイソン【bison】
ウシ科バイソン属の哺乳類の総称。ヨーロッパ‐バイソン・アメリカ‐バイソンの2種があり、共に体長2.7メートルほど。雌はやや小形。前者は頭は小さいが、肩から後ろはがっしりしている。毛色は灰褐色。ヨーロッパに広く分布していたが、1921年に野生種は絶滅。しかし、動物園に飼育されていた個体から各地で繁殖している。後者は頭が大きく、上半身が発達している。角は小さい。毛色は赤褐色ないし黒褐色。北米の草原に大群で生息していたが、20世紀初めには500頭あまりにまで減少。その後保護され、現在では絶滅の恐れはなくなった。なお、バッファローは本来スイギュウを指すが、本種にも用いられる。野牛。
アメリカ-バイソン
アメリカバイソン
提供:東京動物園協会
パイソン【python】
ニシキヘビの英語名。
は‐いた【羽板】
①和船の舵かじの下部に取り付けた板。→身木みき。
②直射日光や雨をさえぎり、空気を流通させるため、窓に間をすかして斜めに取りつけた幅の狭い薄板。ルーバーなどに用いる。がらり板。鎧板。
は‐いた【歯痛】
歯のいたむこと。また、その痛み。しつう。
はい‐た【排他】
他の者を排斥すること。
⇒はいた‐てき【排他的】
⇒はいたてき‐けいざいすいいき【排他的経済水域】
⇒はいたてき‐ろんりわ【排他的論理和】
⇒はいた‐りつ【排他律】
ばいた
たばねた薪。ばいそく。色道大鏡「山より出すたきぎに―といふあり」
ばい‐た【売女】
(「売女」は当て字か)売春婦。淫売婦。よたか。また、遊女を卑しめていう語。女をののしる時などにもいう。泉鏡花、婦系図「―とせせり箸なんぞしやあがつて」
はい‐たい【佩帯】
身におびること。腰につけること。帯佩。
はい‐たい【拝戴】
物をいただくことの謙譲語。頂戴。
はい‐たい【胚胎】
①みごもること。はらむこと。
②転じて、物事の基となるものがはじまること。きざすこと。「禍のもとはここに―している」
はい‐たい【敗退】
まけて退くこと。「初戦で―する」
はい‐たい【敗頽】
やぶれくずれること。頽敗。
はい‐たい【廃帝】
⇒はいてい
はい‐たい【廃退】
①すたれおとろえること。退廃。
②すてて退けること。
はい‐たい【廃頽】
すたれくずれること。頽廃。
ばい‐たい【媒体】
媒介するもの。伝達の媒介となる手段。メディア。「広告―」
ばい‐だい【倍大】
2倍の大きさ。
はい‐たいし【廃太子】
皇太子を廃すること。また、その皇太子。
はい‐たか【鷂】
(ハシタカの音便)
①タカの一種。雄は雌より小形で「このり」と呼ぶことがある。色彩などオオタカに似るが、小さい。主に小鳥を餌とし、鷹狩に用いた。日本・ヨーロッパなどに広く分布。梁塵秘抄「勝れて速きもの、―・隼はやぶさ・手なる鷹」
はいたか(雄)
②自分は何の取柄もないのに、他の能ある者をあしざまにいうこと。また、その人。
はい‐たく【配謫】
遠方の土地へ流されること。配流はいる。
はい‐たく【廃宅】
住む人もなく荒れはてた家。廃屋。
はい‐だし【這出し】ハヒ‥
①這いだすこと。這って出ること。また、そのもの。
②這いはじめたばかりであること。また、そのもの。かけだし。
はい‐だ・す【這い出す】ハヒ‥
〔自五〕
①這って出る。夏目漱石、吾輩は猫である「漸くの思ひで笹原を―・すと」
②這いはじめる。「赤ん坊が―・す」
はい‐たたき【蠅叩き】ハヒ‥
(ハイはハエの転)
⇒はえたたき
はい‐たつ【配達】
くばりとどけること。また、その人。島崎藤村、千曲川のスケッチ「晩の乳を―する用意が出来た」
⇒はいたつ‐しょうめい【配達証明】
⇒はいたつび‐してい‐ゆうびん【配達日指定郵便】
はいたつ‐しょうめい【配達証明】
郵便物特殊取扱の一種。郵便局において、書留郵便物の配達を終えた時、その郵便物を配達し、または交付した事実を証明すること。また、その制度。
⇒はい‐たつ【配達】
ハイ‐タッチ【high touch】
スポーツ選手などが、喜びの意を表して、かざした互いの手のひらを打ち合わせる動作。
はいたつび‐してい‐ゆうびん【配達日指定郵便】‥イウ‥
日曜・休日も含め、指定した日に郵便物を配達する取扱い。
⇒はい‐たつ【配達】
はい‐だて【佩盾・脛楯・膝甲】
(ハギダテの音便)鎧よろいの下に着て、股ももと膝を覆う防具。ひざよろい。
佩盾
はいた‐てき【排他的】
排他の傾向があるさま。
⇒はい‐た【排他】
はいたてき‐けいざいすいいき【排他的経済水域】‥ヰキ
(exclusive economic zone)沿岸国に生物・非生物資源の探査・開発に関する主権的権利が認められる、沿岸から200海里の水域。経済水域。EEZ
⇒はい‐た【排他】
はいたてき‐ろんりわ【排他的論理和】
(→)エクスクルーシブ‐オアに同じ。
⇒はい‐た【排他】
はい‐たもとお・る【這ひ徘徊る】ハヒタモトホル
〔自四〕
はいまわる。はいもとおる。万葉集3「若子みどりごの―・り」
はい‐だらけ【灰だらけ】ハヒ‥
灰まみれになること。
ばいたら‐ば【貝多羅葉】
⇒ばいたらよう。洒落本、聖遊廓「ちやんのはのよな白イ気を持ちやんな、黒イ―の気を持ちやれ」
ばいたら‐よう【貝多羅葉】‥エフ
(「貝多羅」は梵語pattraの音写、葉の意)古代インドで文書や手紙を書くのに用いた多羅樹の葉。棕櫚しゅろの葉に似て厚くて固い。干して切り整え、竹筆や鉄筆で文字を彫りつけた。仏教の経文を書写するのにも使用。貝葉。貝書。貝多羅。多羅葉。→パルミラ椰子
はいた‐りつ【排他律】
〔理〕(→)「パウリの原理」に同じ。
⇒はい‐た【排他】
バイタリティー【vitality】
活力。生気。活気。「―あふれる人」
バイタル【vital】
(「生命の」の意)生き生きしていること。活力にあふれていること。
[reference]




はい‐ざら【灰皿】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐ざら【灰皿】ハヒ‥
タバコの灰や吸いがらを入れる容器。灰おとし。
はい‐じゃくし【灰杓子】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐じゃくし【灰杓子】ハヒ‥
(→)灰匙はいさじに同じ。
はい‐すくい【灰掬い】ハヒスクヒ🔗⭐🔉
はい‐すくい【灰掬い】ハヒスクヒ
(→)灰匙はいさじに同じ。
はい‐ずみ【灰墨】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐ずみ【灰墨】ハヒ‥
⇒はいずみ(掃墨)
はい‐せせり【灰挵り】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐せせり【灰挵り】ハヒ‥
火箸などで灰をもてあそぶこと。
はい‐だらけ【灰だらけ】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐だらけ【灰だらけ】ハヒ‥
灰まみれになること。
はい‐だわら【灰俵】ハヒダハラ🔗⭐🔉
はい‐だわら【灰俵】ハヒダハラ
灰を入れた俵。
○灰となるはいとなる🔗⭐🔉
○灰となるはいとなる
①焼けてすっかり無くなってしまう。灰燼に帰す。灰になる。
②火葬にされて灰に変わる。拾遺和歌集恋「燃えはてて灰となりなむ時にこそ」
⇒はい【灰】
ハイド‐パーク【Hyde Park】
ロンドンにある公園。面積1.54平方キロメートル。北東隅のマーブル‐アーチ付近は昔から政治的示威運動が催されるので有名。もとウェストミンスター寺院所領、王室狩猟場。→ロンドン(図)
バイト‐ホルダー
(和製語)バイト持たせ。刃物支持具。
⇒バイト
パイドラ【Phaidra】
ギリシア神話で、テセウスの妻。義子ヒッポリュトスに恋したが斥けられ、彼に言い寄られたと夫に讒言して死んだ。
はい‐とり【蠅取り】ハヒ‥
(ハイはハエの転)
⇒はえとり
ばい‐とり【奪取り】バヒ‥
(バイドリとも)うばいとること。だっしゅ。〈日葡辞書〉
⇒ばいとり‐がち【奪取り勝ち】
ばいとり‐がち【奪取り勝ち】バヒ‥
われがちに奪いとること。
⇒ばい‐とり【奪取り】
ばい‐と・る【奪ひ取る】バヒ‥
〔他四〕
(ウバイトルの約)無理に奪う。もぎとる。宇津保物語藤原君「一の車を―・る」
ハイドロ‐カルチャー【hydroculture】
水耕法による園芸。観葉植物の室内栽培など。
ハイドロキシ‐アパタイト【hydroxyapatite】
⇒ヒドロキシ‐アパタイト
ハイドロキノン【hydroquinone】
⇒ヒドロキノン
ハイドロサルファイト【hydrosulfite】
(→)亜ジチオン酸ナトリウムの俗称。
ハイドロフォイル【hydrofoil】
(→)水中翼船。→ジェット‐フォイル
ハイドロプレーン‐げんしょう【ハイドロプレーン現象】‥シヤウ
(hydroplaning)水でおおわれた路面を自動車が高速で走行する時、タイヤと路面との間にくさび状に入ってくる水によって摩擦力がほとんど失われ、すべって操縦不能になる現象。
ハイドロ‐ポニックス【hydroponics】
(→)水耕法。
ハイドロメーター【hydrometer】
(→)浮秤うきばかりに同じ。
ハイドン【Franz Joseph Haydn】
オーストリアの作曲家。ハンガリーのエステルハージ侯爵の宮廷楽長。ウィーン古典派三巨匠の一人。ソナタ・弦楽四重奏曲・交響曲の形式を大成して古典派様式を確立し、モーツァルトやベートーヴェンに影響を与えた。作は100曲余りの交響曲、弦楽四重奏曲、オラトリオ「天地創造」「四季」など。(1732〜1809)
ハイドン
提供:Lebrecht Music & Arts/APL
→セレナード 弦楽四重奏曲 第17番 第二楽章
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
→交響曲第94番「驚愕」
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
パイナップル【pineapple】
パイナップル科の常緑多年草。南アメリカ原産。熱帯・亜熱帯各地で大規模に栽培され、ハワイ・台湾が有名。果実(正しくは集合果)を食用とする。アナナス。パイン。漢名、鳳梨。
⇒パイナップル‐か【パイナップル科】
パイナップル‐か【パイナップル科】‥クワ
単子葉植物の一科。新大陸の特産で中南米に50属、約2000種が分布。旧称アナナス科。高温多湿を好むが葉は革質で乾燥にも耐え、樹上に着生生活をするものも多い。観賞植物のアナナス・エア‐プランツ・パイナップルなどが含まれる。
⇒パイナップル【pineapple】
はい‐ならし【灰均し】ハヒ‥
火鉢などの灰をならすのに用いる金属製の道具。灰おさえ。灰おし。灰かき。
バイナリー【binary】
(「二つの要素からなる」「2進数の」の意)
①バイナリー‐プログラムの略。コンピューターが直接理解・実行できるオブジェクト‐プログラムのこと。
②広く、テキスト形式(文字データ)以外のデータやファイル。
⇒バイナリー‐へいき【バイナリー兵器】
バイナリー‐へいき【バイナリー兵器】
(binary weapon)2種類のほとんど無害な化学物質から成る化学兵器で、爆発時に混合することによって、猛毒のガスを発生させるもの。
⇒バイナリー【binary】
はい‐にく【敗肉】
くさった肉。腐肉。
ばい‐にく【梅肉】
梅干の果肉。
⇒ばいにく‐ず【梅肉酢】
ばいにく‐ず【梅肉酢】
梅肉に砂糖・酒などを加えてすり混ぜたもの。
⇒ばい‐にく【梅肉】
はい‐にち【排日】
外国人が、日本人および日本国の勢力または日本製の商品などを排斥すること。「―運動」

はい‐ならし【灰均し】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐ならし【灰均し】ハヒ‥
火鉢などの灰をならすのに用いる金属製の道具。灰おさえ。灰おし。灰かき。
○灰になるはいになる🔗⭐🔉
○灰になるはいになる
(→)「灰となる」に同じ。源氏物語桐壺「灰になり給はむを見奉りて」
⇒はい【灰】
はい‐にゅう【胚乳】
種子内にあって胚を包み、その細胞内に養分をたくわえ、種子の発芽の際に養分を供給する組織。内胚乳(胚嚢から生じる)・外胚乳(珠心から生じる)の2種がある。
はい‐にょう【排尿】‥ネウ
尿を排出すること。小便をすること。
はい‐にん【拝任】
①官職に任ぜられること。
②謹んで任命を受けること。
はい‐にん【背任】
任務にそむくこと。任務の本旨に反すること。自分の利益などのために、地位を悪用して勤め先に損害を与えること。「―横領」
⇒はいにん‐ざい【背任罪】
ばい‐にん【売人】
①商人。あきうど。
②品物の売り手。特に、麻薬など密売品の売り手。
③売女。遊女。
はいにん‐ざい【背任罪】
他人のためにその事務を処理する者が、自己もしくは第三者の利益をはかりまたは相手に損害を加える目的で背任行為をし、相手に財産上の損害を与える罪。
⇒はい‐にん【背任】
はい‐ね【延根】ハヒ‥
①はいのびた草木の根。散木奇歌集「松の―ををる波も」
②蓮根れんこんの別称。
ハイネ【Heinrich Heine】
ドイツの詩人・評論家。鋭い社会批評のために弾圧され、1831年パリに亡命。詩集「歌の本」「ロマンツェーロ」、長詩「アッタ=トロル」「ドイツ冬物語」、評論「ドイツの宗教と哲学の歴史」「ロマン派」、紀行「旅の絵」など。(1797〜1856)
はい‐ねこ【灰猫】ハヒ‥
①灰毛の猫。灰色の猫。
②竈かまどの下に入って灰まみれになった猫。かまど猫。〈[季]冬〉
はい‐ねず【這杜松】ハヒ‥
ヒノキ科の匍匐ほふく性低木。各地の海岸に自生し、庭木として栽培。葉は針形で先端はとげ状。5〜6月に小形の単性花を開く。雌雄異株。球形で黒碧色の液果を結ぶ。ネズミスギ。
はい‐ねつ【廃熱】
ある事に使用した残りの熱。余熱。
⇒はいねつ‐ボイラー【廃熱ボイラー】
ハイ‐ネック
(和製語high neck)身頃の生地が首に沿って立ちあがった高い襟。ハイ‐ネックライン。→ネックライン(図)
はいねつ‐ボイラー【廃熱ボイラー】
冶金用の炉、セメントの回転炉などの余熱を利用した、炉の部分のないボイラー。余熱缶。
⇒はい‐ねつ【廃熱】
ハイネ‐メディン‐びょう【ハイネメディン病】‥ビヤウ
(ドイツの外科医J. von Heine1800〜1879とスウェーデンの小児科医K. O. Medin1847〜1927の名に因む)(→)小児麻痺1の別称。
はい‐のう【拝納】‥ナフ
①さしだすことの謙譲語。上納。
②受け納めることの謙譲語。謹んで受納すること。
はい‐のう【背嚢】‥ナウ
軍人・学生などが物品を入れて背に負う方形のかばん。皮・ズックなどでつくる。
はい‐のう【胚嚢】‥ナウ
種子植物の雌性配偶体。胚珠内にあって、後にはその中の卵細胞が受精し、発育して胚になる。
はい‐のう【排膿】
化膿した局所を切開または切除して、たまった膿うみを出すこと。
はい‐のうほう【肺嚢胞】‥ナウハウ
末梢の肺胞が拡大・癒合してできた大きな嚢ふくろ状の空間。細気管支の炎症後の瘢痕はんこん収縮のために起こり、大きいものでは10センチメートルにも達する。ブラ。
はい‐のうよう【肺膿瘍】‥ヤウ
肺炎に後発して、あるいは肺の外傷・膿毒症などの時に起こる肺の膿瘍。発熱し、膿様の喀痰かくたんを排出する。
はい‐の‐き【灰の木】ハヒ‥
ハイノキ科の常緑低木。西日本の暖地林内に生える。よく分枝し、ごく短い柄で長楕円形の葉を互生する。初夏に葉腋に短い総状花序を出し、小さな5弁の白花を多数密につける。実は楕円形で黒熟。枝葉を焼いて媒染剤の灰を作るのでいう。
はい‐の‐すいようび【灰の水曜日】ハヒ‥エウ‥
カトリック教会で、四旬節の最初の日。この日、信者は額や頭に灰を受けて自らの行いを悔い改める回心のしるしとする「灰の式」が行われる。
はい‐のび【配延】
〔建〕(規矩術きくじゅつの語)勾配があるために生じる延び(寸法上の増分)。斜面の長さから水平の長さを減じたもの。
はい‐のぼ・る【這い上る】ハヒ‥
〔自五〕
はってのぼる。はいあがる。竹取物語「縁に―・りたまひぬ」
はい‐の・る【這ひ乗る】ハヒ‥
〔自四〕
はいあがって乗る。かじりついて乗る。万葉集5「赤駒に倭文鞍しつくらうち置き―・りて遊び歩きし」
ハイパー【hyper】
「過度の」「超越した」の意。「スーパー」よりさらに強い意味で用いる。「―‐マーケット」
⇒ハイパー‐インフレーション【hyperinflation】
⇒ハイパー‐テキスト【hypertext】
⇒ハイパー‐メディア【hypermedia】
⇒ハイパー‐リアリズム【hyperrealism】
⇒ハイパー‐リンク【hyperlink】
ハイパー‐インフレーション【hyperinflation】
物価が短期間に急上昇する過度のインフレーション。一年に数千倍以上高騰する場合もある。第一次大戦後のドイツにおける例が有名。
⇒ハイパー【hyper】
ハイパー‐テキスト【hypertext】
(一次元の文書構造を超える意)文字・図形・画像・音声・プログラムなど、ひとまとまりの情報をネットワーク状につなぎ、自由に種々の構成・検索ができるようにしたコンピューター上の文書構造。電子辞書・マルチメディア‐データベース・文章作成システムなどに応用される。
⇒ハイパー【hyper】
ハイ‐ハードル【high hurdles】
(→)高障害こうしょうがい。
ハイパー‐メディア【hypermedia】
ハイパーテキストの考え方を画像・音声のメディアに拡張し、統合的に扱う概念。ネルソン(Theodor Holm Nelson1937〜)が1974年に提言。
⇒ハイパー【hyper】
ハイパー‐リアリズム【hyperrealism】
(→)スーパー‐リアリズムに同じ。
⇒ハイパー【hyper】
ハイパー‐リンク【hyperlink】
ハイパーテキスト内に埋め込まれた、関連した他の文書や画像などにアクセスするための位置情報。また、それによってできた相互関係。リンク。
⇒ハイパー【hyper】
はい‐はい【這い這い】ハヒハヒ
①(幼児語)はうこと。
②上方で、八朔はっさくに贈って賀とした人形。這子ほうこの類。
⇒はいはい‐にんぎょう【這い這い人形】
はい‐はい
〔感〕
①応答の意を表す声。「―かしこまりました」
②注意を促す掛声。浄瑠璃、女殺油地獄「手振の先供―、―の声をも聞かず」
③馬などを御する掛声。
ばい‐ばい【売買】
売ることと買うこと。売ったり買ったりすること。うりかい。あきない。「―契約」
⇒ばいばい‐かんじょう【売買勘定】
⇒ばいばい‐しょうこきん【売買証拠金】
バイ‐バイ【bye-bye】
(親しい間での挨拶語)さよなら。
ぱい‐ぱい
(幼児語)乳ちちまたは乳房。おっぱい。
ばいばい‐かんじょう【売買勘定】‥ヂヤウ
一期末に商品の売買損益を計算するために設ける勘定。
⇒ばい‐ばい【売買】
ばいばい‐ゲーム【倍倍ゲーム】
①勝負が進むごとに賞金が倍額になっていくゲーム。
②数量が倍倍に増えていくこと。
ばいばい‐しょうこきん【売買証拠金】
株式の信用取引・発行日取引、債券の先物取引の際に、顧客が証券会社に差し入れる保証金。→委託証拠金
⇒ばい‐ばい【売買】
はいはい‐にんぎょう【這い這い人形】ハヒハヒ‥ギヤウ
(→)這子ほうこに同じ。
⇒はい‐はい【這い這い】
はい‐はく【拝白】
謹んで申すこと。拝啓。啓白。
バイ‐パス【bypass】
①混雑する市街地などを避けてやや迂回してつくる道路。迂回道路。副道。
②障害のある血管・消化管などを迂回する側管。「―手術」
バイバルス【Baybars】
マムルーク朝第5代スルタン(在位1260〜1277)。モンゴル軍を破り、アラブの英雄譚「バイバルス物語」の主人公として語り継がれる。(1228頃〜1277)
ハイバル‐とうげ【ハイバル峠】‥タウゲ
(→)カイバル峠に同じ。
ハイ‐パワー【high‐power】
出力・馬力が大きいこと。性能のすぐれていること。
ハイパワード‐マネー【high-powered money】
市中に流通する現金と民間金融機関の中央銀行預け金との合計。民間金融機関の信用創造の基礎となり、その何倍ものマネー‐サプライを生み出すことからこう呼ばれる。マネタリー‐ベース。ベース‐マネー。
はい‐はん【背反・悖反】
①相容れないこと。くいちがうこと。「二律―」
②そむき従わないこと。背戻はいれい。「命令に―する」
はい‐はん【背叛】
そむきはむかうこと。裏切ること。むほん。
⇒はいはん‐ざい【背叛罪】
はい‐はん【廃藩】
藩を廃すること。
⇒はいはん‐ちけん【廃藩置県】
はい‐ばん【杯盤】
杯と皿鉢。宴席で用いる器。
⇒はいばん‐ろうぜき【杯盤狼藉】
はい‐ばん【胚盤】
①魚類・爬虫類・鳥類などの端黄卵で、卵の動物極の、将来は胚となる卵黄の少ない部分。
②イネ科植物に特有な、胚の一部域。発芽のとき胚乳から貯蔵物質を吸収する。
③昆虫の幼虫における成虫の器官の原基。
はい‐ばん【廃版】
製造中止となった型式かたしき。
はい‐ばん【廃番】
製品や商品につけた管理上の番号を廃して、その取扱いをやめること。また、その番号。
はい‐ばん【廃盤】
製造中止となったレコード2。
はいはん‐ざい【背叛罪】
(→)外患罪の旧称。
⇒はい‐はん【背叛】
はいはん‐じしょう【排反事象】‥シヤウ
〔数〕いくつかの事象のうち、その一つが起これば他は決して起こらないとき、これらは互いに排反事象であるという。
はいはん‐ちけん【廃藩置県】
明治4年(1871)7月に行われた地方制度改革で、全国の藩を廃して府県が置かれ、中央集権化が完全に達成された。同年末には北海道のほか3府72県が置かれた。
→資料:廃藩置県の詔
⇒はい‐はん【廃藩】
はいばん‐ろうぜき【杯盤狼藉】‥ラウ‥
酒宴のすんだあとの杯や皿・鉢などが席上に散乱しているさま。
⇒はい‐ばん【杯盤】
はい‐ひ【拝披】
書面などをひらくことの謙譲語。
はい‐ひ【廃罷】
すててやめること。廃止。
⇒はいひ‐そけん【廃罷訴権】
はい‐び【拝眉】
相手に会うことの謙譲語。拝顔。拝面。
はい‐び【配備】
てくばりして準備を整えること。また、軍隊を配置すること。
ハイ‐ヒール【high heels】
かかとの高い婦人靴。
ハイ‐ビジョン
(和製語Hi-Vision)高精細度テレビジョンの日本方式の愛称。走査線数を1125本(従来は525本)、画面の縦横比を9対16(同3対4)にし、音声にPCM方式を採用。鮮明な画像と良質な音声が特徴。
ハイビスカス【hibiscus】
ブッソウゲ、特に観賞用に栽培する園芸品種をいう。ハワイの州花。また、広義にはアオイ科フヨウ属植物(その学名)で、暖帯・熱帯を中心に約200種。ムクゲ・アオイ・オクラなど。
ハイビスカス
撮影:関戸 勇
はいひ‐そけん【廃罷訴権】
(→)債権者取消権に同じ。
⇒はい‐ひ【廃罷】
ハイ‐ピッチ
(high pitch)物事を進める度合が普通より速いこと。「―で酒を飲む」
はい‐びゃくしん【這柏槙】ハヒ‥
ヒノキ科の常緑低木。ビャクシンの変種。茎は地に臥して拡がる。葉は3輪生してスギに似る。海浜に自生し、庭園用・生花用として栽培。磯馴そなれ。漢名、矮桧わいかい。
はい‐びょう【肺病】‥ビヤウ
①肺の疾病。肺患。肺疾。
②(→)肺結核の俗称。泉鏡花、誓之巻「―なんてものは何でもないものだ」
はい‐ひん【廃品】
役に立たなくなった物品。廃物。「―回収」
ばい‐ひん【売品】
売る品物。うりもの。↔非売品
ばい‐ひん【陪賓】
正客しょうきゃくに相伴しょうばんする客人。陪客。
パイピング【piping】
①布の縁をバイアス‐テープでくるむこと。また、そのような縁飾り。玉縁たまぶち。
②ケーキにクリームなどでほどこす線状の飾り。
はい‐ふ【肺腑】
①肺臓。
②心の奥底。心底。転じて、急所。「―を衝つく言葉」
③骨肉の間柄。みうち。
はい‐ふ【配付】
くばりわたすこと。一人一人にくばりつけること。夏目漱石、坊つちやん「先づ書記の川村君に蒟蒻版を―させる」
⇒はいふ‐ぜい【配付税】
はい‐ふ【配布】
ひろくくばること。「ちらしを―する」
はい‐ふ【配符】
符ふだをくばること。また、その符。
はい‐ふ【配賦】
わりあてること。配分。
⇒はいふ‐ぜい【配賦税】
はい‐ぶ【拝舞】
⇒はいむ
はい‐ぶ【背部】
①背の部分。せなか。
②うしろの方。後面。「敵の―に回る」
パイプ【pipe】
①くだ。特に、水・ガスなどの輸送に使う管。導管。
②刻みタバコを吸うのに使う西洋式のキセル。日本では紙巻タバコの吸口にもいう。幸田露伴、天うつ浪「美しき琥珀の―を口より放しさまに云ひたるは」。「―をくゆらす」
③(比喩的に)人間や組織の間の意思疎通の役割を果たすもの。「両国間の―役となる」
⇒パイプ‐いす【パイプ椅子】
⇒パイプ‐オルガン【pipe organ】
⇒パイプ‐カット
⇒パイプ‐ライン【pipeline】
ハイファ【Haifa】
イスラエル北西部、地中海に臨む港湾都市。かつてはイラクから送油管が通じ、石油積出港として繁栄。現在は精油・自動車などの工業が盛ん。人口26万9千(2004)。ヘーファ。
ハイ‐ファイ【hi-fi】
(high fidelityの略)ラジオの受信機や録音の再生装置などで再生される音が、原音に極めて近いこと。
パイプ‐いす【パイプ椅子】
金属パイプ製の軽い簡便な椅子。
⇒パイプ【pipe】
はい‐ふう【俳風・誹風】
俳諧の風体。俳諧の流儀。俳句の作風。
はいふうすえつむはな【誹風末摘花】‥スヱ‥
川柳集。4編4冊。似実軒じじつけんほか編。1776〜1801年(安永5〜享和1)刊。柄井川柳評の万句合まんくあわせにある末番句すえばんくすなわち好色的な句を集めた書。
はいふうやなぎだる【誹風柳多留】
川柳集。167冊。呉陵軒可有ごりょうけんあるべしら編。1765〜1840年(明和2〜天保11)刊。初代柄井川柳(24編まで)以下5代に至る代々の川柳評万句合まんくあわせの中から主として選び集めたもの。柳樽。
→文献資料[誹風柳多留]
⇒はいふうやなぎだる‐しゅうい【誹風柳多留拾遺】
はいふうやなぎだる‐しゅうい【誹風柳多留拾遺】‥シフヰ
川柳集。10編10冊。編者未詳の「古今前句集」(1796〜97年(寛政8〜9)刊)の改題本。柄井川柳ほか多数の前句付点者の選評による万句合の中から選抜、類別したもの。
⇒はいふうやなぎだる【誹風柳多留】
ハイフェッツ【Jascha Heifetz】
ロシア生れのバイオリン奏者。1925年アメリカに帰化。23年以後数度来日。高度の演奏技巧で知られる。(1901〜1987)
ハイフェッツ
提供:毎日新聞社
パイプ‐オルガン【pipe organ】
大小種々の音管を音階順に配列し、これに送風して奏楽する鍵盤楽器。大きいものは高さ15メートル、幅20メートル、音管1万本以上に及ぶ。奏者は手鍵盤・ペダル(足で操作する鍵盤)・音栓を操作して演奏。ローマ時代には宮廷の儀式などに用いられ、次第にキリスト教の礼拝用として発達。フランス語、オルグ。
⇒パイプ【pipe】
ハイフォン【Haiphong・海防】
ベトナム北部にある港湾都市。ハノイの外港で、米・石炭などを輸出する。1993年輸出加工区に指定。人口78万3千(1992)。
パイプ‐カット
(pipe cut)両側精管を結紮けっさつして切除する手術。男性避妊法として行われる。
⇒パイプ【pipe】
はい‐ふき【灰吹き】ハヒ‥
①タバコの吸殻をたたき入れるために煙草盆に付いている筒。多くは竹製。吐月峰とげっぽう。
②灰吹法はいふきほうの略。
③灰吹銀の略。日葡辞書「ハイブキ」
⇒はいふき‐ぎん【灰吹銀】
⇒はいふき‐はらい【灰吹き払い】
⇒はいふき‐ほう【灰吹法】
⇒灰吹きから蛇が出る


はい‐ねこ【灰猫】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐ねこ【灰猫】ハヒ‥
①灰毛の猫。灰色の猫。
②竈かまどの下に入って灰まみれになった猫。かまど猫。〈[季]冬〉
はい‐の‐き【灰の木】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐の‐き【灰の木】ハヒ‥
ハイノキ科の常緑低木。西日本の暖地林内に生える。よく分枝し、ごく短い柄で長楕円形の葉を互生する。初夏に葉腋に短い総状花序を出し、小さな5弁の白花を多数密につける。実は楕円形で黒熟。枝葉を焼いて媒染剤の灰を作るのでいう。
はい‐の‐すいようび【灰の水曜日】ハヒ‥エウ‥🔗⭐🔉
はい‐の‐すいようび【灰の水曜日】ハヒ‥エウ‥
カトリック教会で、四旬節の最初の日。この日、信者は額や頭に灰を受けて自らの行いを悔い改める回心のしるしとする「灰の式」が行われる。
はい‐ふき【灰吹き】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐ふき【灰吹き】ハヒ‥
①タバコの吸殻をたたき入れるために煙草盆に付いている筒。多くは竹製。吐月峰とげっぽう。
②灰吹法はいふきほうの略。
③灰吹銀の略。日葡辞書「ハイブキ」
⇒はいふき‐ぎん【灰吹銀】
⇒はいふき‐はらい【灰吹き払い】
⇒はいふき‐ほう【灰吹法】
⇒灰吹きから蛇が出る
○灰吹きから蛇が出るはいふきからじゃがでる
わずかなことから意外の結果が生ずるたとえ。また、意外な所から意外なものが出るたとえ。
⇒はい‐ふき【灰吹き】
○灰吹きから蛇が出るはいふきからじゃがでる🔗⭐🔉
○灰吹きから蛇が出るはいふきからじゃがでる
わずかなことから意外の結果が生ずるたとえ。また、意外な所から意外なものが出るたとえ。
⇒はい‐ふき【灰吹き】
はいふき‐ぎん【灰吹銀】ハヒ‥
灰吹法によって精錬した銀。佐渡・秋田・石見いわみなどのものが著名。灰吹き。
⇒はい‐ふき【灰吹き】
はいふき‐はらい【灰吹き払い】ハヒ‥ハラヒ
商家の小僧のこと。
⇒はい‐ふき【灰吹き】
はいふき‐ほう【灰吹法】ハヒ‥ハフ
室町時代頃から行われた冶金やきんの方法。鉱石や製錬過程で生じる副産物から金銀を回収するのに使われた。炉の下面にくぼみをこしらえて灰を詰め、その上にのせた金銀と鉛の混合物を加熱すると、鉛は熔け出して灰に吸収され、後に金銀の塊だけが残る。
⇒はい‐ふき【灰吹き】
はい‐ふく【拝伏】
ひれふすこと。ふしおがむこと。
はい‐ふく【拝復】
(つつしんで返事をする意)返信の冒頭に用いる挨拶の語。〈文明本節用集〉。「―お手紙拝見いたしました」
はい‐ぶし【這伏し】ハヒ‥
腹這って伏すこと。横になること。枕草子99「例の―にならはせ給へる」
はい‐ふ・す【這い伏す】ハヒ‥
〔自五〕
腹這いになって伏す。
はいふ‐ぜい【配付税】
国が徴収する所得税および法人税のうち、都道府県・市町村に配付する一定割合額の税。1940年還付税とともに地方分与税法で定められたが、50年地方財政平衡交付金法(54年地方交付税法と改称)ができて廃止。地方配付税。
⇒はい‐ふ【配付】
はいふ‐ぜい【配賦税】
租税徴収に当たり、まえもって租税収入の金額を決定し、これを納税者または課税目的物に割り当てて課する税。旧制の戸別割の類。
⇒はい‐ふ【配賦】
はい‐ぶつ【廃仏】
仏法を排斥すること。仏教弾圧。中国では、北魏・北周・唐・後周で実施。→三武一宗さんぶいっそう。
⇒はいぶつ‐きしゃく【廃仏毀釈・排仏棄釈】
はい‐ぶつ【廃物】
すたれたもの。役に立たなくなったもの。用いられなくなったもの。廃品。「―利用」
はいぶつ‐きしゃく【廃仏毀釈・排仏棄釈】
(「毀釈」は、釈迦の教えをすてる意)明治初年の仏教排撃運動。1868年(慶応4)の神仏分離令などの神道国教化政策の下で、神道家などを中心に各地で寺院・仏像・仏具・仏典の破壊や僧侶の還俗強制などがおきた。
⇒はい‐ぶつ【廃仏】
はいぶつ‐きょう【拝物教】‥ケウ
呪物じゅぶつを崇拝することによって安慰・加護を得ようとする宗教。→呪物崇拝
ハイフネーション【hyphenation】
欧文で、ハイフンを付けること。特に、一単語が2行にわたる時に音節の切れ目にハイフンを付けること。
パイプ‐ライン【pipeline】
石油・ガスなどを輸送するための管。送油管。
⇒パイプ【pipe】
ハイブラウ【highbrow】
(ハイブローとも)
①学問・教養のある人。知識人。また、知的で高尚なさま。
②知識・教養を鼻にかける人。
ハイブリダイゼーション【hybridization】
〔生〕一本鎖の核酸が相補的な核酸と結合して二重らせんを形成する性質を利用し、同じ配列をもつ遺伝子や核酸の断片を検出する方法。ハイブリッド形成。核酸雑種分子形成。
ハイブリッド【hybrid】
①(→)雑種。
②異種のものを組みあわせたもの。「―車」
⇒ハイブリッド‐エンジン【hybrid engine】
⇒ハイブリッド‐カー【hybrid car】
⇒ハイブリッド‐まい【ハイブリッド米】
ハイブリッド‐エンジン【hybrid engine】
複数の動力機構を組み合わせたエンジン。特に内燃機関と電気モーターの二つの動力機構をもつエンジン。
⇒ハイブリッド【hybrid】
ハイブリッド‐カー【hybrid car】
ハイブリッド‐エンジンにより走行する自動車。
⇒ハイブリッド【hybrid】
ハイブリッド‐まい【ハイブリッド米】
雑種強勢の性質を生かして、異なる品種の交配によって作られた米。多収穫が特徴。
⇒ハイブリッド【hybrid】
ハイブリドーマ【hybridoma】
癌細胞を特定の分化形質を持つ細胞に融合させて得られる雑種細胞株。分化形質を保ったまま無限に増殖できる。例えばモノクローナル抗体を産生するB細胞ハイブリドーマなど。→細胞融合
バイブル【Bible】
①キリスト教の聖典。聖書。
②比喩的に、それぞれの領域で権威のある書物。
はい‐ふるい【灰篩】ハヒフルヒ
灰の中にまじっているものをふるい除くために用いる金網の付いた道具。
バイブレーション【vibration】
①ふるえること。ふるわせること。振動。
②声楽や器楽で、音を細かくふるわせること。ビブラート。
バイブレーター【vibrator】
振動を与える機器。特に、電気マッサージ器。
バイ‐プレーヤー
(和製語by player)演劇・映画などで、脇役。助演。
ハイブロー【highbrow】
⇒ハイブラウ
ハイフン【hyphen】
言語表記の補助符号としての「‐」「‐」のような形のもの。英文などで、合成度の浅い複合語の連結、1語が行末までに収まりきれず2行にまたがる時のつなぎ、または1語内の形態素の区切りを明確にするのに使う。また、和文の縦書きにも用いることがある。
はい‐ぶん【拝聞】
聞くことの謙譲語。謹んで聞くこと。拝聴。
はい‐ぶん【俳文】
俳味のある簡潔な散文。芭蕉の「幻住庵記」、許六きょりくの「風俗文選」、支考の「本朝文鑑」「和漢文操」、也有やゆうの「鶉衣うずらごろも」、蕪村の「新花つみ」、一茶の「おらが春」などが有名。
はい‐ぶん【配分】
くばり分けること。わりあてくばること。分配。「公平に―する」「利益の―」
はい‐ぶん【敗聞】
戦いに敗れたしらせ。敗報。
ばい‐ぶん【売文】
文章を作ったり添削したりしてその報酬によって生活すること。
▷多くそれをいやしめ、または卑下していう。田岡嶺雲、嶺雲揺曳「活きんが為めには―またやむを得ざるに出づ」。「―の徒」「―業」
⇒ばいぶん‐しゃ【売文社】
はいぶんいんぷ【佩文韻府】‥ヰン‥
中国の韻書的類書。106巻・韻府拾遺106巻。清の康
帝の勅命によって、張玉書・陳廷敬らが編纂。1711年(拾遺は20年)成る。2字・3字・4字の熟語を末字の属する韻(106韻)により配列し出典を記すが、語義は記さない。詩を作ったり、言葉の出典を調べたりする際の参考書。佩文は康
帝の書斎名。
ばいぶん‐しゃ【売文社】
1910年(明治43)、大逆事件後に堺利彦が生計の手段として創立した一種の文章代筆業社。大杉栄・荒畑寒村・高畠素之らも参加、社会主義者たちの結集の場となり、雑誌「へちまの花」「新社会」も発行。19年、思想的内紛から解散。
⇒ばい‐ぶん【売文】
はい‐へい【配兵】
兵を配置すること。
はい‐へい【敗兵】
戦いにまけた兵士。
はい‐へい【廃兵・癈兵】
戦争で負傷し、再び戦闘に従事できなくなった兵士。傷病兵。傷痍しょうい軍人。
ハイ‐ペース
(high pace)物事の進行の度合が普通より速いこと。「―で原稿を書く」
はい‐ペスト【肺ペスト】
ペストの病型の一つ。ペスト菌の菌血症から肺に病変をおこす場合と、ペスト患者からの飛沫感染でおこる場合とがある。重篤な出血性気管支肺炎で、咳・血痰けったん・肺水腫・呼吸困難・心不全を呈し、死亡率が高い。
はい‐べや【灰部屋】ハヒ‥
塵芥を焼いて肥料用の灰をつくり、また貯えておく小屋。
ハイペロン【hyperon】
〔理〕素粒子バリオンの一種。ラムダ粒子・シグマ粒子・クサイ粒子・オーム粒子の総称。→バリオン
はい‐べん【排便】
大便をすること。脱糞。
ばい‐べん【買辧・買弁】
(明・清代、宮廷用物品を調達する者の意)
①(comprador ポルトガル 購買者・買付商の意)清末以降、中国にある外国商館・領事館などが、中国商人との取引の仲介手段として雇用した中国人。自ら資本家となる者もあった。中華人民共和国成立で消滅。
②外国資本への奉仕によって利益を得、自国の利益を抑圧するもの。
⇒ばいべん‐てき【買辧的・買弁的】
ばいべん‐てき【買辧的・買弁的】
植民地・半植民地において、外国帝国主義の利益に奉仕する立場・行動・態度をいう。
⇒ばい‐べん【買辧・買弁】
ハイポ【hypo】
〔化〕(→)チオ硫酸ナトリウムの俗称。
ハイポイド‐はぐるま【ハイポイド歯車】
(hypoid gear)(→)「食い違い軸歯車」に同じ。
はい‐ほう【肺胞】‥ハウ
肺に入った気管支が分かれて、その末端で行詰りの嚢状となっている部分。葡萄ぶどうの房のように分かれ、気体交換の作用をする。内面を肺胞上皮細胞がおおい、それに接して毛細血管が分布し、少量の結合組織がこれを支える。
はい‐ほう【敗報】
戦いに負けたしらせ。敗聞。
はい‐ぼう【敗亡】‥バウ
①戦いに負けてにげること。戦争に敗れて滅びること。太平記5「天下の動乱出で来て、国家―しぬ」
②戦いに敗れて死ぬこと。
ばい‐ほういん【唄法印】‥ホフ‥
梵唄ぼんばいを唱える僧。
はい‐ほうろく【灰炮烙】ハヒハウ‥
茶道で、炉の底にたまった灰を取り入れる炮烙。灰方六。
バイポーラー‐トランジスター【bipolar transistor】
電子と正孔(ホール)の2種類のキャリアーの相互作用によって電流が流れ、動作するトランジスター。エミッター・ベース・コレクターから成る。高速だが電力消費が大きく、主として高速論理回路に用いる。
ハイボール【highball アメリカ】
ウィスキー・ジンなどをソーダ水などで割った飲料。多く氷を浮かべて飲む。本来、丈の高いグラスを用いるのでいう。
ハイポキシア【hypoxia】
〔医〕(→)低酸素症に同じ。
はい‐ぼく【敗北】
(古くはハイホクとも。「北」は逃げる意)
①戦いにまけて逃げること。敗走。平家物語5「みなもつて―せずといふことなし」。〈日葡辞書〉
②転じて、争いに負けること。「―を認める」
⇒はいぼく‐しゅぎ【敗北主義】
ばい‐ぼく【売卜】
報酬を得て吉凶などを占うこと。
⇒ばいぼく‐しゃ【売卜者】
ばいぼく‐しゃ【売卜者】
売卜を業とする人。うらないしゃ。村上浪六、破太皷「人の吉凶善悪を掌てに指す如しと噂に高き―」
⇒ばい‐ぼく【売卜】
はいぼく‐しゅぎ【敗北主義】
勝利・成功の方途を考えず、はじめから敗北・失敗を予測しつつ事に当たる考え方・態度。
⇒はい‐ぼく【敗北】
はい‐ぼこ【這坊子】ハヒ‥
①「はいはい」をする頃の赤ん坊。
②(→)這子ほうこに同じ。
③セミの幼虫が地中から出てまだ脱皮する前のもの。
はい‐ほん【配本】
書物を読者や小売書店などにくばりとどけること。「新刊を―する」「第1回―」
はいま【駅・駅馬】
(ハヤウマ(早馬)の約ハユマの転)駅馬えきばと伝馬てんま。皇極紀(岩崎本)平安中期点「仍よりて駅使ハイマシて奏上もうしあぐ」
⇒はいま‐じ【駅路】
ハイマート【Heimat ドイツ】
ふるさと。故郷。郷土。
ハイマウント‐ストップランプ【high-mount stop lamp】
自動車の後尾に、車両の中心線上で車高の2分の1より高い位置に設置した補助のストップ‐ランプ。後続車から視認しやすい。
はい‐まぎ・る【這ひ紛る】ハヒ‥
〔自下二〕
人目につかないように歩く。人目をまぎらして忍び隠れる。源氏物語帚木「かろがろしく―・れ立ち寄り給はんも」
はい‐まく【胚膜】
哺乳類・鳥類・爬虫類の発生過程において、胚体外に形成され、胚の保護・栄養・呼吸などの機能を果たし、孵化または出生後の体の構築には加わらない膜状の構造。羊膜・漿膜・尿膜・卵黄嚢の類。昆虫卵にも胚膜(羊膜・漿膜)が発生する。胎膜。胚体外膜。胚(胎児)付属膜。
はい‐まくら【俳枕】
(歌枕になぞらえていう)俳句によまれる名所。
ばい‐まげ【貝髷】
女の髪の結い方。かんざしを頭の中央に立て、それに髪を巻き込んだもの。形が貝ばいに似、初め京坂の遊里などで行われた。ばいわげ。
はいま‐じ【駅路】‥ヂ
駅馬・伝馬の通路。宿場の路。はゆまじ。うまやじ。
⇒はいま【駅・駅馬】
ばい‐まし【倍増し】
増して2倍にすること。ばいぞう。
はい‐まじ・る【這ひ交る】ハヒ‥
〔自四〕
つたい伸びて入りまじる。蔓延して交錯する。源氏物語総角「ときは木に―・れる蔦の色など」
はい‐まつ【這松】ハヒ‥
マツ科の匍匐ほふく性常緑低木。本州中北部の高山および北海道北部・千島などに自生。高山帯に生える代表的な樹林。葉は針状、5本ずつ叢生するいわゆる五葉松の一種。6月頃雄花を叢生、上部に淡紫紅色の雌花をつけ、小形の球果を結ぶ。
はい‐まつわ・る【這い纏わる】ハヒマツハル
〔自五・下二〕
はってまつわる。はって行ってまきつく。古今和歌集春「よそに見て帰らむ人に藤の花―・れよ枝は折るとも」
はい‐まぶれ【灰塗れ】ハヒ‥
(→)「はいまみれ」に同じ。浄瑠璃、源平布引滝「鼻の先なるたばこ盆蹴飛し蹴かへす―」
はい‐まみれ【灰塗れ】ハヒ‥
灰にまみれること。灰だらけになること。はいまぶれ。
はい‐まゆみ【杜仲】ハヒ‥
〔植〕(→)「とちゅう」の古名。〈本草和名〉
ばい‐まわし【貝回し・海蠃回し】‥マハシ
貝独楽ばいごまをまわして遊ぶこと。ばいうち。〈[季]秋〉。好色一代男5「よい年をして―」
はい‐まわ・る【這い回る】ハヒマハル
〔自五〕
あちらこちらを、ぐるぐるとはい歩く。「赤ん坊が―・る」
はい‐み【俳味】
俳諧的な味わい。飄逸ひょういつ・洒脱しゃだつの要素をもつ庶民的な趣味。俳諧味。俳趣味。
ハイ‐ミス
(和製語high miss)やや年かさの未婚女性。
はい‐みず【灰水】ハヒミヅ
灰を浸した水。あくみず。あく。
はい‐みょう【俳名】‥ミヤウ
俳句の作者としての名。俳号。はいめい。
はい‐む【拝舞】
叙位・任官・賜禄の時などに拝謝の意を示す礼の形式。再拝して、袖を左右左と振り、手を動かし足を踏み、立ちまたは座して左右左さゆうさを行う。舞踏。はいぶ。
はい‐む【廃務】
諸官司が休日以外に政務を行わないこと。廃朝はいちょうの時、官司が執務しないこと。原則として1日限り。
ハイム【Georg Heym】
ドイツ表現主義の詩人。著「永遠の日」「生の影」など。(1887〜1912)
ハイムズ【Dell Hymes】
アメリカの社会言語学者。言語を民族誌的に考察し、社会言語学の理論的基礎を築く。主著「ことばの民族誌」。(1927〜)
はい‐めい【拝命】
①命めいを承ること。
②官職に補任されること。
はい‐めい【俳名】
⇒はいみょう
ばい‐めい【売名】
自分の名前を世間にひろめようとつとめること。「―行為」
バイメタル【bimetal】
熱膨張率の異なる2種類の薄い金属板を、1枚の板状に貼り合わせたもの。温度の変化に伴い敏感に湾曲の程度が変化し、温度計や種々の温度調節装置・自動点滅装置などに利用される。
はい‐めつ【敗滅】
やぶれほろびること。
はい‐めつ【廃滅】
すたれほろびること。高橋太華、有馬竹「山崩れて温泉埋まり、多年の間―に帰せしが」
はい‐めん【拝面】
面会することの謙譲語。拝顔。拝眉。拝芝はいし。
はい‐めん【背面】
①うしろ側。後方に向いた面。「―攻撃」
②うしろを向くこと。うしろむき。
⇒はいめん‐とび【背面跳】
ハイメン【Hymen】
〔神〕
⇒ヒュメーン
はいめん‐とび【背面跳】
走高跳で、踏み切って体をひねり、仰向けの姿勢でバーを跳び越す方法。1968年のオリンピック大会でアメリカのフォスベリー(R. Fosbury1947〜)が初めて採用。フォスベリー‐フロップ。
⇒はい‐めん【背面】
ばい‐も【貝母】
ユリ科の多年草。中国原産。葉は狭く先端は巻鬚まきひげ状に伸びる。3〜4月頃、葉腋に淡緑黄色で内面に網状紫斑のある鐘形花をつける。鱗茎を乾して煎じ、咳止めに用いる。観賞用。アミガサユリ。ハハクリ。〈運歩色葉集〉
バイモ
撮影:関戸 勇
はい‐もう【廃忘・敗亡】‥マウ
①忘れ去ること。源平盛衰記4「御尋ねありけるに、折節―してのべ得ざりけるに」
②うろたえること。困ってあわてること。狂言、筑紫の奥「ハア、―致いた」
⇒はいもう‐けでん【敗亡怪顛】
はいもう‐けでん【敗亡怪顛】‥マウ‥
おどろきうろたえること。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「太郎様はいづくにと尋ぬる声に、はつと二人が―」
⇒はい‐もう【廃忘・敗亡】
はい‐もとお・る【這ひ徘徊る】ハヒモトホル
〔自四〕
はいまわる。万葉集2「鶉なすい―・り」
はい‐もとおろ・う【這ひ徘徊ふ】ハヒモトホロフ
〔自四〕
(→)「はいもとおる」に同じ。古事記中「稲幹いながらに―・ふところづら」
はい‐もん【肺門】
肺の内側面の中央部で、肺動脈・肺静脈・気管支が出入するところ。多数のリンパ節がある。
⇒はいもんリンパせつ‐けっかく【肺門淋巴節結核】
はい‐もん【俳門】
俳人の門流。
はい‐もん【排悶】
心中のもだえを払い去ること。うさばらし。
はいもんリンパせつ‐けっかく【肺門淋巴節結核】
肺門部のリンパ節の結核。肺結核感染の初期に起こる。
⇒はい‐もん【肺門】
はい‐や【灰屋】ハヒ‥
①灰の売買を業とするもの。
②他日そこで火葬にするつもりで仮に葬っておく所。また、「這屋」の意で、横穴式の墓ともいう。〈日本霊異記下訓釈〉
ハイヤー【hire】
(賃貸・賃借の意)客の求めに応じ、営業所から派遣する運転手つきの乗用車。
バイヤー【buyer】
買手。貿易買付人。仕入係。
バイヤー【Johann Friedrich Wilhelm Adolf von Baeyer】
ドイツの有機化学者。有機合成化学に多くの業績があり、合成染料工業の発展に貢献。バイアー。ノーベル賞。(1835〜1917)
バイヤーズ‐クレジット【buyer's credit】
輸出国の金融機関が相手国の輸入者に資金を直接貸し付ける信用供与の一形態。
はい‐やき【灰焼】ハヒ‥
大嘗祭だいじょうさいなどで神前に供える黒酒くろきにまぜる焼灰を作る人。中臣の寿詞「―、薪採かまぎこり」
はい‐やく【背約】
約束にそむくこと。違約。
はい‐やく【配役】
演劇・映画などで、俳優に役をわりあてること。また、その役。役割。キャスト。
ばい‐やく【売約】
売る約束。「―済」
ばい‐やく【売薬】
①薬を売ること。
②あらかじめ製造・調合して市販されている薬。夏目漱石、三四郎「今迄の学問は此驚ろきを預防する上に於て、―程の効能もなかつた」
はいや‐しょうえき【灰屋紹益】ハヒ‥セウ‥
(紹益はジョウエキとも)江戸初期の京都の豪商で雅人の佐野紹由( 〜1622)の養嗣子。名は重孝・清定。佐野家は代々藍染用の紺灰屋を家業とし、灰屋はその屋号。烏丸光広・松永貞徳らに学び、和歌・俳諧・書道・茶道・蹴鞠などに巧みな風流人であった。名妓吉野太夫との恋は有名。随筆「にぎはひ草」がある。(1607〜1691一説に1610〜1691)
バイヤス【bias】
⇒バイアス
はいや‐ぶし【ハイヤ節】
平戸の田助港、天草の牛深港など、九州西海岸の港町で歌われる酒盛り唄。曲名は歌い出しに基づき、出船の掛け声とも、「南風はえや」の転ともいう。三原・浜田から津軽まで広まる。
はい‐やま【灰山】ハヒ‥
染色用の灰(紺屋灰)を山で焼いて作り、それを売買すること。また、そのもの。
はいや‐ろん【排耶論】
近世初期から明治期にかけて存在した、耶蘇教すなわちキリスト教を排撃する議論。神道・仏教・儒教の立場から、キリスト教の世界観や西洋文化を批判した。
はい‐ゆ【廃油】
廃物になった油。使用後の潤滑油など。
⇒はいゆ‐ボール【廃油ボール】
はい‐ゆう【俳友】‥イウ
俳句を作る上での友達。俳句仲間。
はい‐ゆう【俳優】‥イウ
①滑稽なしぐさで歌舞などを演じる芸人。わざおぎ。〈色葉字類抄〉
②演劇・映画などで、その中の人物に扮ふんして科白せりふ・身振り・表情をもってこれを演じることを職業とする人。役者。
⇒はいゆう‐ざ【俳優座】
⇒はいゆう‐ざ‐げきじょう【俳優座劇場】
はいゆう‐ざ【俳優座】‥イウ‥
劇団名。1944年、千田是也・青山杉作・小沢栄太郎・東山千栄子らが結成。チェーホフ・ブレヒト・真船豊など内外の古典劇・現代劇を上演。小劇場建設・俳優養成所設立など、新劇の発展に寄与。
⇒はい‐ゆう【俳優】
はいゆう‐ざ‐げきじょう【俳優座劇場】‥イウ‥ヂヤウ
東京六本木にある劇場。俳優座が1954年(昭和29)開場。
⇒はい‐ゆう【俳優】
はいゆ‐ボール【廃油ボール】
(→)オイル‐ボールに同じ。
⇒はい‐ゆ【廃油】
はい‐よ【敗余】
戦いなどにまけたあと。「―の兵」
はい‐よう【佩用】
勲章・刀剣などを、身につけて用いること。
はい‐よう【肺葉】‥エフ
哺乳類の肺が切れこみによって大きく分かれるおのおのの部分。人では右肺は上・中・下の3肺葉に、左肺は上・下の2肺葉に分かれる。
はい‐よう【胚葉】‥エフ
後生動物の初期の胚を構成する2層ないし3層の細胞層。外側から外胚葉・中胚葉・内胚葉と呼ぶ。各胚葉からは後に種々の器官が分離する。
ばい‐よう【貝葉】‥エフ
(→)貝多羅葉ばいたらように同じ。
ばい‐よう【培養】‥ヤウ
①草木をつちかいやしなうこと。転じて、実力などを養い育てること。
②(culture)微生物・動植物組織などを、栄養・温度などの外部条件を制御しながら、人工的に発育・増殖させること。「病原菌の―」→組織培養→細胞培養。
⇒ばいよう‐えき【培養液】
⇒ばいよう‐き【培養基】
⇒ばいよう‐ど【培養土】
ばいよう‐えき【培養液】‥ヤウ‥
微生物・動植物、あるいは組織・細胞の生育に必要な物質を含有する水溶液。栄養液。
⇒ばい‐よう【培養】
ばいよう‐き【培養基】‥ヤウ‥
(→)培地に同じ。
⇒ばい‐よう【培養】
はいよう‐しょうこうぐん【廃用症候群】‥シヤウ‥
病気や怪我などの原因で長い間からだを動かさないために筋肉が萎縮し、臓器の機能が低下する病態。
ばいよう‐ど【培養土】‥ヤウ‥
園芸に用いる、肥料などを配合したり水はけをよくしたりした土。
⇒ばい‐よう【培養】
はい‐よけ【灰除け】ハヒ‥
火災後の焼け原などで灰が目に入るのを防ぐために用いる一種の眼鏡。
はい‐よせ【灰寄せ】ハヒ‥
火葬の後、灰を掻き寄せて骨を拾うこと。こつあげ。こつひろい。〈日葡辞書〉
はい‐よ・る【這い寄る】ハヒ‥
〔自五〕
はって近よる。源氏物語若菜上「―・らむも…いとかるがるしければ」
バイヨン【baião ポルトガル】
ブラジル北東部の民俗音楽をもとにした2拍子の軽快なダンス音楽。1950年代に世界的に流行した。アコーディオン・トライアングルなどを用いる。
はい‐らい【拝礼】
①⇒はいれい。
②正月に、宮中や院・三后・摂関家などで行われる年賀の礼。栄華物語月宴「正月のついたちの―に参りて」
ハイライト【highlight】
①絵画や写真などで最も明るく見える部分。光輝部。
②演劇・放送番組などで、最も目立つ部分。最も精彩のある場面・話題。見せ場。呼び物。
⇒ハイライト‐ばん【ハイライト版】
ハイライト‐ばん【ハイライト版】
活版に組み入れる網目凸版の一種。原画の白地部分に相当するところには網点あみてんを全くつけず、濃淡部を網点で表す。挿絵などの凸版印刷に使用。
⇒ハイライト【highlight】
バイラス【virus】
⇒ウイルス
ハイラックス【hyrax】
イワダヌキ目ハイラックス科の哺乳類の総称。キノボリハイラックス・ロックハイラックスほか3属5種が含まれる。アフリカから中近東に分布。一見、ナキウサギ・タヌキに似るが、ゾウに近縁。イワダヌキ。ヒラックス。
ロックハイラックス
ケープハイラックス
提供:東京動物園協会
バイラテラリズム【bilateralism】
通商問題などを、当事国である二国間のみで解決しようとする考え方。双務主義。二国間主義。→マルチ‐ラテラリズム
ハイラル【海拉爾】
(Hailar)中国の内モンゴル自治区北東部、大興安嶺西部草原地帯の中心都市。現在、ホロンバイル市の一部。清の時代に建城。付近はモンゴル族の遊牧地。畜産工業が盛ん。人口26万2千(2000)。
はい‐らん【拝覧】
見ることの謙譲語。つつしんで見ること。拝見。
はい‐らん【悖乱】
道理にもとり正道をみだすこと。
はい‐らん【排卵】
卵胞が成熟し、卵巣の表面で破れて卵が排出される現象。卵は卵管を経て子宮に入る。人では月経後約2週間で排卵がおこり、受精・妊娠しないと排卵後2週間で月経が起き、次の卵胞の成熟が始まる。
⇒はいらん‐ゆうはつ【排卵誘発】
はい‐らん【敗乱】
やぶれみだれること。
ハイランド【highland】
山地。高地。高原。
はいらん‐ゆうはつ【排卵誘発】‥イウ‥
排卵障害の女性に薬剤を投与して排卵を起こさせること。
⇒はい‐らん【排卵】
はいり【入り・這入り】ハヒリ
①はいること。
②邸宅の入口。門を入って家に至る間の地。はいりぐち。はいいり。和泉式部集「わが宿の―の柳下はらへども」
③やっと這い入るばかりであること。極めて狭いこと。日葡辞書「ハイリノコヤ」
⇒はいり‐ぐち【這入り口】
はい‐り【背理・悖理】
道理にもとりそむくこと。
⇒はいり‐ほう【背理法】
はい‐り【背離】
そむき離れること。
はいり‐ぐち【這入り口】ハヒリ‥
入口。門または家の入口。はいり。
⇒はいり【入り・這入り】
はいりこう‐ぶんか【裴李崗文化】‥カウ‥クワ
(裴李崗は河南省新鄭市の地名)中国華北の初期新石器文化の一つ。磁山文化とともに仰韶ぎょうしょう文化に先立ち、粟や豚骨・牛骨が出土、中国の農耕・牧畜が前5000年頃までさかのぼることを示す。
はいり‐こ・む【入り込む・這入り込む】ハヒリ‥
〔自五〕
中へはいる。奥深くはいる。二葉亭四迷、浮雲「文三は部屋へ―・み坐に着きながら」。「話に―・む」
ハイ‐リスク【high risk】
危険性が高いこと。
はい‐りつ【排律】
漢詩形の一つ。一首八句の律詩の対句の部分にさらに対句を加えて引き伸ばした体。多くは五言で、稀に七言もある。六韻十二句が一般的だが、短いものは十句、長いものは五十韻・百韻のものもある。唐代に確立。長律。
はい‐りつ【廃立】
臣下が勝手に君主を廃して別人を君主に立てること。はいりゅう。
ばい‐りつ【倍率】
①ある数が他の数の何倍であるかの率。「入学試験の―」
②レンズ・顕微鏡・望遠鏡などで生じた像と実物との大きさの比。「―の高い双眼鏡」
⇒ばいりつ‐いろしゅうさ【倍率色収差】
ばいりつ‐いろしゅうさ【倍率色収差】‥シウ‥
レンズを通して物体の像を結ばせる時、その画面の周辺部で生じる色のずれ。→色収差
⇒ばい‐りつ【倍率】
はいり‐ほう【背理法】‥ハフ
〔論〕(reductio ad absurdum ラテン)ある命題の否定を真とすれば、そこから不条理な結論が出ることを明らかにして、原命題が真であることを証明する仕方。間接証明。間接還元法。帰謬きびゅう法。
⇒はい‐り【背理・悖理】
はい‐りゅう【配立】‥リフ
手くばりすること。配置すること。太平記9「是も又如何なる―かあるらんと」
はい‐りゅう【配流】‥リウ
⇒はいる
はい‐りゅう【廃立】‥リフ
①〔仏〕二物を比べて、一方を捨て一方を立てること。
②⇒はいりつ
はい‐りょ【配慮】
心をくばること。心づかい。「慎重な―」「―に欠ける」「当人の気持を―する」
はい‐りょう【拝領】‥リヤウ
もらうことの謙譲語。主君・貴人から物をもらうこと。恩賜。頂戴。
はい‐りん【背臨】
習字法の一つ。手本を見ながら書く臨書に対して、習っていた手本を伏せて書くのをいう。
ばい‐りん【梅林】
梅の林。うめばやし。〈[季]春〉
⇒梅林に渇きを止む
ばい‐りん【梅霖】
(「霖」は、ながあめ)梅雨。さみだれ。〈[季]夏〉
バイリンガリズム【bilingualism】
2言語を併用すること。2言語併用に対応するための制度・政策などにもいう。
バイリンガル【bilingual】
①2言語を併用すること。2言語を併用する人。
②同時に2言語で放送すること。





はいふき‐ぎん【灰吹銀】ハヒ‥🔗⭐🔉
はいふき‐ぎん【灰吹銀】ハヒ‥
灰吹法によって精錬した銀。佐渡・秋田・石見いわみなどのものが著名。灰吹き。
⇒はい‐ふき【灰吹き】
はいふき‐はらい【灰吹き払い】ハヒ‥ハラヒ🔗⭐🔉
はいふき‐はらい【灰吹き払い】ハヒ‥ハラヒ
商家の小僧のこと。
⇒はい‐ふき【灰吹き】
はいふき‐ほう【灰吹法】ハヒ‥ハフ🔗⭐🔉
はいふき‐ほう【灰吹法】ハヒ‥ハフ
室町時代頃から行われた冶金やきんの方法。鉱石や製錬過程で生じる副産物から金銀を回収するのに使われた。炉の下面にくぼみをこしらえて灰を詰め、その上にのせた金銀と鉛の混合物を加熱すると、鉛は熔け出して灰に吸収され、後に金銀の塊だけが残る。
⇒はい‐ふき【灰吹き】
はい‐ふるい【灰篩】ハヒフルヒ🔗⭐🔉
はい‐ふるい【灰篩】ハヒフルヒ
灰の中にまじっているものをふるい除くために用いる金網の付いた道具。
はい‐べや【灰部屋】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐べや【灰部屋】ハヒ‥
塵芥を焼いて肥料用の灰をつくり、また貯えておく小屋。
はい‐ほうろく【灰炮烙】ハヒハウ‥🔗⭐🔉
はい‐ほうろく【灰炮烙】ハヒハウ‥
茶道で、炉の底にたまった灰を取り入れる炮烙。灰方六。
はい‐まぶれ【灰塗れ】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐まぶれ【灰塗れ】ハヒ‥
(→)「はいまみれ」に同じ。浄瑠璃、源平布引滝「鼻の先なるたばこ盆蹴飛し蹴かへす―」
はい‐まみれ【灰塗れ】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐まみれ【灰塗れ】ハヒ‥
灰にまみれること。灰だらけになること。はいまぶれ。
はい‐みず【灰水】ハヒミヅ🔗⭐🔉
はい‐みず【灰水】ハヒミヅ
灰を浸した水。あくみず。あく。
はい‐や【灰屋】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐や【灰屋】ハヒ‥
①灰の売買を業とするもの。
②他日そこで火葬にするつもりで仮に葬っておく所。また、「這屋」の意で、横穴式の墓ともいう。〈日本霊異記下訓釈〉
はい‐やき【灰焼】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐やき【灰焼】ハヒ‥
大嘗祭だいじょうさいなどで神前に供える黒酒くろきにまぜる焼灰を作る人。中臣の寿詞「―、薪採かまぎこり」
はいや‐しょうえき【灰屋紹益】ハヒ‥セウ‥🔗⭐🔉
はいや‐しょうえき【灰屋紹益】ハヒ‥セウ‥
(紹益はジョウエキとも)江戸初期の京都の豪商で雅人の佐野紹由( 〜1622)の養嗣子。名は重孝・清定。佐野家は代々藍染用の紺灰屋を家業とし、灰屋はその屋号。烏丸光広・松永貞徳らに学び、和歌・俳諧・書道・茶道・蹴鞠などに巧みな風流人であった。名妓吉野太夫との恋は有名。随筆「にぎはひ草」がある。(1607〜1691一説に1610〜1691)
はい‐やま【灰山】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐やま【灰山】ハヒ‥
染色用の灰(紺屋灰)を山で焼いて作り、それを売買すること。また、そのもの。
はい‐よけ【灰除け】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐よけ【灰除け】ハヒ‥
火災後の焼け原などで灰が目に入るのを防ぐために用いる一種の眼鏡。
はい‐よせ【灰寄せ】ハヒ‥🔗⭐🔉
はい‐よせ【灰寄せ】ハヒ‥
火葬の後、灰を掻き寄せて骨を拾うこと。こつあげ。こつひろい。〈日葡辞書〉
[漢]灰🔗⭐🔉
灰 字形
筆順
〔厂部4画/6画/教育/1905・3325〕
[
] 字形
〔火部2画/6画〕
〔音〕カイ〈クヮイ〉(漢) クイ(唐)
〔訓〕はい
[意味]
①もえつきたあとに残るもの。はい。「灰燼かいじん・灰土・石灰・骨灰こっかい・こっぱい」
②黒と白との中間色。「灰白色」
[解字]
解字
会意。「
」(=手)+「火」。手に持てる火の意。一説に、「
」を黒い意に解し、「火」を加えて、燃えて黒くなったものの意とする。[
]は異体字。
[下ツキ
凝灰岩・降灰・骨灰・死灰・石灰・木灰・洋灰・冷灰








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