複数辞典一括検索+

広辞苑の検索結果 (42)

かい【卵】カヒ🔗🔉

かいカヒ たまご。かいご。源氏物語真木柱「同じ巣にかへりし―の見えぬかな」

かい‐ご【卵】カヒ‥🔗🔉

かい‐ごカヒ‥ (殻子かいごの意)鶏や小鳥のたまご。万葉集9「鶯の―のなかにほととぎすひとり生れて」

かい‐わり【卵割り・貝割り・穎割り】カヒ‥🔗🔉

かい‐わり卵割り・貝割り・穎割りカヒ‥ ①卵や貝の殻が二つに割れて開いたさま。また、それに似た形。かいわれ。 ㋐植物の発芽したばかりの双葉。 ㋑貝割り形に両端を結んだ帯。 ㋒袖口を真中で括って上下を貝割り形に分けたもの。 ②〔動〕アジ科の海魚。 ⇒かいわり‐な【貝割り菜】

こ・む【子産む・卵産む】🔗🔉

こ・む子産む・卵産む】 〔自四〕 (コウムの約)子または卵を生む。出産する。古事記「そらみつやまとの国にかり―・むと聞くや」

たま‐ご【卵・玉子】🔗🔉

たま‐ご卵・玉子】 ①鳥・魚・虫などの雌が産む、殻や膜に包まれた胚はいや栄養分。→卵らん。 ②特に、食用にする鶏のたまご。けいらん。好色一代女2「弱れば饘汁、―、山の芋を仕掛け」 ③修業中で、まだ一人前にならない人。まだ本格的にならないもの。「弁護士の―」「台風の―」 ◇「玉子」は、鶏卵を使った料理、あるいは料理用鶏卵の場合に限って用いるのがふつう。 ⇒たまご‐いろ【卵色】 ⇒たまご‐がた【卵形】 ⇒たまご‐ざけ【卵酒】 ⇒たまご‐せんべい【卵煎餅】 ⇒たまご‐ちぢみ【卵縮】 ⇒たまご‐つなぎ【卵繋ぎ】 ⇒たまご‐てんぐたけ【卵天狗茸】 ⇒たまご‐どうふ【卵豆腐】 ⇒たまご‐とじ【卵綴じ】 ⇒たまご‐どんぶり【玉子丼】 ⇒たまご‐なり【卵形】 ⇒たまご‐の‐ふわふわ【卵のふはふは】 ⇒たまご‐まき【卵巻】 ⇒たまご‐やき【卵焼】 ⇒たまご‐ゆ【卵湯】 ⇒卵に目鼻 ⇒卵の四角 ⇒卵を見て時夜を求む ⇒卵を渡る

たまご‐いろ【卵色】🔗🔉

たまご‐いろ卵色】 ①鶏卵の殻の色。白茶色。 ②鶏卵の黄身きみの色。淡黄色。 Munsell color system: 10YR8/7.5 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐がた【卵形】🔗🔉

たまご‐がた卵形】 鶏卵に似た楕円形。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐ざけ【卵酒】🔗🔉

たまご‐ざけ卵酒】 鶏卵に砂糖と熱燗とを加えて混ぜ合わせた飲料。風邪のとき発汗剤とする。〈[季]冬〉。斎藤緑雨、おぼえ帳「おもひぞ煮ゆる―の折角熱きもきゝめなし」 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐せんべい【卵煎餅】🔗🔉

たまご‐せんべい卵煎餅】 鶏卵の黄身をまぜ合わせた生地を焼いた、甘い煎餅。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐ちぢみ【卵縮】🔗🔉

たまご‐ちぢみ卵縮】 卵色(淡黄色)の縮織。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐つなぎ【卵繋ぎ】🔗🔉

たまご‐つなぎ卵繋ぎ】 そばなどを作るとき、鶏卵を入れてよくつながるようにすること。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐なり【卵形】🔗🔉

たまご‐なり卵形】 たまごがた。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 ○卵に目鼻たまごにめはな 卵に目鼻をつけたような色白でかわいらしい顔かたち。おもに、女性や子供についていう。↔炭団たどんに目鼻 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 ○卵の四角たまごのしかく あるはずのないたとえ。「卵の四角と女郎の誠」とも。洒落本、愚人贅漢居続借金「近ころは玉子もやきなべにかかつて四角になるが、女郎の誠はまだ出来ねへ」 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

○卵に目鼻たまごにめはな🔗🔉

○卵に目鼻たまごにめはな 卵に目鼻をつけたような色白でかわいらしい顔かたち。おもに、女性や子供についていう。↔炭団たどんに目鼻 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

○卵の四角たまごのしかく🔗🔉

○卵の四角たまごのしかく あるはずのないたとえ。「卵の四角と女郎の誠」とも。洒落本、愚人贅漢居続借金「近ころは玉子もやきなべにかかつて四角になるが、女郎の誠はまだ出来ねへ」 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 たまご‐の‐ふわふわ卵のふはふは‥フハフハ 鶏卵を用いる料理の一つ。料理物語に「玉子をあけて、玉子のかさ3分1だしたまり、いりざけをいれ、よくふかせて出し候、かたく候へばあしく候」とある。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 たまご‐まき卵巻】 うすい卵焼で巻き包んだ料理。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 たま‐ごめ弾籠め・丸込め】 銃砲に弾丸を装填すること。 たまご‐やき卵焼】 鶏卵をとき、調味料を加えて焼いた料理。魚のすり身などを加えることもある。 卵焼 撮影:関戸 勇 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 たまご‐ゆ卵湯】 といた卵に砂糖を加えてかきまぜ、熱湯を注いで作った飲料。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 たま‐ごりょう多摩御陵】 大正天皇の皇陵。東京都八王子市長房町にある。1927年(昭和2)奉葬。上円下方墳。貞明皇后の多摩東陵も近くにある。 たま‐ころがし玉転がし】 盤上で球をころがして穴へ入れ、または目的物に命中させる遊戯。 たま‐ころばし玉転ばし(→)「たまころがし」に同じ。 たま‐ごろも玉衣・珠衣(→)「たまぎぬ」に同じ。

たまご‐の‐ふわふわ【卵のふはふは】‥フハフハ🔗🔉

たまご‐の‐ふわふわ卵のふはふは‥フハフハ 鶏卵を用いる料理の一つ。料理物語に「玉子をあけて、玉子のかさ3分1だしたまり、いりざけをいれ、よくふかせて出し候、かたく候へばあしく候」とある。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐まき【卵巻】🔗🔉

たまご‐まき卵巻】 うすい卵焼で巻き包んだ料理。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐やき【卵焼】🔗🔉

たまご‐やき卵焼】 鶏卵をとき、調味料を加えて焼いた料理。魚のすり身などを加えることもある。 卵焼 撮影:関戸 勇 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

○卵を見て時夜を求むたまごをみてじやをもとむ🔗🔉

○卵を見て時夜を求むたまごをみてじやをもとむ [荘子斉物論](「時夜」は鶏が鳴いて夜の時を告げること)卵を見てただちに夜の時を知らせるのを期待する意で、物の順序を考えずに早く結果を求めること。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

○卵を渡るたまごをわたる🔗🔉

○卵を渡るたまごをわたる 危険なことのたとえ。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「乱れてうたふ鶏の―危ふさの狂女となるこそ」 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 タマサート‐だいがくタマサート大学】 (Thammasat University)タイのバンコクにある国立大学。1933年創立の「法政大学」(タマサート‐レ‐カーンムアン)を前身として、52年現名の大学となる。70年代、学生の民主化闘争の拠点となる。 たま‐ざいく玉細工】 玉を材料とする細工。また、その細工品。 たま‐さか偶・適】 ①思いがけないさま。たまたま。万葉集11「―にわが見し人をいかならむ縁よしをもちてかまた一目見む」。「―の縁」 ②まれであること。めったにないこと。源氏物語手習「山へのぼる人なりとても、こなたの道には、通ふ人もいと―なり」。「―の出来事」 ③万一。源氏物語若紫「―にも思し召し変らぬやう侍らば」 ⇒たまさか‐どり【たまさか鳥】 たまさか‐どりたまさか鳥】 ホトトギスの異称。 ⇒たま‐さか【偶・適】 たまさき‐じんじゃ玉前神社】 千葉県長生郡一宮町にある元国幣中社。祭神は玉埼神(玉依姫)。上総国一の宮。9月13日の裸祭りが有名。 たま‐ざさ玉笹・玉篠】 「ささ」の美称。源氏物語帚木「ひろはば消えなむと見ゆる―のうへの霰などの」 たま‐ざし球指】 〔機〕(→)球面計に同じ。 たま‐さで玉趕・玉叉手】 小魚をとる小さい円形の手網。 たま‐サボテン玉サボテン】 サボテン科エキノカクタス属の植物。カリフォルニアからメキシコまでの北米大陸西部の乾燥地に約10種がある。球状の多肉茎を無数の鋭い刺がおおう。園芸品種のキンシャチ(金鯱)など。観賞用に栽培。また、広くは体が球形をしたサボテン類を、柱サボテン・ウチワサボテンなどと対比していう。 たま‐ざん珠算】 算盤そろばんを用いて計算すること。しゅざん。 たまし (南九州で)漁や狩の獲物を分配する一人分、あるいは分け前。 だまし騙し】 ①だますこと。計略にかけること。 ②だます人。かたり。狂言、粟田口「みやこの―にだまされた」 ⇒だまし‐うち【騙し討ち】 ⇒だまし‐え【騙し絵】 ⇒だまし‐ぎり【騙し斬り】 ⇒だまし‐どり【騙し捕り】 ⇒だまし‐や【騙し矢】 たましいタマシヒ ①動物の肉体に宿って心のはたらきをつかさどると考えられるもの。古来多く肉体を離れても存在するとした。霊魂。精霊。たま。万葉集15「―はあしたゆふべに賜ふれど吾が胸痛し恋の繁きに」。宇津保物語嵯峨院「―や草むらごとに通ふらん野辺のまにまに鳴く声ぞする」。「―が抜けたような姿」 ②精神。気力。思慮分別。才略。大鏡師輔「御舅達の―深く、非道に御弟をばひきこしまうさせ奉らせ給へるぞかし」。「―をこめる」 ③素質。天分。源氏物語絵合「筆取る道と碁打つことぞ、あやしう―のほど見ゆるを」。「三つ子の―百まで」 ④(→)精進髷しょうじんまげに同じ。 ⇒魂を入れ替える ⇒魂を冷やす

らん【卵】🔗🔉

らん】 ①〔生〕雌性の配偶子。特に、精子に対応する生殖細胞(卵細胞)およびその付属物の総体。動物では卵巣に、植物では胚嚢・造卵器にある。卵子。 ②生み出された、たまご。

らん‐アルブミン【卵アルブミン】🔗🔉

らん‐アルブミン卵アルブミン】 (egg albumin)卵白の主要成分をなす蛋白質。普通は卵白の約70パーセントを占めるオバルブミン(ovalbumin)を指す。分子量、約4万5000。

らんえん‐こう【卵円孔】‥ヱン‥🔗🔉

らんえん‐こう卵円孔‥ヱン‥ 胎児の心臓の左右心房の間(心房中隔)にある孔。出生後まもなく閉鎖するが、生後も開存(卵円孔開存)する場合が約10パーセントに見られる。

らん‐おう【卵黄】‥ワウ🔗🔉

らん‐おう卵黄‥ワウ 動物の卵細胞に含まれ、胚の発育に際し養分となる顆粒状の貯蔵物質。動物の種により、量・色・形態などが異なる。ウニなどでは卵黄顆粒が全体に分散、鳥類などでは卵の黄身きみとして集合して存在。→卵白

らん‐かい【卵塊】‥クワイ🔗🔉

らん‐かい卵塊‥クワイ 魚や昆虫などの卵のかたまり。

らん‐かく【卵核】🔗🔉

らん‐かく卵核】 卵細胞の核。

らん‐かく【卵殻】🔗🔉

らん‐かく卵殻】 卵を包む最外層の膜に石灰などが沈着して固くなったもの。一般に鳥類・爬虫類・昆虫類などの卵に著しい。たまごのから。 ⇒らんかく‐ぬり【卵殻塗】

らんかく‐ぬり【卵殻塗】🔗🔉

らんかく‐ぬり卵殻塗】 変り塗の一種。卵の殻を割って漆面に貼ったものと、粉末にして蒔きつけたものとがある。いずれも漆を上塗りした後、研磨して文様をあらわす。 ⇒らん‐かく【卵殻】

らん‐かつ【卵割】🔗🔉

らん‐かつ卵割】 受精後、胞胚期までの胚の細胞分裂をいう。卵割の過程では細胞の成長がないので、各細胞(割球)は小さくなり、胚全体の大きさは変わらない。

らん‐かん【卵管】‥クワン🔗🔉

らん‐かん卵管‥クワン 動物の雌性生殖器官の一部。卵子を卵巣付近から子宮に運ぶ管。輸卵管。喇叭らっぱ管。 ⇒らんかん‐えん【卵管炎】 ⇒らんかん‐にんしん【卵管妊娠】

らんかん‐えん【卵管炎】‥クワン‥🔗🔉

らんかん‐えん卵管炎‥クワン‥ 卵管の炎症性疾患。淋菌・連鎖球菌・結核菌などによる。下腹部の片側または両側の圧痛・激痛、並びに月経異常・不順を来し、時には不妊症となる。喇叭らっぱ管炎。 ⇒らん‐かん【卵管】

らんかん‐にんしん【卵管妊娠】‥クワン‥🔗🔉

らんかん‐にんしん卵管妊娠‥クワン‥ 受胎卵が卵管内で発育する妊娠。子宮外妊娠の中で最も多い。妊娠3〜4カ月で胎嚢が破裂して内出血を起こし、劇痛・嘔吐を催す。喇叭らっぱ管妊娠。 ⇒らん‐かん【卵管】

らん‐ぎり【卵切り】🔗🔉

らん‐ぎり卵切り(→)卵麺らんめんに同じ。

らん‐けい【卵形】🔗🔉

らん‐けい卵形】 たまごのような形。たまごがた。「長―」

らんげん‐さいぼう【卵原細胞】‥バウ🔗🔉

らんげん‐さいぼう卵原細胞‥バウ 卵子を形成する元の細胞。始原生殖細胞が卵巣に入り分化して生じる。有糸分裂をくり返して最後に卵母細胞となり、これが減数分裂して卵子となる。卵祖細胞。→卵細胞

らん‐さいぼう【卵細胞】‥バウ🔗🔉

らん‐さいぼう卵細胞‥バウ 雌性の配偶子である生殖細胞。↔精細胞。→卵らん

らん‐し【卵子】🔗🔉

らん‐し卵子(→)らんに同じ。精子に対して用いる語。

らん‐しゅう【卵舟】‥シウ🔗🔉

らん‐しゅう卵舟‥シウ イエカ・ヌマカなどの蚊の卵塊。川舟形をなして水に浮かぶのでいう。ヤブカ・ハマダラカなどは卵舟を作らない。 卵舟(アカイエカ) 撮影:海野和男

らん‐しょう【卵生】‥シヤウ🔗🔉

らん‐しょう卵生‥シヤウ 〔仏〕四生ししょうの一つ。鳥などのように卵から生まれるもの。神話的存在や特殊の人物も含まれる。→らんせい

らん‐しょく【卵色】🔗🔉

らん‐しょく卵色】 ①卵殻の色。 ②卵黄の色。うすきいろ。たまごいろ。

らん‐せい【卵生】🔗🔉

らん‐せい卵生】 卵の形のままで母体外に産み出され、体外で発育してかえるもの。体外受精が普通であるが、体内受精の例も多い。「―動物」↔胎生。→らんしょう

らん‐そう【卵巣】‥サウ🔗🔉

らん‐そう卵巣‥サウ 動物の雌性生殖器官の一部。卵を作り、また卵巣ホルモンを分泌する。人間では子宮の後側方に一対あり、卵管に向かい合っていて、梅の実大、扁平。↔精巣。 ⇒らんそう‐えん【卵巣炎】 ⇒らんそう‐のうしゅ【卵巣嚢腫】 ⇒らんそう‐ホルモン【卵巣ホルモン】

[漢]卵🔗🔉

 字形  筆順 〔卩()部5画/7画/教育/4581・4D71〕 〔音〕ラン(呉)(漢) 〔訓〕たまご [意味] 動物のたまご。「卵生・卵巣・産卵・累卵・受精卵」 [解字] 解字かえるや魚のたまごの形を描いた象形文字。 [下ツキ 鶏卵・産卵・蚕卵紙・種卵・排卵・孵卵・輸卵・累卵

大辞林の検索結果 (46)

かい【卵】🔗🔉

かい カヒ 【卵】 たまご。また,そのから。かいご。「―のうちに命こめたる雁の子は/宇津保(藤原君)」

かい-ご【卵】🔗🔉

かい-ご カヒ― 【卵】 〔殻(カイ)子の意〕 (1)たまご。卵。「うぐひすの―の中にほととぎすひとり生まれて/万葉 1755」 (2)卵などの殻(カラ)。「肉団(シシムラ)の―開きて,女子を生めり/霊異記(下訓注)」

かい-わり【貝割(り)・卵割(り)・穎割(り)】🔗🔉

かい-わり カヒ― [0] 【貝割(り)・卵割(り)・穎割(り)】 (1)二枚貝が開いたような形。また,卵が二つに割れたような形。 (2)「かいわれ」に同じ。 (3)端を{(1)}のように結ぶ帯の結び方。 (4)広袖の袖口を真ん中でくくったもの。十六ささげ。 (5)スズキ目の海魚。全長30センチメートルほど。アジ類の一種。体は卵円形で,著しく側扁する。体色は青みを帯びた銀白色。食用にして美味。本州中部以南に広く分布。ヒラアジ。

こ・む【子産む・卵産む】🔗🔉

こ・む 【子産む・卵産む】 (動マ四) 〔「こうむ」の転〕 子供を産む。出産する。「倭の国に雁―・むと聞くや/古事記(下)」

たま-ご【卵・玉子】🔗🔉

たま-ご [2][0] 【卵・玉子】 (1)鳥・魚・虫などの雌性の生殖細胞で,大きくなってひなや幼生となるもの。 →らん(卵) (2)鶏卵。「―料理」 (3)将来,ある地位や職業につくために,修業中の人。《卵》「医者の―」 (4)本格的になる前の未発達のもの。《卵》「台風の―」

たまご=に目鼻🔗🔉

――に目鼻 卵に目と鼻がついているような,色白のかわいい顔。

たまご=の四角と女郎(ジヨロウ)の誠🔗🔉

――の四角と女郎(ジヨロウ)の誠 ありえない物事のたとえ。

たまご=を見て時夜(ジヤ)を求む🔗🔉

――を見て時夜(ジヤ)を求む 〔「荘子(斉物論)」による。「まだ孵化(フカ)もしない鶏卵を見て,時を告げるのを待ち望む」の意〕 物事の順序を考えず,早く結果を求めること。

たまご=を渡(ワタ)る🔗🔉

――を渡(ワタ)る 〔割れやすい卵の上を歩くところから〕 危険なことのたとえ。

たまご-いろ【卵色】🔗🔉

たまご-いろ [0] 【卵色】 (1)鶏卵の黄身の色,または白身と黄身をかきまぜた色。淡黄色。クリーム色。 (2)卵の殻の色。白茶色。

たまご-がた【卵形】🔗🔉

たまご-がた [0] 【卵形】 鶏卵に似ている形。楕円に似た形。たまごなり。「―の顔」

たまご-がら【卵殻】🔗🔉

たまご-がら [0] 【卵殻】 鶏卵の殻。らんかく。

たまご-ざけ【卵酒・玉子酒】🔗🔉

たまご-ざけ [3] 【卵酒・玉子酒】 日本酒に鶏卵と砂糖を加えかきまぜて煮立てて飲む飲み物。風邪に効くとされる。[季]冬。

たまご-ちぢみ【卵縮】🔗🔉

たまご-ちぢみ [4] 【卵縮】 淡黄色に染めた縮。

たまご-つなぎ【卵繋ぎ・玉子繋ぎ】🔗🔉

たまご-つなぎ [4] 【卵繋ぎ・玉子繋ぎ】 つなぎに鶏卵を入れたそば切りなどの称。

たまご-べに【卵紅】🔗🔉

たまご-べに [4] 【卵紅】 芝居の小道具。卵の殻の中に紅水を入れておき,血を見せる場面で破って用いる。

たまご-まき【卵巻(き)・玉子巻(き)】🔗🔉

たまご-まき [0] 【卵巻(き)・玉子巻(き)】 卵を薄く焼いてほかの材料をつつんだ料理。

たまご-やき【卵焼(き)・玉子焼(き)】🔗🔉

たまご-やき [0] 【卵焼(き)・玉子焼(き)】 鶏卵をかきまぜて味をつけたものを焼いた料理。また,それをつくるための,底の平たく浅い四角いフライ-パン。

らん【卵】🔗🔉

らん [1] 【卵】 雌の生殖細胞。有性生殖を行う生物において減数分裂によって生ずる雌性配偶子。雄性配偶子と合体して新個体となる。卵子。卵細胞。

らんえん-けい【卵円形】🔗🔉

らんえん-けい ランン― [0] 【卵円形】 卵の外形に似た円形。

らんえん-こう【卵円孔】🔗🔉

らんえん-こう ランン― [3] 【卵円孔】 胎児期の心臓の左右の心房を貫くあな。生後間もなく,肺呼吸開始に伴って閉じる。

らんえん-そう【卵円窓】🔗🔉

らんえん-そう ランンサウ [3] 【卵円窓】 ⇒前庭窓(ゼンテイソウ)

らん-おう【卵黄】🔗🔉

らん-おう ―ワウ [0] 【卵黄】 卵の黄身(キミ)。卵の細胞質内に存在する貯蔵物質で,タンパク質・脂質・糖類・ビタミン・無機塩類などを含み,個体発生途上の胚の栄養となる。その量により無黄卵・中黄卵・多黄卵などに,また分布状態により等黄卵・端黄卵などに区別する。

らんおう-のう【卵黄嚢】🔗🔉

らんおう-のう ―ワウナウ [3] 【卵黄嚢】 卵黄を包んでいる膜状の袋。卵黄の分解および吸収を行い,多量の血管を通じて胚体と連絡する。脊椎動物では魚類・羊膜類にみられる。

らん-かい【卵塊】🔗🔉

らん-かい ―クワイ [0] 【卵塊】 魚や昆虫などの卵のかたまり。

らん-かく【卵核】🔗🔉

らん-かく [0] 【卵核】 卵細胞の核。

らん-かく【卵殻】🔗🔉

らん-かく [0] 【卵殻】 動物の卵の最外層の卵膜が強固になったもの。石灰質やキチン質が沈着して固くなることもある。ニワトリの卵の殻がこれに相当し,鳥類や爬虫類の卵などに顕著にみられる。

らんかく-ぬり【卵殻塗(り)】🔗🔉

らんかく-ぬり [0] 【卵殻塗(り)】 漆工芸で,卵の殻を割って漆面に貼り,上塗り後,研(ト)ぎ出したもの。粉末にして蒔(マ)き付けたものもある。

らんかく-まく【卵殻膜】🔗🔉

らんかく-まく [4] 【卵殻膜】 鳥類や爬虫類の卵の卵殻の内側に密着する薄い膜。

らん-かつ【卵割】🔗🔉

らん-かつ [0] 【卵割】 動物の受精卵の発生初期に起こる一連の細胞分裂。受精卵は全体の大きさはほぼ一定のまま,卵割によって未分化の多数の小さな細胞(割球)になる。分割。

らんかつ-こう【卵割腔】🔗🔉

らんかつ-こう ―カウ [0][4] 【卵割腔】 ⇒割腔(カツコウ)

らん-かん【卵管】🔗🔉

らん-かん ―クワン [0] 【卵管】 排卵により卵巣から遊離した卵子を子宮に送る管。輸卵管。喇叭(ラツパ)管。

らんかん-えん【卵管炎】🔗🔉

らんかん-えん ―クワン― [3] 【卵管炎】 卵管の炎症。淋菌・連鎖球菌・ブドウ球菌などの感染による。後遺症として不妊症を残すことがある。喇叭(ラツパ)管炎。

らんかん-にんしん【卵管妊娠】🔗🔉

らんかん-にんしん ―クワン― [5] 【卵管妊娠】 受精卵が卵管に着床して発育する妊娠。子宮外妊娠の中で最も頻度が高い。妊娠早期に流産あるいは卵管破裂を起こし,下腹部の激痛とともに腹腔内出血の徴候が現れる。喇叭(ラツパ)管妊娠。

らん-けい【卵形】🔗🔉

らん-けい [0] 【卵形】 卵のような形。たまごがた。

らんけい-のう【卵形嚢】🔗🔉

らんけい-のう ―ナウ [3] 【卵形嚢】 耳の器官の一。垂直方向の動きを感知する感覚器官。 →球形嚢

らん-さいぼう【卵細胞】🔗🔉

らん-さいぼう ―サイバウ [3] 【卵細胞】 卵(ラン)を一つの細胞としていう時の呼称。

らん-し【卵子】🔗🔉

らん-し [1] 【卵子】 「卵(ラン)」に同じ。精子に対して用いる。

らん-しょう【卵生】🔗🔉

らん-しょう ―シヤウ [0] 【卵生】 〔仏〕 四生(シシヨウ)の一。鳥など卵から生まれてくるもの。また,そうした生まれ方。

らん-しょく【卵色】🔗🔉

らん-しょく [0] 【卵色】 卵の黄身のいろ。たまごいろ。

らん-せい【卵生】🔗🔉

らん-せい [0] 【卵生】 (名)スル 受精卵が親の体外で発育して新個体となること。卵内の卵黄を養分として,卵膜中で発生が進み,ある段階に達すると孵化(フカ)する。単孔類を除く哺乳類以外の大部分の動物にみられる。 ⇔胎生

たまご【卵】(和英)🔗🔉

たまご【卵】 an egg;→英和 [魚類の]spawn;→英和 roe.→英和 〜を産む lay an egg;→英和 spawn (魚が).〜を抱く sit on eggs;brood.→英和 〜をとく beat an egg.〜形の egg-shaped;oval.→英和 女優の〜 a prospective actress.‖卵酒 eggnog.卵とじ egg soup.

らんおう【卵黄】(和英)🔗🔉

らんおう【卵黄】 ⇒黄味.

らんかん【卵管】(和英)🔗🔉

らんかん【卵管】 《解》the oviduct;→英和 the Fallopian tube.

らんし【卵子】(和英)🔗🔉

らんし【卵子】 《生》an ovum.→英和

らんせい【卵生の(動物)】(和英)🔗🔉

らんせい【卵生の(動物)】 (an) oviparous (animal).→英和

広辞苑+大辞林で始まるの検索結果。もっと読み込む