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かい【卵】カヒ🔗🔉

かいカヒ たまご。かいご。源氏物語真木柱「同じ巣にかへりし―の見えぬかな」

かい‐ご【卵】カヒ‥🔗🔉

かい‐ごカヒ‥ (殻子かいごの意)鶏や小鳥のたまご。万葉集9「鶯の―のなかにほととぎすひとり生れて」

かい‐わり【卵割り・貝割り・穎割り】カヒ‥🔗🔉

かい‐わり卵割り・貝割り・穎割りカヒ‥ ①卵や貝の殻が二つに割れて開いたさま。また、それに似た形。かいわれ。 ㋐植物の発芽したばかりの双葉。 ㋑貝割り形に両端を結んだ帯。 ㋒袖口を真中で括って上下を貝割り形に分けたもの。 ②〔動〕アジ科の海魚。 ⇒かいわり‐な【貝割り菜】

こ・む【子産む・卵産む】🔗🔉

こ・む子産む・卵産む】 〔自四〕 (コウムの約)子または卵を生む。出産する。古事記「そらみつやまとの国にかり―・むと聞くや」

たま‐ご【卵・玉子】🔗🔉

たま‐ご卵・玉子】 ①鳥・魚・虫などの雌が産む、殻や膜に包まれた胚はいや栄養分。→卵らん。 ②特に、食用にする鶏のたまご。けいらん。好色一代女2「弱れば饘汁、―、山の芋を仕掛け」 ③修業中で、まだ一人前にならない人。まだ本格的にならないもの。「弁護士の―」「台風の―」 ◇「玉子」は、鶏卵を使った料理、あるいは料理用鶏卵の場合に限って用いるのがふつう。 ⇒たまご‐いろ【卵色】 ⇒たまご‐がた【卵形】 ⇒たまご‐ざけ【卵酒】 ⇒たまご‐せんべい【卵煎餅】 ⇒たまご‐ちぢみ【卵縮】 ⇒たまご‐つなぎ【卵繋ぎ】 ⇒たまご‐てんぐたけ【卵天狗茸】 ⇒たまご‐どうふ【卵豆腐】 ⇒たまご‐とじ【卵綴じ】 ⇒たまご‐どんぶり【玉子丼】 ⇒たまご‐なり【卵形】 ⇒たまご‐の‐ふわふわ【卵のふはふは】 ⇒たまご‐まき【卵巻】 ⇒たまご‐やき【卵焼】 ⇒たまご‐ゆ【卵湯】 ⇒卵に目鼻 ⇒卵の四角 ⇒卵を見て時夜を求む ⇒卵を渡る

たまご‐いろ【卵色】🔗🔉

たまご‐いろ卵色】 ①鶏卵の殻の色。白茶色。 ②鶏卵の黄身きみの色。淡黄色。 Munsell color system: 10YR8/7.5 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐がた【卵形】🔗🔉

たまご‐がた卵形】 鶏卵に似た楕円形。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐ざけ【卵酒】🔗🔉

たまご‐ざけ卵酒】 鶏卵に砂糖と熱燗とを加えて混ぜ合わせた飲料。風邪のとき発汗剤とする。〈[季]冬〉。斎藤緑雨、おぼえ帳「おもひぞ煮ゆる―の折角熱きもきゝめなし」 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐せんべい【卵煎餅】🔗🔉

たまご‐せんべい卵煎餅】 鶏卵の黄身をまぜ合わせた生地を焼いた、甘い煎餅。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐ちぢみ【卵縮】🔗🔉

たまご‐ちぢみ卵縮】 卵色(淡黄色)の縮織。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐つなぎ【卵繋ぎ】🔗🔉

たまご‐つなぎ卵繋ぎ】 そばなどを作るとき、鶏卵を入れてよくつながるようにすること。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐てんぐたけ【卵天狗茸】🔗🔉

たまご‐てんぐたけ卵天狗茸】 担子菌類の猛毒きのこ。夏秋に林内の地上に発生する。傘は卵色で、根元には灰白色の大きな「つぼ」がある。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐どうふ【卵豆腐】🔗🔉

たまご‐どうふ卵豆腐】 古くは豆腐の固まらないものに卵を入れて蒸したもの。いまは卵を溶いて出し汁を調味して加え、豆腐状に蒸し上げたもの。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐とじ【卵綴じ】‥トヂ🔗🔉

たまご‐とじ卵綴じ‥トヂ 魚・肉・野菜などの煮物や汁物に溶いた卵をかけ、材料を卵でまとめたように仕上げた料理。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐なり【卵形】🔗🔉

たまご‐なり卵形】 たまごがた。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 ○卵に目鼻たまごにめはな 卵に目鼻をつけたような色白でかわいらしい顔かたち。おもに、女性や子供についていう。↔炭団たどんに目鼻 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 ○卵の四角たまごのしかく あるはずのないたとえ。「卵の四角と女郎の誠」とも。洒落本、愚人贅漢居続借金「近ころは玉子もやきなべにかかつて四角になるが、女郎の誠はまだ出来ねへ」 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

○卵に目鼻たまごにめはな🔗🔉

○卵に目鼻たまごにめはな 卵に目鼻をつけたような色白でかわいらしい顔かたち。おもに、女性や子供についていう。↔炭団たどんに目鼻 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

○卵の四角たまごのしかく🔗🔉

○卵の四角たまごのしかく あるはずのないたとえ。「卵の四角と女郎の誠」とも。洒落本、愚人贅漢居続借金「近ころは玉子もやきなべにかかつて四角になるが、女郎の誠はまだ出来ねへ」 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 たまご‐の‐ふわふわ卵のふはふは‥フハフハ 鶏卵を用いる料理の一つ。料理物語に「玉子をあけて、玉子のかさ3分1だしたまり、いりざけをいれ、よくふかせて出し候、かたく候へばあしく候」とある。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 たまご‐まき卵巻】 うすい卵焼で巻き包んだ料理。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 たま‐ごめ弾籠め・丸込め】 銃砲に弾丸を装填すること。 たまご‐やき卵焼】 鶏卵をとき、調味料を加えて焼いた料理。魚のすり身などを加えることもある。 卵焼 撮影:関戸 勇 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 たまご‐ゆ卵湯】 といた卵に砂糖を加えてかきまぜ、熱湯を注いで作った飲料。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 たま‐ごりょう多摩御陵】 大正天皇の皇陵。東京都八王子市長房町にある。1927年(昭和2)奉葬。上円下方墳。貞明皇后の多摩東陵も近くにある。 たま‐ころがし玉転がし】 盤上で球をころがして穴へ入れ、または目的物に命中させる遊戯。 たま‐ころばし玉転ばし(→)「たまころがし」に同じ。 たま‐ごろも玉衣・珠衣(→)「たまぎぬ」に同じ。

たまご‐の‐ふわふわ【卵のふはふは】‥フハフハ🔗🔉

たまご‐の‐ふわふわ卵のふはふは‥フハフハ 鶏卵を用いる料理の一つ。料理物語に「玉子をあけて、玉子のかさ3分1だしたまり、いりざけをいれ、よくふかせて出し候、かたく候へばあしく候」とある。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐まき【卵巻】🔗🔉

たまご‐まき卵巻】 うすい卵焼で巻き包んだ料理。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐やき【卵焼】🔗🔉

たまご‐やき卵焼】 鶏卵をとき、調味料を加えて焼いた料理。魚のすり身などを加えることもある。 卵焼 撮影:関戸 勇 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たまご‐ゆ【卵湯】🔗🔉

たまご‐ゆ卵湯】 といた卵に砂糖を加えてかきまぜ、熱湯を注いで作った飲料。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

○卵を見て時夜を求むたまごをみてじやをもとむ🔗🔉

○卵を見て時夜を求むたまごをみてじやをもとむ [荘子斉物論](「時夜」は鶏が鳴いて夜の時を告げること)卵を見てただちに夜の時を知らせるのを期待する意で、物の順序を考えずに早く結果を求めること。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

○卵を渡るたまごをわたる🔗🔉

○卵を渡るたまごをわたる 危険なことのたとえ。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「乱れてうたふ鶏の―危ふさの狂女となるこそ」 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 タマサート‐だいがくタマサート大学】 (Thammasat University)タイのバンコクにある国立大学。1933年創立の「法政大学」(タマサート‐レ‐カーンムアン)を前身として、52年現名の大学となる。70年代、学生の民主化闘争の拠点となる。 たま‐ざいく玉細工】 玉を材料とする細工。また、その細工品。 たま‐さか偶・適】 ①思いがけないさま。たまたま。万葉集11「―にわが見し人をいかならむ縁よしをもちてかまた一目見む」。「―の縁」 ②まれであること。めったにないこと。源氏物語手習「山へのぼる人なりとても、こなたの道には、通ふ人もいと―なり」。「―の出来事」 ③万一。源氏物語若紫「―にも思し召し変らぬやう侍らば」 ⇒たまさか‐どり【たまさか鳥】 たまさか‐どりたまさか鳥】 ホトトギスの異称。 ⇒たま‐さか【偶・適】 たまさき‐じんじゃ玉前神社】 千葉県長生郡一宮町にある元国幣中社。祭神は玉埼神(玉依姫)。上総国一の宮。9月13日の裸祭りが有名。 たま‐ざさ玉笹・玉篠】 「ささ」の美称。源氏物語帚木「ひろはば消えなむと見ゆる―のうへの霰などの」 たま‐ざし球指】 〔機〕(→)球面計に同じ。 たま‐さで玉趕・玉叉手】 小魚をとる小さい円形の手網。 たま‐サボテン玉サボテン】 サボテン科エキノカクタス属の植物。カリフォルニアからメキシコまでの北米大陸西部の乾燥地に約10種がある。球状の多肉茎を無数の鋭い刺がおおう。園芸品種のキンシャチ(金鯱)など。観賞用に栽培。また、広くは体が球形をしたサボテン類を、柱サボテン・ウチワサボテンなどと対比していう。 たま‐ざん珠算】 算盤そろばんを用いて計算すること。しゅざん。 たまし (南九州で)漁や狩の獲物を分配する一人分、あるいは分け前。 だまし騙し】 ①だますこと。計略にかけること。 ②だます人。かたり。狂言、粟田口「みやこの―にだまされた」 ⇒だまし‐うち【騙し討ち】 ⇒だまし‐え【騙し絵】 ⇒だまし‐ぎり【騙し斬り】 ⇒だまし‐どり【騙し捕り】 ⇒だまし‐や【騙し矢】 たましいタマシヒ ①動物の肉体に宿って心のはたらきをつかさどると考えられるもの。古来多く肉体を離れても存在するとした。霊魂。精霊。たま。万葉集15「―はあしたゆふべに賜ふれど吾が胸痛し恋の繁きに」。宇津保物語嵯峨院「―や草むらごとに通ふらん野辺のまにまに鳴く声ぞする」。「―が抜けたような姿」 ②精神。気力。思慮分別。才略。大鏡師輔「御舅達の―深く、非道に御弟をばひきこしまうさせ奉らせ給へるぞかし」。「―をこめる」 ③素質。天分。源氏物語絵合「筆取る道と碁打つことぞ、あやしう―のほど見ゆるを」。「三つ子の―百まで」 ④(→)精進髷しょうじんまげに同じ。 ⇒魂を入れ替える ⇒魂を冷やす

らん【卵】🔗🔉

らん】 ①〔生〕雌性の配偶子。特に、精子に対応する生殖細胞(卵細胞)およびその付属物の総体。動物では卵巣に、植物では胚嚢・造卵器にある。卵子。 ②生み出された、たまご。

らん‐アルブミン【卵アルブミン】🔗🔉

らん‐アルブミン卵アルブミン】 (egg albumin)卵白の主要成分をなす蛋白質。普通は卵白の約70パーセントを占めるオバルブミン(ovalbumin)を指す。分子量、約4万5000。

らんえん‐こう【卵円孔】‥ヱン‥🔗🔉

らんえん‐こう卵円孔‥ヱン‥ 胎児の心臓の左右心房の間(心房中隔)にある孔。出生後まもなく閉鎖するが、生後も開存(卵円孔開存)する場合が約10パーセントに見られる。

らん‐おう【卵黄】‥ワウ🔗🔉

らん‐おう卵黄‥ワウ 動物の卵細胞に含まれ、胚の発育に際し養分となる顆粒状の貯蔵物質。動物の種により、量・色・形態などが異なる。ウニなどでは卵黄顆粒が全体に分散、鳥類などでは卵の黄身きみとして集合して存在。→卵白

らん‐かい【卵塊】‥クワイ🔗🔉

らん‐かい卵塊‥クワイ 魚や昆虫などの卵のかたまり。

らん‐かく【卵核】🔗🔉

らん‐かく卵核】 卵細胞の核。

らん‐かく【卵殻】🔗🔉

らん‐かく卵殻】 卵を包む最外層の膜に石灰などが沈着して固くなったもの。一般に鳥類・爬虫類・昆虫類などの卵に著しい。たまごのから。 ⇒らんかく‐ぬり【卵殻塗】

らんかく‐ぬり【卵殻塗】🔗🔉

らんかく‐ぬり卵殻塗】 変り塗の一種。卵の殻を割って漆面に貼ったものと、粉末にして蒔きつけたものとがある。いずれも漆を上塗りした後、研磨して文様をあらわす。 ⇒らん‐かく【卵殻】

らん‐かつ【卵割】🔗🔉

らん‐かつ卵割】 受精後、胞胚期までの胚の細胞分裂をいう。卵割の過程では細胞の成長がないので、各細胞(割球)は小さくなり、胚全体の大きさは変わらない。

らん‐かん【卵管】‥クワン🔗🔉

らん‐かん卵管‥クワン 動物の雌性生殖器官の一部。卵子を卵巣付近から子宮に運ぶ管。輸卵管。喇叭らっぱ管。 ⇒らんかん‐えん【卵管炎】 ⇒らんかん‐にんしん【卵管妊娠】

らんかん‐えん【卵管炎】‥クワン‥🔗🔉

らんかん‐えん卵管炎‥クワン‥ 卵管の炎症性疾患。淋菌・連鎖球菌・結核菌などによる。下腹部の片側または両側の圧痛・激痛、並びに月経異常・不順を来し、時には不妊症となる。喇叭らっぱ管炎。 ⇒らん‐かん【卵管】

らんかん‐にんしん【卵管妊娠】‥クワン‥🔗🔉

らんかん‐にんしん卵管妊娠‥クワン‥ 受胎卵が卵管内で発育する妊娠。子宮外妊娠の中で最も多い。妊娠3〜4カ月で胎嚢が破裂して内出血を起こし、劇痛・嘔吐を催す。喇叭らっぱ管妊娠。 ⇒らん‐かん【卵管】

らん‐ぎり【卵切り】🔗🔉

らん‐ぎり卵切り(→)卵麺らんめんに同じ。

らん‐けい【卵形】🔗🔉

らん‐けい卵形】 たまごのような形。たまごがた。「長―」

らんげん‐さいぼう【卵原細胞】‥バウ🔗🔉

らんげん‐さいぼう卵原細胞‥バウ 卵子を形成する元の細胞。始原生殖細胞が卵巣に入り分化して生じる。有糸分裂をくり返して最後に卵母細胞となり、これが減数分裂して卵子となる。卵祖細胞。→卵細胞

らん‐さいぼう【卵細胞】‥バウ🔗🔉

らん‐さいぼう卵細胞‥バウ 雌性の配偶子である生殖細胞。↔精細胞。→卵らん

らん‐し【卵子】🔗🔉

らん‐し卵子(→)らんに同じ。精子に対して用いる語。

らん‐しゅう【卵舟】‥シウ🔗🔉

らん‐しゅう卵舟‥シウ イエカ・ヌマカなどの蚊の卵塊。川舟形をなして水に浮かぶのでいう。ヤブカ・ハマダラカなどは卵舟を作らない。 卵舟(アカイエカ) 撮影:海野和男

らん‐しょう【卵生】‥シヤウ🔗🔉

らん‐しょう卵生‥シヤウ 〔仏〕四生ししょうの一つ。鳥などのように卵から生まれるもの。神話的存在や特殊の人物も含まれる。→らんせい

らん‐しょく【卵色】🔗🔉

らん‐しょく卵色】 ①卵殻の色。 ②卵黄の色。うすきいろ。たまごいろ。

らん‐せい【卵生】🔗🔉

らん‐せい卵生】 卵の形のままで母体外に産み出され、体外で発育してかえるもの。体外受精が普通であるが、体内受精の例も多い。「―動物」↔胎生。→らんしょう

らん‐そう【卵巣】‥サウ🔗🔉

らん‐そう卵巣‥サウ 動物の雌性生殖器官の一部。卵を作り、また卵巣ホルモンを分泌する。人間では子宮の後側方に一対あり、卵管に向かい合っていて、梅の実大、扁平。↔精巣。 ⇒らんそう‐えん【卵巣炎】 ⇒らんそう‐のうしゅ【卵巣嚢腫】 ⇒らんそう‐ホルモン【卵巣ホルモン】

らんそう‐えん【卵巣炎】‥サウ‥🔗🔉

らんそう‐えん卵巣炎‥サウ‥ 卵巣の炎症。淋菌・化膿菌・結核菌などによって起こり、虫垂炎・子宮炎・卵管炎などから波及することが多い。発熱や下腹部の重圧感または疼痛を伴う。 ⇒らん‐そう【卵巣】

らんそう‐のうしゅ【卵巣嚢腫】‥サウナウ‥🔗🔉

らんそう‐のうしゅ卵巣嚢腫‥サウナウ‥ 嚢胞を形成する卵巣の腫瘍しゅよう。卵巣の一般上皮性腫瘍のうち、漿液性腫瘍・粘液性腫瘍・内膜様腫瘍・淡明細胞腫瘍に分類されるものと、奇形腫の中の類皮嚢胞腫とが含まれる。漿液性嚢胞性腺腫と粘液性嚢胞性腺腫は30〜40歳台に好発。良性であるが悪性化することがある。 ⇒らん‐そう【卵巣】

らんそう‐ホルモン【卵巣ホルモン】‥サウ‥🔗🔉

らんそう‐ホルモン卵巣ホルモン‥サウ‥ 卵巣から分泌されるホルモン。卵胞で作られる卵胞(発情)ホルモンと、黄体おうたいで作られる黄体ホルモンとがある。女性ホルモン。 ⇒らん‐そう【卵巣】

らん‐たいせい【卵胎生】🔗🔉

らん‐たいせい卵胎生】 胎生ではあるが、母胎内で発生する卵に栄養分としての卵黄が貯えられていて、母体に栄養を依存しないもの。母体から養分の供給を受け、真胎生と区別しにくいものもある。マムシ・タニシ・グッピーなど。→胎生

らん‐とう【卵塔・蘭塔】‥タフ🔗🔉

らん‐とう卵塔・蘭塔‥タフ 〔仏〕六角または八角の台座の上に卵形をした塔身を載せた石塔。主に禅僧の墓に用いる。無縫塔。転じて、広く墓石の意。太平記33「骨は空むなしく留て―一掬いっきくの塵と成にけり」 卵塔 ⇒らんとう‐ば【卵塔場】

らんとう‐ば【卵塔場】‥タフ‥🔗🔉

らんとう‐ば卵塔場‥タフ‥ はかば。墓地。東海道中膝栗毛4「なんと、ここの内は―じやあねへか」 ⇒らん‐とう【卵塔・蘭塔】

らん‐のう【卵嚢】‥ナウ🔗🔉

らん‐のう卵嚢‥ナウ クモが糸で作る、卵を包む袋。形は種類によって異なるが、空間に作るものは球形、植物や石に付着させるものは円盤状のものが多い。普通は糸で産座を作り卵を塊として産み、さらに全体を糸で梱包して作りあげる。

らん‐ぱく【卵白】🔗🔉

らん‐ぱく卵白】 鳥の卵の卵黄を取り巻く蛋白質のかたまり。輸卵管内で作られる。卵の白身。→卵黄

らん‐ぷん【卵粉】🔗🔉

らん‐ぷん卵粉】 鶏卵の中身を乾燥して粉末とした食品。乾燥卵。

らん‐ほう【卵胞】‥ハウ🔗🔉

らん‐ほう卵胞‥ハウ ⇒らんぽう

らん‐ぽう【卵胞】‥パウ🔗🔉

らん‐ぽう卵胞‥パウ 卵巣内で卵母細胞を包む組織。はじめは卵母細胞の周囲を1層の卵胞細胞層が取り囲むだけであるが、性成熟に伴い、増殖して嚢状の胞状卵胞となる。排卵後、哺乳類では黄体となるが、他の動物では吸収される。卵巣濾胞。 ⇒らんぽう‐き【卵胞期】 ⇒らんぽう‐ホルモン【卵胞ホルモン】

らんぽう‐き【卵胞期】‥パウ‥🔗🔉

らんぽう‐き卵胞期‥パウ‥ 月経周期の前半期。卵巣の原始卵胞が発育し排卵に至る。基礎体温は低温を示し、子宮内膜は増殖する。 ⇒らん‐ぽう【卵胞】

らんぽう‐ホルモン【卵胞ホルモン】‥パウ‥🔗🔉

らんぽう‐ホルモン卵胞ホルモン‥パウ‥ 卵胞から分泌する女性ホルモン。ステロイド化合物で、エストラジオール・エストロン・エストリオールなどの種類がある。子宮の発達、子宮内膜の増殖、乳腺の発育、月経発来をうながし、また第二次性徴を発現させる。発情ホルモン。エストロゲン。→黄体おうたいホルモン ⇒らん‐ぽう【卵胞】

らんぼ‐さいぼう【卵母細胞】‥バウ🔗🔉

らんぼ‐さいぼう卵母細胞‥バウ 卵巣において減数分裂し、1個の卵子と2〜3個の極体となる細胞。卵原細胞から生み出される。

らん‐まく【卵膜】🔗🔉

らん‐まく卵膜】 卵細胞を包む薄膜。

らん‐めん【卵麺】🔗🔉

らん‐めん卵麺】 そば粉またはうどん粉を鶏卵でこねて作った麺類。卵切り。

らんよう‐しゅ【卵用種】🔗🔉

らんよう‐しゅ卵用種】 卵を産ませることを目的として飼う鶏の品種。

[漢]卵🔗🔉

 字形  筆順 〔卩()部5画/7画/教育/4581・4D71〕 〔音〕ラン(呉)(漢) 〔訓〕たまご [意味] 動物のたまご。「卵生・卵巣・産卵・累卵・受精卵」 [解字] 解字かえるや魚のたまごの形を描いた象形文字。 [下ツキ 鶏卵・産卵・蚕卵紙・種卵・排卵・孵卵・輸卵・累卵

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