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広辞苑の検索結果 (30)

あだ【仇・敵】🔗🔉

あだ仇・敵】 (室町時代までアタと清音) ①攻めて来る者。敵兵。万葉集6「―守る筑紫にいたり」 ②自分に害となるもの。かたき。宇津保物語藤原君「―は徳を持ちてとぞいふなる」。「―を討つ」「親切心がかえって―になる」 ③うらみ。遺恨。古今和歌集「形見こそ今は―なれ」。「恩を―で返す」 ⇒仇は情 ⇒仇を恩で報いる ⇒仇をなす

あだ・す【仇す・敵す】🔗🔉

あだ・す仇す・敵す】 〔自サ変〕 (室町時代までアタス) ①敵対する。 ②攻め入る。

かたき【敵】🔗🔉

かたき】 ①相手。競争相手。源氏物語宿木「碁盤召し出でて、御碁の―に召し寄す」。「商売―」 ②戦争の相手。てき。平家物語5「げにもまことに野も山も海も河もみな―でありけり」 ③(「仇」とも書く)恨みのある相手。あだ。仇敵きゅうてき。枕草子49「愛敬あいぎょうおくれたる人などは、あいなく―にして」。「親の―」 ④配偶者。むこ。よめ。宇津保物語藤原君「―を得むずるやうは、比叡の中堂に常灯を奉り給へ」 ⇒かたき‐うち【敵討】 ⇒かたきうち‐もの【敵討物】 ⇒かたき‐どうし【敵同士】 ⇒かたき‐もち【敵持ち】 ⇒かたき‐やく【敵役】

かたき‐もち【敵持ち】🔗🔉

かたき‐もち敵持ち】 敵としてつけねらわれている身。 ⇒かたき【敵】

かなわ‐な・い【敵わない・適わない】カナハ‥🔗🔉

かなわ‐な・い敵わない・適わないカナハ‥ ⇒かなう(適)[一]4 ○叶わぬ時の神頼みかなわぬときのかみだのみ 平素は神を拝まない者が、困った時にだけ神の助けを頼みにすること。「苦しい時の神頼み」「困った時の神頼み」などとも。 ⇒かな・う【適う・叶う】

てき【敵】🔗🔉

てき】 ①自分に害をなすもの。かたき。あだ。 ②戦いの相手。自分と争うもの。「―と戦う」 ③(「的」とも書く)客と遊女とが互いに呼ぶ称。おてき。好色一代男2「―もをかしき奴にて」 ④(転じて、代名詞的に)あいつ。また、こいつ。浮世風呂「―めもゑらいへげたれめじや」 ⇒敵に後ろを見せる ⇒敵に塩を送る ⇒敵は本能寺に在り ⇒敵も然るもの引っ掻くもの ⇒敵を見て矢を矧ぐ

てき‐い【敵意】🔗🔉

てき‐い敵意】 敵対する心。害を加えようとする心。「―を抱く」「―を燃やす」

てき‐えい【敵営】🔗🔉

てき‐えい敵営】 敵の陣営。

てき‐えい【敵影】🔗🔉

てき‐えい敵影】 敵のかげ。敵のすがた。

てき‐かん【敵艦】🔗🔉

てき‐かん敵艦】 敵の軍艦。

てき‐き【敵機】🔗🔉

てき‐き敵機⇒てっき

てき‐き【敵騎】🔗🔉

てき‐き敵騎⇒てっき

てき‐ぐん【敵軍】🔗🔉

てき‐ぐん敵軍】 敵の軍隊。敵の軍勢。

てき‐こく【敵国】🔗🔉

てき‐こく敵国】 互いに戦っている国の一方からその相手国を指していう称。「―人」 ⇒敵国外患無き者は国恒に亡ぶ ○敵国外患無き者は国恒に亡ぶてきこくがいかんなきものはくにつねにほろぶ [孟子告子下]敵国もなく、外国と事を構えることもなければ、国民一般に警戒心が薄れ、油断を生じて国が遂に滅亡する。 ⇒てき‐こく【敵国】

○敵国外患無き者は国恒に亡ぶてきこくがいかんなきものはくにつねにほろぶ🔗🔉

○敵国外患無き者は国恒に亡ぶてきこくがいかんなきものはくにつねにほろぶ [孟子告子下]敵国もなく、外国と事を構えることもなければ、国民一般に警戒心が薄れ、油断を生じて国が遂に滅亡する。 ⇒てき‐こく【敵国】 でき‐ごころ出来心】 もののはずみで、ふと起こった悪い考えや思い。好色五人女4「よしなき―にして、悪事を思ひ立つこそ因果なれ」。「ほんの―で盗んだ」 でき‐ごと出来事】 もち上がった事件・事柄。「今日の主な―」 てき‐さい嫡妻⇒ちゃくさい てき‐さい適才】 その事に適した才能。 てき‐さい摘載】 大要をかいつまんで記載すること。 てき‐ざい適材】 ある事に適した才能。また、その才能ある人。 ⇒てきざい‐てきしょ【適材適所】 てき‐ざい滴剤】 微量で効果があるため、調剤の際の用量を滴数で示す薬液。 てきざい‐てきしょ適材適所】 人を、その才能に適した地位・任務につけること。 ⇒てき‐ざい【適材】 てき‐さく適作】 その土地に適した作物。 テキサスTexas】 ①アメリカ合衆国南部の州。1836年メキシコから独立、45年合衆国に併合。ヒスパニックが多い。州都オースティン。→アメリカ合衆国(図)。 ②テキサス‐リーガーの略。 ⇒テキサス‐リーガー【Texas leaguer】 テキサス‐リーガーTexas leaguer】 (テキサス州出身の一選手が得意としたからという)野球で、弱い当りの飛球が、内野手と外野手との中間に落ちて安打になるもの。テキサス‐ヒット。ぽてんヒット。 ⇒テキサス【Texas】 てき‐さつ的殺(→)本命的殺ほんみょうてきさつに同じ。 てき‐し嫡子⇒ちゃくし てき‐し嫡嗣⇒ちゃくし てき‐し摘示】 かいつまんで示すこと。 てき‐し敵視】 相手を敵とみなすこと。敵と見て憎むこと。「互いに相手を―する」 てき‐じ適時】 時宜にかなうこと。ちょうどよい時。 ⇒てきじ‐だ【適時打】 でき‐し溺死】 水におぼれて死ぬこと。おぼれじに。水死。 デキシー‐ランドDixieland⇒ディキシー‐ランド てき‐しげき適刺激】 適当(→)刺激に同じ。 てきじ‐だ適時打】 野球で、タイムリー‐ヒットのこと。 ⇒てき‐じ【適時】 てき‐しつ嫡室⇒ちゃくしつ てき‐しつ敵失】 野球で、相手のエラー。 てき‐しゃ適者】 適している者。適応している者。 ⇒てきしゃ‐せいぞん【適者生存】 てきしゃ‐せいぞん適者生存】 (survival of the fittest)(H.スペンサーの造語、井上哲次郎の訳語)生物が、生存競争の結果、外界の状態に最もよく適したものだけが生存繁栄し、適していないものは淘汰されて衰退滅亡すること。最適者生存。清沢満之、忍辱の心「進化の中心点は―と云ふことにあるのである」→自然淘汰 ⇒てき‐しゃ【適者】 てき‐しゅ敵手】 ①敵の手。「―にゆだねる」 ②競争相手。ライバル。「好―」 てき‐しゅう敵襲‥シフ 敵がおそってくること。 てき‐しゅう敵讐‥シウ (「讐」はかたきの意)仇敵。 てき‐じゅう適従】 たよって行ってしたがうこと。 てき‐じゅく適塾】 緒方おがた塾の別称。適々斎塾。→緒方洪庵 てき‐しゅつ剔出】 ほじくりだすこと。えぐりだすこと。「患部の―」 てき‐しゅつ嫡出⇒ちゃくしゅつ てき‐しゅつ摘出】 ①つまみだすこと。ぬきだすこと。「弾丸を―する」「要点の―」 ②悪事などをあばきだすこと。「不正の―」 でき‐しゅっとう出来出頭】 にわかに君寵を得た家臣。武道伝来記「南江主膳といふ―に出合ひけるに」 てき‐しょ適所】 適した地位・任務。「適材―」 てき‐じょ摘除‥ヂヨ 悪い部分を摘出して取り除くこと。 てき‐じょ滌除‥ヂヨ 洗いそそぐこと。 てき‐しょう的証】 はっきりした証拠。たしかな証拠。 てき‐しょう敵将‥シヤウ 敵の大将。敵の将軍。 てき‐じょう敵城‥ジヤウ 敵のしろ。 てき‐じょう敵情・敵状‥ジヤウ 敵の情況。敵の様子。「―視察」 てきじょう‐しん滴状心‥ジヤウ‥ 肺気腫などの胸部X線写真で、心臓の陰影が細長く垂れて水滴のような形を示すこと。実際の心臓は正常であることが多い。 てき‐しょく適職】 その人に適した職。 てき‐しん摘心】 樹の新梢の先端を摘み取ること。作物・花卉かきの茎の頂芽を除去すること。心止しんどめ。→摘芽 てき‐じん敵人⇒てきにん てき‐じん敵陣‥ヂン 敵の陣営。敵の陣地。「―に突っ込む」 てき‐じんけつ狄仁傑】 唐初の名臣。字は懐英。山西太原の人。高宗の時、江南に巡撫使となり、また突厥とっけつを追討、契丹の来襲を平らげるなど、功をたてた。則天武后に直諫し、国老として遇され、死後、梁国公に追封。文恵と諡おくりなす。(630〜700) て‐きず手傷・手創・手疵】 攻撃を受けて負った傷。手負い。「―を負う」 でき‐すぎ出来過ぎ】 そのものの力以上にできていること。相応以上であること。「―の女房」 でき‐す・ぎる出来過ぎる】 〔自上一〕[文]できす・ぐ(上二) 普通以上のことをして程のよさを失う。分に過ぎている。また、出来映えが適度をこえている。人情本、春色辰巳園「いやらしい亭主ぶつて、妬心じんすけも―・ぎたとさげしみもしようし」。「―・ぎた話」 テキスタイルtextile】 織物。布。「―‐デザイン」 テキストtext】 ①原文。原典。本文。テクスト。 ②教科書。特に、講義・講演の概略などを記した印刷物。 ③コンピューターで、文字データのこと。 ⇒テキスト‐エディター【text editor】 ⇒テキスト‐クリティーク【Textkritik ドイツ】 ⇒テキスト‐ファイル【text file】 ⇒テキスト‐ブック【textbook】 テキスト‐エディターtext editor】 コンピューターで、テキスト‐ファイルを作成・編集するためのソフトウェア。 ⇒テキスト【text】 テキスト‐クリティークTextkritik ドイツ】 本文批判。 ⇒テキスト【text】 テキスト‐ファイルtext file】 文字データと、改行などの限られた書式制御のためのコードとから成るファイル。 ⇒テキスト【text】 テキスト‐ブックtextbook】 教科書。テキスト。 ⇒テキスト【text】 デキストランdextran】 微生物が生産する多糖の一つ。化学式(CH10O グルコースの重合体。蔗糖を含む培地で、ある種の細菌を育てるとき生成する。代用血漿や血液増量剤として用いる。 デキストリンdextrin】 白色または淡黄色粉末の炭水化物。澱粉でんぷんを酸またはアミラーゼで加水分解する時に生じる中間生成物。種々のグルコース重合体の混合物。水に溶ける。粘着力が強く、印紙や封筒などの糊、医薬品の希釈剤などに用いる。糊精。 てき・する適する】 〔自サ変〕[文]適す(サ変) うまくあう。よくあてはまる。かなう。「状況に―・した行動」 てき・する敵する】 〔自サ変〕[文]敵す(サ変) ①はりあう。敵対する。「衆寡―・せず」 ②相手として相応する。匹敵する。「彼に―・する相手はいない」 てき‐すん適寸】 ちょうどいい寸法。 てき‐せい適正】 よくあてはまって正しいこと。「―な評価」「―価格」 ⇒てきせい‐てつづき【適正手続】 てき‐せい適性】 性質がその事に適していること。また、その性質。「教育者としての―に欠ける」 ⇒てきせい‐けんさ【適性検査】 てき‐せい敵性】 敵国または敵国人である性質。戦争法規の範囲内において、攻撃・破壊・掠奪および捕獲などの加害行為をしてよいと認められる性質。「―国家」 ⇒てきせい‐ご【敵性語】 てき‐せい敵勢】 ①敵のいきおい。敵の様子。 ②敵の軍勢。敵軍。てきぜい。 てきせい‐けんさ適性検査】 (aptitude test)一定の行動や職業に対して、どれほど適した素質をもつかを測定する検査。 ⇒てき‐せい【適性】 てきせい‐ご敵性語】 太平洋戦争中、敵国の言葉として排斥・追放しようとした、主に英語単語。 ⇒てき‐せい【敵性】 てきせい‐てつづき適正手続】 〔法〕(→)デュー‐プロセス‐オブ‐ローに同じ。 ⇒てき‐せい【適正】 てき‐せつ適切】 よく適合していること。ぴったりあてはまること。「―な指摘」「―に処置する」 てき‐せん敵船】 敵国の船。敵性を有する船。 てき‐ぜん的然】 はっきりしたさま。あきらかなさま。太平記13「一凶一吉、―としてあるのみ」 てき‐ぜん惕然】 おそれつつしむさま。惕若てきじゃくてき‐ぜん敵前】 敵のいる前。敵陣の前。 ⇒てきぜん‐じょうりく【敵前上陸】 てきぜん‐じょうりく敵前上陸‥ジヤウ‥ 敵が兵力を配備している前面に強行上陸すること。 ⇒てき‐ぜん【敵前】 てき‐そう嫡宗⇒ちゃくそう てき‐そう摘桑‥サウ 養蚕で、クワの枝から葉を摘みとる作業。くわつみ。 でき‐そこない出来損い‥ソコナヒ ①できあがりが不完全であること。不出来。また、そのもの。「―の菓子」 ②能力などが不完全だとして人をののしっていう語。 でき‐そこな・う出来損なう‥ソコナフ 〔自五〕 不完全なものにできあがる。不出来である。できあがらずに終わる。 てき‐そん嫡孫⇒ちゃくそん でき‐た出来た】 ①(物事の成就を喜んでいう語)うまくやった。でかした。浄瑠璃、新版歌祭文「久松の事は是限り、わしや嫁入りをするわいの。ヲヽ―、―」 ②(常に体言を伴って) ㋐人格が円満で立派である。「―人」 ㋑じょうずな。たくみな。狂言、三本の柱「―たくみをしてもつたれ」→できる てき‐たい敵対】 敵として対抗すること。敵視してさからうこと。「―関係」 ⇒てきたいてき‐きぎょうばいしゅう【敵対的企業買収】 ⇒てきたいてき‐むじゅん【敵対的矛盾】 てきたいてき‐きぎょうばいしゅう敵対的企業買収‥ゲフ‥シウ 株式公開買付などで株主から大量の株式を取得することにより、対象会社の経営陣の反対を押してその支配権を獲得すること。↔友好的企業買収。 ⇒てき‐たい【敵対】 てきたいてき‐むじゅん敵対的矛盾】 マルクス主義の用語。利害が根本的に対立する勢力(例えば、資本家と労働者)相互の、力の衝突によってしか解決できない矛盾。 ⇒てき‐たい【敵対】 てき‐た・う敵対ふ‥タフ 〔自四〕 (「敵対」を活用させた語)敵対する。反抗する。天草本平家物語「平家に―・はれたによつて、既に誅せられうずるに定まつたを」 でき‐だか出来高】 ①できあがった量。生産高。収穫の量。「―払い」 ②取引所で、売買契約の成立した総量。 ⇒できだか‐きゅう【出来高給】 ⇒できだか‐ばらい【出来高払い】 できだか‐きゅう出来高給‥キフ 基本的な賃金形態の一つ。作業量(出来高)を尺度単位とする。時間給に比べ労働意欲を刺激するため、監督労働なしに労働の質の規制と能率向上をもたらす性質をもつ。個数賃金。請負賃金。↔時間給。→能率給⇒でき‐だか【出来高】 できだか‐ばらい出来高払い‥バラヒ 作業量や生産量に応じて賃金・対価を支払うこと。 ⇒でき‐だか【出来高】 でき‐たて出来立て】 できあがって間もないこと。また、そのもの。「―のほやほや」→たて てき‐だん敵弾】 敵の発射する弾丸。「―に倒れる」 てきだん‐とう擲弾筒】 小型の携帯用迫撃砲。手榴弾や発煙弾・照明弾などの発射に使用する。 てき‐ち適地】 その事物に適した土地。「―栽培」 ⇒てきち‐てきぼく【適地適木】 てき‐ち敵地】 敵の領地。また、敵の勢力下にある土地。「―に潜入する」 てきち‐てきぼく適地適木】 林地の条件にあった樹種を選んで植栽すること。 ⇒てき‐ち【適地】 てき‐ちゅう的中】 ①まとにあたること。命中。 ②正しくあたること。ぴったりあたること。適中。「予報が―する」「―率」 てき‐ちゅう適中】 正しくあたること。的中。 てき‐ちゅう敵中】 敵のなか。「―突破」 てきちゅう‐るい滴虫類(→)繊毛虫類のこと。 てき‐ちょく彳亍】 (「彳」は左歩、「亍」は右歩)たたずむこと。また、少し行くこと。 てき‐ちょく躑躅】 ①足ぶみすること。ためらうこと。ちゅうちょ。 ②ツツジの漢名。 で‐きって出切手】 往来手形の一種。江戸時代、諸藩の番所を通過して他出する際に必要な通行許可証。これに対し、入国を許可するものを入いり切手という。米切手の場合は「だしきって」という。 てき‐てい滴定】 〔化〕(titration)容量分析において、試料物質の溶液の一定量と反応するのに必要かつ十分な既知濃度の試薬(標準溶液)の量を求め、計算により試料濃度を知ること。通常は反応溶液の一方をビュレットから滴下するのでこの名がある。 てき‐てき滴滴】 しずくになってしたたりおちるさま。ぽたぽた。「―たるしずく」 てきてきさい‐じゅく適々斎塾】 緒方おがた塾の別称。適塾。→緒方洪庵 てき‐でん的伝・嫡伝】 正統から正統に伝えること。師から直接に伝授されること。直伝じきでん。ちゃくでん。浄瑠璃、傾城反魂香「雪舟の―として代々の御扶持人」 てき‐ど適度】 ほどよいこと。適当な程度。「―に冷やす」「―な運動」 てき‐とう倜儻‥タウ (「倜」は高い、「儻」はすぐれる意) ①才気があってすぐれていること。 ②独立していて拘束されないこと。不羈ふきてき‐とう適当‥タウ ①ある状態や目的などに、ほどよくあてはまること。「―した人物」「―な広さ」 ②その場に合わせて要領よくやること。いい加減。「―にあしらう」 ⇒てきとう‐しげき【適当刺激】 てき‐とう滌蕩‥タウ けがれをあらいおとすこと。 てきとう‐しげき適当刺激‥タウ‥ ある感覚細胞または感覚器官が自然の状態で受け取る刺激。眼における光、耳における音波の類。これに反して眼に対する機械的刺激や、一般に電流による刺激のように不自然なものを不適当刺激という。適刺激。 ⇒てき‐とう【適当】 てき‐な・い 〔形〕 (小者・中間などの言葉)苦しい。せつない。つらい。浄瑠璃、心中宵庚申「―・いこんでごはりまする」

てき‐し【敵視】🔗🔉

てき‐し敵視】 相手を敵とみなすこと。敵と見て憎むこと。「互いに相手を―する」

てき‐しつ【敵失】🔗🔉

てき‐しつ敵失】 野球で、相手のエラー。

てき‐しゅ【敵手】🔗🔉

てき‐しゅ敵手】 ①敵の手。「―にゆだねる」 ②競争相手。ライバル。「好―」

てき‐しゅう【敵襲】‥シフ🔗🔉

てき‐しゅう敵襲‥シフ 敵がおそってくること。

てき‐しゅう【敵讐】‥シウ🔗🔉

てき‐しゅう敵讐‥シウ (「讐」はかたきの意)仇敵。

てき・する【敵する】🔗🔉

てき・する敵する】 〔自サ変〕[文]敵す(サ変) ①はりあう。敵対する。「衆寡―・せず」 ②相手として相応する。匹敵する。「彼に―・する相手はいない」

○敵に後ろを見せるてきにうしろをみせる🔗🔉

○敵に後ろを見せるてきにうしろをみせる 敵に背を向けて逃げる。 ⇒てき【敵】

○敵に塩を送るてきにしおをおくる🔗🔉

○敵に塩を送るてきにしおをおくる (上杉謙信が、塩不足に悩む宿敵武田信玄に塩を送って助けたという故事から)苦境にある敵を助ける。 ⇒てき【敵】 てき‐にん適任】 その任務にふさわしいこと。また、その才能に適した任務。「幹事として―の人」「―者」 てき‐にん敵人】 (テキジンとも) ①争っている者。戦っている相手。 ②訴訟の相手方。謡曲、鉢木「某が―謀叛人と申上げ、御前に召出され」 て‐ぎね手杵】 中央のくびれた部分を握ってつくきね。搗杵かちぎねでき‐ね出来値】 市場で売買の成立した値段。 てぎ‐の‐もの手木の者】 捕吏。大坂独吟集「大石のかたぶく月に―」→手木1 てき‐は摘播】 種子を一定の間隔をおいて数粒から数十粒ずつまとめてまき下ろす播種法。→点播 てき‐はい敵背】 敵軍の背面。敵のうしろ。 でき‐ばえ出来映え・出来栄え】 できあがりのよいこと。また、できあがりのさま。できざま。「見事な―」 てき‐ぱき (テキハキとも)物事を手際よく迅速に処理するさま。「仕事を―とこなす」「―した応対」 でき‐はぜ出来鯊】 夏に釣れる、ハゼの当歳魚。 てき‐はつ摘発】 悪事などをあばいて公表すること。「脱税を―する」

○敵は本能寺に在りてきはほんのうじにあり🔗🔉

○敵は本能寺に在りてきはほんのうじにあり (明智光秀が、備中の毛利勢を攻めると称して出陣し、織田信長を本能寺に攻めた故事)真の目的は別の所にある、の意。 ⇒てき【敵】 てき‐ひ適否】 適することと適さないこと。適するか否いなか。適不適。「仕事への―を調べる」 て‐きびし・い手厳しい】 〔形〕[文]てきび・し(シク) 遠慮や容赦がなく、きわめてきびしい。「―・い批評」「―・く問い詰める」 てき‐ひょう適評‥ヒヤウ 適切な批評。妥当な批評。 てき‐びん的便】 速くて確実な使者。〈日葡辞書〉 でき‐ぶげん出来分限】 (デキブンゲンとも)にわかに金持となること。また、その人。にわかぶげん。成金。浮世草子、好色敗毒散「顔は丸いが角左衛門とて、近年の―」 でき‐ぶつ出来物】 すぐれた人物。立派な人。できもの。「なかなかの―」 てき‐ふてき適不適】 適当と不適当。適否。 でき‐ふんべつ出来分別】 ふと心に浮かんだ思いつきや考え。ふとした出来心。好色五人女5「―にて息も引きとらぬうちより女は後夫のせんさくを耳にかけ」 てき‐へい敵兵】 敵軍の兵。 てき‐ぼ嫡母⇒ちゃくぼ てき‐ほう適法‥ハフ 法律または命令にかなうこと。「―行為」↔違法。 ⇒てきほう‐せい【適法性】 てき‐ほう敵堡】 敵軍のとりで。敵塁てきるいてきほう‐せい適法性‥ハフ‥ (Legalität ドイツ) ①法にかなうこと。 ②(カントの用語)行為が、その動機の如何を問わず、結果として法則に合致するか否かを問題とする外面的合法則性。→道徳性 ⇒てき‐ほう【適法】 でき‐ぼし出来星】 ①新しく出現した星。毛吹草6「―と見やはとがめぬ揚灯籠」 ②にわかに立身したり、金持となること。また、その人。なりあがり。 でき‐ぼつ溺没】 おぼれてしずむこと。おぼれて死ぬこと。 でき‐ぼっく出来発句】 即興の発句。狂言、連歌盗人「これは亭主が家固めの時の―かと思ふ」 てきほん‐しゅぎ敵本主義】 真の目的を隠し、他に目的があるようにみせかけて行動するやりかた。「敵は本能寺に在り」からの造語。→敵は本能寺に在り(「敵」成句) てき‐めん覿面】 (「覿」はまみえる意) ①まのあたり。目の前。目前。日葡辞書「テキメンニコロ(殺)イタ」 ②結果・効果などが目の前にすぐあらわれること。即座。「―に効く」「天罰―」 でき‐もうさず出来不申‥マウサズ (取引用語)市場で売買契約の成立をみなかった意。申さず。

○敵も然るもの引っ掻くものてきもさるものひっかくもの🔗🔉

○敵も然るもの引っ掻くものてきもさるものひっかくもの 勝負事の強敵に、なかなかやるものだと感心して言う言葉。「然る」に「猿」を掛けて「引っ掻く」としゃれたもの。 ⇒てき【敵】 でき‐もの出来物】 ①ふきでもの。はれもの。おでき。「顔に―ができる」 ②立派にできたもの。みごとにできあがったもの。〈日葡辞書〉 ③(→)「できぶつ」に同じ。東海道名所記「近きころの遊君の―ぢや」 てき‐や的屋】 いかがわしい品物を売る商人。やし(香具師)。ねらいが当たれば利益を得るところから、的に矢が当たることになぞらえたという。一説に、「やし」の「や」と、(→)てき(的)3とを合わせた「やてき」の倒語。 てき‐やく適役】 よくあてはまった役柄。はまりやく。「議長には彼が―だ」 てき‐やく適訳】 原文・原語によくあてはまった翻訳・訳語。 てき‐やく適薬】 その病気に適した薬。あいぐすり。 てき‐やく敵役⇒かたきやく てき‐やく敵薬】 ①配合のぐあいによって毒となる薬。〈運歩色葉集〉 ②食い合わせて毒になるもの。食い合せ。 でき‐やく出来役】 花札で、勝負の結果できた役。↔手役てやく デキャンターdecanter⇒デカンター てき‐よう適用】 (法律・規則などを)あてはめて用いること。「新税法を―する」「労災保険の―」 ⇒てきよう‐さくもつ【適用作物】 てき‐よう摘要‥エウ 要点を抜き出して記すこと。また、その抜書き。「講演の―」 てき‐よう擢用】 選び出して採用すること。抜擢。 て‐ぎよう手器用】 手仕事に器用なこと。手際のよいこと。日葡辞書「テギヨウナ」 てきよう‐さくもつ適用作物】 ある農薬の散布が農薬登録制度で認められた作物。 ⇒てき‐よう【適用】 で‐きょうじゅ出教授‥ケウ‥ 先方へ出向いて教授すること。でげいこ。出張教授。 てき‐らい摘蕾】 大きな果実を得るためなどに、適量以上の余分な蕾つぼみを摘み取ること。 で‐ぎらい出嫌い‥ギラヒ 外出を好まないこと。また、そういう性分の人。でぶしょう。 て‐ぎり手限】 ①自分の判断で始末すること。 ②手限裁判の略。 ⇒てぎり‐さいばん【手限裁判】 デ‐キリコde Chirico⇒キリコ てぎり‐さいばん手限裁判】 江戸幕府の寺社奉行・町奉行・勘定奉行の各自が支配下の訴訟を単独で行う裁判。手限公事。手限物。 ⇒て‐ぎり【手限】 で‐きりゅう出寄留‥リウ 本籍から他地に出て寄留すること。 てき‐りょう適量‥リヤウ 適度の量。「―の酒」 で・きる出来る】 〔自上一〕 ①出てくる。勅規桃源抄「竺法蘭のこちへ―・きらるるに逢て」。滑稽本、旧観帖「江戸ははじめてでごぜへますかへ。…兄児せなアは一度―・ぎたこともおざるとよ」 ②形をとって現れる。 ㋐うまれる。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「あの弟が―・きるまでは」 ㋑発生する。おこる。日葡辞書「クヮジ(火事)ガヲコッタ、また、デキタ」。「用事が―・きる」 ㋒作られる。生産される。「この地で畳表が―・きる」 ㋓男女がひそかに結ばれる。「あの二人は―・きたらしい」 ③まとまりがついて仕上がる。 ㋐完成する。「宿題が―・きた」 ㋑物事がうまく行く。歌舞伎、傾情吾嬬鑑「平馬感心の思入れにて横手を打つて、―・きた」 ㋒苦労をして人物が練れる。「―・きた人だ」 ④それについての能力・才能がある。「英語が―・きる」「あの人は―・きる人だ」 ⑤可能だ。また、…する能力または権利がある。「人物は保証―・きる」「進級―・きる」「誰でも請求することが―・きる」 →でく(出来) ⇒出来ない相談 で‐き・る出切る】 〔自五〕 残らず出る。出尽くす。すっかり外に出てしまう。「反対意見も―・ったようだ」 てき‐るい敵塁】 敵のとりで。敵堡てきほうて‐ぎれ手切れ】 ①談判が破れて敵対行為をとること。日葡辞書「テギレヲスル」 ②それまでの互いの(特に男女間の)関係を絶つこと。梅暦「仇吉丹次郎が―、米八が顔の立て方等」 ③手切れ金の略。 ⇒てぎれ‐きん【手切れ金】 で‐ぎれ出切れ】 裁ちあまりの布。たちくず。端切れ。 てき‐れい適例】 適切な例。よくあてはまる例。「―を示す」 てき‐れい適齢】 それに適する年齢。 ⇒てきれい‐き【適齢期】 て‐ぎれい手綺麗】 てぎわの綺麗なさま。手仕事などの出来あがりの立派なさま。日葡辞書「テギレイナニワ(庭)」。「―に仕上げる」 てきれい‐き適齢期】 事をするのに適した年ごろ。特に結婚の場合にいう。「―を過ぎる」 ⇒てき‐れい【適齢】 でき‐レース出来レース】 あらかじめ示し合わせて、勝負が決まっているのに形式だけ行う競争。八百長。 てき‐れき的皪】 白くあざやかに光り輝くさま。 てぎれ‐きん手切れ金】 手切れに際して、相手に与える金銭。 ⇒て‐ぎれ【手切れ】 てき‐ろく摘録】 要点をかいつまんでしるすこと。また、その記録。 て‐ぎわ手際‥ギハ ①物事を処理するうでまえ。手腕。技量。手並。日葡辞書「テギワノヨイ、また、ワルイサイク(細工)」。「―よく事を運ぶ」 ②よいできばえ。浮世風呂3「なかなか―な事でござります」 ⇒てぎわ‐もの【手際物】 で‐ぎわ出際‥ギハ 出ようとする際。外出のまぎわ。でがけ。でしな。 でき‐わく溺惑】 心を奪われてまどうこと。迷って本心を失うこと。惑溺。 てぎわ‐もの手際物‥ギハ‥ 手際を要する物。技量を要するもの。狂言、惣八「これはつつと―でおりやる」 ⇒て‐ぎわ【手際】

○敵を見て矢を矧ぐてきをみてやをはぐ🔗🔉

○敵を見て矢を矧ぐてきをみてやをはぐ 目前の必要に迫られてから初めて用意にとりかかるような、おくれた処置にいうたとえ。どろなわ。 ⇒てき【敵】 て‐きん手金】 手付てつけとして渡す金銭。手付金。 てく (「てくてくあるく」の略か)徒歩で行くこと。「―で行く」→てくる テク テクニック・テクノロジーなどの略。「財―」 テグ大邱】 (Taegu)韓国南東部、大邱平野の中心にある都市。慶尚北道の道庁所在地だが、1995年広域市に指定。政治・交通・商工業の中心地。李朝時代は朝鮮三大市場の一つ。人口254万7千(2003)。 でく木偶】 ①木ぼりの人形。木偶人。 ②あやつり人形。 ③物の役に立たない人。でくのぼう。 で‐く重五⇒でっく で・く出来】 〔自カ変〕 (イデクの約) ①物が生ずる。あらわれ出る。生まれる。中庸抄「混沌未分の一念起らぬ、未だ形の―・こぬ先ぞ」 ②事柄が発生する。蒙求抄7「必ず大事が―・こうと思ふぞ」 ③作られる。仕上がる。生産される。孟子抄「麦、…日至は夏至の事ぞ、其時分に―・くるものぞ」 →できる デ‐クーニングWillem de Kooning】 アメリカの画家。オランダ生れ。激しい筆致の人間像や抽象画を描く。連作「女」など。(1904〜1997) デ‐クエヤルJavier Pérez de Cuéllar】 ペルーの外交官。1982〜91年、第5代国連事務総長。(1920〜) て‐くぐつ手傀儡】 くぐつまわし。手で人形を動かす芸。 て‐ぐさ手種】 手でもてあそぶもの。おもちゃ。また、手なぐさみ。浄瑠璃、聖徳太子絵伝記「火箸―の火ぜせりして」 て‐ぐさり手鎖】 手錠てじょうて‐ぐし手櫛】 手の指を櫛のように使って頭髪を整えること。 テクシー (タクシーをもじった俗語)自動車に乗らずに、てくてく足で歩くこと。 テグシガルパTegucigalpa】 中央アメリカ、ホンジュラス共和国の首都。同国中部、標高1000メートルの盆地にある。人口85万8千(2003)。 てぐす天蚕糸(→)「てぐすいと」に同じ。 ⇒てぐす‐いと【天蚕糸】 ⇒てぐす‐さん【天蚕糸蚕】 ⇒てぐす‐むすび【天蚕糸結び】 てぐす‐いと天蚕糸】 楓蚕ふうさん・樟蚕くすさんの幼虫の体内から絹糸腺を取り、酸に浸し、引き伸ばし乾かして精製した白色透明の糸。釣糸に愛用され、実際に使われなくなった現在でも釣糸の俗称として残る。てんさんし。 ⇒てぐす【天蚕糸】 てぐす‐さん天蚕糸蚕(→)楓蚕ふうさんに同じ。 ⇒てぐす【天蚕糸】 テクストtext⇒テキスト て‐ぐすね手薬煉】 手にくすねをとること。〈日葡辞書〉 ⇒手薬煉引く

てっ‐き【敵機】テキ‥🔗🔉

てっ‐き敵機テキ‥ 敵の飛行機。

てっ‐き【敵騎】テキ‥🔗🔉

てっ‐き敵騎テキ‥ 敵の騎兵。

てっ‐きょう【敵境】テキキヤウ🔗🔉

てっ‐きょう敵境テキキヤウ 敵地とのさかい。また、敵地。

[漢]敵🔗🔉

 字形  筆順 〔攵(攴)部11画/15画/教育/3708・4528〕 〔音〕テキ(漢) 〔訓〕かたき [意味] ①対等に立ち向かう。相手になる。「衆寡敵せず」「匹敵・無敵・敵対・好敵手」 ②戦争や競争の相手方。「敵は本能寺にあり」「敵将・敵陣・政敵・論敵・利敵行為」 ③うらみに思う相手。かたき。あだ。「敵意・敵視・仇敵きゅうてき」 [解字] 形声。音符「」(=まっすぐに当たる)+「攵」(=動詞の記号)。まともに立ち向かう意。は異体字。 [下ツキ 怨敵・外敵・仇敵・強敵・索敵・残敵・弱敵・宿敵・小敵・少敵・素敵・政敵・大敵・対敵・朝敵・天敵・匹敵・仏敵・不敵・法敵・無敵・利敵・論敵 [難読] 敵娼あいかた

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かたき【敵】🔗🔉

かたき [3] 【敵】 (1)競い合う相手。競技などの相手。現代では多く,「がたき」の形で他の語と複合して用いる。「恋―」「商売―」「飲み―」「碁―」「御碁の―に,召し寄す/源氏(宿木)」 (2)(「仇」とも書く)恨みをいだいている相手。仇敵(キユウテキ)。「親の―を討つ」「―を取る」 (3)敵対する相手。てき。「―の手にはかかるまじ/平家 11」 (4)結婚の相手。配偶者。「―を得むずるやうは/宇津保(藤原君)」

かたき-もち【敵持ち】🔗🔉

かたき-もち 【敵持ち】 かたきとしてつけねらわれていること。また,その者。「―同然の身持/浄瑠璃・天の網島(上)」

かなわない【敵わない】🔗🔉

かなわない カナハ― 【敵わない】 (連語) (1)(力や能力が)…に対抗できない。勝てない。かなわぬ。「いくら頑張っても君には―ない」 (2)(「…て(は)かなわない」の形で,形容詞を受けて)負担が大きくて,それに耐えられない。困ってしまう。もて余してしまう。かなわぬ。かなわん。「こう暑くては―ない」「このカメラは重くて―ない」 →かなう

てき【敵】🔗🔉

てき [0] 【敵】 ■一■ (名) (1)あるものにとって,共存しえない存在。滅ぼさなければ自分の存在が危うくなるもの。かたき。「―の大将」「贅沢(ゼイタク)は―だ」 (2)対等に張り合う相手。試合などの相手。「向かう所―なし」「到底彼の―ではない」 (3)遊里で,客が遊女を,また遊女が客をさす語。相方(アイカタ)。「重ねて逢ふ迄の日をいづれの―にも待ちかねさせ/浮世草子・一代男 6」 ■二■ (代) 〔■一■(3)の転。近世後期の上方語〕 三人称。あいつ。「―めもえらい癡呆(ヘゲタレ)めぢや/滑稽本・浮世風呂(前)」

てき=に後ろを見・せる🔗🔉

――に後ろを見・せる (敵に背中を見せて逃げることから) (1)おじけづいて逃げる。 (2)敵に弱味を見せる。

てき=に糧(カテ)🔗🔉

――に糧(カテ) 意図に反して,相手に利益をもたらす結果になることにいう。

てき=に塩を送る🔗🔉

――に塩を送る 敵が苦しんでいる時に,かえってその苦境を救う。 〔上杉謙信が,今川・北条の塩止めで苦しんでいる武田信玄に塩を送ったという逸話から〕

てき=は本能寺(ホンノウジ)にあり🔗🔉

――は本能寺(ホンノウジ)にあり 〔備中の毛利攻めと称して出陣した明智光秀が京都本能寺の織田信長を襲ったことから〕 本当の目的が別のところにあること。 →敵本(テキホン)主義

てき=を見て矢を矧(ハ)ぐ🔗🔉

――を見て矢を矧(ハ)ぐ 〔「矢を矧(ハ)ぐ」は,矢に矢羽をつけること〕 事が起こってからあわてて準備にとりかかる。後手(ゴテ)にまわることのたとえ。どろなわ。

てき-い【敵意】🔗🔉

てき-い [1] 【敵意】 害を加えようとする心。敵対する心。 ⇔好意 「―をいだく」「―を感ずる」

てき-えい【敵営】🔗🔉

てき-えい [0] 【敵営】 敵の陣営。

てき-えい【敵影】🔗🔉

てき-えい [0] 【敵影】 敵のすがた。「―を見ず」

てき-かん【敵艦】🔗🔉

てき-かん [0] 【敵艦】 敵の軍艦。「―見ゆ」

てき-き【敵旗】🔗🔉

てき-き [1] 【敵旗】 ⇒てっき(敵旗)

てき-き【敵機】🔗🔉

てき-き [1] 【敵機】 ⇒てっき(敵機)

てき-き【敵騎】🔗🔉

てき-き [1] 【敵騎】 ⇒てっき(敵騎)

てき-ぐん【敵軍】🔗🔉

てき-ぐん [0] 【敵軍】 敵の軍隊。敵の軍勢。

てき-こく【敵国】🔗🔉

てき-こく [0] 【敵国】 戦争をしている相手の国。てっこく。

てきこく=外患(ガイカン)無き者は国恒(ツネ)に亡(ホロ)ぶ🔗🔉

――外患(ガイカン)無き者は国恒(ツネ)に亡(ホロ)ぶ 〔孟子(告子下)〕 敵国もなく外国との関係にも心配事のない国は,国民全体に緊張感がなくなり必ず滅亡する。

てき-し【敵視】🔗🔉

てき-し [1][0] 【敵視】 (名)スル 敵とみなすこと。敵意をもって見ること。「反対者を―する」

てき-しつ【敵失】🔗🔉

てき-しつ [0] 【敵失】 野球で,相手守備陣の失策。相手のエラー。「―で出塁する」

てき-しゅ【敵手】🔗🔉

てき-しゅ [1] 【敵手】 (1)同じくらいの力を持った競争相手。「好―」 (2)敵の勢力下。敵の手。「―におちる」

てき-しゅう【敵襲】🔗🔉

てき-しゅう ―シフ [0] 【敵襲】 敵の襲撃。「―に備える」

てき-しゅう【敵讐】🔗🔉

てき-しゅう ―シウ [0] 【敵讐】 かたきとする相手。仇敵。仇讐。

てき-しょう【敵将】🔗🔉

てき-しょう ―シヤウ [0] 【敵将】 敵の将軍・大将。

てき-じょう【敵情】🔗🔉

てき-じょう ―ジヤウ [0] 【敵情】 敵の状況。「―をさぐる」

てき-じん【敵人】🔗🔉

てき-じん [0] 【敵人】 (1)敵。敵方。 (2)競争相手。相手方。中世,戦闘・訴訟などの相手方。てきにん。

てき-じん【敵陣】🔗🔉

てき-じん ―ヂン [0] 【敵陣】 敵の陣営・陣地。「―に斬(キ)りこむ」

てき・する【敵する】🔗🔉

てき・する [3] 【敵する】 (動サ変)[文]サ変 てき・す (1)敵として抵抗する。敵対する。「―・するものなし」 (2)互角に相手になることができる。匹敵する。「嘉納流の覚(オボエ)ある蒲田が力に―・しかねて/金色夜叉(紅葉)」

てき-せい【敵性】🔗🔉

てき-せい [0] 【敵性】 敵と認められるような性質。国際法上の概念では,交戦国が攻撃・破壊などの加害行為を加えることを許容される相手の,敵としての性質。「―国家」

てき-せい【敵勢】🔗🔉

てき-せい [0] 【敵勢】 (1)敵の勢力。敵のいきおい。 (2)〔「てきぜい」とも〕 敵の軍勢。

てき-にん【敵人】🔗🔉

てき-にん 【敵人】 「てきじん(敵人)」に同じ。

てっ-き【敵旗】🔗🔉

てっ-き テキ― [1] 【敵旗】 敵の旗。

てっ-き【敵機】🔗🔉

てっ-き テキ― [1][0] 【敵機】 敵の飛行機。「―来襲」

てっ-き【敵騎】🔗🔉

てっ-き テキ― [1] 【敵騎】 敵の騎兵。

てっ-こく【敵国】🔗🔉

てっ-こく テキ― [0] 【敵国】 ⇒てきこく(敵国)

かたき【敵】(和英)🔗🔉

かたき【敵】 an enemy;→英和 a foe;→英和 a rival(競争者).→英和

かなう【敵う】(和英)🔗🔉

かなう【敵う】 match(匹敵する);→英和 be equal.敵わない be no match.

てき【敵】(和英)🔗🔉

てき【敵】 an enemy;→英和 an opponent (相手);→英和 a rival (競争者);→英和 a match (対等者).→英和 〜でない be no match.

てきい【敵意】(和英)🔗🔉

てきい【敵意】 hostility.〜のある hostile;→英和 antagonistic.

てきかん【敵艦】(和英)🔗🔉

てきかん【敵艦】 an enemy ship.

てきき【敵機】(和英)🔗🔉

てきき【敵機】 an enemy plane.

てきぐん【敵軍】(和英)🔗🔉

てきぐん【敵軍】 the enemy (troops).→英和

てきこく【敵国】(和英)🔗🔉

てきこく【敵国】 the enemy.→英和 ⇒敵国(てつこく).

てきし【敵視する】(和英)🔗🔉

てきし【敵視する】 look uponas an enemy;→英和 be hostile.

てきしがたい【敵し難い】(和英)🔗🔉

てきしがたい【敵し難い】 be irresistible;be no match.

てきじょう【敵情】(和英)🔗🔉

てきじょう【敵情】 the movement of an enemy.→英和

てきじん【敵陣】(和英)🔗🔉

てきじん【敵陣】 the enemy's line[camp].

てきする【敵する】(和英)🔗🔉

てきする【敵する】 [匹敵]be a match;→英和 be equal.

てっこく【敵国】(和英)🔗🔉

てっこく【敵国】 an enemy[a hostile]country.

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