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広辞苑の検索結果 (44)
ちん【枕】🔗⭐🔉
ちん【枕】
まくら。
ちん‐じょう【枕上】‥ジヤウ🔗⭐🔉
ちん‐じょう【枕上】‥ジヤウ
①枕のほとり。まくらもと。
②枕をしている状態。
ま・く【枕く・婚く・纏く】🔗⭐🔉
ま・く【枕く・婚く・纏く】
〔他四〕
①枕とする。古事記上「玉手さし―・きもも長に寝いをし寝なせ」
②(後にマグとも)抱いて寝る。共寝をする。結婚する。古事記中「誰をし―・かむ」。宇治拾遺物語9「人の妻―・くものあり」
まくら【枕】🔗⭐🔉
まくら【枕】
①寝る時に頭を支えるもの。万葉集5「敷
しきたえの―離さらずて夢いめにし見えむ」。〈倭名類聚鈔14〉
②寝ること。泊まること。「旅―」「草―」
③頭の方。古今和歌集雑体「―より跡より恋のせめくれば」
④長いものの下に横に据えて、支えとするもの。
⑤物事のよりどころ。典拠。たね。「歌―」
⑥前置きの言葉。落語家などが初めにつけて話す短い話。「―を振る」
⑦地歌・箏曲そうきょくの手事(間奏)の頭につける短い部分。序。
⇒まくら‐あて【枕当て】
⇒まくら‐いし【枕石】
⇒まくら‐え【枕絵】
⇒まくら‐が【枕香】
⇒まくら‐がい【枕貝】
⇒まくら‐がえし【枕返し】
⇒まくら‐かけ【枕掛け】
⇒まくら‐かご【枕籠】
⇒まくら‐がたな【枕刀】
⇒まくら‐がって【枕勝手】
⇒まくら‐がね【枕金】
⇒まくら‐がみ【枕上】
⇒まくら‐がみ【枕神】
⇒まくら‐がみ【枕紙】
⇒まくら‐がや【枕蚊帳】
⇒まくら‐ぎ【枕木】
⇒まくら‐ぎちょう【枕几帳】
⇒まくら‐ぎょう【枕経】
⇒まくら‐きん【枕金】
⇒まくら‐げいしゃ【枕芸者】
⇒まくら‐ごと【枕言】
⇒まくら‐ことば【枕詞・枕言葉】
⇒まくら‐ごめ【枕米】
⇒まくら‐さがし【枕探し】
⇒まくら‐さがり【枕下がり】
⇒まくら‐しょうじ【枕障子】
⇒まくらじょう‐ようがん【枕状溶岩】
⇒まくら‐ずもう【枕相撲】
⇒まくら‐ぞい【枕添】
⇒まくら‐ぞうし【枕草紙】
⇒まくら‐だち【枕太刀】
⇒まくら‐だんご【枕団子】
⇒まくら‐づく【枕付く】
⇒まくら‐づくえ【枕机】
⇒まくら‐つどえ【枕集え】
⇒まくら‐どけい【枕時計】
⇒まくら‐なおし【枕直し】
⇒まくら‐ばこ【枕箱】
⇒まくら‐ばな【枕花】
⇒まくら‐び【枕火】
⇒まくら‐ひき【枕引き】
⇒まくら‐びょうぶ【枕屏風】
⇒まくら‐べ【枕辺】
⇒まくら‐ぼん【枕本】
⇒まくら‐めし【枕飯】
⇒まくら‐もじ【枕文字】
⇒まくら‐もと【枕許・枕元】
⇒まくら‐ものがたり【枕物語】
⇒まくら‐やり【枕槍】
⇒まくら‐わきざし【枕脇差】
⇒枕が上がらない
⇒枕片去る
⇒枕定む
⇒枕枕く
⇒枕結ぶ
⇒枕を重ねる
⇒枕を交わす
⇒枕を攲てる
⇒枕を高くする
⇒枕を直す
⇒枕を並べる
⇒枕を濡らす
⇒枕を割る
しきたえの―離さらずて夢いめにし見えむ」。〈倭名類聚鈔14〉
②寝ること。泊まること。「旅―」「草―」
③頭の方。古今和歌集雑体「―より跡より恋のせめくれば」
④長いものの下に横に据えて、支えとするもの。
⑤物事のよりどころ。典拠。たね。「歌―」
⑥前置きの言葉。落語家などが初めにつけて話す短い話。「―を振る」
⑦地歌・箏曲そうきょくの手事(間奏)の頭につける短い部分。序。
⇒まくら‐あて【枕当て】
⇒まくら‐いし【枕石】
⇒まくら‐え【枕絵】
⇒まくら‐が【枕香】
⇒まくら‐がい【枕貝】
⇒まくら‐がえし【枕返し】
⇒まくら‐かけ【枕掛け】
⇒まくら‐かご【枕籠】
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⇒まくら‐がって【枕勝手】
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⇒まくら‐がや【枕蚊帳】
⇒まくら‐ぎ【枕木】
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⇒まくら‐ぎょう【枕経】
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⇒まくら‐ごと【枕言】
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⇒まくら‐もじ【枕文字】
⇒まくら‐もと【枕許・枕元】
⇒まくら‐ものがたり【枕物語】
⇒まくら‐やり【枕槍】
⇒まくら‐わきざし【枕脇差】
⇒枕が上がらない
⇒枕片去る
⇒枕定む
⇒枕枕く
⇒枕結ぶ
⇒枕を重ねる
⇒枕を交わす
⇒枕を攲てる
⇒枕を高くする
⇒枕を直す
⇒枕を並べる
⇒枕を濡らす
⇒枕を割る
まくら‐え【枕絵】‥ヱ🔗⭐🔉
まくら‐え【枕絵】‥ヱ
男女閨中の秘戯を描いた絵。枕草紙まくらぞうし。春画。好色一代男3「銀の間―の襖障子」
⇒まくら【枕】
○枕が上がらないまくらがあがらない🔗⭐🔉
○枕が上がらないまくらがあがらない
病気で寝たきりである。
⇒まくら【枕】
まくら‐がい【枕貝】‥ガヒ
マクラガイ科の数種の巻貝の総称。その一種のマクラガイは、殻高約4センチメートルで円筒形。表面に琺瑯質ほうろうしつで、淡黄色の地に栗色の折線を密布し、美しい。ふたは持たない。本州中部以南の浅海の砂泥中に産する。
⇒まくら【枕】
まくら‐がえし【枕返し】‥ガヘシ
①死人の枕を北向きにかえること。大鏡伊尹「―何やと例のやうなる有様どもにしてければ」
②木枕を多く重ねたまま手の甲にのせてそれを返して種々の曲芸をする遊戯。
③夜、寝ている枕を返したり、床の向きを逆にしたりする怪異。→ざしきわらし。
④西日本で、死者の出たことを寺に知らせるつかい。または枕経のこと。
⇒まくら【枕】
まくら‐かけ【枕掛け】
①枕にかけて肩とのすき間をおおうもの。
②毎月頭割りで掛金を出しあうこと。あたまがけ。
⇒まくら【枕】
まくら‐かご【枕籠】
昆虫飼育器の一つ。枕形の金網籠で、下半分を流水中に浸して水中の幼虫の飼育に使用する。
⇒まくら【枕】
まくら‐がい【枕貝】‥ガヒ🔗⭐🔉
まくら‐がい【枕貝】‥ガヒ
マクラガイ科の数種の巻貝の総称。その一種のマクラガイは、殻高約4センチメートルで円筒形。表面に琺瑯質ほうろうしつで、淡黄色の地に栗色の折線を密布し、美しい。ふたは持たない。本州中部以南の浅海の砂泥中に産する。
⇒まくら【枕】
まくら‐かけ【枕掛け】🔗⭐🔉
まくら‐かけ【枕掛け】
①枕にかけて肩とのすき間をおおうもの。
②毎月頭割りで掛金を出しあうこと。あたまがけ。
⇒まくら【枕】
まくら‐がって【枕勝手】🔗⭐🔉
まくら‐がって【枕勝手】
枕の落ち着きぐあい。狂言、杭か人か「―の悪いは寝られぬものぢや」
⇒まくら【枕】
まくら‐がね【枕金】🔗⭐🔉
まくら‐がね【枕金】
①遊女を身請けする時の手付の金。
②芸妓が肌を許す時、客から受け取る契約金。まくらきん。
⇒まくら【枕】
まくら‐がみ【枕紙】🔗⭐🔉
まくら‐がみ【枕紙】
木枕の上の小枕をおおう紙。
⇒まくら【枕】
まくら‐がや【枕蚊帳】🔗⭐🔉
まくら‐がや【枕蚊帳】
竹などを曲げて骨とし、麻布をはって作った、子供の枕辺を覆うのに用いる小さい蚊帳。〈[季]夏〉
⇒まくら【枕】
まくら‐ぎょう【枕経】‥ギヤウ🔗⭐🔉
まくら‐ぎょう【枕経】‥ギヤウ
通夜や納棺の際、死者の枕もとでする読経。
⇒まくら【枕】
まくら‐きん【枕金】🔗⭐🔉
まくら・く【枕く】🔗⭐🔉
まくら・く【枕く】
〔他四〕
(「枕」を動詞化した語)枕にする。万葉集5「声知らむ人の膝の上へわが―・かむ」
まくら‐げいしゃ【枕芸者】🔗⭐🔉
まくら‐げいしゃ【枕芸者】
①芸で勤めずに、もっぱら枕席に侍る芸者。不見転みずてん。
②枕探しをする芸者。
⇒まくら【枕】
まくら‐ごと【枕言】🔗⭐🔉
まくら‐ごと【枕言】
平常言いならわした言葉。口ぐせに言う言葉。源氏物語桐壺「大和ことのはをも、もろこしの歌をも、唯その筋をぞ―にせさせ給ふ」
⇒まくら【枕】
まくら‐ことば【枕詞・枕言葉】🔗⭐🔉
まくら‐ことば【枕詞・枕言葉】
①昔の歌文に見られる修辞法。特定の語の上にかかって修飾または口調を整えるのに用いることば。働きは序詞に似るが、5音以下で慣用的な用法である点に特徴がある。「あしひきの」「ひさかたの」「しらぬひ」の類。冠辞。落書露顕「道といはんれうに、玉ほこといふごとくなる詞を―と心得べきなり」
②転じて、前おきのことば。花暦八笑人「ヲツト―なしに言ひねヱ」
③ねものがたり。大矢数2「夜見世通ひ昼をば何とうばたまの二つならべて―ぢや」
⇒まくら【枕】
まくら‐さがり【枕下がり】🔗⭐🔉
まくら‐さがり【枕下がり】
枕の方を低くして寝ること。
⇒まくら【枕】
まくらざき【枕崎】🔗⭐🔉
まくらざき【枕崎】
鹿児島県薩摩半島南西にある市。漁港。鰹節・茶を産する。人口2万5千。
⇒まくらざき‐たいふう【枕崎台風】
まくらざき‐たいふう【枕崎台風】🔗⭐🔉
まくらざき‐たいふう【枕崎台風】
1945年9月17日枕崎付近に上陸、広島の西を通り日本海に抜け、東北を横断し三陸沖に抜けた超大型台風。広島県を中心とした被害が大きく、全国の死者・行方不明者約3800人。
⇒まくらざき【枕崎】
○枕定むまくらさだむ
①寝る時に頭にする方角をきめる。方角如何で思う人の夢を見ることができるという。古今和歌集恋「宵々に枕定めむ方もなし」
②遊里で、相方をきめる。好色一代男5「何れなりとも気に入りたらば、それに枕定めん」
⇒まくら【枕】
まくらじし【枕獅子】🔗⭐🔉
まくらじし【枕獅子】
歌舞伎舞踊。長唄。女形による石橋物しゃっきょうものの代表作。本名題「英獅子乱曲はなぶさししのらんぎょく」。7世杵屋喜三郎作曲という。作詞者未詳。1742年(寛保2)初演。前ジテは傾城姿で手獅子を持って踊り、後ジテは牡丹笠をつけて狂う。
まくらじどう【枕慈童】🔗⭐🔉
まくらじどう【枕慈童】
能。酈県山れきけんざんに流された少年が、経文を写した菊の葉の露を飲んで700歳まで若さを保ったことを脚色する。観世流では「菊慈童」。また、これに基づく1860年(万延1)初演の長唄曲。
まくら‐しょうじ【枕障子】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
まくら‐しょうじ【枕障子】‥シヤウ‥
枕もとに立てる障子。
⇒まくら【枕】
まくら・する【枕する】🔗⭐🔉
まくら・する【枕する】
〔自サ変〕[文]まくら・す(サ変)
枕を用いて寝る。ある物を枕として寝る。紫式部日記「硯の箱に―・してふし給へる額つき」
まくら‐づくえ【枕机】🔗⭐🔉
まくら‐づくえ【枕机】
死者の枕もとに置いて供物をのせる机。
⇒まくら【枕】
まくら‐つどえ【枕集え】‥ツドヘ🔗⭐🔉
まくら‐つどえ【枕集え】‥ツドヘ
枕もとに集まること。古今和歌集六帖6「―によもすがら鳴く」
⇒まくら【枕】
まくら‐どけい【枕時計】🔗⭐🔉
まくら‐どけい【枕時計】
枕もとに置く時計。めざまし時計など。
⇒まくら【枕】
まくら‐ばな【枕花】🔗⭐🔉
まくら‐ばな【枕花】
納棺する前の死者の枕元に手向ける花。
⇒まくら【枕】
まくら‐ひき【枕引き】🔗⭐🔉
まくら‐ひき【枕引き】
①七夜しちやの祝い。お七夜。
②一つの木枕の両端を二人が指先でつまんで引っ張り合う遊戯。
⇒まくら【枕】
○枕結ぶまくらむすぶ🔗⭐🔉
○枕結ぶまくらむすぶ
(草を結んで枕とし)野宿する。旅寝する。「枕結ゆう」とも。源氏物語夕霧「仮寝の枕結びやはせし」
⇒まくら【枕】
まくら‐めし【枕飯】
死者の枕もとに供える飯。
⇒まくら【枕】
マクラメ‐レース【macramé lace】
芯糸に糸や紐を編んだり巻き結んだりして色々の模様をつくる手芸。手さげ・室内装飾などに応用。古来アラビアで盛んに行われる。マクラメ。
まくら‐もじ【枕文字】
短歌の初句の5文字。
⇒まくら【枕】
まくら‐もと【枕許・枕元】
寝ている人の枕のあたり。枕がみ。枕頭ちんとう。
⇒まくら【枕】
まくら‐ものがたり【枕物語】
男女が寝ながらかわす話。ねものがたり。
⇒まくら【枕】
まくらものぐるい【枕物狂】‥グルヒ
狂言。老人が娘に恋し、枕尽しの謡をうたい狂う。
まくら‐やり【枕槍】
護身のために枕もとに置く槍。
⇒まくら【枕】
まくら‐わきざし【枕脇差】
護身のために枕もとに置く脇差の刀。
⇒まくら【枕】
まくら‐もと【枕許・枕元】🔗⭐🔉
まくら‐もと【枕許・枕元】
寝ている人の枕のあたり。枕がみ。枕頭ちんとう。
⇒まくら【枕】
○枕を重ねるまくらをかさねる🔗⭐🔉
○枕を重ねるまくらをかさねる
男女がたびたび同衾する。情交を重ねる。
⇒まくら【枕】
○枕を交わすまくらをかわす🔗⭐🔉
○枕を交わすまくらをかわす
男女が同衾する。情交する。
⇒まくら【枕】
○枕を攲てるまくらをそばだてる🔗⭐🔉
○枕を攲てるまくらをそばだてる
[白居易、詩「遺愛寺の鐘は枕を攲てて聴き、香炉峰の雪は簾すだれを撥かかげて看みる」]枕を傾けて注意して聞く。源氏物語須磨「枕をそばだてて四方の嵐を聞き給ふに」
⇒まくら【枕】
○枕を高くするまくらをたかくする🔗⭐🔉
○枕を高くするまくらをたかくする
[史記張儀伝]高枕で眠る。安心して眠る。転じて、安心する。
⇒まくら【枕】
○枕を直すまくらをなおす🔗⭐🔉
○枕を直すまくらをなおす
侍女などが主人の枕席に侍る。寵愛を受ける。
⇒まくら【枕】
○枕を並べるまくらをならべる🔗⭐🔉
○枕を並べるまくらをならべる
①男女が共寝する。枕をかわす。平家物語10「夫妻は一夜の枕を並ぶるも」
②大勢の者が一つ場所に倒れる。「枕を並べて討死する」
⇒まくら【枕】
○枕を濡らすまくらをぬらす🔗⭐🔉
○枕を濡らすまくらをぬらす
寝ながらひどく泣き悲しむ。
⇒まくら【枕】
○枕を割るまくらをわる🔗⭐🔉
○枕を割るまくらをわる
苦心する。肝胆を砕く。「枕を砕く」「枕を割らす」とも。
⇒まくら【枕】
まくり【捲り】
①まくること。
②屏風・襖ふすまなどに貼ってあった書画などをはがしたもの。また、表装しないままおかれてある書画。
⇒まくり‐ぎり【捲り切り】
⇒まくり‐で【捲り手】
⇒まくり‐のみ【捲り飲み】
⇒まくり‐ば【捲り葉】
まくり【海人草・海仁草】
①海産の紅藻。紀伊半島から台湾までの干潮線下の岩上に産する。体は円柱状で、高さ約8センチメートル。強靱で不規則に分枝し、毛状突起を密布。黒褐色で、乾燥すればやや樺色に変ずる。回虫駆除に用いる。鷓鴣菜。かいにんそう。好色五人女4「出さまに―甘草かんぞうをとりもちて」
②1に甘草・大黄だいおうなどを加えた回虫駆除薬。どくまくり。
まくり‐あ・げる【捲り上げる】
〔他下一〕[文]まくりあ・ぐ(下二)
①巻いて上方へ上げる。まくって上げる。「袖を―・げる」
②人などを追いあげる。太平記14「敵三千余騎を遥の峰へ―・げ」
まくり‐い・れる【捲り入れる】
〔他下一〕[文]まくりい・る(下二)
巻いて中へ入れる。まくって入れる。
まくり‐お・つ【捲り落つ】
〔自上二〕
追い払われて逃げ落ちる。太平記29「敵一たまりもたまらず谷底へ―・ちて」
まくり‐おと・す【捲り落す】
〔他四〕
追い立てて逃げ落ちさせる。太平記7「寄手千余騎、谷底へ皆―・されて」
まくり‐ぎり【捲り切り】
すきまもなく切りつけること。切りまくること。
⇒まくり【捲り】
まくり‐だ・す【捲り出す】
〔他四〕
追い立てる。追い出す。浄瑠璃、曾根崎「―・して大坂の地はふませぬ」
まくり‐た・つ【捲り立つ】
〔他下二〕
盛んに追い立てる。歌舞伎、傾城壬生大念仏「大太刀振つて大勢を―・て―・て」
まくり‐つ・く【捲り付く】
〔他下二〕
追い立てる。太平記29「石堂・上杉が七百余騎の勢を山際まで―・けて」
マグリット【René Magritte】
ベルギーの画家。シュールレアリスム運動に参加。日常的なものや光景を非日常的な文脈で結びつけて、不思議なイメージを多く生み出した。作「大家族」など。(1898〜1967)
まくり‐で【捲り手】
腕まくり。そでまくり。西鶴織留2「麻の衣の袖―して」
⇒まくり【捲り】
まくり‐のみ【捲り飲み】
かたはしから飲みほすこと。つづけざまに飲むこと。
⇒まくり【捲り】
まくり‐ば【捲り葉】
風にまくれる葉。万代和歌集夏「池の蓮の―に」
⇒まくり【捲り】
マグリブ【Maghrib アラビア】
(「日の沈む地」「西」の意)チュニジア・アルジェリア・モロッコなどアフリカ北西部諸地域の総称。リビアを含めることもある。マグレブ。
マクリントック【Barbara McClintock】
アメリカの遺伝学者。トウモロコシの細胞遺伝を研究、実の斑ふ入りの原因が動く遺伝子(トランスポゾン)と呼ばれる調節因子であることを発見。ノーベル賞。(1902〜1992)
まく・る【捲る】
[一]〔他五〕
①覆いなどを巻くようにして上げる。まきあげる。今昔物語集25「表衣うえのきぬの袖を―・り」。「腕を―・る」
②めくる。はぐ。日葡辞書「ヤネヲマクル」
③追いのける。義経記2「遮那王殿と一つになりて追ふつ―・つつ散々に戦ひ」
④競輪などで、追い上げて一気に抜く。
⑤「する」をいやしめていう語。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「意地張つて大怪我―・らんより」
⑥(他の動詞に付いて)その動作をむやみにする意を表す。「雑文を書き―・る」
[二]〔自下二〕
⇒まくれる(下一)
ま‐く・る【眩る】
〔自下二〕
(マグルとも)
①目がくらむ。目がまわる。宇治拾遺物語1「かしらを荒う打ちて―・れ入りてふせりけり」
②煙や炎などにまかれて窒息する。気を失う。方丈記「焔に―・れてたちまちに死ぬ」。日葡辞書「キ(気)ガマグレタ」
まぐ・る【紛る】
〔自下二〕
⇒まぐれる(下一)
マクルーハン【Herbert Marshall McLuhan】
カナダの社会学者・文明批評家。「メディアはメッセージである」とするメディア論を先駆的に展開。著「グーテンベルクの銀河系」「メディアの理解」など。(1911〜1980)
まぐれ【紛れ】
①まぎれ。
②まぐれあたり。偶然。「―で当てる」
⇒まぐれ‐あたり【紛れ中り・紛れ当り】
⇒まぐれ‐ざいわい【紛れ幸い】
まぐれ‐あたり【紛れ中り・紛れ当り】
偶然にあたること。「―のホームラン」
⇒まぐれ【紛れ】
まぐれ‐い・る【紛れ入る】
〔自四〕
物にまぎれて入り込む。混雑につけこんで入り込む。まぐれこむ。まぎれこむ。
まぐれ‐ざいわい【紛れ幸い】‥ザイハヒ
予期しないさいわい。まぎれざいわい。こぼれざいわい。
⇒まぐれ【紛れ】
マグレブ【Maghreb】
⇒マグリブ
まく・れる【捲れる】
〔自下一〕[文]まく・る(下二)
端が巻かれたように上がった状態になる。はがれて上がる。めくれる。「すそが―・れる」
まぐ・れる【紛れる】
〔自下一〕[文]まぐ・る(下二)
(→)「まぎれる」に同じ。
ま‐くろ【真黒】
真に黒いこと。すべて黒いこと。まっくろ。
マクロ【macro】
(makros ギリシアから)
①極めて大きいもの。巨大。↔ミクロ。
②マクロスコピックの略。
③マクロレンズの略。また、それを使った写真撮影。
④ソフトウェアで、複雑な操作手順をあらかじめ記述して登録し、必要な時に簡単に実行させる機能。
⇒マクロ‐けいざいがく【マクロ経済学】
⇒マクロ‐コスモス【Makrokosmos ドイツ】
⇒マクロ‐スコピック【macroscopic】
⇒マクロ‐バースト【macroburst】
⇒マクロ‐ファージ【macrophage】
⇒マクロ‐ぶんせき【マクロ分析】
⇒マクロ‐レンズ【macrolens】
まぐろ【鮪】
(「眼黒」の意)
①サバ科マグロ属の硬骨魚の総称。マグロ・メバチ・キハダ・インドマグロ・タイセイヨウマグロの類。〈[季]冬〉
マグロ
提供:東京動物園協会
②船酔いして横になっている人。(漁師言葉)
マクロ‐けいざいがく【マクロ経済学】
一国全体としての投資や消費などの集計概念を用いて経済活動を分析する経済学。↔ミクロ経済学。
⇒マクロ【macro】
マクロ‐コスモス【Makrokosmos ドイツ】
大宇宙。↔ミクロコスモス。
⇒マクロ【macro】
マクロ‐スコピック【macroscopic】
巨視的。↔マイクロスコピック。
⇒マクロ【macro】
マクロ‐バースト【macroburst】
大型のダウンバースト。水平規模は4キロメートルを超え、風速は毎秒60メートルに達する。継続時間が30分にも及ぶことがある。→マイクロバースト。
⇒マクロ【macro】
マクロ‐ファージ【macrophage】
細菌・異物・細胞の残骸などを細胞内に取りこみ消化する力の強い大型の単核細胞。炎症の修復や免疫にあずかる。大食細胞。→単球。
⇒マクロ【macro】
マクロ‐ぶんせき【マクロ分析】
国民経済全体のレベルで、国民所得の決定と変動の要因およびそのメカニズムを検討すること。巨視的分析。↔ミクロ分析。
⇒マクロ【macro】
マクロライドけい‐こうせいぶっしつ【マクロライド系抗生物質】‥カウ‥
(macrolides; macrolide antibiotics)マイコプラスマやクラミジアに有効な抗生物質。蛋白質の合成を阻害して抗菌性を示す。エリスロマイシン・ロキシスロマイシン・アジスロマイシンなど。
マクロ‐レンズ【macrolens】
接写用の写真レンズ。
⇒マクロ【macro】
まくわ【真桑】マクハ
真桑瓜まくわうりの略。
⇒まくわ‐うり【真桑瓜】
ま‐ぐわ【馬鍬】‥グハ
農具の一種。長さ約1メートルの横木に約20センチメートルの鉄製の歯10本内外を植え、これに鳥居形の柄をつけたもの。牛馬にひかせて土を砕いたりならしたりするのに用いる。まんが。
馬鍬
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
ま‐ぐわい【目合】‥グハヒ
①目を見合わせて愛情を知らせること。めくばせ。古事記上「―して相婚あひたまひて」
②男女の交接。性交。古事記上「吾あれ、汝いましに―せむと欲おもふはいかに」
まくわ‐うり【真桑瓜】マクハ‥
(美濃国本巣郡真桑村(今、岐阜県本巣市)に産したのが有名であったことから)メロンの一変種。日本には古く渡来したとされる。果実は果皮が緑・黄(キンマクワ)または白色(ギンマクワ)で、食用。未熟な果実を乾して催吐剤・下剤とする。味瓜。都瓜。甘瓜。梵天瓜。漢名、甜瓜てんか。〈[季]夏〉。〈日葡辞書〉
⇒まくわ【真桑】
ま‐ぐわ・し【目細し】‥グハシ
〔形シク〕
見た目に美しい。うるわしい。万葉集14「―・し児ろは誰が笥けか持たむ」
②船酔いして横になっている人。(漁師言葉)
マクロ‐けいざいがく【マクロ経済学】
一国全体としての投資や消費などの集計概念を用いて経済活動を分析する経済学。↔ミクロ経済学。
⇒マクロ【macro】
マクロ‐コスモス【Makrokosmos ドイツ】
大宇宙。↔ミクロコスモス。
⇒マクロ【macro】
マクロ‐スコピック【macroscopic】
巨視的。↔マイクロスコピック。
⇒マクロ【macro】
マクロ‐バースト【macroburst】
大型のダウンバースト。水平規模は4キロメートルを超え、風速は毎秒60メートルに達する。継続時間が30分にも及ぶことがある。→マイクロバースト。
⇒マクロ【macro】
マクロ‐ファージ【macrophage】
細菌・異物・細胞の残骸などを細胞内に取りこみ消化する力の強い大型の単核細胞。炎症の修復や免疫にあずかる。大食細胞。→単球。
⇒マクロ【macro】
マクロ‐ぶんせき【マクロ分析】
国民経済全体のレベルで、国民所得の決定と変動の要因およびそのメカニズムを検討すること。巨視的分析。↔ミクロ分析。
⇒マクロ【macro】
マクロライドけい‐こうせいぶっしつ【マクロライド系抗生物質】‥カウ‥
(macrolides; macrolide antibiotics)マイコプラスマやクラミジアに有効な抗生物質。蛋白質の合成を阻害して抗菌性を示す。エリスロマイシン・ロキシスロマイシン・アジスロマイシンなど。
マクロ‐レンズ【macrolens】
接写用の写真レンズ。
⇒マクロ【macro】
まくわ【真桑】マクハ
真桑瓜まくわうりの略。
⇒まくわ‐うり【真桑瓜】
ま‐ぐわ【馬鍬】‥グハ
農具の一種。長さ約1メートルの横木に約20センチメートルの鉄製の歯10本内外を植え、これに鳥居形の柄をつけたもの。牛馬にひかせて土を砕いたりならしたりするのに用いる。まんが。
馬鍬
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
ま‐ぐわい【目合】‥グハヒ
①目を見合わせて愛情を知らせること。めくばせ。古事記上「―して相婚あひたまひて」
②男女の交接。性交。古事記上「吾あれ、汝いましに―せむと欲おもふはいかに」
まくわ‐うり【真桑瓜】マクハ‥
(美濃国本巣郡真桑村(今、岐阜県本巣市)に産したのが有名であったことから)メロンの一変種。日本には古く渡来したとされる。果実は果皮が緑・黄(キンマクワ)または白色(ギンマクワ)で、食用。未熟な果実を乾して催吐剤・下剤とする。味瓜。都瓜。甘瓜。梵天瓜。漢名、甜瓜てんか。〈[季]夏〉。〈日葡辞書〉
⇒まくわ【真桑】
ま‐ぐわ・し【目細し】‥グハシ
〔形シク〕
見た目に美しい。うるわしい。万葉集14「―・し児ろは誰が笥けか持たむ」
[漢]枕🔗⭐🔉
枕 字形
〔木部4画/8画/4377・4B6D〕
〔音〕チン(慣) シン(呉)(漢)
〔訓〕まくら
[意味]
①まくら。「枕頭・枕席・陶枕」「枕まくらを攲そばだてる」(まくらから頭をもたげて、耳をすます)
②まくらとする。「漱石そうせき枕流=石に漱くちすすぎ流れに枕す」(流石さすが)
▷[
]は異体字。
〔木部4画/8画/4377・4B6D〕
〔音〕チン(慣) シン(呉)(漢)
〔訓〕まくら
[意味]
①まくら。「枕頭・枕席・陶枕」「枕まくらを攲そばだてる」(まくらから頭をもたげて、耳をすます)
②まくらとする。「漱石そうせき枕流=石に漱くちすすぎ流れに枕す」(流石さすが)
▷[
]は異体字。
大辞林の検索結果 (49)
ちんざん【枕山】🔗⭐🔉
ちんざん 【枕山】
⇒大沼(オオヌマ)枕山
ちん-しゃ【枕藉・枕籍】🔗⭐🔉
ちん-しゃ 【枕藉・枕籍】
⇒ちんせき(枕藉)
ちん-じょう【枕上】🔗⭐🔉
ちん-じょう ―ジヤウ [0] 【枕上】
(1)寝ているまくらもと。枕頭。
(2)床についていること。
ちん-せき【枕席】🔗⭐🔉
ちん-せき [0] 【枕席】
〔まくらと敷物の意〕
(1)寝具。ねどこ。
(2)寝室。また,夜の伽(トギ)。枕籍。
ちんせき=に侍(ハベ)・る🔗⭐🔉
――に侍(ハベ)・る
女性が男性と同じ寝床で寝る。伽(トギ)をする。枕席を薦(スス)む。枕席を払う。枕席に侍す。
ちん-せき【枕藉・枕籍】🔗⭐🔉
ちん-せき [0] 【枕藉・枕籍】
(1)「枕席(チンセキ){(2)}」に同じ。
(2)書物を積み重ねて枕にすること。また,書物がうずたかく積んであること。
ちんせき-そうりゅう【枕石漱流】🔗⭐🔉
ちんせき-そうりゅう ―ソウリウ [0] 【枕石漱流】
⇒石(イシ)に枕(マクラ)し流れに漱(クチスス)ぐ(「石」の句項目)
まき・ぬ【纏き寝・枕き寝】🔗⭐🔉
まき・ぬ 【纏き寝・枕き寝】 (動ナ下二)
互いの腕を枕として寝る。共寝する。「玉釧(クシロ)―・寝し妹を/万葉 3148」
ま・く【枕く・婚く・纏く】🔗⭐🔉
ま・く 【枕く・婚く・纏く】 (動カ四)
〔「巻く」と同源〕
(1)枕(マクラ)にする。枕として寝る。「宮の我が背は大和女の膝―・くごとに我(ア)を忘らすな/万葉 3457」
(2)〔中世以降「まぐ」とも〕
共寝をする。情交する。結婚する。「若草の妻をも―・かず/万葉 4331」
まくら【枕】🔗⭐🔉
まくら [1] 【枕】
(1)寝るときに頭を支える寝具。「箱―」「膝(ヒザ)―」
(2)寝ている頭の方。枕元。「―よりあとより恋のせめくれば/古今(雑体)」
(3)寝ること。旅で寝ること。「草―」
→枕する
(4)横たえる物の下に置き,支えとするもの。「―木」
(5)前置きの言葉。落語などで本題の前に語る小噺(コバナシ)を中心とした部分の称。
(6)物事のよりどころ。典拠。種。「歌―」
まくら=が上がら
ない🔗⭐🔉
――が上がら
ない
病気が治らないために寝床から起き上がれない。
ない
病気が治らないために寝床から起き上がれない。
まくら=を重・ねる🔗⭐🔉
――を重・ねる
男女が何度も同衾(ドウキン)する。
まくら=を交わ・す🔗⭐🔉
――を交わ・す
男女が一緒に寝る。情交する。「とほ妻と―・してねたる夜は/玉葉(恋二)」
まくら=を高く
する🔗⭐🔉
――を高く
する
〔史記(呂后本紀)〕
何の不安もなしに寝る。安心して寝る。転じて,安心する。枕を高くして寝る。
する
〔史記(呂后本紀)〕
何の不安もなしに寝る。安心して寝る。転じて,安心する。枕を高くして寝る。
まくら=を並・べる🔗⭐🔉
――を並・べる
(1)同じ場所で並んで寝る。
(2)多くの人が同じ場所で倒れる。「―・べて討ち死にする」
(3)男女が共に寝る。枕を交わす。「夫妻は一夜の―・ぶるも五百生の宿縁と申し候へば/平家 10」
まくら=を濡(ヌ)ら・す🔗⭐🔉
――を濡(ヌ)ら・す
悲しみに堪えず,夜ひそかに涙を流す。
まくら=を振・る🔗⭐🔉
――を振・る
落語で,本題に入る前に短い話をする。
まくら=を結・ぶ🔗⭐🔉
――を結・ぶ
草を結び合わせて枕とする。野宿する。旅寝する。「いはしろの岡の萱根(カヤネ)に枕むすばむ/新古今(羇旅)」
まくら-いし【枕石】🔗⭐🔉
まくら-いし [3] 【枕石】
死者の枕元に置く石。埋葬後,戒名を記して墓の上に置く。
まくら-え【枕絵】🔗⭐🔉
まくら-え ―
[3] 【枕絵】
男女の情交のさまを描いた絵。笑い絵。春画。
〔古くは箱枕の引き出しに入れて,嫁入り道具として持たせた〕
[3] 【枕絵】
男女の情交のさまを描いた絵。笑い絵。春画。
〔古くは箱枕の引き出しに入れて,嫁入り道具として持たせた〕
まくら-が【枕香】🔗⭐🔉
まくら-が [3] 【枕香】
枕に残っている,その人の香り。
まくら-がい【枕貝】🔗⭐🔉
まくら-がい ―ガヒ [3] 【枕貝】
海産の巻貝。殻長約35ミリメートルの円筒形で堅固。殻表は滑らかで,淡黄褐色の地に不規則な黒褐色の縦線が走る。房総半島以南の砂底に住む。
まくら-がね【枕金】🔗⭐🔉
まくら-がね [3][0] 【枕金】
(1)遊女を身請けするときの手付け金。まくらきん。
(2)芸妓が客と共寝するとき,客からもらう契約金。枕掛け。まくらきん。「―五両にて,あらまし相談できて/洒落本・箱枕」
まくら-カバー【枕―】🔗⭐🔉
まくら-カバー [4] 【枕―】
枕にかけるカバー。枕おおい。ピロー-ケース。
まくら-がみ【枕上】🔗⭐🔉
まくら-がみ [3] 【枕上】
寝床の枕のあたり。枕元。「―に立つ」
まくら-がみ【枕神】🔗⭐🔉
まくら-がみ [3] 【枕神】
夢枕に立つという神。
まくら-がみ【枕紙】🔗⭐🔉
まくら-がみ [3] 【枕紙】
(1)枕元に置く紙。
(2)木枕の上の小枕をおおう紙。
まくら-がや【枕蚊帳】🔗⭐🔉
まくら-がや [3] 【枕蚊帳】
子供の枕辺をおおうための,骨組みの小さな蚊帳。[季]夏。
まくら-ぎょう【枕経】🔗⭐🔉
まくら-ぎょう ―ギヤウ [3] 【枕経】
死者の枕元で読経(ドキヨウ)をすること。また,その経。特に,納棺に先立って行われるものをいう。
まくら-きん【枕金】🔗⭐🔉
まくら-きん [3][0] 【枕金】
⇒まくらがね(枕金)
まくら-げいしゃ【枕芸者】🔗⭐🔉
まくら-げいしゃ [4] 【枕芸者】
(1)芸らしい芸もなく,売春を主とする芸者。不見転(ミズテン)。
(2)枕探しをする芸者。
まくら-ごと【枕言】🔗⭐🔉
まくら-ごと 【枕言】
いつも口ぐせにいう言葉。「やまと言の葉をももろこしの歌をもただその筋をぞ―にせさせ給ふ/源氏(桐壺)」
まくら-ことば【枕詞】🔗⭐🔉
まくら-ことば [4] 【枕詞】
(1)昔の歌文に見られる修辞法の一。特に和歌などで,特定の語句に冠して,修飾しあるいは句調を整える語句をいう。修飾する語と修飾される語との間には一定のきまりがあり,個人の創造が許されない点で,序詞と区別される。五音のものが最も多いが,三音・四音,また七音のものもある。平安時代より現代に至るまで発語・歌枕・諷詞・冠辞・頭辞・かぶり・よそひ・かざし・玉かづら等種々の名称がある。枕詞の名称は室町時代頃から見られる。「あしひきの」「あらたまの」「たらちねの」など。
(2)転じて,前置きの言葉。「―が長い」
(3)寝物語。「独寝の―ぞ恨みなる/謡曲・菊慈童」
まくら-さがし【枕探し・枕捜し】🔗⭐🔉
まくら-さがし [4] 【枕探し・枕捜し】
眠っている旅客の枕元から金品を盗むこと。また,その盗人。
まくら-しょうじ【枕障子】🔗⭐🔉
まくら-しょうじ ―シヤウ― [4] 【枕障子】
枕元に立てる衝立(ツイタテ)障子。
まくら-じょう-ようがん【枕状溶岩】🔗⭐🔉
まくら-じょう-ようがん ―ジヤウ― [6] 【枕状溶岩】
溶岩流が水中で冷却固結した岩体の一種。丸太状または俵状の団塊の積み重なりからなる。ガラス質の緻密(チミツ)な薄い皮殻をもち,中心部に放射状の節理がある。車石。
まくら-づくえ【枕机】🔗⭐🔉
まくら-づくえ [4] 【枕机】
死者の枕元に置いて供物や香華を供える机。
まくら-どけい【枕時計】🔗⭐🔉
まくら-どけい [4] 【枕時計】
枕元に置く時計。目覚まし時計。
まくら-ばな【枕花】🔗⭐🔉
まくら-ばな [3] 【枕花】
死者の枕元に飾る花。
まくら-ひき【枕引き】🔗⭐🔉
まくら-ひき [3][0] 【枕引き】
木枕の両端を指先でつまんで引き合う遊戯。
まくら-もと【枕元・枕許】🔗⭐🔉
まくら-もと [3] 【枕元・枕許】
寝ている人の枕のそば。まくらがみ。枕頭(チントウ)。
まくら・く【枕く】🔗⭐🔉
まくら・く 【枕く】 (動カ四)
〔「まくら(枕)」を動詞化したもの〕
枕にする。「音(コエ)知らむ人の膝の上わが―・かむ/万葉 810」
まくらざき【枕崎】🔗⭐🔉
まくらざき 【枕崎】
鹿児島県薩摩半島南部の市。鰹(カツオ)漁を中心とした遠洋漁業の基地。水産加工業も盛ん。
まくらざき-たいふう【枕崎台風】🔗⭐🔉
まくらざき-たいふう 【枕崎台風】
1945年(昭和20)9月17日,枕崎付近に上陸した台風。九州を縦断,広島から松江へと進んだ。超大型の台風で,広島県を中心に洪水・崖(ガケ)崩れなどで大被害が出た。全国の死者・行方不明者三七五六名。
まくらじし【枕獅子】🔗⭐🔉
まくらじし 【枕獅子】
歌舞伎舞踊の一。長唄。本名題「英獅子乱曲(ハナブサシシノランギヨク)」。1742年江戸市村座初演。女方の石橋(シヤツキヨウ)物の代表曲。前ジテは傾城姿で手獅子を持っての踊り,後ジテは牡丹笠をつけて狂いを見せるもの。
まくらじどう【枕慈童】🔗⭐🔉
まくらじどう 【枕慈童】
(1)能の一。観世流の「菊慈童」の他流での曲名。
(2)能の一。四番目物。観世流のみにある曲。「菊慈童」と同工異曲。
まくら・する【枕する】🔗⭐🔉
まくら・する [1] 【枕する】 (動サ変)[文]サ変 まくら・す
ある物を枕として寝る。「石に―・する」
まくら【枕】(和英)🔗⭐🔉
まくらことば【枕詞】(和英)🔗⭐🔉
まくらことば【枕詞】
a ‘pillow' word;a conventional epithet.
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