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き‐あ・う【来合う】(‥あふ)🔗🔉

き‐あ・う【来合う】(‥あふ) 〔自ハ四〕たまたま来て出会う。来合わせる。*大和‐一四七「暮るればもろともにきあひぬ」

き‐あわ・せる【来合わせる】(‥あはせる)🔗🔉

き‐あわ・せる【来合わせる】(‥あはせる) 〔自サ下一〕きあは・す〔自サ下二〕同時に来て、たまたま出会う。ひょっこり会う。たまたま来る。

き‐・いる【来居る】(‥ゐる)🔗🔉

き‐・いる【来居る】(‥ゐる) 〔自ワ上一〕来ている。来てすわっている。鳥などが来てとまっている。*書紀‐武烈即位前・歌謡「琴がみに枳謂屡(キヰル)かげ姫」

き‐かか・る【来掛かる】🔗🔉

き‐かか・る【来掛かる】 〔自ラ四〕 1 こちらの方に来始める。来ようとする。また、近づく。 2 ちょうどその場所に来る。さしかかる。

き‐がけ【来掛】🔗🔉

き‐がけ【来掛】 1 来るついで。来る途中。きしな。*滑・七偏人‐四「ここへ来がけに四方から一升サ」 2 来る早々。着くとすぐ。*伎・東海道四谷怪談‐四幕「これは来(キ)がけからの御挨拶」

き‐ごと【来事】🔗🔉

き‐ごと【来事】 来ること。「来事は来ても」の形で、来ることは来たけれどの意に用いることが多い。*浄・平仮名盛衰記‐「咄してみたさ、来事はきても以前が侍、麁相な事は云出されぬ」

き‐こ・む【来込む】🔗🔉

き‐こ・む【来込む】 〔自マ四〕来て中にはいりこむ。*源氏‐関屋「道も去りあへずきこみぬれば」

き‐し‐かた【来し方】🔗🔉

き‐し‐かた【来し方】 〔連語〕(「き」はカ変動詞「来(く)」の連用形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形。古くは「こしかた」が用いられる) 1 今までに過ぎてきた時間。過去。こしかた。*源氏‐夕顔「きしかたの事なども」 2 過ぎて来た場所、方向。通過した所。こしかた。*蜻蛉‐中「きしかたを見やれば」 ●来し方=行先(ゆくさき)[=行末(ゆくすえ)] 1 過去と将来。過去と未来。*源氏‐賢木「きしかたゆくさきおぼしつづけられて」 2 過ぎて来た方向、場所と、これから行く方向、場所。前後。あとさき。*竹取「きしかた行すゑもしらずうみにまぎれんとしき」

●来し方=行先(ゆくさき)[=行末(ゆくすえ)]🔗🔉

●来し方=行先(ゆくさき)[=行末(ゆくすえ)] 1 過去と将来。過去と未来。*源氏‐賢木「きしかたゆくさきおぼしつづけられて」 2 過ぎて来た方向、場所と、これから行く方向、場所。前後。あとさき。*竹取「きしかた行すゑもしらずうみにまぎれんとしき」 き‐しき【規式】 定まった作法。きまり。

き‐し・く【来及く】🔗🔉

き‐し・く【来及く】 〔自カ四〕しきりに来る。重ねて来る。*万葉‐四九九「百重(ももへ)にも来及(きしか)ぬかもと思へかも」

き‐しな【来しな】🔗🔉

き‐しな【来しな】 来るとき。来るついで。来る途中。来がけ。「来しなに買ってきた」

き‐じるし【来印】🔗🔉

き‐じるし【来印】 (「き」は「来たる」の意)すっかり惚れこむことをいう。*洒・大通俗一騎夜行‐二「よっほどあいつき印と」

きた・す【来たす】🔗🔉

きた・す【来たす】 〔他サ五(四)〕(「き(来)いた(至)す」の変化で、「来たる」に対する他動詞) 1 来るようにする。来させる。*文鏡秘府論保延四年点‐西「曾、闕玉宇清風を来(キタス)」 2 ある状態を招く。結果としてある状態をもたらす。「変調(支障)をきたす」

きた・る【来たる】🔗🔉

きた・る【来たる】 〔自ラ四〕(「き(来)いた(至)る」の変化) 1 人や物事がやってくる。*書紀‐継体二四年一〇月・歌謡「目頬子(めづらこ)枳駄楼(キタル)」*徒然草‐一五五「死は前よりしもきたらず」 2 使い物にならなくなる。 物などが古くなっていたむ。*洒・青楼昼之世界錦之裏「すこしきたった小袖」人が年とって衰える。ぼける。*滑・浮世風呂‐四「大きに来りましたテ」 3 異性に、すっかりほれこむ。ほれる。まいる。*滑・七偏人‐三「自己(おいら)に九分九厘来って居て」 [補注]「竹取」の「みな月の照りはたたくにもさはらずきたり」のように、カ変動詞「く(来)」の連用形に、助動詞「たり」の付いたものとみなければならない例もある。 ●来たる者は拒まず (「公羊伝‐隠公二年」の「来者勿拒、去者勿追」による)参加しよう、付き従おうなどといって来る者は、自由に来させる。「去る者は追わず」とつづけて来去を自由に任せる意にいう。

●来たる者は拒まず🔗🔉

●来たる者は拒まず (「公羊伝‐隠公二年」の「来者勿拒、去者勿追」による)参加しよう、付き従おうなどといって来る者は、自由に来させる。「去る者は追わず」とつづけて来去を自由に任せる意にいう。 きたる【来たる】 〔連体〕(動詞「きたる(来)」の連体形から)(月、日や行事などを表わす語の上に付いて)近いうちに来る、この次の、の意を表わす。*咄・鹿の巻筆‐二「来る十一日には」

きたる【来たる】🔗🔉

きたる【来たる】 〔連体〕(動詞「きたる(来)」の連体形から)(月、日や行事などを表わす語の上に付いて)近いうちに来る、この次の、の意を表わす。*咄・鹿の巻筆‐二「来る十一日には」

き‐つ・ぐ【来継ぐ】🔗🔉

き‐つ・ぐ【来継ぐ】 〔自ガ四〕次々と来る。また、この「来」を、「行く」の意とみて次々と行くとする説もある。*万葉‐九四八「雁が音の来継(きつぐ)この頃」

き‐て【来手】🔗🔉

き‐て【来手】 来てくれる人。

き‐な・れる【来慣れる・来馴れる】🔗🔉

き‐な・れる【来慣れる・来馴れる】 〔自ラ下一〕きな・る〔自ラ下二〕いつも来てなれる。来つける。*源氏‐東屋「例こなたにきなれたる人にやあらんと思て」

き‐の‐みや【木宮・来宮】🔗🔉

き‐の‐みや【木宮・来宮】 霊木への崇拝から発生した神社の総称。神奈川県西部から伊豆半島にかけて多く存在。季宮。奇宮。黄宮。来宮神社。

き‐・ふ【来経】🔗🔉

き‐・ふ【来経】 〔自ハ下二〕年や月が経過する。来てはまた、去っていく。→きへゆく。*万葉‐八三〇「万代に年は岐布(キフ)とも」

き‐へな・る【来隔る】🔗🔉

き‐へな・る【来隔る】 〔自ラ四〕来て遠く隔たる。*万葉‐三九六九「あしひきの山伎弊奈里(キヘナリ)て」

きへ‐ゆ・く【来経行く】🔗🔉

きへ‐ゆ・く【来経行く】 〔自カ四〕年月が経過していく。年月が過ぎていく。*古事記‐中・歌謡「あらたまの月は岐閇由久(キヘユク)」

き‐ま・す【来座す】🔗🔉

き‐ま・す【来座す】 〔連語〕(動詞「く(来)」の連用形に尊敬の補助動詞「ます」の付いたもの)「来る」の尊敬表現。いらっしゃる。おいでになる。*万葉‐三八九七「いつ伎麻佐(キマサ)むと問ひし児らはも」

き‐むか・う【来向かう】(‥むかふ)🔗🔉

き‐むか・う【来向かう】(‥むかふ) 〔自ハ四〕こちらに向かって近づいてくる。古くは、時が近づく意に用いられたが、のち、人などについても言われるようになった。*万葉‐四九「御狩立たしし時は来向(きむかふ)」

き‐よ・す【来寄す】🔗🔉

き‐よ・す【来寄す】 〔自サ下二〕うち寄せてくる。近づいてくる。来寄る。*万葉‐九三二「白波の千重に来縁流(きよすル)住吉の岸の黄土(はにふ)に」

き‐よ・ぶ【来呼ぶ・来喚ぶ】🔗🔉

き‐よ・ぶ【来呼ぶ・来喚ぶ】 〔他バ四〕来て呼ぶ。*万葉‐二五二七「誰そこのわが屋戸来喚(きよぶ)たらちねの母に嘖(ころ)はえ物思ふ吾れを」

き‐よ・る【来寄る】🔗🔉

き‐よ・る【来寄る】 〔自ラ四〕寄って来る。寄せて来る。*万葉‐三三〇一「朝なぎに来依(きよる)深海松(ふかみる)夕なぎに来回(きよる)俣海松」

く【来】🔗🔉

く【来】 〔自カ変〕⇒くる(来)

く‐さ【来さ】🔗🔉

く‐さ【来さ】 (「さ」は接尾語)来る時。*万葉‐二八一「白菅の真野の榛原(はりはら)往(ゆ)くさ来左(くサ)君こそ見らめ」

くや‐くや【来や来や】🔗🔉

くや‐くや【来や来や】 〔連語〕(カ変動詞「く(来)」の終止形に疑問を表わす係助詞「や」の付いた「くや」の繰り返し)いま来るか、いま来るかと待ち構えている状態をいう語。*後撰‐五一一「くやくやと待つ夕暮と今はとて帰る朝といづれまされり」

く‐らく【来らく】🔗🔉

く‐らく【来らく】 (動詞「く(来)」のク語法)来ること。*万葉‐七五五「夜のほどろ出でつつ来良久(くラク)遍多(たびまねく)なればあが胸截(きり)焼くごとし」

くる【来る】🔗🔉

くる【来る】 〔自カ変〕く〔自カ変〕 1 こちらに向かって近づく。また、ある場所、ある時期に向かってそこに至る。 空間的に近づく場合。「人(車)が来る」「手紙(荷物)が来る」*万葉‐四三〇五「ほととぎす鳴きて越ゆなり今し久(ク)らしも」時間的に近づく場合。「春(新年)が来る」「時期(順番)が来た」*万葉‐三七〇一「吾妹子(わぎもこ)が待たむといひし時そ伎(キ)にける」 2 ある事態が生ずる。ある状態になる。 ある現象、状態が出現する。「雪(霜)が来る」「がた(むくみ)が来る」あることが原因となって現われる。「環境の変化から来る不安定さ」「不摂生からきた病気」あることを心に感ずる。「ピンと来る」「頭に来た」 3 心がある人に向く。慕う気持が起こる。ござる。きたる。古くは女が男に、後には男が女にほれる場合をもいう。*浄・呼子鳥小栗実記‐中「こなたにひどう来てぢゃぞや」 4 古くなる。いたんでいる。*洒・通言総籬‐一「そで口のちときた、うらゑりの小そで」 5 空腹になる。すく。*洒・公大無多言「だいぶはらが減(キ)たぜ」 6 (「…とくる」「…でくる」の形で、そのことを強調する) …をとりあげて強調する。…については。「酒ときたら目がない」*洒・辰巳之園「豊岡が拳ときては、凄ひもんだ」…の状態をとりあげて強調する。あきれたり、困惑したりする場合についていうことが多い。「怠け者で酒好きときた日には手におえない」*滑・浮世風呂‐三「着たきり雀ときてゐるから」…で、あるいは…の状態でこちらにはたらきかける。「理屈でこられちゃかなわない」「たとえ火の中水の中ときた」 補助動詞または、それに「て」を添えた形に付いて用いる。 1 ある動作や状態が続いていることを表わす。ずっと…する。「いつまでもついてくる」「勉強してきたかいがない」*書紀‐神功皇后摂政一三年二月・歌謡「奉り虚(コ)し御酒そ」 2 あることをして戻る、しおわる、の意を表わす。「湯にはいってこよう」「もう提出してきた」*枕‐八二「そのありつる御文を賜はりてこ」 3 だんだんとそうなる、また、ある状態にはいり始める意を表わす。「混んできた」「近頃やせてきた」*万葉‐三四五三「遠き吾妹(わぎも)が着せし衣(きぬ)手元のくだりまよひ伎(キ)にけり」 [補注]命令形は古くは「よ」を伴わないで「こ」だけで用いられた。「こい」が用いられるようになるのは室町時代頃か。 ●きと来(く) 1 次から次へ来る。*和泉式部集‐上「我宿にきとくる人の長居せぬなし」 2 はるばるとやっとの思いで来る。*土左‐「きときては河上り路(ぢ)の水をあさみ舟もわが身もなづむけふかな」

くる‐つ【来るつ】🔗🔉

くる‐つ【来るつ】 〔連体〕(「つ」は、「の」の意の古い助詞か)年、日などの上に付けて「その次の」の意を表わす。「くるつあした」「くるつ年」など。

け【来】🔗🔉

け【来】 動詞「く(来)」の連用形「き」の上代東国方言。*万葉‐四三三七「父母にもの言(は)ず価(ケ)にて今ぞ悔しき」

け・り【来り】🔗🔉

け・り【来り】 〔自ラ変〕(動詞「く(来)」の連用形「き」に「あり」の接続した「きあり」の変化)来ている。やってきた。*万葉‐三九五七「玉梓の使の家礼(ケレ)ば嬉しみと」

こ【来】🔗🔉

こ【来】 (動詞「来(く)」の未然形、命令形)⇒くる(来)

こ‐し‐かた【来し方】🔗🔉

こ‐し‐かた【来し方】 〔連語〕(「こ」は動詞「く(来)」の未然形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形) 1 過ぎて来た場所、方向。通過した所。*源氏‐須磨「うちかへりみたまへるに、こしかたの山はかすみはるかにて」 2 今までに過ぎてきた時間。過去。*新古今‐一七八九「こしかたをさながら夢になしつればさむるうつつのなきぞ悲しき」 ●来し方=行先(ゆくさき)[=行末(ゆくすえ)] 1 過ぎて来た方向とこれから行く方向。 2 過去と未来。あとさきのこと。

●来し方=行先(ゆくさき)[=行末(ゆくすえ)]🔗🔉

●来し方=行先(ゆくさき)[=行末(ゆくすえ)] 1 過ぎて来た方向とこれから行く方向。 2 過去と未来。あとさきのこと。 こし‐がた【腰形】 和服の腰の部分の模様。腰模様。

こ‐ちょう【来ちょう】(‥てふ)🔗🔉

こ‐ちょう【来ちょう】(‥てふ) 〔連語〕(動詞「く(来)」の命令形に、助詞「と」と動詞「いう(言)」の付いた「こといふ」の変化)来いという。古来、歌の中で「胡蝶」との掛詞として用いられる。*古今‐六九二「月夜よし夜よしと人に告げやらばこてふに似たり待たずしもあらず」

こ‐な‐に【来なに】🔗🔉

こ‐な‐に【来なに】 〔連語〕(「な」は打消の助動詞の古い末然形、上代東国方言「なな」の変化とも、「に」は助詞であるともいわれる)来なくて。来ないで。*万葉‐三四六一「あぜと云へかさ寝にあはなくにま日暮れて宵なは許奈爾(コナニ)明けぬ時(しだ)来る」

こ‐ん‐とし【来ん年】🔗🔉

こ‐ん‐とし【来ん年】 (「ん」は推量の助動詞。「む」とも表記)今年の次に来る年。らいねん。明年。翌年。

こ‐ん‐よ【来ん世】🔗🔉

こ‐ん‐よ【来ん世】 (「ん」は推量の助動詞。「む」とも表記)死後に訪れて来るはずの世。死後の世界。あの世。らいせ。*万葉‐三四八「今(こ)の世にし楽しくあらば来世(こむよ)には虫に鳥にも吾れはなりなむ」

らい【来】🔗🔉

らい【来】 現在より後の時期。未来。将来。 〔語素〕 1 時を表す語の上に付いて、その時が今から後に来るものであることを表す。この次の。きたる。「来学期」「来春」「来二日(らいふつか)」など。 2 時を示す語に付いて、その時からずっと続いていることを表す。以来。このかた。「先日来」「数日来」「昨年来」など。

らい【来】🔗🔉

らい【来】 姓氏。

らい‐い【来意】🔗🔉

らい‐い【来意】 1 文章、特に手紙の趣意。来書の趣旨。 2 訪問した理由。来訪のわけ。「来意を問う」

らい‐いん【来音】🔗🔉

らい‐いん【来音】 訪れて来ること。人がたずねて来ること。〔文明本節用集〕

らい‐えつ【来謁】🔗🔉

らい‐えつ【来謁】 来て面謁すること。訪れてお目にかかること。

らい‐えん【来援】(‥ヱン)🔗🔉

らい‐えん【来援】(‥ヱン) 来てたすけること。援助に来ること。

らい‐えん【来演】🔗🔉

らい‐えん【来演】 その土地に来て、劇の上演や音楽の演奏などをすること。

らい‐おう【来往】(‥ワウ)🔗🔉

らい‐おう【来往】(‥ワウ) いったりきたりすること。ゆききすること。往来。*滑・東海道中膝栗毛‐五「来往(ライワウ)の渡船難なく」

らい‐が【来賀】🔗🔉

らい‐が【来賀】 来て祝いを述べること。

らい‐が【来駕】🔗🔉

らい‐が【来駕】 (「らいか」とも)他の人を敬って、その人が訪問することをいう語。来車。

らい‐かい【来会】(‥クヮイ)🔗🔉

らい‐かい【来会】(‥クヮイ) 来て集まること。集会の席に来ること。参会。「来会者」

らい‐かく【来客】🔗🔉

らい‐かく【来客】 =らいきゃく(来客)

らい‐かく【来格】🔗🔉

らい‐かく【来格】 来たりいたること。特に、祭祀などの場に神霊が降りてくること。

らい‐がくねん【来学年】🔗🔉

らい‐がくねん【来学年】 この次にくる学年。

らい‐がっき【来学期】(‥ガクキ)🔗🔉

らい‐がっき【来学期】(‥ガクキ) この次にくる学期。

らい‐かん【来簡・来翰】🔗🔉

らい‐かん【来簡・来翰】 他から送ってくる手紙。来信。来書。

らい‐かん【来観】(‥クヮン)🔗🔉

らい‐かん【来観】(‥クヮン) 来て見ること。見物に来ること。「来観者」

らい‐がん【来雁】🔗🔉

らい‐がん【来雁】 北から移ってくる雁。帰雁に対していう。*運歩色葉「来雁ライカン」

らい‐ぎ【来儀】🔗🔉

らい‐ぎ【来儀】 (「儀」は来る意)来ることを敬っていう語。来臨。

らい‐きゃく【来客】🔗🔉

らい‐きゃく【来客】 訪れてくる客。らいかく。「来客中」「午後来客の予定がある」

らい‐きょ【来去】🔗🔉

らい‐きょ【来去】 来ることと去ること。また、来ては去っていくこと。去来。

らい‐くにつぐ【来国次】🔗🔉

らい‐くにつぐ【来国次】 鎌倉末期から南北朝時代の刀工。来派の一人。作風は伝統的な直刃と沸(にえ)づいた乱れ刃の二様があり、後者は相州正宗の影響とみられ、江戸時代の刀剣書には正宗十哲の一人に挙げられている。生没年不詳。

らい‐くにとし【来国俊】🔗🔉

らい‐くにとし【来国俊】 鎌倉中期の刀工。来派の祖、国行の子で来派の代表的人物。生没年不詳。

らい‐くにみつ【来国光】🔗🔉

らい‐くにみつ【来国光】 鎌倉末期の刀工。来国俊の子。鎌倉末期を飾る来派の名工で、その作になる現存の太刀、短刀は多い。生没年不詳。

らい‐くにゆき【来国行】🔗🔉

らい‐くにゆき【来国行】 鎌倉時代の刀工。実作上の来派の祖。銘は「国行」二字で、「来」字は用いていない。生没年不詳。

らい‐げ【来下】🔗🔉

らい‐げ【来下】 天など高い所から、おりて来ること。

らい‐けい【来詣】🔗🔉

らい‐けい【来詣】 来ることを荘重にいう語。

らい‐げつ【来月】🔗🔉

らい‐げつ【来月】 今月の次に来るべき月。翌月。

らい‐けん【来県】🔗🔉

らい‐けん【来県】 よそからその県に来ること。

らい‐けん【来献】🔗🔉

らい‐けん【来献】 来て物をたてまつること。来朝して献上すること。

らい‐げん【来現】🔗🔉

らい‐げん【来現】 来て現れること。

らい‐こう【来光】(‥クヮウ)🔗🔉

らい‐こう【来光】(‥クヮウ) =ごらいごう(御来迎)3

らい‐こう【来校】(‥カウ)🔗🔉

らい‐こう【来校】(‥カウ) 学校にやって来ること。

らい‐こう【来航】(‥カウ)🔗🔉

らい‐こう【来航】(‥カウ) 外国から航海して来ること。外国から船に乗って来ること。

らい‐こう【来貢】🔗🔉

らい‐こう【来貢】 外国から来朝して貢物(みつぎもの)を献上すること。

らい‐ごう【来迎】(‥ガウ)🔗🔉

らい‐ごう【来迎】(‥ガウ) (近世中ごろまでは「らいこう」) 1 (―する)仏語。念仏行者の臨終に、阿弥陀仏が聖衆とともに迎えに来て浄土に連れて行くこと。真宗では、阿弥陀仏の本願によって、念仏者が浄土に帰って来るのを仏が待ち迎えることをいう。御来迎。 2 =ごらいごう(御来迎)234 ●来迎の三尊(さんぞん) 来迎する阿弥陀仏と観音・勢至の二菩薩。また、その来迎のさまを現した三体の仏像。

●来迎の三尊(さんぞん)🔗🔉

●来迎の三尊(さんぞん) 来迎する阿弥陀仏と観音・勢至の二菩薩。また、その来迎のさまを現した三体の仏像。 らいごう【頼豪】(ライガウ) 平安中期の天台宗の僧。伊賀国守藤原有家の子。近江の園城寺に住し、号は実相坊。白河天皇の勅を受け皇子降誕を祈祷し敦文親王の出生をみ、恩賞として園城寺戒壇造立を請うたが叡山の異議により許されず、深くこれを恨み断食、遂に飢えて没した。この怨念は伝説化され「源平盛衰記」「平家物語」などに伝えられる。(一〇〇二〜八四)

らいごう‐いん【来迎院】(ライガウヰン)🔗🔉

らいごう‐いん【来迎院】(ライガウヰン) 京都市左京区大原にある天台宗の寺。山号は魚山。仁寿年間円仁が開創。梵唄声明(ぼんばいしょうみょう)の道場で、宮中法会の主職を参勤。中国の天台山を模し一峰の名を山号とする。嘉保二年良忍が中興し、融通念仏根源の聖地ともなっている。大原寺。

らいごう‐いんじょう【来迎引接】(ライガウインゼフ)🔗🔉

らいごう‐いんじょう【来迎引接】(ライガウインゼフ) 仏語。阿弥陀仏が菩薩らと来迎して、衆生を極楽浄土へ導くこと。引接。迎接(ごうしょう)。

らいごう‐かべ【来迎壁】(ライガウ‥)🔗🔉

らいごう‐かべ【来迎壁】(ライガウ‥) 仏堂の内部にある仏壇の後方の壁。

らいごう‐じ【来迎寺】(ライガウ‥)🔗🔉

らいごう‐じ【来迎寺】(ライガウ‥) 滋賀県大津市にある聖衆来迎寺(しょうじゅらいごうじ)のこと。 大阪府松原市にある融通念仏宗の寺。山号は諸仏山。天平一三年明開が草創し護法山多聞院と号する。天徳年間法明が中興。のち後鳥羽天皇の勅願で良忍が復興し阿弥陀寺と称したが、正中元年現名に改称。 兵庫県神戸市兵庫区にある浄土宗西山禅林寺派の寺。山号は経島山。平清盛が大輪田泊を修築した時、進んで人柱となった大井民部の子松王を弔って建立したと伝えられる。

らいごう‐ず【来迎図】(ライガウヅ)🔗🔉

らいごう‐ず【来迎図】(ライガウヅ) 平安中期以降の浄土信仰による仏画。阿弥陀如来が、諸菩薩を従えて、念仏者を浄土に迎えるために人間世界へ下降するさまを描いたもの。特に鎌倉時代に多く描かれた。

らいごう‐ばしら【来迎柱】(ライガウ‥)🔗🔉

らいごう‐ばしら【来迎柱】(ライガウ‥) 仏堂内部で、仏壇の後方にある来迎壁の柱。

らいごうわさん【来迎和讚】(ライガウ‥)🔗🔉

らいごうわさん【来迎和讚】(ライガウ‥) 阿弥陀仏の来迎を賛嘆し、念仏を勧化(かんげ)した和讚。恵心僧都(源信)の作といわれる。

らい‐こん【来今】🔗🔉

らい‐こん【来今】 未来と現在。また、今よりのち。今後。自今。

らい‐さい【来歳・来載】🔗🔉

らい‐さい【来歳・来載】 来年。

らい‐さつ【来札】🔗🔉

らい‐さつ【来札】 こちらへ届いた書状。よそから来た手紙。来書。来状。

らい‐し【来旨】🔗🔉

らい‐し【来旨】 相手から言ってよこした趣旨。また、来訪の趣旨。来意。

らい‐じ【来示】🔗🔉

らい‐じ【来示】 (「らいし」とも)やってきて示すこと。また、書き手を敬ってその書状の内容をいう語。来諭。

らい‐しゃ【来社】🔗🔉

らい‐しゃ【来社】 会社など、社と呼ばれる所に来ること。

らい‐しゃ【来車】🔗🔉

らい‐しゃ【来車】 1 車が来ること。また、車に乗って来ること。 2 相手を敬って、その来訪をいう語。多く手紙文や挨拶などで用いる。来駕(らいが)。

らい‐しゃ【来者】🔗🔉

らい‐しゃ【来者】 1 来る人。たずねてくる人。 2 後から生まれてくる人。未来の人。後進。 3 これから先のこと。将来のこと。未来。

らい‐しゅう【来週】(‥シウ)🔗🔉

らい‐しゅう【来週】(‥シウ) 今週の一つ後の週。次に来る週。

らい‐しゅう【来襲】(‥シフ)🔗🔉

らい‐しゅう【来襲】(‥シフ) やってきて襲うこと。激しく襲いかかってくること。襲来。「敵機が来襲する」

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