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広辞苑の検索結果 (65)

い【位】🔗🔉

①人・事物のある場所。また、神霊のやどるところ。 ②くらい。身分。席次。「名人―」 ③(接尾語的に用いて) ㋐くらいを示す。「正三―」 ㋑等級・順番・程度を示す。「首―」 ㋒人に対する敬称。「各―」 ㋓死者の霊を数える語。「英霊百―」 ㋔計算上のくらい取り。「百―の数」 →くらい(位)

い‐あお【位襖】ヰアヲ🔗🔉

い‐あお位襖ヰアヲ 位階によって染色の違う襖あお。武官の闕腋けってきの袍ほうをいう。

い‐おう【位襖】ヰアヲ🔗🔉

い‐おう位襖ヰアヲ ⇒いあお

い‐かい【位階】ヰ‥🔗🔉

い‐かい位階ヰ‥ (地位・身分の序列・等級の意) ①古代、朝廷の官人の地位・序列を示す身分標識。603年の冠位十二階に始まり、次第に細分され、大宝・養老の官位令で親王・内親王の四階(一品いっぽん〜四品)、諸王の十四階(正一位〜従五位下)、諸臣の三十階(正一位〜少初位下)に整備。姓かばねと異なって個人に授与され、功労によって昇進、その位階に相当する官職に任じた。→官位相当。 位階(大宝令・養老令) ②栄典の一種。国家に勲功・功績ある者に与えられる位。文位に対する武位で十二等の勲位がある。明治憲法下では十六階(正・従に分けて一位から八位まで)と八等、新憲法後は死没者に対する追賜・昇叙と生存者叙勲がある。 ⇒いかい‐せい【位階制】

いかい‐せい【位階制】ヰ‥🔗🔉

いかい‐せい位階制ヰ‥ (hierarchy)キリスト教会における聖職の階級制。司教(主教)からその権限が司祭・助祭(輔祭・執事)へと分有される教会統治体制。ヒエラルヒー。 ⇒い‐かい【位階】 ○いかい世話いかいせわ 大変お世話になりました、の意のあいさつの語。浄瑠璃、神霊矢口渡「見ず知らずの私まで―」 ⇒いか・し【厳し】

い‐かく【位格】ヰ‥🔗🔉

い‐かく位格ヰ‥ 〔宗〕(→)ペルソナに同じ。→三位一体

い‐かん【位官】ヰクワン🔗🔉

い‐かん位官ヰクワン 位階と官職。

い‐かん【位冠】ヰクワン🔗🔉

い‐かん位冠ヰクワン 古代の位階をあらわした冠。

い‐き【位記】ヰ‥🔗🔉

い‐き位記ヰ‥ 叙位の旨を記して天皇が授与する文書。告身。第二次大戦後は内閣の所管。

い‐し【位子】ヰ‥🔗🔉

い‐し位子ヰ‥ 律令制で、六位以下八位以上の人の嫡子。21歳で未任官の者を試験し、大舎人おおとねり・兵衛ひょうえなどの下級官人に任じた。→蔭位おんい

い‐じ【位次】ヰ‥🔗🔉

い‐じ位次ヰ‥ 位階の高下による座席の順序。席次。

い‐しき【位色】ヰ‥🔗🔉

い‐しき位色ヰ‥ (→)当色とうじきに同じ。

い‐しょ【位署】ヰ‥🔗🔉

い‐しょ位署ヰ‥ 公文に官位を連ねて書くこと。また、その書式。官と位と相当の時は、「中納言従三位」のように官を上にする。相当しない時は、位を上にして、位が高ければ間に「行ぎょう」の字を加え(「正二位行大納言」)、官が高ければ間に「守しゅ」の字を加えた(「従三位守大納言」)。位署書いしょがき

い‐そう【位相】ヰサウ🔗🔉

い‐そう位相ヰサウ ①〔数〕(topology)集合の各要素に対して、その近傍と称する適当な部分集合(複数)を設定することにより、要素の列が一定の要素に近づくか否かを論じうるようにすることができる。この構造を位相という。 ②〔理〕(phase)振動や波動のような周期運動で、1周期内の進行段階を示す量。1周期ごとに同じ値となる。 ③〔言〕地域・職業・男女・年齢・階級、または書き言葉と話し言葉などの相違から起こる言葉の違い。この違いが現れた語を位相語という。 ⇒いそう‐かいせき【位相解析】 ⇒いそう‐きかがく【位相幾何学】 ⇒いそう‐くうかん【位相空間】 ⇒いそうさ‐けんびきょう【位相差顕微鏡】 ⇒いそう‐しゃぞう【位相写像】 ⇒いそう‐しんりがく【位相心理学】 ⇒いそう‐すうがく【位相数学】

いそう‐かいせき【位相解析】ヰサウ‥🔗🔉

いそう‐かいせき位相解析ヰサウ‥ (→)関数解析のこと。 ⇒い‐そう【位相】

いそう‐きかがく【位相幾何学】ヰサウ‥🔗🔉

いそう‐きかがく位相幾何学ヰサウ‥ (topology)狭義の位相数学。位相写像によって不変な幾何学的図形の性質並びに連続写像自身の性質を研究する連続の幾何学。ポアンカレにより初めて組織的に研究され、質的な量を扱う数学として発展、数学のあらゆる部門並びに力学に応用されて、特に位相的方法と呼ばれる。 ⇒い‐そう【位相】

いそう‐くうかん【位相空間】ヰサウ‥🔗🔉

いそう‐くうかん位相空間ヰサウ‥ ①〔数〕(topological space)位相が導入されている点集合をいう。現代解析学の中心的研究対象。相空間。 ②〔理〕(phase space)物体の位置と運動量とを座標とした多次元空間。運動状態を記述するのにこの空間を想定するのが便利である。 ⇒い‐そう【位相】

いそうさ‐けんびきょう【位相差顕微鏡】ヰサウ‥キヤウ🔗🔉

いそうさ‐けんびきょう位相差顕微鏡ヰサウ‥キヤウ (phase-contrast microscope)生物体・鉱物の薄片など、透明物体の各部分の密度の違いによる透過光の位相差を、明暗の差にかえる装置をもつ顕微鏡。微細な構造がよくわかる。1935年、オランダのゼルニケ(Zernike1888〜1966)が考案。 ⇒い‐そう【位相】

いそう‐しゃぞう【位相写像】ヰサウ‥ザウ🔗🔉

いそう‐しゃぞう位相写像ヰサウ‥ザウ 〔数〕位相空間から位相空間の上への連続写像が1対1で、逆写像が同時に連続な写像。このとき、は位相同型であるという。→写像⇒い‐そう【位相】

いそう‐すうがく【位相数学】ヰサウ‥🔗🔉

いそう‐すうがく位相数学ヰサウ‥ ①広義では、位相的方法を用いて研究する数学の総称。位相代数学・位相解析学など。 ②狭義では位相幾何学。 ⇒い‐そう【位相】

い‐たい【位袋】ヰ‥🔗🔉

い‐たい位袋ヰ‥ 大宝令で、親王・諸王および初位以上の諸臣の朝服に着けた袋。722年(養老6)廃止。

い‐ち【位地】ヰ‥🔗🔉

い‐ち位地ヰ‥ くらい。地位。

い‐ち【位置】ヰ‥🔗🔉

い‐ち位置ヰ‥ ある人・物・事柄が、他との関係もしくは全体との関係で占める場所、あるいは立場。「地図に現在の―を書き込む」「日本は北半球に―する」「責任ある―に置かれる」

いち‐エネルギー【位置エネルギー】ヰ‥🔗🔉

いち‐エネルギー位置エネルギーヰ‥ 〔理〕(potential energy)力が働いている場で、大きさが位置だけで決まるエネルギー。基準点から高さにある質量の位置エネルギーは、を重力加速度とすると、mghになる。運動エネルギーとの和が一定のとき、力学的エネルギー保存則が成り立つという。ポテンシャル‐エネルギー。

いち‐かく【位置角】ヰ‥🔗🔉

いち‐かく位置角ヰ‥ 天球上の2点の位置関係を表す角度。ある点と天の北極とを結ぶ大円を基線として、他の点の方向を東まわりに測る。太陽の中心と日食の欠け始める点を表す時などに用いる。 ○市が栄えるいちがさかえる 「一が栄える」に同じ。→一(成句) ⇒いち【市】 ○一が栄えるいちがさかえる (「一期いちご栄える」の転訛か)おとぎ話などの終りに言うことば。めでたし、めでたし。「市が栄える」とも。 ⇒いち【一・壱】

いち‐かんかく【位置感覚】ヰ‥🔗🔉

いち‐かんかく位置感覚ヰ‥ 〔心〕身体の姿勢や身体各部位の相対的な位置に関する感覚。

いち‐しゅうせい【位置習性】ヰ‥シフ‥🔗🔉

いち‐しゅうせい位置習性ヰ‥シフ‥ 動物が、与えられた二つの刺激に対して、どちらに行くべきかといった選択をする時、いつもまず同じ側(右なら右)を選ぶ反応。

いち‐づけ【位置付け】ヰ‥🔗🔉

いち‐づけ位置付けヰ‥ 全体の中でふさわしい位置を定めること。また、その位置。

いち‐づ・ける【位置付ける】ヰ‥🔗🔉

いち‐づ・ける位置付けるヰ‥ 〔他下一〕 全体との関連を考えて、ふさわしい位置を定める。適切な評価を与える。

いち‐てんもんがく【位置天文学】ヰ‥🔗🔉

いち‐てんもんがく位置天文学ヰ‥ 天体の幾何学的関係・位置・大きさ・実運動および視運動を、観測的・理論的に研究する学問。天体物理学に対して、古典的な分野を位置天文学と総称することもある。

いちにゅうりょく‐そうち【位置入力装置】ヰ‥ニフ‥サウ‥🔗🔉

いちにゅうりょく‐そうち位置入力装置ヰ‥ニフ‥サウ‥ (pointing device)コンピューターで、位置・図形の形状・運動方向などの情報処理に必要な位置座標データを入力する装置。→マウス2

いち‐ベクトル【位置ベクトル】ヰ‥🔗🔉

いち‐ベクトル位置ベクトルヰ‥ 空間内または平面上に一点Oを定めると、空間内(平面上)の任意の点Pに対し、ベクトル(OP)が定まる。これをOを基準とするPの位置ベクトルという。

い‐でん【位田】ヰ‥🔗🔉

い‐でん位田ヰ‥ 律令制で、五位以上の位階に応じて給与した田地。親王は一品の80町から四品の40町に至り、諸王・諸臣は正一位の80町から従五位の8町に至る。→功田

い‐はい【位牌】ヰ‥🔗🔉

い‐はい位牌ヰ‥ 死者の俗名や戒名を記した木の札。太平記35「卓の上に立たりける―の裏に」 ⇒いはい‐じろ【位牌白】 ⇒いはい‐ちぎょう【位牌知行】 ⇒いはい‐やま【位牌山】 ⇒位牌を汚す

いはい‐じろ【位牌白】ヰ‥🔗🔉

いはい‐じろ位牌白ヰ‥ 額の白斑が、鼻端まで達している牛。位牌斑。 ⇒い‐はい【位牌】

いはい‐ちぎょう【位牌知行】ヰ‥ギヤウ🔗🔉

いはい‐ちぎょう位牌知行ヰ‥ギヤウ 祖先の勲功によって相伝した知行。世襲の禄だけにすがっている武士をののしっていう語。 ⇒い‐はい【位牌】

いはい‐やま【位牌山】ヰ‥🔗🔉

いはい‐やま位牌山ヰ‥ 不吉なことを生じるといって、所有することを忌む山。起請山きしょうやま⇒い‐はい【位牌】 ○位牌を汚すいはいをけがす 祖先の名誉を傷つける。 ⇒い‐はい【位牌】

○位牌を汚すいはいをけがす🔗🔉

○位牌を汚すいはいをけがす 祖先の名誉を傷つける。 ⇒い‐はい【位牌】 いば・う嘶ふイバフ 〔自下二〕 (イバユの転)いななく。 い‐はかせ医博士】 律令制で、典薬てんやく寮に属し、医術・調剤術を教えた教官。いはくじ。 い‐はく医伯】 ①傑出した医師。 ②医師の敬称。 い‐はく医博】 医学博士の略。 い‐はく威迫ヰ‥ 人をおどして従わせようとすること。脅迫。 い‐はく帷薄ヰ‥ 垂れ絹とすだれ。室内のしきり。転じて、寝室。ねや。閨房けいぼうい‐ばく帷幕ヰ‥ ①垂れ絹と引き幕。帷幄いあく。転じて、陣営。本陣。太平記3「―の中にぞ休み居たりける」 ②機密のことを議する所。「―に参画する」 い‐ばしょ居場所ヰ‥ いるところ。いどころ。 いば‐しんえん意馬心猿‥ヱン 〔仏〕煩悩・欲情・妄念のおさえがたいのを、奔走する馬やさわぎたてる猿の制しがたいのにたとえていう語。→煩悩の犬は追えども去らず(「煩悩」成句)

い‐ふ【位封】ヰ‥🔗🔉

い‐ふ位封ヰ‥ 律令制で、親王・諸王・諸臣の位階に応じて給与した封戸ふこ。大化改新後、従来の私有民を収公した代償として大夫(五位相当)以上に給与。大宝令では、親王の一品800戸から四品300戸まで、諸王・諸臣の正一位300戸から従三位100戸までとした。まもなく正一位600戸から従四位80戸までと改正。→位禄→食封じきふ

いぶん‐しじん【位分資人】ヰ‥🔗🔉

いぶん‐しじん位分資人ヰ‥ 「資人」参照。

い‐ほう【位袍】ヰハウ🔗🔉

い‐ほう位袍ヰハウ 位階によって規定された色の袍。令制によると一位は深紫、二位・三位は浅紫、四位は深緋ふかひ、五位は浅緋あさあけ、六位は深緑、七位は浅緑、八位は深縹ふかはなだ、初位は浅縹。平安中期頃からは四位以上は黒、五位は緋、六位以下は縹となる。また、天皇は黄・青、上皇は赤。くらいぎぬ。

い‐れつ【位列】ヰ‥🔗🔉

い‐れつ位列ヰ‥ 座位の順序。席次。

い‐ろく【位禄】ヰ‥🔗🔉

い‐ろく位禄ヰ‥ ①官位と俸禄。 ②律令制の俸禄の一種。四位・五位の者に位階の高下に応じて食封じきふの代りに絁あしぎぬ・綿・布などを支給した。三位以上には封戸ふこを支給。→位封いふ⇒いろく‐さだめ【位禄定め】

いろく‐さだめ【位禄定め】ヰ‥🔗🔉

いろく‐さだめ位禄定めヰ‥ 平安時代、毎年2月頃に、位禄を支給すべき人数と位禄を出す国とを定める公事。 ⇒い‐ろく【位禄】

くら‐い【位】クラヰ🔗🔉

くら‐いクラヰ (「座くら居」の意) [一]〔名〕 ①そこにすわるための、設けの席。座所。持統紀「凡そ朝堂みかどの―の上にして」 ②序列の上での位置。 ㋐皇位。源氏物語明石「我は―にありし時あやまつことなかりしかど」 ㋑官職の地位。源氏物語明石「親、大臣の―を保ち給へりき」 ㋒親王・王・諸臣などの朝廷における着座の高下の標示。→位階1。 ㋓物の等級または優劣。 ㋔人や芸術作品などの品位・品格。 ③十進法で数を表すために並べられた数字の、位置の名称。桁けた。「千の―」 ④程度。「その―できれば安心だ」 [二]〔助詞〕 (副助詞。グライとも)体言、活用語の連体形、格助詞などに付いて、大体の程度・分量の基準・範囲を表す。ほど。ばかり。だけ。浄瑠璃、今宮の心中「なまなか茶漬―なら、いつそ戻つて寝てくれふ」。いろは文庫「人目の多い廓のうちを連れ出して来た―だものを」。「彼に―言えばいいのに」 ⇒くらい‐ぎぬ【位衣】 ⇒くらい‐だおれ【位倒れ】 ⇒くらい‐だか【位高】 ⇒くらい‐づけ【位付け】 ⇒くらい‐づめ【位詰】 ⇒くらい‐どり【位取り】 ⇒くらい‐ぬけ【位抜け】 ⇒くらい‐ぬすびと【位盗人】 ⇒くらい‐の‐いろ【位の色】 ⇒くらい‐の‐やま【位の山】 ⇒くらい‐まけ【位負け】 ⇒くらい‐やま【位山】 ⇒くらい‐ゆずり【位譲り】 ⇒くらい‐ろん【位論】 ⇒位が付く ⇒位人臣を極める

○位が付くくらいがつく🔗🔉

○位が付くくらいがつく 品格・威厳がそなわる。 ⇒くら‐い【位】 くらい‐ぎぬ位衣クラヰ‥ (→)位袍いほうに同じ。元輔集「―たのみそめてし色なれば」 ⇒くら‐い【位】 くらい‐こ・む食らい込むクラヒ‥ 〔自五〕 ①深入りする。はまりこむ。誹風柳多留6「なまくらな鍛冶屋木辻へ―・み」 ②捕らえられて牢に入れられる。留置される。 ③(他動詞的に)やっかいなことをしょいこむ。「友人の借金を―・む」 くらいし倉石】 姓氏の一つ。 ⇒くらいし‐たけしろう【倉石武四郎】 クライシスcrisis】 ①危機。夏目漱石、それから「―に証券を与へた様な気がした」 ②経済上の危機。恐慌。 くらいし‐たけしろう倉石武四郎‥ラウ 中国語学・文学者。新潟県生れ。東大卒。京大・東大教授。現代中国語の研究・教育に尽力。著「岩波中国語辞典」「中国語五十年」など。(1897〜1975) 倉石武四郎 提供:毎日新聞社 ⇒くらいし【倉石】 クライシュQuraysh アラビア】 イスラム勃興前後にメッカに居住していたアラブの部族名。活発な海外交易活動で有名。ムハンマドも、またウマイヤ朝・アッバース朝もクライシュの出身。 くら‐いしょう蔵衣裳‥シヤウ 江戸時代、歌舞伎の興行主が芝居の蔵から出して、下級の俳優に貸した衣裳。

くらい‐ぎぬ【位衣】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐ぎぬ位衣クラヰ‥ (→)位袍いほうに同じ。元輔集「―たのみそめてし色なれば」 ⇒くら‐い【位】

○位人臣を極めるくらいじんしんをきわめる🔗🔉

○位人臣を極めるくらいじんしんをきわめる 仕えて働く者として最高の位につく。 ⇒くら‐い【位】 クライストHeinrich von Kleist】 ドイツの作家・劇作家。破滅的な性格や恋愛心理を写実的な手法で描写。戯曲「ペンテジレーア」「こわれ甕がめ」「公子ホンブルク」、小説「ミヒャエル=コールハースの運命」など。(1777〜1811) クライストチャーチChristchurch】 ニュー‐ジーランド南島の北東部にある商工業都市。英国風の街並が現存。南島観光の拠点。外港はリトルトン。人口33万9千(2004)。 クライストロンklystron】 (もと商品名)マイクロ波の発生・増幅などに用いる真空管の一種。相対する陰極・反射板の間にグリッド、その横に空洞共振器がある。速度変調管。1939年アメリカで発明。 クライスラーFritz Kreisler】 オーストリア生れのバイオリン奏者・作曲家。アメリカに帰化。独特の甘美な音色の演奏で知られる。作「ウィーン奇想曲」など。(1875〜1962) クライスラー 提供:Lebrecht Music & Arts/APL →美しきロスマリン 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株) くらい・する位するクラヰ‥ 〔自サ変〕[文]くらゐ・す(サ変) ある場所・地位を占める。…にある。「日本列島の中央に―・する」 グライ‐そうグライ層】 〔地〕(gley horizon ウクライナ語に由来)水田土壌や地下水面の高い土壌の断面に見られる層。土壌が還元状態になり、3価の鉄が2価に還元されるために青みを帯びる。G層。 グライダーglider】 発動機もプロペラも用いず、気流に乗って滑空する航空機。滑空機。 くらい‐だおれ食らい倒れクラヒダフレ 大酒呑みや何もせずにぶらぶら遊びくらす人をののしっていう語。狂言、貰聟「内の―が、いい事をしたによつて」 ⇒くらい【食らい】 くらい‐だおれ位倒れクラヰダフレ 位階ばかりが高くて実質または実収入が伴わないこと。 ⇒くら‐い【位】 くらい‐だか位高クラヰ‥ 位の高いこと。身分のよいこと。 ⇒くら‐い【位】 くらい‐つ・く食らい付くクラヒ‥ 〔自五〕 (「食い付く」の強め、またぞんざいな言い方) ①くいつく。かみつく。 ②くっついて離れない。しがみつく。 くらい‐づけ位付けクラヰ‥ ①等級の順序をつけること。また、それを記したもの。 ②(→)「くらいどり」1に同じ。 ③田畑の等位を決定すること。 ④歌舞伎の役者評判記に用いられた俳優の技芸品評の等級。上上吉・上上・上・中など。 ⇒くら‐い【位】 くらい‐づめ位詰クラヰ‥ (「食詰」とも書く) ①兵法で、敵に対して優位な体勢をととのえ徐々に詰め寄せること。三河物語「勇みて突いてかかる事なかれ、―にしてつきくづせ」 ②窮極まで押し詰められること。くいつめること。また、死がせまること。狂言、養老水「この朽木の様に―になつたものが」 ⇒くら‐い【位】

くらい・する【位する】クラヰ‥🔗🔉

くらい・する位するクラヰ‥ 〔自サ変〕[文]くらゐ・す(サ変) ある場所・地位を占める。…にある。「日本列島の中央に―・する」

くらい‐だおれ【位倒れ】クラヰダフレ🔗🔉

くらい‐だおれ位倒れクラヰダフレ 位階ばかりが高くて実質または実収入が伴わないこと。 ⇒くら‐い【位】

くらい‐だか【位高】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐だか位高クラヰ‥ 位の高いこと。身分のよいこと。 ⇒くら‐い【位】

くらい‐づけ【位付け】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐づけ位付けクラヰ‥ ①等級の順序をつけること。また、それを記したもの。 ②(→)「くらいどり」1に同じ。 ③田畑の等位を決定すること。 ④歌舞伎の役者評判記に用いられた俳優の技芸品評の等級。上上吉・上上・上・中など。 ⇒くら‐い【位】

くらい‐づめ【位詰】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐づめ位詰クラヰ‥ (「食詰」とも書く) ①兵法で、敵に対して優位な体勢をととのえ徐々に詰め寄せること。三河物語「勇みて突いてかかる事なかれ、―にしてつきくづせ」 ②窮極まで押し詰められること。くいつめること。また、死がせまること。狂言、養老水「この朽木の様に―になつたものが」 ⇒くら‐い【位】 ○暗い所くらいところ 牢屋。牢獄。梅暦「マア明白あかりの立つまでは、―へ行かザアなるめへ」 ⇒くら・い【暗い・昏い・冥い】

くらい‐どり【位取り】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐どり位取りクラヰ‥ ①数値の位をとり定めること。くらいづけ。 ②品等・階級・優劣などを定めること。 ③将棋盤上で、縦の右から2列(2筋)から8列(8筋)の間で、歩を下から5段目まで進め、自陣を広げること。 ⇒くら‐い【位】

くらい‐ぬけ【位抜け】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐ぬけ位抜けクラヰ‥ 才徳をこえる高位にある人をののしっていう語。 ⇒くら‐い【位】

くらい‐ぬすびと【位盗人】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐ぬすびと位盗人クラヰ‥ 地位相当の才徳がなくて高位にある人をののしっていう語。 ⇒くら‐い【位】

くらい‐の‐いろ【位の色】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐の‐いろ位の色クラヰ‥ 位袍いほうの色。新撰六帖5「紫はなべて―なれば」 ⇒くら‐い【位】

くらい‐の‐やま【位の山】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐の‐やま位の山クラヰ‥ ①帝王の位を山にたとえていう語。続古今和歌集「すべらぎの―の小松原」 ②⇒くらいやま。拾遺和歌集雑賀「こ紫たな引く雲をしるべにて―の峰を尋ねむ」 ⇒くら‐い【位】

くらい‐まけ【位負け】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐まけ位負けクラヰ‥ ①実力以上の地位にあるために、かえって苦しむこと。「―と言われないようにがんばる」 ②相手の地位・品位が高いことに圧倒されること。「―して思うことも言えない」 ⇒くら‐い【位】

くらい‐やま【位山】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐やま位山クラヰ‥ 位が上って行くのを山に登るのにたとえていう語。くらいのやま。落窪物語3「つきてをのぼれ―にも」。(地名別項) ⇒くら‐い【位】

くらい‐やま【位山】クラヰ‥(地名)🔗🔉

くらい‐やま位山クラヰ‥ 岐阜県北部、高山市・下呂市境にある山。全山イチイの林で蔽われている。上代、この木が笏材に賞用されたので、位を賜って一位いちいの木と称し、山を位山といったと伝える。標高1529メートル。

くらい‐ゆずり【位譲り】クラヰユヅリ🔗🔉

くらい‐ゆずり位譲りクラヰユヅリ 帝位をゆずること。みくにゆずり。譲位。 ⇒くら‐い【位】

くらい‐ろん【位論】クラヰ‥🔗🔉

くらい‐ろん位論クラヰ‥ 位を争うこと。 ⇒くら‐い【位】

[漢]位🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部5画/7画/教育/1644・304C〕 〔音〕〈ヰ〉(呉)(漢) 〔訓〕くらい [意味] ①人や物のおかれている場所。「位置・地位・方位」。霊のやどる所。「霊位・位牌いはい」▶人や霊を数える敬称としても使う。「各位・三位さんみ一体・霊百位」 ②(宮中などの)席次。くらい。「位階・位記・官位・学位・名人位」。特に、天子のくらい。「即位・譲位」 ③等級。「下位・首位・第一位・品位」 ④基準。「百位の数」「単位・本位」 ▷「くらい」「ぐらい」とよんで、…ほど、…ばかりの意にも用いる。 [解字] 会意。「人」+「立」。宮廷において席次に応じて定められた群臣の立つ所の意。 [下ツキ 一位・栄位・王位・蔭位・下位・各位・学位・冠位・官位・客位・虚位・金位・銀位・空位・勲位・皇位・高位・極位・在位・散位・三位一体・次位・尸位素餐・爵位・主位・首位・順位・叙位・上位・譲位・神位・水位・僧位・贈位・即位・遜位・体位・退位・代位・対位法・単位・段位・地位・儲位・潮位・低位・定位・帝位・転位・電位・等位・同位・廃位・品位・部位・風位・復位・変位・宝位・方位・本位・末位・無位・優位・霊位・劣位

大辞林の検索結果 (66)

い【位】🔗🔉

【位】 (接尾) 助数詞。 (1)等級・順位・位階などを表す。「第一―」「従三―」 (2)計算の位取(クライド)りを表す。「小数点以下第五―」 (3)死者の霊を数えるのに用いる。「英霊五十―」

い-あお【位襖】🔗🔉

い-あお アヲ [0] 【位襖】 〔位階によって色に定めがあるのでいう〕 襖(アオ)。

い-おう【位襖】🔗🔉

い-おう アヲ 【位襖】 ⇒いあお(位襖)

い-かい【位階】🔗🔉

い-かい ― [1][0] 【位階】 (1)律令制における官僚の序列の標示。603年の冠位十二階制から数度の変遷を経て大宝令・養老令で整備された。親王は一品(イツポン)から四品(シホン)の四階。諸臣は正一位から少初位下(シヨウソイゲ)の三〇階(一位から三位は正従各二階,四位から八位は正従をそれぞれ上下に分け各四階,初位は大少を上下に分け四階)。また,五位以下には内位と外位(ゲイ)の別がある。位階は功労に応じて昇進があり,位階に対応した官職に就くことを原則とした(官位相当)。 (2)栄典の一。国家に対して勲功・功績のあった者に授与される。一位から八位まで,それぞれ正従があり,一六階に分かれる。現在は死者に対する追賜・昇叙のみが行われる。

いかい-くんとう【位階勲等】🔗🔉

いかい-くんとう ― [1] 【位階勲等】 位階と勲等。授与される位と勲章の等級。

い-かく【位格】🔗🔉

い-かく ― [1][0] 【位格】 ⇒ペルソナ(1)

い-かん【位官】🔗🔉

い-かん クワン [1] 【位官】 位と官職。官位。

い-かん【位冠】🔗🔉

い-かん クワン [1] 【位冠】 古代,位階を示した冠。 →冠位

い-き【位記】🔗🔉

い-き ― [1] 【位記】 律令制において,位階を授けるときに与える文書。告身(コクシン)。

い-し【位子】🔗🔉

い-し ― [1] 【位子】 律令制における下級官の任用の規定。六位以下八位以上の官人の嫡子に試験を受けさせて下級官吏に任用したもの。

い-じ【位次】🔗🔉

い-じ ― [1] 【位次】 位階の上下による座席の順序。席次。

い-しき【位色】🔗🔉

い-しき ― 【位色】 ⇒当色(トウジキ)

い-しょ【位署】🔗🔉

い-しょ ― [1] 【位署】 公文書に官位・姓名を続けて書くこと。また,その書式。官と位が相当する際は「権中納言従三位」のように官を上に位を下に書き,相当しない際は反対に位を上に官を下に書くが,位の方が高い場合は位と官の間に「行(ギヨウ)」の字を(「正三位行権中納言」),官の方が高い場合には間に「守(シユ)」の字を加える(「正四位守権中納言」)など,一定のきまりがあった。

い-そう【位相】🔗🔉

い-そう サウ [0] 【位相】 (1)〔数〕 〔topology〕 極限や連続の概念が定義できるように,集合に導入される数学的構造。トポロジー。 (2)〔物〕 〔phase〕 振動や波動のような周期的現象において,ある時刻・ある場所で,振動の過程がどの段階にあるかを示す変数。 (3)〔言〕 性別・年齢・職業など,社会集団の違いや場面の相違に応じて言葉の違いが現れる現象。この違いが現れた語を位相語という。忌み詞・女房詞・女性語・幼児語・学生語・商人語など。

いそう-かいせき【位相解析】🔗🔉

いそう-かいせき サウ― [4] 【位相解析】 ⇒関数解析(カンスウカイセキ)

いそう-きかがく【位相幾何学】🔗🔉

いそう-きかがく サウ― [5] 【位相幾何学】 長さ・大きさなどの量的関係を無視し,図形相互の位置,つながり方などを,連続的に変形させて,その図形の不変な性質を見つけたり,またそのような変形のもとでどれほど異なる図形があるかを研究する幾何学。すなわち,図形の位相的性質を研究する幾何学。スイスの数学者オイラーの一筆がきの研究などから始まる。トポロジー。

いそう-くうかん【位相空間】🔗🔉

いそう-くうかん サウ― [4] 【位相空間】 (1)〔topological space〕 〔数〕 位相構造の与えられた集合。 (2)〔phase space〕 〔物〕 力学的な系の状態を記述するための空間。位置と運動量を座標とし, 個の質点からなる系であれば,3 の位置座標軸と 3 の運動量座標軸で示される空間で,系の力学的状態はこの空間内の一点で表現される。

いそう-さ-けんびきょう【位相差顕微鏡】🔗🔉

いそう-さ-けんびきょう サウ―ケンビキヤウ [0] 【位相差顕微鏡】 部分的に屈折率または厚さが違う透明な物体を透過した光に生じた位相の差を像の明暗の差にかえて,その物体の構造を観察しやすくした顕微鏡。細胞や細菌を染色せずに観察できるため,生物学・医学で広く利用される。

いそう-しんりがく【位相心理学】🔗🔉

いそう-しんりがく サウ― [6] 【位相心理学】 ⇒トポロジー心理学(シンリガク)

いそう-すうがく【位相数学】🔗🔉

いそう-すうがく サウ― [4] 【位相数学】 狭義には位相幾何学(キカガク),広義には位相の概念を他の方面の数学に拡張したもの。トポロジー。

いそう-そくど【位相速度】🔗🔉

いそう-そくど サウ― [4] 【位相速度】 波が媒質中を伝わるとき同じ位相の面が進む速度。普通にいう波の速度のこと。 →群速度

い-ち【位地】🔗🔉

い-ち ― [1] 【位地】 くらい。地位。

い-ち【位置】🔗🔉

い-ち ― [1] 【位置】 (名)スル (1)物のある所。場所。「箪笥(タンス)の―を変える」「南東に―する」 (2)全体あるいは他との関係で占める場所。立場。「社の重要な―にいる」

いち-エネルギー【位置―】🔗🔉

いち-エネルギー チ― [4] 【位置―】 ⇒ポテンシャル-エネルギー

いち-かく【位置角】🔗🔉

いち-かく チ― [2] 【位置角】 天球上の二つの天体の,相対的関係を示す角度。通常は,二つの天体を結ぶ大円と,基準にする方の天体と天の北極とを結ぶ大円とがなす角度。東回りに測る。

いち-かんかく【位置感覚】🔗🔉

いち-かんかく チ― [3] 【位置感覚】 姿勢や身体各部の相対的な位置を認知する感覚。筋肉や関節の圧覚,内耳の平衡感覚などの総合によって生じる。位置覚。

いち-づけ【位置付け】🔗🔉

いち-づけ チ― [0] 【位置付け】 ある物事を位置づけること。「―をはっきりさせる」

いち-づ・ける【位置付ける】🔗🔉

いち-づ・ける チ― [4] 【位置付ける】 (動カ下一) ある物事が全体の中や他との関係で占める位置を考え定める。「作品を文学史の上に―・ける」

いち-てんもんがく【位置天文学】🔗🔉

いち-てんもんがく チ― [5] 【位置天文学】 地球も含む天体の位置や運動などを研究する学問。天文学の基礎とされる。

いち-ベクトル【位置―】🔗🔉

いち-ベクトル チ― [3] 【位置―】 空間に定点 O を定めることにより,空間の任意の点 A が,O を始点とする一つのベクトルを用いて決まる。このときのベクトル。

い-でん【位田】🔗🔉

い-でん ― [1] 【位田】 律令制で,有品(ユウホン)の親王と五位以上の官人に,その位階に応じて支給された輸租田。女子は男子の三分の二が支給された。

い-はい【位牌】🔗🔉

い-はい ― [0] 【位牌】 〔中国,後漢の頃,死者の官位を記すことに始まったための称という〕 死者の霊を祀(マツ)るため,その戒名を記す木の札。日本へは禅宗とともに伝来し,江戸時代に一般化した。霊牌。

いはい=を汚(ケガ)・す🔗🔉

――を汚(ケガ)・す 祖先の名誉を傷つける。祖先を辱める。

いはい-じょ【位牌所】🔗🔉

いはい-じょ ― [0] 【位牌所】 位牌を安置する所。

いはい-ちぎょう【位牌知行】🔗🔉

いはい-ちぎょう ―ギヤウ 【位牌知行】 祖先の手柄のおかげで得ている知行。世襲の俸禄。「親の譲りの金銀にて身を過ぎけるは,武士の―取つて暮すに同じ/浮世草子・織留 2」

いはい-どう【位牌堂】🔗🔉

いはい-どう ―ダウ [0] 【位牌堂】 寺院で,位牌を安置する堂。

いはい-やま【位牌山】🔗🔉

いはい-やま ― [0] 【位牌山】 地境の形が位牌に似た山。これを所有し伐木する家は死人を出すなどといって忌み嫌われた。

い-ふ【位封】🔗🔉

い-ふ ― [1] 【位封】 大宝令で,三位以上の親王・諸臣に,位階に応じて与えられた封戸(フコ)。平安末期には行われなくなった。

いぶん-しじん【位分資人】🔗🔉

いぶん-しじん ブン― [4] 【位分資人】 律令制で,五位以上の親王・諸臣に官位に応じて給された従者。

い-ほう【位袍】🔗🔉

い-ほう ハウ [0] 【位袍】 (1)位階によって定められている色の袍(ホウ)。時代によって異なり,律令制では一位深紫,二位・三位浅紫,四位深緋,五位浅緋,六位深緑,七位浅緑,八位深縹(フカハナダ),初位(ソイ)浅縹,無位黄。平安後期以後は,四位以上の黒,五位の緋,六位以下の縹だけとなった。官人の身分・位階の差を着衣で区別できるようにしたもの。位衣(クライギヌ)。 (2)天皇の,黄櫨染(コウロゼン)の袍。

い-ろく【位禄】🔗🔉

い-ろく ― [1][0] 【位禄】 (1)官位と俸禄。 (2)律令制で,位階に応じて支給された禄物。四位・五位に賜る。 →位封(イフ)

いろく-さだめ【位禄定め】🔗🔉

いろく-さだめ ― [4] 【位禄定め】 平安時代,位禄を与えるべき人数と位禄を出す国とを詮議した行事。毎年2月の中旬に行なった。

くらい【位】🔗🔉

くらい クラ [0] 【位】 〔「くらい(座居)」の意〕 (1)天皇の地位。また,その地位にあること。皇位。「―を譲る」「―に即(ツ)く」 (2)朝廷・国家から与えられる,身分・等級・称号など。「―を極める」 →位階 (3)ある集団内での地位・身分の上下関係。「棋聖の―」 (4)〔数〕 数をアラビア記数法で表示した一つの桁について,記数法の約束によりその桁に表示された数に乗ずべき数が であるとき,その桁を の(または に対応する命数の)位という。たとえば十進法の整数で下から五桁目は万の位。 (5)作品の品位・風格。「付句の―とはいかなる事にや/去来抄」 (6)芸道上の力量の程度。到達し得た境地。「この―を得たらん上手こそ天下にも許され/風姿花伝」

くらい=が付・く🔗🔉

――が付・く 品格・威厳がそなわる。

くらい=人臣(ジンシン)を極(キワ)・める🔗🔉

――人臣(ジンシン)を極(キワ)・める 臣下として最高の位につく。

くらい-ぎぬ【位衣】🔗🔉

くらい-ぎぬ クラ― 【位衣】 ⇒位袍(イホウ)

くらい-だおれ【位倒れ】🔗🔉

くらい-だおれ クラダフレ [4] 【位倒れ】 地位は高いが実質や収入が伴わないこと。

くらい-づけ【位付け】🔗🔉

くらい-づけ クラ― [0] 【位付け】 (1)優劣・等級の順序を定めること。また,それを列記したもの。 (2)「位取り{(1)}」に同じ。 (3)江戸時代,田畑の等級をつけること。それに応じて納税額が定められた。 (4)歌舞伎の「役者評判記」で,役者の芸を品評して等級をつけること。また,その等級。上上吉・上上・上・中の上・中などが設けられたが,のち複雑化した。

くらい-どり【位取り】🔗🔉

くらい-どり クラ― [0] 【位取り】 (1)算盤(ソロバン)や算数などで,数値の位{(4)} を定めること。位付け。 (2)将棋で,歩(フ)を五段目まで進めて自陣を広くし,敵陣を圧迫すること。

くらい-ぬけ【位抜け】🔗🔉

くらい-ぬけ クラ― 【位抜け】 〔「抜け」は度はずれの意〕 「位盗人(クライヌスビト)」に同じ。「くげのおとし子にて―なるべし/洒落本・擲銭青楼占」

くらい-ぬすびと【位盗人】🔗🔉

くらい-ぬすびと クラ― [4] 【位盗人】 実力もないのに高い位にいる人をののしっていう語。位抜け。

くらい-の-いろ【位の色】🔗🔉

くらい-の-いろ クラ― 【位の色】 位袍(イホウ)の色。「紫はなべて―なれば/新撰六帖 5」

くらい-の-やま【位の山】🔗🔉

くらい-の-やま クラ― 【位の山】 (1)帝王の位。「すべらぎの―の小松原/続古今(賀)」 (2)「位山(クライヤマ)」(地名)に同じ。

くらい-まけ【位負け】🔗🔉

くらい-まけ クラ― [0] 【位負け】 (名)スル (1)相手の高い地位・品位などに圧倒されてしまうこと。「横綱が相手では―して実力が出せない」 (2)実力にそぐわない高い地位や評価が与えられ,かえって見劣りがしてしまうこと。「肩書きに―する」

くらい-やま【位山】🔗🔉

くらい-やま クラ― 【位山】 位階の昇進を,山に登ることにたとえた語。位の山。「八十坂を越えよときれる杖なればつきてをのぼれ―にも/落窪 3」

くらい-ろん【位論】🔗🔉

くらい-ろん クラ― 【位論】 天皇の位を得ようとして論争すること。「惟高・惟仁―の事/盛衰記 32」

くらい・する【位する】🔗🔉

くらい・する クラ― [0] 【位する】 (動サ変)[文]サ変 くらゐ・す 地位・位置・場所をしめている。…にある。位置する。「業界でも上位に―・する」「アジアの東方に―・する日本」

くらい-やま【位山】🔗🔉

くらい-やま クラ― 【位山】 岐阜県高山市の南西にある山。日本海側と太平洋側との分水嶺のほぼ中央になる。海抜1529メートル。イチイが繁茂する。くらいのやま。((歌枕))「―みねまでつける杖なれど/拾遺(賀)」

−い【位】(和英)🔗🔉

−い【位】 a rank.→英和 二〜を占める rank second;take second place.

いかい【位階(勲等)】(和英)🔗🔉

いかい【位階(勲等)】 court ranks (and honors).

いそう【位相】(和英)🔗🔉

いそう【位相】 《電》a phase.→英和

いち【位置】(和英)🔗🔉

いち【位置】 a position;→英和 a situation.→英和 〜する be located[situated].〜が良い(悪い) be well (ill) situated.

いはい【位牌】(和英)🔗🔉

いはい【位牌】 a memorial tablet.

くらい【位】(和英)🔗🔉

くらい【位】 (1) (a) rank;→英和 a grade (階級).→英和 (2) the throne (王の).→英和 (3) dignity (品位).→英和 〜する rank (位階);be situated[located](位置);lie.→英和 第一(二)位に〜する rank first (second).〜が上(下)である be above (below)in rank.〜につく come to the throne.

くらいどり【位取り】(和英)🔗🔉

くらいどり【位取り】 a unit (単位).→英和 〜をまちがえる calculate on a wrong unit.

くらいまけ【位負けする】(和英)🔗🔉

くらいまけ【位負けする】 cannot live up to one's position[rank];be overawed (相手に).

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