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広辞苑の検索結果 (80)

き‐の‐か【木の香】🔗🔉

き‐の‐か木の香】 材木のかおり。

き‐の‐かしら【木の頭】🔗🔉

き‐の‐かしら木の頭】 歌舞伎・文楽で幕切れや舞台転換に打つ拍子木の最初の音。きっかけをとらえて打つ。きがしら。

き‐の‐そら【木の空】🔗🔉

き‐の‐そら木の空】 ①高い木の上。 ②高く立てた磔柱はりつけばしらをいう。浄瑠璃、大経師昔暦「―にさらされて、かばねを鑓でつかれても」

き‐の‐はし【木の端】🔗🔉

き‐の‐はし木の端】 木のきれはし。転じて、人の捨てて顧みないつまらぬ物、また非情のもの。主として僧侶などの身をたとえていう。枕草子7「思はん子を法師になしたらんこそ心苦しけれ。ただ―などのやうに思ひたるこそ」

○木の股から生まれもせずきのまたからうまれもせず🔗🔉

○木の股から生まれもせずきのまたからうまれもせず 人は、木石とは違い人情を解するものだということ。 ⇒き【木・樹】 き‐の‐まま着の儘】 着ているままで、着物をとりかえないさま。着の身着の儘。 き‐の‐まま気の儘】 思う通りにするさま。きまま。 きのまろ‐どの木の丸殿】 丸木のままで削らずに造った粗末な御殿。特に筑前国朝倉郡にあった斉明天皇の行宮あんぐうをいう。黒木の殿。きのまるどの。神楽歌、朝倉「朝倉や―にわがをれば」 き‐の‐み木の実】 木になった果実。このみ。 ⇒きのみ‐あぶら【木の実油】 きのみ‐あぶら木の実油】 ①木の実からしぼった油。 ②「つばきあぶら」の別称。 ⇒き‐の‐み【木の実】 きのみ‐きのまま着の身着の儘】 ①(→)「着の儘」に同じ。 ②着ている着物のほか、何物も持っていないこと。東海道中膝栗毛「貧乏人の気散じさ、―」。「―で避難する」 き‐の‐みち木の道】 木材を伐り出したり加工したりすること。また、その者。民部卿家歌合「つくもづかさのたくみのさまざま―をえりすゑたるやうに」 ⇒きのみち‐の‐たくみ【木の道の工】 きのみち‐の‐たくみ木の道の工】 木工の職人。大工。指物師。こだくみ。源氏物語帚木「―のよろづの物を心にまかせて作り出すも」 ⇒き‐の‐みち【木の道】 き‐の‐みどきょう季の御読経‥キヤウ 平安時代以降、毎年、春秋の二季(2月・8月)に各4日間、紫宸殿などで衆僧に大般若経を転読させた儀式。院宮や摂関家でも行われた。年としの御読経。単に「御読経」とも。枕草子156「―の威儀師」

きのまろ‐どの【木の丸殿】🔗🔉

きのまろ‐どの木の丸殿】 丸木のままで削らずに造った粗末な御殿。特に筑前国朝倉郡にあった斉明天皇の行宮あんぐうをいう。黒木の殿。きのまるどの。神楽歌、朝倉「朝倉や―にわがをれば」

き‐の‐み【木の実】🔗🔉

き‐の‐み木の実】 木になった果実。このみ。 ⇒きのみ‐あぶら【木の実油】

きのみ‐あぶら【木の実油】🔗🔉

きのみ‐あぶら木の実油】 ①木の実からしぼった油。 ②「つばきあぶら」の別称。 ⇒き‐の‐み【木の実】

き‐の‐みち【木の道】🔗🔉

き‐の‐みち木の道】 木材を伐り出したり加工したりすること。また、その者。民部卿家歌合「つくもづかさのたくみのさまざま―をえりすゑたるやうに」 ⇒きのみち‐の‐たくみ【木の道の工】

きのみち‐の‐たくみ【木の道の工】🔗🔉

きのみち‐の‐たくみ木の道の工】 木工の職人。大工。指物師。こだくみ。源氏物語帚木「―のよろづの物を心にまかせて作り出すも」 ⇒き‐の‐みち【木の道】

○木の実は本へきのみはもとへ🔗🔉

○木の実は本へきのみはもとへ 木に生じた果実は、その木の根本に落ちることから、物事がすべてその本にかえることにいう。 ⇒き【木・樹】 き‐の‐みみ木の耳】 キクラゲの古称。〈倭名類聚鈔17き‐の‐め木の芽】 ①木に萌え出る芽。新芽。このめ。 ②山椒さんしょうの芽。 ⇒きのめ‐あえ【木の芽和え】 ⇒きのめ‐だち【木の芽立ち】 ⇒きのめ‐づけ【木の芽漬】 ⇒きのめ‐でんがく【木の芽田楽】 ⇒きのめ‐どき【木の芽時】 ⇒きのめ‐やき【木の芽焼】 きのめ‐あえ木の芽和え‥アヘ 山椒の芽に味噌や砂糖などをすりまぜ、イカ・タコ・タケノコなどを和えた料理。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】 きのめ‐だち木の芽立ち】 春の木の芽の出る頃。 ⇒き‐の‐め【木の芽】 きのめ‐づけ木の芽漬】 木通あけびの若芽を塩漬けにしたもの。もと京都鞍馬の名産。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】 きのめ‐でんがく木の芽田楽】 山椒の芽を味噌にすりまぜて豆腐に塗り、火にあぶった料理。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】 きのめ‐とうげ木ノ芽峠‥タウゲ 福井県敦賀市新保から南条郡南越前町二ッ屋に至る峠。古来、近畿から北陸に越える要路。「木目峠」とも書いた。 きのめ‐どき木の芽時⇒このめどき⇒き‐の‐め【木の芽】 きのめ‐やき木の芽焼】 ①山椒の芽をよく叩き、味醂・醤油・酒を合わせた中に入れ、魚にかけて焼き上げた料理。 ②山椒の芽をすり、泡立てた卵白を加え、味醂・塩で味をつけ、焼魚に塗ってさっと焼いた料理。 ⇒き‐の‐め【木の芽】 き‐の‐やまい気の病‥ヤマヒ 精神のつかれなどから起こる病気。気やみ。気病。 き‐の‐よしもち紀淑望】 平安前期の官人・歌人。長谷雄はせおの子。大学頭・東宮学士・信濃権守を歴任。古今集真名序の執筆者という。( 〜919) ⇒き【紀】 き‐のり気乗り】 ①ある事に興味を感じ、その方に気持が進むこと。「―がしない」 ②取引で景気づくこと。 ⇒きのり‐うす【気乗り薄】 きのり‐うす気乗り薄】 ①気の進まないこと。 ②取引の不振なこと。 ⇒き‐のり【気乗り】 キノリンChinolin ドイツ・quinoline イギリス】 分子式CHN 窒素を含む複素環式化合物。特異臭のある無色の油状液体。アルコール・エーテル・ベンゼンに溶けるが、水にはほとんど溶けない。弱い塩基。主にコールタール中に含まれる。アルカロイドの母体。染料や医薬の原料。 ぎの‐わん宜野湾】 沖縄本島南西部にある市。第二次大戦後都市化が進んだ。アメリカ軍基地が広い面積を占める。人口9万。 キノンChinon ドイツ・quinone イギリス】 芳香族炭化水素のベンゼン環の水素2原子を酸素2原子で置換しC=Oとした化合物の総称。黄または赤色の結晶。この誘導体には染料となるものが多い。 き‐ば】 (牙の意) ①食肉獣などに見られる鋭くとがった大きな歯。ネコ目(食肉類)などでは犬歯けんし、ゾウでは上顎門歯。徒然草「角あるものの角をかたぶけ、―あるものの―をかみ出すたぐひ」 ②単に、歯。 ③人の犬歯。太平記8「双林の下に近付て御―を一つ引欠いて是を取る」 ⇒牙を噛む ⇒牙を研ぐ ⇒牙を鳴らす ⇒牙を剥く き‐ば木場】 ①材木を貯えておく場所。 ②材木商の多く集まっている地域。特に、江戸深川の木場は、元禄(1688〜1704)年間、幕府の許可を得て材木市場を開いたのに始まり、材木問屋が多いことで有名。1974〜76年(昭和49〜51)、大部分が南東方の埋立地の新木場に移転。 き‐ば騎馬】 馬に乗ること。また、馬に乗っている人。 ぎば 歌舞伎舞踊または殺陣たての型の称。投げられるなどして尻もちをつき、両足を開いて前へ投げ出す動作。普通、片仮名で書く。 ぎば耆婆】 (梵語Jīvaka)釈尊時代、王舎城の名医。釈尊に帰依し、父王を殺した阿闍世あじゃせ王に勧めて信者とさせた。中国の名医、扁鵲へんじゃくと並び称せられる。 き‐はい気配】 ①気くばり。心くばり。 ②有様。様子。 ③気分。気持。 ④(取引用語)(→)「けはい」2に同じ。 き‐はい起拝】 坐礼の作法の一つ。宮廷などで神や貴人に対して行う。右膝から立ち、左足を進め、両足を踏み整えて身体を正し、正笏しょうしゃくして笏頭を目通りに上げ、左膝を伏せ、ついで右膝を伏せて伏す。 き‐はい亀背「脊柱後湾」参照。 き‐はい毀敗】 こわれやぶれること。こわしやぶること。敗毀。 き‐はい跪拝】 ひざまずき身をかがめて礼拝すること。 き‐ばい木灰‥バヒ 草木を焼いて作った灰。もっかい。 き‐ばえ着映え】 衣服など身に着けてりっぱに見えること。「―がしない着物だ」 き‐ばえ気延え‥バヘ 心ばえ。気だて。気質。 き‐はぎ木萩】 マメ科の落葉低木。山地に普通の萩の一種。高さ約2メートルに達する。葉は複葉で3小葉から成る。夏から秋にかけて紫色の斑点ある帯白色の蝶形花をつけ、後に莢さやを生ずる。野萩。 き‐はく気迫・気魄】 何ものにも屈せず立ち向かっていく強い精神力。気概。「―に満ちた態度」「―がこもる」 き‐はく希薄・稀薄】 液体の濃度、または気体の密度の小さいこと。また一般に、少なく薄いこと。「空気が―な山地」「人情が―だ」↔濃厚 き‐ばく起爆】 火薬の爆発を起こさせること。「―装置」 ⇒きばく‐ざい【起爆剤】 ⇒きばく‐やく【起爆薬】 きばく‐ざい起爆剤(→)起爆薬に同じ。 ⇒き‐ばく【起爆】 きばく‐やく起爆薬】 爆発を誘起するのに用いる火薬。わずかな衝撃などで発火するので、爆破薬・炸薬などの点火に用いる。雷汞らいこう・アジ化鉛の類。点火薬。 ⇒き‐ばく【起爆】

き‐の‐みみ【木の耳】🔗🔉

き‐の‐みみ木の耳】 キクラゲの古称。〈倭名類聚鈔17

きのめ‐あえ【木の芽和え】‥アヘ🔗🔉

きのめ‐あえ木の芽和え‥アヘ 山椒の芽に味噌や砂糖などをすりまぜ、イカ・タコ・タケノコなどを和えた料理。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】

きのめ‐だち【木の芽立ち】🔗🔉

きのめ‐だち木の芽立ち】 春の木の芽の出る頃。 ⇒き‐の‐め【木の芽】

きのめ‐づけ【木の芽漬】🔗🔉

きのめ‐づけ木の芽漬】 木通あけびの若芽を塩漬けにしたもの。もと京都鞍馬の名産。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】

きのめ‐でんがく【木の芽田楽】🔗🔉

きのめ‐でんがく木の芽田楽】 山椒の芽を味噌にすりまぜて豆腐に塗り、火にあぶった料理。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】

きのめ‐やき【木の芽焼】🔗🔉

きのめ‐やき木の芽焼】 ①山椒の芽をよく叩き、味醂・醤油・酒を合わせた中に入れ、魚にかけて焼き上げた料理。 ②山椒の芽をすり、泡立てた卵白を加え、味醂・塩で味をつけ、焼魚に塗ってさっと焼いた料理。 ⇒き‐の‐め【木の芽】

こ‐の‐うれ【木の末】🔗🔉

こ‐の‐うれ木の末】 木の若い枝先。こぬれ。こずえ。建仁元年撰歌合「―もとに残る夜の月」

こ‐の‐え【木の枝】🔗🔉

こ‐の‐え木の枝】 木のえだ。枝。万葉集9「墓つかの上の―なびけり」

こ‐の‐かげ【木の陰】🔗🔉

こ‐の‐かげ木の陰】 木のかげ。こかげ。兼輔集「あさづまの三井の―しげりあひて」

こ‐の‐くれ【木の暗れ・木の暮】🔗🔉

こ‐の‐くれ木の暗れ・木の暮】 木が茂って、その下の暗いこと。また、その所、その時。こぐれ。万葉集8「―のかくなるまでに」 ⇒このくれ‐しげ【木の暗れ茂】 ⇒このくれ‐の【木の暗れの】

このくれ‐の【木の暗れの】🔗🔉

このくれ‐の木の暗れの】 〔枕〕 「しげし」にかかる。 ⇒こ‐の‐くれ【木の暗れ・木の暮】

このした‐がく・る【木の下隠る】🔗🔉

このした‐がく・る木の下隠る】 〔自四・下二〕 木の下に隠れる。万葉集2「秋山の―・り行く水の」。久安百首「―・れ行く水の浅き心に」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐がくれ【木の下隠れ】🔗🔉

このした‐がくれ木の下隠れ】 木の下に隠れること。また、その所。このしたがくり。 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐かげ【木の下陰】🔗🔉

このした‐かげ木の下陰】 木のかげ。こかげ。拾遺和歌集「あさましき―の岩清水」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐かぜ【木の下風】🔗🔉

このした‐かぜ木の下風】 木の下を吹く風。貫之集「―もやまず吹かなむ」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐がり【木の下狩り】🔗🔉

このした‐がり木の下狩り(→)勢子せこに同じ。和訓栞「―はせこの事なりといへり」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐づくよ【木の下月夜】🔗🔉

このした‐づくよ木の下月夜】 木の間から月光のもれてくる夜。 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐つゆ【木の下露】🔗🔉

このした‐つゆ木の下露】 木の葉から落ちる露。また、木の下の露。古今和歌集東歌「宮城野の―は雨にまされり」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐みず【木の下水】‥ミヅ🔗🔉

このした‐みず木の下水‥ミヅ 木の下陰を流れる水。また、木の下に溜まった水。後拾遺和歌集「夏山の―は草隠れつつ」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐みち【木の下道】🔗🔉

このした‐みち木の下道】 木の茂った下の道。木陰の道。新拾遺和歌集釈教「さつきやみ―は暗きより暗きに迷ふ道ぞ苦しき」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐やみ【木の下闇】🔗🔉

このした‐やみ木の下闇】 木が茂って木陰の暗いこと。〈[季]夏〉。拾遺和歌集「さつき山―にともす火は鹿のたちどのしるべなりけり」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

こ‐の‐ね【木の根】🔗🔉

こ‐の‐ね木の根】 きのね。万葉集9「―取り嘯うそぶき登り」

こ‐の‐は【木の葉】🔗🔉

このは‐いし【木の葉石】🔗🔉

このは‐いし木の葉石】 木の葉の化石を含んでいる堆積岩。泥岩が多い。栃木県那須塩原市付近で出土するものが有名。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐おとし【木の葉落し】🔗🔉

このは‐おとし木の葉落し】 ①こがらし。 ②飛行機が左右に横滑りしながら木の葉の落ちるように降下するもの。高等飛行術の一つ。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐おに【木の葉鬼】🔗🔉

このは‐おに木の葉鬼】 取るに足りない鬼。こっぱおに。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐がえし【木の葉返し】‥ガヘシ🔗🔉

このは‐がえし木の葉返し‥ガヘシ 木の葉が風にひるがえるように、すばやく巧みな術。多く、太刀・薙刀なぎなたのわざにいう。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐がく・る【木の葉隠る】🔗🔉

このは‐がく・る木の葉隠る】 〔自四・下二〕 木の葉の陰に隠れる。万葉集11「奥山の―・れて行く水の」 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐がくれ【木の葉隠れ】🔗🔉

このは‐がくれ木の葉隠れ】 木の葉の陰に隠れること。後撰和歌集「わが深山辺のほととぎす―の声は聞ゆや」 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐がみ【木の葉髪】🔗🔉

このは‐がみ木の葉髪】 冬近い頃の脱け毛を落葉にたとえていう語。〈[季]冬〉 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐がれい【木の葉鰈】‥ガレヒ🔗🔉

このは‐がれい木の葉鰈‥ガレヒ ①メイタガレイの別称。 ②5センチメートルぐらいの小さなカレイを重ね乾したもの。ささのはがれい。葦あしの葉鰈。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐くず【木の葉屑】‥クヅ🔗🔉

このは‐くず木の葉屑‥クヅ 散り敷いた木の葉のくず。和泉式部集「庭のまも見えず散り積む―」 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐ごも・る【木の葉籠る】🔗🔉

このは‐ごも・る木の葉籠る】 〔自四〕 木の葉の陰に隠れる。このはがくる。万葉集11「―・れる月待つごとし」 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐ごろも【木の葉衣】🔗🔉

このは‐ごろも木の葉衣】 ①木の葉を編んで作った衣。仙人などの着るものという。 ②落葉が身に落ちかかることを衣服に見立てていう語。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐ざむらい【木の葉侍】‥ザムラヒ🔗🔉

このは‐ざむらい木の葉侍‥ザムラヒ 侍を卑しめていう語。取るに足りない侍。こっぱざむらい。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐ざる【木の葉猿】🔗🔉

このは‐ざる木の葉猿】 ①(木の葉の間に見えがくれする小猿の意か)小さい猿。こっぱ猿。拾玉集1「柴栗の色づく秋の山風に梢を散らぬ―かな」 ②郷土玩具の一つ。熊本県玉名郡木葉村(現、玉東町)で作られる素焼の猿。 木の葉猿 木の葉猿 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐しぐれ【木の葉時雨】🔗🔉

このは‐しぐれ木の葉時雨】 木の葉の散るのを時雨にたとえていう語。続古今和歌集「槙のやに―とふりはてて」 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐せんべい【木の葉煎餅】🔗🔉

このは‐せんべい木の葉煎餅】 木の葉の形につくった煎餅。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐ちょう【木の葉蝶】‥テフ🔗🔉

このは‐ちょう木の葉蝶‥テフ タテハチョウ科のチョウ。沖縄・台湾・中国南部に産する。大形で、翅の表面は黒褐色・青藍色の光輝を放ち、前翅中央に橙黄色の広い斜めの帯があり美しい。裏面は枯葉に似るので、擬態の好例として有名。 このはちょう コノハチョウ 提供:ネイチャー・プロダクション ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐てんぐ【木の葉天狗】🔗🔉

このは‐てんぐ木の葉天狗】 威力のない吹けば飛ぶような小さい天狗。こっぱてんぐ。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐とりづき【木の葉採り月】🔗🔉

このは‐とりづき木の葉採り月】 (桑の葉を採る月の意)陰暦4月の異称。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

こ‐の‐はな【木の花】🔗🔉

こ‐の‐はな木の花】 木に咲く花。特に桜、また、梅の異称。神代紀「―の如あまいに移り落ちなむ」

このは‐ぶね【木の葉舟】🔗🔉

このは‐ぶね木の葉舟】 ①遠く水に浮かんだ舟を木の葉に見立てていう語。 ②水上に浮かんだ木の葉を舟に見立てていう語。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐ぼうず【木の葉坊主】‥バウ‥🔗🔉

このは‐ぼうず木の葉坊主‥バウ‥ 取るに足りない坊主。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐むし【木の葉虫】🔗🔉

このは‐むし木の葉虫】 ナナフシ目コノハムシ科の昆虫の総称。また、その一種。全体に緑色か褐色。形が木の葉に似、特に雌では前翅が大きく、翅脈が葉脈に似る。20種ほどが東南アジアを中心に、インド洋や南太平洋の島々に分布。 コノハムシ 提供:ネイチャー・プロダクション ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐むしゃ【木の葉武者】🔗🔉

このは‐むしゃ木の葉武者】 取るに足りない武士。こっぱむしゃ。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

こ‐の‐ま【木の間】🔗🔉

こ‐の‐ま木の間】 木と木とのあいだ。樹間。古事記「楯たた並めて伊那佐の山の―よも」 ⇒このま‐がくれ【木の間隠れ】

このま‐がくれ【木の間隠れ】🔗🔉

このま‐がくれ木の間隠れ】 木の間に隠れること。 ⇒こ‐の‐ま【木の間】

このまろ‐どの【木の丸殿】🔗🔉

このまろ‐どの木の丸殿⇒きのまろどの

こ‐の‐み【木の実】🔗🔉

こ‐の‐み木の実】 木になる実。きのみ。また、果実。くだもの。〈[季]秋〉。古事記「ときじくのかくの―は、是れ今の橘也」 ⇒このみ‐どり【木の実鳥】

こ‐の‐みち【木の道】🔗🔉

こ‐の‐みち木の道】 木材の良否をみわけること。 ⇒このみち‐の‐たくみ【木の道の工】

このみち‐の‐たくみ【木の道の工】🔗🔉

このみち‐の‐たくみ木の道の工】 こだくみ。大工。源氏物語帚木「―の、よろづの物を心に任せて造り出すも」 ⇒こ‐の‐みち【木の道】

このみ‐どり【木の実鳥】🔗🔉

このみ‐どり木の実鳥】 ①木の実によりつく鳥。 ②サルの異称。呉竹集「―。猿の事なり。嵐吹くみ山の奥の―叫ぶ声のみ雲にさはりて」 ⇒こ‐の‐み【木の実】

こ‐の‐め【木の芽】🔗🔉

こ‐の‐め木の芽】 ①木に生え出る芽。きのめ。〈[季]春〉。古今和歌集「霞立ち―もはるの雪降れば」 ②山椒さんしょうの芽。きのめ。 ③茶の若葉を摘んでいりあぶったもの。煎茶せんちゃ⇒このめ‐あえ【木の芽和え】 ⇒このめ‐かぜ【木の芽風】 ⇒このめ‐づき【木の芽月】 ⇒このめ‐づけ【木の芽漬】 ⇒このめ‐どき【木の芽時】 ⇒木の芽張る

このめ‐かぜ【木の芽風】🔗🔉

このめ‐かぜ木の芽風】 木の芽を吹く春風。〈[季]春〉 ⇒こ‐の‐め【木の芽】

このめ‐づき【木の芽月】🔗🔉

このめ‐づき木の芽月】 (木の芽の出る月)陰暦2月の異称。 ⇒こ‐の‐め【木の芽】

このめ‐どき【木の芽時】🔗🔉

このめ‐どき木の芽時】 木の芽の出る季節。芽立ち時。〈[季]春〉 ⇒こ‐の‐め【木の芽】 ○木の芽張るこのめはる 木の芽がふくらむ。「春」の序詞のように用いる。後撰和歌集「―春の山田をうちかへし」 ⇒こ‐の‐め【木の芽】

○木の芽張るこのめはる🔗🔉

○木の芽張るこのめはる 木の芽がふくらむ。「春」の序詞のように用いる。後撰和歌集「―春の山田をうちかへし」 ⇒こ‐の‐め【木の芽】 この‐も此の面】 こなた。こちらがわ。 ⇒このも‐かのも【此の面彼の面】 このも‐かのも此の面彼の面】 こちら側とあちら側。こなたかなた。あちこち。古今和歌集東歌「つくばねの―に蔭はあれど」 ⇒この‐も【此の面】 このもし・い好もしい】 〔形〕[文]このも・し(シク) (→)「このましい」に同じ。 このもし‐が・る好もしがる】 〔自四〕 このましく思う。ほしがる。竹取物語「うべ、かぐや姫の―・り給ふにこそありけれ」 こ‐の‐もと木の下】 きのした。万葉集11「―に時と寄りこねわが思ふ人」 ⇒このもと‐まつり【木の下祭】 このもと‐まつり木の下祭】 伊勢神宮の新造営のため、正殿の心しんの柱の材を山から伐り出す時、その木の下で行われる祭。 ⇒こ‐の‐もと【木の下】 この‐ゆえ‐に此の故に‥ユヱ‥ この理由によって。 この‐よ此の世】 ①生きている世。今の世。現世。こんじょう。万葉集4「―には人言繁し来む世にもあはむわが背子」。「―では結ばれぬ二人」 ②今の代。当代。源氏物語紅葉賀「―に名を得たる舞の師の男ども」 ③人の住んでいる世の中。世間一般。枕草子40「あすはひの木。―近くも見え聞えず」 ⇒このよ‐ならず【此の世ならず】 ⇒このよ‐の‐かぎり【此の世の限り】 ⇒このよ‐の‐ほか【此の世の外】 この‐よう此の様‥ヤウ こういうふう。このとおり。かかるさま。 このよ‐ならず此の世ならず】 ほとんど死ぬほどに。古今著聞集5「―わづらひけり」 ⇒この‐よ【此の世】 このよ‐の‐かぎり此の世の限り】 一生のおわり。この世の見おさめ。万葉集紫千紅「ふかみ草の花見しを、―として」 ⇒この‐よ【此の世】 このよ‐の‐ほか此の世の外】 あのよ。後の世。来世。後拾遺和歌集「あらざらむ―の思出に」 ⇒この‐よ【此の世】 この‐よ‐ら此の夜ら】 (ラは接尾語)こんや。今宵。万葉集10「―はさ夜ふけぬらし」 このり兄鷂】 ハイタカの雄。〈倭名類聚鈔18こ‐の‐わた海鼠腸】 ナマコの腸はらわた、あるいはその塩辛しおから。寒中に製したものがよいとされる。〈[季]冬〉 このん‐で好んで】 特に気に入って。自ら進んで。性に合うのでしばしば。「―したわけではない」「―山歩きをする」 こ‐は此は・是は】 物事をこれと指定して驚嘆する時に発する声。これは。これはまあ。源氏物語帚木「―いかなることぞ」 ⇒此は如何に ⇒此はそも こ‐ば小場・小庭】 ①狭い場所。こにわ。 ②物事が内々で行われる場所。 ③細かくてゆったりとしないさま。役者大鑑「振出し嵐流よりは―に見えて大やうならず」 ↔大場おおば こ‐ば木羽・木端】 ①材木のきりはし。こっぱ。 ②(→)杮板こけらいたに同じ。「―葺」 こ‐ば木場】 ①山で伐った木を集めて置く山間の狭小な平地。仕事場・休み場などにも利用。馬場まば。馬止まどめ。 ②山間の農作地。焼畑をもいう。 こ‐ば胡馬】 中国の北方の胡地に産した馬。 ⇒胡馬北風に依る ご‐は五派⇒ごけ(五家)1・2 ご‐は五覇】 春秋時代の5人の覇者。 ①[孟子告子下]斉の桓公、晋の文公、秦の穆公ぼくこう、宋の襄公じょうこう、楚の荘王の総称。 ②[荀子王覇]斉の桓公、晋の文公、楚の荘王、呉王闔閭こうりょ、越王勾践の総称。 ご‐は呉派】 〔美〕「浙派せっぱ呉派」参照。 ご‐は語派】 〔言〕(branch of languages)語族の下位分類。同一語族の中で同じ時期に分化したか、または共通性・関連性の強いとみられる諸言語の総称。インド‐ヨーロッパ語族中のゲルマン語派・イタリック語派、アルタイ語族中のチュルク語派など。下位分類として語群がある。 ご‐ば五馬】 四頭立ての馬車(駟馬)に驂そえうまを加えたもの。中国の漢代、太守にこれが許されたので、太守の異称。 ご‐ば後場】 取引所で、立会たちあいが午前・午後と1日2回行われる場合、午後の立会。↔前場ぜんば こ‐はい粉灰‥ハヒ ①こなごなに砕けること。粉微塵こなみじん。曾我物語11「大敵を―に打ち砕く」 ②したたかにたしなめること。こっぱい。日葡辞書「コハイニヒトヲシカル」 こ‐ばい故買】 盗んだ品物であることを知っていて、それを買うこと。窩主買けいずかいご‐はい向拝・御拝】 社殿や仏堂の正面階段の上に張り出した廂ひさしの部分。参詣者の礼拝する所。背面にあるものは後拝という。階隠はしがくし。こうはい。 ⇒ごはい‐ばしら【向拝柱】 ご‐はい後拝】 社殿や仏堂の前後に向拝ごはいがある時、その背後の方のもの。↔前拝 ご‐はい誤配】 郵便物などを、あやまって宛名と異なる所に配ること。 こばいえん古梅園‥ヱン 製墨の老舗しにせの名。本家は奈良の松井氏。江戸にも支店があった。

こ‐の‐もと【木の下】🔗🔉

こ‐の‐もと木の下】 きのした。万葉集11「―に時と寄りこねわが思ふ人」 ⇒このもと‐まつり【木の下祭】

このもと‐まつり【木の下祭】🔗🔉

このもと‐まつり木の下祭】 伊勢神宮の新造営のため、正殿の心しんの柱の材を山から伐り出す時、その木の下で行われる祭。 ⇒こ‐の‐もと【木の下】

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き-の-か【木の香】🔗🔉

き-の-か [1] 【木の香】 材木の香り。「―も新しい家」

き-の-かしら【木の頭・柝の頭】🔗🔉

き-の-かしら [1] 【木の頭・柝の頭】 ⇒きがしら(木頭)

き-の-は【木の葉】🔗🔉

き-の-は [1] 【木の葉】 樹木の葉。「青々とした―」 →このは(木の葉)

き-の-はし【木の端】🔗🔉

き-の-はし [1] 【木の端】 (1)木の切れはし。 (2)木の切れはしのように,役に立たないもの。人の捨てて顧みないもの。

きのまろ-どの【木の丸殿】🔗🔉

きのまろ-どの 【木の丸殿】 荒削りの丸木のままで造った粗末な宮殿。特に,筑前国朝倉郡にあった斉明天皇の行宮(アングウ)。黒木の御所。きのまるどの。このまろどの。((歌枕))「朝倉や―にわがをれば名のりをしつつ行くはたが子ぞ/新古今(雑中)」

き-の-み【木の実】🔗🔉

き-の-み [1] 【木の実】 木になった果実。このみ。[季]秋。

きのみ=は本(モト)へ落つ🔗🔉

――は本(モト)へ落つ 木の実はなった木の根もとに落ちる。物事はすべてその本にかえることのたとえ。

きのみ-あぶら【木の実油】🔗🔉

きのみ-あぶら [4] 【木の実油】 木の実からしぼった油。特に,椿(ツバキ)油のこと。

き-の-みち【木の道】🔗🔉

き-の-みち 【木の道】 木材のよしあしを見分け,木を切り出すこと。また,その人。そまびと。このみち。「つくもづかさの工のさまざま―をえりすゑたるやうに/民部卿家歌合」

きのみち-の-たくみ【木の道の工】🔗🔉

きのみち-の-たくみ 【木の道の工】 大工・指物師などの工匠。こだくみ。このみちのたくみ。

き-の-め【木の芽】🔗🔉

き-の-め [1] 【木の芽】 (1)春先に木に萌(モ)え出た芽。このめ。[季]春。 (2)特に,山椒(サンシヨウ)の芽のこと。[季]春。

きのめ-あえ【木の芽和え】🔗🔉

きのめ-あえ ―アヘ [0] 【木の芽和え】 山椒の若芽をすりまぜた白味噌でタケノコ・イカなどをあえた料理。[季]春。

きのめ-ざんしょう【木の芽山椒】🔗🔉

きのめ-ざんしょう ―セウ [4] 【木の芽山椒】 山椒の新芽。

きのめ-だち【木の芽立ち】🔗🔉

きのめ-だち [0] 【木の芽立ち】 春,木の芽の出る頃。

きのめ-づけ【木の芽漬(け)】🔗🔉

きのめ-づけ [0] 【木の芽漬(け)】 木通(アケビ)または山椒などの若芽を塩漬けにしたもの。京都鞍馬の名産であった。このめづけ。

きのめ-でんがく【木の芽田楽】🔗🔉

きのめ-でんがく [4] 【木の芽田楽】 豆腐に山椒の若芽をすりまぜた味噌を塗ってあぶった料理。[季]春。

きのめ-どき【木の芽時】🔗🔉

きのめ-どき [0] 【木の芽時】 ⇒このめどき

きのめ-ながし【木の芽流し】🔗🔉

きのめ-ながし [4] 【木の芽流し】 早春,樹木の芽ぶくころに降る長雨。

こ-の-うれ【木の末】🔗🔉

こ-の-うれ 【木の末】 こずえ。こぬれ。「秋はなほおぼつかなしや初瀬川―もとに残る夜の月/建仁元年十五夜歌合」

こ-の-くれ【木の暗れ・木の暮れ】🔗🔉

こ-の-くれ 【木の暗れ・木の暮れ】 茂った木に覆われて暗いこと。また,そういう所。このくれしげ。「―の夕闇なるに/万葉 1948」

このくれ-しげ【木の暗れ茂】🔗🔉

このくれ-しげ 【木の暗れ茂】 「木の暗(クレ)」に同じ。「松風に池波立ちて桜花―に/万葉 257」

このくれ-の【木の暗れの】🔗🔉

このくれ-の 【木の暗れの】 (枕詞) 〔木の深い繁みのようにの意で〕 「しげし」にかかる。「―繁き谷辺を/万葉 4192」

こ-の-した【木の下】🔗🔉

こ-の-した [1] 【木の下】 樹木の下。

このした-がくれ【木の下隠れ】🔗🔉

このした-がくれ 【木の下隠れ】 木の陰に隠れていること。また,その場所。「宮城野の―鹿や鳴くらん/続後拾遺(秋上)」

このした-かげ【木の下陰】🔗🔉

このした-かげ [4][0] 【木の下陰】 木の陰。こかげ。「―の風のまにまに/新古今(春下)」

このした-かぜ【木の下風】🔗🔉

このした-かぜ 【木の下風】 木の下を吹く風。「桜ちる―はさむからで/拾遺(春)」

このした-つゆ【木の下露】🔗🔉

このした-つゆ 【木の下露】 (1)木の枝から落ちる露。「みさぶらひみ笠と申せ宮城野の―は雨にまされり/古今(東歌)」 (2)木の下の草葉におく露。「おき余る―や染めつらん/玉葉(秋上)」

このした-やみ【木の下闇】🔗🔉

このした-やみ [0] 【木の下闇】 木が茂ってその木陰が暗いこと。「五月山―にともす火は/拾遺(夏)」

こ-の-は【木の葉】🔗🔉

こ-の-は [1] 【木の葉】 (1)冬になって散る葉。散り残っている樹木の葉についてもいう。[季]冬。「―が舞い落ちる」 →きのは(木の葉) (2)木の葉は軽いことから,軽いもの,取るに足らないものの意で,接頭語のように用いる。こっぱ。「―侍」「―鬼」

このは-いし【木の葉石】🔗🔉

このは-いし [3] 【木の葉石】 (1)多数の木の葉の化石を含んでいる堆積岩。多くは泥岩。栃木県塩原町付近から出土するものが有名。 (2)温泉沈殿物である石灰華で,木の葉の印痕を有するもの。

このは-おとし【木の葉落(と)し】🔗🔉

このは-おとし [4] 【木の葉落(と)し】 (1)木の葉が落ちるように左右交互に横すべりをしながら降下する飛行技術。 (2)〔木の葉を吹き落とすことから〕 木枯(コガラ)しのこと。

このは-がえし【木の葉返し】🔗🔉

このは-がえし ―ガヘシ [4] 【木の葉返し】 木の葉が風に翻るように軽快なはやわざ。このはがえり。「薙刀(ナギナタ)柄長くおつとりのべて,…一所に当るを―/謡曲・巴」

このは-がくれ【木の葉隠れ】🔗🔉

このは-がくれ [4] 【木の葉隠れ】 木の葉に隠れて見えないこと。また,その所。「いまよりは―もなけれども時雨に残る村雲の月/新古今(冬)」

このは-がみ【木の葉髪】🔗🔉

このは-がみ [3] 【木の葉髪】 晩秋から初冬の頃,木の葉が散るように,常より多く脱け落ちる頭髪をいう語。[季]冬。《―文芸ながく欺きぬ/中村草田男》

このは-がれい【木の葉鰈】🔗🔉

このは-がれい ―ガレヒ [4] 【木の葉鰈】 5センチメートルぐらいのカレイを重ねて乾燥させたもの。ささのはがれい。あしのはがれい。

このは-ごろも【木の葉衣】🔗🔉

このは-ごろも 【木の葉衣】 (1)身に散りかかる木の葉を衣に見立てていう語。「―の袖の上/謡曲・雨月」 (2)木の葉をつづって作った衣。仙人が着るという。

このは-ざる【木の葉猿】🔗🔉

このは-ざる [4] 【木の葉猿】 (1)小さな猿。身軽に飛びまわって,樹間に見え隠れする小猿。「御迎ひに馬,乗物,―共をおびたたしく遣はし給ふ/御伽草子・のせ猿」 (2)熊本県玉東町木葉で作る郷土玩具。土製の猿に彩色したもの。

このは-しぐれ【木の葉時雨】🔗🔉

このは-しぐれ [4] 【木の葉時雨】 木の葉の散るさまや音を時雨に見立てていう語。

このは-ずく【木の葉木菟】🔗🔉

このは-ずく ―ヅク [3] 【木の葉木菟】 フクロウ目フクロウ科の鳥。全長約20センチメートルで,日本産フクロウ類では小形。背面は褐色,腹面は淡褐色で,全身に黒ないし褐色の縦斑があり,頭に耳状の羽毛がある。ブッポーソーと鳴き「声の仏法僧」といわれる。北海道・本州の森林で繁殖し,冬期は南へ移動する。

このは-せんべい【木の葉煎餅】🔗🔉

このは-せんべい [4] 【木の葉煎餅】 木の葉の形に作った煎餅。

このは-ちょう【木の葉蝶】🔗🔉

このは-ちょう ―テフ [3] 【木の葉蝶】 タテハチョウ科のチョウ。開張約8センチメートル。はねは前後端がとがり,裏面は褐色で,静止すると枯れ葉に見えるので保護色の例として有名。表面は藍色で,前ばねの中央に斜めの広い橙色帯がある。沖縄本島を北限とし,台湾から東南アジアに広く分布。

このは-てんぐ【木の葉天狗】🔗🔉

このは-てんぐ [4] 【木の葉天狗】 (1)威力のない天狗。大したことのない天狗。こっぱてんぐ。「嵐の山の夜あらしに―ぞ誘はるる/天狗弁」 (2)風に舞い散る木の葉を,空を飛び回る天狗にたとえた語。

このは-ばみ【木の葉銜】🔗🔉

このは-ばみ [3] 【木の葉銜】 ⇒杏葉轡(ギヨウヨウグツワ)

このは-ぶね【木の葉舟】🔗🔉

このは-ぶね [4] 【木の葉舟】 波に浮き沈みする小舟を木の葉に見立てた語。また,水に流れる木の葉を舟に見立てた語。

このは-むし【木の葉虫】🔗🔉

このは-むし [3] 【木の葉虫】 ナナフシ目コノハムシ科の昆虫の総称。熱帯アジアからニューギニアにかけて分布する珍虫。体長約8センチメートル。全身緑色。腹部が著しく扁平で頭部と胸部は細い。全身が木の葉にそっくりで,擬態の例として有名。

このは-むしゃ【木の葉武者】🔗🔉

このは-むしゃ 【木の葉武者】 取るに足りない武者。こっぱむしゃ。

このは-ぐも・る【木の葉曇る】🔗🔉

このは-ぐも・る 【木の葉曇る】 (動ラ四) 茂った木の葉に光が遮られる。「―・らで月や出づらむ/新古今(冬)」

こ-の-ま【木の間】🔗🔉

こ-の-ま [1][0] 【木の間】 木と木のあいだ。樹間。

このま-がくれ【木の間隠れ】🔗🔉

このま-がくれ [4] 【木の間隠れ】 木の茂みのあいだから見え隠れすること。

このま-ちょう【木の間蝶】🔗🔉

このま-ちょう ―テフ 【木の間蝶】 ジャノメチョウ科のクロコノマチョウとウスイロコノマチョウの総称。開張約7センチメートル。暗褐色ではねの外縁には凸凹がある。前ばねに二個,後ろばねに三個の眼状紋があり,裏面は灰白色。幼虫はイネ科の植物を食う。クロコノマチョウは関東から屋久島まで,ウスイロコノマチョウは南西諸島以南,東南アジア・アフリカなどに分布。

こ-の-み【木の実】🔗🔉

こ-の-み [1] 【木の実】 樹木になる果実。きのみ。[季]秋。

こ-の-みち【木の道】🔗🔉

こ-の-みち 【木の道】 「きのみち(木道)」に同じ。

このみち-の-たくみ【木の道の工】🔗🔉

このみち-の-たくみ 【木の道の工】 「きのみちのたくみ(木道工)」に同じ。「かの―の造れる,うつくしきうつは物も/徒然 22」

こ-の-め【木の芽】🔗🔉

こ-の-め [1] 【木の芽】 (1)樹木に萌(モ)え出た芽。きのめ。[季]春。「―が吹く」 (2)サンショウの若芽。きのめ。 (3)〔近世女性語〕 (ア)ユズの葉。きのめ。(イ)茶。

このめ=張・る🔗🔉

――張・る 木の芽がふくらむ。「張る」を「春」にかけて用いることが多い。「今はよも枝にこもれる花もあらじ―・るさめ時を知る頃/新葉(春下)」

このめ-あえ【木の芽和え】🔗🔉

このめ-あえ ―アヘ [0] 【木の芽和え】 ⇒きのめあえ(木芽和)

このめ-かぜ【木の芽風】🔗🔉

このめ-かぜ [3] 【木の芽風】 木の芽どきに吹く風。[季]春。《金堂の扉を叩く―/虚子》

このめ-づき【木の芽月】🔗🔉

このめ-づき [3] 【木の芽月】 陰暦二月の異名。

このめ-づけ【木の芽漬(け)】🔗🔉

このめ-づけ [0] 【木の芽漬(け)】 ⇒きのめづけ(木芽漬)

このめ-どき【木の芽時】🔗🔉

このめ-どき [0] 【木の芽時】 樹木に新芽が出る頃。早春。[季]春。

こ-の-もと【木の下】🔗🔉

こ-の-もと 【木の下】 木のした。樹下。また,身の寄せ所をたとえていう。「いかなる―をかは頼むべく侍らむ/源氏(椎本)」

このもと-まつり【木の下祭】🔗🔉

このもと-まつり 【木の下祭】 伊勢神宮の新殿造宮の際に行われる祭りの一。正殿の心(シン)の柱の木を切り出す前に,杣山(ソマヤマ)のその木の下で行われる。

きのみ【木の実】(和英)🔗🔉

きのみ【木の実】 (a) fruit;→英和 a nut (堅果).→英和

きのめ【木の芽】(和英)🔗🔉

きのめ【木の芽】 a bud.→英和 〜が出る bud.

このは【木の葉】(和英)🔗🔉

このは【木の葉】 a leaf (of a tree).→英和

このま【木の間】(和英)🔗🔉

このま【木の間】 among the trees.〜を通して through the branches.

このみ【木の実】(和英)🔗🔉

このみ【木の実】 (a) fruit;→英和 a nut (堅果);→英和 a berry (いちごなどの).→英和

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