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うじ【氏】うぢ🔗⭐🔉
うじ【氏】うぢ
[名]
その家に代々引き継がれる、家の名。家系の名称。姓。
家柄。家系。
古代社会における同族集団。氏の上(かみ)と氏人を主な構成要員とし、部民(べのたみ)や奴婢(ぬひ)を隷属させる場合が多い。氏の名は朝廷での職掌や居住地の名により、多くは地位に応じて姓(かばね)を有した。
〔接尾〕名字に付けて敬意を表す。現在は一般に「し(氏)」を用いる。「吉田―」





うじ【×蛆】🔗⭐🔉
うじ【×蛆】
ハエやアブの幼虫。体は小さな円筒状で、頭や脚ははっきりせず、白または黄色で毛がない。動物の死体や便などに発生する。キンバエ類などは「さし」とよばれ、釣りの餌にする。うじむし。「―がわく」《季 夏》
うじ【宇治】うぢ🔗⭐🔉
うじ【宇治】うぢ
京都府南部の市。宇治川が流れ、奈良と結ぶ渡河地として早くから開けた。平安時代から貴族の別荘地で、源氏物語の舞台。宇治茶の産地。平等院・黄檗山(おうばくさん)万福寺などがある。古くは「菟道」とも書いた。人口一八・〇万。《歌枕》「暮れて行く春のみなとは知らねども霞におつる―の柴舟」〈新古今・春下〉
「宇治茶」の略。


うじ【宇治】うぢ🔗⭐🔉
うじ【宇治】うぢ
姓氏の一。
うし‐あわせ【牛合(わ)せ】‐あはせ🔗⭐🔉
うし‐あわせ【牛合(わ)せ】‐あはせ
牛と牛との角を突き合わせて勝負させる競技。牛相撲。牛突き。牛の角突き合い。闘牛。《季 春》
うじい【雲林院】ウジヰ🔗⭐🔉
うじい【雲林院】ウジヰ
うりんいん(雲林院)

うし‐いち【牛市】🔗⭐🔉
うし‐いち【牛市】
牛を売買する市。
うじ‐うじ🔗⭐🔉
うじ‐うじ
[副]スル気おくれしたり決断がつかなかったりして、はっきりした態度をとらないさま。ぐずぐず。「―(と)して気に病む性分」
うし‐うま【牛馬】🔗⭐🔉
うし‐うま【牛馬】
牛と馬。ぎゅうば。
盂蘭盆(うらぼん)に精霊棚に供える、ナスとキュウリに麻幹(おがら)で足を付けて牛と馬に見立てたもの。
馬の一品種。体毛がきわめて少なく、外見が牛を思わせた。鹿児島県種子島(たねがしま)に産したが、第二次大戦直後、絶滅。



うし‐おい【牛追い】‐おひ🔗⭐🔉
うし‐おい【牛追い】‐おひ
牛を追って歩かせること。また、その人。牛方(うしかた)。
うしおい‐うた【牛追い×唄】うしおひ‐🔗⭐🔉
うしおい‐うた【牛追い×唄】うしおひ‐
「牛方(うしかた)唄」に同じ。
うし‐おうもの【牛追物】‐おふもの🔗⭐🔉
うし‐おうもの【牛追物】‐おふもの
鎌倉時代に流行した騎射の一。馬上から小牛を追いながら、蟇目(ひきめ)・神頭(じんどう)などの矢で射たもの。
うし‐かい【牛飼い】‐かひ🔗⭐🔉
うし‐かい【牛飼い】‐かひ
牛を飼い、使う人。牛使い。牛方(うしかた)。
「牛飼い童(わらわ)」の略。


うしかい‐わらわ【牛飼い△童】うしかひわらは🔗⭐🔉
うしかい‐わらわ【牛飼い△童】うしかひわらは
牛を使って牛車(ぎつしや)を進ませる者。成人後も童形(どうぎよう)の姿をした。牛健児(うしこでい)。
うじ‐かがのじょう【宇治加賀掾】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐かがのじょう【宇治加賀掾】うぢ‐
[一六三五〜一七一一]江戸前期の古浄瑠璃最後の名人。紀伊の人。前名、宇治嘉太夫(かだゆう)。京都を中心に活躍。古浄瑠璃と義太夫節の橋渡しの役割を果たした。
うし‐かけ【牛駆け・牛×駈け】🔗⭐🔉
うし‐かけ【牛駆け・牛×駈け】
昔、陰暦五月五日、大坂北野辺で、野飼いの牛を連れてきて花を飾り、自由に放し遊ばせた行事。牛の藪入(やぶい)り。
うし‐かた【牛方】🔗⭐🔉
うし‐かた【牛方】
牛を扱う人。また、牛を使って物を運ぶのを仕事とする人。牛飼い。牛追い。
うしかた‐うた【牛方×唄】🔗⭐🔉
うしかた‐うた【牛方×唄】
民謡の一。牛方が牛を追う道中にうたった唄。また、牛の売買のときに祝儀としてもうたわれた。牛方節。牛追い唄。
うじ‐かだゆう【宇治嘉太夫】うぢカダイフ🔗⭐🔉
うじ‐かだゆう【宇治嘉太夫】うぢカダイフ
宇治加賀掾(かがのじよう)の初名。
うじ‐がみ【氏神】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐がみ【氏神】うぢ‐
神として祭られた氏族の先祖。藤原氏の天児屋根命(あまのこやねのみこと)、斎部(いんべ)氏の天太玉命(あまのふとだまのみこと)など。
その氏族にゆかりのある神。また、その神を祭った神社。平氏の厳島(いつくしま)明神、源氏の八幡宮など。
住んでいる土地の人々を守護する神。産土神(うぶすながみ)。鎮守の神と同一視されることが多い。



うじ‐がわ【宇治川】うぢがは🔗⭐🔉
うじ‐がわ【宇治川】うぢがは
琵琶湖に発する瀬田川の大津市南郷より下流の称。宇治市を流れ、山崎町で桂川・木津川と合流して淀川となる。網代(あじろ)の名所。《歌枕》「もののふの八十(やそ)―の網代木(あじろき)にいさよふ波の行くへ知らずも」〈万・二六四〉
うじがわ‐の‐せんじんあらそい【宇治川の先陣争い】うぢがは‐センヂンあらそひ🔗⭐🔉
うじがわ‐の‐せんじんあらそい【宇治川の先陣争い】うぢがは‐センヂンあらそひ
寿永三年(一一八四)木曾義仲と源義経が宇治川で相対したとき、義経方の佐々木高綱・梶原景季(かじわらかげすえ)が、源頼朝から与えられた名馬生
(いけずき)・磨墨(するすみ)で先陣を争った故事。

う‐じく【羽軸】‐ヂク🔗⭐🔉
う‐じく【羽軸】‐ヂク
鳥類の羽毛の中央を走る太軸。
うじ‐くさ【×蛆草】🔗⭐🔉
うじ‐くさ【×蛆草】
《味噌に入れて蛆の発生を防ぐところから》ミソナオシの別名。
うし‐くよう【牛供養】‐クヤウ🔗⭐🔉
うし‐くよう【牛供養】‐クヤウ
大田植(おおたう)え


うじ‐くろうど【氏△蔵△人】うぢくらうど🔗⭐🔉
うじ‐くろうど【氏△蔵△人】うぢくらうど
六位の蔵人で第三席にある者。氏を官名につけて、藤原氏ならば藤(とう)蔵人などと称する。
うしけ‐のり【牛毛海=苔】🔗⭐🔉
うしけ‐のり【牛毛海=苔】
ウシケノリ科の紅藻。冬、海岸の岩や貝殻の上に密集してつく。毛状で、黒紫色または紫褐色で乾くと漆のようなつやがある。
うじ‐こ【氏子】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐こ【氏子】うぢ‐
祖神である氏神の子孫。氏の子。氏人。
産土神(うぶすながみ)の鎮守する土地に住んでいて、その守護を受け、それを祭る人々。


うじこ‐じゅう【氏子中】うぢこヂユウ🔗⭐🔉
うじこ‐じゅう【氏子中】うぢこヂユウ
同じ氏神を祭る人々。氏子の仲間。
うじこ‐そうだい【氏子総代】うぢこ‐🔗⭐🔉
うじこ‐そうだい【氏子総代】うぢこ‐
氏子の間から選ばれた代表世話人。神職と協力して、神社の維持にあたる。
うじこ‐ふだ【氏子札】うぢこ‐🔗⭐🔉
うじこ‐ふだ【氏子札】うぢこ‐
生後三〇日ころの宮参りの際、氏神社が赤子に、氏子のしるしとして与える札。
うし‐ころし【牛殺し】🔗⭐🔉
うし‐ころし【牛殺し】
バラ科の落葉小高木。山野に生え、葉は倒卵形で縁に細かいぎざぎざがある。春、白い小花を群生し、実は楕円形で熟すと赤い。材は強靭(きようじん)で、牛の鼻木や鎌の柄に用いた。牛の鼻木。鎌柄(かまつか)。
クロツバラの別名。




うし‐さわら【牛×鰆】‐さはら🔗⭐🔉
うし‐さわら【牛×鰆】‐さはら
サバ科の海水魚。南日本の沖合に生息、全長約二メートル。サワラに似る。背は青緑色で二列の斑点が並ぶ。食用。おきさわら。
うじしゅういものがたり【宇治拾遺物語】うぢシフヰものがたり🔗⭐🔉
うじしゅういものがたり【宇治拾遺物語】うぢシフヰものがたり
(のがたり)鎌倉初期の説話集。一五巻。編者未詳。建保年間(一二一三〜一二一九)の成立か。貴族説話・仏教説話・民間説話など一九七話を収める。仏教的色彩が濃い。
うじ‐じゅうじょう【宇治十帖】うぢジフデフ🔗⭐🔉
うじ‐じゅうじょう【宇治十帖】うぢジフデフ
源氏物語五四帖のうち、橋姫から椎本(しいがもと)・総角(あげまき)・早蕨(さわらび)・宿木・東屋(あずまや)・浮舟・蜻蛉(かげろう)・手習・夢浮橋(ゆめのうきはし)までの最後の一〇帖の総称。光源氏の死後の物語で、宇治を舞台に薫(かおる)大将の半生を描く。
うじ‐すじょう【氏素性】うぢスジヤウ🔗⭐🔉
うじ‐すじょう【氏素性】うぢスジヤウ
家柄・家系や経歴。
うじだいなごんものがたり【宇治大納言物語】うぢダイナゴンものがたり🔗⭐🔉
うじだいなごんものがたり【宇治大納言物語】うぢダイナゴンものがたり
平安後期の説話集。宇治大納言源隆国編。一一世紀後半の成立。現存していないが、今昔物語と深い関連があったと推定される。
宇治拾遺物語を
と混同して呼んだ名。



うじ‐ち【氏地】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐ち【氏地】うぢ‐
氏神の鎮守する土地。
うじ‐ちゃ【宇治茶】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐ちゃ【宇治茶】うぢ‐
京都府宇治地方で栽培される茶。上質とされる。鎌倉時代の初め、明恵(みようえ)上人が栂尾(とがのお)の本茶(ほんちや)を宇治に移植したのに始まる。
うしつ【×烏×瑟】🔗⭐🔉
うしつ【×烏×瑟】
「烏瑟膩沙(うしつにしや)」の略。
うし‐つかい【牛使い】‐つかひ🔗⭐🔉
うし‐つかい【牛使い】‐つかひ
牛飼い。
うじ‐つ・くうぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐つ・くうぢ‐
[動カ四]気後れしてぐずぐずする。ためらう。「問はれて求馬は答へもなく―・く素振り」〈浄・妹背山〉
うじ‐でら【氏寺】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐でら【氏寺】うぢ‐
氏族が、一門の繁栄、先祖の追善、死後の幸福などを祈るために建てた寺。蘇我氏の向原寺、藤原氏の興福寺など。
うじ‐な【氏名】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐な【氏名】うぢ‐
名字(みようじ)。姓氏。
うじな【宇品】🔗⭐🔉
うじな【宇品】
広島市南区の港湾・工業地区。広島港を通称で宇品港という。
うしなわれたときをもとめて【失われた時を求めて】うしなはれたときをもとめて🔗⭐🔉
うしなわれたときをもとめて【失われた時を求めて】うしなはれたときをもとめて
《原題、(フランス)
la recherche du temps perdu》プルーストの長編小説。一九一三〜二七年刊。時間によって磨滅されない永遠なるものを無意志的記憶の中に見いだすに至る主人公の精神的遍歴を中心とし、多元的に構成された七編から成る。二〇世紀の小説に新生面を開いた。

うじ‐にんぎょう【宇治人形】うぢニンギヤウ🔗⭐🔉
うじ‐にんぎょう【宇治人形】うぢニンギヤウ
京都府宇治市で作られる木彫り人形。茶の木を材料に茶摘み女の姿などに作る。刀法・彩色などは奈良人形に似る。茶の木人形。
うじ‐の‐いん【氏の院】うぢ‐ヰン🔗⭐🔉
うじ‐の‐いん【氏の院】うぢ‐ヰン
平安初期、同じ氏族の子弟の教育のために設置した私塾。藤原氏の勧学院など。
うじ‐の‐おおいぎみ【宇治の大君】うぢ‐おほいぎみ🔗⭐🔉
うじ‐の‐おおいぎみ【宇治の大君】うぢ‐おほいぎみ
源氏物語の宇治十帖に登場する女性。宇治の八の宮の長女で、薫(かおる)の求愛をしりぞけ死去する。
うじ‐の‐おさ【氏の△長】うぢ‐をさ🔗⭐🔉
うじ‐の‐おさ【氏の△長】うぢ‐をさ
氏の上(かみ)

うじ‐の‐かみ【氏の上】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐の‐かみ【氏の上】うぢ‐
古代における氏(うじ)の首長。大化の改新以後は朝廷によって任命され、宗家として氏人を統率して朝廷に仕え、氏神の祭祀(さいし)、叙位の推薦、処罰などをつかさどり、一定の政治上の地位を世襲した。平安時代以後は氏の長者という。うじのおさ。うじのこのかみ。
うじ‐の‐かんぱく【宇治の関白】うぢ‐クワンパク🔗⭐🔉
うじ‐の‐かんぱく【宇治の関白】うぢ‐クワンパク
藤原頼通(よりみち)の通称。宇治の邸宅に住んだことによる。
うじ‐の‐きょ【氏の挙】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐の‐きょ【氏の挙】うぢ‐
平安時代、正月六日の叙位の際に、氏の長者が氏人の任官を朝廷に申請推挙すること。
うし‐の‐くるま【牛の車】🔗⭐🔉
うし‐の‐くるま【牛の車】
仏語。大乗の教えのたとえ。三車の一で、小乗の教えを羊や鹿(しか)の車というのに対する。
うしのこく‐まいり【×丑の刻参り】‐まゐり🔗⭐🔉
うしのこく‐まいり【×丑の刻参り】‐まゐり
丑の時参り

うじ‐の‐このかみ【氏の△上・氏の△長】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐の‐このかみ【氏の△上・氏の△長】うぢ‐
うじのかみ

うし‐の‐した【牛の舌】🔗⭐🔉
うし‐の‐した【牛の舌】
カレイ目ウシノシタ亜目の海水魚の総称。水底の砂泥中にすみ、体は扁平で、口が鉤(かぎ)形に曲がっている。両眼はウシノシタでは左側に、ササウシノシタでは右側にある。世界の温帯から熱帯に分布。食用。→舌鮃(したびらめ)
うじ‐の‐しゃく【氏の爵】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐の‐しゃく【氏の爵】うぢ‐
氏の挙で、氏の長者が氏人の叙爵(五位)を申請して叙せられること。
うし‐の‐そうめん【牛の△素×麺】‐サウメン🔗⭐🔉
うし‐の‐そうめん【牛の△素×麺】‐サウメン
ネナシカズラの別名。
うし‐の‐たま【牛の玉】🔗⭐🔉
うし‐の‐たま【牛の玉】
牛の額にできる毛の塊。直径三センチほどの丸さで、中に堅い芯(しん)がある。牛王(ごおう)とも称し社寺などの宝物とされた。
牛の腹中にできる玉。宝物とされた。牛黄(ごおう)。


うじ‐の‐ちょうじゃ【氏の長者】うぢ‐チヤウジヤ🔗⭐🔉
うじ‐の‐ちょうじゃ【氏の長者】うぢ‐チヤウジヤ
平安時代以降の氏の首長の称。奈良時代以前の氏の上(かみ)にあたる。→氏の上
室町時代以後、藤原氏で摂関の地位に就いた者、および源氏で征夷(せいい)大将軍になった者の称。


うし‐の‐つのつきあい【牛の角突(き)合い】‐つのつきあひ🔗⭐🔉
うし‐の‐つのつきあい【牛の角突(き)合い】‐つのつきあひ
「牛合わせ」に同じ。
仲が悪く、争い合うこと。角突き合い。「路用の金も、だらだらひっぱって、いまだに返さねえから、是まで―をしていたところだし」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉


うしのとき‐まいり【×丑の時参り】‐まゐり🔗⭐🔉
うしのとき‐まいり【×丑の時参り】‐まゐり
丑の時(今の午前二時ごろ)に、神社に参り、境内の樹木に憎い人物に擬したわら人形を釘で打ちつけ、相手の死を祈る呪(のろ)い事。白衣で、頭上の鉄輪(かなわ)にろうそくをともし、胸には鏡を下げ、顔やからだを赤く塗るなどして行う。七日目の満願の夜に願いがかなうと信じられていた。丑の刻参り。丑の時詣(もう)で。


うじ‐の‐はしひめ【宇治の橋姫】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐の‐はしひめ【宇治の橋姫】うぢ‐
《「うじのはしびめ」とも》
京都府宇治市宇治橋の西詰めにある橋姫神社の祭神とされる女神。宇治橋を守る神で、住吉大明神が夜ごと通ったという伝説がある。
嵯峨天皇の代、嫉妬(しつと)のあまり宇治川に身を投じて鬼となり、京中の男女を食い殺したという女。


うし‐の‐ひ【×丑の日】🔗⭐🔉
うし‐の‐ひ【×丑の日】
十二支の丑にあたる日。特に夏の土用の丑の日と寒中の丑の日をいう。夏の土用の丑の日には、鰻(うなぎ)のかば焼きを食べ、灸(きゆう)を据え、寒中の丑の日には、丑紅を買う風習がある。
うしのひ‐まつり【×丑の日祭(り)】🔗⭐🔉
うしのひ‐まつり【×丑の日祭(り)】
北九州で、陰暦一一月の丑の日に田の神を迎えて行う収穫感謝の祭り。二月・一〇月の初丑の日に行う所もある。
うし‐の‐ほね【牛の骨】🔗⭐🔉
うし‐の‐ほね【牛の骨】
素性のはっきりしない者をあざけっていう言葉。馬の骨。
うじ‐の‐わきいらつこ【菟道稚郎子】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐の‐わきいらつこ【菟道稚郎子】うぢ‐
応神天皇の皇子。多くの典籍を学び、父の信任も厚く皇太子になったが、父帝の死後、兄の大鷦鷯尊(おおさざきのみこと)(仁徳天皇)に皇位を譲るために自殺したという。
うし‐は・く【△領く】🔗⭐🔉
うし‐は・く【△領く】
[動カ四]《「主(うし)」として領有する意から》領地として治める。支配する。「汝(いまし)が―・ける葦原の中つ国は、我が御子の知らす国ぞ」〈記・上〉
うじ‐ばし【宇治橋】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐ばし【宇治橋】うぢ‐
京都府宇治市、宇治川に架かる橋。平等院の近くにある。
三重県伊勢市の五十鈴川に架かる橋。皇大神宮への参道。


うじばしだんぴ【宇治橋断碑】うぢばしだんぴ🔗⭐🔉
うじばしだんぴ【宇治橋断碑】うぢばしだんぴ
大化二年(六四六)僧道登(どうとう)が宇治川に宇治橋を架けた由来を刻した碑。日本現存最古の碑。寛政三年(一七九一)ごろに上部三分の一が発見されたものを復元し、現在は宇治橋畔の橋寺境内にある。
うじ‐はや・し【△阻し】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐はや・し【△阻し】うぢ‐
[形ク]情勢・地勢などが危険である。状況が差し迫っている。「かく―・き時に、身命を惜しまずして」〈続紀宣命・三二詔〉
うじ‐びと【氏人】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐びと【氏人】うぢ‐
古代、氏の上(かみ)に率いられる氏の構成員。氏の上のもとに氏神を祭り、部民(べのたみ)などを配下に置いて農業に従い、戦時には兵士として戦った。うじうど。うじんど。
うじ‐ぶみ【氏文】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐ぶみ【氏文】うぢ‐
古代の氏(うじ)が、その起源や先祖代々の功績などを記した文書。「高橋氏文」の類。また、中世、武家で家の由来と系統を記した文書。
うし‐へん【牛偏】🔗⭐🔉
うし‐へん【牛偏】
漢字の偏の一。「牧」「物」などの「
」の称。

うし‐まつり【牛祭】🔗⭐🔉
うし‐まつり【牛祭】
陰暦九月一二日(現在は一〇月一二日)の夜に京都市右京区太秦(うずまさ)の広隆寺で行われる祭り。摩多羅神(またらじん)の役は白紙の仮面をかぶり、異様な服装をし、牛に乗って寺内を一巡し、国家安穏・五穀豊穣(ごこくほうじよう)・悪病退散の祭文を読む。太秦の牛祭。《季 秋》「油断して京へ連なし―/召波」
うじ‐まる【宇治丸】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐まる【宇治丸】うぢ‐
《宇治川でとれる鰻(うなぎ)で作る姿鮨(すがたずし)が評判で、宇治丸とよばれたところから》鰻鮨。また、鰻のかば焼き。うじまろ。
うし‐みせ【牛店】🔗⭐🔉
うし‐みせ【牛店】
明治時代、牛肉を鍋などにして食べさせた店。うしや。ぎゅうや。「この―のなべさかもり」〈魯文・安愚楽鍋〉
うし‐みつ【×丑三つ】🔗⭐🔉
うし‐みつ【×丑三つ】
丑の刻を四つに分けた第三にあたる時。今の午前二時から二時半ごろ。一説に、午前三時から三時半ごろ。また転じて、真夜中。深夜。「草木も眠る―時」
うじ‐むし【×蛆虫】🔗⭐🔉
うじ‐むし【×蛆虫】
うじ。
人間として扱う値打ちのないものの意で、人をののしっていう語。「この―どもめ」「―野郎」


うじ‐め【氏女】うぢ‐🔗⭐🔉
うじ‐め【氏女】うぢ‐
律令制で、諸氏から朝廷に差し出した女官。
うし‐や【牛屋】🔗⭐🔉
うし‐や【牛屋】
牛小屋。
牛の飼育を職業とする人。
牛の売買を職業とする人。牛博労(うしばくろう)。
牛店(うしみせ)。ぎゅうや。「―の正面にはかまのままあぐらをかき」〈魯文・安愚楽鍋〉




うじゃ‐うじゃ🔗⭐🔉
うじゃ‐うじゃ
[副]スル
同種のものや似たようなものがたくさん集まってうごめいているさま。特に小さいものにいう。「タレント志願の若者が―いる」「毛虫が―(と)している」
いつまでも、しまりなく長引くさま。ぐずぐず。くどくど。「くだらないことを―言うな」


う‐じゃく【×烏×鵲】🔗⭐🔉
う‐じゃく【×烏×鵲】
《「うしゃく」とも》カササギの別名。
うじゃく‐きょう【×烏×鵲橋】‐ケウ🔗⭐🔉
うじゃく‐きょう【×烏×鵲橋】‐ケウ
鵲(かささぎ)の橋


うじゃ・ける🔗⭐🔉
うじゃ・ける
[動カ下一]
果実が熟れすぎてくずれる。また、傷あとなどがただれて、くずれる。うじゃじゃける。「ザクロが―・ける」「傷口が―・ける」
態度や身なりがだらしなく、くずれている。だらける。うじゃじゃける。〈和英語林集成〉


うじゃじゃ・ける🔗⭐🔉
うじやまだ【宇治山田】うぢやまだ🔗⭐🔉
うじやまだ【宇治山田】うぢやまだ
三重県伊勢市の旧称。
う‐じゅ【×迂儒】🔗⭐🔉
う‐じゅ【×迂儒】
書物のことしか知らず、世事に疎い学者。「―諸生の空論、一二外人の邪説を聴き」〈東海散士・佳人之奇遇〉
ウジュン‐パンダン【Ujung Pandang】🔗⭐🔉
ウジュン‐パンダン【Ujung Pandang】
インドネシア、スラウエシ島南西部の港湾都市。マカッサル海峡に面し、古くから香料貿易の基地として発展。旧称マカッサル。
う‐じょう【×鵜匠】‐ジヤウ🔗⭐🔉
う‐じょう【×鵜匠】‐ジヤウ
《「うしょう」とも》鵜飼いを職業とする人。うだくみ。《季 夏》
う‐じょう【羽状】‐ジヤウ🔗⭐🔉
う‐じょう【羽状】‐ジヤウ
鳥の羽のような形。
う‐じょう【烏城】‐ジヤウ🔗⭐🔉
う‐じょう【烏城】‐ジヤウ
《黒塗りの天守閣をもつところから》岡山城の異称。→白鷺(しらさぎ)城
うじょう‐せけん【有情世間】ウジヤウ‐🔗⭐🔉
うじょう‐せけん【有情世間】ウジヤウ‐
仏語。器世間(きせけん)に対し、人間などの生物の在り方。有情世界。→器世間(きせけん)
うじょう‐ふくよう【羽状複葉】ウジヤウフクエフ🔗⭐🔉
うじょう‐ふくよう【羽状複葉】ウジヤウフクエフ
植物の葉の形態で、小葉が葉軸の左右に羽状に並んでいるもの。フジなど先端にも小葉のつくものを奇数羽状複葉、ソラマメなどつかないものを偶数羽状複葉という。
うじょう‐みゃく【羽状脈】ウジヤウ‐🔗⭐🔉
うじょう‐みゃく【羽状脈】ウジヤウ‐
葉の葉脈で、主脈から左右に側脈が出ているもの。
うしろ‐あき【後ろ明き】🔗⭐🔉
うしろ‐あき【後ろ明き】
ブラウス・ワンピースなどの洋服の、着脱のためのあきが背面にあること。背(せ)明き。
氏🔗⭐🔉
氏
[音]シ
ジ
[訓]うじ
[部首]氏
[総画数]4
[コード]区点 2765
JIS 3B61
S‐JIS 8E81
[分類]常用漢字
[難読語]
→あや‐うじ【漢氏】
→かわち‐の‐ふみうじ【西文氏】
→こ‐の‐かみ【兄・首・氏上】
→とうじ【杜氏】
→とじ【杜氏】
→にせむらさきいなかげんじ【偐紫田舎源氏】
→やまと‐の‐あやうじ【東漢氏】

蛆🔗⭐🔉
蛆
[音]ショ
ソ
[訓]うじ
こおろぎ
むかで
ひる
[部首]虫
[総画数]11
[コード]区点 7355
JIS 6957
S‐JIS E576
[難読語]
→つち‐ぼたる【土蛍・地蛍・蛍蛆】
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