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き【気】🔗🔉

】 ➊天地間を満たし、宇宙を構成する基本と考えられるもの。また、その動き。 ①風雨・寒暑などの自然現象。 ②15日または16日間を1期とする呼び方。三分して、その一つを候と呼ぶ。→二十四節気。 ③万物が生ずる根元。「天地正大の―」 ➋生命の原動力となる勢い。活力の源。太平記8「皆―を挙げける上」。「牡丹切つて―の衰ひし夕かな」(蕪村)。「大いに―を吐く」 ➌心の動き・状態・働きを包括的に表す語。ただし、この語が用いられる個々の文脈において、心のどの面に重点を置くかは様々である。 ①(全般的に見て)精神。「―を静める」「―がめいる」「―が狂う」 ②事に触れて働く心の端々。「―が散る」「―が多い」 ③持ち続ける精神の傾向。人がら。「―が短い」「―がいい」 ④ある事をしようとする心の動き。つもり。「どうする―だ」「―が知れない」「まるで―がない」 ⑤ある事をしようとして、それに引かれる心。関心。「―をそそる」「―を入れる」「あの女に―がある」 ⑥根気。「―が尽きた」 ⑦あれこれと考える心。「―を揉む」「―に病む」「―を回す」「―が置けない」 ⑧感情。気分。「―まずい」「―を悪くする」 ➍はっきりとは見えなくても、その場を包み、その場に漂うと感ぜられるもの。 ①空気。大気。「海の―を吸う」 ②水蒸気などのように空中にたつもの。け。 ③あたりにみなぎる感じ。「殺伐の―」 ④呼吸。いきづかい。「―が詰まるような部屋」 ➎その物本来の性質を形作るような要素。特有の香や味。け。「―の抜けたビール」 →け(気) ⇒気が合う ⇒気が改まる ⇒気がある ⇒気が多い ⇒気が大きい ⇒気が置けない ⇒気が重い ⇒気が軽い ⇒気が利く ⇒気が気でない ⇒気が差す ⇒気が知れない ⇒気が進まない ⇒気が済む ⇒気が急く ⇒気がそがれる ⇒気が立つ ⇒気が小さい ⇒気が散る ⇒気がつきる ⇒気が付く ⇒気が詰まる ⇒気が強い ⇒気が遠くなる ⇒気が通る ⇒気が咎める ⇒気が取り上す ⇒気が無い ⇒気が長い ⇒気が抜ける ⇒気が乗る ⇒気が早い ⇒気が張る ⇒気が晴れる ⇒気が引ける ⇒気が触れる ⇒気が減る ⇒気が紛れる ⇒気が回る ⇒気が短い ⇒気が向く ⇒気が滅入る ⇒気が揉める ⇒気が休まる ⇒気が若い ⇒気で気を病む ⇒気に入る ⇒気に掛かる ⇒気に食わない ⇒気に障る ⇒気にする ⇒気に留める ⇒気になる ⇒気に病む ⇒気は心 ⇒気は世を蓋う ⇒気を入れる ⇒気を失う ⇒気を奪われる ⇒気を落とす ⇒気を利かせる ⇒気を配る ⇒気を使う ⇒気を尽くす ⇒気を付け ⇒気を付ける ⇒気を通す ⇒気を取られる ⇒気を取り直す ⇒気を取る ⇒気を抜く ⇒気を呑まれる ⇒気を吐く ⇒気を張る ⇒気を引き立てる ⇒気を引く ⇒気を触る ⇒気を紛らわす ⇒気を回す ⇒気を持たす ⇒気を揉む ⇒気を許す ⇒気を緩める ⇒気を良くする

ぎ【気】🔗🔉

】 (キの連濁。接尾語的に名詞に付いて)こころもち・気質・根性の意。「男―」→き(気)

け【気】🔗🔉

】 (「気」の呉音ケに由来するか。一説に訓とも。→気) [一]〔名〕 ①実体を手にとることはできないが、その存在が感じられるもの。蜻蛉日記「東面の朝日の―」。「火の―」「全くその―は見られない」 ②様子。けはい。宇津保物語楼上上「さがなう心こはく、なまめかしき―もはべらず」 ③心もち。ここち。源氏物語夕顔「おそろしき―もおぼえず」 ④気力。心身の力。蜻蛉日記「―やあがりぬらん、心地いとあしうおぼえて」 ⑤病気。枕草子188「病は…脚の―」。倭名類聚鈔3「疫、衣夜美、一云度岐乃介」 ⑥その味わい・匂いなどのあること。その成分を含むこと。今昔物語集1「米の―なれば吉き物なり」 ⑦生れつき持っているもの。持ちまえ。筑波問答「其の人の―に対して教へかけられ侍るにや」 [二]〔接頭〕 動詞・形容詞に冠して「様子が…である」の意とし、または「何となく」の意を添える。「―おされる」「―ぢかし」「―おそろし」「―だるい」 [三]〔接尾〕 そのような様子、傾向が感じられること。「寒―さむけ」「人―ひとけ」「女っ―」 ⇒気も無い

げ【気】🔗🔉

】 〔接尾〕 (ケ(気)の濁音化したもの)体言、形容詞の語幹、動詞の連用形などに付いて、外から見て推測されるけはい・様子・感じ・傾向などの意を表す。…の様子。…そう。いかにも…の感じ。 ㋐(体言に付く)源氏物語夕顔「いとあはれ―なる人と見給ふに」。天草本平家物語「いかにも大様―でそこへ出でられたれば」。「得意―な顔」「おとな―がない」 ㋑(形容詞の語幹に付く)源氏物語若紫「いたうなげかし―にもいひなさず」。天草本平家物語「清盛も面白―に思はれて」。「かわい―がない」 ㋒(動詞の連用形に付く)源氏物語夕顔「何の心ばせあり―もなく」。「意味あり―に笑う」 ㋓(動詞型助動詞の連用形に付く)源氏物語若紫「しろしめしたり―なるを」 ㋔(形容詞型助動詞の語幹に付く)源氏物語浮舟「ことごとしきほどにはあるまじ―なりしを」。「何か話した―な様子」 ㋕(活用語の連体形に付く)天草本平家物語「この人もふた心がある―なとあつて」

[漢]気🔗🔉

 字形  筆順 〔气部2画/6画/教育/2104・3524〕 [氣] 字形 〔气部6画/10画/6170・5D66〕 〔音〕(漢) (呉) [意味] ①天地の間にみなぎっているガス状の物質。「気体・大気・空気」 ②いき。呼吸。「呼気・気息・気管」 ③万物、特に自然現象の源泉をなすもの。「陰陽の二気」「気象・天気・電気」 ④心のはたらき。 ㋐意識。感情。「気が利く」「気を静める」「病は気から」「気が気でない」「気分・気質・根気・平気」 ㋑生命の原動力。精神力。「万丈の気を吐く」「元気・精気・病気・脚気かっけ」 ⑤それとなく感じられる様子。「血の気が引く」「気品・気色きしょく・けしき・殺気・雰囲気」 ⑥一年を二十四分した、その一期十五日間。「二十四節気・気候」 [解字] 形声。音符「气」(=水蒸気がたちのぼるさま)+「米」。米をふかす時に出る蒸気の意。一説に、「餼」の原字で、食物を他人に贈る意。のち音符「气」の意味に用いたものとする。は異体字。 [下ツキ 安気・意気・一気・陰気・鬱気・運気・温気・雲気・英気・鋭気・快気・海気・外気・火気・客気・活気・脚気・勘気・換気・寒気・鬼気・義気・吸気・俠気・狂気・驕気・空気・景気・厥気・血気・元気・減気・衒気・口気・香気・豪気・呼気・語気・根気・才気・殺気・山気・産気・士気・志気・磁気・湿気・邪気・秋気・臭気・酒気・匠気・沼気・瘴気・笑気・上気・蒸気・正気・暑気・神気・辛気・蜃気楼・水気・瑞気・生気・精気・節気・疝気・増気・俗気・損気・大気・惰気・短気・暖気・地気・稚気・茶気・中気・通気・天気・電気・同気・怒気・毒気・人気・熱気・排気・覇気・病気・氛囲気・雰囲気・噴気・平気・本気・朦気・濛気・夜気・勇気・妖気・陽気・欲気・嵐気・乱痴気・涼気・凜気・悋気・冷気・霊気・和気・呆気あっけ・浮気うわき・噯気おくび・呑気のんき・暢気のんき [難読] 気質かたぎ・気触れるかぶれる・気障きざ・気風きっぷ

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