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たく‐し【度支】🔗⭐🔉
たく‐し【度支】
①中国の官制。魏・晋以後、度支尚書が置かれ、唐では戸部の一部局となったが、中期以後は度支使が置かれ、全国の財政をつかさどった。
②主計寮の唐名。
たび【度】🔗⭐🔉
たび【度】
①とき。折。際。竹取物語「この―はいかでかいなび申さむ」
②度数。回数。また、数などの下に付けて回数を示す。万葉集20「八―袖振る」
③(「―に」の形で)…するごとに。「会う―に小遣いをくれる」
たび‐かさな・る【度重なる】🔗⭐🔉
たび‐かさな・る【度重なる】
〔自五〕
同じ事が何度もひき続いて起こる。度数・回数が積もりかさなる。「―・る事故」
たび‐かず【度数】🔗⭐🔉
たび‐かず【度数】
回数。どすう。
たび‐たび【度度】🔗⭐🔉
たび‐たび【度度】
同じことが何度も繰り返して行われるさま。毎度。毎回。しばしば。「―注意を受ける」「―の訪問」
たび‐まね・し【度遍し】🔗⭐🔉
たび‐まね・し【度遍し】
〔形ク〕
度数が多い。絶え間ない。万葉集19「いにしへゆ無かりし瑞しるし―・く申したまひぬ」
たんび【度】🔗⭐🔉
たんび【度】
タビの撥音化。花暦八笑人「道理で茶番の―にいただくはずだア」。「見る―に思い出す」
ど【度】🔗⭐🔉
ど【度】
(呉音。漢音はタク・ト)
①物事の基準・標準とすべきもの。ほど。ほどあい。「―を越す」
②〔仏〕
㋐生死しょうじの迷いの海を越えて、悟りの彼岸に渡ること。また、そうさせること。
㋑仏門に入って戒を受けること。
③数で測られるもの。また、それを表示する目盛り。
㋐角度の単位。円周を360に等分し、その1単位の円周の中心角を1度という。
㋑経度・緯度の単位。地球の円周の360分の1。
㋒温度の単位。
㋓眼鏡の強さの単位。焦点距離をインチで表した数。「―の強い眼鏡」
㋔音程の単位。全音階で、各音のへだたりの大きさで表す。
㋕アルコール性飲料において、アルコール分の含量をパーセントで表した数値。
⇒度が過ぎる
⇒度を失う
ど‐あい【度合】‥アヒ🔗⭐🔉
ど‐あい【度合】‥アヒ
ほどあい。程度。「力を入れる―を加減する」「変化の―が大きい」
ど‐えん【度縁】🔗⭐🔉
ど‐えん【度縁】
律令制で、得度を許されて僧尼となる者に太政官が交付した文書。受戒の年月を末尾に記入し、治部省・玄蕃寮など所轄官庁の官人や僧綱そうごうが署名捺印した。公験くげん。
ど‐がい【度外】‥グワイ🔗⭐🔉
ど‐がい【度外】‥グワイ
計算の外。法度の外。範囲の外。末広鉄腸、雪中梅「歴史上の関係を―に置き、風土人情の如何を不問に付して」
⇒どがい‐し【度外視】
どがい‐し【度外視】‥グワイ‥🔗⭐🔉
どがい‐し【度外視】‥グワイ‥
考慮の範囲外とみなすこと。問題にしないこと。心にかけないこと。「採算を―する」
⇒ど‐がい【度外】
○度が過ぎるどがすぎる🔗⭐🔉
○度が過ぎるどがすぎる
限度をひどく越えている。「冗談の―」
⇒ど【度】
と‐かた【外方】
ほかのところ。よそ。浄瑠璃、心中宵庚申「―にも惚れ手がある」
と‐がた【枓・斗形】
(→)枡形ますがたに同じ。
ど‐かた【土方】
土木工事に従事する労働者。土工。
とかち【十勝】
①北海道もと11カ国の一つ。1869年(明治2)国郡制設定により成立。現在の十勝支庁の管轄地域。中央から南部に十勝平野が展開、北部は大雪山国立公園。
②北海道東南部の支庁。帯広市・音更おとふけ町・士幌町など19市町村。
⇒とかち‐いし【十勝石】
⇒とかちおき‐じしん【十勝沖地震】
⇒とかち‐がわ【十勝川】
⇒とかちがわ‐おんせん【十勝川温泉】
⇒とかち‐だけ【十勝岳】
⇒とかち‐へいや【十勝平野】
と‐かち【兎褐】
兎の毛を綿糸にまぜて織った織物。〈倭名類聚鈔12〉
とかち‐いし【十勝石】
十勝地方に産出する黒色の光沢の強い黒曜石。飾り石に用いる。
⇒とかち【十勝】
とかちおき‐じしん【十勝沖地震】‥ヂ‥
北海道南方沖を震源とする地震。
㋐1952年3月4日の十勝南東沖を震源とする地震。マグニチュード8.2。死者33人、家屋の被害1000戸余、津波は最高6メートル余。地鳴りを伴う。
㋑1968年5月16日の青森県東方沖を震源とする地震。マグニチュード7.9。死者52人、家屋の被害4000戸余、津波は最高5メートル。
半分が崩れ落ちた国道45号線 1968年5月16日
提供:毎日新聞社
⇒とかち【十勝】
とかち‐がわ【十勝川】‥ガハ
十勝地方を流れる大河。十勝岳の東斜面に発源し、十勝平野を流れて太平洋に注ぐ。長さ約156キロメートル。流域面積9010平方キロメートル。
⇒とかち【十勝】
とかちがわ‐おんせん【十勝川温泉】‥ガハヲン‥
十勝川流域の音更おとふけ町に湧出する温泉。泥炭層を通るため、湯は植物性の有機物に富む。
⇒とかち【十勝】
とかち‐だけ【十勝岳】
北海道中央部の活火山。十勝・石狩の境上にそびえ、標高2077メートル。複式火山。頂上は外輪山の溶岩円頂丘。
十勝岳
撮影:新海良夫
⇒とかち【十勝】
とかち‐へいや【十勝平野】
北海道南東部、十勝川の流域に広がる平野。日本有数の畑作地帯で豆類の産が多い。中心に帯広市がある。
⇒とかち【十勝】
トカチョーフ【Petr N. Tkachev】
ロシアの革命家・評論家。投獄・亡命の後、スイスで雑誌「警鐘」を発行、ジャコバン主義を説く。ブランキ派と交流。(1844〜1886)
どかっ‐と
〔副〕
①物の出現や移動が一度に大量であるさま。「―大雪が降った」
②重いものが確実にある場所を占めるさま。「通路に荷物が―置いてある」
どか‐と
〔副〕
①重い物などを勢いよくおろすさま。勢いよく腰をおろすさま。どっかと。狂言、右流左止うるさし「乗付けぬ馬に―乗つたらば悪からう程に」
②一時にたくさん。甚だしく。どかっと。浄瑠璃、義経千本桜「―盗まれ申さんより」
どか‐どか
①大勢が入り乱れて足音高く移動する音。また、そのさま。「―と電車に乗り込む」
②ものが一時に大量に出現するさま。「申込みが―来る」
とがとが・し
〔形シク〕
とげとげしい。何かと人をとがめだてして小うるさい。堤中納言物語「―・しき女聞きて」
トガトン【tongaton タガログ】
フィリピンの少数民族カリンガの楽器。長さの違う6本の竹筒を6人の演奏者が上から落として鳴らす。日本では音楽教育で使用。
とが‐にん【咎人】
とがのある人。罪を犯した人。罪人。
とがのお【栂尾】‥ヲ
京都市右京区梅ヶ畑の一地区。紅葉の名所。高雄(高尾)・槙尾と共に三尾さんびと称し、栂尾はその最北。明恵みょうえ上人再興の高山寺がある。
栂尾の紅葉
撮影:的場 啓
⇒とがのお‐に【栂尾煮】
とがのお‐に【栂尾煮】‥ヲ‥
さつまいもを、砂糖で甘く煮たもの。京都栂尾の高山寺の精進料理に出されたという説のほか、料理屋の名とも。
⇒とがのお【栂尾】
とが‐の‐き‐の【栂の木の】
〔枕〕
(音の類似から)「つぎつぎ」にかかる。万葉集6「繁しじに生ひたる―いやつぎつぎに」
どか‐ひん【どか貧】
(ドカは接頭語)一時に貧乏になること。↔じり貧
どか‐べん【どか弁】
「土方弁当」の略。大きな深い弁当箱。また、その弁当。
と‐かま
鋭くやかましいさま。古事記中「―にさ渡る鵠くび」
と‐がま【利鎌】
よく切れる鎌。するどい鎌。
ど‐がま【土釜】
土製の飯釜。鉄製にくらべて熱の伝導は遅いが、容易に冷めない利点がある。
ど‐がま【土竈・土窯】
①炭焼竈の一つ。出入口のほかは全部を土で築き、炭材が炭化し終わると密閉して火を消すもの。
②土竈炭の略。
⇒どがま‐ずみ【土竈炭】
と‐がまえ【外構え】‥ガマヘ
家屋・屋敷などの外面の構造。そとがまえ。
トカマク【tokamak】
(ロシア語の電流・容器・磁場・コイルの頭文字に由来する語)環状磁場によって高温プラズマを閉じ込める核融合研究のための装置。
どがま‐ずみ【土竈炭】
土竈で焼いた炭。質がもろく火つきがよい。駱駝炭らくだずみ。
⇒ど‐がま【土竈・土窯】
と‐かみ【
】
門または出入口などの扉の枢くるるを入れる横木。ねずばしり。ねずみばしり。
とが・む【咎む】
〔他下二〕
⇒とがめる(下一)
とがめ【咎め】
①とがめること。なじること。そしり。非難。源氏物語末摘花「花(鼻)の―を、なほ、あるやうあらむと」。「良心の―」
②罪とされること。また、そのような行為に対する罰。源氏物語薄雲「後の世までの―あるべかりけることを」。「何のお―もなかった」
⇒とがめ‐だて【咎め立て】
とがめ‐だて【咎め立て】
必要以上に強くとがめること。「ささいな事にも―をする」
⇒とがめ【咎め】
とが・める【咎める】
[一]〔他下一〕[文]とが・む(下二)
①気にかける。取り立てて気にする。土佐日記「人の程にあはねば―・むるなり」
②取り立てて言う。万葉集18「針袋帯び続けながら里ごとにてらさひ歩けど人も―・めず」。源氏物語橋姫「似つかはしからぬ袖の香を、人ごとに―・められめでらるるなむ、なかなか所せかりける」
③取り立てて問いただす。責める。非難する。万葉集4「わがするわざを―・めたまふな」。源氏物語胡蝶「限りなく、底ひ知らぬ志なれば、人の―・むべきさまにはよもあらじ」。法華義疏長保点「審つばひらかに思はずして妄みだりがわしく仏を咎トカメタリ」。「過ちを―・める」
[二]〔自下一〕
①傷・腫物などが刺激を受けて悪化する。痛む。ヘボン初版「キズガトガメル」
②悪い事をして心に痛みを感じる。「気が―・める」
どか‐もうけ【どか儲け】‥マウケ
一時に巨利を得ること。
と‐か‐や
(格助詞トに係助詞カ、間投助詞ヤの付いた語)
①伝聞の意を表す。…とかいうことである。…とかいう。
㋐文末に用いる。源氏物語蜻蛉「例のひとりごち給ふ―」
㋑文中に用いる。平家物語3「鬼界の島―へわれ具して参れ」
②断定を避け、詠嘆の気持を添える。謡曲、花筐「継体天皇と申す―」
どか‐ゆき【どか雪】
一時に多量に降り積もる雪。
トカラ【Tokhāra・吐火羅・都貨邏】
⇒トハラ
とがらか・す【尖らかす】
〔他五〕
(→)「とがらす」に同じ。
トカラ‐ご【トカラ語】
(Tocharian)インド‐ヨーロッパ語族に属する言語の一つ。6〜8世紀ごろ中国新疆ウイグル自治区のクチャやトルファン周辺で使われ、20世紀初めに発見。多くは翻訳された仏教文献で、東西2方言に分かれる。
とがら・す【尖らす】
〔他五〕
物の端をとがるようにする。とがらせる。とがらかす。「口を―・す」「神経を―・す」「声を―・して叱る」
とから‐れっとう【吐噶喇列島】‥タウ
九州南端から約130キロメートル南にある火山島群。口之島・中之島その他の島々から成り、薩南諸島の一部をなす。鹿児島県に属する。宝列島。
とかり【鋒】
「ほこ」の異称。
とがり【尖り】
とがること。また、物のとがった先端。
⇒とがり‐がお【尖り顔】
⇒とがり‐がさ【尖り笠】
⇒とがり‐ごえ【尖り声】
⇒とがり‐ね【尖根】
⇒とがり‐ねずみ【尖鼠】
⇒とがり‐や【尖矢・利雁矢】
と‐がり【鳥狩】
鷹を使って鳥を狩ること。たかがり。万葉集14「上志太の殿の仲子なかちし―すらしも」
とがりいし‐いせき【尖石遺跡】‥ヰ‥
長野県茅野市にある、縄文時代中期の集落構成を示す代表的な遺跡。
とがり‐がお【尖り顔】‥ガホ
口先をとがらせて怒った顔つき。
⇒とがり【尖り】
とがり‐がさ【尖り笠】
中央の高くとがっている笠。「御色が黒くは笠を召せ、笠も笠、いつきよ―おそり笠」(狂言歌謡)
⇒とがり【尖り】
とがり‐ごえ【尖り声】‥ゴヱ
怒った時などの、かんばしった鋭い声。
⇒とがり【尖り】
とがり‐ね【尖根】
鏃やじりの先の尖ったもの。
⇒とがり【尖り】
とがり‐ねずみ【尖鼠】
モグラ目トガリネズミ科またそのうちトガリネズミ属の哺乳類の総称。約150種を含み、哺乳類中もっとも多い。体長5〜7センチメートル。ネズミに似て小形、吻はとがり、虫類などを食う。目・耳の機能は貧弱で、触毛が発達。北半球北部の森林やツンドラに分布。日本には北海道と本州中部・四国の山岳地域にシントウトガリネズミ・オオアシトガリネズミ・アズミトガリネズミなど6種が生息。
とがりねずみ
トガリネズミ
撮影:小宮輝之
⇒とがり【尖り】
とがり‐や【尖矢・利雁矢】
鏃やじりの一種。大形で先端を鋭くとがらせたもの。また、この鏃をつけた矢。
⇒とがり【尖り】
とが‐りょう【科料】‥レウ
(同音の過料かりょうと区別するためにいう)
⇒かりょう(科料)
とが・る【尖る】
〔自五〕
①先端が細くするどくなる。とんがる。山家集「山の峰の先の―・りたるやうなるを」
②過敏になる。「神経が―・る」
③感情的になる。おこる。法華経(竜光院本)平安後期点「心各おのおの勇いさみ鋭トカリて」。「―・った声」
とがわ【戸川】‥ガハ
姓氏の一つ。
⇒とがわ‐しゅうこつ【戸川秋骨】
⇒とがわ‐ゆきお【戸川幸夫】
とがわ‐しゅうこつ【戸川秋骨】‥ガハシウ‥
英文学者・随筆家。本名、明三。熊本県生れ。東大卒。北村透谷・島崎藤村らと親交を結び、「文学界」に参加、のち慶応大学で英文学を講じた。(1870〜1939)
⇒とがわ【戸川】
とがわ‐ゆきお【戸川幸夫】‥ガハ‥ヲ
小説家。佐賀県生れ。山形高校中退。動物文学の分野で活躍。作「高安犬物語」「牙王物語」「咬ませ犬」など。(1912〜2004)
⇒とがわ【戸川】
と‐がん【兎眼】
眼瞼がんけんが完全に閉じず眼球が露出している状態。長く続くと角膜が乾燥し、糜爛びらんや角膜潰瘍かいようを起こす。顔面神経麻痺のほか眼瞼の瘢痕はんこんなどに伴う。
どかん
①大きな堅い物が他の物にあたったり落ちたりする音。また、銃砲などの大きな音の形容。
②大きくてどっしりしたさま。「座敷のまん中に―とすわる」
ど‐かん【土管】‥クワン
粘土を焼いてつくった円管。排水路・煙突などに用いる。「―を埋める」
と‐かんむり【戸冠】
漢字の冠かんむりの一つ。「房」「扉」などの冠の「戸」の称。戸垂とだれ。
とき【時】
①過去から現在へ、さらに未来へと連続して、とどまることなく過ぎゆく現象。月日の移りゆき。時間。光陰。普通平均太陽時を用い、秒・分・時・日・週・月・年などの単位に分けて計る。「―の流れ」→時間。
②一昼夜の区分。現今は真夜中(午前零時)から真昼(午後零時)までを午前、真昼から真夜中までを午後とし、そのおのおのを12等分(または午前・午後を通して24等分)する。昔は、12辰刻が広く行われた。これは夜半を九つ、一刻を終わるごとに八つ・七つ・六つ・五つ・四つとし、正午を再び九つとして四つに至る区分である。また、時刻を方位に結びつけ、一日を十二支に配して12等分し(夜半前後一刻を子ねの刻とする。午前零時から午前2時までを子の刻とする説もある)、一刻の前半・後半を初刻と正刻に分け、さらにまた四分などする区分もあった。この区分は、後に一刻を上・中・下に三分するようになった。また民間では、日出・日没を基準に定めて、明六つ・暮六つとし、昼間・夜間をそれぞれ6等分して、四季に応じて適当な分割による時刻をも定めた。時刻。刻限。「―を告げる」
時
③時候。季節。「―の花」
④かなり長い期間。おり。ころ。時分。時期。「―が解決してくれる」「しあわせな―を過ごす」「―を切る」
⑤特定の時期。
㋐その場合。そのおり。当座。「―と所をわきまえる」
㋑(「秋」とも書く)大切な時機。重大な時期。「国家存亡の―」「別れの―が来る」「―に臨む」
㋒よい機会。好機。「―が来るまで待とう」
㋓その場限り。一時。臨時。「―借り」
⑥㋐時代。年代。世。「若い―」
㋑当時。当代。「―の将軍」
⑦㋐時勢。世のなりゆき。「―の動き」
㋑時勢にあうこと。栄える時分。盛りの時分。「―にあう」「―を得る」
⑧動詞・助動詞の過去・現在・未来の区別。
⑨世人が話題にする時。その時。この時。「―の話題」「―の人」
⑩(連体修飾語をうけ、接続助詞的に)次に述べることの条件を示すのに使う。…の場合。「知事に事故がある―は、副知事がこれを行う」
⇒時移り事去る
⇒時となく
⇒時と場合
⇒時なるかな
⇒時に遇う
⇒時に遇えば鼠も虎となる
⇒時に当たる
⇒時に従う
⇒時につく
⇒時に取りて
⇒時に因る
⇒時に寄る
⇒時の代官、日の奉行
⇒時の用には鼻をも削ぐ
⇒時は得難くして失い易し
⇒時は金なり
⇒時人を待たず
⇒時も時
⇒時わかず
⇒時を争う
⇒時を失う
⇒時を移さず
⇒時を得る
⇒時を稼ぐ
⇒時をかわさず
⇒時を奏す
⇒時を撞く
⇒時をつくる
⇒時を見る
とき【斎】
(食すべき時の意)
①仏家ぶっけで、午前中にとる食事。午後は食しないと戒律で定めている。斎食。時食。南海寄帰内法伝平安後期点「若し斎トキの了はてむを待たむに」↔非時ひじ。
②肉食しないこと。精進しょうじん料理。
③寺で出す食事。また、法要その他仏事の参会者に出す食事。
④法要。仏事。黄表紙、敵討義女英「けさは茂之介が命日にて、この家へ―に来りけるが」
⑤正月・5月・9月の16日。西日本で、精進をし仕事を休んだ。ときの日。→正五九しょうごく
とき【鴇・朱鷺】
コウノトリ目トキ科の鳥。東アジア特産。全長約75センチメートル、嘴くちばしは長大で下方に曲がる。全体白色であるが、羽毛、殊に風切羽と尾羽の基部は淡紅色(とき色)。後頭に冠毛があり、顔は裸で赤色。脚も赤い。朝鮮・中国・日本に分布していたが、その数は激減し絶滅のおそれがある。日本では佐渡に残った5羽を1981年に捕獲し、飼育下で繁殖を試みたが成功せず、2003年に最後の1羽が死亡。1999年に中国から贈られたつがいの繁殖に成功。特別天然記念物・国際保護鳥に指定。桃花鳥。つき。とう。どう。
とき
トキ
提供:佐渡トキ保護センター
トキ
提供:NHK
→鳴声
提供:NHKサービスセンター
とき【鬨・時・鯨波】
①合戦の初めに全軍で発する叫び声。味方の士気を鼓舞すると共に、敵に向かって戦いの開始を告げる合図としたもの。敵味方相互に発し合い、大将が「えいえい」と2声発すると、一同が「おう」と声をあげて合わせ、3度繰り返すのを通例とした。「―の声」
②転じて、多人数が一度にどっとあげる声。
⇒鬨を合わす
⇒鬨をつくる
と‐き【十寸】
馬の高さの5尺あるもの。→き(寸)
とき【土岐】
岐阜県南東部、土岐川に沿う市。美濃焼の発祥地で、陶磁器生産が盛ん。人口6万2千。
とき【土岐】
姓氏の一つ。美濃源氏。土岐郡に土着し、中世、美濃の守護。戦国時代末、斎藤道三により没落。多治見・明智など庶流も多い。支流は近世、沼田藩主。
⇒とき‐ぜんまろ【土岐善麿】
⇒とき‐つくばこ【土岐筑波子】
とぎ【伽】
①相手をつとめること。つれづれをなぐさめること。源平盛衰記43「必ず弟儲けて給へ。―にせさせん」
②夜のつれづれなどに、そばにいて話の相手をすること。また、その人。謡曲、夜討曾我「それがしも随分お―を申したが」
③寝所に侍ること。また、その人。「夜のと夜のと、お―にや身みが参ろ身みが参ろ」(狂言歌謡)
④看病すること。また、その人。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「妹のお才を―に遣つて置たが、鈍な事じやぞ」
⑤御伽衆。
とぎ【研ぎ】
①とぐこと。みがくこと。また、といださま。みがいた具合。
②刀剣などをとぐ人。研師。
と‐ぎ【都議】
都議会議員の略称。
ど‐き【土器】
釉薬うわぐすりを用いない素焼の器物。可塑性かそせいに富む粘土を材料とするため、器形・文様などに時代・地域の特色が反映され、考古学の重要資料。日本では出現順に縄文・弥生・土師器はじき・須恵器すえきを指す。かわらけ。
ど‐き【度器】
物の長さを計るのに用いる器具。ものさし。
ど‐き【怒気】
怒りの気持。また、怒りを含んだ顔つき。「―を帯びる」
とき‐あか・す【解き明かす】
〔他五〕
問題を解決してその意味を明らかにする。「難問を―・す」
とき‐あか・す【説き明かす】
〔他五〕
物事の意味をよく分かるように説明する。「詩の主題を―・す」
とき‐あかり【時明り】
①明け方が近づき、東方がかすかに明るくなること。
②雨天の時、雲がうすくなって空がときどき明るくなること。
ときあけ‐もの【解き明け物】
綿入れの綿を抜いて袷あわせに縫いなおしたもの。綿貫わたぬき。引解ひきとき。西鶴織留2「世上に綿入着る時―に風をしのぎ」
とぎ‐あ・げる【研ぎ上げる】
〔他下一〕[文]とぎあ・ぐ(下二)
研いで仕上げる。すっかり研ぎ終える。
とき‐あらい【解き洗い】‥アラヒ
着物の縫糸をといて洗うこと。また、洗い張りをすること。
⇒ときあらい‐ぎぬ【解き洗い衣】
⇒ときあらい‐ごろも【解き洗い衣】
ときあらい‐ぎぬ【解き洗い衣】‥アラヒ‥
解いて洗い張りする着物。ときあらいごろも。万葉集7「つるばみの―のあやしくも殊に着欲しきこの夕かも」
⇒とき‐あらい【解き洗い】
ときあらい‐ごろも【解き洗い衣】‥アラヒ‥
(→)「ときあらいぎぬ」に同じ。万葉集15「吾妹子が―行きてはや着む」
⇒とき‐あらい【解き洗い】
とき‐い・ず【説き出づ】‥イヅ
〔自下二〕
(→)「ときいだす」に同じ。枕草子33「いかで語り伝ふばかりと―・でたなり」
とき‐いだ・す【説き出す】
〔自五〕
説きはじめる。語りだす。
とき‐いろ【鴇色】
鴇の羽のような色、すなわち淡紅色。
Munsell color system: 7RP7.5/8









ど‐き【度器】🔗⭐🔉
ど‐き【度器】
物の長さを計るのに用いる器具。ものさし。
ど‐ぎも【度胆・度肝】🔗⭐🔉
○度胆を抜くどぎもをぬく🔗⭐🔉
○度胆を抜くどぎもをぬく
非常に驚かせる。きもをつぶさせる。
⇒ど‐ぎも【度胆・度肝】
とぎ‐や【研屋】
刃物や鏡などを研ぐ店。また、それを業とする人。研師。
と‐きゃく【吐却】
吐き出すこと。もどすこと。天草本伊曾保物語「指をのどにさし入れて―して」
と‐ぎゃく【吐逆】
一度のみ下した食物が、不随意的に胃から口中や咽頭に逆行してくる現象。吐気はきけや胃の痙攣けいれん性収縮のない点で、嘔吐おうとと区別される。〈文明本節用集〉
ときゅう【
裘】‥キウ
[左伝隠公11年](魯の隠公が隠棲の地と定めた地の名から)官を辞して隠棲する地。
と‐ぎゅう【斗牛】‥ギウ
〔天〕二十八宿の斗宿と牛宿。斗は射手座の一部、牛は山羊座の一部。
ど‐きゅう【土弓】
(→)楊弓ようきゅうに同じ。もと、垜あずちで射るものを言った。
⇒どきゅう‐ば【土弓場】
ど‐きゅう【弩弓】
(→)大弓おおゆみに同じ。
ど‐ぎゅう【土牛】‥ギウ
大寒の前夜、疫気を払うために、宮城の門口に陰陽師の立てた土製の牛の像。
どきゅう‐かん【弩級艦】‥キフ‥
(→)ドレッドノートに同じ。
どきゅう‐ば【土弓場】
楊弓場。矢場。傾城買四十八手「水茶屋―なぞをはつて、たのしみとするなり」
⇒ど‐きゅう【土弓】
ドキュメンタリー【documentary】
虚構を用いずに、実際の記録に基づいて作ったもの。記録文学・記録映画の類。実録。
ドキュメンテーション【documentation】
①研究・調査に必要な資料・文献(ドキュメント)を集めて整理し、必要に応じて情報を検索・利用できるように管理する活動。1970年代、アメリカでは情報科学(information science)と改称。文献情報活動。
②文献や証拠書類の提示・提供。特に、コンピューターのソフトウェアの取扱説明書。
ドキュメント【document】
①文書。証書。
②記録。
とき‐よ【時世】
①時と世。時節。時代。伊勢物語「―へて久しくなりにければ」
②その時代の風潮。栄華物語初花「―に従ふ日移りにや」
⇒ときよ‐じせつ【時世時節】
と‐ぎょ【渡御】
天皇・三后または神輿のお出かけになること。おでまし。出御。後には将軍にも用いられた。保元物語「法住寺殿へ―あるに」
と‐ぎょ【蠧魚】
①紙魚しみの異称。〈文明本節用集〉
②転じて、やたらに本を読むばかりで、その真意を知らず、これを活用する才のない者。
と‐きょう【斗栱・枓栱】
建築物の柱上にあって軒を支える部分。斗ますと肘木ひじきとを組み合わせて構成する。ますぐみ。組物。→出組でぐみ(図)
斗栱
撮影:関戸 勇
と‐きょう【登京】‥キヤウ
(トウキョウとも。明治初期の語)都へ行くこと。上京。
ど‐きょう【度胸】
物事に動じない心。胆力。きもったま。梅暦「どふぞおれを思つてくれるなら、ひどい―はしねへがいいヨ」。「―を据えてかかる」「―がない奴」
⇒どきょう‐さだめ【度胸定め】
⇒どきょう‐だめし【度胸試し】
⇒度胸が据わる
ど‐きょう【読経】‥キヤウ
声を出して経文を読むこと。源氏物語若紫「すこしねぶたげなる―のたえだえすごく聞ゆるなど」→看経かんきん。
⇒どきょう‐あらそい【読経争い】
どきょう‐あらそい【読経争い】‥キヤウアラソヒ
経文中の主要な文句を諷誦ふじゅし、その声や節回しを競い合うこと。栄華物語初花「そこはかとなき若君達などは―今様歌ども声を合はせなどしつつ」
⇒ど‐きょう【読経】


ど‐きょう【度胸】🔗⭐🔉
ど‐きょう【度胸】
物事に動じない心。胆力。きもったま。梅暦「どふぞおれを思つてくれるなら、ひどい―はしねへがいいヨ」。「―を据えてかかる」「―がない奴」
⇒どきょう‐さだめ【度胸定め】
⇒どきょう‐だめし【度胸試し】
⇒度胸が据わる
○度胸が据わるどきょうがすわる🔗⭐🔉
○度胸が据わるどきょうがすわる
ある事態に直面しても動揺せず落ち着いている。「追い詰められて、―」
⇒ど‐きょう【度胸】
どきょう‐さだめ【度胸定め】
度胸をきめること。また、度胸をきめるために試みるわざ。
⇒ど‐きょう【度胸】
と‐きょうそう【徒競走】‥キヤウ‥
かけくらべ。かけっこ。徒歩競走とも言った。
どきょう‐だめし【度胸試し】
度胸があるかどうかためすこと。きもだめし。
⇒ど‐きょう【度胸】
ときよ‐じせつ【時世時節】
その時その時とうつりかわる時節。その時々のまわりあわせ。
⇒とき‐よ【時世】
どきり
(→)「どきん」に同じ。
とき‐りょう【時料】‥レウ
四季おりおりの用に供するための金品。じりょう。
とき‐りょう【斎料】‥レウ
僧の斎にあてる金品。宇治拾遺物語1「―つきて侍り」
と‐ぎれ【途切れ・跡切れ】
とぎれること。中絶。杜絶。
⇒とぎれ‐がち【途切れ勝ち】
⇒とぎれ‐とぎれ【途切れ途切れ】
とぎれ‐がち【途切れ勝ち】
しばしばとぎれること。途切れ途切れ。「―な物言い」
⇒と‐ぎれ【途切れ・跡切れ】
とぎれ‐とぎれ【途切れ途切れ】
途中の各所でとぎれるさま。また、とぎれながら続くさま。「―に話す」
⇒と‐ぎれ【途切れ・跡切れ】
と‐ぎ・れる【途切れる・跡切れる】
〔自下一〕[文]とぎ・る(下二)
①往来の人のあしあとが絶える。ゆききが絶える。歌舞伎、お染久松色読販「この間に仕出し―・れぬように出て」
②途中で切れ目ができてあとが続かなくなる。中絶する。とだえる。「話が―・れる」「援助が―・れる」
ときわ【常磐】トキハ
(トコイワの約)
①常にかわらない岩。万葉集5「―なすかくしもがもと思へども」
②永久不変なこと。万葉集18「大君は―にまさむ」
③松・杉など、木の葉の常に緑色で色をかえないこと。万葉集20「―なる松のさ枝を」
⇒ときわ‐あけび【常磐野木瓜】
⇒ときわ‐かえで【常磐楓】
⇒ときわ‐かきわ‐に【常磐堅磐に】
⇒ときわ‐ぎ【常磐木】
⇒ときわ‐ぎょりゅう【常磐檉柳】
⇒ときわ‐ぐさ【常磐草】
⇒ときわ‐さんざし【常磐山樝子】
⇒ときわ‐はぜ【常磐黄櫨】
ときわ【常磐・常盤・常葉】トキハ
平安末期の女性。もと近衛天皇の皇后九条院の雑仕。源義朝の妾となり、今若・乙若・牛若を生む。平治の乱に義朝敗死後、大和に隠れたが、六波羅に自訴、子供の命乞いのため平清盛の妾となり、のち藤原長成に嫁した。常盤御前。生没年未詳。
ときわ【常盤】トキハ
姓氏の一つ。
⇒ときわ‐みつなが【常盤光長】
ときわ‐あけび【常磐野木瓜】トキハ‥
〔植〕ムベの別称。〈[季]秋〉
⇒ときわ【常磐】
ときわ‐かえで【常磐楓】トキハカヘデ
〔植〕イタヤカエデの別称。
⇒ときわ【常磐】
ときわ‐かきわ‐に【常磐堅磐に】トキハカキハ‥
〔副〕
とこしえに。永久不変に。拾遺和歌集賀「―祈りつるかな」
⇒ときわ【常磐】
どきょう‐さだめ【度胸定め】🔗⭐🔉
どきょう‐さだめ【度胸定め】
度胸をきめること。また、度胸をきめるために試みるわざ。
⇒ど‐きょう【度胸】
どきょう‐だめし【度胸試し】🔗⭐🔉
どきょう‐だめし【度胸試し】
度胸があるかどうかためすこと。きもだめし。
⇒ど‐きょう【度胸】
どし‐がた・い【度し難い】🔗⭐🔉
どし‐がた・い【度し難い】
〔形〕[文]どしがた・し(ク)
(「度す」は済度する意)
①救いがたい。「縁無き衆生は―・し」
②納得させようもない。どうやっても解らせようがない。「―・い若者」
ど‐しゃ【度者】🔗⭐🔉
ど‐しゃ【度者】
〔仏〕
①得度者の略。得度した者。
②年分度者ねんぶんどしゃの略。
ど‐すう【度数】🔗⭐🔉
ど‐すう【度数】
①回数。
②〔数〕(frequency)標本のとる値をいくつかの区間に分けたときの、各区間に属する標本の個数。頻度。
③角度・温度などを表す数値。→度。
⇒どすう‐せい【度数制】
⇒どすう‐ぶんぷ【度数分布】
どすう‐せい【度数制】🔗⭐🔉
どすう‐せい【度数制】
電話の料金を通話時間に関係なく使用の度数のみによって計算する制度。
⇒ど‐すう【度数】
ど・する【度する】🔗⭐🔉
ど・する【度する】
〔他サ変〕[文]度す(サ変)
①〔仏〕
㋐生死の此岸から涅槃ねはんの彼岸に渡す。済度する。菩提心を起こさせる。今昔物語集1「先づ我を―・し給へ」
㋑官府から度牒どちょうを与えて僧尼とする。
②道理を言いきかせて納得させる。
→どしがたい
ど‐そう【度僧】🔗⭐🔉
ど‐そう【度僧】
得度して出家し、剃髪して僧となったもの。官(度)僧と私度僧とがある。
ど‐だつ【度脱】🔗⭐🔉
ど‐だつ【度脱】
〔仏〕得度し解脱すること。今昔物語集2「此の果報によりて皆―を得たる也」
ど‐ちょう【度牒】‥テフ🔗⭐🔉
ど‐ちょう【度牒】‥テフ
律令制で、僧尼となる者に所定の手続をとるよう、太政官が関係官庁や僧綱そうごうに通達した公文書。また、僧尼であることの証明書。度縁。告牒。公験くげん。
ど‐つき【度付き】🔗⭐🔉
ど‐つき【度付き】
眼鏡などのレンズに度3㋓が付いていること。「―のゴーグル」
ど‐ど【度度】🔗⭐🔉
ど‐ど【度度】
たびたび。しばしば。
ど‐に【度尼】🔗⭐🔉
ど‐に【度尼】
得度した尼。
ど‐はずれ【度外れ】‥ハヅレ🔗⭐🔉
ど‐はずれ【度外れ】‥ハヅレ
普通の程度をはずれること。限度を超えること。「―の食欲」「―に明るい人」
ど‐もり【度盛り】🔗⭐🔉
ど‐もり【度盛り】
温度計などの度数を示す目盛り。
とら‐がく【度羅楽・吐羅楽】🔗⭐🔉
とら‐がく【度羅楽・吐羅楽】
古代前期に日本に伝来した楽舞。平安初期以降伝承が絶え、実態は不詳。源流の「度(吐)羅」がどの地域であるかについても諸説あって未詳。
ど‐りょう【度量】‥リヤウ🔗⭐🔉
ど‐りょう【度量】‥リヤウ
①長さと容積。
②尺と枡ます。
③心が広く、人をよくうけいれる性質。「―の広い人」「―が大きい」
どりょうこう‐げんき【度量衡原器】‥リヤウカウ‥🔗⭐🔉
どりょうこう‐げんき【度量衡原器】‥リヤウカウ‥
度量衡の統一と正確を期するために、その基本単位(メートル・キログラムなど)の基準として製作・保存する原体。白金とイリジウムの合金で作ってある。→キログラム原器→メートル原器。
⇒ど‐りょう‐こう【度量衡】
どりょうこう‐せい【度量衡制】‥リヤウカウ‥🔗⭐🔉
どりょうこう‐せい【度量衡制】‥リヤウカウ‥
度量衡の基本単位の大きさ、および各単位間の関係を規定するために作られた学術上・法律上のとりきめ。
⇒ど‐りょう‐こう【度量衡】
どりょうこう‐ほう【度量衡法】‥リヤウカウハフ🔗⭐🔉
どりょうこう‐ほう【度量衡法】‥リヤウカウハフ
計量の単位や計量器などについて定めた法律。1891年(明治24)制定、1951年計量法の制定に伴って廃止。
⇒ど‐りょう‐こう【度量衡】
ど‐わすれ【度忘れ】🔗⭐🔉
ど‐わすれ【度忘れ】
ふと忘れてどうしても思い出せないこと。どうわすれ。「―して名前が出て来ない」
○度を失うどをうしなう🔗⭐🔉
○度を失うどをうしなう
恐れや驚きで狼狽してとりみだす。夏目漱石、明暗「此この驚ろきによつて多少なりとも度を失なつた己れの醜くさを」
⇒ど【度】
とん【豚】
①ブタ。また、ブタの肉。「―カツ」
②自分の子の謙称。「―児」
とん【墩・榻】
太鼓形の腰掛。木製・陶磁製などがある。
トン【ton・噸・瓲】
①貨物の質量の単位。記号t
㋐仏トン。メートル法の単位。1トンは1000キログラム。メートルトン・グラムトンともいう。
㋑英トン。ヤード‐ポンド法の単位。1トンは2240ポンド(約1016キログラム)。ロング‐トン。大トン。
㋒米トン。ヤード‐ポンド法の単位。1トンは2000ポンド(約907キログラム)。ショート‐トン。小トン。
②貨物の容積の単位。木材は40立方フィート。石材は16立方フィート。石炭は49ブッシェル。
③船舶積載能力の単位。
㋐総トンは主として商船に用い、船の全容積を表すもので、1トンは100立方フィート(約2.83立方メートル)。
㋑排水トンは軍艦に用い、船の重量を排水量で表すもので、1トンは海水35立方フィートの重量。
㋒重量トンは貨物船に用い、1トンは2240ポンド。英トン。
㋓純トン。総トンから貨物・旅客の積載に利用できない部屋の容積を減じたもの。客船に用いる。
どん
①太鼓などの強く鳴る音。鉄砲の発射する音。また、強く突くさま。
②正午を知らせるために空砲を発したもの。東京では1871年(明治4)に始まり1929年廃止。午砲。夏目漱石、坊つちやん「腹の減つた時に丸の内で午砲どんを聞いた様な気がする」。「―が鳴る」
どん【丼】
「どんぶり」の略。「天―」「牛―」
どん【貪】
(慣用音。呉音はトン、漢音はタン)〔仏〕三毒の一つ。貪欲。貪愛とんあい。
どん【鈍】
①切れあじが悪いこと。にぶいこと。のろいこと。「―な奴やつ」
②つまらないこと。ばかげていること。浄瑠璃、女殺油地獄「―な評定する隙がない」
ドン【don スペイン・ イタリア】
(ラテン語で主人の意のdominusに由来)
①スペイン・イタリアなどの男子の名に付ける敬称。「―=キホーテ」「―=ファン」
②首領。ボス。「財界の―」
ドン【Don】
ロシア西部の川。中央ロシア高地に発し、南流してアゾフ海に入る。下流のヴォルガ‐ドン運河でヴォルガ川と結ばれる。長さ1870キロメートル。古称タナイス川。
どん
〔接頭〕
接頭語「ど」を強めていう語。「―じり」「―ぞこ」
どん
〔接尾〕
(ドノ(殿)の転)下輩または同輩を呼び、特に商家などで奉公人を呼ぶ場合に、その名の下に添えていう語。「権助―」「お竹―」
とんあ【頓阿】
(トンナとも)鎌倉・南北朝時代の歌僧。俗名、二階堂貞宗。京都の人。出家後、二条家の嫡流藤原為世に師事、二条家歌学を再興。為世門の四天王の一人。晩年、西行の旧地双林寺に草庵を結んだ。歌風は典雅端正。二条良基の師範。二条為明のあとを継いで新拾遺集を完成。著「愚問賢注」「井蛙抄」、家集「草庵集」など。(1289〜1372)
とん‐あい【貪愛】
(トンナイとも)〔仏〕好ましい対象に対する強い執着しゅうじゃく。貪。
とん‐えい【屯営】
兵士がたむろすること。また、そのところ。屯所。営所。
とん‐えき【豚疫】
豚疫菌に原因する豚の伝染病。肋膜炎・肺炎などを伴う一種の敗血症。
トンガ【Tonga】
南太平洋にあって、珊瑚礁・火山島から成る島群。住民はポリネシア系。10世紀から王制が続くが、1900年イギリスの保護領となり、70年王国として独立。面積750平方キロメートル。人口10万1千(2002)。首都ヌクアロファ。フレンドリー諸島。→オセアニア(図)
トンガの人々
撮影:田沼武能
どん‐か【鈍化】‥クワ
にぶくなること。また、にぶくすること。「経済成長率の―」
どん‐が【嫩芽】
(「嫩」は若い意)草木のわかい芽。わかめ。新芽。
どん‐かく【鈍角】
90度よりも大きく、180度より小さい角。↔鋭角。
⇒どんかく‐さんかっけい【鈍角三角形】
どんかく‐さんかっけい【鈍角三角形】‥カク‥
一つの角が鈍角である三角形。
⇒どん‐かく【鈍角】
とん‐かち
(もと擬音語)かなづちの俗語。
とん‐カツ【豚カツ】
豚肉のカツレツ。
⇒とんカツ‐ソース【豚カツソース】
とんカツ‐ソース【豚カツソース】
一般にウスター‐ソースより甘味が強く、粘度が高いソース。とんかつなどの揚げ物に合う。濃厚ソース。
⇒とん‐カツ【豚カツ】
どん‐がめ【団亀】
(ドウ(胴)ガメの転)スッポンの異称。〈物類称呼〉
⇒どんがめ‐ざる【団亀笊】
どんがめ‐ざる【団亀笊】
「亀の子笊」の別称。
⇒どん‐がめ【団亀】
とんがらか・す【尖らかす】
〔他五〕
(トガラカスの撥音化)とがらす。「口を―・す」
とんがらか・る【尖らかる】
〔自五〕
(トガラカルの撥音化)とがる。とんがる。
どんがら‐じる【どんがら汁】
(「どんがら」は魚のあらの意)ぶつ切りにした鱈のあらと野菜や豆腐を使った汁物。山形県庄内地方の郷土料理。
とんがり‐ぼうし【尖り帽子】
細長い円錐形の帽子。
とんが・る【尖る】
〔自五〕
(トガルの撥音化)
①とがる。
②いらいらして人に激しく当たる。つっけんどんにする。
どん‐かん【貪官】‥クワン
⇒たんかん
どん‐かん【鈍感】
感じ方や感覚がにぶいこと。「―な人」↔敏感
どん‐き【鈍器】
鋭くないが、重みのある刃物。また、刃のついていない棒状の道具。「―による殺人」
ドンキー【donkey】
驢馬ろば。
⇒ドンキー‐エンジン【donkey engine】
⇒ドンキー‐ポンプ【donkey pump】
ドンキー‐エンジン【donkey engine】
①補助機関。とくに帆船に搭載した機関のこと。
②小型の蒸気機関車。
⇒ドンキー【donkey】
ドンキー‐ポンプ【donkey pump】
ボイラーの給水などに用いる補助ポンプ。
⇒ドンキー【donkey】
ドン‐キホーテ【Don Quijote スペイン】
①セルバンテス作の長編小説。前編1605年、後編15年刊。また、その主人公の名。ドン=キホーテは騎士道物語を読んでみずから騎士となり、痩せ馬ロシナンテにまたがって、従士サンチョ=パンサを供に遍歴の旅に出る。時代を越えて読み継がれ、同名のバレエや、ミュージカル・映画「ラ‐マンチャの男」の原作となった。
②転じて、空想的理想主義者。
⇒ドンキホーテ‐がた【ドンキホーテ型】
ドンキホーテ‐がた【ドンキホーテ型】
ドン=キホーテのように、現実を無視して独りよがりの正義感にかられ、向う見ずの行動に出る人物の型。ツルゲーネフの分類による。↔ハムレット型
⇒ドン‐キホーテ【Don Quijote スペイン】
どん‐きゃく【呑却】
丸呑みにすること。日葡辞書「ダイジャ(大蛇)ヒトヲドンキャクス」
どん‐きゅう
九州北岸地方に多い一種の水上生活者。漁業以外に運送業などをも営んだ。
とん‐きょう【頓狂】‥キヤウ
あわてて間が抜けていること。だしぬけで調子はずれなこと。「―な声をあげる」
⇒とんきょう‐ごえ【頓狂声】
とん‐きょう【頓興】
(→)頓狂に同じ。日葡辞書「トンキョウナ」
とん‐ぎょう【頓教】‥ゲウ
〔仏〕段階を踏まずにいきなり高次の教えを説くこと。または、修行の段階を経ずに一挙に最高の真理を悟る教え。もと華厳経を指していった。↔漸教。→円頓えんどん
とんきょう‐ごえ【頓狂声】‥キヤウゴヱ
間の抜けた声。調子はずれの大声。
⇒とん‐きょう【頓狂】
トンキン【Tonkin; Tongking・東京】
ハノイを中心とするベトナム北部の古称。また、ハノイの旧称。
⇒トンキン‐わん【トンキン湾】
⇒トンキン‐わん‐じけん【トンキン湾事件】
トンキン‐わん【トンキン湾】
南シナ海北西部の支湾。ベトナム北部と中国の広西、雷州半島・海南島に3方を囲まれる。バクボ湾。北部湾。
⇒トンキン【Tonkin; Tongking・東京】
トンキン‐わん‐じけん【トンキン湾事件】
1964年8月トンキン湾で米国の軍艦が北ベトナムの魚雷艇に攻撃を受けたとされる事件。71年米国の謀略であることが明らかにされた。
⇒トンキン【Tonkin; Tongking・東京】
とん‐く【頓句】
すばやく句を作ること。去来抄「詞道具より入る人は―多句なり」
トング【tongs】
氷・ケーキ・パスタなど、物を挟むU字形の道具。
とん‐ぐう【頓宮】
かりみや。行宮あんぐう。
どん‐くさ・い【鈍臭い】
〔形〕[文]どんくさ・し(ク)
ばからしい。のろくさい。間が抜けている。浄瑠璃、神霊矢口渡「ヱヱ―・しと心では怒りながらも」
どん‐ぐり【団栗】
(トチグリ(橡栗)の転か)カシやクヌギ・ナラなどの果実の俗称。椀状の殻斗かくとがあり、果実の下半を包む。〈[季]秋〉
⇒どんぐり‐まなこ【団栗眼】
⇒どんぐり‐め【団栗目】
⇒団栗の背競べ

より【度】🔗⭐🔉
より【度】
〔接尾〕
度数を数える語。たび。かえり。回。ど。伊勢物語大輔集「二―三―驚かすかな」
より‐より【度度】🔗⭐🔉
より‐より【度度】
〔副〕
時々。折々。三蔵法師伝承徳点「時ヨリヨリ聖慮を傷いたましむ」。ひとりごと「連歌などの事をもたがひにかたらひ侍事、―也」
わたつ‐じんじゃ【度津神社】🔗⭐🔉
わたつ‐じんじゃ【度津神社】
新潟県佐渡市羽茂はもち飯岡にある元国幣小社。祭神は五十猛命いたけるのみことほか。佐渡国一の宮。
わたらい【度会】ワタラヒ(地名)🔗⭐🔉
わたらい【度会】ワタラヒ
三重県南東部、熊野灘に面する郡。また、そのうちの町名。明治初期に度会県が置かれ、1876年(明治9)三重県に合併。
わたらい【度会】ワタラヒ(姓氏)🔗⭐🔉
わたらい【度会】ワタラヒ
姓氏の一つ。伊勢外宮げくうの祠官の一族。祢宜ねぎ・権祢宜を世襲した。
⇒わたらい‐いえゆき【度会家行】
⇒わたらい‐しんとう【度会神道】
⇒わたらい‐つねよし【度会常昌】
⇒わたらい‐のぶよし【度会延佳】
⇒わたらい‐ゆきただ【度会行忠】
わたらい‐いえゆき【度会家行】ワタラヒイヘ‥🔗⭐🔉
わたらい‐いえゆき【度会家行】ワタラヒイヘ‥
南北朝時代、伊勢外宮の祢宜で、伊勢神道の大成者。村松家行ともいう。著「類聚神祇本源」など。(1256〜1362一説に1256〜1351)
⇒わたらい【度会】
わたらい‐しんとう【度会神道】ワタラヒ‥タウ🔗⭐🔉
わたらい‐しんとう【度会神道】ワタラヒ‥タウ
伊勢神道の別称。
⇒わたらい【度会】
わたらい‐つねよし【度会常昌】ワタラヒ‥🔗⭐🔉
わたらい‐つねよし【度会常昌】ワタラヒ‥
鎌倉末期の神道家。伊勢外宮の祢宜。初名、常良。後宇多・後醍醐天皇に近づき、伊勢神道の弘布に努めた。(1263〜1339)
⇒わたらい【度会】
わたらい‐のぶよし【度会延佳】ワタラヒ‥🔗⭐🔉
わたらい‐のぶよし【度会延佳】ワタラヒ‥
江戸前期の神道学者。伊勢外宮の祢宜。出口延佳とも。伊勢神道を再興、伝家の学説に易学を加えて説く。宮崎文庫を創設。著「陽復記」「鼇頭ごうとう古事記」など。(1615〜1690)
⇒わたらい【度会】
わたらい‐の‐みや【度会の宮】ワタラヒ‥🔗⭐🔉
わたらい‐の‐みや【度会の宮】ワタラヒ‥
豊受大神宮とようけだいじんぐうの別称。
わたらい‐ゆきただ【度会行忠】ワタラヒ‥🔗⭐🔉
わたらい‐ゆきただ【度会行忠】ワタラヒ‥
鎌倉後期の神道家。伊勢外宮の祢宜。伊勢神道の基礎を築いた。(1236〜1305)
⇒わたらい【度会】
[漢]度🔗⭐🔉
度 字形
筆順
〔广部6画/9画/教育/3757・4559〕
〔音〕ド(呉) ト・タク(漢)
〔訓〕たび・はかる・わたる (名)のり
[意味]
[一]ド・ト
①長さをはかる(器具)。ものさし。「度量衡」
②のり。基準。
㋐規則。「法度はっと・制度」
㋑ほどあい。標準。「度はずれ」「度を越す」「程度・過度・極度・限度・度外視」
③計量値の大小を示す基準・単位。「度の強い眼鏡」「温度・角度・純度・震度・透明度・三十八度線」
㋐年月のきざみ。「年度・一月度」
㋑回数のきざみ。たび。「三度目の正直」「毎度・今度」
④心の(持ち方の)大きさ。身のかまえ。「度胸・度量・態度」
⑤わたる。わたす。(同)渡。
㋐彼岸(=さとりの世界)にわたす。すくう。「縁なき衆生は度し難がたし」「済度」
㋑僧尼になる。出家する。「得度・私度僧」
[二]タクおしはかる。みつもる。「忖度そんたく・支度」
▷「被仰付度候=仰せ付けられたくそうろう」のように、「タク」の音を希望の助動詞「たし」の連用形にあて、「芽出度いめでたい」などとも使う。
[解字]
形声。音符「庶」(=尺)の略形+「又」(=手)。尺とり虫のように人の手尺で一つ二つとわたして長さをはかる意。
[下ツキ
緯度・越度おちど・温度・角度・加速度・過度・感度・強度・極度・襟度・経度・軽度・限度・硬度・光度・高度・再度・済度・三三九度・酸度・仕度・支度・湿度・示度・尺度・重度・純度・照度・初度・進度・深度・震度・制度・精度・節度・先度・繊度・鮮度・速度・測度・忖度・大度・態度・丁度・調度・都度・程度・適度・得度・度度・年度・濃度・法度・頻度・分度器・歩度・毎度・密度・民度・滅度・用度・両度


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