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しん‐き【心気・辛気】🔗🔉

しん‐き心気・辛気】 ①こころ。きもち。気分。黄表紙、御存商売物「新板の工夫に―をこらし」 ②思うようにならず、くさくさすること。じれったく、いらいらすること。日葡辞書「シンキヲヤム」。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「心せかれや、ああ―」 ⇒しんき‐くさ・い【心気臭い・辛気臭い】 ⇒しんき‐しょう【心気症】 ⇒しんき‐なき【心気泣き】 ⇒しんき‐やせ【心気痩せ】 ⇒しんき‐やみ【心気病み】 ⇒心気が湧く ⇒心気を砕く ⇒心気を燃やす

○心気が湧くしんきがわく🔗🔉

○心気が湧くしんきがわく いらいらして心にもだえが生ずる。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「女子でさへ―」 ⇒しん‐き【心気・辛気】 しんぎ‐かん審議官‥クワン 各府省の所掌事務の一部を特に統括整理する職。府省名を冠して呼ばれる。地方公共団体の類似の職は審議監と呼ぶ。「外務―」 ⇒しん‐ぎ【審議】 じんぎ‐かん神祇官‥クワン ①大宝令に制定された官庁。太政官と並立し、神祇の祭祀をつかさどり、諸国の官社を総管。職員は四等官と、伴部として神部かんべと卜部など。かむづかさ。かみづかさ。 ②明治元年(1868)閏4月に置かれた官庁。神祇・祭祀・祝部・神戸を総管した。同4年格下げして神祇省と改称し、太政官のもとに設置。翌年廃止。事務は式部寮・教部省に移管。 ⇒じん‐ぎ【神祇】 しん‐きく審鞫(→)審糾しんきゅうに同じ。 しん‐ぎく新菊】 新しく芽を出した菊。 じん‐きく訊鞫】 罪状を問いしらべること。鞫訊。訊問。 しんき‐くさ・い心気臭い・辛気臭い】 〔形〕 思うにまかせず、くさくさした気分である。じれったく、いらだたしい。滑稽本、妙竹林話七偏人「ああ―・い」。「―・い仕事」 ⇒しん‐き【心気・辛気】 じんぎ‐ぐみ神祇組】 江戸前期に旗本奴はたもとやっこの組織した徒党。大小の神祇に誓って盟約したからいう。 ⇒じん‐ぎ【神祇】 しん‐きげん新紀元】 新しい時代の始め。「―を開く」 しんき‐こうしん心悸亢進‥カウ‥ 精神的興奮・熱病・運動・過労・心臓病などによって、心臓の拍動が速く強くなること。心拍急速。 ⇒しん‐き【心悸】 しん‐ぎこうは新技巧派‥カウ‥ 大正初期の文学の一流派。芥川竜之介・菊池寛・久米正雄ら、第3〜4次の「新思潮」を中心とする作家の一派。当時の自然主義文学に反対し、表現に技巧を重んじた。新理知派。 しん‐きざみ真刻み】 煙草などを本式にこまかく刻むこと。また、そのもの。 しん‐きじく新機軸‥ヂク ①在来のものとは異なった新しい企画・工夫。「―を出す」 ②〔経〕(→)イノベーションに同じ。 しん‐きしつ辛棄疾】 南宋の詞人。字は幼安。号は稼軒居士。歴城(山東省済南)の人。枢密院などに仕官。朱熹と親交があった。詞は憂国の情や望郷の思いを吐露し、豪放派詞人の代表。著「稼軒詞」。(1140〜1207) しんぎしゅう新義州‥シウ ⇒シンウィジュ しんき‐しょう心気症‥シヤウ (hypochondria)実際には病気でないのに心身の不調に悩み、重い病気ではないかと恐れる状態。ヒポコンデリー。 ⇒しん‐き【心気・辛気】 じんぎ‐しょう神祇省‥シヤウ 「神祇官」参照。 ⇒じん‐ぎ【神祇】 しんぎ‐しんごんしゅう新義真言宗】 〔仏〕古義真言宗に対し、空海を宗祖とし、覚鑁かくばんを派祖とする真言宗の一派。高野山から独立して、根来山大伝法院を本山とし、中世、加持身説法の新義(大日経は加持身の大日如来が説いたとする説)を唱えた。現在、智山派・豊山ぶざん派などがこの系統。真言宗新義派。 ⇒しん‐ぎ【新義】 ジンギス‐かん成吉思汗】 モンゴル帝国の創設者。元の太祖。名は鉄木真テムジン。モンゴル高原のモンゴル族を統一、1206年ハンの位につき成吉思汗と号した。ついで、金きんを攻略する一方、西夏に侵入、19年以降、西征の大軍を発し、ホラズムを滅ぼし、27年西夏を滅ぼしたが、負傷がもとで病没。征服した地を諸子に分封、諸ハン国の基礎を築いた。チンギス汗。チンギス=ハン。(在位1206〜1227)(1162〜1227一説に1167〜1227) ⇒ジンギスかん‐なべ【成吉思汗鍋】 ⇒ジンギスかん‐りょうり【成吉思汗料理】 ジンギスかん‐なべ成吉思汗鍋(→)成吉思汗料理に同じ。また、それに用いる溝のついた兜形の鉄鍋。 ⇒ジンギス‐かん【成吉思汗】 ジンギスかん‐りょうり成吉思汗料理‥レウ‥ 溝のついた兜形の鉄鍋で羊肉の薄切りを付け焼きにして食べる料理。成吉思汗鍋ともいう。烤羊肉カオヤンロウ⇒ジンギス‐かん【成吉思汗】 しんぎ‐せいじつ‐の‐げんそく信義誠実の原則⇒しんぎそく(信義則)⇒しん‐ぎ【信義】 しんぎ‐そく信義則】 信義誠実の原則の略称。私法上、権利の行使や義務の履行にあたり、社会生活を営む者として、相手方の信頼や期待を裏切らないように誠意をもって行動することを求める法理。 ⇒しん‐ぎ【信義】 しん‐ぎ‐たい心技体】 武道などで重視する、精神・技術・肉体の三つの要素。 じんぎ‐だて仁義立て】 義理がたくふるまうこと。 ⇒じん‐ぎ【仁義】 じん‐きち陣吉ヂン‥ 腰に帯びる布製の長い財布。物類称呼「財布。甲州及上野上総辺にて―といふ。これ武田信玄陣中にて陳吉と名づけ給ひしといひつたふ」 しんきつりょう秦吉了‥レウ 九官鳥の異称。 しんき‐なき心気泣き】 じれったさに泣くこと。もだえ泣き。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「なぜに夫婦めおとになられぬと―にぞ泣きゐたる」 ⇒しん‐き【心気・辛気】 じんぎ‐の‐ししょう神祇の四姓‥シヤウ 中世以後、世襲的に神事に関与した王氏(白川家)・中臣氏・斎部いんべ氏・卜部氏の総称。 ⇒じん‐ぎ【神祇】 じんぎ‐はく神祇伯】 神祇官の長官。初期には多く中臣氏が任ぜられ、花山天皇の皇子清仁親王の王子延信王が任ぜられてからは、歴世、その後胤の白川家が世襲。これにより、白川家は伯家とも称した。 ⇒じん‐ぎ【神祇】 しんぎ‐ほう真偽法‥ハフ 選択肢を与えて真偽を判断させ、知識の正否や有無を客観的に確かめる方法。 ⇒しん‐ぎ【真偽】 しんき‐まきなおし新規蒔き直し‥ナホシ 事を改めてやりなおすこと。「―をはかる」 ⇒しん‐き【新規】 しんぎ‐みりょう審議未了‥レウ 案件の審議が議決に至らないままで終わること。この場合、日本の国会では次の会期に継続せず、廃案になる。→会期 ⇒しん‐ぎ【審議】 しん‐きゃく新客】 ①新来の客。 ②婿が初めて嫁の家にゆくこと。初婿入り。 しんきゃく‐るい唇脚類】 節足動物の一綱。ムカデ綱。ムカデとゲジを含む。 しんき‐やせ心気痩せ】 心がいらいらして、やせること。浄瑠璃、松風村雨束帯鑑「その仲のよさ隠れなく、聞いて羨む―」 ⇒しん‐き【心気・辛気】 しんき‐やみ心気病み】 気分がくさくさして、病気のようになること。また、その人。 ⇒しん‐き【心気・辛気】 しん‐きゅう申救‥キウ いろいろ弁護をして無実の罪に苦しんでいる人を救うこと。 しん‐きゅう深宮】 奥深い宮殿。深殿。太平記1「―の中に向つて春の日の暮れ難きことを嘆き」 しん‐きゅう進級‥キフ 等級または学年などが上へすすむこと。「3年に―する」「―試験」 しん‐きゅう寝宮】 みたまや。廟。 しん‐きゅう新旧‥キウ ①新しいものと以前のもの。「―交替」 ②新暦と旧暦。 ⇒しんきゅう‐ろんそう【新旧論争】 しん‐きゅう賑救・振救‥キウ (「賑」はめぐむ意)財をほどこして、貧民や被災者をすくうこと。賑恤しんじゅつしん‐きゅう賑給‥キフ (シンギュウとも) ①貧民にほどこして、にぎわすこと。 ②⇒しんごう しん‐きゅう賑窮】 貧民にめぐみ与えること。 しん‐きゅう審究‥キウ くわしくしらべること。 しん‐きゅう審級‥キフ 訴訟事件を異なる階級の裁判所に反覆審判させる場合の裁判所間の審判の順序・上下の関係を示す語。日本では原則として三審級を採用している。→一審→二審→三審制度 しん‐きゅう審糾‥キウ くわしく罪状などをしらべること。審鞫しんきくしん‐きゅう親旧‥キウ 親戚と旧友。 しん‐きゅう鍼灸・針灸‥キウはりと灸きゅう。「―術」 じん‐きゅう迅急‥キフ 甚だしく急なこと。 じん‐きゅう尋究‥キウ たずねきわめること。 しんきゅう‐ろんそう新旧論争‥キウ‥サウ 17世紀末から18世紀初頭にかけてフランスを中心に起こった、古代人と近代人のいずれが優れているかをめぐる論争。主に文学作品をめぐって議論が闘わされたが、近代派が優位に立ち、歴史の進歩という観念が広まった。 ⇒しん‐きゅう【新旧】 しん‐きょ信拠】 信じてよりどころにすること。また、信頼しうる証拠。 しん‐きょ宸居】 天子の御所。みやい。帝居。 しん‐きょ新居】 新築や転居による新しい住まい。また、結婚して新しく住む家。新宅。「―を構える」 しん‐ぎょ侵漁】 (漁者が魚をとるように)他人の物をおかしとること。侵掠。 しん‐ぎょ進御】 天子のおでまし。 しん‐ぎょ寝御】 天子の就寝されること。御寝。 じん‐きょ腎虚】 漢方で、腎気(精力)欠乏に起因する病症の総称。俗に、房事過度のためにおこる衰弱症を指す。 しん‐きょう心胸】 むね。こころ。胸中。 しん‐きょう心教‥ケウ 禅宗の異称。 しん‐きょう心境‥キヤウ 心の状態。こころもち。「―の変化をきたす」 ⇒しんきょう‐しょうせつ【心境小説】 しん‐きょう申供】 もうしのべること。陳述。 しん‐きょう信教‥ケウ 宗教を信ずること。 ⇒しんきょう‐の‐じゆう【信教の自由】 しん‐きょう神境‥キヤウ ①神社の境内。 ②神仙などの住む所。転じて、俗界を離れた所。仙境。 しん‐きょう神橋‥ケウ 神社の境内などにかけた橋。特に、日光の大谷だいや川にかけた朱塗りの橋。 しん‐きょう神鏡‥キヤウ ①神霊として神前にかけて祭る鏡。 ②三種の神器の一つである八咫鏡やたのかがみしん‐きょう神饗‥キヤウ 酒食を供えて神を祭ること。 しん‐きょう真況‥キヤウ 真実のありさま。 しん‐きょう真教‥ケウ まことのおしえ。 しん‐きょう秦鏡‥キヤウ (「西京雑記」に見える、秦の始皇帝が人の善悪邪正、病気の有無などを照らしたという鏡の故事から)外面には現れない人の善悪などを見通す眼識。 しん‐きょう進境‥キヤウ 進歩して到達した境地。上達したようす。「―著しいものがある」 しん‐きょう新京‥キヤウ 新しい都。新都。 しんきょう新京‥キヤウ 満州国の首都であった時期の、中国吉林省長春市の称。 しん‐きょう新教‥ケウ キリスト教のプロテスタント諸教派の別称。↔旧教。 ⇒しんきょう‐と【新教徒】 しんきょう新郷‥キヤウ (Xinxiang)中国河南省北部の商工業都市。市北部で50万年前の人骨を発見。人口77万6千(2000)。 しんきょう新疆‥キヤウ (Xinjiang)(新しい土地の意)中国北西端に位置する西域の主要地域。東西に走る崑崙こんろん・天山・アルタイの3山脈とその間に拡がるタリム・ジュンガリアの両盆地とから成る。清の乾隆(1736〜1795)年間、中国の版図に入り、1884年省制をしく。1955年新疆ウイグル自治区となる。ウイグル族が住民の約46パーセント、漢族が約40パーセントを占め、石油など鉱物資源が豊富。区都はウルムチ。面積約166万平方キロメートル。→トルキスタン→中華人民共和国(図) しん‐きょう震恐】 ふるえおそれること。震懼しんくしん‐きょう震驚‥キヤウ ふるえおどろくこと。 しん‐きょう親兄‥キヤウ 肉親の兄。実兄。しんけい。謡曲、船弁慶「―の礼を重んじ給ひ」 しん‐きょう親供⇒しんく しん‐ぎょう心行‥ギヤウ 〔仏〕 ①心のはたらき。心に思念されたもの。 ②浄土教で、安心あんじんと起行きぎょう(実践修行)。 しん‐ぎょう心経‥ギヤウ 般若心経はんにゃしんぎょうの略。 ⇒しんぎょう‐え【心経会】 しん‐ぎょう信楽‥ゲウ 〔仏〕教えを信じ願うこと。特に浄土教で、弥陀の本願に関していう。→三信 じん‐きょう人境‥キヤウ 人間の住んでいる所。人里。 じん‐きょう任侠・仁侠‥ケフ おとこだて。にんきょう。 じん‐きょう塵境ヂンキヤウ ①〔仏〕執着の対象として衆生しゅじょうの心を汚す、色・声しょう・香・味・触そく・法の六塵。六境。妻鏡「かの―に移されつるさきの心は何物ぞと」 ②ちりでよごれた世界。俗世間。 しん‐きょういく新教育‥ケウ‥ 教科書中心・教師中心の教育に対し、「児童から」を標語として自発的活動を重んじた新しい教育。19世紀末〜20世紀に欧米で展開され、日本では大正デモクラシー期に隆盛。第二次大戦後の数年間も広く取りあげられた。 しんぎょう‐え心経会‥ギヤウヱ 般若心経を読誦どくじゅする法会。 ⇒しん‐ぎょう【心経】 しんきょう‐げきだん新協劇団‥ケフ‥ 1934年村山知義の提唱により、久保栄・滝沢修・細川ちか子・秋田雨雀らが結成した劇団。40年弾圧により解散。第二次大戦後、村山を中心に八田元夫らが参加して再建。59年東京芸術座となる。 しん‐きょうごく新京極‥キヤウ‥ 「京極」参照。 しんきょう‐しょうせつ心境小説‥キヤウセウ‥ 作者が生活記録に託して、その心境を描写した小説。日本の「私小説」といわれるものの多くはこれである。志賀直哉の「城の崎にて」の類。 ⇒しん‐きょう【心境】 しん‐ぎょう‐そう真行草‥ギヤウサウ ①漢字書体の真書(楷書)・行書・草書の総称。 ②転じて、華道、連歌俳諧の付合、庭園、茶道、表具などで、「真」は正格、「草」は崩した風雅の形、「行」はその中間を指す。 しんきょう‐と新教徒‥ケウ‥ 新教を奉ずる人。↔旧教徒 ⇒しん‐きょう【新教】 しんぎょうとう‐りゅう心形刀流‥ギヤウタウリウ 剣術の一派。伊庭是水軒秀明(1649〜1713)が本心刀流などを学んで創めたもの。幕末には伊庭八郎(1843〜1869)らが出た。 しんきょう‐の‐じゆう信教の自由‥ケウ‥イウ どんな宗教を信じるのも信じないのも自由であること。日本では憲法第20条によって保障。 →参照条文:日本国憲法第20条 ⇒しん‐きょう【信教】 しん‐きょく心曲】 心中のいちぶしじゅう。胸中の委曲。 しんきょく神曲】 (Divina Commedia イタリア)ダンテの詩編。1307〜21年作。1行11音節の3行韻詩で、地獄編・煉獄編・天国編の3部に分かれる。詩人の幻視の中、人間の霊魂が罪悪の世界から悔悟と浄化へ、さらに永遠の天国へと向上・精進する径路を描く。中世キリスト教世界観を壮大で新鮮な幻想の中に総合させ、また、痛烈で深刻な社会批判を含む。 しん‐きょく新曲】 ①新作の歌曲。 ②古曲に対して、まだ古典とは見なされない曲。 ③幸若舞。太平記巻18の「春宮還御の事、付一宮御息所の事」を潤色したもの。 しんきょくうらしま新曲浦島】 坪内逍遥作の新舞踊劇。題材を浦島の伝説に採り、新楽劇論の範例として1904年(明治37)に発表。長唄はその序の部を5世杵屋勘五郎・13代杵屋六左衛門(寒玉)が作曲。06年初演。 しん‐きり心切り・芯切り】 ろうそくの心をはさみ切るのに用いる道具。 しん‐きり新切り】 新しく開墾した土地。 しん‐ぎり新切り】 甘塩にして軽く日に干した魚肉。しんぎれ。 しんき‐ろう蜃気楼】 [史記天官書「海傍の蜃の気楼台を象かたどる」](「蜃」は大蛤。古くは、大蛤が吐く気によって空中に楼台などが現れると考えた)地表近くの気温が場所によって異なる時、空気の密度の違いによって光線が屈折するため、地上の物体が空中に浮かんで見えたり、あるいは地面に反射するように見えたり、遠方の物体が近くに見えたりする現象。砂漠・海上、その他空気が局部的に、また層をなして、温度差をもつ時などに現れやすい。富山湾で春に見られるのが有名。蜃楼。貝楼。貝櫓かいやぐら。空中楼閣。乾闥婆けんだつば城。海市かいし。ミラージュ。〈[季]春〉。→逃げ水 蜃気楼 提供:NHK しん‐きろく新記録】 それまでの最高記録を破る成績。 しんきろん慎機論】 経世書。渡辺崋山著。モリソン号事件における幕府の対外政策を批判して1838年(天保9)に書かれたが、未完。蛮社の獄の際、自宅で反故の中から発見・押収され、崋山は処罰。 →文献資料[慎機論] しんぎ‐ろん神義論】 〔哲〕(→)弁神論に同じ。

しんき‐くさ・い【心気臭い・辛気臭い】🔗🔉

しんき‐くさ・い心気臭い・辛気臭い】 〔形〕 思うにまかせず、くさくさした気分である。じれったく、いらだたしい。滑稽本、妙竹林話七偏人「ああ―・い」。「―・い仕事」 ⇒しん‐き【心気・辛気】

しんき‐しょう【心気症】‥シヤウ🔗🔉

しんき‐しょう心気症‥シヤウ (hypochondria)実際には病気でないのに心身の不調に悩み、重い病気ではないかと恐れる状態。ヒポコンデリー。 ⇒しん‐き【心気・辛気】

しんき‐なき【心気泣き】🔗🔉

しんき‐なき心気泣き】 じれったさに泣くこと。もだえ泣き。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「なぜに夫婦めおとになられぬと―にぞ泣きゐたる」 ⇒しん‐き【心気・辛気】

しんき‐やせ【心気痩せ】🔗🔉

しんき‐やせ心気痩せ】 心がいらいらして、やせること。浄瑠璃、松風村雨束帯鑑「その仲のよさ隠れなく、聞いて羨む―」 ⇒しん‐き【心気・辛気】

しんき‐やみ【心気病み】🔗🔉

しんき‐やみ心気病み】 気分がくさくさして、病気のようになること。また、その人。 ⇒しん‐き【心気・辛気】

○心気を砕くしんきをくだく🔗🔉

○心気を砕くしんきをくだく いろいろと心を労する。 ⇒しん‐き【心気・辛気】

○心気を燃やすしんきをもやす🔗🔉

○心気を燃やすしんきをもやす 気をもむ。じれったく思う。浄瑠璃、生玉心中「心気燃やして待宵に、似たりや似たり桂仙花」 ⇒しん‐き【心気・辛気】 しん‐きん心筋】 心臓の壁を構成する筋肉。横紋筋であるが、不随意筋。 ⇒しんきん‐えん【心筋炎】 ⇒しんきん‐こうそく【心筋梗塞】 ⇒しんきん‐しょう【心筋症】 しん‐きん伸筋】 骨格筋の機能による類別の一つ。脊椎動物の四肢をのばす働きをする筋肉の総称。↔屈筋 しん‐きん信金】 信用金庫の略。 しん‐きん宸襟】 天子の心。「―を悩ます」 しん‐きん真金】 純粋の黄金。純金。日葡辞書「シンキンヒ(火)ニイリテイロ(色)ナヲアザヤカナリ」 しん‐きん真菌】 きのこ・かび・酵母の総称。担子菌類・子嚢菌類・接合菌類・鞭毛菌類・不完全菌類に分ける。体は菌糸状または単細胞で、無性的には分生子・遊走子など、有性的には担子胞子・子嚢胞子・接合胞子などを作って繁殖する。 ⇒しんきん‐しょう【真菌症】 しん‐きん新金】 新たに鋳造した金貨。 しん‐きん親近】 ①したしみ近づくこと。 ②貴人の側近く仕える臣下。側近。近臣。 ③身寄りの者。縁者。 ⇒しんきん‐かん【親近感】 しん‐ぎん呻吟】 うめくこと。苦しみうなること。「病床に―する」「詩作に―する」 しん‐ぎん新銀】 新たに鋳造した銀貨。特に、享保銀の称。浄瑠璃、心中天の網島「おれが所にたくさんな―の光には」 しんきん‐えん心筋炎】 心筋の炎症。ジフテリアなどの伝染病、ウイルス感染、リウマチなどに引き続いて起こるほか特発性のものもある。心臓が肥大し脈拍が不整となり、心不全を起こす。 ⇒しん‐きん【心筋】 しんきん‐かん親近感】 身近なものとしての親しみの感じ。「―を抱く」 ⇒しん‐きん【親近】 しん‐ぎんこう針銀鉱‥クワウ 常温で安定な単斜晶系の硫化銀からなる鉱物。針状の結晶形をなすことから命名。セ氏177度以上でできた等軸晶系の硫化銀も常温では針銀鉱に転移。→輝銀鉱 しんきん‐こうそく心筋梗塞‥カウ‥ 冠状動脈の閉塞または急激な血流減少により、心筋に変性・壊死えしを起こす疾患。冠状動脈硬化による狭窄部に、血栓・塞栓そくせん・攣縮れんしゅくなどが加わり閉塞を起こすことにより生じる。壮年以後に多く、急に激しい胸痛を感じ、悪心・嘔吐・顔面蒼白・血圧降下を起こし、ショック状態となる。重症の場合は死に至る。 ⇒しん‐きん【心筋】 しん‐きんじゅ沈鈞儒】 (Shen Junru)中国の政治家・法曹家。蘇州生れ。1930年代に人権擁護・抗日民族統一戦線結成に活躍。49年の人民共和国建国後は最高人民法院長。(1875〜1963) しんきん‐しょう心筋症‥シヤウ 心筋に主な病変がある疾患の総称。心筋梗塞・狭心症・高血圧性心疾患・弁膜疾患など特定しうるものを除き、一般に原因の明らかでない特発性心筋症と同義。肥大型と拡張型とに大別され、20〜40歳台に発症、しばしば急死の原因となる。ミオカルドーゼ。 ⇒しん‐きん【心筋】 しんきん‐しょう真菌症‥シヤウ 真菌の感染によって起こる病気。皮膚真菌症と内臓真菌症とに大別され、前者には黄癬・白癬・瘢風・渦状癬・皮膚カンジダ症など、後者には放線菌症・ノルカジア症・ムコール菌症・アスペルギルス症・クリプトコッカス症・カンジダ症などがある。 ⇒しん‐きん【真菌】 しんきんてん‐りかく真近点離角】 惑星および小惑星・彗星すいせいなどの、ある瞬間の位置とその軌道の近日点とが太陽をのぞむ角。 しん‐く心垢】 〔仏〕煩悩ぼんのうのこと。 しん‐く身躯】 み。からだ。身体。 しん‐く辛苦】 つらいめにあって苦しむこと。なんぎ。苦辛。困苦。こんてむつすむん地「多くの―辛労をしのいで」。「粒々りゅうりゅう―」 しん‐く真紅・深紅】 濃いくれない色。正真のべに色。茜染あかねぞめなどのにせ染に対していう。「―の優勝旗」 Munsell color system: 2.5R3.5/12 しん‐く震懼】 ふるえおそれること。震恐。 しん‐く親供】 天皇がみずから神祇に供物を進献すること。 シンクsink】 台所の流し台。 しん‐ぐ寝具】 ふとん・夜着・枕など、寝る時に用いる道具。夜具。 シングJohn Millington Synge】 アイルランドの劇作家。イェーツやグレゴリーらと祖国の文芸復興に寄与し、国民劇場創設に参加。戯曲「海へ騎り行く人々」「西国の人気男」、紀行「アラン島」など。(1871〜1909) じんく甚句】 (「地の句」の意。また、越後国の甚九という人の始めたものともいう)歌謡の一種。七・七・七・五の4句から成り、盆踊り・宴席などに歌われる。米山よねやま甚句・相撲甚句・名古屋甚句・越後甚句・博多甚句などが名高い。 ジンクzinc(→)亜鉛あえん。「―平版」 じん‐ぐ神供】 (ジンクとも) ①神前への供物。神饌。ごくもつ。徒然草「―の参るほどに」 ②〔仏〕密教で修法しゅほうの際、天部の神々や鬼神に供物を捧げること。 じん‐ぐ陣具ヂン‥ 陣中の道具。軍用の器具。 しん‐く‐い身口意】 〔仏〕身体的活動(身)と言語活動(口)と精神活動(意)。人間の一切の活動。三業さんごう。日葡辞書「シンクイノトガ」→三密 しんくい‐むし心喰い虫‥クヒ‥ シンクイガ科・メイガ科などのガ(蛾)の幼虫。リンゴ・ナシなどの果実の果心や、松類の新しい枝先の心を食害する。 しん‐くう真空】 ①〔仏〕 ㋐真実の空。大乗の究極をいう。 ㋑小乗の涅槃。 ②〔理〕(vacuum ラテン)物質のない空間。人工的には1気圧の約1/1016以上のものは得られないが、実際には大気よりも圧力の低い空間をも真空と呼ぶ。 ③(比喩的に)作用・活動が停止した空白の状態。 ⇒しんくう‐かん【真空管】 ⇒しんくう‐けい【真空計】 ⇒しんくう‐しゃだんき【真空遮断器】 ⇒しんくう‐そうじき【真空掃除機】 ⇒しんくう‐パック【真空パック】 ⇒しんくう‐ブレーキ【真空ブレーキ】 ⇒しんくう‐ほうでん【真空放電】 ⇒しんくう‐ポンプ【真空ポンプ】 ⇒しんくう‐みょうう【真空妙有】 しん‐ぐう新宮】 本宮から神霊を分けて祭った神社。日吉神社に対する新日吉神社の類。いまみや。わかみや。 しんぐう新宮】 和歌山県の南東端、熊野川の河口に臨む市。もと水野氏3万5000石の城下町。旧官幣大社熊野速玉はやたま大社および新宮城(丹鶴城)址がある。製材・製紙業が盛ん。人口3万4千。 じん‐ぐう神供⇒じんぐ じん‐ぐう神宮】 ①神の宮殿。神のみや。 ②伊勢神宮の正称。 ③神社の中で特に神宮号のもの。すなわち熱田神宮・橿原かしはら神宮・香取神宮・明治神宮・平安神宮など。 ⇒じんぐう‐かんべしょ【神宮神部署】 ⇒じんぐう‐きねんさい【神宮祈年祭】 ⇒じんぐう‐きょう【神宮教】 ⇒じんぐう‐こうがっかん【神宮皇学館】 ⇒じんぐう‐じ【神宮寺】 ⇒じんぐう‐しちょう【神宮司庁】 ⇒じんぐう‐ちょうこかん【神宮徴古館】 ⇒じんぐう‐とうにん【神宮頭人】 ⇒じんぐう‐ぶぎょう【神宮奉行】 ⇒じんぐう‐ぶんこ【神宮文庫】 ⇒じんぐう‐ほうさいかい【神宮奉斎会】 しんくう‐かん真空管‥クワン 内部を高度に真空にし、電極を封入した中空の管球。陰極から陽極に流れる電子流を制御することによって増幅・検波・整流・発振などに幅広く用いたが、現在はトランジスター・ICなどの半導体にその座を譲り、一般用にはほとんど使われない。マイクロ波管・X線管など、特殊用途のものだけが残っている。 ⇒しん‐くう【真空】 じんぐう‐かんべしょ神宮神部署】 伊勢神宮大宮司の管理に属し、大麻および暦の作製・配布並びに御神楽・神饌の奉奠などをつかさどった役所。これを定めた官制は1946年廃止。 ⇒じん‐ぐう【神宮】 じんぐう‐きねんさい神宮祈年祭】 伊勢神宮で行われる祈年祭。古くは2月12日に行われたが、1877年(明治10)以後は2月17日を祭日とし、午前に豊受大神宮(外宮)、午後に皇大神宮(内宮)で奉幣の儀が行われる。 ⇒じん‐ぐう【神宮】 じんぐう‐きょう神宮教‥ケウ 教派神道の一つ。明治初年、伊勢講を再編成して、伊勢神宮の神官の指導下においた伊勢信仰系の宗教。1899年(明治32)解散して神宮奉斎会を組織した。1946年解散。神宮奉賛会はその後身。 ⇒じん‐ぐう【神宮】 しんくう‐けい真空計】 希薄気体の圧力を測定して真空度を知る装置。低圧計。 ⇒しん‐くう【真空】 じんぐう‐こうがっかん神宮皇学館‥クワウガククワン 伊勢神宮と関連をもち皇学教育の中心として1882年(明治15)創設された学校。1903年内務省神宮司庁所管の官立専門学校となり、40年文部省所管の単科大学に昇格。敗戦により廃校。62年私立の皇学館大学として再興。本部は伊勢市。 ⇒じん‐ぐう【神宮】 じんぐう‐こうごう神功皇后‥クワウ‥ 仲哀天皇の皇后。名は息長足媛おきながたらしひめ。開化天皇第5世の孫、息長宿祢王の女むすめ。天皇とともに熊襲くまそ征服に向かい、天皇が香椎宮で死去した後、新羅しらぎを攻略して凱旋し、誉田別皇子ほむたわけのみこ(応神天皇)を筑紫で出産、摂政70年にして没。(記紀伝承による) じんぐう‐じ神宮寺】 神仏習合思想のもとに、神社に付属して置かれた寺院の称。8世紀から建立され、神職と社僧が分掌する制度は、江戸末期まで全国に広まった。1868年(明治1)の神仏分離令によってその多くは廃絶あるいは独立した。宮寺。神供寺。神護寺。神宮院。別当寺。 ⇒じん‐ぐう【神宮】 じんぐう‐しちょう神宮司庁‥チヤウ 伊勢神宮に関する事務・祭務をつかさどる機関。1871年(明治4)創設。もと内務省に属し、現在は宗教法人。伊勢市にあり、職員は祭主・大宮司・少宮司など。 ⇒じん‐ぐう【神宮】 しんくう‐しゃだんき真空遮断器】 電流を遮断する接点を真空中においた遮断器。非常に短時間で遮断できる。 ⇒しん‐くう【真空】 しんくう‐そうじき真空掃除機‥サウヂ‥ (→)電気掃除機に同じ。 ⇒しん‐くう【真空】 しんくうちたい真空地帯】 長編小説。野間宏作。1952年刊。内務班の実態を中心に、作者の体験に基づいて日本の軍隊機構を初めて全体的に描出した戦後派文学の代表作。 →文献資料[真空地帯] じんぐう‐ちょうこかん神宮徴古館‥クワン 伊勢市神田こうだ久志本町にある神宮司庁所管の歴史博物館。主として伊勢神宮にある宝物ならびに歴史資料を陳列。正称は神宮徴古館農業館。 ⇒じん‐ぐう【神宮】 じんぐう‐とうにん神宮頭人】 室町幕府の職名。伊勢神宮に関する事務を円滑に処理するため、神宮奉行の上に設けられた職。幕府の引付頭人が任じられた。 ⇒じん‐ぐう【神宮】 しんくう‐パック真空パック】 腐敗・酸化を防ぐために中を真空状態にした包装。 ⇒しん‐くう【真空】 じんぐう‐ぶぎょう神宮奉行‥ギヤウ 室町幕府の職名。神宮方に属する奉行人で、伊勢神宮の役夫工米やくぶくまいの徴収などを担当した。神宮開闔かいこう⇒じん‐ぐう【神宮】 しんくう‐ブレーキ真空ブレーキ】 ブレーキの一種。通常はシリンダー内を真空にしておき、大気圧によってピストンを動かし制動させる。 ⇒しん‐くう【真空】 じんぐう‐ぶんこ神宮文庫】 伊勢市神田こうだ久志本町にある神宮司庁所管の図書館。1907年(明治40)内宮ないくうの林崎文庫と外宮げくうの宮崎文庫を中心に蔵書を統合・合併して開設。神宮・神道関係の記録文書のほか多くの和漢書を収蔵。 ⇒じん‐ぐう【神宮】 じんぐう‐ほうさいかい神宮奉斎会‥クワイ 「神宮教じんぐうきょう参照。 ⇒じん‐ぐう【神宮】 しんくう‐ほうでん真空放電‥ハウ‥ 希薄な気体を通して起こる放電。通常、低圧の気体を容れた密閉ガラス管内に二つの電極を封入し、これらの間に高い電位差を与えて行う。 ⇒しん‐くう【真空】 しんくう‐ポンプ真空ポンプ】 真空を作るためのポンプ。機械的に空気をかき出す回転真空ポンプ、水銀・油の蒸気流を用いて空気分子を引き出す拡散ポンプが最も多く使われる。 ⇒しん‐くう【真空】 しんくう‐みょうう真空妙有‥メウ‥ 〔仏〕真実の空はけっして虚無ではなく、かえってすばらしい有であるとし、現実を積極的に評価する大乗仏教の世界観。→空2 ⇒しん‐くう【真空】 ジングシュピールSingspiel ドイツ】 18世紀半ばから19世紀初頭、ドイツ・オーストリアで流行した民俗的な音楽劇。イギリス・フランスのオペラ‐コミークの影響をうけて成立。歌と台詞せりふとが交互に演じられる。歌芝居。 ジンクスjinx アメリカ】 縁起の悪いもの。また、広く、因縁があるように思われる事柄。「―を破る」 シンク‐タンクthink tank】 さまざまの領域の専門家を集めて政策や企業戦略の策定・提言などを行う調査研究組織。頭脳集団。 しん‐くつ深窟】 おくふかい岩屋。 シン‐クライアント‐システムthin client system】 (シンは「やせた」「薄い」の意)コンピューターのクライアント‐サーバー‐システムの一種。クライアントに最低限の機能しか持たせず、サーバー側でアプリケーションやファイルなどを管理する。 シングルsingle】 ①単一。一人用。 ②シングル‐ベッドの略。また、ホテルの一人用客室。 ③片前の上衣やコート。また、ワイシャツの袖・襟、ズボンの裾の折返しのないもの。↔ダブル。 ④シングル幅の略。 ⑤シングル盤の略。 ⑥シングルスの略訛。 ⑦野球で、片手で捕球すること。また、シングル‐ヒットの略。「逆―」 ⑧ゴルフで、ハンデが9以下、すなわち一桁であること。「―‐プレーヤー」 ⑨ウィスキーの量の単位。約30ミリリットルの計量カップ1杯。 ⑩独身であること。独身者。 ⇒シングル‐エー‐エフ【シングルAF】 ⇒シングル‐シーター【single-seater】 ⇒シングル‐トラック【single-track】 ⇒シングル‐はば【シングル幅】 ⇒シングル‐ばん【シングル盤】 ⇒シングル‐ヒット【single hit】 ⇒シングル‐ベッド【single bed】 ⇒シングル‐マザー【single mother】 ⇒シングル‐ライフ【single life】 ⇒シングル‐リード【single reed】 シングル‐エー‐エフシングルAF】 カメラで、シャッター‐ボタンを半押ししてピントを合わせるオートフォーカス‐モード。 ⇒シングル【single】 シングル‐シーターsingle-seater】 一人乗りの飛行機・自動車。 ⇒シングル【single】 シングルスsingles】 テニス・卓球などで、一人対一人の試合。単試合。シングル。↔ダブルス シングル‐トラックsingle-track】 スピード‐スケートで、コースを分けず、多数の選手が一斉に滑る走路。シングル‐コース。オープン‐コース。 ⇒シングル【single】 シングル‐はばシングル幅】 洋服地で普通71センチメートル(28インチ)幅のもの。→ダブル幅→ヤール幅⇒シングル【single】 シングル‐ばんシングル盤】 EPレコードの一種。表と裏に1曲ずつ入っているもの。また、直径8センチメートルの音楽CD。 ⇒シングル【single】 シングル‐ヒットsingle hit】 野球で、打者が一塁を得た安打。単打。 ⇒シングル【single】 シングル‐ベッドsingle bed】 一人用の寝台。↔ダブルベッド。 ⇒シングル【single】 ジングル‐ベルJingle Bells】 (「そりの鈴」の意)クリスマスに歌う楽曲。もとアメリカ民謡。 シングル‐マザーsingle mother】 離婚した母や未婚の母など、一人で子供を育てている母親。 ⇒シングル【single】 シングル‐ライフsingle life】 独身生活。 ⇒シングル【single】 シングル‐リードsingle reed】 管楽器で、クラリネット・サキソフォンのように、リード(簧した)が1枚でできているもの。単簧たんこう⇒シングル【single】 シンクレアUpton Beall Sinclair】 アメリカの作家。社会関心の強い作品を書き続け、政治運動にも参加。小説「ジャングル」「ボストン」などのほか、ラニー=バッドを主人公とする全11巻の連作小説がある。(1878〜1968) シンクレティズムsyncretism】 諸教混淆。宗教変遷の途上に見られる現象で、異なる信仰または崇拝の混淆・折衷、または異なる教義・儀礼の添加をいう。ローマ帝政時代の東西諸宗教の混淆や日本の両部神道の類。 シンクロ シンクロナイズの略。「画面と音声とを―させる」 しん‐くろうど新蔵人‥クラウド 六位の蔵人のうち、新任の者。 シンクロトロンsynchrotron】 〔理〕円形加速器の一つ。加速の初期の段階はベータトロン方式で、その後にサイクロトロン方式で加速する。→ベータトロン→サイクロトロン⇒シンクロトロン‐ほうしゃ【シンクロトロン放射】 シンクロトロン‐ほうしゃシンクロトロン放射‥ハウ‥ 磁場中で光速に近い速さで円運動している電子からの電磁波の放射。紫外線からX線に至る波長領域の強力な光源として利用する。銀河電波の中やパルサーの電波にも見出される。 ⇒シンクロトロン【synchrotron】 シンクロナイズsynchronize】 (「同時化する」の意) ①映画・テレビ録画で、別々に記録された画像と音声とを正しく一致させて1本のフィルム・テープにまとめること。シンクロ。 ②閃光装置の発光をカメラのシャッターが開いた時に、自動的に行うこと。同調。シンクロ。 ③自動車などで、ギア変速機構が滑らかに噛合いに入るような構造にすること。 シンクロナイズド‐スイミングsynchronized swimming】 伴奏音楽に合わせて泳ぎ、芸術性や技術の高さを競う水中競技。ソロ・デュエット・チーム・フリー‐コンビネーションの4種目がある。 しん‐くん神君】 ①功績の偉大な君主。 ②江戸時代、徳川家康の尊称。「東照―」 しん‐くん真君】 ①宇宙の主宰者。造化の神。老荘の真宰、すなわち天をいう。 ②神仙の尊称。 しん‐ぐん神郡⇒かみごおり しん‐ぐん進軍】 軍隊を進めること。軍隊が進むこと。「―らっぱ」 しん‐ぐん親軍】 天子の親衛の軍隊。 じん‐くん人君】 人の君たるもの。君主。 じん‐くん仁君】 仁徳のある君主。いつくしみの深い君主。 しんぐんしょるいじゅう新群書類従】 江戸時代の稀覯きこう書または未刊書約200編を集めた叢書。演劇・歌曲・書目・舞曲・狂歌の5部に分ける。水谷不倒・幸田露伴校訂。10冊。1906〜08年(明治39〜41)刊。 しん‐け真仮】 〔仏〕真実と方便。権実ごんじつしん‐け新家】 ①分家。新宅。しんや。 ②慶長(1596〜1615)年間以後に新たにたてられた公卿くぎょうの諸家。花園・裏辻・梅園・武者小路などで、大納言・参議にまで昇り得る。 しん‐げ心外】 心の外。日葡辞書「シンゲニホウ(法)ナシ」 ⇒心外無別法 しん‐げ信解】 〔仏〕教法を確信して了解すること。 しん‐けい心計】 ①こころづもり。胸算用。 ②もくろみ。計画。 しんけい心敬】 室町中期の歌人・連歌師。紀伊の人。連歌の名手七賢の一人。権大僧都。比叡山で修行の後、山城の十住心院に住し、応仁の乱を避けて東国へ下り、相模大山の麓に隠棲して没。和歌を正徹に学び、冷え寂びた心境を求めた。家集「芝草」、連歌論「ささめごと」など。(1406〜1475) →文献資料[さゝめごと] しん‐けい身計】 一身上のはかりごと。 しん‐けい神恵】 神のめぐみ。 しん‐けい神経】 (zenuw オランダの訳語として、杉田玄白が「解体新書」で初めて用いた語。「神気」「経脈」から造語) ①中枢の興奮を体の各部に伝導し、または体の各部からの刺激を中枢に伝導する線維が束になったもの。末梢に向かうにつれ分枝し、また吻合ふんごうしながら細くなる。 ②物事に触れてよく気がつく心のはたらき。また、気にしすぎること。気に病むこと。夏目漱石、それから「代助には人の感じ得ない事を感じる―がある」。「―が行き届く」「―を使う」 ⇒しんけい‐か【神経家】 ⇒しんけい‐かいろ【神経回路】 ⇒しんけい‐ガス【神経ガス】 ⇒しんけい‐かびん【神経過敏】 ⇒しんけい‐かん【神経冠】 ⇒しんけい‐かん【神経管】 ⇒しんけい‐けい【神経系】 ⇒しんけい‐さいぼう【神経細胞】 ⇒しんけい‐しつ【神経質】 ⇒しんけい‐しゅうまつ【神経終末】 ⇒しんけい‐しゅうもう【神経集網】 ⇒しんけい‐しょう【神経症】 ⇒しんけい‐しょう【神経鞘】 ⇒しんけい‐すいじゃく【神経衰弱】 ⇒しんけい‐せつ【神経節】 ⇒しんけい‐せん【神経戦】 ⇒しんけい‐せんい【神経線維】 ⇒しんけい‐そう【神経叢】 ⇒しんけい‐そしき【神経組織】 ⇒しんけい‐たんい【神経単位】 ⇒しんけい‐ちゅうすう【神経中枢】 ⇒しんけい‐つう【神経痛】 ⇒しんけい‐てい【神経堤】 ⇒しんけい‐てき【神経的】 ⇒しんけい‐でんたつ‐ぶっしつ【神経伝達物質】 ⇒しんけい‐とっき【神経突起】 ⇒しんけい‐ないぶんぴつ【神経内分泌】 ⇒しんけい‐ばん【神経板】 ⇒しんけい‐ブロック【神経ブロック】 ⇒しんけい‐ペプチド【神経ペプチド】 ⇒しんけい‐まひ【神経麻痺】 ⇒しんけい‐もう【神経網】 ⇒神経に障る ⇒神経をすり減らす ⇒神経を尖らせる しん‐けい神鏡⇒しんきょう。〈日葡辞書〉 しん‐けい真景】 実際の景色。まことの様子。実景。 しん‐けい晨鶏】 夜明けを告げる鶏。 しん‐けい深閨】 奥まったねや。婦女の寝室。深窓。 しん‐けい榛荊】 いばら。また、いばらの生い茂った所。 しん‐けい箴警】 いましめること。また、そのことば。 しん‐けい親兄⇒しんきょう しん‐けい親系】 親族間の血縁関係または準血縁関係をその連絡系統によって示すもの。直系・傍系、尊属・卑属、父系・母系、男系・女系など。 しん‐げい親迎】 ①みずから出迎えること。 ②中国で、結婚に際して、新郎が新婦の家に自ら出向いてこれを迎えて来ること。 じん‐けい仁兄】 手紙などで、同輩を親しんでまた敬意をこめて呼ぶ語。貴兄。 じん‐けい仁恵】 いつくしみ。めぐみ。なさけ。 じん‐けい陣形ヂン‥ 陣地の形。戦闘の隊形。 しんけい‐か神経家】 神経が病的もしくは過敏な人。神経質な人。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐か唇形科‥クワ 〔植〕シソ科の旧名。 しんけい‐かいろ神経回路‥クワイ‥ 相互に結合した神経細胞の集まり。また、これらを模して作った記憶・情報処理などの機能を行う機器または数式モデル。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐かかん唇形花冠‥クワクワン 合弁花冠の一つ。筒形で先端の方で、上唇じょうしんと下唇かしんに裂け層状となる。上唇は二つ、下唇は三つの花弁が合着したものである。シソ・サルビアの花はその例。 しんけいかさねがふち真景累ヶ淵】 初代三遊亭円朝口演の怪談人情噺。1859年(安政6)初演。古くから歌舞伎や浄瑠璃の題材となった下総国羽生はにゅう村の法蔵寺に伝わる説話に拠る。同名の歌舞伎は98年(明治31)初演。初名、累ヶ淵後日怪談。→累かさね しんけい‐ガス神経ガス】 毒ガスの一つ。有機燐系化合物で、神経伝達物質を分解する酵素の働きを阻害する。呼吸器・鼻粘膜・皮膚などから吸収され、筋肉を麻痺させて窒息死させる。サリン・タブン・ソマン・VXの類。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐かびん神経過敏‥クワ‥ 微弱な刺激に対してもたやすく感応する、神経系統の不安定な状態。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐かん神経冠‥クワン (→)神経堤に同じ。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐かん神経管‥クワン 脊索動物の発生初期に、神経板が閉じてできる管状体。背側の表皮下に位置し、後に中枢神経系を形成。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐けい神経系】 体の各器官系を神経組織で連絡し、制御する一系の器官。下等な動物では散在神経系、高等な動物では集中神経系をなす。ヒトでは、脳および脊髄から成る中枢神経系と、体の各部に分布する神経節および神経から成る末梢神経系との別がある。また、その働きの上から、運動神経系・知覚神経系・自律神経系を区別する。 神経系 肋間神経 坐骨神経 ⇒しん‐けい【神経】 しん‐けいこう新傾向‥カウ 思想・風俗など、旧態を脱しようとするさま。 ⇒しんけいこう‐はいく【新傾向俳句】 しんけいこう‐はいく新傾向俳句‥カウ‥ 大須賀乙字の提唱に端を発し、河東碧梧桐を先頭として起こった俳句の流派。五・七・五の形式を破り、季題趣味の脱却を企図した。のち荻原井泉水の「層雲」と中塚一碧楼の「海紅」とに分派。 ⇒しん‐けいこう【新傾向】 しん‐けいざいせいさく新経済政策(→)ネップに同じ。 しんけい‐さいぼう神経細胞‥バウ 神経系を構成する細胞のうち、刺激を受けて興奮し、また他の細胞に刺激を伝達する能力をもつ細胞。核を含む部分を細胞体と呼び、それに軸索と樹状突起の2種類の突起が付属する。神経元。ニューロン。ノイロン。 神経細胞 樹状突起 軸索 髄鞘 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐しつ神経質】 ①(Nervosität ドイツ)過敏または繊弱を特徴とする心的性質。性格特性の一つ。 ②こまごまと気に病むたち。また、そのさま。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐しゅうまつ神経終末】 神経線維の末端。中枢神経系ではシナプスを介して相互に連なり、末梢神経系では運動性・知覚性の別がある。運動神経では基本的にシナプス型、知覚神経には自由に終わるもののほか、多様な構造をもつものがある。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐しゅうもう神経集網‥シフマウ ①神経細胞の定在的な小集団で、神経網より一段進んだ構造。無脊椎動物ではクラゲの内傘面などに見られる。 ②(→)神経叢しんけいそうに同じ。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐しょう神経症‥シヤウ 心理的な要因と関連して起こる心身の機能障害。器質的病変はなく人格の崩れもない。病感が強く、不安神経症・心気症・強迫神経症・離人症・抑鬱神経症・神経衰弱・解離性障害など種々の病型がある。ノイローゼ。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐しょう神経鞘‥セウ 神経線維を囲む被膜の一つ。髄鞘のある場合にはその外側にある。シュワン鞘。→シュワン細胞⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐すいじゃく神経衰弱】 ①(Neurasthenie ドイツ)神経症の一亜型。神経が過敏となり、思考障害・集中困難があっていらいらし、仕事の能率が上がらず、疲労・脱力感・不眠・頭痛・頭重・肩こり・眼精疲労などを訴えるが、他覚的所見に乏しい。 ②トランプ遊びの一種。裏返しに広げたカードの中から、2枚ないし4枚ずつ数字の同じカードをめくり当てるもの。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐せつ神経節】 神経細胞や神経線維が集まって結節状をなす神経系の部分。下等な動物では中枢的な働きをする。脊椎動物では脳・脊髄の外にあり、知覚または自律神経系に属する。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐せん神経戦】 積極的攻撃によらず、徐々に敵の神経を疲労させ士気を沮喪させる戦法。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐せんい神経線維‥ヰ 神経細胞の突起のうち、軸索じくさくをいう。ヒトでは1メートルに達するものもある。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐そう神経叢】 脊椎動物で、神経の分枝・吻合によって形成される網目状の構造。神経集網。神経網。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐そしき神経組織】 神経系を構成する組織。神経細胞とその支持細胞とから成る。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐たんい神経単位‥ヰ 神経細胞のこと。一つの構造・機能の単位とみての語。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐ちゅうすう神経中枢】 神経系において、末梢から興奮を受け、また末梢に興奮を発する中枢神経内の神経細胞群。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐つう神経痛】 種々の原因で、特定の神経の走行に沿って起こる痛み。坐骨・三叉・肋間神経などに起こりやすい。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐てい神経堤】 (neural crest)神経管背側に現れる外胚葉上皮の肥厚。脊椎動物にのみ見られ、神経細胞・色素細胞をはじめとするさまざまな細胞を生み出す。神経冠。神経櫛。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐てき神経的】 神経が過敏であるようす。神経質なさま。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐でんたつ‐ぶっしつ神経伝達物質】 神経終末から放出され、次の細胞を興奮させ、または抑制して情報を伝達する化学物質。アセチルコリン・アドレナリン・アミノ酸・ペプチドなど。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐とっき神経突起】 軸索をはじめとした神経細胞がもつ突起のこと。 ⇒しん‐けい【神経】 しんけい‐ないぶんぴつ神経内分泌】 神経細胞のあるものがホルモンを分泌する現象。人では視床下部の神経が神経分泌細胞を持ち、脳下垂体ホルモンの放出ホルモンおよび抑制ホルモンを分泌するほか、脳下垂体後葉までのびた軸索末端からオキシトシンとバソプレシンを分泌する。神経分泌。 ⇒しん‐けい【神経】

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