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はなし【話】🔗🔉

はなし】 ①はなすこと。談話。浄瑠璃、女殺油地獄「―の内から腕もんで力みかけ」。「―がうまい」「―を聞く」「―をそらす」 ②人と言葉をかわすこと。会話。「―がかみ合わない」 ③聞いたこと。うわさ。評判。「人の―によれば」 ④相談ごと。交渉すべきこと。「うまい―」「―に乗る」「―がまとまる」 ⑤語られたわけ、事情。 ⑥実際にはなくて言ってみるだけのこと。つくりごと。「お―にすぎない」 ⑦(「咄」「噺」とも書く)人に聞かせようとまとめた事柄。 ㋐ものがたり。 ㋑おとしばなし。落語。 ⑧事の成り行きからみた、ある事。「ここで何もしない―はない」 ⇒はなし‐あい【話し合い】 ⇒はなし‐あいて【話し相手】 ⇒はなし‐か【咄家・噺家】 ⇒はなし‐かた【話し方】 ⇒はなし‐がたき【話敵】 ⇒はなし‐くち【話し口】 ⇒はなし‐ごえ【話し声】 ⇒はなし‐ことば【話し言葉】 ⇒はなし‐しゅう【咄衆】 ⇒はなし‐じょうず【話上手】 ⇒はなし‐ずき【話好き】 ⇒はなし‐ずく【話尽】 ⇒はなし‐て【話し手】 ⇒はなし‐とぎ【話伽】 ⇒はなし‐ねいり【話寝入】 ⇒はなし‐の‐たね【話の種】 ⇒はなし‐ぶり【話し振り】 ⇒はなし‐ぼん【話本・咄本】 ⇒話が合う ⇒話が違う ⇒話が付く ⇒話が弾む ⇒話が早い ⇒話が見えない ⇒話が分かる ⇒話上手の聞下手 ⇒話にならない ⇒話に花が咲く ⇒話に実が入る ⇒話の腰を折る ⇒話の接穂がない ⇒話半分

はなし‐あい【話し合い】‥アヒ🔗🔉

はなし‐あい話し合い‥アヒ 理解を深めたり問題を解決したりするため、はなしあうこと。相談。交渉。「―を持つ」 ⇒はなし【話】

はなし‐あいて【話し相手】‥アヒ‥🔗🔉

はなし‐あいて話し相手‥アヒ‥ ①話し合う相手。相談相手。 ②話のよく合う相手。 ⇒はなし【話】

はなし‐あ・う【話し合う】‥アフ🔗🔉

はなし‐あ・う話し合う‥アフ 〔他五〕 ①互いに話す。「和気藹々あいあいと―・う」 ②相談する。「―・って決める」

○話が合うはなしがあう🔗🔉

○話が合うはなしがあう 話題・趣味・好みなどが一致して、打ち解けて話ができる。「彼女とは―」 ⇒はなし【話】 はなし‐がい放し飼い‥ガヒ ①家畜を檻おりなどに囲わずに飼うこと。野飼い。放牧。基佐集「―なる駒も勇める」。「牛を―にする」→餌飼い。 ②(比喩的に)子供などを放任しておくこと。 ⇒はなし【放し】 はなし‐か・ける話し掛ける】 〔他下一〕[文]はなしか・く(下二) ①相手に話をしかける。「知らない人に―・ける」 ②話しはじめる。「―・けてやめる」 はなし‐かた話し方】 ①話すようす。話しぶり。 ②〔教〕国語科の一分野。正確に自由に思想を口頭で発表する能力を養うことを目的とする。→読方→書方→聞方→綴方⇒はなし【話】 はなし‐がたき話敵(→)「話し相手」に同じ。高橋太華、有馬竹「話対手はなしがたきを得て、少しく寂寞せきばくを破りしも」 ⇒はなし【話】

はなし‐か・ける【話し掛ける】🔗🔉

はなし‐か・ける話し掛ける】 〔他下一〕[文]はなしか・く(下二) ①相手に話をしかける。「知らない人に―・ける」 ②話しはじめる。「―・けてやめる」

はなし‐かた【話し方】🔗🔉

はなし‐かた話し方】 ①話すようす。話しぶり。 ②〔教〕国語科の一分野。正確に自由に思想を口頭で発表する能力を養うことを目的とする。→読方→書方→聞方→綴方⇒はなし【話】

はなし‐がたき【話敵】🔗🔉

はなし‐がたき話敵(→)「話し相手」に同じ。高橋太華、有馬竹「話対手はなしがたきを得て、少しく寂寞せきばくを破りしも」 ⇒はなし【話】 ○話が違うはなしがちがう ①約束したことや期待していたものとちがう。「ただ働きになるとは―」 ②前提が異なるために、結論が変わる。話が別だ。「君が来てくれるなら―」 ⇒はなし【話】 ○話が付くはなしがつく 相談がまとまる。物事の決着がつく。 ⇒はなし【話】 ○話が弾むはなしがはずむ 話のやりとりが快適にすすむ。「ひさしぶりに会って話が弾んだ」 ⇒はなし【話】 ○話が早いはなしがはやい 話そうとする内容を相手が容易に理解し、短い時間で結論が出る。「そこまで知っていたら―」 ⇒はなし【話】 ○話が見えないはなしがみえない 話の筋道や先の展開がつかめない。 ⇒はなし【話】 ○話が分かるはなしがわかる 世間の事情に通じていて、相手をよく理解する。「苦労人だけあって―」 ⇒はなし【話】

○話が違うはなしがちがう🔗🔉

○話が違うはなしがちがう ①約束したことや期待していたものとちがう。「ただ働きになるとは―」 ②前提が異なるために、結論が変わる。話が別だ。「君が来てくれるなら―」 ⇒はなし【話】

○話が付くはなしがつく🔗🔉

○話が付くはなしがつく 相談がまとまる。物事の決着がつく。 ⇒はなし【話】

○話が弾むはなしがはずむ🔗🔉

○話が弾むはなしがはずむ 話のやりとりが快適にすすむ。「ひさしぶりに会って話が弾んだ」 ⇒はなし【話】

○話が早いはなしがはやい🔗🔉

○話が早いはなしがはやい 話そうとする内容を相手が容易に理解し、短い時間で結論が出る。「そこまで知っていたら―」 ⇒はなし【話】

○話が見えないはなしがみえない🔗🔉

○話が見えないはなしがみえない 話の筋道や先の展開がつかめない。 ⇒はなし【話】

○話が分かるはなしがわかる🔗🔉

○話が分かるはなしがわかる 世間の事情に通じていて、相手をよく理解する。「苦労人だけあって―」 ⇒はなし【話】 はなし‐くち話し口】 ①話のいとぐち。 ②話の様子。話しぶり。 ③話の真意。 ⇒はなし【話】 はなし‐ごえ話し声‥ゴヱ 話をする声。話す時の声。「隣の部屋から―が聞こえる」 ⇒はなし【話】 はなし‐ことば話し言葉】 日常の会話に用いる言葉。音声言語。↔書き言葉。 ⇒はなし【話】 はなし‐こ・む話し込む】 〔他五〕 話に夢中になる。 はなし‐しゅう咄衆】 戦国時代以来の職制で、主君の話し相手となる老巧の士。御咄衆。→御伽おとぎ⇒はなし【話】 はなし‐じょうず話上手‥ジヤウ‥ 話のうまいこと。また、その人。「―の聞下手ききべた⇒はなし【話】

はなし‐くち【話し口】🔗🔉

はなし‐くち話し口】 ①話のいとぐち。 ②話の様子。話しぶり。 ③話の真意。 ⇒はなし【話】

はなし‐ごえ【話し声】‥ゴヱ🔗🔉

はなし‐ごえ話し声‥ゴヱ 話をする声。話す時の声。「隣の部屋から―が聞こえる」 ⇒はなし【話】

はなし‐ことば【話し言葉】🔗🔉

はなし‐ことば話し言葉】 日常の会話に用いる言葉。音声言語。↔書き言葉。 ⇒はなし【話】

はなし‐こ・む【話し込む】🔗🔉

はなし‐こ・む話し込む】 〔他五〕 話に夢中になる。

はなし‐じょうず【話上手】‥ジヤウ‥🔗🔉

はなし‐じょうず話上手‥ジヤウ‥ 話のうまいこと。また、その人。「―の聞下手ききべた⇒はなし【話】 ○話上手の聞下手はなしじょうずのききべた 話上手の人はとかく他人の話を聞くのは下手だということ。 ⇒はなし【話】

○話上手の聞下手はなしじょうずのききべた🔗🔉

○話上手の聞下手はなしじょうずのききべた 話上手の人はとかく他人の話を聞くのは下手だということ。 ⇒はなし【話】 はなし‐ずき話好き】 人と話をするのを好むこと。また、そういう人。 ⇒はなし【話】 はなし‐ずく話尽‥ヅク 話し合いを十分につくすこと。 ⇒はなし【話】 はなしずめ‐の‐まつり鎮花祭‥シヅメ‥ 陰暦3月、奈良県桜井市の大神おおみわ神社などで行う祭礼。〈[季]春〉。→ちんかさい はな‐じっぺい鼻竹箆】 人差指と中指をそろえて、相手の鼻をはじくこと。狂言、太刀奪たちばい「―をあてまする」 はなし‐て話し手】 ①話す人。↔聞き手。 ②話のうまい人。 ⇒はなし【話】 はなし‐とぎ話伽】 面白い話をして夜のつれづれを慰めること。 ⇒はなし【話】 はなし‐どり放し鳥(→)「はなちどり」に同じ。 ⇒はなし【放し】

はなし‐ずき【話好き】🔗🔉

はなし‐ずき話好き】 人と話をするのを好むこと。また、そういう人。 ⇒はなし【話】

はなし‐ずく【話尽】‥ヅク🔗🔉

はなし‐ずく話尽‥ヅク 話し合いを十分につくすこと。 ⇒はなし【話】

はなし‐て【話し手】🔗🔉

はなし‐て話し手】 ①話す人。↔聞き手。 ②話のうまい人。 ⇒はなし【話】

はなし‐とぎ【話伽】🔗🔉

はなし‐とぎ話伽】 面白い話をして夜のつれづれを慰めること。 ⇒はなし【話】

○話にならないはなしにならない🔗🔉

○話にならないはなしにならない ①話し相手とするに足りない。「あんながんこ者では―」 ②話題として取り上げるに足りない。お話にならない。「そんな条件では―」 ⇒はなし【話】

○話に花が咲くはなしにはながさく🔗🔉

○話に花が咲くはなしにはながさく それからそれへとさまざまの話が出る。話が弾む。「ひとしきり昔話に花が咲いた」 ⇒はなし【話】

○話に実が入るはなしにみがいる🔗🔉

○話に実が入るはなしにみがいる 興に乗って話に夢中になる。 ⇒はなし【話】 はな‐しね花稲】 神に供えるため、米を紙に包み木の枝などに結びつけたもの。 はなし‐ねいり話寝入】 話しながら寝入ること。 ⇒はなし【話】

はなし‐ねいり【話寝入】🔗🔉

はなし‐ねいり話寝入】 話しながら寝入ること。 ⇒はなし【話】 ○話の腰を折るはなしのこしをおる 別の話題を持ち出すなどして、相手の話を途中でさえぎる。 ⇒はなし【話】

○話の腰を折るはなしのこしをおる🔗🔉

○話の腰を折るはなしのこしをおる 別の話題を持ち出すなどして、相手の話を途中でさえぎる。 ⇒はなし【話】 はなし‐の‐たね話の種】 噂話のかっこうの材料。「―になる」 ⇒はなし【話】

はなし‐の‐たね【話の種】🔗🔉

はなし‐の‐たね話の種】 噂話のかっこうの材料。「―になる」 ⇒はなし【話】 ○話の接穂がないはなしのつぎほがない 応対が素っ気なく、途切れた話を続ける手立てがない。 ⇒はなし【話】

○話の接穂がないはなしのつぎほがない🔗🔉

○話の接穂がないはなしのつぎほがない 応対が素っ気なく、途切れた話を続ける手立てがない。 ⇒はなし【話】 はな‐しのぶ花忍】 ハナシノブ科の多年草。九州の山地に自生。高さ約1メートルで、葉は羽状複葉。夏、紫色の鐘形花を開く。観賞用。

○話半分はなしはんぶん🔗🔉

○話半分はなしはんぶん 話に誇張や虚構が多く、半分に割り引いて聞くと真実に近くなること。「―に聞く」「―でも大成功」 ⇒はなし【話】 はなし‐ぶり話し振り】 話すときの様子。話のしかた。 ⇒はなし【話】 はな‐しべ花蕊⇒かずい はな‐しぼり花絞り】 花形をあらわした絞り染め。 はなし‐ぼん話本・咄本】 軽口・落語などを記した本。 ⇒はなし【話】 はなし‐めしうど放召人】 中世、刑具を用いず、一定の所に拘置しておくこと。また、その刑に処せられた囚人。はなちめしうど。太平記17「―の如くにて逃げぬべき隙も多かりけれども」 ⇒はなし【放し】 はなし‐めぬき放し目貫】 彫刻の精緻を誇るため、刀の柄つかの目釘めくぎの上に何も巻かないもの。 ⇒はなし【放し】 はな‐しゅくしゃ花縮砂】 〔植〕(→)ジンジャー2の別称。 はな‐じゅんさい花蓴菜】 〔植〕アサザの別称。 はな‐しょうがつ花正月‥シヤウグワツ (関東地方で)旧暦正月14〜15日の小正月の異称。 はな‐しょうぶ花菖蒲‥シヤウ‥ アヤメ科の多年草。ノハナショウブを原種として、日本で改良された。高さ約80センチメートル。葉は剣状でとがり、平行脈と中肋脈がある。初夏の頃、白・桃・紫色などの美花を茎頂につける。俗に「しょうぶ」というが、節句に用いるショウブ(サトイモ科)とは別。〈[季]夏〉 ハナショウブ 提供:OPO はな‐しょうよう花逍遥‥セウエウ 花見に散歩すること。 はな‐しる鼻汁】 (ハナジルとも)鼻孔から出る粘液。 はな‐じろ鼻白】 ①魚・鳥などの鼻端の白いこと。また、その魚・鳥など。 ②鰤ぶりの幼魚。 ③気おくれするさま。鼻白むさま。曾我物語1「弥五郎、隙なく、つつと入り、滝口が小股をかいて、―に押し据ゑたり」 ④鼻と鼻とをつきあわせるさま。鼻衝はなつき。浄瑠璃、曾我扇八景「筋違橋の見付にて、―にはたと行き合うたり」 はな‐じろ・む鼻白む】 〔自五〕 気おくれした顔つきをする。源氏物語花宴「臆しがちに―・める多かり」 バナジンVanadin ドイツ】 バナジウムのドイツ語名。 はな・す話す】 〔他五〕 ①言葉でつたえて広める。口で述べる。語る。告げる。狂言、太刀奪たちばい「皆の者に―・いたならば、嘸さぞ羨むで御座らう」。日葡辞書「ノチニゴザッテ、ハナサセラレイ」。「国際問題について―・す」「手短に―・す」 ②語り合う。相談する。狂言、磁石「身共は勝手へいて亭主と―・いて居る程に」。「友人と―・す」 ③ある言語・方言を使う。「関西弁を―・す」 ④(遊里語)遊女を買う。色道大鏡「ハナス…傾城を呼びて咄し遊ぶよりいふなるべし」 はな・す離す・放す】 〔他五〕 (ハナツの転) ①くっついているものを解き分ける。別々にする。切りはなす。万葉集14「上毛野かみつけの佐野の船橋とり―・し親はさくれど吾はさかるがへ」。「しっかりつかんで―・さない」「肌身―・さず持つ」 ②自由にする。束縛を解く。宇治拾遺物語13「買ひて―・しつる亀の」。日葡辞書「トリ・ケダモノヲハナス」 ③放置する。天草本伊曾保物語「面と手足の皮ばかりを残いて丸剥ぎに剥いで…そのままさし―・いた」 ④遠ざける。遠くへ隔てやる。間隔をあける。詞葉新雅「―・す。さくる」。「二人の仲を―・す」「1メートルずつ―・して植える」 ⑤向いていた視線を移す。義経記1「只事にはあらじと思ひて目を―・さず」。「目が―・せない」 ⑥発射する。はなつ。ぶっぱなす。日葡辞書「ヤヲハナス」「テッポウヲハナス」 ⑦(調味料などを)散りひろがるようにふりかける。貞徳独吟「鶴の汁辛子からしを―・す月影に」 ⑧気を許す。洒落本、魂胆惣勘定「女郎のつつしむことあり、又―・すことあり。遊びなればつつしむことはなきなどといふは非なり。客のつつしむ事あり、―・すことあり」 →放し。 ◇くっついているものを分ける、距離をあけるなど分離の意に「離」を使い、握っていたりつかんでいたりするのをやめる、束縛をといて自由にするなど解放の意に「放」を使う。 はな‐ずおう花蘇芳‥ハウ マメ科の落葉低木。中国原産の観賞用植物。高さ3メートル余。葉は円状心臓形で光沢がある。4月頃、葉に先立って紅紫色(蘇芳色)の蝶形花を枝や幹に直接密生し、花後、長楕円形の莢さやを結ぶ。〈[季]春〉 ハナズオウ(花) 撮影:関戸 勇 はな‐すじ鼻筋‥スヂ 眉間みけんから鼻の先端までの線。はなぐき。鼻柱。鼻道。「―が通った人」 はな‐すすき花薄】 (ハダススキの転) [一]〔名〕 ①穂の出たすすき。花の開いたすすき。〈[季]秋〉。万葉集8「―穂に出づる秋の過ぐらく惜しも」 ②襲かさねの色目。表は白、裏は薄縹うすはなだ色。 [二]〔枕〕 「穂にいづ(表面に出る)」「ほのか」にかかる。古今和歌集「―穂に出でて恋ひば名を惜しみ」 はな‐すすり洟啜り】 ①鼻汁をすすること。 ②鼻をすすりながら泣くこと。源氏物語東屋「忍び難げなる―を聞き給ひて」 はな‐ずもう花相撲‥ズマフ 本場所以外に随時興行する相撲。もと木戸銭をとらず、客の纏頭はな(祝儀)を受けた。 はな‐ずり花摺】 萩または露草の花を衣にすりつけて色を染めること。 ⇒はなずり‐ごろも【花摺衣】 はなずり‐ごろも花摺衣】 花摺りにした衣。 ⇒はな‐ずり【花摺】 はな・せる話せる】 〔自下一〕 (「話すことができる」の意から)話相手とするに足る。話がよくわかる。「―・せるおやじだ」 はな‐せん花氈】 花毛氈はなもうせんの略。 はな‐せん鼻栓】 建築で、一つの材の枘孔ほぞあなに他の材の枘を貫き、その突出部に打ち込む栓。 はな‐そぎ⇒はなきり はな‐そげ鼻殺げ】 鼻のそげ落ちること。また、その人。昨日は今日の物語「この―を朝夕見ることは何としてもなるまいと思ひ」 はな‐ぞの花園】 花の咲く草木を栽培した園。花畑。花圃かほ。〈[季]秋〉。催馬楽、竹河「―に我をば放てや…少女めぎしたぐへて」 はなぞの‐おどり花園踊‥ヲドリ 洛北の花園村(現、京都市左京区)で、7月15日に、少女らが灯籠を頭上にのせて念仏踊にまじって踊った盆踊。→灯籠踊 はなぞの‐だいがく花園大学】 私立大学の一つ。1872年(明治5)臨済宗各派により創立された般若林が起源。1911年(明治44)臨済宗大学、34年臨済学院専門学校、49年新制大学。京都市中京区。 はなぞの‐てんのう花園天皇‥ワウ 鎌倉後期の天皇。伏見天皇の皇子。名は富仁とみひと。後醍醐天皇に譲位。風雅和歌集を監修。日記「花園院宸記」。(在位1308〜1318)(1297〜1348)→天皇(表) はな‐ぞめ花染】 ①露草の花でそめること。また、その染色。古今和歌集「世の中の人の心は―の」 ②桜の色に美しく染めること。また、その染色。新拾遺和歌集「わかれし春の―の袖」 ⇒はなぞめ‐ごろも【花染衣】 はなぞめ‐ごろも花染衣】 花染めにした衣。 ⇒はな‐ぞめ【花染】 はなだ】 ①色の名。はなだいろ。催馬楽、石川「―の帯」 Munsell color system: 3PB4/7.5 ②襲かさねの色目。表裏ともに縹色のもの。 ⇒はなだ‐いろ【縹色】 ⇒はなだ‐おどし【縹縅】 ⇒はなだ‐ぐさ【縹草】 ⇒はなだ‐ぼうし【縹帽子】 はなだ花田】 姓氏の一つ。 ⇒はなだ‐きよてる【花田清輝】 はな‐だい花鯛‥ダヒ ①血鯛ちだいの関東での異称。 ②ハタ科ハナダイ亜科魚類の総称。 はな‐だい花代】 芸娼妓などの揚代。 はな‐だいこん花大根】 アブラナ科の一年草。中国原産。春から初夏に青紫色のダイコンに似た花をつける。観賞用だが都会地周辺に逸出。通常はこの名で呼ぶが、同名の別種もある。諸葛菜しょかつさい。〈[季]春〉 はなだ‐いろ縹色】 薄い藍色。花色。 Munsell color system: 3PB4/7.5 ⇒はなだ【縹】 はな‐たうえ花田植‥ウヱ (→)大田植おおたうえに同じ。 はなだ‐おどし縹縅‥ヲドシ 縹色の緒を用いた縅。はなだいろおどし。 ⇒はなだ【縹】 はな‐たか鼻高】 ①鼻の高いこと。また、その人。 ②自慢するさま。得意なさま。また、自慢する人。 ③天狗てんぐの異称。 ④鼻高履の略。 ⇒はなたか‐ぐつ【鼻高履】 ⇒はなたか‐めん【鼻高面】 はなたか‐ぐつ鼻高履⇒びこうり⇒はな‐たか【鼻高】 はな‐たかだか鼻高高】 いかにも得意げなさま。「―と引き揚げる」 はなたか‐めん鼻高面】 鼻の高い仮面。天狗の面。 ⇒はな‐たか【鼻高】 はなだ‐きよてる花田清輝】 小説家・評論家。福岡県生れ。京大中退。反語・逆説を自在に駆使した文体で、アバン‐ギャルド運動を指導。小説「鳥獣戯話」、評論「復興期の精神」など。(1909〜1974) 花田清輝 撮影:田沼武能 ⇒はなだ【花田】 はなだ‐ぐさ縹草】 露草の異称。 ⇒はなだ【縹】 はな‐たけ鼻茸】 鼻粘膜に発生する腫瘍。通常表面は滑らかで灰白色を呈する。多くは炎症性のもので、鼻閉塞・嗅覚障害などを起こす。鼻ポリプ。びじょう。 はな‐たたき鼻叩き】 鼻の上の白粉おしろいをなめらかにするのに用いる小さいはけ。 鼻叩き 提供:ポーラ文化研究所 はな‐たちばな花橘】 ①花の咲いている橘。橘の花。〈[季]夏〉。万葉集15「わがやどの―はいたづらに散りか過ぐらむ見る人なしに」 ②橘の一種で、果実の小さいもの。また、夏蜜柑の異称。〈類聚名義抄〉 ③襲かさねの色目。表は朽葉くちば、裏は青。 ④香の一種。やわらかで涼しい香をもつ。 ⑤紋所の名。柄のついた6個の小橘花を向かいあわせ、その下に1個の大橘花を添えたもの。 ⑥京都堀川にあった坂田屋醸造の銘酒。好色一代男1「舞鶴―の樽の口」 はな‐だ・つ花立つ】 〔自四〕 花が咲きでる。夫木和歌抄3「梅が枝はまだ―・たず雪中に匂ひばかりは人に知られて」 はな‐たて花立て】 ①仏前や墓前に花や樒しきみを立てて供える具。 ②(→)「はないけ」2に同じ。 はな‐たね花種】 庭などに植えるための、花卉かきの種。〈[季]春〉 ⇒花種蒔く

はなし‐ぶり【話し振り】🔗🔉

はなし‐ぶり話し振り】 話すときの様子。話のしかた。 ⇒はなし【話】

はなし‐ぼん【話本・咄本】🔗🔉

はなし‐ぼん話本・咄本】 軽口・落語などを記した本。 ⇒はなし【話】

はな・す【話す】🔗🔉

はな・す話す】 〔他五〕 ①言葉でつたえて広める。口で述べる。語る。告げる。狂言、太刀奪たちばい「皆の者に―・いたならば、嘸さぞ羨むで御座らう」。日葡辞書「ノチニゴザッテ、ハナサセラレイ」。「国際問題について―・す」「手短に―・す」 ②語り合う。相談する。狂言、磁石「身共は勝手へいて亭主と―・いて居る程に」。「友人と―・す」 ③ある言語・方言を使う。「関西弁を―・す」 ④(遊里語)遊女を買う。色道大鏡「ハナス…傾城を呼びて咄し遊ぶよりいふなるべし」

はな・せる【話せる】🔗🔉

はな・せる話せる】 〔自下一〕 (「話すことができる」の意から)話相手とするに足る。話がよくわかる。「―・せるおやじだ」

わ‐げい【話芸】🔗🔉

わ‐げい話芸】 落語・漫談・講談など、たくみな話術で人を楽しませる芸。

わ‐げき【話劇】🔗🔉

わ‐げき話劇】 中国で、新劇のこと。歌謡を主とした旧劇に対して対話を主とするからいう。

わ‐しゃ【話者】🔗🔉

わ‐しゃ話者】 話をする人。話し手。

わ‐じゅつ【話術】🔗🔉

わ‐じゅつ話術】 話の仕方。話の技巧。「巧みな―」

わ‐せつ【話説】🔗🔉

わ‐せつ話説】 話し説くこと。説話。

わ‐だい【話題】🔗🔉

わ‐だい話題】 談話の題材。話の種。「―を選ぶ」「―にのぼる」「―作」

わ‐とう【話頭】🔗🔉

わ‐とう話頭】 ①話のいとぐち。 ②話の内容。話題。「―を転ずる」 ③〔仏〕禅に用いられる問題。古くは公案とほぼ同義。後に心に生じる様々な働きの最初の部分を指すようにもなる。 ⇒わとう‐ぜん【話頭禅】

わとう‐ぜん【話頭禅】🔗🔉

わとう‐ぜん話頭禅】 話頭3を用いた禅。公案禅とほぼ同義。 ⇒わ‐とう【話頭】

わ‐へい【話柄】🔗🔉

わ‐へい話柄】 話すことがら。話のたね。話題。「―を転ずる」

わ‐ほう【話法】‥ハフ🔗🔉

わ‐ほう話法‥ハフ ①話のしかた。 ②〔言〕(speech)述べられたり、書かれたりした内容を伝達する仕方。直接話法と間接話法とがある。

わ‐ほん【話本】🔗🔉

わ‐ほん話本】 説話を記した本。話の本。講談本。

[漢]話🔗🔉

 字形  筆順 〔言部6画/13画/教育/4735・4F43〕 〔音〕(慣) カイ〈クヮイ〉(漢) 〔訓〕はなす・はなし [意味] ①はなす。しゃべる。「話術・談話・会話・対話・電話」 ②はなし。ものがたり。「話題・民話・童話・神話」 ③ことば。話しことば。「白話・唐話」 [解字] 形声。「言」+音符「舌」(=勢いよく口から発する)。勢いよくすらすらものを言う意。一説に、「舌」を「合わせる」意と解し、相手に調子を合わせてものを言う意とする。 [下ツキ 哀話・逸話・会話・佳話・官話・間話・閑話・奇話・謹話・寓話・訓話・講話・高話・懇話・雑話・直話・実話・手話・受話・小話・笑話・情話・史話・詩話・指話法・神話・寸話・説話・世話・禅話・送話・挿話・叢話・対話・卓話・談話・茶話・痴話・通話・電話・道話・童話・独話・俳話・白話・発話・悲話・秘話・腹話術・平話・法話・民話・夜話・余話・例話・朗話

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