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広辞苑の検索結果 (47)
かがみ【鏡】🔗⭐🔉
かがみ【鏡】
①滑らかな平面における光の反射を利用して容姿や物の像などをうつし見る道具。中国から渡来。古くは金属、特に銅合金を磨いたり錫すずを塗ったり、または錫めっきを施したりした。円形・方形・花形・稜形などに作り、室町時代から柄をつけるようになった。今日では、硝酸銀水溶液をガラス面に注ぎ、苛性ソーダなどによってコロイド状の銀をガラス面に沈着させ、その上に樹脂などの保護膜を塗る。鏡は古来、呪術的なものとして重視され、祭器や権威の象徴・財宝とされた。古事記下「斎杙いくいには―を懸け、真杙まくいには真玉を懸け」
②(「鑑」とも書く)手本。模範。万葉集20「見る人の語りつぎてて聞く人の―にせむを」。「武士の―」
③「かがみもち」の略。
④酒樽のふた。「―を抜く」
⑤歴史書。→鏡物。
⑥行政省庁内で、決裁書類のおもて紙。宛先・標題・日付・作成者などを記す。
⇒かがみ‐あげ【鏡上】
⇒かがみ‐あぶみ【鏡鐙】
⇒かがみ‐いけ【鏡池】
⇒かがみ‐いご【鏡いご】
⇒かがみ‐いし【鏡石】
⇒かがみ‐いた【鏡板】
⇒かがみ‐いわ【鏡岩】
⇒かがみ‐うお【鏡魚】
⇒かがみ‐うちわ【鏡団扇】
⇒かがみ‐え【鏡絵】
⇒かがみ‐おび【鏡帯】
⇒かがみ‐がい【鏡貝】
⇒かがみ‐かけ【鏡掛】
⇒かがみ‐がた【鏡形】
⇒かがみ‐ぐさ【鏡草】
⇒かがみ‐ぐつわ【鏡銜・鏡轡】
⇒かがみ‐くら【鏡鞍】
⇒かがみ‐し【鏡師】
⇒かがみ‐じ【鏡地】
⇒かがみ‐せん【鏡銑】
⇒かがみ‐そう【鏡草】
⇒かがみ‐だい【鏡鯛】
⇒かがみ‐たて【鏡立】
⇒かがみ‐つくり【鏡作り】
⇒かがみつくり‐べ【鏡作部】
⇒かがみ‐てん【鏡天】
⇒かがみ‐てんじょう【鏡天井】
⇒かがみ‐ど【鏡戸】
⇒かがみ‐とぎ【鏡磨ぎ】
⇒かがみ‐なす【鏡なす】
⇒かがみ‐なる【鏡なる】
⇒かがみ‐の‐いえ【鏡の家】
⇒かがみ‐の‐ま【鏡の間】
⇒かがみ‐の‐まつ【鏡の松】
⇒かがみ‐ばこ【鏡匣・鏡箱】
⇒かがみ‐はだ【鏡肌】
⇒かがみ‐ばり【鏡張り】
⇒かがみ‐びらき【鏡開き】
⇒かがみ‐ぶくろ【鏡袋】
⇒かがみ‐ぶた【鏡蓋】
⇒かがみ‐ぶとん【鏡蒲団】
⇒かがみ‐まくら【鏡枕】
⇒かがみ‐もじ【鏡文字】
⇒かがみ‐もち【鏡餅】
⇒かがみ‐もの【鏡物】
⇒かがみ‐わり【鏡割り】
かがみ‐あげ【鏡上】🔗⭐🔉
かがみ‐いご【鏡いご】🔗⭐🔉
かがみ‐いし【鏡石】🔗⭐🔉
かがみ‐いし【鏡石】
表面に光沢があって、物の影のよくうつる石。各地にこの名の石があり、種々の伝説を伴う。鏡岩。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐うお【鏡魚】‥ウヲ🔗⭐🔉
かがみ‐うお【鏡魚】‥ウヲ
カガミダイの別称。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐え【鏡絵】‥ヱ🔗⭐🔉
かがみ‐え【鏡絵】‥ヱ
春画しゅんがのこと。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐がい【鏡貝】‥ガヒ🔗⭐🔉
かがみ‐がい【鏡貝】‥ガヒ
マルスダレガイ科の二枚貝。殻は白色の円板状で、名はそれを鏡と見たてたもの。殻長約6センチメートル。潮間帯から水深60メートルほどの砂泥底に、深く潜入してすむ。北海道南部以南の日本全国と韓国・中国にも分布。食用。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐かけ【鏡掛】🔗⭐🔉
かがみ‐かけ【鏡掛】
①(→)「かがみたて」に同じ。〈倭名類聚鈔14〉
②鏡面をおおう布。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐がた【鏡形】🔗⭐🔉
かがみ‐がた【鏡形】
八花形やつはながたの鏡の形。八稜形。宇津保物語楼上上「楼の天井には―、雲の形を織りたる高麗錦を張りたり」
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐がわ【鏡川】‥ガハ🔗⭐🔉
かがみ‐がわ【鏡川】‥ガハ
四国山地の土佐山に発源し、高知市街を通って浦戸湾に注ぐ川。長さ31キロメートル。
かがみ‐ぐさ【鏡草】🔗⭐🔉
かがみ‐ぐさ【鏡草】
①大根の異名。正月元日に宮中で鏡餅の上に置いた輪切りの大根。はるのかがみぐさ。
②松の異名。ふゆのかがみぐさ。
③アサガオ・ヤマブキ・ウキクサ・ビャクレン(白蘞)・ガガイモ・カタバミ・イチヤクソウなどの異名。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐ぐつわ【鏡銜・鏡轡】🔗⭐🔉
かがみ‐ぐつわ【鏡銜・鏡轡】
鏡板の部分を彫り透かさずに円形につくった轡。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐くら【鏡鞍】🔗⭐🔉
かがみじし【鏡獅子】🔗⭐🔉
かがみじし【鏡獅子】
歌舞伎舞踊。長唄。本名題「春興しゅんきょう鏡獅子」。新歌舞伎十八番の一つ。福地桜痴作詞。3世杵屋正次郎作曲。2世藤間勘右衛門振付。1893年(明治26)初演。正月の鏡開きに、飾ってある手獅子を腰元が持つと、獅子の精が乗りうつる。前半は艶麗な娘姿の踊、後半は石橋しゃっきょう仕立の豪放な獅子の舞。
かがみ‐せん【鏡銑】🔗⭐🔉
かがみ‐せん【鏡銑】
(→)鏡鉄きょうてつに同じ。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐そう【鏡草】‥サウ🔗⭐🔉
かがみ‐そう【鏡草】‥サウ
イチヤクソウの別称。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐つくり【鏡作り】🔗⭐🔉
かがみ‐つくり【鏡作り】
①鏡を作る人。かがみし。
②大和政権で、鏡を作る技術を世襲していた品部しなべ。鏡作部。
⇒かがみ【鏡】
かがみつくり‐べ【鏡作部】🔗⭐🔉
かがみつくり‐べ【鏡作部】
(→)「かがみつくり」2に同じ。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐なす【鏡なす】🔗⭐🔉
かがみ‐なす【鏡なす】
〔枕〕
「み」「見る」「みつ(御津)」「思ふ」などにかかる。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐なる【鏡なる】🔗⭐🔉
かがみ‐の‐いえ【鏡の家】‥イヘ🔗⭐🔉
かがみ‐の‐いえ【鏡の家】‥イヘ
(→)「かがみばこ」に同じ。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐の‐おおきみ【鏡王女】‥オホ‥🔗⭐🔉
かがみ‐の‐おおきみ【鏡王女】‥オホ‥
万葉歌人。額田王ぬかたのおおきみの姉ともいわれるが、疑問。天智天皇の寵を受け、のち藤原鎌足の妻。女性らしい情緒を湛えた美しい相聞歌そうもんか4首が残る。鎌足病気の時、山階寺を発願、開基となる。( 〜683)
かがみ‐の‐ま【鏡の間】🔗⭐🔉
かがみ‐の‐まつ【鏡の松】🔗⭐🔉
かがみ‐の‐まつ【鏡の松】
能舞台正面の鏡板に描いた老松。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐びらき【鏡開き】🔗⭐🔉
かがみ‐びらき【鏡開き】
(「開き」は「割り」の忌み詞)
①正月11日ごろ鏡餅を下げて雑煮・汁粉にして食べる行事。近世、武家で、正月に男は具足餅を、女は鏡台に供えた餅を正月20日(のち11日)に割って食べたのに始まる。鏡割り。〈[季]新年〉
②祝い事に酒樽のふたを開くこと。鏡抜き。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐ぶた【鏡蓋】🔗⭐🔉
かがみ‐ぶた【鏡蓋】
根付ねつけの一種。鏡のふたをかたどったものか。仮名垣魯文、安愚楽鍋「根付けは象牙の―にて」
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐ぶとん【鏡蒲団】🔗⭐🔉
かがみ‐ぶとん【鏡蒲団】
裏の布を表に折りかえして額縁のように縁をとった蒲団。
⇒かがみ【鏡】
かがみ‐やま【鏡山】🔗⭐🔉
かがみ‐やま【鏡山】
①滋賀県蒲生郡と野洲市との境にある山。標高385メートル。(歌枕)
②広島県東広島市にある山。大内・毛利両氏の古戦場。
③福岡県田川郡香春かわら町の北東部にある地名。
④佐賀県唐津市の東部にある山。→ひれふりやま。
鏡山
撮影:関戸 勇
⑤「加賀見山旧錦絵かがみやまこきょうのにしきえ」の通称。

かがみ‐わり【鏡割り】🔗⭐🔉
きょう【鏡】キヤウ🔗⭐🔉
きょう【鏡】キヤウ
①かがみ。「海獣葡萄―」
②レンズ。また、レンズ系を通して見る道具。めがね。「望遠―」
きょう‐えい【鏡映】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐えい【鏡映】キヤウ‥
〔数〕空間内図形を、ある平面について面対称に移すこと。また、移った像。
きょうか【鏡花】キヤウクワ🔗⭐🔉
きょうか【鏡花】キヤウクワ
⇒いずみきょうか(泉鏡花)
きょう‐か【鏡架】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐か【鏡架】キヤウ‥
かがみたて。鏡台。
きょうかえん【鏡花縁】キヤウクワ‥🔗⭐🔉
きょうかえん【鏡花縁】キヤウクワ‥
清代の長編小説。李汝珍の作。100回。唐の武后のとき人間界に流された花神が不思議な国を遊覧したり、武后が女性の科挙を行なったりする話。社会風刺であり、女権が主張される。
きょうか‐すいげつ【鏡花水月】キヤウクワ‥🔗⭐🔉
きょうか‐すいげつ【鏡花水月】キヤウクワ‥
鏡にうつった花、水にうつった月のように、目には見えながら手にとりにくい物のたとえ。また、感知できて言い表すことのできぬものの形容。
⇒きょうかすいげつ‐ほう【鏡花水月法】
きょうかすいげつ‐ほう【鏡花水月法】キヤウクワ‥ハフ🔗⭐🔉
きょうかすいげつ‐ほう【鏡花水月法】キヤウクワ‥ハフ
あからさまに説明せず、ただその姿を眼前に思い浮かばせるようにする漢文の表現法。
⇒きょうか‐すいげつ【鏡花水月】
きょう‐かん【鏡鑑】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐かん【鏡鑑】キヤウ‥
①かがみ。
②手本。いましめ。
きょう‐ぎょく【鏡玉】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐ぎょく【鏡玉】キヤウ‥
光学機械のレンズのこと。
きょう‐く【鏡矩】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐く【鏡矩】キヤウ‥
(→)矩鏡に同じ。
きょう‐けい【鏡径】キヤウ‥🔗⭐🔉
きょう‐けい【鏡径】キヤウ‥
球面鏡の口径。
きょうしんめいち‐りゅう【鏡新明智流】キヤウ‥リウ🔗⭐🔉
きょうしんめいち‐りゅう【鏡新明智流】キヤウ‥リウ
剣術の一派。初名、鏡心明智流。1773年(安永2)江戸に道場を開いた桃井直由(1724〜1774)の創始。4代桃井春蔵直正の頃、江戸四大道場の一つとされた。
きょう‐ぞう【鏡像】キヤウザウ🔗⭐🔉
きょう‐ぞう【鏡像】キヤウザウ
①(→)御正体みしょうたいに同じ。
②〔理〕平面鏡の反射によって作られた物体の像。また、完全に面対称をなす物体どうしの関係をいう。
③〔数〕Oを中心とする半径aの円または球と、その平面または空間内にあるOでない一点Pとが与えられた時、半直線OP上にあってOP・OQ=a2
を満足する点QをPの鏡像といい、またPはQの鏡像という。
⇒きょうぞう‐たい【鏡像体】
⇒きょうぞう‐だんかい【鏡像段階】

きょうぞう‐たい【鏡像体】キヤウザウ‥🔗⭐🔉
きょうぞう‐たい【鏡像体】キヤウザウ‥
〔化〕(enantiomer ; antipode)互いに鏡像の関係にある立体構造をもつ一対の異性体。旋光性をもち、一方は右旋性、他方は左旋性である。不斉炭素原子(C*)をもつ化合物(たとえば乳酸CH3C*H(OH)COOH)などに現れる。対掌体。→光学異性。
鏡像体
⇒きょう‐ぞう【鏡像】

[漢]鏡🔗⭐🔉
鏡 字形
筆順
〔金部11画/19画/教育/2232・3640〕
〔音〕キョウ〈キャウ〉(呉)
〔訓〕かがみ
[意味]
①光の反射を利用して姿をうつす道具。かがみ。「鏡台・破鏡・反射鏡・明鏡止水」
②自分の姿を反省するてがかり。模範。「鏡鑑」
③レンズ。レンズを用いた道具。「眼鏡・老眼鏡・潜望鏡・顕微鏡・望遠鏡」
[解字]
形声。「金」+音符「竟」(=さかいめ)。物のさかいめをはっきりうつし出す銅製のかがみの意。


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かがみ【鏡】🔗⭐🔉
かがみ [3] 【鏡】
〔「影見(カゲミ)」の転という〕
(1)光の反射を利用して形・姿を映して見る道具。古くは銅合金など金属を用いたが,現在は,ガラス板の裏面に銀鍍金(メツキ)をして作る。古来霊的なものとみなされ,神社の神体とし,荘厳具や魔除けの具とされる。また,婦女の魂として尊重する風があった。「―に映った姿」「―のような湖面」
(2)「鏡餅(カガミモチ)」の略。
(3)〔形が鏡に似ていることから〕
酒樽の蓋。「―を抜く」
(4)提出あるいは送付する書類の一枚目に,あて先・標題・日付・作成者などを記して添える文書。
(5)「鏡物(カガミモノ)」の略。
→かがみ(鑑)
かがみ-いけ【鏡池】🔗⭐🔉
かがみ-いけ [3] 【鏡池】
昔,貴人や英雄が姿を映したり,持っていた鏡を落としたりしたという伝説のある池。全国各地にある。
かがみ-いし【鏡石】🔗⭐🔉
かがみ-いし [3] 【鏡石】
表面が滑らかでつやがあり,影がよく映るような石。種々の伝説を伴っている場合が多い。鏡いわ。
かがみ-いわ【鏡岩】🔗⭐🔉
かがみ-いわ ―イハ [3] 【鏡岩】
⇒鏡石(カガミイシ)
かがみ-がい【鏡貝】🔗⭐🔉
かがみ-がい ―ガヒ [3] 【鏡貝】
海産の二枚貝。貝殻は乳灰白色で同心円状の細かい襞(ヒダ)が多数あり,内面は白色。北海道南部以南の浅海の細砂底にすむ。食用。餅(モチ)貝。白貝(シラガイ)。文殊(モンジユ)貝。
かがみ-かけ【鏡掛(け)】🔗⭐🔉
かがみ-かけ [3] 【鏡掛(け)】
「鏡立て」に同じ。
かがみ-ぐさ【鏡草】🔗⭐🔉
かがみ-ぐさ [3] 【鏡草】
(1)ビャクレンの別名。
(2)鏡餅にのせた輪切りの大根。また,大根の異名。
(3)ヤマブキの異名。
(4)〔漢名「鏡面草」から〕
マメヅタの異名。
(5)ウキクサ・ガガイモ・アサガオなどの異名。
(6)イチヤクソウの異名。かがみそう。
かがみ-ぐつわ【鏡轡】🔗⭐🔉
かがみ-ぐつわ [4] 【鏡轡】
轡の一種。鏡板を透かし彫りにせずに一枚の丸い鉄の板としたもの。
かがみ-ぐら【鏡鞍】🔗⭐🔉
かがみ-ぐら [3][0] 【鏡鞍】
鞍の一種。鞍の前輪と後輪(シズワ)の表面に鍍金(トキン)銀の薄板を張り,縁に覆輪をかけたもの。御幸鞍(ゴコウグラ)。
かがみ-ごい【鏡鯉】🔗⭐🔉
かがみ-ごい ―ゴヒ [3][4] 【鏡鯉】
ドイツゴイの一品種。大きな鱗(ウロコ)が側線上と鰭(ヒレ)の付近に少ししかない。琵琶湖などに帰化している。
かがみ-じ【鏡地】🔗⭐🔉
かがみ-じ ―ヂ [0] 【鏡地】
鉄などの金属の表面を,鏡のように磨き上げたもの。銅の場合はスズなどを塗り,銀色に仕上げる。磨き地。
かがみ-じたて【鏡仕立て】🔗⭐🔉
かがみ-じたて [4] 【鏡仕立て】
「額(ガク)仕立て」に同じ。
かがみ-せいどう【鏡青銅】🔗⭐🔉
かがみ-せいどう [4] 【鏡青銅】
銅67パーセント,スズ33パーセントからなる青銅。研磨により強い白色光沢を呈する。金属鏡の材料に用いた。鏡銅。
かがみ-せん【鏡銑】🔗⭐🔉
かがみ-せん [0] 【鏡銑】
マンガンを10〜25パーセント,炭素を5パーセント含む銑鉄。転炉で製鋼の際の脱酸剤。鏡鉄(キヨウテツ)。
かがみ-だい【鏡鯛】🔗⭐🔉
かがみ-だい ―ダヒ [3] 【鏡鯛】
マトウダイ目の海魚。全長約70センチメートルに達し,著しく側扁する。青みを帯びた銀白色で,鱗がない。マトウダイとよく似るが,体側に黒色斑がない。南日本に多く,かまぼこの原料とする。ギンマト。
かがみ-だい【鏡台】🔗⭐🔉
かがみ-だい [3][0] 【鏡台】
(1)「鏡立て」に同じ。
(2)能の作り物の一。鏡を載せる台。「皇帝」「昭君」などで用いる。
かがみ-つくり-べ【鏡作部】🔗⭐🔉
かがみ-つくり-べ 【鏡作部】
大化前代,鏡の製作に従事した部民。
かがみ-ど【鏡戸】🔗⭐🔉
かがみ-ど [3] 【鏡戸】
周りに枠を組んだだけで桟は使わず,枠の内に鏡板をはめた戸。
かがみ-の-かみ【鏡の神】🔗⭐🔉
かがみ-の-かみ 【鏡の神】
佐賀県唐津市の鏡神社の祭神。一の宮は息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)(神功皇后),二の宮は藤原広嗣を祀(マツ)る。
かがみ-の-ま【鏡の間】🔗⭐🔉
かがみ-の-ま [0] 【鏡の間】
(1)能舞台の楽屋から橋懸かりへ通じる途中にある板張りの部屋。大きな姿見の鏡があり,楽屋で扮装を整えた出演者がここで面をかけ,精神を統一する。
→能舞台
(2)初期の歌舞伎舞台で,大臣柱のあるところ。
(3)四方の壁に鏡を張りめぐらしてある部屋。特に,ベルサイユ宮殿のその部屋。
かがみ-の-まつ【鏡の松】🔗⭐🔉
かがみ-の-まつ [5] 【鏡の松】
能舞台の鏡板に描かれた老い松。
かがみ-びらき【鏡開き】🔗⭐🔉
かがみ-びらき [4] 【鏡開き】
〔「開き」は「割る」の忌み詞〕
(1)正月に神や仏に供えた鏡餅をおろし,雑煮や汁粉に入れて食べること。正月一一日に行うところが多い。近世に始まり,当時は鏡餅を男は具足に,女は鏡台に供え,一月二〇日に割って食べた。鏡割り。[季]新年。
(2)パーティーなどで,酒だるのふたを木づちで割ってあけること。汲み上げた酒で乾杯する。鏡割り。
かがみ-ぶくろ【鏡袋】🔗⭐🔉
かがみ-ぶくろ [4] 【鏡袋】
懐中鏡など化粧用具を入れる袋。
かがみ-わり【鏡割(り)】🔗⭐🔉
かがみ-わり [0] 【鏡割(り)】
「鏡開き」に同じ。
かがみ【鏡】🔗⭐🔉
かがみ 【鏡】
熊本県中部,八代(ヤツシロ)郡の町。八代海に臨む干拓農業の町。
かがみ-がわ【鏡川】🔗⭐🔉
かがみ-がわ ―ガハ 【鏡川】
四国山地,高知県の工石山(クイシヤマ)に発し,高知市内を流れ,浦戸湾に注ぐ川。
かがみじし【鏡獅子】🔗⭐🔉
かがみじし 【鏡獅子】
歌舞伎舞踊の一。長唄。新歌舞伎十八番の一。本名題「春興(シユンキヨウ)鏡獅子」。福地桜痴(オウチ)作詞,三世杵屋(キネヤ)正次郎作曲。1893年(明治26)東京歌舞伎座初演。大奥の腰元が鏡開きの祝いに神前の手獅子を持って踊るうち,その精が乗り移って舞い狂う。前半のあでやかな娘の踊りと,後半の能「石橋(シヤツキヨウ)」を取り入れた豪快な獅子の狂いが好対照をみせる。
かがみ-なす【鏡なす】🔗⭐🔉
かがみ-なす 【鏡なす】 (枕詞)
「見る」と同音の地名「三津」にかかる。「妹が手にまく―三津の浜辺に/万葉 3627」
かがみ-の-おおきみ【鏡王女】🔗⭐🔉
かがみ-の-おおきみ ―オホキミ 【鏡王女】
(?-683) 万葉歌人。額田王(ヌカタノオオキミ)の姉ともいう。万葉集に天智天皇や藤原鎌足との可憐な相聞歌四首を残す。鏡女王。
かがみ-やま【鏡山】🔗⭐🔉
かがみ-やま 【鏡山】
(1)滋賀県南部,蒲生郡竜王町と野洲(ヤス)郡野洲町の境にある山。海抜385メートル。((歌枕))「近江のや鏡の山をたてたれば/古今(神遊び歌)」
(2)福岡県田川郡香春(カワラ)町の北東にある町名。
(3)佐賀県唐津市東端,東松浦(マツウラ)郡との境にある山。海抜284メートル。大伴狭手彦(サデヒコ)が加羅(カラ)に船出する時,松浦佐用姫がこの山に登って領巾(ヒレ)を振って別れを惜しんだという。領巾振山(ヒレフルヤマ)。松浦山。
きょう-えい【鏡映】🔗⭐🔉
きょう-えい キヤウ― [0] 【鏡映】 (名)スル
〔数〕 空間内の点をある平面に関して面対称な点に移すこと。
きょうえい-もじ【鏡映文字】🔗⭐🔉
きょうえい-もじ キヤウ― [5] 【鏡映文字】
⇒鏡文字(カガミモジ)
きょう-か【鏡架】🔗⭐🔉
きょう-か キヤウ― [1] 【鏡架】
鏡立て。鏡台。
きょうかえん【鏡花縁】🔗⭐🔉
きょうかえん キヤウクワエン 【鏡花縁】
中国清代の白話体章回小説。一〇〇回。李汝珍作。1818年刊。山中に隠れ住んだ父と,花神の生まれかわりであるその娘とが,奇怪な国々を遍歴して再会する話。社会への批判や風刺,一種の女性崇拝が込められる。
きょうか-すいげつ【鏡花水月】🔗⭐🔉
きょうか-すいげつ キヤウクワ― [1]-[1] 【鏡花水月】
鏡に映った花や水に映った月のように,目に見えていながら手に取ることができないもの。言葉で言い表すことができないで,ただ直覚で感知するしかない物事。詩歌などにいう。
きょうかすいげつ-ほう【鏡花水月法】🔗⭐🔉
きょうかすいげつ-ほう キヤウクワ―ハフ [1] 【鏡花水月法】
漢文の文体の一。あからさまに説明しないで,ただ,その姿を読者の心に思い浮かばせるように表現するもの。
きょう-かん【鏡鑑】🔗⭐🔉
きょう-かん キヤウ― [0] 【鏡鑑】
手本。かがみ。
きょう-けい【鏡径】🔗⭐🔉
きょう-けい キヤウ― [0] 【鏡径】
反射鏡,またはレンズの口径。
きょう-しん【鏡心】🔗⭐🔉
きょう-しん キヤウ― [0] 【鏡心】
球面鏡の鏡面の中心。
きょうしんめいち-りゅう【鏡新明智流】🔗⭐🔉
きょうしんめいち-りゅう キヤウシンメイチリウ 【鏡新明智流】
剣術の一派。祖は桃井(モモノイ)八郎左衛門直由(1724-1774)。
きょう-ぞう【鏡像】🔗⭐🔉
きょう-ぞう キヤウザウ [0] 【鏡像】
(1)鏡に映る像。
(2)〔数〕(ア)直線または平面に関して,対称な点や物体の像。(イ)中心 O ,半径
の球面があるとき,O と異なる一点 P に対し,半直線 OP 上にあり,OP・OQ=
となるような点 Q をこの球面に関する P の鏡像という。
(3)「御正体(ミシヨウタイ)」に同じ。



きょうぞう-だんかい【鏡像段階】🔗⭐🔉
きょうぞう-だんかい キヤウザウ― [5] 【鏡像段階】
精神分析の用語。六か月から一八か月の幼児が鏡に映る自分の像を自分のものとして確認する段階。人が人になる決定的な成長期をさし,これによって自我の形成と自己愛を語ることができる。ジャック=ラカンによって発見された。
きょう-だい【鏡台】🔗⭐🔉
きょう-だい キヤウ― [0] 【鏡台】
化粧用の鏡を立てる台。箱作りで,引き出しをつけたものが多いが,古くは,台座に鏡をかける柱を立てただけのものであった。
鏡台
[図]

きょう-てつ【鏡鉄】🔗⭐🔉
きょう-てつ キヤウ― [0] 【鏡鉄】
⇒鏡銑(カガミセン)
きょうてっ-こう【鏡鉄鉱】🔗⭐🔉
きょうてっ-こう キヤウテツクワウ [3] 【鏡鉄鉱】
赤鉄鉱の一種。結晶面がよく発達し,銅色の美しい金属光沢を有する。輝鉄鉱。
かがみ【鏡】(和英)🔗⭐🔉
きょうだい【鏡台】(和英)🔗⭐🔉
きょうだい【鏡台】
a mirror stand;<米>a dresser.→英和
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