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【和】 8画 口部 [三年] 区点=4734 16進=4F42 シフトJIS=9861 《常用音訓》オ/ワ/なご…む/なご…やか/やわ…らぐ/やわ…らげる 《音読み》 ワ/オ(ヲ)/カ(ク〈h・h〉〈hu・hu〉 《訓読み》 やわらげる/やわらぎ(やはらぎ)/やわらぐ(やはらぐ)/なごむ/なごやか(なごやかなり)/あえる(あふ)/なぎ 《名付け》 あい・あえ・かず・かた・かつ・かのう・たか・ちか・とし・とも・な・のどか・ひとし・まさ・ます・みきた・やす・やすし・やまと・やわ・やわら・よし・より・わたる 《意味》 {名}やわらぎ(ヤハラギ)。まるくまとまった状態。「平和」「調和」「和為貴=和ヲ貴シト為ス」〔→論語〕「地利不如人和=地ノ利ハ人ノ和ニ如カズ」〔→孟子ワス{形・動・名}いっしょに解けあったさま。また、成分の異なるものをうまく配合する。また、その状態。「和薬=薬ヲ和ス」「発而皆中節謂之和=発シテミナ節ニ中ルコレヲ和ト謂フ」〔→中庸ワス{動・名}やわらぐ(ヤハラグ)。なごむ。かどだたず、まるくおさまる。和解。「講和=和ヲ講ズ」「亟割地為和=亟ヤカニ地ヲ割キテ和ヲ為ス」〔→史記{形}なごやか(ナゴヤカナリ)。ゆったりとしてやわらいださま。「温和」「和気藹藹ワキアイアイ」 ワス{動}声や調子をあわせる。▽去声に読む。「唱和」「美人和之=美人コレニ和ス」〔→史記{動・名}プラスする。加えた結果。「総和」 {名}車の軾ショクにつける鈴。▽軛ヤクにつける鈴を鸞ラン・鑾ランという。「和鸞カラン」 {前}分離しないで。…ごとの、の意味をあらわすことば。「和衣睡(着物を着たままねむる)」 {接続}〔俗〕…と。〈同義語〉→与。 〔国〕日本のこと。また、日本語のこと。▽倭ワ(背のまるく曲がった低い人)のかわりに、よい意味を持つ字を当てたもの。「和服」「和文英訳」あえる(アフ)。野菜・魚介類などに酢・みそ・ごまなどをまぜあわせて調理する。なぎ。昼夜の境目に、風の向きが変わる間、海上の風や波がおだやかになる状態。 《解字》 会意兼形声。禾は粟アワの穂のまるくしなやかにたれたさまを描いた象形文字。窩カ(まるい穴)とも縁が近く、かどだたない意を含む。和は「口+音符禾カ」。 《類義》 温は、あたたかい意。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物

和一 ワイツ🔗🔉

【和一】 ワイツ やわらいで一つになる。また、国の混乱がおさまって平和になる。『和壱ワイツ』

和氏之璧 カシノヘキ🔗🔉

【和氏之璧】 カシノヘキ『和璧カヘキ・和璞カハク』〈故事〉春秋時代、楚ソの卞和ベンカが山中で得た宝玉。▽卞和は楚山で璞玉ハクギョク(みがいていない玉)を手に入れ、楚の[レイ]王に献じたが、ただの石と鑑定されて左足を切られ、のちまた武王に献じたが、石とされて右足を切られた。文王の時になってはじめて宝玉であることが認められた。〔→韓非

和毛 ニコゲ🔗🔉

【和毛】 ニコゲ〔国〕鳥獣などの柔らかく、短くはえた毛。

和比 ワヒ🔗🔉

【和比】 ワヒ いっしょに親しみあう。▽「比」は、親しむ。

和予 ワヨ🔗🔉

【和予】 ワヨ やわらぎ楽しむ。むつまじく楽しむ。▽「予」は、ゆったりする。『和与ワヨ』

和付 ワフ🔗🔉

【和付】 ワフ =和附。良いか悪いかを考えないで、人の説に同意する。『和傅ワフ』〈類義語〉付和。

和布 ニギメ🔗🔉

【和布】 ワフ おだやかに広まる。地の柔らかな布。ニギメ・ワカメ〔国〕海草のわかめのこと。

和平 ワヘイ🔗🔉

【和平】 ワヘイ 静かでおだやかなこと。平和。「天下和平」〔→易経戦争をやめ仲直りすること。音楽が調和し整うこと。〔→国語

和本 ワホン🔗🔉

【和本】 ワホン〔国〕洋本に対して、和紙で日本ふうに製本した書物。和装本。

和気 ワキ🔗🔉

【和気】 ワキ なごやかな気分。のどかな気象。

和気藹藹 ワキアイアイ🔗🔉

【和気藹藹】 ワキアイアイ =和気靄靄。むつまじい気分が満ち満ちているさま。

和好 ワコウ🔗🔉

【和好】 ワコウ 仲よくする。むつまじくなる。また、仲よくさせる。

和光同塵 ワコウドウジン🔗🔉

【和光同塵】 ワコウドウジン〈故事〉自己の才能をかくし、俗世間の中にまじわること。「老子」の「和其光同其塵=ソノ光ヲ和ラゲソノ塵ニ同ジウス」に基づく。〔仏〕仏が衆生シュジョウを救うために、知恵の光をかくして、塵チリのような人間界に姿をかえてあらわれること。

和合 ワゴウ🔗🔉

【和合】 ワゴウ うちとけて仲よくする。『和洽ワコウ』調和する。まぜあわせる。和合二聖のこと。婚礼のときにまつる神。

和字 ワジ🔗🔉

【和字】 ワジ〔国〕日本でつくられた文字。かなのこと。→「国字」

和而不同 ワシテドウゼズ🔗🔉

【和而不同】 ワシテドウゼズ〈故事〉人と仲よくはしても、理を曲げてまでむやみに従うことはしない。「君子和而不同、小人同而不和=君子ハ和シテ同ゼズ、小人ハ同ジテ和セズ」〔→論語

和衣 ニギタエ🔗🔉

【和衣】 ニギタエ〔国〕かじのきの樹皮で織り、打ってやわらかくした布。

和同 ワドウ🔗🔉

【和同】 ワドウ やわらいで一つになる。調和すること。「天地和同」「上下和同」

和易 ワイ🔗🔉

【和易】 ワイ 心持ちがおだやかである。やわらぐ。

和協 ワキョウ🔗🔉

【和協】 ワキョウ むつまじく力をあわせる。うち解けて親しくすること。音声が調和すること。

和尚 オショウ🔗🔉

【和尚】 オショウ・カショウ・ワジョウ〔仏〕高徳の僧に対する敬称。▽宗派によって読み方が異なり、禅宗・浄土宗ではオショウ、天台宗ではカショウ、法相宗・真言宗ではワジョウと読む。律宗では「和上」と書き、ワジョウと読む。オショウ〔国〕寺の住職。また広く、僧のこと。

和物 アエモノ🔗🔉

【和物】 アエモノ〔国〕野菜や魚介類を、酢・みそなどであえたもの。

和姦 ワカン🔗🔉

【和姦】 ワカン 夫婦以外の男女が同意のうえで情交すること。

和春 ワシュン🔗🔉

【和春】 ワシュン のどかな春。ハルニワス春の雰囲気に調和する。

和衷 ワチュウ🔗🔉

【和衷】 ワチュウ 本心からやわらぎあって仲よくする。〔→書経

和風 ワフウ🔗🔉

【和風】 ワフウ のどかな風。のどかな春風のこと。〔→陶潜気象で、木の枝や葉がかすかに音をたてて動く程度の風。〔国〕日本ふうであること。また、日本固有のものであること。

和約 ワヤク🔗🔉

【和約】 ワヤク 戦争をやめて仲直りの条約を結ぶこと。また、その条約。

和洋 ワヨウ🔗🔉

【和洋】 ワヨウ〔国〕日本と西洋。日本ふうであることと西洋ふうであること。「和洋折衷」

和悦 ワエツ🔗🔉

【和悦】 ワエツ =和説。やわらぎ喜ぶ。うちとけて喜ぶこと。『和喜ワキ・和愉ワユ・和懌ワエキ』

和訓 ワクン🔗🔉

【和訓】 ワクン〔国〕日本語による漢字の読み方で、その漢字と同じ意味の固有の日本語を当てて読む読み方。「日」を「ひ」、「月」を「つき」と読むなど。訓。

和書 ワショ🔗🔉

【和書】 ワショ〔国〕洋書・漢籍に対して日本語で書いた書物。国書。日本ふうの装丁の本。

和習 ワシュウ🔗🔉

【和習】 ワシュウ いっしょに歌などを習う。〔国〕日本の風習。〔国〕日本人が漢詩文をつくるときにおかす、独特のくせや用法。

和敬 ワケイ🔗🔉

【和敬】 ワケイ やわらぎ慎む。また、おだやかで慎み深い。〔→礼記

和輯 ワシュウ🔗🔉

【和集】 ワシュウ うちとけて仲よくする。また、仲よくさせる。▽「集」は、仲よくなる。『和輯ワシュウ』

和順 ワジュン🔗🔉

【和順】 ワジュン おだやかでおとなしいこと。〔→礼記気候がおだやかなこと。

和解 ワカイ🔗🔉

【和解】 ワカイ 仲直りする。ワゲ 外国語を日本語で解釈すること。また、その解釈。

和漢混交文 ワカンコンコウブン🔗🔉

【和漢混交{淆}文】 ワカンコンコウブン〔国〕日本語の文語の文体の一種。漢文訓読文体と和文体とが入りまじった文語体。「保元物語」「平治物語」「平家物語」「太平記」のような軍記物語の文章が代表的。

和煦 ワク🔗🔉

【和煦】 ワク 春の日の暖かなこと。〔→謝霊運

和酬 ワシュウ🔗🔉

【和酬】 ワシュウ 他人のつくった漢詩に意味・韻をあわせて答えること。▽多く漢詩の贈答の際にいう。

和睦 ワボク🔗🔉

【和睦】 ワボク うちとけて仲よくする。また、仲のよいこと。「必能使行陣和睦、優劣得所=必ズヨク行陣ヲシテ和睦シ、優劣ヲシテ所ヲ得シメン」〔→諸葛亮仲直り。また、仲直りする。

和楽 ワガク🔗🔉

【和楽】 ワラク むつまじく楽しむこと。「豈無和楽、遊非我隣=アニ和楽無カランヤ、遊ブモノ我ガ隣ニアラズ」〔→曹植ワガク 調子のよく整った音楽。音楽の調子を整える。〔国〕日本古来の音楽。邦楽。

和歌 ワカ🔗🔉

【和歌】 ワカ 調子をあわせて歌を歌う。〔国〕日本古来の定型詩。短歌・長歌・旋頭歌セドウカ・片歌カタウタなどがある。〔国〕特に、短歌のこと。

和語 ワゴ🔗🔉

【和語】 ワゴ〔国〕漢語・外来語に対して日本本来のことば。やまとことば。「やま(山)」「かわ(川)」など。

和魂 ニギミタマ🔗🔉

【和魂】 ワコン 魂をおだやかにする。〔国〕日本民族固有の精神。ニギミタマ〔国〕荒魂アラミタマに対して、安らかで柔和な徳を備えた霊。

和魂漢才 ワコンカンサイ🔗🔉

【和魂漢才】 ワコンカンサイ〔国〕日本民族固有の精神と、中国から伝わってきた学問。▽日本人の教養のあるべき姿についての一つの考え方。菅原道真のことばとされている。〔菅家遺誡〕

和暢 ワチョウ🔗🔉

【和暢】 ワチョウ のどかなこと。「天朗気清恵風和暢=天朗気清ニシテ恵風和暢ナリ」〔→王羲之のどかにする。やわらげる。

和徳 ワトク🔗🔉

【和徳】 ワトク 温和な徳。徳をりっぱにする。

和鳴 カメイ🔗🔉

【和鳴】 ワメイ・カメイ 鳴きかわす鳥の声。

和調 ワチョウ🔗🔉

【和調】 ワチョウ 調和する。また、調和させる。

和諧 ワカイ🔗🔉

【和諧】 ワカイ 調和する。仲むつまじくする。

和親 ワシン🔗🔉

【和親】 ワシン 国と国、人と人とが仲よくする。「与胡和親、毋起兵=胡ト和親ス、兵ヲ起コスナカレ」〔→漢書

和穆 ワボク🔗🔉

【和穆】 ワボク おだやかである。仲むつまじくする。また、調和する。

和顔 ワガン🔗🔉

【和顔】 ワガン 柔和な顔色。もの柔らかな顔色。顔色をやわらげる。

和韻 ワイン🔗🔉

【和韻】 ワイン 他人の漢詩と同じ韻を使って漢詩をつくること。

和羹 ワコウ🔗🔉

【和羹】 ワコウ いろいろな食物をまぜあわせ、味を調和させてつくったあつもの。〔→書経君主を助けて政務をじょうずに処理する大臣。

和議 ワギ🔗🔉

【和議】 ワギ 講和・停戦の相談。

和糴 ワテキ🔗🔉

【和糴】 ワテキ 政府が人民と値段を協定して米を買いあげること。▽「糴」は、米を買い入れる。

和讚 ワサン🔗🔉

【和讚】 ワサン〔仏〕和語によって仏の功徳をほめたたえる仏教歌謡。漢語の讚仏歌を和訳し、七音五音の句を連ねたもの。▽今様イマヨウはこれが転化したものといわれる。

和鸞 カラン🔗🔉

【和鸞】 カラン 馬車につけるすず。▽車の軾ショクにつける鈴(=和)と、軛ヤクにつける鈴(=鸞)。〔→詩経

和為貴 ワヲタツトシトナス🔗🔉

【以和為貴】 ワヲモッテトウトシトナス〈故事〉人とむつまじく親しみあうことが最もとうといことである。〔→礼記〕『和為貴ワヲタツトシトナス』

和漢三才図会 ワカンサンサイズエ🔗🔉

【和漢三才図会】 ワカンサンサイズエ〔日〕〈書物〉一〇五巻。一種の図説百科事典。摂津セッツ(今の大阪)の医者、寺島良安の編集。1713年に刊行。明ミンの王圻オウキの『三才図会』にならい、天文・地理・人事三部門をさらに一〇五の下位の部門に分け、平がなで読みをつけた見出し語に漢字で説明をつけている。特に形あるものは絵図を添えて説明している。また、漢字の正字・俗字などの字体の区別や、字音についても簡単に記述している。

和漢朗詠集 ワカンロウエイシュウ🔗🔉

【和漢朗詠集】 ワカンロウエイシュウ〔日〕〈書物〉藤原公任フジワラノキントウの撰集センシュウした詩歌集。1013年ごろ成立。朗詠を目的として、『千載佳句』や、「三代集」などから漢詩と和歌を集めて編集された。詩人八〇人の約五九〇句と、歌人八〇人の約二二〇首を、季節や事項によって分類し、詩二句に短歌を添える形式をとっている。代表的作者として、漢詩に白居易・菅原文時スガワラノフミトキ・菅原道真スガワラノミチザネ・紀長谷雄キノハセオ・源順ミナモトノシタゴウ、和歌に紀貫之キノツラユキ・凡河内躬恒オオシコウチノミツネ・柿本人麻呂カキノモトノヒトマロなどである。古くから知識人などに広く朗詠され、軍記物語・謡曲・俳諧ハイカイなど、後世の日本文学に大きな影響を及ぼしている。また、詩文の教科書として尊重された。

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