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広辞苑の検索結果 (74)
かし・ぐ【傾ぐ】🔗⭐🔉
かし・ぐ【傾ぐ】
〔自五〕
かたむく。「舟が―・いだ」
かし・げる【傾げる】🔗⭐🔉
かし・げる【傾げる】
〔他下一〕
かたむかせる。横にまげる。「首を―・げる」
かたが・る【傾がる】🔗⭐🔉
かたが・る【傾がる】
〔自五〕
かたむく。
かた・げる【傾げる】🔗⭐🔉
かた・げる【傾げる】
〔他下一〕[文]かた・ぐ(下二)
①かたむかせる。かたむける。「首を―・げる」
②からだを横にする。やすむ。滑稽本、続膝栗毛「もうお―・げなさりまし」
かたぶき‐あ・う【傾き合ふ】‥アフ🔗⭐🔉
かたぶき‐あ・う【傾き合ふ】‥アフ
〔自四〕
互いに考える。怪しみ合う。古今著聞集7「古老の寺僧ら…―・ひければ」
かた‐ぶ・く【傾く】🔗⭐🔉
かた‐ぶ・く【傾く】
[一]〔自四〕
(中世以降カタムクと両用される)(→)「かたむく」に同じ。万葉集17「ぬばたまの夜は更けぬらし玉匣くしげ二上山に月―・きぬ」。源氏物語桐壺「相人驚きて数多たび―・きあやしぶ」
[二]〔他下二〕
⇒かたぶける(下一)
かた‐ぶ・ける【傾ける】🔗⭐🔉
かた‐ぶ・ける【傾ける】
〔他下一〕[文]かたぶ・く(下二)
(中世以降カタムクと両用される)(→)「かたむける」に同じ。枕草子247「からかさをさしたるに、風のいたう吹きて横さまに雪を吹きかくれば、すこし―・けて」。枕草子275「何とか何とかと耳を―・け来るに」。栄華物語月宴「御門を―・け奉らむと構ふる罪によりて」。好色一代男3「小半酒こなからざけに両隣を―・け」
かた‐む・く【傾く】🔗⭐🔉
かた‐む・く【傾く】
[一]〔自五〕
(古くは、カタブク。「片向く」の意)
①一定の基準(水平または垂直)から片方へそれる。ななめになる。かしぐ。かたよる。中華若木詩抄「花の房が雨にうるほひて次第に重く成つて、房が―・きたやうな也」。「地震で建物が―・く」「船が左に―・く」
②日や月が西方に沈みかける。平家物語灌頂「夕陽西に―・けば、御名残惜しうはおぼしけれども」
③(首が傾くの意から)不審に思う。発心集「いと心得ぬ事のさまかなと―・きあひたれど」
④正常な状態を失って不安定になる。衰勢に向かう。平家物語2「その時都―・いて、幽王つひにほろびにき」。日葡辞書「ヨワイカタムク」「ウンメイガカタムク」。「家運が―・く」
⑤その傾向を帯びる。また、傾倒する。日葡辞書「アクニカタムク」。「会議は賛成に―・く」「気持が―・く」
[二]〔他下二〕
⇒かたむける(下一)
かた‐む・ける【傾ける】🔗⭐🔉
かた‐む・ける【傾ける】
〔他下一〕[文]かたむ・く(下二)
(古くは、カタブクという形が使われた)
①斜めに一方にかしがせる。傾かせる。古本説話集下「仏に向かひ奉りて、すこしかうべを―・けたる人、必ず仏になる」。「傘を―・ける」
②(首を傾ける意から)非難する。けなす。平家物語4「今度の譲位いつしかなりと誰か―・け申すべき」
③正常な状態を失わせ不安定にする。勢いをおとろえさせる。滅亡させる。平家物語11「平氏を―・けんがために、ある時は峨々たる巌石に駿馬に鞭うつて」。「身代しんだいを―・ける」「国を―・ける」
④(器をかたむける意から)酒などをのむ。中華若木詩抄「さらば一盃―・けんと思うて飲みたれば、めたと酔うたぞ」。「一献―・ける」
⑤中のものを残らず出す。「蘊蓄うんちくを―・ける」
⑥力や精神などをその方に向ける。そのことに集中させる。「全力を―・ける」「耳を―・ける」
かぶ・く【傾く】🔗⭐🔉
かぶ・く【傾く】
〔自四〕
①かたむく。頭を傾ける。貝おほひ「―・けるは稲のほの字ぞ京上臈」
②自由奔放にふるまう。勝手なふるまいをする。日葡辞書「カブイタヒト」
③異様な身なりをする。人の目につく衣裳を身につける。御伽草子、猫の草子「―・きたるなりばかりを好み」
④歌舞伎をする。
かぶ・す【傾す】🔗⭐🔉
かぶ・す【傾す】
〔自四〕
(カブは頭)傾く。うなだれる。古事記上「山処やまとの一本薄ひともとすすき項うな―・し汝なが泣かさまく」
けい‐えん【傾延】🔗⭐🔉
けい‐えん【傾延】
しきりに慕うこと。傾慕。万葉集5「白雲天を隔て、徒らに―を積む」
けい‐かい【傾壊】‥クワイ🔗⭐🔉
けい‐かい【傾壊】‥クワイ
傾きこわれること。
けい‐がい【傾蓋】🔗⭐🔉
けい‐がい【傾蓋】
[孔子家語致思](孔子と程子が出会い、車のきぬがさを傾けて終日語り合ったという故事から)たまたま出会って立ち話をすること。また、ちょっと会っただけで旧知のように親しむこと。
⇒傾蓋故の如し
○傾蓋故の如しけいがいこのごとし🔗⭐🔉
○傾蓋故の如しけいがいこのごとし
[史記鄒陽伝「白頭新の如く、傾蓋故の如し」]ちょっと会っただけで意気投合し、旧知のように親しくなること。
⇒けい‐がい【傾蓋】
けいかい‐しょく【警戒色】
(→)警告色に同じ。
⇒けい‐かい【警戒】
けいかい‐せき【珪灰石】‥クワイ‥
カルシウムのケイ酸塩鉱物。三斜晶系の繊維状または短柱状結晶。白色、ガラスまたは真珠光沢をもち、熱変成作用をうけた石灰岩などの中に産出。
けいかい‐せん【警戒線】
①洪水などで警戒を要する限界線。
②(→)非常線に同じ。
⇒けい‐かい【警戒】
けい‐かく【傾角】🔗⭐🔉
けい‐かく【傾角】
①傾きの角度。
②(→)伏角ふっかく2に同じ。
けい‐き【傾危】🔗⭐🔉
けい‐き【傾危】
①傾いて危ういこと。平治物語「大内は久しく修造せられざりしかば殿舎―し」
②弁舌で国を傾けて危うくすること。「―之士」
けい‐こう【傾向】‥カウ🔗⭐🔉
けい‐こう【傾向】‥カウ
①性質・状態などが一定の方向にかたむくこと。また、その具合。かたむき。「物価は上がる―にある」
②〔心〕(tendency)一定の刺激に対して一定の反応を示す素質。
⇒けいこう‐えいが【傾向映画】
⇒けいこう‐せい【傾向性】
⇒けいこう‐ぶんがく【傾向文学】
けいこう‐えいが【傾向映画】‥カウ‥グワ🔗⭐🔉
けいこう‐えいが【傾向映画】‥カウ‥グワ
特定の思想を主題とする映画。特に1930年代に流行した、階級闘争や女性解放を扱ったものをさす。「何が彼女をさうさせたか」「都会交響曲」など。
⇒けい‐こう【傾向】
けいこう‐せい【傾向性】‥カウ‥🔗⭐🔉
けいこう‐せい【傾向性】‥カウ‥
(Neigung ドイツ)
①広義には性向の意味。
②カントの倫理学では、理性に対して、習性となった感覚的欲望。それに基づく行為には、道徳法則と外面上合致しても道徳的価値はないとされる。
③(disposition)一定の条件のもとでのみ発現する、事物のもつ潜在的性質。傾性。潜性。
⇒けい‐こう【傾向】
けいこう‐せい【傾光性】‥クワウ‥🔗⭐🔉
けいこう‐せい【傾光性】‥クワウ‥
光刺激によっておこる傾性。ハギの葉が昼間水平に位置し、夜間垂直となる類。光傾性。→傾性
けいこう‐ぶんがく【傾向文学】‥カウ‥🔗⭐🔉
けいこう‐ぶんがく【傾向文学】‥カウ‥
特定の思想、特に社会主義の思想を顕著に示した文学。
⇒けい‐こう【傾向】
けい‐こく【傾国】🔗⭐🔉
けい‐こく【傾国】
[漢書外戚伝上、孝武李夫人「一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く」](美人が色香で城や国を傾け滅ぼす意)
①美人の称。特に、遊女。傾城けいせい。
②遊里。遊郭。
けい‐しゃ【傾斜】🔗⭐🔉
けい‐しゃ【傾斜】
①かたむいて斜めになること。また、その度合。かたむくこと。かたむき。
②心などが一定の方向に引きよせられること。
③〔地〕地層面などと水平面との角度。クリノメーターで測定する。勾配。傾斜角。
⇒けいしゃ‐ぎ【傾斜儀】
⇒けいしゃ‐くっせい【傾斜屈性】
⇒けいしゃ‐けい【傾斜計】
⇒けいしゃ‐しけん【傾斜試験】
⇒けいしゃ‐せいさん【傾斜生産】
⇒けいしゃ‐やちん‐せいど【傾斜家賃制度】
けいしゃ‐ぎ【傾斜儀】🔗⭐🔉
けいしゃ‐ぎ【傾斜儀】
クリノメーターのこと。
⇒けい‐しゃ【傾斜】
けいしゃ‐くっせい【傾斜屈性】🔗⭐🔉
けいしゃ‐くっせい【傾斜屈性】
〔生〕屈性のうち、刺激源(重力・光など)に対して平行でない角度におこる屈性。側根が斜めに伸びる類。直角の場合は側面屈性という。
⇒けい‐しゃ【傾斜】
けいしゃ‐けい【傾斜計】🔗⭐🔉
けいしゃ‐けい【傾斜計】
傾きの程度を表示する計器。
㋐(inclinometer)振子・水準器またはジャイロスコープを利用し、航空機・船舶・自動車などに用いるもの。
㋑〔地〕クリノメーターのこと。
⇒けい‐しゃ【傾斜】
けいしゃ‐しけん【傾斜試験】🔗⭐🔉
けいしゃ‐しけん【傾斜試験】
船を静水に浮かべ、甲板上の重量物を一方の舷に片寄らせ、船が傾く角度から重心の上下位置などを算出する試験。
⇒けい‐しゃ【傾斜】
けいしゃ‐せいさん【傾斜生産】🔗⭐🔉
けいしゃ‐せいさん【傾斜生産】
戦後の日本経済を緊急に回復するために提案された政策。石炭・鉄・肥料など基礎的物資の生産を優先的に確保した上で、各部門の物資の生産を拡大しようとする方式。
⇒けい‐しゃ【傾斜】
けいしゃ‐やちん‐せいど【傾斜家賃制度】🔗⭐🔉
けいしゃ‐やちん‐せいど【傾斜家賃制度】
入居当初の家賃負担を低額に抑え、その後、毎年一定額ずつ上昇させていくことで、支払いやすいようにした制度。
⇒けい‐しゃ【傾斜】
けいしょく‐せい【傾触性】🔗⭐🔉
けいしょく‐せい【傾触性】
外部の物体の接触によって起こる傾性。モウセンゴケの捕虫葉の触糸にみられる運動の類で、屈曲の方向は必ず葉の中心部に向かう。接触傾性。
けい‐せい【傾性】🔗⭐🔉
けい‐せい【傾性】
〔生〕(nasty)外部からの刺激によっておこる植物器官の屈曲運動の一つ。屈性と異なって、運動の方向は刺激の方向と関係なく、器官の構造によって定まる。刺激の種類により、傾光性・傾触性・傾温性(温度傾性)などに分ける。
けい‐せい【傾城・契情】🔗⭐🔉
けい‐せい【傾城・契情】
[漢書外戚伝上、孝武李夫人「一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く」](美人が色香で城や国を傾け滅ぼす意。「契情」は音意共にうつした当て字)
①美人。平家物語11「ただし大将軍矢おもてに進んで―を御覧ぜば」
②遊女。近世では、特に太夫を指す。女郎。傾国。
⇒けいせい‐うけじょう【傾城請状】
⇒けいせい‐かい【傾城買い】
⇒けいせい‐ぐるい【傾城狂い】
⇒けいせい‐だい【傾城代】
⇒けいせい‐づか【傾城柄】
⇒けいせい‐まち【傾城町】
⇒けいせい‐みょうが【傾城冥加】
⇒けいせい‐や【傾城屋】
⇒傾城に誠なし
けいせいあわのなると【傾城阿波の鳴門】‥アハ‥🔗⭐🔉
けいせいあわのなると【傾城阿波の鳴門】‥アハ‥
浄瑠璃。近松半二ほか合作のお家物。1768年(明和5)初演。夕霧の件に伊達騒動をからませる。徳島の藩士阿波十郎兵衛は主君のために盗賊となり、その妻お弓は親を探しに来た娘お鶴に母と名乗らずに帰し、十郎兵衛は金のために誤ってお鶴を殺す「順礼歌の段」が有名。後に歌舞伎化。
→文献資料[傾城阿波の鳴門(順礼歌の段)]
けいせい‐うけじょう【傾城請状】‥ジヤウ🔗⭐🔉
けいせい‐うけじょう【傾城請状】‥ジヤウ
傾城として身を売ることについての証文。傾城奉公の身元保証状。
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けいせい‐かい【傾城買い】‥カヒ🔗⭐🔉
けいせい‐かい【傾城買い】‥カヒ
遊女を買って遊興すること。女郎買い。
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けいせいかいしじゅうはって【傾城買四十八手】‥カヒ‥ジフ‥🔗⭐🔉
けいせいかいしじゅうはって【傾城買四十八手】‥カヒ‥ジフ‥
洒落本しゃれぼん。1冊。山東京伝作・画。1790年(寛政2)刊。遊客遊女の微妙な心理を会話によって細かく描写したもの。
→文献資料[傾城買四十八手]
けいせいかいふたすじみち【傾城買二筋道】‥カヒ‥スヂ‥🔗⭐🔉
けいせいかいふたすじみち【傾城買二筋道】‥カヒ‥スヂ‥
洒落本しゃれぼん。1冊。梅暮里谷峨うめぼりこくが作。1798年(寛政10)刊。色男の浮気な遊びと醜男ぶおとこの誠実な遊びという二様の傾城買いを描き、人情本へ移る過程をも示す。
けいせいきんたんき【傾城禁短気】🔗⭐🔉
けいせいきんたんき【傾城禁短気】
浮世草子。6巻6冊。江島其磧きせき作。1711年(正徳1)八文字屋刊。1巻4話ずつ、24話から成る色道論。
→文献資料[傾城禁短気]
けいせい‐ぐるい【傾城狂い】‥グルヒ🔗⭐🔉
けいせい‐ぐるい【傾城狂い】‥グルヒ
遊女買いにふけること。遊女狂い。
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けいせい‐だい【傾城代】🔗⭐🔉
けいせい‐だい【傾城代】
遊女を招く遊興費。揚代。
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けいせい‐づか【傾城柄】🔗⭐🔉
けいせい‐づか【傾城柄】
(「―を握る」の形で)傾城買いの権威になる意。歌舞伎、けいせい仏の原「此の男も―を握つたなれのはてぢや」
⇒けい‐せい【傾城・契情】
○傾城に誠なしけいせいにまことなし🔗⭐🔉
○傾城に誠なしけいせいにまことなし
遊女には実意がなく頼りにならない意。
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けいせい‐はんけつ【形成判決】
〔法〕形成訴訟を認容する判決。これにより法律上の効果が初めて生ずる。
⇒けい‐せい【形成】
けいせいはんごんこう【傾城反魂香】‥カウ
浄瑠璃。近松門左衛門作の時代物。1708年(宝永5)初演。狩野元信が土佐光信の婿となって絵所預えどころあずかりとなった史実を中心に、吃の又平伝、反魂香の説、不破・名古屋郭の達引たてひきを配したもの。後に歌舞伎化。
→文献資料[傾城反魂香]
けいせいひさく【経世秘策】
経世富国の策を論じた書。本多利明著。2巻、別に補遺・後編。1798年(寛政10)頃成る。
→文献資料[経世秘策]
けいせい‐まち【傾城町】
遊女町。色里。
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けいせい‐みょうが【傾城冥加】‥ミヤウ‥
(傾城である自分が神仏から受ける冥加。うそを言ったらそれが受けられないの意から)遊女の誓いのことばで、どんなことがあっても、の意。浄瑠璃、山崎与次兵衛寿の門松「―聞く気でごんす」
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けいせい‐や【傾城屋】
(→)女郎屋に同じ。
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けいせい‐りょく【形成力】
〔法〕形成判決の効力。法律関係を変動させる効力。→既判力→執行力
⇒けい‐せい【形成】
けい‐せき【形跡・形蹟・形迹】
ある事のあった、はっきりしたあと。あとかた。「泥棒の入った―がある」
けい‐せき【珪石】
(→)珪岩に同じ。
⇒けいせき‐れんが【珪石煉瓦】
けい‐せき【経籍】
儒学の経典。経書けいしょ。
けい‐せき【蛍石】
⇒ほたるいし
けい‐せき【景迹】
⇒きょうじゃく
けいせきせんこ【経籍籑詁】
中国古典籍の文字に対する漢以後唐初までの学者の注解をもれなく集めた字書。「佩文韻府はいぶんいんぷ」の韻序によって配列。106巻および補遺。清の阮元げんげん編。1798年成る。
けいせき‐れんが【珪石煉瓦】‥グワ
無水ケイ酸を主成分とする煉瓦。代表的な酸性耐火物で製鋼用平炉などの築造に用いる。
⇒けい‐せき【珪石】
けい‐ぜち【鶏舌】
⇒けいぜつ。栄華物語根合「梅―をふくんでといふ詩をさうぞきたり」
けい‐せつ【勁雪】
容易にとけない雪。かたい雪。
けい‐せつ【勁節】
強く気節を立てて屈しないこと。また、かたい節操。
けい‐せつ【経説】
経書の意義に関する学説。
けい‐せつ【蛍雪】
[蒙求「孫康は雪に映じ、車胤は蛍を聚あつむ」](晋の車胤は貧乏で灯油が買えず、袋に蛍を集めてその光で書を読み、孫康もやはり貧しかったため、雪明りで書を読んだという故事による)辛苦して学問すること。苦学。蛍窓。蛍の光窓の雪。
⇒けいせつ‐の‐こう【蛍雪の功】
けい‐せつ【磬折】
(ケイセチとも。「磬」は古代中国の石で作った楽器。磬の形に曲げる意)立ったままで腰を前方に折り曲げる敬礼。警屈。二葉亭四迷、浮雲「昇が―といふ風に腰を屈かがめて其処に鵠立たたずんでゐた洋装紳士の背せなかに向ツて荐しきりに礼拝してゐた」
けい‐ぜつ【鶏舌】
鶏舌香の略。
⇒けいぜつ‐こう【鶏舌香】
げい‐せつ【迎接】
客を迎えて応対すること。
けいぜつ‐こう【鶏舌香】‥カウ
(形が鶏の舌に似るのでいう)薫香の名。丁子ちょうじの一種。けいぜちこう。
⇒けい‐ぜつ【鶏舌】
けいせつ‐の‐こう【蛍雪の功】
苦学した成果。沙石集1「―年積り、碩学の聞え有りけり」
⇒けい‐せつ【蛍雪】
けい‐せん【勁箭】
強い矢。勁矢。
けい‐せん【渓泉・谿泉】
谷間からわきでる水。
けい‐せん【経専】
経済専門学校・経営専門学校の略称。
けい‐せん【経線】
地球表面上における位置を表すために、経度が等しい地点を連ねた仮想の線。子午線。↔緯線。
⇒けいせん‐ぎ【経線儀】
けい‐せん【傾城】
ケイセイの訛。
けい‐せん【罫線】
①文字の行間などに引く線。けい。
②罫線表の略。
⇒けいせん‐ひょう【罫線表】
けい‐せん【繋船・係船】
①船舶をつなぎとめること。ふながかり。
②航海させるとかえって経済的損失が大きい場合、船をつなぎとめて当分使用しないこと。また、その船。かこいぶね。
⇒けいせん‐ふひょう【繋船浮標】
けい‐ぜん【炯然】
光り輝くさま。
けい‐ぜん【
然】
①孤独でたよりないさま。
②憂えるさま。
けいせん‐か【桂仙花】‥クワ
オキナグサの別称。浄瑠璃、生玉心中「似たりや似たり―」
けいせん‐ぎ【経線儀】
(→)クロノメーターの訳語。
⇒けい‐せん【経線】
けいせん‐せき【珪線石】
アルミニウムのケイ酸塩鉱物。変成岩中に産し、白色柱状または繊維状。斜方晶系。紅柱石・藍晶石と同質異像。耐火原料。
けいせん‐ひょう【罫線表】‥ヘウ
過去の相場の動きをグラフに表したもの。線の引き方によって星形法・カギ形法・棒形法、期間によって日足・週足・月足、値幅によって1円足・5円足・10円足などがある。足取表。チャート。
⇒けい‐せん【罫線】
けいせん‐ふひょう【繋船浮標】‥ヘウ
船舶を繋留するため港湾内に碇置ていちしてある浮標。
⇒けい‐せん【繋船・係船】
けい‐そ【珪素・硅素・ケイ素】
(silicon)非金属元素の一種。元素記号Si 原子番号14。原子量28.09。天然に遊離しては存在しないが、酸化物・ケイ酸塩となって地殻中に多量に存在する。工業上は、珪石または珪砂にコークスを混じ、電気炉で加熱・還元してつくる。製法によって無定形褐色の粉末または濃暗灰色板状の結晶となる。電気の半導体で、高純度の単体結晶は半導体素子材料として多用され、アモルファス単体は太陽電池として使用される。シリコン。
⇒けいそ‐こう【珪素鋼】
⇒けいそ‐じゅし【珪素樹脂】
けい‐そ【鼷鼠】
ハツカネズミの別称。太平記20「千鈞の弩は―の為に機を発せず」
けい‐そう【形相】‥サウ
①かたち。すがた。ぎょうそう。
②〔哲〕(idea; eidos ギリシア・form イギリス)質料に一定の形を与えて、一個の現実的存在者として成立させる構成原理。これを、プラトンは事物から超越する原理とし、アリストテレスは事物に内在する原理とした。以後現代に至るまで哲学の基本概念の一つ。↔質料。→形式4。
⇒けいそう‐いん【形相因】
けい‐そう【係争・繋争】‥サウ
当事者間で争うこと。特に、法廷での争い。「―中の事件」
⇒けいそう‐ぶつ【係争物】
けい‐そう【勁草】‥サウ
[後漢書王覇伝「疾風に勁草を知る」]風に強い草。節操・意志の堅固なことのたとえ。
けい‐そう【計装】‥サウ
制御の目的で、計測装置または計測制御装置を装備すること。また、その技術。
けい‐そう【珪藻】‥サウ
不等毛植物門珪藻綱の総称。単細胞性。ケイ酸質でできた上下2個の殻が弁当箱のように組み合わさって細胞を覆う構造をもつ。クロロフィルaとcやフコキサンチンなどを含み、金褐色。淡水・海水に生じ、植物性プランクトンを構成する主要な群。約2万種。
⇒けいそう‐ど【珪藻土】
⇒けいそう‐なんでい【珪藻軟泥】
けい‐そう【啓奏】
陛下に申し上げること。意見をたてまつること。
けい‐そう【蛍窓】‥サウ
①(→)蛍雪に同じ。
②書斎の窓。
けい‐そう【敬相】‥サウ
動詞の相の一つで、尊敬の意を表す形式。「る」「らる」「す」「さす」「しむ」「たまふ」「れる」「られる」「せる」「させる」を動詞に添えて表す。→敬語
けい‐そう【軽装】‥サウ
身軽な服装・いでたち。「―で旅立つ」
けい‐そう【軽燥】‥サウ
軽くて乾いていること。
けい‐そう【軽鬆】
(ケイショウとも)軽くて質の粗いこと。
⇒けいそう‐ど【軽鬆土】
けい‐そう【軽躁】‥サウ
落ち着きがなく、かるがるしくさわぐこと。軽はずみなこと。
けい‐そう【継走】
リレーレースのこと。
けい‐そう【継送】
順に受け継いで送ること。
けい‐そう【稽顙】‥サウ
(→)稽首けいしゅ1に同じ。
けい‐そう【鶏窓】‥サウ
[幽冥録](晋の宋処宗の書窓に飼った鶏がよく人語を解し、宋処宗と談論してその学識を助けたという故事から)書斎の窓。また、書斎。
けい‐ぞう【形像】‥ザウ
かたどってつくった像。
けい‐ぞう【恵贈】
他人から物を贈与されることにいう尊敬語。恵投。恵与。
けいそう‐いん【形相因】‥サウ‥
アリストテレスの説く四原因の一つ。例えば家屋のできる原因のうち、大工の頭のなかにある家屋の設計図のようなものをいう。→原因2
⇒けい‐そう【形相】
けいそう‐ど【珪藻土】‥サウ‥
珪藻の遺骸から成る堆積物。主成分は二酸化ケイ素水化物で、白色・灰白色・黄色など。多孔質で吸水性に富み、軽くてもろい。海底のほかに、湖沼または温泉・溜池にも生ずる。磨き粉・耐火材・吸収剤やダイナマイト製造などに使用。
珪藻土
撮影:斎藤靖二
⇒けい‐そう【珪藻】
けいそう‐ど【軽鬆土】
土粒の細微な火山灰土、または腐植質に富んだ土壌。
⇒けい‐そう【軽鬆】
けいそう‐なんでい【珪藻軟泥】‥サウ‥
おもに珪藻の遺骸からなる深海底堆積物。北太平洋や南氷洋の高緯度の海域に分布。
⇒けい‐そう【珪藻】
けいそう‐ぶつ【係争物】‥サウ‥
訴訟その他の争いの対象物。
⇒けい‐そう【係争・繋争】
けい‐そく【計測】
種々の器械を使って、長さ・重さ・容積などをはかること。
けい‐そく【繋束】
①つなぎたばねること。しばること。
②つないで自由を奪うこと。
けい‐そく【警束】
短いことばで本質をうまく表していること。森鴎外、ヰタ‐セクスアリス「論の奇抜を心掛ける。句の―を覘ふ」
けい‐ぞく【係属・繋属】
①つながりつくこと。つなぎつけること。
②〔法〕訴訟係属の略。
けい‐ぞく【経俗】
[管子重令]つねの風習。また、世渡りをすること。万葉集5「尚し慶福ありて―を全くす」
けい‐ぞく【継続】
前の状態・活動がつづくこと。また、受け継いでつづけること。「審議を―する」
⇒けいぞく‐かい【継続会】
⇒けいぞく‐きょういく【継続教育】
⇒けいぞく‐しんぎ【継続審議】
⇒けいぞく‐ちえきけん【継続地役権】
⇒けいぞく‐はん【継続犯】
⇒けいぞく‐ひ【継続費】
けいぞく‐かい【継続会】‥クワイ
株主総会がいったんその議事を中止し、後日これを続行することを決議した場合の中断後の株主総会。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいぞく‐きょういく【継続教育】‥ケウ‥
(continuing education; further education)義務教育修了者を対象とする種々の教育、および主に専門資格を要する職業従事者を対象とする当該技能の維持・向上のための教育。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいぞく‐しんぎ【継続審議】
議決するに至らなかった案件を次回の会議に持ちこして審議すること。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいそく‐せん【鶏足山】
(梵語Kukkuṭapāda)インドのマガダ国の山。釈尊の弟子迦葉かしょうがこの山の洞窟に入定にゅうじょうし、釈尊の遺法と衣を奉持して弥勒みろく仏に授与するためその出世を待つという。狼跡山。尊足山。
けいぞく‐ちえきけん【継続地役権】
常に継続して行使される地役権。水道による引水の地役権の類。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいぞく‐はん【継続犯】
犯罪が既遂に達した後もその状態が継続する間、犯罪が続いていると見られるもの。監禁罪の類。↔即時犯。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいぞく‐ひ【継続費】
数年度にわたって支出すべき経費で、最初の年度においてその総額および年割額を定め、一括して議会の議決を経たもの。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいそ‐こう【珪素鋼】‥カウ
ケイ素を0.5〜4パーセント含む特殊鋼。透磁率・電気抵抗が高く、磁気ヒステリシス損失が少ないので、発電機・変圧器の鉄心などに用いる。
⇒けい‐そ【珪素・硅素・ケイ素】
けいそさいじき【荊楚歳時記】
楚(湖北・湖南地方)の年中行事を記した書。民間の風俗を記した中国現存最古の歳時記。1巻。6世紀、梁の宗懍そうりんの撰。隋の杜公瞻が注をつけた。
けいそ‐じゅし【珪素樹脂】
「シリコーン」参照。
⇒けい‐そ【珪素・硅素・ケイ素】
けい‐そつ【軽卒】
①身軽な服装の兵卒。
②身分の軽い兵卒。足軽。
③(→)軽率に同じ。
けい‐そつ【軽率】
かるがるしいさま。かるはずみなさま。「軽卒」とも書く。「―な行動」
けい‐そん【恵存】
(ケイゾンとも)人にものを贈る時に先方の名の脇に書き添えて「どうかお手元にお置き下さい」の意を表す語。
けい‐たい【形体】
かたち。すがた。ようす。
けい‐たい【形態】
①ありさま。かたちに現れた姿。形式。「政治―」
②〔心〕(→)ゲシュタルトに同じ。
⇒けいたい‐おんいんろん【形態音韻論】
⇒けいたい‐がく【形態学】
⇒けいたい‐けいせい【形態形成】
⇒けいたい‐しんりがく【形態心理学】
⇒けいたい‐そ【形態素】
⇒けいたい‐もしゃ【形態模写】
⇒けいたい‐ろん【形態論】
けい‐たい【敬体】
(→)「です体」に同じ。
けい‐たい【敬待】
うやまって、手あつくもてなすこと。款待かんたい。
けい‐たい【景体】
ありさま。様子。すがた。源平盛衰記33「容貌華美にして―優美なり」
けい‐たい【傾頽】
かたむきくずれること。
けい‐たい【携帯】
①たずさえ持つこと。身につけて持つこと。「―ラジオ」
②携帯電話の略。
⇒けいたい‐でんわ【携帯電話】
けい‐たい【継体】
(ケイテイとも)君主の位を受けつぐこと。あとつぎ。よつぎ。「―の君」
けいだい【邢台】
(Xingtai)中国河北省南部、京広鉄道沿いにある工業都市。人口53万6千(2000)。
けい‐だい【境内】
①境界のうち。↔境外。
②社寺の境域の内。
⇒けいだい‐しゃ【境内社】
けい‐だい【瓊台】
玉のうてな。立派な御殿。
げい‐だい【芸大】
芸術大学の略。音楽や美術を教育・研究する大学。
けいたい‐おんいんろん【形態音韻論】‥ヰン‥
(morphonology; morphophonology)形態素の音韻構造、形態素の結合時の音韻変化、形態素の機能差を生む音韻交替を扱う学問分野。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐がく【形態学】
(morphology)生物の構造・体制について研究する生物学の一分野。一般に生理学と対置される。解剖学・記載的発生学などを含む。生物の諸類について体制を比較して研究する分科を比較形態学という。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐けいせい【形態形成】
(morphogenesis)
①生物の発生において、各種組織・器官の形、大きさ、相互の配列などが新しく生じてくる複合的な過程。
②蛋白質分子などが集合してウイルス粒子を構成する過程。形態生成。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐じ【経帯時】
(zone time)経度が15度の整数倍の子午線を基準として定めた地方時。世界時と整数時間の差がある。船舶および航空機が公海上で用いる。
けいだい‐しゃ【境内社】
神社の境内に鎮座し、その統轄・管理に属する摂社や末社。
⇒けい‐だい【境内】
けいたい‐しんりがく【形態心理学】
(→)ゲシュタルト心理学に同じ。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐そ【形態素】
(morpheme)意味を持つ最小の言語単位。単独で1語になる自由形態素と、常に自由形態素に付いて生ずる拘束形態素とに分かれる。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐てんのう【継体天皇】‥ワウ
記紀に記された6世紀前半の天皇。彦主人王ひこうしのおおきみの第1王子。応神天皇の5代の孫という。名は男大迹おおど。→天皇(表)
けいたい‐でんわ【携帯電話】
無線を用いた持ち運び可能な小型電話機。また、それを使用する移動通信サービス。
⇒けい‐たい【携帯】
けい‐たいふ‐し【卿大夫士】
中国の周代にあったとされる臣の三つの身分。諸侯の臣には大夫・士があったが、上大夫は特に卿と称された。
けいたい‐もしゃ【形態模写】
動物や有名人の動作などを模倣して見せる演芸。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐ろん【形態論】
(morphology)言語学の一部門。形態素の設定方法、語形変化、派生や複合などの語形成を扱う。語形論。
⇒けい‐たい【形態】
けい‐たく【恵沢】
めぐみにうるおうこと。恩恵を受けること。めぐみ。恩沢。
けい‐たつ【啓達】
手紙などで、申し上げること。日葡辞書「ワザトケイタッセシメソロ」
けい‐だつ【閨闥】
①婦人の寝室。
②女官の部屋。つぼね。
然】
①孤独でたよりないさま。
②憂えるさま。
けいせん‐か【桂仙花】‥クワ
オキナグサの別称。浄瑠璃、生玉心中「似たりや似たり―」
けいせん‐ぎ【経線儀】
(→)クロノメーターの訳語。
⇒けい‐せん【経線】
けいせん‐せき【珪線石】
アルミニウムのケイ酸塩鉱物。変成岩中に産し、白色柱状または繊維状。斜方晶系。紅柱石・藍晶石と同質異像。耐火原料。
けいせん‐ひょう【罫線表】‥ヘウ
過去の相場の動きをグラフに表したもの。線の引き方によって星形法・カギ形法・棒形法、期間によって日足・週足・月足、値幅によって1円足・5円足・10円足などがある。足取表。チャート。
⇒けい‐せん【罫線】
けいせん‐ふひょう【繋船浮標】‥ヘウ
船舶を繋留するため港湾内に碇置ていちしてある浮標。
⇒けい‐せん【繋船・係船】
けい‐そ【珪素・硅素・ケイ素】
(silicon)非金属元素の一種。元素記号Si 原子番号14。原子量28.09。天然に遊離しては存在しないが、酸化物・ケイ酸塩となって地殻中に多量に存在する。工業上は、珪石または珪砂にコークスを混じ、電気炉で加熱・還元してつくる。製法によって無定形褐色の粉末または濃暗灰色板状の結晶となる。電気の半導体で、高純度の単体結晶は半導体素子材料として多用され、アモルファス単体は太陽電池として使用される。シリコン。
⇒けいそ‐こう【珪素鋼】
⇒けいそ‐じゅし【珪素樹脂】
けい‐そ【鼷鼠】
ハツカネズミの別称。太平記20「千鈞の弩は―の為に機を発せず」
けい‐そう【形相】‥サウ
①かたち。すがた。ぎょうそう。
②〔哲〕(idea; eidos ギリシア・form イギリス)質料に一定の形を与えて、一個の現実的存在者として成立させる構成原理。これを、プラトンは事物から超越する原理とし、アリストテレスは事物に内在する原理とした。以後現代に至るまで哲学の基本概念の一つ。↔質料。→形式4。
⇒けいそう‐いん【形相因】
けい‐そう【係争・繋争】‥サウ
当事者間で争うこと。特に、法廷での争い。「―中の事件」
⇒けいそう‐ぶつ【係争物】
けい‐そう【勁草】‥サウ
[後漢書王覇伝「疾風に勁草を知る」]風に強い草。節操・意志の堅固なことのたとえ。
けい‐そう【計装】‥サウ
制御の目的で、計測装置または計測制御装置を装備すること。また、その技術。
けい‐そう【珪藻】‥サウ
不等毛植物門珪藻綱の総称。単細胞性。ケイ酸質でできた上下2個の殻が弁当箱のように組み合わさって細胞を覆う構造をもつ。クロロフィルaとcやフコキサンチンなどを含み、金褐色。淡水・海水に生じ、植物性プランクトンを構成する主要な群。約2万種。
⇒けいそう‐ど【珪藻土】
⇒けいそう‐なんでい【珪藻軟泥】
けい‐そう【啓奏】
陛下に申し上げること。意見をたてまつること。
けい‐そう【蛍窓】‥サウ
①(→)蛍雪に同じ。
②書斎の窓。
けい‐そう【敬相】‥サウ
動詞の相の一つで、尊敬の意を表す形式。「る」「らる」「す」「さす」「しむ」「たまふ」「れる」「られる」「せる」「させる」を動詞に添えて表す。→敬語
けい‐そう【軽装】‥サウ
身軽な服装・いでたち。「―で旅立つ」
けい‐そう【軽燥】‥サウ
軽くて乾いていること。
けい‐そう【軽鬆】
(ケイショウとも)軽くて質の粗いこと。
⇒けいそう‐ど【軽鬆土】
けい‐そう【軽躁】‥サウ
落ち着きがなく、かるがるしくさわぐこと。軽はずみなこと。
けい‐そう【継走】
リレーレースのこと。
けい‐そう【継送】
順に受け継いで送ること。
けい‐そう【稽顙】‥サウ
(→)稽首けいしゅ1に同じ。
けい‐そう【鶏窓】‥サウ
[幽冥録](晋の宋処宗の書窓に飼った鶏がよく人語を解し、宋処宗と談論してその学識を助けたという故事から)書斎の窓。また、書斎。
けい‐ぞう【形像】‥ザウ
かたどってつくった像。
けい‐ぞう【恵贈】
他人から物を贈与されることにいう尊敬語。恵投。恵与。
けいそう‐いん【形相因】‥サウ‥
アリストテレスの説く四原因の一つ。例えば家屋のできる原因のうち、大工の頭のなかにある家屋の設計図のようなものをいう。→原因2
⇒けい‐そう【形相】
けいそう‐ど【珪藻土】‥サウ‥
珪藻の遺骸から成る堆積物。主成分は二酸化ケイ素水化物で、白色・灰白色・黄色など。多孔質で吸水性に富み、軽くてもろい。海底のほかに、湖沼または温泉・溜池にも生ずる。磨き粉・耐火材・吸収剤やダイナマイト製造などに使用。
珪藻土
撮影:斎藤靖二
⇒けい‐そう【珪藻】
けいそう‐ど【軽鬆土】
土粒の細微な火山灰土、または腐植質に富んだ土壌。
⇒けい‐そう【軽鬆】
けいそう‐なんでい【珪藻軟泥】‥サウ‥
おもに珪藻の遺骸からなる深海底堆積物。北太平洋や南氷洋の高緯度の海域に分布。
⇒けい‐そう【珪藻】
けいそう‐ぶつ【係争物】‥サウ‥
訴訟その他の争いの対象物。
⇒けい‐そう【係争・繋争】
けい‐そく【計測】
種々の器械を使って、長さ・重さ・容積などをはかること。
けい‐そく【繋束】
①つなぎたばねること。しばること。
②つないで自由を奪うこと。
けい‐そく【警束】
短いことばで本質をうまく表していること。森鴎外、ヰタ‐セクスアリス「論の奇抜を心掛ける。句の―を覘ふ」
けい‐ぞく【係属・繋属】
①つながりつくこと。つなぎつけること。
②〔法〕訴訟係属の略。
けい‐ぞく【経俗】
[管子重令]つねの風習。また、世渡りをすること。万葉集5「尚し慶福ありて―を全くす」
けい‐ぞく【継続】
前の状態・活動がつづくこと。また、受け継いでつづけること。「審議を―する」
⇒けいぞく‐かい【継続会】
⇒けいぞく‐きょういく【継続教育】
⇒けいぞく‐しんぎ【継続審議】
⇒けいぞく‐ちえきけん【継続地役権】
⇒けいぞく‐はん【継続犯】
⇒けいぞく‐ひ【継続費】
けいぞく‐かい【継続会】‥クワイ
株主総会がいったんその議事を中止し、後日これを続行することを決議した場合の中断後の株主総会。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいぞく‐きょういく【継続教育】‥ケウ‥
(continuing education; further education)義務教育修了者を対象とする種々の教育、および主に専門資格を要する職業従事者を対象とする当該技能の維持・向上のための教育。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいぞく‐しんぎ【継続審議】
議決するに至らなかった案件を次回の会議に持ちこして審議すること。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいそく‐せん【鶏足山】
(梵語Kukkuṭapāda)インドのマガダ国の山。釈尊の弟子迦葉かしょうがこの山の洞窟に入定にゅうじょうし、釈尊の遺法と衣を奉持して弥勒みろく仏に授与するためその出世を待つという。狼跡山。尊足山。
けいぞく‐ちえきけん【継続地役権】
常に継続して行使される地役権。水道による引水の地役権の類。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいぞく‐はん【継続犯】
犯罪が既遂に達した後もその状態が継続する間、犯罪が続いていると見られるもの。監禁罪の類。↔即時犯。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいぞく‐ひ【継続費】
数年度にわたって支出すべき経費で、最初の年度においてその総額および年割額を定め、一括して議会の議決を経たもの。
⇒けい‐ぞく【継続】
けいそ‐こう【珪素鋼】‥カウ
ケイ素を0.5〜4パーセント含む特殊鋼。透磁率・電気抵抗が高く、磁気ヒステリシス損失が少ないので、発電機・変圧器の鉄心などに用いる。
⇒けい‐そ【珪素・硅素・ケイ素】
けいそさいじき【荊楚歳時記】
楚(湖北・湖南地方)の年中行事を記した書。民間の風俗を記した中国現存最古の歳時記。1巻。6世紀、梁の宗懍そうりんの撰。隋の杜公瞻が注をつけた。
けいそ‐じゅし【珪素樹脂】
「シリコーン」参照。
⇒けい‐そ【珪素・硅素・ケイ素】
けい‐そつ【軽卒】
①身軽な服装の兵卒。
②身分の軽い兵卒。足軽。
③(→)軽率に同じ。
けい‐そつ【軽率】
かるがるしいさま。かるはずみなさま。「軽卒」とも書く。「―な行動」
けい‐そん【恵存】
(ケイゾンとも)人にものを贈る時に先方の名の脇に書き添えて「どうかお手元にお置き下さい」の意を表す語。
けい‐たい【形体】
かたち。すがた。ようす。
けい‐たい【形態】
①ありさま。かたちに現れた姿。形式。「政治―」
②〔心〕(→)ゲシュタルトに同じ。
⇒けいたい‐おんいんろん【形態音韻論】
⇒けいたい‐がく【形態学】
⇒けいたい‐けいせい【形態形成】
⇒けいたい‐しんりがく【形態心理学】
⇒けいたい‐そ【形態素】
⇒けいたい‐もしゃ【形態模写】
⇒けいたい‐ろん【形態論】
けい‐たい【敬体】
(→)「です体」に同じ。
けい‐たい【敬待】
うやまって、手あつくもてなすこと。款待かんたい。
けい‐たい【景体】
ありさま。様子。すがた。源平盛衰記33「容貌華美にして―優美なり」
けい‐たい【傾頽】
かたむきくずれること。
けい‐たい【携帯】
①たずさえ持つこと。身につけて持つこと。「―ラジオ」
②携帯電話の略。
⇒けいたい‐でんわ【携帯電話】
けい‐たい【継体】
(ケイテイとも)君主の位を受けつぐこと。あとつぎ。よつぎ。「―の君」
けいだい【邢台】
(Xingtai)中国河北省南部、京広鉄道沿いにある工業都市。人口53万6千(2000)。
けい‐だい【境内】
①境界のうち。↔境外。
②社寺の境域の内。
⇒けいだい‐しゃ【境内社】
けい‐だい【瓊台】
玉のうてな。立派な御殿。
げい‐だい【芸大】
芸術大学の略。音楽や美術を教育・研究する大学。
けいたい‐おんいんろん【形態音韻論】‥ヰン‥
(morphonology; morphophonology)形態素の音韻構造、形態素の結合時の音韻変化、形態素の機能差を生む音韻交替を扱う学問分野。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐がく【形態学】
(morphology)生物の構造・体制について研究する生物学の一分野。一般に生理学と対置される。解剖学・記載的発生学などを含む。生物の諸類について体制を比較して研究する分科を比較形態学という。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐けいせい【形態形成】
(morphogenesis)
①生物の発生において、各種組織・器官の形、大きさ、相互の配列などが新しく生じてくる複合的な過程。
②蛋白質分子などが集合してウイルス粒子を構成する過程。形態生成。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐じ【経帯時】
(zone time)経度が15度の整数倍の子午線を基準として定めた地方時。世界時と整数時間の差がある。船舶および航空機が公海上で用いる。
けいだい‐しゃ【境内社】
神社の境内に鎮座し、その統轄・管理に属する摂社や末社。
⇒けい‐だい【境内】
けいたい‐しんりがく【形態心理学】
(→)ゲシュタルト心理学に同じ。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐そ【形態素】
(morpheme)意味を持つ最小の言語単位。単独で1語になる自由形態素と、常に自由形態素に付いて生ずる拘束形態素とに分かれる。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐てんのう【継体天皇】‥ワウ
記紀に記された6世紀前半の天皇。彦主人王ひこうしのおおきみの第1王子。応神天皇の5代の孫という。名は男大迹おおど。→天皇(表)
けいたい‐でんわ【携帯電話】
無線を用いた持ち運び可能な小型電話機。また、それを使用する移動通信サービス。
⇒けい‐たい【携帯】
けい‐たいふ‐し【卿大夫士】
中国の周代にあったとされる臣の三つの身分。諸侯の臣には大夫・士があったが、上大夫は特に卿と称された。
けいたい‐もしゃ【形態模写】
動物や有名人の動作などを模倣して見せる演芸。
⇒けい‐たい【形態】
けいたい‐ろん【形態論】
(morphology)言語学の一部門。形態素の設定方法、語形変化、派生や複合などの語形成を扱う。語形論。
⇒けい‐たい【形態】
けい‐たく【恵沢】
めぐみにうるおうこと。恩恵を受けること。めぐみ。恩沢。
けい‐たつ【啓達】
手紙などで、申し上げること。日葡辞書「ワザトケイタッセシメソロ」
けい‐だつ【閨闥】
①婦人の寝室。
②女官の部屋。つぼね。
けいせいはんごんこう【傾城反魂香】‥カウ🔗⭐🔉
けいせいはんごんこう【傾城反魂香】‥カウ
浄瑠璃。近松門左衛門作の時代物。1708年(宝永5)初演。狩野元信が土佐光信の婿となって絵所預えどころあずかりとなった史実を中心に、吃の又平伝、反魂香の説、不破・名古屋郭の達引たてひきを配したもの。後に歌舞伎化。
→文献資料[傾城反魂香]
けいせい‐まち【傾城町】🔗⭐🔉
けいせい‐まち【傾城町】
遊女町。色里。
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けいせい‐みょうが【傾城冥加】‥ミヤウ‥🔗⭐🔉
けいせい‐みょうが【傾城冥加】‥ミヤウ‥
(傾城である自分が神仏から受ける冥加。うそを言ったらそれが受けられないの意から)遊女の誓いのことばで、どんなことがあっても、の意。浄瑠璃、山崎与次兵衛寿の門松「―聞く気でごんす」
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けいせい‐や【傾城屋】🔗⭐🔉
けいせい‐や【傾城屋】
(→)女郎屋に同じ。
⇒けい‐せい【傾城・契情】
けい‐せん【傾城】🔗⭐🔉
けい‐せん【傾城】
ケイセイの訛。
けい‐たい【傾頽】🔗⭐🔉
けい‐たい【傾頽】
かたむきくずれること。
けい‐ちゅう【傾注】🔗⭐🔉
けい‐ちゅう【傾注】
①傾け注ぐこと。
②ある事に心を集中すること。専心、事に当たること。「全力を―する」
けい‐ちょう【傾聴】‥チヤウ🔗⭐🔉
けい‐ちょう【傾聴】‥チヤウ
耳を傾けてきくこと。熱心にきくこと。「―に値する意見」
けい‐ど【傾度】🔗⭐🔉
けい‐ど【傾度】
傾斜の程度。傾いている角度の大きさ。
⇒けいど‐ふう【傾度風】
○毛糸編むけいとあむ
毛糸で編物をする。〈[季]冬〉
⇒け‐いと【毛糸】
けい‐とう【傾倒】‥タウ🔗⭐🔉
けい‐とう【傾倒】‥タウ
①傾き倒れること。傾け倒すこと。
②さかさにして、中にある物を出しつくすこと。酒を酌みつくすこと。
③ある人や物事に心を傾けて熱中すること。「万葉集に―する」
けい‐どう🔗⭐🔉
けい‐どう
(「警動」「怪動」「傾動」などと書く)賭場や私娼窟への不意の手入れ。洒落本、辰巳之園「―といふ百日余りの大紋日あり」
けい‐どう【傾動】🔗⭐🔉
けい‐どう【傾動】
地塊が傾斜して動く運動。
⇒けいどう‐ちかい【傾動地塊】
けいどう‐ちかい【傾動地塊】‥クワイ🔗⭐🔉
けいどう‐ちかい【傾動地塊】‥クワイ
〔地〕断層によって地塊がずり上がり、一方には急な断層崖を、他方には緩やかな斜面(後方斜面)を生じた地塊。
傾動地塊
⇒けい‐どう【傾動】
⇒けい‐どう【傾動】
けいど‐ふう【傾度風】🔗⭐🔉
けいど‐ふう【傾度風】
気圧傾度力が、コリオリの力(転向力)および遠心力と釣り合って吹く風。等圧線にそって吹く。台風の中心部では傾度風が吹く。
⇒けい‐ど【傾度】
けい‐は【傾破】🔗⭐🔉
けい‐は【傾破】
かたむきやぶれること。
けい‐はい【傾敗】🔗⭐🔉
けい‐はい【傾敗】
かたむきやぶれること。国が衰えること。
けい‐はい【傾廃】🔗⭐🔉
けい‐はい【傾廃】
かたむきすたれること。国などが衰え亡びること。太平記10「唐の玄宗―せし為体ていたらくもかくこそは有りつらんと」
けい‐ふく【傾覆】🔗⭐🔉
けい‐ふく【傾覆】
国や家がくつがえること。国や家をくつがえすこと。
けい‐ぼ【傾慕】🔗⭐🔉
けい‐ぼ【傾慕】
心を傾けて慕うこと。
けい‐みん【傾眠】🔗⭐🔉
けい‐みん【傾眠】
意識の消失してゆく、睡眠に似た状態。
けい‐めい【傾命】🔗⭐🔉
けい‐めい【傾命】
老いて残り少ない命。万葉集5「但し両君の大きなる助に依りて―を纔わずかに継げらくのみ」
なだり【傾り】🔗⭐🔉
なだり【傾り】
(ナダレの転)斜めに傾くこと。また、そのような地形。
なだ・る【傾る・雪崩る】🔗⭐🔉
なだ・る【傾る・雪崩る】
〔自下二〕
⇒なだれる(下一)
なだれ【傾れ・雪崩】🔗⭐🔉
なだれ【傾れ・雪崩】
①斜めに傾くこと。傾斜した所。
②(「頽れ」とも書く)陶器の釉うわぐすりが器の肩から下方へ溶け流れたもの。茶陶ではこれを景色の一つとする。
③(「雪崩」と書く)斜面の積雪が崩れ落ちる現象。表層雪崩と底雪崩とがある。〈[季]春〉
⇒なだれ‐みち【雪崩道】
⇒なだれ‐げんしょう【雪崩現象】
⇒なだれ‐ゆき【傾れ雪・雪崩雪】
⇒雪崩を打つ
なだれ‐こ・む【傾れ込む・雪崩れ込む】🔗⭐🔉
なだれ‐こ・む【傾れ込む・雪崩れ込む】
〔自五〕
多くの人や物事が、なだれのように一度に入り込む。「狭い入口から―・む」
なだれ‐ゆき【傾れ雪・雪崩雪】🔗⭐🔉
なだれ‐ゆき【傾れ雪・雪崩雪】
なだれて落ちる雪。〈[季]春〉
⇒なだれ【傾れ・雪崩】
なだ・れる【傾れる・雪崩れる】🔗⭐🔉
なだ・れる【傾れる・雪崩れる】
〔自下一〕[文]なだ・る(下二)
①かたむく。傾斜する。太平記20「西へ―・れたる尾崎は平地につづきたれば」
②ななめにくずれ落ちる。崩壊する。したたり落ちる。日葡辞書「スミ(炭)ガナダルル」「ラウ(蝋)ガナダルル」
③雪崩なだれが起こる。
○雪崩を打つなだれをうつ
なだれが起こるように、大勢が一度におし寄せ、または崩れる。「雪崩を打って敗走する」
⇒なだれ【傾れ・雪崩】
○鉈を振るうなたをふるう
思い切った処理をする。多数の者を罷免したり、予算などを大幅に削ったりする場合にいう。大鉈を振るう。
⇒なた【鉈】
ななめ【斜め・傾】🔗⭐🔉
ななめ【斜め・傾】
①規準方向に対し垂直でも平行でもないこと。傾いていること。はす。はすかい。三蔵法師伝承徳点「虹のごとくに斜ナナメなり」。「広場を―に横切る」
②日が中天を過ぎて西に近づくこと。時刻などが半ばを過ぎて終りに近いこと。海道記「申さるの―に湯井の浜に落ち着きぬ」
③ひととおり。世の常。男色大鑑「―にかたほなるだに人の親の習ひいかが思ふめるに」
④(→)「ななめならず」に同じ。幸若舞曲、和田酒盛「虎、―によろこうで」
⑤(「ななめならず」を逆の意にして)機嫌の悪いこと。「御機嫌―」
⇒ななめ‐よみ【斜め読み】
⇒斜めならず
[漢]傾🔗⭐🔉
傾 字形
筆順
〔人(亻・
)部11画/13画/常用/2325・3739〕
〔音〕ケイ(漢)
〔訓〕かたむく・かたむける・かしげる
[意味]
①かたむく。ななめになる。一方にかたよる。「傾斜・傾向・右傾・左傾」
②かたむける。「傾注・傾聴」。くつがえす。「傾国・傾城けいせい」
[解字]
形声。「人」+音符「頃」(=頭をまげる。かたむく)。「頃」がもっぱら地積の単位に用いられるようになったので、「人」を加えて区別した。
筆順
〔人(亻・
)部11画/13画/常用/2325・3739〕
〔音〕ケイ(漢)
〔訓〕かたむく・かたむける・かしげる
[意味]
①かたむく。ななめになる。一方にかたよる。「傾斜・傾向・右傾・左傾」
②かたむける。「傾注・傾聴」。くつがえす。「傾国・傾城けいせい」
[解字]
形声。「人」+音符「頃」(=頭をまげる。かたむく)。「頃」がもっぱら地積の単位に用いられるようになったので、「人」を加えて区別した。
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かし・げる【傾げる】🔗⭐🔉
かし・げる [3] 【傾げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かし・ぐ
斜めにする。かたむける。「首を―・げる」「小首を―・げる」
かた・げる【傾げる】🔗⭐🔉
かた・げる [3] 【傾げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 かた・ぐ
(1)斜めにする。かたむける。かしげる。「小首―・げて不審皃(フシンガオ)/当世書生気質(逍遥)」
(2)体を横たえる。寝る。「もうお―・げなさりまし/滑稽本・続膝栗毛」
かた-ぶき【傾き】🔗⭐🔉
かた-ぶき 【傾き】
(1)かたぶくこと。かたむき。
(2)「かたむき(傾){(2)}」に同じ。「読者をして,其陋劣なる事蹟をしも知るを嫌はしむる―あればなり/小説神髄(逍遥)」
(3)勢いが衰えること。「ただ―になる我身かな/新撰六帖 6」
かた-ぶ・く【傾く】🔗⭐🔉
かた-ぶ・く [3] 【傾く】
■一■ (動カ四)
〔「かたむく」の古い言い方〕
(1)斜めになる。「海は―・きて陸地をひたせり/方丈記」
(2)首をかしげて,思案する。「なに事ぞと―・きをり/竹取」
(3)太陽や月が,西に沈もうとする。「二上山に月―・きぬ/万葉 3955」
(4)勢いが衰える。「わがよはひこそ―・きにけれ/続後撰(雑中)」
(5)考えや気持ちがある方向に片寄ったり,引かれたりする。「この君,禅の宗旨に―・かせ給ひて/太平記 4」
(6)非難する。「この門の名をぞ人―・きける/愚管 6」
■二■ (動カ下二)
⇒かたぶける
かたぶ・ける【傾ける】🔗⭐🔉
かたぶ・ける [4] 【傾ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かたぶ・く
〔「かたむける」の古い言い方〕
「かたむける」に同じ。「謹んで耳を―・けてゐたが/坑夫(漱石)」
かた-むき【傾き】🔗⭐🔉
かた-むき [0][4] 【傾き】
(1)かたむくこと。また,その度合。「屋根の―が急だ」
(2)物事がある方向に次第に変わっていくようす。傾向。「易(ヤス)きにつく―がある」
(3)〔数〕 平面で直線が
軸の正の方向となす角。その角を θ とするとき,tanθ をいう。方向係数。勾配。
軸の正の方向となす角。その角を θ とするとき,tanθ をいう。方向係数。勾配。
かたむき-やま【傾山】🔗⭐🔉
かたむき-やま 【傾山】
大分県と宮崎県の境にある山。海抜1602メートル。西に連なる祖母(ソボ)山とともに祖母傾国定公園の中心。
かた-む・く【傾く】🔗⭐🔉
かた-む・く [3] 【傾く】
〔「かたぶく」の転。「片向く」の意〕
■一■ (動カ五[四])
(1)斜めになる。かしぐ。「船が左に―・く」
(2)考えや気持ちがある方面に引きつけられる。「芸術家に心が―・く」「賛成に―・く」
(3)そういう傾向をもつ。かたよる。「理論だけに―・く」「文弱に―・く」
(4)勢いが衰える。「国が―・く」「財政が―・く」
(5)太陽や月が西に沈もうとする。「日が西に―・く」
■二■ (動カ下二)
⇒かたむける
かた-む・ける【傾ける】🔗⭐🔉
かた-む・ける [4] 【傾ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かたむ・く
〔「かたぶける」の転。「片向ける」の意〕
(1)斜めにする。かたむくようにする。「盆を―・ける」「首を―・ける」
(2)考えや心をある方面に向ける。他のことは考えずに,ひたすら心をその事に向けて行う。心を注ぐ。「精魂を―・ける」「愛情を―・ける」「耳を―・ける」
(3)衰えさせる。滅ぼす。「国を―・ける」「身代を―・ける」
(4)〔「杯を傾ける」の意から〕
酒の類を飲む。「一献―・ける」
(5)非難する。けなす。「たとへ卿相の位に昇るといふとも,誰か―・け申すべき/保元(中)」
[慣用] 蘊蓄(ウンチク)を―・産を―
かぶ・く【傾く】🔗⭐🔉
かぶ・く 【傾く】 (動カ四)
〔「かぶ」は頭の意〕
(1)傾(カタム)く。頭を傾ける。「八束穂の―・きわたりて/六帖詠草」
(2)人目につくような変わった身なりや行動をする。「―・きたるなりばかりを好み/御伽草子・猫」
(3)歌舞伎を演ずる。「いざや―・かん/御伽草子・歌舞伎」
かぶ・す【傾す】🔗⭐🔉
かぶ・す 【傾す】 (動サ四)
〔「頭(カブ)」の動詞化〕
頭をたれる。うなだれる。「山処(ヤマト)の一本薄(ヒトモトススキ)うな―・し/古事記(上)」
けい-がい【傾蓋】🔗⭐🔉
けい-がい [0] 【傾蓋】
〔「孔子家語(致思)」による。孔子が道で程子と出会って,車のきぬがさをかたむけて立ち話をした故事から〕
たまたま出会って,立ち話をすること。また,初めて会って,旧友のように親しくなること。
けいがい=故(コ)の如(ゴト)し🔗⭐🔉
――故(コ)の如(ゴト)し
〔史記(鄒陽伝)〕
ちょっと会っただけで,すぐに旧友のように親しくなる。傾蓋旧(キユウ)の如し。
けい-こう【傾向】🔗⭐🔉
けい-こう ―カウ [0] 【傾向】 (名)スル
(1)物事の状態・性質などが全体としてある方向に向かうこと。かたより。「物価は上昇の―にある」「底は西より東に―し/日本風景論(重昂)」「列国の大勢斯国に―し/経国美談(竜渓)」
(2)特定の思想にかたよること。特に,左翼的な思想を抱くこと。「―小説」
(3)〔倫〕
〔(ドイツ) Neigung〕
好みや性向など,感覚的欲求で特定の習性をもつもの。カントの倫理学では,これによる行為はそれ自身悪ではないが,たとえ道徳法則と外的に一致しても,道徳性はもたないとして理性に対立される。傾向性。
(4)〔心〕 生活体がある一定の刺激に対して,一定の類型的反応で応じる素質。
けいこう-えいが【傾向映画】🔗⭐🔉
けいこう-えいが ―カウ―グワ [5] 【傾向映画】
〔ドイツ語 Tendenzfilmの訳〕
1920年代後半の世界大不況期を中心に,商業映画の中で社会の矛盾を訴える内容のプロレタリア映画。日本での代表作は鈴木重吉「何が彼女をさうさせたか」など。
けいこう-てき【傾向的】🔗⭐🔉
けいこう-てき ―カウ― [0] 【傾向的】 (形動)
特定の傾向をもっているさま。特に,左翼的な傾向にいう。「―な文学」
けいこう-ぶんがく【傾向文学】🔗⭐🔉
けいこう-ぶんがく ―カウ― [5] 【傾向文学】
特定の主義・主張を宣伝する手段として書かれた文学。主に,社会主義文学をいう。
けいこう-せい【傾光性】🔗⭐🔉
けいこう-せい ケイクワウ― [0] 【傾光性】
光の強さの変化が刺激になって起こる植物の傾性。生長運動の場合(タンポポの花など)と膨圧運動の場合(オジギソウなど)がある。
→傾性
けい-こく【傾国】🔗⭐🔉
けい-こく [0] 【傾国】
〔漢書(外戚伝)「一顧傾
人城
,再顧傾
人国
」〕
(1)王がその色香に迷い国を滅ぼすほどの美女。「傾城―の乱今に有りぬと覚えて/太平記 1」
(2)遊女。また,遊里。「語れども尽きぬは―の噂/浮世草子・好色万金丹」
人城
,再顧傾
人国
」〕
(1)王がその色香に迷い国を滅ぼすほどの美女。「傾城―の乱今に有りぬと覚えて/太平記 1」
(2)遊女。また,遊里。「語れども尽きぬは―の噂/浮世草子・好色万金丹」
けい-しゃ【傾斜】🔗⭐🔉
けい-しゃ [0] 【傾斜】 (名)スル
(1)ななめになること。かたむいていること。また,その度合。「南に―した土地」「屋根の―が急だ」
(2)考えや状況が一つの方向に向かってゆくこと。「軍国主義への―を深める」
(3)緊密度や優先順位などにより,重点を定めて物事を行うこと。「―配置」
(4)均等ではなく,順次増加あるいは減少するように設定すること。「―家賃制度」
けいしゃ-ぎ【傾斜儀】🔗⭐🔉
けいしゃ-ぎ [3] 【傾斜儀】
⇒クリノメータ
けいしゃ-くっせい【傾斜屈性】🔗⭐🔉
けいしゃ-くっせい [4] 【傾斜屈性】
植物器官の屈曲運動の一。光・重力などの刺激源の方向に対してある角度で曲がる性質。側根の伸長方向など。
→屈性
けいしゃ-けい【傾斜計】🔗⭐🔉
けいしゃ-けい [0] 【傾斜計】
〔clinometer〕
(1)地表面の傾きを測定する計器。
(2)航空機の計器。加速度の方向に対する傾斜度や地面に対する機体の傾斜度を測定する。
けいしゃ-せいさん【傾斜生産】🔗⭐🔉
けいしゃ-せいさん [4] 【傾斜生産】
(1)特定の重要産業へ資金・資材を重点的に投入して生産を行うこと。
(2)1946年(昭和21)末,日本経済を緊急に回復させるため吉田内閣が決定し片山・芦田両内閣が引き継いで実行した政策。石炭と鉄鋼の生産に対して傾斜的に投資が行われ,第二次大戦後の経済の復興が図られた。
けいしゃ-やちん【傾斜家賃】🔗⭐🔉
けいしゃ-やちん [4] 【傾斜家賃】
公団賃貸住宅について1970年(昭和45)度から実施されている家賃方式で,入居当初の家賃を軽減し,以後,毎年一定率で増額していく。
→応能家賃
けい-しゃ【傾瀉】🔗⭐🔉
けい-しゃ [0] 【傾瀉】 (名)スル
(1)傾けて注ぐこと。傾注。
(2)化学で,沈殿物を容器の底の方に沈ませたあと,容器を静かに傾けて上澄み液だけを流し出す操作。デカンテーション。
けいしょく-せい【傾触性】🔗⭐🔉
けいしょく-せい [0] 【傾触性】
接触の刺激で起こる植物の傾性。モウセンゴケの捕虫葉の周辺部の触毛などにみられる。接触傾性。
けいしん-せい【傾震性】🔗⭐🔉
けいしん-せい [0] 【傾震性】
震動の刺激で起こる植物の傾性。オジギソウの小葉・葉柄に見られる運動がよく知られている。振動傾性。
けい-せい【傾城・契情】🔗⭐🔉
けい-せい [0] 【傾城・契情】
(1)〔漢書(外戚伝)「一顧傾
人城
,再顧傾
人国
」から。君主がその色香に迷って城や国を滅ぼす,の意〕
美人。美女。「矢おもてにすすんで―を御らんぜば/平家 11」
(2)遊女。近世には太夫・天神などの高級な遊女をさす。
人城
,再顧傾
人国
」から。君主がその色香に迷って城や国を滅ぼす,の意〕
美人。美女。「矢おもてにすすんで―を御らんぜば/平家 11」
(2)遊女。近世には太夫・天神などの高級な遊女をさす。
けいせい=に誠(マコト)なし🔗⭐🔉
――に誠(マコト)なし
遊女が誠意をもって客に接することはない。「―と世の人の申せども/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
けいせい-づか【傾城柄】🔗⭐🔉
けいせい-づか 【傾城柄】
(「傾城柄を握る」の形で)遊女買いの権威となること。通人としてはばをきかすこと。「―を握つたなれのはてぢや/歌舞伎・仏の原」
けいせい-まち【傾城町】🔗⭐🔉
けいせい-まち 【傾城町】
遊女屋の集まった町。遊里。色里。
けいせい-みょうが【傾城冥加】🔗⭐🔉
けいせい-みょうが ―ミヤウ― 【傾城冥加】
(1)傾城として神仏から受ける加護。
(2)遊女の誓いの語。神仏の名にかけて,の意。「―聞く気でごんす/浄瑠璃・寿の門松」
けいせい-や【傾城屋】🔗⭐🔉
けいせい-や 【傾城屋】
女郎屋。遊女屋。「―に身を売る事は/浮世草子・二十不孝 1」
けいせいあわのなると【傾城阿波の鳴門】🔗⭐🔉
けいせいあわのなると ―アハノナルト 【傾城阿波の鳴門】
人形浄瑠璃。時代物の一。近松半二・竹本三郎兵衛らの合作。1768年初演。「夕霧阿波の鳴渡」の改作で,夕霧伊左衛門の話に,伊達騒動を持ち込み,阿波徳島の玉木家のお家騒動とする。巡礼姿の娘お鶴に母お弓が親子の名乗りができないで別れる八段目「巡礼唄の段」が有名。
けいせいいろじゃみせん【傾城色三味線】🔗⭐🔉
けいせいいろじゃみせん 【傾城色三味線】
浮世草子。江島其磧作。1701年,八文字屋刊。京・江戸・大坂・鄙(ヒナ)・湊(ミナト)の五巻から成り,各巻巻頭に島原・吉原・新町などの遊女の名寄せを掲げ,遊興の種々相を描く。
けいせいうたじゃみせん【傾城歌三味線】🔗⭐🔉
けいせいうたじゃみせん 【傾城歌三味線】
浮世草子。五巻。江島其磧作。1732年,八文字屋刊。越前新保の銀持玉屋新右門の伜(セガレ)新兵衛と遊女小女郎の恋物語。歌舞伎・浄瑠璃の影響がみえる。
けいせいかいしじゅうはって【傾城買四十八手】🔗⭐🔉
けいせいかいしじゅうはって ケイセイカヒシジフハツテ 【傾城買四十八手】
洒落本。一冊。山東京伝作・画。1790年刊。遊客と遊女の座敷・閨房(ケイボウ)を舞台にして,傾城買いのさまざまな手管を示したもの。心理描写にすぐれる。
けいせいかいふたすじみち【傾城買二筋道】🔗⭐🔉
けいせいかいふたすじみち ケイセイカヒフタスヂミチ 【傾城買二筋道】
洒落本。一冊。梅暮里谷峨(ウメボリコクガ)作。1798年刊。浮気な色男が愛想尽かしをされる「夏の床」と,中年の醜男が女の心をとらえる「冬の床」を対照的に描く。
けいせいきんたんき【傾城禁短気】🔗⭐🔉
けいせいきんたんき 【傾城禁短気】
浮世草子。六巻。江島其磧作。1711年,八文字屋刊。仏教の談義の形式を借りて,男色・女色の優劣,公娼対私娼の争いなど,色道を論じたもの。
けいせいはんごんこう【傾城反魂香】🔗⭐🔉
けいせいはんごんこう ―ハンゴンカウ 【傾城反魂香】
人形浄瑠璃。時代物の一。近松門左衛門作。1708年初演。狩野元信が土佐光信の婿となり,絵所預となった史実に,吃(ドモ)の又平伝,反魂香の説話,不破名古屋の廓の達引(タテヒキ)などを織り込む。上の巻の「将監閑居」(通称「吃又」)が有名。
けいせん-さ【傾船差】🔗⭐🔉
けいせん-さ [3] 【傾船差】
船が傾斜した際に生じる磁気コンパスの指示方位の誤差。船体がもつ磁力が原因。
けい-たい【傾頽】🔗⭐🔉
けい-たい [0] 【傾頽】 (名)スル
衰えくずれること。「事物の力これを―せんと欲する/民約論(徳)」
けい-ちゅう【傾注】🔗⭐🔉
けい-ちゅう [0] 【傾注】 (名)スル
一つの事に心や力を集中すること。「この仕事に全力を―する」
けい-ちょう【傾聴】🔗⭐🔉
けい-ちょう ―チヤウ [0] 【傾聴】 (名)スル
真剣に聞くこと。「―に値する」「静かに―する」
けい-ど【傾度】🔗⭐🔉
けい-ど [1] 【傾度】
傾いている度合。傾斜の角度。
けい-とう【傾倒】🔗⭐🔉
けい-とう ―タウ [0] 【傾倒】 (名)スル
(1)人・主義・思想などに感服して心を寄せること。事柄に興味をもち,夢中になること。「実存主義に―する」
(2)傾き倒れること。[日葡]
けい-どう【傾動】🔗⭐🔉
けい-どう [0] 【傾動】 (名)スル
(1)他のはたらきかけでなびき動くこと。くつがえし動かすこと。「天下を―する程の勢力を得/蜃中楼(柳浪)」
(2)地塊の表面が傾く運動。
けいどう-ちかい【傾動地塊】🔗⭐🔉
けいどう-ちかい ―クワイ [5] 【傾動地塊】
地殻の一部が断層運動で片方に傾いてできた地塊。傾斜の急な断層崖と,反対側のゆるやかな斜面とから成る。
けい-はい【傾敗・傾廃】🔗⭐🔉
けい-はい [0] 【傾敗・傾廃】 (名)スル
国などが衰え亡びること。「国の―遠きに非ず/太平記 4」
けい-ふく【傾覆】🔗⭐🔉
けい-ふく [0] 【傾覆】 (名)スル
くつがえること。また,ひっくり返すこと。国や家が滅びることや滅ぼすことをいう。「クニヲ―スル/ヘボン(三版)」
けい-ぼ【傾慕】🔗⭐🔉
けい-ぼ [1] 【傾慕】 (名)スル
いちずにしたうこと。思慕の情を寄せること。「敵も味方も共に―する所/滝口入道(樗牛)」
けい-みん【傾眠】🔗⭐🔉
けい-みん [0] 【傾眠】
意識障害の程度の一。周囲からの刺激があれば覚醒するがすぐ意識が混濁する状態。
なだれ【雪崩・傾れ】🔗⭐🔉
なだれ [0] 【雪崩・傾れ】
(1)山腹や傾斜地に積もった雪が大量に崩れ落ちる現象。表層雪崩と全層雪崩とに大別する。《雪崩》 [季]春。
(2)斜めに傾くこと。斜めに傾いている所。「杉山の間の処から―を通つて/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)傾き崩れること。斜面に沿って崩れ落ちること。「東西の坂に人―を築(ツ)いて,馬人いやが上に落ち重なる/太平記 3」
(4)陶器の釉(ウワグスリ)が肩からなだれるように流れているもの。
→茶入れ
(5)「雪下ろし{(3)}」に同じ。
なだれ-こ・む【雪崩れ込む・傾れ込む】🔗⭐🔉
なだれ-こ・む [4][0] 【雪崩れ込む・傾れ込む】 (動マ五[四])
雪崩が崩れ落ちるように,多くの人が一度にはいりこむ。「観客が会場に―・む」
なだ・れる【雪崩れる・傾れる】🔗⭐🔉
なだ・れる [3] 【雪崩れる・傾れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なだ・る
(1)雪や土砂が斜面を崩れ落ちる。特に,雪崩{(1)}が発生する。《雪崩》「表層が―・れる」
(2)斜めに傾く。《傾》「乗合(ノリアイ)は前後に俯仰(フギヨウ)し,左右に―・れて/義血侠血(鏡花)」
(3)一度に勢いよくおし寄せる。「車内から乗客が―・れ出る」
(4)流れ落ちる。「蝋ガ―・ルル/日葡」
かしぐ【傾ぐ】(和英)🔗⭐🔉
かしぐ【傾ぐ】
⇒傾く.
かたむき【傾き】(和英)🔗⭐🔉
かたむく【傾く】(和英)🔗⭐🔉
けいこう【傾向】(和英)🔗⭐🔉
けいしゃ【傾斜】(和英)🔗⭐🔉
けいちゅう【傾注する】(和英)🔗⭐🔉
けいちゅう【傾注する】
devote oneself.
けいちょう【傾聴する】(和英)🔗⭐🔉
けいちょう【傾聴する】
listen (intently).→英和
けいとう【傾倒する】(和英)🔗⭐🔉
けいとう【傾倒する】
devote oneself;be devoted;admire.→英和
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