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ゆうしゃはおそれず【勇者は恐れず】▽中国🔗🔉

ゆうしゃはおそれず【勇者は恐れず】▽中国 真に勇気のある者は、常に正しいことを行い、心が大きく強いので、どんな困難をも恐れないということ。 《参考》 「恐れず」は、「懼れず」とも書く。 《出典》 子曰(イワ)ク、知者ハ惑ワズ、仁者ハ憂エズ、勇者ハ懼(オソ)レズ。〔論語(ロンコ゛)・子罕篇〕

ゆうしゅうのび【有終の美】🔗🔉

ゆうしゅうのび【有終の美】 物事を最後までやり遂げて、すぐれた成果をあげる。 《例文》 「会場の掃除もきれいにやり、充実した運動会の有終の美を飾りたい。」

ゆうしゅにえんをえがきさしゅにほうをえがく【右手に円を画き左手に方を画く】▽中国🔗🔉

ゆうしゅにえんをえがきさしゅにほうをえがく【右手に円を画き左手に方を画く】▽中国 《右手で円を描き、同時に左手で四角を描くのでは、どちらもうまくできないことから》同時に二つの物事をしようとしても、どちらもうまくすることができないというたとえ。また、お互いに勝手なことをして、けっきょくはどちらも不成功に終わることのたとえ。 《出典》 人臣ノ憂イハ一ヲ得ザルニ存リ。故(ユエ)ニ曰(イワ)ク、右手ニ円ヲ画キ左手ニ方ヲ画クハ、両(フタ)ツナガラ成ス能(アタ)ワズト。〔韓非子(カンヒ゜シ)・功名篇〕

ゆうしょうのもとにじゃくそつなし【勇将の下に弱卒無し】▽中国🔗🔉

ゆうしょうのもとにじゃくそつなし【勇将の下に弱卒無し】▽中国 《勇気のある大将の配下には、その感化を受けて、部下におくびょうな兵士はいないの意》大将が勇ましければ、その部下もしぜんに勇ましくふるまうものである。 《参考》 このことばそのものは、『椿説弓張月(チンセツユミハリツ゛キ)』の「1騎も漏(モラ)さずこれを撃(ウツ)。勇将の下(シモ)、弱卒なし。」によるが、次の出典にあげる中国のことばがもとと思われる。 《出典》 俗語ニ云(イ)ウ、強将ノ下ニ弱兵無シト。真ニ信ズ可(ヘ゛)シ。吾、安国連公ノ子孫ヲ観ルニ、一トシテ事ヲ好マザル者無シ。此(コ)ノ寺当(マサ)ニ日ニ盛ンナルベシ。〔蘇軾(ソショク)・連公の壁に題す〕 《類句》強将の下に弱兵なし。

ゆうだちはうまのせをわける【夕立は馬の背を分ける】🔗🔉

ゆうだちはうまのせをわける【夕立は馬の背を分ける】 《夕立は馬の背の片側は降り、もう一方の側には降らないというような降り方をするの意》夕立は、振る範囲が非常に狭く、局地的なものであることのたとえ。「馬の背を分ける」とも。 《類句》夏の雨は牛の背を分ける。

ゆうちむちさんじゅうり【有知無知三十里】▽中国🔗🔉

ゆうちむちさんじゅうり【有知無知三十里】▽中国 知恵のある者とない者との差がはなはだしいことのたとえ。 《参考》 (イ)魏(キ゛)の武帝は、揚修(ヨウシュウ)といっしょに曹娥(ソウカ゛)の碑のところを通り掛かって、碑の後ろに「黄絹(コウケン)幼婦(ヨウフ)外孫(カ゛イソン)齏臼(セイキュウ)」という句があるのを見た。楊修は、「黄絹」は、色糸で、「色」と「糸」の字から「絶」、「幼婦」は少女のことで、「少」と「女」の字から「妙」、「外孫」は女(ムスメ)の子で、「女」と「子」の字から「好」、「齏臼」は、辛いあえものを入れる食器で、辛を受ける物の意味であり、「辛」と「受」の字から「辭(辞)」であると解し、「絶妙好辞(非常にすぐれたことば)」の意味を隠した碑文であることを、すぐに理解した。しかし、武帝は、30里(1里は360歩)行く間考えてやっと分かったので、自分の才は楊修に30里及ばないと言って嘆いたという。 《出典》 〔世説新語(セセツシンコ゛)・捷悟篇〕 (ロ)道の傍の碑の文。

ゆうにじひゃくにちのひでり【夕虹百日の旱】🔗🔉

ゆうにじひゃくにちのひでり【夕虹百日の旱】 夕方虹が出れば晴れの日が続くしるしであるということ。 《参考》 「旱」は、「日照り」とも書く。 《類句》夕虹三日の日照(ヒテ゛)り。夕虹みたら百日日和(ヒヨリ)。

ゆうめいあいへだつ【幽明相隔つ】🔗🔉

ゆうめいあいへだつ【幽明相隔つ】 幽明境を異にする

ゆうめいさかいをことにする【幽明境を異にする】🔗🔉

ゆうめいさかいをことにする【幽明境を異にする】 《死んであの世に行った者と、生きている者とがその住む所を違えるの意》死に別れることのたとえ。「幽明処(トコロ)を隔(ヘタ゛)つ」「幽明相(アイ)隔つ」とも。 《例文》 「きみとは幽明境を異にしてしまったが、きみのことはいつまでもわが魂に消えざる光となって残るであろう。」 《参考》 (イ)「幽明」は、あの世とこの世。 (ロ)文語的な言い方で、弔辞などに用いられる。

ゆうやけにかまをとげ【夕焼けに鎌を研げ】🔗🔉

ゆうやけにかまをとげ【夕焼けに鎌を研げ】 《夕焼けがしたら、明日の草刈りや稲刈りのために鎌をといでおけの意》夕焼けになった日の翌日は晴天であることが多いということ。 《類句》秋の夕焼けは鎌を研いで待て。

ゆうやけははれあさやけはあめ【夕焼けは晴れ朝焼けは雨】🔗🔉

ゆうやけははれあさやけはあめ【夕焼けは晴れ朝焼けは雨】 夕焼けがすると翌日は晴れになり、朝焼けがするとその日は雨が降るということ。 《類句》朝焼けは雨夕焼けは日和(ヒヨリ)。

ゆうをこす【勇を鼓す】🔗🔉

ゆうをこす【勇を鼓す】 勇気をふるい起こす。 《例文》 「彼はその困難に勇を鼓して立ち向かっていった。」

ゆきがけのだちん【行き掛けの駄賃】🔗🔉

ゆきがけのだちん【行き掛けの駄賃】 行き掛けの駄賃

ゆきだいみょうのかえりこじき【行き大名の帰り乞食】🔗🔉

ゆきだいみょうのかえりこじき【行き大名の帰り乞食】 《旅で、行きには大名のようにはでに金を使ってぜいたくをし、帰りには金を使い果たして乞食のようになるの意》最初に無計画に金を使ってしまい、あとで動きがとれなくなって困ることのたとえ。 《類句》上(ノホ゛)り大名下り乞食。

ゆきとすみ【雪と墨】🔗🔉

ゆきとすみ【雪と墨】 二つのものの違いがはなはだしいことのたとえ。また、二つのものの性質が正反対なことのたとえ。 《類句》烏(カラス)と鷺(サキ゛)。月と鼈(スッホ゜ン)。

ゆきにしらさぎ【雪に白鷺】🔗🔉

ゆきにしらさぎ【雪に白鷺】 《降った白い雪の上に白いさぎがいるの意》似ていて区別がつかないことのたとえ。また、目立たないことのたとえ。 《類句》闇夜(ヤミヨ)に烏(カラス)雪に鷺。

ゆきのあしたははだかむしのせんたく【雪の明日は裸虫の洗濯】🔗🔉

ゆきのあしたははだかむしのせんたく【雪の明日は裸虫の洗濯】 雪の降った翌日は、貧乏人が今まで着ていた衣服を脱いで裸でそれを洗濯するほど、天気がよくて暖かいということ。「雪の明日は裸子(ハタ゛カコ゛)の洗濯」とも。 《参考》 「裸虫」は、羽や毛のない虫で、貧しくて衣服の少ない人にたとえる。 《類句》雪の明日は孫子(マコ゛コ)の洗濯。

ゆきはごこくのせい【雪は五穀の精】🔗🔉

ゆきはごこくのせい【雪は五穀の精】 雪は、作物が成長するのに必要な水分をもたらすから、作物の成長の根源であるということ。 《参考》 「五穀」は、米・麦・あわ・きび・豆のことで、穀物のこと。

ゆきはほうねんのしるし【雪は豊年の瑞】🔗🔉

ゆきはほうねんのしるし【雪は豊年の瑞】 冬に多くの雪が降るのは、その年が豊作であることの前兆であるということ。 《類句》雪は豊年の例(タメシ)。雪は豊年の貢物(ミツキ゛モノ)。雪は豊年の兆し。大雪に飢渇(ケカチ)なし。

ゆきぼとけのみずあそびび【雪仏の水遊び】🔗🔉

ゆきぼとけのみずあそびび【雪仏の水遊び】 土仏の水遊び

ゆきをあざむく【雪を欺く】🔗🔉

ゆきをあざむく【雪を欺く】 雪と見間違うばかりに白いさま。特に、女性の肌(ハタ゛)の白さについて言う。 《例文》 「目鼻立ちはともかく、雪を欺くあの肌の美しさは魅力的だ。」

ゆくとしてかならざるはなし【行くとして可ならざるはなし】🔗🔉

ゆくとしてかならざるはなし【行くとして可ならざるはなし】 非常にすぐれていて何を行っても十分な成果を挙げる。 《例文》 「昔の彼は、仕事は人並み以上にやったしスポーツも万能選手だったし、行くとして可なるざるはなしだった。」

ゆくにこみちによらず【行くに径に由らず】▽中国🔗🔉

ゆくにこみちによらず【行くに径に由らず】▽中国 《歩くときに近道であっても小道を通らないの意》常に正道を歩き、公明正大にふるまうことのたとえ。 《参考》 孔子の弟子の子游(シユウ)が、武城の長官になったとき、孔子に「頼りになる人物が見つかったか。」と聞かれて、頼りになる人物として澹台滅明(タンタ゛イメツメイ)という者を挙げて、その人柄について評したことばから。 《出典》 〔論語(ロンコ゛)・雍也篇〕

ゆくみずにかずかく【行く水に数書く】🔗🔉

ゆくみずにかずかく【行く水に数書く】 《流れる水に数字を書いてもあとに残らないことから》物事を行っても、かいがなくてはかないことのたとえ。「水に数書く」とも。 《類句》水に絵を描く。水に文字書く。

ゆくものはかくのごときかちゅうやをおかず【逝く者は斯くの如きか昼夜を舎かず】▽中国🔗🔉

ゆくものはかくのごときかちゅうやをおかず【逝く者は斯くの如きか昼夜を舎かず】▽中国 《流れ行く川の水は、昼も夜も休むことなく、流れ来たって流れ去って行くの意》 悠久(ユウキュウ)なる時の流れに比べると、人間は命が短くてどんどん老齢になってゆくということ。 人は不断に努力をして進歩がやまないようにしなければならないということ。 《参考》 (イ)孔子が川のほとりで流れ行く水を見て言った、「川上(センシ゛ョウ)の嘆(タン)」として有名なことば。 (ロ)『方丈記』の「ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」は、このことばに基づいている。 《出典》 子、川ノ上(ホトリ)ニ在リテ曰(イワ)ク、逝ク者ハ斯クノ如キカ、昼夜ヲ舎カズト。〔論語(ロンコ゛)・子罕篇〕

ゆだんたいてき【油断大敵】🔗🔉

ゆだんたいてき【油断大敵】 《自分の心の中の油断は、相手以上に恐ろしい大きな敵であるの意》油断は、失敗や災いの原因になるから、気をゆるめずよく注意せよということ。「油断強敵」とも。 《類句》油断は怪我(ケカ゛)の元(モト)。

ゆだんもすきもない【油断も隙もない】🔗🔉

ゆだんもすきもない【油断も隙もない】 少しも油断をすることができない。「油断も隙もならない」とも。 《例文》 「あの人は油断も隙もない人だから、十分に注意しろよ。」

ゆのじぎはみずになる【湯の辞宜は水になる】🔗🔉

ゆのじぎはみずになる【湯の辞宜は水になる】 《ふろにはいるのに遠慮していると、わかした湯がさめて水になってしまうの意》遠慮をするのも時と場合によるということ。 《参考》 「辞宜」は、「辞儀」とも書き、遠慮して辞退すること。

ゆばらもいっとき【湯腹も一時】🔗🔉

ゆばらもいっとき【湯腹も一時】 《空腹のときは、お湯を飲んだだけでも少しの間はがまんできるの意》少しばかりのものや代用のものでも、一時の間に合わせになって、しばらくはしのげるということ。 《類句》茶腹も一時。湯腹も一時、松の木柱(キハ゛シラ)も三年。

ゆびいっぽんもささせない【指一本も差させない】🔗🔉

ゆびいっぽんもささせない【指一本も差させない】 物事を完全にして、人に少しも非難させないことのたとえ。「指を差させない」とも。 《例文》 「指一本も差させない彼のやり方は、さすがだ。」 他に少しも干渉させないことのたとえ。 《例文》 「この件については、だれにも指一本も差させない。」

ゆびをおる【指を折る】🔗🔉

ゆびをおる【指を折る】 指を折り曲げて、一つ一つをはっきり確認しながら数を数える。 《例文》 「出稼ぎに行った父親の帰宅を子どもたちは指を折って待っている。」 《類句》指折り数える。

ゆびをきる【指を切る】🔗🔉

ゆびをきる【指を切る】 主として子どもが、互いに小指を引っ掛け合って固く約束する。指切りする。 《参考》 ほんらいは、誓約のあかしとして小指の先を切って相手に与えること。

ゆびをくわえる【指を銜える】🔗🔉

ゆびをくわえる【指を銜える】 心からほしいと思うが、自分のものにする力がなくて、うらやましそうに、ただ見ていることのたとえ。 《例文》 「ほしい絵だが、あまり高いので、指をくわえて見ている以外にない。」

ゆびをささせない【指を差させない】🔗🔉

ゆびをささせない【指を差させない】 指一本も差させない

ゆびをそめる【指を染める】▽中国🔗🔉

ゆびをそめる【指を染める】▽中国 物事に着手する。やり始める。 《例文》 「文学の毒に中(アテ)られた者は必ず終(ツイ)に自分も指を文学に染めねばやまぬ。」《二葉亭四迷(フタハ゛テイシメイ)・平凡》 《参考》 食指が動く。 《出典》 〔春秋左氏伝(シュンシ゛ュウサシテ゛ン)・宣公四年〕 《類句》手を染める。

ゆみおれやつく【弓折れ矢尽く】🔗🔉

ゆみおれやつく【弓折れ矢尽く】 さんざんに戦って戦う力がなくなり、どうしようもなくなることのたとえ。 《例文》 「昭和20年8月、弓折れ矢尽きた、日本は無条件降伏のやむなきに至った。」 《類句》刀折れ矢尽きる。

ゆみずのようにつかう【湯水のように使う】🔗🔉

ゆみずのようにつかう【湯水のように使う】 金銭を惜しげもなく濫費するようす。 《例文》 「彼は毎夜金を湯水のように使っている。」

ゆみとつる【弓と弦】🔗🔉

ゆみとつる【弓と弦】 《湾曲した弓と、それに張ったまっすぐな弦の意》 曲がったものと、真っすぐなもののたとえ。 遠回りの道と、真っすぐな近道のたとえ。

ゆみはふくろにたちはさや【弓は袋に太刀は鞘】🔗🔉

ゆみはふくろにたちはさや【弓は袋に太刀は鞘】 《弓は弓袋(ユフ゛クロ)に入れ、刀は鞘におさめるの意》世の中が太平で、武器を必要としなくなることのたとえ。 《類句》弓は袋を出さず。弓を弓袋にす。

ゆみはふくろをいださず【弓は袋を出さず】🔗🔉

ゆみはふくろをいださず【弓は袋を出さず】 弓は袋に太刀は鞘

ゆみをひく【弓を引く】🔗🔉

ゆみをひく【弓を引く】 《矢を射ようとして弓弦(ユミツ゛ル)を引っ張るの意》権力者や恩を受けた人などにそむいて、その人の敵となる。さからう。 《例文》 「恩になった人に弓を引くようなことをするな。」

ゆめにゆめみる【夢に夢見る】🔗🔉

ゆめにゆめみる【夢に夢見る】 《夢の中でまた夢を見るの意》非常にぼんやりとしていて、はかないようすのたとえ。「夢の中に夢を見る」とも。 《例文》 「過ぎ去った年月を思えば、夢に夢見る心地して人の世のはかなさのみが思われる。」 《類句》夢の夢。夢のまた夢。

ゆめのゆめ【夢の夢】🔗🔉

ゆめのゆめ【夢の夢】 《夢の中で見る夢の意》きわめてはかなく頼りないことのたとえ。また、とうてい達し得ないはかない望み。「夢のまた夢」とも。 《例文》 「人生は夢の夢、一期(イチコ゛)は朝露の如(コ゛ト)し。」 《類句》夢に夢見る。

ゆめはごぞうのわずらい【夢は五臓の煩い】🔗🔉

ゆめはごぞうのわずらい【夢は五臓の煩い】 夢は、五つの内臓が疲れたために見るということ。 《参考》 「五臓」は、肺臓・肝臓・腎臓(シ゛ンソ゛ウ)・心臓・脾臓(ヒソ゛ウ)のこと。 《類句》夢は五臓の疲れ。夢は心(シン)の煩い。夢は五臓六腑(ロッフ゜)の疲れ。

ゆめはさかゆめ【夢は逆夢】🔗🔉

ゆめはさかゆめ【夢は逆夢】 夢は、これから起こる事実と反対になって表れるものであるということ。 《参考》 悪い夢をみたときになぐさめることば。 《対句》夢は正夢(マサユメ)。

ゆめまくらにたつ【夢枕に立つ】🔗🔉

ゆめまくらにたつ【夢枕に立つ】 夢の中に神仏や死んだ人が現れて何かを告げ知らせる。

ゆめをみる【夢を見る】🔗🔉

ゆめをみる【夢を見る】 夢のようにとりとめのない空想をして夢中になる。また、未来についてとりとめのない希望をもつ。 《例文》 「将来についていろいろと夢を見るのは、青年らしいことだ。」

ゆめをむすぶ【夢を結ぶ】🔗🔉

ゆめをむすぶ【夢を結ぶ】 夢を見る。また、安らかに眠ることのたとえ。 《例文》 「寝台車で二人は楽しい夢を結んだ。」

ゆやまつかぜはこめのめし【熊野松風は米の飯】🔗🔉

ゆやまつかぜはこめのめし【熊野松風は米の飯】 《謡曲の「熊野」と「松風」は、米の飯のようにだれにも好まれる名曲であるの意》だれからも、いつの世でも好かれるもののたとえ。「熊野松風に米の飯」とも。

ゆりかごからはかばまで【揺籃から墓場まで】▽西洋🔗🔉

ゆりかごからはかばまで【揺籃から墓場まで】▽西洋 《人の生まれたときから死ぬまでの意》人の一生を保障する、充実した社会保障制度のこと。また、人の一生について行き届いた世話をすることのたとえ。 《参考》 第二次世界大戦後にイギリス労働党が唱えた標語(From the cradle to the grave.)の訳。

ゆをわかしてみずにいる【湯を沸かして水に入る】🔗🔉

ゆをわかしてみずにいる【湯を沸かして水に入る】 《せっかく沸かした湯をそのまま水に入れてしまうの意》骨折りをなんの役にも立てず、むだにしてしまうことのたとえ。「湯を沸かして水にする」とも。

ゆいがどくそん【唯我独尊】🔗🔉

ゆいがどくそん【唯我独尊】 自分がだれよりもすぐれていると思い込むこと。ひとりよがりのこと。 ◎→天上天下唯我独尊

ゆうおうまいしん【勇往邁進】🔗🔉

ゆうおうまいしん【勇往邁進】 目的のために、少しもためらわずまっしぐらにつき進むこと。 ◎「勇往」も「邁進」も勇みたってひたすら進むこと。

ゆうしゅうのびをかざる【有終の美を飾る】🔗🔉

ゆうしゅうのびをかざる【有終の美を飾る】 ものごとを最後までやりぬいてみごとな成果をあげ、終わりをりっぱにしめくくること。 ◎「有終」は終わりをまっとうするの意。 〔類〕仕上げが肝心 〔較〕make up one"s mouth(おいしいものでしめくくる)

ゆうしょうのもとにじゃくそつなし【勇将の下に弱卒なし】🔗🔉

ゆうしょうのもとにじゃくそつなし【勇将の下に弱卒なし】 勇猛な大将の部下に弱い兵卒はいないということ。転じて、上に立つ者がすぐれていれば、部下もまた自然にすぐれた働き手になるということ。 〔較〕Like masters,like men.(主人が主人なら家来も家来)

ゆうしょうれっぱい【優勝劣敗】🔗🔉

ゆうしょうれっぱい【優勝劣敗】 優れているものが勝ち、劣っているものが敗れること。強い者が栄え、弱い者が滅びること。 〔類〕弱肉強食/適者生存

ゆうじゅうふだん【優柔不断】🔗🔉

ゆうじゅうふだん【優柔不断】 ぐずぐずしていて、決断できないこと。なかなか決心がつかず、はきはきしないこと。 ◎「優柔」は優しくもの柔らかなこと。転じて、煮えきらないの意。「不断」は決断できないの意。 〔類〕薄志弱行

ゆうずうむげ【融通無碍】🔗🔉

ゆうずうむげ【融通無碍】 なにものにもとらわれることなく、自由自在思いのままであること。 ◎「融通」は臨機応変に処理すること。「無碍」は妨げるものがないこと。

ゆうだちはうまのせをわける【夕立は馬の背を分ける】🔗🔉

ゆうだちはうまのせをわける【夕立は馬の背を分ける】 夏の夕刻、さっとやってくる夕立は局地的で、限られたごく狭い地域に降るということ。 ◎夕立は馬の背を中心に片側を濡らし、片側には降らないというほど極端な降り方をすることから。 〔例〕「夕立に馬を半分ぬらす也(なり)」(古川柳)

ゆうぶつ【尤物】🔗🔉

ゆうぶつ【尤物】 ぬきんでてすぐれたもの。特に、美人を言う。 ◎「尤」はすぐれている意。「尤物人を移す」とも言う。 〔出〕春秋左伝

ゆうべんはぎん ちんもくはきん【雄弁は銀 沈黙は金】🔗🔉

ゆうべんはぎん ちんもくはきん【雄弁は銀 沈黙は金】 →沈黙は金雄弁は銀

ゆうめい さかいをことにする【幽明 境を異にする】🔗🔉

ゆうめい さかいをことにする【幽明 境を異にする】 死に別れること。 ◎「幽」は暗い意で、「幽明」は暗い所と明るい所。転じて、あの世とこの世。一方は死に、一方は生き残って、あの世とこの世の境で別々になるの意から。

ゆうめいむじつ【有名無実】🔗🔉

ゆうめいむじつ【有名無実】 名ばかりのことで、実質的な内容が伴わないこと。 ◎「名あって実なし」とも言う。 〔出〕陸機 〔類〕名高の骨高

ゆうやけにかまをとげ【夕焼けに鎌を研げ】🔗🔉

ゆうやけにかまをとげ【夕焼けに鎌を研げ】 夕焼けになれば翌日は晴れにちがいない。だから、今のうちから鎌を研いで明日の仕事の準備をしておけということ。 〔較〕An evening red and morning grey is the sign of a fair day.(夕焼けと朝曇りは晴天のしるし)

ゆうゆうじてき【悠々自適】🔗🔉

ゆうゆうじてき【悠々自適】 世の中のわずらわしさから離れ、自分の思うまま、ゆったりと生きること。

ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな【幽霊の正体見たり枯れ尾花】🔗🔉

ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな【幽霊の正体見たり枯れ尾花】 怖い怖いと思っていると、なんでもないものまで恐ろしいもののように見えてしまうということ。 ◎「枯れ尾花」は枯れたすすきの穂。幽霊だと思い込んだものを、落ち着いてよく見たら、なんと枯れ尾花だったの意から。江戸時代の俳人、横井也有(よこいやゆう)の句から。「化け物の正体見たり枯れ尾花」とも言う。 〔類〕疑心暗鬼を生ず/杯中の蛇影 〔較〕One always proclaims the wolf bigger than himself.(狼(おおかみ)を見た人はいつも大きく報告する)

ゆきがけのだちん【行き掛けの駄賃】🔗🔉

ゆきがけのだちん【行き掛けの駄賃】 ある事をするついでを利用して、別の事をすること。また、そうやって儲(もう)けること。 ◎「駄賃」は荷物の運び賃。昔、馬子(まご)が問屋へ荷物を受け取りに行くさい、ついでだからと空馬(からうま)に別口の荷物を乗せて運び、駄賃をせしめたことから。→朝掛けの駄賃

ゆきとすみ【雪と墨】🔗🔉

ゆきとすみ【雪と墨】 真っ白な雪と真っ黒な墨のように、正反対なことや、いちじるしく違うもののたとえ。 〔類〕鷺と烏/雲泥の差

ゆきのうえにしも【雪の上に霜】🔗🔉

ゆきのうえにしも【雪の上に霜】 よけいなこと、むだなことのたとえ。 ◎雪が積もっている上に、さらに霜を置くことから。 〔類〕屋上屋を架す 〔較〕Metal upon metal is false heraldry.(金色に金色を重ねるのは誤った紋章技法)

ゆきはほうねんのしるし【雪は豊年の瑞】🔗🔉

ゆきはほうねんのしるし【雪は豊年の瑞】 雪が多く降ることは、その年が豊作になる前兆だということ。 ◎「瑞」は前ぶれ・前兆の意。「大雪は豊年の瑞」とも言う。

ゆきやこおりももとはみず【雪や氷ももとは水】🔗🔉

ゆきやこおりももとはみず【雪や氷ももとは水】 もともとは同じものでも、事情や環境の違いによって異なったものになるというたとえ。

ゆくにこみちによらず【行くに径に由らず】🔗🔉

ゆくにこみちによらず【行くに径に由らず】 小細工を弄(ろう)せず、いつも正々堂々と事をおこなうこと。 ◎「径」は小道・近道・横道などの意。道を行くときにはこそこそと径など通らずに常に大道を行くの意から。 〔出〕論語

ゆだんたいてき【油断大敵】🔗🔉

ゆだんたいてき【油断大敵】 たいしたことはないだろうと、たかをくくって油断していると、思わぬ失敗をする。油断こそ最大の敵だということ。 ◎「油断」の語源には数説ある。昔、中国のある王が家来に油入りの鉢を持たせ、気をゆるめて一滴でもこぼしたら命を断つと言ったという故事からとする説。また、ゆったりする意の「寛(ゆた)に」から転じたとする説など。古川柳に「油断より外に現れる敵もなし」がある。いろはがるた(江戸)。 〔較〕Security is the greatest enemy.(安心は最大の敵である)

ゆっくりいそげ【ゆっくり急げ】🔗🔉

ゆっくりいそげ【ゆっくり急げ】 急を要するときこそ心して、慎重に行動すべきだということ。 ◎ラテン語の Festina lente.から。英語はMake haste slowly. 〔類〕急がば回れ/急いては事をし損じる

ユートピア【ユートピア】🔗🔉

ユートピア【ユートピア】 理想郷。理想の国。 ◎イギリスのトマス・モアがギリシャ語のou(=not)とtopos(=place)から作り出したことばで、「どこにもない国」の意。これをラテン語式に utopia とつづった物語の題名から。 〔類〕桃源郷

ゆにいりてゆにいらざれ【湯に入りて湯に入らざれ】🔗🔉

ゆにいりてゆにいらざれ【湯に入りて湯に入らざれ】 なにごともほどほどにして、あまり度を過ごしてはいけないというたとえ。 ◎入浴も度を越すと、かえって健康を損なうから適度に入れの意から。 〔類〕過ぎたるは猶及ばざるが如し

ゆのじぎはみずになる【湯の辞儀は水になる】🔗🔉

ゆのじぎはみずになる【湯の辞儀は水になる】 遠慮も度が過ぎると、かえって失礼になるから、ほどほどにせよということ。 ◎「湯」は風呂、「辞儀」は挨拶(あいさつ)また遠慮の意。風呂を勧められたとき、ぐずぐず挨拶をしていたり、遠慮をしたりしていると、せっかくの風呂が冷めて水になってしまうの意から。

ゆみおれ やつきる【弓折れ 矢尽きる】🔗🔉

ゆみおれ やつきる【弓折れ 矢尽きる】 戦いで手ひどく敗れること。転じて、力尽きて、もうなすすべもなくなってしまうことのたとえ。 ◎戦場でさんざん戦ったあげく、ついに弓は折れてしまい、射る矢もなくなってしまうことから。 〔例〕「弓折れ矢つき岡釣りと息子出る」(古川柳) 〔類〕刀折れ矢尽きる

ゆめのうきはし【夢の浮橋】🔗🔉

ゆめのうきはし【夢の浮橋】 夢のこと。また、世の中が頼りなく渡りにくいことや、はかないことのたとえ。 ◎「浮橋」は船などを並べた水上に浮いている橋。大和国(やまとのくに)(奈良県)の吉野川の夢の淵(わた)という所にあったという浮橋の名から。 〔例〕「夢の浮橋書き上げて烏(からす)かあ」(古川柳)

ゆめのまたゆめ【夢のまた夢】🔗🔉

ゆめのまたゆめ【夢のまた夢】 ひどくはかないことのたとえ。 ◎もともとがはかない夢の中で見る夢の意から。

ゆめはごぞうのわずらい【夢は五臓の患い】🔗🔉

ゆめはごぞうのわずらい【夢は五臓の患い】 夢を見るのは内蔵が悪いためで、疲れている証拠だということ。 ◎「五臓」は肝臓・心臓・肺臓・脾臓(ひぞう)・腎臓(じんぞう)のこと。「夢は五臓六腑(ろっぷ)の疲れ」とも言う。なお「六腑」は胃・胆・大腸・小腸・膀胱(ぼうこう)・三焦(さんしょう)のこと。

ゆめはさかゆめ【夢は逆夢】🔗🔉

ゆめはさかゆめ【夢は逆夢】 夢は事実と逆の形で現れるものだから、たとえ悪い夢を見ても気にする必要などないということ。 ◎不吉な夢などいやな夢を見たときに言うなぐさめのことば。反対によい夢を見たときには「夢は正夢(まさゆめ)」とつごうよく言う。 〔較〕Dreams go by contraries.(夢は逆さま)

ゆめまくらにたつ【夢枕に立つ】🔗🔉

ゆめまくらにたつ【夢枕に立つ】 夢の中に神仏や死んだ人の霊が現れて、ある事柄を告げること。 ◎「夢枕」は夢を見ている人の枕もと、夢の中の意。

ユリイカ【ユリイカ】🔗🔉

ユリイカ【ユリイカ】 「見つけた」「わかった」など、意外な発見をしたときや、すばらしいひらめきなどがあったときに発することば。 ◎もとはギリシャ語で「エウレカ」「ヘウレカ」などとも言う。アルキメデスが王冠の純度を測る方法を発見したときに発した叫びから。英語はeureka と言う。

ゆりかごからはかばまで【揺り籠から墓場まで】🔗🔉

ゆりかごからはかばまで【揺り籠から墓場まで】 生まれてから死ぬまでの人間の一生のたとえ。 ◎第二次世界大戦後、イギリスの労働党内閣が唱えたスローガンの一つで、生涯にわたるいきとどいた社会保障制度を表したことば。英語はfrom the cradle to the grave と言う。

ゆをわかしてみずにする【湯を沸かして水にする】🔗🔉

ゆをわかしてみずにする【湯を沸かして水にする】 せっかくの苦労をむだにすること、努力がなんの役にも立たないことのたとえ。 ◎せっかく沸かした湯を使わずにほったらかしにし、水に戻してしまうの意から。 〔類〕骨折り損のくたびれ儲け

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