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広辞苑の検索結果 (50)
ゆ(音節)🔗⭐🔉
ゆ
①前舌面を硬口蓋に近づけて発する摩擦音の半母音〔j〕と母音〔u〕との結合した音節。〔ju〕
②平仮名「ゆ」は「由」の草体。片仮名「ユ」は「由」の終りの2画。
ゆ【弓】🔗⭐🔉
ゆ【弓】
ゆみ。多く複合語に用いる。万葉集2「―はず」
ゆ【夜】🔗⭐🔉
ゆ【夜】
(上代東国方言)よる。万葉集20「―床にも愛かなしけ妹いもそ昼も愛しけ」
ゆ【斎】🔗⭐🔉
ゆ【斎】
斎いむこと。斎み浄めること。神聖であること。多く複合語に用いる。神代紀下「―庭ゆにわ」
ゆ【湯】🔗⭐🔉
ゆ【湯】
①水を沸かしたもの。万葉集16「鐺子さしなへに―沸かせ子ども」
②温泉。いでゆ。万葉集14「足柄あしがりの土肥といの河内に出づる―の」。「―の町」
③湯あみすること。また、その設備をした場所。風呂。浴場。湯殿。湯屋。源氏物語帚木「しもに―におりて」。「女―」「―に行く」
④煎じ薬。湯薬とうやく。または、くすりゆ。源氏物語宿木「御―など、まゐらせ給へ」
⑤船中に浸み入って溜まった水を忌んでいう語。あか。ふなゆ。
⑥金属を熔かしたもの。日葡辞書「ナマリヲユニワカス」
⇒湯の辞儀は水になる
⇒湯を立てる
⇒湯を使う
⇒湯を引く
⇒湯を沸かして水にする
ゆ【油】🔗⭐🔉
ゆ【油】
(呉音。漢音はユウ)液状のあぶら。「オリーブ―」
ゆ【喩】🔗⭐🔉
ゆ【喩】
たとえること。たとえ。「―によって表す」
ゆ【渝】🔗⭐🔉
ゆ【渝】
中国重慶の別称。
ゆ(助動詞)🔗⭐🔉
ゆ
〔助動〕
(活用は下二段型。[活用]え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/(えよ))(奈良時代の助動詞。平安時代以後の「る」に相当した語で、四段・ナ変・ラ変の動詞の未然形に付く。また、上一段活用動詞の未然形に付いた例もある。「おぼゆ」「きこゆ」などは、それぞれ動詞「おもふ」「きく」に「ゆ」が付いたものから転じた語。平安時代以後は「いわゆる」「あらゆる」などにのみ残り、一般には「る」が使われた。命令形「えよ」の例は見当たらない)
①受身を表す。斉明紀「射いゆ鹿猪ししを認つなぐ川上かわへの若草の」。万葉集5「か行けば人に厭はえ、かく行けば人に憎まえ」
②自発を表す。万葉集1「葦辺行く鴨の羽がひに霜降りて寒き夕べは大和し思ほゆ」。万葉集5「瓜食はめば子ども思ほゆ、栗食めばまして偲しぬはゆ」
③(打消の意を伴い)可能を表す。万葉集20「堀江越え遠き里まで送り来ける君が心は忘らゆましじ」→らゆ
ゆ【自・従】🔗⭐🔉
ゆ【自・従】
〔助詞〕
(格助詞。上代語。「よ」に同じ)
①動作の起点・経由点となる所を表す。…を。…から。…を通って。万葉集1「我が寝たる衣の上―朝月夜さやかに見れば」。万葉集3「田児の浦―うち出でて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける」
②動作の起点となる時を表す。…から。万葉集8「天地あめつちの別れし時―いなうしろ川に向き立ち」
③比較の基準を表す。…より。万葉集11「人言は暫しましそ我妹縄手つなで引く海―益まさりて深くし思ふを」
④動作の手段・方法を表す。…で。万葉集14「目―か汝なを見むさ寝ざらなくに」
ゆ‐あか【湯垢】🔗⭐🔉
ゆ‐あか【湯垢】
①鉄瓶・浴槽などの内側に固まりつく滓かす。水分中に含まれる石灰・石膏などが固結したもの。湯の華。
②給水の中の不純物が沈殿してボイラー壁に付着したもの。スケール。缶石。缶滓かんし。
ゆ‐あがり【湯上り】🔗⭐🔉
ゆ‐あがり【湯上り】
①湯あみして出ること。入浴を終えること。風呂から出たばかりの時。浴後。〈日葡辞書〉
②湯治を終えること。湯治して病気の治ること。浄瑠璃、百合若大臣野守鏡「めでたや今の―は永々の中風病み」
③入浴後、身体を拭くのに用いる大幅のタオル。また、入浴後に着るひとえの着物。
ゆあさ【湯浅】🔗⭐🔉
ゆあさ【湯浅】
姓氏の一つ。
⇒ゆあさ‐じょうざん【湯浅常山】
ゆあさ‐じょうざん【湯浅常山】‥ジヤウ‥🔗⭐🔉
ゆあさ‐じょうざん【湯浅常山】‥ジヤウ‥
江戸中期の儒学者。名は元禎。岡山藩士。服部南郭・太宰春台に古文辞学を学び、藩の要職を歴任したが、謹厳・直言に過ぎたため失脚、著述に没頭。著「常山紀談」「文会雑記」など。(1708〜1781)
⇒ゆあさ【湯浅】
ゆ‐あたり【湯中り】🔗⭐🔉
ゆ‐あたり【湯中り】
過度の入浴のために、気分が不快になり、あるいは身体に異状を生ずること。
ゆ‐あつ【油圧】🔗⭐🔉
ゆ‐あつ【油圧】
油の及ぼす圧力。「―式」
⇒ゆあつ‐き【油圧器】
ゆあつ‐き【油圧器】🔗⭐🔉
ゆあつ‐き【油圧器】
密閉した部分に油を満たし、その油を仲介にして圧力を他に伝える装置。
⇒ゆ‐あつ【油圧】
ゆ‐あび【湯浴び】🔗⭐🔉
ゆ‐あび【湯浴び】
⇒ゆあみ。
⇒ゆあび‐いわい【湯浴び祝】
ゆあび‐いわい【湯浴び祝】‥イハヒ🔗⭐🔉
ゆあび‐いわい【湯浴び祝】‥イハヒ
娘の初潮の祝い。ういたび。
⇒ゆ‐あび【湯浴び】
ゆ‐あみ【湯浴み】🔗⭐🔉
ゆ‐あみ【湯浴み】
①湯に入って身体を温め、また洗うこと。入浴。沐浴。湯掛ゆがけ。土佐日記「―などせんとて、あたりのよろしき所におりてゆく」
②温泉に入って病気などを治すこと。湯治。竹取物語「筑紫の国に―にまからむ」
ゆ‐あむ【湯浴】🔗⭐🔉
ゆ‐あむ【湯浴】
入浴。ゆあみ。栄華物語音楽「二つの竜の空にて―し奉りたる」
ゆ‐あ・む【湯浴む】🔗⭐🔉
ゆ‐あ・む【湯浴む】
〔自上二〕
入浴する。湯治する。
ゆあむし‐がら【湯浴し柄】🔗⭐🔉
ゆあむし‐がら【湯浴し柄】
産湯うぶゆの使わせ方が、その子の将来の成長に関係するということ。宇津保物語蔵開上「―とかいふなるものを」
ゆ‐あらい【湯洗い】‥アラヒ🔗⭐🔉
ゆ‐あらい【湯洗い】‥アラヒ
①湯で洗うこと。おもに馬に湯を使わせるのにいう。源平盛衰記14「人申しけるは、一昨日は―昨日は庭乗り」
②(→)湯灌ゆかんに同じ。
ゆい【結い】ユヒ🔗⭐🔉
ゆい【結い】ユヒ
①結うこと。源氏物語若菜上「御腰―」
②標しめを結うこと。万葉集3「その山に標結ひ立てて―の恥しつ」
③田植などの時に互いに力を貸し合うこと。また、その人。てまがえ。堀河百首夏「明日はただ―も傭はで」
④銭を数える語。100文を1結とした。
ゆい【由比】ユヒ🔗⭐🔉
ゆい【由比】ユヒ
静岡県中部、庵原いはら郡の町。もと東海道の宿駅。駿河湾に臨み、西隣の興津おきつ宿との間に薩埵さった峠の難所があった。由井。
ゆい【由井】‥ヰ🔗⭐🔉
ゆい【由井】‥ヰ
姓氏の一つ。
⇒ゆい‐しょうせつ【由井正雪】
ゆい‐あ・げる【結い上げる】ユヒ‥🔗⭐🔉
ゆい‐あ・げる【結い上げる】ユヒ‥
〔他下一〕[文]ゆひあ・ぐ(下二)
①結んで上へあげる。
②結び終える。髪などを結い整った形にし上げる。
ゆい‐いつ【唯一】🔗⭐🔉
ゆい‐いつ【唯一】
一つだけで他にないこと。それだけ。ただ一つ。ゆいいち。ゆいつ。「―の望み」「―信頼できる人」
⇒ゆいいつしん‐きょう【唯一神教】
⇒ゆいいつ‐しんとう【唯一神道】
⇒ゆいいつ‐しんめいづくり【唯一神明造】
⇒ゆいいつ‐むに【唯一無二】
ゆいいつしん‐きょう【唯一神教】‥ケウ🔗⭐🔉
ゆいいつしん‐きょう【唯一神教】‥ケウ
①(→)一神教に同じ。
②ユニテリアンの奉ずる教え。
⇒ゆい‐いつ【唯一】
ゆいいつ‐しんとう【唯一神道】‥タウ🔗⭐🔉
ゆいいつ‐しんとう【唯一神道】‥タウ
(→)吉田神道に同じ。
⇒ゆい‐いつ【唯一】
ゆいいつしんとうみょうぼうようしゅう【唯一神道名法要集】‥タウミヤウボフエウシフ🔗⭐🔉
ゆいいつしんとうみょうぼうようしゅう【唯一神道名法要集】‥タウミヤウボフエウシフ
吉田兼倶かねともの主著。先祖の卜部兼延うらべかねのぶの著に仮託して、唯一神道の教理の大綱を問答体で記したもの。
ゆいいつ‐しんめいづくり【唯一神明造】🔗⭐🔉
ゆいいつ‐しんめいづくり【唯一神明造】
(他に類例のない純粋な神明造の意)伊勢神宮の正殿の建築形式。→神明造。
⇒ゆい‐いつ【唯一】
ゆいいつ‐むに【唯一無二】🔗⭐🔉
ゆいいつ‐むに【唯一無二】
ただ一つだけで二つとないこと。
⇒ゆい‐いつ【唯一】
ゆい‐いれ【結入れ・結納】ユヒ‥🔗⭐🔉
ゆい‐いれ【結入れ・結納】ユヒ‥
⇒ゆいのう。(貞丈雑記)
ゆいえん【唯円】‥ヱン🔗⭐🔉
ゆいえん【唯円】‥ヱン
鎌倉中期、親鸞の弟子。武蔵楢山の城主であった鳥喰とりばみの唯円と、常陸河和田の唯円と二人いるが、後者が「歎異抄」の編者と推定される。
ゆい‐お【結い緒】ユヒヲ🔗⭐🔉
ゆい‐お【結い緒】ユヒヲ
結んだ緒。結ぶのに用いる緒。ゆいひも。宇津保物語吹上下「―には緂だんの組して結ひて」
ゆい‐おけ【結桶】ユヒヲケ🔗⭐🔉
ゆい‐おけ【結桶】ユヒヲケ
桶にたがをかけること。また、その桶。天正十八年刊本節用集「―師」
ゆい‐かい【遺戒・遺誡】🔗⭐🔉
ゆい‐かい【遺戒・遺誡】
訓戒を後人に遺のこすこと。また、そのいましめ。遺訓。いかい。ゆいがい。沙石集5「先年かの御筆の―の文見侍りしに」
ゆい‐がしら【結い頭】ユヒ‥🔗⭐🔉
ゆい‐がしら【結い頭】ユヒ‥
はちまき。義経記5「揉もみ烏帽子に―して」
ゆい‐かた・む【結ひ固む】ユヒ‥🔗⭐🔉
ゆい‐かた・む【結ひ固む】ユヒ‥
〔他下二〕
しばって固くする。固く結ぶ。祝詞、祈年祭「荷の緒―・めて」
ゆいが‐どくそん【唯我独尊】🔗⭐🔉
ゆいが‐どくそん【唯我独尊】
①(→)天上天下唯我独尊てんじょうてんげゆいがどくそんの略。
②世の中で自分一人だけがすぐれているとすること。ひとりよがり。
ゆい‐が‐はま【由比ヶ浜】ユヒ‥🔗⭐🔉
ゆい‐が‐はま【由比ヶ浜】ユヒ‥
神奈川県鎌倉市の海岸、西は稲村ヶ崎から東は飯島ヶ崎に至る約2キロメートルの砂浜。特に、滑川なめりがわ河口より西をいう。相模湾に臨む避暑・避寒地。また、海水浴場。
ゆい‐がみ【結い髪】ユヒ‥🔗⭐🔉
ゆい‐がみ【結い髪】ユヒ‥
結い上げた頭髪。
ユー【you】🔗⭐🔉
ユー【you】
あなた。君。
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ゆ🔗⭐🔉
ゆ
(1)五十音図ヤ行第三段の仮名。硬口蓋と前舌との間を狭めて発する半母音と後舌の狭母音とから成る音節。
(2)平仮名「ゆ」は「由」の草体。片仮名「ユ」は「由」の末二画の変形。
ゆ【弓】🔗⭐🔉
ゆ 【弓】
ゆみ。他の語と複合して用いる。「―がけ」「―はず」「―づか」「―づる」
ゆ【揺】🔗⭐🔉
ゆ 【揺】
琴をひくとき,左手で弦を揺する奏法。また,その音。「―の音,ふかう澄ましたり/源氏(明石)」
ゆ【湯】🔗⭐🔉
ゆ [1] 【湯】
(1)水を煮えたたせて熱くしたもの。「―ざまし」「鉄瓶の―がたぎっている」
(2)入浴するため,あたためた水。風呂。「―加減」「―にはいる」「―から上がる」
(3)温泉。いでゆ。「箱根の―」「―の里」
(4)金属を溶かして液状にしたもの。「なまりの―」
(5)煎(セン)じ薬。薬湯(ヤクトウ)。「なほ試みに,暫し―を飲ませなどして助け試みむ/源氏(手習)」
(6)船の底にたまった水を忌んでいう語。淦(アカ)。
ゆ【柚】🔗⭐🔉
ゆ 【柚】
ゆず。[和名抄]
ゆ🔗⭐🔉
ゆ (助動)(え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・○)
上代の自発・受け身・可能の助動詞。四段・ラ変の動詞の未然形に付く。
(1)ある動作が自然に,また無意識的に実現してしまう意,すなわち自発の意を表す。「慰むる心はなしに雲隠り鳴き行く鳥の音(ネ)のみし泣か〈ゆ〉/万葉 898」「はろはろに思ほ〈ゆる〉かも白雲(シラクモ)の千重(チエ)に隔てる筑紫(ツクシ)の国は/万葉 866」
(2)他から何らかの動作・作用の影響を受ける意,すなわち受け身の意を表す。「白珠(シラタマ)は人に知ら〈え〉ず知らずともよし知らずとも我し知れらば知らずともよし/万葉 1018」「沫雪(アワユキ)に降ら〈え〉て咲ける梅の花君がり遣らばよそへてむかも/万葉 1641」
(3)ある動作をすることができる意,すなわち可能の意を表す。実際には,打ち消しの語を伴って不可能の意を表す例のみが見られる。「日な曇り碓氷(ウスイ)の坂を越えしだに妹が恋ひしく忘ら〈え〉ぬかも/万葉 4407」
〔(1)「らゆ」とともに,中古以降の「る」「らる」に対応する。もっとも,上代でも「る」の例は少しは見られる。(2)命令形の例は見られない。(3)中古以降は一般に用いられなくなるが,その残存形は,「いはゆる」「あらゆる」などの連体詞として,後世まで用いられる。また,「聞こゆ(「聞かゆ」の転)」,「思ほゆ(「思はゆ」の転)」,さらに「おぼゆ」などの動詞の語尾として残存するものもある〕
→らゆ
→る(助動)
ゆ🔗⭐🔉
ゆ (格助)
〔上代語〕
(1)動作・作用の時間的・空間的起点を示す。から。「はしきよし我家の方―雲居立ち来(ク)も/日本書紀(景行)」「天地の別れし時―いなむしろ川に向き立ち/万葉 1520」
(2)動作の行われる場所・経由地を示す。「天離(アマザカ)る鄙(ヒナ)の長道(ナガチ)―恋ひ来れば明石の門(ト)より大和島見ゆ/万葉 255」「真野の浦の淀の継ぎ橋心―も思へや妹が夢(イメ)にし見ゆる/万葉 490」
(3)動作の手段を示す。で。「赤駒を山野にはかし捕りかにて多摩の横山徒歩(カシ)―か遣らむ/万葉 4417」
(4)比較の基準を示す。より。「人言はしましそ我妹綱手引く海―まさりて深くしそ思ふ/万葉 2438」
〔上代には,この語とほとんど同じ用法をもつ格助詞に「ゆり」もある。語源については,「ゆり」の補説(1)参照〕
→ゆり
→よ
→より(格助)
ゆ-あか【湯垢】🔗⭐🔉
ゆ-あか [3] 【湯垢】
(1)鉄瓶・風呂桶などの内側にこびりつく,垢のようなもの。水にとけている石灰などが固まったもの。
(2)缶石(カンセキ)のこと。
ゆ-あがり【湯上(が)り】🔗⭐🔉
ゆ-あがり [2] 【湯上(が)り】
(1)風呂から出たばかりの時。「―の化粧」
(2)入浴後に着るひとえ物。浴衣。
ゆあがり-タオル【湯上(が)り―】🔗⭐🔉
ゆあがり-タオル [5] 【湯上(が)り―】
湯上がりに使う大きいタオル。バス-タオル。
ゆあさ【湯浅】🔗⭐🔉
ゆあさ 【湯浅】
和歌山県北西部,有田郡の町。紀伊水道に面し,港町,熊野街道の宿場町として発達。
ゆあさ【湯浅】🔗⭐🔉
ゆあさ 【湯浅】
姓氏の一。
ゆあさ-じょうざん【湯浅常山】🔗⭐🔉
ゆあさ-じょうざん ―ジヤウザン 【湯浅常山】
(1708-1781) 江戸中期の儒学者。備前岡山藩士。名は元禎,常山は号。服部南郭に古文辞学を学ぶ。藩の寺社・町奉行から判形役に進んだが,重臣たちに忌まれて籠居(ロウキヨ),著述に専念。著「常山紀談」など。
ゆあさ-としこ【湯浅年子】🔗⭐🔉
ゆあさ-としこ 【湯浅年子】
(1909-1980) 物理学者。東京生まれ。東京文理科大卒。パリに留学し,β 崩壊を研究。原子核の小数核子系の実験で知られる。日仏交流に尽くした。著「パリ随想」
ゆ-あたり【湯中り】🔗⭐🔉
ゆ-あたり [2] 【湯中り】 (名)スル
何度も入浴したり,長く湯につかっていたりしたために,気分が悪くなること。
ゆ-あつ【油圧】🔗⭐🔉
ゆ-あつ [0] 【油圧】
油を媒体に用いて伝達する圧力。「―ブレーキ」
ゆあつ-き【油圧器】🔗⭐🔉
ゆあつ-き [3][2] 【油圧器】
油圧を応用して駆動する機器。
ゆあつ-しき-エレベーター【油圧式―】🔗⭐🔉
ゆあつ-しき-エレベーター [8] 【油圧式―】
油圧によって上昇し,自重で下降する方式のエレベーター。
ゆ-あび【湯浴び】🔗⭐🔉
ゆ-あび [3] 【湯浴び】 (名)スル
「ゆあみ(湯浴)」に同じ。「―して若葉見に行夕かな(鈍可)/曠野」
ゆ-あみ【湯浴み】🔗⭐🔉
ゆ-あみ [0][3] 【湯浴み】 (名)スル
湯につかって体を暖め,洗うこと。入浴。沐浴。「―する女性を描いた絵」
ゆ-あ・む【湯浴む】🔗⭐🔉
ゆ-あ・む 【湯浴む】 (連語)
湯浴みする。入浴する。湯治する。「秋ごろ山ざとにて,―・むるとて/右京大夫集」
ゆ-あらい【湯洗い】🔗⭐🔉
ゆ-あらい ―アラヒ [2] 【湯洗い】
魚介類や肉を熱湯に通したあと冷水で冷やし,身を締めること。
ゆい【結】🔗⭐🔉
ゆい ユヒ 【結】
■一■ [0] (名)
(1)結うこと。「その山に標(シメ)結ひ立てて―の恥しつ/万葉 401」
(2) [1][0]
田植えや屋根替え,味噌搗(ミソツ)きなど,一時に多くの労働力を要する仕事をする際に,互いに人手を貸し合うこと。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)くくり束ねたものを数えるのに用いる。「結束ねたる文ども三―置きたり/今昔 29」
(2)銭を数えるのに用いる。銭一〇〇文を一結とする。「はこびける用途十―をば,御布施に奉るなりとて,すてて帰りにけり/沙石(六・貞享本)」
ゆい【由井】🔗⭐🔉
ゆい ユ
【由井】
姓氏の一。

ゆい-しょうせつ【由井正雪】🔗⭐🔉
ゆい-しょうせつ ユ
シヤウセツ 【由井正雪】
(1605-1651)
〔姓は「由比」とも〕
江戸初期の軍学者。駿河国由比の人。江戸に出て楠木流軍学の塾を開き多数の門人を集めた。1651年浪人を糾合,三代将軍家光の死に乗じて倒幕を企てたが,事前に露顕,自殺した(慶安事件)。

ゆい【由比】🔗⭐🔉
ゆい ユヒ 【由比】
静岡県中部,庵原(イハラ)郡の町。近世,東海道の宿場町。ミカン栽培が盛ん。
ゆい-あ・げる【結(い)上げる】🔗⭐🔉
ゆい-あ・げる ユヒ― [4] 【結(い)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ゆひあ・ぐ
(1)結んで上の方へ上げる。「髪の毛を高く―・げる」
(2)結び終える。「髪を島田に―・げる」
ゆい-いち【唯一】🔗⭐🔉
ゆい-いち [1] 【唯一】
「ゆいいつ(唯一)」に同じ。「神ワ―ナルモノ/ヘボン(三版)」
ゆい-いつ【唯一】🔗⭐🔉
ゆい-いつ [1] 【唯一】
ただ一つだけでそれ以外にはないこと。ゆいつ。ゆいいち。「―の楽しみ」「―の手段」「島では舟が―の交通機関だ」
ゆいいつ-しん-きょう【唯一神教】🔗⭐🔉
ゆいいつ-しん-きょう ―ケウ [5] 【唯一神教】
⇒一神教(イツシンキヨウ)
ゆいいつ-しんとう【唯一神道】🔗⭐🔉
ゆいいつ-しんとう ―タウ 【唯一神道】
吉田(ヨシダ)神道のこと。日本古来の道は神道のみに窮まるとして「唯一」という。唯一宗源神道。
ゆいいつ-しんめいづくり【唯一神明造り】🔗⭐🔉
ゆいいつ-しんめいづくり [9] 【唯一神明造り】
〔純粋な神明造りの意から〕
伊勢神宮正殿の様式をいう。
ゆいいつ-むに【唯一無二】🔗⭐🔉
ゆいいつ-むに [1]-[1] 【唯一無二】 (名・形動)[文]ナリ
ただ一つだけあって二つとない・こと(さま)。「―の親友」「―の方策」「世界に―の珍宝」
ゆいえん【唯円】🔗⭐🔉
ゆいえん ユイ
ン 【唯円】
(1)鳥喰(トリバミ)の唯円。親鸞の弟子で二十四輩の一人。武蔵楢山の城主。生没年未詳。
(2)河和田(カワダ)の唯円。親鸞の弟子で「歎異抄」の編著者と目される。常陸(ヒタチ)河和田の泉慶寺を開創。生没年未詳。

ゆい-かい【遺戒・遺誡】🔗⭐🔉
ゆい-かい [0] 【遺戒・遺誡】
後人のために残すいましめ。遺訓。遺言。いかい。
ゆいが-どくそん【唯我独尊】🔗⭐🔉
ゆいが-どくそん [1] 【唯我独尊】
(1)「天上天下(テンジヨウテンゲ)唯我独尊」の略。
(2)世の中で自分ほどえらいものはないと,うぬぼれること。
ゆい-が-はま【由比ヶ浜】🔗⭐🔉
ゆい-が-はま ユヒ― 【由比ヶ浜】
神奈川県鎌倉市,相模湾に臨む海岸。滑川河口と稲村ヶ崎の間の海岸をさし,河口東部の材木座海岸とともに海水浴場として知られる。
ゆい-がみ【結(い)髪】🔗⭐🔉
ゆい-がみ ユヒ― [0] 【結(い)髪】
結い上げた頭髪。けっぱつ。
ゆいが-ろん【唯我論】🔗⭐🔉
ゆいが-ろん [3] 【唯我論】
⇒独我論(ドクガロン)
ゆい-きょう【遺教】🔗⭐🔉
ゆい-きょう ―ケウ [0] 【遺教】
〔「ゆいぎょう」とも〕
(1)教訓を後世に残すこと。また,その教訓。遺訓。
(2)釈迦の残した教え。仏教。「漢土の仏法は弘まりて,―今に流布せり/太平記 24」
ゆいきょう-ぎょう【遺教経】🔗⭐🔉
ゆいきょう-ぎょう ―ケウギヤウ 【遺教経】
仏教経典。一巻。鳩摩羅什(クマラジユウ)訳とされる。釈迦の最後の教えを内容とする経典。戒に基づく滅後の修行のあり方を説く。特に禅門で重視し,仏祖三経の一。仏垂般涅槃略説教誡経。仏遺教経。
ゆいきょう-ぎょう-え【遺教経会】🔗⭐🔉
ゆいきょう-ぎょう-え ―ケウギヤウ
[5] 【遺教経会】
京都市上京区の大報恩寺の釈迦堂で,東山智積院の僧徒が集まって遺教経を講じ,大念仏を修する法会。二月九日から一五日まで行われる。

ゆい-ぎょう【遺形】🔗⭐🔉
ゆい-ぎょう ―ギヤウ [0] 【遺形】
(1)遺骸。
(2)〔仏〕 仏舎利の異名。
ゆい-きり🔗⭐🔉
ゆい-きり ユヒ― [0]
紅藻類テングサ目の海藻。房総半島から九州にかけての沿岸の漸深帯の岩上に生育。高さは5〜20センチメートルで,不規則に数回叉状(サジヨウ)に分岐。丸い葉状の小枝が重なり合って螺旋(ラセン)状に茎をとりまく。寒天製造に用いる。鳥足(トリアシ)。鳥の足。
ゆい-くら【結鞍】🔗⭐🔉
ゆい-くら ユヒ― [0] 【結鞍】
馬の背に物を載せるため,二本の木を縄で結び束ねて鞍のようにした馬具。
ゆい-ぐら【結倉】🔗⭐🔉
ゆい-ぐら ユヒ― [0] 【結倉】
河川工事に用いる工作物で,蛇籠(ジヤカゴ)に丸太などを結びつけたもの。
ゆい-げ【遺偈】🔗⭐🔉
ゆい-げ [1] 【遺偈】
高僧が死に臨んで,自己の感懐,信仰の根幹,弟子・後世への教訓などを記した偈。
ゆい-げさ【結袈裟】🔗⭐🔉
ゆい-げさ ユヒ― [0] 【結袈裟】
修験道の山伏がつける袈裟。細長く折り畳んだ布を輪の形に紐(ヒモ)で結び,ところどころに菊綴(キクト)じのような装飾をつける。不動袈裟。
ゆい-ごん【遺言】🔗⭐🔉
ゆい-ごん [0] 【遺言】 (名)スル
自分の死んだあとの事について言い残すこと。また,その言葉。「財産の分配について―しておく」「親の―」
〔法律上では「いごん」という〕
ゆいごん-しょ【遺言書】🔗⭐🔉
ゆいごん-しょ [5] 【遺言書】
遺言状。
ゆいごん-じょう【遺言状】🔗⭐🔉
ゆいごん-じょう ―ジヤウ [0] 【遺言状】
遺言を書き記した文書。遺言書。
ゆい-しき【唯識】🔗⭐🔉
ゆい-しき [2][0] 【唯識】
〔仏〕
(1)この世の事物・現象は,客体として実在しているのではなく,人間の心の根源である阿頼耶識(アラヤシキ)が展開して生じたものであるとする思想。法相宗(ホツソウシユウ)の根本教義。
→阿頼耶識
(2)「唯識宗」の略。
ゆいしき-え【唯識会】🔗⭐🔉
ゆいしき-え ―
[4] 【唯識会】
唯識論を講讃する法会。古く,奈良春日神社で修した。唯識講。

ゆいしき-こう【唯識講】🔗⭐🔉
ゆいしき-こう ―カウ 【唯識講】
⇒唯識会(ユイシキエ)
ゆいしき-しゅう【唯識宗】🔗⭐🔉
ゆいしき-しゅう 【唯識宗】
法相宗(ホツソウシユウ)の別名。
ゆいしき-にじゅうろん【唯識二十論】🔗⭐🔉
ゆいしき-にじゅうろん ―ニジフロン 【唯識二十論】
仏書。世親著。玄奘訳の唯識派の根本的教義書。
ゆいしき-は【唯識派】🔗⭐🔉
ゆいしき-は 【唯識派】
〔仏〕 中観派と並ぶインド大乗仏教の二大流派の一。唯識説を主張し,瑜伽行(ユガギヨウ)を実践することで心の奥底にある清浄な真理である如来蔵を発現させようとする。弥勒・無着・世親らによって形成され,法相宗に継承された。瑜伽派。
ゆいしき-ろん【唯識論】🔗⭐🔉
ゆいしき-ろん 【唯識論】
(1)「成唯識論(ジヨウユイシキロン)」の略。
(2)「唯識二十論」の略。
ゆいしば-こもん【結柴小紋】🔗⭐🔉
ゆいしば-こもん ユヒシバ― [5][6] 【結柴小紋】
柴を束ねたような形を小紋に染めた模様。
ゆい-しょ【由緒】🔗⭐🔉
ゆい-しょ [1] 【由緒】
〔「ゆしょ」の慣用読み〕
(1)物事の起こり。また,今に至るまでのすじみち。来歴。いわれ。「神社の―を尋ねる」
(2)長い歴史を経て作りあげられた格式。「―のある家柄」「―正しい」
ゆいしょ-がき【由緒書き】🔗⭐🔉
ゆいしょ-がき [0] 【由緒書き】
人や物について,その素性・来歴などを記した文書。由来書。
ゆい-しん【唯心】🔗⭐🔉
ゆい-しん [0] 【唯心】
(1)〔仏〕(ア)この世のすべての事物・現象は心が変化して生じたものであり,心の外なる存在はありえないとする華厳経の中心思想。(イ)仏や真理が自分の心の内部にあるとする考え。
(2)〔哲〕 心や精神的なものを,実在するものあるいは中心的なものと考える立場。
⇔唯物
ゆいしん-えんぎ【唯心縁起】🔗⭐🔉
ゆいしん-えんぎ [5] 【唯心縁起】
〔仏〕 一切諸法は一心から顕現すると説く考え方。
ゆいしん-てき【唯心的】🔗⭐🔉
ゆいしん-てき [0] 【唯心的】 (形動)
精神だけが真に実在すると考えるさま。精神が最も価値あるものと考えるさま。「―な考え」
ゆいしん-の-じょうど【唯心の浄土】🔗⭐🔉
ゆいしん-の-じょうど ―ジヤウド 【唯心の浄土】
〔仏〕 浄土は自己の心中に存在するものであるということ。唯心浄土。
ゆいしん-の-みだ【唯心の弥陀】🔗⭐🔉
ゆいしん-の-みだ 【唯心の弥陀】
⇒己心(コシン)の弥陀(ミダ)
ゆいしん-ろん【唯心論】🔗⭐🔉
ゆいしん-いっとうりゅう【唯心一刀流】🔗⭐🔉
ゆいしん-いっとうりゅう ―イツタウリウ 【唯心一刀流】
剣術の一派。江戸初期,伊藤一刀斎景久の門人,古藤田(コフジタ)勘解由左衛門(カゲユザエモン)唯心が創始。
ユイスマンス
Joris-Karl Huysmans
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ユイスマンス
Joris-Karl Huysmans
(1848-1907) フランスの小説家。自然主義作家として出発したが,やがて唯美的小説「さかしま」,神秘学的世界を描く「彼方」により独自の作風を示した。


ゆい-せき【遺跡】🔗⭐🔉
ゆい-せき 【遺跡】
「いせき(遺跡)」に同じ。「かれはむかしの―也/平家 7」
ゆい-ぞめ【結(い)初め】🔗⭐🔉
ゆい-ぞめ ユヒ― [0] 【結(い)初め】
年が明けて初めて髪を結うこと。初結い。初髪。[季]新年。
ゆい-だる【結い樽】🔗⭐🔉
ゆい-だる ユヒ― [0] 【結い樽】
(指し樽に対して)たがをはめた断面が円形の,普通の樽。
ユイチー【魚翅】🔗⭐🔉
ユイチー [3] 【魚翅】
〔中国語〕
⇒鱶(フカ)の鰭(ヒレ)
ゆい-ちょく【遺勅】🔗⭐🔉
ゆい-ちょく 【遺勅】
「いちょく(遺勅)」に同じ。「兼ねて―有しかば/太平記 21」
ゆい-つ・ける【結(い)付ける】🔗⭐🔉
ゆい-つ・ける ユヒ― [4] 【結(い)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ゆひつ・く
(1)結びつける。縛りつける。「鉄の鎖で四肢を銅柱へ―・けられ/刺青(潤一郎)」
(2)(髪などを)結いなれる。「日本髪を―・けている人」
ゆい-てい【遺弟】🔗⭐🔉
ゆい-てい 【遺弟】
師の死後に残った門弟。いてい。「たちまちに釈迦の―につらなり/平家(灌頂)」
ゆい-なずけ【許嫁】🔗⭐🔉
ゆい-なずけ ユヒナヅケ [0] 【許嫁】
「いいなずけ(許嫁)」の転。
ゆい-のう【結納】🔗⭐🔉
ゆい-のう ユヒナフ [0] 【結納】
〔「言納(イヒイレ)」が「ゆひいれ」と訛(ナマ)り,「結納」の字を当てて,これを湯桶(ユトウ)読みにしたもの〕
婚約成立のあかしとして男方から女方へ金品を渡すこと。また,女方から返礼すること。その際の儀式や金品をもいう。「―を交わす」「―金」
ゆ【湯】(和英)🔗⭐🔉
ゆ【湯】
hot water;⇒風呂.〜を沸かす boil water.‖男(女)湯 the men's (women's) section.湯加減はいかがですか How is the bath? 湯の町 a hot spring resort;a spa.
ゆあか【湯垢(がつく)】(和英)🔗⭐🔉
ゆあか【湯垢(がつく)】
(be covered with) fur[scale].→英和
ゆあがり【湯上がりの(に)】(和英)🔗⭐🔉
ゆあがり【湯上がりの(に)】
after having a bath;→英和
straight after a bath.湯上がりタオル a bath towel.
ゆあたり【湯中りする】(和英)🔗⭐🔉
ゆあたり【湯中りする】
be affected by hot spring.
ゆあつ【油圧(計)】(和英)🔗⭐🔉
ゆあつ【油圧(計)】
(an) oil pressure (gauge).
ゆあみ【湯浴み】(和英)🔗⭐🔉
ゆあみ【湯浴み】
a bath.→英和
ゆいがどくそん【唯我独尊】(和英)🔗⭐🔉
ゆいがどくそん【唯我独尊】
⇒天上.
ゆいがろん【唯我論】(和英)🔗⭐🔉
ゆいがろん【唯我論】
《哲》solipsism.→英和
ゆいごん【遺言】(和英)🔗⭐🔉
ゆいしょ【由緒ある】(和英)🔗⭐🔉
ゆいしょ【由緒ある】
of noble birth (家系);historic (歴史的).→英和
ゆいのう【結納】(和英)🔗⭐🔉
ゆいのう【結納】
betrothal presents[gifts,money].
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