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かみ【上】🔗⭐🔉
かみ [1] 【上】
空間的・時間的に連続したものの上の方。初めの方。高いところ。
⇔下(シモ)
連続したものの初めの部分。
(1)川の上流。また,その流域。「川の―の方」「泊瀬(ハツセ)の河の―つ瀬に/古事記(下)」
(2)昔。今からみてずっと前。「その―」「―つ代/玉勝間」
(3)初めの部分。いくつかに分けたものの最初のもの。(ア)月や年の初めの部分。「―半期」「―期」「―の十日」(イ)書物の初めの部分。「―の巻」(ウ)和歌で初めの三句。「―の句」
位置の高い所。
(1)上の方。「この山の―にありといふ布引の滝見にのぼらむ/伊勢 87」
(2)身体の腰から上の部分。「腰より―は人にて,しもは蛇なる女/宇治拾遺 4」
中心地としての京都についていう。
(1)皇居のある所。京都。みやこ。また,関西地方。「―方」「―の便りにあがる米の値(芭蕉)/炭俵」
(2)京都により近い所。「―つけの(上野)」「―つふさ(上総)」
(3)京都で御所に近い方。北の方。「烏丸(カラスマ)通りを―の方へ行く」
(4)上座。上席。「しうとの―へなほる/狂言・庖丁聟」
(5)舞台の上手(カミテ)。
地位・身分の高いこと。また,その人。
(1)高位の人。「―は国王よりしもは万民に至るまで」
(2)天皇・君主・将軍・大名などをさす。
→おかみ
(3)政府・朝廷をさす。「お―のお達し」
(4)主人。主君。
(5)他人の妻に対する敬称。「―さま」「(お)―さん」
(6)料理屋の女主人などの称。「お―(女将)」




かみ【長官】🔗⭐🔉
かみ 【長官】
律令制四等官の最高位の官職の総称。官司によって表記が異なる。
→四等官(シトウカン)
かみ【神】🔗⭐🔉
かみ [1] 【神】
人間を超えた存在で,人間に対し禍福や賞罰を与え,信仰・崇拝の対象となるもの。
(1)(ア)宗教・習俗において,信仰・崇拝・儀礼・神話・教義などの中心となる位格・存在。日本の神道や民俗の祭りでまつられる対象,またはユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの超越的絶対者。仏教では,仏や菩薩の権現・守護者などとされ,仏とは区別される。「―に祈る」「―のお告げ」(イ)哲学で,世界や人間の在り方を支配する超越的・究極的な最高存在。
(2)(ア)日本の神話で,神武天皇より前に登場する人格神。「天地初めて発(ヒラ)けし時,高天の原に成れる―の名は/古事記(上訓)」(イ)天皇。「大君は―にしませば/万葉 235」(ウ)人間に危害を加える恐ろしいもの。蛇・虎など。「韓国(カラクニ)の虎といふ―を/万葉 3885」(エ)かみなり。なるかみ。「―いとおそろしう鳴りたれば/枕草子 99」
かみ【紙】🔗⭐🔉
かみ【髪】🔗⭐🔉
かみ [2] 【髪】
(1)頭に生えている毛。髪の毛。「―をとかす」
(2)頭髪を結った形。かみかたち。「お下げ―」「日本―」
か-み【加味】🔗⭐🔉
か-み [1] 【加味】 (名)スル
(1)味をつけ加えること。
(2)ある事物の上にさらにつけ加えること。「出席率を―した成績」
か-み【佳味】🔗⭐🔉
か-み [1] 【佳味】
(1)よい味。よい味の食べ物。
(2)よい趣。
かみ-あい【噛み合い・咬み合い】🔗⭐🔉
かみ-あい ―アヒ [0] 【噛み合い・咬み合い】
(1)かみ合うこと。けんか。
(2)歯の形をしたものがかみ合うこと。
かみあい-クラッチ【咬み合い―】🔗⭐🔉
かみあい-クラッチ ―アヒ― [6] 【咬み合い―】
クラッチの一種。クラッチ面に凹凸を設け,互いにかみ合わせて回転を伝えるもの。摩擦クラッチと異なりスリップしない。
かみ-あ・う【噛み合う】🔗⭐🔉
かみ-あ・う ―アフ [3][0] 【噛み合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)獣などが互いにかみつく。「犬が―・う」
(2)歯形のものがぴったりと合う。「歯車が―・う」
(3)議論などで,論点がずれないで実りあるやりとりがされる。「議論が―・わない」
かみ-あが・る【神上がる】🔗⭐🔉
かみ-あが・る 【神上がる】 (動ラ四)
(1)「かむあがる」に同じ。「彦火火出見尊―・りましぬ/日本書紀(神代下訓)」
(2)巫女(ミコ)などに乗り移っていた霊が,巫女の体を離れて天に上る。「うなり声を引て―・る/滑稽本・浮世床 2」
かみ-あげ【神上げ】🔗⭐🔉
かみ-あげ [0][4] 【神上げ】 (名)スル
神楽(カグラ)のため地上に招いた神霊を,祭りののち天へ送り帰すこと。
⇔神降ろし
かみ-あげ【髪上げ】🔗⭐🔉
かみ-あげ [0][4] 【髪上げ】 (名)スル
(1)(主に女子の)髪を結い上げること。
(2)昔,女子が一二,三歳になった時,成人の儀式として垂れ髪を結い上げたこと。「よき程なる人に成りぬれば,―などさうして/竹取」
(3)女房が,前髪を頭頂に束ねて釵子(サイシ)などでとめること。また,その髪形。陪膳(バイゼン)や儀式のときの髪形。「―うるはしき,唐絵のさましたる人/寝覚 1」
かみ-あしゃげ【神あしゃげ】🔗⭐🔉
かみ-あしゃげ 【神あしゃげ】
奄美・沖縄地方で,神を招いて祭祀(サイシ)を行う場所。また,そこに建てられた祭祀用の建物。茅葺(カヤブ)きの寄せ棟造りで,壁はない。
かみ-あそび【神遊び】🔗⭐🔉
かみ-あそび 【神遊び】
神前で歌舞を奏すること。また,その歌舞。「隠れし神を出さんとて八百万(ヤオヨロズ)の―,これぞ神楽のはじめなる/謡曲・三輪」
かみ-あぶら【髪油】🔗⭐🔉
かみ-あぶら [3] 【髪油】
髪の色つやをよくし,髪形を整えるために頭髪につける油。梳(ス)き油・鬢(ビン)付け油など。
かみ-あらい【髪洗い】🔗⭐🔉
かみ-あらい ―アラヒ [3] 【髪洗い】 (名)スル
(1)髪の毛の汚れを洗い落とすこと。洗髪(センパツ)。
(2)歌舞伎の石橋(シヤツキヨウ)物で,獅子(シシ)が長い毛を前に垂らし首を左右に振り回す所作。日本舞踊でもいう。
かみあらい-こ【髪洗い粉】🔗⭐🔉
かみあらい-こ ―アラヒ― [3] 【髪洗い粉】
髪を洗うのに用いた粉末。ふのり・うどん粉・椿油(ツバキアブラ)の搾りかすなど。
かみあり-づき【神有月・神在月】🔗⭐🔉
かみあり-づき [4] 【神有月・神在月】
〔出雲国(今の島根県)で〕
陰暦一〇月の異名。[季]冬。
→神無月(カミナヅキ)
かみあり-まつり【神在祭】🔗⭐🔉
かみあり-まつり 【神在祭】
〔「じんざいまつり」とも〕
(1)島根県の佐太神社の祭り。一一月二〇日から二五日。全国の神々がこの期間,佐太神社に集まるという。
(2)島根県出雲大社の祭り。一一月一一日から一七日。
かみ-あれ【神荒れ】🔗⭐🔉
かみ-あれ [0] 【神荒れ】
陰暦一〇月晦日(ミソカ)に烈風が吹き荒れること。出雲国(今の島根県)でいう。この日,出雲に集まった神々が諸国に帰るときに風が吹くと考えられた。神帰りの荒れ。
かみ-あわせ【噛み合(わ)せ】🔗⭐🔉
かみ-あわせ ―アハセ [0] 【噛み合(わ)せ】
(1)上下の歯と歯のかみ合う具合。咬合(コウゴウ)。
(2)歯車が互いにかみ合うこと。
かみ-あわ・せる【噛み合(わ)せる】🔗⭐🔉
かみ-あわ・せる ―アハセル [0][5] 【噛み合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 かみあは・す
(1)上歯と下歯とを合わせてかむ。「奥歯を―・せる」
(2)歯形のものをぴったりと合うようにする。「歯車を―・せる」
(3)獣などを争わせる。「闘犬を―・せる」
(4)調和するように合わせる。「 A 氏の文と B 氏の絵を―・せる」
かみ-い【髪結】🔗⭐🔉
かみ-い [2] 【髪結】
「かみゆい(髪結)」の転。「―さん」
かみいずみ【上泉】🔗⭐🔉
かみいずみ カミイヅミ 【上泉】
姓氏の一。
かみいずみ-ひでつな【上泉秀綱】🔗⭐🔉
かみいずみ-ひでつな カミイヅミ― 【上泉秀綱】
(?-1577?) 室町末期の剣客。新陰流の祖。通称,伊勢守。のちに武蔵守信綱。上野の人。諸国を巡り,柳生宗厳(ムネヨシ)・塚原卜伝に教え,剣聖といわれた。
かみいずみ-りゅう【上泉流】🔗⭐🔉
かみいずみ-りゅう カミイヅミリウ 【上泉流】
(1)軍学・諸礼,忍術の一派。祖は上泉秀綱(信綱)の嫡男,常陸介秀胤(ヒデタネ)(1530-1564)。
(2)居合術の一派。正しくは無楽流上泉派居合。祖は上泉秀胤の子,権右衛門秀信(ヒデノブ)。
かみいそ【上磯】🔗⭐🔉
かみいそ 【上磯】
北海道南西部,上磯郡の町。函館湾に臨む。トラピスト男子修道院がある。
かみ-いだし【髪出だし】🔗⭐🔉
かみ-いだし 【髪出だし】
〔髪の毛の先を出す所の意〕
兜(カブト)の浮張(ウケバリ)の後ろを切り抜いた穴。かみだし。
かみいち【上市】🔗⭐🔉
かみいち 【上市】
富山県東部,中新川郡の町。市場町として発達。製薬業が盛ん。立山(リユウセン)寺・日石(ニツセキ)寺などがある。
かみいちだん-かつよう【上一段活用】🔗⭐🔉
かみいちだん-かつよう ―クワツヨウ [7] 【上一段活用】
動詞の活用形式の一。語尾が五十音図のイ段を不変化部分とし,それに「る」「れ」「ろ」(文語では,「ろ」の代りに「よ」)の音が添加された形に活用するもの。「着る」「似る」「見る」(以上,口語・文語)「起きる」「落ちる」(以上,口語のみ)などの類。
かみ-いと【紙糸】🔗⭐🔉
かみ-いと [0] 【紙糸】
和紙を細く切って撚(ヨ)りをかけたもの。手触りは亜麻糸に似る。襖(フスマ)地や夏帯地などに用いる。抄繊糸。
かみ-いれ【紙入れ】🔗⭐🔉
かみ-いれ [3][4] 【紙入れ】
(1)鼻紙や小間物などを入れ,外出の際,懐に入れて持ち歩くもの。鼻紙入れ。
(2)紙幣を入れる携帯用の財布。札(サツ)入れ。
かみ-うた【神歌】🔗⭐🔉
かみ-うた [2] 【神歌】
(1)神の徳をたたえる歌。「―を歌ひ給ひければ/太平記 25」
(2)神祇(ジンギ)に関する内容を,今様歌謡の曲節によって謡ったもの。四句神歌(=今様体)と二句神歌(=短歌体)とがある。「かがみ(=地名)の傀儡(クグツ)ども参りて歌つかふまつりけるに,―になりて/無名抄」
(3)能楽で,「翁(オキナ)」のときに謡う詞章。しんか。
かみ-うち【紙打ち】🔗⭐🔉
かみ-うち [0][4] 【紙打ち】
(1)紙を石・砧(キヌタ)などでたたき,光沢を出すこと。
(2)「針打(ハリウ)ち{(1)}」に同じ。
かみ-え【紙絵】🔗⭐🔉
かみ-え ―
[0][2] 【紙絵】
屏風・衝立(ツイタテ)・巻軸などに描いた絵に対し,普通の紙に描いた絵。

かみ-えび【神
】🔗⭐🔉
かみ-えび [2] 【神
】
アオツヅラフジの別名。

かみ-えぼし【紙烏帽子】🔗⭐🔉
かみ-えぼし [3] 【紙烏帽子】
(1)「紙冠(カミカブリ)」に同じ。
(2)葬式のときに,棺かつぎ・位牌持ちなどが額にあてる三角形の白紙。また,死者の額にもつける。額紙(ヒタイガミ)。紙半。
かみ-お【紙緒】🔗⭐🔉
かみ-お ―ヲ [0][2] 【紙緒】
和紙を巻いて作った鼻緒。主に草履(ゾウリ)に用いる。
かみおか-こうざん【神岡鉱山】🔗⭐🔉
かみおか-こうざん カミヲカクワウザン 【神岡鉱山】
岐阜県北端,神通川上流の神岡町にある鉱山。亜鉛・鉛を産出。富山県の神通川下流に発生したイタイイタイ病はこの鉱山の廃液が原因とされた。
かみ-おき【髪置き】🔗⭐🔉
かみ-おき [0] 【髪置き】
(1)幼児が髪を伸ばし始めるときの儀式。白髪をかぶせ頂に白粉(オシロイ)をつけ,櫛(クシ)で左右に梳(ス)く。中世末期からの風習で,普通は三歳の一一月一五日に行う。髪立て。櫛置き。[季]冬。《―やかゝへ相撲の肩の上/太祇》
(2)唐衣(カラギヌ)の襟を後ろ中央あたりで折り返して,垂れ髪を受けるようにした部分。
かみ-おくり【神送り】🔗⭐🔉
かみ-おくり [3] 【神送り】
(1)陰暦九月三〇日または一〇月一日,出雲に旅立つ神を送り出すこと。また,その日の宮参り。
⇔神迎え
[季]冬。《荒るゝものと知ればたふとし―/鬼貫》
(2)疫病神を追い払うこと。また,その儀礼。
かみ-おさえ【紙押(さ)え】🔗⭐🔉
かみ-おさえ ―オサヘ [3] 【紙押(さ)え】
文鎮(ブンチン)。
かみ-おしろい【紙白粉】🔗⭐🔉
かみ-おしろい [3] 【紙白粉】
練り白粉を紙に塗って乾かした携帯用の化粧料。おしろいがみ。
かみ-おろし【神降ろし】🔗⭐🔉
かみ-おろし [3] 【神降ろし】 (名)スル
(1)祭りの初めに神霊を天から祭場に招き迎えること。
⇔神上げ
(2)巫女(ミコ)が神の託宣を受けるために,祈って神霊を我が身に乗り移らせること。降霊。
(3)起請文(キシヨウモン)で誓約のために神々の名を連ね記すこと。また,それを書いた箇所。
かみ-かえ・す【噛み反す】🔗⭐🔉
かみ-かえ・す ―カヘス [0][3] 【噛み反す】 (動サ五[四])
(牛などが)一度噛んでのみ下したものを再び口に戻して噛む。にれがむ。ねりがむ。反芻(ハンスウ)する。
かみ-かえり【神帰り】🔗⭐🔉
かみ-かえり ―カヘリ [3] 【神帰り】
陰暦一〇月に出雲大社に集まった諸国の神々が,一〇月の晦日(ミソカ)から一一月一日にかけてそれぞれの国へ帰ること。また,その日。[季]冬。
かみ-がかり【上掛】🔗⭐🔉
かみ-がかり [3] 【上掛】
もと京都を本拠とした座の系統を引く能の流派。観世・宝生の二流をいう。京掛(キヨウガカリ)。
→下掛(シモガカリ)
かみ-がかり【神懸(か)り・神憑り】🔗⭐🔉
かみ-がかり [3] 【神懸(か)り・神憑り】 (名)スル
〔古くは「かむがかり」〕
(1)神霊が人の体に乗り移ること。また,そのような状態やその人。
(2)尋常とは思えない言動を行うこと。また,いちずに信じこむこと。狂信的なこと。「―的なところのある人」
かみ-かき【髪掻き】🔗⭐🔉
かみ-かき 【髪掻き】
〔「かみがき」とも〕
「笄(コウガイ)」に同じ。「―を返す返すも見る時ぞ/公任集」
かみ-がき【神垣】🔗⭐🔉
かみ-がき [2] 【神垣】
神域を他と区切る垣。また,神域。斎垣(イガキ)。玉垣。
かみがき-の【神垣の】🔗⭐🔉
かみがき-の 【神垣の】 (枕詞)
「御室(ミムロ)」にかかる。「―三室の山は/清輔集」
かみ-かくし【神隠し】🔗⭐🔉
かみ-かくし [3] 【神隠し】
(1)子供などが不意に行方不明になり,探しても容易に見つからなかったり,茫然自失の状態で発見されたとき,それを天狗・迷わし神・隠し神など超自然的なものに隠されたと考えたもの。「―にあう」
(2)服喪(フクモ)中,白紙を張って神棚を隠すこと。
かみ-かぐら【神神楽】🔗⭐🔉
かみ-かぐら [3] 【神神楽】
(1)「かぐら(神楽)」に同じ。「空澄み渡る―/謡曲・老松」
(2)民間怪異譚の一。人のいない家の中で,神楽を奏する音がするというもの。
かみ-がく・る【神隠る】🔗⭐🔉
かみ-がく・る 【神隠る】 (動ラ下二)
天皇が崩御(ホウギヨ)する。おかくれになる。「天皇―・れ給ひては/読本・雨月(白峯)」
かみ-がくれ【神隠れ】🔗⭐🔉
かみ-がくれ 【神隠れ】
神の姿が見えなくなること。また,貴人の死にもいう。「岩橋の末絶えて―にぞなりにける/謡曲・葛城」
かみ-かざり【髪飾り】🔗⭐🔉
かみ-かざり [3] 【髪飾り】
髪を飾る,櫛(クシ)・笄(コウガイ)・かんざしなどの装飾品。また,それらで髪を飾ること。
かみ-かしら【髪頭】🔗⭐🔉
かみ-かしら 【髪頭】
(1)頭髪。「毎日―も自ら梳(ス)きて/浮世草子・永代蔵 2」
(2)頭。頭部。頭のてっぺん。「―より爪先まで/浄瑠璃・丹波与作(下)」
かみ-がしら【髪頭】🔗⭐🔉
かみ-がしら [3] 【髪頭】
「髪冠(カミカンムリ)」に同じ。
かみ-かぜ【神風】🔗⭐🔉
かみ-かぜ [2] 【神風】
(1)危難を救おうとして神が吹かせるという激しい風。特に元寇(ゲンコウ)の際,元の軍船を襲った大風。
(2)〔特攻隊の名としたことから〕
無謀で命知らずなこと。「―タクシー」
かみかぜ-の【神風の】🔗⭐🔉
かみかぜ-の 【神風の】 (枕詞)
「伊勢」にかかる。「―伊勢の浜荻折りふせて/新古今(羇旅)」
かみかぜ-や【神風や】🔗⭐🔉
かみかぜ-や 【神風や】 (枕詞)
「伊勢」にかかる。また,「五十鈴川(イスズガワ)」「玉串(タマグシ)」など,伊勢神宮に関係のある地名や事物にもかかる。「―五十鈴川波数知らず/新古今(神祇)」
かみ-がた【上方】🔗⭐🔉
かみ-がた [0] 【上方】
〔「かみ(上)」は皇居のある所の意〕
都の方面。京都およびその付近。また,京阪地方や広く近畿地方をいう。「―言葉」「―落語」
〔江戸時代,五畿内からは京都およびその付近,江戸からは京都・大坂をさし,諸地方からは京都およびその一円,また広く五畿内をさしていった〕
かみがた-うた【上方歌・上方唄】🔗⭐🔉
かみがた-うた [4] 【上方歌・上方唄】
江戸時代に上方で流行した三味線伴奏歌曲の類の総称。その多くは盲人音楽家(盲法師)の専門芸に取り入れられ,地歌と呼ばれている。法師歌。京歌。
⇔江戸唄
かみがた-え【上方絵】🔗⭐🔉
かみがた-え ―
[4][0] 【上方絵】
江戸の錦絵の影響を受けて,文化・文政(1804-1830)以降上方で流行した浮世絵版画。浪華(ナニワ)錦絵。大坂絵。
⇔江戸絵

かみがた-かぶき【上方歌舞伎】🔗⭐🔉
かみがた-かぶき [5] 【上方歌舞伎】
⇒上方狂言(カミガタキヨウゲン)
かみがた-きょうげん【上方狂言】🔗⭐🔉
かみがた-きょうげん ―キヤウ― [5] 【上方狂言】
京坂地方に発達した写実的な特徴をもつ歌舞伎狂言。元禄期(1688-1704)の坂田藤十郎の和事や,宝暦期(1751-1764)以後の義太夫狂言に代表される。上方歌舞伎。
⇔江戸狂言
かみがた-ご【上方語】🔗⭐🔉
かみがた-ご [0] 【上方語】
上方地方を中心に行われている言葉。特に江戸時代には,京都・大坂などを中心に行われた言葉は,広く全国にもよく理解され一種の共通語的な性格をももつに至っていた。上方言葉。京阪語。
→近世語
かみがた-ざいろく【上方才六】🔗⭐🔉
かみがた-ざいろく [5] 【上方才六】
⇒上方贅六(カミガタゼエロク)
かみがた-じょうるり【上方浄瑠璃】🔗⭐🔉
かみがた-じょうるり ―ジヤウ― [5] 【上方浄瑠璃】
京坂地方で発生・流行した浄瑠璃の総称。義太夫節・伊勢島節・播磨(ハリマ)節・角太夫節・文弥節・嘉太夫(カダユウ)節など。
→江戸浄瑠璃
→難波(ナニワ)浄瑠璃
→京浄瑠璃
かみがた-すじ【上方筋】🔗⭐🔉
かみがた-すじ ―スヂ [4] 【上方筋】
(1)上方方面。
(2)江戸幕府が直轄領支配・裁判管轄上区分した地域。五畿内に近江・丹波・播磨を加えた八か国。畿内筋。
かみがた-ぜえろく【上方贅六】🔗⭐🔉
かみがた-ぜえろく [5] 【上方贅六】
〔「ぜえろく」は上方で,「丁稚(デツチ)」「小僧」の隠語〕
江戸で上方の人を卑しめていった語。上方才六(ザイロク)。
かみがた-ぶんがく【上方文学】🔗⭐🔉
かみがた-ぶんがく [5] 【上方文学】
江戸時代文学(近世文学)の一区分。元禄期(1688-1704)を中心として京都・大坂で制作・出版された文学。井原西鶴の浮世草子のほか,八文字屋から出版される浮世草子類(八文字屋本),近松門左衛門らの浄瑠璃などが代表的。
⇔江戸文学
かみがた-まい【上方舞】🔗⭐🔉
かみがた-まい ―マヒ [0] 【上方舞】
近世以後,京坂で座敷舞として発達した舞踊の総称。
かみがた-もの【上方者】🔗⭐🔉
かみがた-もの [0] 【上方者】
上方の人。上方出身の人。
かみ-がた【髪形・髪型】🔗⭐🔉
かみ-がた [0] 【髪形・髪型】
結ったり,切り整えたりして仕上げた髪の恰好。髪のかたち。ヘア-スタイル。
かみ-かたち【髪容・髪形】🔗⭐🔉
かみ-かたち [3] 【髪容・髪形】
(1)頭髪と顔だち。
(2)髪を結ったようす。髪つき。かみがた。
かみ-がたり【神語り】🔗⭐🔉
かみ-がたり 【神語り】
神が人に乗り移ってものを言うこと。神託。託宣。「―するこそ恐ろしけれ/謡曲・巻絹」
かみ-ガッパ【紙―】🔗⭐🔉
かみ-ガッパ [3] 【紙―】
防水のために桐油や荏油(エノアブラ)を塗った和紙で作ったカッパ。江戸時代,武家の中間や庶民が雨具とした。
かみ-かぶり【紙冠】🔗⭐🔉
かみ-かぶり 【紙冠】
祈祷(キトウ)のとき,法師が額に付けた三角形の紙。かみこうぶり。かみえぼし。中世以降死者にかぶせるようになった。「法師・陰陽師の―して祓(ハラエ)したる/枕草子 109」
かみがも-じんじゃ【上賀茂神社】🔗⭐🔉
かみがも-じんじゃ 【上賀茂神社】
賀茂別雷(ワケイカズチ)神社の通称。京都市北区上賀茂本山町にある神社。祭神は別雷命(ワケイカズチノミコト)。
→賀茂神社
かみ-がやつり【紙蚊帳釣】🔗⭐🔉
かみ-がやつり [3] 【紙蚊帳釣】
カヤツリグサ科の多年草。東ヨーロッパ・アフリカの沼地に自生。観賞用に栽培される。葉は鱗片状に退化して小さく,茎は三角柱状で高さ約2メートル。茎頂に多数の小枝を扇状に広げ,先端付近に淡褐色の小穂をつける。古代エジプトでこの茎から紙を作った。パピルス。
かみ-が・る【神がる】🔗⭐🔉
かみ-が・る 【神がる】 (動ラ四)
〔遊里語〕
いやがる。うるさがる。「―・つてことばを濁す/黄表紙・心学早染草」
かみ-かわ【紙革】🔗⭐🔉
かみ-かわ ―カハ [0] 【紙革】
紙を加工して革に似せて作ったもの。擬革紙。
かみかわ【上川】🔗⭐🔉
かみかわ カミカハ 【上川】
北海道中央部の支庁。支庁所在地,旭川市。
かみかわ【神川】🔗⭐🔉
かみかわ カミカハ 【神川】
姓氏の一。
かみかわ-ひこまつ【神川彦松】🔗⭐🔉
かみかわ-ひこまつ カミカハ― 【神川彦松】
(1889-1988) 国際政治学者。三重県生まれ。東大教授。国際政治史の知識を背景に国際政治学の発展に寄与。著「国際政治学概論」「近代国際政治史」など。
かみ【神】(和英)🔗⭐🔉
かみ【髪】(和英)🔗⭐🔉
かみ【加味する】(和英)🔗⭐🔉
かみあう【噛み合う】(和英)🔗⭐🔉
かみあう【噛み合う】
bite[fight with]each other;gear(歯車が);→英和
meet each other (上下の歯が).
かみかざり【髪飾り】(和英)🔗⭐🔉
かみかざり【髪飾り】
a hair ornament.
かみかぜ【神風】(和英)🔗⭐🔉
かみかぜ【神風】
(1) a divine wind;the timely rescue of Providence.(2) a Kamikaze;a suicide pilot (特攻隊員).
‖神風運転手 a reckless driver.
かみがた【上方】(和英)🔗⭐🔉
かみがた【上方】
the Kyoto-Osaka district(s).
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