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かせ‐ぎ【×木】🔗🔉

かせ‐ぎ【×木】 (かせ)」に同じ。木の枝をYの字形に切ったもの。傾くものを支えたり、さおの先につけて、物を高い所へ押し上げたりするのに用いる。紋所の名。を図案化したもの。かせ。

き【木・△樹】🔗🔉

き【木・樹】 地上部の茎が木質化している植物。樹木(じゆもく)。「―を植える」「―の枝」建物・器具などの材料として使えるようにした用材。木材。「―の机」(「柝」とも書く)歌舞伎・人形浄瑠璃・相撲などで用いる拍子木。開幕・閉幕などの合図に用いる。 [下接語]青木・荒木・植木・埋め木・末(うら)木・老い木・冠(かぶ)木・唐(から)木・枯れ木・草木・朽ち木・頸(くび)木・黒木・挿し木・下木・白(しら)木・雑木・立ち木・垂(たる)木・乳切(ちぎ)り木・接ぎ木・積み木・取り木・生(なま)木・並木・生(な )り木・庭木・鉢の木・幅木・肘(ひじ)木・冬木・古木・曲げ木・丸木・瑞(みず)木・本(もと)木・割り木(ぎ)赤木・網代(あじろ )木・浮き木・受け木・腕木・埋もれ木・枝木・雄(お )木・押さえ木・親木・笠(かさ)木・形(かた)木・堅木・鰹(かつお)木・雁(がん)木・木木・経(きよう)木・差し木・算木・軸木・締め木・正真木・心(しん)木・滑り木・炭木・隅木・擂粉(すりこ)木・添え木・杣(そま)木・台木・千(ち)木・付け木・爪(つま)木・釣り木・常磐(ときわ)木・年木・止まり木・止め木・苗木・流れ木・新(にゆう)木・鼻木・版木・板(ばん)木・拍子木・榾(ほた)木・枕(まくら)木・股(また)木・棟(むな)木・雌(め)木・横木・寄せ木・連木・若木

木が入(はい)・る🔗🔉

木が入(はい)・る 演芸・演劇・相撲などで、開場・開幕・口上などの合図に拍子木が打たれる。

木から落ちた猿🔗🔉

木から落ちた猿 頼りとするものを失って、どうしてよいかわからないことのたとえ。

木で鼻を括(くく)・る🔗🔉

木で鼻を括(くく)・る 《「くくる」は「こくる」の誤用。「こくる」はこする意》無愛想に応対する。冷淡にあしらう。木で鼻をかむ。「―・ったような返事」

木に竹を接(つ)・ぐ🔗🔉

木に竹を接(つ)・ぐ 違う性質のものをつぎ合わせる。前後関係や筋が通らないことのたとえ。

木にも草にも心を置く🔗🔉

木にも草にも心を置く 小さなことにもおどおどすることのたとえ。木にも萱(かや)にも心を置く。

木に縁(よ)りて魚(うお)を求む🔗🔉

木に縁(よ)りて魚(うお)を求む 《「孟子」梁恵王上から》方法を誤ると目的は達せられないことのたとえ。

木の実は本(もと)へ落つ🔗🔉

木の実は本(もと)へ落つ 実は、なった木の根本に落ちる。物事はみなそのもとに帰ることのたとえ。

木を見て森を見ず🔗🔉

木を見て森を見ず 小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえ。

き‐ガス【木ガス】🔗🔉

き‐ガス【木ガス】 もく(木)ガス

き‐じるし【木印】🔗🔉

き‐じるし【木印】 占有者を標示するために切った木につける刻印。山じるし。切り判。

き‐の‐か【木の香】🔗🔉

き‐の‐か【木の香】 材木のかおり。「―の漂う新宅」

き‐の‐かしら【木の頭】🔗🔉

き‐の‐かしら【木の頭】 きがしら(木頭)

き‐の‐はし【木の端】🔗🔉

き‐の‐はし【木の端】 木の切れ端。転じて、取るに足りないもの。「ただ―などのやうに思ひたるこそ、いといとほしけれ」〈枕・七〉

きのまる‐どの【木の丸殿】🔗🔉

きのまる‐どの【木の丸殿】きのまろどの」に同じ。「山の中なれば、かの―もかくやと」〈平家・八〉

きのまろ‐どの【木の△丸殿】🔗🔉

きのまろ‐どの【木の丸殿】 丸太で造った粗末な殿舎。特に、福岡県朝倉郡朝倉町にあった斉明天皇の行宮(あんぐう)のこと。黒木の御所。きのまるどの。《歌枕》「朝倉や―にわれ居(を)れば名のりをしつつ行くは誰(た)が子ぞ」〈新古今・雑中〉

き‐の‐み【木の実】🔗🔉

き‐の‐み【木の実】 木になる果実。このみ。

きのみ‐あぶら【木の実油】🔗🔉

きのみ‐あぶら【木の実油】 木の実を絞って作る油。特に、椿油(つばきあぶら)をいう。

きのみち‐の‐たくみ【木の道の△工】🔗🔉

きのみち‐の‐たくみ【木の道の工】 大工や指物師。こだくみ。「―の、よろづの物を心に任せて作り出だすも」〈源・帚木〉

き‐の‐め【木の芽】🔗🔉

き‐の‐め【木の芽】 樹木の新芽。このめ。《季 春》サンショウの若芽。

きのめ‐あえ【木の芽△和え】‐あへ🔗🔉

きのめ‐あえ【木の芽和え】‐あへ サンショウの若芽をすりつぶしてまぜた白味噌で貝・イカ・ウド・竹の子などをあえた料理。このめあえ。《季 春》

きのめ‐だち【木の芽立ち】🔗🔉

きのめ‐だち【木の芽立ち】 春、木の芽が出るころ。

きのめ‐づけ【木の芽漬(け)】🔗🔉

きのめ‐づけ【木の芽漬(け)】 アケビやサンショウの若芽を塩漬けにしたもの。京都鞍馬の名物であった。このめづけ。《季 春》

きのめ‐でんがく【木の芽田楽】🔗🔉

きのめ‐でんがく【木の芽田楽】 サンショウの若芽をすり込んだ味噌を豆腐に塗って焼いた料理。《季 春》

きのめ‐やき【木の芽焼(き)】🔗🔉

きのめ‐やき【木の芽焼(き)】 サンショウの若芽をたたいてみりん醤油に入れ、焼き魚にかけながら焼いた料理。サンショウの若芽をみじん切りにして卵白に入れ、薄塩の焼き魚に塗ってあぶった料理。

け【△木】🔗🔉

け【木】(き)。「松の―の並(な)みたる見れば家人(いはびと)の我を見送ると立たりしもころ」〈万・四三七五〉

こ【木】🔗🔉

こ【木】 《「き(木)」の音変化》樹木。多く複合語の形で用いられる。「―陰」「―漏れ日」「―の葉」

こ‐かげ【木陰・木×蔭・△樹×蔭】🔗🔉

こ‐かげ【木陰・木×蔭・×蔭】 樹木の下の、日の光や雨の当たらない所。「―でひと休みする」

木陰に臥(ふ)す者は枝を手折(たお)らず🔗🔉

木陰に臥(ふ)す者は枝を手折(たお)らず 《「韓詩外伝」二から》恩人に対しては害を加えないのが人情であることのたとえ。

こ‐ぐら・い【木暗い】🔗🔉

こ‐ぐら・い【木暗い】 [形]こぐら・し[ク]木が茂って、その下が暗い。「―・い山中の道」

こ‐くらがり【木暗がり】🔗🔉

こ‐くらがり【木暗がり】 木が茂って、その下が暗くなっていること。また、その所。

こ‐ぐれ【木△暗・木暮れ】🔗🔉

こ‐ぐれ【木暗・木暮れ】 木陰の暗い所。木暗がり。「照射(ともし)すと鹿にもあはぬもの故に―の下に夜をあかしつる」〈堀河百首〉

こっ‐ぱ【木っ端】🔗🔉

こっ‐ぱ【木っ端】 用材を切り取ったあとに残る木のきれはし。木くず。取るに足りない、つまらないもの。多く、他の語と複合して用いる。「―武者」「―役人」「―仕事」

こっぱ‐の‐ひ【木っ端の火】🔗🔉

こっぱ‐の‐ひ【木っ端の火】 《木の削りくずはすぐ燃え尽きてしまうところから》たよりないこと、たわいないことのたとえ。

こっぱ‐みじん【木っ端△微×塵】‐ミヂン🔗🔉

こっぱ‐みじん【木っ端×塵】‐ミヂン 細かく粉々に砕け散ること。粉みじん。「ガラスが―に砕ける」

こ‐の‐うれ【木の△末】🔗🔉

こ‐の‐うれ【木の末】(こずえ)。こぬれ。

こ‐の‐くれ【木の△暗・木の暮れ】🔗🔉

こ‐の‐くれ【木の暗・木の暮れ】 木が茂ってその下が暗くなること。また、その時節・所。《季 夏》

このくれ‐しげ【木の△暗茂】🔗🔉

このくれ‐しげ【木の暗茂】 暗くなるほど木の茂ること。また、その茂み。「多(たこ)の崎―にほととぎす来鳴きとよめばはだ恋ひめやも」〈万・四〇五一〉

このくれ‐の【木の△暗の】🔗🔉

このくれ‐の【木の暗の】 〔枕〕木の茂みの暗い意から、「しげし」にかかる。「―繁(しげ)き谷辺(たにへ)を」〈万・四一九二〉

こ‐の‐した【木の下】🔗🔉

こ‐の‐した【木の下】 樹木が立っている下。きのした。

このした‐がく・る【木の下隠る】🔗🔉

このした‐がく・る【木の下隠る】 [動ラ四]木の下の陰に隠れる。「秋山の―・り行く水のわれこそまさめおもほすよりは」〈万・九二〉[動ラ下二]に同じ。「―・れ行く水の浅き心にまかせつつかき集めたるくち葉には」〈新勅撰・雑五〉

このした‐がくれ【木の下隠れ】🔗🔉

このした‐がくれ【木の下隠れ】 茂っている木の陰に隠れて、見えないこと。また、その所。「すむ月の影をばよそに宮木野の―鹿や鳴くらん」〈続後拾遺・秋上〉

このした‐かげ【木の下陰】🔗🔉

このした‐かげ【木の下陰】 木のもと。こかげ。「行き暮れて―を宿とせば花や今宵の主ならまし」〈平家・九〉

このした‐かぜ【木の下風】🔗🔉

このした‐かぜ【木の下風】 木の下を吹く風。「桜散る―は寒からで空に知られぬ雪ぞ降りける」〈拾遺・春〉

このした‐つゆ【木の下露】🔗🔉

このした‐つゆ【木の下露】 木の枝葉から降り落ちる露。「御傘さぶらふ。げに―は雨にまさりて」〈源・蓬生〉

このした‐やみ【木の下×闇】🔗🔉

このした‐やみ【木の下×闇】 木が茂って、その下が暗いこと。また、その所。こしたやみ。《季 夏》「霧雨に―の紙帳かな/嵐雪」

こ‐の‐は【木の葉】🔗🔉

こ‐の‐は【木の葉】 樹木の葉。きのは。落ち葉。枯れ葉。梢(こずえ)に散り残っている葉。《季 冬》「人待つや―かた寄る風の道/素堂」《木の葉が風にたやすく散るところから》軽いもの、小さいものについていう。「―侍」「―仙人」

このは‐いし【木の葉石】🔗🔉

このは‐いし【木の葉石】 木の葉の化石を含んでいる堆積岩。泥岩が多い。栃木県塩原町の第四紀の湖成層から産するものが有名。

このは‐えび【木の葉×蝦】🔗🔉

このは‐えび【木の葉×蝦】 コノハエビ目コノハエビ科の甲殻類。エビとは遠縁で、体はミジンコ形。浅海の砂泥底にすみ、体長約一センチ。頭胸部の甲は大きく、二片からなり、胸脚は葉状。

このは‐おとし【木の葉落(と)し】🔗🔉

このは‐おとし【木の葉落(と)し】 こがらし。木の葉が落ちるように左右交互に横すべりしながら降下する飛行機の飛び方。

このは‐がえし【木の葉返し】‐がへし🔗🔉

このは‐がえし【木の葉返し】‐がへし 木の葉が風に翻るような軽妙な技。薙刀(なぎなた)や剣などの特殊な技法にいう。

このは‐かき【木の葉×掻き】🔗🔉

このは‐かき【木の葉×掻き】 《「このはがき」とも》落ち葉をかき集めること。また、そのための道具。くまで。こまざらい。

このは‐がく・る【木の葉隠る】🔗🔉

このは‐がく・る【木の葉隠る】 [動ラ四]木の葉の陰に隠れる。「奥山の―・りて行く水の音聞きしより常忘らえず」〈万・二七一一〉

このは‐がくれ【木の葉隠れ】🔗🔉

このは‐がくれ【木の葉隠れ】 木の葉の陰に隠れること。また、その所。「数ならぬわがみ山べのほととぎす―の声は聞こゆや」〈後撰・夏〉

このは‐がみ【木の葉髪】🔗🔉

このは‐がみ【木の葉髪】 晩秋から初冬のころ、頭髪が多く抜けることを木の葉が散るのにたとえた語。《季 冬》「―文芸ながく欺きぬ/草田男」

このは‐がれい【木の葉×鰈】‐がれひ🔗🔉

このは‐がれい【木の葉×鰈】‐がれひ メイタガレイの別名。小さなカレイを重ね合うように並べて干したもの。ささのはがれい。あしのはがれい。

このは‐ぐつわ【木の葉×轡】🔗🔉

このは‐ぐつわ【木の葉×轡】 くつわの一。立聞(たちぎき)から馬銜(はみ)に続く鏡の形状を木の葉のようにこしらえたもの。杏葉轡(ぎようようぐつわ)。木の葉銜(ばみ)

このは‐ぐも・る【木の葉曇る】🔗🔉

このは‐ぐも・る【木の葉曇る】 [動ラ四]木の葉に遮られて暗くなる。「吹き払ふ嵐の後の高根より―・らで月や出づらむ」〈新古今・冬〉

このは‐ごも・る【木の葉×籠もる】🔗🔉

このは‐ごも・る【木の葉×籠もる】 [動ラ四]木の葉の茂みに隠れて見えなくなる。「妹(いも)が目の見まく欲しけく夕闇の―・れる月待つごとし」〈万・二六六六〉

このは‐ざる【木の葉猿】🔗🔉

このは‐ざる【木の葉猿】 普通より体が軽くて小さい猿。また、樹上で身軽に飛び回る猿、木の葉の間に見え隠れする猿の意とする説もある。「三笠の山に住まひする―をも誘ふなる」〈謡・嵐山〉木の葉の落ちるのを、猿が身軽に飛ぶさまにたとえていう。「風ふけば空に群るや―/易利」〈玉海集〉郷土玩具の一。熊本県玉名郡玉東町木葉で作る素焼きの猿。

このは‐ずく【木の葉木=菟】‐づく🔗🔉

このは‐ずく【木の葉木菟】‐づく フクロウ目フクロウ科の鳥。全長約二〇センチ。全体に茶褐色で、頭に耳状の羽毛がある。日本では主に夏鳥。鳴き声が「ぶっぽうそう」と聞こえ、「声の仏法僧」という。

このは‐せんべい【木の葉×煎×餅】🔗🔉

このは‐せんべい【木の葉××餅】 木の葉の形に作って焼いたせんべい。

このは‐ちょう【木の葉×蝶】‐テフ🔗🔉

このは‐ちょう【木の葉×蝶】‐テフ 鱗翅(りんし)目タテハチョウ科の昆虫。翅(はね)の表面は青色で光沢があるが、裏面は褐色の黒いすじがあり、翅を閉じると枯れ葉そっくりになる。日本では沖縄県に分布。《季 春》

このは‐てんぐ【木の葉天×狗】🔗🔉

このは‐てんぐ【木の葉天×狗】 威力のない小さい天狗。こっぱてんぐ。「いかに―たち、疾(と)う疾う出でられ候へ」〈謡・鞍馬天狗〉風に舞い散る木の葉を、空を自在に飛び回る天狗にたとえた語。「時雨にも化くるは―かな」〈鷹筑波・四〉

このは‐どり【木の葉鳥】🔗🔉

このは‐どり【木の葉鳥】 スズメ目コノハドリ科の鳥の総称。一四種が熱帯アジアの樹林にすみ、雄の羽色は青・緑・黄色などで黒や橙(だいだい)色の斑紋がある。

こ‐の‐はな【木の花】🔗🔉

こ‐の‐はな【木の花】 木に咲く花。特に、桜の花や梅の花。

このは‐ばみ【木の葉×銜】🔗🔉

このは‐ばみ【木の葉×銜】木の葉轡(ぐつわ)」に同じ。

このは‐ぶね【木の葉舟】🔗🔉

このは‐ぶね【木の葉舟】 水上に遠く浮かんで見える小舟を木の葉に見立てていう語。また、水の上に散って浮いている木の葉を舟に見立てていう語。はかないもの、頼りないもののたとえに用いる。

このは‐むし【木の葉虫】🔗🔉

このは‐むし【木の葉虫】 ナナフシ目コノハムシ科の昆虫の総称。体長六〜八センチ、全体に緑色。背腹は扁平で腹部と脚が葉片状に広がる。雌の前翅(まえばね)の翅脈は葉脈に似て、木の葉そっくりに見せる。熱帯アジア、南太平洋諸島に分布。

このは‐むしゃ【木の葉武者】🔗🔉

このは‐むしゃ【木の葉武者】 取るに足らない弱い雑兵(ぞうひよう)をののしりあざけっていう語。こっぱざむらい。「神変不思議の太刀風に、吹き散らされし―」〈浄・矢口渡〉

こ‐の‐ま【木の間】🔗🔉

こ‐の‐ま【木の間】 木と木との間。樹間。

このま‐がくれ【木の間隠れ】🔗🔉

このま‐がくれ【木の間隠れ】 木々の間から見え隠れすること。「遠近の―に立つ山茶花(さざんか)の一本(ひともと)は」〈二葉亭・浮雲〉

このま‐ちょう【木の間×蝶】‐テフ🔗🔉

このま‐ちょう【木の間×蝶】‐テフ 鱗翅(りんし)目ジャノメチョウ科の昆虫。翅(はね)は黒褐色、前縁が丸く、端が角ばり、後ろ翅の裏面に五個の蛇の目紋がある。日本では暖かい地方でみられ、夕方、林間を飛ぶ。幼虫の食草はススキ・ジュズダマなど。

このまろ‐どの【木の△丸殿】🔗🔉

このまろ‐どの【木の丸殿】 きのまろどの

こ‐の‐み【木の実】🔗🔉

こ‐の‐み【木の実】 木になる果実。きのみ。《季 秋》「降りくるは栗鼠(りす)がこぼせし―かな/秋桜子」

こ‐の‐め【木の芽】🔗🔉

こ‐の‐め【木の芽】 春にもえ出る木の新芽。きのめ。《季 春》「あけぼのの白き雨ふる―かな/草城」サンショウの芽。きのめ。

このめ‐あえ【木の芽△和え】‐あへ🔗🔉

このめ‐あえ【木の芽和え】‐あへきのめあえ」に同じ。

このめ‐づき【木の芽月】🔗🔉

このめ‐づき【木の芽月】 《木の芽の出る月の意》陰暦二月の異称。

このめ‐づけ【木の芽漬(け)】🔗🔉

このめ‐づけ【木の芽漬(け)】きのめづけ」に同じ。

このめ‐どき【木の芽時】🔗🔉

このめ‐どき【木の芽時】 樹々が新芽を吹くころ。早春。《季 春》「夜の色に暮れゆく海や―/石鼎」

このめ‐は・る【木の芽張る】🔗🔉

このめ‐は・る【木の芽張る】 [動ラ四]木の芽が膨らむ。木の芽がもえ出る。「張る」を「春」に掛けて用いることが多い。「四方山(よもやま)に―・る雨降りぬれば父母(かぞいろは)とや花の頼まむ」〈千載・春上〉《季 春》

こ‐の‐もと【木の下】🔗🔉

こ‐の‐もと【木の下】 きのした。樹下。「―、岩がくれ、山の木の葉に埋もれたるさへ」〈源・紅葉賀〉

びん‐ずい【便△追・木=】‐ヅイ🔗🔉

びん‐ずい【便追・木‐ヅイ セキレイ科の小鳥。全長一六センチくらい。体の上面は緑褐色、下面は白色に黒い縦斑がある。アジアに分布。日本では漂鳥で、樹林にすむ。地上で餌をとり、尾を上下に振る。きひばり。《季 夏》「―の巣鳥がたちぬ樹の根より/秋桜子」

ぼく【木】🔗🔉

ぼく【木】 [名・形動]立ち木。樹木。年月を経て、ふしくれだった樹木の根や幹。築山などに用いる。「みごとな―」材木。転じて、木を材料にしたもの。木製。「―の煙草盆」気のきかないこと。また、そのさまや、そのような人。「―な野郎だとつもられるもお恥づかしいからね」〈滑・早変胸機関〉

もく【木】🔗🔉

もく【木】 き。樹木。〈和英語林集成〉木目。「―がいい」木曜日。「―・金・土」五行(ごぎよう)の第一位。方位では東、季節では春、五星では木星、十干では甲(きのえ)・乙(きのと)に配する。

もくあみ【木×阿×弥】🔗🔉

もくあみ【木××弥】 「元(もと)の木阿弥」の略。

もくあん‐しょうとう【木庵性】‐シヤウタウ🔗🔉

もくあん‐しょうとう【木庵性‐シヤウタウ一六一一〜一六八四]中国、明の黄檗(おうばく)宗の僧。泉州の人。師の隠元に続いて明暦元年(一六五五)来日、宇治の黄檗山万福寺第二世を継いだ。また多くの寺を創建。勅号は慧明国師。

もく‐ガス【木ガス】🔗🔉

もく‐ガス【木ガス】 木材を乾留したときに生じる可燃性の気体。主成分は一酸化炭素・メタン。きガス。

もく‐タール【木タール】🔗🔉

もく‐タール【木タール】 木材の乾留で生じる黒褐色の油状の物質。アルコール・芳香族炭化水素・フェノール類などを含む。溶剤・燃料・防腐剤などに用いるほか、精製して薬用クレオソートを得る。

りん‐ぼく【×木】🔗🔉

りん‐ぼく【×木】 バラ科の常緑小高木。暖地の林内に自生。樹皮は桜に似る。葉は長楕円形で主脈が太く、縁が波打つが、若木では鋭いぎざぎざがある。秋、白い小花を穂状につけ、長い雄しべが目立つ。翌年五月ごろに黒い実を結ぶ。かたざくら。

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[音]ボク    モク [訓]き    こ [部首]木 [総画数]4 [コード]区点    4458      JIS   4C5A      S‐JIS 96D8 [分類]常用漢字 [難読語] →あお‐げら【緑啄木鳥】あけび【通草・木通】あしび【馬酔木】あぜ‐き【校木】あせび【馬酔木】あせぼ【馬酔木】あせみ【馬酔木】いばらき【茨木】いわ‐き【岩木・石木】うこぎ【五加・五加木】うつお‐ぎ【空木】うつ‐ぎ【空木・卯木】うつゆう‐の【虚木綿の】うら‐き【末木】ウルムチ【烏魯木斉】えしき【兄磯城・兄師木】お‐ぎ【男木・雄木】お‐ででこ【御出木偶】おに‐ぎ【鬼木・御新木】かえる‐で【蛙手・鶏冠木】かぶ‐き【冠木】かん‐ぬ‐き【閂・貫木】き‐くらげ【木耳】き‐こり【樵・木樵】き‐ざわし【木醂・木淡】き‐たたき【木啄・木叩】き‐だち【木質】き‐つつき【啄木鳥】きろくだ【木六駄】きんま【木馬】くつき【朽木】けら【啄木鳥】けら‐つつき【啄木鳥】こ‐くそ【木屎・刻苧】こ‐ぐれ【木暗・木暮れ】こけら【・木屑】こぞめ‐づき【濃染月・木染月】こ‐だくみ【木工・木匠】こ‐だま【木霊・谺・木魂】こ‐つ【木屑】こぬれ【木末】こ‐ば【木場】こ‐ば【木端・木羽】こ‐はじ【木端】こはた【木幡】こ‐はだ【木皮・木肌・樸】こびき‐ちょう【木挽町】さい‐ぎ【幸木】さい‐づち【才槌・木椎】さか‐き【榊・賢木】さか‐ぎ【逆木・倒木】さね‐ひじき【実肘木】し‐もく【撞木】じゅ‐ぼく【入木】しゅ‐もく【撞木】ずく【木菟】そま‐ぎ【杣木】だい‐ぎ【台木・砧木】たがやさん【鉄刀木】タリム‐がわ【タリム川】チムール【Tmr】ちゅう‐ぎ【籌木】ちょ‐ぼく【樗木】つく【木菟・木兎】でく【木偶】テムジン【Temjin】どう‐ぎ【胴木・筒木】と‐くさ【木賊・砥草】にゅう‐ぎ【新木】にわ‐とこ【接骨木・庭常】ぬりで【白膠木】ぬるで【白膠木】はね‐ぎ【跳ね木・刎木・桔木】はば‐き【幅木・脛木】はわき‐ぎ【箒木・帚木】ひいらぎ【柊・疼木】ひき‐へぎ【引倍木】ひ‐の‐き【檜・檜木】ひ‐へぎ【引倍木】びん‐ざさら【編木・拍板】びん‐ずい【便追・木へぎ【折ぎ・剥ぎ・片木】ほうき‐ぎ【箒木】ほお‐の‐き【朴の木・厚朴】ぼく‐げき【木屐】ぼくとう‐が【木蠹蛾】ぼ‐け【木瓜】ほこ‐ぎ【矛木・架木】ほた‐ぎ【榾木】ぽっく‐り【木履】またたび【木天蓼】マルメロ【ポルトガルmarmelo】ミイラ【ポルトガルmirra】みみ‐ずく【木菟・鴟・角鴟】みやつこ‐ぎ【造木】むくげ【木槿・槿】むべ【郁子・野木瓜】も‐く【木工・杢】もくげ【木槿】もく‐げき【木屐】もくげん‐じ【木子】もく‐せい【木犀】もく‐れん【木蓮・木蘭】も‐け【木瓜】も‐こう【木瓜】もっ‐こう【木瓜】もっ‐こう【木香・唐木香】もっ‐こく【木斛】やどり‐ぎ【宿木・寄生木】ゆう【木綿】ゆ‐き【斎木】りゅう‐ぼく【立木】われ‐もこう【吾亦紅】・【吾木香・我毛香】わん‐ぴ【黄枇・黄皮木】

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