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広辞苑の検索結果 (90)

き【木・樹】🔗🔉

木・樹】 ①木本の植物。高木・低木の総称。たちき。樹木。万葉集6「言こと問はぬ―すら妹いもと兄ありとふを」。「―の股から生まれもせず」 ②用材。材木。「―屋」 ③(「柝」とも書く)拍子木ひょうしぎのこと。「―を入れる」 ⇒木が入る ⇒木から落ちた猿 ⇒樹静かならんと欲すれども風止まず ⇒木で鼻を括る ⇒木に竹を接ぐ ⇒木にも草にも心を置く ⇒木に縁りて魚を求む ⇒木の股から生まれもせず ⇒木の実は本へ ⇒木を見て森を見ず

○木が入るきがはいる🔗🔉

○木が入るきがはいる (多く「柝が入る」と書く)芝居や相撲で、開幕・閉幕などの合図に拍子木が打たれる。 ⇒き【木・樹】

○木から落ちた猿きからおちたさる🔗🔉

○木から落ちた猿きからおちたさる たよる所を失ったもののたとえ。「木を離れた猿」とも。 ⇒き【木・樹】 き‐からかみ黄唐紙】 ①織色おりいろの名。経たては黄、緯よこは白。 ②襲かさねの色目。表は黄、裏は白。 き‐からすうり黄烏瓜】 ウリ科の蔓性多年草。カラスウリの変種とされ、果実は黄色に熟し、赤熟するカラスウリとは対照的。食用となる。乾燥した塊根を栝楼根かつろうこんといい、漢方では鎮咳薬、また天瓜粉てんかふんを製し、汗止め・食用とする。 き‐がらちゃ黄枯茶】 染色の名。薄い藍色がかった黄色。朽葉色くちばいろ。日本永代蔵2「独りの娘に、―の振袖に菅笠を着せて」 Munsell color system: 7YR4/3 ⇒きがらちゃ‐めし【黄枯茶飯】 きがらちゃ‐めし黄枯茶飯】 醤油と酒とを加えて炊いた飯。茶飯。桜飯。 ⇒き‐がらちゃ【黄枯茶】 きがら‐や木柄屋】 木柄1を造る職人。 ⇒き‐がら【木柄】 キガリKigali】 アフリカ東部、ルワンダ共和国の首都。同国中部に位置する。人口23万4千(1991)。 き‐がる気軽】 物事を深刻に考えず、もったいぶらないこと。こだわりなく事をするさま。「―に引き受ける」「―な服装」 き‐がる・い気軽い】 〔形〕[文]きがる・し(ク) きさくである。気がおけない。重々しくない。 き‐かわ橘皮・黄皮‥カハ タチバナの果実の皮。刻んで料理に用いる。〈倭名類聚鈔16

き‐ぎ【木木】🔗🔉

き‐ぎ木木】 多くの木。この木あの木。

○木で鼻を括るきではなをくくる🔗🔉

○木で鼻を括るきではなをくくる 無愛想にもてなすことのたとえ。「木で鼻こくる」とも。夏目漱石、吾輩は猫である「木で鼻を括つた様な挨拶も出来ず」 ⇒き【木・樹】 きてれつ (「奇天烈」と当て字)非常に奇妙なこと。珍妙。浮世床「―有難ありが」。「奇妙―」 き‐てん気転・機転】 物事に応じて、機敏に心が働くこと。機知。「―が利く」「とっさの―」 き‐てん帰天】 カトリックで、死ぬこと。 き‐てん起点】 物事の始まるところ。おこり。「日本橋を―とする」↔終点 き‐てん基点】 距離をはかるときの、もととする点。基準・基礎となるところ。 き‐てん輝点】 電子ビームの衝撃によって発光しているディスプレーの蛍光面上の小面積部分。「レーダー上の―」 き‐でん紀伝】 ①人物の伝記を記録した書物。 ②紀伝体の略。 ③紀伝道の略。 ⇒きでん‐たい【紀伝体】 ⇒きでん‐どう【紀伝道】 ⇒きでん‐はかせ【紀伝博士】 き‐でん記伝】 ①記録と史伝。 ②「古事記伝」の略。 き‐でん起電】 電気(主として静電気)を発生させること。その発生装置として摩擦起電機・誘導起電機などがある。 ⇒きでん‐りょく【起電力】 き‐でん帰田】 官職を辞し、田園に帰って農事に従事すること。帰農。 き‐でん貴殿】 [一]〔名〕 他人の殿舎の尊敬語。源平盛衰記10「六波羅の―へも参ずべし」 [二]〔代〕 (尊敬の二人称)あなた。貴下。 ぎてん義天】 高麗の学僧。高麗文宗仁孝王の第4子。1085年入宋して華厳・天台などを学び、帰国して宣布した。「新編諸宗教蔵総録」(「義天録」)を編集し、「高麗続蔵経」の刊行に着手。大覚国師。(1055〜1101) ぎ‐てん疑点】 疑わしいところ。「―を質ただす」 ぎ‐てん儀典】 儀式の規定。典例。典範。 ギデンズAnthony Giddens】 イギリスの社会学者。社会理論を研究、現実政治にも積極的に関与。著「資本主義と近代社会理論」「社会の構成」「第三の道」など。(1938〜) きでん‐せん饋電線】 (「饋」は送る意)(→)給電線に同じ。 きでん‐たい紀伝体】 歴史叙述の一体裁。歴史現象の総体を本紀(帝王一代の年譜)・列伝(民族や個人の伝記)・志(特殊な分野の変遷)・表(制度の一覧)に分類して記述する。史記で試みられ、漢書で確立、以後中国の正史は多くこの体裁をとる。→編年体→紀事本末体⇒き‐でん【紀伝】 きでん‐どう紀伝道‥ダウ 律令制の大学の四道の一つ。史記・漢書・後漢書などの歴史や文選もんぜんなどの文学を学び、作文を習う課程。奈良中期、文章博士もんじょうはかせのもとに紀伝を専攻する学生が出、平安初期、大いに盛んとなって、840年(承和7)ごろには紀伝道と呼ばれるに至った。文章博士・文章生などから構成されているので俗に文章道ともいう。 ⇒き‐でん【紀伝】 きでん‐はかせ紀伝博士】 律令制で、大学寮の博士の一つ。紀伝道の教授に当たった教官。→文章博士 ⇒き‐でん【紀伝】 きでん‐りょく起電力】 回路の抵抗に抗して電流を生じさせる原因となる力。動電力。単位はボルト(V)。 ⇒き‐でん【起電】 キトQuito】 南米、エクアドル共和国の首都。標高2850メートルの高所にあり、赤道直下だが冷涼。人口148万2千(2003)。 き‐と企図】 くわだてはかること。くわだて。もくろみ。計画。「敵の―を見破る」 き‐と帰途】 かえりみち。帰路。「―につく」「―に立ち寄る」 き‐と 〔副〕 ①たちまちに。すぐに。竹取物語「このかぐや姫―かげになりぬ」 ②はっと。今昔物語集19「…と見る程に、―驚きぬ」 ③ちょっと。ふっと。宇治拾遺物語12「あからさまに―立ち離れまゐらせ候つる程に」 ④たしかに。必ず。折たく柴の記「人民の怨苦この事にありときこゆ。―申し開くべし」 ⑤しっかりと。きっぱりと。枕草子63「烏帽子えぼしの緒―つよげに結ひ入れて」 き‐ど木戸】 (柵戸きどの意) ①防備のため柵に設けた門。城の門。 ②庭園や通路の入口などに設けた屋根のない開き戸の門。 ③興行場などに設けた見物人の出入口。 ④木戸銭の略。「―を払う」 ⇒木戸を突かれる きど木戸】 姓氏の一つ。 ⇒きど‐こういち【木戸幸一】 ⇒きど‐たかよし【木戸孝允】 き‐ど喜怒】 喜びと怒り。 き‐ど輝度】 発光体の単位面積あたりの明るさ。国際単位系での単位はカンデラ毎平方メートル。 ぎ‐と義徒】 正義を守る仲間。忠義のために起つ仲間。 ぎ‐と 〔副〕 行きづまったさま。ぐっと。東海道名所記「―つまりけり」 き‐ど‐あい‐らく喜怒哀楽】 喜びと怒りと悲しみと楽しみ。さまざまな人間感情。「―を表に出さない」 きとう几董⇒たかいきとう(高井几董) き‐とう気筒・気筩(→)シリンダー2に同じ。 き‐とう祈祷‥タウ 神仏にいのること。呪文をも含めてすべての儀礼の要素中、言語の形をとるもの。原始的には、対象や内容について別に限定なく、宗教的経験が自然に発露する独白のようなもの。「加持―」 ⇒きとう‐し【祈祷師】 ⇒きとう‐しょ【祈祷書】 ⇒きとう‐ぶぎょう【祈祷奉行】 ⇒きとう‐れんが【祈祷連歌】 き‐とう季冬】 ①冬のすえ。晩冬。 ②陰暦12月の称。 き‐とう既倒‥タウ すでにたおれたこと。→狂瀾きょうらんを既倒に廻らす き‐とう帰投】 航空機・艦船などが基地に帰りつくこと。 き‐とう亀頭】 陰茎先端の膨大部。 ⇒きとう‐えん【亀頭炎】 き‐とう貴答‥タフ 相手からの返事の尊敬語。貴酬。 き‐と・う来問ふ‥トフ 〔他四〕 たずね来る。来訪する。和泉式部集「昔を―・ふ人のなきかな」 き‐どう気道‥ダウ 肺に流入する空気の通路。口・鼻孔・咽頭・喉頭・気管・気管支の部分。 ⇒きどう‐かくほ【気道確保】 き‐どう奇童】 並はずれて賢い子供。神童。 き‐どう奇道‥ダウ 普通とはかわった仕方。珍しい方法。 き‐どう軌道‥ダウ ①車の通る道。路盤の上につくった線路構造物の総称。レール・枕木・道床などから成る。 ②天体の運行する道。一般に、物体が何らかの力に作用されて運動する際に描く一定の経路。「ロケットの―を修正する」 ③物事が計画・予定に従って進んで行く道筋。 ⇒きどう‐かくうんどうりょう【軌道角運動量】 ⇒きどう‐しゃ【軌道車】 ⇒きどう‐でんし【軌道電子】 ⇒きどう‐ようそ【軌道要素】 ⇒きどう‐ろん【軌道論】 ⇒軌道に乗る き‐どう起動】 動きを開始すること。特に、機械類が運転を開始すること。始動。 ⇒きどう‐き【起動器】 き‐どう鬼道‥ダウ ①〔仏〕六道の一つ。餓鬼道。鬼趣。古今著聞集13「成佐―にありといへども」 ②幻術。妖術。魏志倭人伝「―に事へ、能く衆を惑はす」 き‐どう棋道‥ダウ 囲碁または将棋の道。 き‐どう詭道‥ダウ 人を欺くようなやりかた。正しくない手段。 き‐どう機動】 交戦の前後や交戦中に軍隊が行う戦略上・戦術上の移動または運動。転じて、状況に応じたすばやい活動。 ⇒きどう‐さくせん【機動作戦】 ⇒きどう‐せい【機動性】 ⇒きどう‐たい【機動隊】 ⇒きどう‐ぶたい【機動部隊】 ⇒きどう‐りょく【機動力】 ぎ‐とう儀刀‥タウ 節会せちえ・御禊ごけい・行幸など儀式の時、威儀を整えるために佩用する太刀。儀仗の太刀。かざりたち。 ぎ‐とう擬闘】 たたかいの演技。また、それの振り付け。 きとう‐えん亀頭炎】 陰茎の包皮内面の炎症。亀頭包皮炎。 ⇒き‐とう【亀頭】 きどう‐かくうんどうりょう軌道角運動量‥ダウ‥リヤウ 粒子の軌道運動に伴う角運動量。↔固有角運動量。 ⇒き‐どう【軌道】 きどう‐かくほ気道確保‥ダウ‥ 気道の狭窄きょうさくや閉塞によって十分な肺換気が得られないときに空気の通路を確保すること。 ⇒き‐どう【気道】 きどう‐き起動器(→)始動器に同じ。 ⇒き‐どう【起動】 き‐どうこう輝銅鉱‥クワウ 硫化銅から成る鉱物。単斜晶系、粒状または柱状。軟らかくて黒鉛灰色。銅の鉱石。 きどう‐さくせん機動作戦】 軍隊の運動性を十分利用して行う戦い。 ⇒き‐どう【機動】 ぎどう‐さんし儀同三司】 ①(その儀礼の格式が三司すなわち太政大臣・左右大臣に同じという意)准大臣じゅんだいじんの称号。 ②(准大臣に任ぜられた最初の人だからいう)藤原伊周これちかの称号。 ⇒ぎどうさんし‐の‐はは【儀同三司の母】 ぎどうさんし‐の‐はは儀同三司の母】 平安中期の歌人。藤原伊周これちか・定子の母。藤原道隆の妻。名は貴子。高階成忠の女むすめ。円融天皇の内侍。高内侍こうのないし。( 〜996) ⇒ぎどう‐さんし【儀同三司】 きとう‐し祈祷師‥タウ‥ 祈祷を行う神官・僧侶。 ⇒き‐とう【祈祷】 きどう‐しゃ軌道車‥ダウ‥ ガソリン機関などを動力とし、軌道上を走る簡単な構造の車両。鉄道線路の検査または線路改修用の工事材料の運搬などに用いる。 ⇒き‐どう【軌道】 きどう‐しゃ気動車】 内燃機関をもつ旅客・貨物車およびこれに連結運転される旅客・貨物車。 ぎどう‐しゅうしん義堂周信‥ダウシウ‥ 南北朝時代の臨済宗の学僧。五山文学の代表者。号は空華くうげ道人。土佐の人。夢窓疎石・竜山徳見に参じ、建仁寺・南禅寺などに住む。梵・漢の学に通じ、詩文をよくした。詩文集「空華集」(20巻)、日記「空華日用工夫略集」など。(1325〜1388) きとう‐しょ祈祷書‥タウ‥ キリスト教会で、毎日あるいは祭日に行われる祈りを集録した書物。 ⇒き‐とう【祈祷】 きどう‐せい機動性】 戦略・戦術の要求に応ずる軍隊の運動性。転じて、状況に応じてすばやく活動できること。 ⇒き‐どう【機動】 きどう‐たい機動隊】 警察機動隊の略。 ⇒き‐どう【機動】 きどう‐でんし軌道電子‥ダウ‥ N.ボーアの原子模型において、原子核の周囲に一定の軌道を描いてまわっていると考えられる電子。束縛電子。 ⇒き‐どう【軌道】

○木に竹を接ぐきにたけをつぐ🔗🔉

○木に竹を接ぐきにたけをつぐ (性質の異なったものを接ぎ合わせる意から)物事の不調和なこと、条理の通らないことにいう。 ⇒き【木・樹】 き‐にち忌日】 ①その人の死亡した日と日付の同じ日で、毎年または毎月回向えこうなどする日。命日。きじつ。 ②人の死後七日七日なぬかなぬかに当たる日。 き‐にち期日⇒きじつ

○木にも草にも心を置くきにもくさにもこころをおく🔗🔉

○木にも草にも心を置くきにもくさにもこころをおく 些細なことにも警戒してびくびくする。 ⇒き【木・樹】

○木に縁りて魚を求むきによりてうおをもとむ🔗🔉

○木に縁りて魚を求むきによりてうおをもとむ [孟子梁恵王上]方法を誤っては、事は成就しないことにいう。福沢諭吉、文明論之概略「其事の難きは木に縁て魚を求るが如く」 ⇒き【木・樹】

き‐の‐か【木の香】🔗🔉

き‐の‐か木の香】 材木のかおり。

き‐の‐かしら【木の頭】🔗🔉

き‐の‐かしら木の頭】 歌舞伎・文楽で幕切れや舞台転換に打つ拍子木の最初の音。きっかけをとらえて打つ。きがしら。

き‐の‐そら【木の空】🔗🔉

き‐の‐そら木の空】 ①高い木の上。 ②高く立てた磔柱はりつけばしらをいう。浄瑠璃、大経師昔暦「―にさらされて、かばねを鑓でつかれても」

き‐の‐はし【木の端】🔗🔉

き‐の‐はし木の端】 木のきれはし。転じて、人の捨てて顧みないつまらぬ物、また非情のもの。主として僧侶などの身をたとえていう。枕草子7「思はん子を法師になしたらんこそ心苦しけれ。ただ―などのやうに思ひたるこそ」

○木の股から生まれもせずきのまたからうまれもせず🔗🔉

○木の股から生まれもせずきのまたからうまれもせず 人は、木石とは違い人情を解するものだということ。 ⇒き【木・樹】 き‐の‐まま着の儘】 着ているままで、着物をとりかえないさま。着の身着の儘。 き‐の‐まま気の儘】 思う通りにするさま。きまま。 きのまろ‐どの木の丸殿】 丸木のままで削らずに造った粗末な御殿。特に筑前国朝倉郡にあった斉明天皇の行宮あんぐうをいう。黒木の殿。きのまるどの。神楽歌、朝倉「朝倉や―にわがをれば」 き‐の‐み木の実】 木になった果実。このみ。 ⇒きのみ‐あぶら【木の実油】 きのみ‐あぶら木の実油】 ①木の実からしぼった油。 ②「つばきあぶら」の別称。 ⇒き‐の‐み【木の実】 きのみ‐きのまま着の身着の儘】 ①(→)「着の儘」に同じ。 ②着ている着物のほか、何物も持っていないこと。東海道中膝栗毛「貧乏人の気散じさ、―」。「―で避難する」 き‐の‐みち木の道】 木材を伐り出したり加工したりすること。また、その者。民部卿家歌合「つくもづかさのたくみのさまざま―をえりすゑたるやうに」 ⇒きのみち‐の‐たくみ【木の道の工】 きのみち‐の‐たくみ木の道の工】 木工の職人。大工。指物師。こだくみ。源氏物語帚木「―のよろづの物を心にまかせて作り出すも」 ⇒き‐の‐みち【木の道】 き‐の‐みどきょう季の御読経‥キヤウ 平安時代以降、毎年、春秋の二季(2月・8月)に各4日間、紫宸殿などで衆僧に大般若経を転読させた儀式。院宮や摂関家でも行われた。年としの御読経。単に「御読経」とも。枕草子156「―の威儀師」

きのまろ‐どの【木の丸殿】🔗🔉

きのまろ‐どの木の丸殿】 丸木のままで削らずに造った粗末な御殿。特に筑前国朝倉郡にあった斉明天皇の行宮あんぐうをいう。黒木の殿。きのまるどの。神楽歌、朝倉「朝倉や―にわがをれば」

き‐の‐み【木の実】🔗🔉

き‐の‐み木の実】 木になった果実。このみ。 ⇒きのみ‐あぶら【木の実油】

きのみ‐あぶら【木の実油】🔗🔉

きのみ‐あぶら木の実油】 ①木の実からしぼった油。 ②「つばきあぶら」の別称。 ⇒き‐の‐み【木の実】

き‐の‐みち【木の道】🔗🔉

き‐の‐みち木の道】 木材を伐り出したり加工したりすること。また、その者。民部卿家歌合「つくもづかさのたくみのさまざま―をえりすゑたるやうに」 ⇒きのみち‐の‐たくみ【木の道の工】

きのみち‐の‐たくみ【木の道の工】🔗🔉

きのみち‐の‐たくみ木の道の工】 木工の職人。大工。指物師。こだくみ。源氏物語帚木「―のよろづの物を心にまかせて作り出すも」 ⇒き‐の‐みち【木の道】

○木の実は本へきのみはもとへ🔗🔉

○木の実は本へきのみはもとへ 木に生じた果実は、その木の根本に落ちることから、物事がすべてその本にかえることにいう。 ⇒き【木・樹】 き‐の‐みみ木の耳】 キクラゲの古称。〈倭名類聚鈔17き‐の‐め木の芽】 ①木に萌え出る芽。新芽。このめ。 ②山椒さんしょうの芽。 ⇒きのめ‐あえ【木の芽和え】 ⇒きのめ‐だち【木の芽立ち】 ⇒きのめ‐づけ【木の芽漬】 ⇒きのめ‐でんがく【木の芽田楽】 ⇒きのめ‐どき【木の芽時】 ⇒きのめ‐やき【木の芽焼】 きのめ‐あえ木の芽和え‥アヘ 山椒の芽に味噌や砂糖などをすりまぜ、イカ・タコ・タケノコなどを和えた料理。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】 きのめ‐だち木の芽立ち】 春の木の芽の出る頃。 ⇒き‐の‐め【木の芽】 きのめ‐づけ木の芽漬】 木通あけびの若芽を塩漬けにしたもの。もと京都鞍馬の名産。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】 きのめ‐でんがく木の芽田楽】 山椒の芽を味噌にすりまぜて豆腐に塗り、火にあぶった料理。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】 きのめ‐とうげ木ノ芽峠‥タウゲ 福井県敦賀市新保から南条郡南越前町二ッ屋に至る峠。古来、近畿から北陸に越える要路。「木目峠」とも書いた。 きのめ‐どき木の芽時⇒このめどき⇒き‐の‐め【木の芽】 きのめ‐やき木の芽焼】 ①山椒の芽をよく叩き、味醂・醤油・酒を合わせた中に入れ、魚にかけて焼き上げた料理。 ②山椒の芽をすり、泡立てた卵白を加え、味醂・塩で味をつけ、焼魚に塗ってさっと焼いた料理。 ⇒き‐の‐め【木の芽】 き‐の‐やまい気の病‥ヤマヒ 精神のつかれなどから起こる病気。気やみ。気病。 き‐の‐よしもち紀淑望】 平安前期の官人・歌人。長谷雄はせおの子。大学頭・東宮学士・信濃権守を歴任。古今集真名序の執筆者という。( 〜919) ⇒き【紀】 き‐のり気乗り】 ①ある事に興味を感じ、その方に気持が進むこと。「―がしない」 ②取引で景気づくこと。 ⇒きのり‐うす【気乗り薄】 きのり‐うす気乗り薄】 ①気の進まないこと。 ②取引の不振なこと。 ⇒き‐のり【気乗り】 キノリンChinolin ドイツ・quinoline イギリス】 分子式CHN 窒素を含む複素環式化合物。特異臭のある無色の油状液体。アルコール・エーテル・ベンゼンに溶けるが、水にはほとんど溶けない。弱い塩基。主にコールタール中に含まれる。アルカロイドの母体。染料や医薬の原料。 ぎの‐わん宜野湾】 沖縄本島南西部にある市。第二次大戦後都市化が進んだ。アメリカ軍基地が広い面積を占める。人口9万。 キノンChinon ドイツ・quinone イギリス】 芳香族炭化水素のベンゼン環の水素2原子を酸素2原子で置換しC=Oとした化合物の総称。黄または赤色の結晶。この誘導体には染料となるものが多い。 き‐ば】 (牙の意) ①食肉獣などに見られる鋭くとがった大きな歯。ネコ目(食肉類)などでは犬歯けんし、ゾウでは上顎門歯。徒然草「角あるものの角をかたぶけ、―あるものの―をかみ出すたぐひ」 ②単に、歯。 ③人の犬歯。太平記8「双林の下に近付て御―を一つ引欠いて是を取る」 ⇒牙を噛む ⇒牙を研ぐ ⇒牙を鳴らす ⇒牙を剥く き‐ば木場】 ①材木を貯えておく場所。 ②材木商の多く集まっている地域。特に、江戸深川の木場は、元禄(1688〜1704)年間、幕府の許可を得て材木市場を開いたのに始まり、材木問屋が多いことで有名。1974〜76年(昭和49〜51)、大部分が南東方の埋立地の新木場に移転。 き‐ば騎馬】 馬に乗ること。また、馬に乗っている人。 ぎば 歌舞伎舞踊または殺陣たての型の称。投げられるなどして尻もちをつき、両足を開いて前へ投げ出す動作。普通、片仮名で書く。 ぎば耆婆】 (梵語Jīvaka)釈尊時代、王舎城の名医。釈尊に帰依し、父王を殺した阿闍世あじゃせ王に勧めて信者とさせた。中国の名医、扁鵲へんじゃくと並び称せられる。 き‐はい気配】 ①気くばり。心くばり。 ②有様。様子。 ③気分。気持。 ④(取引用語)(→)「けはい」2に同じ。 き‐はい起拝】 坐礼の作法の一つ。宮廷などで神や貴人に対して行う。右膝から立ち、左足を進め、両足を踏み整えて身体を正し、正笏しょうしゃくして笏頭を目通りに上げ、左膝を伏せ、ついで右膝を伏せて伏す。 き‐はい亀背「脊柱後湾」参照。 き‐はい毀敗】 こわれやぶれること。こわしやぶること。敗毀。 き‐はい跪拝】 ひざまずき身をかがめて礼拝すること。 き‐ばい木灰‥バヒ 草木を焼いて作った灰。もっかい。 き‐ばえ着映え】 衣服など身に着けてりっぱに見えること。「―がしない着物だ」 き‐ばえ気延え‥バヘ 心ばえ。気だて。気質。 き‐はぎ木萩】 マメ科の落葉低木。山地に普通の萩の一種。高さ約2メートルに達する。葉は複葉で3小葉から成る。夏から秋にかけて紫色の斑点ある帯白色の蝶形花をつけ、後に莢さやを生ずる。野萩。 き‐はく気迫・気魄】 何ものにも屈せず立ち向かっていく強い精神力。気概。「―に満ちた態度」「―がこもる」 き‐はく希薄・稀薄】 液体の濃度、または気体の密度の小さいこと。また一般に、少なく薄いこと。「空気が―な山地」「人情が―だ」↔濃厚 き‐ばく起爆】 火薬の爆発を起こさせること。「―装置」 ⇒きばく‐ざい【起爆剤】 ⇒きばく‐やく【起爆薬】 きばく‐ざい起爆剤(→)起爆薬に同じ。 ⇒き‐ばく【起爆】 きばく‐やく起爆薬】 爆発を誘起するのに用いる火薬。わずかな衝撃などで発火するので、爆破薬・炸薬などの点火に用いる。雷汞らいこう・アジ化鉛の類。点火薬。 ⇒き‐ばく【起爆】

き‐の‐みみ【木の耳】🔗🔉

き‐の‐みみ木の耳】 キクラゲの古称。〈倭名類聚鈔17

きのめ‐あえ【木の芽和え】‥アヘ🔗🔉

きのめ‐あえ木の芽和え‥アヘ 山椒の芽に味噌や砂糖などをすりまぜ、イカ・タコ・タケノコなどを和えた料理。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】

きのめ‐だち【木の芽立ち】🔗🔉

きのめ‐だち木の芽立ち】 春の木の芽の出る頃。 ⇒き‐の‐め【木の芽】

きのめ‐づけ【木の芽漬】🔗🔉

きのめ‐づけ木の芽漬】 木通あけびの若芽を塩漬けにしたもの。もと京都鞍馬の名産。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】

きのめ‐でんがく【木の芽田楽】🔗🔉

きのめ‐でんがく木の芽田楽】 山椒の芽を味噌にすりまぜて豆腐に塗り、火にあぶった料理。〈[季]春〉 ⇒き‐の‐め【木の芽】

きのめ‐やき【木の芽焼】🔗🔉

きのめ‐やき木の芽焼】 ①山椒の芽をよく叩き、味醂・醤油・酒を合わせた中に入れ、魚にかけて焼き上げた料理。 ②山椒の芽をすり、泡立てた卵白を加え、味醂・塩で味をつけ、焼魚に塗ってさっと焼いた料理。 ⇒き‐の‐め【木の芽】

け【木】🔗🔉

】 (キの転)樹木。万葉集20「松の―の並みたる見れば」

こ【木】🔗🔉

】 (「き(木)」の古形。他の語に冠して複合語をつくる) ①樹木。古事記「―の葉」 ②木材。古事記「―鍬くわ

こっ‐ぱ【木端・木片・木っ葉】🔗🔉

こっ‐ぱ木端・木片・木っ葉】 ①斧などでけずった木の屑。また、石の破片。 ②取るに足りないつまらないもの。浮世風呂4「―はしやるな」。「―役人」 ⇒こっぱ‐だいみょう【木端大名】 ⇒こっぱ‐てんぐ【木っ葉天狗】 ⇒こっぱ‐の‐ひ【木端の火】 ⇒こっぱ‐ひろい【木端拾い】 ⇒こっぱ‐みじん【木端微塵】 ⇒こっぱ‐むしゃ【木端武者】

こっぱ‐てんぐ【木っ葉天狗】🔗🔉

こっぱ‐てんぐ木っ葉天狗】 威力のない天狗。小さい天狗。このはてんぐ。 ⇒こっ‐ぱ【木端・木片・木っ葉】

こ‐の‐うれ【木の末】🔗🔉

こ‐の‐うれ木の末】 木の若い枝先。こぬれ。こずえ。建仁元年撰歌合「―もとに残る夜の月」

こ‐の‐え【木の枝】🔗🔉

こ‐の‐え木の枝】 木のえだ。枝。万葉集9「墓つかの上の―なびけり」

こ‐の‐かげ【木の陰】🔗🔉

こ‐の‐かげ木の陰】 木のかげ。こかげ。兼輔集「あさづまの三井の―しげりあひて」

こ‐の‐くれ【木の暗れ・木の暮】🔗🔉

こ‐の‐くれ木の暗れ・木の暮】 木が茂って、その下の暗いこと。また、その所、その時。こぐれ。万葉集8「―のかくなるまでに」 ⇒このくれ‐しげ【木の暗れ茂】 ⇒このくれ‐の【木の暗れの】

このくれ‐の【木の暗れの】🔗🔉

このくれ‐の木の暗れの】 〔枕〕 「しげし」にかかる。 ⇒こ‐の‐くれ【木の暗れ・木の暮】

このした‐がく・る【木の下隠る】🔗🔉

このした‐がく・る木の下隠る】 〔自四・下二〕 木の下に隠れる。万葉集2「秋山の―・り行く水の」。久安百首「―・れ行く水の浅き心に」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐がくれ【木の下隠れ】🔗🔉

このした‐がくれ木の下隠れ】 木の下に隠れること。また、その所。このしたがくり。 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐かげ【木の下陰】🔗🔉

このした‐かげ木の下陰】 木のかげ。こかげ。拾遺和歌集「あさましき―の岩清水」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐かぜ【木の下風】🔗🔉

このした‐かぜ木の下風】 木の下を吹く風。貫之集「―もやまず吹かなむ」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐がり【木の下狩り】🔗🔉

このした‐がり木の下狩り(→)勢子せこに同じ。和訓栞「―はせこの事なりといへり」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐づくよ【木の下月夜】🔗🔉

このした‐づくよ木の下月夜】 木の間から月光のもれてくる夜。 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐つゆ【木の下露】🔗🔉

このした‐つゆ木の下露】 木の葉から落ちる露。また、木の下の露。古今和歌集東歌「宮城野の―は雨にまされり」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐みず【木の下水】‥ミヅ🔗🔉

このした‐みず木の下水‥ミヅ 木の下陰を流れる水。また、木の下に溜まった水。後拾遺和歌集「夏山の―は草隠れつつ」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐みち【木の下道】🔗🔉

このした‐みち木の下道】 木の茂った下の道。木陰の道。新拾遺和歌集釈教「さつきやみ―は暗きより暗きに迷ふ道ぞ苦しき」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

このした‐やみ【木の下闇】🔗🔉

このした‐やみ木の下闇】 木が茂って木陰の暗いこと。〈[季]夏〉。拾遺和歌集「さつき山―にともす火は鹿のたちどのしるべなりけり」 ⇒こ‐の‐した【木の下】

こ‐の‐ね【木の根】🔗🔉

こ‐の‐ね木の根】 きのね。万葉集9「―取り嘯うそぶき登り」

こ‐の‐は【木の葉】🔗🔉

このは‐いし【木の葉石】🔗🔉

このは‐いし木の葉石】 木の葉の化石を含んでいる堆積岩。泥岩が多い。栃木県那須塩原市付近で出土するものが有名。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐おに【木の葉鬼】🔗🔉

このは‐おに木の葉鬼】 取るに足りない鬼。こっぱおに。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐がえし【木の葉返し】‥ガヘシ🔗🔉

このは‐がえし木の葉返し‥ガヘシ 木の葉が風にひるがえるように、すばやく巧みな術。多く、太刀・薙刀なぎなたのわざにいう。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐がく・る【木の葉隠る】🔗🔉

このは‐がく・る木の葉隠る】 〔自四・下二〕 木の葉の陰に隠れる。万葉集11「奥山の―・れて行く水の」 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐がくれ【木の葉隠れ】🔗🔉

このは‐がくれ木の葉隠れ】 木の葉の陰に隠れること。後撰和歌集「わが深山辺のほととぎす―の声は聞ゆや」 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐がみ【木の葉髪】🔗🔉

このは‐がみ木の葉髪】 冬近い頃の脱け毛を落葉にたとえていう語。〈[季]冬〉 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐くず【木の葉屑】‥クヅ🔗🔉

このは‐くず木の葉屑‥クヅ 散り敷いた木の葉のくず。和泉式部集「庭のまも見えず散り積む―」 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐ごろも【木の葉衣】🔗🔉

このは‐ごろも木の葉衣】 ①木の葉を編んで作った衣。仙人などの着るものという。 ②落葉が身に落ちかかることを衣服に見立てていう語。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐ざむらい【木の葉侍】‥ザムラヒ🔗🔉

このは‐ざむらい木の葉侍‥ザムラヒ 侍を卑しめていう語。取るに足りない侍。こっぱざむらい。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐ざる【木の葉猿】🔗🔉

このは‐ざる木の葉猿】 ①(木の葉の間に見えがくれする小猿の意か)小さい猿。こっぱ猿。拾玉集1「柴栗の色づく秋の山風に梢を散らぬ―かな」 ②郷土玩具の一つ。熊本県玉名郡木葉村(現、玉東町)で作られる素焼の猿。 木の葉猿 木の葉猿 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐しぐれ【木の葉時雨】🔗🔉

このは‐しぐれ木の葉時雨】 木の葉の散るのを時雨にたとえていう語。続古今和歌集「槙のやに―とふりはてて」 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐せんべい【木の葉煎餅】🔗🔉

このは‐せんべい木の葉煎餅】 木の葉の形につくった煎餅。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐ちょう【木の葉蝶】‥テフ🔗🔉

このは‐ちょう木の葉蝶‥テフ タテハチョウ科のチョウ。沖縄・台湾・中国南部に産する。大形で、翅の表面は黒褐色・青藍色の光輝を放ち、前翅中央に橙黄色の広い斜めの帯があり美しい。裏面は枯葉に似るので、擬態の好例として有名。 このはちょう コノハチョウ 提供:ネイチャー・プロダクション ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐てんぐ【木の葉天狗】🔗🔉

このは‐てんぐ木の葉天狗】 威力のない吹けば飛ぶような小さい天狗。こっぱてんぐ。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐とりづき【木の葉採り月】🔗🔉

このは‐とりづき木の葉採り月】 (桑の葉を採る月の意)陰暦4月の異称。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

こ‐の‐はな【木の花】🔗🔉

こ‐の‐はな木の花】 木に咲く花。特に桜、また、梅の異称。神代紀「―の如あまいに移り落ちなむ」

このは‐ぶね【木の葉舟】🔗🔉

このは‐ぶね木の葉舟】 ①遠く水に浮かんだ舟を木の葉に見立てていう語。 ②水上に浮かんだ木の葉を舟に見立てていう語。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐むし【木の葉虫】🔗🔉

このは‐むし木の葉虫】 ナナフシ目コノハムシ科の昆虫の総称。また、その一種。全体に緑色か褐色。形が木の葉に似、特に雌では前翅が大きく、翅脈が葉脈に似る。20種ほどが東南アジアを中心に、インド洋や南太平洋の島々に分布。 コノハムシ 提供:ネイチャー・プロダクション ⇒こ‐の‐は【木の葉】

このは‐むしゃ【木の葉武者】🔗🔉

このは‐むしゃ木の葉武者】 取るに足りない武士。こっぱむしゃ。 ⇒こ‐の‐は【木の葉】

こ‐の‐ま【木の間】🔗🔉

こ‐の‐ま木の間】 木と木とのあいだ。樹間。古事記「楯たた並めて伊那佐の山の―よも」 ⇒このま‐がくれ【木の間隠れ】

このま‐がくれ【木の間隠れ】🔗🔉

このま‐がくれ木の間隠れ】 木の間に隠れること。 ⇒こ‐の‐ま【木の間】

このまろ‐どの【木の丸殿】🔗🔉

このまろ‐どの木の丸殿⇒きのまろどの

こ‐の‐み【木の実】🔗🔉

こ‐の‐み木の実】 木になる実。きのみ。また、果実。くだもの。〈[季]秋〉。古事記「ときじくのかくの―は、是れ今の橘也」 ⇒このみ‐どり【木の実鳥】

こ‐の‐みち【木の道】🔗🔉

こ‐の‐みち木の道】 木材の良否をみわけること。 ⇒このみち‐の‐たくみ【木の道の工】

このみち‐の‐たくみ【木の道の工】🔗🔉

このみち‐の‐たくみ木の道の工】 こだくみ。大工。源氏物語帚木「―の、よろづの物を心に任せて造り出すも」 ⇒こ‐の‐みち【木の道】

このみ‐どり【木の実鳥】🔗🔉

このみ‐どり木の実鳥】 ①木の実によりつく鳥。 ②サルの異称。呉竹集「―。猿の事なり。嵐吹くみ山の奥の―叫ぶ声のみ雲にさはりて」 ⇒こ‐の‐み【木の実】

こ‐の‐め【木の芽】🔗🔉

こ‐の‐め木の芽】 ①木に生え出る芽。きのめ。〈[季]春〉。古今和歌集「霞立ち―もはるの雪降れば」 ②山椒さんしょうの芽。きのめ。 ③茶の若葉を摘んでいりあぶったもの。煎茶せんちゃ⇒このめ‐あえ【木の芽和え】 ⇒このめ‐かぜ【木の芽風】 ⇒このめ‐づき【木の芽月】 ⇒このめ‐づけ【木の芽漬】 ⇒このめ‐どき【木の芽時】 ⇒木の芽張る

このめ‐かぜ【木の芽風】🔗🔉

このめ‐かぜ木の芽風】 木の芽を吹く春風。〈[季]春〉 ⇒こ‐の‐め【木の芽】

このめ‐づき【木の芽月】🔗🔉

このめ‐づき木の芽月】 (木の芽の出る月)陰暦2月の異称。 ⇒こ‐の‐め【木の芽】

このめ‐どき【木の芽時】🔗🔉

このめ‐どき木の芽時】 木の芽の出る季節。芽立ち時。〈[季]春〉 ⇒こ‐の‐め【木の芽】 ○木の芽張るこのめはる 木の芽がふくらむ。「春」の序詞のように用いる。後撰和歌集「―春の山田をうちかへし」 ⇒こ‐の‐め【木の芽】

○木の芽張るこのめはる🔗🔉

○木の芽張るこのめはる 木の芽がふくらむ。「春」の序詞のように用いる。後撰和歌集「―春の山田をうちかへし」 ⇒こ‐の‐め【木の芽】 この‐も此の面】 こなた。こちらがわ。 ⇒このも‐かのも【此の面彼の面】 このも‐かのも此の面彼の面】 こちら側とあちら側。こなたかなた。あちこち。古今和歌集東歌「つくばねの―に蔭はあれど」 ⇒この‐も【此の面】 このもし・い好もしい】 〔形〕[文]このも・し(シク) (→)「このましい」に同じ。 このもし‐が・る好もしがる】 〔自四〕 このましく思う。ほしがる。竹取物語「うべ、かぐや姫の―・り給ふにこそありけれ」 こ‐の‐もと木の下】 きのした。万葉集11「―に時と寄りこねわが思ふ人」 ⇒このもと‐まつり【木の下祭】 このもと‐まつり木の下祭】 伊勢神宮の新造営のため、正殿の心しんの柱の材を山から伐り出す時、その木の下で行われる祭。 ⇒こ‐の‐もと【木の下】 この‐ゆえ‐に此の故に‥ユヱ‥ この理由によって。 この‐よ此の世】 ①生きている世。今の世。現世。こんじょう。万葉集4「―には人言繁し来む世にもあはむわが背子」。「―では結ばれぬ二人」 ②今の代。当代。源氏物語紅葉賀「―に名を得たる舞の師の男ども」 ③人の住んでいる世の中。世間一般。枕草子40「あすはひの木。―近くも見え聞えず」 ⇒このよ‐ならず【此の世ならず】 ⇒このよ‐の‐かぎり【此の世の限り】 ⇒このよ‐の‐ほか【此の世の外】 この‐よう此の様‥ヤウ こういうふう。このとおり。かかるさま。 このよ‐ならず此の世ならず】 ほとんど死ぬほどに。古今著聞集5「―わづらひけり」 ⇒この‐よ【此の世】 このよ‐の‐かぎり此の世の限り】 一生のおわり。この世の見おさめ。万葉集紫千紅「ふかみ草の花見しを、―として」 ⇒この‐よ【此の世】 このよ‐の‐ほか此の世の外】 あのよ。後の世。来世。後拾遺和歌集「あらざらむ―の思出に」 ⇒この‐よ【此の世】 この‐よ‐ら此の夜ら】 (ラは接尾語)こんや。今宵。万葉集10「―はさ夜ふけぬらし」 このり兄鷂】 ハイタカの雄。〈倭名類聚鈔18こ‐の‐わた海鼠腸】 ナマコの腸はらわた、あるいはその塩辛しおから。寒中に製したものがよいとされる。〈[季]冬〉 このん‐で好んで】 特に気に入って。自ら進んで。性に合うのでしばしば。「―したわけではない」「―山歩きをする」 こ‐は此は・是は】 物事をこれと指定して驚嘆する時に発する声。これは。これはまあ。源氏物語帚木「―いかなることぞ」 ⇒此は如何に ⇒此はそも こ‐ば小場・小庭】 ①狭い場所。こにわ。 ②物事が内々で行われる場所。 ③細かくてゆったりとしないさま。役者大鑑「振出し嵐流よりは―に見えて大やうならず」 ↔大場おおば こ‐ば木羽・木端】 ①材木のきりはし。こっぱ。 ②(→)杮板こけらいたに同じ。「―葺」 こ‐ば木場】 ①山で伐った木を集めて置く山間の狭小な平地。仕事場・休み場などにも利用。馬場まば。馬止まどめ。 ②山間の農作地。焼畑をもいう。 こ‐ば胡馬】 中国の北方の胡地に産した馬。 ⇒胡馬北風に依る ご‐は五派⇒ごけ(五家)1・2 ご‐は五覇】 春秋時代の5人の覇者。 ①[孟子告子下]斉の桓公、晋の文公、秦の穆公ぼくこう、宋の襄公じょうこう、楚の荘王の総称。 ②[荀子王覇]斉の桓公、晋の文公、楚の荘王、呉王闔閭こうりょ、越王勾践の総称。 ご‐は呉派】 〔美〕「浙派せっぱ呉派」参照。 ご‐は語派】 〔言〕(branch of languages)語族の下位分類。同一語族の中で同じ時期に分化したか、または共通性・関連性の強いとみられる諸言語の総称。インド‐ヨーロッパ語族中のゲルマン語派・イタリック語派、アルタイ語族中のチュルク語派など。下位分類として語群がある。 ご‐ば五馬】 四頭立ての馬車(駟馬)に驂そえうまを加えたもの。中国の漢代、太守にこれが許されたので、太守の異称。 ご‐ば後場】 取引所で、立会たちあいが午前・午後と1日2回行われる場合、午後の立会。↔前場ぜんば こ‐はい粉灰‥ハヒ ①こなごなに砕けること。粉微塵こなみじん。曾我物語11「大敵を―に打ち砕く」 ②したたかにたしなめること。こっぱい。日葡辞書「コハイニヒトヲシカル」 こ‐ばい故買】 盗んだ品物であることを知っていて、それを買うこと。窩主買けいずかいご‐はい向拝・御拝】 社殿や仏堂の正面階段の上に張り出した廂ひさしの部分。参詣者の礼拝する所。背面にあるものは後拝という。階隠はしがくし。こうはい。 ⇒ごはい‐ばしら【向拝柱】 ご‐はい後拝】 社殿や仏堂の前後に向拝ごはいがある時、その背後の方のもの。↔前拝 ご‐はい誤配】 郵便物などを、あやまって宛名と異なる所に配ること。 こばいえん古梅園‥ヱン 製墨の老舗しにせの名。本家は奈良の松井氏。江戸にも支店があった。

こ‐の‐もと【木の下】🔗🔉

こ‐の‐もと木の下】 きのした。万葉集11「―に時と寄りこねわが思ふ人」 ⇒このもと‐まつり【木の下祭】

このもと‐まつり【木の下祭】🔗🔉

このもと‐まつり木の下祭】 伊勢神宮の新造営のため、正殿の心しんの柱の材を山から伐り出す時、その木の下で行われる祭。 ⇒こ‐の‐もと【木の下】

ぼく【木】🔗🔉

ぼく】 ①ふしくれだち、または曲がった樹木の古い根または幹。〈日葡辞書〉 ②中国の楽器の分類、八音はちおんの一つ。木製の体鳴楽器である柷しゅくと敔ぎょなど。また、その音。 →もく(木)

もく【木】🔗🔉

もく】 (呉音) ①五行ごぎょうの第1。時季では春、方位では東、十干じっかんでは甲・乙に当てる。 ②木曜の略。 →ぼく(木)

[漢]木🔗🔉

 字形  筆順 〔木部0画/4画/教育/4458・4C5A〕 〔音〕ボク(漢) モク(呉) 〔訓〕= [意味] ①植物の一類。き。 ㋐立ち木。(対)草。「一木一草・樹木じゅもく・大木・名木・木石・木食もくじき」 ㋑建築・細工の用材。「木刀・木造もくぞう・土木・材木ざいもく」 ②モク五行ごぎょうの一つ。方位では東、四季では春、十干では甲・乙に当てる。「木星・木火土金ごん水」 ③モク七曜の一つ。「木曜」 ④かざりけがない。(同)朴・樸。「木訥ぼくとつ・木強漢」 [解字] 解字象形。立ち木にかたどる。 [下ツキ 花木・灌木・朽木・朽木糞牆・喬木・梟木・巨木・原木・好文木・坑木・香木・高木・槁木死灰・古木・枯木死灰・材木・雑木・入木道・撞木・樹木・上木・如鱗木・神木・草木・泰山木・大木・啄木・低木・貞木・唐変木・倒木・唐木・土木・八木・伐木・副木・浮木・名木・銘木・用木・流木・梁木・霊木・老木・肋木・馬酔木あしび [難読] 木通あけび・木耳きくらげ・木理きめ・木遣きやり・木霊こだま・木端こっぱ・木末こぬれ・木豇豆ささげ・木菟ずく・みみずく・木賊とくさ・木天蓼またたび・木槿むくげ・木槵子むくろじ・木瓜もっこう・ぼけ・木綿もめん・ゆう・木乃伊ミイラ

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き【木・樹】🔗🔉

[1] 【木・樹】 (1)木質の幹を有する植物。低木と高木に分ける。木本(モクホン)。樹木。たちき。「―の枝」 (2)製材した材木。木材。「―の箱」 (3)(普通「柝」と書く)芝居や相撲などで用いる拍子木(ヒヨウシギ)。開幕・閉場などの合図に用いる。

き=から落ちた猿(サル)🔗🔉

――から落ちた猿(サル) 頼りにするものを失ってどうしてよいかわからないことのたとえ。木を離れた猿。

き=で鼻を括(クク)・る🔗🔉

――で鼻を括(クク)・る 〔「木で鼻をこくる」の誤用が一般化したもの。「こくる」はこするの意〕 ひどく無愛想にもてなす。木で鼻をかむ。「―・ったような挨拶(アイサツ)」

き=に竹を接(ツ)ぐ🔗🔉

――に竹を接(ツ)ぐ 性質の違うものをつなぎ合わせる。調和がとれぬことのたとえ。木に竹。

き=にも=草(=萱(カヤ))にも心を置く🔗🔉

――にも=草(=萱(カヤ))にも心を置く ささいな物事にも恐れおののくさまにいう。

き=に餅(モチ)がなる🔗🔉

――に餅(モチ)がなる 実際にありえないこと,話がうますぎることのたとえ。

き=に縁(ヨ)りて魚(ウオ)を求む🔗🔉

――に縁(ヨ)りて魚(ウオ)を求む 〔孟子(梁恵王上)〕 方法を誤れば成功できないことのたとえ。

き=を見て森を見ず🔗🔉

――を見て森を見ず 事物の末梢的部分にこだわりすぎて,本質や全体をとらえられないことのたとえ。

き-ガス【木―】🔗🔉

き-ガス [2] 【木―】 ⇒木(モク)ガス

き-の-か【木の香】🔗🔉

き-の-か [1] 【木の香】 材木の香り。「―も新しい家」

き-の-かしら【木の頭・柝の頭】🔗🔉

き-の-かしら [1] 【木の頭・柝の頭】 ⇒きがしら(木頭)

き-の-は【木の葉】🔗🔉

き-の-は [1] 【木の葉】 樹木の葉。「青々とした―」 →このは(木の葉)

き-の-はし【木の端】🔗🔉

き-の-はし [1] 【木の端】 (1)木の切れはし。 (2)木の切れはしのように,役に立たないもの。人の捨てて顧みないもの。

きのまろ-どの【木の丸殿】🔗🔉

きのまろ-どの 【木の丸殿】 荒削りの丸木のままで造った粗末な宮殿。特に,筑前国朝倉郡にあった斉明天皇の行宮(アングウ)。黒木の御所。きのまるどの。このまろどの。((歌枕))「朝倉や―にわがをれば名のりをしつつ行くはたが子ぞ/新古今(雑中)」

き-の-み【木の実】🔗🔉

き-の-み [1] 【木の実】 木になった果実。このみ。[季]秋。

きのみ=は本(モト)へ落つ🔗🔉

――は本(モト)へ落つ 木の実はなった木の根もとに落ちる。物事はすべてその本にかえることのたとえ。

きのみ-あぶら【木の実油】🔗🔉

きのみ-あぶら [4] 【木の実油】 木の実からしぼった油。特に,椿(ツバキ)油のこと。

き-の-みち【木の道】🔗🔉

き-の-みち 【木の道】 木材のよしあしを見分け,木を切り出すこと。また,その人。そまびと。このみち。「つくもづかさの工のさまざま―をえりすゑたるやうに/民部卿家歌合」

きのみち-の-たくみ【木の道の工】🔗🔉

きのみち-の-たくみ 【木の道の工】 大工・指物師などの工匠。こだくみ。このみちのたくみ。

き-の-め【木の芽】🔗🔉

き-の-め [1] 【木の芽】 (1)春先に木に萌(モ)え出た芽。このめ。[季]春。 (2)特に,山椒(サンシヨウ)の芽のこと。[季]春。

きのめ-あえ【木の芽和え】🔗🔉

きのめ-あえ ―アヘ [0] 【木の芽和え】 山椒の若芽をすりまぜた白味噌でタケノコ・イカなどをあえた料理。[季]春。

きのめ-ざんしょう【木の芽山椒】🔗🔉

きのめ-ざんしょう ―セウ [4] 【木の芽山椒】 山椒の新芽。

きのめ-だち【木の芽立ち】🔗🔉

きのめ-だち [0] 【木の芽立ち】 春,木の芽の出る頃。

きのめ-づけ【木の芽漬(け)】🔗🔉

きのめ-づけ [0] 【木の芽漬(け)】 木通(アケビ)または山椒などの若芽を塩漬けにしたもの。京都鞍馬の名産であった。このめづけ。

きのめ-でんがく【木の芽田楽】🔗🔉

きのめ-でんがく [4] 【木の芽田楽】 豆腐に山椒の若芽をすりまぜた味噌を塗ってあぶった料理。[季]春。

きのめ-どき【木の芽時】🔗🔉

きのめ-どき [0] 【木の芽時】 ⇒このめどき

きのめ-ながし【木の芽流し】🔗🔉

きのめ-ながし [4] 【木の芽流し】 早春,樹木の芽ぶくころに降る長雨。

こ【木】🔗🔉

【木】 〔「木(キ)」の交替形〕 き(木)。多く他の語と複合して用いられる。「―立ち」「―の葉」「―の根の根ばふ宮/古事記(下)」

こ-ぐら・い【木暗い】🔗🔉

こ-ぐら・い [3] 【木暗い】 (形)[文]ク こぐら・し 樹木が生い茂って暗い。「―・い山路」 [派生] ――さ(名)

こ-くらがり【木暗がり】🔗🔉

こ-くらがり [2] 【木暗がり】 木が茂って暗いこと。また,その所。木の下闇。

こ-ぐれ【木暗・木暮れ】🔗🔉

こ-ぐれ 【木暗・木暮れ】 木の下の暗い所。「雨すぐると山の道の―より/新撰六帖 5」

こっ-ぱ【木っ端・木っ片】🔗🔉

こっ-ぱ [1][3] 【木っ端・木っ片】 (1)斧(オノ)や鋸(ノコギリ)で切った木の切れ端。小さな木片。 (2)価値のないもの。とるに足りないもの。多く他の語の上に付けて用いる。「―役人」「―大名」「―武者」

こっぱ-げんか【木っ端喧嘩】🔗🔉

こっぱ-げんか ―クワ 【木っ端喧嘩】 とるに足りないつまらないけんか。「―はしやるな/滑稽本・浮世風呂 4」

こっぱ-の-ひ【木っ端の火】🔗🔉

こっぱ-の-ひ 【木っ端の火】 〔木っ端は火持ちしないことから〕 あっけないこと,たわいもないことのたとえ。河童(カツパ)の屁(ヘ)。

こっぱ-みじん【木っ端微塵】🔗🔉

こっぱ-みじん ―ヂン [1] 【木っ端微塵】 こなごなに砕けること。こなみじん。「―に砕ける」

こ-の-うれ【木の末】🔗🔉

こ-の-うれ 【木の末】 こずえ。こぬれ。「秋はなほおぼつかなしや初瀬川―もとに残る夜の月/建仁元年十五夜歌合」

こ-の-くれ【木の暗れ・木の暮れ】🔗🔉

こ-の-くれ 【木の暗れ・木の暮れ】 茂った木に覆われて暗いこと。また,そういう所。このくれしげ。「―の夕闇なるに/万葉 1948」

このくれ-しげ【木の暗れ茂】🔗🔉

このくれ-しげ 【木の暗れ茂】 「木の暗(クレ)」に同じ。「松風に池波立ちて桜花―に/万葉 257」

このくれ-の【木の暗れの】🔗🔉

このくれ-の 【木の暗れの】 (枕詞) 〔木の深い繁みのようにの意で〕 「しげし」にかかる。「―繁き谷辺を/万葉 4192」

こ-の-した【木の下】🔗🔉

こ-の-した [1] 【木の下】 樹木の下。

このした-がくれ【木の下隠れ】🔗🔉

このした-がくれ 【木の下隠れ】 木の陰に隠れていること。また,その場所。「宮城野の―鹿や鳴くらん/続後拾遺(秋上)」

このした-かげ【木の下陰】🔗🔉

このした-かげ [4][0] 【木の下陰】 木の陰。こかげ。「―の風のまにまに/新古今(春下)」

このした-かぜ【木の下風】🔗🔉

このした-かぜ 【木の下風】 木の下を吹く風。「桜ちる―はさむからで/拾遺(春)」

このした-つゆ【木の下露】🔗🔉

このした-つゆ 【木の下露】 (1)木の枝から落ちる露。「みさぶらひみ笠と申せ宮城野の―は雨にまされり/古今(東歌)」 (2)木の下の草葉におく露。「おき余る―や染めつらん/玉葉(秋上)」

このした-やみ【木の下闇】🔗🔉

このした-やみ [0] 【木の下闇】 木が茂ってその木陰が暗いこと。「五月山―にともす火は/拾遺(夏)」

こ-の-は【木の葉】🔗🔉

こ-の-は [1] 【木の葉】 (1)冬になって散る葉。散り残っている樹木の葉についてもいう。[季]冬。「―が舞い落ちる」 →きのは(木の葉) (2)木の葉は軽いことから,軽いもの,取るに足らないものの意で,接頭語のように用いる。こっぱ。「―侍」「―鬼」

このは-いし【木の葉石】🔗🔉

このは-いし [3] 【木の葉石】 (1)多数の木の葉の化石を含んでいる堆積岩。多くは泥岩。栃木県塩原町付近から出土するものが有名。 (2)温泉沈殿物である石灰華で,木の葉の印痕を有するもの。

このは-おとし【木の葉落(と)し】🔗🔉

このは-おとし [4] 【木の葉落(と)し】 (1)木の葉が落ちるように左右交互に横すべりをしながら降下する飛行技術。 (2)〔木の葉を吹き落とすことから〕 木枯(コガラ)しのこと。

このは-がえし【木の葉返し】🔗🔉

このは-がえし ―ガヘシ [4] 【木の葉返し】 木の葉が風に翻るように軽快なはやわざ。このはがえり。「薙刀(ナギナタ)柄長くおつとりのべて,…一所に当るを―/謡曲・巴」

このは-がくれ【木の葉隠れ】🔗🔉

このは-がくれ [4] 【木の葉隠れ】 木の葉に隠れて見えないこと。また,その所。「いまよりは―もなけれども時雨に残る村雲の月/新古今(冬)」

このは-がみ【木の葉髪】🔗🔉

このは-がみ [3] 【木の葉髪】 晩秋から初冬の頃,木の葉が散るように,常より多く脱け落ちる頭髪をいう語。[季]冬。《―文芸ながく欺きぬ/中村草田男》

このは-がれい【木の葉鰈】🔗🔉

このは-がれい ―ガレヒ [4] 【木の葉鰈】 5センチメートルぐらいのカレイを重ねて乾燥させたもの。ささのはがれい。あしのはがれい。

このは-ごろも【木の葉衣】🔗🔉

このは-ごろも 【木の葉衣】 (1)身に散りかかる木の葉を衣に見立てていう語。「―の袖の上/謡曲・雨月」 (2)木の葉をつづって作った衣。仙人が着るという。

このは-ざる【木の葉猿】🔗🔉

このは-ざる [4] 【木の葉猿】 (1)小さな猿。身軽に飛びまわって,樹間に見え隠れする小猿。「御迎ひに馬,乗物,―共をおびたたしく遣はし給ふ/御伽草子・のせ猿」 (2)熊本県玉東町木葉で作る郷土玩具。土製の猿に彩色したもの。

このは-しぐれ【木の葉時雨】🔗🔉

このは-しぐれ [4] 【木の葉時雨】 木の葉の散るさまや音を時雨に見立てていう語。

このは-ずく【木の葉木菟】🔗🔉

このは-ずく ―ヅク [3] 【木の葉木菟】 フクロウ目フクロウ科の鳥。全長約20センチメートルで,日本産フクロウ類では小形。背面は褐色,腹面は淡褐色で,全身に黒ないし褐色の縦斑があり,頭に耳状の羽毛がある。ブッポーソーと鳴き「声の仏法僧」といわれる。北海道・本州の森林で繁殖し,冬期は南へ移動する。

このは-せんべい【木の葉煎餅】🔗🔉

このは-せんべい [4] 【木の葉煎餅】 木の葉の形に作った煎餅。

このは-ちょう【木の葉蝶】🔗🔉

このは-ちょう ―テフ [3] 【木の葉蝶】 タテハチョウ科のチョウ。開張約8センチメートル。はねは前後端がとがり,裏面は褐色で,静止すると枯れ葉に見えるので保護色の例として有名。表面は藍色で,前ばねの中央に斜めの広い橙色帯がある。沖縄本島を北限とし,台湾から東南アジアに広く分布。

このは-てんぐ【木の葉天狗】🔗🔉

このは-てんぐ [4] 【木の葉天狗】 (1)威力のない天狗。大したことのない天狗。こっぱてんぐ。「嵐の山の夜あらしに―ぞ誘はるる/天狗弁」 (2)風に舞い散る木の葉を,空を飛び回る天狗にたとえた語。

このは-ばみ【木の葉銜】🔗🔉

このは-ばみ [3] 【木の葉銜】 ⇒杏葉轡(ギヨウヨウグツワ)

このは-ぶね【木の葉舟】🔗🔉

このは-ぶね [4] 【木の葉舟】 波に浮き沈みする小舟を木の葉に見立てた語。また,水に流れる木の葉を舟に見立てた語。

このは-むし【木の葉虫】🔗🔉

このは-むし [3] 【木の葉虫】 ナナフシ目コノハムシ科の昆虫の総称。熱帯アジアからニューギニアにかけて分布する珍虫。体長約8センチメートル。全身緑色。腹部が著しく扁平で頭部と胸部は細い。全身が木の葉にそっくりで,擬態の例として有名。

このは-むしゃ【木の葉武者】🔗🔉

このは-むしゃ 【木の葉武者】 取るに足りない武者。こっぱむしゃ。

このは-ぐも・る【木の葉曇る】🔗🔉

このは-ぐも・る 【木の葉曇る】 (動ラ四) 茂った木の葉に光が遮られる。「―・らで月や出づらむ/新古今(冬)」

こ-の-ま【木の間】🔗🔉

こ-の-ま [1][0] 【木の間】 木と木のあいだ。樹間。

このま-がくれ【木の間隠れ】🔗🔉

このま-がくれ [4] 【木の間隠れ】 木の茂みのあいだから見え隠れすること。

このま-ちょう【木の間蝶】🔗🔉

このま-ちょう ―テフ 【木の間蝶】 ジャノメチョウ科のクロコノマチョウとウスイロコノマチョウの総称。開張約7センチメートル。暗褐色ではねの外縁には凸凹がある。前ばねに二個,後ろばねに三個の眼状紋があり,裏面は灰白色。幼虫はイネ科の植物を食う。クロコノマチョウは関東から屋久島まで,ウスイロコノマチョウは南西諸島以南,東南アジア・アフリカなどに分布。

こ-の-み【木の実】🔗🔉

こ-の-み [1] 【木の実】 樹木になる果実。きのみ。[季]秋。

こ-の-みち【木の道】🔗🔉

こ-の-みち 【木の道】 「きのみち(木道)」に同じ。

このみち-の-たくみ【木の道の工】🔗🔉

このみち-の-たくみ 【木の道の工】 「きのみちのたくみ(木道工)」に同じ。「かの―の造れる,うつくしきうつは物も/徒然 22」

こ-の-め【木の芽】🔗🔉

こ-の-め [1] 【木の芽】 (1)樹木に萌(モ)え出た芽。きのめ。[季]春。「―が吹く」 (2)サンショウの若芽。きのめ。 (3)〔近世女性語〕 (ア)ユズの葉。きのめ。(イ)茶。

このめ=張・る🔗🔉

――張・る 木の芽がふくらむ。「張る」を「春」にかけて用いることが多い。「今はよも枝にこもれる花もあらじ―・るさめ時を知る頃/新葉(春下)」

このめ-あえ【木の芽和え】🔗🔉

このめ-あえ ―アヘ [0] 【木の芽和え】 ⇒きのめあえ(木芽和)

このめ-かぜ【木の芽風】🔗🔉

このめ-かぜ [3] 【木の芽風】 木の芽どきに吹く風。[季]春。《金堂の扉を叩く―/虚子》

このめ-づき【木の芽月】🔗🔉

このめ-づき [3] 【木の芽月】 陰暦二月の異名。

このめ-づけ【木の芽漬(け)】🔗🔉

このめ-づけ [0] 【木の芽漬(け)】 ⇒きのめづけ(木芽漬)

このめ-どき【木の芽時】🔗🔉

このめ-どき [0] 【木の芽時】 樹木に新芽が出る頃。早春。[季]春。

こ-の-もと【木の下】🔗🔉

こ-の-もと 【木の下】 木のした。樹下。また,身の寄せ所をたとえていう。「いかなる―をかは頼むべく侍らむ/源氏(椎本)」

このもと-まつり【木の下祭】🔗🔉

このもと-まつり 【木の下祭】 伊勢神宮の新殿造宮の際に行われる祭りの一。正殿の心(シン)の柱の木を切り出す前に,杣山(ソマヤマ)のその木の下で行われる。

ぼく【木】🔗🔉

ぼく [0] 【木】 (名・形動ナリ) (1)木。立ち木。樹木。 (2)材木。 (3)気のきかない者。わからずや。ぼくねんじん。「―な野郎だとつもられるもお恥しいからね/滑稽本・早変胸機関」

もく【木】🔗🔉

もく [1] 【木】 (1)木目。 (2)五行の第一。季節では春,方位では東,色では青,五星では木星に当てる。十干では甲(キノエ)・乙(キノト)。 (3)七曜の一。「木曜」の略。

もく-あみ【木阿弥】🔗🔉

もく-あみ [0] 【木阿弥】 「元(モト)の木阿弥」の略。

もく-ガス【木―】🔗🔉

もく-ガス [0][3] 【木―】 木材を乾留するとき生ずる可燃性ガス。一酸化炭素・メタンなどを含む。

もく-タール【木―】🔗🔉

もく-タール [3] 【木―】 木材を乾留して得られる黒褐色の油状物質。芳香族炭化水素・フェノール類のほか,酢酸なども含む。分留して防腐用塗料・薬剤に用いたが,現在はまったく行われない。

き【木】(和英)🔗🔉

き【木】 (1) a tree.→英和 (2) wood;→英和 <米>lumber[<英>timber](材木).→英和 〜の wooden.→英和 〜で鼻をくくったようなcurt.→英和

きのみ【木の実】(和英)🔗🔉

きのみ【木の実】 (a) fruit;→英和 a nut (堅果).→英和

きのめ【木の芽】(和英)🔗🔉

きのめ【木の芽】 a bud.→英和 〜が出る bud.

このは【木の葉】(和英)🔗🔉

このは【木の葉】 a leaf (of a tree).→英和

このま【木の間】(和英)🔗🔉

このま【木の間】 among the trees.〜を通して through the branches.

このみ【木の実】(和英)🔗🔉

このみ【木の実】 (a) fruit;→英和 a nut (堅果);→英和 a berry (いちごなどの).→英和

もくねじ【木ねじ】(和英)🔗🔉

もくねじ【木ねじ】 a wood screw.

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