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しゅ【珠】🔗🔉

しゅ】 しんじゅ。たま。

しゅ‐えん【珠艶】🔗🔉

しゅ‐えん珠艶】 珠のように美しいこと。美しいつや。

しゅ‐が【珠芽】🔗🔉

しゅ‐が珠芽】 腋芽の変形したもので、ふつう小さな球塊となり、養分を貯蔵し、たやすく植物母体から離れて、無性的に新個体を生じるもの。ヤマノイモ・ムカゴイラクサ・オニユリなどの葉の付け根に形成される。胎芽。むかご。肉芽。

しゅかい【珠海】🔗🔉

しゅかい珠海】 (Zhuhai)中国広東省南部、珠江の河口にある港湾都市。水産業・観光業が盛んで、貿易港としても重要。南側はマカオに接する。1980年に経済特別区を設置。人口83万4千(2000)。

しゅ‐ぎょく【珠玉】🔗🔉

しゅ‐ぎょく珠玉】 ①海に産する珠と山に産する玉。真珠と玉。玉珠。 ②美しくすぐれたものをほめていう語。特に、詩や文章にいう。「―の短編」 ⇒珠玉の瓦礫に在るが如し

○珠玉の瓦礫に在るが如ししゅぎょくのがれきにあるがごとし🔗🔉

○珠玉の瓦礫に在るが如ししゅぎょくのがれきにあるがごとし [晋書王衍伝]英才が凡人の中にまじっているのを、玉がかわらや小石にまじっているのにたとえていう。 ⇒しゅ‐ぎょく【珠玉】 しゅ‐きん手巾】 ①てぬぐい。てふき。ハンカチ。森鴎外、舞姫「せきあへぬ涙に―を濡らしつるを」 ②手巾帯の略。 ③僧侶の隠語で、うなぎ。浄瑠璃、神霊矢口渡「おんぞうとは鰻の事だが、宗旨によつて―とも又はちまきとも言ふげな」 ⇒しゅきん‐おび【手巾帯】 しゅ‐きん主筋】 鉄筋コンクリート構造で、軸方向力と曲げモーメントを負担する鉄筋。 しゅきん‐おび手巾帯】 手巾のような、長さ5尺ほどの帯。僧・尼などが用いた。腰帯。しごき。浄瑠璃、卯月潤色「白ちりめんの―衣の上によからうと」 ⇒しゅ‐きん【手巾】 しゅく】 (天皇陵の番人である「守戸」の訛という)近世、陵墓の多い畿内に主に住んで、賤民視された人々。「宿」「守公」「守宮」とも書く。→夙の者 しゅく】 ①父母の弟妹。おじ。おば。 ②兄弟中の第3番目。伯・仲につぐもの。 しゅく】 中国古来の雅楽で用いる打楽器。方形で青色、木製の箱で、1本の棒または槌で底板または側板を突いて鳴らす。奏楽開始の合図に用いる。→敔ぎょ しゅく】 (シュウとも)いわうこと。いわい。「―御入学」 しゅく宿】 ①やどること。 ②旅人のとまる所。やど。また、宿屋の集まっている所。宿駅。「小田原の―」 ③星座。徒然草「この―、清明なる故に」 ④⇒しゅく(夙) しゅく】 朝、粥かゆを食うことから、禅家で朝飯のこと。 しゅ‐く衆苦】 多くの苦痛。衆人の苦痛。しゅうく。源平盛衰記45「一心に念仏申して―永くへだたり」 しゅ‐ぐ手具】 新体操などで演技に用いるボール・棍棒・帯状布などの道具。 じゅく】 勉学を教授する私設の学舎。→私塾 しゅく‐あ宿痾】 ながい間なおらない病気。宿病。宿疾。持病。痼疾こしつ。「―に苦しむ」 しゅく‐あく宿悪】 ①以前に犯した悪事。旧悪。 ②〔仏〕前世で犯した悪業。 しゅく‐あん宿案】 前々から考えていた案。 じゅく‐あん熟案】 つくづくと思案すること。深く思案すること。熟考。熟慮。 しゅく‐い祝意】 祝う気持。賀意。「―を表す」 しゅく‐い宿衣⇒しゅくえ しゅく‐い宿意】 ①かねてからの意見。年来の志望。 ②かねてからのうらみ。宿怨。宿恨。遺恨。太平記18「その時の―相残つて」 しゅく‐いり宿入り】 宿所や宿駅にはいって来ること。好色一代男5「その時は小室ぶしの最中、―にうたひて」 しゅく‐いん宿因】 (スクインとも)〔仏〕前世からの因縁。前世に作った業因ごういん。宿縁。今昔物語集7「二度人間に生れて―の厚き事を顕はせる也」 しゅく‐いんめい祝允明】 明の文人・書家。字は希哲、号は枝山。長州(江蘇蘇州)の人。「懐星堂集」「蘇材小纂」「九朝野記」などの著がある。(1460〜1526) しゅく‐う宿雨】 ①連日降りつづく雨。ながあめ。霖雨りんう。 ②前夜からの雨。 しゅ‐ぐう殊遇】 特別のてあつい待遇。 しゅく‐うん宿運】 前世から定まっている運命。宿命。 しゅく‐え宿衣】 内裏だいりに宿直する時の装束。とのいそうぞく。しゅくい。 しゅく‐えい宿営】 ①軍隊が営所に宿泊すること。また、その営所。陣営。 ②軍隊が兵営外で宿泊すること。 しゅく‐えい宿衛‥ヱイ 宿直して護衛すること。また、その人。 しゅく‐えき宿駅】 街道筋に、旅客を宿泊させ、または荷物の運搬に要する人馬などを継ぎ立てる設備のある所。鎌倉時代以降発達し、交通・経済上の地方的中心ともなり、江戸時代には宿場町として栄えた。しゅく。→駅制 しゅく‐えん祝宴】 いわいの酒宴。「―をはる」 しゅく‐えん祝筵】 祝宴の席。また、祝宴。 しゅく‐えん宿怨‥ヱン 年来のうらみ。「―を晴らす」 しゅく‐えん宿縁】 前世からの因縁。宿因。しゅうえん。 しゅく‐おくり宿送り(→)「宿継ぎ」に同じ。 しゅく‐が祝賀】 祝い喜ぶこと。「勝利を―する」「―会」 しゅく‐がく宿学】 かねてから名望のある、すぐれた学者。 しゅく‐がく粛学】 大学教授会の内部抗争を関係当事者の人事処分によって処理すること。→平賀粛学 しゅく‐かご宿駕籠】 旅人を乗せて宿駅間を往来した極めて粗末な駕籠。雲助駕籠。 宿駕籠 しゅく‐がよい宿通い‥ガヨヒ 宿場女郎のもとに通うこと。浄瑠璃、曾我扇八景「下人一人持たずして―のおかしさよ」 しゅく‐かん宿官‥クワン 平安時代、従五位下に昇って受領ずりょうに任ぜられる資格を得た者が、受領欠員がないため、一時的に任ぜられる諸国の権守ごんのかみ・介すけなどの称。やどりのつかさ。 しゅく‐がん宿願‥グワン ①〔仏〕前世におこした誓願。 ②年来の願い。宿望。「ようやく―を果たした」 しゅく‐き宿忌】 〔仏〕忌日の前日。また、葬儀の前夜。逮夜たいやしゅく‐き淑気】 天地の間に満ち満ちているめでたいけはい。新年をことほぐ気持からいう。〈[季]新年〉 しゅく‐ぎ祝儀⇒しゅうぎ しゅく‐ぎ宿疑】 かねてからの疑い。年来の疑問。 じゅく‐き熟期】 果実が成熟して食用に適するようになる時期。開花後の日数に応じて早生・中生・晩中生・晩生などの区別がある。 じゅく‐ぎ熟議】 よくよく評議すること。 しゅく‐ぐん粛軍】 軍の綱紀を粛正すること。特に、二‐二六事件後に日本陸軍が部内の規律粛正をはかって行なった一連の人事異動等を指す。 しゅく‐けい夙慧】 (「夙」は、早いの意)幼時から賢いこと。 しゅく‐けい祝慶】 祝いよろこぶこと。 しゅく‐けい粛啓】 (つつしんで申し上げるの意)手紙の書出しに用いる挨拶のことば。拝啓。粛呈。粛白。 しゅく‐けい粛敬】 つつしみうやまうこと。 しゅく‐げん縮減】 ちぢめ減らすこと。「予算の規模を―する」 しゅく‐ご夙悟】 幼時から賢いこと。夙慧。夙敏。 じゅく‐ご熟語】 ①二つ以上の単語または2字以上の漢字が結合してできた語。「夜明け」「買物」「読書」の類。→熟字。 ②(idiom)一定の言いまわしで特有な意味を表す成句。慣用句。成句。成語。 しゅく‐こう宿構⇒しゅっこう しゅく‐ごう宿業‥ゴフ (スクゴウとも)〔仏〕現世に応報を招く原因となった前世の善悪の行為。 しゅく‐ごう縮合‥ガフ 〔化〕(condensation)2個以上の化合物が結合して、簡単な化合物(多くは水)を分離し、新たな化合物(縮合体)となること。酸とアルコールからエステルと水とが生成する反応の類。 しゅく‐こん宿恨⇒しゅっこん しゅくこん‐そう宿根草‥サウ ⇒しゅっこんそう しゅく‐さい祝祭】 ①いわいのまつり。 ②いわいとまつり。祝日と祭日。 ⇒しゅくさい‐げき【祝祭劇】 ⇒しゅくさい‐じつ【祝祭日】 しゅく‐さい宿債】 ①〔仏〕まだ償っていない前世の悪業。 ②久しい以前の債務。前からの借債。 しゅく‐ざい宿罪】 ①〔仏〕宿世すくせの罪障。過去の罪過。 ②〔宗〕(→)原罪げんざいに同じ。 しゅくさい‐げき祝祭劇】 (Festspiel ドイツ)16〜18世紀、ヨーロッパの宮廷・教会などの祝典や祭に演じられた演劇や芸術的行事。 ⇒しゅく‐さい【祝祭】 しゅくさい‐じつ祝祭日】 ①祝典・祭典の行われる定例の日。国家的・宗教的に制定された祝日と祭日。近代国家の独立・革命・戦勝記念日など、また、キリスト教の四旬節・復活祭・クリスマス、仏教の灌仏会かんぶつえなど。 ②旧制で、国家の祝日と皇室の大祭日たいさいじつとの併称。1927年以後、祝日・準祝日として四方拝(1月1日)・新年宴会(1月5日)・紀元節(2月11日)・天長節(4月29日)・明治節(11月3日)があり、大祭日として元始祭(1月3日)・春季皇霊祭(3月21日頃)・神武天皇祭(4月3日)・秋季皇霊祭(9月23日頃)・神嘗祭(10月17日)・新嘗祭(11月23日)・大正天皇祭(12月25日)があった。→国民の祝日 ⇒しゅく‐さい【祝祭】 しゅく‐さつ宿札】 やどふだ。 しゅく‐さつ粛殺】 (シクサツとも)きびしい秋気が草木をそこない枯らすこと。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「はびこる外道のしくさつの形」 しゅく‐さつ縮刷】 版を縮小して印刷すること。また、その印刷物。 ⇒しゅくさつ‐ばん【縮刷版】 じゅく‐さつ熟察】 よくよく考えること。ふかく見きわめること。 しゅくさつ‐ばん縮刷版】 版を縮刷して作った印刷物。「新聞の―」 ⇒しゅく‐さつ【縮刷】 じゅく‐さん熟蚕】 繭を作ろうとする蚕。食桑を止め、体は前半身から飴色となる。ひきこ。すがき。 しゅく‐し夙志】 早くから抱いていたこころざし。「―を遂げる」 しゅく‐し祝史】 みこ。はふり。神主。 しゅく‐し祝詞】 ①神に祈ることば。のりと。 ②祝賀の意を述べることば。祝辞。 しゅく‐し宿志】 (実現を望んで)長い間持ち続けていたこころざし。宿願。宿望。素志。「―を遂げる」 しゅく‐し宿紙】 (スクシとも)薄墨色のすきがえしの紙。→薄墨紙→紙屋紙かみやがみ しゅく‐じ祝辞】 祝賀の意を表すことば。祝詞。「―を述べる」「来賓―」 しゅく‐じ宿次】 ①やどをとること。宿泊。 ②宿場。宿駅。しゅく。 じゅく‐し熟思】 つくづく思いめぐらすこと。深く考えること。熟慮。熟考。 じゅく‐し熟柿】 よく熟した柿。うみ柿。〈[季]秋〉 ⇒じゅくし‐くさ・い【熟柿臭い】 ⇒じゅくし‐くび【熟柿首】 ⇒じゅくし‐しゅぎ【熟柿主義】 じゅく‐し熟紙】 漉いた上に槌で打ち叩くなどの加工をした紙。打紙のほか雲母きらびき・礬砂どうさびきの紙や染色した紺紙・紅紙の類をいう。 じゅく‐し熟視】 じっとみつめること。つらつらみること。「相手の顔を―する」 じゅく‐じ熟地‥ヂ ⇒じゅくち。サントスの御作業「―に蒔きたる種ばかり栄えて、一粒が万倍に分ずる」 じゅく‐じ熟字】 2字以上の漢字が結合して一つの概念を表す語。「善良」「土産」の類。 ⇒じゅくじ‐くん【熟字訓】 しゅく‐じき宿食⇒しゅくしょく。〈日葡辞書〉 じゅく‐しき熟識】 ①よく知っていること。熟知。 ②よく知っている人。親友。 じゅくし‐くさ・い熟柿臭い】 〔形〕 酒に酔った人の息が臭く、熟柿のようなにおいがある。狂言、茶壺「ああ、―・い、酒に酔ふたと見えた」 ⇒じゅく‐し【熟柿】 じゅくし‐くび熟柿首】 (落ちやすいの意で)相手の首をののしっていう語。浄瑠璃、吉野都女楠「―ゆすり落しふみつぶしてくれんと」 ⇒じゅく‐し【熟柿】 じゅくじ‐くん熟字訓】 熟字を訓よみにすること。また、その訓。「私語」を「ささやき」、「五月雨」を「さみだれ」と訓読する類。 ⇒じゅく‐じ【熟字】 じゅくし‐しゅぎ熟柿主義】 柿が熟して自然に落ちるのを待つように、時機の到来を気長に待つ考え方。 ⇒じゅく‐し【熟柿】 しゅく‐しつ宿疾】 ながい間なおらないやまい。持病。宿痾しゅくあ。宿病。 しゅく‐じつ祝日】 めでたい日。いわいの日。特に、国で定めた祝いの日。→国民の祝日→祝祭日 しゅく‐しゃ宿舎】 ①(旅先などで)やどる所。泊まる所。宿所。やど。 ②職員などの住まいにあてる住宅。「公務員―」 しゅく‐しゃ縮写】 原形を縮めてうつすこと。また、そのうつしたもの。「原図を―する」 じゅく‐しゃ塾舎】 塾生の寄宿舎。 しゅく‐しゃく縮尺】 ①地図上での長さと実際の地表上での長さの比。比の形あるいは分子が1の分数で表す。 ②製図で、実物より小さく描くこと。また、製図の寸法を実物の寸法で除した値(縮小比)。縮尺の種類は、製図規格で規定。 しゅく‐しゅ宿主】 〔生〕(host) ①寄生生物が寄生する相手の生物。寄主。やどぬし。 ②組織片や器官を移植するとき、移植される方の組織・個体。 しゅく‐じゅ宿儒】 年功を積んで、名望のある儒者。 じゅく‐しゅ熟手】 熟練した人。 しゅく‐しゅう宿執‥シフ ①〔仏〕前世から執着して離れない心の善悪の性質。十訓抄「前世の―にや、この事さりがたく心にかかり侍れば」 ②久しい以前からの確執。 ③昔からの友人。旧友。 しゅく‐しゅう宿習‥シフ (シュクジュウとも)〔仏〕前世からの習慣。前世から積み重ねて来た善悪が潜在力となって現世に及ぶこと。保元物語「―の程こそ浅ましけれ」 しゅく‐じゅう縮重‥ヂユウ 〔理〕〔生〕(→)縮退に同じ。 しゅく‐じゅう縮絨】 ①毛織物仕上げの一工程。石鹸溶液・アルカリ溶液を混じ、圧力・摩擦を加え、毛織物の長さおよび幅を収縮し、組織を密にし、表面の毛端をからませること。縮充。 ②地直しの一法。毛織物を服に仕立てる前に霧を吹いたり水に浸したりして布地をつめること。 ⇒しゅくじゅう‐き【縮絨機】 しゅくじゅう‐き縮絨機】 縮絨に使う機械。毛織物に溶液を含ませ、温度を上げながら強く圧搾・摩擦し、それを平均にさせ、短時間に仕上げる装置。ローラー式と臼式とがある。 ⇒しゅく‐じゅう【縮絨】 しゅく‐じゅうごう縮重合‥ヂユウガフ (→)重縮合に同じ。 しゅく‐しゅく粛粛】 ①つつしむさま。 ②静かにひっそりしたさま。 ③ひきしまったさま。 ④おごそかなさま。「葬列が―と歩む」 じゅく‐じゅく 水気を多く含んでいるさま。液体がにじみ出てくるさま。 しゅく‐しょ宿所】 ①宿るところ。泊まる所。宿舎。やど。 ②住む家。 しゅく‐じょ淑女‥ヂヨ ①[詩経周南、関雎]善良で徳のある婦人。 ②品位のある女性。しとやかな婦人。レディー。「紳士―」 じゅく‐しょ熟所】 よく慣れたところ。住みなれた場所。日葡辞書「ジュクショバウ(忘)ジガタシ」 しゅく‐しょう祝捷‥セフ 勝利を祝うこと。祝勝。 しゅく‐しょう祝勝】 勝利を祝うこと。祝捷。「―会」 しゅく‐しょう宿将‥シヤウ 老功の大将。かねてから名望の高く力量ある老将。 しゅく‐しょう縮小‥セウ ちぢまって小さくなること。ちぢめて小さくすること。「規模を―する」「軍備―」↔拡大。 ⇒しゅくしょう‐かいしゃく【縮小解釈】 ⇒しゅくしょう‐ごび【縮小語尾】 ⇒しゅくしょう‐さいせいさん【縮小再生産】 しゅくしょう‐かいしゃく縮小解釈‥セウ‥ 〔法〕法の語句・文章の意味を通常よりも狭く限定する解釈。↔拡大解釈。 ⇒しゅく‐しょう【縮小】 じゅくじょう‐こうか粥状硬化‥ジヤウカウクワ 動脈硬化の一種。大動脈および中動脈に好発。内膜に水腫・線維化・コレステロール沈着・石灰化などを伴う巣状の肥厚を生じ、潰瘍化と出血を来す。病巣中心が皮膚のアテロームに類似し、粥かゆ状を呈する。 しゅくしょう‐ごび縮小語尾‥セウ‥ (→)指小辞ししょうじに同じ。 ⇒しゅく‐しょう【縮小】 しゅくしょう‐さいせいさん縮小再生産‥セウ‥ 再生産が今までよりも小さな規模で反復されること。戦争・天災や、恐慌・不況などの場合におこる。↔拡大再生産 ⇒しゅく‐しょう【縮小】 しゅく‐しょく宿食】 (シュクジキとも)食べた物が消化しないで胃の中にあること。また、その食物。今昔物語集1「腹中の―、風ふうと成りて」 じゅく‐しょく熟食】 よく煮た食物。また、それを食べること。火食。 しゅく‐しん祝聖】 (シンは唐音)禅院で、天皇の聖寿無窮を祝祷する法要。毎月1日・15日などに行う。 しゅく‐しん宿心】 かねてからの志。宿志。 しゅくしん粛慎・息慎・稷慎】 中国の古書にみえる中国東北地方の民族。後漢の挹婁ゆうろう、隋・唐の勿吉もっきつ・靺鞨まっかつはその後身というが確かでない。日本書紀には、欽明天皇の時に佐渡に来り、斉明天皇の時に阿倍比羅夫が征したと記す。みしはせ。 しゅく‐じん宿神(→)守宮神すくじんに同じ。 しゅく‐じん宿陣‥ヂン 陣を取って宿ること。宿営。 しゅく‐じん淑人】 徳行のある人。善良な人。よい人。 しゅくしんのう‐ぜんき粛親王善耆‥ワウ‥ 清の政治家。太宗の長子豪格に始まる世襲親王家の10世。民政部尚書・理藩大臣などを歴任。1911年革命軍の蜂起に際し清朝擁護に尽力。日本軍のスパイとして処刑された川島芳子(愛新覚羅顕)はその娘。(1866〜1922) しゅく・す祝す】 [一]〔他五〕 (→)「祝する」に同じ。 [二]〔他サ変〕 ⇒しゅくする(サ変) しゅく・す宿す】 〔自五・サ変〕 やどる。泊まる。海道記「水沢すいたくに―・して風より立つ」 しゅく‐ず縮図‥ヅ ①原形を縮小して描写した図。 ②(比喩的に)あるものの本質を失わないで形を小さくしたもの。「人生の―」 ⇒しゅくず‐ほう【縮図法】 しゅくず縮図‥ヅ 徳田秋声の最後の小説。1941年から「都新聞」に連載、官憲の圧迫により中絶。銀子と均平という市井の人物を中心にその複雑な過去と時勢の推移を描いた自然主義文学の傑作。 じゅく・す熟す】 [一]〔自五〕 (→)「熟する」に同じ。 [二]〔自サ変〕 ⇒じゅくする(サ変) しゅく‐すい宿水】 前日から汲んでおいた水。くみおきの水。 しゅく‐すい宿酔】 酒を多量に飲み、酩酊状態の去った翌日に、なお残存する頭痛・悪心おしんなどの中毒症状。ふつかよい。 しゅく‐すい菽水】 (豆と水の意から)極めて粗末な食物。貧しい生活。雨月物語1「―の奴つぶねに御恩めぐみをかへしたてまつるべし」 ⇒しゅくすい‐の‐かん【菽水の歓】 じゅく‐すい熟睡】 ぐっすり眠ること。熟眠。うまい。 しゅくすい‐の‐かん菽水の歓‥クワン [礼記檀弓下「菽まめを啜すすり水を飲むも其の歓を尽くす、斯れを之これ孝と謂う」]貧困の中にあってもよく孝養をつくすこと。 ⇒しゅく‐すい【菽水】 しゅく‐すう縮皺】 繭の表面のちぢれの状態。ちぢら。 しゅくず‐ほう縮図法‥ヅハフ 図面を一定の割合に縮小して描写する方法。 ⇒しゅく‐ず【縮図】 しゅく・する祝する】 〔他サ変〕[文]祝す(サ変) いわう。賀する。ことほぐ。「友の結婚を―・する」 じゅく・する熟する】 〔自サ変〕[文]熟す(サ変) ①よく煮える。 ②(果実などが)十分にみのる。うれる。海道記「覚樹の木の実は―・するを期すべし」。「柿が―・する」 ③物事が十分になる。よくととのう。大鏡道長「道心なんいとど―・し侍りぬる」。「機運が―・する」「―・した表現」 ④物事によくなれる。なれて巧みにできるようになる。熟達する。習熟する。熟練する。「仕事に―・する」 しゅく‐せ宿世】 〔仏〕 ⇒すくせ しゅく‐せい夙成】 幼時から学業などができ上がっていて大人びること。早熟。早成。↔晩成 しゅく‐せい叔世】 すえの世。末世。季世。 しゅく‐せい叔斉「伯夷はくい叔斉」参照。 しゅく‐せい祝聖】 〔宗〕(→)聖別せいべつに同じ。 しゅく‐せい粛正】 厳重に取り締まって不正をなくすこと。「綱紀を―する」 しゅく‐せい粛清】 不正者・反対者などを厳しく取り締まること。独裁政党などで、方針に反する者を排除すること。「対立分子を―する」 しゅく‐せい粛静(→)静粛に同じ。 じゅく‐せい塾生】 塾の学生・生徒。 じゅく‐せい熟成】 ①十分に熟してできあがること。 ②〔化〕(ripening)物質を適当な温度に長時間放置して化学変化を行わせること。発酵の調節、コロイド粒子や沈殿の粒径の調節などにいう。時効。 ③蛋白質・脂肪・炭水化物などが、酵素や微生物の作用により、腐敗することなく適度に分解され、特殊な香味を発すること。なれ。 しゅく‐せき夙昔】 ①むかし。以前。 ②むかしから。ふだん。平生。宿昔。 しゅく‐せき宿夕】 ひとよ。一夕。一夜。 しゅく‐せき宿昔】 ①むかし。以前。 ②昨日。昨夜。 ③むかしから。ふだん。平生。夙昔。「―青雲の志」 しゅく‐せき宿碩】 (「碩」は大きいの意)老功で名望のある大学者。宿学。 しゅく‐せき蹙蹐】 ①足を縮めて小またに歩くこと。ぬきあし。 ②恐れるさま。 しゅく‐せつ祝節】 〔宗〕喜ばしい出来事を記念する祝いの日。キリスト教の復活節・降誕節など。 しゅく‐せつ宿雪】 とけずに残っている雪。残雪。 しゅく‐ぜん倏然】 にわかなさま。忽然。 しゅく‐ぜん宿善】 (シュウゼンとも)〔仏〕前世に積んだ善根。保元物語(金刀比羅本)「―内にもよほしければ」。御文章「平生に弥陀如来の本願の我等をたすけたまふことわりをききひらくことは、宿善しゅうぜんの開発によるがゆゑなり」。〈日葡辞書〉 ⇒しゅくぜん‐かいほつ【宿善開発】 しゅく‐ぜん粛然】 ①おごそかなさま。また、かしこまるさま。「―と襟を正す」 ②しずかなさま。 しゅく‐ぜん蹴然】 (シュクは漢音)慎むさま。また、不安なさま。 しゅくぜん‐かいほつ宿善開発】 〔仏〕前世での善根功徳が因となり現世にあらわれて実を結ぶこと。 ⇒しゅく‐ぜん【宿善】 しゅくせん‐りょう縮線綾】 緯糸よこいとを浮かして織った浮織。 しゅく‐そ宿訴】 以前からつづいている訴え。年来の訴願。源平盛衰記10「寺門の―といひ頼豪が本意といひ」 しゅく‐そう宿草‥サウ (→)宿根草しゅっこんそうに同じ。 しゅくそう‐るい菽草類‥サウ‥ 牧草や緑肥とするレンゲソウ・ハギなどのマメ科草本の総称。 しゅく‐ぞく菽粟】 豆と粟もみごめ。穀類。 しゅく‐そん宿存】 萼がく・花柱などが結実の時に至ってもなお残り、また、葉・果実などが冬を通して生存すること。 ⇒しゅくそん‐がく【宿存萼】 しゅくそん‐がく宿存萼】 果実が成熟してもなお残る萼。ホオズキ・カキの果実などの萼はその例。蔕へた⇒しゅく‐そん【宿存】 しゅくそん‐とう叔孫通】 (シュクソンツウとも)前漢の儒者。号は稷嗣君しょくしくん。山東薛せつの人。高祖に仕えて朝儀を制定。恵帝の時、奉常卿として宗廟などの儀法を定め、太子太傅となる。生没年未詳。 しゅく‐たい縮退】 ①ちぢみ退くこと。恐縮してしりごみすること。 ②(degeneracy)量子力学において、一つの系のある固有値(例えば一定値のエネルギー)に対応する状態が二つ以上あること。その系がある種の対称性をもつことを意味する。縮重。 ③(degeneration)金属電子や極低温におけるヘリウムのように、古典統計法では記述できない粒子の状態。 ④(degeneracy)分子遺伝学で、1種類のアミノ酸に対応して複数の遺伝子コドンが存在すること。縮重。 しゅく‐だい宿題】 ①あらかじめ提出して考えさせる課題。特に、詩文の題。 ②学校で学習したことの復習または予習のため家庭でやらせる課題。「―を済ませてから遊ぶ」 ③後日に解決の残されている問題。「今後の―とする」 しゅく‐だく宿諾】 一度承諾したことをそのままにして実行しないでおくこと。 じゅく‐たつ熟達】 熟練して上達すること。「フランス語に―する」 じゅく‐だん熟談】 ①よく相談すること。 ②話合いでおりあいをつけること。示談。 しゅく‐ち縮地】 [神仙伝壺公「費長房神術有り、能く地脈を縮む」]仙術によって地脈を縮め、距離を短くすること。「―の術」 じゅく‐ち熟地】 (ジュクジとも) ①よく様子を知っている土地。↔生地せいち。 ②肥沃な土地。ゆたかな土地。〈運歩色葉集〉 じゅく‐ち熟知】 くわしく知っていること。よく知っていること。「事情を―している」 しゅく‐ちょう宿鳥‥テウ ねている鳥。ねとり。また、木にやどっている鳥。 じゅく‐ちょう塾長‥チヤウ 塾の最高責任者。塾頭。 しゅく‐ちょく宿直】 勤務先に交替で宿泊して夜の番をすること。また、その人。「―員」→とのい しゅく‐ちん宿賃】 やどちん。とまりちん。また、家の借り賃。やちん。西鶴織留2「親代よりその―にて世を暮せし人」 じゅく‐つう熟通】 よくその事に通じていること。 しゅく‐つぎ宿継ぎ・宿次ぎ】 人馬を継ぎかえて宿駅から宿駅へと人や荷物などを送ること。宿送り。駅逓。平治物語「財宝を―に送れとて」 ⇒しゅくつぎ‐てがた【宿継ぎ手形】 しゅくつぎ‐てがた宿継ぎ手形】 関所通行の免許状。古くは過書・路次手形・関所切手・関所札・通り手形などともいい、後には関所手形・関手形と称した。 ⇒しゅく‐つぎ【宿継ぎ・宿次ぎ】 しゅく‐てい粛呈】 (つつしんでさし上げる意)手紙の冒頭に書く挨拶の語。 しゅく‐てき宿敵】 年来の敵。ずっと以前からのかたき。源平盛衰記26「一門の―」 しゅく‐てだい宿手代(→)宿役人に同じ。 しゅく‐てつ叔姪】 おじとめい。また、おじとおい。→姪てつ しゅく‐てん祝典】 祝いの儀式。「―に参列する」 しゅく‐でん祝電】 祝いの電報。「―を打つ」 じゅく‐でん熟田】 よく耕作した田地。 じゅく‐と塾徒】 塾の生徒。塾生。 じゅく‐と熟図】 深く考えること。熟思。熟考。 じゅく‐ど熟度】 ①果実の成熟度。食味・着色・糖度・酸度・硬度などの質的な変化から判定する。 ②堆肥の発酵の度合。 ③習熟の度合。 しゅく‐とう祝祷‥タウ (benediction)キリスト教で、牧師や司祭が礼拝式の終りに会衆のためにする祝福の祈祷。 しゅく‐とう粛党‥タウ 政党が、内部の腐敗を除き、乱れを正すこと。 しゅく‐どう縮瞳】 瞳孔反射などによって、瞳孔の縮小した状態。↔散瞳 じゅく‐とう塾頭】 塾生の監督・取締りに当たるもの。また、塾長。 しゅく‐とく宿徳】 ①高徳の老人。しゅうとく。 ②前世に行なった福徳。宿福。 しゅく‐とく淑徳】 しとやかな徳。婦人の美徳。 しゅく‐とく淑慝】 [書経畢命]善と悪。よしあし。良否。 じゅく‐どく熟読】 文章の意味をよく考えてじっくりと読むこと。「マニュアルを―する」 ⇒じゅくどく‐がんみ【熟読玩味】 じゅくどく‐がんみ熟読玩味‥グワン‥ じっくりと味わって読むこと。 ⇒じゅく‐どく【熟読】 しゅく‐と‐して粛として】 ①つつしんで。粛然と。「―襟を正す」 ②静まりかえって。「―声なし」 しゅく‐どの夙殿・宿殿】 (わざと敬称「殿」を付けて、逆に軽蔑の気持をこめた語)(→)しゅくに同じ。 しゅく‐にち祝日⇒しゅくじつ。〈日葡辞書〉 しゅく‐ねん宿年】 積もる年月。多年。積年。 しゅく‐ねん宿念】 前から持っている気持。前々からの願望。宿望。 じゅく‐ねん熟年】 人生の経験を積み円熟した年ごろ。「老年」の前に当たり、中高年に相当。1970年代後期に作られた語。 しゅく‐の‐もの夙の者・宿の者・祝の者】 近世、大和・河内・摂津などで賤民視された人々。年始の万歳・獅子舞や陰陽師・唱門師などをして渡世した。世間胸算用4「都の外の―といふ男ども、…例にまかせて祝ひはじめ」 しゅく‐ば宿場】 (江戸語ではシクバとも)近世、宿駅の称。しゅく。「―人足」 ⇒しゅくば‐じょろう【宿場女郎】 ⇒しゅくば‐まち【宿場町】 しゅく‐はい祝杯・祝盃】 祝賀のために飲む酒杯。「―をあげる」 しゅく‐はい粛拝】 ①うつむいて手さきが地につくまで頭を下げる礼。 ②手紙の末尾にしるす挨拶の語。 しゅく‐はく叔伯】 弟と兄。兄弟。 しゅく‐はく宿泊】 自分の家以外の所に泊まること。やどること。やどり。とまり。「旅館に―する」「―料」 しゅく‐はく粛白】 (つつしんで申し上げる意)手紙の初めに用いる挨拶の語。粛啓。 しゅく‐ばく菽麦】 まめとむぎ。 ⇒菽麦を弁ぜず

しゅ‐こう【珠孔】🔗🔉

しゅ‐こう珠孔】 植物の胚珠の頂点にある小孔。ここから花粉管が胚嚢中に入る。卵門。

しゅ‐こう【珠江】‥カウ🔗🔉

しゅ‐こう珠江‥カウ (Zhu Jiang)中国南部の大河。雲南省東部に発源、本流は西江。東江・北江等の支流を合わせ、三水から多くの分流を派出して珠江デルタを形成。全長約2200キロメートル。粤えつ江。沈珠浦。

しゅこう‐せいじ【珠光青磁】‥クワウ‥🔗🔉

しゅこう‐せいじ珠光青磁‥クワウ‥ 村田珠光愛玩の青磁茶碗。中国製で、外面に櫛目の線のある、俗に猫掻手と称される黄みを帯びた粗製の南方青磁。 ⇒しゅこう【珠光】

しゅこう‐どんす【珠光緞子】‥クワウ‥🔗🔉

しゅこう‐どんす珠光緞子‥クワウ‥ 納戸なんど色の地に、萌黄または薄縹うすはなだ色の緯糸よこいとで小花唐草と竜を織り出した緞子。村田珠光が愛用した。 ⇒しゅこう【珠光】

しゅ‐さん【珠簪】🔗🔉

しゅ‐さん珠簪】 たまでかざったかんざし。

しゅ‐ざん【珠算】🔗🔉

しゅ‐ざん珠算】 そろばんを使ってする計算。たまざん。「―一級の腕前」

しゅ‐じゅ【珠襦】🔗🔉

しゅ‐じゅ珠襦】 珠玉で装飾した短い衣。

しゅ‐しん【珠心】🔗🔉

しゅ‐しん珠心】 種子植物の胚珠の主体をなす部分。中に胚嚢があり、1〜2枚の珠皮に包まれる。芽核。

しゅ‐しん【珠簪】🔗🔉

しゅ‐しん珠簪】 たまのかんざし。

しゅ‐ちょう【珠帳】‥チヤウ🔗🔉

しゅ‐ちょう珠帳‥チヤウ 珠玉を飾った美しいとばり。

しゅ‐ひ【珠皮】🔗🔉

しゅ‐ひ珠皮】 〔生〕胚珠の一組織。胚珠の外側をなし、ほとんど完全に珠心を包む。1枚のものと2枚のものとがあり、後者では内珠皮・外珠皮と呼んで区別する。胚珠が種子となったとき、種皮となる。

しゅ‐ぼ【珠母】🔗🔉

しゅ‐ぼ珠母】 〔動〕アコヤガイの異称。

しゅ‐れん【珠簾】🔗🔉

しゅ‐れん珠簾】 珠玉で飾ったすだれ。また、すだれの美称。たますだれ。たまだれ。

すず【珠洲】🔗🔉

すず珠洲】 石川県、能登半島北東部の市。もと海上交通の要地。耐火煉瓦・珠洲瓦を生産。能登杜氏の出身地。人口1万8千。

すず‐よう【珠洲窯】‥エウ🔗🔉

すず‐よう珠洲窯‥エウ 石川県珠洲すず市・鳳珠ほうす郡能登町に分布する中世古窯跡群。須恵器すえき系の陶窯で、主に壺・甕かめ・鉢を産出。

たま【玉・珠・球】🔗🔉

たま玉・珠・球】 ①美しい宝石類。多くは彫琢ちょうたくして装飾とするもの。万葉集3「夜光る―と言ふとも」。「掌中の―」 ②真珠。しらたま。今昔物語集9「母のかざりの箱の中を見るに、大きなる―あり」 ③美しいもの、大切なもの、またはほめていう意を表す語。源氏物語桐壺「世になく清らなる―のをのこ御子」。「―の声」「―垣」 ④まるいもの。球形のもの。「飴―」「―の汗」「うどんの―」 ㋐まり。ボール。「―ひろい」 ㋑(「弾」とも書く)銃砲の弾丸。「―に当たる」 ㋒電球。「―が切れる」 ㋓卵。 ㋔露・涙などの一しずく。 ㋕そろばんの、動かす部分。 ㋖レンズ。「眼鏡の―」 ㋗きんたま。 ⑤手段に使用するもの。「いい―にされた」 ⑥木を丸太のまま幾つかに切ったその一切れのこと。最も根に近いものは元玉、次を二番玉という。 ⑦美しい女。転じて、芸妓・娼妓など客商売の女の称。「上―」 ⑧人品・器量の見地から人をあざけっていう語。「あいつもいい―だ」 ◇一般には「玉」と書き、4㋐・㋒には、ふつう「球」を使う。1・2・4㋕では「珠」も用いる。 ⇒玉散る ⇒玉とあざむく ⇒玉となって砕くとも瓦となって全からじ ⇒玉なす ⇒玉に瑕 ⇒玉琢かざれば器を成さず ⇒玉磨かざれば光なし ⇒玉を懐いて罪あり ⇒玉を転がす

たま‐ぎぬ【玉衣・珠衣】🔗🔉

たま‐ぎぬ玉衣・珠衣】 玉で飾った衣服。美しい衣服。たまごろも。夫木和歌抄9「白妙の露の―上にきてからなでしこの花やねぬらむ」 ⇒たまぎぬ‐の【珠衣の】

たまぎぬ‐の【珠衣の】🔗🔉

たまぎぬ‐の珠衣の】 〔枕〕 「さゐさゐ」にかかる。万葉集4「―さゐさゐしづみ家の妹に物言はず来て」 ⇒たま‐ぎぬ【玉衣・珠衣】 ○手纏の端無きが如したまきのはしなきがごとし [荀子王制]めぐりめぐってきわまる所のないことにいう。 ⇒た‐まき【手纏・環・鐶・射韝】

たま‐ごろも【玉衣・珠衣】🔗🔉

たま‐ごろも玉衣・珠衣(→)「たまぎぬ」に同じ。 ○卵を見て時夜を求むたまごをみてじやをもとむ [荘子斉物論](「時夜」は鶏が鳴いて夜の時を告げること)卵を見てただちに夜の時を知らせるのを期待する意で、物の順序を考えずに早く結果を求めること。 ⇒たま‐ご【卵・玉子】 ○卵を渡るたまごをわたる 危険なことのたとえ。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「乱れてうたふ鶏の―危ふさの狂女となるこそ」 ⇒たま‐ご【卵・玉子】

たま‐ざん【珠算】🔗🔉

たま‐ざん珠算】 算盤そろばんを用いて計算すること。しゅざん。

たま‐すだれ【玉簾・珠簾】🔗🔉

たま‐すだれ玉簾・珠簾】 ①玉で飾ったすだれ。また、すだれの美称。伊勢物語「吹く風に我が身をなさば―」 ②ヒガンバナ科の多年草。高さ約30センチメートル。葉は細長く円柱状。地下に鱗茎。晩夏、花茎を出し、白色花をつける。南アメリカ原産。観賞用に栽培。園芸上は属名のゼフィランサスで呼ばれる。四季水仙。 たますだれ タマスダレ 提供:OPO ③乾菓子の一種。白雪糕はくせつこうに抹茶をまぜて製したもので、神戸の名物。 ○騙すに手無しだますにてなし 騙すのに対しては、防ぐ手段が無いの意。狂言、牛盗人「とかく―ぢや」 ⇒だま・す【騙す】

たま‐のれん【珠暖簾】🔗🔉

たま‐のれん珠暖簾】 球状または管状になった玉を糸に通して下げた暖簾。

チョモランマ【Qomolangma・珠穆朗瑪】🔗🔉

チョモランマQomolangma・珠穆朗瑪】 エヴェレストのチベット語名。

ほろほろ‐ちょう【ほろほろ鳥・珠鶏】‥テウ🔗🔉

ほろほろ‐ちょうほろほろ鳥・珠鶏‥テウ キジ目ホロホロチョウ科の鳥。大きさ・形ともにニワトリに似る。尾羽は甚だ短い。頭は裸出、頭上に赤色の角質の突起がある。普通暗灰色で、多数の小白斑がある。アフリカの草原に群生。肉は美味で、飼養される。 ほろほろちょう ホロホロチョウ 提供:OPO ⇒ほろ‐ほろ

[漢]珠🔗🔉

 字形  筆順 〔玉(王)部6画/10画/常用/2878・3C6E〕 〔音〕シュ(呉)(漢) 〔訓〕たま [意味] ①貝の中にできる、まるい玉。「珠玉・真珠」 ②①のように丸いつぶ状をなすもの。「珠算・数珠じゅず・ずず・連珠れんじゅ」 [解字] 形声。「玉」+音符「朱」(=主。じっと留まる)。貝がらの中にじっと留まる真珠の意。 [下ツキ 擬宝珠・数珠・真珠・念珠・胚珠・宝珠・連珠

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