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広辞苑の検索結果 (39)
かぎ【鉤】🔗⭐🔉
かぎ【鉤】
①先の曲がった金属製の具。また、それに似たもの。「―で引き寄せる」
②鉄の鉤に長い木の柄をつけた武器。
③鉤括弧かぎかっこの略。
④「かぎのて」の略。
かぎ‐おくみ【鉤衽】🔗⭐🔉
かぎ‐おくみ【鉤衽】
和服の裁ち方。袖・身頃を取った残余の布の幅を半裁し、その一つを襟とし、残りを鉤形に組み合わせて裁った衽。
⇒かぎおくみ‐だち【鉤衽裁ち】
かぎおくみ‐だち【鉤衽裁ち】🔗⭐🔉
かぎおくみ‐だち【鉤衽裁ち】
和服の布を鉤衽に裁つこと。布丈が短く、布の表裏の区別がない時にする。↔棒衽裁ち
⇒かぎ‐おくみ【鉤衽】
かぎ‐かけ【鉤掛】🔗⭐🔉
かぎ‐かけ【鉤掛】
①峠の大木の枝に鉤を投げかけて吉凶を占う習俗。
②(岐阜県の山間部で)婚約成立のとき汲みかわす酒。
かぎ‐かずら【鉤葛・鉤藤】‥カヅラ🔗⭐🔉
かぎ‐かずら【鉤葛・鉤藤】‥カヅラ
アカネ科の蔓性木本。暖地に自生。茎は四角、葉腋に鉤形の托葉を2個持ち、他物にからみつく。夏、葉腋に白緑色の花を小球状につける。托葉は漢方生薬の釣藤鉤ちょうとうこうで、頭痛・眩暈めまいなどの鎮静薬。
かぎ‐がた【鉤形・鍵形】🔗⭐🔉
かぎ‐がた【鉤形・鍵形】
鉤のように、直角に曲がった形。「机を―に並べる」
○垣堅くして犬入らずかきかたくしていぬいらず
家庭が健全で正しければ、これを乱す者が外から入ってこないの意。
⇒かき【垣・牆】
かぎ‐かっこ【鉤括弧】‥クワツ‥🔗⭐🔉
かぎ‐かっこ【鉤括弧】‥クワツ‥
文章表記・印刷に用いる記号の一種。「 」『 』など。
かぎ‐ざお【鉤竿】‥ザヲ🔗⭐🔉
かぎ‐ざお【鉤竿】‥ザヲ
先端に鉤を取り付けた竿。
かぎ‐ざき【鉤裂き】🔗⭐🔉
かぎ‐ざき【鉤裂き】
衣服などを釘などにひっかけて、鉤状に裂くこと。また、その裂け目。「―をつくる」
かぎ‐じゅうじ【鉤十字】‥ジフ‥🔗⭐🔉
かぎ‐じゅうじ【鉤十字】‥ジフ‥
ハーケン‐クロイツの訳語。
かぎ‐じょ【鉤嬢】‥ヂヨ🔗⭐🔉
かぎ‐じょ【鉤嬢】‥ヂヨ
(青森県地方で)炉の鉤。「じょ」は敬称。
かぎ‐ずみ【鉤墨】🔗⭐🔉
かぎ‐ずみ【鉤墨】
木材に墨つけするとき、ある線に直角に引いた線。
かぎ‐づめ【鉤爪】🔗⭐🔉
かぎ‐づめ【鉤爪】
哺乳類・鳥類・爬虫類に見られるような前後および両側に湾曲した爪。クモ・ダニなどの肢端の鉤状突起をもいう。人間や類人猿の扁爪ひらづめに対するもの。
かぎ‐なり【鉤形・鉤状】🔗⭐🔉
かぎ‐なり【鉤形・鉤状】
鉤のように先の曲がった形。「―のくちばし」
かぎ‐なわ【鉤縄】‥ナハ🔗⭐🔉
かぎ‐の‐て【鉤の手】🔗⭐🔉
かぎ‐の‐て【鉤の手】
曲尺まがりがねの曲がった角。転じて、ほぼ直角に曲がっていること。また、そういう所・形。「―に曲がった廊下」
かぎ‐はな【鉤鼻】🔗⭐🔉
かぎ‐はな【鉤鼻】
①鼻柱が鉤のように曲がっている鼻。わしばな。かぎばな。
②平安時代の女絵の顔の描写技法の一種。→引目鉤鼻ひきめかぎはな
かぎ‐ばり【鉤針】🔗⭐🔉
かぎ‐ばり【鉤針】
①先の曲がった針類の総称。
②編物用の針。ステンレスまたは角つの・竹で製し、先に鉤形をつけたもの。↔棒針。
⇒かぎばり‐あみ【鉤針編み】
かぎばり‐あみ【鉤針編み】🔗⭐🔉
かぎばり‐あみ【鉤針編み】
手編みの一種。鉤針1本を用い、各種の糸を編む編み方。基礎となる編み方に鎖編み・細編み・長編みなどがある。
⇒かぎ‐ばり【鉤針】
かぎ‐ホック【鉤ホック】🔗⭐🔉
かぎ‐ホック【鉤ホック】
金属製の鉤と受けとから成る洋服の留具。
かぎ‐まゆ【鉤眉】🔗⭐🔉
かぎ‐まゆ【鉤眉】
鉤のように折れ曲がった眉。狂言、今参「―で候ふ物」
かぎ‐むし【鉤虫】🔗⭐🔉
かぎ‐むし【鉤虫】
有爪ゆうそう動物門の動物の総称。
かぎ‐やり【鉤槍】🔗⭐🔉
かぎ‐やり【鉤槍】
穂に鉤を付けた槍。敵の槍をからみおとすのに用いる。
かぎ‐わらび【鉤蕨】🔗⭐🔉
かぎ‐わらび【鉤蕨】
頭部が鉤の手のように曲がったワラビの芽。古今著聞集12「山もりのひましなければ―盗人にこそ今はまかすれ」
こ【鉤】🔗⭐🔉
こ【鉤】
巻き上げた御簾みすをつるし懸けるかぎ。枕草子201「みすの帽額もこう、総角あげまきなどにあげたる―のきはやかなるも」
こう‐じ【鉤餌】🔗⭐🔉
こう‐じ【鉤餌】
つりばりにつけたえさ。
こう‐じょう【鉤状】‥ジヤウ🔗⭐🔉
こう‐じょう【鉤状】‥ジヤウ
かぎのように曲がった形。
こう‐ちゅう【鉤虫】🔗⭐🔉
こう‐ちゅう【鉤虫】
(→)十二指腸虫に同じ。
こう‐らん【勾欄・鉤欄】🔗⭐🔉
こう‐らん【勾欄・鉤欄】
①(→)高欄こうらん1に同じ。
②江戸時代、劇場や舞台のこと。
③(→)手摺てすり2に同じ。
こう‐ろく【鉤勒・勾勒】🔗⭐🔉
こう‐ろく【鉤勒・勾勒】
事物の形態を描くのに、その輪郭を線描でくくること。その中を彩色することを鉤勒填彩という。
こ‐はじ【鉤】🔗⭐🔉
こ‐はじ【鉤】
巻き上げた簾すだれをかけて吊っておく鉤かぎ。枕草子28「帽額もこうの簾は、まして―のうちおかるるおと、いとしるし」
ち【鉤】🔗⭐🔉
ち【鉤】
釣針つりばり。神代紀下「其の故もとの―を責はたる」
ち‐げ【鉤笥】🔗⭐🔉
ち‐げ【鉤笥】
漁師が漁に出るとき携行する、釣具を入れた手箱。漁師の弁当箱のことをいう地方もある。つげ。海ちげ。沖箱。海箱。枕箱。
はり【針】🔗⭐🔉
はり【針】
①縫い、刺し、引っ掛け、液を注ぎなどするのに用いる、細長くとがった道具の総称。縫針・待針・留針・注射針・釣針・レコード針など、用途に応じてきわめて種類が多い。(釣針の場合、「鉤」とも書く)万葉集12「―はあれど妹し無ければ」。「―に糸を通す」「三―縫う」
②(「鍼」と書く)
㋐鍼術しんじゅつに用いる医療用具。形は留針に似て金・銀・鉄・石などで造る。古くは針状のもの以外にメス状・へら状のものも使われた。「―を打つ」
㋑鍼術の別称。
③細く先のとがった、針に似たもの。
㋐とげ。いら。
㋑蜂などの尾部にあって外敵を刺すもの。
㋒時計・計器などの目盛や数字を指し示すもの。「―が止まる」
④(比喩的に)害意を持つ心。人の心を傷つけようとする心。「―のある言葉」
⑤裁縫のこと。「お―を習う」
⇒針刺すばかり
⇒針の先で突いたほど
⇒針ほどの事を棒ほどに言う
⇒針を蔵に積みても溜まらぬ
⇒針を以て地を刺す
はり‐す【鉤素】🔗⭐🔉
はり‐す【鉤素】
釣具の一種。錘おもりの下から釣鉤までの間に使用する糸。なるべく魚の目につかない細いナイロン・天蚕糸てぐす・馬尾毛ばすなどを用いる。
[漢]鉤🔗⭐🔉
鉤 字形
〔金部5画/13画/7876・6E6C〕
〔音〕コウ(漢)
〔訓〕かぎ
[意味]
①物をかけるため先の曲がった金物。かぎ。つりばり。「鉤餌こうじ」
②直角三角形の、直角をはさむ二辺のうち短い方の辺。「鉤股弦の定理」(ピタゴラスの定理)
▷[鈎]は異体字。

大辞林の検索結果 (33)
かぎ【鉤】🔗⭐🔉
かぎ [2] 【鉤】
(1)先が曲がった金属製・木製の器具。物を掛けたり,とめたりするのに用いる。
(2){(1)}のように曲がった形。「―鼻」「―の手」
(3)かぎかっこ。
(4)鉄の鉤に長柄のついた武器。「富田賊船に―を打掛,九鬼が船に引付る/武家名目抄(雑)」
かぎおくみ-だち【鉤衽裁ち】🔗⭐🔉
かぎおくみ-だち [0] 【鉤衽裁ち】
和裁で,衽先を斜めに裁ち合わせにする裁ち方。布の不足気味のときや厚地のときに用いられる。
→棒衽(ボウオクミ)裁ち
かぎ-かずら【鉤葛】🔗⭐🔉
かぎ-かずら ―カヅラ [3] 【鉤葛】
アカネ科のつる性木本。暖地の山中に生える。葉は楕円形。葉の基部に下向きの鉤がある。夏,腋生の花柄上に白緑色の花を小球状につける。枝の鉤を乾燥させ,止血・鎮痛剤などとする。
かぎ-がた【鉤形・鍵形】🔗⭐🔉
かぎ-がた [0] 【鉤形・鍵形】
和鍵のように直角に曲がった形。
かぎ-かっこ【鉤括弧】🔗⭐🔉
かぎ-かっこ ―クワツコ [3] 【鉤括弧】
文章表記に用いる括弧の一種。「 」や『 』のように鉤の手に曲がっているもの。会話や,特に注意すべき語句を示すのに用いる。
かぎ-ざお【鉤竿】🔗⭐🔉
かぎ-ざお ―ザヲ [2][0] 【鉤竿】
先端に鉤を付けた竿。
かぎ-ざき【鉤裂き】🔗⭐🔉
かぎ-ざき [0] 【鉤裂き】
着物などをとがったものに引っ掛けて,L 字形に裂くこと。また,その裂け目。
かぎ-さなだむし【鉤真田虫】🔗⭐🔉
かぎ-さなだむし [5] 【鉤真田虫】
⇒有鉤条虫(ユウコウジヨウチユウ)
かぎ-じゅうじ【鉤十字】🔗⭐🔉
かぎ-じゅうじ ―ジフジ [3] 【鉤十字】
⇒ハーケンクロイツ
かぎ-づめ【鉤爪】🔗⭐🔉
かぎ-なり【鉤状】🔗⭐🔉
かぎ-なり [0] 【鉤状】
かぎのように折れ曲がった形。鉤の手。「―の廊下」
かぎ-なわ【鉤縄】🔗⭐🔉
かぎ-なわ ―ナハ [0] 【鉤縄】
先端にかぎをつけた縄。物に引っ掛けて引き寄せたり,高い所に登ったりするのに使う。
かぎ-の-て【鉤の手】🔗⭐🔉
かぎ-の-て [3][4] 【鉤の手】
(1)かぎのように,ほぼ直角に曲がっていること。また,その形。「道を―に曲がる」
(2)特に,曲尺(カネジヤク)の曲がり角の部分。
かぎ-ばな【鉤鼻】🔗⭐🔉
かぎ-ばな [0] 【鉤鼻】
(1)鼻柱が鉤のように鋭くとがり曲がっている鼻。わしばな。
(2)平安時代の画法の一。細い線を鉤形に曲げて鼻を表したもの。
→引目(ヒキメ)鉤鼻
かぎ-ばり【鉤針】🔗⭐🔉
かぎ-ばり [3][2] 【鉤針】
(1)先端が鉤形に曲がった針の総称。
(2)毛糸やレース糸を手編みにする時に使う針で,一端あるいは両端が鉤形になったもの。「―編み」
かぎ-ホック【鉤―】🔗⭐🔉
かぎ-ホック [3] 【鉤―】
⇒ホック
かぎ-むし【鉤虫】🔗⭐🔉
かぎ-むし [2] 【鉤虫】
有爪(ユウソウ)動物の通称。
かぎ-やく【鎰役・鉤役】🔗⭐🔉
かぎ-やく 【鎰役・鉤役】
江戸時代の賦役。自在かぎが一つあるごとに一世帯と見なし,その数に応じて徴収された。中世の棟別銭(ムネベツセン)に代わるもの。竈役(カマドヤク)。
かぎ-やり【鉤槍】🔗⭐🔉
かぎ-やり [2] 【鉤槍】
柄の穂に近い所に,鉄の鉤を横に渡した槍。
かぎ-わらび【鉤蕨】🔗⭐🔉
かぎ-わらび [3] 【鉤蕨】
ワラビの芽。頭部が鉤のように曲がっているのでいう。
こ【鉤】🔗⭐🔉
こ 【鉤】
巻き上げた簾(スダレ)を掛けて置くかぎ形の金物。「御簾の帽額(モコウ),総角(アゲマキ)などにあげたる―のきはやかなるも/枕草子 201」
こう-じょう【鉤状】🔗⭐🔉
こう-じょう ―ジヤウ [0] 【鉤状】
かぎのように曲がった形状。
こう-ちゅう【鉤虫】🔗⭐🔉
こう-ちゅう [0] 【鉤虫】
線虫綱円虫目鉤虫科の寄生虫の総称。糸屑状で長さ1センチメートル内外。幼虫は土中にすみ,口あるいは皮膚からヒトの体内に侵入し,成虫は小腸上部に寄生して吸血する。貧血・消化器障害などの症状を起こす。熱帯・亜熱帯に分布し,日本では太平洋側に多い。イヌ・キツネなどに寄生する種類もある。十二指腸虫。
こう-ろく【勾勒・鉤勒】🔗⭐🔉
こう-ろく [0] 【勾勒・鉤勒】
中国絵画の技法の一。輪郭を細い線で描(カ)き,その中を彩色し,しかも最初の線描きの効果も生かす描き方。五代以後の花鳥画では,黄氏体の特徴とされ,徐氏体の没骨(モツコツ)とともに二大技法とされる。二重描(フタエガ)き。
→没骨
ち【鉤・鈎】🔗⭐🔉
ち 【鉤・鈎】
つりばり。「其の口を探れば,果して失せたる―を得/日本書紀(神代下訓)」
ち-げ【鉤笥】🔗⭐🔉
ち-げ [1] 【鉤笥】
漁師が漁に出る時に携行する手箱。海ちげ。沖箱。海箱。つげ。
はり【鉤】🔗⭐🔉
はり [1] 【鉤】
〔「はり(針)」と同源〕
釣り針。
はり-す【鉤素】🔗⭐🔉
はり-す [0] 【鉤素】
釣り針の鉤元(チモト)に結ぶ釣り糸。道糸や幹糸より細く,伸びのあるナイロン糸などを用いる。
かぎばな【鉤鼻】(和英)🔗⭐🔉
かぎばな【鉤鼻】
an aquiline[a hooked]nose.
かぎばり【鉤針】(和英)🔗⭐🔉
かぎばり【鉤針】
a hook;→英和
a crochet needle (編物の).
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