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おり‐くち【降り口(下り口)】🔗🔉

おり‐くち【降り口(下り口)】 階段・山道などの降りぎわの所。 乗り物の出口。降車口。 ◆「おりぐち」とも。

おり‐た・つ【降り立つ(下り立つ)】🔗🔉

おり‐た・つ【降り立つ(下り立つ)】 自五降りていって、そこに立つ。 「駅のホームに━」

おり‐もの【下り物】🔗🔉

おり‐もの【下り物】 こしけ。 ◇月経をいうこともある。

お・りる【下りる・降りる】🔗🔉

お・りる【下りる・降りる】 自上一 下・降高い所から低い所に移動する。 「川伝いに山を━(=下くだる)」 「階段を━」 「二階から階下に━」 「ツルが沼に━(=舞い降りる)」 「落下傘で地上に━」 「谷に━」 ⇔上がる 「下くだる」は、「坂を下る・舟で川を下る」のように、もっぱら下方移動の通過点(〜ヲ)に注目していう。一方「おりる」は、広く下方移動の起点(〜ヲ・〜カラ)や着点(〜ニ)についても注目していう。 下・降ものが下方向に動いて、さえぎり閉じた状態になる。 「幕[錠・シャッター]が━」 ⇔上がる 下・降負担になっていたものがなくなる。 「肩の荷が━」 降・下乗り物から離れて地上へ足をつける。 「電車を━」 「飛行機から━」 「○○駅を━・りて(=○○駅で電車を降りて)××行きのバスに乗る」 ⇔乗る 「降」が標準的だが、「下車・下船・下馬」などを踏まえて「車[船・馬]を下りる」などとも使う。 地位や役割から退く。また、仕事や試合などをする立場から離れる。 「役員[主役]を━」 「仕事[勝負]を━」 官公庁や目上の人から許可や命令などが下される。下付される。 「許可[辞令・ビザ・年金]が━」 天から降ってきたように、霜・露・霧・もやなどが地上(空中)に生じる。 「霜が━」 「夜のとばりが降りる」のように、宵が迫りくることにもいう。 体内から下に出る。 「回虫が━」 ◆「下」は下方への移動に広く使う。「降」は高い所から低い所へ移る意。「山[階段]を下/降りる」のように両用されるが、「下」は一歩一歩足を運ぶ普通の移動に、「降」は急速な下降移動に使う傾向がある。「エレベーターで降りる・階段を駆け降りる・山頂から滑り降りる・高所から飛び降りる」 関連語 大分類‖退く‖しりぞく 中分類‖退職‖たいしょく

おろし【下ろし】🔗🔉

おろし【下ろし】 下ろすこと。 野菜・果物をすりつぶしたもの。 「大根━」 「卸し」とも。 山の斜面に沿って吹く強い風。 「筑波━」 颪」とも。 新しい衣服・道具などを使うこと。また、その衣服や道具。

おろし‐がね【下ろし金・卸し金】🔗🔉

おろし‐がね【下ろし金・卸し金】 大根・ワサビ・ショウガなどをすりおろす器具。金属・陶器などの板面に多数の突起をつけたもの。

おろし‐たて【下ろしたて(下ろし立て)】🔗🔉

おろし‐たて【下ろしたて(下ろし立て)】 新しい品物を使い始めたばかりであること。また、その品物。 「━のスーツ」

おろ・す【下ろす・降ろす】🔗🔉

おろ・す【下ろす・降ろす】 他五 下・降高い所から低い所へ移動させる。 「書類を棚から床に━」 「屋根の雪を━」 「子供をひざの上から━(⇔乗せる)」 「挙げた手を━」 「畳の上に腰を━(=座る)」 「十時に暖のれんを━(⇔掲げる)」 「クスノキが地中深く根を━」 ⇔上げる 下・降ものを下方向に動かして、さえぎり閉じた状態にする。 「幕[錠]を━」 ⇔上げる 下・降負担になっていたものがなくなるようにする。 「肩の荷を━・してほっとしています」 降・下乗せていた客を下車させる。また、積んでいた荷物を下へ(また、外へ)移す。 「運転手さん、交差点の所で━・して下さい」 「トラックから積み荷を━」 多く「降ろす」と書く。また、荷物の場合は「卸す」とも書くが、今はまれ。 地位や役割から退かせる。降格させたり辞めさせたりする。 「山田君を担当から━」 「主役を━」 体内にあるものを外に出す。特に、堕胎する。 「虫下しで寄生虫を━」 「子供を━」 堕胎の意では「堕ろす」とも。 神仏や客に供した飲食物を下げる。 「仏前から供物を━」 「膳ぜんを━」 生えているものをそったり切ったりして落とす。 「髪を━・して仏門に入る」 「枝を━(=落とす)」 野菜・果物をすりつぶす。 「大根[りんご]を━」 「卸す」とも。 魚肉を切り分ける。 「アジを三枚に━」 しまってあった新しい衣服・道具などを取り出して使う。また、外出専用の衣服を普段着にするなど、衣類などを一段階下げて使う。 「来客用の歯ブラシを━」 「浴衣ゆかたを寝間着に━」 預けてあったお金を引き出す。 「預金を━」 「五万円━」 印刷で、校了にした校正刷りを製版・印刷に回す。下版する。 ◇製版・印刷はもっぱら下の階で行ったことからいう。 自五下・降高い所から風が吹く。 「筑波山から━風が冷たい」 「吹き━」 ◇風がみずからを下ろす意で、「波が寄せる」などと同趣。「六甲下ろし」など、連用形名詞の形で使うことが多い。 下ろせる 下ろし

か【下】🔗🔉

か【下】 (造) 位置・場所などが低い方。 「━部・━流・━半身」 「階━・眼━・地━」 地位・程度などが低い方。 「━級・━士官」 支配・管理・影響などを受ける方。 「傘━・部━」 低い方に動く。また、低い方に動かす。 「却━・沈━・落━」

か‐い【下位】━ヰ🔗🔉

か‐い【下位】━ヰ 低い地位。また、低い順位。 ⇔上位

か‐い【下意】🔗🔉

か‐い【下意】 一般の人々の考えや感情。 「━上達じょうたつ(=一般の人々の意見や気持ちが上位の者に達すること)」 ⇔上意

か‐いん【下院】━ヰン🔗🔉

か‐いん【下院】━ヰン 二院制の議会で、国民の公選による議員で構成される議院。日本の衆議院に当たる。 「━議員」 ⇔上院

ください【下さい】🔗🔉

ください【下さい】 「下さる」の命令形 「くれ」の尊敬語。相手に何かを要求・依頼する意を表す。頂戴ちょうだいしたい。 「お手紙[考える時間]を━」 《「…て[で]下さい」「お[ご]…下さい」の形で》尊敬Aに…てくれと要望・懇願することについて、Aを高める。 「頑張って━」 「私に構わないで━」 「どうかあの子の幸せを祈ってやって━」 「先生、こちらにお掛け━」 「ご依頼の件よろしくご検討━」 ◇「お[ご]…下さい」の「…」には動詞連用形や漢語サ変動詞語幹が入る。 「…て下さい/お[ご]…下さい」では、後者の方が敬意の度合いが高い。「右、ご了承下さい」「明日までにご返答下さい」など一方的に要望する意が強く出る場合もあるため、「何とぞ」「恐れ入りますが」などの言葉を足したり、「…下さいませんか」「…下されば幸いです」などの言い方にしてやわらげる。 「お[ご]」を付けず動詞連用形・サ変動詞語幹に直接「下さい」を続けるのは誤り。「×取り寄せ下さい」「×確認下さい」 サ変動詞として使わない(「○○する」と言わない)名詞を「ご[お]…下さい」とするのは誤り。「×ご参考下さい→参考になさって下さい・ご参考になって下さい」 →「お」のコラム111314 ◆「下さる」の本来の命令形「くだされ」の転とも、連用形「ください」+「ませ」の下略からともいう。 はかな書きも多い。

くださ・る【下さる】🔗🔉

くださ・る【下さる】 動五 「与える」「くれる」の尊敬語。お与えになる。くだされる。 「殿様が家臣に褒美を━・った」 「我々に協力を━・った方々は次の通りです」 補動《「…て[で]下さる」「お[ご]…下さる」の形で》尊敬Aが…てくれるという動作について、Aを高める。 「神様がお守り━」 「ご援助━・り誠に感謝に堪えません」 「先輩方がいつも私をかわいがって━・います」 「山田さんが私に教えて━・った」 ◇「お[ご]…下さる」の「…」には動詞連用形や漢語サ変動詞語幹が入る。→お(御)ご(御) ◆下一段動詞「下される」が五段化した語。 もと、「くださった」「くださって」は、上品な言い方では「くだすった」「くだすって」となった。「先生の下すった、それはね徳富蘆花」「それをお奉行様が聴いて下すって」など例が頻出するが、今では古風な感じを伴う。 はかな書きも多い。

くだされ‐もの【下され物】🔗🔉

くだされ‐もの【下され物】 目上の人からいただいたもの。ちょうだいもの。賜りもの。

くださ・れる【下される】🔗🔉

くださ・れる【下される】 動下一「下さる」の古い言い方。尊敬の度合いも高い。 「これが旦那様が━・れた銀時計でございます」 「御出席━・れたく謹んでお願い申し上げます」 ◇「下す」の未然形+助動詞「れる」から。 くださ・る(下二)

くだ・す【下す】🔗🔉

くだ・す【下す】 動五 上位の人や権威ある人が下の人に命令・判決などを申し渡す。言い渡す。告げる。 「裁判官が被告に懲役二年の実刑判決を━・した」 「社長が社員に業務上の命令を━」 みずからはっきりとした判断をする。 「的確な判断[決断・診断]を━」 戦いや試合で、相手を負かす。破る。 「A校がB校を二対一で━」 「強敵を━」 降す」と書くことも多い。 薬を使って、寄生虫を肛門こうもんから体外へ出す。 「駆虫剤で虫を━」 《「腹を━」の形で》下痢をする。腹が下る。 「食あたりで腹を━」 瀉す」とも。 《「手を━」の形で》みずからが実際に処理する。 「みずから手を━・して殺害する」 用具を下の方におろして何かをする。 「揮毫きごうの筆を━」 「汚職議員に鉄てっついを━(=厳しく糾弾する)」 《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》物事を滞りなく一気に進める。 「書き━・読み━・飲み━」 ◆高い所から低い所に移す意。 下せる 下し

くだっ‐て【下って・降って】🔗🔉

くだっ‐て【下って・降って】 連語手紙文で、自分のことを述べる文の前に書いて、へりくだった気持ちを表す語。 「━小生もこの春に定年を迎え…」 ◇「くだりて」の転。 而」とも。

くだら‐な・い【下らない】🔗🔉

くだら‐な・い【下らない】 連語まじめに取りあげるだけの価値がない。低俗だ。くだらぬ。くだらん。 「━冗談を言う」 ◇動詞「くだる」の未然形+打消しの助動詞「ない」。 「くだらぬ」「くだらん」とも言う。丁寧な形として「くだりません」とは言わず、一般に「くだらない○○です」「くだらないです」などと言う。→「ない」のコラム

くだり【下り】🔗🔉

くだり【下り】 高いところから低いところへ移動すること。上から下におりること。また、その道。 「━は楽だ」 上流から下流へ移動すること。 「川━」 交通機関で、線区または路線区の起点から終点への方向。また、その方向に走る列車やバス。 「━ホーム」 都から地方へ向かうこと。 「東あずま━」 ◆⇔のぼ 降り」とも。

くだり‐あゆ【下り鮎】🔗🔉

くだり‐あゆ【下り鮎】 秋、産卵のために川をくだるあゆ。おちあゆ。さびあゆ。

くだり‐ざか【下り坂】🔗🔉

くだり‐ざか【下り坂】 進むにつれて低いほうへ向かう坂。 盛りを過ぎて衰えていくこと。また、その状態や時期。 「景気[人気]は━だ」 天気が悪くなること。 「明日は西から━です」 ◆上り坂

くだり‐ばら【下り腹】🔗🔉

くだり‐ばら【下り腹】 下痢げりを起こしていること。はらくだし。くだりはら。

くだ・る【下る】🔗🔉

くだ・る【下る】 用例引き A 人が下の方向に動く 坂道を下る・常陸ひたちの国へ下る・四条通を下る・臣籍に下る B 上から物事が及ぼされる 恩賜金が下る・判決が下る・天罰が下る C その他 時代が下る・百人を下らない・腹が下る 自五 低い所に移動する。 「流れに沿って山を━」 「一気に坂道を━」 「舟で川を━」 「地獄への道を━」 高い所から(勢いよく)下りる意では「降る」が好まれる。「エレベーターで降る・急坂を降る」など。 下りる 都(もと京都、今は東京)から地方へ行く。 「常陸ひたちの国へ━」 「東海道線を西へ━」 〔古い言い方で〕京都で、市中を南へ向かって行く。さがる。 「四条通りを少し━・った所」 ◇内裏が都の北にあったことから。 より低いと考えられている所へ移る。 「臣籍に━」 「野に━(=下野げやする)」 「獄ごくに━(=下獄げごくする)」 「臣籍に━」は「降る」とも。 〔古風な言い方で〕上位の人から下げ渡される。下賜かしされる。 「恩賜金が━」 上位の人から申し渡される。下りる。 「被告に判決が━」 「辞令が━」 「評価が━」 霊的なものが天界から地上におりてくる。 「天啓[お告げ・天罰]が━」 降る」が好まれる。 時が移って現代に近い時代になる。また、現代に近い時代に視点を移す。 「時代が━とともに貨幣経済が発達する」 「江戸から明治へと時代を━・って日本文化を概観してみよう」 「時代下る」「時代下る」は、前者の主語は、後者の隠れた主語は、話者である 「〜を」が移動の時空間を表すことから、一般に自動詞とされる。 降る」とも。 戦いに負ける。 「敵の軍門に━(=降伏する)」 降る」が好まれる。 基準の数値より下になる。下回る。 「希望者は百人を━・らない」 「どこから見ても五〇歳は━・らない」 「下らない」の形が多い。 寄生虫が肛門こうもんから体外へ出る。下りる。 「回虫が━」 《「腹が━」の形で》下痢をする。腹を下す。 「食べ過ぎて腹が━」 瀉る」とも。 〔文〕涙が流れ出る。 「滂沱ぼうだとして涙が━」 ◆のぼ上がる 下れる 下り 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖上下‖じょうげ

げ【下】🔗🔉

げ【下】 程度が劣っていること。わるいこと。 「中の━の成績」 順序が最後・後であること。 「━の巻」 「━旬」 ⇔ (造) 位置がしたにある。したのほう。 「━水・━段」 地位・年齢などがしたである。 「━人」 くだる。くだす。おりる。おろす。 「━車・━山・━剤」

げ‐げ【下下】🔗🔉

げ‐げ【下下】 非常に劣っていること。下の下。 「━の下という粗悪品」

さがり【下がり】🔗🔉

さがり【下がり】 下がること。 「気温の上がり━」 「値━」 ⇔上がり ある時刻を過ぎること。 「昼━・七つ━」 お下がり 力士が褌みつの前に垂らすひも状の飾り。

さがり‐め【下がり目】🔗🔉

さがり‐め【下がり目】 目じりの下がっている目。たれめ。 物事の勢いが下がる傾向にあること。また、物価・相場などが下がる傾向にあること。 ◆⇔上がり目

さが・る【下がる】🔗🔉

さが・る【下がる】 自五 上部が固定されて、他方が下に垂れる。人為によってそうなる場合とそうでない場合とがある。 「広間にシャンデリアが━・っている」 「軒端に風鈴が━・っている」 「今日はつららが━ほどの寒さだ」 物の一端が他より下に垂れる。 「目じりが━・っている」 「絵の右側がやや━・っている」 「機首が━・って着陸態勢に入る」 物の位置が上から下へ移動する。 「ブラインド[ズボン・地盤]が━」 「先生の熱意には頭が━思いだ」 段階・程度などが低いところに移る。 「関脇から小結に位が━」 「成績[質・能率・温度・物価]が━」 「関心の度合いが━」 公的な所や目上の人のいる所から離れる。退出する。引き下がる。 「━・ってよい(=使用人が用済みであることをいう)」 「御前おんまえを━」 「控え室に━・って待つ」 「客間から隣室に━」 京都で、市中を南へ向かって行く。下くだる。 「烏丸からすま通りを五条まで━」 「河原町二条━」 ◇内裏が都の北にあったことから。 後ろへ移動する。後ろへ退く。 「危険ですから白線の内側までお━・り下さい」 「三尺━・って師の影を踏まず」 〔古風な言い方で〕官庁などから下げ渡される。下りる。下くだる。 「恩給が━」 「旅券が━」 〔古風な言い方で〕時が移る。時が過ぎる。 「朝の薄曇りが昼少し━頃より雨となって二葉亭 時代が現代に近い方になる。下くだる。 「時代が━・って平成となる」 ◆上がる 下がれる 下がり 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖上下‖じょうげ 大分類‖退く‖しりぞく 中分類‖後退‖こうたい

さげ【下げ】🔗🔉

さげ【下げ】 下げること。また、下げたもの。 「はしの上げ━」 相場が安くなること。下落。 「三〇円の━」 落ち 邦楽で、旋律が低い音に進むこと。また、その部分。 「下げ緒」の略。→下げ緒上げ

さげ‐あし【下げ足】🔗🔉

さげ‐あし【下げ足】 取引で、相場が下降していくこと。下げ足どり。 ◇相場が上昇していくことを「上げ足」という。

さげ‐お【下げ緒】━ヲ🔗🔉

さげ‐お【下げ緒】━ヲ 刀のさやの栗形くりかたに通して下げるひも。刀を上帯に結びつけるのに使う。下げ。

さげ‐かじ【下げ舵】━カヂ🔗🔉

さげ‐かじ【下げ舵】━カヂ 航空機を下降させるための、かじの取り方。 ⇔上げかじ

さげ‐がみ【下げ髪】🔗🔉

さげ‐がみ【下げ髪】 もとどりで束ねた髪を後ろに長く垂れ下げた女性の髪型。近世後期、貴婦人・女官などが結った。すべらかし。 お下げ

さげ‐しお【下げ潮】━シホ🔗🔉

さげ‐しお【下げ潮】━シホ 引き潮。 ⇔上げ潮

さげ‐だな【下げ棚】🔗🔉

さげ‐だな【下げ棚】 つり下げた棚。つり棚。

さげ‐どま・る【下げ止まる】🔗🔉

さげ‐どま・る【下げ止まる】 自五下がり続けていた相場が、ある水準で止まる。 「地価が━」 下げ止まり 関連語 大分類‖止める‖とめる 中分類‖停止‖ていし

さげ‐まえがみ【下げ前髪】━マヘガミ🔗🔉

さげ‐まえがみ【下げ前髪】━マヘガミ 少女などの、前髪を額に垂らした髪型。

さげ‐もどし【下げ戻し】🔗🔉

さげ‐もどし【下げ戻し】 政府・官庁などに提出したものを、そのまま差出人に戻すこと。

さ・げる【下げる】🔗🔉

さ・げる【下げる】 他下一 上部を固定し他方が下に垂れるようにして取り付ける。 「軒下に提灯ちょうちんを━」 「神前に注連縄しめなわを━」 「カーテンを━」 「本日休業の札を━」 手・肩・腰などで支えて下に垂らす。ぶらさげる。また、そのようにして引き連れる。引っ提げる。 「買い物かごを手に━」 「首に/からペンダントを━」 「胸に胸飾りを━」 「手土産を━・げてやって来た」 「どの面つら━・げて来やがった(=よくもぬけねけと来たもんだ)」 手につるし持つ、引き連れる意では、「提げる」と書くことも多い。 物の位置を上から下に移動させる。 「柱時計の位置を━」 「行頭は文字を一字━・げて書く」 「銃口を━」 「深々と頭を━」 「溜飲りゅういんを━」 「地震が海面の水位を━」など、を主語にしていう言い方もある。 段階・程度などを低いところに移す。〔意図的な行為にもそうでない場合にもいう〕 「取締役から部長に地位を━」 「分かりやすくはしたが質は━・げなかった」 「音量を━」 「解熱剤で熱を━」 「失言がもとで評判を━」 「長引く不況が業績を━」など、を主語にしていう言い方もある。 目上の人のいる場所から遠ざける。また、膳ぜんなどを取り去って片づける。 「客間から家人を━」 「膳[供物くもつ]を━」 後ろへ移動させる。 「心持ち車の位置を━」 「机と椅子いすを━」 〔古風な言い方で〕上位の者や官庁などが金銭・許可などを下げ渡す。下付する。下ろす。 「恩給を━」 「免状を━」 〔古風な言い方で〕貯金などを引き出す。下ろす。 「ありったけの貯金を━・げ壺井栄 一度提出した要求などを自分のもとに戻す。引き下げる。引っ込める。 「訴え[要求]を━」 ◆上げる さ・ぐ(下二) 下げ 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖上下‖じょうげ

さげ‐わた・す【下げ渡す】🔗🔉

さげ‐わた・す【下げ渡す】 他五 目上の者から、目下の者へ与える。 官庁から民間へ下付する。払い下げる。 「国有地を━」

した【下】🔗🔉

した【下】 三次元の空間で、基準となるものより低いほう。 「━をのぞくと目がくらむ」 「柳の━に幽霊が出る」 「雪の━から芽が出る」 「シャツは━の引きだしに入っている」 平面上の位置関係で、中心部や基準とする所よりも視線が下がる所。 「この欄の一番━に君の名前がある」 「右目の━にほくろがある」 おおわれた物の内側。 「コートの━にセーターを着る」 文章で、これから述べられる部分。以下。次。 「詳細を━に記す」 横書きで「下」、縦書きで「左」と使い分ける場合もある。 地位・能力・程度・年齢などが劣っていること。また、その人。 「━の意見を聴く」 「実力は僕のほうが━だ」 「僕のきょうだいは上が姉で━が妹だ」 「三歳━の弟」 地位が低く、力・支配の及ぶところ。もと。 「ワンマン社長の━で働く」 《「…と言う口の━から」の形で》…を宣言したすぐそのあとで。 「独立自尊だと言った口の━から、もう助けてくれだ」 (造)あらかじめ。前もって。 「━書き・━準備」 ◆

下に・出る🔗🔉

下に・出る 下手したてに出る。

下にも置かない🔗🔉

下にも置かない 非常に丁重にもてなす。下へも置かない。 「━もてなしを受ける」 ◇下座に付かせない意。

した‐うけ【下請け】🔗🔉

した‐うけ【下請け】 名・他サ変ある人が請け負った仕事の全部または一部を、さらに請け負うこと。また、その人。又請け。下請負。 「工事を━する」 公用文では「下請」。

した‐がき【下書き】🔗🔉

した‐がき【下書き】 他サ変書道などで、清書する前に練習として書くこと。また、その書いたもの。 まだ加筆や修正をしていない文章。草稿・草案の類。 他サ変絵を本格的に描く前に、おおよその形や構図を描くこと。また、そのもの。 「肖像画の━をする」 「下描き」とも。

した‐がり【下刈り】🔗🔉

した‐がり【下刈り】 若木を保護するために、樹木の下の雑草や雑木を刈り取ること。

した‐ごしらえ【下拵え】━ゴシラヘ🔗🔉

した‐ごしらえ【下拵え】━ゴシラヘ 名・他サ変 本番の前に準備をしておくこと。下準備。 すぐ料理にとりかかれるように、前もって材料に手を加えておくこと。

した‐じき【下敷き】🔗🔉

した‐じき【下敷き】 物の下に敷くもの。特に、字を書くとき、その紙のすぐ下に敷く薄い板。 物の下に敷かれること。 「崩れた積み荷の━になる」 創作などの手本にするもの。 「説話を━にした小説」

した‐しらべ【下調べ】🔗🔉

した‐しらべ【下調べ】 名・他サ変 あらかじめ調べておくこと。予備調査。 学習する部分をあらかじめ勉強しておくこと。予習。 関連語 大分類‖学習‖がくしゅう 中分類‖調べる‖しらべる

したっ‐ぱ【下っ端】🔗🔉

したっ‐ぱ【下っ端】 身分や地位が低いこと。また、その人。 ◇軽蔑した言い方。

したっ‐ぱら【下っ腹】🔗🔉

したっ‐ぱら【下っ腹】 したはら

した‐づみ【下積み】🔗🔉

した‐づみ【下積み】 他の物の下に積むこと。また、下に積まれた物。 ⇔上積み 能力を発揮できないまま、いつまでも人の下に使われていること。また、その人。 「長かった━時代」

した‐どり【下取り】🔗🔉

した‐どり【下取り】 名・他サ変代金の一部に当てるものとして、売り手が新品を購入する客から同種の中古品をある値段で引き取ること。 「古いCDを━する」 「車を━に出す」 近年、動詞「下取る」の形で使う例が見られるが、慣用になじまない。

した‐ぬい【下縫い】━ヌヒ🔗🔉

した‐ぬい【下縫い】━ヌヒ 名・他サ変本縫いの前に仮に縫うこと。仮縫い。

した‐ぬり【下塗り】🔗🔉

した‐ぬり【下塗り】 名・他サ変上塗り・中塗りの前に、下地を塗ること。また、塗ったもの。

した‐ばえ【下生え】🔗🔉

した‐ばえ【下生え】 樹木の下に生えている雑草や低木。下草。

した‐ばき【下き】🔗🔉

した‐ばき【下き】 腰から下につける下着。ズボン下・ブリーフ・パンティーなど。

した‐ばき【下履き】🔗🔉

した‐ばき【下履き】 屋外で履くための履物。 ⇔上履うわば

した‐ばたらき【下働き】🔗🔉

した‐ばたらき【下働き】 ある人の下について働くこと。また、その人。 雇われて、炊事・掃除などの雑用をすること。また、その人。下回り。

した‐ばり【下張り・下貼り】🔗🔉

した‐ばり【下張り・下貼り】 名・他サ変壁・ふすまなどの下地に紙や布を張ること。また、その紙や布。 「和紙でふすまの━をする」 ⇔上張り

した‐び【下火】🔗🔉

した‐び【下火】 火の勢いが衰えること。 物事の勢いが弱まること。 「流行が━になる」 関連語 大分類‖火‖ひ 中分類‖消える‖きえる

した‐まわり【下回り】━マハリ🔗🔉

した‐まわり【下回り】━マハリ 雇われて雑用をすること。また、その人。下働き。 歌舞伎などで、端役を演じる役者。また、芸の未熟な役者。

した‐まわ・る【下回る】━マハル🔗🔉

した‐まわ・る【下回る】━マハル 自五数量や程度がある基準より下になる。 「生産高が去年を━」 「入場者は五〇人を━」 ⇔上回うわまわ ◇「五〇人を下回る」は、基準の数値を含まないでそれより下、すなわち四九人以下の意。 関連語 大分類‖切る‖きる 中分類‖不足‖ふそく

した‐むき【下向き】🔗🔉

した‐むき【下向き】 下の方を向いていること。 「照明を━にする」 物事の勢いが衰えはじめること。 「人気が━になる」 相場などが下がる傾向にあること。 ◆⇔上向うわむ したむ・く(自五)

した‐もえ【下萌え】🔗🔉

した‐もえ【下萌え】 早春、ひっそりと草の芽が生えてくること。また、その芽。

した‐よみ【下読み】🔗🔉

した‐よみ【下読み】 名・他サ変あらかじめ読んで調べておくこと。 「━をしてから授業に臨む」 関連語 大分類‖読む‖よむ 中分類‖読む‖よむ

しも【下】🔗🔉

しも【下】 流れなどの向かう方。 「川の━の方は流れがゆるやかだ」 「風━かざしも 物事をいくつかに分けたものの終わりの部分。 「━の句」 「━二桁けた ある期間を二つ、または三つに分けた際の後のほう。 「━期・━半期」 位置の低いところ。 地位・格式などの低い方。また、身分・地位の低い人。 「━座」 「━━しもじも 舞台の、客席から見て左のほう。下手しもて 腰から下の部分。 「━半身」 排泄はいせつ。大小便。 「━の世話」 陰部。また、性的で下品なこと。 「━ネタ」 都に遠い方。 「━の村」 ◆かみ 「した」よりも文語的。

しもいちだん‐かつよう【下一段活用】━クヮツヨウ🔗🔉

しもいちだん‐かつよう【下一段活用】━クヮツヨウ 動詞の活用形式の一つ。語尾が五十音図のエ段(または、それに「る」「れ」「ろ」の付いた形)だけに変化するもの。例えば、「上げる」が「げ・げ・げる・げる・げれ・げろ」と変化する類。 ◇文語では「蹴る」の一語のみ。

しも‐がか・る【下がかる(下掛かる)】🔗🔉

しも‐がか・る【下がかる(下掛かる)】 自五下半身についての話になる。話が下品な方面に及ぶ。 「話が━・ってきた」 下がかり

しも‐じも【下下】🔗🔉

しも‐じも【下下】 身分・地位などの低い人々。庶民。したじた。 「━の者」

しも‐ねた【下ねた】🔗🔉

しも‐ねた【下ねた】 〔俗〕性や排泄はいせつについての下品な話題。 ◇「下」は下半身の意、「ねた」は「たね(種)」の倒語。 多く「下ネタ」と書く。

しも‐の‐く【下の句】🔗🔉

しも‐の‐く【下の句】 短歌で、後半の七・七の二句。 ⇔かみの句

しも‐ぶくれ【下膨れ(下脹れ)】🔗🔉

しも‐ぶくれ【下膨れ(下脹れ)】 名・形動下の方がふくらんでいること。特に、ほおの肉づきがよくて、顔の下の方がふくらんでいること。また、その顔。

しも‐やしき【下屋敷】🔗🔉

しも‐やしき【下屋敷】 江戸時代、大名が江戸の町はずれや郊外に構えた控えの屋敷。したやかた。したやしき。 ⇔上屋敷かみやしき中屋敷

もと【下(許)】🔗🔉

もと【下(許)】 物の下。また、そのあたり。 「青空の━で集会を開く」 「白日の━にさらす」 その人のいる所。また、その人やある物事の支配・影響などの及ぶ所。 「親の━を離れる」 「厳しい監視の━に置かれる」 「法の━の平等」 《「…の━に」の形で》…という状態において。 「一言の━にはねつける」 「一刀の━に斬り伏せる」 ◆「本もと」と同語源。

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